深海提督「艦娘達に復讐する」 (6)

「ごほっ………は………る……な?」 


「…………」


 血の海に沈んでいた。意識が朦朧としている。何でこうなっているのか分からない。俺には殺される理由などないからだ。ましては榛名に。愛し、愛されていた榛名に。


 提督としては優秀だったと思う。戦果を次々に上げ、異例の若さで階級をあげていった。艦娘達との関係も良好で――特に榛名。


 俺が優秀な成果を上げることが出来たのも彼女達の力が大きい。第一艦隊の旗艦として。そして、秘書艦として常に俺を支えてくれた。


 持ち前の明るさと芯の強い性格。自然と彼女に惹かれていた。幸せな事に、彼女もまた俺の事を慕っていてくれた。


 指輪を送った日の事は忘れられない。戦いが終わったら一緒になろう。目に涙を浮かべ榛名はただ一言、はい、と笑顔で受け取ってくれた。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485438142


 想いは届いた筈だった。皆も祝福してくれた。なのに。それなのに……。何だこれは?


 榛名だけじゃない。第一艦隊の皆が血の海に伏す俺をただ、ただ見下ろしている。なぁ、どうして助けてくれないんだ? 寒くて、冷たくて、苦しい。


「た……ず………げ………で……」


 なぁ、助けてくれよ。どうして、だよ。おかしいだろこんなの。もう何も聞こえない。俺が…俺が消えていく。何でだ、どうして、どうして、どうしてだ?


「………ぁ……な…で……だ…よ…」


「…………」


 誰も動かない。ただ、ただ俺を見下ろしている。………そうか。全部嘘だったのか。お前ら、本当は俺を殺したいと思ってたのか。ああ………そうか。ああ………。
















 うがあああああああああああああ!!何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で?!


 俺は殺されるような事はしていない! なのに何だ! 許さない。許さないぞ。許さない許さない許さない許さない許さない。俺だけがこんな思いで死ぬのは許さない。復讐してやる。復讐復讐ふふふ復讐復讐?復讐?なふ…復讐r復讐gpw@復讐………あれ、思考g@aが。嫌だ…死にたgamく@1ない!、

 死にた175jくな@P死にたくな……俺が@gmなくkる@..

 俺が消え――――――――――。

ーーーーーーーー
ーーーー
ーー


提督(………なん…だ?)


提督(…何か……聞こえ…る)


「――球の――反応あり――――」


「――器官の―インもあり――――」


「意識が――覚醒――」


提督(………う……ぅぅ…)


提督(……ここ……は…)


「ヲ………。各器官、拒絶反応は見られません。一先ず成功です」


「こいつは既に我々が見えているのか?」


「はい。その筈です」


提督(………え。………?!)


ル級「………」


ヲ級「………」


提督(深海棲艦!? め、目の前に?!)


ル級「念波も使えるようだな」


ヲ級「はい。まだ、コントロールには時間がかかりますが」




提督(?! 水の中?! いや、巨大な水槽に閉じ込められて…お、溺れ…)ゴボッ


ル級(安心しろ。溺れはしない。呼吸はできるだろう?)


提督(え……頭の中に声が?! あれ。く、苦しくない……)


ル級「あと、どれくらいかかる?」


ヲ級「ヲー……半日くらいかと」


ル級(そういう事だ。もう暫くそこにいろ)


提督(ま、また声が?)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年01月28日 (日) 23:02:43   ID: b6Co6XXO

まだ?

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom