桃華「ふむ…」

（ｶﾞﾁｬｯ）

梨沙「おっはよ～！」

ありす「お疲れ様です」

桃華「あらお二人とも、ごきげんようですわ！」

梨沙「桃華おはよ、早かったのね」

桃華「わたくしは少し早めにこちらに呼ばれておりましたので」

ありす「何かあったんですか？」

桃華「そうですわね…これですわ」ｺﾄｯ

梨沙「これは…ガッコの制服着た桃華の人形？」

ありす「ほう…これはなかなか…桃華さん、少し触ってみても？」

桃華「かまいませんわよ」

ありす「ありがとうございます、では…」ﾋｮｲｯ

桃華「きゃああああああ！あ、ありすさん！何をなさっていますの！？」

ありす「…え？中を覗こうかと」

梨沙「いやいやナチュラルに何を言ってんのよ！？」

ありす「でも…これだけちゃんと作ってあるのでしたらどうなっているのか気になりません？」

梨沙「う”っ…それは確かに…」

桃華「それにしたって当人の前でやらなくたって良いじゃありませんか！」

ありす「それもそうですね…あっ、良い事を思いつきました」

桃華「…なんですの？」

ありす「桃華さん、一晩貸して下さい」

桃華「絶対にイヤですわ！！！」

ありす「ちぇっ…とりあえず、ありがとうございました、良いフィギュアですね」

桃華「ありすさんに色々引っ掛かる所はありますが…ええ、良いモノが出来上がって嬉しいですわ」

梨沙「これ何？売り物？」

桃華「ええ、プラムさんという会社さんから今年の４月に発売らしいですわ」

梨沙「へ～…そんじゃあなんでそれがここに？」

桃華「本日から予約開始とのことですので、サンプルとしてわたくしに贈っていただけたとのことですわ」

梨沙「成程ね～、そういえばありすもフィギュア出るとかいう話があったわよね？」

ありす「そうですね、そちらはまだ予約等の情報は出ていませんけど、ちらっと見せていただいたところでは良いものになりそうです」

桃華「そちらも楽しみですわね」

ありす「それも気になりますけど今は桃華さんのフィギュアです、桃華さんもおっしゃっていましたけどもう予約開始しているんでしたっけ？」

桃華「ええ、本日１月１２日から、予約受付開始らしいですわ」

ありす「どれどれ…「櫻井桃華」「フィギュア」「予約」…検索っと」

梨沙「…何か予約の特典もあるのね」

ありす「あみあみで予約をすると桃華さんのぷちが描かれたアクリルストラップが付いてくるみたいです」

梨沙「まぁ何も付かないよりかはそういうオマケが付いた方が良いわよね」

ありす「お値段は…12980円ですか」

桃華「わたくしそういったものの相場については疎いのですけれど…このくらいなのですか？」

梨沙「アタシとしては１万以上するとちょっと考えちゃうわね」

ありす「何を言っているんですか！」ﾊﾞｧﾝ！

桃華「ひゃっ！」

梨沙「いきなりヒートアップしないの！」

ありす「いいですか？これは12980円を支払えばいつでも！無料で！自宅で！桃華さんを愛でられるということなんですよ！？」

梨沙「はぁ？」

ありす「無料で桃華さんを好きな時に愛でられるだなんて素晴らしいじゃないですか！むしろお金を払ってでもしたいくらいですよ！」

桃華「いえ、ですから12980円…」

ありす「なので！その権利を得るために12980円をお支払いするだけで永久に桃華さんを愛でていられる！これはもう悩むことなんてないでしょう！」

梨沙「あんた何のキャラよそれ…」

ありす「よって！私は！3個！予約します！」ﾌﾝｽ!

梨沙「えっ…うわ、予約完了画面になってる…」

桃華「ありすさん…予約していただくのは嬉しいですけど…買われるのは１つでよろしいのでは？」

ありす「…えっ？」

梨沙「いやそんな『何言ってんの？』みたいな顔で見られても…」

ありす「だって…こういうのは最低３つ買うのが基本ですよ？」

桃華「『ですよ？』と言われましても…」

ありす「ああ！4月の発売日が楽しみです！」

梨沙「…桃華、深く突っ込んだら負けよ」

桃華「…そうですわね」

ありす「さあ、それではそろそろ時間ですしレッスンに向かいましょうか」

桃華「あら、もうそんなお時間ですか」

梨沙「んじゃあ行きましょ、今日はベテさんだから遅れるとヒドイわよ！」

桃華「それは大変ですわね！急ぎましょう！」

ありす「またコラ素材になるのは御免です！」

（バタバタ…）

～数分後～

（ｶﾞﾁｬｯ）

ちひろ「は～…疲れた…少し休憩～」

ちひろ「はっ！？あれは！プラムさんから4月に発売予定の桃華ちゃんのフィギュア（12980円）じゃないですか！どうしてこんな所に…」

ちひろ「ふむ…」ｼｹﾞｼｹﾞ

ちひろ「これは…なかなか…良い出来ですね…」ﾋｮｲｯ

（ｶﾞﾁｬｯ）

桃華「もうっ！お二人が急がせるからフィギュアを忘れてしまいましたわ！」

梨沙「人のせいにするんじゃないの！ありすがベテさんに事情を話してくれてるから、さっさと回収して戻るわよ！」

ちひろ「…えっ」

桃華「ちひろ…ちゃま？」

梨沙「…なにしてんの？」