モバP「鬼は外ー」パシッ ちひろ「痛っ」 (61)

ちひろ「いきなり何するんですか!」

モバP(以降P表記じゃけぇ)「ちひろさん、節分ですよ!節分!」

ちひろ「ええ、ええ。もちろん知っていますとも。けどそれと私に豆をぶつける事にどういう因果関係が?」

P「え、ちひろさんって鬼じゃないんですか?」

ちひろ「違いますよ」

P「あれ?おかしいな」

ちひろ「ちなみに悪魔でもありませんからね」

P「財布の破壊者チィケイドですもんね」

ちひろ「あ、その豆ちょっと借りますね?」ヒョイ

P「どうぞどうぞ」

ちひろ「ありがとうございます」スッ

ちひろ「どっせい!」バシッ!

P「めっちゃ痛い!!」




P「いてて…豆って人体にめり込むものなんですね」

ちひろ「まったくもう!まったくもう!」プンスカ

P「いやぁ、常日頃から鬼だの悪魔だの黒魔神闇皇帝だの言われてるちひろさんには取りあえず投げつけとかないと、と」

ちひろ「私のことを何だと思ってるんですか」

P「ハハッ」

P「そういう訳で他のみんなとも折角の節分を楽しんできますねー」トテトテトテトテ

ちひろ「ちょっと答えてくださいよ!それに節分ってそんなテンション上がるイベントでしたっけ?うわ、何て無駄な行動力!」

ちひろ「まったくもう…仕事終わらせた後だから良いですけど、あの社畜はもぉ…」

ちひろ「…あれ?いつの間にかデスクの上に恵方巻が」

ちひろ「………」

ちひろ「まったくもう」モキュモキュ

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芳乃「せつぶん、ですかー?」ズモモモッ

P「うん、近年の節分は随分華やかになったよな。俺の子供の頃んてただ豆投げつけて歳の数だけ豆ボリボリするだけだったぞ」

P「今は恵方巻なんてほとんど浸透してなかったもんなぁ」

芳乃「ほほー」

P「んで芳乃さんや。今どっから出てきたよ」

芳乃「そちらからー」

P「空が…割れとる」

芳乃「この豆を投げるのですー?」

P「そうそう。投げたり食べたりして厄除けするんよ」

P「まあ、芳乃がいれば厄除けする必要無いと思うけど」

芳乃「ほー?」ポリポリ

P「ってもう食っとるし。歳の数だぞ?歳の数」

芳乃「はいー」ボリボリボリボリ

P「芳乃、今お幾つ?」

芳乃「れでぃーに歳を聞くのは、マナー違反かとー」

P「どうしよう、もし年上だったらちょっとゾクゾクする」

芳乃「わたくしもお供してよろしいのでー?」

P「構わんよ。折角だしあちこち回って厄除けするか」

芳乃「はいー」ヨジヨジ

P「うん、お供していいけど何で背中に乗るの?」

P「あと、そこのワープゲートちゃんと閉じときなさいね」

芳乃「ほー」

芳乃「ほー、ほー」

P「豆の袋振り回して何してんの?」

芳乃「折角なのでー、この豆に邪気を払う力をー」

P「マジか。カネゴンに投げつけたらガチャり放題になる?」

芳乃「まずはそなたから邪気を払いましょうかー」

P「ハッハッ、埼玉県民の心に邪気なんて無いよ」

芳乃「そなたはまず、その心の闇を払わねばー」

P「よーし、まずはここから行くぞー」ガチャッ

P「おはよー、誰かいる?」

杏「いないよー」

P「そっか。残念」バタンッ

P「ここには誰もいないってさ」

芳乃「ほー」

P「よーし、次行くぞ次」スタスタ

芳乃「はいー」




P「ってそうは行くかぁ!」パシッ

杏「痛っ!普通寝転がってる女の子に豆ぶつける?」

