【安価】コナン「なんだって!?」 (155)

服部「ほんまや!さっき大滝はんから聞いたんや!」

コナン「 >>2 が殺されたなんて嘘だろ!?」

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高木

コナン「高木刑事が死んだなんて…」

服部「お前今夏休みやろ?はよう大阪に来るんや」

コナン「わかった…」

~~

あ、今回は真面目なSSにしたいと思います

~~

服部「こっちや工藤!」

コナン「服部!高木刑事が死んだって本当かよ!?」

服部「…ああ」

コナン「クソッ…どういうことなんだよ!」

服部「とりあえず現場に行くで。大滝はんがおる」

コナン「…ああ」

~廃工場~

大滝「平次君!…と、コナン君」

服部「こいつも現場に入れさせたってくれや」

大滝「で、でもそれはのぉ…」

コナン「お願いします!!」土下座

大滝「わ、わかった!とりあえず頭をあげてや!」

服部「高木刑事がおったのはどこなんや?」

大滝「ああ、とりあえずついてこいや」

コナン「…」

~廃工場 資材置き場~

大滝「あの白い線…あそこで高木刑事が…」

コナン「…」

服部「死因はなんや?」

大滝「死因は >>9 や」

後頭部を銃で撃たれた

大滝「後頭部を銃で撃たれて即死。銃創と周辺の火薬からして遠距離から撃ったものらしいで」

服部「犯行時刻は?」

大滝「えーっと…8月4日、つまり昨日の深夜10:00~11:00や」

服部「第一発見者は?」

大滝「この廃工場の所有者や。そろそろ土地を売りに出そうと色々始末しようとしたらしいで」

大滝「そして…高木刑事の遺体を発見したというわけや」

コナン「誰も発砲音は聞かなかったの?」

大滝「ああ…この辺は人があまり通らないところらしいからのぉ。誰も聞いとらんかった」

服部「その所有者っちゅーのは怪しくないんか?」

大滝「いや、犯行時刻には飲み屋にいたらしいで。裏もとれとる」

コナン「この工場って他に誰か出入りしないの?」

大滝「まあ買い取り主は何回か訪れてたみたいやが、犯行時刻のような深夜に行ってないんや」

大滝「それに、その買い取り主は老人やからのぉ」

服部「遺体から何か見つかったんか?」

大滝「あ、そうや。遺体から…これが」ゴソッ

服部「指輪?」

大滝「ああ。今それを売ってる店を探しとるところや」

コナン「…イニシャルがあるね。【T.Y. & S.M.】…」

服部「…」

大滝「心当たりがあるんか?」

コナン「…うん」

服部「他にはなかったんか?」

大滝「いや、手懸かりになりそうなものは何も…」

コナン「…」

服部「凶器は?」

大滝「えーっとな…ニューナンブやな」

コナン「!?」

服部「なんやて!?」

大滝「つまり…凶器が警官の銃っちゅー確率が高いわけや」

コナン「高木刑事のものじゃないの?」

大滝「ふつうホルスターがついてるはずなんやが、高木刑事は持っとらんかった」

大滝「必ずホルスターは携帯しておくもんやからな。ホルスターを服に付けたあともなかった」

服部「そういえば、どんな服やったんや?」

大滝「なんや洒落た服やったらしいで」

服部「洒落た服?誰かに会っとんたんかい?」

大滝「高木刑事が誰かに会うっちゅーことは誰も聞いとらんかったらしいからのぉ」

大滝「今こっちで探しとるわ」

服部「なんか怪しい痕跡とかなかったんか?」

大滝「あそこ…高木刑事がおったところが濡れてたらしいで」

服部「濡れてた?」

大滝「ああ。何で濡れてたのかはわからんが…」

大滝「今鑑識であれが何の物質なのか調べてるで」

コナン「…」

服部「工藤…やなかった。坊主は何か聞きたいことはあるんか?」

コナン「誰かの指紋は見つからなかったの?現場とか証拠品とかに」

大滝「それがのぉ…高木刑事、この廃工場の所有者、買い取り主の指紋しか検出されなかった」

コナン「…そっか」

服部「もうないか?」

コナン「うん。いいよ」

マジキチにしたがる奴も多いし重要安価は選択肢にした方がいいな。

~~

服部「…どうする?」

コナン「…調べるっきゃねーよ。たとえそれが困難だとしても…」

コナン「俺は高木刑事を殺した犯人が許せねえ!」

服部「…その意気や!俺も手伝うで工藤!」

コナン「服部…サンキュー」

>>17
はい。今回はそういう感じでやりたいと思います

服部「さて、何から調べるんや?」

コナン「そうだな…」

1.聞き込み(高木刑事の犯行当日の行動) 2.指輪についての調査

>>21 番号をどうぞ

コナン「まずは聞き込みだ。当日の行動を洗わなきゃな」

服部「誰からいくんや?」

コナン「そうだな…大阪の人か、東京の人になるだろうな」

服部「どっちからにするんや工藤?」

1.東京 2.大阪

>>23

2

コナン「大阪からにしよう」

服部「なんでや?」

コナン「警視庁の高木刑事が大阪で死んだんだ。大阪に何か重要な用事があったに違いねえ」

服部「せやな。今回はそれが重要なカギを握ってそうやな」

コナン「それじゃ、大滝さんの所に行こう」

服部「よっしゃ」

~~

~大阪府警~

服部「大滝はん!」

大滝「ん?おお、平次君やないか」

コナン「あれから何かわかった?」

大滝「そうや!高木刑事が大阪に来とった用事がわかったで!」

コナン「本当!?」

大滝「二人とも、『渋谷区女子高生誘拐事件』っちゅーのは知っとるか?」

服部「いや、知らんな」

コナン「東京の方だとちょっと話題になってたね」

服部「どんな事件なんや?」

大滝「今その事件の資料があるで。ほら」バサッ

『渋谷区女子高生誘拐事件』

事件があったのは2009年10月21日。渋谷区に住む女子高校生の白崎真理さんが下校途中に失踪。
失踪発覚後、白崎さんの家に誘拐犯と思われる一本の電話が。
「娘は預かった。無傷で返してほしければ1000万用意しろ」という内容だった。
しかし家族が通報した警察によって事件は収束、白崎真理さんも無傷で戻った。
誘拐犯は自殺を図り死亡。

すいません、大事な訂正を

>>12 の  コナン「…イニシャルがあるね。【T.Y. & S.M.】…」
               ↓
      コナン「…イニシャルがあるね。【T.W. & S.M.】…」


