【デレマスSS】P「三船美優さんたちに」ケイト「スコッチを用意しマシタ!」 (105)


◎アイドルたちとお酒を嗜むおはなしです

※R-18な内容ではないと思ったのでこちらに。
お酒との付き合いは、料理とかでない限り…元服を迎えてからをお勧めします。

SSの主眼
1.イギリス出身の素敵アイドル、ケイトさんの二次創作を欲したため
2.蒸留酒の楽しみ方の紹介


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485531038








片桐早苗「Pくーん!美優ちゃんからお話よー」




P「おさけのみたい?」


三船美優「はい。」






・片桐早苗、新潟出身の元【東中の暴れ牛】28歳ビール党
http://imgur.com/i4siuG1.jpg

・三船美優、岩手出身の大人組の良心26歳
http://imgur.com/4WJc36Y.jpg
http://imgur.com/PwPB8mJ.jpg







P「いや、三船さんはウチの大人には珍しい自制できるタイプですから…ご自身の判断で構いませんけども?」


美優「ああいえ、そういうことでなく…」


早苗「美優ちゃんは、Pくんと飲みたいんだってさー」




P「オウイエス!本当かいセニョリータ!!ぼくと飲みたいだなんて!ほろ酔い気分でアモーレを囁いてあげるよォ~!!」


早苗「うっわなにソレ」


美優「そ、そういうのでもなくて…」




P「しからばなにゆえ、それがしを所望なさるか?」


美優「最近になって、度の強いお酒に興味がわきまして…」


早苗「ホラ美優ちゃんってさ、あんまりたくさん飲めないじゃない?楓ちゃんとかに振り回され気味でね~」


美優「そこで、ビールや日本酒じゃないお酒を知りたくて…ウイスキーなどのほうが少量で済むし悪酔いしにくいと聞きました。」



P「あ~、はいはいはいはいはいはいはいはい、そ~いぅことねェ~」


早苗「Pくん詳しいんでしょ?」


P「蒸留酒のプチヲタクを自負しております」


美優「詳しいかたと一緒にお酒を知りたいので、Pさんなら…」


P「そういうことでしたらお任せください、バッチリ酒の席をご用意してしんぜませう。」



美優「ありがとうございます。楽しみにしてますね♪」


早苗「…あたしもご一緒していいかしら?」


P「もちろんですマドモアゼル」


早苗「エスコートお願いするわね~」


美優「いつ頃がご都合よろしいでしょうか?」


P「ん~、早けりゃ今週末でいかがです?よろしいかな、おのおのがた」


早苗「あたしはオッケーよ」


美優「私も大丈夫です、よろしくお願いします。」





P「そしたら…藍子ー!」


高森藍子「は~い?」



P「ゆるふわパワーで飲み会まで時間とばしてくれない?」


藍子「…いったい、なんのことですか…?」










\ゆるふわタイムストリーム発生!!!!!!!/



時間の 法則が 乱れる!!!!








~飲み会当日~




P「めんそーれ!おふたりさーん」



美優「どこかのお店に行くのかと思いましたけど…」


早苗「まさか事務所でやるだなんてね」



P「いやホラ、お店より安く済むし芸能人たくさん連れるのも大変ですしおスシ」



高橋礼子「ふふ、お店じゃできないこと、たくさんあるからね。」


美優「あ、礼子さん…?お疲れさまです。」


早苗「おつかれさまでーす!」



P「えー、本日のティーチングアシスタントの高橋礼子さんです」


礼子「おつかれさまです。美優の為に一肌脱ぐわよー」


P「ウチの事務所で蒸留酒といえば、ということで。」


美優「ありがとうございます…!」






・高橋礼子、神奈川出身のパリピ31歳はテキーラ党
https://t.co/UyFHoM9Q3Z





早苗「どうりで席が多いと思ったら…って、まだあと2つ用意してあるんだけど?」



P「あと2人くるよ」


美優「私のために、そんなに集まってくださるなんて…」


礼子「そろそろ来るかしら?」


P「んー、まあ用事が順調に終わっていれば…」






\アレー!コッチジャナイ!!/\アッチジャナイデスカ/

\アー!アー!アッチノヘヤカァー!!/






早苗「うるさっ」



P「あーきたきた」


美優「どなたがいらしたか、わかりやすいですね…」






仙崎恵磨「おぉーッ疲れさまでェェーーーっす!!!」


ケイト「お疲れサマ、デーース!!」


P「えー、今回の特別講師です。ウイスキーの本場イギリス出身のケイトリーン!」


ケイト「皆サマ!宜しくお願いシマース!」


P「で、ノリでくっついてきたエマちゃんです。」


恵磨「エマちゃんでェェェーーーーーーーッす!!!!!!!!!!!!」




P「エマちゃーん、デシベル数下げてねー?夜、夜。」


恵磨「ああー!!!すんませー!!!」


早苗「あはは!下がってないわよ、どうどうどうどう!」



礼子「おつかれさまケイトちゃん、今回も楽しみにしてるわよ。」


ケイト「わたしも、楽しみデスネ♪」



美優「賑やかな会になりそうですね…」


P「三船さん、3人だけのがよかった?」


美優「いえ…皆さん集まってくださり、嬉しいです♪」






・仙崎恵磨、大阪出身のバクオング(♀)21歳
http://imgur.com/ju6MJei.jpg


・ケイト(Kate)
イギリスはロンドンの少し北のあたり出身、日本でいえば埼玉県民。
Pにたぶらかされた留学生20歳。この話の主役であってほしい。
http://imgur.com/SsT3PIR.jpg








P「うっし!飲み会はじめっぞ!!」


早苗「待ってましたー!」


礼子「ケイトちゃん、準備はいいかしら?」


ケイト「ちゃんと全部そろえマシタ」


P「じゃあ、主賓の三船美優さんから、開会の挨拶を。」



美優「…はい?えっ、そんな、いきなり…」


P「アドリブレッスンということで」



恵磨「美優さァーん!がんばって!!」



美優「そういうことでしたら、…おほん。」


礼子「証明少し落とすわね」



美優「このたびは、お集まりいただき誠にありがとうございます。私、三船美優のわがままにお付き合いくださる皆様への感謝の言葉と共に、ここに開会を宣言いたします。皆様、お手元にグラスはお持ちでしょうか?」