P「普通の女の子はクッションの上でひっくり返ってゲームしたりしねぇよ。おへそ見えてるぞ」

杏「見るなースケベー」

芳乃「すけべー」

P「いいから隠せよ。んでもって芳乃はめくるな」

杏「んで、何か用なの?」

P「用も何も、今日節分だろ?節分だぜ節分」

杏「節分ってそんなワクワクするイベントだっけ?」

芳乃「歳の数だけ恵方巻をー」

杏「いやいや逆、逆」

芳乃「恵方巻を投げるのでしてー?」

杏「くそぅ、この場にツッコミは杏だけなのかぁ」

P「んで杏は何してんだ?他のみんなは?恵方巻食べる?」

杏「んー?見ての通りゴロゴロしてるんだよー。さっきまで何人かいたんだけど麗奈が法子のドーナツをちくわぶとすり替えちゃってさ。あっこれ美味し」モキュモキュ

P「おおぅ…よりにもよって何て事を。ドーナツを奪われた法子は卯月に匹敵する戦闘力だと言うのに」

芳乃「なんまいだぶー」

杏「てな訳で杏一人お留守番してたって訳だよ。うんしょ、それじゃ杏もそろそろ行こっかな」

P「ん?珍しいな。杏が生命維持以外で動くなんて」

杏「どんな認識してんのさ。邪魔者も来た事だし、ゲームもキリのいいとこまでいったし」

P「お、幻夢コーポレーションの新作じゃんか」

杏「やりたいなら貸したげるよ。そんじゃ、杏はきらりに見つかる前にクールに去るぜー」ズリズリ

P「お前キュート属性やん。お疲れー」

芳乃「お疲れ様ですー」

P「…そう言えば杏に邪気退散豆当てたのに効いてなくない?」

芳乃「ほー?」

P「うーん、効果無いのかな、この豆」

芳乃「そんな筈はー」

P「まぁいいや。んじゃ次行くぞー」

芳乃「参りましょー」ヨジヨジ

P「なんで頭の上に乗るのさ」





ベテトレ「おお、今日も時間通りだな双葉。関心関心」

杏「別にー。ゴロゴロしてたら邪魔されたから避難して来ただけだよ」

みく「フンフンフフンフーン♪野生開放~♪」トテトテ

まゆ「うふ、みくちゃんは本当に猫が好きなんですねぇ」

みく「好きも何もみくは猫だからね!」

まゆ「でも、頭にウサ耳つけてるじゃないですかぁ」

みく「えっ?…あ、ホントにゃ!いつの間に!!」

まゆ「あ、ツッコミ目当てじゃ無かったんですね」

みく「みく猫!ウサミンNO!それじゃみくの猫耳どこいったのさ!」

まゆ「あ、もしかしてさっきのあさんがすり替えた時に持っていったのかもしれませんね」

みく「すり替えてるの見てたなら止めてよ!」

P「おーいみくまゆー」

まゆ「あ、おはようございますPさん。…芳乃ちゃんも当たり前のように一緒なんですねぇ」

芳乃「一緒なのですー」フンス

みく「おはようにゃ」

P「どうしたん?特にみく。まるで猫耳をのあさんにウサ耳にすり替えられたような顔して」

みく「何で状況把握してるのさ!」

P「えっ?だってさっきのあさんが嬉しそうに戦利品見せてくれたし」

みく「取り返してよ!何でみんなして傍観してるの!?」

まゆ「まぁまぁ、みくぴょんはさておき、どうしたんですか?Pさん」

みく「みくぴょんて」

P「今日って何の日か知ってるか?」

まゆ「今日?ああ、節分ですねぇ」

みく「そう言えばそうだったね。あ、だから豆持ってるの?」

芳乃「邪気を払う豆でしてー」

みく「邪気って」

P「決して北斗4兄弟の3男じゃないからな?」

最近今一つ気力が沸かないなぁ、とゴロゴロしてたら「節分あるやん」と毒電波傍受したですよ
久しぶりにガチャったらいきなりお嬢引いてちょっぴりビックリ。さて今からデレステするのでオヤスミー

