女騎士「人間は怖くないよ?」エルフ娘「…」 (193)


女騎士「王様から文化交流のためにエルフを20人ほど連れてこいと言われてしまった…」

女騎士「しかし人間はそれほどエルフからの信用があるわけでもないし…」

女騎士「…どうしたものか」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1375680949



~エルフの里~

女騎士「――ということで文化交流を…」

エルフ長「そんなことできるか!私たちの同胞が何人連れ去られたと思っているんだ!」

女騎士「そっ…それはそうですが…我々はもうそんなことはしないと約束します!必ず!」

エルフ長「人間の言っている言葉を信用できるか…もういい、下がらせろ」


エルフ兵「はっ」


女騎士「ま、待ってください!我々はもう――!!」


~帰り道~


女騎士「…やっぱりダメかぁ」

女騎士「結果は見えてたけどこうも簡単に追い払われるとはな…」

女騎士「いやいや…これも我慢。毎日通ってこそ意味があるんだ、うん」


女騎士「…っても、帰る道片道3時間だぞ…ふざけんなよ…」


女騎士「王の命令だし、気にしてもられない――ん?なんだあれ?」


エルフ娘「ちょっ、離して!!」

山賊A「うひひひ!これは上玉だぜ!奴隷商人に売り払ったら何百万は間違いねぇ!」

山賊B「騒ぎにならないうちにとっとと下山しようぜ!」

エルフ娘「だっ、誰かぁ!…っう!」

山賊B「おい、顔はやめとけよ、商品に傷つけてどうすんだ」

山賊A「ちょっと躾が必要だと思ってな」


女騎士「貴様らっ…これは一体どういうことだ!!」


山賊A「くそっ…気づかれやがった…」

山賊B「しかもあの甲冑…王国のやつだぜ…めんどくさいことになった…」


女騎士「貴様ら!なにをやっていた!」


山賊A「ちょ、ちょっとエルフの民と遊んでただけだ」

山賊B「そうそう、仲良くなろうと思って!」


女騎士「そういう風には見えんかったがな」


山賊A「俺らはそういうつもりだったんだ(こうなればもうあいつをやるしかない…)」

山賊B「交流を深めようとして…(おう、わかった)」


女騎士「…お前らのいうことは信用ならん、王国に差し出して――」


山賊A「そうかよっ!!」

山賊B「おらぁ!」


山賊達はそれぞれ武器をとり、女騎士に襲いかかる


女騎士「っ!!貴様らっ…!」

女騎士も帯刀していた剣を抜き応戦する


女騎士「くっ、そ!2人も相手だとこうも面倒かっ…!」


山賊A「そういってられるのも今のうちだぜぇ!」



エルフ娘「……」ビクッ


両者の獲物がぶつかり合うごとに身体を震わせるエルフ娘

その眼は濡れていた


女騎士「今撤退すれば貴様らの犯行に目を瞑っておいてやろう!」

山賊A「誰がお前の忠告に頷くかよぉ!!」

山賊B「お前も商人に売り払ってやるよ!」


女騎士「…そうか」

女騎士は静かにつぶやくと、エルフ娘に呼びかけた


女騎士「そこのエルフ!目を瞑っていろっ!!」

エルフ娘はその呼びかけに応じ、目を力いっぱい瞑る


女騎士はそのことを確認し、また山賊たちのほうを向く


女騎士「…貴様ら言い残すことはないか」


~~~~~~~

女騎士「…もう大丈夫だよ」


エルフ娘「え…」

エルフ娘はゆっくりと目を開ける


女騎士「立てる?」

エルフ娘「…」パシッ

女騎士が差し伸べた手をエルフ娘は払いのけ、里の方に走っていってしまった


女騎士「…ここまで嫌われてるのか、あはは…」


~翌日~

女騎士「――ですからお考えなおしくださいっ!我々は決してそのようなことは!」

エルフ長「ダメだダメだ!せめて信頼を得てからにしろ!」


~~~~~~~~~~


女騎士「またダメだったか…あのカタブツは説得に時間がかかりそうだな…」


女騎士「ん?あれは…昨日の…」


エルフ娘「よいしょ…よいしょ…」

エルフ娘はせっせと水汲みをしていた

水の入ったバケツを地面におき、ひと呼吸

エルフ娘「ふぅ…」


女騎士「こんにちは」

エルフ娘「っ!?」ビクッ




今日はこの辺で終わります

このSSはエルフ娘と女騎士との絡みをメインに進めていきたいと思います

ではまた更新すると思うのでよろしくお願いします!

携帯から少し試験投下しようと思います

女騎士「えっと…この前は大丈夫だった?」

エルフ娘「…」

エルフ娘は首を縦に振り、返事を返した

女騎士「よかった…怪我ないかって心配してたよ…無事でよかった…」

女騎士が心配の言葉をいくらあげても、エルフ娘は不安の眼差しを向けるだけ

女騎士「えっと…ホントに大丈夫…?」

なにも言葉を発しないエルフ娘に対し流石に心配になる女騎士だった

エルフ娘「……大丈夫です」

愛想なくそうつぶやくとバケツを持ちどこかへ行ってしまった。おそらくは家であろう



女騎士「…もうちょっと仲良くなれたらな…」

~~翌日~~


エルフ長「またお前か、お前と相手してる暇はない。下がらせろ」

女騎士「我らの王は信頼できるお方です!お考え直し下さい…!」



~~~~~~~

女騎士「またダメだ…どうしたらいいんだ全く…」

いつも対談が終わったあと、里を見て回っている女騎士だが、信頼を貰える案かどうしても思い浮かばない


女騎士「ん、またあの娘か…」

あの娘というのは先日山賊に襲われていたのを助けた銀髪のエルフの娘のことだ


女騎士(髪の毛綺麗だなぁ…他のエルフと髪の色が違うからすぐ分かるし)


女騎士(また話しかけてみるか)


女騎士「こんにちはっ」

エルフ娘「……」

女騎士「1人でなにしてたんだ?」

エルフ娘「……」

なにも喋らないエルフ娘に困り果ててしまう女騎士は話題を変えた

女騎士「そっ、そういえばその髪の色綺麗だな!」

エルフ娘「…っ!!」

それがいけなかったのか、エルフ娘はすぐさま立ち上がり、女騎士を睨みつけた。


女騎士「えっ…」

突然のことに驚いた女騎士はぽかんと口をあけたままだった


エルフ娘「……そのこと、もう口にしないで下さい…!」

エルフ娘はそう吐きつけて背を向けて歩き出した



~~翌日~~


エルフ長「またお前か、お前と相手してる暇はない。下がらせろ」

女騎士「我らの王は信頼できるお方です!お考え直し下さい…!」



~~~~~~~

女騎士「またダメだ…どうしたらいいんだ全く…」

いつも対談が終わったあと、里を見て回っている女騎士だが、信頼を貰える案かどうしても思い浮かばない


女騎士「ん、またあの娘か…」

あの娘というのは先日山賊に襲われていたのを助けた銀髪のエルフの娘のことだ


女騎士(髪の毛綺麗だなぁ…)

ふと、まともに会話ができていないことを思い出した女騎士は

女騎士(また話しかけてみるか)

また話しかけてみようと試みた

女騎士「こんにちはっ」

エルフ娘「……」

女騎士「1人でなにしてたんだ?」

エルフ娘「……」

なにも喋らないエルフ娘に困り果ててしまっていた女騎士は話題を変えた

女騎士「そっ、そういえばその髪の色綺麗だな!」

エルフ娘「…っ!!」

それがいけなかったのか、エルフ娘はすぐさま立ち上がり、女騎士を睨みつけた。


女騎士「えっ…」

突然のことに驚いた女騎士はぽかんと口をあけたままだった


エルフ娘「……そのこと、もう口にしないで下さい…!」

エルフ娘はそう吐きつけて背を向けて走っていってしまった




女騎士「お、おい!!」

女騎士の呼びかけに応じず、すぐに姿が見えなくなってしまった


その騒ぎを見ていたエルフがざわざわと騒ぎ出していた


女騎士「…なんだったんだろう」


エルフ少年「ちょっと、そこの人間」

女騎士「わ、私のことか?」


他のエルフと話したことがなかったので、少し声が強張ってしまう


エルフ少年「そうだよ、お前以外人間いないだろ」


女騎士「そ、そうか…で、なんだ?」


エルフ少年「あいつとは関わらないほうがいいぜ…あいつ、魔女だから」


女騎士「それってどういう意味だ…?」


エルフ少年「じゃあな、おばさん」


女騎士「おばぁ…!?まだ10代だぞ!?」


女騎士「くそっ…あんな子供におばさんなんて言われてしまうとは…」


女騎士(いやそれよりも気になるのはあの娘のことだ…)

女騎士(魔女…?どういう意味だ…?エルフなら大人になれば魔法なんて誰でも使えるはずなのに…)


女騎士(まさか子供のときから魔法が使えるってだけのことか…?)