これけっこう大事なので

服部「ほー…こんな事件があったんかい」

コナン「これが高木刑事に何か関係があるの?」

大滝「そこにある警察…その中に高木刑事がいたんや」

服部「なんやて!?」

大滝「それだけやない。直接犯人に突っ込んで娘さんを助け出したのも高木刑事なんや」

コナン「それが高木刑事が大阪に来た理由なの?」

大滝「実は今でも白崎真理ちゃんと高木刑事は会ってたらしいんや」

大滝「事件当日も会おうてたらしいんや」

服部「これはけっこう大事な鍵やで工藤…」

コナン「ああ」

服部「他には?」

大滝「いや、今のところはなんも」

服部「よっしゃ!ありがとな大滝はん!」

~~

服部「次はどうする工藤?」

コナン「そうだな…」

1.白崎真理に会う 2.東京に聞き込み

>>32

2

コナン「今は東京に聞き込みだ」

服部「なんや。白崎真理に会うんやないんか?」

コナン「もしかしたら高木刑事のことで刑事が聞き込みに行ってるかもしれねえしな」

服部「それもそうやな…じゃあ久しぶりに東京やな」

~~

~警視庁~

目暮「…ん?」

服部「どうも警部はん」

目暮「服部君…にコナン君じゃないか」

コナン「こんにちは」

目暮「…何かあったのかね?」

服部「おそらく、警部はんと同じ件やで」

目暮「…高木くんかね?」

服部「せや」

目暮「頼む。今はあまり詮索しないでくれ」

服部「頼む。この通りや」

コナン「お願いします!」

目暮「…わかった。君たちに託そう」

服部「!警部はん!」

申し訳ございません。一旦中断します。
20時くらいから続きを投稿させていただきます。

コナンでマジキチじゃないのって珍しいな

続き始めます

目暮「大滝警部から話は聞いている…犯人は警察関係者の中の誰かなのだろう?」

服部「今の所はそう見て間違いはないやろうな」

目暮「そうなると…私も容疑者の中の一人なんだね?」

コナン「…そうなるね」

目暮「しかし今は誰も信じられない状況だ。それに…高木君の死の真相を知りたい」

服部「警部はん…」

目暮「しかし高木と関係があった警察関係者なんて山ほどいるぞ?どうするんだね?」

服部「安心せいや。犯人は少なくとも高木刑事とはかなり面識がある人物やで」

目暮「な、なぜそう言い切れるんだね?」

コナン「高木刑事は洒落た服…親しい人と会う時の服を着ていたんだ」

服部「高木刑事の事件現場周辺で派手なパーティーもやらんかったみたいやからのぉ」

コナン「高木刑事はそこまで親しくない人と会うとき、わざわざ服装に気をつかう人じゃないし」

目暮「…そう、なってしまうのか」

コナン「…うん」

目暮「高木君とかなり面識があった人物…」

目暮「私、千葉君、宮本君、白鳥君…佐藤君だ」

コナン「そうなる、ね」

服部「でもここでくよくよしててもしゃーないやろ」

服部「犯人が大阪のもんかもしれないんやからな」

コナン「…」

服部「で、誰から聞くんや?」

1.目暮警部 2.千葉刑事 3.宮本警部補 4.白鳥警部 5.佐藤美和子

>>43

佐藤「…」

コナン「…佐藤刑事」

佐藤「…本当に」

コナン「え?」

佐藤「高木くんは…もう、いないの…?」

コナン「…」

佐藤「ごめんね…コナン君にこんなこと言うなんて…」

コナン「そんなことないよ。佐藤刑事は…悪くないよ」

佐藤「…ごめんなさい。聞きたいことがあるのよね?」

服部「ああ。今回の事件について何かしっとることはありまっか?」

佐藤「いえ…何も聞いてなかったから」

服部「白崎さんっちゅー人はしっとるか?」

佐藤「そんな子は聞いたことないわね…ごめんなさい」

コナン「高木刑事の銃はここにはなかったの?」

佐藤「ううん。探したけどなかったわ」

コナン「拳銃のホルスターも?」

佐藤「非番の時はここに預ける習慣はあったのよ。だからホルスターもあるはず…」

服部「今回の事は何も聞いとらんのか?」

佐藤「ええ…私用でも私に言ってくれるのに…」

コナン「何か気付いたことはない?」

佐藤「そうね…高木君、なんだかうれしそうだった気がする」

コナン「うれしそう?」

佐藤「いつもみたいな笑顔で…でも…それがっ…さい、ごなんてぇっ…」ポロポロ

服部「あ…」

コナン「…」

佐藤「たか、ぎくんっ…ぅぁ…ひっぐ…」ポロポロ

コナン「…ごめんね」

佐藤「わ、私、次の人呼んでくるわ」ガチャッ

服部「…辛そうやったな」

コナン「…ああ」

服部「次はだれや?」

1.目暮警部 2.千葉刑事 3.宮本警部補 4.白鳥警部

>>50

4

白鳥「…残念だ」

服部「ん?」

白鳥「一時期はしょうもないことで争った仲だった。でもなんだかんだで仲間だったんだ」

白鳥「…悲しい。こんなに哀しい」

服部「…」

白鳥「こんな僕でも、高木君の命を奪った犯人を見つけるためなら…」

白鳥「僕は協力するよ。彼の仲間として」

コナン「白鳥警部…」

服部「高木刑事の為や。頼むで」

白鳥「ああ。こちらこそ」

コナン「今回の事件について知ってることはある?」

白鳥「いいや。彼は確かに有給をとっていたが、大阪に行ったとは知らなかったよ」

服部「有給?」

白鳥「普段はあまりとらない彼なんだがね…不思議に思っていた」

コナン「白崎さんっていう人は知ってる?」

白鳥「うーん…特に印象にない名前だね」

服部「高木刑事の銃はまだ?」

白鳥「ああ。警視庁にないとなると彼が持ち出した可能性ぐらいしかないだろうね…」

服部「拳銃のホルスターも?」

白鳥「彼は拳銃とホルスターを同じにしておくからね。拳銃が見つからないならホルスターも見つからないかな」

コナン「事件について何か知ってることは?」

白鳥「…ないな。すまない、力になれずに」

服部「いや、犯人につながる手掛かりになったはずや」

白鳥「それならいいな…じゃあ、僕はこれで」

コナン「…高木刑事、慕われてたんだな」

服部「…せやな」

服部「次や」

1.目暮警部 2.千葉刑事 3.宮本警部補

>>56

宮本「ひっぐ…うぇ…うぅ…」ポロポロ

宮本「何で…何で高木が死ぬのよぉっ…何でよぉっ…!」ポロポロ

コナン「…」

宮本「…こたえられることなら、ひっぐ…こたえるからぁ…」

服部「…すまんのぉ」

服部「事件について知ってること、ありまっか?」

宮本「何も知らないわ…美和子が、詳しいんじゃない?」

コナン「白崎さんって知ってる?」

宮本「…わかんない。高木の知り合い?」

服部「銃のありかはわかっとらんっちゅーことか?」

宮本「うん…警視庁総動員で調べたけど、なかったって」

服部「つまりホルスターも?」

宮本「わからない…高木の銃の携帯の仕方知らないし」

コナン「事件について何か気付いたことある?」

宮本「…事件に関係ないかもしれないけど」

服部「なんかあるんか?」

宮本「高木が有給とる三日目くらいかな…」

~~

~事件三日前 警視庁~

高木『…』

宮本『な~に憂鬱に浸ってんだよ高木!』バンッ!

