苗木「アイドル育成ゲーム?」 (21)

ダンガンロンパです。以下注意書き。
・初代しかプレイしていないため、今の設定と矛盾があるかもしれません。
・原作の鬱要素が最初から全部なかったというIF環境です。
・登場人物の性格はギャグ寄りです。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485697607

苗木「購買部のモノモノマシーンから出てきたけど……なんだろ、こんなタイトル、見たこと無いな」

モノクマ「うぷぷぷぷぷ……苗木クン、引いてしまったのですな? それを!」

苗木「あ……江ノ島さんが作った学園マスコットキャラクターのモノクマ」

モノクマ「なんだか説明的なセリフどうもありがとう……って、そうじゃなっての!! オマエが引いたソレ……」

苗木「コレ?」

モノクマ「ソレは世にも恐ろしい……ああ恐ろしいゲームなのです! 引き当てた人間は、一定期間内にクリアしないと……」

苗木「クリアしないと……?」

モノクマ「うぷぷ……恐ろしすぎて、とてもこのクマの口からは言えやしない、言えやしないよ……」

苗木「ま、まさか……クリアしないと死んじゃう、呪いのゲームとか」

モノクマ「オマエ、頭大丈夫? それとも腕にシルバー巻いたデュエリストかなんか?」

苗木「」

モノクマ「そんな危ないゲーム、このボクが提供するわけ無いでしょ? ゲーム脳も大概にしとかないと将来苦労するよ?」

苗木「ははは……だよね」

モノクマ「まったく、これだからゆとり世代は……」プンプン

苗木「っていうか、モノクマが用意したんだ、コレ」

モノクマ「ッ?! そ、そこに気が付くとは……やはり天才か」

苗木「いやボク普通、普通だから」

モノクマ「チッ……反省してまーす」

苗木(絶対反省してない)

モノクマ「ともかく! テキパキとクリアを目指さないと手痛いオシオキが待ってるから、せいぜいがんばってねー!!」ピョーン

苗木「いっちゃった……江ノ島さん、何考えてんだろ。っていうかオシオキって?」

苗木「……ま、いっか。今日の夜にでもやってみよう」

苗木「……『18金』って書いてあるけど、誤植かな」

苗木「なになに……『あなたは敏腕プロデューサーです! 個性的な女の子たちをプロデュースして、トップアイドルを目指しましょう!』、か」ポチポチ

苗木「ギャルゲーってやつかな、山田クン辺りが詳しそうな気がする」



(人生ギャルゲーの奴が何を言ってんだオルァァァァァァァァ!!!!)



苗木(なんか直接脳内に)


