【安価・コンマ】剣と魔法の異世界ファンタジーで生き残る2 (247)


>このスレは剣あり魔法ありモンスターありの異世界ファンタジーで

>主人公の少年が奮闘するお話です

>物語は最大で一年続き、その間主人公を死なないよう強くしたり、友人と遊んで仲を深めたりして過ごします

>主な目標は、一ヶ月ごとに訪れる死亡率大のイベントをこなして

>見事エンディングを迎えることです

>なお進行は安価とコンマで決まります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484914041


能力表


0~10 成人でこれなら身体的な欠損がある

11~20 人の子供ほど

21~30 劣等

31~40 平均

41~50 平均

51~60 平均

61~70 優等

71~80 一握り

81~90 人間の限界

91~100 超人

100~ 人外


下は主人公のステータス()の中は蓄積経験値です

名前・シリウス・ストレイドッグ
体力・88 (66)
精神力・73 (39)
筋力・15(3)
魔力・14 (0)
耐久力・49 (82)
敏捷・61 (62)
器用・54 (95)
【属性】土石
【技能】直感


スキルの蓄積経験値

剛力(0/400) 筋力が5上がる
硬化(0/400) 耐久力が5上がる
俊足(0/400) 敏捷が5上がる
手品師の手(0/400) 器用が5上がる
剣術○(316/500) 剣の扱いが上手くなります
格闘術○(0/500) 格闘が上手くなります
盾術○(0/500) 盾の扱いが上手くなります
雄叫び(0/600) 相手を怯ませます
集中○(0/600) 集中力が上がります
回避(0/600) 回避が上手くなります
縮地(0/1000) 一瞬で相手に近付けます
鷹の目(0/1000) 欠点や欠陥を見つけやすくなります
不動心(0/1000) 動揺し辛くなります


交友関係
オルガ・アストレア 交友ランク1(243/600)
ミーラ 交友ランク1(395/400)


コンマ判定表
1~3・・マイナス方向へ
4~6・・マイナスorプラス方向へ
7~9・・プラス方向へ
0・・再判定、ただしその判定では偶数で超プラス方向、奇数で超マイナス方向へ、となります

このスレは一ヶ月30日、一年360日のオリジナル暦で進みます

>それではテンプレ終わり


>前スレ1000把握

>今日は更新終了


>それでは再開……その前に

>前スレの1000について、>>1がちょっと考えて来ました

>一つ目の『死にそうな時に0奇数が出たら一度だけ偶数に出来る 』ですが

>実は相手の攻撃を無効化した上、次判定を有利にする超強力スキルが

>現在2つ、取得条件が解放されています

>運が良ければ、5月頃には1つ獲得できるのではないでしょうか

>なので今回は『役に立つスキル』の方を渡します

>……まあスキルではないんですがね


>今回お渡しするご褒美は、『伸び率プラス10』です

>効果は訓練コマンド選択の際、上昇するコンマに常時プラス10の補正を得られる……という効果になります

>というのも、このスレの目的の一つに育成があるのは確かなのですが

>訓練ばかりというのも味気ないので、能力カンストまでの選択必要回数を減らすべく作りました

>安価で決める案も考えましたが……

>それだと、『便利』な使い方を>>1が思い付かない恐れもあったので

>それと、前スレ997みたいな疑問があれば都度質問してくれれば

>>>1が答えを持ち合わせている場合は回答させていただきます

>それでは前回ヒントを選ばれたところから再開


>今回はぶらつきイベントについて説明します

>まあこれは、単にぶらつくを選んだ際に発生するイベントのことですね

>しかし単純な分、色々な要素を注ぎ込めました

>例えば早朝・深夜では会えない人が多い

>街中であれば人と遭遇し、少し外れた所なら戦闘イベントが発生する

>あれ……大して詰め込まれてませんね……

>まあ、ぶらつくで必須イベントやらサブイベントやら起こせるので、定期的に選んで下さい

>今は存在理由謎で価値ゼロの深夜時間も、5月頃のぶらつくで真価を発揮出来ると思います

1、訓練
2、交友
3、ぶらつく
4、今の目標
5、現状確認

↓1


シリウス「どこに行こうかな……」

1、家の周り
2、道場
3、高台
4、空き地
5、川辺
6、アストレア邸

↓1


>…………

シリウス「…………」

シリウス(昼間来た時は、ミーラに連れてこられたんだよね……)

シリウス(……うーん)

シリウス(なんか、ちょっと恥ずかしくなって来たな……)

シリウス(目の前ですごい泣いちゃったし……)

シリウス(……次会った時って、どんな顔すればいいんだろう)

直下コンマ判定
1~3 「」ガサッ
4~6 オルガ「また君か……随分と暇なようだな」
7~9 シリウス「あれ? あの人たちは……」


>ようやく来ましたか、戦闘イベント

>今まで直感って、全然影が薄かったけど……

>ついに真価を発揮する時です

シリウス「……ん? なんか、嫌な予感がする……」

1、立ち去る
2、気のせいだと思い直す

↓1


シリウス「っ……」ゾワッ

シリウス「……今日はもう帰ろう」

シリウス「…………」タタタ


シリウス「もう夜も更けてきたけど……今日はどうしようか」

1、もう少し起きていよう
2、今日はもう寝よう

↓1


4月12日(木) 早朝


シリウス「ふぁ、ふぁああ……」

シリウス「……ふぅ」

シリウス「……今日も一日頑張ろう」

↓1早朝訓練内容

↓2早朝行動内容

耐久


>耐久力49→50、蓄積経験値は74

シリウス「どこに行こうかな……」

1、家の周り
2、道場
3、高台
4、空き地
5、川辺
6、アストレア邸

↓1

ん、あれ49(82)→50(74)になってるけど
伸び率10+92=102

102+蓄積経験値82=184
49(82)→50(84)じゃない?
まだ伸び率スキルゲットしてない感じ?


>>>29、ああ、いえ

>あの伸び率10の効果は、時間消費ありの訓練をした場合のみあります

>道場での経験値アップも適用外ですし補正込みで00になっても特別なことはありません

>まあこのスレの1000に、そういう希望があれば適用範囲内に変えますけどね


>アストレア邸

シリウス「……行く当てないまま歩くと、ついついここに来ちゃうな」

シリウス「やっぱりすごく大きいし豪華だし……ここだけ村の中じゃないみたいだ」

シリウス「…………」

シリウス「用事あるわけじゃないし、そろそろ帰ろうかな……」

直下コンマ判定
1~3 シリウス「あれ……オルガかな?」
4~6 フォルトナート「む……どうかしたか、少年」
7~9 シリウス「痛っ……」ズキ

OK


オルガ「…………」タタタ

シリウス「あれ……オルガかな? こんな早い時間にどこ行くんだろう……」

シリウス「って、僕が言えた義理じゃないか」

シリウス「…………」

シリウス(あっちは……高台の方? こんな時間から高台に行ってたのか……)

シリウス(オルガは、魔族が自分を狙っているとか言ってたけど……)

シリウス(いつも高台にいるのは、それが関係してるのかな?)

シリウス(……いつか、を聞いてみようかな)


>ミス

オルガ「…………」タタタ

シリウス「あれ……オルガかな? こんな早い時間にどこ行くんだろう……」

シリウス「って、僕が言えた義理じゃないか」

シリウス「…………」

シリウス(あっちは……高台の方? こんな時間から高台に行ってたのか……)

シリウス(オルガは、魔族が自分を狙っているとか言ってたけど……)

シリウス(いつも高台にいるのは、それが関係してるのかな?)

シリウス「…………」

シリウス(……いつか、理由を聞いてみてもいいかもしれない)


4月12日(木) 午前


シリウス「あ……もうそろそろ授業があるな」

シリウス「前回は忘れてサボっちゃったけど……今回はどうしよう?」

1、訓練
2、交友
3、ぶらつく
4、今の目標
5、現状確認
6、ヒント
7、授業

↓1


>道場

シリウス「す、すみませーん……」

先生「……ああ? んだよ、シリウスじゃねえか」

シリウス「あ、あの! 前回は授業サボってすみませんでした!」バッ

先生「……はあ? バカかよ、一回すっぽかしたぐれぇで何謝ってんだ」

シリウス「えっ?」

先生「毎回来られる方が俺ぁ面倒に決まってんだろが。つか今まで思ってたけどな、毎回律儀にくんじゃねえよ」

シリウス「へ?」

先生「むしらサボれ、すっぽかせ。最低一人いりゃ文句言われねぇんだから、上手く俺の手間をなくしてけ」

シリウス「……あの」

先生「いいか? 俺の仕事を増やすな、できるだけ面倒なことはやらせんな」

シリウス「…………」

先生「おうコラ、分かったな?」

シリウス(先生がクビになった方が平和なんじゃないかな……)


先生「……ああ、けど週に一回は来いよ? 来なかったら引きずってでも連れてくっからな」

シリウス「はい」

>一週間、一度も授業に参加しないと次回の授業が強制になります

先生「んで、今日は何をやんだ?」

シリウス(どうしようかな……)

剛力(0/400) 筋力が5上がる
硬化(0/400) 耐久力が5上がる
俊足(0/400) 敏捷が5上がる
手品師の手(0/400) 器用が5上がる
剣術○(316/500) 剣の扱いが上手くなります
格闘術○(0/500) 格闘が上手くなります
盾術○(0/500) 盾の扱いが上手くなります
雄叫び(0/600) 相手を怯ませます
集中○(0/600) 集中力が上がります
回避(0/600) 回避が上手くなります
縮地(0/1000) 一瞬で相手に近付けます
鷹の目(0/1000) 欠点や欠陥を見つけやすくなります
不動心(0/1000) 動揺し辛くなります

↓1


シリウス「今日もいつも通り、剣の稽古をつけて下さい」

先生「ああ、んじゃそこのを適当に振ってみろ」

>…………

シリウス(……全身の動きを意識して……)