高木『うわぁっ!お、驚かさないでくださいよ由美さん!!』

宮本『ん~?誰この可愛い子』

高木『あ、こ、この子ですか?』

宮本『ま、まさか!あなたこっそり浮気を…』

高木『ち、違いますよ!!僕は佐藤さん一筋です!!』

宮本『ヒュ~!あっついね~!』

高木『も、もう…この子とはそんなやましい関係じゃないですよ』

宮本『誰なの?』

高木『僕が刑事に配属されて最初の頃の事件…その時に知り合った女の子です』

宮本『へ~。仲いいんだね』

高木『今は地元の大学生なんです。進路に関して相談を受けてたんです』

宮本『え~?それって明らかに高木に気があるじゃん』

高木『え、えぇ!?』

宮本『全くアンタも鈍感ね!そんなんだから美和子に引っ張られてるだけのワンちゃんなのよ!』

高木『ひ、ひどいですよー…』

宮本『あれ。それじゃあ有給ってこの子に関係してるの?』

高木『はい』

宮本『こんな可愛い子相手だから洒落た服で行くんでしょうね~』

高木『だっていつもの刑事の服じゃあ威圧感与えちゃいますよ』

宮本『はーっ!全くジェントルマンですこと!』

~~

宮本「…っていうことがあったの」

コナン「…」

服部「…洒落た、服」

宮本「他にある?」

コナン「いや、ないよ」

宮本「じゃあ次の人呼んでくるね」

服部「次やで工藤」

1.目暮警部 2.千葉刑事

>>65

2

千葉「…お願いがあるんだ」

服部「なんや?」

千葉「渉を…あいつを殺した犯人を見つけてくれ。頼む!」

コナン「…見つけ出してみせるよ。必ず」

千葉「あり、がとう…ありがとう…っ」ポロポロ

服部「…事件について何か知ってることは?」

千葉「ご、ごめんね。…有給は大阪に行くっていうのは聞いてたよ」

千葉「でも佐藤さんと行かないって言ってた」

コナン「白崎さんって知ってる?」

千葉「そういえば…僕たちが昔担当した事件の被害者の名前が…白崎さん、だったかな」

コナン「それって誰が知ってるの?」

千葉「あの時の担当者ぐらいかな?ニュースにはなったけど、そこまで話題にならなかったし」

コナン「担当者って誰?」

千葉「渉、僕、目暮警部…だったかな?僕の知っているメンツは」

服部「拳銃は見つかってないんか?」

千葉「うん。相変わらずね」

服部「っちゅーことは、ホルスターもか?」

千葉「そうだね。あいつってホルスターとは常にセットで持っておくから…」

コナン「事件について何か気付いたことはある?」

千葉「事件について…か。特にないかな」

コナン「ありがとう。千葉刑事」

千葉「じゃあ目暮警部を呼んでくるね」

服部「…あの質問の答え、鍵やな」

コナン「ああ」

目暮「聞きたいことは何かね?」

コナン「事件について知ってることはある?」

目暮「千葉から聞いたかもしれないが、高木は大阪にいる白崎さんに会いにいったんだ」

服部「聞いとったんか?」

目暮「ああ。有給の理由で聞いたからな」

コナン「目暮警部は白崎さんを知ってるの?」

目暮「高木ほどは覚えていないがね。ただ、高木を慕っていたから少し覚えていたんだ」

コナン「銃は見つかってないんだよね?」

目暮「うむ。これほど探しても見つからないとは…」

服部「ホルスターもないんか?」

目暮「そうだな…高木はいつもホルスターは銃と一緒に持っていた」

コナン「高木刑事の銃って誰でも持ち出せたの?」

目暮「いや…高木と同じ番号系列の刑事なら合鍵を持っている」

コナン「合鍵を使えば開けられるんだね?」

目暮「ああ…そうだね」

宮本って誰かと思った
交通なんちゃら課の人か

コナン「ちなみに、高木刑事と同じ番号系列の人って誰なの?」

目暮「うーむ…君たちが聞き込みをした人だと私、千葉君、佐藤君、白鳥君だね」

コナン「うん。ありがとう」

服部「事件について何か気付いたことは?」

目暮「…あいつがいなくなると、静かになるんだね」