P「と言うわけで豆投げつけるけどいい?」

みく「豆投げつけていい?なんてこの日ぐらいしか聞けない質問だよね」

まゆ「まゆはPさんが望むのでしたら何であろうと受け止めますよぉ?」

芳乃「ではではー、邪気を払いましょー」

みく「弄られ役とか被害者キャラって不本意すぎる風潮も払って欲しいにゃ」

まゆ「まゆはポンコツなんて心外なレッテルを払って欲しいですね」

芳乃「生まれ持った性質はー、払うことが出来ませんー」

P「よーし、投げるぞー。心の準備はいいか?」

みく「ちょ、なんでそんな力強く振りかぶるの」

まゆ「芳乃ちゃん今物凄く聞き捨てならないこと言いませんでした?」

P「そーれ、ちひろは外ー」パシンッ

みく「あいたっ」ジュワッ

まゆ「それ、本人にもやりませんでした?」

P「何で知ってんの?」

みく「ああ、だからPさんの顔に散弾銃食らったような痕があるんですね」

P「どうだ?邪気払われた感じするか?」

まゆ「そもそも邪気を認識できないので何とも言えませんけど…Pさんの愛は確かに感じられましたよ?」

P「え?」

まゆ「え?」

みく「あ、まゆちゃんそろそろレッスンだよ」

まゆ「ああ、もうそんな時間ですか…すみませんPさん。また後で会いに行きますね?」

みく「じゃあ私もまた後で。失礼します」

P「はいよ、いってらっしゃーい」

芳乃「いってらっしゃいませー」フリフリ

P「…」

P「なぁ、やっはこの豆効き目無くない?」

芳乃「そんな筈はー」

P「もしくはまゆもみくも邪気とは縁遠い良い子という事だろうか…まぁ、この事務所無駄にアクと個性は強いけどみんな天使ばっかりだもんな」

芳乃「ほー」

P「うーん、誰か明らかに厄を背負ってます、て感じの娘はいないだろうか。こう、不幸キャラを前面に出しているような…ってそんな娘いないか」

芳乃「いないでしょうー」

ほたる「あれ、おはようございますプロデューサーさん。…どうかしたんですか?」

P「あ、いた」

芳乃「噂をすればー」

ほたる「えっ?」

P「おはようほたる。恵方巻食べる?」

ほたる「えっ、えっ?あ、じゃあ…頂きます」

P「喋らず、恵方を向いて完食するんだぞ?」

ほたる「えっと…恵方って、どっちを向けば…」

P「そう言えばどっちだっけ。とりあえず芳乃見つめながら食べればいいんじゃね?」

ほたる「そ、そうですね」

芳乃「ほほー?」

ほたる「では…頂きます」アムッ

ほたる(あ、美味しい♪)ムグムグ

P(可愛い)

芳乃「見つめられるのはー、照れるのですー」

ほたる(えへへ…今日は朝からこんな良いことがあるなんて珍しいなぁ)ムグムグ

P(…あ、ほたるのスカート、ファスナー開いてる…。でも邪魔しちゃ悪いから黙っておこう)

P(ついでに今のうちに、背後からそっと…おにはーそとー)ペシッ パリンッ

ほたる「…?」ハムハム

P(当たった途端豆が弾けて消えたんですけど)