~~翌日~~


女騎士「おーい」

エルフ娘「……」


エルフ娘は呼びかけを無視して歩を進める


女騎士「ちょっ…止まって!君のことで話がっ…」


エルフ娘「…なんですか?」


女騎士「君のこと…魔女とかって言ってるエルフの男の子がいて…気になったんだ、教えてくれないか」


女騎士の目は真っ直ぐエルフ娘の目を捉えていたが、すぐに逸らされてしまった


エルフ娘「…その話なら忘れて下さい」


エルフ娘は暗く、重い声でぽつりと言った

悲しんでいるようだった

携帯からでした

改行がちょっとわかりにくいですね、あと私の文もw


pcからだともうちょっと早く打てるのですが訳あって今使えない状態なので…

勘弁してくれるとありがたいです

ではまた

~翌日~

女騎士「もはや断られるのも日課か…」


許しが得られる日はくるのだろうか

ふと、女騎士の目にエルフ娘が映る。昨日のこともあり、すぐには話しかけられなかった


女騎士(あの魔女の意味…そしてあの表情…)


女騎士が気にしていながら見ると、1人、物静かに佇んでいたエルフ娘に変化が起こった



エルフ少年1「おっ、また魔女が1人でいるぞー!」

エルフ少年2「魔女のことだしなんか企んでるんじゃねーの?」

エルフ少年3「魔女は村から出てけー!」



そういうと少年達は彼女に向かって石を投げ始めた

エルフ娘はなにも言葉を発しず、俯いているだけ。その顔は銀髪に遮られ表情は伺えない


女騎士「お前らっ!なにをやってる!!」


エルフ少年1「でたー!人間だー!」

エルフ少年3「逃げろー!」


まるでおちょっくってるかのように大声を出すと3人はどこかへ行った


女騎士「お、おいっ…大丈夫か…?」


エルフ娘に駆け寄り、声をかける。すると彼女はゆっくりと顔を上げた


エルフ娘「…なにをしてるんですか」




女騎士「なんでって…君がいじめられてたから…」


エルフ娘「変わってますね…私のことなんて誰も庇いませんよ」


女騎士「誰もって…なにか事件でも起こしたのか…?」


エルフ娘「特にはなにも…この髪のせいですよ…」


エルフ娘はその銀髪を手ぐしでとく


女騎士「髪…?まさか髪の色か…?」


エルフ娘は静かに頷いた

エルフ娘「…ほかの民は金髪なのに、私だけ色が違うんです。理由ははっきりしてるんですけどね」


女騎士「そんなことでっ…!?い、いくらなんでも酷すぎじゃないか…!」



エルフ娘「…別に、もう慣れちゃいましたし」


エルフ娘「なにより私の両親のせいなので私にはどうにもできません」



エルフ娘「この髪の色さえ違えば私も普通の生活を…」



女騎士「わ、私は綺麗だと思うぞ!」



エルフ娘「……」

エルフ娘は少し目を見開く


エルフ娘「そういえば前にも褒めてもらいましたね…」


女騎士「私は嘘は言ってない。本当に綺麗だし、なにより親からもらったものは大切にするべきだと思う」



エルフ娘「…心に留めておくことにします」


女騎士は初めて彼女の笑っている顔を見ることができた



~翌日~


エルフ長との面会はエルフ娘と会うついでと、なり始めていた


女騎士(いない…里のどこを探してもあの娘が見つからない…)


今日も会おうと声をかけようとしていたのだが、姿が見えない。家の中にでもいるのだろうか。はたまた里の外にいるのか



女騎士(山菜でも摘んでいるのか?少し里の周りでも探してみるか)






いた。彼女だ。


しかし1人ではなかった。


女騎士(またっ…昨日の…っ!!)


昨日の3人組がエルフ娘をいじめていた


昨日と決定的に違うのは、石を投げられているのではなく、もっと直接的だった


女騎士(あんな娘によってたかって蹴りやがって…!)


エルフ娘を囲い、3人がうずくまっている彼女に対し蹴りをいれていた


女騎士「お前らぁぁぁ!!!!」


女騎士が声をたてると昨日と同じように3人は散っていった




女騎士「大丈夫か!?」

女騎士が駆け寄るとエルフ娘は女騎士のほうに顔を向けた


その顔は涙で濡れていた



エルフ娘「も、もう嫌です…ひぐっ…こういうの…」


エルフ娘「なんだ私だけ…えぐっ…こんなことされなきゃ…いけないんですか…」



エルフ娘「…こんなことだったら…いっそのことっ…」


女騎士「…そんなことは、させない」



エルフ娘「…えっ」


エルフ娘が泣くのをやめ、女騎士に注目する


女騎士「もう君にこんな思いはさせないし、人間からも君を守る」



女騎士「だから、私を信じてくれないか…?」


ぎこちない笑顔を浮かべ、女騎士は手を差し出す


エルフ娘「ぅぅ…うわあああぁぁぁぁぁん!!!」


エルフ娘は女騎士の胸に顔をうずくめ、幼い子供のように泣いた



~~~~


女騎士「…もう大丈夫か?」


エルフ娘「すいません…お見苦しいところをお見せしました…」


そういうがまだエルフ娘の目は赤い


女騎士「そういえば名前聞いてなかってな、私は女騎士。王国のために忠義を尽くしている。よろしく頼む」



エルフ娘「私はエルフ娘です…よろしくお願いします」



女騎士「あ…怪我とかないか?さっきので痛めたところとか…」

エルフ娘「背中が少し…」

女騎士「わかった後で見よう」



エルフ娘「そういえばお礼言ってませんでしたね…今回のも、その前も、人間に襲われたときも…」


エルフ娘「本当にありがとうございました!」


女騎士「面と向かって言われると照れるな…」


エルフ娘「3回も救ってくれたんですから、足りないくらいですよ」

エルフ娘の顔に笑顔が戻る


女騎士「家はどの辺りにあるんだ?早く治療しないと痕が残ってしまいかねないから…」


エルフ娘「わかりました、家はこの近くなんで早く行きましょうか!」


女騎士(元気になったようだな…よかった)


今日はこの辺でー

やっぱり携帯からだと遅くなっちゃいますね…勘弁です…


エルフ娘と女騎士との和解はどうしようかと思ってたら不自然になってしまったのかも知れないです…


なにかありましたら指摘して下さい!


では

~エルフ娘の家 周辺~


エルフ娘「着きました!」

女騎士「こんな山奥に…?」

エルフ娘「えぇ…里のほうに立てると荒らされてしまうので…」

苦笑いしながら答える


家の外見は人間界でいうログハウスだ

しっかり手入れされていることもあってか、目立った汚れなどはない

女騎士「…綺麗だ」

エルフ娘「えへへ…ちゃんと毎日掃除してるんですよ!」

エルフ娘は嬉しそうに答えた



エルフ娘「さ!早く入りましょう!」

にこにこと、犬だったら尻尾を振るような表情で女騎士を誘う


初めて家に招待する気持ちの高まりと緊張で頭の中がいっぱいだ


女騎士「お、おぅ…!」


エルフ娘の勢いに気圧されながら女騎士は後に続いた



~エルフ娘の家~

明るい、暖かな内装とシンプルな家具が女騎士を迎えた


エルフ娘「なにもないですけど…どうぞ、おかけ下さい」

女騎士「ありがとう」

エルフ娘の好意に甘え、ソファに腰掛ける


それからあたふたと慌ただしかったエルフ娘が立ち止まった

エルフ娘「えっと…これからなにをすればいいんですかね…?」

エルフ娘「他人を呼ぶのは初めてで…あはは…」

エルフ娘は苦笑いをしながら女騎士に質問を投げかけた


女騎士はそのぎこちない笑顔と行動がおかしくて

女騎士「ふ、はっ、あはははは!」

吹き出してしまった


エルフ娘「ちょっ、笑わないで下さいっ!」

女騎士「す、すまん。おかしくって…くくく」

エルフ娘「…もう」

エルフ娘はおかしいのを指摘されて拗ねてしまう、顔の可憐さもあってか、かわいく思える








女騎士「そうだ、怪我の治療…!汚れてるし先にお風呂はいったほうがいいか…?」


エルフ娘「じゃあそうしますね。お菓子と紅茶だしておくのでご自由に…」


女騎士「…気遣いありがとう」