苗木「最初にプロデュースする女の子を選びましょう……ん?」





舞園さやか『どんなことにだって耐えてみせます! トップアイドルへのプロデュース、よろしくお願いします!』 難易度☆

霧切響子『トップアイドル? そうね、目的に必要なら、実行するわ』 難易度☆☆

朝日奈葵『もぐもぐ……エネルギーチャージ完了! やるからには一番を目指さなきゃね! 筋トレ? ランニング?』 難易度☆☆☆

セレスティア・ルーデンベルク『御機嫌よう。浮かず沈まず、いつまでも愛されるようなアイドルが理想ですの。御指導、御鞭撻、宜しく御願いしますわ』 難易度☆☆☆☆

江ノ島盾子『やっほーっ、超高校級のギャルのアタシにかかれば、トップアイドルなんて軽い軽い! ってなワケでぇ、安心して付いてきてね!』 難易度☆☆☆☆☆





苗木「完全にナマモノじゃん……そういう意味で危険なゲームって訳なのか」ガックリ

苗木「しかもフルボイスだし……みんな協力的だなぁ」

『アイドルを選んでください!!』


苗木「ええと……最初誰にしよう……やっぱり舞園さんかなあ」


苗木P『よろしく、さやか。今日からボクがキミのプロデューサーだ。トップを目指して頑張ろう!』

舞園『私を選んでくれてありがとうございます! 苗木プロデューサーさん、私、精一杯がんばりますから、これからよろしくお願いしますね!』



???「……」ルンルン

???「……」

???「……」

???「……」チッ

???「……」ショボーン

苗木「能力は高い、レッスンは真面目、営業もライブもそつなくこなし、オーディション・本番は練習以上の成果を出す……」

舞園『~~~~~♪』ニコニコ

苗木「やっぱり、さすが舞園さんだな。あっという間にCランクまでクリアしたよ」



苗木P『さやか、おめでとう。やっぱりボクの見こんだ通りだ』

舞園『ふふふ、苗木プロデューサーあっての成果ですよ?』

苗木P『いやいや、さやかが頑張ったからだよ』

舞園『じゃあ、ひとつだけ、ごほうび、お願いしても、いいですか? ……その、撫でて、ください』カァッ



            『画面にタッチしてください』



苗木「へ……? ああ、コレ、画面の舞園さんに触ればいいのか。撫でてって言ったからには、まあ頭かな……」チラッ


舞園『…………』タワワ

舞園『…………』タワワタワワ

苗木「衣装のままだから、胸元が強調されて……く、でも、ダメだよな……ぁ」


舞園『あ……む、胸は、ダメですよ? その……ここじゃ、まだ』


苗木「……なんか今の、ボクの独り言に反応したみたいだな……まさかね」

舞園『エスパーですから』キラッ

苗木「うわぁ」

苗木(でも、舞園さんなら何でもアリな気がしてくるなあ)


苗木(結局頭を撫でました)


舞園『えへへ……ありがとうございます、苗木プロデューサー』


         -グッドコミュニケーション!-

苗木(かわいい)

苗木「やっぱり舞園さんなら、この先も問題無く進めそうだな」


舞園『はい、どんなことにだって、耐えてみせます!』

苗木(もう平気でこっちの言葉に反応しているのは気のせいということにしておこう)

舞園『どんな、コトにも……』


苗木「……露骨に何か起こりそうなの捻じ込んできたなあ……」

苗木P『ふう、今日も疲れた。さあ家に着いたぞ――ん? 開いてる』

苗木P『おかしいな、鍵かけ忘れて出てきたかな』ガチャ……



苗木「嫌な予感しかしない」



舞園『お邪魔してます、苗木プロデューサー……』

苗木P『え、ど、どうしてさやかがボクの家に……、って、ええっ?!』

舞園『私、分かってます。トップになるためなら、何だってしますから。だから……』シュル……

苗木P『ちょちょちょ待って、な、なんで。ハダカに……』



苗木「……立ち絵、服着たままじゃないか」

モノクマ「アーッハッハッハ!」ジャジャーン

苗木「う、うわっ! 勝手に入ってこないでよ!」アタフタ

モノクマ「苗木クン、立ってますね? 腹が立ってますね?! でも残念、だってコレは、『18金』だから! よいこのみんなが安心してプレイ可能をモットーにしてるからね! 決して差分が間に合わなかったわけじゃないよ!」

苗木「じゃあこんな展開自体入れちゃ駄目だよ!」

モノクマ「まあまあ、固いこと言わずにさぁ、据え膳くわにゃなんとやら、ってなワケで、おいしく頂いちゃっていいんじゃない? 舞園さんはプロ意識の塊だから、メンドクサイことはきっと言わないでしょう!」 