シリウス(爪先で蹴り出した勢いと、体重を乗せて……)

シリウス(鋭く、振る)

シリウス「ふっ……!」ブン

先生「…………。そろそろか……」


>…………

>剣術○(414/500)

シリウス「はぁ、はぁ……!」

シリウス「ちょっと、疲れて来たな……」

先生「……おし、今日は終わりだ。てめえらとっとと帰りやがれ」

活発そうな男の子「うっせー! もっとちゃんと教えろよ!」

大人しい男の子「ねえ、もういいから帰ろうよ……」

シリウス(今日はかなり上手くいった気がする……けど、何かが足りないんだよね……)

先生「シリウス」

シリウス「あ……今日はありがとうございました」ペコ

先生「おう……今日は体、思い通りに動かせてたみてえだな」

シリウス「? まあ、意識してましたからね」

シリウス「けどイマイチ整ってる感じがしなくて……こう、どこかが上手く繋がってない気がするんですよね……」

先生「……なら次は、剣に意識を集中してみろ。いいな?」

シリウス「へ……あ、分かりました」

先生「それでいい。……っと、オラ、いつまで残ってやがる。とっとと帰れっつってんだろが!」

シリウス「先生が呼び止めたんじゃないですか……」


4月12日(木) 昼間


シリウス「何をしようかな……」

1、訓練
2、交友
3、ぶらつく
4、今の目標
5、現状確認
6、ヒント

↓1


シリウス「誰に会いに行こうかな……」

オルガ・アストレア 交友ランク1(243/600)
ミーラ 交友ランク1(395/400)

↓1

ミーラ


シリウス「…………」フゥ

シリウス「……行こうか」

>ディーケンの家

ディーケン「……ぬ?」

シリウス「……おはようございます」

シリウス「祟りの話……続きを聞かせてもらえますか?」

ディーケン「お前さん……いや、儂が訊くのは野暮というもんかの」

ディーケン「儂も覚悟は決まっとる。……家に入りなさい、続きを語ろう」


日が隠れたのか、儂はそう思い這いつくばった姿勢で見上げると--

鎚を持った荒くれ者の一人が、突然頭を抱え蹲り意味のない言葉を呟き出したのじゃ

心配したのじゃろう、近くにいたその男の仲間が駆け寄って声を掛けておったよ

儂らも面食らっておったが、ただ具合を悪くしただけじゃと思っとった

それ見たことか、バチが当たったに違いない……そう毒づく者もおったな……

すると、蹲っていた男は徐に立ち上がった……糸に釣り上げられた人形のような、奇妙な立ち上がり方でな

立ち上がった男の目に生気はなく、体を痙攣させ、天を見上げ早口でうわ言を呟く……幽鬼の如し立ち姿に、数人が顔を引攣らせた


男が放つ妖気に、周りの荒くれ者共は後ずさり……あの行商人、ヤツも周りを固めて身構えとった

当然、そのまま待っとるわけにはいかん……少し離れた所から、先程声を掛けておった男が呼び掛け始めての

『どうした、様子がおかしい、何があった』……男の返答はなく、しかし代わりに呻き声のようなうわ言は大きくなっていく

儂らの緊張も高まり、うわ言は叫び声と言える程に大きくなったその時--

『イヤアアアアア!!』一際大きな叫び声が男の口から上がったのじゃ

得体の知れない恐怖に駆られて何人かはその場から駆け出した、儂も逃げ出そうとした

しかし……動けんかった。叫び声を上げた直後に崩れ落ちた男が、祖父の死に顔と重なったからじゃ


予感がしたが、そんな筈はないとも思った

この男は先程まで大鎚を振るっておった、有り得ない……まさかそんなわけがない、と

じゃが男の微動だにしないその姿に、胸中の予感は膨らみ続けるのじゃ

動悸が激しくなり呼吸が乱れ……そして儂は、男に近付き脈を取った

…………

……男は死んでおった


儂は悲鳴を上げ気を失った

じゃからこの先は、後に人から聞いた話となる

通報を受けてやって来た自警団により、この件は広めるべきではないとなった結果箝口令が敷かれた

男の死は病死として片付けられ、ヤツは連れて来た荒くれ者共と、その日の内に村から姿を消したそうじゃ

その後のヤツがどうなったかは、生憎と儂は知らん……知ろうとも思わんがな

……しかし人の口には戸が立てられん。祟りは噂として、間違いを孕み広がって行った

お前さんが聞いた噂話が儂の話と異なっておるのは、その間違いを知る者が訂正を許されとらんかったからじゃよ

そして……その日を境に、という事になるのじゃろうな

あの場所を通った者が体調を悪くするようになり、墓石の跡地は瞬く間に寂れていった

……村の中央にぽつんと、穴が空いたように存在する空き地はこうして生まれたのじゃ


ディーケン「……これが、儂が祟りについて知っとる事の全てじゃよ」

シリウス「…………」

ディーケン「話を聞いて、お前さんはどうする……そう前に聞いたのう」

ディーケン「今再び聞くぞ。……お前さん、儂の話を聞いてどうするつもりじゃ?」

シリウス「……助けます」

ディーケン「ほう……しかしその娘っ子は、仇とはいえ人を一人殺しとる。故意か、娘っ子も予期せぬ結果かは分からんがの」

ディーケン「接する内に殺されるやも知れん……それでも同じ事を言えるか?」

シリウス「助けるって、言いましたから。……ミーラが殺したっていう話については、いつか必ず聞きます」

シリウス「聞いて、間違っていたら、間違っていると言います」

シリウス「取り返しのつかないことだけど……だからこそ、本当にミーラが殺したのなら」

シリウス「……ミーラはそれを、償わなくちゃいけない」


シリウス「…………」

ディーケン「……すまんな。意地の悪い事を聞いてしまったの」

ディーケン「元よりお前さんのやる事にケチを付ける気はないのじゃが……老婆心とは厄介なものじゃ」

シリウス「あ……謝らないで下さい、っていうかむしろ僕の方こそ謝ったり、感謝しなきゃいけないのに」

ディーケン「良い。……精々頑張るのじゃな、若造よ」

シリウス「は、はい! 本当にありがとうございました!」ペコッ

>…………

シリウス(帰り道ではディーケンさんに何度も頭を下げながら歩いて行った)

シリウス「…………」

シリウス(ミーラ……墓を壊した男の人を殺したのは、わざとなの? それとも偶然?)

シリウス(もしも君が殺意を持って人を殺していたのなら、僕は……)

↓1ミーラとの交友値上昇


>ミーラ 交友ランク1(400/400)

>超過した88が勿体なさ過ぎる……

>次ランクに累積させるつもりも、能力値に加算するつもりもなかったけど

>……勿体なさ過ぎるんだよなぁ……

>ふぅ……大人しくコンマに任せましょうか

直下コンマ判定
1~5 超過したらゴミ箱へ
6~0 能力値に振る


4月12日(木) 午後


シリウス「何をしようかな……」

1、訓練
2、交友
3、ぶらつく
4、今の目標
5、現状確認
6、ヒント

↓1


シリウス「誰に会いに行こう……」

オルガ・アストレア 交友ランク1(243/600)
ミーラ 交友ランク1(400/400)

>ミーラを選ぶ場合は、起こすのは交友イベントか固有イベントかも選んで下さい

↓1


>空き地

シリウス(ここでディーケンさんの言っていた事が……)

シリウス「…………」キョロキョロ

シリウス「……ミーラ、いないな」

シリウス「…………。ひょっとして……」

>高台

シリウス「あ……やっぱりここにいたんだ」

ミーラ「あら……シリウス、ひょっとして私を捜していたのかしら?」

シリウス「え? うん、そうだよ。ちょっと話したいことがあって」

ミーラ「……そう」

シリウス「? どうしたの? 元気ないみたいだけど……」

ミーラ「気にしないで頂戴。少し優しくしただけで私に惚れられていると勘違いしてしまった、可哀想なシリウなんとか君の誤解を解く方法を考えていただけだから」

シリウス「そんな勘違いはしてないよ!」


シリウス「あ、そうだ。最近ここら辺が誰かに荒らされちゃってたみたいなんだよね」

ミーラ「……そう」ボ-

シリウス「うん。地面がそこら中めくれ上がってたり、硬い土の塊が転がっててさ……」

ミーラ「……そう」ボ-

シリウス「ほんと、酷い人がいるよねっていう……話なんだけど……」

ミーラ「…………」ボ-

シリウス「…………」ソワソワ

シリウス(なんか今日のミーラ、ちょっとボーっとしてるような……)

シリウス(うぅ……話続かないし、もう帰ろうかな……)


シリウス「あ、僕もう帰--」

ミーラ「私のね」

シリウス「るね、って……え?」

ミーラ「私のお父さんって商人なのよ。街で生活に必要な商品を揃えて、こういう小さな村に売りに来るの」

シリウス「……うん」

ミーラ「お母さんは私を産んですぐ亡くなったらしいわ。だから私は、いつもお父さんと一緒に馬車に乗っていた」

シリウス「…………」


ミーラ「『困っている人がいたら必ず助けてあげなさい』……それがお父さんの口癖。お金を持っていない人には無料で食べ物を渡していたわ」

ミーラ「商人としては、決して一流ではなかったけど……物を売った人から感謝されてるお父さんを見ていると」

ミーラ「私のお父さんは凄い人なんだ、とても優しい人なんだ。お金持ちにならなくても、こんな素晴らしい生き方をしたい……そう思えたの」

ミーラ「だから私にとってお父さんは憧れ、理想の生き方を送る人……」

ミーラ「……だった」

シリウス「だった?」


ミーラ「お父さんは、病気になった私をここに置いていった。いつも二人で帰る道を一人で帰って行った」

シリウス「……追いかけようとは、しなかったの?」

ミーラ「したわ。隣で何度も呼び掛けた。私はここにいる……何度も叫んだのに」

ミーラ「あの人は……一度も返事をしてくれなかった」

シリウス「…………」


ミーラ「お父さんに無視され続けるのが怖くて、私は一人で村に戻ったわ」

ミーラ「……それからどれ程過ぎた頃だったかしら」

ミーラ「この村に、またお父さんがやって来たの」

シリウス「っ……」

ミーラ「私は喜んだ。きっと迎えに来てくれたに違いない。そう思うと嬉しくて、お父さんに抱き着いた」

ミーラ「病気のせいで触れなかったし私の声も届かなかったけれど、それでも良かったわ。またあの日々に戻れるなら、お父さんの目に私が写っていなくてもいい……そう思ったのに……」


ミーラ「私の名前が刻まれたお墓に手を合わせるあの人の目には……私もお母さんも、あの日々の事まで消えていた」

シリウス「……? それは、どういう……」

ミーラ「……あの人の隣にはね。若くて綺麗な女の人と、私と同じくらいの女の子が座っていたのよ」

ミーラ「恐らく再婚でもしたのでしょう。三人、仲睦まじそうな様子でこの村を去ったわ」

シリウス「っ、そんな……」

ミーラ「……ごめんなさい。同情して欲しいわけじゃないの」

ミーラ「ただ、貴方に……誰かに話したかった。胸にしまい続けるのが苦しくなって……」

シリウス「ミーラ……」

シリウス(なんて、声をかければいい……?)

