切嗣「あぁ、今回もまた正義の味方になれなかったよ」 (1000)

今更zeroにハマったので立てました
※snに関してはにわかなのでキャラが違うかもですがご了承ください
設定はzero本編の聖杯の災害から始まります
ループ系ですので嫌いな方は見ないことをお勧めします

切嗣「誰か!! 誰かいないのか!! 誰か!!」

切嗣「そんな...そんな、馬鹿な!! 確かに聖杯はセイバーの宝具で壊したはずだ」

切嗣「なんでこんな事になったんだ クソっ!! クソ!!」

???「もう一度やり直したいと願うか?」

切嗣「誰だ!!」

聖杯「もう一度やり直したいと願うか?」

切嗣「?! 聖杯だと?! 何故だ!!何故確かに拒んだはずの聖杯がなぜ僕に話しかけてきている」

聖杯「もう一度やり直したいと願うか?」

切嗣「なんだ同じことしか口にしないぞ...こいつ」

聖杯「もう一d」バンッ

切嗣「お前がこれをやったんだぞ!! お前に僕が願うと思っているのか!!」

聖杯「.....」

切嗣「もう何も喋らない...か」

切嗣「僕は....結局すべてを失ったんだな...」

切嗣「あぁ...あぁ...こんな事なら...聖杯なんぞに望みをかけなければ良かった」










SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484134385

エルシャダイかと思った

聖杯「汝の望みしかと受け取った」

切嗣「なっ?!」

聖杯「今汝の望みは叶えられる」


切嗣「ま....まて!!」

アイリ「どうしたの?切嗣」

切嗣「な...何?!どうして生きているそれにここは...アインツベルンだと?!」

アイリ「酷い人 貴方が私をあの吹雪から助けてくれたというのに 私に死んでほしいのね」

切嗣「ちが...ちがう...だが確かに殺したはずだ」

切嗣「(確か聖杯が....クソ一体何がどうなっているんだ)」

アイリ「さっきから切嗣おかしいわよ?そんな事より今日は何を教えてくれるの?」

切嗣「何を言っている..僕には君に教えることなど何もない」

アイリ「昨日教えてくれたのに本当にどうしたの?切嗣」

切嗣「昨日....昨日だと?」

アイリ「ええそうよ昨日私にもっと人間のように怒ってもいいんだと言ったのは貴方じゃない」

切嗣「?!まさか....(まさか此処は過去の世界だととでもいうのか!!」




アイリ「?やっぱり変よ切嗣」 体を寄せながら

切嗣「ッ...ち...近寄るな!!」

アイリ「え....」シュン

切嗣「グッ...あぁすまない だが今は少し一人に成りたいんだ本当にすまない」

アイリ「ごめんなさい...やっぱり私人形だものね...気持ち悪いわよね」




切嗣「いや...そういう事では アイリ「ごめんなさい!!」

切嗣「ま...(いや...まてよ..ここでアイリを殺しておけばあんな事は起こらずに済むのでは..)」

切嗣「(あぁ..そうだまたしても最愛のそして家族を亡くすことに成るがやるんだ...放置すれば自分ではなくとも誰かがアイリを使い聖杯戦争という殺し合いを初め同じ目にあう)」

切嗣「(ならばやるんだ...切嗣...あの聖杯でそうしたようにいつもして来たように)」








2>>>題名がまったく思いつかなかったのでパクらせて貰いました

安価は半角の>を2つに半角数字だぜ
>>2 こういうやつな

あとメール欄に saga って入れとくといいぞ

>>6 書き込み初心者なので教えて頂き助かります<(_ _)>

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次の日

切嗣「やぁ...アイリスフィール」

アイリ「昨日はその...ごめんなさい...どうしたんだろう私」

切嗣「気にすることじゃない...ごく自然な感情さ」

切嗣「あんなことを言われれば誰だってきづつく」

切嗣「それだけ感情豊かになったってことさ」

アイリ「そう...そういう事だったのね」

切嗣「あぁ...」

アイリ「でもね...でも私ね切嗣その...何なんだろう..怒りとは別の感情もあったの」

切嗣「(知っているさ...)」

アイリ「あのね....」

切嗣「(だからこそ...それを言う前にまた君を...)」

アイリ「切嗣?」

切嗣「さようなら...アイリ」

アイリ「キ,,,リ...ツ.........」

切嗣「これで...未来は救われる....」
---------------------------------------------------
アイリ「切嗣今日も何か教えてくれるの?」

切嗣「(何故?なぜ?)」

アイリ「?」

切嗣「(また...戻ったのか...いやだが...何かおかしい)」

アイリ「新婚旅行でも教えてくれるってのもおかしいわねフフフ」

切嗣「(新婚旅行?!なんだこれは僕は知らないぞ!!)」

アイリ「士郎達今頃キャッキャッウフフとやってる頃でしょうね」

切嗣「(ますます訳が分からない何だこれは)」

アイリ「切嗣?」

切嗣「....お前は誰だ?」

アイリ「やだわぁ切嗣アイリスフィール・フォン・アインツベルンに決まってるでしょ?」

切嗣「僕は知らないぞ...こんな...こんな奴は知らないぞ」

アイリ「....ええ...そうでしょうね」

アイリ「聖杯の中ですもの」

切嗣「......」

アイリ「また私を殺したわね切嗣...言ったでしょ一生呪われ続けろって」

切嗣「あぁそういう事か無限に君を殺し続け尚且つ殺さなければまた絶望をたたきつけるってことか」

アイリ「大体その通りだけど一つだけ救いわあるわよ?」

切嗣「君との契約かい?」

アイリ「ええ理解が早くて助かるわ」

アイリ「だから、今私を救えば助けかるけど?どうする?」

切嗣「イエスというとでも思うかい?」

アイリ「言うわ絶対ねだって貴方は人間だから」

あぁああああもう疲れたもおおおおん考えるのキツイよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおって事で明日また投下して行きます


明日といったなあれは嘘だ。思いついてきたんで投下します





切嗣「いうものか二度とあんな...あんな!!」

アイリ「ええでも言う羽目になるわ」

切嗣「それはどういu バッ

アイリ「ねぇ切嗣」

切嗣「あぁ...ごめんねすこし体調が悪いんだ」

アイリ「あらそうだったのごめんさなさい切嗣」

切嗣「いやいいんだ...」

切嗣「(さて...アイリを殺しても戻ってしまうという事が確定した今僕のやるべきことは確定した)」

切嗣「やはり聖杯戦争に参加するしかない」

切嗣「(僕が死ぬかもしれないがこのループから逃れられ尚且つ多数を助けられるなら十分すぎる代償だろう)」

切嗣「(全ての人類を救うことは出来ないがだが聖杯があんなものならば祈ることなど何もない)」

切嗣「(さぁ....始めよう聖杯戦争を)」


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アインツベルン城 上空

綺麗「ふふふふ面白くなってきたな」

ギル「我らも過去へ戻っているとも知らずにとんだ間抜けズラよくっくっくくははははははははははっはは」

綺麗「まさか衛宮切嗣の過去へ戻されるとはなだが之もよい余興だ」

綺麗「今度こそ衛宮切嗣という男を倒し私が聖杯をもらう」

ギル「だが聖杯戦争に参加しなかったらどうする気だ言峰」

綺麗「その時は衛宮切嗣が聖杯戦争に参加するまで見るだけのこと」

ギル「ほう...」

綺麗「なぁに心配せずとも衛宮切嗣はこようあれはそういう男だ」
-----------------------------------------------------------------------------
切嗣「さて....前回では確かセイバーが出てくるんだったかな..今回はアサシンが良いところだな」

切嗣「確かアサシンのマスターは言峰綺麗...ならば奴から先に片付けなければならない」

切嗣「かといって奴とアヴァロンなしで殺り会えば即死必須困ったものだ」

切嗣「妥協してキャスターでもいいがキャスターの暴走はあまりにも酷かった」

切嗣「となるとやはりセイバーが一番バランスがいいか」

切嗣「あぁ...いやだなぁ...」

切嗣「仕方ないがこれも正義のためだ」
---------------------------------------------

切嗣「-----------告げる」

切嗣「抑止の輪より来たれ、天平の守りてよ」
ピカァ

???「貴方が...今回のマスターか」

切嗣「?!」

剣「我はサーヴァント セイバー 呼び声に従い参上いたしました」

切嗣「嫌馬鹿なセイバーだが....しかし貴様は....」

剣「静かに!!何か来るようです!!」




切嗣「ここはアイツベルン城だ結界が張られて他のものは来れるはずはない」

剣「すいません...言ってみたかったのです」

切嗣「(これはあのセイバーより使えなさそうだ)」

剣「しかしマスター私にお任せあれ!!この私でアレば聖杯など一日せずして陥落いたしましょう!!」

切嗣「令呪をもって命ずる僕がいいと言ったとき以外喋るな」

剣「!!!!!!!!」

切嗣「(これで少しは静かになったな....しかし困った確かに優秀なサーヴァントであるが僕が嫌いなタイプのサーヴァンとに変わりはない)」

剣「!!!!!!!!!!!」

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書き置きしておいたPCが逝ったので暫く見難いかも知りませんが携帯から更新していきます

応援してる

車の中
切嗣「(さて…前回の聖杯戦争では…セイバーにアイリを介護させマスターのように思わせ聖杯としての機能を隠すという計画だったが…)

剣「!!!!!」アイリに体をボディビルダーの様に見せながら

アイリ「あの…切嗣…その……」

切嗣「あぁ…分かっているよ……すまない舞弥後ろに行っててくれるかな…アイリを助手席に乗せたい」

舞弥「ええ分かりました切嗣」

切嗣「すまない」

切嗣「(この通り何故か自分の体を見せたがる変態だ…だからアイリも怖がって近付こうとしない)」

アイリ「切嗣…私あのサーヴァントちょっと苦手だわ」

切嗣「(やれやれ…こうなってしまっては前回のような手は使えないな)」





切嗣「(しかし妙だ何故こんなサーヴァントがアヴァロンにより呼ばれたんだ…)」

切嗣「(前回はアーサー王だった筈だが…)」

剣「!!!!!!!!!!!!!!」

剣「!!!!!!!」

剣「!!!!!!!!!」

切嗣「(こいつはどう見てもアーサー王じゃない何よりこんな体を見せつける”男”などではなかった)」

切嗣「(聖杯が関わっていた時点で只の巻き戻りではない事は予想していたが……)」

剣「!!!!!!!!!!!!!!!!」胸筋をピクピクさせながら

切嗣「(何にせよあのセイバーより令呪による会話すらしたくないな)」

切嗣「(まぁ…そんな事はどうでもいい事だ…それより新しい策を考えなければ…)」

切嗣「(前回の聖杯戦争では…アイリと別行動で僕は奇襲を仕掛ける作戦だったがアイリがこの調子だと無理なようだな)」

切嗣「(更に前回は聖杯だけを追い求めていたが今回は被害を最小限にとどめ前回と同じ道を辿る必要がある)」

切嗣「(厄介だが一度戦っている相手だ…彼らの弱点は既に知っている…簡単な事だ…)」

アイリ「ねえ切嗣…」

切嗣「なんだい?」


>>17さん
ありがとうございます
頑張ります

アイリ「厚かましいかもしれないけど…その…ちょっとホテルで休憩しない?」

アイリ「私ちょっと疲れちゃった」

切嗣「あぁ…そうしようか…」

アイリ「ありがとう切嗣」満面の笑顔で

切嗣「…僕も休憩をしたかったところだちょうど良かったよ」

切嗣「(そんな顔を…しないでくれ…)」

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???「正義なら何でも良かった」

???「だから悪を殺し尽くした」

???「だからそこにはいつも一人だけだった」

???「ある人が正義でないと言っただから…殺した」
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チュンチュンチュン
切嗣「…(寝てしまっていたのか…あの夢は……)」







今日はこれまで また明日投下しますー

遅くなりましたが投下していきます

すいません 寝てしまったのか…の所を→朝か…に脳内変換して下さい
文章読み返してたら変な感じになってるので…申し訳ないです。

切嗣「(まるで…聖杯の中で見た考え方に近しいものがあるな…)」

切嗣「(まぁ…ただの夢だ…忘れよう)」

アイリ「ん…んん…」

切嗣「やぁアイリ…おはよう」

アイリ「おはよう切嗣」

切嗣「今日から聖杯戦争が始まる…だから君には舞弥と一緒に常に行動してもらう…いいね?」

アイリ「え…ええいいわ…」

切嗣「大丈夫だ…必ず聖杯は僕が勝ち取るよ」

アイリ「ええ…それは分かっているわ…けど…」

切嗣「けど…なんだい?」

アイリ「朝からそんな話しなくてもいいんじゃないのかって思うの…」

アイリ「だって聖杯戦争は夜始まるのでしょ?なら…今はただ貴方と普通の会話を楽しみたいの」

切嗣「あ…あぁそうだね 僕も焦りすぎていたすまない」

アイリ「ふふっ大丈夫よ切嗣の気持ちもわかるもの」

切嗣「それじゃぁ何を話そうか」


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遠坂

時臣「常に優雅であれば冷静な判断が出来そしていざという時常に有利な状況に働くと思わないか?綺麗」

綺麗「ええ…そうですね」



流石に綺麗は草

綺麗な綺礼とはいったい

>>27 毎回動画のコメントやらで綺麗と書いていたので気付きませんでした綺礼ですねw誤字多くてすいません

時臣「わかってくれるか綺礼」

綺礼「えぇ…」

綺礼「(ふっ…又してもこの男は私が裏切ると気づいていないとは…呑気な男だ)」

時臣「さて…今日呼んだのは君に頼みたい事があって呼んだんだ」

綺礼「頼みたい事…ですか」

時臣「暫くの間この家を任せたい」

綺礼「どこか行かれるのですか」

時臣「師匠の指令でね…ロンドンに行くことになったんだ」










今日はここまで本当少しづつ更新で申し訳ないです
予定ではまだ1/5も終わってないです(白目)

投下していきます

綺礼「聖杯戦争に参加せずに…ですか?」

時臣「私も聖杯戦争に参加して聖杯を手に入れたいのは山々なのだが師匠から早々に冬木市から撤退しろと言われてね…」

綺礼「それならば召喚したサーヴァントはどうするのですか?」

時臣「君に託す事にするよ」

綺礼「…(前回であれば聖杯戦争に参加した上で私に決してサーヴァントを託すような事はしなかったが…ふっ…どうあれ…手に入るならば都合がいい)」
-----------------------

時臣「それじゃサーヴァントも預けたし後は任せる」

綺礼「其れでは…また…」

時臣「あぁ…」

綺礼「…」

ギル「良いのか?殺さなくても」

綺礼「なに…聖杯戦争に参加しないのだ[ピーーー]までもなかろう」

ギル「随分と甘いのだな」





アウトな言葉は伏字になるんですね 以後気を付けます…

綺礼「ふっ…ならばお前がアレをやるか?」

ギル「あんな雑種などやった所で何もなるまいよそれより…」

???「ん?僕の顔に何かついていますかギルガメッシュ」

ギル「いや…何貴様が現界するとはは思わなかったぞ…エルキドゥ」

ランサー(エルキドゥ)「久々の再会の言葉がそれですかギルガメッシュ…相変わらずですね」

ギル「ふっ…たわけ王である俺が変わってどうするよ」

ランサー(エルキドゥ)「ふふっそうですね」

綺礼「楽しそうな会話の所悪いがランサー全陣営のサーヴァントを偵察しろ」

ランサー(エルキドゥ)「やれやれ君のマスターはサーヴァントの扱いが酷いね」

ギル「なに…言峰は面白い男だお前もそのうち気にいるぞ」

ランサー(エルキドゥ)「君も君だね…んじゃちょっといってくるよ」

ギル「言峰ランサーである彼奴を偵察に向かわせるとは何を考えている」

綺礼「何直ぐに分かることよ…」

ギル「ふっ…まぁよかろう」

綺礼「(衛宮切嗣…餌はくれてやったぞ…)」
----------------------------
切嗣「それじゃ…言って来るよ…君とは少しの間だけ会えないが君は君の安全だけを考えて行動してくれそして出来るだけ目立たないようにしてくれ」

アイリ「ええ分かったわ其れじゃぁね切嗣」

切嗣「舞弥…くれぐれもアイリと逸れるなよ…」

舞弥「ええ分かっています切嗣…どうかご無事で」

切嗣「(さて…まずはどの陣営から潰すか…)」

切嗣「(起源弾が一番効きやすいケイネスから仕留めてもいいな…それにあの魔術は危険すぎる…早めに処理していた方がいいだろう…)」

剣「!!!!!!」

切嗣「…(こいつの能力も見ておきたいし…な…)」

剣「!!!!!!!!!!!!!!!!!」

切嗣「(ん?…なんだ…さっきから異常に空を指差して…)」
ヒューン!!
切嗣「な… タイm…剣「ガキーン

???「やるな…」

切嗣「…アーチャーのサーヴァントか」

アーチャー「セイバーのマスターいきなりで悪いがその命貰うぜ」

切嗣「…(ギルガメッシュではないな……僕のサーヴァントがアーサー王でなかった時点で察してはいたがやはり全てのサーヴァントが変わっているか)」

剣「!!!!!」

弓「ん?なんだもしかしてお前喋られないのか」

弓「そうか令呪を使われたな…ひでぇ事しやがるマスターだ其れじゃ宝具も撃ちようがねぇな」

弓「まぁいい 引け目を感じるがやらせて貰うぜ」
ヒュンヒュンヒュンヒュン

剣「ふううぬうううああぁあああああ!!」ギンガンガィンガン

切嗣「!?」

弓「!?」

切嗣「(馬鹿な…絶対命令権である令呪だぞ!?令呪を破る事なんてどんな英霊であっても破れる事はないはずだ…このセイバーは一体…)」

剣「ふぅ↑久々の我が声!!うむ!!流石いい声だ!!」





剣「さらに見よこの肉体美!!」

弓「…」

剣「見とれすぎて何も言えぬか!!ふははは」

弓「(こいつはなんなん…)」

ヒュン
弓「!?」

剣「何をしている既に戦は始まっているぞ?考え事などしていると一瞬でその体は塵になるぞ」

弓「チッ」

ビュン

弓「!!!」

剣「どうしたどうした弓兵など所詮近づけばただの虫と変わらなずぞふははは」

弓「(この速さ…なんなんだ…)」

剣「ほれほれほれほれほれほれほれほれほれほれほれほれ」

弓「ぐっ…くっ…」

剣「もっと!!もっと!!血をみせろ!!ふはははは」

弓「っ…(このままでは負ける…やるしかない!!)」

剣「ふはははひははは!!」

弓「…我が天秤よ…」

切嗣「…!マズイ」

切嗣「セイバー戻れ!!」

剣「ひはははははははははははは」

切嗣「(制御が効いていないだと!?…あれではまるでバーサーカーではないか)」

弓「我が手に幸運の籠を…」

剣「はははひひひひひひひひひ」

弓「(必中必死の甲皮の矢)ストレングスパイル」
シュゥーンドーーン

切嗣「くっ…ぐっ…うおお…」

弓「ふっ流石に死んだだろう…後はセイバーのマスター剣「…」シュゥ…



すいません睡魔に勝てそうにないので今日はここまでですまた明日投下します



おつ

だからsaga入れろっつてんだろhage

>> 44さん

sagaをsageと勘違いしてました…すいません気を付けます

いいよ

遅くなりましたが今日も投下していきます

弓「馬鹿な!?俺の宝具が貫いていないだと!?」

剣「ふふふ…ひひひひ…ががが…はははははははははは」

弓「しかも俺の宝具を片手で受け止めるなど貴様本当にセイバーか!?」

剣「ひひひひひはははははははは」

弓「こんな…こんな化け物じみた英霊なんぞ聞いたことがない!!」

剣「シュウ…

弓「!!よく見れば傷が治っている…こいつはまさか…いや…だがしかし…くっ…一旦引かせて貰うぜ!!」シュバッ

剣「はははは…はは…ふぅ↑」

切嗣「ぐ…(危なかった…あのままでは…やられていた…)」

剣「おおっと…大丈夫ですか?マスター」

切嗣「…(やはり喋っているな…更に言えば理性もある…このサーヴァントについては最知っておく必要があるか…)」



------------------------------------
弓「すまねぇ…マスター仕留め損なった」

ケイネス「宝具まで使ってか!!」

弓「…」

ケイネス「宝具を敵に見せただけでは飽き足らず霊力まで消耗して帰って来るとは!!」

弓「だが…」

ケイネス「だが…なんだ?お前はボロボロに負けているではないか!!もういいお前には今後一切無断での宝具使用を禁ずるいいな?」

弓「あぁ…」

ケイネス「分かったなら外の警備でもしてこい!!この役立たずめが!!」

弓「(チッ…俺がこんな扱いを受けるのもあのセイバーのせいだ
次あったら確実に殺してやるぜ)」






すいません短いですが今日はここまでです
pcが届いたら一気に上げますのでお許しを其れではまた明日投下します

おつ

遅くなりましたが投下していきます
---------------------------
とある小屋
切嗣「…さて…と…」カチッスパー

切嗣「(セイバーが戦闘中に狂化及び令呪無視…か…)」

切嗣「(サーヴァントのクラス変更なんて聞いたことがないが…このセイバーは何かしら特別なサーヴァントなのか…)」

切嗣「(…今はまだ情報が少なすぎるか…)」

切嗣「(取り敢えず各マスターの攻略をしつつセイバーの扱いを決めるとするか)」

切嗣「(先程の戦闘でアーチャーの正体は分かった…必中必死の甲皮の矢…百発百中で尚且つ七枚重ねた甲冑を一矢で貫通させたと言われる養由基に間違いないだろう…)」

切嗣「(先程の戦闘では圧倒的にこちらが有利だったためあのアーチャーのマスターを先に特定して仕留めたいところだ)」



切嗣「(幸いあの辺りはケイネスの家にも近かった事もありあのアーチャーがケイネスの物である確率が高い…故に…万全の策を用いてケイネスに挑める訳だ…)」

切嗣「それでは今回はこちらから赴いてやろう…ケイネス…」

-------------------------------
ケイネス「あの愚かもののせいで最初から不利な状況になるとはこれではケイネス アーチボルトの名が汚れてしまう」

ケイネス「セイバーとは暫く…戦いを見送るべきか…だが……」

ケイネス「取り敢えずまだ逆転できるすべはある例えサーヴァントが能無しだったとしてもセイバーのマスターさえ殺せさえすれば勝機はある…」





さて切りがいいので今日も短いですがここまででです。

おつ

今日も張り切って投下していきます

???「で?勝率は如何程かなケイネス・エルメロイ・アーチボルト君」

ケイネス「な…なななな…誰だ!?」

???「まぁ名乗ってやってもいいだろうどうせお前死ぬしな」

ケイネス「死ぬ?何をバカな事をこの私が死ぬはずないだろう!!それより名を名乗れ!!」

???「やれやれせっかちな野郎だ ゼルレッチと言えば分かるか?」

ケイネス「ま…まさかカレイドスコープ(万華鏡)のキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグか!?」

ゼルレッチ「やれやれその名は嫌いだと言うにまだその異名がついているとはな」

ケイネス「な…なななな何故ここにいる」















ゼルレッチ「俺が居たい時に居たい場所にいて悪いか?」

ケイネス「き…貴様分かっているのか!!貴様がいる時点でこの世界にどれ程の影響力を与える事になるか」

ゼルレッチ「そんなのいつもの事だ気にする必要はない。其れよりお前死んで死んで死にまくるぞ」

ケイネス「さっきから何を言っている」

ゼルレッチ「ただの忠告だ何、別に気にしなくてもいい」

ケイネス「何!?」

ゼルレッチ「気にしてもしなくてもお前は死ぬしな 只お前があのセイバーのマスターと協力し会えば別だがな」

ケイネス「私にセイバーのマスターと共闘しろというのか!?」

ゼルレッチ「何、もしもの話だ決めるのはお前自身だ」

ケイネス「決めるもなにも有るはずないだろう!!絶対に」

ゼルレッチ「そうか…まぁ一応忠告したからな後は自由にしろじゃぁな」ヒューン

ケイネス「なんだったのだ…一体…いきなり私が死ぬだったり死にたくなければセイバーのマスターと協力しろと言ったり」

ケイネス「だが…もし仮にも言っていることが事実だとすれば…」

---------------------------------
ケイネスの家前
切嗣「…(さてケイネスの家の前まで着いたはいいが妙だ)

切嗣「(見張りやそれらしい気配が全くしなかったケイネス程の魔術師が家の周りに易々と魔術師を招き入れるなどしない筈だ)」

切嗣「(それに今は聖杯戦争中もあって警戒も厳重になっているはずだが…門が開いているこれは罠か?それとも…もう襲撃された後なのか?)」

切嗣「(どちらにしろ都合がいい…)」

切嗣「(罠であれば奴の魔力を使っての攻撃だろう…ならば起源弾の効力が発揮できる…後者であればラッキーだったくらいだろう)…」

切嗣「それではいくか…」

今日はここまでです。また明日…は投下出来るか分かりませんが明日か明後日には必ず投下します

一日空きましたが投下していきます

切嗣「…」スッ

キィ…(扉を開ける音)

切嗣「扉の前で待ち受けて襲ってくると思っていたが何もないか」

切嗣「…奴がここまで僕を招待するって事は……」

キィーン

切嗣「やはり罠か!!(タイムアルターダブルアクセル!!)」スッ

ドゴオオオオオン

ケイネス「避けたか…だが妙だ…何故か避けられ事を知っていた気がする…」

ケイネス「…やはり奴の言っていたことは…いいや…それでも!!私はー」

切嗣「ケイネス!!」カチッ ダダダダダダダダダ

ケイネス「貴様!!銃を使うか!!やはり貴様だけとは!!」

切嗣「(さっきから何を奴は言っている?)ダダダダダダダ

ケイネス「貴様だけは殺す殺す殺すころ」

切嗣「(それに先ほどから奴の金属状の液体が不規則になってきてい)

ケイネス「あああああああああアアアアアア」

切嗣「な!?」

ケイネス「アタマがぁアタマがぁああああアタマガァ割れる割れる割れる割れる割れる割れる」ガンガンガンガン

切嗣「(どうしたって言うんだ一体!?)」

ケイネス「割れる割れる割れるワレルワレルワレルワレル」












切嗣「(僕はまだ何もやっていないぞ!?なんだこれは!?)」後退りしながら

ケイネス「アアア”ア”ア”ウッ……オウェ」ドパッ ジュゥ…

切嗣「なっ!?く…黒い泥だと!?馬鹿な!?まだ聖杯から溢れても居ないはずの泥がなぜ!?」

ケイネス「エエエエエエエエアアアアア」ドパッドバッドボドボドボドボ ジュウ……ジュウ…

切嗣「なっ!?広がって行っているだと!?」

切嗣「奴も聖杯の器としての可能性があったのか!?いや…だが…」

ケイネス「ゴボッゴボボボボボボボボボボ」 ジュウ…ジュウ…ジュウ…

切嗣「くそっ!!考えている暇はないか!!!!どうにかして奴を止めなければ!!」

今日はここまでです。明日やっとpcが届くので中盤くらいまでいっきに話を進めたいと思います

おっつ

それでは今日も投下していきます

切嗣「(だが如何すれば泥は止まるというんだ)」

切嗣「(奴を殺せば前の様に泥の汚染が広まる可能性がある)」

切嗣「(奴を野放しにしていればそれでも泥の汚染が広まるだけだ)」

切嗣「(こうなれば舞弥に一人でもこの冬樹市から逃がすように...)」

切嗣「(いやそれではダメか)」

切嗣「(あの泥は一気に吐き出されれば人の速さなど超えた速度で汚染していく)」

切嗣「くっ...八方塞がりってやつか...」

???「おやおやお困りかい?セイバーのマスターさんよ」

切嗣「...アーチャー...か...」

弓「おいおいその反応はなんだ」

弓「今お前は敵のサーヴァントに見つかったんだぜ?」

弓「それにお前は自分のサーヴァントを連れていない」

弓「要するにだお前は今隙だらけなんだぜ?」

弓「もっと焦ったらどうだ」二ヤッ

切嗣「...(マスターを失ったサーヴァントは自らの魔力が持つまで現界出来るんだったか)」

切嗣「(流石にあれを相手にしながら泥の侵攻は防げないか...)」

切嗣「ここまでか...煮るなり焼くなりしろ」

弓「そうかいならお言葉通り殺してやるよ」ギぃ 

弓「お前らにはムカついてたんだ」

弓「だから次あったらよ」

弓「殺そうと思ってたんだよ!!」スパーン















切嗣「....セイバー第二の令呪をもって命じるアーチャーを倒せ」ボソッ

剣「ふん」ガキン

弓「なっ!?」

剣「やはり遅いですな....」 ズバン

弓「が...ハッ..汚ねぇ....」 シュウウン

切嗣「...(慣れてるさ...もう)」

切嗣「続けて第三の令呪をもって命じるセイバー宝具を使いケイネスを...殺せ」

剣「分かりました!!マスター」

剣「私が後悔の懺悔」

切嗣「(結局どうしようもないなら...せめて泥がこの冬樹市だけで留まるようにするしかない....)」

剣「全て戻すこと之叶わぬ」

切嗣「(結局の所これが......最善なのだ....)」

剣「故に私は未来へ希望を与えいる」

剣「デウ ???「エヌマ・エリシュ!!」

剣「ぐはっ」ガキーン

切嗣「な?!」

切嗣「(鎖だと?!)」

???「ふぅ....危ない危ない冷や冷やしましたよ全く」

???「マスターも無茶苦茶ですね....」

切嗣「(マスター?こいつも誰かのサーヴァントなのか?)」

切嗣「(それよりもこれは不味い!!令呪を僕は全て使いケイネスは殺せていない!!)」




切嗣「もういよいよ打つ手.......ぐ.......う」

切嗣「(体の中から何かがあがっ...て)」

切嗣「ウォエ.....」びちゃっジュゥ...ジュゥ...

切嗣「(聖杯の泥........が?!)」

切嗣「エエォォォオ」どぼっどぼどぼ

???「へぇ....これの為だけに僕を偵察にさせたのか」

???「確かに面白い男だね...こと..」

切嗣「(だれ...................)」どぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ
--------------------------------------------------------------------------------------------------
「もう...これで何人目だろう」
「後何回だ...」
「後何人だ.....」
「私の”正義”を邪魔するものは」
-------------------------------------------------------------------------------
とある小屋

切嗣「八ッ」

切嗣「ハァハァハァハァ」

切嗣「!!」バっ

切嗣「僕は....僕の中から聖杯が出てきて....」

切嗣「!!冬樹市は!!冬樹市はどうなったんだ!!」ドン 扉を思いっきり開ける音


切嗣「え?」

冬樹市の夜の光景

切嗣「な...なぜだ!?あれ程の泥で汚染されないのか?それとも小規模で済んだのか?!」

切嗣「だ....ダメだ....頭が追い付いて....」 手の甲を見る

切嗣「令呪が....二画ともに残って....はは...」

切嗣「はははははは」

切嗣「いや...実にリアルな夢だった...」

切嗣「あの聖杯による地獄の再現とは」

切嗣「僕も余裕が無くなってきているのかな」

切嗣「もしあれが聖杯の呪いの付加で毎日見せられる夢だとしたら堪ったものじゃないな...」

切嗣「ふっ..まぁだが所詮夢だ後々なれてくるか」

切嗣「さて..と十分な睡眠とは言えないが少しは眠れたんだ」

切嗣「ケイネスの家へ行くか...」
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今日はここまでです。中盤まで書こうと思いました予定より少し長くなりそうなのでまだ序盤です。申し訳ない。 また明日投下していきます

おつ

大分遅れましたが投下していきます。

ケイネスの家付近

切嗣「....」コツコツコツコツ

切嗣「...(ここに来るまでに何も起きない..)」

切嗣「...ただの...偶然だろう」コツコツコツ

ケイネスの家前

切嗣「......」ピタッ

切嗣「扉が....開いてい....る」

切嗣「ここまで一致しているのか...」

切嗣「流石に...偶然...ではすまなくなったか..」

切嗣「(僕は戻ってきているのか?)」

切嗣「(だが戻っていると考えても僕が戻る原因はアイリが関わってだけの事じゃないのか)」

切嗣「(あの状況は寧ろ聖杯にとってみれば外へ出られるのだから都合がいいんじゃないのか?)」

切嗣「(分からない...何故戻される羽目になっているんだ)」

切嗣「(聖杯は一体なにを考えている..)」

切嗣「(聖杯について考えても仕方がない...)




切嗣「(今は兎に角...戻されている原因を見つけなければ)」

切嗣「(あの時僕はセイバーに令呪を全て使い)」

切嗣「(クラス不明のサーヴァントに襲われ)」

切嗣「(....その後僕は..泥を吐き出して...)」

切嗣「(吐き出して....意識が飛んだんだ..)」

切嗣「(考えらえる原因としたら令呪の全使用だけか?)」

切嗣「(だが...そうなるとケイネスの対策をどうすればいい)」

切嗣「(ケイネスに聖杯としての可能性があるんだ)」

切嗣「(そんな奴を宝具なしで倒せば聖杯が器を得てしまう

切嗣「(そうなれば聖杯がクラス不明のサーヴァントにより持ち出され厄介な事になってしまう)」

切嗣「(かと言ってセイバーに宝具を使わせても令呪を一画消費してしまい後々不利な状況が続いてしまう)

切嗣「(となると作戦は変更になるがケイネスは諦めて他のマスターから攻略を...)」
キィーン

切嗣「しまっ ヒューン

どごおおおおおん

切嗣「ぐぅ.....」

ケイネス「扉が開いている前で留まるとは賢明な判断だが」

ケイネス「私とてそれを考えなかった訳ではないぞ?」

切嗣「(しまった....奴は頭の切れる奴だった...)」

切嗣「(あそこで考え立ち止まるなら僕でも後ろから殺る)」

切嗣「(くそっしかし致命傷は避けられたが左腕が切られてしまった)」

切嗣「(状況的に完全に僕が不利だ)」

切嗣「(こうなれば少し早いが令呪を使って奴を早々に倒す!!)」

切嗣「令呪を
キィーン

切嗣「くっ....タイムアルタートリプルアクセル!!」

切嗣「(やはり早々簡単には令呪を使わせてくれないか)」

今日はここまでです 明日は休みなので早めに投下しようと思います

投下していきます

切嗣「ぐっ...くっ...」ドパ

切嗣「(それにやはりタイムアルターのせいで流血が激しくなってしまった)」

切嗣「(使うとしたら後1、2回程度にしなければ動けなくなってしまう)」

ケイネス「まるですばしっこいゴキブリのような男だな貴様」

ケイネス「だが既にその腕の流血では逃げることも隠れることも出来まい?」」

切嗣「...」

ケイネス「ここまでだなセイバーのマスターよ」

切嗣「いいや...まだだだよ」っ閃光手榴弾 

ケイネス「な....」

ピカァ

ケイネス「ぐぬぬぬぬぬおのれぇ...」ビキビキ

ケイネス「それでも貴様魔術師か!!」

ケイネス「いけ!!!探せ!!奴を炙り出して殺すのだ!!」

切嗣「はぁ...はぁ....はぁ...はぁ...ぐっふっ」どぱどぱどぱどぱ

切嗣「はぁ...はぁ...なんとか...奴から..隠れる事は.....ぐっ」ドばっ

切嗣「出来たか...はぁ...はぁ.....」ドババ

切嗣「っ...今の内に.....はぁ...はぁ...」

切嗣「令呪を...はぁ...用いて...はぁ...はぁ...命じる」

切嗣「セイバー...ケイネスを...倒...せ」
キィーン 

切嗣「見つかっ...」

バーン ギぃぃン

剣「呼ばれて直ぐ出る私流石かっこいいなぁ!!」

剣「そう思ないか?マスターよ!!」

切嗣「はぁ...はぁ...いいから奴をやれ...」

剣「おおっとそうでしたな」

剣「マスターはそこで待ってて良いですぞおおお!!すぐ殺ってきますのでふははははは」シュッ

切嗣「後はセイバーに任せるとして取り敢えず僕は..はぁ..はぁ..早く止血しないとな...」

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ケイネス「ぐぬぬぬうううううう!!又しても避けられたか!!!!!あの害虫めがああああ!!!」

ケイネス「こうなれば!!!アーチャー!!!宝具の解放を許す!!!!全力で奴を殺せ!!」

弓「はいはいっと」

弓「(ふっ...糞マスターに命令されるのは癪だが都合がいいぜ!!)」

弓「あの時の恨み今晴らして

剣「どぅうおおおおおおおおお!!!!!」シューンドン!!

弓「な..」シュバッバっバっバっ

弓「へぇ...そっちから来てくれるとは有り難い....ねぇ!!!!!」シュパシュパパパパパパパパパ

剣「ふんんんんんんん」 シュックルリンシュシュシュシュシュ

弓「ちょこまかと動きやがって!!!!うざってえええええ!!!!!」

剣「ふははははははははは私が一度戦っている相手だ」

剣「お前の矢など既に見切れておるわ!!!」

明日が早いのでこの辺で今日は終わります。また明日投下していきます

おつ

今日も投下していきます

弓「くそっ奴に勝つにはどうすりゃいいってんだ」

剣「私には勝てるはずもなかろうがふははははははははは」ばっシューン

弓「くっ....う...うおわああああああ」

剣「なんだ?逃げ腰かその程度で英霊とは...とんだ恥者だなぁはははははひはははははあ」

剣「ほれ!!もう追いつい ドン!!グサッ

剣「あはは...は?ごふっ...」がくん

弓「確かに英霊としては"私”は恥者かもしれませんねぇ...」

剣「....お主....今の今まで...ごふっ....偽って...がふっ..おったな..」どばっ

弓「偽って?いえいえ偽ってはいませんよ」

弓「あれも私の”宝具の一種”ですよ」

剣「げほっ...ごほっ...こんな矢など...」ぐぐぐびしゃびしゃ

弓「無駄ですよ無駄...貴方神性の方でしょ?」

剣「お主...すで......」どしゃ...シュゥウン.....

弓「やはりこのやり方に限りますね....さて後は」
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切嗣「なんとか...止血が間に合ったが...」時計を見る

切嗣「あれから20分以上たっている....おかしい」

切嗣「奴であれば...1分も掛からないはずだが....」

切嗣「様子を見に.....」

切嗣「(令呪が.....消えた...だと?)」

切嗣「(そんな馬鹿な?!何かのイレギュラーでも起きたのか?!)」

切嗣「(それとも既に謎のクラスのサーヴァントに襲撃されたのか?!)」


切嗣「くそっ....これはとんだミスだ...」

切嗣「このままではあの泥が....泥...」

切嗣「(そういえば僕は令呪を全て使ってはないにしろ)」

切嗣「(令呪を全て使った扱いと同じ筈だぞ....なのにあの胸から来るような泥は来てはいない...)」

切嗣「(それにケイネスの泥も.....)」

切嗣「(まて...何か引っかかる点があるぞ...)」

切嗣「(何故ケイネスの泥がまだ起きていないのに謎のクラスのサーヴァントがセイバーをやる?)」

切嗣「(奴は最後に無茶苦茶だと言っていた...つまり咄嗟の命令だった可能性が高い)」

切嗣「(更に僕はケイネスを殺ろうとしていた)」

切嗣「(もし、あの時点でケイネスを守ろうとしていたのだと考えるとするとそんな僕を放っておく理由があるか?)」

切嗣「(いや普通ならそんなリスクを背負おうとは思わないだろう...)」

切嗣「(寧ろそんな奴がいれば余程無能な奴ぐらいだ)」

切嗣「(ならば普通に考えればあの時ケイネスではなく」

切嗣「(ケイネスから出た泥を見て、そんなケイネスを殺そうとするセイバーを咄嗟に止めに入ったに違いない)」

切嗣「(故に泥が出ていない今回考えられないが原因は一つしかないだろう」

切嗣「ケイネスのサーヴァント.....奴か...」



今日もこの辺で終わりです。明日も投下します

おつ

今日は明日が早いため一レスで終わりますが今日も投下していきます

切嗣「(しかしどうやってセイバーを奴が倒せたんだ?)」

切嗣「(セイバーはどう考えてもあの英霊に負ける要素はなかったはずだ..が......!!)」

切嗣「しまった!!!」ざっ

弓「おい、元セイバーのマスターさんよ俺からは逃げられないぜ?」

切嗣「くっ....」

弓「さて..ここで問題だ」

切嗣「.....いきなり一体何をしたい」

弓「問題だと言っているだろ?黙って聞け」

切嗣「......」

弓「どうして俺は此処に現れたでしょうか?」

切嗣「それは僕を殺すためだろ」

弓「ではどうして殺すはずの人間に今俺は話かけていると思う?」

切嗣「お前がそういう趣味だからだろ」

弓「では...どうしてこんな質問をする意味があるんだろうな?」

切嗣「それは..........」

弓「それはな、既に”目的”は達成してるからだよ」

切嗣「目的?一体何のことだセイバーを殺す事と僕を殺すことじゃないのか?」

弓「あぁそうだな本来はそうだな....」

切嗣「本来はだと?」

弓「あぁ..そうだまぁ...今は違うってことだ」

切嗣「違う?さっきからお前何.....!!」

弓「言ってることは既に分かってるはずだぜ?ききっ」

切嗣「お前!!それでも英雄なのか?!」くるっだっだっだ(走る音)

弓「そうだな...英雄じゃないかもな」ニヒッ(下種な笑い方}


というわけで本当に短いですが申し訳ないです また明日も投下します

おっつ

英雄ってなんだよ...英霊です..完全に誤字ってます

というわけで

投下していきます







切嗣「はぁはぁ....はぁはぁ....はぁはぁ...」ぽたっ....ぽたっ

切嗣「はぁ....はぁ....はぁ...」ぽた..ぽた...ぽた

切嗣「はぁ.....はぁ...」バンッ

ジュゥ...ジュゥ...ジュゥ...ジュゥ.....

切嗣「やはり...か!!」

切嗣「僕は必然的に泥が出るなら聖杯が必ずでると思っていただが!!」

切嗣「どうしてあの汚染された泥が聖杯だけからでると思っていたんだ!!」

切嗣「そもそも泥はアンリマユの呪いみたいなものだ...」

切嗣「呪いに実態はないが移す事はできる」

切嗣「どうやったかは知らないがケイネスに何故かこの時点に呪いが移されたと考えるなら」

切嗣「奴が死ねば泥を吐き出すことは明確だったんだ...」

切嗣「くそっ!!先入観に囚われすぎて本質を見失っていた」

切嗣「...泥が吐き出された今...セイバーもいない今もう打つ手は..」

ズルッ...ズルッ...

切嗣「ん?なんだ?この音は..」

ぴちゃ...ぴちゃ,,,ぴちゃズルッズルッびちゃびちゃ....人の影

切嗣「!!な....!?この泥の中生きている奴がいるのか!?」

ズルッズルッズルッズル....

切嗣「こっちへ来....」

「あ”ぁぁぁぁあああああああああああああ”」

切嗣「死徒だと?!何故こんな所に?!」

切嗣「な....は....え?」

ワンピースの格好をした使徒「あ”ぁぁぁぁああああぁぁあぁぁあああああ”」

切嗣「シャー......レイ?」

切嗣「あ...あああああああああああああ...あああああああああ」

切嗣「どうして...どうして...今に...今になっ...」 

コートをした使徒「うぅぁぁぁ”ぁぁ”ぁぁぁ”」

切嗣「?!なん...だ....これ...わ?」

切嗣「夢か?!夢なら覚めてくれ!!!頼む!」

切嗣「どうして...どうしてなんだ..どうして今になってあの二人が」

切嗣「う....おえっ...おえっおええ」びちゃびちゃびちゃびちゃ」

切嗣「うっぅううう.....」

切嗣「はぁ...はぁ...はぁ..ごくん」




今日はここまでです。また明日投下します

おつ
ナタリアさんにシャーレイはきっついやろね

投下しています

切嗣「う...うう...うう...」

切嗣「くそ!!くそ!!!何なんだ何なんだよ!!!!」どんどん

切嗣「どうしてなんだ!!!どうしてそんな...そんな姿になってまで僕に今このタイミングで見せつけに来たんだ!!!」

切嗣「もう一度...もう一度僕が...僕が殺さなければならないのか!!もう一度今度は確実に手を下せっていうのか?!」

シャーレイ(使徒)「あ”あ”あ”あ”あ”」

ナタリア(使徒)「あうぁあああ”ああああ”」

切嗣「な....なぁ!!頼むから...頼むから何か何か言ってくれよ!!!ナタリア!!シャーレイ!!!!!!!!!」

シャーレイ(使徒)「あ”あ”あうああああああああああ」」

ナタリア(使徒)「ああああ”ああああ”う”う”あああああ」

切嗣「そんな...僕に...僕にこんなこんなぁ...」銃口を向ける

切嗣「こんな...こんなぁ!!残酷な...残酷なことがある...あるだなんて!!!」ぐぐぐぐ

切嗣「い...いやだ!!嫌だ!!...嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だあああ」ぐぐぐぐぐぐぐ

バンッ

シャーレイ(使徒)「あぅぁぁぁぁあぁ」

バンッ

ナタリア(使徒)「うぅぁぁぁぁぁ」

バンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッバンッカチッカチッカチッカチカチカチ

シャーレイ(使徒)「....ぁぁぁ...」

ナタリア(使徒)「...ぅぅぁぁ...」

切嗣「あ....ああ...ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

切嗣「う....うわあああああああああああああああああああああ」

切嗣「うあああああ...え?」

今まだ殺してきた者の使徒「あ””う””ぁ”””ぁぁぁあぁああ”ぎぎぎぎあ”あ”あ”」

切嗣「は...はははは...あははははははははあははははははははっはあはあははははあはっははあははは」ドスッ(足から崩れ落ちる)






切嗣「こんな......こんなの......どうしようもないじゃ..........ない......か....」

切嗣「もう..無理だ.....無理だよ....ははは.........」

ゴソッ(服の中から弾丸を取り出す)

切嗣「弾丸は予備の弾丸が一発......はは....これはナタリアから教えて貰ったんだったな....」

切嗣「自殺用の為に一発は必ず残しとけ....か.....ははは.....懐かしいな.....」カチッ

切嗣「こんな地獄からは......さようなら......だ.....」ぐぐぐぐぐぐ

         ダァン
-----------------------------------------------------------------------

「一人を友人を悪にした故に殺した」

「他人も大多数も悪にした故に殲滅した」

「私は悪であればよかった、それでも悪は嫌だ」

「正義でなければよかった、それでも正義でないと嫌だ」

「だから正義を遂行し続けた」

「そして私は何も見えなくなった」」

---------------------------------------------------------------------------
とある小屋

切嗣「.........」パチリ

切嗣「......もう...何が現実で何が虚像なのか....何が....何が何だか....」

切嗣「....もう一度やり直せる.....だから?だからどうしたって言うんだ!!!!!!!!」

切嗣「この愚か者め!!!このっ!!このっ!!!!」バンッバンッバンッバンッ(壁を叩きながら)

切嗣「何故だ!!何故だ衛宮切嗣!!なぜ割り切れなかった!!何故あの時手が動いてしまった!!!」

切嗣「どうして!!!どうして僕は!!!!!制御しなかった!!!!何故だ!!何故だああああああああああ!!!」

切嗣「はぁ...はぁ....はぁ....はぁ」

中途半端ですが今日はここまでです。また明日投下します

おっつ

それでは投下していきます

      ドスッ(地面へ倒れる音)

切嗣「一人を殺せば...それ以上の犠牲を出さずに助ける事が出来る」

切嗣「だから....僕は愛する人でも殺したさ....」

切嗣「今回だってその為に殺したはずなのに...」

切嗣「全てを無意味にしてしまった....一番やっては行けなかった」

切嗣「寧ろ此れでは惨殺と何が変わらない?」

切嗣「一人だって救えちゃいない...」

切嗣「意味のない只の殺戮だ...愛する人を只...殺した」

切嗣「それも...この手で...この目で苦しむのを見ながら」

切嗣「確実にやってしまった....」

切嗣「これから同じよう...に.....無意味な殺戮を繰り返しながら僕は....」

切嗣「悪だ...僕は只の悪だ.....聖杯となんら変わらない悪だ」

切嗣「僕は...僕はどうすれば......」
      ピカァァァァァン

切嗣「なん....だ?!」

???「汝、抗う力が欲しいか?」

切嗣「これ....わ?」

???「我は世界の意思そのもの我と契約せしめれば汝に聖杯に抗う力を与えん」

切嗣「力...を?聖杯を超える力をくれるのか?」

世界の意思「汝に力を与えれば、故に我と契約する事となりて、故に世界の意思そのものになる」

切嗣「世界の意思...?つまり僕は力を受ければ世界の意思と同調することになるのか?」

世界の意思「世界の意思つまり、汝の魂受け継ぐことなり」

切嗣「...つまり死んだら世界に囚われるってことか.....」

世界の意思「再度問おう汝、我と契約せしめるか?」



切嗣「(もうこの意味のない殺戮を止めることが出来るなら.....)」

切嗣「いいだろう...契約してやる」

世界の意思「汝、契約は此処に成立す」

シュゥウウウン

切嗣「.....これで何か変わったの...か?」

切嗣「とにかく是で....もう無意味な惨殺をしなくて済むのか..」

切嗣「.....それならば....もう終わらせに行こう....」

 ぷるるるるぷるるるるるる

切嗣「舞弥か?あぁ僕だ急だが今すぐアイリと合流したい....あぁ..ああそこで待っててくれ」

切嗣「.......やっと...やっとあぁ...やっと僕の聖杯戦争が終わる....」

----------------------------------------------------------------------------------
ブーン

車の中

アイリ「どうしたの?急に切嗣」

舞弥「きっと何かよくない事があったのでしょう」

舞弥「大丈夫ですよ切嗣の考えです何か策があるのでしょう」

アイリ「....そうだといいけれど...」

舞弥「ほら着きましたよ」


今日はここまでです。また明日投下します

投下していきます

ガチャッ

アイリ「有難う舞弥...」

舞弥「いえ、気にする必要はないですよ」

アイリ「それじゃ...行ってくるわ」

舞弥「....切嗣......」



アイリ「切嗣どこ?」

切嗣「こっちだアイリ」

アイリ「どうしたの切嗣?何かあったの?」

切嗣「....あ...あぁ..そうだね...言峰綺麗が今君を狙っていると知ってね」

アイリ「言峰綺麗が?!」

切嗣「あぁ....それで君にちょっとこの首飾りをつけてもらいたくてね」

アイリ「その首飾りわ?」

切嗣「只のお守りだよ....君を守ってくれる....あぁそう守ってくれるね...」

アイリ「そう、じゃ切嗣つけて」

切嗣「あぁ......」

切嗣「(この首飾りには、着けて5秒後に爆発する用施してある...)」

切嗣「(だから...僕がこの首飾りを着ければアイリを.........)」

切嗣「(これも....これも....人類の未来のためだ)」

アイリ「どうしたの?切嗣?着けないの?」

切嗣「あ...あぁつ....着けるよ」

切嗣「(迷うな...迷うな...今まで散々やってきたことだろ...)」

切嗣「(あの時のような思いよりは...あんな思いよりは...)」

スッ

アイリ「有難う切嗣 」

切嗣「(5....)」

アイリ「ねぇ切嗣...」

切嗣「(4....)」

アイリ「似合ってる?」

切嗣「(3.....)」

切嗣「あぁ....とても」

切嗣「(2....)」

切嗣「似合っているよ」

切嗣「(1.....)」

切嗣「アイリ.....」

アイリ「よかっ バァアアアアン

びちゃびちゃびちゃぶちゃ

切嗣「........これで.....後は...」

シュゥゥン



アイリ「久々ね...切嗣また、私を殺したわね」

切嗣「......そしてまた、僕は君を殺す」

アイリ「ふふふふとんだ冗談ね...忘れたのかしら」

アイリ「私は貴方に永遠の苦痛の呪いを与えているのよ?」

アイリ「私をもう一度殺したところで貴方はこの永遠からは逃れられることはできない」

切嗣「それは...どうかな?」

アイリ「どういう意味かしら?」

切嗣「僕が君....いやお前以上の力をそしてお前を確実に殺せる手段があるとしたら?」

アイリ「ふ...ふふふふふあはははははははは」

アイリ「それこそ無理ね」

アイリ「私には実態が有るわけじゃない」

アイリ「だから殺されるという概念と死という概念は存在しないわ」

アイリ「例え英霊であったとしても私を殺すことなんて出来ないわ」

切嗣「...そいつはどうかな?」カチッ

アイリ「.......へぇ...もしかして貴方契約を結んだのね」

切嗣「....もう少し焦ったらどうなんだ」

アイリ「やってみなさい...ふふふふふふふふ」


切嗣「(なんだ...この違和感は....)」

切嗣「(おかしい...確かに僕は力を受け取っている筈だ...)」

切嗣「(しかも世界との契約だぞ....それ程の確実な契約な筈だ...)」

切嗣「(なのに...こいつは...落ち着き過ぎている....)」

アイリ「どうしたの?もしかして怖気づいちゃったの?ふふふふふふふふふふ」

切嗣「怖気づくものか....」

切嗣「(迷っていたとしても仕方ない...是で終わるんだ...是でもう)」
ドォォン

びしゃ

アイリ「あはっ..よく....やったわ切嗣.......これで貴方は真に.......永遠を手に入れられるわねあはははは」

切嗣「永遠?何を....」

アイリ「そう...真の...私の呪いの意味を理解して....もう一度...ここへ....くるわ」

切嗣「今...お前を殺したんだ...それはない」

アイリ「そう...だから...もう一度貴方は此処へそして...」

どぉおん...どぉおん...シュゥウウウウン

切嗣「終わったの.....か?」





今日はここまでです。明日また投下します。

おつーな

酉つければ?

