「ビキニアーマーはクソ」「はたしてそうかな?」 (25)

 
 
三流戦士:「大体なあ、女なんて力で男に勝てる訳ねえんだし、戦士なんてやらなきゃいいんだよ!。
 
 それがよりによってビキニアーマーだとお!?。男に犯られたがってんだろそれ!!」
 
達人戦士:「…どうやら君は中央都市でロクに実戦を経験せずに戦士を名乗ってきた様だな?」
 
三流戦士:「…何だとお…!?」
 
 
達人戦士:「…この近辺は中央から離れた辺境、即ち頻繁に争いが起きる地域だ。
 
 辺境地域では単純に肉体能力のみで戦士をやっている者など殆どいない。
 
 何故だか解るか?」
 
三流戦士「…何が言いてえ…?」
 
 
達人戦士「…魔法の心得が有る魔法戦士か、魔法についての対処法を十二分に研究しているか、
 
 気の修行を積む事で魔法に対抗するか…、そういった事を身に着けてでもいなければ
 
 魔法生物であるモンスターと戦って生き残る事は出来ん。…という事はだ、」
 
三流戦士「何だってんだ!?」
 
 
達人戦士「…魔法戦士なら自らの肉体を魔法で強化する方法を熟知している。つまり、
 
 男と女の身体能力の差など考慮する必要はほぼ無くなるという事だ。実際、
 
 統計的には魔法適正は男より女の方が高いのだからな。」
 
 


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三流戦士:「てめ、女の方が男より強いって言いてえのか!?。男のくせに女の味方か!?」

 
達人戦士:「戦場に男も女もありはせんよ。結局は個人の素質と鍛錬の問題だ。」
 
三流戦士:「うぜええええ!!。くっそうぜええええええ!!」

 
 
達人戦士:「…君個人がいくら『鬱陶しい』とわめいてみた所で、だ。実際問題、

 
 この地域には少数だがビキニアーマーで戦士として実績を上げている女戦士がいる訳なんだが。」
 
三流戦士:「ふざけてんのか!?」

 
 
達人戦士:「…実戦で通用するビキニアーマーというものは例外無く

 
 強力な防御魔法の発動体としての機能を備えている。軽いから動きを阻害しないし、
 
 それにそういったものを着用する女戦士の大部分は露出した肌の感覚で敵の攻撃を察知し
 
 回避する技能を磨いた一流の魔法戦士だ。防御と回避の両方が優れているから
 
 酷く強力なモンスターと遭遇しても生き残る可能性が高い。」

 
 
達人戦士「…生き残る可能性の高い者程さらに修業を積んでさらに強くなる。…解るか?。」

 
三流戦士「認めねえってんだゴルァ!!」

 
 
   不意に、酒場のドアが開き、ハイレグビキニアーマーを着用した少女戦士が入ってくる。

 
 
少女戦士:「あのーすいません。なんか、ビキニアーマーがどうとか聞こえたんですけど、

 
 …何か、ありました?」

 
 

 
 
達人戦士:「…丁度良い。君は話を聴かん様だし、論より証拠というやつだ。

 
 …彼女と手合わせしてみて、自分の意見が正しいかどうか、試してみたらどうだ?」
 
三流戦士:「…面白れえ。」
 
少女戦士:「…ひょっとして、わたしとこの人で腕試し、とか、そういう話なんですかあ?」

 
  
   幼く可愛らしい声でぼやいている少女戦士の年の頃は12歳前後。

 
 面差しも幼く可愛らしい。対照的に胸の丸みや尻の丸みや太股は十二分に豊満で優美で、
 
 ウェストは折れそうに華奢で脚線が長く、プロポーション全体が非常に優れている。
 
 大胆にさらけ出された肌も白く優美で、臍も可憐である。

 
 
少女戦士:「…なんか随分迷惑な話な感じなんですけど。」

 
達人戦士:「すまんな。こんなのをけしかけてしまったお詫びだ。後で私が一杯奢ろう。」

 
 
少女戦士:「!」:思わず達人戦士を見詰めて:(…何なのこの人。

 
 こんな凄い人、今まで遭った事無い…!。)

 
 
達人戦士:少女戦士を見詰めつつ。:(…幼い様だが、凄まじい素質と鍛錬だな。

 
 これ程の魔法戦士に出会えるとは、今日は運が良い…。)

 
 
三流戦士:「…ガキのくせに戦士のつもりかあ!?。ふざけてんのかてめえは!!?」

 
 

 
 