~~~~~~


エルフ娘「ふぅ…さっぱりです…」

女騎士「おかえり。あがってすぐに悪いのだが救急箱かなにか治療する道具はあるか?」

エルフ娘「あっ、はい。少々お待ちを~」


~~~~~~

女騎士「道具自体は人間の使ってるモノと変わらないんだな…ガーゼもあるし消毒液も…」


エルフ娘「ガーゼはそうですけど消毒液は私が調合したんですよ?ちゃんと薬草とってきて」


女騎士「…そんなこともできるのか!凄い技術だ」


まさかこの少女がこんな高度なことをやるのに驚いた女騎士は目を見開く


エルフ娘「そうなんですよ…ふふん」


女騎士(褒められてちょっと嬉しそう…)




女騎士「それじゃ、消毒始めるから上着脱いでね」

エルフ娘「わかりました」

エルフ娘が上着を脱ぎ、白い肌を露わにさせる

美しいはずなのだが、青黒い痣、切り傷、擦り傷がその白い肌を濁していた


エルフ娘「いてっ…」

女騎士「もうちょっと」


エルフ娘「しみるぅっ!」

女騎士「我慢して」


このようなやりとりをいくらか繰り返した



女騎士「よし、これで終わり!」

終了した合図として、軽く背中を叩いてた

エルフ娘「ありがとうございました!」


エルフ娘は深々とお辞儀をする


女騎士「よしてくれよ…私は治療しただけだ…」


エルフ娘「私の中ではこれぐらい感謝してるってことですよ」




~~~~~

女騎士「すまない、もう日が暮れ始めてしまったから山を下りなくては…」


エルフ娘「そ、そうですか…」


エルフ娘は少しだけ寂しげな表情を出した


女騎士「大丈夫。また明日遊びにくるよ」


その言葉を聞いた後、エルフ娘の顔が満面の笑みに変わった


エルフ娘「待ってます!」



いつの間にか寝ちゃってました…ww


今回はここまでで。


レスいただけると凄く嬉しいので内容関係なくレスしていただけるとありがたいです!

これからもゆっくりな更新になると思いますが、よろしくお願いします


~王国 宮殿内 女騎士の部屋~


女騎士「はぁぁ…」

ベットに横たわり、大きく息を吐く

女騎士「あの距離の往復は流石にこたえる…」


女騎士(甲冑置いて行きたいが道中なにがあるか分からんしな…)



そう色々考えていると、扉がいきなり開いた


???「大丈夫かいマイハニー!エルフの里に通っていると聞いて駆けつけたよ!」


女騎士「はぁぁぁぁぁぁ…」


女騎士はさっきよりも大きなため息を吐いた

ベットに寝たまま右腕を目の上に乗せた体勢のまま、動こうとしない


女騎士「…なにしにきたのですか、貴族様」

目上の人物を不愉快にしてはならないので一応、敬語を使う




貴族「なにって、君を心配して見舞いにきたんじゃないか!」


女騎士「…不要です。お帰り下さい、それと部屋に入るときはノックを。何回同じ忠告をさせる気ですか…」


この貴族は以前護衛対象になった人物だった

一回きりのはずだったのだが、なぜか気に入られてしまい、ことあるごとに女騎士を護衛として使命してくるのだった



貴族「そんなこといわずに!ささ!見舞いの品を受け取りたまえ!」


女騎士「見舞いの品…?」


腕をどかし、確認してみると、貴族の後ろに1人立っているだけで、品物のようなものは見当たらない


女騎士「…?見当たらないのですが…」



貴族「見舞いの品は物だけではないのですよ?」



女騎士「んっ…あっ、そこ…気持ちいい…」


貴族「気に入って頂けましたかな?」


見舞いの品というのはマッサージのことだった
時間にして半日歩きっ放しだった女騎士にとっては最高の贈り物だった


女騎士「あー…凄くいいです…んっ…」

まるで身体の芯からほぐされるような感じだった


貴族「我が屋敷だけに使えているマッサージ師だからな、私は毎日風呂上りにお世話になっているよ」


金持ちの考えていることはどうも女騎士には分からなかった




女騎士「…そういえば何で私があの仕事に就いていたのがわかったのですか?」


貴族「護衛を頼もうとして訪ねたらどこにもいなかったんだよ。そして王宮の使用人に話を聞いたらエルフの里に行ったって聞いて様子を見に来たんだ」


女騎士(結果ストーカーしたんじゃないか…)


ある意味いつも通りだった



貴族「エルフの里って遠いんでしょ?疲れない?」


女騎士「まぁ、多少は…あっ」

女騎士(そうだ、この人に相談すれば早いんじゃないか…?)


女騎士「あの、急な申し出で悪いのですが…」


騎士「君のお願いだったらなんだって聞くよ!」


女騎士「馬を、貸して貰えませんか?」


~翌日 エルフの里 エルフ娘自宅~


エルフ娘「あっ!女騎士さん!お馬さんも!」

女騎士「こんにちはエルフ娘。この馬のおかげで移動が速くできるようになったんだ」

エルフ娘「どうしたんですかそのお馬さん!」

女騎士「…しっ、知り合いに借りた…」


エルフ娘(今なんか言葉が詰まったような…気のせいかな…?)