投下していきます。

>>111 さん 

教えていただき有難うございます。これから付けていきます

ゼルレッチ「故にお前のせいで余計終わらなくなった」

切嗣「....誰だ貴様」

ゼルレッチ「そうだな...まぁ気まぐれの老神父だ」

切嗣「(怪しすぎる...少し探りを入れてみるか...それに先ほどの言葉も気になる)」

切嗣「老神父だと?ならば聖堂協会の者か?」

ゼルレッチ「神父だからといって聖堂協会の連中と同じにしてもらっては困る」

ゼルレッチ「だからと言って魔術協会側の連中でもないがな」

ゼルレッチ「俺は俺自身であり、どこにも所属しようとは考えていない」

ゼルレッチ「と...話が逸れてしまったな」

切嗣「(どこにも所属していない?...フリーの魔術師か?そんな奴が何故...まだ...分からないな...もう少し探ってみるか)」

切嗣「それで老神父とやらが僕に何用だ」

ゼルレッチ「何、お前があれを殺した件についてだ」

切嗣「...どういう事だ?」

ゼルレッチ「時間がない...と言うよりも時間という概念が消失したに近しいか」

切嗣「.....(時間がない?何故あの中の者を殺したぐらいで...)」

ゼルレッチ「複雑な話になるが...そういえば貴様は、”固有時結界”が使えるんだったよな?」

切嗣「(何故出会って間もないこいつが僕の魔術の仕組みを...いいやそれより)」

切嗣「....それが...どう関係している...」

ゼルレッチ「貴様の魔術、固有時結界は、使用者が加速すれば本来の時間へ戻った時、加速した分だけ世界の修正力を受けるだろ?」

ゼルレッチ「それではだ...お前があの聖杯の中身を殺した事、それにより何が生じたと思う?」

切嗣「(生じた?あいつを殺した事と...僕の固有時結界..)」

切嗣「........いや...まさかだが、あり得ないだろ...」

ゼルレッチ「...あり得るんだよ」





ゼルレッチ「さて..分かりやすいようにまずは最初の聖杯の方についてから話してやる」

切嗣「......」

ゼルレッチ「そもそも本来の聖杯は、魔術師が根源へ至る道の為に作ったものだ」

ゼルレッチ「その為に望みを叶える願望器として機能をさせていた」

ゼルレッチ「だが、聖杯が穢れた後では歪んだ形で願望を叶えるという代物になってしまった」

ゼルレッチ「ここまでは知っての通りだ」

ゼルレッチ「だが、本来の聖杯にも問題はあった」

ゼルレッチ「何故ならばその願いを叶えるという点にのみ皆が望むがどう行った手段でどう叶えるかは聖杯自身が決めるという事だからだ」

ゼルレッチ「つまる所、言い方によって歪んだ形でないにしろ本当に心から望んだものになるかと言われればそうとも言えない」

ゼルレッチ「そして今回、貴様はあの無理矢理やり直しを叶えた聖杯が穢れたものだと思っていたが実は違う」

ゼルレッチ「あれは泥を吐き出した後どういう訳か紛れもなく本物の聖杯になり、衛宮切嗣お前を見定めたのだ」

ゼルレッチ「だが、先ほど言ったようにお前は、そうとうも知らず”聖杯に望みをかけなければ良かった”という望みを言ってしまった」

ゼルレッチ「故に聖杯は、”聖杯に望みをかけなければ良かった”という望みを叶える為にお前が穢れた聖杯の呪いを抱えたまま」

ゼルレッチ「全てを聖杯に望みを本格的にかける前の時へと戻した」

ゼルレッチ「故に、パラドックスが生じ、呪いは本来の呪いから”呪いが発動されればまた、過去へと戻る”という呪いへと変わってしまった」

切嗣「だが...それではやはり、おかしい何故呪いまで過去へとついてくる?」

切嗣「全てを過去へと戻したならば呪いもまた解除され聖杯へと帰還するはずだ....」

切嗣「それに、呪いは発動されればというが発動という事は何か条件が必要だったのか?」

切嗣「そして何故...過去へと戻るという事になる...」

ゼルレッチ「そう一気に聞くな」

ゼルレッチ「だがそうだな、まずは呪いが過去へと戻された原因そして呪いの発動について説明してやる。」

ゼルレッチ「感謝しろよ?」

切嗣「いいから早く言え」

ゼルレッチ「若い奴らはこれだから....全く」

ゼルレッチ「まぁ...いい説明してやるよ」

ゼルレッチ「そもそも全てを戻すのはいいがお前自身は記憶を覚えているだろう?」

切嗣「あぁ..だがそれとどう関係している」

ゼルレッチ「聖杯は、叶えたものの記憶がなければ叶えたとならない為叶えたものの記憶は保持させるだろう」

ゼルレッチ「だがここで問題が生じた世界の修正力をどうするか」

ゼルレッチ「それはな、叶えたその状態の人間を保持したまま、そしてそれ以外の者は前の状態で戻す」

ゼルレッチ「これはその状態の人間を送るのだから只のタイムスリップであるとして修正力は受けないこととしたんだ」

ゼルレッチ「故に、その状態つまり呪いを受けた状態でお前は過去へ戻される」

ゼルレッチ「そしてこのせいで本来呪いは死ぬまで苦しみ続けるだけという概念から」

ゼルレッチ「衛宮切嗣が苦しい状況になったら、苦しませながら死ぬという事になってしまった」

ゼルレッチ「そして最後の質問だ」

ゼルレッチ「過去へ戻るという事は要するにこの呪いが二つ存在する」

ゼルレッチ「だがここで、本当の聖杯の影響もあり事実と虚像という二つに分かれ不思議な事にもう一方は殺そうとし、もう一方は、生かそうとする」

ゼルレッチ「つまり綱引きだ...死ねば過去に戻しなかったことへ、そして戻れば死へ」

ゼルレッチ「全くめんどくさい構造の出来上がりだ」

今日はここまでです。また明日投下します

おつ

風邪ひいたので今日はパスします明日必ず投下します

へいよー

昨日は申し訳なかったです。それでは投下していきます

ゼルレッチ「さて...」

切嗣「待て、何故お前は不明な言い方を所々する...」

切嗣「そこまで詳細に話すなら細かい部分も普通なら言えるはずだ」

切嗣「...お前何か僕にまだ..黙っておきたいことでもあるのか?」

ゼルレッチ「それを今話したとして状況は変わらないと思うが?」

ゼルレッチ「それよりも話を早く進めて今の状況の確認をしておいた方が良いと思うがな」

切嗣「あぁ...そうだなだが詳しく話さなければ後々に役立つ情報かどうかそして本当に信用に値する情報かどうか」

切嗣「それが事実無根である証明となるかどうかが分からない」

ゼルレッチ「...やはり貴様は思っていた以上に賢い男らしいな」

ゼルレッチ「だが今は話を進めさせてくれ」

ゼルレッチ「何せ俺にも今回ばかりは見ておくだけでは済まなくなってしまったからな」

切嗣「....どうやらお前にも訳ありらしいな」

切嗣「(見ておくだけ.....か.....大体のこいつの正体は掴めてきた)」

切嗣「いや..すまない話を続けてくれ」

ゼルレッチ「感謝する」

ゼルレッチ「...さて話を戻すが、先ほど言った構造が出来上がった事により世界にはとある均衡が生まれた」




ゼルレッチ「それは時間が必ず一定の間隔で戻るというものだった」

ゼルレッチ「何故か?それは簡単な原理だった」

ゼルレッチ「苦しい状況と言うものは必ずと言っていいほど同じ場面で起こりうるからだ」

ゼルレッチ「同じ状況に同じ人物がそれをどうにかしようとする」

ゼルレッチ「例え前回の内容を知っていたとしても運命から逃れる事はできない」

ゼルレッチ「必ず、その時間で苦しんだと記憶されればその時間で苦しむという風に設定されるからだ」

ゼルレッチ「もしこれに抗うとしたら、それは感情のない人間にしかなしえない」

ゼルレッチ「どんな手法どんな手段を用いた所で必ず抗うには、苦しむという感情が必要になってくる」

ゼルレッチ「故に絶対の法則であった」

ゼルレッチ「そうしてみると、この世界は衛宮切嗣という男により積んでいたように見える」

ゼルレッチ「だが、世界は世界が留まる事を許さなかった」

ゼルレッチ「その為衛宮切嗣に力を貸した」

ゼルレッチ「だが、これが大きな間違いとなった」


今日はここまでです。語りが長いですがもう少し続きます。そろそろ物語を進めますので暫しお待ちを。 それではまた明日投下します

おつ

投下していきます

切嗣「僕が、爆弾で実像..お前の言う事実を殺したからか」

ゼルレッチ「そうだ、爆弾..之に魔術、魔法、魔力の類が入っているならば良かったん...だが」

切嗣「生憎...僕は彼女だけは普通の殺し方をしなければ為らない」

切嗣「と言う自己暗示染みた物に掛かっていたため普通の爆薬を入れてあったそう言いたいんだろ?」

ゼルレッチ「あぁ..そうだな付け加えるならお前はあの時完全に考える余裕が無くなっていた」

ゼルレッチ「世界の意思との契約、そしてその後の軽はずみな回答を選んでしまっていたからな」

ゼルレッチ「話を戻すがその行動を世界も予想していなかった」

ゼルレッチ「魔術師が普通の爆弾でしかも力を受け取っているのにそれを使わずして、敵を殺さなかったのだからな」

ゼルレッチ「しかも憎んでいるにも関わらずにだ」

ゼルレッチ「これには、流石の世界でも戸惑いを隠せなかったのか衛宮切嗣との契約を直ぐに切ろうとしたが」

ゼルレッチ「契約を切るためには衛宮切嗣自身が死ぬ必要があった.....だが」

ゼルレッチ「それを実行する前に虚像の方を、力を使い弾丸で射貫いてしまった」

ゼルレッチ「この為つまり何が起きたかここまで言えば納得出来るか今の現状況が」

切嗣「あぁ...つまり僕が奴を殺ったことで、一定の時間に戻ってきた時間に修正力が働き」

切嗣「時間という概念自身がデタラメになり、存在意義を無くしているのか」



ゼルレッチ「ようやく納得いったか」

切嗣「いや未だ不明な部分がありすぎて納得もいってはない」

切嗣「それにお前自身まだ信用はしてはいない」

ゼルレッチ「...そうなって当然と言えば当然か」

ゼルレッチ「だがもしこれが全て事実であったとしたらどうする?」

切嗣「そうならば、僕は自らの行いを呪いながら悔やんで泣き崩れるだろうね」

ゼルレッチ「そうか...ならば、もう既にこの部屋しかこの世界が無いと言ったら貴様はどうなるかな」

切嗣「待て、どういう意味だ」

ゼルレッチ「そのままの意味だ」

ゼルレッチ「この部屋301号室この一部屋しかない」

切嗣「いや...なぜそうなる!!」

ゼルレッチ「時間が消えるのだ世界もまた同時に消える」

ゼルレッチ「時間が存在しない世界はそれはもはや世界と呼べない」

ゼルレッチ「止まり続ける世界などもはや無に等しい何かだ」

切嗣「確かにそうだろうだがアレはお前が僕を

ゼルレッチ「ならば窓を開けてみるがいい」

切嗣「どういう意味だ」

ゼルレッチ「窓を見ればわかる」

切嗣「...(終わったんだ、あの時に今回こそ終わったんだ)」バっ

切嗣「..あ...あああまたかまた僕は失敗していたのか」がくッ

ゼルレッチ「だから先程から丁寧に説明してやったし、何より貴様自身も納得したもので話していると思っていたがな...」

切嗣「納得?納得など出来る訳がないだろ」

切嗣「地獄の様な聖杯が地獄を見せる聖杯が愛した人を次こそはと殺しておきながら」

切嗣「結果が一番最悪な失敗だと?信じてたまるものか」

ゼルレッチ「.....哀れだな」

ゼルレッチ「貴様には失望した」

今日はここまでです また明日投下します

おつ

おつー

遅くなりましたが投下していきます

切嗣「失望でもなんでもしてくれてもいい」

切嗣「...もうお前も僕も終わりだろ」

ゼルレッチ「いや?」

切嗣「な...どういう事だ」

ゼルレッチ「そう簡単に終わらせるな」

ゼルレッチ「そもそも、なんの為に貴様に状況の説明をしたと思っている」

切嗣「.....それは、僕に自分の行いの罪深さを思い知らせる為じゃ...」

ゼルレッチ「ハァ...そんなの世界が終わった今じゃ意味を成さねぇよ」

切嗣「では...他に何が..」

ゼルレッチ「策だこの状況を無かったことにする策だ」

ゼルレッチ「それが貴様でなければ出来ない為状況の説明をする必要があっただけだ」

切嗣「僕にしか出来ない策...」

ゼルレッチ「あぁそうだ」


切嗣「だがそんな事可能...なのか?」

ゼルレッチ「可能だがそれは貴様次第だ」

ゼルレッチ「貴様が途中で諦めれば世界はこの無の世界へ一直線だ」

切嗣「.....聞かせろその策とやらを」

ゼルレッチ「...今から教える魔術によって64年前へと戻りアインツベルン側のマスターとし第三次聖杯戦争へと参加し聖杯を解体しろ」

切嗣「64年前へだと?!可能なのかそんな事」

切嗣「それに...そんな魔術があるならば第二魔法レベルだぞ?!」

ゼルレッチ「.....あるこの魔術事態は理論としては元から考えつかれてきたことだ」

ゼルレッチ「ただ人の魔力では到底達する事は不可能な事だった為」

ゼルレッチ「誰も実行に移そうとは思わなかったが」

ゼルレッチ「世界との契約...これは契約したものの魔力は英霊と同じ又はそれ以上の魔力が得られてな」

ゼルレッチ「この魔術がそのくらいの魔力がある今の貴様だったら使用可能だ」

切嗣「...世界との契約は切れてはいなかったのか..」

ゼルレッチ「死なない限り世界が消えようが永久に残るそういう契約だそいつは」

ゼルレッチ「で...だ今から魔術を教える訳だが貴様には契約書を書いてもらいたい」

切嗣「また契約か」

ゼルレッチ「大事な事だ諦めるのならばこの場で死んでもらっても同じだからな」

切嗣「...よかろうどちらにしろ罪を償うならもはやこの方法しかないしな」






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契約書「一、 いついかなる時も、聖杯だけの解体を目的とし、いついかなる時も、決して聖杯に対し之このこと以外はできない」

契約書「二、 聖杯の解体を行うまで決して令呪の全使用をしない」

契約書「三、 自殺及び之に伴う行いを決して行う事はできない」

契約書「四、 失敗をすれば成功するまで行い続けなければならない」

契約書「本項目を理解した上で私、衛宮切嗣は同意する」

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切嗣「ほら...受け取れ」

ゼルレッチ「....うむ...よかろう確かに此処に契約は成立した」

ゼルレッチ「では今から魔術を教える」

ゼルレッチ「まずこの魔術の呼び方は時間探索経路・向後(タイムサーチ・アフタ)と時間探索経路・従前(タイムサーチ・ビフォア)この二つがある」

ゼルレッチ「そのまんまの意味で向後を使えば未来へ従前を使えば過去へと行ける」

ゼルレッチ「この魔術は片方を使えば約2週間後に自動的に片方が使われるという二つで一つの魔術で有ることを注意してくれ」

切嗣「あぁ分かった」

ゼルレッチ「それでは次に初動させる条件だ」

ゼルレッチ「それはこの砂時計の砂で先ず魔方陣を描き魔力を魔方陣に込めることで完成される」

切嗣「シンプルなんだな」

ゼルレッチ「あぁシンプルだ」

ゼルレッチ「だがこれにはもう一つ条件があり、空間そうだな部屋の中密室の空間が必要だという事を忘れるな」

切嗣「あぁ」

ゼルレッチ「後、分かってはいると思うがやはりこの魔術も第二魔法だ誰かに見つかるような真似だけはするなよ」

切嗣「わかっている」

今日はここまでです。 また明日投下します

投下していきます

ゼルレッチ「それで、最後に聖杯の解体についてだがこいつを使え」っ(星の形をした時計)

切嗣「こいつは?」

ゼルレッチ「解体術式を組み込んである」

ゼルレッチ「星の形をしているのはこの形が一番この術式にあっているからだ」

切嗣「で、どう使えばいい」

ゼルレッチ「聖杯が出現したらその瞬間にこいつを聖杯の1m範囲内へ投げ入れればいい」

ゼルレッチ「それだけで、発動する」

切嗣「成る程...」

ゼルレッチ「よし、それじゃ行って貰うが最後に質問でもあるか?」

切嗣「二つだけ」

ゼルレッチ「二つもかなんだ」

切嗣「一つは僕のサーヴァントは引き続きあのセイバーか?」

ゼルレッチ「あぁそうだ」

切嗣「そうか..」

切嗣「では、最後にこの術式の自動時間は無くすことは可能か?」

ゼルレッチ「可能だ」

ゼルレッチ「一つを発動した後に、もう一つを期間内で発動すれば自動時間はなくなる」

ゼルレッチ「故にお前は過去へ戻ったならば一度この術式を発動しておいた方がいい」

切嗣「分かった」

ゼルレッチ「では手をここへ」

切嗣「.....」

ゼルレッチ「よし、では一気に魔力を送り64年前に行くことだけ考えろ」

切嗣「.....うっくっうう」

シュゥウンドゥウン

ゼルレッチ「......」

切嗣「くぅ....うっ...ぐっ」

どどどどどどどどどど

切嗣「ぬぅぅぅ....ぐううううう」

ピカーンシュイン

ゼルレッチ「成功した....か」

ゼルレッチ「さて...貴様にもあちら側に飛んでもらうぞ言峰綺麗」

シュヮヮヮン

言峰綺麗「....」

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64年前 古びた家

女の子「ふふふお父様に駄目って言われてたけれど」

女の子「今日こそは、この魔術成功させるんだから」

女の子「ハァあああああ」

ピカァぁぁああ

女の子「ハァあぁぁぁぁよしもう少しで!!」

ピカン

女の子「?!え?やだ嘘」

ドゴおおおおおおン

女の子「きゃあああああああああああ」

がらがらガシャーンバタバタバタ

女の子のお父さん「どうした?!」

女の子「うええええええええん」

女の子のお父さん「また、勝手に魔術を使っていたな?全く...」

女の子「違うの魔術はもう少しで成功しそうだったのでも...でも」指差し

切嗣「ぐぅ...あっカ八っ」


此処から実質物語の開幕です。序章が長すぎて申し訳ない。今日はここまででです。また明日投下します。

おつ


頑張って

今日も投下していきます

女の子のお父さん「誰だ貴様!!」

女の子のお父さん「お前はあちらへ行ってなさい」

女の子「うん」たったった

切嗣「はっ..はっ...はっ」ぐぐぐ

女の子のお父さん「何者だと聞いている!!」

切嗣「(予想以上に魔力の消費及び、体への負荷が)」

切嗣「(駄目だ意識が保て....)」

切嗣「あ...うっ」バタン

女の子のお父さん「お...おい」

女の子のお父さん「えええ...」

女の子のお父さん「ど....どうしようか...」

女の子「お父さん終わったの?」

女の子のお父さん「いや...それが」

女の子「倒したの?お父さんさっすが」

女の子のお父さん「いや...何故か途中で倒れてしまってな...」

女の子「えええ...」



女の子「どうするのお父さん....」

女の子のお父さん「いや....なぁ...このままってのも邪魔だしな...」

女の子「外に捨てる?捨てちゃう?」

女の子のお父さん「こら、流石にそんな事言うもんじゃない」

女の子「ええ...でもぉ」

女の子のお父さん「きっとお腹が空いて居たんだろう...時代が時代だしなぁ..」

女の子のお父さん「寝床と食事の用意をして上げよう...せめてもの慈悲だ」

女の子「うん..分かった」

女の子のお父さん「お前のような物わかりのいい娘を持って全く幸せ者だよ」よしよし

女の子「ふふふふふふ」
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「目が赤く腫れている」

「これを最早人と呼べるのか」

「化け物染みた体は、ぬちょぬちょと声を立てていた」

「私はそれでも只、正義という希望に覆い縋っていた」

「ある日魔術師がきた」

「マーリンという男だった」

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切嗣「はっ....ここは」

女の子のお父さん「目覚めたかい?」

切嗣「...僕は一体」

女の子のお父さん「君は、私の自室で倒れてしまったんだ」

切嗣「...(しまった..やってしまった)」

切嗣「急ですまないが僕が、その...倒れてから何日たっている?」

女の子のお父さん「え...と2日と3日ぐらいかな」

切嗣「(くそっ...もうそんなに立つのか!!)」

切嗣「(まずい..早くアインツベルン城へ行かなければ)」

切嗣「急に家に入ってきて倒れておいてなんだが、僕はこれでお邪魔させて貰うよ」

切嗣「すまなかった」

女の子のお父さん「待ちなさい」

切嗣「...」

女の子のお父さん「君が焦っている理由は、聖杯戦争への参加の為だろ?」

切嗣「(最悪だ)」

女の子のお父さん「君が眠っている間に手の甲を見せてもらってね...」

切嗣「.....これは...」

女の子のお父さん「言い逃れは不可能だよ」

女の子のお父さん「なんせ私にもあるんだからね」

切嗣「(ついてなさすぎる)」

切嗣「ならば何故生かす必要があった」

女の子のお父さん「生かす?何を言っているのかね」

女の子のお父さん「まだ、聖杯戦争は始まってはいないだろうに...」

切嗣「(始まっていない?...どういう事だ)」

今日はここまでで。また明日投下します

おつー

今日も投下していきます

切嗣「(まさか、時期を間違えたのか?)」

切嗣「(だが、確か64年前の聖杯戦争は冬の時期に行われていたはず...)」

切嗣「(場所までは定かでは無かったがそれだけは確かな筈だ...)」

切嗣「(恰好から見るにどうやら冬の時期で間違いは無さそうだが..)」

女の子のお父さん「今回の聖杯戦争は日にちの取り決めが行われて、来年の10月5日になっただろうに...」

切嗣「....来年だと?」

女の子のお父さん「あぁ...来年だとも」

切嗣「まて...それでは今日は西暦何年の何月何日だ?」

女の子のお父さん「西暦1930年12月5日だな」

切嗣「(どういう事だ..確かに奴は64年前の聖杯戦争だと言っていたが来年だと63年前じゃないか..)」

切嗣「(何かが...この64年前に起きそして、本来の聖杯戦争を一年早める結果に至ったのか?)」

女の子のお父さん「ふむ...どうやら君は勘違いをしていたらしいな」

女の子のお父さん「まぁいいかそんなことは...」

女の子のお父さん「さて...君を呼び止めた理由だが」

女の子のお父さん「私と手を組んでくれないか?」

切嗣「....何故いきなり家に現れた奴と手を組む?」

女の子のお父さん「...聖杯戦争で生き残った者は、少ないという...今回細かなルールが決められたといってもね」

女の子のお父さん「きっと...沢山の人が死ぬ事になるだろう...」

女の子のお父さん「私は死ぬわけにはいかない...娘がいる」

女の子のお父さん「母親は既にあの娘を生んだ後...爆撃によって私の前で死んだんだ...」

女の子のお父さん「あの娘を一人にしたくない...今は明るいがきっと私が死んだら娘は、全てを恨んでしまう」

女の子のお父さん「そんな事はさせたくないんだ....」







切嗣「言い分は分かったがそれならば、早々に全ての令呪を使い聖杯戦争から抜ければ良いだろう」

女の子のお父さん「そうはいかないんだ...」

切嗣「....理由は何だ?それに名前も知らない奴と手を組める訳がない」

女の子のお父さん「理由は話せないが...取り敢えず自己紹介がまだだったね...」

女の子のお父さん「私は....シュレイド・コール・カストールという者だ」

切嗣「(カストール?)」

切嗣「(聞いたことのない名だ....外部の魔術師か?)」

切嗣「それなら一応僕の名も明かしておこう」

切嗣「衛宮切嗣だ」

シュレイド「衛宮....どこかで...」

シュレイド「まぁいいか...それでどうだろう...私と手を組んではくれないかな」

切嗣「すまないが無理だ」

切嗣「休ませて貰ったのは感謝しているが僕にも行くべき所があってね」

シュレイド「それじゃ..どうして私の家に忍びこんだのかだけ最後に教えてくれるかな」

切嗣「魔術の暴走...それだけだ」

シュレイド「そうか...ならば行くといい」

切嗣「もっと詳しく聞かないのか?」

シュレイド「今は詳しく聞いても仕方ないだろう...特にどこの魔術師か分からない今は」

シュレイド「それに娘も家にいるんだ」

シュレイド「家で問題を起こせば娘が怯える」

切嗣「....なら僕はもう行かせてもらうよ」

ガラっ

女の子「お父さん!!終わった?」

切嗣「!!!」

シュレイド「こら、勝手に入って来るんじゃないと何度も」

切嗣「イリヤ......?」

女の子「?」

切嗣「いや何でも無いすまない」





今日はここまでです。また明日投下します

おつ

今日も投下していきます

切嗣「お邪魔した」

シュレイド「何か気が変わるような事があったらまた、来てくれていい」

シュレイド「その時は歓迎するよ」

切嗣「いいや...きっと次会うときは敵同士だ、それはない」

シュレイド「そうか...残念だ」

切嗣「しかし、いつか例はさせて貰うよ何かの形で」

シュレイド「期待しないで待っているよ」

切嗣「それじゃあな」

シュレイド「あぁ」

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女の子「お父さん結局あの人の事何か分かったの?」

シュレイド「うん...なんとなくだけどきっと彼が一番厄介な人物で間違いないよ」

女の子「でもお父さんは負けないよね?」

シュレイド「あぁ...負けないともお前の為にも....妻の為にも」

女の子「うん、信じてる...」

シュレイド「.....」よしよし

女の子「....」

-------------------------------------------------

切嗣「...(しかしあの娘...どう見てもイリヤそっくりだった...)」

切嗣「(ここにいる筈はない筈だが...)」

切嗣「(まぁいい..どちらにしろあの親子も僕の邪魔をするなら排除しなければならないんだ..)」

切嗣「(出来るだけ情は移さないようにしなければ...)」

切嗣「(しかしどうやらあの魔術は必ず使った場所に行くものじゃない見たいだな)」

切嗣「(ここがまさかドイツだったとは...)」

切嗣「(自分の思った場所に行けるかはアインツベルン城へ行ったときにでも試してみるか)」

コツコツコツ

切嗣「.......」

コツコツコツコツ

切嗣「..........」

コツコツコツコツコツ

切嗣「(あの家から出たときから分かったが誰かに付けられているな...)」

切嗣「(この時代はスパイ活動が活発だったから..当たり前と言えば当たり前か....)」

切嗣「(だがいい...このまま路地裏まで誘い出して、目的を聞くだけだ...)」

切嗣「..........」

コツコツコツ

切嗣「.......」

コツ

切嗣「誰だ....」

覆面の男「....あの家で何をしていた...」

切嗣「....あの家ではお茶をごちそうになっていただけだ」

覆面の男「.....」スッ

切嗣「.....」

覆面の男「....」バっ

ガシッドンっ

覆面の男「なっ」

切嗣「舐めてもらっては困る」

覆面の男「ほぉ...相当な手慣れと見える」

覆面の男「貴様もこちらと同じ口か」

切嗣「残念だが僕はただ殺すだけの奴らとは違う」

覆面の男「こんな時代にまだそんな事を言える奴がいるとは...全く」

ドンガッ

切嗣「はっ..」

覆面の男「甘い奴だ」

切嗣「ぐっ....」

切嗣「(こいつ....相当な...それもエリートと行った所のスパイだな...だが)」

覆面の男「ふっ...」

切嗣「(タイムアルタースクエアアクセル)」

カチッ

覆面の男「っ...」ぐッ

切嗣「ふぅ...(世界との契約のお陰で四倍速でも難なくいけるか)」

切嗣「さぁ今度はこちらの質問を答えて貰うぞ」

切嗣「何故僕を尾行していた」

覆面の男「......」

切嗣「(流石スパイといった所か...)」

覆面の男「...ウェエルトンビエル」ぐりん

切嗣「なっ...」

ガシッドンガン

切嗣「(....魔術師...いや魔術使いか)」

覆面の男「その質問をしたという事は貴様もやはり既に奴について知っているな?」

切嗣「...残念だが本当にお茶を飲んでいただけだ」

今日はここまでです。明日の投下はお休みです。明後日投下します

おつー

投下していきます

覆面の男「いいや...そもそも奴が人を招きいれること自体が珍しいんだ...そんな筈はない」

切嗣「招き入れる事がない?」

覆面の男「ここから先の情報が聞きたいんだったら黙って俺に殺されな」

切嗣「その必要はない」どぅん

バっ

覆面の男「ちっ...」

切嗣「お前が僕に勝つことは決してありえないからね」

カチッドンっ

覆面の男「くっ」トン

切嗣「ふっ」

覆面の男「なっ」ガクン

切嗣「煙草による魔術結界...」

切嗣「流石にこれは読めなかったかな」

覆面の男「いつの間に...」

切嗣「敵であるお前に教える事は何もない」

切嗣「さて、この結界の中に閉じ込められたら答えるまで出られないぞ」

切嗣「この意味が分かるな?」

覆面の男「嘘つきめ...答えた瞬間結界を圧縮して殺すんだろ?」

切嗣「.....」

覆面の男「ほらやはりな」

覆面の男「殺されるのにわざわざ教えると思うか?」

切嗣「(やはりそう簡単に聞き出す事はできない...か)」

切嗣「そうだな...ではこれならどうかな?」

モクモクモクモク

覆面の男「煙による窒息ギリギリの拷問...」

覆面の男「それがどうした?」

切嗣「これが只の煙なら僕だってこんなに余裕じゃないさ」

覆面の男「む...うっこれはっ...」

切嗣「魔術で作った自白剤入り煙さ...」

切嗣「しかもかなり強力な...ね」

切嗣「拷問と自白剤...さて両方を受けているお前に耐えられるかな」

覆面の男「き...貴様、悪魔にでも魂を売った..うぐっ...か」

切嗣「.....そんな事はどうでもいいだろ?」

覆面の男「うぐっ..」

切嗣「さて...そろそろ効いてきた頃かな」

切嗣「何故彼が人を招きいれる事が珍しいんだ?」」

覆面の男「それは...あいつは....人一倍警戒心が強いからだ」

覆面の男「はぁ..はぁそれに...奴は普通じゃない...」

覆面の男「はぁ...それを恐れて奴は基本的に一人を好む...」

切嗣「普通じゃない?彼はどういう奴なんだ」

覆面の男「これから...先は聞いてない」

切嗣「...そうか..ならお前の雇い主を教えろ」

覆面の男「....そ...それは」

切嗣「言えないか...そうかならもっと自白剤を投入するしかないな」

覆面の男「や...やめ」

切嗣「なら早く言え」

覆面の男「う....ううう」

切嗣「どうした?そんなにこの自白剤が気に入ったのかな」

覆面の男「言えない...それを言ったら俺は消されてしまう」

切嗣「....今ここで履けば死ぬのだけは遅らせる事は出来るぞ?」

覆面の男「ち...違う存在事消されてしまう」

切嗣「存在事?」

覆面の男「それは...それだけは嫌だ」

切嗣「そうか...なら」

モクモクモクモク

覆面の男「あが...あがががが」

切嗣「さて、これで更に口が軽くなっただろ?」

切嗣「言え」

覆面の男「あががががががが」

切嗣「(これ以上は無理...か)」

切嗣「残念だ...」ぎゅっ

覆面の男「あがっ...」ふっ

切嗣「...(情報はあまり聞き出せなかったがどうやらシュレイド・コール・カストール何やら訳アリらしいな)」

今日はここまでです。また明日投下します

おつ

おっつ

投下していきます

切嗣「だが、まぁ取り敢えず今は...」

切嗣「セイバー」

剣「おお、マスター久しぶりですなぁ...」

切嗣「...久しぶり?」

剣「ん?何か間違えておりますかな?」

切嗣「いや...いい」

切嗣「それより、周りの確認をしてきてくれ」

剣「了解いたしました」シュッ

切嗣「(久しぶりと言うにはまだ2、3日程度しか立っていないが...)」

切嗣「(奴の間隔は良くわからないな)」

切嗣「(まぁいい...取り敢えずはこいつをどうにかしなければな)」

------------------------------------------------------------------------------------
数分後

剣「戻りましたマスター」

切嗣「周りに魔術を使えそうな奴はいたか?」

剣「ええ..数人程度」

切嗣「やはりか....」

切嗣「(ここでこの男を処理するのはやはり不味いな...煙もまだ結界の中だしな)」

切嗣「....セイバーお前の騎乗スキルはどのくらいある?」

剣「?可笑しなことを効きますなマスターであれば私のステータスなど既にご存知であったかと...」

切嗣「いいや...最初から何故かお前のステータスは見えていなかったよ」

剣「そうでしたか...まぁいいでしょう」

剣「私の騎乗スキルはB-といった所でしょう」

切嗣「(B-...か其処まで高いとは言えないが逃げるには十分かな..)」



切嗣「(この結界を解除して煙が上に上るまで約1分)」

切嗣「(それまでに車を奪いこいつらを探している仲間から存在を築かれずに街をでる)」

切嗣「(強引な手だがこれが最もな手だろう..)」

切嗣「さて...それでは実行に移るとするか...」

切嗣「セイバーこの服を着ろ」

剣「ほほう之はまた...」

切嗣「時間がない早くしてくれ」

剣「おおう申し訳ありません」

剣「着ましたぞマスター」

切嗣「僕と横にならんで歩けそして出来るだけ気配を消してくれ」

剣「気配もですか?」

切嗣「目立つなという事だ」

剣「なるほどマスターの命令です分かりました」

切嗣「それでは行くぞ」

剣「はい」

切嗣「(さて...どの車が一番いいかな...)」

切嗣「(...!!この車は...之にするか)」

切嗣「セイバー...この車に乗るぞ」ボソッ

剣「はい...」

ガチャン

切嗣「セイバースピードを兎に角だせ」

切嗣「そしてアインツベルンまで決して止まるな」

切嗣「いいな?」



剣「分かりました」

剣「では、行きますぞ!!」
ブルルドゥン

切嗣「(さて...これでアイツの仲間はどう出るかな)」

切嗣「(存在事抹消できるレベルの奴らだ)」

切嗣「(そう簡単に町から出られる訳がないだろうな....)」

剣「マスター...前方1キロメートル付近にサーヴァントと思わしき魔力が在りますがどうしましょうか」

切嗣「(サーヴァント...そうかそう来たか)」

切嗣「それならばそのサーヴァントとの距離を出来るだけ話しながら町からでろ」

剣「了解しました」

切嗣「(サーヴァントまでか...相当存在を知られたくないらしいな)」

剣「...あの..マスター先ほどから物凄い勢いで近づいてきているのですが」

切嗣「(相手は恐らくライダークラスか..)」

切嗣「(だがここで戦うのは得策ではない)」

切嗣「(まだ、地理の把握も済んでいない状態で戦えば逃げ切ることなど不利すぎる)」

切嗣「(どうしたものか...)」

剣「マスター500メートルまで追いつかれました」

切嗣「どうにかこの町から抜け出す事は出来ないか?」

剣「ギリギリいえ恐らくですが、この町から抜け出すには最低でも後10分は必要です」

切嗣「(10分...出発して十数秒そこらで500メートルも接近されている状況では流石に不可能か..)」

切嗣「セイバーそのサーヴァントとセイバーどちらが強い?」

剣「サーヴァントだけなら私です」

切嗣「...サーヴァントだけという事は他にもまだ付いてきているのか?」

剣「はい...50人近くは確認しています」

切嗣「(50...軍隊でも持っているのか....)」

切嗣「(流石にサーヴァントだけならまだしも50人もの魔術師相手に立ち回ることは無理だ...)」

切嗣「(だが...ここで諦める訳にはいかない)」

切嗣「(あんな未来だけはもう二度とごめんだ)」

今日はここまでです。また明日投下します

投下していきます

切嗣「セイバー僕が運転する」

剣「しかしマスター私の騎乗スキルのお陰で、この車を操作できてはいますが交代しますと運転が止まりますぞ」

切嗣「考えがある兎に角セイバー僕がこの町から出るまで何とかサーヴァントだけでも食い止めろ」

剣「其処まで言うのならば」シュッ

切嗣「タイムアルタークインティプルアクセル」ガシっ

切嗣「(本来であればこの魔術は使用者だけにしか使用できない...だが)」

キュイイイン

切嗣「(今の僕であれば、物体に対して有効)」

切嗣「(だが、サーヴァント..しかもライダークラスならば普通車とレース車いいやそれ以上の差がある)」

切嗣「(セイバーがしくじればその時点で僕は、負けが確定だろう)」

切嗣「セイバー頼みとは...以前の僕では考えられないな」カチッスパっ

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ドゥうううううううん

軍服姿の男「そろそろかライダー」

騎「残り200m」

騎「直ぐにでも着きます」

軍服姿の男「そうか」

軍服姿の男「どんな奴かは知らないが私を知ろうとする輩だ」

軍服姿の男「捕まえたら直ぐにでも拷問にかけ新しい実験の土台にしてやる」

騎「...」

軍服姿の男「楽しみだ」

騎「ん?」キキィイ

軍服姿の男「どうした?」

騎「あちらのサーヴァントです」

軍服姿の男「あれが!!ほほぉ」

軍服姿の男「鍛え抜かれた筋肉中々どうして...」

軍服姿の男「欲しい!!!」




軍服姿の男「いい..良いぞ!!気分が高揚してきた」

軍服姿の男「ますます奴のマスターを殺したくなってきた」

騎「ですが、あのサーヴァントはどうやら私達の足止めが目的かと...」

軍服姿の男「飛ばせ!!!飛ばして奴のマスターだけに兎に角近づけ!!」

軍服姿の男「マスターなど使い者にならんがサーヴァントは有効活用せねば!!!」

軍服姿の男「でなければ勿体ない!!!」

騎「...御意」 ドルんどるン

剣「む?...どうやら私を無視してマスターを先にやる気かだが」

シュッ

剣「ふん!!」ガガガガン

ボコッ

きュうきぃぃいぃ

剣「これで、此処から先は行くことはできまい!!」

軍服姿の男「おおおお!!!地面を陥落させるとは!!!ますます欲しい!!!」

騎「マスター...そうも言ってられません此れでは先に行くことは...」

軍服姿の男「何を言っている!!道ならあるではないか!!」

騎「民家...ですか」

軍服姿の男「民衆が一人二人死のうが関係ない!!」

軍服姿の男「マスターから奴を奪う方が圧倒的な戦力になる!!」

軍服姿の男「いけ!!やれ!!!」

騎「一般人を巻き込めば...聖堂協会に目をつけられますが..」

軍服姿の男「奴らがなんだ!!奴らなど所詮魔術が使える程度の一般人!!」

軍服姿の男「今はあのセイバーを手に入れる方が先だ!!」

騎「御意に..」

ぶるんぶるるるるん



今日はここまでです。また明日投下します

おつー

今日も投下していきます

剣「む...奴ら民家に向かって一体...」

ドゥン!!

