兄「弟がいってらっしゃいって言ってくれない」(17)

兄「なあ言えって」
弟「嫌だ」
兄「一生のお願い」
弟「お前の人生何回目だよ」
弟「つうか言いようがないだろ、この半引きこもり」

兄「おい弟」
弟「なんだよ」
兄「今すぐいってらっしゃいって言わねえと熟女ものエロ画像送るぞ」
弟「おうよろしく」
兄「ええ…(ドン引き)」

兄「それをさらに母さんの前で公開するぞ」
弟「おう」
兄「これがあなたの息子の嗜好ですと」
弟「どうぞ」
兄「いいのかよ!?」

弟「できるもんならやってみろよ」
兄「いいんだな?弟からこういう画像が送られてきたって言うからな?」
弟「どうぞどうぞ」
兄「…」
兄「俺母さんのライン知らねえわ」
弟「俺も」

兄「なんだよ、引きこもりはいってらっしゃい言われちゃ駄目なのかよ」
弟「駄目だろ、行きたい場所もどうせ無いくせに」
兄「…」
兄「お前って案外兄ちゃん想いだよな」
弟「なんの話だよ」

兄「弟よ」
弟「なんだよ」
兄「お前のエクレアを人質にとった」
弟「なん…だと」
兄「さあいってらっしゃいを言え」
弟「だからなんでだよ!なんなんだよ兄貴のその外出への執着は!半引きこもりのくせに!」
兄「別にそういうんじゃない」
弟「どういうんだよ」

兄「お前が隠し持ってた黒髪ロング幼馴染みモノのあれをつい先週お前がつれてきた彼女に見せようと思う」
弟「お前ほんとなにがしたいんだよ……」
兄「いってらっしゃいを言え」
弟「嫌だ」
兄「大公開されてもええんか?」
弟「勝手にしろ」
兄「それが切っ掛けで嫌われても?」
弟「いってらっしゃい言うよりマシ」
兄「…」チッ

兄「なあ、兄ちゃんちょっと本屋行ってくるわ」
弟「あ、俺も行きたい」
兄「げっ、着いてくんなよ」
弟「最近読んでる漫画の単行本出たんだよ」
兄「ええー…」

読みづらい

>>9
コピペだから行あけるの割とめんどくさい

弟「ふー買った買った」

兄「…」

弟「まああんま落ち込むなよ」

兄「慣れてる」

弟(いや慣れるなよ…)

兄「いいよなあお前、友達いるし…」

弟「俺と比較すんなよ、別に言うほど居ねえよ」

兄「居るだけいいじゃねえか」

弟(卑屈モード入ったかメンドクセー)

弟「…なあ、今日母さん達帰ってくるかな」

兄「さあな」

弟「今日メシどっちだっけ?」

兄「俺」

弟「あれ?そうだった?」

兄「じゃあ野菜買ってくるわ」

弟「おう」

兄「…いってらっしゃいは?」

弟「しらね」

兄「なあ、お前なんでそんないってらっしゃい言わないんだよ」

弟「別に」

兄「そうも頑なにいってらっしゃい言わないのお前だけなんだけど」

弟「ふうん」

兄「…」

兄「あんま兄ちゃん泣かせんなよ」

弟「はいはい悪かったな」

兄「おーい」コンコン

弟「んー…」ムニャムニャ

弟「今何時だと思ってんだよ…」

兄「兄ちゃんちょっと出かけてくるから、戸締まりしっかりな」

弟「あー…」ムニャムニャ

兄「…いってきます」

弟「いってら…」

兄「…」

兄「じゃあな」

弟「…」スースー

兄「…」

兄「のう弟よ」

兄「もう兄ちゃんにいってらっしゃいって言わないの、お前だけだったんだよ」

弟「…寝惚けてる時とか、流石に卑怯だろ」

弟「あー腹へったなあ」ガサゴソ

弟「…やっぱり、エクレア残ってら」

弟「最初から食う気無かったんじゃねーか」ムシャムシャ

弟「彼女にも結局バラしてねーし」

弟「…」

弟「あー、エクレアまずい」

おしまい

兄生きて・・・

いってらっしゃいって兄がこの世からサヨナラするってことなんかな首くくってみたいな

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