早苗「おっけー!」

礼子「バッチリよ」

ケイト「持ってマース」

恵磨「よしきたァー!!」


P「ヘーイ!(世界レベルのかけ声)」



美優「では…乾杯!」





\カンパァーイ!!!!!/














早苗「…で、なんでいきなり水なのよ」


恵磨「しかも常温!」


礼子「まずは水分。今回は『悪酔いしない飲み』が目標でしょ?」


美優「は、はい。」


P「アルコール分解するのには水が要るんで、事前に摂取しときましょってことですよ。常温のが体がビックリしないし。」



ケイト「おクチの中の準備をする意味も、ありマス!」


礼子「今回はお酒の【味】をしっかり体験してもらうものね」



早苗「あら…思ったより考えられてるのね、こんな最初から…」


恵磨「アタシ、お酒は味よりもテンションアガるのが好きだなー!」



P「ま、お酒の楽しみかたはそういう面もあるやね。今回ヨッパライで楽しむのは、おやすみ願いますよー」



ケイト「では!最初のお酒、いきマスヨ!」




美優「おねがいします。」


○第一部○





ケイト「さいしょは…
『グレンリベット・12年』(GlenLivet)デス、
イギリス自慢のスコッチ・ウィスキー!」



P「ほい、それとおつまみ
『スモークミックスナッツ』でーす」





早苗「んー、この瓶見たことあるような気がするわね」


礼子「最近じゃ、スーパーとかでもたまに見るわね、リベット。」




ケイト「注ぎマスヨー」



恵磨「なんか、ちっちゃいワイングラスみたいなのだ!!」


早苗「あー、コレコレ、いいとこのバーなんかでウイスキーだけ頼むと出てくるやつよ。」



美優「この、小さいグラスの底に少し溜まるだけ注ぐんですね…」


P「強いお酒ならではの光景でーす」



礼子「さ、味わいましょう」



P「エマちゃーん、ちびっとずつね、イッキだめよ」


恵磨「プロデューサーはアタシをなんだと思ってるの?」


P「超元気でかわいい大型犬」


恵磨「…」


早苗「何言い返すか悩んでるじゃない」



恵磨「たしかに犬っぽいって!言われたことあるー!!」


P「エマわんちゃん、飲む前に嗅いどいてー」


ケイト「そうデス!まずは、フレグランス!香り!ニオイを、嗅いでくだサイ」




美優「すごく、良い香りがします…」


礼子「ね。フルーツの香りとよく表現されるわ。」


恵磨「んー、めっちゃおいしそうな匂い!」


早苗「ほんとに、トロピカル系?な甘い香りがするわねー」


P「じゃ、お口に入れるのはちょびっとでおねがいしまーす」



早苗「その、ちょびっとって結局どれくらいなのよ?」



P「あー、うーん…小さじすりきりぐらい?とか言っても早苗さんわからんよなぁ…」


早苗「わからんから他でたとえて」



P「じゃ、注いである三割くらいで。」


早苗「あー、うーん、まぁ、わかったわ。」



P「はいッ!じゃあ皆様声を揃えてー、こっから命をいただいてゆきますのでね。」


ケイト「食材と、クミする人々をリスペクト!デスネ♪」


礼子「こういう心構えは大事ね」


恵磨「いただきます!!!!!!」


早苗「いただきます!」


美優「いただきます。」


ケイト「いただきマス!」


P「いただきます!」


礼子「いただきます。」



美優「ん…」


ケイト「ンー」


恵磨「んー、」


早苗「ん」





恵磨「甘っ!」


早苗「甘い」


ケイト「グレンリベットは、優しい甘さがNiceデス」


恵磨「おいしい!!こんなちょっとじゃ、すぐ終わっちゃう!!」


早苗「あー、こういうお酒もたまにはイイわね~」



美優「…確かに、甘さも感じますし、おいしいですけど、やはり刺激はありますね…」


礼子「ま、それもそうね。度数40あるもの。」



恵磨「…その、度数って高いとヤバいやつだよね?」


美優「40度…だと、どの程度のものなのでしょうか?」


礼子「ワインや日本酒で15程度と考えていいわ」


早苗「ビールなら一桁ね、高くて8ぐらいよ」


恵磨「それって、コレちょっとでめっちゃ酔っぱらうんじゃ!?」



P「はい、じゃあ今グラスに注いだ量を考えてみてくだせー」



ケイト「日本のハーフショットで注いでありマス!」


美優「日本の…?」


礼子「イギリスのワンショットは量が多いのよね?」


ケイト「そうデスネ、これの3倍ほどありマス」


P「ま、強い酒一杯ぶん、って意味の1ショットが日本でいうとたいてい【30ml】で考えてくだせー」



礼子「これは、それのハーフだから【15ml】ってことね」



恵磨「わかんない!!!!」


早苗「少しも考えようともせず即答ね、潔いわ。」


美優「ええと、たとえばビールの度数が8%で、このウイスキーが40%なので、…つまり5倍の量のビールと同じほどと考えてよいわけですね?」



礼子「そうね、このハーフショットをビールでたとえるなら
…15mlの5倍で75mlほどってことよ。」



恵磨「で、その75mlはどんくらい?」


P「某乳酸菌飲料あるじゃん、特徴的な形のアレ。」


早苗「毎朝飲みなさいなアレね、飲み応えのないちっさいやつ。」


P「アレが80mlって言われてます」




美優「…このウイスキーを一杯で、乳酸菌飲料ぶんのビール1つほどのアルコールですね。」


恵磨「ちょびっとじゃん!!!!」




P「そう考えると、度数強くてもすぐ酔っぱらう気しないっしょ?」



礼子「ワンショット、これの2倍のウイスキーなら、グラス一杯のビールに満たない程度ってことね。」



早苗「何杯でもいけちゃいそうだわ。」



美優「強いお酒のほうが少量での満足感が高いような…」



礼子「そう。だから強いお酒のほうが、結果的にアルコールの量が少なく済むことがあるの。」



P「あとはやっぱ、含まれてるアルコールの種類なんですよ。」


恵磨「種類?アルコールはアルコールじゃないの!?」


P「うん。一ノ瀬の志希にゃんあたりに聞いてみ?」



礼子「ん、ビールや日本酒には10種以上のアルコールが含まれているらしいわ」


P「んで、ニンゲンが分解できる種類はそのうち、ほんのちみっとだけらしい」


早苗「ビールのアルコールはほとんどの種類が分解できないってこと?」


ケイト「そうデス、けど、ウイスキーのアルコールは全部OK!」


礼子「つまり、ウイスキーだけならアルコールが残りにくいのよ、悪酔いしない理由その2、ね。」




美優「そういう理由で、強いお酒は悪酔いしにくいと言われてるのですね…」



P「それでもカクテルとか、甘いジュースみたいな割りもんにしてたくさん飲んじゃうと…結局アルコールの量が多くてダメになることはありますよ。」


ケイト「だカラ、やっぱりストレートをオススメしマス!」


P「だ~!よ~!ね~!流石ケイティ、マイステディ~!」


ケイト「Yeah~」



美優「残りも飲んでみますね」


恵磨「もうなくなっちゃった!!」


早苗「もうちょっともらっていい?」


ケイト「Of course!」



P「まだあと3種類出てくるから、ほどほどにね。」



礼子「おつまみもあわせて、味わってみるとまたいいのよ?」


美優「はい、このナッツ、薫製の香りもいいですね」



早苗「んー、これをアテにしてお酒をクチにすると、お酒の甘さが引き立つわね~」


恵磨「おつまみもイイ匂いだし、お酒の匂いもイイし、お互いの匂いが混ざらなくて…なんというか、イイ!!」



P「プロデューサー自慢の、自家薫製ナッツでーす」


ケイト「プロデューサーのスモークは、とてもオイシイのデス!」



美優「…これ、Pさんの手作りなんですか…?」


P「市販のミックスナッツを自分で薫製してるだけですけど」


早苗「自家薫製って、気合い入れすぎじゃない?」


恵磨「これめっちゃうまい」


P「いや~、そんな誉めても次のおつまみしか出ませんよ?」


恵磨「え!まだあるの!?」



P「では、こちらをどうぞ。
『薫製プリッツ』です。」




恵磨「えっ、ふつうのお菓子……じゃない!!!」


早苗「あら、ステキな香りがプラスされてるじゃない」


美優「市販のお菓子も、薫製するんですね…」




礼子「これは私も好きでね、Pくんに頼んでやってもらうことあるわ。」


ケイト「売ってるモノでは、ありませんからネ」


P「お店でもそうそうあるもんじゃないしね、えびせんとかもスモークするとめっちゃおいしいですよ。」



恵磨「…これ超おいしい!!」


早苗「お酒にも…うん、合うわね」


美優「すこし、お酒の刺激にも慣れてくると…これは、とても良いですね。」


礼子「早速、成功の兆しが見えてきたわね。」


ケイト「ン~!故郷のお酒を誉めてもらえると、嬉しいデスネ!」


P「いやまあ、スコッチは全世界で賞賛され続けてますしね~」




○第一部○
・グレンリベット12年

・薫製ミックスナッツ
・薫製プリッツ





~幕間はお水タイム~



とりあえず今回はここまで、全5部構成を予定してます。

部ごとにお酒1種と、おつまみいくつかを紹介。
それと付随するウンチクを付け加えます、
ウンチクをウンウン頷きながらチクチク楽しめるひとには楽しいかもしれませんが
ウンチクが運も付かないゲロ以下のクソな魅力うんこだと感じる場合は
全身剃毛してから腹筋ローラーをポチると朝の運勢が末吉になりますね。



