三葉「宮水三葉です、糸守町からきました!よ、よろしくお願いします」 (8)


私が家族と一緒に糸守を離れ、東京での新しい暮らしが始まった

学校については特例扱いで 役所が転入手続きをすませてくれたおかげで

特に試験等もなく東京の学校に入学することができた

夢にまでみた都会の暮らし、そういえば本当に夢でこういう光景みたことがあるような…


そして、今日がその新しい学校生活の初日!

挨拶を済ませ、緊張してガチガチになってる私に隣の席の女の子が気さくに声をかけてくれた

気を使ってくれてるのかな、糸守町の隕石のことについては、得に聞いてこない…もっと色々聞かれると覚悟してたけど…

助かるなぁ…東京の子は噂話とかそんなに興味ないのかも、田舎だとすごいからなぁ…

更にその子は私に 「東京を案内してあげるよ!どっか行きたいとこある?」と聞いてきたので

東京タワーに行きたい!!と大きな声で答えてしまい、クラス中が笑いに包まれてしまった時は

少し、いやかなり恥ずかしかった、まさに田舎者の模範的回答だと思われてしまったみたい…

だって行きたかったんだもん

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放課後、約束通り私にこの辺の街のことをおしえてくれた

映画館 洋服屋さん カフェ 巨大なショッピング施設や、駅で迷わないように
各出口や、改札の場所も教えてくれた、特ににオススメのお菓子屋さんをおしえてもらって

今度一緒に食べにいこうね、と言ってくれたのが一番嬉しかった

「転校初日だし、今日はもう疲れたよね、案内はこの辺にしとこっか?」と彼女は私を気使ってくれたけど

私としては都会の街はとっても楽しくて、え?まだぜんぜん疲れてないよ!すっごい楽しい!と言ったところ

「じゃあ東京タワーにでもいく?」と少しニヤニヤしながら言ってきた

私は恥ずかしくてバッグで顔を隠してしまった

「わ、忘れて…ください」

そう言う私をみて彼女も笑った そんな新しい友達との放課後

私は本当に幸せな気持ちに包まれていた

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