中央自動車道　ポルシェ356Aの車内

ウォッカ「いやあ～、温泉楽しかったですね、兄貴。」

ジン「ああ。疲弊した身体を富士の麓で癒すのも悪くねえ。」

ウォッカ「今年は運よくGWに休み取れましたからね。」

ジン「あの秀峰閣湖月とか言う温泉も良い仕事してやがる。」

コルン「部屋　温泉　飯　最高。」

ウォッカ「昔から家族旅行でよく行ってたもんで。みんな楽しんでくれて良かったです。」

ウォッカ「キャンティも運転ご苦労。」

キャンティ「ったく、なんで帰りはあたいが運転なんだよ！」

コルン「キャンティ　昨日　UNO負けた。」

ウォッカ「兄貴の終盤のドロ４ラッシュしびれましたぜ！」

ジン「追い込まれた狐はジャッカルより凶暴だ。」

ウォッカ（どっかで聞いたことあるな。）

キャンティ「しっかし、混んでるね！イライラするよ！」

ジン「今宵は血塗られしGW最終日。地獄のUターンラッシュだ。」

キャンティ「だいたい談合坂SAでジンがお土産買いすぎなんだよ！」

ジン「貴様、誰に向かって口を聞いている。」ｶﾁｬ

（助手席のジン、キャンティに向かって拳銃を向ける）

ウォッカ「あ、兄貴！」

キャンティ「悪かった！悪かったよ！」

ジン「ククク・・・。冗談だ。」

コルン「ジン　ご機嫌。」

キャンティ「それにしてもどんどん混んで来てないかい。」

ジン「小仏トンネルだ。」

キャンティ「小仏トンネル？」

ジン「ああ。相模湖インターから小仏トンネルを抜けるまでその道はサグ部になっている。」

キャンティ「サグ部？」

ウォッカ「それなら聞いたことありますぜ。確か、緩やかな下り坂から上り坂になるV字のことですかい？」

ジン「そうだ。サグ部の上り坂に差し掛かると、運転手は意識せずとも車の速度が緩くなる。」

ジン「すると車間距離が狭まったことで下り坂を走る後ろの運転手はブレーキを踏む。」

ジン「これが連鎖し後続車が次々とブレーキを踏んでいくことで赤く染められた渋滞が発生する。」

キャンティ「ふーん。」

ウォッカ「流石です、兄貴！」

ジン「フン。こんなこと知ってて当然だ。」

キャンティ「トンネルを抜けるまで２時間はかかりそうだね。」

ウォッカ「みんなトイレは大丈夫ですかい？」

キャンティ「ああ。」

ジン「談合坂SAでイグアスの滝のような排尿をした。」

ウォッカ「コルンはどうだ？」

コルン「大丈夫　俺　マミーポコパンツ　履いてる。」

ウォッカ「じゃあ、退屈しのぎにみんなのiPodで曲を流し合うやつやりましょうぜ！」

ジン「くだらん。」

ウォッカ「すいません。でも、行きの車内はみんな寝てて運転するの辛かったんですよ。」

ジン「フン。」

ウォッカ「じゃあコルンから！」

コルン「俺　これ　好き。」ﾎﾟﾁ

（～♪　～♪）
https://youtu.be/4JkIs37a2JE

キャンティ「あ！ジャミロクワイ！」

ウォッカ「『Virtual Insanity』か！夜のドライブに合うなあ～！」

ジン「・・・。」

（～♪　～♪・・・・・）

ウォッカ「コルンナイス選曲！次キャンティ！」

コルン「嬉しい。」

キャンティ「あたいはこれかな。」ﾎﾟﾁ

（～♪　～♪）
https://youtu.be/5RAQXg0IdfI

ウォッカ「ジョーン・ジェットじゃねえか！」

コルン「『Bad Reputation』　キャンティ　合ってる。」

ウォッカ「確かにキャンティらしい選曲だな！アガるぜ！」

ジン「・・・。」

（～♪　～♪・・・・・）

ウォッカ「じゃあ次俺行くぜ！」ﾎﾟﾁ

（～♪　～♪）
https://youtu.be/gfuykoLwzII

コルン「AKBじゃない。」

キャンティ「TRF！アイドルソングじゃないんだね！」

ウォッカ「俺はアイドル以外も聴くぜ！」

キャンティ・コルン「yeh yeh yeh yeh yeh！♪」

ウォッカ「wow wow wow wow！♪」

ジン（survival dAnce・・・）

（～♪　～♪・・・・・）

キャンティ「盛り上がったね。」

ウォッカ「次コルン！」

コルン「次　少し　変わり種。」ﾎﾟﾁ

（～♪　～♪）
https://youtu.be/e8TZbze72Bc

キャンティ「聞いたことあるね。」

ウォッカ「なんだっけこれ。映画だったような・・・？」

キャンティ「ここまで出かかってるんだけどねえー！」

コルン「これ　すごく　有名。」

ウォッカ「ちくしょう！思い出せねえ！」

ジン「『バックトゥーザ・フューチャー』だ。」

ウォッカ「あ、兄貴！」

コルン「ジン　正解。」

キャンティ「そうだー！」

ウォッカ「流石兄貴！」

ジン「フン。常識だ。」