ほたる「…けふっ。ご馳走様でした。美味しかったです」

P「まぁ、ほたるが喜んでるならいいか」ナデナデ

ほたる「っ!?」

芳乃「むー」ペシッ パリンッ

ほたる「あ、あの…どうして芳乃さんは豆をぶつけてくるんですか…?」

P「どうだほたる。何か良い事起きそうな感じする?」ナデナデ

ほたる「えっ?あの、えっと……げ、現在進行形で既に起きているというか…」

芳乃「むむー」

P「ん?どうした芳乃。なんで袖引っ張るの?」

芳乃「わたくしの頭がー、空いておりますがー」

P「せやね」ナデナデ

ほたる「はわわわ…」

芳乃「あーいーてーおーりーまーすー」グリグリグリ

P「あだだだっ!何で頭グリグリしてくんの!?」

ほたる「はふぅ…」

P「あ、すまんほたる。髪の毛クシャクシャになっちゃったな」

ほたる「い、いえ…大丈夫です。むしろありがとうございます?」

P「どういうことだってばよ」

芳乃「そーなーたー」

P「はいはい引っ張るな引っ張るな。じゃあ、俺達ちょっと回るところあるから。またなほたる」

芳乃「思い出しましたー今日のなでなでがまだありませんー」

ほたる「あ、はい。お疲れ様でした…」

ほたる「…」

ほたる「……今年の運、使い果たしちゃったかな?」




P「ほたるに投げたら豆が木っ端して微塵になったんだけど」

芳乃「加護が足りませんでしたのでー、もう少し強めに力を込めておきますー。むむむむーん」

P「んな、どこぞのサイキッカーみたいな念の込め方」

芳乃「できましたー」

芳乃「この豆ならばー、どんな怪我でもあっという間にー」

P「仙豆作ってどうするよ」

P「どれ、では改めてパワーアップしたこの豆でどんどん厄払いしてくか」

芳乃「邪気退散ですー」

P「どうでもいいけど、邪気退散って言うとガオレンジャー思い出すよな」

文香「…今、戦隊の話をしましたか…?」ヒョコッ

P「わっ、ビックリした」

美波「おはようございますプロデューサーさん、芳乃ちゃん。何をしているんですか?」

マキノ「その手に持っている豆から察するに、節分に関する事かしら」

P「何か珍しいトリオだな」

美波「ええ、偶然休憩時間が重なったんで、これからみんなでご飯に行こうかって話になったんです。良かったらプロデューサーさん達もご一緒にどうですか?」

P「あー、誘いは嬉しいんだけど俺達はこれから果たさねばならぬ使命があるのでな」

マキノ「豆を握りしめながら恰好をつけられても。どうせロクな事では無いのでしょう?」

P「酷ぇ言われようでごぜーますよ」

文香「ヒンナヒンナ」ポリポリ

芳乃「歳の数だけですー」

P「おーい。お前らこれからご飯に行くんだろが」

文香「…すいません、つい」ポリポリ

P「あ、そうだ一応念のため」スッ

美波「?」

マキノ「どうしたの、豆を掴んで振りかぶって」

P「鬼は外ー」パシッ

美波「ひゃっ」

マキノ「ちょっ」

P「チェリーキラーズは内ー」パシッ

文香「あむっ」ムシャムシャ

芳乃「お口でキャッチされましたー」

P「よし、厄除け完了。これで3人とも今年の運気は安泰だな」

美波「もぉ…せめて言ってからしてくださいよ。やだ、服の中に入っちゃった…」モゾモゾ

マキノ「私も胸元から中に……んっ、挟まってたわ」

文香「うぅ…豆があちこちに…」ヌギヌギ

P「…淫気も安泰だな」

芳乃「見ては駄目なのでー」

P「悪かった悪かった、今度からちゃんと投げつけるぞって言ってから投げるから」

マキノ「日常であまり聞かないセリフでと思うのだけれど」

美波「もぅ…美波達は鬼じゃないんですからね?」プンプン

P(一部の層にとっては鬼どころか悪魔のようなものだけどね)

文香「…お腹すきました」クキュルー

美波「今お豆食べてたのに?」

マキノ「度し難い…」

P「ああ、引き留めて悪かった。あ、これ恵方巻な。お土産にどうぞ」

美波「わっ、ありがとうございます」

マキノ「ありがたく頂くわね」

文香「あむあむ」モッキュモッキュ

P「気を付けてなー」

美波「はい。では行ってきます」

マキノ「また、後でね」

文香「キュウレンジャーも…よろしくお願いします」ペコ

芳乃「いってらっしゃいませー」

P「…美波達の服の中に入ってた豆、幾らで売れるかな」

芳乃「そなたー?」

P「冗談デスヨ」





菜々「うさっ!?」ズテンッ

菜々「痛っ~~、もぉ~!どうして事務所の床に豆が落ちてるんですかぁ!」プンスカ

菜々「あいたた…転んだ拍子に腰に豆が食い込んじゃったじゃないですかぁ…」

菜々「………あれ?腰痛が消えてる…」

オフだからって夜更かししすぎて朝でごぜーますよ…さすがに寝ないと、歳だし
そういや今月はバレンタインというイベントもあるんだよね…よし、モビルスーツの話でも書くかオヤスミー