目暮「…この、馬鹿者」

コナン「…」

服部「さて、聞き込みは終わったのぉ」

コナン「ありがとう目暮警部…それに、みんな」

目暮「いや、礼には及ばないさ」

千葉「頼んだよ…君たち」

佐藤「…」

宮本「頑張ってね」

白鳥「頼む」

コナン「じゃ、そろそろ府警の取り調べも終わっただろう。白崎真理さんに会いに行くか」

服部「せやな」

~~

~白井真理宅~

服部「ここやで工藤」

コナン「大丈夫そうだな…入るか」

服部「すいませーん!」ピンポーン

??「…は、い」ガチャッ

服部「白井真理さんやな?」

??「そう、です」

服部「あんたに聞きたいことがあるんや。…ええか?」

真理「…はい」

服部「事件の事は…知っとるか?」

真理「…さっき、刑事さんが…き、て…う…ひっぐ…ぅぇ…!」ポロポロ

服部「お、す、すまないのぉ…」

真理「ほん、とうにっ…うっ…ひっぐたかぎさんがっ…?」ポロポロ

服部「…すまん」

真理「い、え…もう、受け止めるべきなのに…」

真理「…聞きたいことってなんですか?」

コナン「事件があった日…高木刑事来た?」

真理「うん…来たよ」

コナン「どんな服だった?」

真理「オシャレな服だったよ…いつもオシャレな服を着てくるから」

服部「いつもっちゅーことは何回か来てたんか?」

真理「はい…でもやっぱり忙しいからこれで三回目でした」

服部「三回か」

コナン「何か話したりした?」

真理「いつもと同じ…大学はどう?とか、刑事さんってたいへんですか?とか…」

コナン「どれぐらい話した?」

真理「お昼の3:00くらいに来て…一緒に夕ご飯も食べて、相談事して…9:00くらいには終わったかな?」

コナン「相談事?」

真理「高木さん、結婚したかったらしいから」

服部「結婚?」

高木「うん。誰かはわからなかったけど…」

真理「結婚といえば…前に高木さんと会った時、結婚指輪について聞かれたんです」

服部「結婚指輪やと?」

真理「指のサイズはその人の友達に聞いたから、あとはオシャレなお店があったら教えてほしいって…」

真理「どうせだから私が相談に乗ったんです」

服部「決まったんか?」

真理「はい。駅に近いお店で…高木さんがこれにしよう!って即決で」

コナン「二人で決めたの?」

真理「うん。悪くないデザインだったからいいかなって思ったし」

服部「指輪はもう買おうたんか?」

真理「はい。高木さん、銀行からわざわざお金をおろして買ったんです」

服部「指輪は持って帰ったんか?」

真理「あ、そうだった。高木さん、亡くなった日に街に一緒に行くついでに完成した物を持ち帰ったんです」

服部「…指輪は何個あったんや?」

真理「まだお金なくて一個しか買えなかったそうです。でもこれは相手に贈るよって言ってました」

コナン「真理さんは高木刑事と別れた後、どうしたの?」

真理「家に帰って友達と電話してたよ。途中で眠くなっちゃって寝ちゃったけど」

服部「高木刑事が真理さんと会ってるって知ってるのはだれや?」

真理「私はこういうことは家族にも言ってないです。高木さんはどうかはわからないけど…」

コナン「高木刑事、誰かと会う約束とかしてた?」

真理「ううん。そんな感じはなかった」

服部「…失礼な質問になるけど、ええか?」

真理「はい…?」

服部「アンタ、高木刑事に惚れとったか?」

真理「…」

真理「…昔は、ですけどね」

コナン「…」

真理「でも、婚約する人の話をしているときの高木さん、楽しそうだった」

真理「「ああ、私は負けてるんだなぁ」ってわかっちゃって…諦めました」

服部「…」

真理「助けてもらった時からの恋だったから、ちょっとつらかったな」

服部「…すまん」

真理「いいですよ。恋が破れたってことを知って思ってみたら…」

真理「私、"刑事"の高木さんが好きだったんだってわかりましたから」

服部「…」

真理「他に何かありますか?

