竜司「ジョーカー!」 桂「ジョーカーではない。桂だ」 (15)

・銀魂×P5

・キャラ崩壊注意

・天パ繋がりで銀さんかなぁと思ったけど、あえてヅラ

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(ふふふ……ついに相応しい者を見つけたぞ)

(我が統制の世にあれ以上プレイヤーがいなかったのが残念だが……異世界の者でも問題はあるまい)

(お前はこちらに来てもらおう。なに、お前がゲームに勝利すれば戻れる。それだけのことだ)

(さあゲームの時間だ。狂乱の貴公子……トリックスターよ。せいぜい我を楽しませてくれ……)

「トリックスターでは、ない……桂だ……」

「――と言うわけで、俺はこうしてこの世界にやってきたわけです」

「……なあ? 何で俺は開店時間を押してまでお前の長い妄想話に付き合わされてるんだ?」

「いえ、その、俺がカレーを食べている間惣治郎殿が暇かなぁと思いまして。これでも短く纏めたんですけど」

「いらねえよそんな気遣い! そんな妄想話はノートにでも書き込んどけ! いや、昨日渡した観察記録には記すなよ。正気を疑われるからな」

「あとついでに言えば俺の髪型はこんな天パじゃないんですよ。俺のはもっとこう、サラーッとしたロン毛で……」

「聞いてねえよ! いいからとっとと食っちまえ! ただでさえ開店時間押してんだぞ!」

「そんなにイライラぜずとも…………ハッ! ……済まぬ惣治郎殿。だが落ち込むことはない。きっと惣治郎殿の頭皮にも未来が……」

「うるせえよ余計なお世話だ! いい加減にしないと張り倒すぞお前!」


―――――――――


(この歳で学び舎に行くことになるとはな。だが俺に暴行という前歴があるのは納得出来んぞ)

(しかし奇妙な世界だ……見たこともないカラクリで溢れている。それに天人の姿が一人もいないではないか)

(これでは攘夷どころではないな。情報を集め、元の世界に戻らなくては。エリザベスも心配しているだろう)

(同じ制服の者達の姿が多くなってきたな。確かここで電車を降りれば後は歩くだけだ)

ザーッ

「…………雨降ってきた」

(むう……傘は持参していない。これでは遅刻してしまうではないか)

台詞の前に名前書き忘れた……申し訳ない


???「はあ……最悪。傘持ってないんだけど」

桂小太郎(同じ学園か……)

???「ごめんね。ここ、入らせてくれる?」

桂小太郎「構わ「よう高巻。乗っていくか?」ん……」

高巻杏「鴨志田先生……」

鴨志田卓「遠慮することはないんだぞ。生徒が困っているんだから助けるのは当然だ」

高巻杏「えっ……あの……」

鴨志田卓「凄い雨だぞ。いつ止むか分からん。濡れたくないし、遅刻したくないだろう?」

高巻杏「…………じゃあお願いします」

鴨志田卓「そうそう。素直な娘は先生大好きだ」

高巻杏「そうですか……」

鴨志田卓「よし、では出発――」

桂小太郎「世話になる。秀尽学園までお願いします」

鴨志田卓「っておい! 何を勝手に乗り込んでるんだ!」

高巻杏「いつの間に乗り込んだの……?」

桂小太郎「外は雨降ってますし、それに彼女も乗せてくれたから俺もついでにと思いまして」

鴨志田卓「知らねえよ! 俺は彼女を、高巻を誘ったんだ! 誰だか知らないが、早く降りろ!」

桂小太郎「あ、ところで料金メーター何処ですか? 一応お札持ってますけど、小銭の方が良いですか?」

鴨志田卓「タクシーじゃねえよ! 俺の車! 俺の所有車!」

アーダーコーダー
ギャーギャー

鴨志田卓「ああもう面倒だ! お前等二人とも降りろ!」

ブロロロロ!

高巻杏「もう最悪。何で私まで巻き込まれるのよ……」

桂小太郎「だが雨は止んでいる。これから歩いても問題はないぞ」

高巻杏「あのねえ……」

桂小太郎「しかし客を放り出していくとはとんでもないな。今度こんなことがないように抗議しなくてはいかん。あのタクシー会社の番号は……」

高巻杏「だからタクシーじゃないっての! 鴨志田の話聞いてた?」

桂小太郎「ほう。あの運転手の名前は鴨志田というのか。これで会社を特定し易くなったな」

高巻杏「だからタクシー運転手違う! あれは秀尽学園の体育教師よ!」

坂本竜司「……何やってんだ高巻の奴。それと隣の奴……誰?」

坂本竜司「へえ、見掛けない顔だと思ったら転校生だったのか」

桂小太郎「桂小太郎だ。よろしく頼む」

坂本竜司「坂本竜司。まっ、よろしくな」

高巻杏「高巻杏よ。ねえ立ち止まったまま自己紹介してる暇あんの?」

坂本竜司「いっけね! 遅刻するとうるせえんだよな」

桂小太郎「ならば急ぐとしようか――ん?」プルル

坂本竜司「ん? どうかしたのか?」

桂小太郎「なに、昨日から迷惑通知がうるさくてな。何度削除してもしつこく届くのだ」

坂本竜司「どれ、見せてみな……って古ッ! ケータイ古ッ! スマホですらねえよ! いつの時代の物だよコレ!」

高巻杏「うわぁ……これテレビの特集で見る奴だわ」

桂小太郎「やはりこれか。まるで目玉のような、不気味な通知だ」

高巻杏「いや分かり難いわよ。スマホみたいな液晶じゃないし」

竜司「もうさ、消しても戻って来るなら放っておけば良いんじゃね?」

桂「まあそうだな」

グニャリ

桂(ん? 今何か妙な感じが……)

竜司「しゃーねえ。近道していくか。高巻、お前も来るか?」

杏「断る理由が無いわね」

桂「俺も是非お願いしよう」

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