ジン「おいキャンティ、88マイル出せ。」

キャンティ「いいのかい？未来に行っちゃうよ？」

ジン「ああ、30年後にまた会おう。」

一同「アハハハ！」

（～♪　～♪・・・・・）

ウォッカ「コルンはセンス良いなあ！」

コルン「俺　音楽　好き。」

ウォッカ「じゃあ次お願いしますぜ、兄貴！」

コルン「ジンの選曲　楽しみ。」

ジン「・・・」ﾎﾟﾁ

（～♪　～♪）
https://youtu.be/2tCj2ihiXC0

ウォッカ「！」

コルン「！」

キャンティ「？」

ジン「分かるか？」

ウォッカ「分かるも何も『カードキャプターさくら』じゃないですか！」

コルン「『Catch You Catch Me』。」

キャンティ「なんだい。アニソンかい？」

ジン「そうだ。」

ウォッカ「いやあ～、懐かしいですぜ！」

コルン「ジン　選曲　素晴らしい。」

ウォッカ・コルン「だって～♪」

ジン「だって～♪」

キャンティ「！？」

ジン・ウォッカ・コルン「ほら Catch You Catch You Catch Me Catch Me 待って～♪」

キャンティ「！？」

ジン・ウォッカ・コルン「そう Nice to Meet You Good to See You きっと～♪」

キャンティ「！？」

ジン・ウォッカ・コルン「コ・イ・シ・テ・ル！♪」

キャンティ「！？」

（～♪　～♪・・・・・）

ウォッカ「最高ですぜ！兄貴！」

コルン「今日イチ。」ｵﾑﾂﾋﾞｼｬﾋﾞｼｬ

ジン「ククク・・・。やはりこの曲は盛り上がる。」

ウォッカ「確かバーボンも『カードキャプターさくら』好きですぜ。」

ジン「ほう。」

ウォッカ「今度みんなで鑑賞会やりましょうぜ！」

キャンティ「そういやバーボンとキールって付き合ってるのかい？」

ウォッカ「ええっ！？」

コルン「俺　疑ってた。」

キャンティ「会議の時も、なんかあの二人よそよそしくないかい？」

ウォッカ「確かに。」

コルン「二人とも　コソコソ　スマホいじってる。」

ジン「恐らく密会だ。間違いねえ。」

ウォッカ「兄貴も気付いてたんですかい？」

ジン「ああ。あの二人はデキている。」

コルン「オフィスラブ。」

キャンティ「いやらしいねえ。」

ウォッカ「俺はてっきりNOCかと。」

キャンティ「疑り深い男はモテないよ！」

ジン「ククク・・・。」

ウォッカ「あーあ。俺も誰かとユニゾンしてえ～！」

一同「アハハハ！」

ジン「次、キャンティ、お前だ。」

キャンティ「任せて。ドライブといったらこれでしょ！」

（～♪　～♪）
https://youtu.be/oVVrICEKdsQ

コルン「PUFFY。」

ジン「『渚にまつわるエトセトラ』か。悪くねえ。」

ウォッカ「良いですねえ！あ、みんな行きますよ！せーの！」

一同「カニ食べ行こう～♪」

一同「はにかんで行こう～♪」

一同「アハハハ！」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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ウォッカ（温泉旅行来て良かったな。兄貴も楽しそうだし。キャンティとコルンもやっぱり良い奴らだ。組織がバラバラになりかけて大変な時期だけど、こうやってみんなとの絆を再確認できた。また組織が一丸となる第一歩になれば良いな。よし、明日からも組織の仕事頑張ろう！）

ED　
https://youtu.be/N-4LBOi8ZZo

その頃阿笠のビートルの車内では

光彦「あ゛あ゛あ゛ああああああ！！！！も゛う゛ダメですう゛う゛うううう！！！」

阿笠「もうちょっと踏ん張るんじゃ光彦くん！」

コナン「さっき探偵団バッジでケツに栓しただろ！」

光彦「タ゛メ゛な゛も゛ん゛はタ゛メ゛ですう゛うううう！！！」

コナン「光彦！男だったら20分くらい耐えろ！」

元太「そうだぞ！歩美や灰原が見てるんだぞ！」

光彦「でも゛お゛お゛おおおお！！！！」

歩美「光彦くん頑張って！」

灰原「藤野PAまで３km切ってるわ。あと少しよ。」

光彦「も゛う゛出゛ちゃ゛い゛ま゛す゛う゛う゛うううううう！！！！」

コナン「おい！早まるんじゃねえ！！」

元太「やめろ光彦！！！」

阿笠「ソイツをとっとと車から出すんじゃあああ！！！！」

光彦「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああ！！！！」ﾌﾞﾘｭﾌﾞﾘｭ!!!ﾌﾞﾘｭﾘｭﾘｭ!!!ﾐﾁﾐﾁｨ!!!ﾌﾞﾘｭｯ!!!ﾐﾁﾐﾁ ﾌﾞﾘｭﾐﾁｨ!!!ﾆｭﾘｭﾘｭﾘｭﾘｭ!!!ﾌﾞﾎﾟﾌﾞﾎﾟ!!!ﾓﾘﾓﾘﾐﾁﾐﾁｨ!!!


おわり