ウォッカ「実は、お袋がナイトスクープに依頼を出したみたいで。」 (25)

以前、「ジン兄貴の同窓会」、「阿笠博士AVメーカーを立ち上げる」を書いた者です。
今回は、コナンの世界で「探偵!ナイトスクープ」が放送されていたらという設定で書きました。
ですので、ナイトスクープを見たことがない方には分からない部分が多いと思います。
自分でもなぜこの設定にしたのか意味不明です。
また、上記「阿笠博士AVメーカーを立ち上げる」の設定も若干ではありますがストーリーに絡んで来ます。
「阿笠博士が以前『WA☆SHI☆JA☆YO』というAVメーカーを立ち上げた」ということを知っていてくれれば大丈夫です。

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毛利探偵事務所 夕方
コナン「おじさん早くー。ナイトスクープ始まっちゃうよー。」

小五郎「わーってるよ!」

コナン「あー、またビール買ってきてる。」

小五郎「うるへー!日曜日はナイトスクープで晩酌って決まってんだ!」

(ベッドの♪まわ~りに♪)

コナン「あ!始まったよ!」

探偵!ナイトスクープ スタジオ
西田「『探偵!ナイトスクープ』の時間がやってまいりました。」

西田「複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明する『探偵!ナイトスクープ』。私が局長の西田敏行でございます!」