エルフ娘「あ、じゃあ馬を?いでおくのでこっちに」

女騎士は馬からおり、手綱を引きエルフ娘に渡した


女騎士「ありがとう、頼む」

エルフ娘「任せてください」



~エルフ娘の家~

エルフ娘「紅茶とお茶受けはこれで大丈夫でしたか?」

女騎士「別に気を使わなくてもいいのに…」

女騎士が遠慮がちに答える
だがこの気遣いも微笑ましく思えた

先日まで話したことのなかった、人種も違うこの子が


心踊らせながら会話していることが

なによりも女騎士のほうが嬉しかった


エルフ娘「少し長い話になりそうですから…飽きないようにと思って」


女騎士「長い話…?」


カップに注がれた紅茶に写った自分の顔を見ながら答える


エルフ娘「ええ…今日は私の両親の話をしたいと思って」



今日の更新はここまでですかね…



書いてるSS全部に言えることなんですけど、普段書き溜めしてないといいますか…

ぶっつけ本番で投稿してるので誤字や文章が読みにくいことがあるかも知れないのです

そこのところ了承しながら読んでいただけるとありがたいです


では



私のお母さんはエルフの民で里の中でも美人さんというので有名でした


自宅とは別に森の中に小屋を持っていて、薬草で薬を作ったりしてたんです



~~~~~~~~


エルフ母「ん~、今日もいい天気で過ごしやすそうね」


エルフ母「あ、おばあさん、おはようございます。体調のほうは大丈夫ですか?」


エルフ婆「気遣い感謝するよ」


男エルフ「やあエルフ母!今日も元気そうだね!」


エルフ母「男エルフさんもお元気そうで。お仕事頑張って下さいね!」


母はその優しい性格もあって、村1番の人気者でした


ある日、いつもと同じように山小屋で薬を作っていたそうです


材料も切れ、また新しい薬草を取りに行った時に…



エルフ母「っ…!?大丈夫ですか!?」


森の中で倒れていた人間の男を発見したそうです




心の優しい母はその男を小屋へ連れて行き、看病しました



…この人がやがて私の父となるお人でした


薬を使ったりお水を飲ませた結果、2日で目を覚ましたそうです



男「助けて頂きありがとうございます!あなたは命の恩人です!」



エルフ母「無事で本当によかった…」



隣国へ向かっていた際に豪雨で道が見えなくなり、森へ迷い込んで力尽きたようでした




この日を境に男は母の元へ通い詰めたそうです


この時もエルフは人を信頼していかなったらしく、誰も来ない、母の小屋であっていたそうです


時には花束を。時には、装飾品を持ってきたらしいです



来るたびに話を重ね、母も男に好意を抱くようになったそうです



そしてついに…


男「お、俺と結婚してくれないか!」


エルフ母「は、はい!」


男に求婚され、母は結婚を受け入れました



結婚したとしても同居はできず、里の民にバレないように2人は会っていたそうです


種族を越え、愛した2人は遂に子供を授かりました


それが私です


約1年後、私が産まれました




2年もすれば立ち、歩けるようになった私でしたが、小屋の周り以外は行ってはなりませんでした


2人から愛され、私は気にしていませんでした




私が6歳のときでした


最悪なことが起こってしまったのです


私の父の存在が、エルフの民に知られてしまったのです



人間の男と私の母が愛し合っている


その事実を知った民は母と父をべつべつの部屋に監禁しました



エルフ母「私はどうなっても構いません!ですが…娘と夫だけは助けて下さい!」



父「どうか娘と妻だけはっ…!」


似通った2人の意見に対し、里の長が出した答えは残酷なものでした







エルフ長「助けて欲しい者の名前をどちらか挙げよ」






~~~~~


エルフ娘「処刑されることになった母と父からこの話を聞きました」


エルフ娘「2人は最後に同じことを私に言ってくれました」


エルフ娘「『愛してるよ』って…」


女騎士「…そんなことが…」


エルフ娘「この小屋も母が使っていた物なので大切にしたいんです」


女騎士「…大変、だったんだな」



エルフ娘「大変でしたけど、女騎士さんと話するようになってだいぶ楽になりました」


女騎士「…そうか、よかった」


エルフ娘から意外な言葉を聞かされた女騎士は思わず笑みをこぼす


エルフ娘「そういえば聞きたいんですけど…なんでエルフの里に来たんですか?」


女騎士「あぁ…そのことなんだが…」



~~~~~~

エルフ娘「なるほど…王国に20人ほどですか…」


女騎士「そのために信頼を得なければ行けないのだが…」


エルフ娘「エルフ長から信頼を得えば早い話なんですけどね…」


女騎士「今の話を聞いたあとだと別に信頼得なくてもいいと思えてくるんだが…」


エルフ娘「で、でも優しいところはありますよ!私のことを面倒見てくれたりしましたし…」


女騎士「ん?そういえばエルフ娘は何歳なんだ?」


エルフ娘「12ですけど…?」


女騎士「12歳か…」

女騎士(12歳でこんな辛い思いを…)



エルフ娘「それで信頼の話に戻りますけど、小さいことから始めてみたらどうですか?」

女騎士「小さいこと…?」

エルフ娘「ええ、困ってる人の手助けとか…」

女騎士「なるほど…やってみる価値はあるか…」


エルフ娘「私も一緒に手伝いますから!やってみましょう!」


女騎士「じゃあ明日から頼むよ」

エルフ娘の元気な声に女騎士はにこりと微笑んで返した


~~~~~~~


女騎士「今日は大事な話を聞かせてくれてありがとう」

エルフ娘「一緒にお話できて楽しかったです!」


女騎士「じゃあ明日から頑張ろう」


エルフ娘「はい!」


そして女騎士は馬に跨り王国へと帰っていった



勢いで書いていたらこんなにも悲しい過去が出来上がってしまいました…

明るい展開期待していた方申し訳ないです

次からは明るくなると思います…



それと最近艦これやりたいと思っているのですがサーバが満員でできない状態なんですよね…

いつになったら増設してくれるのやら…



では



~翌日~


女騎士「あのっ…なにか手伝えることはないだろうか…」


男エルフ「人間に手伝わせるようなものはないよ」


女騎士「でっ、でも…」


エルフ娘「ほか当たりましょ?ね?」




【携帯に移行しました】


~~~~~~~


エルフ女「人間の手助けなど不要なので」


女騎士「ええっ…」


エルフ娘「きっ、気を落とさないで下さい!」



~~~~~~~


女騎士「数人に声をかけて全員に断られるというのは結構精神的に来るのだな…」


女騎士「…泣きそう」


エルフ娘「だっ、大丈夫ですよ!?きっと必要としているエルフがっ…!」




くいくい


袖を軽く引っ張られたので、女騎士は振り向いた


女騎士「……?」


エルフの耳のように髪の毛がツンツンとなっているその少年はまるで狼を彷彿とさせる


エルフ少年「…手伝って欲しい」



女騎士「お、おう!任せろ!」


女騎士の顔が一気に明るくなった



~川原~

エルフ少年の頼み事というのは洗濯だった

その少年は背丈と顔立ちから見るに、エルフ娘と同年代のようだなと女騎士は感じた



エルフ娘「この量って何人分?」


エルフ少年「…6人」


エルフ娘「へぇー…6人もいるんだ…何人兄弟?」


エルフ少年「4人…1番上が俺で、あとお父さんとお母さん…」


エルフ娘「…もしかしてしゃべるの苦手?」


エルフ少年の口から出てくる言葉が少ないのでエルフ娘は質問を投げかけた


エルフ少年「そ、そんなことない!」


いきなり立ち上がり大きな声で反論するエルフ少年


エルフ娘「ごっ…ごめん…」


その声に驚いてしまい、謝罪の言葉の後は何も喋らなくなってしまい、女騎士もどうしたものかと考えていた時だった



エルフ少年「あいつらはバカだ…」


手を休めることなく、ぽつりとつぶやいた


女騎士「え?」


エルフ少年は気を止めずに進める

エルフ少年「髪の毛の色違うだけで魔女っていったり、100年も前のことを根に持ってやがるし、まるで子供だよ」



エルフ少年「俺、人間と話すの好きだったのに」


ごしごしと、その手に力が入る


エルフ少年「山道を通る旅人は外の世界のことを話してくれたし、あの人と話すのも楽しかった」


エルフ娘「あの人…?」




エルフ少年「いつも薬をくれた人…今はもういないけど…」


エルフ少年「人気者だったんだ。里の皆もその人のこと好きだったと思う」


エルフ娘(…私のお母さんみたい)


自分の母と重ね合わせながらその話をエルフ娘は聞く


エルフ少年「その人の薬は特別で、怪我したところに塗れば1日で治ったんだ」


エルフ娘(薬作るの得意なところもそっくり…)



エルフ少年「でも、人間の男の人と居たせいで、里の皆の怒りを買っちゃったんだ…」



エルフ娘(あれ…その人って…)



エルフ娘(私のお母さんだ…)