三流戦士:「…まるで鍛えてねえ身体しやがって!。戦士ごっこか!?。

 
 女のくせに戦士のつもりでうろつく奴何ざ、男にぶちのめされて肉奴隷になってりゃいいんだよ!!」
 
少女戦士:「うっわあ…、…この人ちょっと酷過ぎますね……」
 
達人戦士:「遠慮抜きで叩きのめしてやれば良いと思うが…、…表に出た方が良さそうだな。」
 
三流戦士「上等だあ!!。表に出やがれ!!。」

 
 
三流戦士「どっからでもかかってきやがれ!。叩きのめしてやるからよ!!。

 
 心配しなくても殺しゃしねえ!。てめえは孕むまでぶち犯してやらなきゃならねえからなあ!!」
 
少女戦士「…別にどこからでもかかってきてもらって構いませんよー?」

 
 
三流戦士:「調子こいてんじゃねえぞこらあ!!」

 
  三流戦士が剣も抜かずに少女戦士の腹目掛けて拳を撃ち込む。
 
  少女戦士は微動だにしない。

 
 
三流戦士:「!!?っ、痛ってええええ!!」

 
  三流戦士の拳が少女戦士の腹の柔肌に触れる寸前で、眼に観えない何かに弾かれる。
 
三流戦士:「…何だそりゃあ!!?。魔法防御か!!?。どんな強力な防御アイテムだそりゃ!!?。
 
 …卑怯者おおおおっ!!。」

 
 

 
 
達人戦士:「…解らんのか、お前には。そのビキニアーマーの魔法防御は今は発動していない。

 
 オフモードだ。」
 
三流戦士:「…何ぃ?」

 
 
達人戦士:「…今お前の拳を弾いたのは彼女自身の気と魔翌力を融合させて発生させた

 
 防御フィールドだ。アーマーの能力は一切使用していない。
 
 お前の拳は防具抜きの彼女自身の防御力で完全に防がれたのだ。」

 
 
三流戦士:「んな事があるかああああ!!。」

 
  三流戦士、剣を抜く。
 
三流戦士:「キレたああああ!!。てめえはぶっ殺おおす!!。」

 
 
  激しく切り掛かる三流戦士の剣を、少女戦士の優美な回し蹴りが、軽く、弾き飛ばす。

 
三流戦士:「え?」

 
 
  次の瞬間、少女戦士の無数の拳撃と無数の蹴撃が、三流戦士の全身に撃ち込まれ、

 
 ボロ屑と化した三流戦士が、吹き飛ばされる。
 
三流戦士:「んぎゃああああ!!」

 
 
少女戦士:「…ちょっと、やり過ぎちゃいました…?。」

 
 

 
 
達人戦士:「まあ、命まで取られずに済んで幸せというものだろうな。」

 
少女戦士:「そんな、いくら何でも侮辱されて命までは取りませんよー?。」
 
達人戦士:「良心的だな、君は。」
 
少女戦士:「いえ、そんな…。」:少しはにかんで微笑みつつ。

 
 
達人戦士:「…さて、約束通り一杯奢る、と言いたい所だが…、」

 
少女戦士:「…何でしょうか?。」
 
達人戦士:「…すまんな。君程の優れた戦士となると、どうしても、一度、
 
 戦ってみたくなってな…。…私の相手をしてもらえないか…?。」

 
 
少女戦士:「…わたしが、あなたと、ですか…?。」

 
達人戦士:「…そうだ。」

 
 
少女戦士:(…わたしが、こんな凄い人と……)

 
達人戦士:(…何年ぶりだろうな、これ程の手練に出会えたのは……)

 
 
少女戦士:「…解りました。胸をお借りします…!。」

 
達人戦士:「…戦ってくれるか…、有難い…!。」
 
  不意に、凄まじい気が、達人戦士の全身から迸る。

 
 

 
 
  達人戦士が着用していたアーマーと剣がパージされ、

 
 下半身はズボンとアーマーベルト、上半身は心臓辺りを覆う三角状のレザーアーマーのみで
 
 大幅に肌を露出した姿になる。細身だが無限を超えて鍛え抜かれた肉体である。

 
 
少女戦士:「…剣は使わないんですか…?。」

 
達人戦士:「…普段は剣を使っているんだが…、…私は徒手格闘の方が得意なのでね…。」

 
 
少女戦士:(…うっわあ、何あれ。気が錬り込まれ尽くして魔法金属より強靭になってる。

 
 人間の肉体じゃない…!。)

 
 
  静かに立つ少女戦士の肉体が、ほのかに光を放ち始める。

 
 
達人戦士:(…凝集した気と、凝集した魔翌力が、この少女の体内で苛烈な渦を巻いている…!。)

