最原「赤松さんが盲腸!?」 東条「私が救ってみせるわ!」 (33)

最原「赤松さん、おはよう」

赤松「おはよう、最原くん。」

最原「皆、朝食を食べに食堂に行ったから、僕達も行こうか?」

赤松「そうだね!」

食堂

最原「おはよう。」

百田「おう、最原に赤松。おはよう」

赤松「おはよう」

東条「おはよう。朝食の用意は出来てるわ! 洋食か、和食・・・どちらか好きな方を選んでちょうだい?」

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赤松「うんうん。さすがは東条さん、料理が美味いね!」モグモグ

最原「ははっ。超高校級のメイドだから、料理の腕が良いんだよ」

赤松「そうそう。今日はどこを探索s・・・うっ!?」

最原「そこは赤松さんが・・・って、赤松さんっ!?」

赤松「あっ・・・あぁ・・・いたたっ!!」

最原「赤松さんっ、どうしたの!?」

食堂にいる他の生徒達「!?」

赤松「いたたたっ・・・」

最原「赤松さん!?」

百田「なんだなんだっ、どうした?!」

東条「赤松さん、どこか痛むのかしら?」

赤松「お、お腹が・・・右の脇腹辺りが・・・」

獄原「赤松さん、大丈夫っ!?」

白銀「今、お腹とか、右の脇腹って言わなかった?」

東条「腹痛? もしかして、食あたりなのかしら!?」

茶柱「ですが、転子が見る限りはただの食あたりではなさそうですが・・・」

春川「・・・・・・」

キーボ「とりあえず、どうすればいいんでしょうか? このまま赤松さんを放っておくなんてできませんし・・・」

天海「誰か病気に詳しい人がいれば助かるんっすけどね!」

春川「ちょっとどいて・・・」

天海「えっ!?」

最原「は、春川さん?」

春川さんは赤松さんに近付く

春川「赤松。痛い箇所をもう一回言ってみて?」

赤松「は、春川・・・さん。み、右の脇腹辺りが痛い・・・かな」

春川「ということは、右側が痛むんだね・・・。ちょっと押すよ・・・痛いかもしれないけど、我慢して」

春川さんはそう言うと、赤松さんが痛いと提示した箇所を指で押し、そして離した。

赤松「!?、いたたたたっ!!!」

夢野「な、なんじゃあ!? 赤松がいきなり苦しみおったぞ!!」

春川「やっぱり、間違いないね!」

最原「えっ!?」

百田「な、なんだよっ!? 春川、何が間違いないんだ?」

東条「春川さん。もしかして、赤松さんは・・・」

春川「東条も気が付いたなら、その通りだよ。」

アンジー「なに、なにっ、楓に何があったの?」

入間「おめぇらだけで納得しても分かんねぇっつうの!! ちゃんと説明しろっ!」

春川「はぁ・・・。赤松の痛みは、「急性虫垂炎」が原因だね!」

星「ほぉっ・・・」

東条「盲腸ね・・・。ということは、このまま赤松さんを放っておくのは・・・」

春川「絶対に危ないよ。むしろ、早く手術が必要だね・・・この症状になると」

茶柱「手術っ!?」

王馬「ニシシッ。赤松ちゃんが危ないかー、へぇー♪」

真宮寺「王馬君は何を笑ってるのかナ?」

王馬「別に♪」

百田「赤松の命が危ねぇなんて、放っておくわけにはいかねぇじゃねぇか!!」

白銀「絶対に助けよう!」

天海「と言ってもどうするんっすか? ここは医療設備が整った病院なんてないんっすよ!」

茶柱「このままだと、赤松さんが死ぬなんて転子は絶対に嫌です! 誰か赤松さんを助けてください?!」

モノクマ「ほいっ、ボクにおまかせを!!」

最原「モノクマっ!?」

真宮寺「なんの用で出てきたのかナ?」

モノクマ「もちろん、赤松さんを助けるための提案をするためだよ♪」

星「赤松を、助け為の・・・?」

夢野「提案じゃと!?」

モノクマ「そーう。赤松さんを助けるんだよ!」