○第二部○




礼子「じゃ、次いきましょうか。」


P「ケイティ~」


ケイト「ハーイ、おつぎハ…
『タリスカー・10年』(Talisker)デス!
これも自慢のスコッチ・ウイスキー!」



礼子「というより今回全部スコッチ…なのよね?」



P「はい。スコッチ4種類を用意してます。全部ケイティと自分の私物です。」



美優「そんな…わざわざありがとうございます…」



ケイト「どういたしマシテ!私もスコッチを知ってもらえて嬉しいデス!」


恵磨「プロデューサーとケイトの私物…あれ?でも4本ともケイトが持ってきたよね?」



ケイト「プロデューサーとお金、はんぶんこで買ってマス。」


P「それをケイティに所持してもらってるわけですよ。」


ケイト「プロデューサーと2人で一緒に飲むのデスヨ♪」




早苗「…2人は、そんな頻繁に一緒で飲んでるの?」


礼子「そうみたいね」


P「じゃ、わたくしは別の準備があるので席を外しまーす」







ケイト「では、グラスを洗ってから…注ぎマスネ!」


礼子「私はワンショットでお願いね」


早苗「あ、あたしも」


恵磨「アタシはさっきと同じ量でいいです!!ハーフだっけ?」


美優「私も、ハーフで…」


礼子「…で、ケイトちゃん、」


ケイト「What?」


礼子「頻繁にPくんと2人で飲んでるみたいだけど、どうなの?」


ケイト「…どう、というのハ…?」


礼子「Pくんから何かアプローチとかないの?」


恵磨「あぁぁー!!!!それアタシも気になる!!!!!」


早苗「ちょっ!急に大きな声出さない!!あたしも気になるけど!!」


美優「きゅ、急に女子会に…」




ケイト「アプローチとか…ですカ、woo-m.mmm…」


礼子「無い、って即答しないあたり期待しちゃうわね。」


早苗「2人で宅飲みなんてしてたら、そりゃねぇ~?」


恵磨「めっっっちゃワクワクする!!!!!」




ケイト「アプローチか、どうかわかりマセン。プロデューサーいつも『おつまみできたから一緒に飲もう』って誘ってくれマス」


礼子「あら、おつまみが逢瀬の口実なのか、それともただ試食役としての目的かわからないわね。」


早苗「ケイトちゃんと会いたいがために毎回必死におつまみ考えてるとしたら、カワイイわね~!」


美優「だとしたら、なんかイイですね…」


恵磨「でさ!!ケイトは!?プロデューサーのこと!!どう!!?」



ケイト「…ahh、ちょっと、困りマシタ…」


礼子「…あら、困らせちゃった?」


恵磨「ホラ!なんか目で追うことあるなぁ~!!!とかさ!!?」


早苗「次の2人飲みいつになるかな~?とか、期待しちゃったりとかー!」


美優「あ、ちょっと二人とも、盛り上がりたい気持ちはすごく分かりますけど…」


礼子「…ん、How do you think about him?」


ケイト「…Oh?レイコ、こういうときは
【How】より【What】をオススメしマス!」


礼子「あら?そうね…ふふ。」


恵磨「ぅわっどぅーゆー!しんかばーぅってぃむ!!!」


ケイト「Yes!」



早苗「話が逸れたわね」


美優「…間違えたのは、もしかしてわざとでしょうか…?」


礼子「どう思ってくれても構わないわよ?」






P「ヨーホー、おつまみ…っていうかお食事をお持ちしましたよ~」


恵磨「あー!!プロデューサー!!!!ケイトのこと、どう思ってる!!!?」


早苗「この速攻ド直球ほんとパッション」


礼子「あら、そうくるのね。」





P「ケイティのこと?どう思うって、そりゃ【世界一魅力的】だとしか思ってないよ。」


恵磨「フウゥゥゥゥゥゥーーーーーーー!!!!!!!!!」


早苗「っキャーーーーーーーーーーー!!!!!」


ケイト「…Oh」



P「えっなにどうしたの」


礼子「そういう流れなのよ」


美優「あっ、そのお皿机に並べるの手伝いますね。」




P「どうもどうも、タリスカーにはコレですよ~」


恵磨「ケイトー!!プロデューサーが好きだって!!!!」


ケイト「そ、そうなの、デス…カ?」


早苗「いやまだよ!!魅力的とはいっても好きとは言ってない!!」


恵磨「プロデューサー!!!!ケイトのこと好き!!!!?」


早苗「うっわ!!!突っ込むわねー!!!」




P「なに?酔ってんの?」


恵磨「まだ酔ってない!!テンションはアガってる!!!!で!?好き!!?」



P「大!好き!です!!」



恵磨「えんだあああああああああ!!!!!!!!!!!!」


ケイト「Bloody hell !!!!and…Please be quiet!!」


早苗「うるっっっさ!!!」




礼子「…そうよね、ケイトちゃんのファン代表だものね?」


P「ええ、できればステージとかの一番前で思いっきり応援したいし、握手とか手渡し会とかもホントは並びたいくらい、めっっちゃ大好きです。」


美優「ああ、やっぱりそういう…」




P「そういう…?」



礼子「はいはい!会を進めるわよー、」


P「さー飲み食いしよーぜー」




美優「こちらは、鶏肉…ですか?」


P「いえす!
『鶏モモ肉のトマト煮』でっす!」



恵磨「めっちゃイイ匂いする!!!!」

早苗「あらフツーにお食事じゃないの」



ケイト「…ンン!!タリスカーは、お食事にとても合いマス!」


礼子「少々こってり気味の肉類とかと相性いいわよ、ビーフシチューとか…」



P「さー、まずはフレグランスだ!手もとのお酒を嗅いでくださーい」


恵磨「……ん!?……なんか、ヘンな匂い!!!!」


早苗「んー、…あー、コレ、○露丸の匂いね…」


美優「…少し、つんと来ますね」



礼子「ちょっと人を選び気味なものよ、」


ケイト「mm…やはり、ピートは日本でウケませんかネ…」


P「大丈夫ケイティ、あたくし日本人だけど見事なピートジャンキーですから。皆もそのうち求めて彷徨うようになるよ。」




恵磨「…なんかヤバいもん入ってるの!!!!!?」


早苗「恵磨ちゃん、一応大丈夫よ。元警官が保証するわ。」


美優「…でも、少しクセになるような感じもしますね、気になる…ような」




P「じゃ、味わってくださーい、ていすてぃー☆」


ケイト「おいしい…と、いいのですケド…」


礼子「…ま、大丈夫よ」


恵磨「………んまい」


早苗「あー、コレあたし好きかも」


美優「……刺激はありますが、思っていたより甘くて、さっぱり…?して、ますね。」



礼子「ホラ、好印象。」


ケイト「良かったデス…」


P「さぁ!真骨頂はこっからだ!!トマト煮込み、お食べー!」




恵磨「いただきま…、!?どうしたのコレ、鶏肉すぐ崩れるんだけど!!!柔すぎない!!!?」


早苗「トマト、酸味はあまり感じないわね?」


美優「…おいしいです、ニンジンが口で溶けます…」


礼子「Pくんまたタマネギ溶かしたでしょ?」


ケイト「プロデューサー、昨日から準備してましたネ」


P「塩麹に漬けた鶏モモ肉と、タマネギとニンジンとハーブを圧力鍋で思いっっきり煮込みました。」


早苗「…………」


恵磨「…早苗さん?思い詰めたような表情して、どったんすか?」


礼子「Pくんに女子力で負けてプレッシャー、かしら?」



P「いやこんな美女軍団目の前にして申し訳ないっすけど、コレおもくそ男子メシですから。材料ドーンしてひたすらバーン!するだけですから、むしろ女子力あったら作れないやつっす。」