P「他に祓った方がいいアイドルっているっけ?」ボリボリ

芳乃「さぁー」ボリボリ

P「一見問題児に見えても中身は凄く良い娘、ってのが多いもんなぁ、この事務所。ビジネス女王様とかビジネス高田純次とかビジネスにょわーとか」

芳乃「くれぐれもー、外で仰らないようにー」ボリボリ

P「いかんな、このままだと普通にこの豆全部食っちゃいそうだわ。地味に美味いし」ボリボリ

芳乃「止まらなくなりますー」バリボリ

飛鳥「ああ、なんだ…。こんなところにいたのか」ピコピコ

P「うん?おぉ飛鳥。おはよ」

芳乃「おはらっきーですー」

飛鳥「ああ、奇遇だね。…随分年代物の挨拶だね、芳乃さん」

P「どうしたんだ?何か用か」

飛鳥「奇遇だね、といった筈だよ?」

P「いや、だってさっき「こんなところにいたのか」って…」

飛鳥「奇遇だね、いや実に偶然だね。この広いセカイの中でこうして出会うのはもはや偶然と言う言葉では表せないのかもしれないけど」

P「広いセカイっていうか広い事務所な。どうしたよ、何かソワソワしてるけど」

飛鳥「何を言っているんだい?ボクはいつものボクのままさ。他の誰でもなく、そして何処にでも居るような…ね」

P「いや、さっきからエクステめっちゃブンブン揺れてるんだけど…どういう原理してんの?それ」

飛鳥「何を言っているんだい?」ピコピコ

芳乃「そいやっ」ガシッ

飛鳥「ひゃん!」

P「こらこら、尻尾を引っ張っちゃいけません」

飛鳥「人のオシャレを尻尾扱いしないで貰えるかい!?」

P「最近のエクステは感情の機微に合わせて動く機能とかあんのか…凄ぇな技術大国日本」

芳乃「どれどれー」スチャッ

芳乃「おおおー」ピコピコピコピコ

飛鳥「うわっ凄い動いてる気持ち悪い!」

P「自覚無かったんかい。あと芳乃、返してあげなさい。飛鳥からエクステ取ったら二宮さんになっちゃうから」

飛鳥「有無に違わずボクは生まれた時から二宮だよ」

芳乃「奇遇ですー、わたくしも生まれた時から依田ですー」

P「俺は……どうだろ。子供の頃の事思い出そうとすると頭痛がするんだよなぁ」

飛鳥「ジョークにしてもブラックすぎやしないかい?」

飛鳥「まったく…この前晶葉が「貸してくれ」なんて珍しいことを言うもんだな、なんて思っていたけど…こんな機能をいつの間に」フリフリ

P「なんか尻尾っていうより触手みたいだな」

芳乃「触手アイドルですかー」

飛鳥「流石にそんなセカイは御免被りたいね…最近イタズラが増えてやしないかい?この前なんてエクステに蛍光塗料が塗られていたんだよ?」

P「うわ、夜道で目立ちそう」

飛鳥「あの蘭子が標準語で「交通誘導人形みたいだね」って言ってきたよ。レノアで洗ったら落ちたから良いものの…」

P「最初の頃と比べて飛鳥もすっかりチョロ…馴染んできたからみんな飛鳥ともっと遊びたいんだろうよ」

飛鳥「すまない、今言いかけた言葉は聞き捨てならないんだが」

P「じゃあ俺たちは厄払いの任務があるから。また後でな」

飛鳥「えっ」

P「えっ」