シリウス(辛かったね? ミーラの苦しみなんて分からないのに?)

シリウス(かける言葉が、見つからない……)


シリウス「…………」グッ

ミーラ「……ふふ。でも貴方も悪いのよ? 貴方と会ったから、私は……」

シリウス「……?」

ミーラ「……暗くなって来たわ。もう帰りましょうか」

>…………

シリウス(ミーラと途中まで一緒に帰った)

シリウス(初めて会った頃に比べると、少しはミーラからの信頼を得られた気がする……)

>ミーラとの交友関係がランク2になった!

シリウス(……今日は家族の話をしてくれたけど)

シリウス(いつか、ミーラが自分の話をしてくれる日も来るといいな……)


>出し忘れた

↓1ミーラとの交友値上昇


>>>71 1って……

>ミーラ 交友ランク2(1/400)

4月12日(木) 夜


シリウス「何をしようかな……」

1、訓練
2、交友
3、ぶらつく
4、今の目標
5、現状確認
6、ヒント

↓1


シリウス「どこに行こうかな……」

1、家の周り
2、道場
3、高台
4、空き地
5、川辺
6、アストレア邸

↓1


>川辺

シリウス「川辺に来てみたけど……」

シリウス(どうしよう……夜に来るには危ない場所だったかもしれない)

シリウス(あんまり長居はしない方がいいかな……)

直下コンマ判定
1~3 ?「」ガサッ
4~6 先生「んあ? シリウスじゃねえか」
7~9 シリウス「痛っ……!?」ズキン


>戦闘確定回避はちょっとチート過ぎました

>ってなわけでコンマ判定に変更

直下コンマ判定
1~5 回避失敗
6~0 回避成功


シリウス「嫌な予感がしたけど……気のせいだよね」

直下コンマ判定
1~3 大型の凶暴な獣
4~6 中型の獣
7~9 小型の臆病な小動物


>彼には死神が憑いている……私がそう確信した瞬間です

>彼なら必ず選び取ってくれることでしょう、奇数を

直下コンマ判定
偶数 シリウス「……あれ? 気のせい、かな……?」
奇数 ライブラ「また会ったな、小僧」


>こうなる確率は1%以下

>……もはや笑うしかないですね

シリウス「……そろそろ帰らなくちゃ」

シリウス「っ、痛っ……!」ズキ

シリウス(ぐっ……頭が割れそうな痛み、が……!)

シリウス「あ、れ……?」

シリウス(前にも、こんな痛みにあった気が……)

シリウス「づあっ!?」ズキン

シリウス(いっ、た……! とにかく、お医者さまのところに行かな)

ライブラ「--やはり……また会ったな、小僧」


シリウス「ライ、ブラ……!?」

ライブラ「俺の名を覚えていたか……まあいい」

シリウス「くっ!」ダッ

シリウス(知らせなきゃ……先生でも、騎士さまでも……!)

ライブラ「…………」スッ

シリウス「急がないと……ぐあっ!?」バチン

シリウス(これは……風属性のウォール……!)

ライブラ「そう慌てるな……何もすぐに殺そうというわけではない」

シリウス「っ、信じられるか! 何が目的だ! どうしてまたこの村に来た!?」

直下コンマ判定
1~3 ライブラ「今回は貴様に用があってな」(危険度高)
4~6 ライブラ「今回は貴様に用があってな」(危険度低)
7~9 ライブラ「なに、今回は“探し物”の途中というだけだ」

これはここまでか?


ライブラ「小僧、今回は貴様に用があってな」

シリウス「は……? 僕に……?」

シリウス(どういう意味だ……僕が目を付けられる理由)

シリウス「いっ……!?」ズキン

ライブラ「……やはりか」

シリウス(やはり……? ……分からない、ライブラの何が予想通りなんだ……?)

ライブラ「開花はまだのようだが……ふむ。連れて行った方が確実か?」

シリウス「連れて、行く……?」ズキズキ

シリウス(うくっ……頭痛が酷過ぎて、頭が回らない……!)

直下コンマ判定
1~3 ライブラ「万が一でもあれば面倒だ。……連れて行くとしよう」
4~6 先生「散歩ってのはするもんだぜ。……なあ、優男?」
7~9 ライブラ「……どちらにしても確率は五分か」


>>>88このイベントでは死にませんよ? 死にやすくはなりますが

>そして何より、ストーリーが完全に>>1の手から離れます

>全く……こんな事なら大人しく、直感をチートスキルにしておけば良かった

>今日のところは更新終了

>本当に……夜はイベントが長引きますねえ

>>93
だねえ。これだとあっさりデッドエンドになりかねないな。
死亡したらスパッとやめるつもりなのかもだが、一回くらい復活のチャンスあってもいいかもね。


>>>95どうですかねぇ

>前話した通り>>1としてはこのままssでやり続けるメリットって薄いんですよ

>安価とコンマは、先が読めない分楽しいですけど

>読めなさ過ぎて固定済みの固有イベント出来なくなったりなるかもしれない……そう思うとちょっと食指が動き辛いのです

>それに小説形式で書けるならともかく、台本形式だと>>1の中に積み重なるものも少な目ですし

>……まあ>>1の中でシリウスの死亡シーンが出来上がらない限りは死なないでしょう

>あ、再開です


ライブラ「ふむ、万が一でもあれば面倒だ。……連れて行くとしよう」

シリウス「っ……!」

シリウス(なに……止めろ、来るな……!)

?「おらッ!」ブオン

ライブラ「っ!?」ヒュン

?「ちっ……またその術かよ。相っ変わらずピョンピョン跳ねやがって。カエルか? てめえはよぉ」

?「けどいいぜ。……おうコラ、会いたかったぜこのヤロウ」

ライブラ「また貴様か、ニンゲン。……本当に何処にでも現れるな、よもやこの小僧の従者か何かか?」

先生「ギャハッ、俺がこいつの従者だぁ? おーい、眠てえこと言うんじゃねえよ」

先生「……まあ、一つ言えるとしたら」

先生「散歩ってのはするもんだぜ。……なあ? 優男」


シリウス「せ、先生……!?」

先生「あん? どうしたよシリウス、這い蹲ったりして……あ、まさか俺が畏れ多すぎてか?」

シリウス「いや、頭痛が……あれ? 消えてる……」フラフラ

先生「ギャハハ、いいぜいいぜ! てめえはそこでずっと這い蹲ってろ! 偉大なる俺に頭を下げ続けるんだなぁ!」

シリウス「話を聞いて下さいよ……」

シリウス(っていうか……先生一人だと、ライブラの相手はマズいんじゃ……?)

シリウス(前に同じ状況で負けてるわけだし……)


シリウス「……先生、急いで騎士さまのところへ逃げましょう。一対一よりもそっちの方が……」

先生「おう、退がってろ」

シリウス「ちょ、ちょっと……!」

先生「退がってろ。……いいか、逃げろじゃねえからな? 俺らが見えるところでだ」ボソ

シリウス「……分かりました」

シリウス(何か考えがあるんですね……)

先生「おぉう!? 今回は俺もガチだからよぉ! 速攻ぶっ飛ばして、てめえオカマんとこに送りつけてやっからな!」

ライブラ「ふん……」スッ

先生「聞いてんのかコラ! 澄ました顔してられんの今の内だぜぇ!? 分かってんのかゴルァ!」

シリウス(…………。考え……あるんですよね?)