ケイト「サァ!お食事とお酒を同時に味わいまショー!!」




恵磨「……んっ、んん…!!うまーーーーーーい!!!!!!!!」


美優「……!ほんとに、おいしいです…!」


早苗「なんかちょっと、ムカつくくらいオイシイわね…ヤケ酒しそう…」



美優「少し強いかな…と思っていたお酒の刺激が、この食事のおかげで程良い辛みとして活きてくれますね…!」


早苗「うーん、そのおかげもあってお酒のうま味がクリアに感じるわ」


恵磨「めっちゃうまい!!!鶏肉も、お酒でおいしくなってる!!!!!」



P「そそ、トマト煮の酸味とか皆無にしてあるのはそのためよん」


礼子「タマネギ全部溶かしたら、そりゃ甘くなるわよね」


ケイト「ンー、良い流レ!」


恵磨「鶏肉足りないよ!!!」

早苗「あたしもおかわりほしい!!」

美優「…わ、私も、もう少し…」


P「っていう量にしてあります。」


恵磨「なんで!!!!?」



P「はいつぎどうぞー
『トマトリゾット』です。さっきのトマト煮にお米入れて、チーズ溶かしたよー、オマケに焦げ目つきだよー」



ケイト「出マシタ!トマト煮コンボ!」


礼子「要は鍋のあとの雑炊ね、洋風の。」




早苗「お酒もおかわり」


恵磨「…あたしも!!さっきと同じハーフで!!」


美優「…、強いお酒なのに、グラスの残りがこんなにも惜しいと感じたのは、初めてです…!」



P「はっはっはっはっは」


礼子「ちょっと目が醒める一言あげるわ。」


ケイト「…そうデスネ」



早苗「えっなに」


礼子「これ男子メシだからカロリー度外視なの忘れないでね」




恵磨「………!!!!!!!!」


美優「…………………」


早苗「コノ野郎!!!!!!!!!!!!!!!!」



P「あっ、平気っす。ベテトレさんにレッスン色つけてもらうアポとってあるんで。」



早苗「コ゛ノ゛ヤ゛ロ゛ウ゛!!!!!!!!!!!!!」(物理行使)



P「あ゛ぁ゛ーーー!!!!!ちょちょちょちょ!!待って!!!!まだ大丈夫!!!まだ助かる!!まだ助かる!!!!マダタスカル!!!!!!!」


恵磨「…ま、まだアタシはお肉つきにくいから、平気…かな?」


美優「………」


礼子「美優、この会をねだった責任感じてない?」


美優「…え、…えと、……。」


礼子「まだぜんぜん大丈夫よ。さっきの言葉の意味は、この後からちゃんと気をつけなさいってだけ。」


ケイト「イエス!ビールや日本酒たくさんよりも、ウィスキーのカロリーは少ないからネ!」



P「だから言ってるでしょ!!!!!!!マダタスカル!!!!!!!!!!マダガスカル!!!!!!!!!!」


早苗「ソーレイッ!!!!」(ボギン)



恵磨「えっなに今の音」





ケイト「では、次のお酒いきますネー」


○第二部○
・タリスカー10年

・鶏モモ肉のトマト煮
・鶏ダシトマトチーズリゾット






~お水タイム、水分は大事~


とりあえず、いったん切ります。
覚えてほしいポイントは

・タリスカーの汎用性は無限大
・タマネギは溶かすもの

で、よろしくお願いします。
あと、味の感想は全て個人的な主観なので
オフィシャルなレビューでないことをアンダスタンしていただけるとグラッデューです。


○第三部○




\スポン/





早苗「くっさ!!」


恵磨「瓶の蓋あけただけで匂いわかる!!!!!!!!!」


美優「さきほどのお酒と似た香りが…」


礼子「…『アードベッグ』にしなかったあたり苦渋の決断かしら?」


ケイト「一応、持ってきてマス」


P「んー、アイラ代表は個人的に『ボウモア』よりやっぱこっちねー」




ケイト「ハイ!!こちら
『ラフロイグ・10年』(Laphroaig)デス!」


早苗「ハーフで」


恵磨「ハーフで!!!!!」


美優「ちょっと、少な目で…ハーフハーフ?」




P「じゃ、お食事準備してきますねー」





礼子「んー、やっぱりピート香するわねー」



恵磨「そういや、さっきも言ってたその『ぴーとこう』って何です?」



ケイト「ぴーと、とハ、『peat』、日本語だと『泥炭』(でいたん)デスネ!」


礼子「ピートの説明…となると、そうね。ウイスキー作るときに、まず麦を温めるとこからかしら。」


早苗「温める…?発酵とは別に?」


ケイト「イエス!ハーヴェスト、エーと、収穫した麦を『モルティング』して、麦芽の状態にシマス!」


礼子「ま、とりあえず微生物にさらす前に温めるのよ。そのときに使う燃料が『泥炭』なの。」


美優「えーと、つまりこの特異な香りは燃料のものなんですか…?」



恵磨「なんか、言われてみればガソリンスタンドの匂いと似てる…?よう、な…?


早苗「なにそれ、石油系…ってことかしら?」



礼子「んー、まぁ、石油も、もとは太古の生物の成れの果てだから同じようなものね」


ケイト「ピートは、イギリスの海沿いにありマス!ホントに泥なんですヨ、モトは生き物、燃料になる炭の泥ですネ。イギリスの北側の島「アイラ島」には、ウィスキー工場たくさんデス!燃料のピートもたくさんデス!イギリスの海の香りなのデス♪」