王馬「あれれっ、おかしいな? オレの聞き間違いじゃないよね?? 今、赤松ちゃんって助けるって・・・」

モノクマ「だから、さっきからそう言ってるよ、信用してないの?」

王馬「ニシシッ、信用するも何も、コロシアイ望むお前が赤松ちゃんを助けるなんて、おかしくない? むしろ、このまま赤松ちゃんを見殺しにすれば、犠牲者として扱われるんだよね? もちろん、コロシアイにはならないけど、少なくともモノクマが望む「死人」が出る・・・ということになるよね?」ニヤリ

百田「王馬、テメェ。なに縁起でもねぇこと言ってやがんだっ!!!」

白銀「百田君の言う通りだよ。この状況なのに、赤松さんの命を粗末にするような言い方をして!」

茶柱「まったくこれだから男死はっ!!」

モノクマ「確かに王馬クンの意見にも一理ありだよ・・・」

白銀「ちょっと!?」

モノクマ「でも、ボクが望むのはあくまでも「コロシアイ」だからね♪ コロシアイ以外で人が死ぬなんて、流石のボクも認めないよ。むしろ、今回、赤松さんを助けると言ったのは、ボクの望む「コロシアイ」をいずれは実現させたいためだから・・・。そこは勘違いしないでもらいたいね!」

最原「モノクマっー!!」

東条「待って、最原君。モノクマの言い分を聞いて不本意かもしれないでしょうけど、今回は赤松さんを助けるため・・・我慢するしかないわ・・・」

最原「くっ!!」

入間「それよりもそこのバカ松が助かるってのは、本当なのかよっ?」

モノクマ「しつこいよ・・・。本当だって言ってるのに・・・」

東条「その助かる道を教えてもらえるかしら?」

モノクマ「うぷぷっ。実はボク、こういう不測の事態に備えて、医療設備が整った部屋をこの学園に設置しておいたんだ・・・」

百田「なんだとっ?!」

春川「でも、そんな場所なかったけど?」

モノクマ「ないのは当たり前だよ。普段はボクの力で隠してあるからね。」

夢野「力!? 魔法か何かかっ?!」

モノクマ「とにかく医療設備が整った部屋はボクが出現させておくから、勝手に使いなよ? ちなみに場所は食堂のすぐ近くだからさ」

真宮寺「勝手にってことは、キミは使わないのかいっ?」

モノクマ「あくまでも用意するだけだよ? 後の治療はオマエラでやりなよ、ここは助け合いって奴も必要だと思うしね♪ うぷぷっ、それじゃあね!」

アンジー「ありゃりゃ、行っちゃったねー」

獄原「でも、赤松さんが助かるなら、早く、その治療ってのをしようよ?」

星「でもよぉ、誰が赤松を助けるんだ?」

キーボ「あっ、そういえばそうですよね!? 春川さんが言うには、赤松さんは手術をしないと助からないんですよね??」

王馬「それじゃあ、無駄だね♪ だって、この中に医療経験を持った人なんて、いないよね?」

最原「うっ!?」

王馬「それに手術だよ? お腹を切るなんて、そんな大それたこと・・・この中にやったことのある人なんて・・・・・100%いないよね?」ニヤリ

白銀「・・・・」

茶柱「・・・・」

最原「じゃあ、赤松さんは・・・」

王馬「だから、無駄だっ百田「いや、そんなことはないぜ! 不可能な事だってやり遂げれば可能に変わる!!」

獄原「そ、そうだね! いくらやったことが無い事だってやってみないと分からないよね!」

王馬「百田ちゃんもゴン太も何を言ってるのかな? いくら、暑っ苦しい持論を並べたところで何も変わりh東条「私がやるわ!」

最原「えっ!?」

キーボ「東条さん!?」

東条「私が、赤松さんの手術をするわ!」

春川「東条・・・」

王馬「東条ちゃんもおかしくなったの? 素人がやったところで意味なんか・・・」

東条「そうね。私は素人よ・・・けど、私は超高校級のメイド。ここにいる仲間のためにどんな状況になってもサポートをすることが、私の使命よ!! だから仲間が苦しんでいるのに、それを黙って見るなんて、それじゃあ「メイド失格」よ!」