>戦闘開始(地の文入ります)


シリウス(先生、何か策があるみたいだけど……)

シリウス(ライブラは攻撃と瞬間移動を繰り返して、先生は近付いたそばからまた遠くに逃げられる)

シリウス(……どう考えても先生が不利だよね)

シリウス「…………」

シリウス(いや……それでも先生が勝ってくれるって信じるしかない……)

シリウス(……僕には何もできることがないんだ)

シリウス「せめて一つでも、ライブラより勝っているところがあれば……」グッ

直下コンマ判定
1~3 先生が劣勢
4~6 互角
7~9 ライブラが劣勢


川沿いに小石の積み重なった道が続き、反対側には多くの野生動物が潜む場所。

常ならそうした動物達が水を求め、川辺に顔を出す頃だが……今夜は一帯から避難している。

人間と魔族。それぞれの種族の男二人が放つ尋常ならざる殺気は、野生の勘を持つ彼らには死を錯覚する程に濃密だった。

遠く、夜の獣の雄叫び声が響き……しかし両者は動かない。

男はじりじりと距離を詰めるのみで、ライブラは相手の出方を慎重に窺い続ける……突如。

男「--ふっ!」

ライブラ「…………」ヒュン

男がその身を弾丸と化して襲い掛かり、しかしライブラは直後に忽然と姿を消す……そして再び現れた先は男の斜め後方だった。


ライブラ「ふっ!」

一瞬にして敵の死角に移り、手に持つナイフ、或いは得意の風空属性の魔術で仕留める。

魔族ライブラの白兵戦における必勝法は、しかしこの男には通じなかった。

男「軽いッ!」ブオン

得物の大剣を唸らせナイフを弾き、微かに遅れた風空魔術は軽快な足運びで回避する。

ライブラ「なっ……」

男の見せた人外の動きにライブラは目を見張り、体を硬直させた。

ナイフを躱されたのは想定内……しかしだからこその着弾を同時に狙った魔術。

物理的にナイフを防がれても、魔術を剣で相殺されることはない……その想定を覆した男の存在に、ライブラは動揺してしまったのだ。


歴戦の猛者、ライブラ。

動揺は瞬く間に収まり、男を視界に見据えて直ぐさま次の手を模索する、が。

ライブラ「……っ!?」

十分に図っていたはずの男との距離は、さながらライブラの瞬間移動のように一瞬で詰められていた。

先生「獲った--!」

ライブラの目前に迫った男は鋭く大剣を振り下ろし……。

ライブラ「舐めるな……!」ヒュン

切っ先が肩を深く切り裂くが、再びライブラは姿を消す。

男「ぐおっ……!」

直後にナイフに切り裂かれ血を舞わせたのは男の方だった。


先生「…………」

ライブラ「…………」

距離が空き、状況は膠着する。

睨み合う両者の力量は……互角だった。

直下コンマ判定
1~3 ライブラ「その技……見た事があるな」
4~6 ライブラ「状況が悪いな……ならば!」
7~9 先生「……その術のカラクリ、大分見えて来たぜ」


先生「……その術のカラクリ、大分見えて来たぜ」

ライブラ「……なんだと?」

唐突に放った男の一言に、ライブラの纏う雰囲気が剣呑さを増した。

先生「…………」

男は考えを纏める様に唇を一舐めし、ライブラの表情を観察する。

先生「一つ。てめえの術で移動させられんのは、自分と自分の肌に触れてるもんだけ」

ライブラ「…………」

ライブラの表情に変化はない。

先生「二つ。移動できる範囲はてめえの目に見えるとこだけ。見えない場所には飛べねえ」

ライブラ「…………」

同じくライブラの表情に動揺は走らない。

先生「三つ。物だけを飛ばすことは出来ねえ。必ずてめえも飛ぶ必要がある」

ライブラ「…………」

ライブラの表情に焦りの色は浮かばない。

先生「これで最後だ……四つ。その術は再使用に6秒掛かる。その間は自力で凌がなきゃいけねえ」

ライブラの端正な顔が歪んだ。


先生「おっ、こりゃ当たりって感じか?」

喜色を浮かべる男の疑問には答えず、代わりに小さく呟いた。

ライブラ「俺とした事が、高々ニンゲン一人に随分時間を掛けてしまったようだ……」

額に手を置き、ライブラは思案している。

ライブラ「……仕方ない、か」

直下コンマ判定
1~3 ライブラ「だが、この小僧は貰っていくぞ……!」(阻止失敗)
4~6 ライブラ「だが、この小僧は貰っていくぞ……!」(阻止成功)
7~9 ライブラ「ニンゲン……貴様をいずれ、この私の手で殺してやる」


>あっ……

>…………

>……エタっていいですか?

>…………

>……いや、エタらないんですけどね


ライブラ「……ニンゲン、今日のところは貴様を生かしておいてやる」

先生「あん……? おいおい、逃げるつもりかよ。萎えることしないでくんね?」

ライブラ「……減らず口を。安心しろ、貴様はいずれ殺すさ」

ライブラ「俺はもう引く……」ヒュン

シリウス(終わっ、た……?)

姿を消したライブラに、シリウスの緊張が解けた--瞬間。


ライブラ「だが、この小僧は貰っていくぞ……!」

ライブラが次に姿を現したのは、シリウスの真横。

驚愕の声を上げる間も無く鳩尾に拳を受け、シリウスの意識は闇に落ちる。


だが……。

先生「ギャハハ! まんまと餌に食いつきやがったな!?」

ライブラ「っ!?」

移動先を読まれていた、迫り来る男を見て己の失策を悟るライブラ。

先生「大人しくオカマに掘られやが--っ!」カチン

ライブラが消えると同時にシリウスの元へ走っていた男は、予想通りやって来た敵に大剣を振り下ろ……そうとした。

しかし大剣はライブラを切り裂くことはなく、男は突然全身を硬直させ、勢いそのままに転倒する。

ライブラ「っ、良くやったアリエス……!」ヒュン

ライブラはシリウスを抱え消え去り……。

…………。

……男の金縛りが解けた時、視界に二人の影はなかった。


ライブラ「アリエス」ヒュン

アリエス「お疲れ様です、ライブラ。手間取っていたようなのでつい手を出してしまいましたよ」

ライブラ「いや……助かった。あのニンゲン、まさかこの小僧を囮にするとはな……」

アリエス「くふっ、あのような野蛮なニンゲンの策に嵌められるとは……貴方にしては珍しい失態ですねえ?」

ライブラ「……ふん。それより今はこの小僧についてだ」

シリウス「…………」

アリエス「くふん。まさかあの夜のニンゲンがですか……全く、なんの因果でしょう?」

ライブラ「知らん、俺に聞くな」

アリエス「釣れない反応ですねえ……それで、この子どうします? 殺しましょうか?」

ライブラ「…………」

直下コンマ判定
1~3 アリエス「まあ答え、聞いてないんですけど」
4~6 ライブラ「……開花までは、基本手は出さん」
7~9 先生「見つけたぜ……それ置いてけやゴルァ!」

たすけてー


>>>114コンマ操作したな!?

>無効だ! こんなの無効だー!


直下コンマ判定
偶数 ?「--貴様等、ここで何をしている」
奇数 ライブラ「時間が掛かるのは面倒だ……強引にでも開花してもらうとしよう」

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい


>>>119謝らないでくれ……

>悪いのは……悪いのは全部コンマ神なんだ……

>今まで6回くらい0引いたのに、1回しか偶数引かせないコンマ神なんだ……

>状況悪いのに、死体に鞭打つ感じでシリウスを虐めるコンマ神なんだ……

>戦況決まる状況で必ず低コンマ出すコンマ神……

>コンマ神なん……

>コンマ神めええええ!!


ライブラ「時間が掛かるのは面倒だ……強引にでも開花してもらうとしよう」

アリエス「ほほう……それは随分、面白そうですねえ」ニヤァ

アリエス「くふっ、くふふっ……くふふふふふっ!」

ライブラ「…………」


>…………

>森の中

シリウス「……ん」

シリウス「あ、れ……僕、いつの間に寝て……」

シリウス「っていうか、ここどこ……? 村近くの森、じゃないよね……見覚えないし」

シリウス「どうして……僕はこんなとこに」

シリウス(確か……僕は川辺で……川、辺……?)

シリウス「……魔族っ!」

シリウス「そうだ、川辺にいたら突然ライブラが来て……! 先生が助けに来てくれて、ライブラが引き返そうとして……それから、それから……!」

シリウス「ま、さか……連れ去られた、のか……?」サ-ッ

シリウス「でも……だとしたら尚更、なんでこんな森の中に……」

シリウス「…………」

シリウス「とりあえず、人のいるところに行かなくちゃ……」


>…………

シリウス「……?」

シリウス「今、声が聞こえたような……」

シリウス「…………」

シリウス(遠いけど、物音……? それに人の……大きな声で何か言ってる……?)

シリウス「……これ、まさか……」

シリウス「悲鳴か……!?」

シリウス「くっ、ほんとに何が起きてんの……!?」ダッ

シリウス(とりあえず、早く……早く行かなきゃ……!)

--行ってどうするの?

シリウス(そう誰かに、聞かれた気がした)

シリウス(同時に心臓を鷲掴まれたような感覚と、激しい頭痛に襲われる)

シリウス(座り込みたくなって……でも足は止めなかった)

シリウス(聞こえたような、実際には聞こえなかった言葉に)

シリウス(僕はありったけの声で、答えた)

シリウス「助けられるか、は、分かんないけど! 行かなきゃ、それも分からないじゃないか……!」

--…………

シリウス(今度は何も聞こえない……でも)

シリウス(いつの間にか、頭痛は消えていた)


>…………

シリウス(さっきまでの悲鳴は聞こえなくなってるし……激しい物音も聞こえない……)

シリウス(嫌な予感がする……早く、早くしないと……!)

シリウス「……っ!」

シリウス(木々の間が明るい……森の切れ目か!)