礼子「ピートの匂いのもとは、海の中に溶けていたり海藻によく含まれるヨードの香りと言われているわ。さっきたとえて言ってた○露丸の匂いと同じよ。」



恵磨「…これ、イギリスの海の匂いなの!!!?」


ケイト「アー、海岸全てでは、ないデス」


美優「……じゃあ、もしかしたら、このようなヨード臭のなかった最初のお酒は…海で作っていない、ということですか?」


礼子「あら、察しがいいわね。最初のグレンリベットは山のウイスキーよ。」


早苗「ふーん?海のウイスキーと、山のウイスキーで大分差があるのねー、ちょっと詳しくなっちゃった。」



ケイト「日本のウイスキーも、山と海で味わいが違いマスヨ!」


恵磨「えっホント!?」



礼子「わかりやすく有名どころで分けるなら、…ニッカね。
『余市』は海のウイスキーで、『宮城峡』は山のウイスキーね。」



早苗「うわそれイイお酒の代名詞!!」


美優「でも、こう聞くと興味わきます…」


恵磨「飲み比べしてみたいなー!!!!」




ケイト「どちらも飲んだことありマス!サスガのジャパニーズウイスキーで、とても美味しかったデスネ…」


美優「そんな、本場のイギリスのケイトちゃんが流石というほどなんですか…?」



礼子「日本のウイスキーは本当に世界レベルで認められてるわよ」


恵磨「世界レベル!!!!!!!!ヘーーーーーーイ!!!!!!!」


早苗「ヘーーーーーーーーイ!!!」




P「へーい、世界レベルのおつまみでーす」



ケイト「待ってマシターーーー!!」



礼子「…この香り、ニンニク使いすぎじゃないの?」


P「いやまあ、香りづけということで口にしない選択肢もありますから。」



ケイト「ピート香、刺激の強いラフロイグには、これデスネ!」



P「ケイティいちおしのプロデューサーごはん
『牡蠣のガーリックバターソテー』です!!!!」



早苗「コノ野郎!!!!!!!!」


恵磨「めっっっちゃうまそう!!!!!」


美優「牡蠣がつやつやしてます…!」



礼子「これはたまんないわね」





P「牡蠣には栄養と旨みと浪漫が詰まってる」




ケイト「では、フレグランス…は、もうわかると思いマス、ラフロイグを味わってくだサーイ!」


恵磨「まずお酒ね、……んぉー!!!!!!味!!!!!」


早苗「…甘っ…いや、辛い…よりも、うまみ!!」


美優「味が、濃い…ですね、刺激も…香りも」




礼子「これで匂いにもハマるとひどいわよー」



P「ええ、ひどいですね。」


ケイト「経験者は語りマスネ」





P「ほいじゃあ牡蠣…ってもうお召し上がりですね」




早苗「これやばい」



恵磨「うまーーーーーい!!!!!!!!!」



美優「やっぱり、お酒だけより、お食事と一緒がいいですね…」


早苗「さっきもそうだったけど、お酒も牡蠣も、それぞれが一回り美味しくなるわ…」


恵磨「クサいと思っていたのが、牡蠣とニンニクの香りと一緒になって!!!すんげーおいしい!!!!!!」


美優「ほんとに、強いお酒だからこその美味しさですね…!お酒だけだと少し刺激的ですけど、お食事のおかげで刺激が魅力になります…」


ケイト「…ミユ、最初少なかったので、もう少し注ぎマスカ?」


美優「そう…ですね、お願いします…!」





礼子「Pくん、アレやらないの?」


P「もちろん用意してあります」


早苗「なになに、すっごい期待しちゃうけど?」





P「はいこちら『生牡蠣』です。」


美優「…!」




礼子「あら?少し目の色変わったわね」



美優「あ、いえ…私の出身が岩手でして、牡蠣の産地で…」


恵磨「あ!!ついこだわっちゃうんですね!!!!!わかるー!!!!」


早苗「で、その生牡蠣つるんと…」



P「の前に、このラフロイグかけます。」


ケイト「ハーフショットを…ドウゾ、プロデューサー!」




P「びしゃー」



美優「……!!!!」



礼子「さて、産地出身の玄人のお眼鏡にかなうかしら?」


P「コレねー、牡蠣の殻にたまったウイスキー啜るのがたまらんのですよ」



ケイト「ピートのフレグランスがナイスなのデスネ…」




\ちゅるーん/




恵磨「う、うまーーーーーーい!!!!!!!!」


早苗「あ゛ぁ゛~」(恍惚)



ケイト「マリアァーーージュ♪」



美優「…………!!!」



礼子「無言で満面の笑みね」


美優「……こんな、こんな生牡蠣の食べ方が…!」



早苗「コレ!生牡蠣のワルい磯臭さ全っ部なくなるわね!!」


恵磨「うまさ全開!!海を感じるぞー!!!!!」


ケイト「イェース!海の食べ物には、海のウイスキー!」



礼子「私もこれは、Pくんとの飲みでいつも期待しちゃうのよね」




P「ヌフフフフフスフ、そんな誉めても高カロリーなガサツ男子メシしか出ませんぜ?」



礼子「あら、牡蠣のソテーに熱の通りの違う二種類用意しといてガサツだなんてよく言うわね」


P「あっバレてる」


美優「あ、熱を通しても萎まずツヤのあるままなのは…」


礼子「たぶんね、水溶き片栗粉で牡蠣を洗ってるのよ。」


P「そうでーす」


礼子「で、片栗粉コーティングされた牡蠣だけだと、出汁が出にくいから…水洗いだけのやつもあるわね?」


美優「…こだわってますね、」


P「牡蠣のアヒージョやりまくってるうちにノウハウが蓄積されました。」



ケイト「プロデューサーのアヒージョ、美味しいデスヨ~」


P「ニンニクひどいことになるから今日は出さないし、Pとしてはオススメしませんが…」


礼子「仕事関係なく、一組の男女としてなら…?」



P「めっっちゃ美味しいんで味わってほしいです、三船さん!!!!」



美優「えっ、あっ…は、はい?」


ケイト「ミユ、こんど一緒にいかがデスカ?」


P「トゥギャザーしようぜ~!」


○第三部○
・ラフロイグ10年

・牡蠣のガリバタソテー
・生牡蠣ラフロイグぶっかけ





~お水タイム~

今日はここまで。

牡蠣には栄養と旨みと浪漫が詰まってます。
たまに毒物も詰まってますけど。

アイラモルトを勧められたらとりあえず
苦手と感じる限り全力で逃避してください、
アードベッグは麻薬です。

ちなみにアヒージョはスペイン料理です、
オシャレな女子力ごはんなんかじゃありません
油ドバドバにしてニンニクを煮込むっていう
スーパーパワー系のクソがさつ男子メシです。


○第四部○



P「はい、じゃー最後のお酒いきまーす」



礼子「リベットはスペイ、タリスカーがアイランズ、ラフロイグはアイラ…ときたら、この流れでいうとハイランドね?」


P「さすが礼子姐さま、察しがよろしゅうございますねぇ…」


礼子「…まさか、マッカラン持ってこないわよね?」


P「あんなロールスロイス乗り回す自信ないですよ…ハイランド代表は…」




ケイト「ハァイ!最後のお酒ですヨ!
『グレンモーレンジ・18年』(GlenMorangie)ドウゾ!」




恵磨「ハーフで!!」

早苗「ハーフで」

美優「うーん、ハーフの、さらにハーフで…」

礼子「そうそう、ほんとにちょっとでいいのよ」





P「ほい、じゃあおつまみ…ってか、こっからデザートタイムね。」



恵磨「スイィーーーーツ!!!!!!!」


ケイト「sweets!!」


早苗「すうぃーてぃー☆」


美優「すーいぃーてぃー♪」


礼子「こないだ一緒に演歌してたものね」


P「ほい、すうぃーてぃー☆でもないかなコレは。
『ダークチョコレート』でーす」



早苗「あ、苦い系のやつ?」


P「いや、そんな苦すぎないやつです。それでもミルクチョコよりかは遙かに甘味が抑えてあるやつですね。」


礼子「…まさかPくん作ってないわよね?」


P「いやさすがにチョコは市販ですって、なんか最近コンビニとかでも気合い入ったやつありません?」


美優「あ…ありますね。私けっこう好きで、食べ比べとかしてましたよ。ほんと美味しくって」


ケイト「チョコレートと、ウイスキーは…仲良しデス!相性バッチリなのデスヨ!」


恵磨「へー!今まで一緒だったおつまみ、しょっぱいのだけだから!甘いのとは合わないかと思った!!!」



礼子「んー、そこはウイスキーの味にもよるわね。中には甘いものと相性が良くないと感じやすいものもあるわ。」


P「え、そんなのあるんですか?」


礼子「………ま、人の味覚は千差万別だから一概には言えないけど、今日出した中で相性考えたら…2番目のタリスカーだったら、私はチョコを合わせないわね。」


P「ほえー、タリスカーでチョコ喰ってもうまかったですけど…」


礼子「これは私の味覚の話よ。カカオの強い香りと苦み、そして甘味を引き立たせるにはタリスカーの後味だと合わないように感じるの。」


美優「たしかに、あのピート香とカカオの香り苦みは…それぞれが目立っておしまい…になりそうな気がします。引き立て合うというよりは、別々で同時に楽しむ…と表現すればいいのでしょうか」


恵磨「へ、へー?よくわかんないですけど…」


礼子「チョコの甘味で、タリスカーの爽やかな甘味を感じにくくなる気もするのよ、まぁ…やっぱりあくまで私の感じ方だけど。」


P「自分はピート臭さを感じながら、うめぇうめぇ言いながらきのこの山ひたすらむさぼってたんですけど…」


早苗「Pくんの味覚…っていうか趣向がズレてるんじゃない?」



ケイト「ウイスキーの楽しみ方は、人ソレゾレでイイのデス!」



礼子「そうそう、流石ケイトちゃん。その通り。」


ケイト「ウイスキーを味わっテ、どんな食べ物が欲しくなるカナー?を、自分で考えテ!マイ・エンジョイ・メソッドを、クリエイトしていくのが楽しいのデス!」


恵磨「あー!!!そーだよね!!!あたしさっきの臭くて味濃いやつ!!あれ揚げもんとかでも良さそー!!って思った!!串カツとか!!!」


早苗「うーん、あたしはやっぱりビールが好きね~、もちろんウイスキーもすっごく美味しいと思うし、思い知らされてるけど!あの喉越しや、量あっての味わいは違うからね~?」


美優「私は、強いお酒に興味があって、こんな素敵な飲み会開いてくださって…それで、こんなに味わい深い世界だと知りませんでした…。まだ気になることがたくさんわいてきます。それでいつか私のお気に入りも見つけられると、嬉しいかも…」