コナン「いや、ないよ」

服部「ありがとな。あ、何か思い出したらここに頼むわ」電話番号

真理「はい…」

コナン「…高木刑事ね」

真理「?」

コナン「いい、刑事だよ」

真理「…そう、だね」


真理「いい刑事だよ」

~~

コナン「服部、大滝さんに聞いてくれ」

服部「"あの人"が大阪に来たかどうかやろ?今聞くで…あ、もしもし?大滝はんでっか?」



服部「…ビンゴや。"あの人"事件当日、大阪にきとったわ」

服部「あと、高木刑事が大阪に来た時にも来てたで」

コナン「…」

服部「ん?また大滝はんからや」ピリリリリ…

服部「もしもし大滝はんか?」

大滝『平次君!あの濡れていた跡の正体わかったで!』

服部「ほんまか!?何やったんや?」

大滝『それがな…』



服部「…あの濡れてた跡、『涙』やったらしいで」

コナン「…」

服部「そんで、涙のDNAが"あの人"と一致したらしいで」

コナン「…でも、まだ謎はある」

服部「ああ。動機や。"あの人"は高木刑事を殺す動機がないんや…」

コナン「何か…"あの人"が高木刑事を殺す引き金となったもの…」

服部「何や…何が…!!」

コナン「…おい、服部」

服部「…今、同じこと考えとるか?」

コナン「…もしよ…もしこれが引き金なら…そうならよ」

服部「もしもし!真理さんか!?聞きたいことがあるんやが…」



服部「…わ、かった。恩に、着るで…」

コナン「な、なあ服部!!嘘だよな!!俺たちの勘違いだよな!!?」

服部「…」

コナン「おい!!黙ってねえでなんか言えよ!!!」

服部「うっさいわボケ!!!!!」

コナン「!!!」

服部「ワイかてこないなこと信じとうないわ!!!!!でもな!!」

服部「言うてたんや…まぎわらしいて…まちがえんやないでって…言うてたんやぁっ…!!!」

コナン「…嘘、だろ…」

服部「…高木刑事の傍にあった『涙』、銃が消えたからくり、遠距離から後頭部を一撃…」

服部「…結婚指輪」

服部「もう決まっとるんや!!!"あの人"しかおらへんのや!!!」

コナン「…畜生…畜生おおおおお!!!」

服部「こないな…こないなことないで…!!!」



【捜査編 了】

とりあえず捜査編はひと段落です

解決編は翌日、16:00くらいに投稿します

乙でした
なんという鬱事件

もしかして大体事件の全貌わかっちゃった人とかいますかね?