エルフ娘「その人ってなんか言ってた…?」


エルフ少年「んー…覚えているのは…『私もあなたくらいの子供がいるの。一緒に遊ばせたいなー』くらいかな?」


エルフ少年「その子にはまだ会ったときないけど…」



エルフ娘「そ、そうなんだ…」


女騎士(エルフ娘…)


言おうにも言い出せないエルフ娘を女騎士は見ていられなかった



~~~~~~~

その後もほとんど喋らず、洗濯物洗いは終わってしまった


エルフ少年「…今日はありがとう。また手伝って欲しい」


女騎士「こちらこそ、また頼ってくれ」


エルフ娘「きっ、今日はありがとう…」


ぎこちない笑顔で返す



エルフ少年「あっ、名前言ってない…俺はエルフ少年。よろしく」

女騎士「女騎士だ」


エルフ娘「……エルフ娘」


エルフ少年がエルフ娘の異変を感じ取った


エルフ少年「目、赤いけど大丈夫?」


エルフ娘「だ、大丈夫!」

指摘され、慌てて後ろを向いた


エルフ少年「…じゃ、また今度」


エルフ少年はそのまま洗濯物を持ち、里の方へと行ってしまった



女騎士「…どうした?」


エルフ娘「あんなふうに…思ってくれていた人がいたなんて…」


ぽろぽろと涙が落ちて来る


エルフ娘「ずっと、いじめられてて、ひっく、お母さんのこともバカにされてたのに…」


エルフ娘「お母さんのこともちゃんと思ってくれてて…ひぐっ…」



エルフ娘「すごく…嬉しかった…」


女騎士「……っ」

女騎士は何も言わずにエルフ娘を抱きしめた



駆け足で書いちゃいました…

意味わからないところもあった気がしますごめんなさい…


次からはちゃんと意味わかるようにします!
では



PS『パソコンから携帯に移行したときID変わるのか心配でしたが、同じで少し驚きましたww』




やっと艦これ着任できました…


眠くて最後の書き込みも変でしたごめんなさい…



~~~~~~~


女騎士「落ち着いたか?」


エルフ娘「はいっ…ありがとうございます…」


女騎士「あの少年と喋りたかったら話しかけてみたらどうだ…?あの子は多分私達の味方だ」


エルフ娘「そうしてみます…」


女騎士「また明日来るからな。それじゃ」


エルフ娘「はい、お気をつけて!」




~王国 自室~


女騎士(エルフの民にエルフ娘以外に仲間がいたのは意外だった…)


女騎士(エルフ娘の支えになってくれればエルフ娘も過ごしやすくなるだろうな…)


そんな考え事をしていると、部屋の扉がノックされた


女騎士「入れ」


給仕「国王様からです。私の部屋に来いとことです」


女騎士「王様が私にか…?分かった、下がれ」






~王の自室~


こんこんと小気味いい音をたてて扉をノックする女騎士

その顔には緊張の色が見て取れる


王『入れ』

部屋の内側から声がした

女騎士「し、失礼します!」



女騎士「そ、それでご用件とは…」


王「なに、そんなに緊張しなくてもよい」


王「一局どうだい?」


用意されていた机にはチェスが用意されていた


女騎士「大王様が望めば…私はなんでも構いませんが…」


王「では、席についてくれ」



王「君が先手で構わんよ」

女騎士「はいっ…では…」


女騎士は白い駒を順々に動かしていった




女騎士の目の前にいる人物は30歳にして国を治めている

支持率80%越えが当たり前の、人を支配する才に長けている王だ

前の王が死亡したあと即位することになったがその数年後には治安を安定させ、国の経済を潤滑にした若きカリスマだった






王「私はね、チェスは人の性格を知る道具だと思うんだよ」


女騎士「は、はい…?」


王「君のようにキングを取ることために犠牲を惜しまない、目標を目指して進む者。遠回りではあるが、正確に目標にたどり着く者」


女騎士「……?」


女騎士は王の言っていることはよく分からなかったが、王が言ってるならそうなのだろうと自分の中で納得する


王「だが前者の場合…自分が予測していない事態が起こると…計画がガタガタになるタイプだ」


そういうと王は自分のビショップを女騎士のほうへと大きく動かした


女騎士「あっ…!」

思わず声が漏れてしまう


ここまでくれば2.3手で女騎士のキングが取られてしまうことは明白だった


女騎士「…参りました」


~~~~~~~


王「君との会話、楽しかったよ」


女騎士「お話させていただき、ありがとうございました」


王「また話でも聞かせてくれ…」


女騎士「はいっ」


王「それと…例の件頼んだよ」


女騎士「了解しました」



~女騎士 自室~


女騎士(あのチェスの意味はなんだったんだろう…)


女騎士(なんか私みたいなのは犠牲を惜しまず目標に向かうとか言っていたが…)


女騎士(なんのことやらさっぱりだ…チェスあんまりしたときなかったから適当に進めてただけなのだが…)


女騎士「はぁ…考えても無駄か…」


そう呟くと女騎士はベッドに横になり、眠りについた



…やばい、すごく眠いです

眠いと文章が雑になりがちですねぇ

早い時間で終わらすようにしたいです

では


~エルフの里~

女騎士「……ということがあって」


エルフ娘「王様とチェスですか…」


女騎士「昨日その意味を考えていたんだが分からなくて…」


エルフ娘「なにか探りでもいれていた…とか?」


女騎士「そんなことはないようだったが…話も近状報告のようなものだったし…」


エルフ娘「ただの暇つぶしだったのでは?」


女騎士「その可能性もなくは無いが…」


エルフ娘「…これ以上考えても他に出てこない気がします」


女騎士「そうだな…気を取り直そうか」




この日はエルフの成人女性の家の草むしりをした


エルフ娘「これが本当に信用に繋がるんですかね…」


女騎士「仕事を任されているというのは確実に信用を得ている証拠だ」


エルフ娘(ポジティブ…)


エルフ娘「そういえばまだ依頼入ってますけどどうします?」


女騎士「それじゃ、それ最後にしようか」



エルフ娘「少し先に行ったところにある家の主さんからですね」


~~~~~~~~~

女騎士「えっと…本当にこれだけで…?」


男エルフ「あぁ…話相手をするだけで構わない…」



エルフ娘(なんだろうこの黒い飲み物…苦い…)



男エルフ「話というのはその子についてなんだが…」

エルフ娘「えっ、私ですか?」

男エルフ「正確にはその子の母親の話と言ったほうがいいか」

エルフ娘「私の…お母さん…」


男エルフ「ときにお嬢ちゃん、エルフがなんで人間を嫌っているのかは知っているか?」



エルフ娘「えっと…人間がエルフを誘拐していたから…?」

男エルフ「そう、王国に持ち帰って奴隷にしていたからだ」


女騎士「待ってくれ、それはもう100年以上前のことじゃなかったのか?」


男エルフ「確かにそうだ。しかしエルフの長の血筋の奴らが激しく嫌っていてな」


男エルフ「そのせいでお前の親父さんが犠牲になってしまった」


エルフ娘「…」


男エルフ「あいつらの影響もあって、人間嫌っているやつも多い」


男エルフ「でも、人間をよく思っているやつもいることを忘れないでほしい」


女騎士「あの少年もそうなのか?」



男エルフ「…あのガキのことか」

男エルフ「あのガキによらず、お嬢ちゃんの母親さんに優しくされたエルフは人間を悪く思っちゃいないよ」


女騎士「そうか…」

女騎士(思ったよりも仲間がいるのかも知れない…)


女騎士は胸をなでおろし、安堵した


男エルフ「話したいのはこれだけだ」


男エルフ「あとはゆっくりしてけよ」




すごいいっぱいのレス嬉しい!!


ですがのろのろ更新で本当にすいません…


こんなSSでも読んでくれている方がいらっしゃれば万々歳です!