 
 
  少女戦士が、腰に下げていた剣を外して、地面に落とす。

 
 
達人戦士:「……剣は使わんのかね…?。」

 
少女戦士:「…剣ではあなたに勝てませんから。」
 
達人戦士:「…フッ。」

 
 
少女戦士:(…あそこまでの錬気に斬り掛かっても、わたしのミスリルソードぐらいじゃ

 
 剣の方が砕けちゃう。オリハルコンでも持ってこないと…。)

 
 

 
 
少女戦士:(…まいったなあ。街中でエンシェントドラゴンに遭遇しちゃった気分だよ…。

 
 …斬って駄目なら衝撃を伝える打撃で内部にダメージ与えるしかないけど…、
 
 …並みの衝撃じゃ、錬気の波動で軽く消されちゃう…!。)

 
 
少女戦士:(…気と魔翌力を出来るだけ錬り込んで、相手の錬気に干渉されない様に撃ち込む!。

 
 やってみるしか、無い…!。)

 
 
  少女戦士の白い柔肌に刷かれた淡い光が、揺らぐ。

 
  次の瞬間、少女戦士のハイキックと達人戦士のハイキックが、激しく、撃ち合い、
 
 光の粒子の渦が散って、迸る。

 
 
  次の瞬間達人戦士が身を翻して肘撃ち、その肘から錬気砲弾を撃ち放ち、

 
 危く回避した少女戦士の気と魔翌力の渦状融合波動が、その達人戦士の肘を狙い、

 
 達人戦士の錬気波動に弾かれて消える。 
 
 
少女戦士:(…うっわあ、脚痛い…。…咄嗟に相手の得物狙いしたけど、こっちの得物が壊れそう…。

  
 …あんな錬気砲弾まともに食らったら命がいくつあっても足りないよ…。)
 
達人戦士:(…脚と肘が些か痺れる…。…融合波動、消したつもりが、消し切れなかったか…。
 
 …気と魔翌力がせめぎ合い、融合し合い、凝集し尽くして変幻自在の渦と化している…。)

 
 

 
 
  舞う様に飛翔した少女戦士の無数の拳撃と無数の蹴撃から、

 
 無数の気と魔翌力の渦状融合波動が放たれ、それを、
 
 達人戦士の肉体から放たれた無数の三日月状の錬気光刃が迎撃し、

 
  
 次の瞬間達人戦士が曲線軌道で少女戦士の腹に撃ち込んだ錬気を凝集した左の拳を、

 
 少女戦士の融合波動光球が受け止め、凄まじい衝撃破が発生して、
 
 達人戦士も、少女戦士も、それぞれの後方へと、吹き飛ばされる。

 
 
  数瞬、過ぎて、

 
  少女戦士が、立ち上がりかけて、
 
少女戦士:「…ぐ…っ……!!」
 
 口から、鮮血を溢れさせ、膝が崩れかけて、震えて、辛うじて、立ち上がる。

 
 
  少女戦士の腹の白い柔肌に酷い内出血が透けて、血がにじんでいる。

 
 
少女戦士:(…通じなかった…、わたしの攻撃…!!。

 
 …防いだ…つもり…だったのに…、…あの人の…軽い…ジャブ…だったのに…、
 
 …内臓…やられた…っ……!!。)

 
 
  達人戦士が、無造作に、立ち上がる。

 
 

 
 
達人戦士:(…融合波動、無暗に撃ったと見せかけて…、…全て私の脳と心臓狙い、とは…!。

 
 …あの波動の変幻自在の曲射軌道、読み切れん、消し切れん…!。
 
 …フッ、若さ故の変幻自在、か……、
 
 …脳と心臓に確実にダメージを撃ち込まれた…。)

 
 
  達人戦士の左の拳から、血が流れ出ている。

 
達人戦士:(…利き腕の拳を痛めつけられるとは…、…16年ぶりか……。)
 
  達人戦士が、微笑んでいる。

 
 
少女戦士:(……どうしよう…、もう一撃食らったら…、確実に殺される…!。)

 
  少女戦士の肢体が、柔肌が、激痛に震える。

 
 
少女戦士:(…怖い…、…物凄く、怖い……。)

 
 
少女戦士:(…逃げなきゃ…いけない…はず…なのに…、

 
 …どうしよう…逃げられない……!!。)

 
 
少女戦士:(…この人と…最期まで…戦いたい……!!。)

 
 
少女戦士:(…こんな凄い人に…、…殺して…もらえるん…だったら……、

 
 …戦士の本懐、悔いは無し……!!。)