乙 悲しいすれ違いが生んだ悲劇か

ここまでやって分からない方が少ないのでは?
まだミスリードの可能性もあるけどさ

>>71
今更ながらすいません 交通課の彼氏募集中の人です 多分あってます

訂正です

>>86の  服部「あと、高木刑事が大阪に来た時にも来てたで」
               ↓
     服部「あと、前回高木刑事が大阪に来た時にも来てたで」


でお願いします。高木刑事が二回目の大阪を訪れた時も、"あの人"は大阪を訪れていたというニュアンスで

もう決まったな
悲しい…

真面目な話をはじめてみた

投稿始めます

~~

目暮「どうしたんだね服部くん?」

千葉「もしかして、渉を殺した犯人がわかったのかい!?」

服部「まあ待てや。とりあえず今回の事件について話すで」

コナン「…」

服部「まず、今回の事件で犯人がとった行動を話すで」

服部「まあ犯人が高木刑事の命を奪った行動はそこまで複雑やない」

服部「事件当日…犯人は大阪に行ったんや」

服部「白崎真理の証言からして、犯人が高木刑事を廃工場に連れ込んだのは東京への帰りの時やろな」

服部「高木刑事を廃工場まで誘って…おそらく後ろから撃ったんや」

宮本「ま、待ってよ!いくらなんでも高木がそんな簡単に行くわけ…」

服部「…つまり、や」

服部「犯人は親しい仲…少なくともこの中の誰かっちゅーわけや」

佐藤「!!」

白鳥「ま、待ってくれ!どうしても僕たちの中の誰かだって言い切れるんだい!?」

服部「…高木刑事の銃や」

白鳥「高木君の銃…?」

服部「考えてみーや。高木刑事が有給の時に銃を持っていくわけないやろ?」

服部「それなのになくなっている…つまり、高木刑事の銃が凶器に使われたっちゅーことや」

服部「高木刑事の銃を自由に持って行けた奴は限られる」

服部「高木刑事の銃の番号と同系列の番号の銃を持つ人間や」

服部「この時点で、宮本警部補は外れるがな」

千葉「ほ、他の誰かの銃かもしれないじゃないか!」

服部「自分の銃なんか使ってみーや。弾丸から自分の銃が割れてまうやろ」

千葉「あ…そうか」

服部「これが今回のメンツ…あんたらを呼んだわけや」

真理「あ、あの…何で私も?」

服部「あんたはな…今回の事件に大きく関係してるんや」

真理「え?」

??「…(そうだ…あなたが…あなたのせいだ…!!)」

真理「何で私が?」

服部「…指輪や」

真理「え?指輪って高木さんが買った?」

服部「ああ。あれが…今回の事件の引き金や」

服部「事件現場にあった濡れた跡、高木刑事の拳銃、大阪…指輪」

服部「犯人は…アンタや!!」




服部「佐藤刑事!!!」


佐藤「…」

服部「アンタが…高木刑事を殺した犯人や」

宮本「…ふざけないでよ」

宮本「ふざけんじゃないわよ!!何で美和子が犯人なのよ!!」

宮本「何で高木を…何で恋人を殺さなきゃいけないのよ!!!」

服部「…佐藤刑事。アンタ、事件当日に大阪に行ったか?」

佐藤「…行って、ないわ」

服部「おかしいのぉ。そうなると現場にあった濡れた跡の説明がつかないんや」

服部「涙の跡がな」

佐藤「…な、みだ?」

服部「事件現場…高木刑事の遺体のあたりに涙の跡があったんや」

服部「おまけに、高木刑事の顔にもな」

佐藤「…」

服部「おそらく、アンタは高木刑事を殺した後に高木刑事に近寄ったんや」

服部「そして…高木刑事に抱きついて涙を流したんや」

服部「府警の方で鑑定結果は出たで。アンタの涙やった」