では



コンコン


エルフ少年「こんばんは…あっ」


男エルフと女騎士、エルフ娘が談笑していたときに姿を表したのは先日のエルフ少年だった


男エルフ「おっ、来たな」

女騎士「あの…この子とは…?」

男エルフ「ちょっと依頼してた物があってな。こいつの家養蜂してるからハチミツを届けて貰ってるんだ」

エルフ少年は持っていたバスケットから瓶を取り出した

エルフ少年「これ、依頼の品。約束通り5瓶」

男エルフ「おう、確かに!ありがとうな」


労いの言葉をかけ、男エルフはお代を渡した


男エルフ「少しここでしゃべっていかねぇか?なんだか面識あるみたいだしよ」


エルフ少年「…じゃあ」


そういうと空いている椅子に腰をかけた




エルフ少年「この珈琲美味しいね」

男エルフ「そりゃあよかった」

2口3口、珈琲を飲んだところでエルフ少年は口を開いた

エルフ少年「…そういえば、女騎士さんってなにしにここ来たの?」


女騎士「私がいる国の王様に文化交流のためにエルフ連れて来いって言われてね」

エルフ少年「へぇ…大変だね」


女騎士「大変だが、やるしかないんだ」


エルフ少年「そう…俺もやれることがあったら手伝うから言ってよ」

女騎士「ありがとう、感謝するよ」


エルフ少年「そっちの女の子は?」

エルフ娘「わ、私は女騎士さんの手伝い…かな」


男エルフ「なんでまたそんなことを…」


エルフ娘「女騎士さんは…私の恩人だから」


エルフ少年「恩人…?」


エルフ娘「私のこと助けてくれたし、支えてくれたの。優しいし、強いし」




エルフ娘「私の家で色々お話とかもするんだよ!」


エルフ少年「家でって…親は何にも言わないの?」


男エルフ「おいっ…!バカ…!」


無神経な一言に男エルフは声を漏らしてしまう

エルフ娘「いいんです、これだけは伝えなきゃいけないですから」


エルフ娘「聞いて、少年君。私の両親は処刑されちゃったの」


エルフ少年「しょ、処刑って…」


エルフ娘「人間の男の人と結婚して、子供産んで。そのことが里にバレて…」


エルフ少年「そ、その人ってもしかして…」


エルフ娘「うん、この前少年君が話してくれた…その人が私のお母さんなの」


エルフ少年「…その、ごめん」


悲しい過去を思い出させてしまったのではないかと少年は謝罪をする、しかしエルフ娘は…気にしていなかった


エルフ娘「大丈夫だよ、いつか話さなきゃいけないと思ってたし…それに」


エルフ娘「お母さんが思い出に残ってて嬉しかった。この前まで…誰も味方がいないって思ってたから…」

寂しげな表情で話をするエルフ娘を見て、エルフ少年は思いを告げた

エルフ少年「ぼ、僕はその人ーー、エルフ娘のお母さんの味方だし、なにより…エルフ娘の味方…だ」

エルフ少年が俯いて、声を震わせながらしゃべった


エルフ娘「ありがとう!」

目を潤わせてエルフ少年の手をしっかりと握って心からのお礼をいう

エルフ少年「~~っ!!///」


エルフ少年が顔を赤くさせ、縮こまっている様を見ながら男エルフは笑い声をあげた

男エルフ「こいつはいい!傑作だ!」

女騎士「微笑ましいものだな…」

女騎士もその様子を見て、口角を上げる


男エルフ「俺も人間の味方だからよ、頼ってくれて構わないぜ」

女騎士「感謝するよ…」


~~~~~~~

女騎士「ほんと、感謝の言葉が見つからないよ」


男エルフ「それはお前さんの任務を達成してからにしな」


女騎士「そうさせてもらおう」


笑い合う2人の側、エルフ娘と少年が話していた


エルフ娘「少年くん、今度私の家に来ない?皆でお茶会しようよ」

エルフ少年「それじゃ、そのときはとびっきりのハチミツを持って行くよ」


エルフ娘「やった!ありがとっ!」


エルフ少年「今後のこととか話したいし」


エルフ娘「今後のこと?」


エルフ少年「ジジババのことだよ、特に長の周りにいる」


エルフ娘「そうだね…そのことも話しなくちゃね…」



女騎士「それじゃ、戻ろうかエルフ娘」


エルフ娘「分かりました!それじゃね」

少年に向けて手を振ると少年は振りかえしてくれた






女騎士「…よかったな」


エルフ娘「はい、初めての同年代のお友達です」


女騎士「それもそうなんだが…お母さんのことだ」


女騎士「好かれてる人、ちゃんといたじゃないか。全員が嫌ってるわけじゃなくてよかったよ」


エルフ娘「私も仲間がいてくれていたこと、すごい嬉しかったです」


本当に嬉しそうにエルフ娘は呟いた


エルフ娘「…次は女騎士さんが仲間と作る番ですね」


女騎士「あぁ…この任務、果たして見せるよ…」




今回はここまでなのです

蜂を養殖しているという言葉が分からなくて適当にしてしまったり

お母さんエルフをよく思ってた人はなんでエルフ娘を庇ったりしないの?

とかいうところには目を瞑って下さい…


なにぶん最初と最後のところだけ考えて真ん中(工程?)の部分はほとんど思いつきで書いているので…

では


~翌日?

エルフ娘「おはようございます。女騎士さん!」

エルフ少年「おはよう…騎士姉」


女騎士「騎士姉…?」

呼びなれない名前にすこし戸惑う


エルフ少年「あ、いや、さん付けは性に合わないというか…その、勝手に呼んでもいい?」


女騎士「…その呼び方いいと思うぞ?」


エルフ少年「ありがと!」


エルフ娘「よかったね、少年くん!」


女騎士「なんだ?打ち合わせでもしてたのか?」


エルフ娘「今日の朝ですねー『呼ぶの許してくれるかなぁ…』って緊張してたんですよ」


エルフ少年「なっ…!べ、別緊張なんかしてないしっ!?」


女騎士「声、裏返ってるぞ」


女騎士「よし、それじゃあ今日もーー」


エルフ娘「女騎士さん、大丈夫ですか?」


女騎士「…ちょっと疲れてるだけだよ、問題ないさ…」


エルフ娘「問題ないわけないじゃないですか…ふらふらじゃないですか…」


エルフ少年「確かに元気ないかも…」


エルフ娘「ちょっと今日休みませんか…?無理は身体に毒ですよ?」


エルフ娘はお願いしますと言わんばかりに女騎士を見つめている

女騎士は少し悩んだ挙句


女騎士「…そうだな。そうさせてもらおう」


エルフ娘の気遣いに甘えることにした



?エルフ娘の家~


エルフ娘「ベッドの準備は出来たので横になってください」


女騎士「迷惑かけてすまないな…」


エルフ娘「それよりなんでそんな状態に?」


女騎士「昨日の深夜に…少し考えごとをしていたんだ…このままでいいのかって」


女騎士「本当にエルフの民から心の許しを得ることができるのか…って」


エルフ少年「騎士姉…」


女騎士「そんなことを考えていたら眠れなくなってな…情けないことだ…」


エルフ娘「そういうときは楽観的に考えるのがいいんじゃないですか?いつか心開いてもらえるさーって」


エルフ娘「そうじゃないと辛いだけですよ?」


エルフ少年「それに騎士姉は上からの信頼もあるんでしょ?」


女騎士「あぁ…王の命令だからな…絶対に成功させないといけない…」


エルフ娘「それです!それをもうちょっと簡単に考えましょうよ」


女騎士「もっと簡単に…?いつか成功させればいいかなー…とかか?」


エルフ娘「それでいいんですよ!」


エルフ少年「やっぱり騎士姉ちょっと頑張り過ぎなのかもね」



エルフ娘「さて、話もしたところで少し休んでください。女騎士さんが寝てる間に食事の準備しますので」


女騎士「わ、わざわざそんなこと…」


エルフ娘「いいんです!体力回復してもらいたいので」


エルフ少年「あと、これ」

ティーカップをエルフ少年が差し出してきた

エルフ少年「…ハーブティー疲れを取るのにいい」

女騎士「ありがとう」