礼子「嬉しいコメントね、なら…今度はテキーラ回やっちゃおうかしら?」




P「あー、あーちょいとストップ!アタンデ!テキーラ回やるなら絶対同伴願いたいんですけど、目の前のモーレンジ忘れてません?味わいましょーよ!」


ケイト「そーですネ!サァ!さいしょハ…」


美優「香りから、ですよね♪」


恵磨「そうそう!!注がれてから感じてたけど!!このお酒めっちゃいい匂いするー!!!!!」


早苗「そーね、コレも、最初のお酒と同じ…甘くてイイ香りするわね~」


美優「これだけでデザート、というのがわかります…」


礼子「これ18年なのよね、うーん…深いわ。」




ケイト「では、テイスティング!」



恵磨「…んっ、あぁー!!…あぁぁ、あぁ。あ~」


早苗「…んぁー、なんかすっごい、上品な感じ…」


美優「まろやかで、優しい甘味と香り…鼻に抜ける感覚も素敵ですね…」


P「エマちゃんの声量の、だんだんおとなしくなる感じね。わかるわ。」


礼子「残り香がたまらなーいのよね、」



ケイト「チョコレートを、ドウゾ!」



早苗「あぁ~、もう!お上品!あたしいつからブルジョワジーに…?」


美優「お酒の素敵な香りと、カカオの香り苦み、そしてチョコの甘味がとても合います…!ほんとにおいしい…!」


恵磨「んー、すっごいねこれ…お花の塊食べてるみたい…」



礼子「はい、まだまだここから」


ケイト「チョコレートのビターが少し残ったときデス!」


P「その苦みを洗うようにちょっとだけお酒を含んで味わってくだせー」




恵磨「………………………」


早苗「………んーわ、…んっあぁー!あぁ~、満足。幸福感高いわね~コレ」


美優「んん~!…………すごく、すごく…あぁ…!!」



ケイト「みんな、幸せそうで嬉しいデス…♪」


恵磨「………………」


早苗「恵磨ちゃんが微笑みながら大人しくなるほどね…これは味わい深いわ…」


P「元気な大型犬から、かわいい小型犬モードに遷移しました」


美優「これは幸せな味わいです、このお酒じゃないと出来ない…すごい…」




礼子「美優が大変お気に召した模様ね」



美優「このお酒、買っちゃおうかしら…」


ケイト「Oh!でしたラ、この瓶からわけてあげマス!」


美優「えっ…!いや、そんな…いいんですか…?」


P「もちもちのロンロンですよ。ていうか今日三船さんにはお気に入りをテイクアウトしてもらうつもりで、持ち帰り用の小瓶用意してあるんですよ。」


ケイト「プロデューサー、この瓶の中身、詰めてきますネ?」


P「ほいほい、お台所行ってきまーす」


美優「そ、そんな…特別待遇…」


礼子「私も小瓶で貰うこと、よくあるわ。遠慮しないで貰ってあげて。」


ケイト「ウイスキー仲間が増えて、うれしいデスヨ♪」


美優「えっ、でも、ケイトちゃん…仲間だと、あの、もしかしたら、その、お二人の仲に割り入るのは…」


礼子「……あら」


ケイト「……………………、え、エット…、ah…」


早苗「なになに~、またそういう話題~?」


美優「あっ…えと、ごめんなさい、ちょっと気分がふんわりしすぎて、つい…」


ケイト「アー、いいえ、ソノ、別に…平気デス!」


早苗「ここですぐに、『2人より3人で飲むほうが絶対イイです!』…って返事すぐ出ないあたりが、婦警のカンを刺激するわ。」


礼子「ん~、微妙な距離感ね。これも酒の肴になりそう。」


早苗「うーん、ねぇケイトちゃん、これだけ聞かせて~?Pくんさ、美優ちゃんに歯が浮くようなセリフ言いがちじゃない?」


美優「…覚えが、あります。」


早苗「で、目の前でそれ見ててどう感じる?ま、返答しにくかったら深く悩まないで忘れてちょーだいね…?」


ケイト「…………」


美優「あ、あの…私、どう言えばいいのか」


ケイト「……………チョット、ジェラシー?なの、でしょウ…か、よく…わからないですケド、楽しい気分…エモーション、違いマス…ネ?」


礼子「あ~♪酒が呑めるぞ~♪」


早苗「あーもう、乾杯よ乾杯。もうお姉さん、いくらでもつきあっちゃう」


美優「…ふふっ♪あっ、ごめんなさい…でも、少し…微笑ましくって」


ケイト「………おいしいウイスキーで、リセットしまショウ!」


礼子「炭酸水で割るわね、カンパイするならコレよ。」


早苗「ハイボールハイボール!!絶対おいしいでしょ!!」


恵磨「えっ、なに!?ハイボール!?あたしも!!」


美優「じゃあ、グラスで少し…」






早苗「はい!カンパーイ!!!」


礼子「乾杯ー♪」

美優「乾杯♪」

ケイト「カンパーイ!」

恵磨「アタシもカンパアァァーイ!!!!!」





P「えっなに、めっちゃ盛り上がってる」


早苗「女子会よ!女・子・会!」


礼子「女の絆を高め合っていたのよ。」



P「あー絆大事。もっと高めあっていきましょう。そんで、もっと盛り上がるモノ持ってきましたよー」


恵磨「えー!なに!!なになに!!!」



P「台所の冷蔵庫にあった
『チーズケーキタルト』…だなこりゃ、多分。愛梨やかな子が作ったやつだと思います。」


美優「っキャー♪」


ケイト「Oh!my!Gosh!!!!」


礼子「これまた図ったかのような食べ物ね…」


P「絶対合う。もうこれほんまじやばいって」


恵磨「うっっっっっわ!!!!!!うーーっっわ!!!!!」


早苗「カロリーが怖いけど!!!目の前にして我慢するほうが地獄ね!!!!!!」


美優「そ、そんな♪いただいていいのでしょうか…♪」


恵磨「美優さん!!!ウキウキを抑えきれてないです!!!!」


ケイト「お皿とナイフとフォークを用意しマシタ!」


早苗「準備するの早いわね~!で!心の準備もバーッチリよ!!」


礼子「…冷蔵庫のもの、勝手に食べていいものかしら?」




P「あー、『ご自由にどうぞ♪』のメモつきなんで、大丈夫です。んー、この字だと…かな子だな。おいしいうちに食べちゃいましょう!ナマモノですから早いうちに。」




美優「明日、かな子ちゃんにお小遣いあげたくなりました。」


恵磨「神様仏様かな子様ー!!!!!」


早苗「ここでカロリーに怖じ気付いていたら女気が廃れるわ!!最大限おいしくいただいちゃいましょう!!!」


ケイト「グレンモーレンジなら、バッチリ合いマス…!!」


礼子「…Pくんも、けっこう甘いもの好きよね」


P「口に入れてもおなか壊さないモノは全部好きです」


ケイト「切り分けマシタ!ウイスキーも注ぎマシタ!」


礼子「やっぱり大人の女子会でもスイーツは必要ね、壮観。」


早苗「あとは気合い入れて味わうだけよ!!!」


美優「いただきます!!」


恵磨「いただきまぁーーッす!!!」





(全員の語彙が「んまい」や「すごい」に限定されタイム)