百田「東条、良く言ったぜ!」

東条「メイドだもの、当たり前よ!」

王馬「ふーん。ま、いいけど。」

入間「ひゃひゃ、マジでいいのかっ?」

王馬「うん。だって、無駄だって止めているのに、それでもやろうとするなんて、オレは感動したよ。それに仲間のために手を尽くそうとする東条ちゃんの想い、そこまで言われちゃあ、流石のオレも止められないよ♪」

春川「なんて言ってるけど、それはアンタの嘘でしょ?」

王馬「ニシシッ、分かっちゃった?」

百田「どうせ、東条が失敗して赤松が死ぬ、なんて最悪な結末を考えてんだろ?」

王馬「さぁ、それはどうかな? ニシシッ♪」

茶柱「もうこんな男死、無視しましょう! それより、東条さん。赤松さんを・・・」

東条「分かっているわ! 早く赤松さんを例の部屋に運びましょう!!」

東条「最原君、手を貸してもらえるかしら?」

最原「えっ、僕がっ!?」

東条「手術には助手も必要よ? だから、お願い?」

最原「うん、分かったよ。僕も赤松さんを助けたいしね!」

東条「ありがとう。でも、最原君以外にもう一人必要ね?」

春川「・・・じゃあ、私がいくよ!」

最原「春川さん・・・」

春川「勘違いしないで・・・。私はただ、赤松に借りを返すだけだよ。」

最原「借り?」

春川「赤松は良く私に話しかけてくる・・・正直、ウザいけど、少しだけ励みになった。一応、私の中でそれを赤松への借りって思っただけ・・・それだけだよ!」

東条「とりあえず助かるわ、春川さん」

春川「それより、早くした方がいいよ? 発症から、一時間近くは経とうとしてるし・・・」

東条「そうね!」

百田「俺達はどうしたらいいんだ? 赤松を助けてぇのは、最原や春川、お前だけじゃねぇんだしよっ?」

獄原「ゴン太に手伝えることがあるなら、何でも言って?」

茶柱「転子もサポートします!」

キーボ「ボクも」

東条「それじゃあ、百田君と獄原君は先に部屋に行って医療器具の用意をお願いね。茶柱さんは担架を、近くにあるはずよ。キーボ君は医療機械の設置をお願いしようかしら?」

百田「分かった。ゴン太、行くぞ!」

獄原「うん。ゴン太、頑張るよ」

茶柱「転子も行きます。」

キーボ「医療機械ですね。まぁ、機械には少し詳しいので、任せてください!」

白銀「私達はどうすればいいのかな?」

夢野「ウチらはいても足を引っ張るだけじゃ・・・ここで赤松が無事に助かることを願うしかないわい」

アンジー「じゃあ、皆で楓の無事を神さまにお祈りしようかー♪」

入間「ひゃひゃ、バカ松。オレ様がおめぇのために回復を願うのは、今回だけだぜぇ。感謝しなっ!!」

天海「入間さんはどんな状況でもキャラがブレないっすね!」

星「まぁ、俺もここで状況を見守るしかねぇよな」

真宮寺「クククッ。赤松のピンチが、どのようになるのか・・・観察が楽しみだヨ♪」

王馬「(ニシシッ。今回だけ、どうなるかを静かに傍観しておこうかなっ♪)」

※前回の真宮寺の台詞で「赤松さん」の「さん」が抜けてました。正しくは→「クククっ。赤松さんのピンチが、どのようになるのか・・・観察が楽しみだヨ♪」です。

どうもすみません。

続きです!