芳乃「ほー?」

飛鳥「いや、な、何か忘れていないかい?」

P「?」

飛鳥「ほ、ほら、今日は何月の何日だい?よく思い返してみるといいよ」

P「今日は2月の……ああ、すまんすまん。忘れてたわ」

飛鳥「まったく、キミという人は…。仮にも思春期の14歳なんだよ、ボクだって」

P「節分ネタだってのにすっかり失念しておったわ。ほい、あったかい豆どうぞ」

飛鳥「はぁ、あったかい豆どうも」

P「それじゃーなー」

芳乃「ではではー」

飛鳥「ああ、いってらっしゃい」ポリポリ


飛鳥「って違う!」パシンッ

P「痛い!」

飛鳥「確かに節分の日だよ!でも他にあるだろう他に。さぁ、シナプスを働かせて思い返してごらん」

P「他に………乳酸菌の日?」

飛鳥「誕生日だよ!」

P「ああ、くりぃむしちゅー有田さんの」

芳乃「そなたーそなたー、戯れもほどほどにー。飛鳥殿がへんにゃりしておりますー」


P「ふう、流石にちよっとからかいすぎたか…」

P「しこたま撫でて高い高いして用意しておいたプレゼントと恵方巻渡したら何とか許して貰えたわ」

芳乃「そなたは時折時子殿よりドSかとー」

P「ハハッ、芳乃の口からドSとか衝撃映像だわ」

P「そうこうしているうちにもう豆も無くなってきたな」

芳乃「食べ過ぎですー」ボリボリ

P「お前さんがね?」

P「この分量だとあと1人分ぐらいかな?よし、千川浄化しに行くぞ」

芳乃「滅してしまったらどうしましょうー」

P「なに、第2、第3の千川が現れるさ」

卯月「おはようございます!」シュバッ

P「うわぁ!曲がり角から卯月が飛び出してきたぞ!」

卯月「はいっ!島村卯月、今日は放し飼いです!」

芳乃「保護者のお姿がありませんー」

P「ホントだ珍しい。凛未央はどうしたんだ?」

卯月「3人でお買い物していたんですけど「どの豆なら祓えるだろう」って2人して何だか真剣に吟味していたんで退屈で帰ってきました!」

P「ちゃんとリードで繋いでけよ…」

芳乃「お札のほうが宜しいのではー?」ペトッ

卯月「あれっ?動けません!」

P「まぁいいや。今日節分だし、卯月も厄除けしとくか」

卯月「どっちにしても今動けません!」グググ…

芳乃「今のうちですー」

P「そんな大袈裟な。ほい、鬼はそとー」ペチッ

卯月「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ」ジュゥゥゥゥゥゥ

P「わぁ、えらいことになっちゃったぞ」

芳乃「卯月殿の体からー、黒い煙がー」

節分中に完結させたかったけど無理そうな上に誤字ったのでハムスターの小屋ひっくり返してくるわ…おのれ
さぁまた社畜ライフだチクショウ。相棒の映画を励みに何とか生きていこうオヤスミー

卯月「ガンババババババババババ」プシュー

P「なんかスタドリ浴びたウサミンロボみたいになっちゃってるけど、これ大丈夫なのか?」

芳乃「信じましょー。卯月殿をー」

P「あ、大丈夫じゃない要素あるのね」

卯月「ガンバリマスッ!!」カッ!