○第四部○
・グレンモーレンジ18年

・ダークチョコレート
・チーズケーキタルト


お酒とごはんの紹介は以上です、
あとウンチクタイムな帰りの会の用意がありますので
後日それにてこのお話をシメます。

今回紹介してるやつはみんなお高いんで
手を出しにくいと思いますが、体験してみたかったら
「ミニチュアボトル」をお勧めしますね。

数が出回っていないんでなかなか出会えませんが、
オークションサイトで探したりすると
通販の酒屋さんで取り扱いがあったりします。

ミニチュア5本セットで1000円で購入した経験があります、
グレンリベットなんかたまに市販されてるのがあるので、
上手く行けば500円ワンコインで買えます。

初体験が博打なアイラであれば尚更
ミニチュア瓶が…あったらいいなあ。

ミニチュア瓶は飲んだらとっておいて、
ほかのウイスキー入れて持ち運んでシェアする道具にもなるので
個人的にかなりオススメです。


○帰りの会、スーパーうんちくタイム○



P「全ての食材、ならびに生産者、運んでくれたひと、そして調理して目の前に届けてくれた存在に、最大限の感謝を。」


ケイト「ごちそうさまデシタ…!」

恵磨「ごちそうさまでした…!!!!!」

早苗「ごちそうさまでした!!」

美優「御馳走様でした…!」

礼子「御馳走様でした♪」

P「ごちそうさま…!で、おそまつさんでーす。では…三村かな子には後日、栄誉勲章を授けるということで、宜しいですか?」


早苗「異議なし」

美優「異議なし」

恵磨「異議なし」

ケイト「I agree.」

礼子「異議なし」


P「全会一致で、可決といたします。」



ケイト「ではお水デス!しっかり水分補給しまショウ!」


早苗「水に始まり、水に終わるのね…」


礼子「うん、全体の流れよくできてるじゃない」


美優「まさか、私のわがままをこんなすごい形で叶えてくださるとは思いませんでした…」


恵磨「美優さん!!もっとわがまま言って!!それであたしも一緒させて!!!」


P「んや~、やっぱり、スコッチはイイよな…」


ケイト「故郷の自慢、たくさんさせてもらいマシタ!嬉しいデス♪」


恵磨「あれ?そういえば、お酒のことウイスキーって言ったり、ジョーリューシュ、って言ったりしてて、それでまた…すこっち?」


美優「そうですね、気になります。言葉に違いがあるのでしょうか…?」


礼子「んー、今回の場合だと、それぞれの言葉が指していたものは同じよ。」


P「あー、言葉で意味が違うのは指し示す範囲の話なんだ。」


ケイト「『スコッチ』は、イギリスのスコットランドで作られた『ウイスキー』のことデス!」


早苗「あーそうそう、あたしもそのへんの意味ぼんやりしてたから気になるのよね。」


恵磨「えー、じゃあ、ウイスキーって、スコッチなの!?」


礼子「ウイスキーの、一部が『スコッチ』ってことよ。スコッチは基本ウイスキーだけど、ウイスキーは全てスコッチというわけではないの。」


P「ホラ、世界レベルな日本のウイスキーもあるでしょ?あれはスコッチじゃないんだなー」


恵磨「ふーん?じゃ!日本のウイスキーは何コッチなの!?」


美優「Japanだから、『じゃこっち』…♪」


早苗「じゃこ天食べたい」


P「あー、ちょっとイイ感じに酔っぱらってるのかなー?」


恵磨「じゃあ!!すこっちと!じゃこっちはわかったけど!!ジョーリューシュは!!?」


礼子「蒸留酒はね、文字通りお酒を蒸留したお酒のことよ。」


ケイト「例えバ、ビールを火にかけテ沸騰させマース!」


早苗「あ゛あ゛あ゛~!もったいない!!!」


礼子「でも、その沸騰した蒸気をまた集めるのよ。冷えればまた液体に戻るわ」


美優「あ…それで、アルコールと水分を分けるのですね…?沸点が違うから…」


P「そうそう、ま、要はビールの水分とかぶっこ抜いて凝縮させたのがウイスキー、とでも考えてもらっていいです。」


早苗「ビールでいいじゃん!まぁ、ウイスキーも美味しかったけど…」



P「えーとですね、まあ蒸留の必要性でいえば、やっぱり腐らなくなるのが大きいと思いますよ。」


ケイト「そうデスネ、ビールは微生物が生きているものもありマス!悪い微生物が増えて、放置するとビールはダメになってしまいマスネ?」


恵磨「あー!そうなの!?ビールも腐るんだ!!!」


P「そうそう、ところがウイスキー、つまり蒸留酒になるとどうでしょー」


礼子「アルコールが凝縮されて度数が高いから、悪い微生物だってなかなか寄りつけないのよ」


早苗「あー、たしかにそう考えるとウイスキーは便利ね…ビールや日本酒は瓶開けたら悪くなる一方だけど…」


P「そうそう、ウイスキーや焼酎なら封切って半年経とうが大して変化しないのですよ。」


ケイト「ダカラ!シェアとかもできマス!」


美優「小瓶で、いただきましたー♪」


恵磨「ビールをジョーリューするとウイスキーなんでしょ!?じゃあ!日本酒をジョーリューしたらさ!ジャコッチになるの!?」



P「いやそりゃ焼酎ですねえ、厳密には違うけど…」


恵磨「あー!!そっかァー!!!!」


礼子「水分抜いて凝縮させて、腐らないようにしたお酒が蒸留酒。で、その中での分類にウイスキーや焼酎があるの、テキーラもね。」



早苗「えーと、まとめると…今回楽しませてもらったのは、
『蒸留酒』のなかでも『ウイスキー』で、
『ウイスキー』のなかでもイギリス産の『スコッチ』…ってことね?」



ケイト「Ahー、ウーン、チョット、違いマスネ…」


P「最後のスコッチがちょい厄介かも」


早苗「え、なに、どういうこと?」


美優「もしかして、イギリスの中でもスコットランド…というのがポイントだったり…? 」



礼子「察しがよろしくてよ、ナイスお察しは今日2回目ね。」


恵磨「スコットランドって、イギリスじゃないの!!?」


ケイト「イギリスは、大きく4つの地域にわかれてマス!イングランド、ウェールズ、ノーザナイルランド、andスコットランド、デスネ」


P「そもそもイギリスっていうのは略称?だっけ?俗称?イギリスの本名は『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』ですからねえ」


ケイト「4つの地域で、文化もだいぶ違いマス。」



礼子「…スコットランドで作られたウイスキーはスコッチだけど、同じイギリスでもアイルランドで作られたウイスキーは『アイリッシュ』なのよ。」


早苗「あら…じゃあ、今回の4つのウイスキーはイギリスの中でもスコットランド産に限定されてるってことね?で、ほかの3つの地域のものではない…か。なんか妙にこだわるのね?」


P「まー日本人の感覚でいうと、そーだなー。ま、大袈裟に表現すると、外人さんが沖縄の人に『サケ!魚!Fish!美味しい!聞いた!』ってアピールしているシーンを想像してみてください」