剣「まさか民家を突っ切ってマスターの元に行く気か!!」

ドゴォン

剣「させぬ!!」っ(剣を投げる)

バりぃいん

軍服姿の男「ほっはっ剣を投げてきた!!ますます気に行った」

騎「マスター」

軍服姿の男「私の事を気にする必要はない!!さっさといけ」

騎「御意」

ドォオオオン

民家に住んでいる人「え?嘘」

グシャ

軍服姿の男「はっ情けない民衆め」

ブーン

剣「奴らなんてや...」

民家に住んでいる人「あ...ああそんなあんまりだ...」

剣「...」ビキッ

民家に住んでいた人「おい頼む起きてくれ、起きてくれよ」

民家に住んでいた人「約束だったじゃないか...此処から亡命したら幸せになろうって」

民家に住んでいた人「なぁ...頼む起きて起きてもう一度笑ってくれよ」

剣「ぐっ...ぐぉぉぉ」ビキッビキッ

剣「うぉおおおぅおおおおおおお」ビキッビキビキビキビキ

シュン



軍服姿の男「くくくっどうやら民家に突撃することまでは予想出来なかったようだな!!」

軍服姿の男「だがっ!!いい!!無知であり力だけが取り柄な奴の方が奪った時扱いやすい!!」

軍服姿の男「さぁこれで残すはマスターのみ!!」

ボコッ

軍服姿の男「うん?」

騎「マスター奴です奴が車の上にいます」

軍服姿の男「追ってきたのか!!なんて奴だこのライダーに追いつくとは!!」

軍服姿の男「こいつがどんな能力があるか見てみたくなった!!」

軍服姿の男「ライダー適当な場所で戦闘だ!!ハハハハハ」

騎「御意」

---------------------------------------------------------------------
切嗣「(あれから1分)」

切嗣「(そろそろ煙が上空に上がる頃か)」

切嗣「(しかし煙が上がる前にサーヴァントによる探知スキルを使い仲間が倒れた瞬間僕を特定するとは相当頭のいい奴か)」

切嗣「...もしかすると僕はとんでも無い奴を敵に回しているのかな...」

切嗣「だが、どんな奴が相手でも絶対に聖杯戦争で聖杯を解体するまでには死ねない...」

切嗣「.........」ブーン

ヒューバババン

切嗣「なんだ?!」

キキィ

ガチャ

切嗣「矢?」

???「ん?何でお前がこんな所にいる?セイバーのマスターさんよ!!」

切嗣「なっ?!アーチャー?!」

弓「かかっこの時代でテメェに会うとは思わなかったぜ」

切嗣「(何故奴がここに...そういえば疑問に思っていたがセイバーも何故この時代についてこれるんだ..)」

切嗣「何故お前がここにいる?」

弓「それはこっちのセリフなんだがなぁ...」

切嗣「答えろ」

弓「相変わらずだなぁ...」

切嗣「....」





今日はここまでです。また明日投下します

おつー

投下していきます

弓「はぁ...ったく黙り込んでりゃ俺が”又”教えるとでも思ってんのか?」

切嗣「又?又とは何だアーチャー」

弓「又と言えば二度目って意味だが分かってんだろ意味ぐらい?」

切嗣「いやそういう事を聞いているんじゃない」

切嗣「何故又となるんだ」

切嗣「僕は一度もお前から教えられていない」

弓「ん?...ああそうか」

弓「今のはなしだ」

切嗣「は?」

弓「又じゃねぇな」

弓「初めてだったな」

切嗣「何を...」

弓「そんな事より俺に狙われてるぜ?良いのかい?そんな所で突っ立っていて」

切嗣「話がまだ途中だ!!」

弓「そうかい」

弓「それなら遠慮なくやらせてもらうぜっ!!」シュッ

切嗣「くっ」

切嗣「タイムアルタークインティプルアクセル」

切嗣「(くそっ奴の目的原理が良くわからない)」

切嗣「(前は自分のマスターを殺して僕にわざと泥の真実に気づかせ)」

切嗣「(今回はこれだ)」

切嗣「(こいつの行動には奇妙な何かがある)」

切嗣「(それに、今回はまだ聖杯戦争中では無いのにどうしてマスター同士の殺し合いが始まるんだ)」

切嗣「(この時代の聖杯戦争は色々と可笑しすぎる)」

切嗣「これでは、丸で聖杯戦争前の前哨戦では...」

弓「はっサーヴァント相手にそんな所に隠れるとは...なっ!!」シュバッ

切嗣「なっ...」

ドォン

切嗣「グっ...はぁはぁはぁはぁ」

切嗣「(之ではいつまでも持たない!!かと言ってセイバーを戻すわけには)」

弓「おいおいだからよぉ...隠れても無駄だって言ってんだろ?」シュン

切嗣「なっ」

切嗣「(不味い!!)」

弓「気づくのがおせぇ!!」しゅん

切嗣「タイムアルターセクスタプルアクセル!!」

ドドドン

弓「ちっ...また外したか」

弓「この俺が二度も生身の人間相手に外すとは...こうなりゃ..」

切嗣「ハァハァハァハァ」

切嗣「(今のは危なかった)」

切嗣(また、危うく左腕を無くす所だった)」

切嗣「(おそらく奴は次は確実に仕留めてくる...)」

切嗣「(コンテンダーを奴にぶち込んでみるか)」

切嗣「(今の僕ならば魔力は奴並みにあるはず恐らくいや、必ずダメージは通る筈だ)」


弓「おい!!セイバーのマスターさんよ」

弓「俺は生身の人間相手に宝具を撃つのは気が引けるんだよなぁ...」

弓「だからよぉ...普通に出てくればさっきの話の続きをしてやるよ」

切嗣「(奴は一度僕相手に撃っている確実に僕を誘っている...)」

切嗣「(恐らく誘い出た所で宝具を撃つんだろう)」

切嗣「(だが、これはチャンスでもある)」

切嗣「(奴が撃つのにかかる時間は恐らく1秒にも満たないだろう..)」

切嗣「(だが、宝具を撃つ時奴は隙だらけになる)」

切嗣「(そこを狙うしかない)」

切嗣「(恐らくタイムアルターの限界、十倍速で、一気に決める)」

切嗣「すぅ....ふぅ...」

弓「俺も暇じゃねぇ..」

切嗣「(3)」

弓「早く」

切嗣「(2)」

弓「なんてな」シュバッ

切嗣「なっはっ?!」

弓「俺が正攻法でやるものかよ」

弓「なんてったってアーチャーだぜ」二ぃ

ドぉおおおおおおおん
--------------------------------------------------------------------------------

今日はここまでです。また明日投下します

おつ

投下していきます

ガァンズガン

剣「がぁあああああああ」

軍服姿の男「ほら何処を狙っている?ここだここだぞ」

騎「マスター危ないですのでおさがり下さい」

剣「ふぅふぅふぅふぅ」

軍服姿の男「大丈夫だ奴はライダー貴様しか先程から狙っていないようだしな」

騎「それは、招致しておりますが」

騎「あれはどうやら”バーサーカー”ですので油断はできません」

軍服姿の男「違うぞライダー奴はセイバーだ紛れもなく...な」

騎「それは....」

剣「ぐおああああああああああ」ぶんぶんぶん

騎「っと」シュ

軍服姿の男「奴の行動にはなライダー」

剣「ががががあああああががあ」ドンドン

騎「くっ」シュバシュババ

軍服姿の男「何かしらの理念、規則性が感じられる行動があり」

騎「エーテルソーティ」ドごッ

剣「ぐぐぐおおおおあああああああ」バンバン

軍服姿の男「尚且つ、理性と知恵がある」

騎「がっ」ずぅううん

剣「おおおおおおおおおおおお」どしどしどし

騎「ぐほっ」ずざざざざ

軍服姿の男「バーサーカーとは本来理性、知恵などないものだ」

剣「うぼぉおおおおおぁぁああ」ガシっ

騎「やめっ」

剣「ふんぬううううおおおおおお」ぶんぶん

騎「おぼっは」

軍服姿の男「だが奴にはそれがある」

軍服姿の男「それに、奴は剣を使って戦うようなサーヴァントだ」

軍服姿の男「これらの情報よりセイバーに間違いはない」

剣「ヴぃぁあああああぁぁああ」

騎「ぐぉぁぁぁぁぁぁ」ズサァ

軍服姿の男「分かったな?ライダー」

騎「分かり...ました...マスター」

軍服姿の男「手ひどくやられたな」

騎「すい...ません......マス....ター」

軍服姿の男「分かってはいたことだ」

軍服姿の男「だが奴はまだ全力を出し切ってはいない」

軍服姿の男「もう一踏ん張りしてもらうぞライダー」

今日はここまでです。また明日投下します


おっつ

今日も投下していきます

騎「御...意」

軍服姿の男「汝」

剣「ぁぁぁあああああ」シュン

騎「我が闇」

軍服姿の男「永遠の時において」

剣「ひぃがああああ」ドシッ

騎「永遠の日の目を見る事あらず」

軍服姿の男「故に、彼の者」

剣「じぃいいいぁぁあああああ」ダっダっダっ

軍服姿の男「永久に孤独なり」

軍服姿の男「解放せよ真なる名を」

騎「我が名はノインテーター吸血鬼なり」ズぉおおおん

剣「ぁぁあああああ」ずざざざざざ

軍服姿の男「ふっふふふふうははははははは!!」

軍服姿の男「これぞ我がドイツの魔術にして最高峰の魔術結界!!」

軍服姿の男「本来はライダーとして騎乗スキルの格を上げる為人格を固定し」

軍服姿の男「私とライダーがこの詠唱を唱え真名を開放する事により筋力にすべての魔力を注入し、戦闘に特化した形へと変貌させる」

軍服姿の男「おおお!!なんたる技術なんたる魔術!!」

軍服姿の男「なんと我がドイツの魔術は素晴らしき事か!!」

軍服姿の男「さぁ!!どうする!!どう来る!!見せろ!!お前の真の力!!」

剣「がぁ...があああああ!!!!」ビュゅううん

ガシッ

騎「その程度ではないでしょう?」パンッ

剣「ぐはぁああ...」ドンガンッゴロゴロゴロゴロ

騎「どうしました?」

騎「あぁ...もしかして吸血されているから力が出せないのですか?」

剣「が...ハァ...ハァ」

騎「範囲吸血」

騎「マスター以外でしたら私の100m圏内あらゆる者を吸血しますからね」

騎「さぞ辛いことでしょう」

剣「が...ががぁぁ」ぐぐ

軍服姿の男「私の見立てではライダーのそれを遥かに凌駕出来る筈だ」

軍服姿の男「遠慮するな!!とことんやれ!!やるのだ!!」

剣「が.....ぐがぁああ」

軍服姿の男「くっ....ライダー!!もっと痛めつけてやれ!!」

騎「御意にマスター」

ガシッぐぐぐ

剣「がぁぁぐぁぁぁあ」

騎「今から直接あなたから魔力を吸わせていただきます」

騎「全力をださなければ貴方は消滅するかもしれませんね」

剣「がふぁぁっぁっぁああ」びゅううう

軍服姿の男「いいぞ!!ライダー!!その調子だ!!」

「もうよいだろうアドルフ」

アドルフ「んんんんんん?」

神装礼服を来た男「直ぐにサーヴァントを引き上げさせろ」

アドルフ「誰かと思えば聖堂協会の言峰璃正じゃないか」

アドルフ「何かようかね?」

璃正「やりすぎだルールを忘れたかアドルフ」

アドルフ「ルールなら守っているではないか現に目撃者は私の軍が全て射殺している筈だ」

璃正「そういう事ではない」

璃正「サーヴァント同士の戦いを街中でやるのは禁止だと言っておいただろう」

璃正「それに聖杯戦争はまだ始まってはいないのだ勝手な行動は辞めていただきたい」

璃正「もしルールが守れないんであれば聖杯戦争の参加資格を無くしたとみなし聖堂協会は今すぐ全力で殺しにかかるがよろしいかな」

アドルフ「忘れているようだがなサーヴァントがいるのだお前らなどに勝ち目はないだろうに邪魔をしないでいただきたいのだが」

璃正「...はぁ...貴様こそ忘れているようだが殺しにかかるというのは全サーヴァントのマスターを使いお前を殺しにかかると言う意味だ」

アドルフ「ふんっ...貴様脅しているつもりか」

璃正「聖杯戦争前から敗退したいのであれば好きにするがいい」

今日はここまでです。また明日投下します

ハイルハイルハイル(現場監督)

おつー

だいぶ遅くなりましたが投下していきます

アドルフ「.....」

璃正「......」

アドルフ「チッ...わかった分かった」

アドルフ「今は引いてやる」

璃正「賢明な判断感謝を」

アドルフ「くそっ気に入らないやつらめ...」

アドルフ「聖杯戦争が終わったら聖堂協会の奴らを根絶やしにしてやる」

アドルフ「ライダー」

アドルフ「聞こえていたな撤退だ」

ライダー「仰せのままに」

アドルフ「閉じよ汝の門」

ライダー「...」スゥ

剣「が...がああ」

アドルフ「お前はいずれ必ず私の者にしてやる」

アドルフ「待っておけ」

アドルフ「行くぞライダー」

ライダー「御意」

ぶぅううん

剣「ああ....」スゥ

剣「..何という奴らだ...民を犠牲に自らの欲望渇望の為だけに行動するとは..」

剣「あれで軍を指揮する指導者だと言うのか...」

剣「いや、それよりもマスターの元に戻らねば」シュン
---------------------------------------------------------------------------------------




今日はここまでです。短いですが申し訳ないです。明日は投下はお休みです。明後日今日のも踏まえて一気に上げます

おつ

おつ

遅くなりましたが投下していきます

シュゥウウゥウ

切嗣「あがっ......」

弓「流石に避けきれなかったようだな」

切嗣「ごふっ」ドバッ

切嗣「(駄目だもう...動くこともタイムアルターを発動する力もない)」

弓「意外とあっけないものだったな」

弓「もう少し持ってくれると期待してたのによ」

切嗣「(せめて...奴だけでも...)」

切嗣「.....」ぷるぷるぷるぷる

弓「おお、おおまだそんな力が残っているとは怖いねぇ...」

弓「だが無駄だお前はそのトリガーを引けない」

切嗣「...........」がちっがちがち

弓「あの衝撃だその銃も壊れるに決まってんだろ」

弓「最後の一服でもしてた方がよっぽどいいと思うぜ」

弓「はっははは」

切嗣「お..............ま........え」

弓「あん?」

切嗣「..........」

切嗣「.........」ガクッ

弓「死んだか」

弓「さて、これで命令通りマスターは殺せたし報告しに帰るとするか」

ひゅううう

切嗣「............」

切嗣「......」

コツ...コツ...コツ

「間に合わなかったか」

「だけど、まだ死んで浅そうだこれなら」

剣「マスター!!!」

「おや、どうやらサーヴァントも来たみたいだ」

「丁度いい手伝ってもらおう」

剣「む.....貴殿は....?!」

剣「何故貴殿がこんな場所に?!」

「何処かで出会った事があったかな」

剣「い....いえお気にせず」

「?可笑しなサーヴァントだね」

「それより、少し手伝ってくれないかな」

剣「!!マスター!!」

「このままじゃ本当にあの世に行ってしまうよ」

「だから君の力を借りたいんだけど」

剣「マスターの為でしたら!!私を思う存分使ってください!!」

「ははっ君はこのマスターと違って明るいんだね」

剣「えええ....」

剣「なんせ私は貴方に教えて貰いましたからね」ボソッ
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「私はマーリンを殺そうとしたが」

「奴は笑いながら私の攻撃全てを交わした」

「そして、ある程度交わし終わると丸でそれがお遊びで有ったかのように」

「奴はまた明日来るよといい帰っていった」

「そして次の日もまた同じように奴はやってきた」

「そして私も全力で殺そうとしたがやはり殺せなかった」

「そして更に次の日も次の日も」

「毎日奴はやってきた」

「そして来る日も来る日も」

「私は奴を殺そうと模索し、計画していた」

「でもそんな日々は私にとって楽しい日々でもあった」

-----------------------------------------------------------

切嗣「ん......ん.....?」

切嗣「僕は...一体....」

「やぁ二度目...だね切嗣君」

切嗣「シュレイド・コール・カストール...」

切嗣「此処にいるという事は又助けてもらったという事か...」

シュレイド「....その事なんだけど」

シュレイド「正直君には謝らなければならないね」

シュレイド「こうなった原因は紛れもなく私だ」

切嗣「いや...いい」

切嗣「それよりも、もう出させて貰うよ」

シュレイド「やめといた方がいいよ」

切嗣「何故....ぐっ?!」

シュレイド「今の君は心臓がない」

シュレイド「なれるまでは此処にいた方がいい」

切嗣「心臓がないだと?!」

シュレイド「あぁ...君は辛うじて今自らの魔力により動いている状態だよ」

シュレイド「要するにほぼサーヴァントと同じ状態になっているんだ」

シュレイド「違っているのは魔力供給をする必要がないって事ぐらいかな」

切嗣「....」さわっ

切嗣「(確かに心臓の鼓動音も聞こえない)」

シュレイド「心臓がないんだ魔術回路もその分を作らなければならないから」

シュレイド「後2、3日程度は動く事は出来ないと思っていいよ」

切嗣「(2、3日....くっ...)」

シュレイド「後、魔術の使用は極力避けた方がいいよ」

シュレイド「魔術を使用しすぎると本当に死んでしまうからね」

切嗣「どのくらいの魔力を使うとダメか分かるか?」

シュレイド「残念ながら、それは個人差があるからね」

シュレイド「分からないよ」

切嗣「そうか」

シュレイド「ただ君の体にはサーヴァントの魔力も入れてあるからある程度なら持つとは思う」

切嗣「....」

今日はここまでです。何だかSNに近くなって来たような感じがしますが気のせいです。また、明日投下します

おつ

投下していきます

切嗣「一つ....訪ねたい」

シュレイド「ん?なにかな?」

切嗣「君は、家族以外の他の者を寄せ付けないと聞いた」

切嗣「なのに、初めて会った時もそうだったが如何して見ず知らずの赤の他人である僕を」

切嗣「ここまで助けるんだ?」

切嗣「普通なら放っておくはずなのに」

シュレイド「...誰からその事を聞いたのか大体察しは付くけど」

シュレイド「んーまず、私が他の者を寄せ付けないと言うには語弊があるかな」

シュレイド「私は寄せ付けないんじゃなくて、寄り付けないんだよ」

切嗣「寄り付けない?それはコミュニケーションが取れないとかそういう意味でか?」

シュレイド「ハハ確かにそれもあるかもね」

シュレイド「でも、私が寄り付けない理由は他にあるんだよ」

切嗣「.....それは普通じゃないから.....か?」

シュレイド「っ....普通じゃない....か」

シュレイド「切嗣君、僕からも一つ訪ねよう」

シュレイド「普通って一体何を以って普通だと思う?」

切嗣「それは...人間でと言う意味か?」

シュレイド「そうだね...いやこの際全ての万物に対してにしようか」

切嗣「そうだとすると、当たり前に其処にそれがある」

切嗣「つまり、常に当てはまった型に収まっている者だと思う」

シュレイド「確かにうん、そうだね」

シュレイド「それじゃ型に嵌って無い人は何て言うだろうね」

切嗣「異常者だろうな」

シュレイド「確かに、そう呼べるかもねでは、人で言う型は何だろうね」

切嗣「それは....」

シュレイド「言えないよね」

シュレイド「何故なら人は決まった型なんて存在しない」

シュレイド「いいや、動物息をしている者全てに決まった型は存在しえないんだ」

シュレイド「だってそうだろう...同じ者は一人としていない」

シュレイド「合わせる事は出来ても、24時間同じ行動をするやつなんていない」

シュレイド「そうなると、全員どう考えても異常者だと言ってもいいんじゃないかな」

切嗣「それは、行動面だけの話で、胎盤で生まれ二足歩行し話せて生きているなら人間である普通で....」

シュレイド「君は今凄い矛盾を言っていることが分かっているよね」

シュレイド「それだと、例えば人工授精なんか出来た時それで生まれた人を人である普通と呼ぶはずだよ」

シュレイド「でも実際は人はそれを普通とは呼ばないはずさ」

切嗣「....」

シュレイド「だから普通じゃないからって事にこだわる必要はない筈なんだ」

シュレイド「だけど」

今日はここまでです。また明日投下します

おつー

遅くなりましたが投下していきます

シュレイド「人は多数の人たちの共通認識においての許容範囲内だけを勝手に普通だと決めつけ」

シュレイド「許容範囲から逸脱したものを異常者、異端者と人は呼ぶんだ」

シュレイド「だからね、切嗣君私は人に寄せ付けないんじゃないんだ」

シュレイド「人が私に近寄ろうとしないから寄り付くことが出来ないんだよ」

切嗣「....それじゃ...それこそ何故僕を助けたんだ」

シュレイド「単純な事だよ、誰も近寄らない筈の私に近づこうとした者が居たんだ」

シュレイド「正直言って空き巣でも何でも近寄ってくれただけで、うれしかったんだ」

シュレイド「そんな人を死なせたくなかったそれだけだよ」

切嗣「....君は優しすぎる」

切嗣「それだと聖杯戦争で生き残れないぞ....」

シュレイド「分かっているさ」

シュレイド「だからあの時、君に協力を持ち込んだだけどね...」

切嗣「それではやはり、君の奥さんが死んでというのはでっち上げだったか」

シュレイド「ハハッやっぱりあんなこじ付け設定じゃばれてしまうか」

シュレイド「そうだよ、君の同情を誘うための嘘だよ」


シュレイド「実際には妻は生きてる」

シュレイド「けど、まぁ今は色々あってね妻は此処にはいないんだ」

切嗣「娘を置いてか?」

シュレイド「まぁそれも色々に含まれているから余り深くは聞かないでくれると助かるかな」

切嗣「わかった」

シュレイド「さて...と積る話もしたことだし、僕は夕飯の支度をしてくるよ」

切嗣「あぁ..」

シュレイド「あ...それと夕飯の支度をしている間にもしかしたら」

シュレイド「娘が君に興味津々なご様子だったから」

シュレイド「もし来たら、少しだけ話相手になってはくれないかな」

シュレイド「あの子も、友達がいないんだ相談相手とかになってやってくれると助かるよ」

切嗣「ふっ...二回も助けて貰ったんだ断る義理はない」

シュレイド「助かるよ」

シュレイド「それじゃちょっとやって来るね」

切嗣「あぁ」


今日はここまでです。また明日投下します

おっつ

遅くなりましたが投下していきます

バタン

切嗣「(しかし、こちらに来て何一つまだ目的を達成出来ていない...)」

切嗣「(このままでは、アインツベルンへ行くまでに時間探索が発動し兼ねないな...)」

切嗣「(だが、今の僕に使えるのか?)」

きぃ

切嗣「ん?」

女の子「.....」

切嗣「(彼の娘か、気軽に声でも掛けてみるか)」

切嗣「やぁ」

女の子「ず...随分なご身分ね」

切嗣「え」

女の子「お...お父さんに助けて貰ってお礼の一つもまともに言えないなんて」

切嗣「そういえばそうだったね」

切嗣「後でちゃんとお礼はするよ」

女の子「そ...それでも紳士なのかしら」

切嗣「そんな事より、僕に何か用があってきたんじゃないのかな」

女の子「話をそらしたわね」

切嗣「まぁまぁ」

女の子「で...でもそ...そうよ」

女の子「貴方に用があるの」

切嗣「何かな?」

女の子「わ...私にあの魔術を教えなさい」

切嗣「また、急だけどあの魔術って何だい?」

女の子「あの魔術っていえばあの魔術よ」

切嗣「分からないなどの魔術だろう」

女の子「意地悪」

女の子「貴方は意地悪さんだわ」

切嗣「(やれやれ本当何処かのお嬢様に似ているな)」

切嗣「悪かった意地悪したのは悪かったよ」

切嗣「でもちゃんとハッキリ伝えないと分からないだろう?」

女の子「む....」

切嗣「....さしずめ君が言いたいのはこの家に入ってきた時の魔術のことだろう?」

女の子「っ...分かってるじゃない!!」

切嗣「ごめんごめん」

切嗣「だけど、あの魔術を教える事は出来ないんだよ」

女の子「どうしてよ」

切嗣「んーそうだねあの魔術を使うと悪い人に狙われちゃうからかな」

女の子「わ...悪い人に?」

切嗣「そうだよとっても怖い悪い魔術師に襲われちゃうんだ」

女の子「むー」

今日はここまでです。また明日投下します

最近投下時間が遅くてすいません。それでは投下していきます

切嗣「そもそも何で君はあの魔術を使えるようになりたいんだい?」

女の子「....言えない」

切嗣「....まぁそこまで深くは聞かないよ」

切嗣「それより、あの魔術は教えられないけど」

切嗣「んーお花なんてあるかな?」

女の子「お花?」

切嗣「そうお花」

女の子「んーあっ!!」

女の子「ちょっと待ってて」

切嗣「うん」

がたっごと

切嗣「(ふっしかし子供って言うのは本当に可愛いな)」

切嗣「(...イリヤ....あの子にもう一度逢いたいな...)」

女の子「持ってきたわ!!」

切嗣「早かったね」

切嗣「その花は?」

女の子「ずっと前に、お父さんと一緒に育ててた花なの」

女の子「冬から春の時期に咲く花でキンセンカって言うんだって」

切嗣「キンセンカ....絶望.....」

女の子「どうしたの?」

切嗣「いや....何でもないよ」

切嗣「それよりその花を此処に置いてくれるかな」

女の子「うん」

切嗣「(昔父さんがやってた魔術...)」

切嗣「(父さんを殺してからも、この魔術の事だけが気がかりで昔沢山試したんだったっけな....)」

切嗣「(これを僕が教えることになるなんてな...)」

ブーンシュッ

切嗣「よし、出来た」

女の子「何をしたの?」

切嗣「この花の時間を止めたんだ」

切嗣「だからこの花が枯れる事はないよ」

女の子「!!すごい!!」

女の子「ねぇ早く教えて!!その魔術!!」

切嗣「うん、教えるだけど之が出来るかは性質にもよるから出来なかったからって僕を責めないでくれよ」

女の子「分かったわ!!」

切嗣「ふふっ..それじゃまずね...」

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今日はここまでです。また明日投下します

おつー

今日は早めに投下できるので投下していきます

???「雨は降りやむ」

???「そして雨は降る」

???「悲しい悲しい連鎖」

???「それをどうしてくれるの?」

民間人「ひっ...もう許してくれ」

民間人「悪かった」

???「何を許そうと言うの?」

???「何を許せばいいの?」

民間人「だれか助けて!!助けてくれ!!!」

???「あぁ悲しい悲しい連鎖」

民間人「あばっ」

???「あぁ美しい貴方は大好き」

民間人「ばばばばっばあああかおあこあこ」

???「美しい雨」

パチパチパチ

アドルフ「相変わらず素晴らしき拷問術」

アドルフ「御見それいたします、メルトル・コール・カストール婦人」

メルトル「あひっ....」

メルトル「今日はもう終わり?」

アドルフ「いえいえ、まだまだおりますよ」

メルトル「それなら早く次を頂戴」

メルトル「気がくるってしまいそうなの」

アドルフ「直ぐにでもお持ちしますよ」

アドルフ「ですが今日はその前に、この方とお話してもらいたく存じます」

メルトル「話?いやよ?頭がイカレてしまうわ」

アドルフ「まぁまぁ...お話を聞いてもらえれば、いつもの倍は持ってきますので」

メルトル「本当に?」

メルトル「嘘だったら、貴方を今度こそ拷問するわ」

アドルフ「ははっ私が嘘をついた試しなどありませんでしょ?」

メルトル「そうね、そうだったわ」

メルトル「私何を言ってるのかしら」

アドルフ「.......」

アドルフ「ハハハハ」

アドルフ「....おい、今日の投入量倍増にでもしたか?」

兵士「はい、昨日倍増にしておけと仰られたので...」

アドルフ「...お前、後で私の自室にこい、褒めてやる」

兵士「は...はい!!有り難き幸せです!!」

今日はここまでです。また明日投下します

おつ
奥さんか

遅くなりましたが投下していきます

アドルフ「さて、お待たせして申し訳ない」

???「いや、いい」

???「それより早く彼女と話がしたい」

アドルフ「分かりました」

アドルフ「おい」

兵士「ハッ」

ドンドンドンガラガラガラ

アドルフ「それでは、紹介させていただきます」

アドルフ「婦人」

アドルフ「こちらの方の名前は....」

???「衛宮切嗣と言う者だ」

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シュレイドの家

女の子「んー....」

女の子「もう...駄目」バタン

切嗣「うん、今日はこのくらいにしておこうか」

女の子「うう...貴方はあんな簡単に出来たのに....うう...」

切嗣「僕だって最初は簡単に出来なかったさ」

女の子「本当?」

切嗣「本当さ」

女の子「それじゃ毎日練習してたら出来るようになるかな?」

切嗣「きっとなるよ」

女の子「それじゃ毎日練習してみる!!」

切嗣「ハハハ」

シュレイド「エミン御飯が出来たから下においで」

エミン「はーい」

切嗣「(....エミン......)」

切嗣「君は、エミンって言うのか」

エミン「うん」

切嗣「それじゃ...今度からエミンって呼んでもいいかな」

エミン「いいよ!!」

エミン「それじゃちょっと下に行ってくるね」

切嗣「行ってらっしゃい」

切嗣「.......」

切嗣「セイバー」

剣「....」すぅ

切嗣「敵は何だった」

今日はここまでです。明日の投下はお休みです。明後日投下します

投下していきます

剣「一人は、アドルフという名のライダーのマスターの男、そしてもう一人は」

剣「エーデルフェルトという名のアーチャーのマスターの女性です」

切嗣「アーチャーのマスターにはちゃんと”僕が死んだ”と伝わったか?」

剣「恐らく問題はありませぬ」

剣「マスターのご指示通り確実に正確にマスターを殺しましたので」

切嗣「賭けではあったがどうやら全て上手く行ったか」

切嗣「(契約書...)

切嗣「(あれは、全体の文から僕が聖杯を壊すまで死ねないと読み取れていた)」

切嗣「(つまり、必ず僕が死ねば何かしらの形で蘇らされるそういう風に思えていた)」

切嗣「(そして、アーチャー戦の時ワザと確実に死ぬためにアーチャーの攻撃と同時に、セイバーに令呪を使い)」

切嗣「(投擲で必ず殺せと命じた)」

切嗣「(そして、僕はシュレイド...彼により蘇った)」

切嗣「(こうも...上手くいくとは...な)」

切嗣「よし、セイバー」

剣「....」じっ

切嗣「ん?どうしたセイバーその花なんか見て」

剣「い...いえ何でもありませぬ」

切嗣「まぁいいセイバー次は、シュレイド..彼のサーヴァントがどんな奴か分かるか?」








剣「そ...それは分かりかねます」

切嗣「彼は、僕にサーヴァントの魔力がいれてあると言っていた」

切嗣「その時のサーヴァントを見ていないのか?」

剣「その....魔力を使ったサーヴァントは私ですので」

剣「見ておりませぬ」

切嗣「お前が?」

剣「はい」

切嗣「...彼に手を貸したのか?」

剣「そうしなければ、本当にマスターは死んでしまわれる直前でしたので」

剣「他にサーヴァントらしき実態も感じられませんでしたので、私の魔力を差し上げました」

切嗣「(サーヴァントらしき者がいなかった?)」

切嗣「(...妙だな普通あんな危険地帯見たいな場所にサーヴァントなしで、マスターだけが飛び込んで行かない筈だぞ)」

切嗣「(それにいくら聖杯戦争前だからといってもサーヴァントを近くに置かずに外出は....)」

切嗣「本当に周りにそれらしき者は感じられなかったのか?」

剣「間違いはありませぬ」

剣「彼以外の魔力はありませぬでした」

切嗣「....アサシンの可能性は考えられないのか?」

剣「私のスキルに気配感知スキルがあるのでその可能性もありませぬ」

切嗣「(という事は、本当に単身で僕を助けに来ていたのか)」

切嗣「(彼は聖杯戦争に向いていないどころか)」

切嗣「(殺し合い事態に向いていない)」

切嗣「(なのに...一体何故聖杯戦争に参加しているんだ...)」

ガタ

切嗣「!!セイバー今はこの話はまた後でやる」

切嗣「いいな」

剣「はい」

コンコン

シュレイド「切嗣君、ご飯を持ってきたんだけど開けて...は無理そうだから切嗣君のサーヴァント君開けてくれないかな」

剣「はい」

ガチャッ

シュレイド「ありがとう」

剣「い...いえ」

切嗣「声が聞こえていたか」

シュレイド「古い家だからね内容までは聞こえなかったけど君と、サーヴァント君が話ている声は聞こえていたよ」

切嗣「そうか...」

今日はここまでです。また明日投下します

今日はここまでです。また明日投下します

おつです

今日も投下していきます。

シュレイド「よいしょっと...」コトッ

切嗣「ん...いい匂いだ」

シュレイド「グヤーシュとパンだよ」

切嗣「グヤーシュ?」

シュレイド「トマトスープに角切りの牛肉を入れた物さ」

シュレイド「まぁでも、家は羊肉なんだけどね」

コぽぽぽぽ

シュレイド「はい、どうぞ」

切嗣「ありがとう、いただくよ」

スッごくッ

切嗣「旨い...」

切嗣「(羊肉が、口で溶けるように入っていく)」

ハムっむしゃむしゃ

シュレイド「ハハハどうやら口に合ったようだね」

数十分後

切嗣「ふぅ...」

切嗣「美味しかったよありがとう」

シュレイド「それは良かったよ」

シュレイド「異国の人っぽそうだし、口に合うかどうか心配だったんだ」

シュレイド「あ...後娘の相手有難う」

シュレイド「君は、子供の扱いが上手いんだね」

シュレイド「娘が君について絶賛していたよ」

切嗣「まぁ、あのくらいの娘が僕にもいるからね」

シュレイド「君も既婚者だったか」

切嗣「まぁ...ね」

シュレイド「だとすると、君の家族はおいてきたって事かな」

シュレイド「連絡とかしなくて大丈夫かな?」

切嗣「....大丈夫だ」

シュレイド「そうかい...ならいいけど」

切嗣「所で...なんだがシュレイド」

シュレイド「なんだい?」

切嗣「未だ、共闘するという選択肢は残っているか?」

シュレイド「ふむ...どういった心変わりだい?」

切嗣「いや、敵に襲われた時分かったが」

切嗣「この地の事を知らないまま一人では不利だと思ってね」

シュレイド「ふむ...でもあの時君は行くべき所があると言っていたけれどそっちは良いのかな?」

切嗣「いや、そっちもこの体が上手く動かせるようになったら行くつもりだけど」

切嗣「今、共闘関係を結んでおいてもいいかなと思ってね」

シュレイド「ふーむ....」




今日はここまでです。また明日投下します

おつー

今日は早めに投下していきます

切嗣「(考えている?)」

シュレイド「まぁ...いいか」

シュレイド「どんな理由であれ共闘関係を結んでくれるのは有難いよ」

シュレイド「それじゃ結ぼうか共闘関係を」

切嗣「あぁ」

シュレイド「んじゃ結ぶにあたって、之の紙に君の指紋を指印してくれるかな」

切嗣「分かった」

ギュっ

シュレイド「うん、ありがとう」

シュレイド「これで正式に、共闘関係の成立だね」

シュレイド「これからよろしくね」

シュレイド「切嗣君」

切嗣「こちらこそ宜しく頼む」

ガタガタがたっ

コンコン

エミン「お父さん」

シュレイド「ん?どうしたんだいエミン」

エミン「来たわ」

シュレイド「あれ、もうそんな時間だったか」

切嗣「?」

シュレイド「急ですまないが切嗣君ちょっと私は外に出てくるよ」

シュレイド「恐らく明日の朝くらいに戻ると思う」

切嗣「明日の朝か」

切嗣「分かった」

シュレイド「あれ?聞かないんだね何しに行くのとか」

切嗣「生憎他人のプライベートに首を突っ込むつもりはないんでね」

シュレイド「そうか」

シュレイド「僕がいない間に何か魔術の訓練がしたいとかだったら家にあるもの使ってかまないよ」

シュレイド「後エミンの事も頼んだよ」

切嗣「分かったよ」

シュレイド「それじゃ後はよろしくね」





ガチャ バタン

剣「マスター聞いておりませぬぞ」

剣「何故あの方と共闘関係を?」

切嗣「...それより、セイバーさっきの話の続きをするぞ」

剣「その事も大事ですが今は理由をお聞かせ願いたい!!」

剣「何故!!何故なのですか!!マスター殿!!」

切嗣「....何故其処まで熱くなっている?」

剣「あ....いえ..申し訳ありませぬ」

剣「只、私も知らぬまま自分勝手な計画の立て方はお辞め頂きたいのです」

剣「既にマスターは残り令呪が一画しかありませぬ」

剣「之がどういった意味かお分かりの筈です」

剣「マスターが一人で計画を実行すればいざと言うとき私はマスター殿を守れる自信がありませぬ」

切嗣「...(確かに、こいつの考えにも一理あるが)」

切嗣「(恐らく教えた所で従わないだろう)」

切嗣「(僕の今やろうとしているやり方は邪道もいい所だからな..)」

切嗣「(だが、だからと言って教えなければ、命令に従わなくなるだろうな...)」

切嗣「(どうしたものか)」

剣「マスター殿...」

切嗣「....いいだろう」

切嗣「彼と共闘関係を結んだのは単純に彼の娘が僕の娘と似ていたから」

切嗣「彼には死んでほしくないと思ったからだよ」

切嗣「悲しむ姿は見たくないんでね」

切嗣「それに、二度も助けて貰っているんだお礼ぐらいはしなければいけないだろう?」

剣「...本当にそれだけの理由なのですな?」

切嗣「あぁ偽りはない」

剣「....分かりました信じましょう」

剣「これからは、計画をちゃんと話て行動していただきたい」

切嗣「分かったよ」


剣「うむ」

切嗣「ハァ..それで、もうさっきの続きの話をしてもいいか?」

剣「大丈夫です」

切嗣「それで、何だがお前に先程感知スキルがあると言っていたが」

切嗣「どの程度の範囲なんだ」

剣「んむ....どの程度と仰られますと」

剣「ギリギリ認知出来る範囲までの事でよろしいのですかな」

切嗣「いや、それでは駄目だ」

切嗣「ギリギリの範囲だと恐らくアサシンにだけは、気づけない筈だ」

切嗣「奴らの気配遮断は並みのものではないと思っている」

剣「流石はマスター殿ですな」

剣「確かにギリギリですと認知能力も薄くなり、気配遮断されれば気づけませぬ」

切嗣「それでは、はっきりと認知できる距離を教えてくれ」

剣「分かりました」

剣「はっきりと認知出来る距離でしたら300mまでくらいです」

切嗣「(300...やはりアサシンにしては幾らマスターを守るとは言っても充分に遠すぎる距離だ)」

切嗣「(先ほどの考えは確定的な物か...)」

切嗣「よし、分かった」

切嗣「次はセイバー気配感知スキルを常に使い続ける事は可能か?」

剣「ええ...寧ろ気配感知スキルは常に使っております」

切嗣「ならば僕がこの家にいるまでもし、サーヴァントらしきものが300m圏内に入ったら報告しろ」

剣「理由をおたずね致します」

切嗣「...分かった」

切嗣「この家を守るためだよ」

切嗣「もしもの事があったら大変だろ?」

剣「分かりました」

切嗣「それじゃ外の警備をしながらサーヴァントらしき者が来たら行ってくれ」

剣「分かりました」シュン

切嗣「(やはり、セイバークラスは扱いにくいな)」

切嗣「(それに、話すだけで疲れる)」

切嗣「(それにしても、本当に疲れた)」

切嗣「(あの、聖杯聖杯戦争以来からまともに休息も取れていなかったしもう、今日は休ませて貰おう)」

バタン

切嗣「(まともな睡眠などいつぶりだろうか...)」

切嗣「(この体が動けるようになるまでは暫くはちゃんとした睡眠をとろう...)」

切嗣「(動けるようになれば又、気の引けない戦いに身を落とす事になるだろうし....な....)」

切嗣「zZZZ」

コンコン

エミン「ねぇ...そういえば貴方まだ名前を教えて貰っていなかったわ」

エミン「それとお花しら...」

エミン「寝ちゃってる...」

エミン「起こさないようにそおっとそおっと...」

エミン「!!」

エミン「あ...この花やっぱりここに置いてきちゃってたんだ...」

ギュっ

トコトコ

きぃパタン

エミン「ふぅ...あの人も相当疲れてたみたいね...」

エミン「.....私も、もう寝ようかな...」

エミン「久しぶりに一人で寝るな...」

エミン「う.....」

エミン「ううう....お父様、お母様」

エミン「どうして、こうなっちゃったんだろう...」

エミン「また、家族で過ごしたいよ....うううう」



エミン「何で私の家族ばっかりこんな目に...ひぐっうぐっ」

ガタッ

エミン「誰?!」

エミン「あれ...誰もいない...」

エミン「気のせいなのかな....」

剣「.....」

剣「私は、まだ貴方の悲願を思っております」

剣「エミンお嬢様」

---------------------------------------------------
「マーリンとの日々のある日突然私にマーリンはお土産があると言ってきた」

「私は勿論そのお土産を構うことなくマーリンを殺そうとしていたがそれを介さず」

「彼は袋からそのお土産を取り出した」

「それは、目が痛くなるほど輝かしい剣と、鞘だった」

------------------------------------------------------
ちゅんちゅんちゅん

切嗣「うん....あ....朝か」

切嗣「そういえば、朝にはシュレイドは帰ると言っていたな」

切嗣「もう既に帰ってきているのかな」

切嗣「帰ってきているのなら話をしたいところ何だがな」

切嗣「ぐっ....うぐっ」

切嗣「まだ動けないか...」

切嗣「セイバー」

剣「はい」

切嗣「シュレイドが帰ってきているかどうか見てきてくれ」

剣「分かりましたぞ」


取り敢えず此処までです。夜投下できそうだったらします。出来無さそうだったら明日投下します。

やはり投下できなさそうなので明日投下します

投下していきます

切嗣「さてとセイバーが見てきてくれる間に、これからの計画の整理でもしておくか」

切嗣「何か書くものはないかな」キョロキョロ

切嗣「お...あそこのデスクの上に、よさそうな紙があるな」

切嗣「だが遠いな...」

切嗣「本当に体が動かないのは不自由だ」

切嗣「仕方ないシュレイドが来た時にでも取って..」

ガチャ

切嗣「ん?」

猫「ニャォ」

切嗣「猫?」

切嗣「(鮮やかな白だな...)」

切嗣「(だがどうしてこんな所に)」

猫「ニャォン」シュッ

切嗣「うおっ」

猫「ニャ-」ぺろぺろ

切嗣「やめ...やめろ」

猫「ニャーニャー」ぺろぺろ

切嗣「うぶっ」

シュン

剣「マスター殿シュレイド殿がおられまし...」

切嗣「ぶふっぶぐっ」

猫「ニャーン」ペロペロ

剣「ハッハッハ随分懐かれておりますなマスター殿」」













切嗣「むぐぐぐ」

剣「おおっと眺めている場合ではありませんでしたな」

剣「今お取りしますぞ」

猫「ニャ?」

剣「よこいせっ」

猫「にゃにゃにゃ」

剣「ほーらよしよし」

剣「このお方は今大事が用があるのでリビングに戻ってくだされ」

猫「ニャー...」トコトコ

切嗣「う..ベトベトだな」

剣「朝から散々でしたなマスター殿」

切嗣「やれやれ...それより、シュレイドは今家にいるんだな?」

剣「はい、間違えありませぬ」

切嗣「(セイバーのサーヴァントの気配感知の報告はなし...か)」

切嗣「(帰ってきた時にサーヴァントの感知の報告をすると踏んでまだ、帰ってきてないものかと思ったが...)」

切嗣「(まぁいい)」

切嗣「それじゃ、二度手間になるがシュレイドを呼んできてくれ」

剣「分かりましたぞ」



数分後

剣「呼んできましたぞ」

シュレイド「やぁ切嗣君僕に用があるらしいね」

シュレイド「なんだい?」

切嗣「あぁ、少し話しておきたい事があってな」

切嗣「...とその前に濡れたタオルを貰えないか?」

シュレイド「うん?どうしたんだい?」

切嗣「おそらく君の家の猫だろうが真っ白な猫に顔中舐められて少し臭いから顔を拭きたいんだ」

シュレイド「あぁ玉に家に入りに来るあの真っ白な猫か」

切嗣「君の家の猫ではないのか?」

シュレイド「ん?ああ野良猫だよあの猫は」

シュレイド「1年前位に餌をあげたら玉に家に遊びに来るようになってね」

シュレイド「基本的には何処にいるのかは知らないよ」

シュレイド「だけどおかしいな顔を舐めるような事はしない上品な感じの猫なんだけどな」

シュレイド「発情期にでも入っているのかな」

シュレイド「まぁいいか」

シュレイド「直ぐに持ってくるよ」

切嗣「すまない頼む」




今日は此処までです。また、明日投下します

おつー

投下していきます。

シュレイド「持ってきたよ切嗣君」

切嗣「ありがとうシュレイド」ゴシゴシ

シュレイド「それで、話って何かな」

切嗣「これからについてだ」

シュレイド「ふむ」

切嗣「僕は、この体が動けるようになったらとある所に行くつもりなんだが」

切嗣「その前に、聖杯戦争までにどう言った立ち回り方をするべきか計画をするべきだと考えている」

シュレイド「確かに、そうすれば聖杯戦争前から有利な状況で挑めるからね」

切嗣「そう、その通りだ」

切嗣「それと僕は一度襲われているんだ」

切嗣「もし、万が一...いやない事を祈るが僕が死んでいない事を敵のマスターに知られたらもう一度襲われる事になるだろう」

切嗣「その時に、お互いのサポートが出来れば最善だと思ってね」

シュレイド「...いや、そのことは恐らく大丈夫だと思うよ」

切嗣「なぜだ?」

シュレイド「後で言おうと思っていたんだけど昨日家を出た理由は聖堂協会から呼ばれたからなんだ」

切嗣「そうだったのか...」

シュレイド「そう、そこでね正式に追加ルールとして聖杯戦争前の戦闘を行ったものが居れば即聖杯戦争への参加資格を無くすと決まったんだ」

シュレイド「これをもし、強行手段で破るものが居れば他のマスター達と協力して破ったマスターを殺して新しいマスターを作ると言っていたよ」

切嗣「(...この代でこのルールがやっと追加されていたのか)」

切嗣「(通りで...奴ら躊躇がなかったわけだ)」

切嗣「なら、そこはいいとして其れでもやはり計画は立てるべきだ」

シュレイド「そうだね」




切嗣「そこで何だが君のサーヴァントのクラスを教えてくれないかな」

シュレイド「...どうしてだい?」

切嗣「いや、お互いのサーヴァントのクラスも知らないままサポートも何もないだろ?」

シュレイド「.....」

切嗣「どうしたんだ?まさかサーヴァントをまだ、召喚してない訳ではないだろう?」

シュレイド「召喚していない訳ではないよ...うん」

切嗣「では何か言えない理由でも?」

シュレイド「いや...それが分からないんだよ」

切嗣「分からない?バーサーカークラスで分からないとかでは無くてか?」

シュレイド「そうなんだよ...ちゃんとステータスの確認とかもやってみたけど良くわからないんだ」

切嗣「(バーサーカーでないとすると何だ...)」

切嗣「(そんなクラス他にいた覚えはないが..)」

切嗣「それじゃ分かった取り敢えずサーヴァントを出してもらっていいか?」

シュレイド「うん、構わないよ」

シュレイド「来なさい」

フゥッ

クラス不明の鯖「マスターさん...何か及びですか」

シュレイド「うん」

シュレイド「紹介しようこちら衛宮切嗣さんだよ」

クラス不明の鯖「こちらの方が...よろしくお願いしますね」ニコッ

切嗣「これが君のサーヴァントか」

切嗣「(見た目だけで言うなら白い、丸で百合の花のような如き女性だ)

切嗣「(と言うより英霊に全く見えない)」

切嗣「(それに、何故ワンピース姿?)」

切嗣「...確かに、ステータスは、見たことがない数値だな」

シュレイド「だろう?」

シュレイド「だからこのサーヴァントをどう扱えばいいか困っていたんだ」

シュレイド「それに、真名も分からないから何と呼べば良いかも分からないんだよ」

切嗣「(蘇生魔術を扱えるこの人が分からないとなると相当な者か..)」

切嗣「分かった、取り敢えずこのサーヴァントが何が出来るかだけ教えてくれ」

シュレイド「言いずらいんだけど...恐らく魅了だけ...じゃないかな」

切嗣「......は?」

シュレイド「いや...本当に多分そのくらいだと思う」

切嗣「いや...馬鹿な」

切嗣「仮にも英霊だぞ?」

切嗣「それにそれは特性だろ...」

切嗣「僕が聞いているのは戦いの中で有効活用できそうなものだ」

シュレイド「ごめんね切嗣君...本当にこのサーヴァントはそれしか出来ないらしいんだ」

クラス不明の鯖「本当です」

切嗣「(だ...駄目だ予想以上に駄目だ...使えなさすぎる)」

切嗣「ま...まぁいいその魅了がどれだけの者かだけ見せてくれ」

クラス不明の鯖「よろしいのでしょうか?」

シュレイド「うん、いいよ」

シュレイド「多分見せないと始まらないと思う」

クラス不明の鯖「分かりました」

クラス不明の鯖「ふぅううう....」

シュわわあん(花が咲いただけ)

切嗣「......」

シュレイド「.......」

剣「.......」

クラス不明の鯖「あ...あれ?」

切嗣「悪かったシュレイド」

シュレイド「う...うんこっちこそ何かごめんね」

クラス不明の鯖「何故効かないの?あ...あれ?」

切嗣「取り敢えず、僕のセイバーと君の使える魔術だけで考える事にしようか」

シュレイド「そうだね...」




今日は此処までです。また明日投下します

おっつ

毎日の投下量が少なすぎてこれ終わるのか?と感じてきたので、今日から投下量を多目にしていきます。という事で投下していきます

クラス不明の鯖「ちょ..ちょっと待ってくださいませ」

クラス不明の鯖「も...もう一度チャンスを下さい」

切嗣「それで何だが、シュレイドの使える魔術を事細かに教えてくれないか?」

シュレイド「う..うん分かったよ」

クラス不明の鯖「あ....あのぉ...」

シュレイド「私が使える魔術は、幻影、と治癒そして、蘇生術かな」

切嗣「そうか...そうなると、実際に戦いとなったら使えそうなのは幻影くらいか」

クラス不明の鯖「......」ジー

シュレイド「ちょ...ちょっとすまない切嗣君」

切嗣「ん?どうした?」

シュレイド「と....取り敢えず話辛いから私のサーヴァントを元の場所に戻してもいいかな?」

切嗣「元の場所?」

シュレイド「彼女の自室があるんだよ」

切嗣「(サーヴァントに自室?)」

切嗣「まぁいいよ戻して構わない」

シュレイド「ありがとう」

シュレイド「という事で、もう君の自室に戻ってていいよ」

クラス不明の鯖「はい.....」フゥ



シュレイド「話を区切って悪かったね」

切嗣「まぁ、確かに少し話辛かったし判断は間違っていないよ」

シュレイド「そういってくれると助かるよ」

切嗣「では、さっきの続きなんだが」

切嗣「幻影魔術は自分以外の幻影も出来るか?」

シュレイド「出来るよ」

切嗣「そうか..じゃぁ大体何体までだったら出せる?」

シュレイド「そうだね...大体4、5体が限界かな」

切嗣「4、5体か充分だ」

シュレイド「そうなのかい?」

シュレイド「サーヴァント相手にこの数は私は少ないと私は思うんだけど」

切嗣「いいや充分な数だ」

切嗣「サーヴァントだけを相手にするのであれば確かに少ないが、聖杯戦争はマスターとサーヴァント」

切嗣「この両者の関係がある」

切嗣「マスターを倒せばサーヴァントがサーヴァントを倒せばマスターが再起不能に出来る」

切嗣「だから、そこをついてマスターだけを狙う」

切嗣「その時に、幻影が4、5体もいれば敵のマスターを攪乱するのには、充分な数であり、更に」

切嗣「失敗しそうなった時にも二人づつの幻影が二つ出来る為囮としても充分多すぎるくらいの数だ」

シュレイド「なるほど....」

切嗣「それに、その位の幻影が出来るなら敵のサーヴァントを一つの幻影を使い如何にもマスターの元に行けない振りをすることだって可能だ」

シュレイド「騙すことで、圧倒的な状況的有利が可能となる訳か」

シュレイド「確かに...そうなると充分な数だね」


シュレイド「ただ...」

切嗣「ただ?」

シュレイド「倒されても勿論消えるし、時間制限もあって、魔術を張るのに大幅な時間が掛かると言う欠点があるんだよこの魔術」

切嗣「時間制限と、魔術を張る時間を詳しくいいか?」

シュレイド「分かった」

シュレイド「まず、時間制限何だけど」

シュレイド「4、5体も出すと10分立てば自動消滅だよ」

切嗣「それでは、もし一体だったとしての最長時間は計算から察するに50分か一時間くらいか?」

シュレイド「いいや、15分が限界だね」

切嗣「15分か...」

シュレイド「この魔術事態が魔力消費が激しいからね」

シュレイド「限界を超えすぎると私が動けなくなる」

シュレイド「次に魔術を張る時間なんだけど」

シュレイド「3時間かかる」

切嗣「発動時間が限界で15分で張る時間が3時間か...とことん釣り合わないんだなその幻影魔術」

シュレイド「僕もそう思って改良を長年やってきたんだけど上手く行かないんだよね...」

切嗣「まぁいいか」

切嗣「だとすると、その魔術は敵が攻めて来れば使えないと思っていいか...」

シュレイド「なんか期待を裏切るようで悪かったね」

切嗣「いや謝る必要はない」



切嗣「寧ろ今のうちに弱点を知れてよかった」

切嗣「いざ戦いの時になって知りませんでした...じゃ幾ら命があっても足り無さそうだしな」

シュレイド「ハハッそうだね先に言っておいて正解だったかな」

切嗣「....となるとだ」

切嗣「幻影魔術にこういう弱点があるならば一応念のため治癒魔術と蘇生魔術についても聞いておいていいか?」

シュレイド「あぁうん分かったよ」

シュレイド「んじゃ...まずどっちから説明すればいいかな」

切嗣「治癒魔術からだ」

シュレイド「分かった治癒魔術からだね」

シュレイド「治癒魔術は基本的な傷を治すだけに限らず病気や毒も直せる」

切嗣「万能タイプの治癒魔術か」

シュレイド「そうだね」

切嗣「弱点はあるか?」

シュレイド「これに関してはないね」

シュレイド「腕に魔術刻印を刻んでいれば即発動できるよ」

切嗣「そうか...じゃ...蘇生魔術について次は教えてくれ」

シュレイド「蘇生魔術の方はね」

シュレイド「必ず成功はしない魔術だよ」

切嗣「必ず成功しない?」

シュレイド「そう、これは単に相手方の魔力に依存しているんだ」

シュレイド「魔力が少なければ少ないほどこちらに帰ってはこれない確率が高いよ」

シュレイド「ただ、魔力を分け与えられる人物がいるなら話は別だけどね」

切嗣「僕にやったように...か」

シュレイド「そうだね、魔力を人一人ぶん分け与えられる人物がいるならその人から魔力を貰って」

シュレイド「必ず蘇生は成功するよ」

シュレイド「まぁそんな人大抵はサーヴァントくらいしか居ないから大抵自力の魔力になるんだけどね」

切嗣「そうか....」

シュレイド「後これもやっぱり時間が大幅にかかるね」

シュレイド「半日以上は蘇生できたとしても寝ている状態さ」

切嗣「基本使うとしたら敵が周囲にいない時ぐらいか...」

シュレイド「そうなるね」

切嗣「よし分かった」

切嗣「君の魔術についてはその辺でいい」

切嗣「今から少し考えたいからあのデスクにある紙をとってもらえないかな」

シュレイド「分かったよ」スッ

シュレイド「はいどうぞ」

切嗣「あぁ...ありがとう」

切嗣「(さて...恐らく彼と共闘する場合幻影を使った戦い方が基本となるんだろう)」

切嗣「(となると交戦一方しかも、失敗は許されない)」

切嗣「(攻めて来られたらセイバーがいるとは言え恐らくシュレイドのサーヴァントがあれだ...)」

切嗣「(そうなったら恐らく彼の聖杯戦争敗退は濃厚だ)」

切嗣「(それでは彼と組んだ意味はなさない)」

切嗣「(もう少し使えるサーヴァントだったら良かったんだがな....)」

切嗣「(まぁ贅沢は言えないか)」

切嗣「(そうなると...)」カキカキカキ

----------------------------------------------------------------------------
リビング