シリウス(ふと、パチパチと物が焼ける音がして)

シリウス(抱える予感は色濃くなっていく)

シリウス「頼むから……気のせいであってくれ!」

シリウス(顔を手で守り、飛び出た枝をへし折って進む。勢いよく森の切れ間に突進しようとして)

シリウス(地面からその一部を覗かせていた根っこに気づかず、つまずいた)

シリウス(何回転か転がり、揺れる視界の中……急いで見上げたその村は)

シリウス(人、人、人……人の死体で、溢れ返っていた)


シリウス(その村は、見える民家の数軒から火の手が上がっていた)

シリウス(けど、そんなことが些細なものに映るぐらい……)

シリウス(山積みにされた6つの死体の山は、異常だった)

シリウス「は……こんな、どうして、こんなに人が……」

シリウス(積まれた人の数は、一つの村に住んでいる人数より明らかに多く……そして)

シリウス(6つの死体の山は、赤ん坊や子供、僕と同じくらいの少年少女、若い男女、働き盛りの年の男女、老け始めの男女、老人に分かれていた……)

シリウス(几帳面で、何より狂気を感じるその分け方に気づいた……気づいてしまった僕は)

シリウス「おっ、おえぇっ……!」


シリウス(目が回る……くらくらする……)

シリウス「おえっ、おえぇ、げぼっ……!」

シリウス(それでも胃の中のものを出し切り尽くすと)

シリウス(ただ、へたり込んでいることなんてできなくて……)

シリウス「そう、だ……生きてる人、は……?」

シリウス(死体の山を視界に入らないように、下を向いて……僕はふらふらと村の中を歩き出した)

直下コンマ判定
1~3 アリエス「くふ、随分と遅いお目覚めですねえ」
4~6 ?「お母さん……お母さあんっ!」
7~9 ?「た、助けて……!」


?「助けて……誰か、助けてよっ……!」

シリウス「声!? っ……!」ヨロッ

シリウス(あ、れ……? 体に力が……上手く、走れない……)

シリウス(早く、助けに行かなきゃいけないのに……)

シリウス(……そうだ)

シリウス「助け、なきゃ……僕が、絶対に……」グッ

シリウス「僕が……!」ダッ

シリウス(湧き上がる使命感は活力を与え……)

シリウス(僕は、声の元へと駆け出した)


少女「誰か……!」

シリウス「っ、いた……!」

少女「ひっ! あ、あなた、誰……!?」

シリウス「僕は……ってそんなこと言ってる場合じゃないよ! 早くここから逃げるんだ!」

少女「逃げる……? 逃げられるわけないじゃない……!」

少女「お母さんも、妹も見つかってないのよ!?」

シリウス「そ、そんなの死んでるに--」バチッ

少女「っ……! 生きてる、みんな生きてる……死ぬわけないじゃない……!」

少女「私が、探してあげないといけないのよ……私、が……」ポロッ

シリウス「あ……ごめん……」


少女「……ごめん、あたし行かなきゃ。泣いててもしょうがなかったのに……」ヨロッ

シリウス「あっ……待って!」ガシッ

少女「きゃっ……!」

シリウス「うわ、ご、ごめん!」

少女「っ……何? あたし、人を捜さないといけないの……」

シリウス(この子一人じゃ危険すぎる……だったら)


シリウス「あの……僕も手伝う」

少女「え?」

シリウス「一人で捜すより、二人の方がいいでしょ? だから手伝う」

少女「……どうして? 私に協力しても、あなたにいいことなんてないじゃない」

シリウス「あるよ。君の家族を捜してる間、僕にこの状況を教えて欲しいんだ」

少女「……?」


シリウス「いきなりここの近くで目が覚めて、この村に来たら、こんな状況で……だから何がなんだか分からない」

シリウス「僕は状況を知りたい、君は人手が欲しい……僕にとってもいい話なんだよ?」

少女「……でも」

シリウス「他人の僕を信じられないのは分かるけど……時間、そんなにないと思う」

少女「っ……お母さんは……細身で、薄い黄色の上着を着てる」

少女「妹は10歳で、髪を後ろで束ねてる。二人ともあたしと同じ髪の色……」

少女「本当に……一緒に、捜してくれるの……?」

シリウス「っ」

シリウス(瞬間。脳裏に浮かんだのは、村の入り口で見た死体の山)

シリウス(僕はそれを押しのけて--)

シリウス「……うんっ、任せて!」

シリウス(力強く、頷いた)


>…………

少女「今日の夜、いきなり外が騒がしくなったの……」

少女「何かあったのかしら……ってお母さんは外に確かめに行って」

少女「騒ぎは大きくなるのにお母さんは帰ってこなくて……心配になって、妹に家にいるよう言ってからあたしも外に出た」

少女「……そしたら村のあちこちで火事が起きてて、あたし慌てて自警団の屯所に走って行ったわ」

少女「でも……誰もいなかった」

少女「話を聞かなきゃって、知り合いの兵士さんの家に行ったの」

少女「兵士さんはいなかったけど、その奥さんから話が聞けて……」

少女「二人組の男女が、家に火を付けて回ってる。でも今みんなが捕まえに行ってるから大丈夫だ……って言われた」

シリウス「二人組の、男女……」

シリウス(ライブラが男の方だとして……じゃあ女の方は?)

少女「……でも安心できないじゃない。あたし、妹を家から出ないよう言っちゃったんだから」

シリウス「……それで?」


少女「もちろんすぐに家に戻ったわ。火も着いてなくて安心したのに……なのに、家の中に妹はいなかった」

少女「言いつけを破るような子じゃないのよ……。きっと、どこかに避難してるだけ」

少女「近所の人に呼びかけたけど誰も返事しなかったし……だからみんな、どこかに身を隠してるはずなの」

少女「……そのはずなんだけど、思い当たるところ全部見たのに誰もいなくて……」

少女「それで、不安になって……助けてって言ったら、あなたが来たの」

シリウス「……なんか。そのタイミングで来るって、すごく恥ずかしいね……」

少女「あたしも驚いたわよ。最後に兵士さんの奥さんと話してから誰とも会えなかったのに……」

少女「しかも会ったのが村の人じゃなくて、全く知らない人なんだもん」


シリウス「うん……まあでも、今の話なら君の家族は大丈夫そう--」

シリウス(本当に?)

シリウス(この子の家族は、あの死体の山にいるんじゃないのか?)

少女「……どうかした?」

シリウス「あ……いや、きっと大丈夫だよ」

シリウス「……大丈夫。みんな必ず、生きてるよ……」

直下コンマ判定
1~3 不幸が少女と少女の家族とシリウスを襲う
4~6 不幸が少女と少女の家族を襲う
7~9 不幸が少女とシリウスを襲う


シリウス「あれ……?」

シリウス(この子の話、何か引っかかるような……)

シリウス(話自体に違和感はないけど……でも何か……)

シリウス「…………」

少女「? どうしたの?」

シリウス「……あ、いや。なんでも--っ」

シリウス「ねえ……今、何か聞こえなかった?」

少女「…………。あたしには聞こえないけど……」

シリウス(……いや、確かに聞こえる)

シリウス(っ……これは……)

少女「ねぇ、何が聞こえるの?」

シリウス「……人の声」

少女「っ! どっちから!?」

シリウス「……だけど、君は来ない方がいいと思う」

少女「……何それ。ここで待ってろって?」

シリウス「だって……」

シリウス(言わないべきかもしれない。ほんの一瞬だけ、そう思った)

シリウス「だって聞こえて来たのは--悲鳴だから」


>…………

シリウス「……かなり食い下がられたけど、納得してくれて助かったな……」

シリウス(あの後、様子を見るなら一人の方が都合がいいということで、僕は先行して音の発信源に近づいている)

シリウス「一人しかいけないならあたしが行く……って言われた時は、僕の方が折れそうだったよ……」

シリウス(お母さんとお姉ちゃん、あの子も……村育ちの女の人は、僕よりも度胸あるなぁ)

シリウス(最後は押し勝ったけど……っと、余計なこと考えてる場合じゃないや)

シリウス「集中集中……」

シリウス「…………。音は近くなってるけど……」

シリウス(……最初の頃より小さくなってる)

シリウス「ふぅ……急いだ方がいいかもしれない……」


>…………

シリウス(音の出どころを探して行き着いたのは、村と外を隔てる門の前だった)

シリウス(現在僕は、その門を背にして息を整えているのだが……)

シリウス「はぁ……」

シリウス(村の一部を囲むように作られた柵……途中で一度またいだ時から、まさかとは思ってたけど……)

シリウス「村の外からの音だったとは、我ながらよく聞こえたよね……」

シリウス(まあ……家に火を付けられて危ないなら家のない外に逃げればいいっていうのは、あながち間違いじゃないんだろうけどさ)

シリウス「…………。さて……」

シリウス(呼吸は整った。あの子とも約束したし……)

シリウス(この先の様子、見に行こうか……!)


シリウス(僕は門に張りつき、顔だけを出して門の向こうを確認しようとしていた……)

シリウス「っ……」

シリウス(--息苦しい。この門の先は、死体の山かもしれない。そんな悪い予想ばかり脳裏をよぎる)

シリウス「はぁ、はぁ……!」

シリウス(見たくない……見たくない、見たくない……っ!)

シリウス「だ……ダメ、だ……」

シリウス(怖い。逃げたい。そうじゃない、逃げるな。無理だって、どう考えても人死んでるよ。ああダメだ、約束したじゃないか。見ないと、だから無理だって。もう嫌だ、見たくない、帰りたい)

シリウス「--助けたい」

シリウス(助けたい、助けたかった。あの犬もミーラもあの子だって。助ける、助けなきゃ)

シリウス(そうだ……僕があの子を、助けなきゃ)

シリウス「だから絶対に……絶対、大丈夫」

シリウス(--僕は、その門の先を覗き込んだ)


シリウス(覗き込んだ……その先は)

シリウス「あ、あれ……?」

シリウス(たくさんの……恐らく50人ほどが集まり、寄り添っていた)

シリウス(当然死体ではなく、生きている人間だ)

シリウス「これは、どういう……」

男「……んあ? おい、そこに誰かいんぞ!?」

シリウス「えっ……」

シリウス(どうやら呆然としすぎて、身を隠すのがおろそかになっていたらしい……)

シリウス(まごつく間に僕への注目は集まっていき、男の人は武器を手に取り始めた)


シリウス(武器を手に持った男たちは僕へにじり寄り、女性や子供は僕から遠ざかる……)

シリウス(ここまで来れば混乱している僕も、自分が敵と思われているらしいことに気づいた)

シリウス「えっ、や、違います! 僕は人探しをしてるだけで……!」

男「信じられるか! おめえもあの、魔族みてえな出で立ちした野郎の仲間なんだろ!」

シリウス「魔族……えぇと、全然仲間とかじゃないんですけど、そいつの目って青色でしたか……?」

男「そうだ! やっぱり知ってんじゃねえかよ!」

シリウス「違うんですって! むしろ僕もそいつにさらわれてですね--あ」

シリウス(僕は目を泳がせ……そして偶然、その子を見つけた)


シリウス(10歳ぐらいの女の子。あの子と同じ髪の色で、後ろの髪を二つに分けて結んでいる)

シリウス(顔立ちも似てるし……間違いない、あの子の妹だ!)