医療設備が整った部屋

赤松「うぅっ・・・」

最原「赤松さん、しっかりして!」

百田「東条。」

東条「なにかしら?」

百田「オメェ、本当に大丈夫だよな? 手術は出来んだよな?」

東条「皆には言ってなかったけれど、私は前にある旦那様のメイドをしてた事があってね・・・その旦那様は今の赤松さんと同じ病気を発症したことがあるのよ・・・」

春川「えっ?」

東条「旦那様が倒れた後、すぐに医者が到着したのだけれど、そこである問題が起きたの」

獄原「あの問題?」

東条「手術をしたいのに、助手が足りないみたいで、そこで私は旦那様を救いたいという一心もあったけど、お医者様の依頼もあってね・・・助手を引き受けたの・・・」

茶柱「東条さんがっ!?」

東条「えぇ。おかげで、手術の時のメスや他の医療道具の使い方、麻酔の扱いまで覚えたわ。」

キーボ「助手として一目見ただけで、手術の手順を覚えるとは・・・流石は頭脳明晰、スポーツ万能と謳われる超高校級のメイドと言われるだけありますね!」

春川「じゃあ、東条は大丈夫ってことでいいんだね。」

東条「そういえば、春川さん。一つ聞いていいかしら?」

春川「なに?」

東条「春川さんはどうして赤松さんが盲腸であることがすぐに分かったのかしら? 流石の私でも病状までは見抜けなかったのに?」

春川「・・・簡単だよ。私はそこにいる赤松にしか教えてないけど、私は元々、孤児院で育ってね・・・。そこの孤児院は年上が年下の世話をするって決まりになってたんだけど、過去に何回か赤松と同じ病気を発症した子がいてね・・・連絡した医者に言われるままに「触診」をしたことがあるんだよ」

東条「成る程ね。」

獄原「なにっ、その「しょくしん」っていうのは?」

最原「触診は医者が患者の痛みを調べる時に使う診察方法で、痛む箇所を指で強く押さえると強い痛みが起きたりして患者はそれに反応を見せたりするんだ。それでどんな病気なのかや状態を把握することが出来るんだよ!」

百田「つまり、さっき春川が赤松に対してやっていたのは、その「触診」なんだな。」

春川「そうだよ。ちなみに、触診をする前に私は、痛みを訴える赤松の様子を見て、すぐに虫垂炎だって分かってたけどね・・・孤児院で虫垂炎を患った子と同じ痛み方だったからね」

茶柱「凄いです。流石は東条さんに春川さんですね♪」

春川「私は大したことなんてしてないよ・・・」

東条「いえ、大したことよ、春川さん。」

春川「えっ?」

東条「だって、貴方は私が見抜けなかった事を、過去の経験を以ってすぐに見抜いたのよ。むしろ、素晴らしいことだわ。流石は超高校級の保育士さんね!」

春川「まぁ、ひとまず褒め言葉として受け取っておくよ・・・」

最原「(今のは、褒め言葉なんだけどね・・・)」

春川「それよりも急いだ方がいいんじゃない?」

東条「いけないわ、私としたことが。すっかり話し込んじゃったわ!」

最原「うん。すぐに始めようか!」

百田「んじゃあ、俺達は出て行くぜ。後は頼んだぞ、東条、春川、最原。」

獄原「頑張ってね、皆。ゴン太、応援してるから!」

茶柱「東条さん、春川さん。頑張ってください! ・・・男死なので、本来は言うのは嫌なんですけど、ついでに最原さんも頑張ってください・・・」

キーボ「成功を願っています!」

東条「ありがとう、皆。頑張るわ。」

最原「あぁ、緊張してきたな・・・」ドキドキ

春川「・・・・最原」

最原「な、なにっ、春川さんっ!?」

春川「緊張してる時は掌に「人」って字を三回書いて飲み込んでみな?」

最原「あ、一種のおまじないだね。」

東条「さぁ、始めましょうか。春川さん、最原君、お願いね?」

春川「いいよ。私はいつでも準備は出来てるからさ」

最原「ぼ、僕も大丈夫だよ!」

東条「じゃあ、今から赤松さんの手術を始めるわ。」

百田達が部屋から出てきた直後・・・

百田「ふぅ。疲れたぜ。後は東条達が手術を成功させるのを願うだけだぜ!」

白銀「お疲れさまっ!」

獄原「ゴン太、百田君や茶柱さん、キーボ君と頑張ったから、後は赤松さんが無事になることを頑張って待つよ。」

茶柱「赤松さん、無事に治ってください! 転子は待ってます・・・」

夢野「茶柱が「待ってます」と言うと、赤松が恋人に見えるのは気のせいか・・・?」

キーボ「まぁ、どちらにせよ。赤松の危機は、東条さんと春川さん、最原クンの手にかかっていますからね。」

その時・・・パッ!