舞園『苗木さん……』ジリジリ

苗木「ちょ、と、止めなきゃ」アセアセ



            『画面にタッチしてください』



苗木「えっ、ここで? ええと、どこを……」ポチッ



舞園『はぁ、ん……やぱり胸、お好きなんですか?』カァッ


モノクマ「おーおーやっぱり苗木クン攻める時はトコトン攻めるねぇ」

苗木「まちがえただけだから!!」


舞園「……その、私、初めてだから……、プロデューサーさん、優しく、教えてくださいね」


苗木「ちょっちょ、止めないとまずいよコレ!」


苗木P『ああ、ボクがたっぷりレッスンしてやる』


苗木「ボクはそんなこと言わない!」

モノクマ「逃げちゃダメだよ苗木クン」

苗木「そんなこと言ったかもしれないけど言えない!!」



――この後二人で滅茶苦茶レッスンした


         -パーフェクトコミュニケーション!-


苗木「これでパーフェクトなの?! ……パラメーターも急上昇してるし」

モノクマ「もう後はSランクまで消化試合みたいなもんだから、育成はヤッてもヤらなくても一緒だよ。苗木クンはヤりましたけどね!」

苗木「うまくねぇよ! ……さっきの拒否したらどうなるんだろ?」




舞園『はぁ、ん……足、お好きなんですか?』

舞園『はぁ、ん……唇、お好きなんですか?』

舞園『はぁ、ん……臍、お好きなんですか?』



苗木「どこ触っても展開一緒っていうか拒否の仕方が分からない……」

モノクマ「まさにド淫乱ですなぁ……うぷぷぷぷ、よーし、頑張る苗木クンのために、ボクがひとつヒントをあげよう」

苗木「?」

モノクマ「タッチの画面で、しばらく放置してみ? 若さギンギンの苗木持ちの苗木クンにはちょっぴり酷なお話だけどね」

苗木「なるほど、そのままで……って、すごい言い草だね」



            『画面にタッチしてください』


苗木「ここで放置、と……」




舞園『……どうして、何もしてくれないんですか』


苗木「おっ、新しい展開」

舞園『私が、私が魅力の無い女の子だからですか?』

苗木P『それは違うよ! でもさやか。こんなことをしていては、トップアイドルになんてなれない!』


苗木「……」ウンウン


苗木P『心も身体も一流にならなくちゃダメなんだ。キミは、ボクが最後まで導く! だから絶対に、自分を信じて!』

舞園『苗木プロデューサー……』


苗木「やっぱり、ストーリー的には本来こうあるべきだよね。これってきっと隠しルートみたいなものだよね? だったらこの先、Sランク以上に……」

モノクマ「……うぷぷ」



――でも、次の昇格を賭けたフェスで、さやかはウソのようにボロ負けした。



苗木「……へ?」

モノクマ「…………」ウププププ




――そのまま、さやかはかつての輝きを取り戻すこと無く……芸能界から、去ることとなった




苗木「」

モノクマ「あーっはっはっはっは!! ねえねえどうだった? 綺麗ゴトで説得しておいて、結果ハンパで終わるなんて震えるくらいゼツボー的だよねぇ!!!」

苗木「ど……どういうことだよ、モノクマ!!」

モノクマ「おおーっと、ボクがそんな、努力、友情、勝利で終わるようなゲーム、作ると思ったかい? 甘い、甘いよ苗木クン!! ダークモカチップクリームフ○ラペチーノくらい甘いよ!」

苗木「なんだよその例えっ?」

モノクマ「だいたい芸能界なんてねぇ、ボクがどーこー手を加えるまでもなく頭のてっぺんから尾っぽの先までゼツボー的なんだよ! 真っ黒な○ンコでぎっしりなんだよ!!」

苗木「結局甘味で例えるなよ! っていうか伏せ字がやらしいよ!」

モノクマ「黙らっしゃい! むしろボクは、そのままじゃ総員ドン引きの現実にひと筋の希望を垂らして上げたんじゃないか!」

苗木「……?」

モノクマ「つまり……男女の間には寝てみなければ分からぬことが星の数ほどあるという……つまり苗木Pは舞園さんと寝たことで、彼女のアイドルとしての特性を見抜いたということでしょうねー」

苗木「!!」

モノクマ「現実は若いカラダを弄ぶだけ弄んで、あとはゴミみたいにポイっ、だろうけど、立派にアイドルとしてリサイクルするなんて……苗木、オマエ……才能あるぜ?」タバコスパー