シリウス「き、君っ!」

見ず知らずのシリウスから突然指で指された女の子は、訝しげに問い返す。

女の子「……あたし?」

シリウス「そう! いきなり僕から言われても信じられないかもしれないけど、僕は君のお姉ちゃんから頼まれたんだよ! お母さんも一緒に探すよう頼まれたんだけど……」

女の子「……いない」


シリウス「えっ? ……あ、ごめん」

シリウス(お母さんの方はいない……二人無事ってわけにはいかないか……)

シリウス(……けど、妹の方は見つかったんだ。母親も見つかるかもしれないよね……!)

シリウス「……とにかく君のお姉ちゃんから、君と君のお母さんを探すよう頼まれてたんだ! 大丈夫、すぐにお姉ちゃんを連れて来るから!」

女の子「……違う。いないのは、二人」

シリウス「え……?」

シリウス(二人……父親のこと? でも……ならどうしてあの子は、お父さんを探すよう頼まなかった?)

男「……おい」

シリウス「え……は、はい……」

シリウス(……なんか、さっきよりも顔が恐いような……)

男「あんまし適当なこと言ってんじゃねえぞ。この子の母親と姉が--」

男「--死んでるのを見たやつが、こっちにゃ何人もいんだからよ」

シリウス「……は?」


シリウス「い、いや……けど僕は本当に」

不意にシリウスは、先程少女の話を聞いた時に覚えた違和感を突き止めた。

シリウス(--僕がここに来れたのは、この村の方から声が聞こえたからだ)

シリウス(なのにあの子は、その音について何も話していない)

シリウス(……僕には聞こえたけどあの子には聞こえなかったのか?)

シリウス(さっき、この場所から聞こえた音に僕は気づいたけど、あの子は気づかなかった……多分僕の方が耳がいいんだろう)

シリウス(だとしても……村にいたあの子と、僕がいた所じゃ距離が違いすぎる)

シリウス(それにたくさんの音があった森の中……小さな音なんて掻き消される場所にまで届く音を……)

シリウス(あの子に、聞こえていないはずがないじゃないか)


少女「……あぁ、ちゃんと探してくれてたんだ」

シリウスの背後から現れた少女……その登場にざわめき声が上がる。

シリウス「っ……!?」

少女の知り合いからだろうか。必死な声音で問い詰める、たくさんの声が飛んで来た。

しかし彼女はその一切を無視し、ゆっくりとシリウスに近付いて行く。

少女「ありがとう。あなたのおかげで妹と会えたわ」

シリウス「っ……君は……」

シリウス「君は、誰なの……?」


少女「…………」

少女「まあ……私の演技は及第点でしたかねえ」

シリウス「何を……っ!?」ガチン

シリウス(この、金縛りみたいのは……まさか!)

少女?「悲鳴を聞くのが楽し過ぎて、予定していない音まで送ってしまったようですが……」

少女?「気付かれたのは仕上げの段階。結果は変わらないでしょうし」

シリウス(間違いない……こいつは……!)

シリウス「おま、え……アリ、エス……か……!」

少女?「くふっ……ライブラ、派手にやりますよ!」ニヤァ

状況が掴めず、寄り添い固まっていた50人は……直後。

風の刃に首を落とされ、土の槍に心臓を貫かれ……たった二人の魔族に、いとも容易く蹂躙された。


シリウス「あ、あぁあ……!」

シリウス(さっきまでは生きていた、話していた、その人たちは)

シリウス(……今、死んでいる)

シリウス「…………」

シリウス(なんで……なんで、こんなに……)

アリエス「くふっ、くふふふっ……! 良いですねえ、そそりますねえ!」

アリエス「ニンゲン共が蹂躙される姿は! 最ッ高ですねえっ! くふっ、くふふふふふっ!」

シリウス「この人たちが……何をやったんだよ……」

アリエス「くふん?」

シリウス「どうして……どうして殺したんだよ! お前ら一体、何が目的なんだよ!」

アリエス「あぁはぁ……その顔、そそりますねえ……」

シリウス「ふざけるな! 答えろよ……! お前らは、どうしてこの人たちを殺したんだ!?」


ライブラ「それは全て、貴様の為だ……小僧」

シリウス「は……僕の、ため……?」

ライブラ「そうだ。貴様に最初に見せた6つの死体の山も、ここで横たわっている死体達も、全て貴様を開花させるために我々が殺した」

ライブラ「最も……六つの死体の山は、アリエスが暴走して近隣の村人を皆殺しにした結果のものだがな」

アリエス「おや? 私としては作戦成功のために尽力しただけなのですがねえ」

シリウス(開花……なんだよ、それ……)

ライブラ「貴様が魔族へと開花するには、人格を変貌させ、理性を破壊するほどの強い憎しみの感情を抱く事が鍵となる」

ライブラ「そのために貴様を攫い、これ程手の込んだ仕掛けを施した」


シリウス「そんな、ことの……ために……?」

ライブラ「そんな事だと? だが、これで貴様は魔族となる準備は整った」

ライブラ「親子二人から、殺す前に全ての情報を吐き出させ、その内の一人にライブラを成りすまさせ」

ライブラ「結果、貴様は救おうとした相手に騙され、その元となったニンゲンはとっくに殺されていた」

ライブラは乱暴に、俯くシリウスの髪を引っ張った。

絶望、失望、無力感……それらが渦巻くシリウスの瞳を覗き込み、ライブラは問い掛ける。

ライブラ「小僧、どんな気分だ? 誰一人救えず、自身の無力さゆえに何一つ守れない」

ライブラ「貴様の為に殺された死体の山を見上げて何を思う? それでも憎しみが足りないようなら、貴様の住む村からも新しく調達してやろうか?」

シリウス「あ……止め、て……」

ライブラ「貴様の開花が遅れる程に、積み上がる山は高くなるが……さあ急げ、アリエスは手が早いぞ?」


……あの人たち、出血酷いけど……今ならまだ助かるかなぁ

クビが取れてる人はシんじゃったろうけど……

ウメき声とか聞こえるし……ああ、僕が魔術を使えればなぁ

そうだ……あの女のコは……?

……うわぁ……おナカからたくさんチが出てるや……

ああ、だめだ。……シュッ血がヒドい……

このコ、もうシんじゃうな……可哀ソウに

僕は?

僕も死ぬのかな?

……そんなの、どうでもいいなぁ

ああ、アタマ痛い

ヒドい熱があるみたいだ

ハきケもする

ツカれたなぁ……もう、いいや

直下コンマ判定
偶数 シリウス、?に覚醒
奇数 シリウス、魔族に覚醒


シリウス「あがっ……!」ズキン

虚ろに開かれていたシリウスの目が、突如大きく見開かれた。

アリエス「ライブラ、これは……」

ライブラ「ああ、--開花だ。……ここを離れるぞ」ヒュン

小さく頷き、ライブラは遠くへと跳び。

アリエス「ええ……何が起きるか分かりませんしね」バッ

アリエスも急ぎその場を離れる。

そして……残されたシリウスは、頭を抱え。

シリウス「あがが……うあ、あがぁ……!」ズキズキ

髪を振り乱し。

シリウス「あぐ、う、あ、あぁあああ……!」ズキズキ

顔を掻き毟り。

シリウス「あっ、う……」

一瞬の静寂の後に。

シリウス「あ、あぁ……あああアアアアアアァァ!」

シリウスは--灼熱の炎に包まれた。


……憎い。憎い、憎いなあ。

……誰がだっけ?

全部……そう、全部だ。全部憎い。

生きてるやつら、まとめてぶっ殺したいなあ

--そんなことをしちゃダメ

ダメ? ……なんで、何が?

全部焼き殺してやりたいんだよ

--助けなきゃ

誰を? 誰が? 

誰かを助けるやつら?

誰かに助けを求めてるやつら?

僕はそいつらを殺せばいいの?


--心を呑まれちゃダメ、自分を思い出して

思い出すぅ?

意味分かんないよ、わけ分かんない

何もかも壊せば、殺せば、絶対楽しいよ

(違う……そうじゃない)

っ……何、今の

気持ち悪い、どうやったら消せるかな?

--あなたには、戻らなきゃいけない場所がある

そんなのないよ、あっても焼き尽くして灰にする

(助ける……助けたい……見捨てるなんて、したくない)

……うるさいなあ

僕を焼けば、君たち消える?

直下コンマ判定
1~3 いいから黙ってなよ、じゃなきゃ殺すけど?
4~6 ああうざったい、早く誰か殺したいな……
7~9 (戻らないと……僕は、みんなのいるところに……)


いいから黙ってなよ、じゃなきゃ殺すけど?

(……僕は、必ず帰る。魔族なんかに……あいつらと同じになったりしない)

はいはい、うっとうしいから早く消えてよね

--……それでも、あなたなら……

僕なら? うん、僕ならいっぱい殺すなあ……

楽しいよね、殺すのっ!

……さぁて

最初は……誰から殺そっかなぁ?