そのティーカップを受け取ると、女騎士はゆっくりと飲み始めた


エルフ少年「ハチミツも入れてみたけど、どう?」


女騎士「ちょうどいい甘さで飲みやすいよ、おいしい」


エルフ少年「えへへ…」

エルフ少年は嬉しそうにはにかんだ



ハーブティーを飲み終えた女騎士はベッドに横になった


女騎士「それじゃあ、お言葉に甘えて休ませていただくよ」


エルフ娘「ゆっくりおやすみ下さいね!」


エルフ少年「…おやすみ」


そういうと女騎士は深い眠りに入っていった



日に日に雑になっていくのが感じます…やばい…


そしてネタがないんですよね…

明るいほうに持っていくように頑張ってはいます…一応

どっちもやばい状態です

ちょっと今週更新キツイかもです

時間あくと思うんですが、更新楽しみにしている方がいてくだされば感激です

では


夏休み…宿題…うっ、頭が



女騎士「ん…んん…」


まだはっきりとしない意識の中、身体を起こす


エルフ娘「あ、おはようございます!」

エプロンを翻し女騎士に近寄る



エルフ娘「もう大丈夫なんですか?」

女騎士「もう…?私はどれぐらい寝ていたんだ?」

エルフ娘「1時間半ぐらいでしたけど…もっと寝ていても大丈夫なのに…」

女騎士「それぐらい寝たのなら昼寝としては十分だよ」

エルフ娘「そうでしたか…では、食事にしましょう。少し待っていてくださいね!」

そういうと奥のキッチンに引っ込んでいった




エルフ娘「どうぞっ!」

とびっきりの笑顔と共にリビングのテーブルには大量の料理が並べられていた

女騎士「おお…どれぐらいエルフ娘が作ったんだ?」


するとエルフ娘の笑顔が凍りつく


エルフ娘「は、半分ぐらい…?」


後ろではエルフ少年が微笑を浮かべていた


ジェスチャーで『ちょっと』を表しながら




エルフ娘「と、とりあえず食べてみてください!自信作ですっ!」

女騎士「お、おう…そうしようか…」

勢いに押されながら、女騎士はスプーンを手に取り、目の前のスープを頂く


女騎士「美味しい…これは…?」

エルフ娘「それはキャベツと玉ねぎのコンソメスープです。お腹に優しいのを作ってみました」

女騎士「じゃあ…こっちは?」

エルフ娘「それは川魚をムニエルにしたものです!」

女騎士「じゃあこれは?」

エルフ娘「えっーと…かぼちゃと…」


エルフ少年(かぼちゃとブロッコリーのピューレ添え)


エルフ娘「かぼちゃとブロッコリーのぴゅーれ添え?です!」


女騎士「ふふっ、そうかそうか…」


エルフ娘「ええっと…ちょっと名前忘れちゃっただけで別に私が作ってないから名前わからないとかそんなんじゃないですからね!」



エルフ少年「…地雷踏んでるよ」



エルフ娘「そうそう、お食事が終わったら連れて行きたいところがあるんですけど…」

女騎士「連れて行きたいところ?」

エルフ娘「はい!最近女騎士さん最近落ち込んでるみたいなのでとっておきのところに!」

エルフ娘「もちろん少年くんも一緒にね!」

エルフ少年「どこに行くの?」


エルフ娘「内緒っ!」



(課題おわした後忘れてて更新してなかったなんて言えない…)


今日からもちびちび書こうと思います

過去作品も未完で終わってしまったのも多々ありますしこれはちゃんと完結させようと努力しますので応援よろしくお願いしますっ!

では


連れてこられたのは草原だった

森の中にぽかんと穴があいているかのように、辺りに木はなかった


女騎士「ここは…?」

エルフ娘「私だけの秘密の場所です。これからは『私たちの』場所ですけれど」


エルフ少年「…綺麗」


そこはエルフの里とは違う空気に包まれていた

自生する色鮮やかな花々、その蜜を吸う蝶たち、心地のいいそよ風

すべてが初めて体験する光景だった


エルフ娘「最近女騎士さんが元気なかったみたいなので…気分転換できたらいいなって…」

女騎士「…こんな景色は初めてだよ…ありがとう」

エルフ娘「ふふっ、気に入ってもらってよかったです…」


エルフ娘「少年くんも気に入ってもらえた?」

エルフ少年「もちろん…ずっとここにいたいくらいだ…」




エルフ娘「さぁ、こっちへ」

2人の手を引きながら、草原のおよそ半分のあたりまで移動した


そして3人は地面―――草の上に腰を下ろす


エルフ娘「ちょっとくつろいでいて下さいね」

そう言ってエルフ娘は2人と距離を取った


女騎士「んん――――はぁっ…」

草の上に寝転がって大きく深呼吸をした


―――こんなふうにできたのはいつぶりだろうか

気づけば家庭教師に作法を教えられ、外へ出たときの振る舞いも制限されていた


そして騎士団に入れば上からの期待が重圧としてのしかかってきた


色々な考えが浮かぶ中女騎士がふと、疑問に思うことがあった

女騎士「なぜ君は――少年はいるんだ?」


エルフ少年「えっ?」


考えもしなかった質問にエルフ少年は驚きと戸惑いの声を上げてしまう

女騎士「すまない…言い方が悪かった――なぜ君はこんな面倒なことに付き合ってくれているんだ?」


エルフ少年「えっと…」

いきなりの質問に返事ができない、というよりも言葉にしにくかった


女騎士「あのまま他人でもいれたはずなのに…どうしてだ?」


女騎士としても本心が知りたかった。

もし遊び半分か何かでついてきているとしたら…もしも危険なことにでもなったりしたら対処できない。なにより申し訳ない


数秒黙り込んでいたエルフ少年の口がもぞもぞと動く。エルフ族特有の耳と頬を朱に染めながら


エルフ少年「あの子を…助けてあげたいと思った」


エルフ少年「元々いじめられてたのは見たことはあったけど…声をかけられなくて…そしてあの話を聞いたから…」

女騎士「あの子の家族の話か…」

エルフ少年「うん…それで、見てるだけじゃダメだと思って…」

女騎士「そうか…私からも頼んでおこうか…」


女騎士「あの子を、守ってやってくれ」


エルフ娘「でーきたっ!」

エルフ娘が小走りで女騎士のところへ向かってきた


女騎士が上体を起こし、エルフ娘が手に持っているものを捉えた


女騎士「それは…」

エルフ少年「シロツメクサ…?」


エルフ娘「そう!シロツメクサの冠だよ」


エルフ娘「2人とも頭を下げて!」

言われるがままに頭を下げると頭にその冠を乗せられた


エルフ娘「私からのプレゼントです!」

自慢げに、そしてなぜか嬉しそうに話した


女騎士「ふふふ…これも初めてだ…嬉しいよ…」

エルフ少年「おぉ…」

女騎士あ笑みを浮かべ、エルフ少年は形を崩さないように触っていた


女騎士「これでは私もなにかお返しをしないとな」

エルフ娘「ええっ!大丈夫ですよ…っ」

女騎士「なにか返さないと落ち着かなくてな…なにかしてほしいことでもいい」

エルフ娘「じ、じゃあ…約束を、してほしいです…」

女騎士「約束?」

エルフ娘「はい…無茶をしないとか…そんなのでいいですから…」


エルフ娘「もちろん、少年くんもね」


エルフ少年「お、俺もっ!?」



女騎士「では私は…2人を守ると誓おう…これではダメか?」

エルフ少年「じゃあ俺は…2人を幸せにする…?」


エルフ娘「2人ともダメー!」


エルフ娘「女騎士さんは自分のことも守ってください!少年くんは皆で幸せになるの!」


女騎士「わ、わかった…私の身を守る上で、2人を守ろう」

エルフ少年「…みんなで幸せになる!」

エルフ娘「それでよしっ、じゃあ今から『約束』するから」


女騎士「約束は今したじゃないか…契約書でも書くのか?」

キョトンとしている女騎士とは裏腹にエルフ少年はわかっているようだった


エルフ少年「アレだね?」

エルフ娘「そう!アレ!」

女騎士「おい私にも説明を――」


エルフ娘「今から説明するからよく聞いてね!」