白銀「あっ、治療中って点灯したよ!?」

真宮寺「病院とおんなじように中に何かをしている最中に付く使用中のランプと同じ仕組みなんだネ、ここも」

入間「つーことは、赤松の手術が始まったってことかよ!」

王馬「ニシシッ、やっぱこのままいてもつまらないし、赤松ちゃんの手術中にお邪魔しちゃおっかな?♪」

百田「王馬。そうはさせねぇぞ!!」

獄原「ゴン太、赤松さんのためにどんな危険でも体を張って守るから!」

茶柱「これだから、男死は!! 赤松のため、東条さん達の邪魔は転子がさせません!! どうしても行くというのなら、転子を倒してから行ってください!!!」

王馬「もぅー、怖いなぁっ! 嘘に決まってんじゃ、冗談だよ、冗談♪」

アンジー「なんかー、小吉が言うとどれが嘘だが、分からないよー?」

部屋の中 赤松の手術中

赤松「」←麻酔が効いている状態

東条「ここがこうで・・・ここがこうね・・・。(ふぅ、あの時の見よう見まねだけれど、緊張はするわね)」

春川「東条。次に渡す器具はない、大丈夫?」

東条「ひとまずは大丈夫よ。今、手にしている器具で間に合うわ・・・。最原君、赤松さんの血圧はどうかしら?」

最原「落ち着いているから、大丈夫だよ」

部屋の外

星「・・・」

天海「赤松さん。大丈夫っすかね?」

百田「東条を信じろ! あいつは凄い奴だ。きっと赤松を救ってくれるさ!」

夢野「本来ならウチの魔法で何とかしたかったんじゃが、ちょうどMPが切れておったからな。惜しい事をしたわい」

茶柱「元気を出してください、夢野さん。夢野さんのその想いも東条さんが背負って頑張ってくれているのですから!」

入間「ヒャヒャヒャ。魔法とか何をバカなことを・・・」

茶柱「入間さん。夢野さんを傷付けるようなことは言わないでください!!!」

入間「ひ、ヒィィィィィィッッーー」

星「やれやれ、茶柱と入間の奴、少しは静かに出来ねぇのか?」

天海「二人とも、赤松さんのことで、内心は落ち着かないんじゃないっすか? 実際、俺もそうなんっすけど」

百田「あぁ、そうかもな。赤松は出会った当初から、俺みたいに真っ直ぐで熱い奴だからな。あそこまで熱い奴を見たら忘れられねぇし、中には赤松に励まされた奴もいるかもしれねえから、あいつは俺達にとって激励の存在だからな。それに入間辺りもなんだかんだ言って赤松の事を心配してるのかもな?」