シリウス「…………」パチ

シリウス「んあ……すっごい焼けてるよ……」

シリウス「ん~……ふふ、いい匂い」

シリウス「……うん? 君ら誰?」

ライブラ「……我々の新しき同志よ。目覚めの気分はどうだ?」

アリエス「ほう……額の宝石は一つだけですか。手間の割にはかなりの雑魚みたいですよ?」

ライブラ「黙れ。同じ志を抱く者なら等しく同志だ。強さに依るものでは断じてない」

ライブラ「それに制約一つであの炎を扱えるならば、通常のニンゲンより余程優れたものだろう」

アリエス「……比べる対象、間違ってると思いますがねえ」

シリウス「…………」

直下コンマ判定
1~3 シリウス「…………」ジ-
4~6 シリウス「君ら見てると、なんか焦がしたくなってくるんだけど……なんでか知らない?」
7~9 ライブラ「ッ、アリエス!」


シリウス「う~ん……?」

ライブラ「……どうかしたか、同志よ」

シリウス「あ、いいや。殺そ」ボウ

ライブラ「ッ、アリエス!」

アリエス「分かってますよ……!」バッ

シリウス「へえ……。何その土の板。全然燃えないじゃん」

ライブラ「……どういうつもりだ、小僧」


シリウス「どういうつもりって言われてもなぁ……君ら見てるとさ、ムショー……っに殺したくなって来るだよね」

シリウス「そっちこそ、なんでか知らない?」

アリエス「くふふ……ライブラ、この子ダメですよ。ネジ何本か飛んでるみたいです」

ライブラ「…………。躾が必要なようだな、小僧」

ライブラ「アリエス、殺さずに生け捕れ」

アリエス「くふ……まあ、これだけ動いて成果なしというのも癪ですからね……付き合いますよ」

>戦闘開始


>今日は終了

>…………

>……コンマ、超低空飛行でしたね

>それなのに予定変更して作った、アリエスに殺されるコンマは回避していくんですから

>いよいよシリウスには疫病神でも憑いていそうです

>生かさず殺さず……不幸のどん底に叩き落とす

>鬼畜ですねえ、本当に……

>再開は明日の18時くらいです


>早いけど13時30分頃まで進めていきます


名前・シリウス・ストレイドッグ
体力・88
精神力・73
筋力・15
魔力・14
耐久力・50
敏捷・61
器用・54
【属性】土石
【技能】直感
【固有技能】焼き焦がす者

名前・アリエス
体力・60
精神力・110
筋力・65
魔力・95
耐久力・60
敏捷・75
器用・90
【属性】土石
【技能】?
【固有技能】阻み封ずる者

名前・ライブラ
体力・90
精神力・120
筋力・75
魔力・100
耐久力・85
敏捷・80
器用・60
【属性】風空
【技能】?
【固有技能】消え去る者

直下コンマ判定
1~3 アリエス・ライブラ優勢
4~6 互角
7~9 シリウス優勢


全身から大量の炎を吹き出し、狂気に染まった笑みを浮かべるシリウス。

シリウス「えへっ、どうやって殺そっかな~!」

アリエスとライブラは隙のない、しかし余裕さえ感じさせる体勢で確認し合う。

ライブラ「まずは小僧の制約内容を解き明かす」

アリエス「分かっていますよ。あの子を好き勝手に暴れさせ続ければいいのでしょう?」

ライブラ「……油断はするな。危険と判断した場合は、すぐに小僧の動きを止めろ」

目を交わし、頷き合った。

直後にシリウスの左右へと散開し、それぞれがシリウスの炎を観察する。

高熱ではあるが特筆する程のものではない。通常の火炎属性の魔術と同程度の温度に感じる。

しかし注意すべきはその量か。

先程から絶え間なく炎を生み続けているというのに、シリウスの顔に疲労している様子は微塵もない。

しかも炎は霧散する事なく、シリウスを覆う炎の鎧は増し続ける一方だった。

ライブラ「……これは、あまり時間を掛けない方が良いな」


シリウス「死ー……んでっ!」

声と同時。

シリウスに巻き付いていた炎は、さながら一つの生き物のように二人に襲い掛かった。

アリエスは土の壁を複数作り、炎の勢いを殺して避ける。

ライブラはシリウスの死角に飛び、炎から逃れるが。

ライブラ「っ!?」

完全にシリウスの視界から外れた場所。

しかし炎は蛇行し、移動した先にいたライブラを襲った。

ライブラ「くっ……!」

咄嗟に風の壁を張り、上空に避難する……が。

僅かに掠めた炎に、ライブラの右足は火傷を負わされていた。


アリエス「ライブラ!?」

ライブラ「問題ない、引き続き小僧の制約を--アリエスっ!」

上空からアリエスを見たライブラは、咄嗟に警告の声を上げる。

アリエス「ぐあ……!?」

シリウスの背後から細く伸びた炎がアリエスの背後に回り込み、一瞬にして彼女を呑み込んだ。

>アリエス体力 60→45

シリウス「殺せたぁ!? やった、殺せちゃったよ! あは、あははは!」

アリエス「勝手な事を言わないで貰いたいですねえ……!」

炎からアリエスが飛び出し、特大の土壁で炎を断絶する。

アリエス「ライブラ! この子人格破綻してますけど、知性は残ってますよ……!」

ライブラ「…………」

直下コンマ判定
1~3 ライブラ「アリエス……小僧の全てを縛れ」
4~6 ライブラ「アリエス……小僧の動きを縛れ」
7~9 シリウス「……君たち、もうちょっと鳴いてくれない?」


ライブラは小さく溜息を吐き……。

ライブラ「アリエス……小僧の全てを縛れ」

アリエス「くふっ。……いいんですか? 制約の調べようがなくなりますが」

ライブラ「構わん。力については後々調べればいい……まずは、小僧に躾をしてからだ」

アリエス「くふふっ、それはそれは、怖そうな話ですねえ」

アリエス「あの子が少々不憫ですが……まあこの傷も負わされたことです。彼には地獄を見てもらいましょうか」


シリウス「あははっ、死んでっ、死んでっ。さもなきゃ殺すっ!」

ライブラ「…………」

アリエス「くふふ、貴方の最初の躾は……『挑んではいけない相手がいる』というのを覚える事ですねぇ」

シリウス「はあ? 何言って--っ」ガチン

シリウスが体の動きを止めたのと同時、それまで吹き出し続けていた炎は止み、その体を覆っていた炎は霧消した。

アリエス「全く……体を止めるのはともかく、魔術を止めるのは骨が折れるんですよ?」

ライブラ「だがこれで捕獲は完了した。……城に戻るぞ」

シリウス「っ……っ……」

直下コンマ判定
1~3 ライブラ「ここにいるニンゲン共は……一応始末していくか」
4~6 アリエス「ライブラ……ここのニンゲンで遊んでいってもいいですかねえ?」
7~9 シリウス「……ふざ、けん……な……!」


>直下、頼んだぞ!

直下コンマ判定
偶数 (僕……は……! 僕、は……!)
奇数 ライブラ「移動中に万が一があれば面倒だ……小僧、少し眠っていろ」


あーあ……負けちゃった

体動かなくなるとか、ずるいよねぇ

……はぁ

殺されるかな? どんなふうに?

火あぶり、水責め……頭グシャッ、は面白そうだなぁ……

どうせ殺されるなら、殺される前にたくさん殺しておきたいなぁ

……でも、まだ死にたくないなぁ

まだまだいっばい(みんなと話したい……)……は?

話す? 誰と?

……ああ、なるほどね

話したやつを殺すのかぁ……それは思いつかなかったよ

もっとたくさんの(友だちに会いたい……)

…………


僕は(家族に会いたい……)

もっと(オルガと話してみたい……)

絶対(ミーラを助けたい……)

今までより(たくさんの人に会いたい……)

……うざいなあ

うざい。うざい、うざい。うざいうざいうざいう(諦めたく、ないな……)ざいうざいうざいっ!

うっざいんだよ、お前!

そんなに殺されたいの、そんなに焼かれたいの!?

……いいよ、じゃあ出て来なよ

僕が--絶対殺してあげるから

直下コンマ判定
偶数 (僕は……君になんか殺されないよ)
奇数 ああ、やっぱり--君は今すぐ殺しちゃお


>中断


ああ、やっぱり--君は今すぐ殺しちゃお

(無理だよ……僕は君の手の届かないところにいる……)

……ふふ、ふふふっ

君、前の僕なんでしょ?

弱虫で弱者で偽善者で、助けるなんて言いながら守られてばっかりで、絆なんていう存在しないものに縋る、泣き虫のニンゲンで

今も僕の中でしつこく、諦め悪くねばってるシリウスなんだろ?

君が僕の中にいるんなら--塗り潰してあげるよ、殺意で

(…………)

殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい(助けたい……)殺したい殺したい殺したい

殺したい殺したい(会いたい……)殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい

コロしたいコロしたいコロしたい(ミーラ……)コロしたいコロしたいコロしたいコロしたい

コロ死たいコロ死たいコロ死たいコロ死たい(オルガ……)コロ死たいコロ死たいコロ死たいコロ死たい

殺死たい殺死たい殺死たい殺死たい殺死たい(先生、騎士さま……)殺死たい殺死たい殺死たい殺死たい

殺死体殺死体殺死体殺死体殺死体殺死体(お父さん、お母さん、お姉ちゃん……)殺死体殺死体殺死体殺死体殺死体殺死体

ぶっ殺したい!

あんな六個しかない山より、もっと高く! もっといっぱい!

僕の炎で、その山を!

焼き尽くしたいっ!

…………

……ふふふ、ようやく……死んだねぇ

--弱虫シリウス君?