アミン「あーあ...つまんないなぁ....」

アミン「お父さんはあの人とずっと話込んでるし...」

アミン「お花にあの人から教えて貰った魔術使っても中々成功しないし...」

アミン「暇だわ...」

猫「ニャォ」

アミン「あ...また勝手に入ってきてたのね」

アミン「いけない子ね」だきっ

猫「ニャォん」

アミン「ジー」

猫「...」

アミン「....そういえば貴方前から思ってたけど」

アミン「綺麗な瞳」






アミン「何だか吸い込まれちゃいそう...」

アミン「それに...貴方の瞳何だか....」

アミン「お母様の瞳に似ているわ」

猫「ニャー」するっ

アミン「あっ...」

猫「にゃーニャー」

アミン「こら私が見てるのに急に逃げ出さないでよ」

猫「ニャァ」招き

アミン「ん?何?」

猫「ニャーニャー」ダっ

アミン「あっ!!何なのよもう私をからかったりして!!」

猫「ニャー」招き

アミン「こうなったら絶対捕まえてやるんだから」

アミン「覚悟しなさい」

猫「ニャー」ダっ

-------------------------------------------------
切嗣「よし、出来たこんな物だろう」

シュレイド「ん?早かったね」

切嗣「あぁ君が事細かく教えてくれたお陰で順調に計画が練れたよ」

シュレイド「それは良かった」

シュレイド「それじゃ見せて貰ってもいいかい?」

切嗣「ほら」

シュレイド「ふむ」

シュレイド「なるほど....成る程」

シュレイド「ん?切嗣君」

切嗣「どうした?」

シュレイド「いや、この計画書にサーヴァントについて何一つ書かれていないんだけど」

シュレイド「これは?」

切嗣「あぁ、それはね」

切嗣「サーヴァントだけは、それぞれの自由にその時その時の対処にしようと思ってね」

シュレイド「何かそうしなければ行けない理由でもあるのかい?」

切嗣「いやないよ」

切嗣「サーヴァントはどうせ敵サーヴァントと当たれば嫌でも戦わせる事になるんだ」

切嗣「だから別に書く必要性はないと思ってね」

シュレイド「なるほど...」

切嗣「さて他に何もなければこれで行こうと思うんだけどどうだろうか」

シュレイド「うん、いいと思うよ」

切嗣「それじゃ...もし万が一聖杯戦争までに新しい魔術が使用できるとか時間の短縮が可能になったとかあった場合は」

切嗣「直ぐにでもいってくれ」

切嗣「計画に付け加えるよ」

シュレイド「分かった」

ゴーンゴーン

シュレイド「おっともうこんな時間か」

切嗣「ん?また何かあるのか?」

シュレイド「ん?いや昼食の準備をしようと思うんだけど...」

切嗣「昼になると鐘がなるのか?この地域は」

シュレイド「うんそうだよ異国の人には珍しいかも知れないけどここは昼の時間になると協会から鐘が聞こえるんだ」

切嗣「そうだったのか」

シュレイド「エミンもお腹を空かせているだろうし準備をしてくるよ」

シュレイド「後で、又君の分ももってくるからね」

切嗣「あぁありがとう」

ガチャバタン

今日は此処までです。また明日投下します

おつでっしゃ

投下していきます

切嗣「ふぅ...」

切嗣「(さて...内心上手く立てれるか心配だった彼との計画を立てれたことだし)」

切嗣「(次は、装備の確保を何とかしなければな)」

切嗣「(コンテンダー及びキャリコの喪失はデカすぎた代償だ...)」

切嗣「(特にコンテンダーは起源弾を撃つのに重要な役割のある銃だっただけに痛い損失だ)」

切嗣「(もう一度コンテンダーが手に入るならいいが1965年に製造されている為それは不可能)」

切嗣「(となると似た形状の銃を何とか手に入れなければならないが....)」

切嗣「(この時代にどんな銃があったのかまでは把握していない)」

切嗣「(まぁ...だが幸いな事にここはドイツだそれも第二次世界大戦前の)」

切嗣「(この時代のドイツは武器発明に長けていたとよく聞く)」

切嗣「(どこかに、武器を作ってくれそうな所を探してそこに一度依頼してみればもしかしたら可能性があるかも知れない)」

切嗣「(アインツベルンへは後3、4日遅れそうだが時代が時代だいくら、マスター同士の殺し合いが禁止されていようが武器がなければ安心はできない)」

切嗣「(よし...そうなればコンテンダーの形状を書いておく事にしておこう)」

数十分後

切嗣「起源弾の形状に合わせてほしいからここを...いや...駄目か」

切嗣「これだと...玉詰まりを引き起こしやすく...」

コンコン

シュレイド「ご飯を持ってきたよ切嗣君」

切嗣「あ...あぁ」

切嗣「セイバー」

剣「分かりましたぞ」

ガチャ

切嗣「随分早かったな」

シュレイド「エミンが中々帰ってこないから、先に切嗣君にと思ってね」

切嗣「外に遊びにでも行っているのか?」




シュレイド「多分ね」

切嗣「それは大丈夫なのか?」

シュレイド「多分大丈夫だよ」

シュレイド「あの子が行くのはどうせこのの家の周りの林ぐらいしかないしね」

シュレイド「それに、私の家の周りには人が寄ってこないからね」

シュレイド「寄ってくるとしたらあの白い猫くらいなものさ」

切嗣「いや、お前達を監視している者たちもいるだろう」

切嗣「それは大丈夫なのか?」

シュレイド「あぁあの人達は手出しは出来ないから大丈夫だよ」

切嗣「そうか」

-------------------------------------------------------------


エミン「まてー」

猫「ニャー」

エミン「うう...すばしっこいわね...」

猫「ニャニャー」招き

エミン「ああもう!!なんなのよ!!」

エミン「さっきから、つかまりはしない癖に私が止まったらそうやって煽って!!」

猫「ニャォん」招き

エミン「うっ...いい度胸ね貴方がその気なら私だって考えがあるんだから」

エミン「今まで使わないでおいたけど...とう!!」シュン

猫「ニャ?!ニャにゃにゃ?!」

エミン「(ふふん!!私の姿が見えないでしょふふ)」

エミン「(このまま後ろからそおっと)」

猫「ニャァ!!」ダっ

エミン「え?!あっ!!」

猫「ニャァ」

エミン「貴方...やるわね...」

エミン「こうなったら全力で貴方を捕まえてあげるわ...」ダっ

猫「ニャー」ダっ

数分後

エミン「ぜぇ...ぜぇ...ぜぇ」

エミン「やっと追い詰めたわ...」

猫「ニャおおおん」

エミン「ふっふふふ」

エミン「さぁ観念して、つかまりなさい」

猫「にゃああああああ」

エミン「ほら...ほら」

猫「にゃ...にゃぁぁぁ」

エミン「やっ!!」ガシ

猫「にゃぁぁあぁああ...」

エミン「ふぅ...やっと捕まえたわ」

エミン「これに懲りたら私を煽らない事ね!!」

エミン「それにしても、此処どこかしら...」

エミン「こんな奥深くまで行ったこと無いわ....」

エミン「取り敢えず多分あっちから来たはず...」

エミン「あっちにまっすぐいってみよう」

数分後

エミン「迷ったわ...」

エミン「完全に迷ってるわこれ」

エミン「だって...こんな...こんなおんぼろ屋敷見たことないものおおおおお!!」



エミン「ハハッふふ...まさか...私の庭だと思ってた林でまさか迷う事になるなんて...」

          ぐぅ

エミン「それに、お腹空いたし...帰りたい...もう」

猫「ニャー」顔ポリポリ

エミン「貴方ね...貴方のせいで迷ったのに呑気でいいわね....」

エミン「ううっ...駄目だわ...もう怒る気力もないわ」

エミン「貴方....いつも私の家に来ているのだから道くらい分かる筈でしょ...」

エミン「私の家に案内して...」

   ガサッ

猫「!!ニャー」ダっ

エミン「あっ...何処に...」

「弱弱しい小娘だ...之が奴の言う”器”だと?」

エミン「え....だ....誰?貴方達....」

「ふっ....見た目は弱弱しくても中身は、立派な器な筈だギルガメッシュ」

-------------------------------------------------------------------------------
リビング

カァカァカァ

シュレイド「ん...?あれ...もう夕方か..おかしいなエミンが昼食をぬいて夕方まで遊ぶなんて...」

シュレイド「流石に探しに行ってきた方がいいかも知れないな...」

コンコン

シュレイド「切嗣君」

切嗣「ん?何だ?」

シュレイド「ちょっとまだエミンが帰ってきてない見たいだからちょっと探しに行ってくるよ

切嗣「あぁ分かった」

シュレイド「例のごとく家にあるものは自由に使っていいからね」

切嗣「あぁ」

数十分後

シュレイド「やれやれ全く...どこに行ったんだ」

シュレイド「いつも、あの子が花を持ってくるから毎日ここで遊んでたと思ったんだけど....」

シュレイド「もう少し、奥の方にも確か同じようなのが花が沢山咲いている所があったな」

シュレイド「そっちの方に行ってみよう...」

更に数分後

シュレイド「あれ...こっちにもいない....」

シュレイド「何か...あった..?」

シュレイド「いやでも...まさか...奴らがあの子に手を出すわけはないし...それじゃ契約が....」

シュレイド「最悪の結末を考えるのは良そう......それよりもう少し、探して....」

猫「ニャー」

シュレイド「あ...お前は...」

猫「にゃーにゃニャー」

シュレイド「うん?もしかして...あの子の場所を知っているのかい?」

猫「ニャー」ダっ

シュレイド「あっ!!」

シュレイド「ちょ...ちょっと!!」ダっ

数十分後

シュレイド「はぁ...はぁ...はぁ」

シュレイド「この歳になって走らされる羽目になるなんて....」

猫「ニャァゴ」

シュレイド「ちょ...ちょっと待ってくれないか少し休憩を」

バキッ

シュレイド「ん?何か踏んで?」



シュレイド「これは!!!」

----------------------------------------------

切嗣「よし...コンテンダーの設計図はこんな物だろう」

切嗣「(...しかしおかしいな、シュレイドが出て行ってから4時間は立っている気がするが...帰ってきている気配がない?)」

切嗣「....セイバー」

剣「はい」

切嗣「シュレイドは帰って来ているか?」

剣「いえ、一度も帰って来てはおりませぬ」

剣「マスター殿がその紙になにやら書いておりましたので私は外を見張っておりましたが、シュレイド殿が出て行ったきりですぞ」

切嗣「....そうか」

切嗣「(子供探しに4時間も....いやだが彼は大丈夫だと言っていたし)」

切嗣「(念のためだ)」

切嗣「セイバー...取り敢えずシュレイドを探してきてはくれないか?」

剣「ですが...」

切嗣「僕の事はいいどうせ今は、マスター同士の殺し合いはないと分かっているんだ」

切嗣「それよりも、シュレイド彼が帰ってこないと僕は夜心配で眠れなさそうだ」

剣「其処まで言うのならば...分かりましたぞ」シュッ

数分後

剣「シュレイド殿ー」

剣「シュレイド殿ー」

剣「おかしいですな....」

剣「この林は其処まで広くはない筈...こんなに、大声を出して居れば気づかぬ筈はないのですがな」

剣「シュレイド殿ー」

ガサッ

剣「む...何奴」

クラス不明の鯖「....」

剣「お主......」






剣「マスター殿はどうした?」

クラス不明の鯖「......」

剣「どうしたのだ?」

クラス不明の鯖「.....」ふぅ...バっ

ガキン

剣「何の真似ですかな.....アサシン」

アサシン「あれ.....」

剣「マスターは騙せても私を騙す事は出来ませぬぞ」

剣「貴方はステータスを巧妙に隠しておりましたがな」

アサシン「ふぅ...」フワァ

キィン

剣「なんの真似ですかな?我々は共闘関係にある筈ですぞ」

アサシン「はぁ...」シュぅ

バキン

剣「それに、聖堂協会のルールをお忘れになっておるのですかな?」

アサシン「破棄...です」

剣「やっと口をお開きになられましたな」

剣「はて...どういう事ですかな...破棄とは」

アサシン「...第三次聖杯戦争...」

剣「なっ!?」

アサシン「......」ひぅう

スッ

剣「くっ...やり辛い」

剣「それで....聖杯戦争が始まったと言うのですか?」

アサシン「.....ふぅ」

剣「またか!!させぬぞ!!」ドゴン

アサシン「.....」シュわわわん

剣「くっぬ!!泡の様に消える!!」





剣「どこへいった!!!」

アサシン「ふぅ...」

剣「そこですかな!!」ドォン

アサシン「....」シュワン

剣「またか!!」

剣「こうなれば!!」ぶおおおおお

アサシン「....ん?」

剣「うおおおおおおおおお」バーン

アサシン「あ...わ....」よろよろ

剣「ふっ!!地形を崩してしまえばこの程度よ!!はあああ!!」

アサシン「ふゎ....」シュ

剣「なっ?!」

アサシン「おわ.....」

アサシン「あ.....ここで...終わり」

剣「なぬ?!」

アサシン「さようなら」

剣「戦闘の途中破棄ですと?!」

アサシン「ふはぁ...」シュワン

剣「ま.....待つのだ!!」ぶん!!

アサシン「....」シュわわん

剣「ぐぬっ....逃がしてしまったか....」

剣「しかし不味いですな...此のことを早くマスター殿に伝えねば」シュバッ

-----------------------------------------------------

今日はここまでです。また、明日投下します

おつーな

投下していきます

切嗣「....遅い」

切嗣「(流石に遅すぎる)」

切嗣「(あれから、10分...)」

切嗣「(奴には気配感知スキルもある)」

切嗣「(それなのに...10分もか?)」

切嗣「(いや...ありえない)」

切嗣「(だとすると....やはり何か良くない事が起きたか?)」

切嗣「(だがだからと言って...僕は今は一歩も動けない)」

切嗣「セイバーを信じて待つしかない...か」

ガタン

切嗣「(ん?もしかして誰か帰ってきたのか?!)」

コト...

切嗣「(上がってくる...シュレイドか?)」

切嗣「(だがセイバーは...まだ)」

ゴトッコトッガンッ

切嗣「(ん?妙だな...上がって来るにしては遅すぎる...)」

バンッゴトカタッ

切嗣「(それに...なんだ...これは壁によりながら登って来ているのか?)」

切嗣「(上がるたびによ垂れかかって登ってくるような音だ)」

ゴトッ...ぴたっ

切嗣「(扉の前で止まった....誰だ?)」

ガチャッ

切嗣「ゴクッ(なんだ....何故か冷汗が)」

バタン

エミン「あぅ....あぁ」

切嗣「!!エミン!!」

エミン「あ.....す」

切嗣「明日?それにしてもエミンどうした?!」


切嗣「どうしてそんな傷だらけなんだ?!」

切嗣「それにお父さんはどうした?!」

エミン「お.....ヵ...........」

シーン

切嗣「おい!!エミン!!エミン!!」

切嗣「(これはどう考えても異常事態だ!!)」

剣「マスター!!!!」

切嗣「っ!!セイバー!!」

切嗣「何があった!!」

剣「不味いです!!始まってしまいましたぞ!!聖杯戦争が!!」

切嗣「な....?!どうして急に!!」

剣「私も理由は分かりませぬが急いでマスターこの家を出ますぞ!!」

切嗣「この家から....まさか?!」

剣「そのまさかです....恐らくマスター殿貴方は裏切られましたぞ!!」

切嗣「彼が裏切った?!彼が聖杯戦争の引き金を引いたのか?!」

剣「その話は取り敢えず逃げてからにしましょうぞ!!」

剣「ここは、場所をしられておりますので直ぐに敵に攻められますマスター殿!!」

剣「そうなれば、一貫の終わりですぞ!!」

切嗣「あ...あぁそうだな...僕も色々急すぎて気が動転していた」

切嗣「分かったセイバー取り敢えず彼女を一先ず何処へでもいい全く魔力の気配がなく出来るだけ安全な場所へ逃げてくれ」

剣「マスター殿はどうするのです?!」

切嗣「僕の予想じゃ恐らく敵は一人では来ない...複数で来る筈だ」

切嗣「そうなったら、どうせ二人を抱えてお前が逃げた所でつかまってしまう」

切嗣「そうならない為に、追跡を根絶させる用魔術結界を貼るから先に、安全な場所へ彼女を連れて行った後でその場所まで連れて行ってくれ」

剣「成る程...わかりましたぞ!!」ガシッ

切嗣「頼んだぞ...セイバー」

剣「はっ!!」

剣「マスター殿!!どうぞご無事で!!」シュン

切嗣「さて...」ゴソッ

切嗣「ふっ...まさかこの砂時計をここで使う羽目になるとはな」

切嗣「セイバーには、ああいったが恐らく、逃げ切れる場所なんて不可能だ」

切嗣「アドルフ...エーデルフェルト彼ら彼女らは正直言って格が違い過ぎる」

切嗣「アドルフに関しては、恐らくあのアドルフ・ヒトラーその人だ」

切嗣「まさか、聖杯戦争に参加していたとは思わなかったが」

切嗣「軍を指揮できそうなこの時代のアドルフと言ったらこの人以外に思い付きはしない」

切嗣「彼はIQが異常に高かったとも聞くし、まずどんな結界を張ろうとも逃げ延びるのは無理だろう」

切嗣「となると...この時間を移動できる魔術で逃げるのが手っ取り早い」

切嗣「第二魔法なんて希少すぎる魔術をどれだけIQが高かろうがまさか使えるとは思わないだろうしな」

切嗣「それに尚更時間移動も出来るとは...予測不可能だろう」

切嗣「まぁ...丁度今の状態でこの魔術が使えるか試しても見たかったし丁度いいと言えば丁度いいか」

切嗣「確か、使うとしたら未来でなければ行けないよな」

切嗣「でないと、恐らく重複して未来へ飛ばされる羽目になるだろうしな....」

切嗣「奴にその説明は聞かなかったが」

切嗣「ま...取り敢えず時間もないしセイバーが戻ってくるまでに発動しておくか」

数分後

切嗣「こんなものか」

切嗣「それじゃ....やるか」

切嗣「はぁあああ!!」

切嗣「(次は、三日後のアイツベルンへ次は....)」

シュゥぅン

切嗣「ぐうっ...」

ドドド

切嗣「くっぅ.....」

シュイン.....ドフッ

切嗣「なっ?!」

バチバチバチバチ

切嗣「しまった!!まさか失敗か?!」

どおおおん しゅぅうぅう

切嗣「ごほっごほっごほっ」

もくもく

切嗣「くっ...煙で前が見えない....」

切嗣「ゴホッゴホッ」

切嗣「う....堪らないなこれは....窓を...」ガラッ

ひゅふぅううう

切嗣「ふぅ...やっと煙が晴れてきたか...」

切嗣「しかし失敗してしまうとは....やはり魔力が足りなかったか?」

切嗣「く...しかしこの魔術までもが使えなくなったとは....」

切嗣「本当とことんあのアーチャーとの戦いは避けるべきだったな...」

切嗣「状況は完全に不利...か」

切嗣「こうなればセイバーに言ったように結界を貼って少しでも敵の数を少なくして後は運頼みでいくか...」

切嗣「捕まった時は....まぁ...失敗すれば、成功するまでと言った契約の第4項目が何かしらの影響で働く筈だ...」

切嗣「なんとか...なればいいが.....」

切嗣「それよりセイバーはいつまで時間を掛けているんだ?」

切嗣「早くしなければ、敵が来ると言うのに...」

ガタッ

切嗣「!!(くっ...予想より早かったな)」

切嗣「(令呪はあと一画しかないこの場は何とか)」ざっ

切嗣「(な...体が動く?)」

切嗣「(今まで体が動かそうとすると痛みが襲ってきたがそれがない...)」

切嗣「(まさか体内の魔術回路構成がこのタイミングで間に合ったのか?)」





今日は此処までです。取りだめしておいた分が無くなったので明日はお休みです。また明後日投下します

おつです

投下していきます

切嗣「(しかし...何故こんな急に)」

タッタっタ

切嗣「(いや、考えるのは後だ)」

切嗣「(動けるならば早く下の茂みに降りよう)」

切嗣「(狭いこの部屋で身を隠すよりは捕まる確率は減る筈だ)」

スッ

ひゅううう

ゴロン 

切嗣「(よし、これで後はセイバーが戻ってくるまでどうにかして、隠れ続けなければ....な....)」

タッタっタッ

切嗣「!!」

兵士1「...」スッ

兵士2「.....」スッ

兵士3「....」スッ

兵士1「クリア」

兵士2「こちらも、クリア」

兵士3「問題なし、こちらもクリア」

兵士1「よし、此処で待機だ」

兵士2「了解」

兵士3「了解」

コソッ

切嗣「(あ...危なかった)」

切嗣「(あと少し遅れていたら確実に包囲されていた....)」

切嗣「(運が良かった...か)」


切嗣「(だが、こうも短時間で包囲を完成してしまうとは)」

切嗣「(やはり侮れない)」

切嗣「(兎に角一刻も早くこの家付近から出なければ)」

切嗣「(いなかったとなれば即座に....)」

切嗣「(いや、駄目だ出られない)」

切嗣「(恐らく、この家を包囲している時点で部隊を編成しこの林全体までも包囲を完成させている可能性が高すぎる...)」

切嗣「(それだけの時間が、僕があの魔方陣を書いている間の時間にあった)」

切嗣「(僕がこのことを思いつくんだ)」

切嗣「(あの覆面の男に拷問をした時でさえ)」

切嗣「(直ぐに、敵に気づける様に計画をしていた男がそれを思いつかない訳がない)」

切嗣「(....くっどうする)」

切嗣「(僕が家にいなかったとなれば、即座に探索を開始するぞ...)」

切嗣「(いっそこのまま、タイムアルターを使い続けて強引に突破するか?)」

切嗣「(町までつければ何とかなるが)」

切嗣「(しかし...あれは、元々一時的に加速させる代物)」

切嗣「(そんな真似をすれば恐らく途中で持たなくなり切れるか、切れた直後に最悪の場合体がねじ切れる)」

切嗣「(それでも...それでも捕まったとしたら恐らく死よりも恐ろしい事が待っている予感がある)」



切嗣「(それに先程は、楽観視したが契約の何かしらの影響が働いたとしても)」

切嗣「(もし、あの契約にも令呪のような制限があったり、必ずいい結果として働くものではないとしたら...と考えるとやはり捕まりたくはない)」

切嗣「(だとするなら、もうこれしかない)」

切嗣「(天頼みだ...どうか僕の体持ってくれよ)」

切嗣「すぅ...ふぅ...」

切嗣「(タイムアルターダブルアクセル!!)」

ダっダっダっ

-------------------------------------------------------------
一方そのころ

下水道

剣「...うむ...汚らしいですが、一応この場所ならば魔力の反応もありませぬし誰もきなさそうなので安全ですな...」

剣「よっこいっせ」

剣「しかし、どうしてあの方が...何があったのか...」

ぶるぶる

剣「干渉に浸っている場合ではありませぬな」

剣「早くマスターもこの場所につれてこねば」

剣「...っとその前に、エミンお嬢様...今は此れで我慢をしてくだされ」シュワン

エミン「うう...あぁ...」

           シュぅ

剣「うむ...これでよいだろう」

剣「それでは!!」シュバ

シュン

ダっだっダっ

剣「大分遅くなっておる」

剣「マスター殿が捕まっておらねば良いのですが....」

剣「もし、万が一マスタ殿が捕まればこの私の身に変えても守らねば」

剣「で、なければマスター殿は私の様に....」

剣「む?おかしいですな...付近にマスター殿の反応が」

切嗣?「.......」

剣「なぬ?!あそこにおられるのは、マスター殿!?」

剣「動けるよになっておられたのか」

剣「マスター殿!!!」

---------------------------------------------------------------------


切嗣「はぁ...はぁ...はぁ」

切嗣「(これは予想以上にきつい)」

切嗣「(体が軋みを上げている)」」

切嗣「う...ごくっ...はぁ...」

切嗣「(それに、心臓が破裂しそうだ)」

切嗣「(一旦休憩を....いや...だめだ)」

切嗣「(今は一分一秒でも時間が惜しい)」

切嗣「(ここで、止めれば逃げ切れない)」

切嗣「はぁ.......はぁ.............はぁ」

切嗣「(だが、これは........逝きそうだ)」

切嗣「(こんなに辛いものなのか....)」

切嗣「はぁ......ふぅ......!!!」

切嗣「(町だ!!町が見えてきた!!)」

切嗣「(よし、ここで!!)」

ずぅうううん

切嗣「うぐぅううううううううううう!!!!!」

切嗣「が.......................はぁ」

切嗣「(体の力が抜けていくようだ)」

切嗣「(だが)」

切嗣「はぁ..........はぁ」




切嗣「(体がねじ切れ無く済んだか....よかった)」

切嗣「(後は暫くあの兵士達の動きを観察しながら休憩をしよう)」

切嗣「ふぅ.....」

切嗣「(しかし...どうして、シュレイドは僕を裏切った)」

切嗣「(そんな素振り一度も見せてこなかったぞ...)」

切嗣「(いや、それが元々の策だったのか?)」

切嗣「(だが、仮にもし裏切る予定だったとしても、わざわざ死んだ人間を助けるのか?)」

切嗣「(自分でやらないと気が済まないとかいうサイコパス野郎だったらまだ分かるが...)」

切嗣「(彼がそんな奴にはどうしても見えない)」

切嗣「(寧ろ虫一匹殺せそうにない人物に見えたんだがな....)」

切嗣「(それに一つおかしいのがエミンだ)」

切嗣「(彼女のあの鞭で打ちつけられた様な傷だらけの裸の体を見ると何者かに拷問か何かをやられて逃げて帰ってきたように見える)」

切嗣「(彼女一人でそいつから逃げられるような魔術使いにも見えない)」

切嗣「(つまり、誰かの助けが無いと逃げる事は出来ない筈だ)」

切嗣「(エミンを助けそうな人物は父親であるシュレイドか僕のセイバーしかいないが)」

切嗣「(セイバーはあり得ないな)」

切嗣「(そうだとしたら、恐らく抱きかかえて一緒に帰ってくる筈だ)」

切嗣「(セイバーはああ筋肉だらけの変態でも中身は立派なセイバークラスの硬派な奴だ」

切嗣「(そんな奴は大抵、お伽話のように助けた奴は抱きかかえて帰ってくる)」

切嗣「(一人で返すような外道な真似はしないだろう)」

切嗣「(となると、シュレイドだけに絞られる)」






切嗣「(そんな奴がサイコパスで有る筈はない)」

切嗣「(もし、サイコパスだとするなら先ず助けないし寧ろ状況を楽しむだろう)」

切嗣「(だとすると、やはり林に入ってからの事が気になるな)」

切嗣「(魔術が成功するなら戻って確認が出来るんだが....)」

切嗣「(出来ないものは仕方がない)」

切嗣「(よし、まぁ取り敢えず休憩も済んだし再開するか)」

切嗣「(先程から見ていると兵士の動きに変化はなしか)」

切嗣「(あそこにずっと立っているな)」

切嗣「(完全に林から逃げ出すものを見の逃がさない構えか)」

切嗣「(恐らく作戦としては、網で魚を追い込みもう一方の網を事前に魚の後方に設置して誘いこむ追い込み漁的な作戦か)」

切嗣「(単純だが厄介すぎる作戦だな)」

切嗣「(タイムアルターを使えたからと言って姿が見えなくなるような物でもないし....)」

切嗣「(どうにか、奴らの注意を他に付けられないものか...)」

今日は此処までです。また明日投下します

ういーおつー

遅くなりましたが投下していきます

切嗣「....どうするか」ボソッ

猫「ニャァゴ」

切嗣「!!!」ビクッスッ

兵士4「ん?」

兵士5「どうした?」

切嗣「.....」ドックンドックン

兵士4「いや、今奥の方から猫みたいな鳴き声が聞こえなかったか?」

兵士5「こちらでは聞こえなかったが...念の為確認しに行こう」

兵士4「ok」

切嗣「(不味い..奴らこちらに来るつもりだ)」

切嗣「(どうする?!ここは灯りがともってて後ろに逃げられる場所がないぞ)」

コツコツ

切嗣「(くっ...こうなったら)」

コツコツピタっ

兵士4「.....」スッ

兵士5「......」スッ

兵士4「そっちはいたか?」

兵士5「こちらはいない」

切嗣「....」コソッ

兵士4「こちらも...!むぐっ」

切嗣「....ひゅっ」ビしゃ

兵士5「どうし...」

切嗣「.....」グシャ

切嗣「ふぅ...(なんとか凌ぎ切ったな)」





切嗣「(二人だけで来てくれて助かったと思うべきか)」

切嗣「(だが、何故この猫がここへ...)」

猫「...」トコトコスリスリ

切嗣「(初めて出会った時もそうだが妙に僕に懐くな)」

切嗣「(この猫の好きそうな匂いでも出しているのか僕は...)」

切嗣「(まぁいい、今は一応こいつらの装備を拝借しておくことにしよう)」

切嗣「(武器がないよりはいいだろう)ゴソッゴソ

切嗣「(手榴弾が二つにこれは...ルガーか)」

切嗣「(弾丸は...)」スチャッ

切嗣「(結構あるな...当たり前か)」ストッ

切嗣「(それと....後は..あの長銃か...)」

切嗣「(流石にあの長銃はもってはいけないな)」

切嗣「(逃げるのに邪魔になるし、何より目立つしな)」

切嗣「(よし、まぁ取り敢えずまだ、弾丸の予備なんかもあるみたいだがこのくらいにしておこう)」

切嗣「(あまりとり過ぎても逆に重くなりすぎて逃げづらくなる)」

切嗣「(さて、それじゃ...もう一度兵士たちの...と思ったが今がチャンスだな)」

切嗣「(こいつらを殺ったことにより、他の兵士達の死角になる場所が出来た)」





切嗣「(あの死角を使ってタイムアルターで今の内に包囲網を抜けださせて貰おう)」

切嗣「(タイムアルタートリプルアクセル)」シュン

切嗣「(右は...)」ダっダっ

切嗣「(よし、見てない)」ダっだッだ

切嗣「(左は...)」ダっだッタ

切嗣「(こちらも見ていない)」ダっだっだ

切嗣「(よし!!!一気にこのまま!!)」スゥ...

ズキィン

切嗣「が...うっ」

切嗣「(頭が.....まさか...)」

ずきぃんジジジ

切嗣「(周囲の光景も...くっ....これは切れ...始めている?!)」

ジジジッズキィイン

切嗣「(ぐぁ....頭が割れそうだ...)」

ズキィンズキィンジジババジジ

切嗣「(こんな...こんな.....所で...駄目だ!!)」

ズキィイいいいいいいイインバりぃいん

切嗣「ぐ....ああああああああああ」

市民「な....なんだ?!」

切嗣「頭が.....頭がぁ...あがああがああああああああ」

市民「お....おい!!お前どうした?!」

切嗣「ひゅう...ひゅぅ....ひゅぅ...」

市民「こ...こいつ泡を吹いて....」








切嗣「はぁ......はぁ..........はぁ」ヨロヨロ

切嗣「はぁ....はぁ......」

市民「お....おいあんた大丈夫かよ?」

切嗣「...」ギロリ

市民「うっ....折角声かけてやったのに.....」

切嗣「.....」

市民「し....知らねーぞ....もう!!」たったった

切嗣「い.......一般市......市民.....だ......た」

切嗣「そ.......そうか.......僕は......」

切嗣「も....う......も.....う.....町に............」

切嗣「ま.......だ体は......動ける」

切嗣「安全.......そうな......場所....へ」

切嗣「.....はぁ....」ヨロヨロヨロ

切嗣「はぁ........」ヨロヨロ

切嗣「はぁ....」ヨロッドスッ

???「衛宮切嗣」

切嗣「.....どぅ......し.....」

???「休むがいい」

切嗣「.....」フッ

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アドルフ「...おい!!貴様どういう事だ!!見つからなかったぞ!!」

???「それはおかしい...絶対に体が動かないからいる筈なんだがね」

アドルフ「だが!!私の兵を以てしても見つからなかったぞ!!」

???「へぇ....それだと本当に分からないな」

アドルフ「き....貴様ぁ!!私を空かっているのかシュレイド・コール・カストール!!!」

シュレイド「さぁ...どうだろうね」

シュレイド「私は、あくまでもあの家にいるという事しか分からないよ」

シュレイド「彼がどんな行動をするのかまでは把握はしてないね」









シュレイド「というより寧ろ感謝してほしいぐらいなんだけどね」

シュレイド「敵の位置を正確に教えて」

シュレイド「それに付け加え聖杯戦争だって君の為に早めにして上げたんだけど」

アドルフ「ぐっぬうううき....さまぁ....」カチ

シュレイド「お?やるの?私をやるのかい?」

シュレイド「いいよやってもその代わり君の敗退は確実にしてあげるけどね」

アドルフ「ちぃ...く..ちぃ」

アドルフ「ふん!!」スッ

シュレイド「ハッハッやっぱり敗退したくないみたいだね」

シュレイド「えらいえらい」

アドルフ「糞が!!!覚えておけよ!!」バン

アドルフ「いくぞ!!」

兵士「ハッ...」

兵士「それでは、シュレイド様」パタン

シュレイド「ふふっ丸で小物の言うセリフだな」

シュレイド「しかし、切嗣君...そうか...彼は逃げ出せたのか」

アサシン「.....」シュワワン

シュレイド「分かっているよ...こっちへおいで」

アサシン「......」

シュレイド「よし....よし」

アサシン「////」

シュレイド「(切嗣君....娘を救ってやってくれ)」

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今日は此処までです。また明日投下します

おっつ

見てる人は少ないと思いますが今日も投下していきます。

「切嗣....」

「おきて、切嗣」

切嗣「んぅ....誰だ?」

「もう、切嗣ったら本当朝弱いんだから」

切嗣「アイ....リ?」パチリ

猫「ニャァ」

切嗣「っ?!」ビクッ

猫「にぁぁ”」ぴょん

切嗣「は....はぁ...はぁ」

切嗣「な....何だあの猫か....」

切嗣「ハァ...アイリの声が聞こえた気がするが...」

「ふっ...無事、目覚めたようだな」

切嗣「誰だ!!」

コツコツコツ

切嗣「(聖堂協会の服...一体...)」

綺礼「ふふふっ...あの時以来だな...衛宮切嗣」

切嗣「なっ?!言峰...綺礼!!」バっ

 ガチャン

切嗣「ぐぅ!!」

切嗣「(鎖だと?!)」

綺礼「話合いにならぬのでな」

綺礼「拘束させてもらった」

切嗣「どうして貴様が此処にいる!!」








綺礼「愚問だな衛宮切嗣」

綺礼「お前が行ける場所に私がいけぬ筈はない」

綺礼「たった、それだけの事だ」

切嗣「ふざけるな!!ここは過去だぞ!!」

切嗣「いくらなんでも無茶苦茶すぎる理屈だ!!」

切嗣「それに、貴様は確かにあの時殺したはず!!」

綺礼「ふ...ふふふふそれは、私の人形だったんじゃないのか?」

切嗣「人形?いや、そんな筈はない確かにあれは紛れもなく貴様自身だった!!」

綺礼「それは、確かに確認したのか?」

綺礼「それは、本当に私だったという確信があるのか?」

切嗣「くっ....」

綺礼「まぁいい..確かにあれは、私自身だった」

切嗣「ならば何故?!」

綺礼「聖杯だよ」

切嗣「聖杯?...どういう事だ!!」

綺礼「あの泥の聖杯から命を授かったのだよ」

切嗣「なに?!」

綺礼「最早心臓はないが、生きてはいる貴様と同じ身だ」

切嗣「貴様...どこまで!!」

綺礼「ふっふふふふはっははははっ」

綺礼「そうだその顔が見たかった」

綺礼「その悩み苦しむ宿敵の姿、実に愉悦」

綺礼「はっはははは」

切嗣「くそっ....」


切嗣「(この鎖さえ壊せれば...)」

綺礼「はははははぁ..」

綺礼「はぁ...さて、愉悦も嗜んだことだ」

綺礼「いきなりだが、本題に入らせて貰う事にしよう」

切嗣「本題?何を言っている」

綺礼「そのままの意味だ今までは私の只の愉悦を嗜む為の言わばお遊びだ」

綺礼「ここからが本題、いや衛宮切嗣へのプレゼントというべきか」

切嗣「言っている意味が理解できないな」

切嗣「貴様が僕にプレゼント?」

切嗣「爆薬の材料一式でもくれるとでもいうのか?」

綺礼「ふっ爆薬ではないが貴様にはもっといいものをやる」

コツスッ

切嗣「?!僕の右手を掴んで何をする気だ?!」

綺礼「いいから見ておけ」

シュゥぅ

綺礼「....終わったぞ」

切嗣「僕に、何をした?!」

綺礼「右手を見てみるがいい」

切嗣「右手だと?」ガチャッ

切嗣「.....」ガチャガチャ

切嗣「.....」ガチャ

綺礼「何をやっている?」






切嗣「貴様わざと言っているだろう」

綺礼「ハハハハハっ良い見ものだふふふはっはっは」

綺礼「拘束されて、手を見ろと言われて見れない」

綺礼「どんな気分なのだ?フフフハハハ」

切嗣「くそっ...だが、言峰綺礼やることが大分幼稚だな」

切嗣「蘇って知能レベルが落ちたんじゃないのか?」

綺礼「ふっ拘束されているのにも随分とよく言ってくれる」

綺礼「流石は我が宿敵」

綺礼「だが、これは只の余裕と言うものだよ衛宮切嗣」

切嗣「貴様、本当に先ほどから何がしたい」

切嗣「僕との、決着をつけたいなら早くやればいいだろ」

切嗣「何故やらない」

綺礼「いやいや、すまないすまない」

綺礼「ついつい貴様を見ると絶望のどん底へ叩き落としたくなる」

綺礼「だが、今は貴様との決着を着けたいわけではない」

切嗣「なら、何が目的だ」

綺礼「貴様と同じ目的だよ衛宮切嗣」

切嗣「.........は?」

切嗣「冗談を言うな貴様程の男が僕と同じ目的?」

切嗣「馬鹿を言うな」

切嗣「貴様は聖杯を欲していたくせに何故僕と同じ目的を持つ」






綺礼「私が聖杯を欲していた?いや、とんだ冗談だな」

綺礼「私は私の愉悦たる何かさえ見つかればそれで良かったのだよ」

綺礼「元々聖杯自体には関心がない」

切嗣「それは、嘘だな」

切嗣「聖杯自体に関心がない訳じゃないだろ」

切嗣「寧ろ聖杯という得体の知れない何かを以てしてそれがどれ程の物か関心を持っていた筈だ」

切嗣「でなければ聖杯戦争なんて物には参加しない」

切嗣「愉悦なんてものは、生きていくうえでいずれ見つける事は出来るだろ普通であれば」

綺礼「私がその普通であると?」

切嗣「違うのか?」

綺礼「ふふふふふはっははは」

切嗣「(本当に、こいつは良く笑うな)」

綺礼「実に面白い衛宮切嗣そうかお前はそう思っていたのか私の事を」

綺礼「いや、あっけに取られた」

綺礼「貴様であれば私の本質について見破っているものばかり」

綺礼「貴様も私の父と何ら変わらないな」

綺礼「まぁいい今日は何だか気分がいい」

綺礼「貴様に私の至った本質の正体について教えてやろう」

切嗣「貴様の至った本質?興味ないな」

綺礼「まぁ、そう邪険にするな」

綺礼「聞かせてやると言っているのだ」

綺礼「貴様の至らなかった答えだぞ?聞いておいても損はないだろう?」


切嗣「それよりも、貴様が何故僕と同じ目的なのかだけ聞ければそれでいい」

綺礼「ふっ思った以上に堅物な奴だ」

切嗣「(いい加減話を前に進めて貰いたいものだ)」

切嗣「(この拘束は全身が痛んでかなわない)」

切嗣「わかったお前のその本質とやらを聞いてやるが、話したらこの拘束は外せ」

綺礼「それは無理な相談だな、それを外せば貴様は私と殺し合いをするつもりだろう」

切嗣「勿論そのつもりだ」

綺礼「それでは、私がお前をここまでした意味がなくなる」

切嗣「ここまで?」

綺礼「貴様先ほどまで、魔力の枯渇で泡を吹いていたんだぞ」

切嗣「(魔力の枯渇...そうか、あの時タイムアルターが切れた原因はタイムアルターでの無理のし過ぎでとかではなく)」

切嗣「(単純にシュレイドの言ってたある程度の魔力が使える限界に来てしまっていて)」

切嗣「(魔力の枯渇で意識を失ってしまったのか....)」

綺礼「それを、私が魔力供給をして助けてやったのだぞ?」

切嗣「な?!貴様が?」

綺礼「あぁそうだ私は即ち貴様の恩人という事だ」

切嗣「....最悪だな...」

切嗣「ん?まてよ...貴様先程貴様が魔力供給したと聞こえたが...」

綺礼「そうだその通りだが?」

切嗣「....一つ聞きたい魔力供給をどうやってやった」

綺礼「ふっ...実にお前の唇は最低な味だったぞ」

切嗣「(あぁ...最悪だ)」



今日は此処までです。また明日投下します

唇奪ったのか♂
おつ

おつ┌(┌^o^)┐

精液じゃないだけマシだろ

遅くなりましたが、投下していきます

綺礼「それに」

切嗣「もういい止めろ」

切嗣「もう、それが聞けただけで充分だ」

綺礼「もっと詳しく知ろうとは思わないのか?ディープなのか、とかな」

切嗣「本当にもう止めてくれ...聞いた僕が間違いだった」

綺礼「ふっまぁよかろう」

綺礼「確かに、これを言っても私にも跳ね返ってくる何かがある」

綺礼「あまり、愉悦とは言い難い」

切嗣「それで一応聞いてやるが何故僕を其処までしたんだ?」

綺礼「それよりも先ずは貴様には先に約束通り私の本質について聞いてもらう事にしよう」

綺礼「貴様は先ほど聞いてやると言ったのだからな」

切嗣「待て、拘束を外せという条件が抜けているぞ」

綺礼「ふふふふふ先程から面白い事をいう衛宮切嗣」

綺礼「貴様今拘束されているのだぞ?」

綺礼「お前が聞くと言うなら聞かせるが、拘束を外せなど条件を出してくるならば別にそれは聞かずともよいだろう?」

綺礼「決めるのはこちら側で貴様は今、従う立場にあるのだからな」

切嗣「あぁ....(これはやってしまった)」

切嗣「(自縄自縛とは正に此のことだな)」

綺礼「納得してもらえた様で結構」

綺礼「それでは、私の至った本質だが」


綺礼「私の至った本質それは、邪悪だったのだよ」

綺礼「人の絶望、絶望と言うそれ自体が」

綺礼「私の愉悦だったのだ」

切嗣「.....」

綺礼「どうした?衛宮切嗣」

綺礼「驚いたり何か反応はないのか?」

切嗣「....確かに普通では辿り着けない愉悦だな」

綺礼「そうだろう?」

切嗣「だが」

切嗣「そうならば何故、聖杯戦争を最後の最後まで生き残っていた?」

綺礼「簡単な事まだ、あの時点では愉悦の何たるかを」

切嗣「いや、気づいていたはずだ遠坂時臣を殺していた時点でな」

綺礼「ほぉ...お前はやはり遠坂氏を誰が殺したか知っていたか」

綺礼「だが、気づいていたとは?」

切嗣「遠坂時臣、彼には妻と娘がいる」

切嗣「それを共闘関係であったお前が知らない筈はない」

綺礼「確かに知ってはいたがそれが何か関係があるのか?」

切嗣「ある」

切嗣「遠坂時臣を殺した後の事だ」

切嗣「遠坂時臣の妻が病院へ送られたと言う事が伝わってきた」

切嗣「あれは、余りにも不自然過ぎた」

切嗣「何故遠坂時臣は聖杯戦争を敗退したのに、その妻が病院へ送られるようになったのか」

切嗣「妻の方が病気持ちだったとも考えられるが既に、あの時点で家庭内事情まで僕はありとあらゆる事を知っていた」

切嗣「それは、単純に遠坂時臣と戦った時有利になるように収集していた」

切嗣「その中で妻が急激に倒れるような病気を持っていた何てものは無かった」



切嗣「だからあの時点で、病院へ送られる原因として考えられるのは何かしら」

切嗣「そう、体の外部からの影響又は精神的な影響に限られてくる」

切嗣「もし、精神的な影響だとするならば遠坂時臣が倒れた...と」

切嗣「僕の耳に入って来る前に妻は知っていて僕の耳に入るころには妻の方も病院へ行った」

切嗣「なんて事になるからこの可能性は潰れる」

切嗣「残されるのは外部の影響だった」

切嗣「その時には、不自然だと言う事には気づいていたが何故狙われたのかは分からなかっただが」

切嗣「さっき貴様の本質が絶望による愉悦という事で確信が言った」

切嗣「あれは、お前が自分の愉悦欲を満たすためにやった事だろう?」

切嗣「言峰綺礼」

綺礼「ふっふふふふ...はははは」

綺礼「こうも見抜かれるとはやはり良い宿敵だ」

綺礼「だが、一つだけ訂正しておいてやろう」

綺礼「遠坂氏の妻をやったのは間桐雁夜だ」

綺礼「私が仕向けてやったのだよふふふふ」

切嗣「...流石は本質があれなだけある...な」

切嗣「さて、もうここまで貴様の話に付き合ってやったんだ」

切嗣「貴様が聖杯に関心があった」

切嗣「という事を認めて貰ってもいいか?」

切嗣「もういい加減、話を先へ進めてほしい」

綺礼「ふふっ良いだろう確かに私は聖杯に興味が有った」

綺礼「理由は先程貴様が言ったとおりだ」

綺礼「話を先へ進めてやろう」








切嗣「(ようやく...か長すぎだ)」

綺礼「さて、何だったか」

切嗣「貴様が何故僕と同じ目的なのかだ」

綺礼「そうそう何故貴様を私が助けるまでしたのかだったな」

切嗣「(くそっ!!こいつはとことん僕をこの状態のまま楽しむつもりだ)」

切嗣「(余計な事を言うとキリがなくなってくる)」

切嗣「....分かったもう、それからでいい」

綺礼「ふっ....」

綺礼「そうだな...貴様を助けた理由は貴様が死ぬと」

綺礼「私にも影響があるからだ」

切嗣「そうか...」

綺礼「詳しく聞こうとしないのだな」

切嗣「もう、これ以上聞いていても余計に話が長くなりすぎるからな」

綺礼「そうか、ならば詳しく話してやろう」

切嗣「(あぁ....何をやっているんだ僕は)」

切嗣「はぁ......」

切嗣が疲れてきそうなので今日は此処までです。また、明日投下します

乙なのねー

これはカニファン神父

遅くなりましたが投下していきます

綺礼「それでは話させて貰おう」

綺礼「初めに先程」

綺礼「私は、今現在貴様と同じ身だと言ったな」

切嗣「あぁ言ったな」

切嗣「だがそれは、心臓がないと言う事だけが同じ身であるって事じゃなかったのか?」

綺礼「ふっそれならば別にわざわざ貴様と同じ身だと言う必要もあるまい」

綺礼「お前は心臓がないと言うだけで伝わる事は既に私は知っている」

切嗣「ならば、何故だ」

綺礼「まぁそう焦るな時間は沢山ある」

切嗣「(僕にはシュレイドの事もエミンの事も気になるからないんだがな)」

綺礼「私がそれをわざわざ言った理由それは」

綺礼「世界との契約」

切嗣「なっ....」

切嗣「何故貴様がそれを?!」

綺礼「ふっやはり動揺したか」

切嗣「まさか貴様もあれと契約したと言うのか?!」

綺礼「不本意だがな」

切嗣「そんな....馬鹿な....あれはこんな奴にも....」

切嗣「(いや、だがそれならば道理はあっている)」

切嗣「(この過去へ来る事が出来る程の魔力はアレからしか受け取る事しかできない)」

切嗣「(言峰綺礼がこの時代に来たと言うならば確かに契約した証にはなる...だが)」

切嗣「だが、それなら分からない事がある」







綺礼「ん?」

切嗣「アレと契約したならば、貴様程の男がそんな力が欲しい程に絶望し、何かしらの”悪”に抗おうとしたと言うのか?」

切嗣「(そう、あれは恐らくだが何かを救いたいと思ったが絶望したそんな人間に救う力を与え、世界を救わせるそういう類の)」

切嗣「(いわば救世主みたいなものだ)」

切嗣「(でなければ、僕にあの時声はかけなかっただろうし)」

切嗣「(それに、世界は常に脅威となるものが現れる耽美に良い人間を制定する筈だ)」

切嗣「(でなければ人はとうの昔にこの世界自体から)」

切嗣「(拒まれている筈だからな)」

綺礼「くっくくくふふふ」

切嗣「何がおかしい」

綺礼「いや、何を言うかと思えば私が、絶望?悪に抗おうとする?」

綺礼「あり得ない、あり得ないぞ衛宮切嗣」

綺礼「それは、的外れすぎるという物だ」

綺礼「それに先ほど私は不本意だと言っただろうくくくっ」

切嗣「それは悪に抗うために致し方なく....ではないのか?」

綺礼「ハッハハハハハ貴様まさかあれが救世主か何かだと思っているのか」

切嗣「....違うのか?」

綺礼「ない、ないぞアレが救世主などふっふふふ」

綺礼「折角だ教えてやろう衛宮切嗣」



切嗣「何をだ...」

綺礼「アレ自身の本当の正体についてもだ」

切嗣「正体?」

綺礼「アレはな、世界の意思だなんだと言ってはいるが」

綺礼「アレはな抑止力だ」

切嗣「抑止力....だと?!」

綺礼「そうだ」

綺礼「あれは、何かしら世界に不憫となる人物を殺させるそういった事が得意な者の」

綺礼「弱い部分に漬け込み契約を施し、あたかも世界に不憫な者を殺す事が正義であるかのように見せるそういう物だ」

切嗣「馬鹿な....馬鹿な....そんな...」

綺礼「ふふふ絶望したか?衛宮切嗣」

切嗣「そんな...そんな物は...貴様の嘘なのだろう!?」」

綺礼「ふふふそう来たか衛宮切嗣」

綺礼「だが、これは嘘でも何でもない真実だ」

綺礼「その証明となるのがこの私だ」

切嗣「どういう事だ」

綺礼「私は、貴様を殺すために抑止力が契約させた人物なのだよ」

切嗣「何だと?!」








綺礼「私はな、貴様が世界を壊すと言う行為を抑止力が感知したため」

綺礼「時間が無かったのだろう契約を無理矢理施されたのだ」

切嗣「あ...ありえない」

切嗣「世界が世界と契約した人間を破棄しようとするなど!!」

綺礼「だから抑止力だと言っているだろうだが」

綺礼「ふふっどうやら貴様は忘れているようだな」

切嗣「忘れている?何を....」

綺礼「老神父」

切嗣「(何?!どうして此奴が)」

綺礼「この名前に覚えはあるだろう?」

切嗣「何故貴様がそいつを知っている...」

綺礼「やはり名前に覚えはあるな」

綺礼「ならば、この男が世界の意思について何といったか」

綺礼「思い出してみるがいい」

切嗣「(世界の意思について...)