P「うおっまぶしっ!」

芳乃「目がー目がぁー」

卯月「……あれ?私、今まで何を?」

P「おぉ、無事か卯月」

卯月「えっ?はいっ。島村卯月至って健康優良児です!」ブイッ

P「ん?何だか違和感ある卯月だぞ?」

黒卯月「元気な笑顔が取り柄と言えば聞こえはいいですけど通信簿の先生からのコメントで「元気がいいです」と書かれるようなものですね!」

P「こっちの卯月は何だか親しみ深いぞ?」

卯月「あれーっ?なんで私がいるんですかー?」

黒卯月「こっちの私リアクションまで地味ですね!」

P「ど、どういうことだってばよ…」

芳乃「卯月殿の闇が深すぎてー、分離してしまったようですー」

P「そんな魔人ブウじゃあるまいし」

卯月「わっ、見て下さいプロデューサーさん。鏡コント出来ますよ!」

黒卯月「幽体離脱ネタも出来ますね!」

P「毒気の抜けた卯月と褐色卯月がはしゃいでるでごぜーますよ」

芳乃「分身ならばー」

芳乃2「わたくしもー」

P「張り合うな張り合うな。頼むからこれ以上カオスにしないでくれ」

P「しかし困ったな。まさか卯月が増えるとは思わなかったわ」

卯月「ニュージェネがトリオじゃなくてカルテットになっちゃいますね」

黒卯月「格ゲーの2Pカラーみたいです!」

芳乃3「どうしましょー」

P「ツッコミが足りねぇ」

芳乃「とりあえずはー、こちらの卯月殿をお祓いしますのでー?」

黒卯月「そんな!私がいなくなったら島村卯月の個性は「寝ぐせがすっごい」ぐらいしか無くなります!」

卯月「ほ、他にもありますっ!」

黒卯月「ありません!」

卯月「うわぁーん自分に否定されましたぁー」

P「おーい卯月と卯月で漫才するなー。どっちがボケだ?」

黒卯月「私は見るも無残に抹殺されてしまうんですか!?」

P「言い方凄いな。つかしないっての、そんなこと」

卯月「し、しないんですか?」

P「してほしいの?」

卯月「あ、えっと……この娘も一応私な訳ですし、可哀想かな…と」

黒卯月「無月ちゃん…!」

卯月「卯月です!無個性の卯月を略しましたね?略したんですね!?」

P「プレーン卯月の言う通り、黒い卯月も卯月な訳だし、悪霊退散なんて真似はしないよ。安心なさいな」

黒卯月「ありがとうございます!その慈悲の結果後々とんでもない事になるかもしれませんが!」

芳乃「祓っておきましょー」

黒卯月「ダーク卯月、トンズラします!」ダダッ

P「あ、逃げた」

卯月「わわっ!ちょ、ちょっと何処に行くんですかもう一人の私!」パタパタ

P「急に走ると転ぶぞー…ってもう見えなくなっちまった。フィジカル高いな卯月達」

P「しかしまぁ、何て言うか……」

P「…凄い事務所だな、ここ」

芳乃「そなたが今更言うのですかー?」




凛「あ、やっぱり先に戻ってた。もう、あちこち探したんだからね?」

未央「どしたの珍しく息を切らして。こずえちゃんに喧嘩でも売っちゃった?」

卯月「あ、あの…今こっちに私が通りませんでしたか!?」ゼェゼェ

未央「え、なにルパンごっこ?」

充分、両方黒いよな


P「ただいま戻りましたー」

芳乃「ましたー」

ちひろ「おかえりなさい。あら、また芳乃ちゃん連れちゃって」

ちひろ「で、何やらかしてきたんですか?菜々さんはやたら元気よく飛び回ってましたし飛鳥ちゃんは妙に上機嫌ですしほたるちゃんはスカートのチャック開いてましたし」

P「エンカウントしたアイドル達に豆ぶつけてきただけですよ」

芳乃「邪気を祓って参りましたー」

ちひろ「邪気って、担当アイドルに邪気って」

P「すいません、もう豆残ってないんで邪気のちひろさん祓えないんですよ」

ちひろ「逆でしょ逆。て言うか私にお祓いなんて必要ないでしょう?」

P「そうですね、豆ぶつけたらちひろさん消えて無くなっちゃいそうですし」

ちひろ「モバゲのデータ消してやろうか」

P「ちひろさん天使!女神!災禍の顕主!」

ちひろ「おい最後の」





優「ほらアッキー。今日節分だからPくんが豆くれたよ?お食べ~♪」

アッキー「いただこう」バリボリボリバリ ジュゥゥゥ

優「どう、美味しい?」

アッキー「クゥゥゥン」

優「あははっアッキー犬みたい♪」






黒卯月「終わりです!」

節分の日過ぎちゃったけど節分ネタでした。「俺の恵方巻もお食べよ」みたいなのも思い付きはしたんですが紳士なので自重しました。あくまでハートフルSSを心掛けていますので…。
次はバレンタインネタかな…?臨死体験させてバレンチヌス様降臨させればいいんだろうかもしくはモビルスーツか…。たまにはギャグSSも書いてみたいし


オツカーレ

ありす「ぐすんぐすん、アッキー、アッキぃぃ……」
千枝「えぐっえぐっ、ありすちゃん。アッキーにさようならをしようね」



肇「次々回辺りに、スタドリの入ったチョコを食べて復活しそうなんですが」REC
文香「小学生の泣き顔。尊いです(キリッ)」REC

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年02月02日 (木) 17:19:50   ID: FByj5-92

MS……バレンタ……いかん!ソイツには手を出すな!

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