 
 

 
 
  達人戦士の瞳が、少女戦士の瞳を見詰めている。

 
 
達人戦士:(……闘志という言葉が、生易しく思えるな…。

 
 …純粋に、「戦いたい」、という、想い…。…限り無く純粋な、限り無い、想い…。
 
 ……こんな想いに、出会えるとは……。)

 
 
 
 
  少女戦士の脚が、地面を蹴り、

 
 無数の空間転移で無数の残像を描きつつ、
 
 鞭の様に優美な脚線を撓らせて放った少女戦士の飛翔蹴撃と、

 
 
 無限の錬気を込めて放った達人戦士の左の拳が、

 
 
 互いの脇腹をわずかに裂いて、鮮血を散らせつつ、止まる。

 
 
 
  ふと、少女戦士が無造作に着地する。

  
 
達人戦士:「…何故、意図的に外した…?。」

 
少女戦士:「…あなたの方が先にわざと外したじゃないですか…。」

 
 
  達人戦士も、少女戦士も、少し苦笑気味に、微笑んでいる。

 
 
達人戦士:「…もっと強くなった君と、戦ってみたくなった…。

 
 …こんな所で死なせてしまっては、二度と君と戦う事が出来ない…。」

 
 

 
 
少女戦士:「…もっと強くなった、わたしと…?。」

 
達人戦士:「…死んではいけない。…生きて、生き抜いて、限り無く高みを目指し、
 
 …己を磨き続ける…、戦士とはそうあるべきではないかと、私は思っている…。」

 
 
少女戦士:思わず頬を染めて (…この人、カッコいい……!!)

 
 
少女戦士:「…あの、わたし、あなたにだったら戦って殺されてもいいかなって…」

 
達人戦士:「命を粗末にしてはいかん。君はまだ若過ぎる。鍛え方次第で
 
 私よりも強くなっても不思議じゃない。もっと自分を大切にする事だ。」

 
 
少女戦士:「…すみません…。」

 
達人戦士:「…別に謝る様な事ではない。」

 
 
  不意に、達人戦士の膝が崩れかける。

 
少女戦士「!!?、大丈夫ですか!!?」
 
達人戦士「…君の攻撃で思ったよりもダメージを受けた様だ…。」

 
 
  咄嗟に、少女戦士が両手を達人戦士の脳と心臓の辺りにかざし、

 
 治癒魔術の波動を放ち始める。
 
少女戦士「…済みません…。」

 
 

 
 
達人戦士「…何故謝る?。真剣勝負だろう?。」

 
少女戦士「…そうですけど、…何となく…」

 
 
  些か苦笑しつつ、達人戦士が少女戦士の腹部に右手をかざし、

 
 白い光の治癒波動を放ち始める。

 
 
少女戦士「!!?、…これって、聖波動じゃないですか!!?。

 
 錬気を聖波動に変換出来るなんて…!!?。」

 
 
達人戦士「…私のささやかな隠し技だ。」

 
少女戦士「…ささやかって…、…これって人間界よりも神界の領域ですよ…。」
 
  少女戦士が、少し苦笑する。

 
 
  両者の治癒波動が、互いのダメージと負傷を全て治癒し終える。

 
 
達人戦士:「…ふむ、」

 
少女戦士:「…何か?。」

 
 
達人戦士:「…これで多分大丈夫だとは思うんだが…、…やはり、

 
 女の子のお腹を殴ってしまった、というのは、後味の悪いものだな…。」
 
少女戦士:何だか思わず頬を染めて:「!、もうっ!、戦士なんだから
 
 女の子も何もありませんよ…!!。」

 
 

 
 
少女戦士:「…真剣勝負だ、って言ったの、あなたじゃないですか…!!。」

 
達人戦士:やはり苦笑気味に。「…それはそうだが、君ではないが、何となく、だな…。」

 
 
  互いに、微笑む。

 
 
少女戦士:一層頬を染めつつ。「あっ、あの…!、」

 
達人戦士:「…何かね?。」
 
少女戦士:「…わたしの師匠になって頂けませんか…!?。」

 
 
達人戦士:「…私は人に何かを教えられる柄ではないし、私自身もまだ修行の身だ…。」

 
少女戦士:「!!」
 
少女戦士:(……こんなに鍛えてるのに、まだ、『修行の身』って言えるなんて…、

 
 …この人、ほんとに凄い…!!。) 
 
 
少女戦士:「…駄目ですか?。」

 
 
達人戦士:「…私と共に修業を積む事で君がより一層学べるのであれば…、

 
 …旅の道連れ、というのはどうかな…?。」
 
  達人戦士が、優しく微笑む。

 
 