切嗣「(くっ...思い出せないあの時僕は老神父が余りにも怪しすぎて話半分で聞いていた)」

切嗣「(何と言っていたんだ...)」

切嗣「(確か、世界の意思が軽はずみだと...駄目だ情報が少なすぎる)」

切嗣「ふん...そんな前の事忘れたな」

綺礼「ふふふその様子だと話半分に聞いていたぐらいだろう?」

切嗣「(こいつ本当に僕の事を何でも見通しているな気持ちが悪いくらいだ)」

切嗣「あぁあぁそうだよ」

切嗣「余りにも怪しすぎたんでな」



今日は此処までです。明日の投下はお休みです。明後日投下します

おっつ

投下していきます

綺礼「ふふっそれでこそ衛宮切嗣だ」

切嗣「貴様に...僕の何がわかる」

綺礼「何もかもだ」

切嗣「そうか、なら早く話を先に進めろ」

綺礼「ふっそうしたいのも山々なのだが貴様があの老神父の言葉を聞いていなかった」

綺礼「という事で気が変わった」

切嗣「何?!」

切嗣「ふざけるな!!貴様これ以上話をややこしくし話を長引かせるつもりか!!」

綺礼「まぁ待て」

切嗣「(くそっ、これ以上此奴の戯言に付き合っていると永遠に終わらない気がする)」

切嗣「(先ほどから教えてやろう、教えてやろうと言って起きながら底なし沼のように、話の終わりが見えてこない!!)」

切嗣「(恐らくだがこいつは、最初から僕に教える気はない)」

切嗣「(只、自分が楽しみたいだけだ)」

切嗣「(くっ...どうにか、この鎖を切る方法はないのか...考えろ...考えるんだ)」

綺礼「あの老神父の話を聞いてなかったお前にあの時、老神父はこう言っていて、こういう言う事で之は抑止力である」

綺礼「と、言っていても貴様が聞いていなかったのだ」

綺礼「それを、貴様は同じくしてまた嘘だ、作り話だと言うだろう?」

切嗣「...いや、話し次第であれば信じるかも知れないぞ」

綺礼「それは絶対にない」

綺礼「只でさえアレの正体を詳しく言っているのに対しそれを嘘だと言って信じない時点で」

綺礼「貴様には、恐らく確信できる何かがなければ信じさせる事は出来ぬであろう」

切嗣「......」

綺礼「ふっ、之で分かってもらえたか?」

切嗣「.....分かったいいだろう」

切嗣「もう少しだけ話に付き合ってやる」








綺礼「さて、ふふふ嬉しく思え衛宮切嗣」

切嗣「ん....?」

綺礼「貴様は先ほど話を長引かせる気かと言ったが」

綺礼「気が変わったと言うのは抑止力の話はここまでにして貴様を助けた理由について話をしてやろうと言う事だ」

切嗣「...どういう心変わりだ」

綺礼「いや、何あの老神父の話を聞いていなかった時点で抑止力についてはどうこう言えるものではなくなったのでな」

綺礼「貴様に今抑止力について言ったとしても無駄だとそう思ったのだよ」

切嗣「まぁ...そうだろうな」

綺礼「故に、こちらの方に戻ってやろうと、そう思ったのだよ」

切嗣「ありがたいな」

綺礼「皮肉か」

切嗣「どうでもいいだろう早く話をしてくれ」

綺礼「ふふ本当に釣れない...まぁいい」

綺礼「では、話を戻そう」

綺礼「だが、その前に」

切嗣「まだ、何かあるのか...話を戻すと言う話は何処へ行った」

綺礼「まぁそういうな」

綺礼「先ほどの抑止力の話で私が貴様を殺す為抑止力によって無理やり契約されたと言ったな」

切嗣「...おい、その話は戻ってきてな」

綺礼「いいから、私はそういったな?」

切嗣「あぁ..」

綺礼「あれはなつまり、本来今私は貴様を殺さなければならない立場にあるという事だ」

切嗣「....で、それがどう関係する?」

綺礼「そう、これは一見して貴様を助けるのには関係ないように思えるだが」

綺礼「衛宮切嗣、こちらの過去へ来る前世界に何が起きた?」

切嗣「....」

切嗣「消滅、全てが無へと変わった」

切嗣「何もないではなく、何もかもが消えた」

切嗣「色も、声も、空間も、本当の意味での無」

綺礼「そう、あれは実に絶望的であり、最高の目指すべき愉悦でもある」






切嗣「貴様の愉悦には興味はない、だがそれが?」

綺礼「ふふっ、それこそが私がお前が死ぬと影響を受ける原因となったのだよ」

切嗣「.....?」

綺礼「まぁ、いい」

綺礼「これだけでは、分かりづらいだろうからあの部屋の事から始める事にしよう」

綺礼「あの時、実はな私もあの部屋にいたのだ」

切嗣「?!」

綺礼「そして、貴様を殺す為の準備をしていたのだ」

切嗣「ま...待て少し待て!!あそこに貴様が居たのか?!」

切嗣「だが、どこにもそれらしきものは...」

綺礼「...貴様はサーヴァントの霊体状態は分かるか?」

切嗣「いや、分かるも何も...マスターであれば当然誰でも知っているだろう」

切嗣「一般人に目立たないようにする為、サーヴァントを普通の人では見えないようにする」

切嗣「ただしサーヴァントの格が上がるほど霊体状態には出来なくなる」

切嗣「これが...まさか?!貴様この霊体状態が使えるとでもいうのか?!」

綺礼「その通りだ」

切嗣「馬鹿な馬鹿な馬鹿な」

切嗣「それでは、貴様はなんなんだ?!」

綺礼「さて、私にも分からない」

綺礼「今現在人であるのか、それともサーヴァントに近しいものであるのか」

綺礼「だが、私には関係ない寧ろ好都合なのだよ」

綺礼「魔力供給も必要ない、そしてサーヴァント並の魔力とは」


綺礼「詰まるところ最強の魔術師であるだろう?」

綺礼「この体があれば、更なる愉悦の探求が出来そうなのだふふふ」

切嗣「.........」

綺礼「絶句したか無理もない」

綺礼「だが、これだけで驚いてもらっても困る」

切嗣「...何が...」

綺礼「話を戻そう」

綺礼「霊体状態で、あの部屋で待っていた私は勿論衛宮切嗣が」

綺礼「アイリスフィールを殺そうとした時には既に貴様の後ろにいて殺す準備をしていた最高の愉悦が見れると思い」

綺礼「だが、そこで待ち受けていたのは予想外の事だった」

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あの時

綺礼「ふふふっ衛宮切嗣貴様との因縁もここまで」

綺礼「その爆弾が破裂した瞬間私が、貴様諸共一緒に連れて行ってやろう」

切嗣「(5....)」

綺礼「さぁ...」

切嗣「(4...)」

綺礼「ふふっ似合っているとはつくづく滑稽な女よ」

切嗣「(3.....)」

綺礼「絶望的だな衛宮切嗣」

切嗣「(2....)」

綺礼「だが、これはいい!!」

切嗣「(1.....)」

綺礼「さぁ...いよいよだ」スッ

バァン

ヒュゥうう

綺礼「な....に?!」

綺礼「ぐぅおおおおお」

綺礼「なんだ...これは!!吸い込まれる!!」

シュぅううう

綺礼「おおおおおおおお」

ドン

綺礼「くぅおおお...」

綺礼「一体何が起きたと言うのだ...」

綺礼「ここは....」

ザバァンザバァン

綺礼「見覚えがある」

綺礼「ここは恐らくあの聖杯の中」

綺礼「そうか、又しても衛宮切嗣はこの中へ呼ばれたと言うのか」

綺礼「そして、この私も」

綺礼「ふふふふはははは」

綺礼「しかしいつ見てもここは素晴らしい」

綺礼「美しすぎる」

???「称賛はその辺で言いわよ言峰綺礼」

綺礼「ん?ほぉ...アイリスフィール...いやアンリマユか」

綺礼「私に、声をかけるとは嬉しい真似をしてくれる」

アイリ「ふふふ貴方とこうやって話すのは器であったこの人形意外だと初めてね」

綺礼「それに本物で在りながらの何たる邪悪さ」

綺礼「素晴らしい」

アイリ「褒められるなんて貴方が初めてよ」

アイリ「うれしい」

綺礼「ふふっ..それで今回は見せるだけではなく呼び込むとは...」

綺礼「もしや、私の願いを聞いてくれるというのか?」

アイリ「あら...それも楽しそうねだけど...」

アイリ「貴方の願いは”一度”聞いているでしょ?」

綺礼「ふふふふっそうであったな」

綺礼「では何用だ?」






アイリ「切嗣がね....」

綺礼「奴が、どうした?」

アイリ「思い通りにいかないのよ」

綺礼「ほぉ...と言うと?」

アイリ「中々私を受け入れてはくれないのよ...」

アイリ「どれだけの苦痛を与えても、どれだけの絶望を見せても、決して私を受け入れてはくれない」

アイリ「こんなにも、愛を与えているのに」

綺礼「ふっそれで?」

アイリ「だからね....」

アイリ「彼には更なる深みへと行って貰いたいの...そう...」

アイリ「根源へと」

綺礼「何?!」

アイリ「だからね、わざと私が死んで」

綺礼「何を言っている?!」

綺礼「それは、話が余りにも飛躍し過ぎ...」

アイリ「そして、言峰綺礼貴方には、彼のサーヴァントとして、一生を終えて貰う事にしたのよ」

綺礼「何だと?!」

アイリ「アはハハハハハ」

綺礼「私が、奴のサーヴァントとして、生きろだと?!何を言っているのだ!?」

アイリ「うふふふふふああはあははははだって、面白そうじゃない」

綺礼「面白い?!私と衛宮切嗣が組むことがか?!」

アイリ「きっといいパートナーになれるわ」

アイリ「そして、彼を根源へと導いて頂戴」

綺礼「ま...待て待て私は了承していない」

アイリ「大丈夫大丈夫よふふふふ」

綺礼「それに、私は抑止力との....」

アイリ「抑止力?ふふふアッハッハッハそういえば切嗣もそんな力受け取ってたわね」

アイリ「そうだわ...面白い事思いつちゃった」

綺礼「何を....」

アイリ「この世界を無くすのよふふふふふふふふふふふっふ」

綺礼「無くす....無くすだと?!」

綺礼「いくら聖杯だからと言ってそれは」

アイリ「出来るわ、出来るわ今までその為に行動したのだからふふふふアッハハハハハ」

綺礼「これは....余りにも暴走しすぎている....」

綺礼「止める...止めなければ」

綺礼「折角私の愉悦を見つけたのだ」

綺礼「ひと時の愉悦にはなるだろうが世界が全てなくなれば面白くはないそれに...」

綺礼「もっと...もっと私は楽しみたい!!」フッ

          ズン

アイリ「あら?貴方も私を、嫌うと言うの...ふふふでも言いわ」スッ

         ひゅッ
 
アイリ「貴方が切嗣に相応しいサーヴァントとして相応しいか見極めてあげる」

          シュぅう

アイリ「はぁ...」

          ピュゥウウ

綺礼「ふぅ....」

         ドン

ぴぃいいいいガシュウ

綺礼「ぬぅ?!早い!!あの時私とやりあった時の使い魔よりより、正確にそして、早い」


アイリ「うふふふその程度なの?言峰綺礼」
        
      ヒィイいいぅううう

綺礼「ぬ....うっこれは....」

綺礼「(黒鍵を使わねば押し負ける)」

綺礼「ハッ」シャキン

      バシバシっ

綺礼「ハァ....フゥ」

     ピィイイイイ

綺礼「(そこだ)」

    ガシ!! ぴぃぎぎぎぎ

綺礼「ふ!!」 
      
     シュぅうう


綺礼「ふぅ....」

アイリ「ふふふ...やるわね言峰綺礼...では...これならどうかしら!!!」

     ぴぎゃあああああおおおお

綺礼「な....に?!」

綺礼「(でかい.....でかすぎる...これ程までの巨大な使い魔は初めて見た)」

綺礼「すぅ...(筋力を上げる!!)」ドン

綺礼「ハッ」
       ババんん

綺礼「ハッハッ!!!」
       
       ズンズンズん

綺礼「ハァ!!」

     (裏拳)ドン

シュぅゥぅう

スッ

アイリ「アッハハハこれも倒すなんてうふふふふあはははは」

ひゅっ

綺礼「もう良いだろう」

綺礼「此処までだ」

アイリ「うふっ...あら?いつの間にまぁいいわ...でも」

アイリ「そうね...此処までね...」

パラパラ

綺礼「崩れ...」

アイリ「うふふふどうやら時間切れね」

綺礼「何?」

アイリ「切嗣が、私を殺したのよあははは」

綺礼「それで、何が起こると?」

アイリ「さっき言ったでしょ世界を壊すってつまり、貴方は彼の一生奴隷と言う名のサーヴァント」

綺礼「なんと...なんだと」



今日は此処までです。また明日投下します

おつだーのん

投下していきます

綺礼「今、なんと言ったのだ?」

アイリ「あら、聞こえなかった?もう一度言うわ奴隷よ」

綺礼「....どうやら私の聞き間違いではなかったらしいな」

綺礼「しかしどういう事だ」

綺礼「パートナーと言ったり奴隷と言ったり、一貫性がない」

アイリ「アッハハいずれ分かるわ」

アイリ「いえ、直ぐにと言い換えた方がいいわね」

綺礼「...狂った人形め」

アイリ「フフ、褒めてくれてありがとう」

パラパラ

アイリ「時間ね、それじゃ...後は切嗣の事貴方に全て任せるわ」

綺礼「....ふっまぁ良かろう」

綺礼「お前の狂劇につきあってやろう」

シュゥゥ

---------------------------------------------------------------

綺礼「....と言う事が起きたのだ」

切嗣「何?!どういう事だ?!」

切嗣「貴様は、僕のサーヴァントにでもなったと言うのか?!」

綺礼「まさしく、その通りだ」








切嗣「馬鹿な...あれは、過去、未来の英雄から普通ならば選別され」

切嗣「何かしらの共通点...否、触媒を介して召喚されなければサーヴァントとして確立できない筈」

切嗣「それに、僕には既に、セイバークラスのサーヴァントを持っている」

切嗣「原則として、一人のマスターに一騎のみのサーヴァントしか召喚は不可能」

切嗣「しかし、貴様が僕のサーヴァントになったのだとしたら条件が破綻しているぞ!!」

綺礼「そうだな確かに破綻している」

綺礼「だが、アレが何故奴隷と言ったのかそれについて考えてみるがいい」

切嗣「(奴隷...人権を剝奪された正に家畜のようなそんな存在...)」

切嗣「(如何なる自由も与えられず如何なる口言も許されず)」

切嗣「(ただ、買われた主に従う)」

切嗣「(それは、身分を問わず庶民だろうが、貴族だろうが奴隷となれば主に絶対権が下る)」

切嗣「....(こう考えると...サーヴァントはたった三回の命令だけだが)」

切嗣「(奴隷...そういい切れる...)」

切嗣「(だが...それとこれと何が関係あるのか...)」

切嗣「(奴隷と言う名のサーヴァント...奴が言ったのはこんな言葉だ)」

切嗣「(そのまんまの意味で考えればさっき僕が考えた事と一致はしているが...)」

切嗣「(だが、だからと言ってサーヴァントの条件を無視させてサーヴァントにする事は不可能)」

切嗣「(つまり、また別の意味なのだろう)」

切嗣「(となると.....)」

切嗣「まさか....貴様.....アレの奴隷か?」

綺礼「正解」

綺礼「私は、今現在聖杯の奴隷だ」

切嗣「.......まさか、とは思ったが」

切嗣「(つまりこう言う事だ)」

切嗣「(奴隷と言う名のサーヴァント)」

切嗣「(これはつまり別の言い方に変えると奴隷であるサーヴァントなのだ)」

切嗣「(確かに、奴隷とするならば召喚云々に関わらず相手に従属させればいいのだ)」

切嗣「(そうすることで、確かにサーヴァントであるが、基本的な召喚の必要もなく)」

切嗣「(相手に複数のサーヴァントをもたせる事は可能だ)」

切嗣「(只...)」

切嗣「只」

綺礼「ただ?」

切嗣「どうやって貴様を奴隷とさせ、サーヴァントとしたのかそれが疑問だ」

綺礼「なんだ...そんな事か」

切嗣「そんな事?」

綺礼「見ろ」

切嗣「ん?」

手の甲に星の刻印

切嗣「!?これは」

綺礼「あの聖杯の中から出たときには既に私に奴隷としての刻印が押され」

綺礼「そしてこの刻印のせいでサーヴァントと同類になっていたのだよ」

切嗣「同類?」

綺礼「詰まるところ貴様のその令呪により従わせる事の出来る身と言う訳だ」


短いですが此処までです。鯖の定義壊れてる?気にしないでください。 また明日投下します

おっつのん

遅くなりましたが投下していきます

切嗣「(成る程...通りで中々話を先に進めようとはしなかったのか)」

切嗣「(奴が僕に令呪により従わせる事の出来る身だと言えば)」

切嗣「(その時点で主従関係が出来てしまう)」

切嗣「(そうなると奴はほぼ強制的に僕の言う事を聞かざるを得ない)」

切嗣「(確かに、敵であった奴の言う事を聞くなど僕でも嫌だ)」

切嗣「(と言うよりそれは地獄みたいなものだろう)」

切嗣「(そんな状況になるくらいなら確かに話を伸ばしたくなるのも頷ける)」

切嗣「......だが、まだ疑問がある」

綺礼「で、あろうな」

切嗣「なら、僕の言いたい事も分かるな?」

綺礼「あぁ、何故魔力供給が必要ではないのか、何故世界を壊した後にわざわざ奴隷にされたのか」

綺礼「であろう?」

切嗣「そうだ、答えて貰う」

綺礼「よかろう」

綺礼「まず魔力供給の必要のない身これは、主人と奴隷という観点から見てみると」

綺礼「奴隷に尽くす主人などいるのか?そういう話だ」

切嗣「....いない、いる訳がないそれでは最早立場上逆だ」

綺礼「そういう事だ」

綺礼「つまり、私は奴隷なのだから何者からも魔力供給を得る事は出来ない」

切嗣「だが、それでも魔力供給をしなくていい理由にはならない筈」

切嗣「奴隷で有れ餌...この場合は魔力だが、それがなければ飢えて死んでしまうんじゃないのか?」

綺礼「確かに、本来の奴隷ならばそうだが」

綺礼「不死者が奴隷になれば、どうなると思う?」

切嗣「餌はいらない...」

切嗣「これをもし、サーヴァントとするなら不死に当たるものは無限にある魔力だが...」

切嗣「思いつく限りでは....それは、聖杯から貰ったのか?」

綺礼「否、あれから貰っているのはこの刻印とサーヴァントとする為のものだけ」

綺礼「その魔力はまだ、以前の者から貰っている」

切嗣「以前......そうすると一つしかないが?」

綺礼「そう、一つしかない」

綺礼「抑止力これだ」


切嗣「あれから....」

切嗣「いやしかし待て」

切嗣「あれはサーヴァント並の魔力にするだけであって無限の魔力とするものではない筈」

綺礼「?何を言っている?衛宮切嗣」

綺礼「あれは、契約者の魔力を無限とし、抑止力として絶対的に負けない存在にさせる」

綺礼「そういう者であるぞ?」

切嗣「おかしいな...僕はサーヴァント並の魔力だと聞いたが?」

綺礼「それこそおかしい...貴様はそれを抑止力から聞いたのか?」

切嗣「いや...あの老神父から聞いたが...貴様もあの老神父の話を聞いていた筈だろ?」

綺礼「確かに聞いていたが、そんな話は一度も聞いてはいない」

切嗣「(妙だ...聞いていなかった?あれをコソコソ話では言ってはいなかった筈だが)」

切嗣「まぁいい...恐らく僕の聞き間違いだ」

綺礼「....ならば良い」

綺礼「さて、では次は世界を破壊した後にわざと奴隷にされた理由だが」

綺礼「これは、今現在不明だ」

切嗣「不明?」

綺礼「これに関しては何故わざわざ壊したのかは分からない」

綺礼「アレにしか分からない事だ」

切嗣「....(嘘を言ってる様には見えない)」

綺礼「それ故に奴隷とされた理由も不明」

綺礼「何も言う事は出来ない」

切嗣「....」

綺礼「さて、もう質問がなければ」

綺礼「貴様を助けた理由だが」

綺礼「奴隷という事でこれは明白であろう?」

切嗣「あぁ分かった」

切嗣「一般的な考えであれば奴隷は主人が死ねば解放されるが」

切嗣「一生奴隷とアレが言ったという事は、つまり僕が死んでも奴隷であるのだから」

切嗣「僕が死んだら一緒に死ぬ...そういう事か」

綺礼「最悪だが、そうだ」

切嗣「確かに、実に最悪だな」

綺礼「ふっ」

切嗣「さて...それじゃもういい加減この鎖を解いてもらってもいいか?」

切嗣「貴様が僕の味方であると分かった今もう、争う気はない」

綺礼「.....よかろう」

ガチャン

切嗣「っ....ふぅ....」ゴキッゴキッ






切嗣「...はぁすぅ....」

切嗣「それで...」

切嗣「まだ、何故貴様が僕と同じ目的なのか聞いてはいなかったな?」

綺礼「....あれだけ話したのだわざわざ言う必要があると?」

切嗣「そうだな...確かにそうだ」

切嗣「だが、貴様の口から一応聞いておきたい」

切嗣「そうしたら完全に貴様を信じてやる」

綺礼「では、先程争う気はないと言ったのは?」

切嗣「あれは、今は争う気はないと言う意味だ」

切嗣「貴様を信じ切ったわけではない」

綺礼「ふっふふ良いだろう」

綺礼「私が貴様と同じ目的なのは、私がアレをなかった事にする為だ」

綺礼「こんな不自由な身、貴様と一緒に死ぬと言うのは吐き気を催す」

綺礼「故に私は貴様と同じく聖杯を壊す」

切嗣「ふっ...気に入らない理由だが貴様はどのサーヴァントよりも有用に使える」

切嗣「これから精々聖杯が解体出来るまで死なないでくれ言峰綺礼」

綺礼「ふふふっ精々私を有用に使うがいい衛宮切嗣」



と言う訳で今日はここまでです。綺礼が仲間になったよやったね切嗣。また明日投下します

遅くなりましたが投下していきます

----------------------------------------------
一方セイバー側

剣「いや、しかしマスター殿あそこにおられた時は驚きましたぞ」

剣「まさか、動けない筈のマスター殿が動けるようになっておられたとは...」

切嗣「ああ...」

切嗣「僕も驚いていたよ」

剣「マスター殿にも予想外の事でしたか」

切嗣「予想外すぎたよ...ああ...うん」

切嗣「しかし、シュレイド....から2、3日は動けないと聞かされていたのに」

切嗣「急に動けるようになるなんてね」

剣「そうですなぁ....」

剣「そう思うと、やはりシュレイド殿は最初から、裏切る気だったのでしょうかね...」

切嗣「いや、絶対それはないよ」

剣「それはない?とは?」

切嗣「彼は僕を二度も助け更には、食事、寝床そして、家にあるものは好きに使っていいと言ったんだ」

切嗣「そんな彼が...最初から裏切る気だったと思えるか?」

剣「...失言でしたな」

剣「騎士たる私が、そのような方を疑うなど」

剣「恥ずかしいばかりです...」

剣「しかし、そうしますとシュレイド殿に何が起きたのですかね」

剣「うううむ」

切嗣「今は...考えても仕方がないだろう...」

切嗣「それよりも....」


エミン「うううう.....」

切嗣「こちらを早く何とかしよう」

剣「おおっと...そうでしたな」

剣「エミンお...エミン殿には、一応マスター殿を助けに行く前に回復魔術はしておきましたぞ」

剣「ある程度は良い筈ですが」

エミン「うう...くううう...はぁ..はぁ」

切嗣「ん......」ピタッ

エミン「ううう...はぁ...はぁ」

切嗣「.....」

剣「マスター殿?」

切嗣「セイバー...その魔術はもしかして、傷だけを治す魔術じゃないか?」

剣「え...ええそうですぞ」

切嗣「やはりか」

剣「???すいませぬマスター殿私にはマスター殿が何を言いたいのか分かりませぬ」

切嗣「....分からないか...」

剣「え...ええ」

切嗣「之は恐らく破傷風だ」

剣「破傷風ですと?!ですが、破傷風の発症はそんな短期間ではない筈ですぞ?!」

切嗣「確かに、感染から発症まで本来3日~2週間はかかるこんな短期間ではない」

切嗣「だが、この症状」

エミン「あああ...ううう...はぁ...はぁ」

切嗣「全身の痙攣発作、熱、そして呼吸の苦しそうな吐息」

切嗣「血圧は図ることは出来ないが傷があったのを見ると」

切嗣「破傷風の第三期の症状と一致している」

剣「?!」

剣「な...何故こんなにも早く?!」

切嗣「分からない」

切嗣「だが」

切嗣「子供の破傷風の致死率は、80%~90%と言われている」

切嗣「このまま、放置すればほぼ確実にこの子は死ぬ」

剣「あ...え....」

切嗣「セイバー、お前は病気を治す魔術は持ってはいないのか?」

剣「ざ...残念ながら...」

切嗣「持っていないか...仕方ない」ガシッ

エミン「うう...あああ」

剣「エミン殿を抱えて...どうするのです?!」

切嗣「この下水道に来る前に医師らしき人物を見た」

切嗣「其処まで、この子を連れて行く」





剣「な...何を馬鹿な事を言っているのです?!」

剣「今は夜、いつ襲われてもいおかしくは無いのですぞ?!」

剣「今出るのは余りにも危険すぎますぞ!!マスター殿」

切嗣「それならば、朝まで待てと?」

剣「ええ、朝まで待てば人目がありまする」

剣「そうすれば襲われる確率も減ります!!!」

切嗣「それこそ駄目だ」

切嗣「第三期である今、朝までなんて言っていると恐らくこの子の体力が持たない」

切嗣「見てみろ...」

エミン「ひゅー...え..ああう」

切嗣「今にも死にそうじゃないか」

切嗣「こんな姿を見せられてもまだ、行くことを拒むと言うならお前は相当な愚か者、愚者だ」

剣「う....くっ....分かりました...」

切嗣「...そうか、では行くぞ」

剣「はい...」



今日は此処までです。また明日投下します

おつーな

今日は早めに投下していきます。

ガコン

切嗣「....(よし周りには幸い人はいない...だが念のため)」

切嗣「セイバー、僕の視野では人影は確認できないが一応状況確認だ」

切嗣「気配探知スキルで限界まで感じ取る事の出来る魔力を使えそうな人の数を正確に」

切嗣「決してどれだけ微力な魔力だとしても逃がさずに教えてくれ」

剣「はっ....」

コツ....コツ....バタン...コツ

剣「....10...17人くらいです」

切嗣「確かか?」

剣「はい」

剣「他の方には魔力は微塵も感じられませぬ」

切嗣「ふぅ...」

切嗣「そうか、ならばセイバーはいつでも僕たちを守れるように常に僕の前を行け」

切嗣「もし、僕たちに近づく魔力がいるならば、どんな者でも殺せ」

剣「なっ...何をおっしゃ...むぐ」

切嗣「静かに」

剣「あ...すいませぬ」

剣「しかし、何故そこまで...」

切嗣「忘れたかセイバー、既に聖杯戦争と言う自分の欲望の為だけに」

切嗣「どんな手段を用いたとしても聖杯を手に入れ用とする正に、戦争と言える戦争が始まっているんだぞ」

切嗣「もし、その見逃した奴が敵であったとしたら?」

切嗣「僕達はいいだろうがこの子はどうなると思う?」

剣「...エミン殿は....いえ...ですが」

剣「私達にとってはエミン殿は無関係でしょう?」

剣「それにいくら、敵と言えど子供を狙うようなことは...」

切嗣「...はぁ」

切嗣「今更言うのもなんだが、お前は、世間を知らない」

切嗣「温室育ちの、只親の尻に敷かれる」

切嗣「思考を停止した貴族のお嬢様....の下僕的考えしかもっていないな」

剣「む....流石に其処まで言われますと私も傷つきますぞ...」

切嗣「なら、もっと事態をよく見ろ」

切嗣「戦争と言う本質をよく見ろ」

切嗣「お前はセイバークラスに選ばれるくらいだ」

切嗣「多くの戦争を体験したのだろう?」

切嗣「ならば、その戦争で何が起きていた」

切嗣「それとも、お前の言う戦争はお前が今言ったようにそんな平和的なものだったか?」

切嗣「無関係の人間で終わらせられる奴はいたか?子供は死ななかったのか?」

剣「....マスター殿どうして...そこまで熱くなっておられるのですか...」

剣「確かに、マスター殿の言うように私は馬鹿者でありましょう」

剣「しかし、其処まで言う事なのですかな?」

剣「私には少しオーバーしすぎな気がしますぞ...」

剣「たった私の価値観の戦争がそうであっただけですのに...」

切嗣「あ............」

切嗣「ああ、そうだな確かに言いすぎたな...」

切嗣「だが、セイバーお前の戦争の価値観がその程度のものであるなら」

切嗣「せめて、この聖杯戦争と言う戦争の価値観だけは変えろ」

切嗣「この、聖杯戦争と言う戦争はルールはあれど子供を使ってはいけない」

切嗣「傷つけてはいけない何てルールはない」

切嗣「ルールに書いていないんだったら子供でも何でも使うそういう奴の集まる」

切嗣「戦争だ」

剣「....心にとめて起きましょうぞマスター殿」

切嗣「さて、すまないねエミン」触っ

エミン「あ...ああああうううう」

切嗣「時間を取ってしまった」

切嗣「いくぞ...セイバー」

切嗣「先程言った通り、近くづく魔力があるならば、どんな奴でも殺せ」

切嗣「躊躇はするな確実に殺せ」

切嗣「見逃せば、この子の未来を僕たちが奪ったも同然の事になる」

切嗣「いいな?」

剣「はっ...私の身に変えてでも、マスター殿の命令忠実にこなしましょうぞ」

切嗣「いくぞ」

ごつっ

切嗣「......」

剣「......」

剣「(しかし、マスター殿随分と正義感が強いお方だったのですな)」

剣「(私はてっきり最初は只自分の目的だけを達する非道な方かと思いましたが...)」

剣「(この方は...いよいよ絶対に私が守らなければなりませぬな)」

剣「(私の様な未来にはさせませぬ)」

剣「(私の只殺戮と正義と、そして...全てを無くした...そんな未来には...決して)」

-------------------------------------------------------
切嗣サイド

切嗣「.....おい...言峰綺礼」

綺礼「どうした?我が主」

切嗣「んん....」

切嗣「(こいつが主と言うと妙に胸のあたりが不快だ)」

切嗣「(これが、虫唾が走ると言うのか)」

切嗣「(だが)」

切嗣「貴様が目立たないように服を用意してくれたのも分かる」

切嗣「それに、用意周到な事に、靴まで用意してくれたことも分かる」

切嗣「だが、」

切嗣「だがな、言峰綺礼」

切嗣「何で男である、僕が女物の服とヒールなんだ?」





綺礼「致し方あるまい」

綺礼「ここへ来る道中それしか盗むことが出来なかったのだ」

切嗣「だからと言って僕にこれを着ろと?」

綺礼「そうするしかあるまい」

綺礼「貴様の、あの黒いコートはスパイか何かと疑われる可能性の方が高い」

綺礼「それより堂々とゲイの振りをしていた方が疑いの目を掛けられず、この町を探索出来て良いだろう?」

切嗣「いや、だが....これを着るのは...」

切嗣「それに、ヒールなど動きにくい...せめて元の靴の方が」

綺礼「それこそ可笑しいぞゲイだと言うのに、靴は男物だと?怪しさは倍増だろ」

切嗣「いや....だが」

綺礼「大丈夫だ衛宮切嗣」

綺礼「私も同じ格好をする」

切嗣「.....今なんと言った?」

綺礼「私も女物の格好をすると言ったんだ」

切嗣「いや、何でそうなるんだ」

切嗣「貴様は霊体化できるだろう」

切嗣「わざわざ、同じ物を着る必要が何処にあるんだ」

綺礼「霊体化できるとはいえサーヴァントには見つかるであろう?」

切嗣「あぁそうだが、だがそれとどう関係がある?」

綺礼「相手に馬鹿だと思わせ油断を誘わせることが出来る...」

切嗣「..........」

切嗣「貴様本当に言峰綺礼か?」

綺礼「ふっ...愚問私は、正真正銘、言峰綺礼だ」

切嗣「.....頭が痛くなる」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつ♀(♂)

osのアプデしてたらこんな時間になりましたが投下していきます

切嗣「ハァ...まぁいい、日が出ない内にこの服を着て早く町を探索するぞ...」ガシ

綺礼「わかった」

切嗣「(あれから、僕たちは次の行動について話し合い)」

切嗣「(やはりメインとなる装備の確保が最優先だろうと言う事で)」

切嗣「(朝を待たずして)」

切嗣「(町に夜の内に武器を売ってもとい、作ってくれる商人、武器屋を探すことになった)」

切嗣「(朝になれば、僕が居なかったと踏んだヒトラーが街中の警備を強化する可能性が有るためだ)」

切嗣「(だがまさかゲイの格好をする事になるとは、思わなかったが)」

シュッ

切嗣「所で、言峰綺礼」

綺礼「なん....だ?」

切嗣「お前の呼称は....何とすれば...いい」シュ

綺礼「私の...呼び方?急に何を...言っている?」シュッシュ

切嗣「いや、本来のサーヴァントにはそれぞれ特有のクラスが振り分けられ」シュシュシュ

切嗣「真名が分からないようにそのクラスの名前で呼ぶだろう?」カチャ

綺礼「確かに、そうだな」バっ

切嗣「だが、貴様には...どのクラスにも該当してはいない為何と呼べばいいのか分からない」脱ぎ脱ぎ

切嗣「それだと、必然的に真名でずっと呼ぶことになるわけだが」

切嗣「それは、不味いんじゃないか?」

綺礼「ふ....む、確かにそうだな」

綺礼「私がいくら本質的には未来のサーヴァントとはいえ」

綺礼「サーヴァント同士では真名を言ってしまえば」

綺礼「何かしら相手の弱点、生きた人生が分かるものがあると聞く」

綺礼「それは何故かは、分からないが」

綺礼「弱点が分かる真名で呼ぶと言うのは確かに一番やってはいけない行為ではあるな」

切嗣「だろう?」

切嗣「だから、貴様をどう呼称すればいい」

綺礼「ふむ....そうだな」

切嗣「.......」

綺礼「そのままだが」

綺礼「スレイヴ....奴隷クラス」

綺礼「これでいいのではないか?」

切嗣「確かに、そのままだな..だが」

切嗣「聖杯からは奴隷とされ、刻印も押されている」

切嗣「今の貴様にはぴったり当てはまる呼称だな」

綺礼「そうであろう?」

切嗣「あぁ」グッ

切嗣「では、今後その呼称で行くぞスレイヴ」スッ

スレイヴ「理解した我が主」

切嗣「う.....」

切嗣「後一つだけいいか?」

スレイヴ「なんだ?」

切嗣「普通に僕の呼称は衛宮切嗣じゃだめか?」

切嗣「貴様が主と言うと単純に不快なのだが」

スレイヴ「駄目だ」

スレイヴ「名前を敵に教える事になれば、それこそ貴様の名前を敵に使われるなどすれば悲惨な事になりかねない」

スレイヴ「それに」

スレイヴ「貴様もスレイヴと言う以上私が、我が主と言うのも通せ」

切嗣「....分かった」

切嗣「確かに、奴隷と言っているのに、主と言うなと言う方がおかしいな」

切嗣「さっきのは忘れてくれ」

スレイヴ「ふっ」

切嗣「よし....」

スレイヴ「着終わったか」

切嗣「あぁ、貴様の方も着終わったみたいだな」

スレイヴ「うむ」

切嗣「それでは、計画の再確認だ」

切嗣「今から恐らく5時間後には日が出る」

切嗣「それまでに、武器屋、商人兎に角何でもいい」

切嗣「銃を作ってくれそうな人物を探す」

切嗣「そして、そのような人物に銃の依頼をし、僕のこの紙に書いたような銃が」

切嗣「作れないと言うなら他を辺り、見つけ出せても、見つけ出せなくても」

切嗣「日の出の一時間前には、この廃墟へと帰還する」

切嗣「だが、もし見つけている最中に他の敵聖杯戦争参加者と出逢ったなら」

切嗣「倒せそうであれば、倒した後に此方へ帰還」

切嗣「倒せなければ、その聖杯戦争参加者に見つからないようにどうにかこの廃墟へ戻る」

切嗣「いずれの場合も敵に見つかったのであれば、探すのを中止し此方へ戻ってくる」

切嗣「だが、場合によっては此方よりいい物件があるなら、其方へ逃げそこを拠点として使う」

切嗣「いいな?」

スレイヴ「そう、何度も言われなくても分かっている」

切嗣「そうか、ならいい」

切嗣「それでは、行くぞスレイヴ」

スレイヴ「了解した、我が主」

--------------------------------------------------
またまた戻ってセイバー側

コツコツ

剣「(今のところ魔力の気配は無し)」

剣「(順調ですな...)」

剣「.....」

切嗣「......」

エミン「うう...ああ...」

剣「(エミンお嬢様......)」

コツ...ゴツ

剣「む....」

切嗣「どうしたセイバー」

剣「周囲100メートル魔力の反応が6人ありまする」

切嗣「6人...その中で最も微弱な魔力はどの程度だ」

剣「この中で微弱な魔力ですと、蛙一匹を殺す程度の魔術が撃てないか撃てるかぐらいですぞ」

切嗣「蛙一匹....あり得るか?....いや...それよりもっと..」

剣「どうしたのです?マスター殿」

切嗣「いや、取り敢えずその魔力を警戒しておけ」

切嗣「もしかすると、近づかれたときには既になんてことも有り得る」

剣「え...ええ分かりました」

剣「(マスター殿がこの程度の魔力の持ち主に警戒?)」

剣「(一体どういう事なのでしょうか..)」

数分後

コツコツ...

剣「(先程から、マスター殿の言われた通り微弱な魔力を警戒していまするが....)」

剣「(なんか妙ですな)」

剣「(先ほどから魔力反応が消えたり、戻ったり)」

剣「(これを...一応マスター殿に報告しておきますか)」

剣「マスター殿」

切嗣「どうした」

剣「微弱な魔力ですが」

切嗣「それがどうした?もしかして近づいてきているのか?」

剣「いえ、近づいてはありませぬ、寧ろ遠ざかってはいるのですが」

切嗣「ですが?」

剣「先ほどから反応が消えたり、かと思えば魔力反応が戻ったりと妙なのです」

切嗣「魔力反応が消えたり、戻ったり?」

切嗣「単純に、お前の範囲外にでたり入ったりするわけではなくか?」

剣「ええ、範囲内なのですが、そんな訳の分からない反応なのです」

切嗣「確かに、訳が分からない...」

切嗣「何か実験でもしているのか...」

切嗣「いや、だが」

切嗣「セイバー一応まだ、そのままその魔力を警戒しておけ」

切嗣「そして、感知反応外にでたら僕に報告してくれ」

剣「はい、わかりました」

眠いので今日は此処までです。また、明日投下します

おつーな

投下していきます

更に数分後

コトン...コツ....コトン......