茶柱「」、入間「」ペチャクチャ

2時間後・・・フッ。

白銀「あっ、灯りが消えたよ!」

百田「ということは・・・」

ガチャッ

東条「ふぅっ。」

春川「・・・・」

最原「」←疲れているせいか、無言のままでいる

茶柱「東条さん、赤松さんは!?」

東条「手術は成功よ。今は麻酔が効いたままだから眠ってはいるけど、しばらくしたら目を覚ますわ!」

百田「よ・・・よっしゃあっー!!!」

獄原「うっうっ、良かったぁー、赤松さんが助かって本当に良かったよっ!」

キーボ「うっうっ、ゴン太クン、泣いてますね。」

入間「泣いてんのは、オメェも一緒だろ!!!」

白銀「入間さんだって、涙が見えるけど?」

入間「こ、これはっ、キーボが可笑しくて笑ってるだけだっつーの!!」

夢野「こんな時でも素直になれんのか?」

茶柱「うっ、うっ・・・赤松さん、良かったです。転子は赤松さんが助かってくれて本当に嬉しいです。」

白銀「でも、本当に安心したよ。赤松さんが無事に助かって♪」

星「まさか成功させるとは・・・東条、アンタはたいした奴だぜ!」

東条「そんなことはないわ。全て最原君や春川さんのおかげよ」

春川「でも、東条。アンタが勇気をもってやってくれたから、赤松は助かったんだよ? だから、別に謙遜する意味はないんじゃない?」

最原「そうだね!」

東条「ありがとう。気持ちとして受け取っておくわ。あっ、それと赤松さんを部屋に運ぶのを手伝ってもらえるかしら?」

百田「任せとけ!」

獄原「うん。ゴン太、頑張るよ」

茶柱「転子も手伝いますっ!」

そして、2、3時間後・・・。

赤松「う、うーん・・・ハッ、ここはっ!?」バッ!!」

最原「あっ、赤松さん、起きた? ここは赤松さんの部屋だよ。」

赤松「最原くん? えっ、私の部屋っ!?」

最原「うん」

赤松「確か、私は急にお腹が痛くなって、それで・・・」

最原「赤松さんは助かったんだよ、東条さんのおかげでね!」

赤松「東条さんのおかげ?」

最原「あっ、最初から説明するとね・・・」カクカクシカジカ

赤松「そういうことだったんだね・・・。はぁー!!」

最原「赤松さん、どうしたのっ!?」

赤松「いやね、私、東条さんや最原くん、他の皆に迷惑をかけたんだなって、落ち込んじゃってさ・・・」

最原「・・・・」

赤松「私、だめなのかなって・・・」

最原「そんなことはないよ!!」

赤松「最原くん?」

最原「赤松さん、迷惑をかけたって考えちゃだめだよ! どんな状況でも困ったときはお互い様なんだ・・・だから、今回の事は助け合いって考えた方がいいと思うよ?」

赤松「最原くん・・・うん、そうだね。落ち込んでいられないよね。ありがとう、最原くん♪」ニコッ♪

最原「///・・・う、うん!」

最原「あっ、それと赤松さん?」

赤松「なにっ?」

最原「東条さんから聞いたんだけど、赤松さんは最低でも2、3週間は安静が必要なんだって。それと、食事は毎回、東条さんが用意するから、それ以外のものを食べるのは禁止みたいだよ!」

赤松「うん、分かった!」

それから、赤松さんは2、3週間近く部屋のベッドで過ごした。食事は東条さんが用意したのを口にし、食事以外の時は百田くんやゴン太くん、茶柱さんといったメンバー達が赤松さんのお見舞いに訪れた。もちろん、春川さんもお見舞いにいったようだ。ただ、王馬くんだけは赤松さんの手を焼いているそうだ・・・。

そして・・・。

赤松「あー、すっかり治ったよ! 術後は少し痛かったのに、今は痛みがなくなって安心したよ!!」

最原「おめでとう、赤松さん。」

赤松「本当にありがとう。最原くんもだけど、春川さんや東条さんにも感謝しないとね・・・私を助けるために頑張ってくれてから!」

最原「そうそう。東条さんが言ってたんだけど、赤松さんが治った記念として、朝食は洋食中心にステーキ定食を用意してくれるみたいだよ?」

赤松「本当っ!? さっそく行こうよ!!」

最原「あっ、待ってよ、赤松さんっ!?」

赤松さんが助かって良かった・・・今回僕が学んだ事、それは仲間がいたら、助け合えば・・・きっと嫌な事だって苦しい事だって乗り越えられる・・・僕は本当に心からそう思った。学んだ上でそう思えるのも、赤松さんがいたから、赤松さんが教えてくれたからだ。だから、赤松さんが大変な時は僕が助ける、助ける番なんだ・・・と僕はそう決めたのであった・・・。

終里

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