少女戦士:「!!!!!」

 
 

 
 
少女戦士:(…こっ、この人……)

 
少女戦士:(…素敵過ぎるうううっ!!!!!。(はあと)(はあと)(はあと))

 
 
少女戦士:頬を真紅に染めて。「お願いしますっ!!、師匠と呼ばせて下さいっ!!。

 
 師匠にお仕えしますっ!!。何でもさせて頂きますっ!!。」

 
 
達人戦士:苦笑しつつ。「おいおい、旅の道連れにオーバーじゃないか…?。」

 
少女戦士:「いえっ!、無理言って御一緒させて頂くんですから…!!。」

 
 
達人戦士:「…師匠と呼ばれる柄ではないが…、」

 
少女戦士:思わず涙目っぽくなりつつ。「…師匠って呼んじゃ、だめですか…?。」

 
 
達人戦士:「…好きに呼んでくれて構わんよ。」

 
少女戦士:「!!っ、師匠っ!、お優しいですうっ!!!!!。」
 
  少女戦士が思わず達人戦士に抱きつく。

 
 
  
  そして、二人は同じ宿屋の同じ部屋に宿泊し、一夜を共に過ごし、

 
 
  …朝が訪れて。

 
 
宿屋の主人:「昨夜はいくら何でもお楽しみ過ぎたんじゃありませんかね?。」

 
達人戦士:「…ん、その、つい、だな…。」

 
 

 
 
少女戦士:頬を一層真紅に染めて二の腕に抱きついたままで。「ししょおっ!、ししょおっ!!、

 
 わたしっ、もうっ!、もうっ!!、ししょおに心も身体も命もぜえんぶ
 
 御奉げしちゃいますうっ!!!!!。(はあと)(はあと)(はあと)
 
 ししょおの肉奴隷にでも性欲処理道具にでも何にでもなっちゃいますうっ!!!!!。
 
 (はあと)(はあと)(はあと)(はあと)(はあと)」

 
 
少女戦士:「ししょおってばすっごく激しくってすっごく優しくって、

 
 ししょおのってすっごく大きくて長くて太くて硬くて、その上ししょおってばすっごく絶倫で、
 
 わたしもうししょおに子宮壊されて犯し殺されちゃうんじゃないかって思って、
 
 わたしもう一晩中すっごく絶頂し続けちゃって、すっごく気持ち良過ぎて、
 
 わたしの子宮ししょおのすっごい量の精液でたぷんたぷんになっちゃってますうっ!!!!!。
 
 (はあと)(はあと)(はあと)(はあと)(はあと)」

 
 
宿屋の主人:「…いくら何でも犯り過ぎの度が過ぎてませんかこれは?。」

 
達人戦士:「…面目無い。」

 
 
少女戦士:「……!!!!、」:急に蒼白になりつつ。

 
少女戦士:「…わっ、わたし…、…思わずとんでもないはしたない事を…!!!!。」

 
 

 
 
少女戦士:「…わたし、ずうっと男の人にばっかり囲まれて生きてたから、

 
 気がついたらいやらしい言葉に慣れちゃってて……!!!!。」

 
 
  少女戦士が、恐る恐る、達人戦士を見上げる。

 
少女戦士:「…ししょお、こんな下品な子、嫌になっちゃいました……?。」

 
 
達人戦士:「…いや、まあ、欲望の限りに君を犯し続けてしまったのは私の方だし…、

 
 昨夜の君はとても可愛かったし…、」

 
 
達人戦士:少し頬を染めてはにかみつつ。「…今の君も、とても可愛いと思うぞ…?。」

 
 
少女戦士:真紅に頬を染めて。「!!!!!、ししょおっ!、

 
 とってもお優しいですうっ!!!!!。(はあと)(はあと)(はあと)(はあと)(はあと)(はあと)」
 
  少女戦士が、達人戦士に飛びつく。

 
 
 
 
三流戦士:「…結局肉奴隷になってるじゃねーか…。」

 
通りすがり:「…多分、お前が思うのとは大分違うと思うぞ…?。」

 
 
 
 
  少女戦士と、達人戦士は、随分と長い間、唇と唇を重ねていた。

  
 
 
 
   その後、

  
  少女戦士は伝説の勇者として、達人戦士はその最強のパートナーとして、
 
  あらゆる種族の数限り無い生命を邪悪なる者達から救い、
 
  歴史にその名を刻む事になるのだが、
 
  それはまた、別の物語である。

 
 
 
   END

 
 

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