松尾「秘書の松尾依里佳です。当探偵局ではテレビをご覧の皆さんからの依頼に基づき、直ちに優秀な探偵を派遣し真相の追及に当たります。」ニコニコ

西田「そして本日の顧問は!私たちに夢をくれた、力をくれた、”永遠のレッドスター”元阪神タイガース赤星憲広さんにお越しいただきました!」

赤星「よろしくお願いします!(棒読み)」

探偵たち「イヨッ!レッドスター!」パチパチ

西田「はい!それでは本日最初のご依頼にまいりましょう!」

松尾「はい。最初の方は東京都にお住いの魚塚シゲ子さん58歳主婦の方からのご依頼です。」

西田「はい。」

松尾「『西田局長、そして探偵局の皆さんこんにちは。』」

西田「こんにちは。」

松尾「『私には今年で33歳になる息子がいます。手前味噌ですが、昔から本当に手のかからない子で、優しく、とても真っ直ぐ育ったくれたと思っています。』」

西田「うんうん。手前味噌だねえ~」

松尾「フフフ」

松尾「『しかし、私には息子のことで一つだけ気になっていることがあります。』」

西田「なんでしょ。」

松尾「『それは、息子の職業です。私の息子は自分がどこで働き、どんな仕事をしているのか一切話してくれません。』」

西田「どゆこと!?」

松尾「『何度か聞いてみたのですが、いつもはぐらかされてしまいます。』」

松尾「『優秀な探偵さん、どうか私の息子の職業を調べてください。』というご依頼です。」

西田「あれまあ~。なんだか不思議なご依頼だねえ~。」

石田靖「そうなんですよ。この魚塚シゲ子さんの息子さんは、大学を卒業してから働き始めたんですけど、どこで何の仕事をしてるか全く分からないということで。」

西田「お金は貰ってるんだよね?」

石田「稼ぎはしっかりあるんです。ご両親にも毎月なんぼかは渡していて、確実に稼いではいるんです。ただ!それがどこから支払われているか分からない。」

西田「う~ん。謎だねえ~。」

石田「と言うわけで行ってまいりました。果たして息子さんの職業は分かったんでしょうか。ご覧ください、どうぞ。」

魚塚家 玄関
ウォッカ「ただいま~」

母ウォッカ「おかえり!」

石田「どうも!こんばんは!朝日放送の探偵ナイトスクープから来ました、探偵の石田です。」

ウォッカ「い、石田さん!」

石田「突然お邪魔してすみません。今ね、この野々山くんに仕事を紹介しようという依頼で調査に来てまして。」

野々山「どうも~」

ウォッカ「はあ。」

野々村「とりあえずご飯食べながら話しましょう。」

石田「何で野々山くんが指揮っとんねん!」

*野々山さんとは、ナイトスクープ最多出演回数を誇る名物依頼者です。たまに他の方の依頼にも登場します。

魚塚家 食卓
石田「いやあ~、お母さんのご飯美味しいわあ~」

母ウォッカ「フフフ」

野々山「絶品です~」

石田「野々山くんおかわりしすぎや!」

ウォッカ「ハハハ」

石田「三郎さんはお仕事何されてはるんですか?」

ウォッカ「え!?まあ、普通に会社に勤めてます。」

石田「会社?どんな仕事をなさってるんですか?」

ウォッカ「あ、あー、いえ、普通のですね、そのー、営業など。」

母ウォッカ「へえ~」

石田「ずっとそこに勤めてはるんですか?」

ウォッカ「え、ええ。まあ、大学卒業してからなので10年以上経ちますね。」

石田「なるほどー。この野々山くんでも働けますか?」

ウォッカ「いやー、ちょっと厳しいかもしれないです・・・」

野々村「ダメみたいですね。」

石田「野々山くん残念やなあ~」

石田「まあでもせっかくなんでね、急なんですけど、明日職場にお邪魔して良いですか?」

ウォッカ「え!?明日ですか?」

野々山「お願いします~」

ウォッカ「うーん・・・。じゃあ明日出勤した時に会社の人に聞いてみます。」

石田「ありがとう!」

ウォッカ(こいつはマズいことになった・・・)

翌日朝 組織本部
ウォッカ「おはようございます、兄貴。」

ジン「相変わらず早え出勤だな。」

ウォッカ「兄貴、ちょっと相談事なんですが。」

ジン「どうした、怯えたツラをして。まるでティガーに睨まれたピグレットのようだぜ。」

ウォッカ「兄貴、俺が貸した『プーさん』のDVD見たんですかい?」

ジン「ああ。あれは傑作だ。イーヨーのモノマネも出来るようになったからあとで見せてやる。」

ウォッカ「流石ですね、兄貴。気に入ってくれたみたいで嬉しいですぜ。」

ウォッカ「次は『ぼのぼの』のDVDを貸しますよ、兄貴。」

ジン「ああ。それで相談事とは何だ。」

ウォッカ「実は、お袋がナイトスクープに依頼を出したみたいで。」

ジン「何?取材が来たのか?」

ウォッカ「ええ。それがどうも俺の職業を探ってるみたいで・・・」

ジン「お前、ご両親に組織のことを話してねえのか。」

ウォッカ「え、ええ。まずかったですかい?」

ジン「いや、そいつは好都合だ。」

ウォッカ「・・・?」

ウォッカ「それで、俺の職場を紹介しないといけない状況になりまして。」

ジン「なるほどな。」

ウォッカ「どうしたらいいですかい?」

ジン「案ずるな。策はある。プーさんがハチミツを見つけるようにな。」

ウォッカ「助かります、兄貴。」

ジン「それで、探偵の野郎は誰だ?」

ウォッカ「石田靖探偵ですぜ。」

ジン「ククク・・・!最高の探偵を用意してくれるじゃねえか・・・!」

その日の夕方
石田「というわけで三郎さんの職場の前にやってまいりました。このビルですね。」

石田「どうですかお母さん?」

母ウォッカ「緊張してます。」

石田「ですよね。お父さんも来てくれはって。」

父ウォッカ「へへへ。緊張しております。」

石田「そして、なんと、野々山くん急用で来れず!ということで。」

石田「それでは早速行ってみましょう。」

WA☆SHI☆JA☆YO 本社ビル
石田「こんにちは~」

ウォッカ「どうも。お待ちしておりやした。」

石田「ここが三郎さんの職場ですね。」

ウォッカ「そうです。」

石田「実はですね、本当の依頼は三郎さんのお母さんからで、息子の職業が知りたいと。」

ウォッカ「ああ、そういうことでしたか。(やっぱりそうか・・・)」

石田「そして、野々山くんは仕事を探しておりません!」

ウォッカ「ハハハ。」

石田「それで今日はお母さんとお父さんにも来て頂いております。」

(母ウォッカ&父ウォッカ登場)