目暮「…さ、佐藤君…」

佐藤「…」

宮本「ま、待ってよ!!動機がないわ!!」

コナン「…あるよ」

宮本「…え?」

コナン「佐藤刑事が高木刑事を殺す動機…」

宮本「な、何よ…なんなの?」

コナン「それが、指輪だよ」

真理「え?」

コナン「あの指輪が…佐藤刑事が高木刑事を殺す動機になったんだ」

服部「高木刑事が二回目に大阪を訪れた時…アンタも大阪にいたんや」

佐藤「…」

~~

~~

高木「久しぶりだけど元気かな…」

佐藤「最近そわそわしてると思ったら…大阪に行くなんて」

佐藤「何か用事でもあるかしら?」

高木「…そろそろかな」

高木「あっ!ここだよ~!」

真理「高木さん!久しぶりです!」ギュッ

佐藤「…え?」

高木「ちょ、ちょっと真理ちゃん!だめだよ!!」

真理「えへへ、ごめんなさい!」

真理「あ、そういえば相談って?」

高木「実はね…その、指輪について聞きたいんだ」

佐藤「!」

真理「え、ゆ、指輪って…!?」

高木「お願いだ!この通り!」

真理「と、とりあえず、行きます、か?」

高木「うん!ありがとう!」

佐藤「…う、そよ…高木君が…」

佐藤「…行こう」



高木「う~ん…」

真理「どれにしますか?」

高木「…!こ、これどうかな?」

真理「う、ん…いいですね」

高木「よし!これにしよう!」

佐藤「ここ、か…」

真理「な、名前とか…彫るんですか?」

高木「うん。えーっと…僕はT.W.かな」

真理「…白崎真理の、S.M.?」

高木「あ、うん。S.M.だね」



佐藤「…え?」


高木「えーっと…だから、【T.W. & S.M.】かな…」

佐藤「…」




佐藤「……嘘、よ」

佐藤「…」

服部「それを見たアンタは、高木刑事を殺すことを決めた」

服部「…反論はあるか?」

宮本「…うそ、でしょ?ね、ねえ…嘘よね美和子?」

千葉「美和子さん…」

白鳥「そ、そんな…」

目暮「…」

佐藤「…わたしが、高木君を殺したわ」

服部「…そうか」

宮本「…え?」

千葉「ウソ、だろ…?」

白鳥「そ、そんな馬鹿な…」

目暮「…何で…どうして…」

佐藤「私は…どうしたらいいかわからなかった」

佐藤「私のこと…好きじゃなかったのかなって…そう思って…」

佐藤「一緒にいるのが幸せだった高木君が…別の誰かに思えて…」

佐藤「怖くて…私は…」

~~

~事件当日 廃工場付近~

高木「参ったな…思ったより遅くなっちゃった…」

高木「こっちの方が早いけど間に合うかなぁ…」

佐藤「…高木君」

高木「!?み、美和子さん!?」

佐藤「…何してんの?」

高木「昔からの友達に会ってきたんですけど…佐藤さんは?」

佐藤「ちょっと用事があってさ」

佐藤「…高木くん。目をつむって?」

高木「…え?」

佐藤「ダメ?」

高木「え、ちょ、何するんですか?」

佐藤「いいから。私が良いっていうまで目を開けないでね」

高木「は、はい…?」

佐藤「こっち」ギュッ

佐藤「着いたわ」

高木「あ、あのー…もう目を開けていいですか?」

佐藤「だめ。まだ目を閉じてて」

高木「僕、何かしちゃいました?」

佐藤「…」カチャッ

高木「え?な、何ですか今の音?」

佐藤「…ねえ、高木君。聞いていい?」

高木「はい?」

佐藤「私のこと、好き?」

高木「大好きですよ。この世の中で誰よりも!…な、な~んて…えっへっへっへ」

佐藤「…そっか」



佐藤「…バイ、バイ」パァン!