剣「(む....)」

剣「マスター殿」

切嗣「....もしかして、感知範囲外に出たか?」

剣「はい、出ました」

剣「完全にあの魔力の持ち主の気配は無くなっています」

切嗣「そうか...僕の勘違いで良かった」

剣「しかし、マスター殿...なにゆえそんなに微力な魔力に警戒を?」

切嗣「....そうだな」

切嗣「いや、取り敢えずこの子を医師の元に届けてから話をしよう」

切嗣「説明している途中で、お前の気配感知が遅れてしまっては元もこもない」

切嗣「今は、僕の言う通りにしてくれ」

剣「はぁ...まぁ宜しいです」

剣「っと...次はどちらに行けば?」

切嗣「そこを右だ」

切嗣「右に言ったら恐らく、そろそろ見えてくるはずだ」

剣「はい」

剣「(うーむしかし、こうも勿体ぶられると逆に気になってしまいますなぁ...)」

剣「(何故....)」

ガゴン

剣「(ぬぅ?!)」

切嗣「ん?セイバーどうした?」

剣「マスター!!私には近寄らないでください!!」

切嗣「な!?急に一体どうした?」

???「急にどうした...何て如何にも策に嵌った人間が言う言葉でしてねぇ?」

切嗣「はっ?!....セイバー!!」

剣「すいませぬマスター....」

剣「一瞬だけですが、気を緩めてしまいましたぞ」

剣「まんまと、敵の罠にかかりました...」

切嗣「...くっ」

???「くっ...だなんて如何にもイヒヒ」

切嗣「....」

???「あっれぇ?口を閉じちゃったねぇ」

???「そうだねぇ、閉じちゃったねぇ」

???「賢いねぇ」

???「賢い?面白くないねぇ」

???「お前ら少しは黙らないかイヒヒ」

???「いやねぇ」

???「そうだねぇ」

???「黙ったら死ぬ病にでもかかっているのかイヒヒ」

切嗣「....三人いや、一人で会話しているな...誰だ貴様...」

???「誰だってイヒヒ」

???「僕達の事教えるねぇ?」

???「いやよ私たちの事教えるなんてねぇ」

???「俺様は別に教えた方が面白いと思うがイヒヒ」

???「えーねぇ」

???「えーねぇ」

???「はぁ?イヒヒ」

切嗣「....」

???「それじゃぁ...いつ通りこのサイコロで決めるイヒヒ?」

???「サイコロねぇ」

???「サイコロねぇ」

???「いつも通り1~4が出たら俺様の勝ち、5か6がでたらお前たちの勝ちイヒヒ」

切嗣「セイバー動けそうか?」

???「えーねぇ」

???「えーねぇ」

???「またかイヒヒ」

剣「いえ、無理そうですぞ」

剣「この魔術単に動きを止めるとかそういう物ではありませぬ」

剣「体をこの地に縛り付けると言う高度な魔術です...」

剣「体を動かすなら、この地ごと持ち上げるしかありませぬ」

切嗣「そうか....」

???「だってそれいっつも私達負けるねぇ」

切嗣「なら、今のうちに僕だけでも、エミンを医師に届けてくる」

切嗣「それまで、持っててくれ」

???「そうねぇ」

???「いっつも僕達負けるねぇ」

剣「すいませぬマスター殿」

切嗣「いや、もとはと言えば僕が理由を有耶無耶にしたのがいけなかった」

切嗣「恐らくそれで、お前も気にして気を緩めてしまったのだろう?」

???「うざったいイヒヒ」

剣「すいませぬ」

切嗣「謝るな今言ったように僕の方が悪かったんだ」

切嗣「取り敢えず、僕が戻ってくるまでどうにか耐え忍んでくれ」

剣「はい」

???「俺様が絶対イヒヒ」


???「なんでいつもそうねぇ」

???「そうねぇそうねぇ」

???「お前らが立場上弱いのがいけないイヒヒ」

???「私達だって平等ねぇ」

???「そうねぇ」

???「何を勘違いしているイヒヒ」

???「お前たちは俺様がいないと存在できない癖に、平等とかほざくなイヒヒ」

???「えーねぇ」

???「えーねぇ」

???「くどいイヒヒ」

???「お前らに選ぶ権利はないイヒヒ」

???「いいかイヒヒ」

???「分かったねぇ...」

???「分かったねぇ...」

???「よろしいイヒヒ」

???「では、」

???「でもいいのかねぇ?」

???「いいのかねぇ?」

???「はぁイヒヒ?」

???「いや、あの人どこか行っちゃったねぇ?」

???「サーヴァントおいて行っちゃったね?」

???「はぁ?何言って....」

???「におおおおおおお」

???「本当にいないイヒヒ」

???「そうねぇ」

???「話している間にどこか行っちゃったねぇ」

???「ねぇ」

???「何やってるお前らイヒヒ」

???「どうして、止めなかったイヒヒ」

???「お前がうざったいからねぇ...」

???「そうねぇ...」

剣「はぁ....」

???「どうするイヒヒ...」

剣「うっん!!」

ビクッ

???「お前驚かせるなイヒヒ」

剣「もういい加減お遊びはその辺でいいのではないかな?キャスター」

キャスター(前)「お遊びじゃないイヒヒ」

キャスター(右)「はたから見ればお遊びにしか見えなかったねぇ」

キャスター(左)「見えなかったねぇ」

今日は此処までです。また明日投下します

休みが暫く続くので朝早いですが体力が持つ限り今日は投下していきます。

キャスター(前)「お前らぁイヒヒ」

キャスター(右)「わー怒ったねぇ」

キャスター(左)「怒ったねぇ」

剣「.....」

キャスター(右)「ん?あっちもなんか怒ってるねぇ」

キャスター(左)「怒ってるねぇ」

キャスター(前)「そうかイヒヒ?俺様には只呆れてるように見えるイヒヒ」

キャスター(右)「えーねぇ」

キャスター(左)「えーねぇ」

キャスター(前)「またかイヒヒ」

キャスター(前)「それなら又サイコ...」

シューン

キャスター(左)「魔方陣展開式」

キャスター(右)「円筒防御」

ズガーン  シュぅう

剣「む.....」

キャスター(前)「危ない危ないイヒヒ」

キャスター(前)「お前急に話している最中に攻撃とはいい度胸イヒヒ」

剣「...おかしいですなぁ....私の槍は確かに体を貫いたと思ったのですがな」

キャスター(前)「イヒヒ...体を貫く?イヒヒ面白い冗談イヒヒお前の...」

キャスター(右)「私たちの対物理防御は完璧ねぇ」

キャスター(左)「そうねぇ、どんな物理もすべて対応した展開式で無効化出来るねぇ」

剣「ほぉ...それは面白い事を聞きましたな」

キャスター(前)「馬鹿共なに敵に俺様達の魔術について教えているイヒヒ」

キャスター(前)「あそこはお前の物理攻撃は無駄と恰好つけて言えばそれでよかっただろうイヒヒ」

キャスター(右)「キモイねぇ」

キャスター(左)「キモイねぇ」

キャスター(前)「うぐぐイヒヒ」

剣「(ふむ....どうやらこのキャスター前方の顔と左右の顔で意見が必ず分かれるようですな...)」

剣「(ふっふ何とも懐かしきあの時と似ていますなぁ...)」

剣「おい、キャスター」

キャスター(前)「なんだイヒヒ」

キャスター(右)「なにねぇ?」

キャスター(左)「なにねぇ?」

剣「この私にかけている魔術を解いてくれないか?」

剣「いい加減足腰が痛むぞ」

キャスター(前)「それは無理に決まっているイヒヒ」

キャスター(右)「無理ねぇ」

キャスター(左)「無理ねぇ」

剣「(ふむ、だがいざと言う時は意見が揃うのですな)」

剣「(もう少し、ゆすぶってみますかな)」

剣「ならば、せめて、私と戦ったらどうだ?」

キャスター(前)「それも無理だイヒヒ」

キャスター(右)「無理ねぇ」

キャスター(左)「無理ねぇ」

剣「(む...これもダメか...となれば)」

剣「そうか、お主は戦わないと申すか」

キャスター(前)「そういう訳じゃ...」

ヒューン

キャスター(右)「魔方陣展開式」

キャスター(左)「長円防御」

ズガン

剣「くっ」

キャスター(前)「お前いい加減にしろイヒヒ」

キャスター(前)「人が話している時に何回も邪魔するとは礼儀の知らない奴イヒヒ」

キャスター(右)「わー怒ってるねぇ」

キャスター(左)「怒ってるねぇ」

剣「ふっふ隙だらけなのでしてな」

剣「ついつい手が出てしまうのですなぁ...」

キャスター(前)「き....さまイヒヒ」

キャスター(前)「こうなったら、もういいイヒヒ」

キャスター(前)「このまま、縛り付けたまま痛めつけてやろうと思ったけど気が変わったイヒヒ」

キャスター(前)「お前ら、戦闘するイヒヒ」

キャスター(右)「短気ねぇ」

キャスター(左)「本当ねぇ」

キャスター(前)「ごちゃごちゃうるさいイヒヒ」

剣「(ははやはり、こういうタイプは簡単に乗せられやすいいですな)」

剣「(私が言える義理ではない...ですがな)」

キャスター(前)「行くイヒヒ」

キャスター(右)「わかったねぇ」

キャスター(左)「分かったねぇ」

剣「さぁ、こいキャスターどこからでもいいですぞ?」

キャスター(前)「...俺様を煽った事、後悔させてやるイヒヒ」

剣「(さぁ...如何来ますかな?)」ぐっ

キャスター(前)「周囲遮断式」

キャスター(右)「時間変異」

キャスター(左)「停止」

シュぅゥぅ

剣「(む?一体...)」

ヒュウ

剣「(なぬ?!魔力反応と姿が消えた?!)」

剣「(どこだ?!何処へ行ったのだ?!)」ふりふり

ふぅ

シュッバっ

剣「ガ八?!」

剣「なぬ?!後ろから?!」バっ

剣「いない?!」

剣「(では、一体どこから....)」

ふぅ

ババッ

剣「ぬ?!」

剣「う?!」

剣「ぐふっ」

剣「(くっ...全く見えぬ)」

剣「(高速での瞬間移動でも使用しておるのか?)」

キゥゥゥ

剣「(む?)」

剣「そこか!!」シュッ!!

ズガン!!!

剣「ぬ...外したか...」

ふぅ

ズバッ

剣「ぐぅはっ」

ポタッポタッ

剣「(これは...辛い....ですな)」

剣「(気配もなく尚且つ体が見えないとは)」

剣「(攻撃方法さえ見れれば私のものなのですがね...はは)」

剣「(それに、いくら私の体が丈夫だとは言え...)」

剣「(動けない分、私の体力が尽きる方がどちらかと言えば早い気がしますな...はは)」

シュバっ

剣「ぐぅ!!」

ザシュッ

剣「ぐぉ!!」

ズジュ

剣「がぁう!!」

ジちゃ

剣「がぃ!!」

ぼたっぼたたた

剣「はぁ...はぁ...はぁ」

剣「(マスターの方へ行かせないように戦いを行うよう施しましたが)

剣「(いよいよこのまま、続けられれば本当に不味いですな...)」

剣「(もしかすると、”もう一度”死ぬ事になるかもしれませぬ)」

シュぅゥぅ

剣「ぬぅ?」

キャスター(前)「おおっと切れたなイヒヒ」

キャスター(右)「そうだねぇ」

キャスター(左)「そうだねぇ」

剣「(切れた?)」

キャスター(前)「しかし、こいつ本当固いイヒヒ」

キャスター(右)「本当岩みたいに肌が固いねぇ」

キャスター(左)「硬すぎて嫌になるねぇ」

剣「ははは、私には貴様程度の攻撃通用しませぬぞ」

ボタタタ

キャスター(前)「その状態で言うのかイヒヒ」

キャスター(右)「面白いねぇ」

キャスター(左)「本当にねぇ」

剣「ははは、何を言うか之は只の酒よ」

キャスター(前)「酒とか無理有りすぎイヒヒ」

キャスター(右)「本当面白い事言うねぇ」

キャスター(左)「面白いから笑えないねぇ」

剣「ハハハハ....」フラッ

剣「な......ぬ?」

キャスター(前)「でも、もうそんな面白い事言えないイヒヒ」

キャスター(右)「そうだねぇ」

キャスター(左)「かわいそうだねぇ」

剣「どういう....事だ」

キャスター(前)「恐らく最後になるだろうから冥土の土産と言う奴で教えてやるイヒヒ」

キャスター(右)「いいのかねぇ」

キャスター(左)「大丈夫なのかねぇ」

キャスター(前)「大丈夫大丈夫イヒヒ」

キャスター(前)「見てみろイヒヒ」

剣「う.....う」ふらふら

キャスター(前)「奴はフラフラだイヒヒ」

キャスター(前)「もう、死ぬさイヒヒ」

キャスター(右)「ならいいけどねぇ」

キャスター(左)「だねぇ」

キャスター(前)「大丈夫だってイヒヒ」

剣「それで......何なのだ」

剣「冥土の」ふらふら

剣「土産とは」ふらふら

キャスター(前)「そうだねイヒヒ」

キャスター(前)「欲望と言う毒を知っているかイヒヒ」

キャスター(右)「薬が毒という言葉を知っているかねぇ」

キャスター(左)「毒が薬と言う言葉を知っているかねぇ」

剣「な.........貴様たち....は」ふらふら

剣「まさか...三人の魔女か....」

キャスター(前)「イヒヒその名前は懐かしいイヒヒ」

キャスター(右)「名前なのかねぇ?」

キャスター(左)「名前になってないよねぇ?」

キャスター(前)「名前でいいイヒヒ」

キャスター(前)「名前はないしイヒヒ」

キャスター(右)「そうだねぇ私たちに名前はないねぇ」

キャスター(左)「そうねぇ僕たちに名前はないねぇ」

剣「はぁ...はぁ...それで?この状態と.....はぁ...はぁ」

剣「何が?」

キャスター(前)「つまり、お前に薬を塗ったイヒヒ」

キャスター(右)「渇きの薬をねぇ」

キャスター(左)「渇きという欲望の毒をねぇ」

剣「はぁ.....はぁ.....成る程」

剣「通りで体の調子が.....おかしいのですな....」

キャスター(前)「分かったかイヒヒ」

キャスター(右)「さようならねぇ」

キャスター(左)「さようならねぇ」

剣「う...............」

キャスター(前)「少しだけだったけど楽しかったイヒヒ」

キャスター(右)「だねぇ」

キャスター(左)「だねぇ」

ふぅ......

剣「は........」

剣「(あ、しまった)」

キャスター(前)「ん?イヒヒ」

キャスター(右)「あれ?ねぇ」

キャスター(左)「今ねぇ?」







キャスター(前)(右)(左)「笑った?(イヒヒ、ねぇ、ねぇ)」

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
一方切嗣サイド

「ねぇ...あの人たち」

「いや....そういう性癖なのかも」

「そうね、でも凄い性癖ね」

「あ...あぁそうだね」

「夜とはいえ、街中で男同士で腕を組みながら、二人とも女装しているなんてね....」

切嗣「...........」

スレイヴ「.........」

切嗣「(あぁ、今すぐ着替えたい)」

切嗣「(何故だ...何故こうなる)」

切嗣「(只、武器を作ってくれそうな所を探すだけだぞ?)」

切嗣「(女装だけならまだしも何故腕まで組む必要がある)」

切嗣「(いや、ゲイの格好の振りをするだけじゃなかったのか?)」

切嗣「(何が、ゲイの振りをするならこうだと言って)」

切嗣「(腕まで組むんだ...)」

切嗣「(それに先ほどから)」

スレイヴ「...........」

切嗣「(こいつ何故微動だにしない)」

切嗣「(慣れているのか?それとも、僕が知らないだけで本当にそういう奴なのか?)」

切嗣「(分からない...分からなさすぎる)」

スレイヴ「主....」

切嗣「(何だ?こいつは、なんなんだ?)」

スレイヴ「主様」

ぞわっ

切嗣「な.......いきなり....なんだ」

スレイヴ「あそこにありますよ礼の奴がふふふ」

切嗣「................................」

スレイヴ「どうしたのですか?主様?行かないのですか?ふふふ」

切嗣「あ....あぁいこう」

切嗣「(気持ちが悪い!!!!!!!!!)」

切嗣「(ただ、ただ不快すぎる)」

切嗣「(顔が愛らしいならまだ、分かる)」

切嗣「(だが、之はない!!)」

切嗣「(不快な目に、不快な眉、そして最後に不快な言葉)」

切嗣「(最低最悪だ)」

切嗣「(あぁ、こんな事ならスパイと思われても良かったから)」

切嗣「(いつもの服装のままでいいと貫けばよかった)」

切嗣「(だが、作ってくれそうな所だけ探せばこの格好ともおさらばだ)」

切嗣「(早くいこう...)」スタスタ

ガチャ

「いらっしゃ......」

「................」

切嗣「すまない、少し聞きたいことがあるんだが」

「.........」

スレイヴ「無視をするな」

「ひ.....」

「あ....ああ俺に話しかけてたのかい」

切嗣「あぁ、それで少し訪ねたいんだが」

「あ...はい(えええ何この客....女装してるのにすっごい迫力なんだけど)」

切嗣「取り敢えずこの設計図を見てくれ」ばっ

「お...おう(いかにも人殺しそうな目してるんですけど)」

「(しかし....うん?)」

切嗣「どうだ?作れそうか?」

「いや、お前さんこの銃を作ってくれる所を探しているのかい?」

切嗣「あぁそうだが」

「なら、丁度いい家でこの銃が作れるかどうか試させてくれ」

切嗣「ん?丁度いいとは?」

「いや、家も丁度こんなライフルの球が撃てる銃があれば、理想的だと考えていたんだ」

切嗣「....それで、作ってくれるのか?」

「ああいいよ」

切嗣「すまない助かる」

「それで、お金の方なんだが....」

切嗣「(しまった....現地通貨などもっていないぞ...)」

切嗣「すまない、持ってはいないんだがその設計図に助けとなるようなものがある」

ゴトッ

「む?なんだこれは?」

切嗣「その銃の元だ」

「なに?!」

「こんなでかいのが?!」

「しかし、それなら何でわざわざ発注なんて...」

切嗣「詳しくは聞かないでくれ」

「ああ分かったよ詳しくは聞かない」

「代金は新しい銃が開発できるなら別にいいと言おうと思ったんだが」

「まぁ、これは開発の助けにもなるし頂いておくよ」

切嗣「あぁそうしてくれ」

切嗣「それで、いつ頃完成できそうだ?」

「そうだな...設計図もあるし、元もあるし....大体明日までには完成しそうだな」

切嗣「明日?大分早いな」

「まぁね家は速さがもっとうだからね」

切嗣「そうか、ならば頼む」

切嗣「また、明日取りに来る」

がちゃ

スレイヴ「ふふっ一件目でまさか見つかるとはな」

スレイヴ「運が良かったか」

切嗣「あぁ、そうだな」

切嗣「(.......いいや、これはどう考えてもおかしい)」

切嗣「(商談が上手く行きすぎている気がする)」

切嗣「(と言うよりこの商談.....何か変だ)」

切嗣「(いや、確かに無償で銃を作ってくれるのは有難い)」

切嗣「(だが、発注した理由を聞かない?)」

切嗣「(いや、どう考えても変だろう)」

切嗣「(オリジナルの銃があるなら、わざわざ発注する意味もないそれなのに)」

切嗣「(わざわざ、発注するだと?作ったこともない武器屋の店で?)」

切嗣「(これは、どう考えても訳アリだろ?ならば普通なら問い詰めてでも聞くはずだ)」

切嗣「(それをしなかった......)」

切嗣「(...........ここは本当に過去か?)」

切嗣「(いや、ここがもし1930年のドイツだとするなら....あんな態度を示すだろうか?)」

切嗣「(何か....何かおかしい)」

お昼ご飯の為少し休憩します。

再開します。

スレイヴ「おい、主」

切嗣「はっ」

スレイヴ「どうした?」

切嗣「いや.....少し貴様に尋ねる事が出来た」

スレイヴ「ん?」

切嗣「ここは、西暦何年の何月何日だ?」

スレイヴ「おかしな事を聞く」

切嗣「いや、いいから言ってくれ」

スレイヴ「西暦1990年4月5日だが?」

切嗣「なに?!」

切嗣「ま....待て!!」

スレイヴ「どうした?」

切嗣「いや...ここは西暦1930年12月7日のドイツじゃないのか?」

スレイヴ「何を馬鹿な事を言っている?ここは、西暦1990年4月5日の西ドイツだぞ?」

切嗣「どういう事だ?!」

スレイヴ「いや、私こそそれを言いたいのだが?」

切嗣「だが、貴様は聖杯を破壊しに来たのだろう?!」

スレイヴ「そうだが?」

切嗣「ならば、聖杯戦争が勃発するはずの西暦1930年ではないのか?!」

スレイヴ「???何を訳の分からないことを言っている」

スレイヴ「西暦1990年4月5に飛びアインツベルン事態を壊滅させることが目的で有ろう?」

切嗣「は?!何を言っている?!それは間違った情報なんじゃないのか?!」

スレイヴ「いや、あっている筈だ」

スレイヴ「あの時、確かに、私はそう聞いた」

スレイヴ「貴様こそ、間違っているのではないか?」

切嗣「なに?!」

切嗣「だが、さっき聖杯戦争参加者が、と言った時納得しただろ?!」

スレイヴ「あぁ、そうだな」

スレイヴ「だが、あれは第四次聖杯戦争参加者に、貴様が何らかの施しをして襲われる可能性が有るからではないのか?」

切嗣「いや全然意味合いが違う!!」

切嗣「僕は第三次聖杯戦争で聖杯戦争が始まって敵サーヴァントに襲われる事になるから

切嗣「警戒をしていたのだぞ?!」

切嗣「それに、僕はシュレイドの家から確かに逃げていたはずだ?!」

スレイヴ「シュレイド?」

切嗣「あぁ、シュレイド・コール・カストールという男だ」

スレイヴ「な?!貴様何故その名を知っている?!」

切嗣「いや...知っているも何も彼と共闘関係を結んだんだ」

スレイヴ「結んだ?!馬鹿な!!そんな書物一つたりともなかったぞ」

切嗣「どういう事だ?」

スレイヴ「少し...話す必要がありそうだな」

スレイヴ「ここでは、流石に不味い話だ」

スレイヴ「あの、廃墟に戻り話そう」

切嗣「あぁ」

数分後

スレイヴ「では、話すとするが取り敢えずシュレイド・コール・カストールという男について私が知っている情報だけを話してやろう」

切嗣「あぁ」

スレイヴ「まず、シュレイド・コール・カストールという男この男は存在しない」

切嗣「存在しない?」

スレイヴ「うむ、そもそも此奴だけは異端なのだ」

切嗣「....」

スレイヴ「自分ではシュレイド・コール・カストールと名乗ってはいるが」

スレイヴ「本当の名は.......いや真名は...ギリシア神話の英雄カストル」

切嗣「なに?!」

切嗣「カストルと言うとふたご座のあのカストルか?!」

スレイヴ「あぁ、そうそのカストルであっている」

切嗣「馬鹿な....何故そんな奴が....」

スレイヴ「それは、簡単な事であろう」

スレイヴ「英雄が現世に舞い戻るにはたった一つしかあるまい?」

切嗣「....受肉...か」

スレイヴ「その通り、奴は第二次聖杯戦争で受肉している」

切嗣「だが、あの戦争に勝者は....」

スレイヴ「無論いない」

スレイヴ「あの戦争では全てのマスターと、サーヴァントが絶滅しているのだ」

スレイヴ「そう...確かに受肉をした奴以外はな」

切嗣「受肉をすればサーヴァントとして死んだも同然...成る程...」




スレイヴ「そうだ」

スレイヴ「その為奴も死んだと同意義となる」

スレイヴ「だが、その後の行動が問題となったのだ」

切嗣「行動?」

スレイヴ「奴があろうことか貴様も知っていると思うが、第三次聖杯戦争に参加したのだよ」

切嗣「それが何故問題だったんだ?」

スレイヴ「禁忌なのだよ本来」

スレイヴ「受肉したサーヴァントが聖杯戦争事態に参加することが」

切嗣「...何故だ?」

スレイヴ「サーヴァントが8人になってしまうからだ」

切嗣「8人に?其れの何が悪い?」

スレイヴ「聖杯とは本来中身を得るために7体のサーヴァントを選別するであろう?」

切嗣「あぁ」

スレイヴ「だが、これは別の言い方をすれば7体のサーヴァントしか選別できないという事でもあろう?」

切嗣「そうだな...」

スレイヴ「これは聖杯の器の限界が7体までという事でもあろう」

切嗣「ん...という事は...8体目を入れると...」

スレイヴ「そう、気づいたか」

スレイヴ「中身が溢れ出すのだ」

切嗣「そうなると...聖杯が起動しなくなる....」

スレイヴ「そうだ」

切嗣「ならば...何故彼は、聖杯戦争へ参加したんだ?」

スレイヴ「それは、私にも分からない」

スレイヴ「何分私の知識も父上の書物から読み漁ったものでな...」

スレイヴ「ただ、言えるのはその後カストルは聖杯戦争に参加したという記録自体が抹消される事になったのは確かだ」

スレイヴ「だから、バレれば自分に取って不利な共闘関係などそもそも組むはずはない筈なのだが...」

切嗣「.....」

スレイヴ「それは本当にカストル本人だったのか?」

切嗣「いや、分からない」

切嗣「ただ...彼はそう名乗っていた」

スレイヴ「まぁ、後にも先にもシュレイド・コール・カストールなどカストルしか居ないわけなのだがな...」

切嗣「......」

スレイヴ「それで、どうするのだ?」

切嗣「どうするとは?」

スレイヴ「いや、貴様はどうやら時代を間違えてしまっているようだから帰るのか?」

スレイヴ「そう聞いているのだ」

切嗣「あぁ、そうする」

切嗣「いいや、そうしなければならない」

スレイヴ「なれば」

スレイヴ「私も、ついていこう」

切嗣「貴様が?どういう風の吹き回しだ?」

スレイヴ「単純に気になっていた物語の続きが見れるのが一つ」

スレイヴ「私の聖杯を壊すという願望を叶えるのが一つ」

スレイヴ「そして、なにより深い絶望を見る事が出来そうなのが一つだふふふ」

切嗣「流石、といった所か」

切嗣「ん...だが、神話の英雄で思い出したが」

切嗣「貴様、サーヴァントはどうした?」

スレイヴ「サーヴァント?アサシンの事か?」

切嗣「いいや、アーチャーの方の事だ」

スレイヴ「アサシンは兎も角、アーチャーのサーヴァント?私は知らないぞ?」

切嗣「知らない?英雄ギルガメッシュと言ってもか?」

スレイヴ「あぁ知らない」

スレイヴ「私が契約したサーヴァントはアサシン以外にいない」

切嗣「(契約していない?それだと、話が矛盾して....)」

切嗣「....確認する」

切嗣「貴様のアサシンの真名は何だった?」

スレイヴ「?ハサン・ザッバーフだが?」

切嗣「.....確信した」

切嗣「成る程...色々矛盾していると思っていたが」

切嗣「言峰綺礼...お前どうやら僕の知っている世界の言峰綺礼ではないらしいな」


スレイヴ「ほぉ...その根拠は?」

切嗣「簡単な事だ、いいや...こんな単純な事に気づけなかったと言うべきだな」

スレイヴ「?」

切嗣「そもそも、言峰綺礼が僕に友好的で有る筈はないんだよ」

スレイヴ「どういう事だ?」

切嗣「お前と僕は一度戦っているな?」

スレイヴ「そうだな」

切嗣「その時に、僕に貴様はこういったんだ」

切嗣「聖杯が要らぬならよこせ、私にはアレが必要だと」

切嗣「あの中身を知っていてもなお欲しいと思っていたのだ」

スレイヴ「私が?そんな事を?ふっふふ」

切嗣「だが、今の貴様は欲するどころか壊すと、まぁ完全に矛盾しているんだ」

切嗣「おかしいとは思っていたよ」

スレイヴ「ふふふ確かにおかしいな」

切嗣「まぁ、だが本質的には似ているから、多少の解釈の違いだろうくらいには思っていたが...」

切嗣「さっきの、アサシンのサーヴァントの名、アーチャーを知らないと言っている事から確信した」

切嗣「貴様は、言峰綺礼であるが、言峰綺礼とはまた別の言峰綺礼だ」

切嗣「まぁ...いうなれば言峰綺麗というところか」

休憩します。17時になったらまた投下します

おつ

眠くなっているので恐らく今日最後の投下になります。それでは投下していきます。

スレイヴ「ん?どういう事だ?」

切嗣「言峰綺礼の綺礼という字があるだろ?」

スレイヴ「あぁ成る程、そこを”礼”この字に変えたのか」

切嗣「いや、”麗”こっちの字なのだが?」

切嗣「まさか...」

スレイヴ「ん?あぁそうだぞ私の字は元々綺麗だ」

切嗣「...(こんな事ならもっと早くに確認しておけばよかったな)」

スレイヴ「どうかしたか?」

切嗣「いいや...それなら別に何も言う事はない」

スレイヴ「分かった....」

切嗣「(さて...ここからどうするか...)」

切嗣「(まさか、あの時間探索が使えていたとは驚きだが)」

切嗣「(飛ばされ過ぎている)」

切嗣「(と言うよりこれは、別世界へ移動したと言うのが正しいのか?)」

切嗣「(...まだ一応この時間探索について調べていた方がいいかもしれないな...)」

切嗣「(不明な部分が多すぎる...)」

切嗣「(取り敢えず武器が明日完成するまでに、次の行動は明確にしなければな...)」

と言う訳で今日の投下は終わりです。また、明日投下します

おつーな

投下していきます

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セイバー側

キャスター(前)「やばいやばいやばいやばいやばいイヒヒ」

キャスター(右)「不味い不味い不味い不味い不味いねぇ」

キャスター(左)「怖い怖い怖い怖い怖い怖いねぇ」

キャスター(前)「アレは何イヒヒ」

キャスター(右)「之は何ねぇ」

キャスター(左)「アイツは何ねぇ」







剣「ひ.....ひははハハハハハハハハ」

キャスター(前)「狂ってるイヒヒ」

キャスター(右)「ねじが飛んでいるねぇ」

キャスター(左)「頭がいかれているねぇ」

剣「うひうひひひっひひゃははははは」

ドン!!