石田「それではズバリお聞きします。三郎さんの職業はなんでしょうか?」

ウォッカの回想
ウォッカ「兄貴、それで策というのは。」

ジン「WA☆SHI☆JA☆YOというAVメーカーを知ってるか?」

ウォッカ「ええ。最近急成長してるAVメーカーですよね。何度かお世話になりやした。」

ジン「あそこは組織の息がかかった会社だ。」

ウォッカ「そうなんですかい?」

ジン「ああ。『あの方』はアダルト業界にも顔が利く。」

ウォッカ「なるほど。」

ジン「そのビルの空き部屋に偽のオフィスを作る。もちろんそこで働くのは変装した組織の人間だから安心しろ。」

ウォッカ「助かりますぜ、兄貴。初対面の人と話すのは苦手でして。」

ジン「そこに石田探偵を招き入れろ。」

ウォッカ「分かりやした。」

ジン「いいか。お前は広報部だ。色々なアイディアを出してAVを宣伝する業務に就いていると説明しろ。」

ウォッカ「何から何まで・・・。本当にありがとうございます、兄貴。」

ジン「礼はいらねえ。」

ジン「その代わり、『ぼのぼの』のDVDを早く貸せ。」

WA☆SHI☆JA☆YO 本社ビル7階 即席広報部
ウォッカ「私はアダルトビデオのメーカーで働いています!」

石田「ハッハッハッハ!」

母ウォッカ「!?」

父ウォッカ「ニヤニヤ」

ウォッカ「ごめん、お袋。今まで黙ってて。」

母ウォッカ(号泣)

ウォッカ「ずっと言いたかったんだけど、お袋びっくりすると思って言えなくて。」

ウォッカ「でもこの仕事好きで・・・」

母ウォッカ(ウォッカを抱きしめる)

母ウォッカ「そんなこといいのよ。あなたがどんな仕事であれ一生懸命働いていれば。どんな職業かなんて関係ない。」

ウォッカ「お袋・・・(号泣)」

石田(涙目)

ウォッカ「ありがとう。お袋。」

母ウォッカ「これからも頑張ってね。」

石田「ちなみに野々山くんは働けますか?」

ウォッカ「ダメです(笑)」

(デデデン!)

探偵!ナイトスクープ スタジオ
西田(号泣)

松尾(号泣)

赤星(涙目)

石田「というわけで三郎さんはアダルトビデオのメーカーで働いていて、お母さんが心配すると思って言えなかったと。」

西田「なるほどねえ~(号泣)」

石田「あの後ですね、お父さんがアダルトビデオを何か1本くれゆうて、お母さんと一悶着ありました。」

スタジオ「ハハハ!」

(ナア~イト♪スクウ~プ♪)

毛利探偵事務所
小五郎「いやあ~今の話良かったなあ~」

コナン「感動したね!」

小五郎「ああ。親子の絆ってやつだ。」

コナン「おじさんに依頼頼まないで西田探偵局に頼んだ方が事件解決するんじゃない?」

小五郎「だあーってろ!」

組織本部
ジン「『ぼのぼの』のDVDだ。」

ウォッカ「見終わったんですね、兄貴。」

ジン「ああ。俺には多少刺激が強いが、メッセージ性があるのが良い。」

ウォッカ「どのキャラクターがお気に入りですかい?」

ジン「シマリスくんだ。」

ウォッカ「いい趣味してますね。流石ですぜ、兄貴。」

ウォッカ「次は『おさるのジョージ』貸しましょうか?」

ジン「ああ。」

ジン(まさかお前の方から出向いて来てくれるとはな・・・)

ジン(歓迎するぜ・・・ジョージ・・・)

探偵!ナイトスクープ スタジオ
西田「はい!それでは次のご依頼にまいりましょう。」

松尾「はい。続いての方は東京都にお住いの円谷光彦くん7歳からのご依頼です。」

松尾「『西田探偵局の皆さんこんにちは。』」

西田「こんにちは。」

松尾「『僕は帝丹小学校1年生の円谷光彦と言います。僕には夢があります。』」

西田「何かな。」

松尾「『それは陰毛でミサンガを作ることです。』」

西田「えええ~!?」

松尾「『そのミサンガに”童貞を卒業できますように”という願いをかけたいのです。』」

西田「えええ~!?」

松尾「『僕の計算では小学5年生の秋ぐらいにミサンガが切れて、童貞を卒業できる算段になっています。』」

松尾「『しかし、僕にはまだ陰毛が生えていません。』」

松尾「『優秀な探偵さん、どうか僕に陰毛を分けてください。そして一緒にミサンガを作って下さい。』というご依頼です。」

西田「こりゃ参った。」


おわり

終わりです。
最後まで読んで下さり本当にありがとうございます。
改めて読むと微妙ですね。
また精進して新しい作品を書きたいと思います。
感想や意見等ありましたら書き込んで下さると嬉しいです。

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