かつての心優しき少年は死に


新たに生まれたるは、殺意の炎に猛り狂う悪鬼


絆を紡ぎ、巨大な悪意に立ち向かう物語は終わりを迎えた


……ならばこの物語も、少年と共に一巻の終わりとなるのが


正しき結末というものやもしれない


直下コンマ判定
偶数  はい
   →いいえ
奇数 →はい
    いいえ


>……ふぅ

>魔族シリウスでも交友できるキャラ、これで考えなくてよくなるのか……と安心する反面

>終わっちゃったかぁ……という気持ちもある不思議

>正直、色々と予想外の展開になり過ぎてハラハラドキドキしましたよ

>またやろうって気分にはなりませんが

>ミーラやオルガ、想定していたイベントが出来なくなるのは残念ですが

>シリウスが魔族化した時点で半分諦め、人間シリウスが消えた時点で完全に諦めてましたし……ショックという程じゃありませんね

>それでは安価・コンマに協力して下さった皆様、ありがとうございました

>数日はこのスレに残っているので、何かしら聞きたかったことなどあれば返答させてもらいます




   終 わ り


とりあえず乙。しかしコンマ判定厳しすぎたね。少なくとも0偶数後のはやり過ぎ。
転がしようによっては面白くなる余地が大きかっただけに残念だ。

なろうには書かないのですか?
以前の今後の展開についてのときになろうに移籍するに投票した身としてはこのまま終わるのはさみしい

乙 バッドエンドを差し引いても面白いssだったのは確かだし、コンマのシステムも負担は大きそうだけど新鮮で良かった
序盤で少し言われてたビーストマスタールートも選択とコンマ次第であったのかな?


>>>215

>コンマを厳しくしたのには理由はいくつかあるのですが……

>パッと浮かんだ展開が、呑むか呑まれるかしかなかったので心のままにやってみました

>そしたら見事に呑み込まれました

>>>216

>なろうはハーレム・主人公最強・ご都合主義の小説じゃないと評価が厳しいのです

>そして>>1は、人気の出ない小説を書き続けるのが嫌いです

>なので、あそこで続きを書くならそういうタグが付きます

>いいんですか?

>コンマも安価も取りませんよ?

>変更点もたくさんありますよ?

>それでも見たいですか?

まあちゃんと完結したものも読みたいし、another story 的な感じで割り切れると思うから
>>1が書けるなら書いて欲しい


>>>217

>ありがとうございます、その一言でとても救われますよ

>ですが>>1は不当な評価が嫌いなので、一つ言っておきます

>この小説のコンマシステムは、30スレ以上続いた異能力バトルssが元になっています

>交友ランクシステムはペルソナシリーズが元で

>シリウスの魔族化は進撃の巨人を考えながら書きました(なので4月15日前夜には、父親とのイベントを起こす予定でした)

>ミーラは、安価で出た口癖がピタリと嵌まっただけで>>1が造ったものではありませんし

>口調は物語シリーズの戦場ヶ原ひたぎを基盤にしています

>それとあの犬は、余程高コンマ連発しないと仲間にはなりませんでした

>……正直たったあれだけでも、犬の鳴き声がワンパターン化していたので

>それこそ人化でもしないと、物語終盤は「わふん」「わん」の二つしか言わないロボットになってましたよ……

あー終わっちゃったか…まあ十分楽しませてもらったよ
安価スレはきちんと最後まで責任もって終わらせない人が多い中バッドエンドとはいえ最後までやりきった>>1は立派だよ
またどこかで>>1の作品が読めるならハッピーエンドの作品も読みたいね


>>>219

>書けないことはありません。エタる確率はなきにしもあらずです

>…………

>……でも、あの……

>……権利関係、大丈夫ですかね……?

それを言うならミーラの「私はまともよ」の元ネタは最近読んだがるぐる!の雨霧八雲をちょい変えただけだけどね
騎士の試験はどんな内容を予定してた?


>>>221

>ありがとうございます

>いつか必ずハッピーエンドの小説も書くので、見ていただけたら幸いです

>……実は更新が数日途切れた際に、エタりかけてたんですよ?

>ペルソナ4Dやってるって言ってた時ですね

>まあ、付けられた乙コメを見て復活しましたが

>そのせいで書いていた伏線の一部を忘れて、後から色々「やば……!」ってなりました


>>>223

>100引く7項目の能力値(筋力なら15)=目標値(筋力なら85)

>目標値以上なら合格で

>最低4項目の合格が、入学への条件でした

>ちなみに実技試験は死なない戦闘イベントが発生、勝利する度に学内での知名度が上がっていました

>知名度が高いと、ぶらつくで交友可能の生徒との……って、これは蛇足ですね


>>>225補足

>直下コンマが目標値以上なら合格でした

 小ネタ

>最初に選んだ属性選択、結局本編では活用されなかったな……

>そう思っているそこの貴方!

>いいえ、そんなことないんです!

>実は、シリウスのスタートに深く影響していたのですよ!

火炎属性・鍛治師の父を持つ、山生まれ。最初は魔術を使えない

水氷属性・父親が医者で、都市に生まれる。最初から魔術を使える

土石属性・普通の農村の生まれ。最初は魔術を使えない

風空属性・本編とは別世界、魔術を習う学校の生徒としてスタート。最初から魔術を使える

雷属性・旅人スタート、家族が全員死んだ直後にスタート。最初からかなり魔術を使える

光属性・シリウスの世界の一大宗教、そこに所属する夫婦の生まれ。展開次第で神様が出て来た。最初から魔術を使える

闇属性・上同様の生まれ、ただし忌み子のため迫害され、シリウスは悪人スタート。最初から魔術を使える

>実はこんな感じでした

密かに楽しみにしていたスレが終わっちゃったよ…

泣き虫な悪人スタートは見てみたかった
魔族の能力の制約って何?
アリエスと魔族化シリウスの能力の制約は何だったの?


>>>227

>楽しみ……ありがとうございます

>誰かに楽しまれていたなら>>1にとっても幸いです

>>>228

>魔族の能力の制約とは、まさに文字通り魔族それぞれが持つ固有能力に付いた縛りのことです

>制約の数は額の宝石の数と同じで、宝石が多くなればなる程に能力は強力になり縛りも増えていく……という感じ

>アリエス・ライブラは6で、シリウスは一つでしたが

>6つ考えるのは辛いので、これやられたら勝ちようないがないな……って思ったのを制約として追加していく予定でした

>ライブラの『目に見える範囲しか飛べない』『飛ぶ際は自分も飛ぶ必要がある』は

>物を相手の体内に直接送るという確殺攻撃を封じるためのものです

>シリウスの制約についてはノープランで、書いてる最中に思い付くだろう……っていう感じで未来の>>1に投げ渡してました

>まあ、かなりキツめのものを想定していましたがね

正直シリウスには幸せになってほしかったな
とにかく乙


案の定都合の良いようにならない展開にケチつける子が出てきてたけど
奇数偶数じゃなくてもラストは2連続コンマ3だから結局最悪の結末は免れないんだよなぁ・・・

先生の授業で習得できるスキルは先生は全部使えるんですか?
雄叫びをする先生はちょっと見たかった

色々考えてたであろう前半の全てを投げ捨てて唐突な展開からその場の勢いで終わりを迎える
打ち切り漫画だこれ!


>>>230

>>>231

>不思議な事に、書いている最中は気付かなかった事なのですが

>コンマ表の元となったスレは、主人公が1スレ経るごとに10回くらい死んでました

>あれ? これって死んで当然、っていうかよく1スレもったな……

>>>232

>先生が全て使えるわけではありません

>例えば雄叫びなどは、先生に午前中ずっと面倒事を押し付けられ

>勝手過ぎる先生に最後はシリウスが怒鳴り、経験値が溜まっていくというちょっとコメディ染みた内容でした

>でも安価で選ばれるのは常に剣術だったので、そういったもろもろは入れられませんでしたがね……


>>>233

>まだです……

>完結後に小説家になろうの質問版を巡り、利用規約で他の組織と連携しての利用はうんちゃらかんちゃらを見付け

>ssは組織の内に入るのか、そして移籍は可能なのか、運営にメールを送らせていただきました

>返答が可であれば、見る人がいるか安価を取り

>1の腰が上がる人数が続きを望んでくれるなら、なろうのサイトでリメイク版を載せます

>……まあ、不可であったりメールの内容が不適切として返信が来なかったりすると

>このスレは一週間後にHTML化の依頼を出されて、本当の意味で打ち切りになりますがね


>色々と考えてみました

>色々と調べてみました

>ネットで『重複投稿』で検索してみました

>出て来ました

『> ■小説の重複投稿について
> 小説家になろうでは、他サイトとの重複投稿を許可しております。
> その際には、「重複投稿であること」をあらすじ欄に記載して下さい。
> 他サイトで掲載している作品には、確認しやすい箇所に小説家になろうへ投稿していることを書いていただけると
> 助かります。
> 個人サイトと小説家になろうの両方に掲載を行う場合も、これに該当します。
> これは他者作品の無断転載でないことを確認するための手段ですので、ご協力の程お願い致します。
> ・重複投稿とは
> この場合は「複数のサイトに同一の小説を掲載すること」を言います。
> 小説投稿サイトによってはこれを禁止していることもあるので、各所のルールに準じて下さい。』

>ネットって、本当に便利ですねえ……

>そんなわけで安価を取ります

>続きを希望してくれる方が5人くらいいると>>1が頑張ります

>期日は一週間後まで

続き頼むよ

ついでにコンマ表の元になったスレも気になる


>5人……それじゃあ頑張っていきますか

>一週間後には一話目をアップ出来ると思います

>URLを貼ったり作品名を書くと宣伝臭くなるので

>続きが気になる方は、小説家になろうのサイトにて

>キーワードにssリメイク版、文字数少ない順にして検索して下さい

>>>239

>【オリ設定】安価とコンマで異能バトル 、というスレです

>とても面白いssでしたよ


>この酉を付ける事はもうないだろうから、それに関するちょっとした小話

>前スレの始めに「酉を付けたら?」と言われたのですが

>酉の付け方を良く知らなかった>>1

>#の左右どちらに文字を入れればいいのか、全く分からなかったのです

>なので左にはスレ主、右にはすれぬしと平仮名で入力していました


>それではHTML化の依頼、出してきます

>最後に安価・コンマに協力してくれた皆さん、ありがとうございました

>さようなら

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