キャスター(前)「ひ....また....」

キャスター(前)「周囲...遮断式」

キャスター(右)「時間変異」

キャスター(左)「停止!!」

剣「せ......」

剣「正義....正義正義正義正義正義正義正義正義正義正義正義」

剣「ひぃいいい私のセイギぃいいいいいいいいいい!!!!!」

剣「ああああ!!!」ガシッ

ぶんぶんぶんぶん

ドォン

ズォン

しゅぅ

キャスター(前)「こいつ、見境ないイヒヒ」

キャスター(右)「危ないねぇ」

キャスター(左)「近寄れないねぇ」

剣「きぃあああがぎゃあああああああ」

ドンドンドンドン

ドシュッ

剣「ヨコセエエエエエエエエエエエ」

キャスター(前)「うひ、来たイヒヒ」

キャスター(右)「早すぎるねぇ」

キャスター(左)「はや....」

ガシッ

キャスター(前)「あぎゃ」

キャスター(右)「うびゃ」

キャスター(左)「ぐびゃ」

剣「ひひひツカマエタ」

剣「アク....メぇ...」

剣「ひぁあああああああ.....」

キャスター(前)「な...何する気イヒヒ」

キャスター(右)「な...何をするねぇ」

キャスター(左)「な...何をしやがるねぇ」

剣「消スケス...ケスケスケスケスケスケス」

剣「ひひひ」ずぼっ

キャスター(前)「あ...がっ」

キャスター(右)「え?どうした前ねぇ」

キャスター(左)「え?どうなっているの前ねぇ」

剣「ひひひひひ....」ズぼぼぼぼぼ

キャスター(前)「....が...うが...かっ...が」

キャスター(右)「え?ねぇ」

キャスター(左)「え?え?え?ねぇ」

剣「あ...ミツケタ」すっ

キャスター(前)「か...っか?」

キャスター(右)「な....何をねぇ?」

キャスター(左)「何を見つけたねぇ?」

剣「にひぃ」

ずぼっ

キャスター(前)「.......あぎゃああああああああああああああああ」

キャスター(右)「前?!ねぇどうしたねぇ?!」

キャスター(左)「怖い怖い怖いねぇ」

剣「アー」

キャスター(右)「ひっ....し...舌を抜いているねぇ」

キャスター(左)「し...しかも....食べる気....ねぇ」

キャスター(前)「はふ....はぃふぃあぁ」

剣「ばぐっ」

キャスター(右)「ひ....ひぃっぃねぇ」

キャスター(左)「は....ひぃっぃねぇ」

キャスター(前)「ああ....はぁ....ああ....」だらーん

剣「ぐちゃぁ」

キャスター(左)「前?!前?!ねぇ!!」

キャスター(右)「え?え?ねぇ」

キャスター(左)「前が....前がやられたねぇ!!」

キャスター(右)「そ....そんな...ねぇ」

剣「はぁ.....」

キャスター(右)「はっ?!左!!左!!早く術を唱えるねぇ?!」

キャスター(左)「ひ....あ...う」

キャスター(右)「な.....なにをやっているねぇ?!」

キャスター(右)「は......早く撤退するねぇ?!」

キャスター(左)「は....あ....ああああ」

キャスター(右)「左?左?どうしたねぇ!?」

剣「ひひ」

キャスター(左)「あ.....ああいや...いやねぇ!!」

キャスター(右)「左!?どうした...どうしたねぇ?!」

剣「にひひひひひ」ずぼっ

キャスター(左)「あ........ああああ....ああ」

キャスター(右)「くっ!!こうなったら!!ねぇ」

キャスター(左)「あ....あああああ!!」

剣「きっひいひひひひ」

キャスター(右)「姿はなし、なしは姿」

キャスター(右)「消えるは理!!」

しゅん

剣「?????」

剣「がああああああああああ」

どんどんどん

キャスター(左)「た....助かったねぇ」

キャスター(右)「黙るねぇ」

キャスター(左)「え....ねぇ」

キャスター(右)「お前のせいで全滅だったねぇ」

キャスター(左)「ご....ごめんねぇ」

キャスター(右)「.....取り敢えずマスターのところに戻るねぇ」

キャスター(左)「わ....分かったねぇ」

シュン

少し休憩します。

おっつ

再開します

剣「うがああがああがががが」

どごん

剣「ガガガガガ」

バンバンバン

剣「ギギギギギ」

ごんっ

剣「がふっ.....」

剣「ふぅ...ふぅ.....はぁ...はぁ」

剣「あ...危なかった.....」

剣「もう少しで....また.....飲まれてしまう所で....したな...」

剣「ここに.....柱があって.....はぁ助かりましたな....」

剣「ふぅ...狂気に頼りすぎるのも余りよくありませぬな...」

剣「しかし召喚されて三度目でこうなるとは....」

剣「次、また使う時があればどうなる事か....」

剣「いえ...此れからは私自身の技量でどうにかせねば...」

剣「さて、ハハハ結局マスター殿が来る前に敵を撃退してしまいましたな」

剣「マスター殿の元に行くとしましょうか....」

シュッド

剣「(うーむ...ですが、あの魔女共、結局何がしたかったのですかな...)」シュッ

剣「(マスター殿を殺しに来た...にしては妙に適当でしたな..)」

剣「(サイコロ云々とか...)」シュッ

剣「(それに、戦うのが無理だと言っておりましたが....)」

剣「(一応マスター殿の耳にも入れて起きましょうかな)」シュッシュッ

剣「(うむ?あそこか)」

剣「マスター殿~」

切嗣「ん?セイバーか」

切嗣「今から急いで向かおうと思ったが」

切嗣「どうやら僕が行くまでもなかったようだな」

剣「はい!!マスター殿がくる必要はなかったですぞハハハ」

切嗣「そうか...ならよかった」

剣「それよりエミン殿はどうなされたのです?」

切嗣「あぁ、今医師に診てもらっている」

剣「それで、どうと?」

切嗣「まだ、分からないらしい」

剣「そう...ですか」

切嗣「ただ、一応薬はうって貰っているだろうから」

切嗣「あの状態のエミンよりはまだ、ましだろう」

切嗣「だが、だから安心できる物でもないが...」

剣「!!ネガティブな発言は駄目ですぞマスター殿」

剣「こういう時は嘘でも心配ないと言っておけばいいのですぞ」

剣「そうすれば、必ず治りますぞ」

切嗣「ああ...そうだな...ああ」

剣「....所で、マスター殿」

切嗣「ん?」

剣「あの襲ってきた敵についてですが」

切嗣「ああ、あの敵が?」

剣「まず、初めにあの敵は...」

切嗣「取り敢えず僕が思うにキャスターのサーヴァントだろ?」

剣「気づいておられましたか」

切嗣「まぁ...あんな魔術撃てそうな奴は限られてくるからな」

剣「成る程、流石マスター殿その通りです」

切嗣「それで?」

剣「あぁ、はい」

剣「それでですね」

剣「一応真名も判明しました」

切嗣「ふむ...で?何だったんだ?」

剣「真名は、マクベスの三人の魔女です」

切嗣「....マクベス...ギリシア悲劇.....その魔女三人衆だったか...だが」

切嗣「僕が声を聴いたときは一人の声だったが?」

剣「ええ、確かに一人ではあるのですが、顔が前、右、左についており」

剣「それぞれに、個性があるようでしたぞ」

切嗣「個性が?それは、全くの別人と考えてもいいぐらいのか?」

剣「はい、全くの別人でした」

切嗣「....そうか」

切嗣「ん....だが疑問があるな...」

剣「なんでしょう?」

切嗣「マクベスの三人の魔女は英雄ではないだろう?寧ろ反英雄だ...なのにサーヴァント...」

切嗣「おかしくはないか?」


剣「確かに...おかしいですな」

剣「.....嘘を教えられたのですかな...」

切嗣「恐らくそうだろう」

剣「ですが、薬は毒、毒は薬と言っておりましたが...」

切嗣「...ん、詳しく頼む」

剣「はい、あの時」

数分後

剣「と、言う事なのです」

切嗣「確かに、それは三人の魔女であると言えるな...」

切嗣「一体どういう事なんだ...」

切嗣「まぁいい、もう一度逢う羽目になった時にでも問い詰めてやろう」

切嗣「それで、もうその話は終わりか?」

剣「いえ、まだありまする」

切嗣「と言うと?」

剣「はい、あの魔女ども妙だったのです」

切嗣「妙だったとは大分大雑把だが、どう妙だったんだ?」

剣「ああ、すいませぬ」

剣「そのですね」

剣「奴ら、私が戦いを施すまで戦う事はできないとそんな妙な事を言ったり」

剣「マスター殿を追う訳でもなく寧ろ遊んでいたのです」

切嗣「....遊んでいた?どんな風に?」

剣「サイコロで、マスター殿に、正体について教えるか如何かとかです」

切嗣「サイコロ......」

剣「マスター殿?」

切嗣「いや、サイコロを使う意味を考えていたんだが...まぁいい」

切嗣「取り敢えずそれを報告してくれたのは有難い」

切嗣「作戦を立てる時にでも役立たせて貰う」

剣「はい、マスター殿のお役に立ててよかったです」

今日は此処までです。明日は用事が出来たのでお休みです。また、明後日投下します

おつーにゃ

すいません。遅くなりました。今日の投下は少ないですが投下していきます。

切嗣「さて、後はエミンの体調が回復することを祈るばかり...だな」

剣「はい......といきたいのですが」

剣「マスター殿何かお忘れになっておりませぬか?」

切嗣「ん?」

切嗣「僕が何か、セイバーにいう事でもあったか?」

剣「...はい」

切嗣「なんだ?」

剣「微力な魔力を警戒していた理由についてですが」

切嗣「微力な....魔力?」

剣「ええ」

切嗣「なんだ、それは?」

剣「?!」

剣「ま....マスター殿?」

剣「何を言っておられるのですか?」

切嗣「いや、僕はそんな事を警戒してはいなかったが?」

切嗣「お前の聞き間違いじゃないのか?」

剣「な.....」

スッ

剣「むぐっ」

切嗣「予定が変わった」ボソッ

切嗣「ここでは、駄目だ」ボソッ

切嗣「その事は、エミンの件が片付くまで口にするな」ボソッ

切嗣「いいな?」ボソッ

剣「はい」




スルっ

切嗣「それで?何だって?」

剣「いえ、微力な魔術の計画の理由でしたな...」

剣「似ていたので私の、聞き間違いだったようです」

剣「ハハハハ」

切嗣「やはりな」

切嗣「はぁ...もう少し僕の相方と言うならばしっかりしてもらいたいものだ...」

切嗣「だが、それならば覚えがあるぞ」

剣「そ...そうでしたかハハハ」

剣「(何故に相方と言うのでしょうか?)」

???「.........」コツコツコツコツ

-----------------------------------------------------------------
切嗣側

切嗣「スレイヴ」

スレイヴ「ん?出来たか」

切嗣「あぁ、これが此れからの予定表だ」

スレイヴ「ほう...」

切嗣「まず、初めに此れから貴様の出来る事を確認する」

スレイヴ「今更....それは何故だ?」

切嗣「聖杯によりサーヴァントと殆どと言うより同一化した人物など稀だ」

切嗣「出来る幅が恐らく広がっているだろうから」

切嗣「その確認のためだ」

スレイヴ「なるほどな」

切嗣「そして、その次の行動は製作を昨日頼んだ店へ行き武器を受け取る」

スレイヴ「妥当だな」

切嗣「ああ」

切嗣「そしてその次に、時間転移の魔術を試す」

スレイヴ「む?試す?」

スレイヴ「使う..ではなくか?」








切嗣「ああ、今回はあくまでも”試す”だけだ」

切嗣「転移魔術を使った後は即座にこの時間へ戻る」

スレイヴ「それでは成功したか如何か分からぬのではないのか?」

切嗣「いや、分かる」

スレイヴ「根拠となるものは?」

切嗣「部屋だ」

スレイヴ「部屋?」

切嗣「あぁ恐らく転移が成功するならば確実にシュレイド.....いいやカストルと言った方がいいか」

切嗣「彼の家の自室に飛ばされる筈だ」

スレイヴ「...それは何故だ?」

切嗣「分からない」

切嗣「ただ、二回とも僕はその部屋に飛ばされている」

切嗣「二回目のは余り確信的ともいえないが」

切嗣「一回目の時は、日本のマンションからであったため」

切嗣「恐らくだが、あそこにしか行けない何かがある」

スレイヴ「ほお....」

切嗣「まぁ、余り確信的ではないのでそれを試すと言った意味合いで試すと言う訳だ」

スレイヴ「なるほどな...」

短いですが今日は此処までです。明日か明後日にはまた、一気に投下していきます。それでは、また、明日投下します

おつおつ

すいません。頭痛が酷いので今日はお休みです。明日はちゃんど投下します。申し訳ないです

お大事に~

昨日は申し訳なかったです。それでは予定通り今日は投下していきます

スレイヴ「それで?そこからどうするのだ?」

切嗣「そこから先の予定は、まだ立ててはいない」

スレイヴ「なにゆえに....だ?」

切嗣「あぁ、そうだな...」

切嗣「....まぁ..実のところそこから先を考えてもいるんだが」

切嗣「転移の魔術が余りにも不確定要素が多すぎるんでな」

切嗣「この魔術をある程度理解した上で其処から先の行動を本格的に明確化させたいと考えているんだ」

スレイヴ「ふむ....」

切嗣「恐らくそうしなければ、いざと言う時に又変な時間へ飛ばされてしまう」

切嗣「そうなると又作戦を最初から練り直す必要があり、いつまでも聖杯へ辿り着けないと言う状況が生まれる」

切嗣「之だと余りにも非効率的すぎると考えてね」

切嗣「そこから、先は転移の魔術を理解した上で立てると言う結論に至ったんだ」

スレイヴ「ふ...まぁよかろう」

スレイヴ「どの道、聖杯まで辿り着けるのならできれば早い方がいいのでな」

スレイヴ「その予定でいこうではないか」

切嗣「あぁ、では早速だが、貴様の出来る事を確認しておこう」

スレイヴ「よかろう」

スレイヴ「で、私は何をすればいい?」

スッ

スレイヴ「ん?なんだそれは?」

切嗣「弾丸だ」

スレイヴ「見れば分かる」

スレイヴ「それはどんな弾丸なのだと聞いているのだ」

切嗣「いや、普通の弾丸だよ」

スレイヴ「ほぉ...で?その普通の弾丸とやらでどうすると?」

切嗣「打ち抜く」

スレイヴ「打ち抜く?」

切嗣「あぁ、この弾丸をこの銃に詰めて貴様を本気で殺しにかかる」

切嗣「言わいる模擬戦と言う奴だ」

スレイヴ「ふふ...模擬戦と言うには随分物騒だが?」

切嗣「サーヴァントに成れたお前ならば余裕だろう」

切嗣「サーヴァントは一般人の理屈を遥かに超えている奴らだ」

切嗣「そんな、者に成れたのならば実弾を使っても傷一つつくことなく、僕を圧倒出来る筈だろう?」

スレイヴ「まぁ、確かにそうであるな」

切嗣「だから、僕は貴様の出来る事を見分ける為、実践方式で本気で貴様を殺す為だけに動く」

切嗣「ただし、余り貴様はやりすぎるな」

切嗣「そうすると僕が本当に死んでしまいそうなんでな」

スレイヴ「ふっよかろう」

切嗣「では...そうだな」

切嗣「ここらじゃ不味いだろうから」

切嗣「どこか、広い場所を知らないか?」

スレイヴ「広い...場所か」

スレイヴ「ふむ.....そうだな」

切嗣「........」

スレイヴ「一つだけ思い当たるな」

切嗣「何処だ?」

スレイヴ「ふっ...取り敢えず今から連れて行ってやろう」

スレイヴ「ついてこい」

切嗣「あぁ」


数分後

スレイヴ「とまれ」

スレイヴ「ここだ」

切嗣「ここは?」

スレイヴ「何、只の戦場跡地だ」

スレイヴ「珍しくもあるまい」

切嗣「...確かにな」

切嗣「それじゃ...早速だが時間もない始めるとするか」

スレイヴ「よかろう」

切嗣「取り敢えずルールを決めておくが、僕の弾丸が全てなくなったらやめてくれ」

切嗣「それまでは、兎に角敵だと思ってくれても構わない」

スレイヴ「了解した」

切嗣「よし、では....いくぞ」

カチ バンッ

カキン

スレイヴ「ふふっ」

切嗣「(やはり、弾丸は手刀ではじくか)」

切嗣「(同じだな)」

切嗣「(だがこれでは、真正面からまともにやり合っても全て手刀で全て弾かれて弾丸の無駄になる)」

切嗣「(ならば)」

スレイヴ「.......」

切嗣「(タイムアルタースクエアアクセル)」

スウウウ

スレイヴ「ふぅ.......」

切嗣「(ん....まさか...こいつ)」

スレイヴ「ふっ」ガシッ

切嗣「ぐっ......」

スレイヴ「遅いぞ?」

ドォン

ヒュー

どごん

切嗣「ぐっふっ」

切嗣「(四倍速についていっている)」

切嗣「(いや、理論から考えれば当たり前だ)」

切嗣「(既に、奴は生身であっても三倍速についてこれたんだ)」

切嗣「(サーヴァントになった今4倍速になったくらいではついてこられて当たり前だ)」

スレイヴ「その程度で私の技量は測れるのかな?ふふ」

切嗣「あ....あぁ失策だったな」




切嗣「(次は...7倍速でやる)」

スレイヴ「ふふまさか、この程度で死にそうだとかは言いまい?」

スレイヴ「まだ、始まったばかりだぞ?」

切嗣「安心しろ、僕はこの程度で雄たけびをあげるほどやわじゃない」

スレイヴ「ならば安心した」

切嗣「(今だ)」

切嗣「(タイムアルターセププルアクセル)」

シュウウン

スレイヴ「ん?」

切嗣「(よし、これならば奴はおっては来ていない)」

切嗣「(今だ)」

カチッ バンッ

スレイヴ「体」

きんっ

切嗣「(なっ...)」

スレイヴ「力」

ドンっ

切嗣「(ぬっ?!)」

切嗣「(タイムアルターオクタプルアクセル)」

スレイヴ「ふふふ」

くねっ

切嗣「なにっ?!」

ドゴおおおおん

切嗣「くっ!!」

シュウウ

スレイヴ「今のはやりすぎたかな?」

切嗣「はぁ....はぁ」

スレイヴ「ほぉ...何とか避けたか」

切嗣「(今のは何だ....あんな技聞いたことはない)」

切嗣「(腕を反対方向に曲げるとは...)」

切嗣「(だが、まぁ今のやつは何でもありだ)」

切嗣「(一々こんなので驚いていたらもたないな)」

切嗣「(次は.....致し方ない)」

切嗣「(タイムアルターアクセルデサイレーション)」

シュゥ

スレイヴ「体」

切嗣「(またか...だがしかし)」

バンッ

スレイヴ「ふっ」

切嗣「.......」

ぬちゃ

スレイヴ「なぬ?!」

ふっ

切嗣「(くっ...避けられたか...だがこれならば効くな)」

切嗣「(加減速...)」

切嗣「(わざと加速させたようにみせ実はものすごく遅く動いている...)」

切嗣「(そうすることにより、相手に錯覚を起こさせ油断させることが出来るが)」

切嗣「(奴は、体に弾丸が食い込む前に瞬時の判断で避けた)」

切嗣「(やはり、生身の人間でなくなった事はたしかか)」

切嗣「(次の手....)」

スッ

スレイヴ「....」

切嗣「(?!こいつ?!)」

スレイヴ「殺生戒」

どずっ

切嗣「(タイムアルターオクタプルアクセル)」

ひゅっ

ずずっ

切嗣「(う....くっ避け)」

ガシッ

スレイヴ「越」

切嗣「お...」

ひゅうううううう

ドンドンドンがラララゴンっ

切嗣「か.....」

スレイヴ「ふぅ.........」

切嗣「は......」

スレイヴ「....ふふふふ」

切嗣「やり......すぎ......だ」

スレイヴ「ふふふつい熱が入ってしまったようだ」

切嗣「はぁ.....」

スレイヴ「だが、これに耐えれるとは貴様も只の人とはまた違うようだ」

切嗣「その....よう....だな!!」

カチッ

スレイヴ「!!」

切嗣「(遅い)」

ドォオオオン

スレイヴ「ぐおおおっ」

シュぅうううう

切嗣「.....」

スレイヴ「....ゴホッゴホッ」

スレイヴ「...弾丸しか使わぬのではないのか?」

切嗣「誰も、弾丸しか使わないとは言っていない」

切嗣「貴様を本気で殺しにかかるとしか言ってはいない」

スレイヴ「しかし、手榴弾とは...貴様本当に私を殺すつもりか?」

切嗣「言っているだろう」

スレイヴ「ふふふ全く容赦のない」

切嗣「それに、貴様もさっき僕を殺そうとしただろう」

スレイヴ「だが、死んではいないではないか」

スレイヴ「余りやりすぎるなと言うのは死なない程度であればよいと言う事であろう?」

切嗣「.........」

スレイヴ「.........」

切嗣「(タイムアルターノナプルアクセル!!)」

スレイヴ「越戒」

シュぅゥン

ガッ

切嗣「ふぅっ!!」

シュッ

スレイヴ「ふふっ」

ガッ

切嗣「くっ!!」

バンッ

スレイヴ「体」

きんッ

切嗣「(くそっ!!弾が弾かれる!!)」








切嗣「(ならば!!)」

切嗣「(タイムアルターダブルスタグネイト)」

切嗣「(物体へこれを掛ける!!)」

カチッ

スレイヴ「ふふっ」

バンッ

スレイヴ「体」

スレイヴ「ぬ?」

切嗣「はっ」

シュッ

スレイヴ「ふっ」

ドン

切嗣「ぐっ!!」

切嗣「(今だ、リリースアルター!!)」

シュるるっるる

グニュッ

スレイヴ「なぬぅ?!」

バシュッ

ドシッ

切嗣「ぐふぅうう!!」

スレイヴ「がうううう」

切嗣「はぁはぁ....」

スレイヴ「くぅ.....」

切嗣「.........はぁ....」

スレイヴ「ふぅ....」

切嗣「.....」

スレイヴ「.....」

切嗣「(決める)」

切嗣「(タイムアルターデキャプルアクセル)」

スレイヴ「戒越殺」

シュン

スッ

切嗣「.....」

スレイヴ「.......」






スレイヴ「ふっ.....」

カチッ

切嗣「(な?!)」

スレイヴ「鈍越!!」

切嗣「(しまっ....)」

スッ

切嗣「........」

スレイヴ「....弾切れのようだな」

切嗣「....のようだ」

スレイヴ「ならば終わりだ」

切嗣「........あぁ」

切嗣「終わりだ」

スレイヴ「ふふふ少しだけ楽しめたぞ」

切嗣「僕は、死ぬかと思ったがな」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつのん

投下していきます。

スレイヴ「ふふっしかし、あれ程の殺意でなければ私の実力など分かるまい?」

切嗣「結果的には....そうだったな」

切嗣「はぁ...僕の考えが甘かったよ」

ドスッ

切嗣「しかし....うぐっ...」

切嗣「やりすぎだろう...」

スレイヴ「それを言うならば、貴様もやりすぎだ」

スレイヴ「少しだけではあるが、私の肉体の中に弾丸の侵入を許してしまったぞ」

切嗣「ハッ...少しだけじゃないか...」

切嗣「僕は骨だぞ....」

スレイヴ「大丈夫だ、今の貴様は直ぐに完治する」

切嗣「そうだと...いいけどな」

スレイヴ「何、気にせずとも治らなければ、私が一日中看病してやる」

切嗣「..........それだけは勘弁して貰いたいものだ」


スレイヴ「捕まれ」

切嗣「ああ」

-----------------------------------------------------------------------------

セイバー側



剣「(結局あの後エミンお嬢様の容体の回復を待つことになり)」

剣「(寝泊まりをこの施設でするとの事になりましたが)」

切嗣「............」

剣「(....マスター殿一体何を警戒しておられるのか...)」

剣「(昨晩から一睡もしておりませぬ...)」

剣「(....少し心配ですな)」

剣「マスター殿」

切嗣「..........」

剣「マスター殿」

切嗣「........」

剣「.....」

剣「マスター殿!!」

切嗣「ん.....ああセイバーか」

切嗣「どう...した?」

剣「いえ、その...たいした用では無いのですが..」

剣「マスター殿一睡もせずして大丈夫なのですか?」

切嗣「...大丈夫だ...慣れている」

剣「そう...ですか」

切嗣「ああ...」

切嗣「.....そうだ...なぁ、セイバーついでだ」

切嗣「少し、話を聞いてくれ」

剣「え....ええマスター殿から話を切り出されるとは意外ですが」

剣「何ですかな?」

切嗣「......ある所に、全てに絶望した男が居た」

剣「はぁ....」

切嗣「その男は全てに願った」

切嗣「だが、この世の全てに裏切られ」

切嗣「全てを無くした」

剣「ふむ...」

切嗣「そんな男は、全てに抗うため」

切嗣「全てを救おうとした」

切嗣「だが、結局全てを救ったがその男は全てを救えなかった」

切嗣「なぁ、セイバー何故だと思う」

剣「ふーむ、なぞなぞですかな?」

切嗣「まぁ、そんな所だ」

切嗣「軽い気持ちで考えてくれていい」

剣「そうですな......」

剣「恐らくその男の思う救いとは違ったからでしょうな...」

切嗣「と言うと?」

剣「私の考える救いなのですが」

剣「本当の救いと言うのは実は自分自身の欲求が満たせた時に救いとなるのではないのかと考えるのですよ」

切嗣「....続けてくれ」

剣「はい」

剣「例えばですね」

剣「とある所に、瀕死の助かりそうもない兵が居たとします」

剣「その兵は、早く殺してくれと言ったとします」

剣「その時、殺すことが救いとなるのか、それとも殺さず最後の最後まで希望を持たせる事が救いとなるのか」

剣「これは、私は両方とも救いと取れるのですがその兵の言った言葉を尊重するのが救いだと思う人は」

剣「最後の最後まで希望を持たせて死なせたとき、これは救いではないと言うでしょう」

剣「反対もまた、然り」

剣「要は、これは自分自身の思った救うと言う欲が満たされたか、そうではないのかという事だと思うのですよ」





切嗣「だからセイバーはその男の思った救いが違うと、そういうのか」

剣「はい」

切嗣「.....そうか」

切嗣「なら、セイバー救いと正義は同一として、見てもいいと思うか?」

剣「...言っている意味が余り分かりませぬが」

剣「ですが、正義と言う者は救うという事でもありますので」

剣「根本的な意味合いでは同じですので同一とみても問題はありませぬが....」

剣「マスター殿どうしたのです?」

剣「調子でも悪いですかな?」

切嗣「あぁ...いや、今のうちに少し聞いておこうと思ってね」

剣「なぜです?」

切嗣「....多分、エミンの件が片付けばもうこんなにセイバーと話す時間もない」

剣「どういう事です?」

切嗣「.....すぐに分かるよ」

切嗣「エミンが治れば」

剣「はぁ....」

短いですが今日は此処までです。また明日投下します

おつーな

遅くなりましたが投下していきます。

剣「(....本当にマスター殿大丈夫なのでしょうか)」

切嗣「さて、話はもう終わりだ....」

切嗣「付き合ってもらって悪かったな」

剣「いえ、私はマスター殿のサーヴァントですので話を聞くのも私の務めです」

切嗣「あぁ..ありがとう」

剣「!!(マスター殿が初めて、私に感謝を!!)」

切嗣「ん?どうした?セイバー」

剣「....以外...でしたので」

切嗣「以外?」

切嗣「何がだ?」

剣「いえ、マスター殿が私に感謝を言って下さるのが...」

切嗣「あ....そうか」

切嗣「そういえば一度も、セイバーにありがとうなんて言った試しがなかったな」

剣「そうですぞ...マスター殿今の今まで感謝の一言もなかったのですぞ...」

切嗣「あぁ悪かったな...」

剣「.....(やはり、マスター殿....)」

剣「(寝不足で、少し頭がおかしくなっておるのですかな...)」

剣「(マスター殿が私に、感謝し、謝るなど....)」

剣「(それに先程から言っていることと言い....やはり少し休息を取ってもらわねば...)」

剣「マスター殿...」

切嗣「ん?」

剣「やはり、マスター殿少しでもいいので寝た方がよろしいかと思いますぞ」

切嗣「何を言っているセイバーさっき僕は慣れていると....」

剣「駄目ですぞ!!マスター殿」としっ

切嗣「な....なにを」

剣「ほれ!!もう既にマスター殿私が、後ろを押そうとしただけでも反応が遅れていますぞ」

剣「そんな調子では警戒どころから後ろから敵に襲われる只の木偶の坊と一緒ですぞ」

切嗣「そんな...事は...」

剣「駄目ですぞ!!マスター殿」

剣「今は、朝です!!夜よりは襲われる心配はありませぬ!!」

剣「少しでも休息をお願いしますぞ!!マスター殿!!」

切嗣「だが...」

剣「....(こうなれば致し方ありませぬ!!)」

剣「マスター殿すいませぬ!!」ドシッ

切嗣「うっ.......あ」

ガクッ

剣「マスター殿...今はゆっくりお休みしてください...」

すいません。今日はあまり進んでいませんが今日は此処までです。また、明日投下します

おつ

昨日はあまりにも進まな過ぎたので今日は多めに投下していきます。という事で投下していきます。

剣「さてはて....私は、外で見張りでもやっておきますかな....」

剣「(しかし、マスター殿の先ほどの話....)」

剣「(”救いは正義と同一とみなしてもいいか”...ですか)」

剣「(...まさか、マスター殿もう気づいていらっしゃるのですかな)」

剣「(エミンお嬢様に.....)」

剣「(いや、あり得ませぬな)」

剣「(流石にこんな短期間では...)」

剣「(それに...」

剣「(それだとすると、エミンお嬢様を助ける意味などありませぬしな)」

剣「(只の、偶然ですよな....)」

剣「(出来ればそう、あってほしいですな...)」





剣「(.....今度こそは、エミンお嬢様はいいえ....)」

剣「(我が元マスターは)」

剣「(本当の家族と、本当の愛情を得て)」

剣「(普通の女の子の様に)」

剣「(幸せに.......なるべきなのですから)」

---------------------------------------------------------------

切嗣側



切嗣「よし、それでは早速だがあの店へ行こう」

スレイヴ「ふふ、あの恰好をしなくて良いのか?」

切嗣「女装など二度とごめんだ」

スレイヴ「ふっふふ」

切嗣「取り敢えず時間がないんだ」

切嗣「早くいくぞ」

スレイヴ「分かっている」

数分後



ガチャッ

切嗣「......」

「お、いらっしゃい」

「今日は女装じゃないんだね」

切嗣「あのことは忘れろ」

「?あれは趣味じゃないのかい?」

切嗣「違う」

「あ....あーーそうか」

切嗣「なんだ?」

「ハハハハまぁ気になさんな」

切嗣「?」

「ハハハ」

切嗣「(目が笑ってないな)」

切嗣「まぁいい.....それで...出来たか?」

「あぁ、一応できてるよ」

切嗣「一応?」

「何分うちでは初めて作る銃だから」

「設計通りにはしてみたけど」

「これでいいのか分からないからね」

切嗣「あぁ、なるほどな」

「それじゃ裏から持ってくるから待っててくれ」

切嗣「分かった」

コツコツ

スレイヴ「ふふふ」

切嗣「何がおかしい」

スレイヴ「分かってはいないのだな」

切嗣「....何がだ」

スレイヴ「ふふふふ」

切嗣「....何がおかしいのか分からないが」

切嗣「余り、その笑いはやめろ」

切嗣「不気味過ぎて逆に怪しまれる」

スレイヴ「ふふふ」

スレイヴ「おかしいものに対して笑うなと言うのは無理だ」

切嗣「分かった...お前に対しては何を言っても無駄だと言う事が」

スレイヴ「今更であるな」

切嗣「(はぁ)」

コツコツ

切嗣「(来たか)」

「お待たせ」

切嗣「早かったな」

「まぁ探す手間はないからね...

「よっと」

ドンッ

切嗣「....これか....」

「あぁ一様設計図通り」

「ライフルの弾をくらいの大きさでも威力を殺さずに撃てる様にしてはみたけど...」

「持ってみてくれ」

切嗣「......」スッ

ズシッ

切嗣「少し重たいな...」

「やっぱりそうかい」

切嗣「だが...」スッ

「ん?何だい?その弾は」

切嗣「特注品だ」

「ほぉ.....」

スッガチャン

切嗣「........」スッスッ

「どうなんだい?」

切嗣「...充分だ」

「ほぉ」

切嗣「このくらいの方が僕には撃ちやすい」

「そうか、ならよかった」


切嗣「ああ、それでお代は」

「あぁ構わないよ」

切嗣「(やはり、その反応か)」

切嗣「良かった」

切嗣「心変わりしてないようで」

「ハハッ大丈夫さ」

切嗣「なら、失礼するよ」

「あぁ、また来てくれよ」

切嗣「あぁ」

ガチャン

切嗣「......」

スレイヴ「どうした?また疑問な事でもあったか?」

切嗣「いや....何でもない」

切嗣「帰るぞ」

スレイヴ「あぁ」

切嗣「(....やはりここは、別の世界だな)」

数分後

廃墟

切嗣「...さて、では問題はここからだ」

切嗣「転移魔術を使う訳だが」

切嗣「お前は、どうやって僕についてくる?」

スレイヴ「どうやって?と言うと?」

切嗣「いや、この魔術その場所へ思った場所へ行くだろ」

切嗣「それで、お前は場所を知らないのに、どうついてくるのか疑問だ」

スレイヴ「あぁ..その点か」

スレイヴ「ふふっ大丈夫だ心配はいらない」

切嗣「ならいいが」

切嗣「それでは....と」

スラららら

スレイヴ「ほう...主は砂時計の砂か」

切嗣「ん?その言い方だと」スラッスラッ

切嗣「まるで、お前は砂時計の砂で魔方陣を描かない見たいな言い方だな」

スレイヴ「あぁ、その通りだ」

切嗣「...どういう事だ?」スラッスラッ

スレイヴ「ふふっ、それは秘密と言う奴だ」

切嗣「(まぁいいか...どうやって来ようとも兎に角この魔術さえしれればいいのだから)」

切嗣「よし、出来た」

スレイヴ「ほぉ随分綺麗に書くのだな」

切嗣「まぁな」

切嗣「雑に書いて失敗でもしたら不味いからな」

スレイヴ「そうか」

切嗣「よし、では行くか」

切嗣「ハァああああ」

シュぅううん

切嗣「....(失敗しないでくれよ)」

ドドドドド

切嗣「くぅ....う」

ドドドドド

切嗣「(シュレイドの家へシュレイドの)」

ドドドン

切嗣「ぐぅぅ....!!]

シュィン

スレイヴ「........」二ぃ

-------------------------------------------------------
「やめて」

「イヤアああ」

「もう、これで」

「今回も」

「アアアア」

「どうしてだああああああああ!!!!」

「僕が、僕のせい、なのか」

「あ」

----------------------------------------------------------

?????

切嗣「っは!!」

切嗣「今のは...なんだ?」

切嗣「アレは、僕だったのか?」

切嗣「....それに、ここは何処だ?」

切嗣「(シュレイドの家....にしては、大分殺風景な場所だが...)」

切嗣「(だが、成功したのは分かる)」

シュぅン

スレイヴ「ふっ...ここが主の言う家か?」

切嗣「....いや、分からない」

スレイヴ「分からない?」

切嗣「あぁ、ここはシュレイドの家にしては余りにも....物がなさすぎる...」

スレイヴ「ならば失敗か?」

切嗣「いや、少なくとも成功はしている」

切嗣「あの廃墟ではないからな」

スレイヴ「のようだな」

切嗣「(だが、時代と場所が分からない)」

切嗣「.....早速だが、予定変更だ」

スレイヴ「やれやれ、早速か」

切嗣「ここがシュレイドの家かどうか分からないんだ」

切嗣「取り敢えずその確認をする為この家の探索をしたい」

スレイヴ「分かった」

コツコツ

コツコツ

切嗣「(...しかし、さっきのは何だったんだ..?)」

切嗣「(今まで、あんな事なかったが....)」

切嗣「(...本当、この魔術よく分からないな...)」





用事があるので今日は此処までです。また、明日投下します

おつでおま

遅くなりましたが投下していきます。

ガチャッ

切嗣「(....部屋が3つに....下の階もあるのか)」

切嗣「....」

切嗣「スレイヴ」

スレイヴ「どうした?」

切嗣「手分けをしよう」

切嗣「お前はこの階を」

切嗣「僕は、下の階を探索する」

切嗣「今はこの家に誰もいる気配はないようだが」

切嗣「もしかしたら、この家の持ち主が帰って来るかも知れない」

切嗣「効率よくやろう」

スレイヴ「よかろう....」

スレイヴ「だが、一つ疑問がある」

切嗣「なんだ?」

スレイヴ「主は、そのシュレイドの事に知っているかも知れないが」

スレイヴ「私は、彼について一切知らない」

スレイヴ「探索すると言っても何を見つければ良いのだ?」

切嗣「そうだな.....取り敢えず日記か写真みたいなものを見つけてくれればいい」

切嗣「それだけで、判別は出来る」

スレイヴ「分かった」

切嗣「それじゃ、頼んだ」

スレイヴ「あぁ」

コツコツコツ

切嗣「(さて、下へ行くか)」

コツコツコツ

切嗣「(しかし....妙にこの家綺麗だな...)」

切嗣「(本当にシュレイドの家か如何か怪しいな...)」

コツン

切嗣「.....リビングか」

切嗣「暖炉に、椅子か」

切嗣「まぁ普通の家だな....」

コツコツ

切嗣「何か...めぼしいものは...」

キョロキョロ

切嗣「ん?」

切嗣「これは....本か?」

切嗣「...こんな椅子の上に...やはり誰か住んでいるなここは」

スッ

切嗣「一応どんな本か見てみるか...」

切嗣「題名は...」

切嗣「...人間の在り方を問う....?」

切嗣「著者は...不明?」

切嗣「中身は....」

ぺらっ

切嗣「人間とは苦しみによって生を実感できる」

切嗣「人間とは孤独になって初めて自分の行いを悔やむことが出来る」

切嗣「人間とは境地に立った時、憎み合い殺し合う」

切嗣「...何だこれは?」

切嗣「丸で人が、醜態な者で有るかの様に書かれている...」

切嗣「もう少しだけ、続きを読んでみるか...」

数分後

切嗣「....人間は罪である」

切嗣「人間の在り方は残虐である」

切嗣「.....嘘、暴虐、嫉妬、傲慢、狡猾、私利私欲」

切嗣「すべての人間に此れは備わっており」

切嗣「如何なる時でも常に何かしらのものを抱え、考えている」

切嗣「だがそれこそが、人間の在り方である」

切嗣「....ここで終わりか」

切嗣「この作者...何かの精神的な病気でも抱えているのか?」

切嗣「それとも、何か嫌な思い出でもあるのか?」

切嗣「書いていることが全て人と言う者を乏しめている物しかない」

切嗣「こんな本を、読むやつがいるのか?」

切嗣「....だが、現に此処にあると言う事は読むやつがいると言う事だが...」

切嗣「こんな本を読むやつという事は、相当性格がひねくれているか」

切嗣「それこそ、この作者の様な奴くらいだろうな...」

切嗣「....という事はどうやらこの家シュレイドの家ではないな」

切嗣「彼がこんな本を読むとは思わないし」

切嗣「なにより彼は僕と話している限り何か精神に問題を抱えている性格だったとは思いずらい」

切嗣「となると...また失敗したか...」

切嗣「やれやれ....」

今日は此処までです。また、明日投下します

乙ん

今日も投下していきます

スレイヴ「先程から、何をぶつぶつ独り言を言っているのだ?主」

切嗣「....いつからいた?」

スレイヴ「主が、彼が、云々言っている所からだ」

切嗣「つい今しがた言った事じゃないか」

スレイヴ「そういう事だ」

スレイヴ「今降りてきた所だ」

切嗣「そうかなら、」

切嗣「降りてきた...という事は何か見つけたのか?」

スレイヴ「あぁ、面白いものを見つけた」

切嗣「面白いもの?」

切嗣「この家の主人の日記とかか?」

スレイヴ「それよりも遥かに面白いものだ」

切嗣「(...此奴が面白がるという事は、全く面白くない物か....)」

切嗣「それで、なんだ?」

切嗣「何を見つけた?」

スレイヴ「これだ」スッ

切嗣「ん?なんだそれは?」

スレイヴ「手紙だ」

切嗣「手紙?それの何が面白いと言うんだ?」

スレイヴ「内容がな」

切嗣「内容?」

スレイヴ「まぁ読んでみるがいい」

切嗣「.....(一体どんな内容なんだ?)」

スッ

「親愛なる我が娘と、娘を匿ってくれている我が友人へ」

切嗣「...(娘?友人?何故抽象的に書いて名前を書いていないんだ?)」

「まず初めに、すまない」

「全てを押し付けてしまった」

「本当なら私一人で解決しなければいけなかったのに、無関係である君達に」

「解決してもらうほかなくなってしまった」

「本当はこんなつもりではなかった」

「君たちを守るつもりで、動いていたんだ」

「だが、あの破片を見つけてしまった」

「君たちに送ったあの破片を」

「あの破片はね万物につながっているものの破片だ」

「一度手にすれば所有者は全てを手に入れる代わりに全てを投げ出す覚悟をしなければならないんだ」

「その為、君たちが幸せに生きれるように、私は全てを捨てたのに」

「帰ってきたものは私が君たちの幸せを奪うという存在になるだなんてね」

「馬鹿な話だよね」

「救おうとして、逆に不幸にさせていくだなんて」

「笑える話さ」

「でも、結果的に君たちを苦しめてしまっているのだから笑えないか」

「すまない」

「さて、これ以上君たちに謝罪を言っているとこの手紙を送った趣旨がずれてしまいそうなので」

「本題に入るね」

「この手紙を送った理由なんだけど、手短に話すと」

「聖杯を......私を壊してくれ」

切嗣「.....」

切嗣「(聖杯の入れ物が聖杯を壊してくれだとどういう事だ?)」

「私はおかしくなってしまったんだ」

「恐らく誰かが違反をして別のサーヴァントを呼んだ影響だと思う」

「この手紙を書いている今でも何かを破壊したい欲求」

「全てを無くしたい欲求に駆られているんだ」

「更には、さっき人が死んだのに笑みが出て」

「人が悲しんでいるのに喜びが溢れてきたんだ」

「このままだと恐らく何か、よくない者に変わる気がするんだ」

「だから、頼む私を壊してくれ」

「決して何も私には望まないでくれ」

「決して私を生かそうなんて考」

切嗣「ん?」

切嗣「おい、この手紙途中で途切れているぞ?」

切嗣「このどこが面白いというんだ?」

スレイヴ「ふふっ一番最後の紙を見てみるがいい」

切嗣「(一番最後?)」

ぺらっ

「 衛宮切嗣」

切嗣「?!」

切嗣「な....なんだこれは?!」

切嗣「どうして僕の名前が?!」

スレイブ「ふふふふ面白いであろう?」



今日は此処までです。また、明日投下します

おっつ

最近夜遅くて申し訳ないです。投下していきます。

切嗣「面白いも何も...何故僕の名前が最後の紙に...」

スレイヴ「それは、知らぬが最後の紙に書くという事は」

スレイヴ「手紙を書いたことがない訳でもあるまい、分かるであろう?」

切嗣「署名、差出人の名前..」

スレイヴ「分かっているではないか」

切嗣「いや、だが...僕はこんな物を書いた記憶はない」

切嗣「それに、この筆記体....僕の筆記体とは全く違う」

切嗣「僕が手紙を出すときに書く筆記体はもっとこう滑らかだ...」

スレイヴ「ほぉ...ならば、主の名前を偽った誰かか」

切嗣「いや、ここは過去の筈だ」

切嗣「そんな筈は....」

切嗣「そうだ、そうだった忘れていた」

スレイヴ「ん?何をだ」

切嗣「今が西暦何年であるかを調べる事をだ」

切嗣「でないと正確に、思った過去へと戻れているかどうか、調べる事が出来ない」

切嗣「まず、そっちの確認を最優先するべきだったんだ」

スレイヴ「ほぉ」

切嗣「だが、余りにも検討違いの場所に出たせいで今の今まで忘れていた...」

スレイヴ「ならば、今から西暦を確認するのか?」

切嗣「あぁ、ついでにこの手紙がいつ書かれているのかも調べられる」

切嗣「今から西暦を調べよう」

スレイヴ「ならば、問題はない」

切嗣「?どういう?」

スレイヴ「その手紙の封筒の裏に西暦と日付けが書いてあった」

切嗣「そうか、いやだが今の西暦が見れなければ...」

スレイヴ「それも問題はない」

スレイヴ「この手紙は机の上に置いてあった」

スレイヴ「恐らくその手紙はここの主人が書いている途中の手紙だ」

スレイヴ「封筒に西暦日付けが書いてあったのから察するに今から出すために書いていたが用事があって抜け出した」

スレイヴ「恐らくそんなところの手紙だ」

切嗣「(....なら、大丈夫か)」

切嗣「そうかなら教えてくれ」

切嗣「その封筒に書いてあった西暦を」

スレイヴ「その前に、一応教えて貰いたい」

スレイヴ「主の思った戻ろうとした年は何年だったのだ」

切嗣「あぁ、そういえば言うのを忘れていたな」

切嗣「西暦1930年12月5日だ」

スレイヴ「ほぉ何故だ?」

切嗣「今はそんな事はどうでもいいだろ」

スレイヴ「何か言いたくない事でもあると?」

切嗣「いいや、言いたくない事はないが此処でわざわざ言う必要もないだろ」

スレイヴ「まぁ確かにそうだな」

切嗣「それより、早く西暦を教えてくれ」

切嗣「ここの主が帰って来てしまうだろ」

スレイヴ「あぁ分かっただが、戻ったら理由を聞かせては貰えぬか?」

切嗣「......」

切嗣「(こいつ何でこんなにもあの時に戻る理由を聞きたがるんだ?)」

切嗣「分かった教えてやるから西暦を教えてくれ」

スレイヴ「よかろう」

スレイヴ「封筒に書いてあった西暦1930年12月7日だ」

切嗣「....(2日後...丁度あの日か....)」

切嗣「ならば、僕を偽ろうとしている人物は....」

スレイヴ「誰だ?」

切嗣「シュレイド.....なのか?」

スレイヴ「なのか?とは」

切嗣「いや.....彼はお前が言った限りでは受肉したサーヴァントだろ?」

切嗣「だが、この手紙には聖杯で有ると書いてある...」

切嗣「矛盾していないか?」

スレイヴ「確かに...矛盾しておるな」

切嗣「ならば、誰が...僕の名前を...」

スレイヴ「他に心辺りはないのか?」

切嗣「....いや、ない」

切嗣「名前など彼以外に教えてはいないし」

切嗣「ましてや、敵なんかにも教えてはいない...」

切嗣「考えられる人物が彼しか.....」

ガチャッ

切嗣「!!」

切嗣「しまった...もたもたしていたかここの主が帰って来てしまったか」

切嗣「おい、隠れるぞ」

コツコツ

スレイヴ「いや、これはチャンスではないか?」

切嗣「何を言っている」

コツコツコツコツ

スレイヴ「ここの主人を知れるのだ」

スレイヴ「その手紙を誰が書いたかはっきりさせるためにも顔を見ても良いのではないか?」

切嗣「何を馬鹿な事を言っているんだ」

コツ

切嗣「もし、僕たちと敵対している人物だったら..........」

???「あ..........え」

今日は此処までです。又明日投下します。

おつーにゃ

投下していきます

白いワンピースの服をきた女「誰よ!!あなたたち!!」

切嗣「な......」

切嗣「(シュレイドのサーヴァント?!)」

切嗣「何故おま....」

スレイヴ「これはこれはすまないご婦人」

切嗣「お.....」

スレイヴ「他の家と間違ってしまったようで...」

切嗣「.....」

白いワンピースの服をきた女「すまない?!何を言っているの!!勝手にこのメルトル・コール・カストールの家に入り込みやがって!!」

メルトル「汚いけがわらしい奴らめ!!!」

スレイヴ「いや、であるから」

メルトル「今すぐでていけ!!!出ないとお前たちも私の拷問にかけて、まともに生きていけない体にしてやるぞ!!」

スレイヴ「分かった、分かった」

メルトル「それなら」

スレイヴ「だが、その前に...」

メルトル「なによ!!」

ドスッ

メルトル「うっ.....」

バタン

スレイヴ「ふぅ...これで少しは静かになったな」

切嗣「.....その言い方だと丸でまだ、何かうるさい者でもある言い方だが?」

スレイヴ「いやなに、こやつのこの格好が私にとっては煩わしいのだよ」

切嗣「それはどういう...」

スレイヴ「....何、ただ私の妻に似ていただけの事」

切嗣「何故妻が煩わしい?」

スレイヴ「そんな事はどうでも良いだろう」

スレイヴ「それよりも先ほど貴様はこの婦人に何やら思い当たるものがあるようだったようだが?」

切嗣「(...模索は出来無さそうか)」

切嗣「あぁ、少し僕の知っている奴に似ていてな」

スレイヴ「それは?」

切嗣「すまないがそいつの名前は知らないし、何者かも知らないんだ」

切嗣「何も言える事は無い」

切嗣「だが、この婦人の容姿に似た奴だ」

スレイヴ「ほぉ...ならばそいつが、この婦人である可能性は?」

切嗣「無いともいい切れないが」

切嗣「あるとも言えない」

切嗣「奴はこんなにもヒステリックになるような奴では無かったんでな」

切嗣「(それに、奴はシュレイドのサーヴァントだしな)」

スレイヴ「ならば何故こやつが貴様の名前を知っているのだろうな」

切嗣「さぁな」

切嗣「だが、起きたときにでも聞いてみればいいさ」

スレイヴ「無抵抗に聞いてくれるとは思わないが?」

切嗣「魔術で縛りあげれておけばいいだろう」

切嗣「いずれ目が覚めた時にでも聞き出してやろう」

スレイヴ「良いだろうだが、」

スレイヴ「主は拘束魔術など使えたか?」

切嗣「いや、使えない」」

スレイヴ「ならば、誰が?」

切嗣「とぼけるな」

切嗣「お前が使えるだろ」

切嗣「優秀な魔術師なのだから」

スレイヴ「ふふっ」

切嗣「笑ってないで、いいから早く使ってくれ」

切嗣「このタイミングで目が覚めでもしたら厄介な事この上ない」

スレイヴ「ふ...分かっている」

スレイヴ「リストレイン」スッ

キュゥシュルルル

メルトル「っ......」

スレイヴ「これで良いだろう」

切嗣「それじゃ、此奴が目覚めるまでここで見張っててくれ」

切嗣「僕はもう少しこの家を探索してくる」

スレイヴ「何故...今さらまた探索する必要がある?」

今日は此処までです。また、明日投下します

投下していきます

スレイヴ「こやつが居るのだ」

スレイヴ「わざわざ又、この家を探索する必要もあるまい」

切嗣「いや、聞くときに口を滑りやすくするようにこの家から何か気になるものが他にあったら」

切嗣「誤魔化そうとした時にそれを提示してやろうと思ってな」

切嗣「先ほどの、あの具合からだと中々教えてはくれないだろうしな」

切嗣「まぁ...もしそれでも口を割らないようだったら最終手段でこの自白剤を使うが」

スレイヴ「ほぉ...自白剤を持っていたか」

切嗣「あぁ、一様な」

切嗣「(シュレイドの家に居た時に彼の道具を使って作った効き目は余りよくない自白剤だがな)」

切嗣「それで、分かってもらえたか?」

スレイヴ「あぁ...分かった」

スレイヴ「私がこの婦人を見ておいてやろう」

切嗣「あぁ、頼んだ」

切嗣「もし、僕が戻ってくるまでに目覚めたら僕を呼んでくれ」

スレイヴ「言わずとも知れている」

スレイヴ「早く行ってくるがいい」

切嗣「あぁ」スッ

コツコツコツ

切嗣「(さて、探すか)」

----------------------------------------------------------------------

セイバー側

夕方

剣「(あれから、全く敵に襲われる気配はありませんでしたな...)」

剣「(しかし、もうそろそろ夜)」

剣「(そろそろ、マスター殿を起こしにでも行きますかな)」

剣「(流石に夜まで寝せるのは不味いでしょうしな)」

スッ

ヒュン

剣「マスターど」

切嗣「......」

剣「起きておられましたか」

切嗣「ああ、ついさっきな」

剣「(それならわざわざ起こしに来る必要もありませんでしたな)」

切嗣「しかし....お陰様でこんな時間まで寝れたよ」

剣「すいませぬマスター殿.....」

剣「しかし分かってください私はマスター殿の」

切嗣「分かっている」

切嗣「セイバーが僕の為にやってくれた事ぐらい」

切嗣「だが、次からはこんな場所で急にやるのは辞めてくれ」

切嗣「あの状態だったらいつ襲われてもおかしくなかったぞ」

剣「すいませぬ...」

切嗣「まぁいい幸い、誰も僕を殺そうとするやつが居なかったようだからな」

剣「はい...」

切嗣「だが...これからは、恐らく昨日のキャスターがもう一度仕掛けてくる可能性が高い」

剣「そう...ですね」

切嗣「そこでだセイバー」

切嗣「今回は僕らの方から仕掛けるぞ」

剣「仕掛ける...のですか?」

切嗣「ああ、考えたんだが流石にここで襲われればエミンに万が一がない事もない」

切嗣「だから僕達で先に仕掛けて別の場所でキャスターを討つ必要がある」

剣「ふむ...」

切嗣「それに、恐らく次キャスターが来る時は僕らを本気で殺す準備が整った時だ」

切嗣「僕らから仕掛けなければ勝算はまずないだろう」

切嗣「まぁつまり、僕らが負けないようにすると言った意味での防衛戦でもある」

剣「ふむふむ...」

剣「という事は、マスター殿ここでキャスターと決着をつけるおつもりですかな?」

切嗣「そういう事だ」

剣「分かりましたぞマスター殿」

剣「その提案乗りましたぞ」

切嗣「よし、ならば余り時間もない」

切嗣「早速だが作戦を立てるぞ」

剣「はい」

切嗣「では、初めにここ辺りで一番広そうな場所は分かるか?」

剣「ええ、分かりまする」

剣「マスター殿を見つけに行くときに広そうな場所がありましたので」

切嗣「なら、そこはここから大体セイバーの足でどのくらいで着く?」

剣「そうですな....大体、20秒かそこらで着きまする」

切嗣「20秒か...」

切嗣「ん...10秒では無理か?」

剣「それですとマスター殿の魔力も使う事になりますが宜しいのですか?」

切嗣「あぁ、僕の魔力の大半を持っていくことにならないなら大丈夫だ」

剣「分かりました、それであるなら可能ですぞ」

切嗣「よし、ならば」

切嗣「次だがセイバー確かキャスターと渡り合った時」

切嗣「お前の気配感知でも感知できずにキャスターが消えながら攻撃してきたと聞いたが」

切嗣「どういう感じだったんだ」

剣「言葉通りの意味ですぞ」

剣「キャスターが呪文を唱えると」

剣「私の気配感知スキルが全く効かず」

剣「姿も攻撃方法も見えずに攻撃してきたのですぞ」

切嗣「...となると単純に姿を消すとは異なるな」

切嗣「それは最早そこに存在していないかのような物だ...」

切嗣「厄介だな...」

剣「ですが、どうやら時間制限?みたいな物があるようでしたぞ」

切嗣「どのくらいだ?」

剣「そうですな...大体一分かそこらですぞ」

剣「そこらへんで姿が見えるようになりましたので」

切嗣「となると....そこが最大の攻撃ポイントか...」

切嗣「一分間どう耐えるか...が問題だな...」

切嗣「いや....待てよ...」

剣「?」

切嗣「セイバーもし、拘束されていなかったらどのくらい保てそうだった?」

剣「其れですと...恐らく岩やら何やらを以て近づけないようにするのに一分間以上は...」

切嗣「それだ...その手で行こう」

剣「と言いますと?」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつ

投下していきます。

切嗣「セイバーが囮役になるんだ」

剣「私が戦うのではなく囮役...ですと?」

切嗣「あぁ、そうだ」

切嗣「セイバーが囮となって僕がこの銃を使ってキャスターを仕留める」

剣「......」

切嗣「どうした?」

剣「すいませぬ...マスター殿伝え忘れておりましたが」

切嗣「ん?」

剣「キャスターめには恐らく弾丸類は通用しませんぞ.....」

切嗣「な.....どういう事だ?セイバー」

剣「はい」

剣「以前キャスターと戦った時、キャスターの目線をマスター殿の方から私に注意を寄せる為」

剣「私の持つ槍を奴めに投げたのですが」

剣「防壁結界かそれに近しい何かで槍が無力化され」

剣「その時に奴らは物理攻撃を対応した形で無力化出来るとかなんとか言っていましたので」

剣「恐らく弾丸類は通用しないかと」

切嗣「....そうだとするとキャスター...厄介極まりない相手だな」

剣「はい」

切嗣「っ....どうするか」

切嗣「恐らくそれだと対魔力も持っていてもおかしくはないし...」

剣「そうですな...持っているでしょうな...」

切嗣「....そういえばセイバーはそんな奴をどうやって撃退したんだ?」

剣「え....とそうですな」

剣「(狂化したという事は流石に隠すべきでしょうな...)」

剣「(でなければ又私が使う事になりますし)」

剣「姿が見えた所で頭を掴んで真ん中の顔をつぶして撃退しました」

切嗣「頭を掴んで?」

切嗣「さっきセイバーはキャスターが物理攻撃を無力化出来るとか言っていたとか言ってなかったか?」

切嗣「それだと無力化できていない事になるが.....」

剣「え...ええそうですな」

切嗣「本当にセイバーはその方法で撃退したのか?」

剣「はい、間違いありませぬ」

剣「確実にその手段で私は撃退しました」

切嗣「....となると」

切嗣「恐らくキャスターは遠距離での物理攻撃を無効化することは出来るが」

切嗣「近距離間での物理攻撃は無力が出来ない」

切嗣「あくまで推論だがこんな所であると見た」

剣「ですな....」

切嗣「そうだとするなら、ハイリスクになるが....僕が囮になる...か?」

剣「!!流石にマスター殿それは頂けませぬぞ」

剣「サーヴァント相手に生身のマスター殿がなど5秒とて持ちませぬぞ無謀すぎまする」

剣「もっと別の手段を探しましょうぞ」

切嗣「何かいい案でもあるのか?」

剣「そうですな...例えば、先にキャスターのマスターを見つけ出して殺すとかですぞ」

切嗣「いや、それをやるには余りにも時間がない」

切嗣「もう、後一時間かそこらで辺り一帯が暗くなる」

切嗣「それまでに、この広い街から見つけ出しどうやってキャスターのマスターを殺すという計画まで練るのは不可能だ」

剣「そうですか....」

切嗣「....他にも案はあるか?」

剣「いえ...もうないです」

切嗣「それではこれで、決まりだな」

切嗣「僕が囮になり、セイバーがキャスターを倒す」

切嗣「こういう構成だ」

剣「致し方ありませぬが...賛同いたしましょう」

切嗣「ならば、此れから一時間計画を詳細に練るぞ」

剣「はい」


--------------------------------------------------------------------
切嗣側



ゴタッガタッ

切嗣「うーむ....中々此れと言ったものが見つからないな」

切嗣「見つかったものと言えば鞭やら苦悩の梨、親指締め機など、見つかるのはどれも拷問器具ばかりだ」

切嗣「くそ...一体どうなっているんだ」

切嗣「普通家族写真とか日記とかあるものだろうに」

切嗣「全くそれらしいものが未だにみつからないとは」

切嗣「あの女....異常者で有る以外に考えられないな」

コンコン

切嗣「ん?」

スレイヴ「目覚めたぞ」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつなーの

遅くなりましたが投下していきます。

切嗣「そうか」

切嗣「(仕方ない...もう少し探索したかったが)」

切嗣「先に、下へ行っていてくれ」

切嗣「拷問道具が見つかったんだ」

切嗣「折角だから有効活用したい」

切嗣「尋問に使えそうなものを選んだら僕もすぐ下へいくから」

切嗣「先へ下へ行ってて奴の様子をみててくれ」

スレイヴ「分かった」

コツコツコツ

切嗣「(さて...選ぶぞ...)」

切嗣「(まず、親指締め機...これは定番だな)」

切嗣「(それと布も持っていこう)」

切嗣「(水責めが出来る)」

切嗣「(それと...)」

切嗣「(いや)」

切嗣「(他の道具は見た限り相当調整を上手くやらなければ)」

切嗣「(下手したら殺してしまい兼ねない物ばかりだな)」

切嗣「(其処まではやるつもりはないのでシンプルなこの二つだけにしておくか)」

切嗣「よし、下へいくか」

コツコツコツ

メルトル「ん!!んん”ん”!!」

切嗣「口を縛りあげていてくれたか」

スレイヴ「あぁ、口うるさくなると思ってな」

メルトル「ん”ん”んんん!!」

切嗣「そうか....では」

切嗣「早速だが始めさせてもらおうか」

切嗣「初めに、まずお前が話しやすいように結界を貼らさせてもらう」

切嗣「ふぅ....」スッぽとっ

ジュゥ

シュイン

メルトル「んん!!んんんんんん」

シュキン

スレイヴ「ほぉ....中々にこじんまりとした魔術結界だな」

切嗣「一人を尋問するのに一々大結界でも張っていては魔力の無駄だ」

スレイヴ「成る程な....」

切嗣「さて、では結界を張ったと言う事はお前の状況は分かったな?」

メルトル「んんんんんんん!!」

切嗣「大丈夫だ落ち着け」

切嗣「単純にお前にこれから、いくつか質問をするだけだ」

切嗣「それに応えれば何も危害は加えるつもりはない」

切嗣「わかったか?」

メルトル「んぐっんぐんんん」

切嗣「はぁ....」




切嗣「(これでは、やはり中々大人しく答えてくれそうにはないな)」

切嗣「(やり方を変えるか)」

切嗣「いいか?よく聞け」

スッ

切嗣「之が見えるな?」

切嗣「お前の、自室にあった物だ」

メルトル「んふぅんんんぅふぅんん」

切嗣「之を被せる」

ガタッ

メルトル「ん!!!!!んううううううううう!!!」

切嗣「流石に感ずいたか?」

切嗣「そうだ、お前が何もこのまま友好的に話そうとしてくれないならば」

切嗣「これを使ってお前を尋問する」

メルトル「んううんんんん....んんんんん!!」

切嗣「結界の中だ、誰も助けにはこないし」

切嗣「例えその口の縛りが解けたとしても誰にも声は届かない」

メルトル「んふぅんふぅんんぅふ」

切嗣「だからお前は僕たちに従うしかない」

切嗣「これを聞いてもまだ、僕たちに友好的に話さないなら」

切嗣「仕方ない、有言実行だ」

切嗣「その時はお前の拷問道具を使ってやろうじゃないか」

今日は此処までです。また、明日投下します。

おつ

遅くなりましたが投下していきます

メルトル「んんん.........」

切嗣「(大人しくなったな....)」

切嗣「(効果的面なようだ)」

切嗣「よし、スレイヴ口の拘束だけは解いてやれ」

スレイヴ「分かった」

シュッ

メルトル「あ.......はふ」

メルトル「はぁはぁはぁ」

切嗣「....話せそうか?」

メルトル「....かえ.......せえええええ!!!!」ガタッ

切嗣「なっ!!」

メルトル「私の!!私の花を返せえええええ!!」

切嗣「(花?)」

メルトル「返しやがれえええ!!返せえええ!!」

切嗣「何を言っているんだ花何て僕は」

メルトル「私の....ものだ!!それは私だけのものだ!!」

切嗣「それ?もしかして、この布の事か?」

メルトル「ああああああああ!」ガタッガタッガタッ

メルトル「触れるな!!触れるんじゃねえええええええ!!!」ガタガタガタ

切嗣「(駄目だこいつ話の通じないタイプの狂人だ)」

切嗣「(言っていることが先程から滅茶苦茶すぎる)」

メルトル「殺す!!殺してやる!!」

切嗣「スレイヴ」

スレイヴ「分かっている」

スレイヴ「リストレイン」

メルトル「むぐっうううううう」

メルトル「んんんんんんんんん」

切嗣「はぁ.....」

スレイヴ「どうやら無駄だったようだな」

切嗣「あぁそのようだな」

切嗣「此処まで話が通用しない奴だとは....」

スレイヴ「どうする?」

切嗣「仕方ない又、此奴を気絶させてくれ」

スレイヴ「よかろう」

ドスッ

メルトル「んぅっ?!」カクン

スレイヴ「ふっしかし此奴とんだ狂い人であったな」

切嗣「そのようだな」

スレイヴ「ここまで狂っていると見ていてもつまらないものだ」

切嗣「お前から見てもそうだというなら相当な者だな」

切嗣「しかし、これは困ったな」

切嗣「目的はここが何処なのか調べる事であったのに」

切嗣「それが分からないままになってしまうとは....」

スレイヴ「そうだな」

切嗣「これでは、又転移魔術をつかっても意味がない....」

切嗣「どうするか....」

スレイヴ「ふっその言い方わざとらしすぎるぞ主」

スレイヴ「とうに決まっているのだろう?」

切嗣「ふ....まぁな」

スレイヴ「ではどうするのだ?」

切嗣「この時代に暫く滞在する」

スレイヴ「どのくらいだ?」

切嗣「14日だ」

スレイヴ「理由は?」

切嗣「知っているだろ?」

スレイヴ「反作用か...」

切嗣「ん....反作用?」

スレイヴ「違ったかな?14日すると強制的に戻される反作用という事だが」

切嗣「(成る程只の解釈の違いだったか)」

切嗣「あぁ...いやすまない合っている」

スレイヴ「ならばいい」

切嗣「あぁ」

今日は此処までです。明日はお休みです。また明後日投下します。

おつん

投下していきます

スレイヴ「だが...14日間もわざわざ滞在する意味でもあるのか?」

スレイヴ「家など一日や三日でそこら辺の奴らから聞き出せばよいであろうに」

切嗣「あぁ、それはな」

切嗣「余った時間で」

切嗣「折角この時代へ来たんだ」

切嗣「強制的に戻されるまでこの時代の全てのサーヴァント及び、聖杯戦争参加者について詳しく調べようと考えている」

スレイヴ「ほぉ...」

切嗣「そうする事により、楽に簡単に」

切嗣「次回この時代へ来る時の聖杯戦争を最後まで安全に辿りつける道のりを考える事ができる」

スレイヴ「...となると、今回は聖杯戦争参加者とは戦闘はしないと言う方針でよいのだな?」

切嗣「あぁ出来ればその方針でいく」

切嗣「ただ...」

切嗣「聖杯戦争参加者に襲われないとも限らない」

切嗣「その時は」

切嗣「聖杯戦争参加者との戦闘をすることになるかもしれない」

スレイヴ「分かった、よかろう」

切嗣「ならば...早速この家について調べる事にしよう」

スレイヴ「よかろう」

スレイヴ「しかし少し待て」

スレイヴ「この女はどうする?」

スレイヴ「外に出るならば私の魔術も切れるが」

切嗣「なら、お前呪縛のルーンは持っているか?」

スレイヴ「一応なりとは」

切嗣「よし、それならば」

切嗣「それを使って束縛結界を張っていこう」

スレイヴ「陣は知っているのか?」

切嗣「あぁ問題はない」

切嗣「仕事で、やった事があるんでな」

スレイヴ「ふっ、それならば安心できそうだ」

切嗣「貸してくれ」

スレイヴ「あぁ」スッ

切嗣「......」シュッ

ゴツゴとん

ビィン


切嗣「ふぅ....」シュぅ

スッスッスッ

ピキィン


切嗣「よし、出来た」

切嗣「いくぞ」

スレイヴ「あぁ」

コツコツコツ



きぃ


バタン



メルトル「............」

「ニャーン」

メルトル「.......」(目が開く)

「ニャオン」

メルトル「.....」コクリ

「ニャやヤン」

メルトル「...」コクリコクリ

「ニャ」

-------------------------------------------------------------------------
セイバー側



ひゅううううううううう

剣「............」

びゅううううううう

剣「(あれから計画を立てて私がいざと言う時の為に外で警戒をするという事になりましたが)」

剣「......寒いですな...」

剣「......はぁ」

剣「(いくらサーヴァントだからと言ってもやっぱり寒さは変わらないですぞ...)」

剣「(もし、今日キャスターが現れなければ私はキャスターを恨みますぞ...)」

ひゅううううう

剣「うううううう....」

今日は此処までです。また明日投下します

遅くなりましたが投下していきます

切嗣「セイバー」

剣「っ!!...マスター殿...でしたか」

剣「どうか...なさいましたか?」

切嗣「...いいやどうもないさ」

剣「なら、何用でしょう?」

切嗣「さっき思い出したんだがセイバーに尋ねたいことがあったんだ」

剣「はて?何でしょう?」

切嗣「あぁ、それはな」

切嗣「”セイバーの宝具はどんな物なんだ”...という事だ」

剣「!!わ....私の宝具に...ついて...ですか?」

切嗣「あぁ」

切嗣「今回の作戦リスクが大きすぎる」

切嗣「もし失敗でもするような事になればお前の宝具頼みになる可能性もあると考慮してな」

剣「..........」

切嗣「どうした?セイバー」

剣「すいませぬ.......マスター殿」

剣「それはお教えすることはできませぬ....」

切嗣「.......」

切嗣「何故だ?セイバー」

剣「理由は....話せませぬ」

剣「ですが.....分かってくださいマスター殿...」

切嗣「随分と話したくないようだなセイバー」

剣「すいませぬ...マスター殿...」

切嗣「....分かったならもういい」

切嗣「どうせ、僕は令呪は使えないんだ」

切嗣「話さないと言うならばそれでも」

剣「...マスター殿...」




ぴきいいいいん

剣「む!!!!!」バっ

剣「マスター殿!!」

切嗣「....来たか」

切嗣「方角は?」

剣「はい...方角南西です」

切嗣「やはり...そう来たか」

切嗣「ならば手筈通りにやるぞ」

切嗣「お前は、東の跡地へ」

切嗣「僕は、ここで奴らを誘導する」

切嗣「いいな?」

剣「はい」

切嗣「それと、何度も何回でも言うが決して計画にない行動だけはするなよ」

切嗣「その一つの判断で全てが上手く行かなくなる」

剣「肝に命じておりますマスター殿」

切嗣「ならいい、やるぞ」

剣「はい」

剣「はぁ!!」

シュッバッ

剣「(獣よりも早く、何よりも素早く!!)」

シュシュシュシュシュシュ

切嗣「いったか.....」

切嗣「さて.....それでは僕の方も準備を始めるか」

スッ

(コンテンダーを取り出す)

切嗣「.....」カチッ

切嗣「.....」スッ

ガチャン

切嗣「.....」スッ

(キャリコに似た銃を取り出す)

カチャカチャカチャ

ガチャン

切嗣「よし...さぁいつでもこいキャスター....」

切嗣「今度こそお前は、お前だけは何もさせずに只殺す」
-------------------------------------------------------------
キャスター側