早苗「あー、そう聞くとズレてるわね。」


美優「じっぱひとからげにイギリスとするのは不親切なのですね…」


恵磨「じゃあ!!ケイトはイギリスでも、スコットランドの人なんだ!!?スコッティだ!!!」


P「ティッシュじゃん」


ケイト「No!ワタシは、スコットランドでなく、イングランド出身デスヨ。ロンドンの少し北あたりにファミリーが居マス!」


美優「ロンドン…首都の少し北、閑静な住宅街でしょうか…」


P「イギリスの埼玉県民って覚えてあげてね!」


恵磨「ケイトー!!ギャルだったの!!?」


ケイト「Oh!ジョーガサキ家のイメージ違いマス!」


P「ケイティの実家に挨拶行きたいなァ…」



早苗「キタアァァーーー!!!!!!!!!!」


恵磨「えんだああああああぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!」


礼子「これ多分、齟齬が発生してるわね」


ケイト「私のホームからディスティラリー、蒸留所は遠い…デスヨ?」


P「いやでも、バーはあるでしょ?」


ケイト「ありますネ」


P「行きたい」


ケイト「………いつでも、お待ちしてマス。ファミリーも…」


礼子「それじゃ、最後にもうひとつだけウンチク語っちゃうわね。」


美優「まだ、あるんですね。気になります…」


礼子「Pくん、スコッチの中でも大別して4種、見事に用意したわね?」


P「いや、4つ選んだのはケイティです。」


ケイト「プロデューサーのチョイスはso wild…がさつ、デシタ。」


美優「ええと、蒸留酒のなかでも、イギリスのスコットランド産のウイスキーであるスコッチ…に、さらに4つ分類があるんですね?」


礼子「そうよ、ほんとに詳しく言えば4つじゃないのだけど…スコッチには大きく分けて4つあるの。」


ケイト「ハイランド、スペイサイド、アイランズ、アイラ、の4つデスネ。」


恵磨「もうわけわかんないね!!!!」


早苗「まー、ウンチクもお酒の楽しみ方のひとつってことよ。」


P「そうそう、エマちゃんも牡蠣のときにさ、ラフロイグが海のウイスキーって知ったらさ、牡蠣との相性アガったでしょ?」


恵磨「アガった!!!!そうだね!!それ知ったら感じたもん!!!海ー!!!」


礼子「ちょうど良いわね、今の4つを海と山にわけましょう。」


ケイト「ハイランド、スペイサイドが山、デスネ。」


美優「ええと、すると残りの2つ…アイラ、とアイランズ?が海…ですね。」



P「今日さ、華やかな香りの2つ、ヨード臭するやつ2つ、だったでしょ?」


恵磨「そうそう!クサいほうが海でしょ!?」


P「うん、クサい辛い煙たいウマいが海」


早苗「最初と最後の華やかなやつが山ね。」


P「はい、華やかまろやか甘いウマいが山」


礼子「ピート、泥炭は海辺にあるの…よね?」


ケイト「山ではピートを使いマセン!」


早苗「ハイランド…は高い地ってことよね、山。アイランズは…島ってことで、つまり海に囲まれてる…」


美優「スペイサイド、でしたよね?サイドは側で、スペイとはなんでしょう…?」


ケイト「スペイリバー、川デス!」


恵磨「スペイリバーサイド!!!!」


P「かーわぞい、リバーサ~イド」


礼子「詳しく言えば、スペイサイドもハイランドに含まれるらしいの。」


美優「最後の…あの、この小瓶でもらった、グレン…?」

ケイト「グレンモーレンジですネ、これはハイランド!」

早苗「じゃ、最初のトロピカルなやつがリバーサイドなのね。」


礼子「グレンリベットは、スペイサイド。」


恵磨「…グレンって何?2つともついてるけど、山ってこと?」


P「あー、いいセンいってる。なんだっけ?谷だよね?とりあえず、グレンなんとかって名前のスコッチだったら大抵山のやつだよ。甘くて華やか系。」


ケイト「ゲール語で、Glenは『谷』デスネ」


早苗「あら?イギリスだから英語じゃないの?ゲール語ってなに?」


P「向こうの古い言葉だとでもとらえてください、やっぱ長い歴史で色々あるんですよ。」


恵磨「…ウイスキーが、英語のできるよりずっと昔から作られてるってことかー!!うはー!!!なんか!!すごいね!!!」


美優「そうなんですね…なんだか、より美味しく感じそう…」


礼子「あらウンチク増えちゃったわね。ま、まとめると…スコッチには大きくわけて4種類あって、今回はそれぞれの代表みたいな銘柄を選んでくれたのよ。」


美優「もしかして、すごく良い経験したのでは…」


P「まぁ、もしそれなりなバーとかで一通り頼んだら…樋口さんあたり確実にお別れですね。」


早苗「今回の4つ、それぞれ個性的だったけど…各分類の代表選手だったのね、どーりで」



ケイト「4種類の中でも、わかりやすい特徴のスコッチを選びマシタ!」


礼子「そうね、今回飲んでもらったスコッチのそれぞれの特徴が、各分類の持つ特徴として考えるとわかりやすいかもしれないわね。」


恵磨「あの一番クサかったのはー!!!?」



P「あれが、アイラです。ラフロイグはね、アイラの王様ですから…」


ケイト「そして、こちらのプロデューサーが、アイラ中毒の重篤患者さんデス!」


P「ウヒヒ…クサいの最高…カリラもブリックラディもボウモアもキルホーマンもアードベッグも最高…」


恵磨「ヒャー!!呪文だ!!!きゃすとあすぺるおんみー!!!!」




美優「じゃあ…私は、ハイランドに分類されるスコッチが好みかもしれないので、挑戦してみるならそこですね…」


礼子「グレンなんとか、が、目安になるわ。グレンフィディックとか、グレンファークラスとか、たくさんあるわよ」


早苗「うーん、でも、お高いんでしょ?」


ケイト「今回紹介しているのは、全てシングルモルトなのデ…買うのには、ちょっと勇気いりマスネ」


P「お値段で二の足踏むなら、ブレンドの安価なやつにしましょう。」


礼子「バランタインやジョニーウォーカーをお勧めしておくわ」


P「じゃあわたくしからはホワイトホースを…」


礼子「言うと思ったわ」


早苗「あーいや!ちょっと待って!いきなりカタカナたくさん言われても覚えられないから!」


P「早苗さん、今日ので気に入ったのあれば持って帰ります?小瓶まだありますよ」



早苗「あらそう?じゃ、あたし2番目のやつほしい!トマトのリゾットのときの!」



ケイト「タリスカーですネ、アイランズ!」



P「エマちゃんもいる?」


恵磨「んー、アタシはいっかなー、一人だけで進んで飲みはしないし!今日でおいしいのはわかったけどね!!!」


P「あーそうだ。礼子さんは小瓶、返してくださいね。前渡したやつ…」



礼子「ケイトちゃんに渡せばいいかしら?」


ケイト「ワタシでOKデス」


P「あの、できればポルフィディオ・アネホ詰めていただけると…」


礼子「…今日の働きは上出来だったから、検討しておくわね。」


P「ははぁー!ありがたきお返事です!」


ケイト「…では、片付けも済みましたシ!」



P「んー、解散しませう!」



美優「あ、あの…プロデューサーさん、ケイトちゃんも、礼子さんも、皆さんありがとうございました。すごく楽しかったですし、美味しくいただきました…」


早苗「いやー!おこぼれにあずかろうかと思って来たけど、棚からぼた餅どころじゃなかったわ!ほんと!ありがとうございます!」


恵磨「あー!!あたしも!!!ほんっとありがとーござあぁぁぁーしたッ!!!ごちそーさまですッ!!!!!」


礼子「私も今日はただのお客だったのよ、ちょっと詳しいだけのね…。そこのお2人さんの見事なもてなしに乾杯した夜だったわね。ありがと♪」



ケイト「スコッチ紹介できるのデ!はりきりマシタ!皆さんもたくさん知ってくれて、Thank Youデス!」


P「あーじゃあ、最後にアドバイスでーす。皆さん、寝る前にちゃんと水分補給してね、できれば白湯。やっぱり酔いを残さないのが目的でもありますしね。」


美優「ふふ…最後までありがとうございます。今、とても心地よい気分です。」


P「それはそれは、こちらも大変喜ばしい限りですセニョリータ。」




美優「…お隣の、世界一魅力的なプリンセスも、大事にしてあげてくださいね♪」


恵磨「そーだそーだ!!!いい加減にしろよ!!スケコマッシャー!!!!」


早苗「ウイスキーに引火して爆発すればいいのよ、現場の後処理ならしてあげる♪」




P「……What?」


ケイト「………………」


P「……あれ、ケイティちょい赤くない?珍しい。そんな飲んだっけ?」









礼子「ふふ、まだまだ美味しいお酒が飲めそうね。」




では、これにて飲み会はおしまいです。
お付き合いくださり、ありがとうございました。

このお話にて発信した情報は、あくまで個人的な趣味での範疇なので
もしやすると誤った箇所がある可能性が十分に存在します。
結局はご自身で知っていただくのが一番かと思いますので、
この機に蒸留酒に触れてみようと一歩踏み出してくださる方がいらしたら
我が本懐遂げたも同然です。

あと、もしありましたら、この場を
うんちく披露会にでもしてあげてください。
正誤問わず蒸留酒に纏わる話で愉快になれたら幸いです、
なのでhtml化の依頼を出すまでに間をもうけるつもりです。


最後に、

・蒸留酒は上手に付き合えばとても素敵なもの
・ケイティをよろしくね!

http://imgur.com/9feHF5L.png

http://imgur.com/MgJYSJF.jpg

という主張でもちまして
私の投稿の括りとさせていただきます。




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