~~~~~~~

エルフ娘「いいですか?今説明したことをしてくださいね?」

女騎士「わ、わかった」

エルフ少年「それじゃ、始めようか」

すると3人は小指をだして互いに絡ませ


こう歌いだした




指きりげんまん    嘘ついたら    針千本飲ます




          指切った


今日の分はこれで終わりです

>>169で誤字を出してしまったのが悔しいです

女騎士あ笑みを浮かべ→女騎士は笑みを浮かべ

となります…


ここであの淫魔の国の人のスレが上がってたことがびっくりしました

…すごい文章力ですね、ストーリー構成もちゃんとできてますし尊敬します


…あれぐらい書けたら楽しいだろうなぁ


それでは



その後女騎士はエルフ少年、エルフ娘と一緒にエルフの民を周り信頼してもらおうと奮闘した


村全員からの信頼を得るには至らなかったものの、20人を超えるエルフからは同意を得ることができた


それはエルフ娘達との約束を結んで2ヶ月後のことだった


~エルフ娘の家~


女騎士「やっと目標の20人だ…」

エルフ少年「長かったな…」

エルフ娘「本当にお疲れ様でした!」

女騎士「これも2人が協力してくれたおかげだ…ありがとう」

女騎士が笑みをこぼす


エルフ娘「それで20人を王国へ連れて行くんですよね?」

女騎士「そうだが?」

エルフ娘「それでお願いなんですが…」




エルフ少年「俺たちも王国へ連れて行って欲しい」

エルフ娘「私たちも人間の国を見てみたいんです!」


2人が女騎士に顔を寄せ、懇願してくる。その様子に女騎士は…


女騎士「仕方ないな…」

笑いながら、2人の頭をくしゃくしゃと撫でてやった


エルフ娘「やったー!」

エルフ少年「楽しみ!」


エルフ同士がハイタッチ。その姿はまるで兄妹のよう


女騎士「出発は明日の明朝だ、遅れるなよ」

エルフ娘、少年「了解!」


女騎士「いい返事だ」


女騎士「っと…ちょっとお願いしたいことがあるのだが…」

エルフ娘「女騎士さんのお願いならなんでも!」

女騎士「部屋を借してもらえないか?今日は泊まっていきたい」

エルフ娘「それなら大丈夫ですよ!2階とかお部屋余ってるので」


女騎士「ありがとう、今日はもう休ませてもらうよ」

エルフ少年「おやすみ」

エルフ娘「おやすみなさい。ゆっくり休んでくださいね」



~翌日~

女騎士「この日のためにお集まりいただき誠に感謝致します」

女騎士「このご恩なんと申し上げれば――」


男エルフ「そんな堅苦しい挨拶は大丈夫だよ、力抜きな」

女エルフ「ホント今更って感じ…もう仲間みたいなもんなんだから…」


その言葉を受け、女騎士は俯いてしまう

そしてまた顔を上げ



女騎士「本当にありがとう…」


集まったエルフに向かって感謝の言葉を送る


女騎士「それではこれより王国へと向かいます」


エルフ娘「おー!」



~王都~


そこには大勢の兵士と国の王が出迎えてくれていた


女騎士「ただいま帰還しました」


王の前に深く頭を下げる


王「よくやった女騎士、さすが私の忠実な部下だ」


そして王は、右腕を上へと掲げた


すると待機していた兵士がエルフたちを包囲してしまった


女騎士「なっ…なにを…」

その光景を見た女騎士は絶句する


王「人間だけにある文化ってなにか知ってるかい?」


女騎士「…え?あ…」


いやまさかそんなことは…この人に限って…


王「奴隷文化だよ」



女騎士「ふざけないでくださいっ!!!」

後ろからはエルフの民の悲鳴と救済を求める声が聞こえる


王「僕はふざけてないよ。至って真面目さ」


女騎士「このっ…!」


女騎士は剣を抜いた


女騎士「ふーっ…ふーっ…」

王「いいの?剣を抜いちゃって。反逆罪だよ?」


女騎士は下を向き、震えていた


女騎士「あなたには…失望したっ!」


そう吐き捨てると、エルフの民の元へと走った


エルフ娘「いやっ!来ないでっ!」


エルフ少年「くそっ…!」


兵士達がエルフを捕獲しようと襲いかかっていた


女騎士「貴様らぁぁぁあああああ!!!」


その兵士のうなじに剣を突き刺してやる

兜をかぶっていようが、その接合部分には穴があった


エルフ娘「女騎士さん!!」

エルフ少年「騎士姉!」


泣きそうになりながら、女騎士にかけよる2人

その2人に女騎士は声をかけた

女騎士「いいか…よく聞け…この国から出ろっ…そしてエルフの里へ戻れっ…!」

女騎士「お前たちを守るためにはこれしかない」


女騎士「…人間はまた同じことを繰り返すのだな…共存は、できなかった」


エルフ娘「お、女騎士さん…?一緒に来るんですよね…?」


女騎士「私は他のエルフも救わねばならない…ここでお別れだ」


エルフ少年「お、俺も戦うっ…!」


女騎士「だめだ。君は、あの子のそばにいてやってくれ。それが今君にできることだ」


エルフ少年「で、でも…」


女騎士「わかってくれ」


エルフ少年「…うん」


女騎士「いい子だ…」



女騎士「さぁ、行きなさい」



エルフ娘「女騎士さんっ…」


エルフ少年「行こう…?」


エルフ娘「約束は…どうなるんですか…」


エルフ娘「みんなで幸せになるっていう約束はどうするんですか!?」


女騎士「約束は…守る…」



女騎士「身勝手で悪いが…2人を守る約束を、守らせてもらう…」



目前にまで兵隊の波が押し寄せてきた


女騎士「早く行けっ!!!」


エルフ少年が彼女の手を引っ張り、城門へと走り出した



エルフ娘「女騎士のばかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



~2年後 エルフの里 民家~


「ねぇもうちょっと可愛くしてー」


「それじゃ、何がいい?ポニーテール?」


「私に似合うやつ!」



少し小さめの家で2人の会話が響いてた


「ねぇ少年くん。次はどんな人形作ればいいと思う?」

「そうだなぁ…クマ作ったしシカ作ったし…」

「いっぱい作っちゃったね。もう窓辺に収まらないよ」

「自分の人形、とか」

「それじゃ、少年くんで練習してから自分の作るー」

「えー…」


こんこん、とこ気味いい音が扉から聞こえてくる


「お客さんかな?はいはーい」

「ちょっと!今髪結んでたのにっ…またやり直し…」


ぎいぃ


「はーい、どちらさ―――」



「見ないうちに可愛い部屋になってるな…本人も可愛くなってるがな?」


「う…そ…」


「ちょっとエルフ娘ー、お客さんってだ…れ…」


「お前も見ないうちに立派になったな…約束守ってくれたようだな」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」



「よしよし…ごめんな…心配かけた…」



「騎士…姉…」



「2人とも…ただいま」






              おしまい


これにて   


女騎士「人間は怖くないよ?」エルフ娘「…」


は終了となります。最後までお付き合いいただきありがとうございました


最後駆け足になってしまい、雑になってしまったのがもったいなかったと思います


まとめ方も下手で強引に持っていった感もあるほどです…


最後までこれをかけたのもレスをくれた方々のおかげでした。ありがとうございます!!!


では、またSSを書くと思うので。そのときはまた応援よろしくお願いします


では

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