苗木「……どこが『よいこのみんなが安心してプレイ可能』なんだか」




 ※結局寝るルートでSランクになりました。


『んっ、はぁ……んちゅっ、ん……やぁ』

『あ……はげしっ、あっ、だめっ、あっ、あぁっ……苗木く……プロデューサーぁ!!』

『うそ、こんな、知らないっ、んあっあっ、あ……あああぁ!!!』



苗木「…………」

苗木「ちょっとトイレ」


モノクマ「うぷぷぷ……ごゆっくり~~」







舞園『プロデューサーさん……ううん、誠さん。私、あなたの為に頑張りました。これからも私を見ていてくださいね……?』


苗木「…………」ニヘラー


モノクマ「……嫌だわ奥さん、見てみなさいよあのしまりの無い顔。あーゆーのがゲームと現実をごっちゃにしていくんだわ。ああ怖い怖い」ヒソヒソ


苗木「……ふわっ!! あ、危なかった……一瞬ハマりかけちゃったよ」ドキドキ

モノクマ「いやいま完全にドハマりっていうかガンギマリだったけどね……あれ、やめちゃうの? まだまだ攻略ヒロインは残ってるよ?」

苗木「うん……もうこんな時間だし、続きは明日にするよ」イソイソ

モノクマ「ふーん……楽しんでくれたようで何よりだよ。それじゃ、おやすみなさーい」ピョーン



モノクマ「うぷぷぷぷぷ……」



???「……」ハァハァ

???「……」

???「……」

???「……」

???「……」









――翌日




苗木「ふわぁ、昨日は遅くまでゲームしちゃったなぁ……」

舞園「おはようございます、苗木君!」

苗木「お、おはよう、舞園さん」ドキッ

苗木(昨日あんなゲームしたから後ろめたいな……)ドキドキ

舞園「なんだかとっても眠いみたいですね、大丈夫ですか?」

苗木「あ、うん、ちょっと……」


舞園「仕方ありませんね、昨日はとっても、その……激しかったから……」カァ


苗木「」

苗木「」

苗木「え?」

舞園「苗木君が、アソコを何回もリプレイするから、私も最後の方は、カラダがもたなくなっちゃって……」ツヤツヤ

苗木「」

苗木「」

苗木「え?」





モノクマ「おぉ~~~~っと、ここからはボクが説明してさしあげましょ~う!!」



苗木「モノクマ!」

モノクマ「うぷぷ……リアリティです。ゲームにはリアリティが大事なのです。リアリティの無いゲームなんて、勝てないエース、撃てない最終兵器、すべらない話と同じです」

苗木「最後のは違うんじゃ」

モノクマ「よって! 今回のアイドル育成ゲームも、徹底してリアリティを追求しました。それはキャラクター造形にも抜かりありません。実際の人物がリアルタイムで演ずるキャラに、事実苗木クンは釘付けになったワケです」

苗木「リアルタイム……っ?!」ゾクッ

モノクマ「よーやくお気づきになったようですねぇ? 画面の中の舞園さんが、苗木クンの挙動に随時反応してきた辺りで気付いても良かったようなものを……」

苗木「じゃ、じゃあ『あの時』の舞園さんは……」

舞園「……苗木君?」ピトッ

苗木「ふぁっ?!」ドキッ


舞園「プロデューサーが望むなら……私、何だって」


苗木「…………」ドキドキドキドキ



モノクマ「んあー、お若いの、サカってるところ悪いけど、ちょっとよろしいかな?」


苗木「な、なんだよモノクマ、今いいところ……」

モノクマ「その潔さはむしろ好感がもてるんだけどさ……何か忘れていないかい?」

苗木「?」



モノクマ「リアルタイムが舞園さんだけだと……誰が言った?」ゴゴゴゴゴ

苗木「なん……だと……」ゴゴゴゴゴゴ



                 ・・・・・・・・
モノクマ「てめーの負けだ。苗木! うしろをみてみな!」



苗木「…………ッ?!」バッ



霧切「……」

朝日奈「……」

セレス「……」

戦刃「……」




モノクマ「うぷぷぷ……みなさん、珍プレイ交プレイを見せつけられながらの放置プレイはまだまだ耐性が無かったみたいですねぇ~!」

苗木「」



霧切「……」ギリギリ

朝日奈「……」プクー

セレス「……」ビキビキ

戦刃「……」グスッ



苗木「ま、待って、話せば分かる」

モノクマ「自分から死亡フラグを立てる漢の鑑」


苗木「ほ、ほら、今日の夜にもまたやるからさ、その時は……」

モノクマ「……ちなみにねぇ、あのゲーム、ユニットでのアイドルプロデュースももちろん可能なんだけれどさ」



舞園「……プロデューサー?」



舞園さやか『プロデューサー、誰ですか、その娘? プロデューサーは、私だけのプロデューサーじゃないんですか?』 難易度★★★★★★★★★★★★  ※★=☆×10



モノクマ「テンション管理の関係で指数関数的に難易度が上昇するから、実に手ごたえのあるプレイ感覚となっております!」

苗木「ちょっと待って指数関数ってレベルじゃない」



モノクマ「ま……うまくやんな、名プロデューサー」ポンッ





苗木「」

苗木「」

苗木「え?」



『アイドルを選んでください!!』



終わりです。
お読みくださった方ありがとうございました。

さくら・冬子・千尋「・・・・・」

こまる「お兄ちゃん・・・」

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