佐藤「…高木君」ギュッ

佐藤「高木君…たか、ぎくん…っ…たか、ぎぃっ…くん…!!!」ポロポロ

佐藤「うわぁあああああああああん!!」

~~

佐藤「…」

服部「…」

真理「そんな…そんなぁ…っ…!」

佐藤「…高木くんは…私のことなんか…」

服部「このドアホォ!!!!」

佐藤「!!」

服部「アンタは…アンタはとんでもない勘違いしとるで…!!!」

佐藤「な、何、が…」

服部「昨日ワイが聞いたこと…言ってくれや」

真理「…は、い」

真理「あの時…指輪を買った時…まだ高木さんと話したことがあったんです」

佐藤「…え?」

~~

~~

高木「よし、これでいいかな」

真理「あ、あの…私…」

高木「美和子さん、喜んでくれるかな」

真理「え?」

高木「あ、実は、僕結婚しようと思ってるんだ」

真理「美和子、さん?」

高木「うん。実は、新人時代から好きでさ…」

真理「…(そっか…私は、対象外だったのか)」

高木「ん?どうしたの?」

真理「…ううん。いいよ。私は元から勝ち目なんてなかったんだし」

高木「?」

真理「で、でもさ!何でさっきS.M.にしたの?」

高木「え?」

高木「ああ、その人の名前、佐藤美和子っていうんだ」

真理「佐藤、美和子…あ」

高木「あ、偶然だね」


高木「佐藤美和子のS.M.と、白崎真理のS.M.…同じだね」

真理「…まぎわらしいなあ、もう」

高木「も、もしかして驚かせちゃった?」

真理「本当に、驚いた」

高木「あはは…間違えないようにするよ」

真理「なにそれ!バーカ!」

高木「ご、ごめん…」

真理「もう…」

~~

佐藤「…うそ、よ」

服部「あの指輪のS.M.はなぁ!白崎真理のS.M.やない!!!」



服部「"佐藤美和子"のS.M.なんやあ!!!!」

佐藤「わ、わたしは…わたしぃ…っ!!!」ポロポロ

真理「ごめんなさい…っ…わたしがぁっ…ひっぐ…あ、あんなこと、言わなかったらっ…!!!」ポロポロ

佐藤「たかぎくん…ひっぐ…たかぎ、くん…!!!私ぃ…ごめん、なさいっ…!!!」ポロポロ


佐藤「うわぁああああああああああああん!!!」

~エピローグ~

その後、佐藤刑事は警察に連行され、取り調べで全て自供した。

高木刑事の銃は佐藤刑事の自宅から発見された。俺たちが推理した翌日、死ぬつもりだったらしい。

真理さんは東京に引っ越し、毎日高木刑事の墓参りに行っている。彼女なりの罪償いなのか。

高木刑事の葬式では色んな人が来た。真理さん、目暮警部、千葉刑事、宮本警部補、白鳥警部…そして同僚の警察官。

それだけでなく、おっちゃんや蘭、少年探偵団、博士、服部…色んな人が来た。

全員、涙を流していた。高木刑事の為に。


愛する人へ贈るものが、少しの行き違いで愛する者を憎む引き金となっちまった。

哀しい…本当に哀しい事件だった。



~終わり~

お目汚し、失礼しました。
質問、感想等があったらどうぞ

乙でした さすがにミスリードじゃなかった
別の人も描いてたけどそれなりに事件の全貌が分かりやすかった感じ

コナンの真面目な安価ssは希少だと思うので、気が向いたらまたやってほしい
>>147 最初の死亡する人物で「こいつらの内の誰かが来るだろうな……」っていう予想はあった?

予想してた通り悲しい結末だった…

>>148
ありがとうございます。
実はマジキチでもいいかなって思ってたんですけど、高木刑事がきたのでいつか書いてみようかなって思っていたシリアス系にしました。

ちなみに ・光彦…当然マジキチ ・元太…多分マジキチ ・博士…マジキチ、もしくはシリアス その他…シリアス

っていう感じでしたね。

次はマジキチか、それともシリアスのどっちがいいか…

>>151

間違えた、>>153

マジキチ

了解しました。次回は恒例のマジキチでいきます

マジキチじゃないSSだった……

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