ぶーん

キャスター(左)「マスター...ねぇ」

キャスター(右)「マスターねぇ」

キャスター(前)「....ほほむははは」

肥えた男「ん?なんだい?可愛い子猫ちゃん達」

キャスター(左)「この戦い....勝てると思うねぇ?」

キャスター(右)「思うねぇ?」

キャスター(前)「ほほほひひひうははは」

肥えた男「勝てる勝てないじゃないよ勝たなければヴぃクと君たち子猫ちゃんは」

肥えた男「只、使い捨てられ、消えて、歴史から忘れられるだけだよぉ?」

キャスター(左)「それは....嫌ねぇ」

キャスター(右)「嫌ねぇ」

キャスター(前)「ほむふほははは」

肥えた男「でも、大丈夫だよぉ」

肥えた男「ヴぃクと子猫ちゃん達がこんなにも早く行くなんて思ってないでしょぉ」

肥えた男「昨日の今日だよぉきっと油断しているぅ」

肥えた男「負ける要素皆無ぅ」

キャスター(左)「だといいけどねぇ」

キャスター(右)「ねぇ...」

キャスター(前)「っほほほほほふうふひひははは」

肥えた男「大丈夫ぅ大丈夫ぅ」

肥えた男「いざと言う時はこちらにはまだ隠しているものだってあるんだよぉ」

肥えた男「そんなに心配せずに気楽にぃ気楽にぃ」

キャスター(左)「分かったねぇ...マスター信じるねぇ」

キャスター(右)「信じてあげるねぇ」

キャスター(前)「ほほほひひひははは」

だきっ

肥えた男「おっほぉ...幸せ幸せ」

数分後

キキィ

肥えた男「それじゃぁ...子猫ちゃん達ぃいっておいで」

肥えた男「ヴィクはここで君たちの帰還まってるよぉ」

キャスター(左)「わかったねぇ」

キャスター(右)「いってくるねぇ」

キャスター(前)「ひひほほほははは」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつん

今日も投下していきます。

肥えた男「いってらっしゃぁい」

肥えた男「頑張ってねぇ」

シュン

肥えた男「....死なないでね」

路地の影

「ふん...」

「滑稽な雑種だ」

-----------------------------------
戻ってセイバー側

だっだっだっだっ

だっだっだっだ

剣「!!」

剣「(見えてきましたな)」

ずざざざざざ

ダンっ

剣「...よしここらへんで宜しいですかな」シュイン(剣を取り出す)

キィンザクッ(剣を突き刺す音)

剣「...それと」シュイン(槍を取り出す)

剣「確か...ええと方角は北西でしたな」

剣「そぉおおれええ」ぶんッ

ビューん

剣「...うむ」

剣「これで準備満タンですな」

剣「.........」

剣「(宝具について...ですか)」

剣「(...いつか聞かれる事は分かっていましたが...)」

剣「(流石に...言えませぬよな)」

剣「(私自身のこの....)」

剣「(この宝具を使えばマスター殿は)」

剣「(今度こそ”罪を裁き続ける代行者”になってしまうのですから)」

---------------------------------------------
セイバー側切嗣

切嗣「....」

カチカチカチカチ

切嗣「0時まで残り20秒か....」

切嗣「.......」シュボっ(煙草に火をつける)

カチカチカチカチ

切嗣「すぅ.....」

カチカチカチカチ

切嗣「ふぅ.....」

カチカチカチカチ

切嗣「すぅ.........」

カチッ

切嗣「.....」ぼとっ

シュぅウゥぅン

キャスター(左)「!!」

キャスター(右)「!!」

キャスター(前)「!!!」

切嗣「ふっようやく来たかキャスター」

キャスター(左)「バレて」

キャスター(右)「バレて」

キャスター(前)「ほむほ」

切嗣「ふん....」カチっ

キャスター(左)「っ!!」

キャスター(右)「っ!!」

キャスター(前)「!!」

どんっ

キャスター(右)「魔方陣簡易展開式」

キャスター(左)「四方向防御」

すぃん

切嗣「ほぉ...」

切嗣「それがセイバーが言っていた物理無効化か」

切嗣「弾き返す訳でもなく、只物体そのものを無かった事にするのか」

キャスター(左)「.....お前...今の一瞬で..本当に只の人間ねぇ...」

キャスター(右)「...お前只のマスターねぇ...」

キャスター(前)「ほむっむははは」

切嗣「ふ...僕は今も昔も此れからも只のフリーランスの”魔術師殺しさ”」

シュン

キャスター(左)「!!!消えたねぇ」

キャスター(右)「!!消えたねぇ」

キャスター(前)「むっほははは」

キャスター(左)「いや....これは自信を加速させる魔術ねぇ」

キャスター(右)「久しぶりにみたねぇ」

キャスター(前)「ほむほふははは」

キャスター(左)「でも...でもねぇ」

キャスター(右)「こんな早いのは見たことないねぇ」

キャスター(前)「ほむむむははは」

切嗣「....こっちだ」カチッ

キャスター(左)「?!」

キャスター(右)「?!」

キャスター(前)「!!?」

切嗣「バールアクセレーション」どんっ

キャスター(右)「展開式!!」

キャスター(左)「円!!」

シュンッ

スパッ

キャスター(左)「っ....」

キャスター(右)「左!!」

キャスター(左)「大丈夫....ねぇ」

キャスター(左)「それより...出し惜しんでたら駄目ねぇ...」

キャスター(右)「!!分かったねぇ左」

キャスター(右)「姿は消える...消えるは無い」

キャスター(左)「それそこ理の円」

キャスター(右)「展開式・消去」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつにゃー

投下していきます。

シュオン

シュぅゥぅ

切嗣「....これか」

切嗣「という事は」

切嗣「ここからが....正念場と言った所か」ブルッ

切嗣「っ.....」

切嗣「......大丈夫だ落ち着け」

切嗣「今の僕ならばやれる」

切嗣「何度も同じ事は起きらない」

スゥ

切嗣「...よし」

シュぅゥ

切嗣「!!」

切嗣「くっ....」カチッ(破片手榴弾を投げる)

スッ(空中で不発のまま止まる)

切嗣「な?!」

キャスター(左)「危ないねぇ」

切嗣「.....!!」カチャッ

キャスター(左)「?」

バン

キィン(破片手榴弾に弾丸が当たる}

キャスター(左)「な?!」

ドゴおおおおおん

切嗣「(今だ!!)」

切嗣「(タイムアルターダブルアクセル)」

シュォン

シュぅゥぅゥ

キャスター(分裂した左)「チっ...アイツ中々にトリックスターねぇ」

シュぅ

キャスター(分裂した右)「でも、左惜しかったねぇ」

キャスター(分裂した右)「もう少しで、アイツ殺せそうだったねぇ

キャスター(分裂した左)「次は....こっちももう少しトリッキーにいってやるねぇ...」

キャスター(分裂した右)「お、という事はあの毒をつかうねぇ?」

キャスター(分裂した左)「ひひひ...当たり前ねぇ」

キャスター(分裂した右)「ひひひ、そういう事なら分かったねぇ」

スぉぉぉ

たたたたたたた

切嗣「(....残り破片手榴弾は4つ)」

切嗣「(閃光手榴弾は3つ)」

切嗣「(第一目標までに使える閃光手榴弾は1つ)」

切嗣「(目標の距離までは残り300m先)」

切嗣「(....キャスターは3人か)」

切嗣「(予定通りだな)」

切嗣「(次は恐らく..)」

シュッぉぉぉン

切嗣「!!(来たっ)」

キャスター(左)「掛かったねぇ!!」

切嗣「いいや!!」カチッ

キャスター(左)「させるなねぇ!!右!!」

キャスター(右)「あいねぇ!!」

スッ

切嗣「(読めている)」スッ

ガチャン

キャスター(右)「!!」

キャスター(左)「右!!」

バン

キャスター(右)「っ!!」

キャスター(左)「右ぃ!!」

切嗣「お前はこっちだ」シュッ

ゴロン

キャスター(左)「しまっ...」

ピカーン

キャスター(左)「びゃああああああああああ」

キャスター(右)「がびゃああああああああああ」

キャスター(左)「目が目があああああああ」

キャスター(右)「痛い痛い痛い痛いねぇ」

切嗣「(よし、これで時間が稼げる)」

タタタタタタタタタ

切嗣「(しかし...もう一人はどこだ?)」

切嗣「(僕を襲いに来たのは二人だけだが...)」

ヒュー

切嗣「ん?」(上を見る)

キャスター(前)「カァカァカァ」

(カラスみたくなったキャスター(前))

切嗣「!!化け物か」

キャスター(前)「カぁ」

ヒュゥううう

切嗣「っ(タイムアルタートリプルアクセル)」スッ

シュぅゥ

キャスター(前)「カぁぁぁぁア」

ヒュゥぅ

切嗣「くっ!!又!!」

キャスター(前)「ぐゲああああ」

ぶしゅっ(右腕を掠める)

切嗣「っ....」

キャスター(前)「カぁあぁぁぁあ」

切嗣「く....」だだだだだだ

キャスター(前)「カぁあああああ」シュンシュンシュン

切嗣「(やはり何度やっても駄目か全弾消されている)」

今日は此処までです。また明日投下します

おつにゃ

投下していきます

キャスター(前)「グエエエエエ」

シュぅゥぅゥ

切嗣「!!」ダダダダダダ

スッ

シャキン(左手でナイフを取り出す)

切嗣「(近接での物理攻撃ならば搔き消せない筈)」

キャスター(前)「ゲエエエエ」

ヒュウウうううう

切嗣「!!」スッ


シュワン(ナイフが消される)

切嗣「はっ?!」

キャスター(前)「ゲゲゲゲ」

ブシュッ(小指が飛ぶ)

切嗣「ぐっあっ!!」ボタッ

キャスター(前)「ゲがガガガが」

切嗣「(くっ...成る程そういう事か)」

切嗣「(ならば....試してみるか)」スッ(起源弾を取り出す)

ガチャン

キャスター(前)「ギガガガアア」(旋回中)

切嗣「.......」

キャスター(前)「きええええええ」(近づいてくる)

切嗣「ここだ」ドンッ

バシュぅ

シュウン

キャスター(前)「ぎぇええええ」ヒュウうう

切嗣「(!!)」

キャスター(前)「キョえええええええ」

切嗣「(タイムアルタークワドループルアクセル)」

ヒュウうう

切嗣「っ....」スッ

シュン

キャスター(前)「ヒョエエエ」(旋回中)

切嗣「はぁはぁ」

切嗣「(こ...これでギリギリか)」

切嗣「(しかし、起源弾は確実に入った)」

切嗣「(これで、効果が直ぐにでも出てきてくれればいいが)」



キャスター(前)「ギエエ」ヒュゥぅ

切嗣「(くっ...駄目か)」

明日が早いので今日は短いですが此処までです。また、明日投下します

おつ

おつにゃ

遅くなりましたが投下していきます

切嗣「(流石に、このまま奴との戦闘が継続されれば)」

切嗣「(あの二人が体制を立て直してしまうか...)」

切嗣「(仕方ないこうなれば)」スッ(破片手榴弾を持つ)

切嗣「(第一目標まで余分に取って起きたかったが)」

キャスター(前)「ギギギギギ」

切嗣「(此処で、此奴に使わずして)」

切嗣「(劣勢に追い込まれるよりはマシだろう)」

切嗣「(それに、残り三回...失敗を犯さなければいいだけの事だ)」

キャスター(前)「.....」ヒュゥぅ

切嗣「(来い)」

キャスター(前)「キええええええええ」シュぅゥぅ

切嗣「まだだ...」

キャスター(前)「ギぃえええええええ」

切嗣「まだだ」

キャスター(前)「キ」

切嗣「ここだ」スッ

切嗣「(タイムアルター)」

切嗣「(トリプルアクセル)」

シュッ

ダっ

切嗣「!!」カチッ

切嗣「(ここで!!)」




ぶるっ(手が震える)

切嗣「っ!!(照準が!!)」

切嗣「(いいや!!やれる!!)」クイッ(左手を添える)

切嗣「....」スッ

ドン

きんっ(破片手榴弾に当たる)

キャスター(前



すいません...完全に投下ミスです

本当申し訳ないです。以後気をつけます。見づらいかもしれませんが >>571 のキャスター(前)の続きの文章から行きます


「エ」シュぅゥぅ

ドゴぉぉぉぉンン

キャスター(前)「ギええええええええええええ」(目がつぶれる)

切嗣「くっお」ゴロゴロゴロゴロ

ドスッ

切嗣「っ....」

キャスター(前)「エエエエエエエエ」(目を抑えながら転げている)

切嗣「くふっ...」(直ぐに立ち上がる)

キャスター(前)「エエエエ」

切嗣「ぺっ...」(口の砂を吐き出す)

切嗣「は....」

切嗣「はぁ....はぁ」バクンバクンバクン(心臓の音)

切嗣「(手が震えだした時はどうなるかと思ったが)」

切嗣「(的中した...)」

キャスター(前)「アアエエエエエ」ゴロゴロ

切嗣「....」じっ(キャスター(前)をみる)

切嗣「...は....先を急がなければ」

タッタっタっタっ

---------------------------------------------------------------------
一方情報収集中の切嗣側

「オイオマエの借金」

「知るかぁ!!」

「ダカラ....」

「知るかぁ!!」

「アノ....」

「知るかぁ!!」

切嗣「.....」コツコツコツ

「オレ、オマエ、オレ」

「ソウ、オマエ、オレ」

「オウ、オレ」

切嗣「.....」コツコツコツ

「本当旦那がさぁ」

「はぁ?旦那?私と結婚しろ」

「いやっはああああ」

切嗣「.......」コツリ

切嗣「(狂っている)」

切嗣「(ここの通りに出るまで一人たりともまともな会話をしていない)」

切嗣「(この町は一体どうなっているんだ?)」

今日は此処までです。また、明日投下します。

おつん

投下していきます

スレイヴ「どうした?立ち止まって」

スレイヴ「何か、興味の惹かれる奴でも見つけたか?」

切嗣「...全くもって」

切嗣「どいつも此奴も興味を惹かれる奴らばかりだな」

スレイヴ「ふっ」

スレイヴ「ならば、そこらへんの例えばあそこにいる女と男にでも」

スレイヴ「情報を聞き出してみるか?」

切嗣「ふん...」

切嗣「興味は惹かれるが会話はごめんだな」

切嗣「奴らと会話するぐらいだったら、まだ犬や猫と会話していた方がいいくらいだ」

スレイヴ「そこまでか」

切嗣「あぁ、そこまでだ」

スレイヴ「ふっ」

切嗣「...分かっているだろ?」

スレイヴ「あぁ...分かっているとも」

スレイヴ「理性のある、まともな会話など到底できそうのない」

スレイヴ「連中ばかりだ」

切嗣「ふぅ.....」

スレイヴ「どうする?」

切嗣「まぁ...この町からでて情報収集するしかないだろうな」

切嗣「それ以外に道はない」

スレイヴ「道は分かるのか?」

切嗣「分かるわけがないだろう」

切嗣「何しろこんな狂喜に飲まれたような町など」

切嗣「フリーランサーで各国の紛争地帯を転々と回っていても見たことはない」

スレイヴ「ならば、どうやってこの町からでると?」

切嗣「取り敢えず道なりに進む」

スレイヴ「...強引だな」

切嗣「これ以外に、方法もない」

切嗣「この手段で行くしかないだろう」

スレイヴ「なら、足に関してはどうするのだ?」

切嗣「心配はない」

切嗣「そこら中にある」

スレイヴ「愚問だったな」

切嗣「なら」

ドスッ

切嗣「っ......」

切嗣「(なんだ?)」

「あっすいませんねぇ」

切嗣「いや...」

切嗣「?!」

メルトル「....」(にっこり)

切嗣「なぜ?!」

スレイヴ「どうした?」

切嗣「いや、此奴が」

メルトル「私がどうかいたしましたか?」

切嗣「(...覚えていない...のか?)」

メルトル「あの」

スレイヴ「そいつが?どうした?」

切嗣「いや......」

切嗣「(ん?今...会話を..)」スッ

メルトル「?あの....私の顔に何か?」

切嗣「ふっ....成る程な」

スレイヴ「主?」

カチッ(銃口を向ける)

スレイヴ「なぬ?」

メルトル「え”!?」

切嗣「どうして今更近づいてきた」

切嗣「シュレイドのサーヴァント」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつー

乙!

おつーな

投下していきます

スレイヴ「ほぉ......」

メルトル「......」

切嗣「....黙るか」

切嗣「なら」

切嗣「質問を変えてやる」

切嗣「カストルは元気か?」

メルトル「?!な...なんで」

切嗣「その反応やはり」

メルトル「う....あ」

メルトル「はぁ....此処までですね」

シュッ

ペタン

殺「なんで...分かったのです?」

切嗣「やはりお前だったか」

切嗣「簡単だ」

切嗣「お前のそのアルビノ肌の容姿」

切嗣「このくらい離れてても匂う程の強烈な独特な香り」

殺「.......」

切嗣「それに、そのファッションセンスは」

切嗣「この時代には不釣り合いだ」

殺「え...でも」

切嗣「あぁ、お前の言いたいことは分かっている」

切嗣「もう一人この町にもそういう奴がいると言いたいんだろうが」

切嗣「残念だったな既に拘束済みだ」

切嗣「そういう訳で考えられるのはお前しかいない」

殺「そう......」

切嗣「それで....どうしてわざわざ体を当ててまで近づいた」

切嗣「あのまま何もせずしておけばバレずに済んだだろうに」

切嗣「そうしたという事はそうせざるを得ない何か理由でもあったからとしか思えない」

切嗣「そう思うんだが」

殺「.........」

切嗣「これには、何も言わないか」

切嗣「それでは、僕の勘違いか」

切嗣「お前は只本当に偶々運悪く僕に当たったようだな」

殺「..........」

切嗣「.....分かったならばもう用はない」

カチ

切嗣「今ここでお前と言う敵を一人排除するだけだ」

殺「.......」

切嗣「........」

殺「.........」

切嗣「(不気味だ)」

切嗣「(なんだ...この緊張感は)」

切嗣「(圧倒的有利な筈であるのに....)」

切嗣「(...あの聖杯の中身を殺そうとした時のようなそんな不気味さがある)」

切嗣「ごくっ」

切嗣「(ここは...慎重に行くべきか?)」

短いですが今日は此処までです。また、明日投下します

おつ

遅くなりましたが投下していきます

スレイヴ「む?どうした?殺さぬのか?」

切嗣「いや......」

スレイヴ「ならば早くしろ」

スレイヴ「時間は有限だぞ?」

切嗣「分かっている」

切嗣「(...そもそも何で此奴はこの質問に口を閉ざした)」

切嗣「(わざわざ口を閉ざすほどの質問でもないとは考えづらいのだが)」

切嗣「(...全く読めないな)」

殺「......はぁ」

切嗣「ん?」

切嗣「(溜息?)」

殺「学習した.....か」

切嗣「は?」

殺「.....」シュッ(切嗣に切りかかる)

切嗣「ッ?!」

切嗣「(タイムアルター)」

ガシッ

殺「っう!!」

スレイヴ「なんだ?この程度か?」

殺「....」

殺「貴方....最初っから.....」

スレイヴ「ふっ....」

切嗣「よくやったそのままそいつを殺せ」

スレイヴ「.....」

切嗣「おい、どうし」

がつっ(引き寄せアサシンを固める)

殺「っ」

切嗣「....どういう了見だ?」

スレイヴ「ふふっ」

切嗣「笑っている場合ではない」

切嗣「そいつを拘束するんではなく殺れと言っている...」

スレイヴ「すまぬが私には出来ないな」

切嗣「.......」

切嗣「お前...この状況分かっているのか?」

スレイヴ「勿論招致だ」

切嗣「ならば」

スレイヴ「主が殺れ」

切嗣「....その理屈理解不能だな」

スレイヴ「理解してもらわなくても良い」

スレイヴ「こやつを殺したいならば主が殺れと言っている」

切嗣「....なんでわざわざ僕が手間をかける必要がある」

スレイヴ「ふっ...まさか主ともあろうものが殺せないと?」

切嗣「それを言うならば貴様もだろ」

スレイヴ「ふ.....殺るか殺らぬかは早く決めた方がよいぞ」

スレイヴ「私のこの拘束はそんなに長くは持たない」

切嗣「.....」

ウウウウウう(何かの警報の音)

切嗣「!!なんだ?!」

スレイヴ「ん?」

殺「!!!!」

「コレより実験番号197のテストを開始します」

「繰り返しますコレより実験番号197のテストを開始します」

「各研究院はE棟3階に集まってください」

切嗣「実験?」

スレイヴ「ほぉ....」

殺「建物の中に入って!!早く!!」

切嗣「......なに?」

スレイヴ「....?」

ぽつぽつ

切嗣「ん?雨?....」

殺「あ....ああ.....」

切嗣「...ん?」

切嗣「どうした...」

スレイヴ「.......主」

スレイヴ「これは、雨ではないぞ」

切嗣「....?」

ジュゥ

切嗣「っ!!」

スレイヴ「硫酸だ」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつん

遅くなりましたが投下していきます。

切嗣「ぐぉっお!!!」ジュゥ

どろぉ

切嗣「(皮膚が!!これは強硫酸の方か!!)」

切嗣「(だが、何故空から!?)」

スレイヴ「何を呆けている!!」

スレイヴ「早くこやつが言ったように彼方の建物の中へ急げ!!」

ポツリ ジュゥ

切嗣「くっ...分かっている!!」

切嗣「(タイムアルターダブルアクセル)」シュッ

スレイヴ「......お前も私達と同じ建物の中へ来るのであろう?」

殺「....こんな状況で行かない理由がないです」

スレイヴ「ふっ....わざわざ同じ場所へいくとは」

スッ(拘束を抜ける)

殺「......此処で体まで溶かされるまで言ってていいですよ」

殺「元、マスター」

シュンッ

スレイヴ「釣れぬな」

スレイヴ「野良猫が」

ダっ

数秒後

シュッシュッシュッ

ぽつぽつぽツ

切嗣「(く!!タイムアルターを使っているとは言え)」

切嗣「(段々と降る量が多くなってきている!!)」

切嗣「(早く!!早く!!)」

シュッシュシュシュ

ポツリ 

じゅっ

切嗣「(うぐっ!!)」

切嗣「(焦るな焦るな衛宮切嗣)」

切嗣「(正確に確実にそして冷静に素早く避けるんだ)」

切嗣「(弾丸を避けるより、簡単だろ!!)」

ぽつぽつ

シュンシュン

切嗣「(あと少し!!)」

切嗣「(あと少しだ!!)」

シュぅ

切嗣「(よし、ドアノブに手を掛けて!!)」

ガチャ

切嗣「なにぃ!?」

ガチャガチャガチャ

切嗣「(あ....開かない!!)」

ぽつりぽつりぽつりぽつり

切嗣「(!!!)」


短いですが今日は此処までです。内容が雑になってきているので明日はお休みします。又、明後日か明々後日かに投下します。

おつなのね

二日空きましたので投下していきます。

切嗣「(くそっ!!何をやっているんだ僕は!!)」

切嗣「(開かなくて当然ではないか!!)」

ダンダンダン

切嗣「おい!!誰か住んでいるのか!!」

切嗣「住んでいるならば扉を開けてくれ!!」

切嗣「頼む!!」

ダンダンダン

切嗣「くっ!!!」

シュッン

スレイヴ「何をパニックになっている?主」

スレイヴ「冷静に考えろ」

スレイヴ「開かぬなら壊せば良いだろう」

切嗣「いや、だがしかし此れは鉄製の扉だ」

切嗣「幾ら、破壊すると言っても」

スレイヴ「どいておけ」

切嗣「いや....」

スレイヴ「はぁ!!」

ドゴォン

切嗣「......」

スレイヴ「開いたが?」

切嗣「あ....あぁ」

コツコツコツ




切嗣「(そういえば、此奴は並みの人間では無かったな)」

切嗣「(何故、僕はあんなに慌てふためいていたんだ)」

切嗣「(僕らしくもない...)」

スレイヴ「ふっ」

切嗣「....なんだ?」

スレイヴ「思い出し笑いだ気にする必要はない」

スレイヴ「それより」

切嗣「ん?」

スレイヴ「主、あのサーヴァントを見てはいないのか?」

切嗣「いや、見てないが」

スレイヴ「ふっ逃げた」

殺「訳ないです」

スレイヴ「そこにいたか」

殺「ずっとこの人の傍にいた」

スレイヴ「ならば、何故鉄製の扉で、主が戸惑っている時出てこなかった?」

殺「どうせ、貴方がやるなら別にいいかなって」

スレイヴ「ふふ、流石だ」

殺「何が」

切嗣「.......」

切嗣「(妙に馴れなれしいな....)」

切嗣「(あの短時間で何かあったのか?)」

スレイヴ「ん?」

スレイヴ「おっと、主が蚊帳の外になってしまっているな」

切嗣「いやいい」

切嗣「そんな事より、何で此奴も着いてきたんだ?」

スレイヴ「知らぬな」

殺「貴方は、知ってるでしょ」

切嗣「!!どうい事だ」

スレイヴ「ふふふふ、そう睨むな主」

スレイヴ「嘘を言ったのは悪かっただが、」

スレイヴ「此奴がわざわざ此処まで、私達と着いてきたと言う」

スレイヴ「この理由だけは知らぬ」

殺「....わざとですよね」

スレイヴ「知らぬな」

殺「.....」

切嗣「.......」

スレイヴ「知らぬな」

切嗣「......」

スレイヴ「.....知らぬと言っている」

切嗣「何をそんなに、誤魔化す」

切嗣「それでは、余計興味をそそられるだけだろ」

今日は此処までです。また、明日投下します。

投下していきます。

スレイヴ「誤魔化してなどいない」

スレイヴ「着いてきたと言うことは知ってはいたが」

スレイヴ「理由までは知らぬよ」

切嗣「(意地でも知らないふりを決め込むつもりらしいな)」

切嗣「分かった」

切嗣「なら、」

スレイヴ「ふ」

殺「.......」

切嗣「此奴に直接聞くだけだ」

カチャ

殺「!?」

殺「なんで!?」

切嗣「此奴が、何も言わないと言うなら直接本人から話を聞いた方が」」

切嗣「手っ取り早い」

殺「っ」

切嗣「それに...だ」

切嗣「今のお前はあそこにいた時よりも口が滑りやすい様に思える」

切嗣「話せるだろ」

殺「....銃を向けている意味は?」

切嗣「保険だ」

殺「.....」

切嗣「....」

殺「....分かりました.....」

切嗣「素直で助かる」

切嗣「それじゃ...まず何で、僕に近づいてきたか」

切嗣「これについて教えろ」

殺「それは...」

切嗣「また、ここでも言えないと言うのか?」

殺「いいえ、そんな事はないんですけど」

切嗣「けどなんだ?」

殺「....確認させてください」

切嗣「確認?」

殺「はい」

切嗣「....何かは知らないが、いいだろう」

切嗣「それで、話せると言うのならば」

殺「はい、それでは.....」

殺「裏切った人を貴方はどうしますか?」

切嗣「殺す」

殺「即答です...か」

切嗣「当たり前だ、裏切りとは」

切嗣「信用と信頼を切り捨てる罪なる行為だ」

切嗣「そんな罪を犯した奴を僕は許せないし」

切嗣「なにより、人は学ばない」

切嗣「一度犯した罪を何度も、何回だって繰り返す」

切嗣「決して改心などしない」

切嗣「だから裏切ったのであれば、何度も罪を被させない為僕はそいつ殺す」

スレイヴ「ふっ、お前がそれを言うか」

切嗣「黙れ」

今日は此処までです。また、明日投下します。

おつーな

投下していきます

切嗣「それと、僕はお前の主だ」

スレイヴ「おおっとそうであったなふふ」

殺「?それはどういう事で?」

スッ(銃を近づける)

殺「!!」

切嗣「お前が、気にすることではない」

切嗣「お前は僕の質問の受け答えだけしていろ」

殺「.....」

切嗣「それで、僕の方はお前の質問に答えてやったぞ」

切嗣「今更やっぱり話せませんなどと言ってみろ」

切嗣「その時はどんな手を使ってでもお前とお前の主人は真っ先に殺してやる」

殺「....分かっています」

殺「約束はしましたし、話します」

切嗣「やっとか」

切嗣「ならば言え」

殺「......私が貴方に近づいた理由は」

殺「貴方をこの施設から逃がす為です」

切嗣「施設?」

スレイヴ「それは、主だけに言っているようだが私は?」

殺「貴方は死んでていいです」

スレイヴ「ふっふふ全くどうして甘い奴だ」

殺「あのね」

切嗣「もういい、此奴は無視しろ」

殺「え...でも」

切嗣「それよりも、だ」

切嗣「施設とはどういうことだ?」

殺「それは....固有結界と言うのをご存知ですか?」

切嗣「あぁ」

切嗣「術者の心象風景を一時的にと言うより術者の魔力が持つまで」

切嗣「現実世界へ投影ないしは、塗りつぶしを行うものだろ?」

殺「そうですね」

切嗣「それがどうした?」

殺「つまりですね...」

切嗣「まさか、ここが固有結界の中であるとでもいう気か?」

殺「!!ご明察の通りです」

切嗣「だが、そうだとするならば疑問がある」

殺「なんですか?」

切嗣「何故お前は施設と言った?」

切嗣「固有結界というなら、そのままここが固有結界の中であると言えばよかっただろう」

切嗣「わざわざ施設と言う答えにはなってはいない」

殺「いいえそう事は単純な話ではないのです」

切嗣「ん?」

殺「確かに固有結界の中だけでしたら宜しかったのでしょうが」

殺「ここは、軍事施設の実験場の中の固有結界の一部なのです」

切嗣「軍事施設の実験場?!」

切嗣「という事は僕は......」

殺「はい、貴方は自ら敵の檻の中にまんまと入っている状態です」

切嗣「(帰ろう)」

短いですが今日は此処までです。また明日投下します

おつにゃー

投下していきます

スレイヴ「ふふふ....」

スレイヴ「ふふふよもや私達自ら檻に入るとはふふあはははは」

スレイヴ「何という何というあははは」

スレイヴ「笑いが笑いが止まらぬはははははは」

殺「.....」(スレイヴを哀れな目で見る)

切嗣「....はぁ.......」(首を振る)

切嗣「(どうして、こうもあの魔術を使ったらまともな場所に出ないんだ)」

切嗣「(あの老神父とか言ってた奴を戻って問いただしたいものだ)」

殺「それでして...話しましたしもう、警戒を解いてもらっていいでしょうか?」

切嗣「ああ.....いやまだ、ある」

切嗣「お前、何故僕を助けようと?」

殺「マスター様の命令です」

スレイヴ「ふははははあはははマスター様マスター様だとふふははは」

殺「......」

切嗣「何故シュレイドがそういう命令をした?」

殺「ああ...はい?」

切嗣「聞いていなかったのか?」

殺「ええ、いえ聞いてましたよ」

殺「マスター様が貴方を助けようとした理由ですよね?」

切嗣「ああ、そうだ」

殺「それは、貴方に救ってほしい方がいるからです」

切嗣「救ってほしい?」

切嗣「この僕に?」

切嗣「一体誰を?」

殺「エミン様を覚えていますか?」

切嗣「ああ、覚えている」

切嗣「お前たちが、痛ぶった彼の娘だよな」

殺「!!それは」

切嗣「...違うとでも?」

切嗣「お前たちは僕を裏切り」

切嗣「彼女は裸で鞭で打たれたような傷をおって」

切嗣「彼女一人だけ帰って来た」

切嗣「となればあの付近には他の奴らは近づかないと彼が言っていた」

切嗣「考えられる原因はお前たちしかないとそう思われるが?」

殺「いいえ....それは余りにも極論すぎますよ!!」

切嗣「ほぉ...極論だと?」」

今日は此処までです。また、明日は早めに投下します。

おつん

投下していきます。

殺「ええ!!だって、マスター様があの方が」

殺「自分の娘に手を挙げる様に見えますか!!」

切嗣「いいや、見えない」

殺「なら!!」

切嗣「だが、見えなかったからと言って」

切嗣「それだけで、彼が自分の子供をいたぶらなかったと言う根拠にはなりえない」

切嗣「見えなかっただけで、本質と言う物は」

切嗣「外身だけは良くても」

切嗣「実際は、残虐的であったり」

切嗣「愚かな奴だったり」

切嗣「又は、貪欲的な奴だったり」

切嗣「それこそ、自分の目的の為に自分の子供を」

切嗣「新しい魔術の材料にしたりな...」

切嗣「そんな奴らを僕は何十いや何百人とみてきた」

切嗣「ならば、さっき言ったように状況証拠から見るのが妥当だと」

切嗣「そう思えないのか?」

殺「でも、マスター様は」

切嗣「そういう連中とは違うそういえる根拠でも」

切嗣「僕が納得できるほどの理由があるとでもいうのか?」

殺「.....くっ....」

切嗣「ふん、どうやらそんな理由は」

殺「ある.....」

切嗣「ん?なんと?」

殺「ありますよ!!」

切嗣「(掛かった)」

切嗣「それは?」

切嗣「どういう理由だ?」

殺「それは、エミン様は」

殺「マスター様の」





殺「マスターだからです!!!!」

切嗣「な....?!」

切嗣「彼女が...マスターだと?!」

殺「はい!!これで納得していただけましたか?」

切嗣「いや....いや待て」

切嗣「彼女はシュレイドの娘だと....」

殺「いいえ、エミン様にご両親はいません」

切嗣「いない?」

切嗣「それは死んでという」

殺「いいえ、死んでもいません」

切嗣「ならばどういうことだ」

殺「エミン様は魔術により生まれた」

殺「いえ、禁忌魔術により召喚された」

殺「この世全ての悪、つまり悪魔ですので」

切嗣「それは!!」

スレイヴ「ほぉ....これはこれは」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつん

遅くなりましたが投下していきます。

殺「?」

切嗣「......(彼女がアンリマユ...)」

切嗣「(全ての元...)」

切嗣「(ならば、彼女を聖杯に入れずに勝たせればもしかすると....)」

殺「どうか致しまして?」

切嗣「い...いいや、どうもしない」

殺「.......」

切嗣「だが、何故サーヴァントの複数使役がエミンはできるんだ?」

切嗣「基本、マスターにサーヴァントは一人一騎の筈」

殺「それは」

殺「エミン様のスキルによるものですね」

切嗣「スキル?」

殺「はい」

切嗣「どんな?」

殺「それはですね」

ドゴおおおおおおおおおおおおおおん

切嗣「?!」

殺「!!!」

スレイヴ「.....」

切嗣「なんだ?!」

殺「.....すいません話はこのくらいにしませんか?」

殺「早く抜け出さないと」

ポタ

殺「!!」

切嗣「?」

ポタリシタリ

切嗣「ん?」

殺「触ってはだめです!!」

切嗣「は?」

殺「いいですか」

殺「それが出来上がるまでに1分の余裕があります」

殺「ゆっくりゆっくりとそいつから離れてください」

切嗣「いや、こんなもの離れる必要性など」

ぐにゅん

切嗣「な.............」

ぐにゃんぐにゃん

切嗣「なんだ....こいつは?」

ぷくぷくぷく(スライムのような物が出来上がる)

切嗣「?」

ぴタピタ

「お”と”う.....さん」

切嗣「喋っ.....た?」

ぴタピタ

「切嗣お”と”う”さ”ん”」

切嗣「!!!!!!」

殺「!!不味い!!」シュッ

切嗣「ぐ....何を」

殺「早く目を閉じて耳を防いでください!!」

切嗣「?」

殺「はや」


「キャアアアアア」

切嗣「!!うぐああああああ」

殺「あああああああああ」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつ

投下していきます。

切嗣「(鼓膜が......破けそうだ)」

殺「目と...耳....耳を」

切嗣「わかっ.....て」スッ

「アアアアア」

殺「ああああああ」

切嗣「ぐああああ」

切嗣「(く....そ耳を塞いでも寧ろ爆音がより一層大きく!!)」

「アアアアアア」

切嗣「(いつやむんだ!!)」

「アアアア」プシュ

切嗣「(何か吐いてい.....る?)」

フゥ....

切嗣「う.....ぐっ」スンスン

切嗣「(孵卵臭?)」

殺「だ......め」

殺「嗅いで.....は」

切嗣「!!」ズキィ

切嗣「あがぐがぐあががああああ」

切嗣「(痛い痛い痛い痛い痛い)」

ゴロゴロゴロ

切嗣「うぎぃがぎぃががが」

切嗣「(た....堪らない)」

切嗣「(頭がおかしくなりそうだ)」

殺「あ.........は」

切嗣「ぐぎぃががぐがあ」

切嗣「(どうにか...どうにかこの刺激を緩和しななな)」

「アアアアア」

切嗣「ぎゃぃぎゃ」(泡を吹く)

殺「アああああ」パタン

「ア」

ドシャァ(水をかける音)

「アぅア」シュぅ

スレイヴ「は...はぁ....は」

コツコツコツ

スレイヴ「起きろ....主」

スレイヴ「早く...脱出口を見つけるぞ」

切嗣「ごふ...ご」

スレイヴ「ふぅ......は....はぁ」

スレイヴ「やれやれ、仕方がない」

スッ

ドゴっ

切嗣「ぐふっ!!」(バっ)

切嗣「ガ八っはぁはぁ」

スレイヴ「意識はあるか?」

今日は此処までです。今日はより一層誤字多くてすいません。孵卵臭の所は腐卵臭です。

また、明日投下します。

おつですん

すいません。風邪をひいたのでまた、休ませて貰います。
明日は治れば投下します。治らなければまた、報告します

お大事になー

すいません。今日もまだ無理そうなので今日までお休みさせていただきます
明日は必ず投下します。

ほいほい無理せんときやー

大分体調が良くなってきたので投下していきます。

切嗣「あ....か......あ.....」

スレイヴ「意識はあるな」

スレイヴ「ならば、行くぞ」

切嗣「か....あ......あ...かふっ」ぐっ(スレイヴの裾を掴む)

スレイヴ「ほら、どうした早く立て」

スレイヴ「奴らが又、来ようならば流石の私でも対処は不可能」

スレイヴ「ならば、奴らが又此処へ来る前に」

スレイヴ「素早く脱出口を見つけるのが良好な判断と言う物ではないのか?」

切嗣「く......か.....」

スレイヴ「ん?」

スレイヴ「私の言っている事に何か間違いでもあると?」

切嗣「ぐ....あ.....う....か」

スレイヴ「...やれ、全く手間のかかる」

スッ(胸に手を当てる)

スレイヴ「貴重な私自信の魔力を消費するのだ」

スレイヴ「もう少し、どんな滑稽な相手にも慎重に行動をすることだな」

スレイヴ「主」

ドっ(治癒魔術が施される)

シュぅゥぅ

切嗣「うぉぐぁ!!」

スゥゥ

切嗣「カ八!!」びちゃっ

(スレイヴの服にかかる)

ジュゥ

スレイヴ「!!」

ビリッ

ビタン

切嗣「はぁ.....はぁ...はぁ」

切嗣「助かった...」

スッ

切嗣「ん?」

スレイヴ「飲め」

切嗣「....何だこれは?」

スレイヴ「心配はない只の、水だ」

切嗣「水?一体どこから?」

スレイヴ「この家の水道からだ」

切嗣「...それは大丈夫なのか?」

殺「問題ない....と思いますよ」

スレイヴ「ほぉ...お前はあれを吸わずに限界まで耐えたか」

殺「当たり.....前ですけほっけほっ」

切嗣「(...どうして限界まで耐えと分かっているんだ?)」

スレイヴ「てっきり私はあれを吸って倒れていたものだと」

殺「ないですよ」

殺「あんなもの吸うくらいなら死にます」

切嗣「....すまないその話についていけないんだが」

切嗣「あれは、結局のところ何だったんだ?」

殺「あれは、何と言えばいいでしょうか....」

切嗣「...そんな説明しずらいものなのか?」

殺「いえ...そんなに説明しづらいものではないのですが...」

切嗣「では何なんだ?」

殺「え...と」

スレイヴ「死徒だ」

切嗣「死徒?あれがか?」

殺「あーえーまぁ...そうですね」

殺「死徒ですね」

切嗣「....僕の知っている死徒とは全く違ったが」

スレイヴ「ほぉ...主の知っている使徒とは何なのだ?」

切嗣「僕の知っている死徒は人型で人間を見つけたら襲う」

切嗣「知能のない奴らだ」

スレイヴ「そういう認識か」

切嗣「あぁ」

スレイヴ「なら大間違いだ」

切嗣「何故?」

スレイヴ「それは死徒ではあるがグール種である死徒の中でも相当下」

スレイヴ「それは言わえる、失敗作たちだからだ」

切嗣「失敗作?」

切嗣「だとすると何か本来の成功した死徒は知能を得る人食いにでもなるとでもいうのか?」

スレイヴ「それも間違いだ」

スレイヴ「確かに知能をもち人間を食う奴もいるが」

スレイヴ「基本的に成功作と言われる奴らは血だけを吸う」

切嗣「血だけを....」

スレイヴ「あぁ、そして本来の使徒の由来、目的は人のある全てを否定し人を汚す者であるのだ」

スレイヴ「つまるところ人を人という存在から解き放つものと言う奴らだ」

切嗣「解き放つもの...」

スレイヴ「要するに、死徒は人を人と言う存在から開放できるならば形は何でもいいのだ」

スレイヴ「あんなスライムであれ、見えないものであれ...な」

今日は此処までです。また、明日投下します。

おつーな

遅くなりましたが投下していきます。

切嗣「...ではあれは」

切嗣「どっちなんだ?」

スレイヴ「まぁ、間違いなく失敗作の方だ」

スレイヴ「ただ、親が少し特殊だがな」

切嗣「あれが親ではないのか?」

スレイヴ「いいや違うあれは親ではない」

スレイヴ「アレは親から直接か間接的かは知らないが親の血を」

スレイヴ「送り込まれた人間だ」

スレイヴ「別に親はいる」

殺「いますね」

切嗣「親は...どんな奴なんだ?」

殺「哀れな....可哀想な名前も知られることのないとある錬金術師です」

殺「人類を救わんがために尽く力したにも関わらず」

殺「何もかも失敗、如何あがいても自分には救えない事を悟った彼は、発狂」

殺「結果として人類は一人の男の気まぐれにより救われ」

殺「一番誰よりも人類を救わんがしていた彼は」

殺「人類を滅亡させるものと契約させられ」

殺「そして」

殺「人類を否定するものになったそんな錬金術師」

切嗣「そんな奴があのスライム状の奴の親」

切嗣「(人類史を守ろうと努力した奴が敵に回るか)」

切嗣「(なんたる理不尽さだ)」

切嗣「(だが、人類史を守ろうとするなら世界は何故そんな奴を見放した?)」

切嗣「(世界は人類を守るものではないのか?)」

切嗣「(そうでなければ人類は今日まで存続は...)」

切嗣「(だとしても、何故僕の時の様に力をわけ与えなかった?)」

切嗣「(68億人の人類が滅亡する災害など世界もまた危ぶまれる筈)」

切嗣「(只そいつに興味がなかったのか?)」

切嗣「(それとも既に世界を救った気まぐれの男に)」

切嗣「(だとしても、何故そんな奴に)」

切嗣「(....これは一体)」

切嗣「だが、そうなるなら、何故スライム状に?」

スレイヴ「それは、あれの親が発狂してしまったために在り方が不明になっているためだ」

切嗣「在り方が不明になった....」

切嗣「何故それだけで?」

スレイヴ「それは、死徒は自身の在り方というものに」

スレイヴ「影響を受けやすい体質だからだ」

スレイヴ「まぁ、分かりやすい物で言うなら粘土のような体質だ」

スレイヴ「自分がこう作りたいとなったらねってその物を作ると言うな」

切嗣「なるほど、つまり自己の精神考えた物に沿って様々な物に体を変える事が出来る」

切嗣「そういう訳か」

スレイヴ「まぁ、そういう事だ」

スレイヴ「ただ、それは上位の死徒だけが出来る訳だがな」

スレイヴ「下位の死徒は上位の使徒に基本的には使役されている為」

スレイヴ「基本は上位の死徒に左右されて変わると言う性質の為にな」

切嗣「それで不明な為に形のないスライムか」

殺「ですね」

切嗣「よし、一先ず奴らの正体については分かった」

切嗣「まだ、奴らの習性やら特性やら聞きたいこともあるが」

切嗣「ようやく調子が戻ってきた取り敢えず逃げ道を探しつつその話をしよう」

切嗣「此処は危険地帯すぎる」

殺「分かりました」

殺「それなら、これを先に怪我をしている部分にお塗りください」スッ

切嗣「ん?それは?」

殺「キンセンカを磨り潰して作った軟膏です」

切嗣「なぜ、こんな少しの切り傷で?」

殺「少しだからです」

殺「これから先、その切り傷が致命傷となりますので」

殺「先に塗っておいてください」

切嗣「...何かは分からないが、さっきの件もあった今はお前の指示に」

切嗣「従っておいた方がよさそうだな」

今日は此処までです。また明日投下します

おっつん

遅くなりましたが投下していきます。

(ぬりぬり)

切嗣「よし、塗ったぞ」

殺「では、こちらへ着いて来てください」

切嗣「ん?」

殺「逃げ道は私が知っていますので」スタスタ

切嗣「あぁそういう事か....分かった」コツコツ

スレイヴ「ふん」コツコツ

切嗣「なら、歩きながらになるがさっきの話の続きで」

切嗣「奴らのあの習性、僕に対してお父さんと言い」

切嗣「大声を発しながら何かを吐き出していたがあれはなんだ?」

スレイヴ「あれは人型の死徒が自身の従者を増やす時に噛んで血を相手に与えるその行為だ」

切嗣「.....あれの何処にそんな行為が..」

スレイヴ「いいや、何処にもない」

切嗣「どこにもない?なのに、従者を増やす行為だと?意味が分からない」

スレイヴ「つまりあれ単体の一つ一つの行為では増やすことは出来ぬという事だ」

切嗣「単体では意味がない?」

スレイヴ「あの全ての行為が終わってやっと従者が増やせると言う事だ」

切嗣「.........すまない分からない説明してくれ」

スレイヴ「まぁ分からぬだろうな」

スレイヴ「いいか」

スレイヴ「あれはな」

殺「...止まってください」

切嗣「どうした?」

殺「キッチンに、あの死徒が居ます」

ぽちゃん

ぽち...とぷとぷとぷ

切嗣「ここを通るのか?」

殺「はい」

殺「と言うより目的はキッチンの下にある地下室です」

殺「くり抜いて行こうと思ったのですが」

切嗣「別の道はないのか?」

殺「ありますけどその下の実験場が厄介極まりない所なので」

殺「極力避けたいのです」

切嗣「ここ以外にもあるのか?」

殺「あります」

殺「全て、戦争用の実験場ですが」

切嗣「合計でどのくらいなんだ?」

殺「30くらいですね」

殺「それで、階層が5段階ありまして下に行けば行くほど生物兵器の色が濃ゆくなっていき」

殺「上に行けば行くほど人体実験の色が濃くなっていくので」

殺「今下に行こうとしている私達は」

殺「一番下の実験場へ行かないよう尽くさなければ」

殺「細菌で死にます」

今日は此処までです。また、明日投下します

投下していきます

切嗣「という事は此処は一層が出口なのか?」

殺「いえ、一層は出口では無いです」

切嗣「なら、一体どこが?」

殺「ここは地下にあるので5層、最上階が出口です」

切嗣「ん...?だが、お前は今下へ行こうとしていると言っていたが」

切嗣「何故下へ?」

殺「それは、上に行く階段があるのですが」

殺「そこには、どうやってもここの実験場からは行けないからです」

切嗣「いけない?何故?」

殺「それは、ここの実験場は5層の内上の二層が別の棟にありまして」

殺「下の三層だけはそれぞれつながっているアリの巣のような構造になっていて」

殺「下の三層から上のエリアに行くにはわざわざ地下室を使っていかなければならない」

殺「そんな構造だからです」

切嗣「...という事は今僕たちがいるエリアは下の三層の内のどれかなのか?」

殺「はい、というより一番上の三層ですね」

切嗣「そうなるなら....外へ出るには一番下...の階....」

切嗣「そういう解釈でいいか?」

殺「はい、間違っていません」

切嗣「.....」

切嗣「(面倒くさい位置だな)」

切嗣「(これなら、どこか密室可能な小部屋でも見つけたら)」

切嗣「(まだ、余り時間転移魔術については分かってはいないが)」

切嗣「(使って抜け出すか)」

切嗣「(聖杯参加者について調べておきたかったが)」

切嗣「(まぁ仕方がないだろう)」

切嗣「(今度は何処に飛ばされるかな....)」

殺「でも、本当に不味いですね」

殺「今、死徒を倒す手段が」

切嗣「奴はどうやったら倒せるんだ?」

スレイヴ「水を掛ければいい」

切嗣「それだけか?」

スレイヴ「あぁそれだけでいい」

切嗣「なら、水は?」

スレイヴ「あそこにだ」

切嗣「...キッチンの水道か...」

今日は此処までです。また、明日投下します

おつにゃ

投下していきます。

切嗣「...あそこに行くにはリビングを通っていく以外にはないか?」

スレイヴ「ある」

スレイヴ「外に出ればだがな」

切嗣「そうか分かった、無理だな」

切嗣「....それならば、此方で待っていてくれ」

殺「?何をするのです?」

切嗣「僕の魔術を使ってあのキッチンから水を汲んで」

切嗣「奴に水をかける」

スレイヴ「止めておけ、それは不可能な事だ」

切嗣「どうしてそう思う?」

スレイヴ「いや主、狙った周囲の時間を止められたか?」

切嗣「.....いや止められないが...」

切嗣「あぁ成る程確かに、無理だな」

切嗣「水を汲んでいる最中に奴に気づかれてしまう」

スレイヴ「そういう事だ」

スレイヴ「それに、そういう事が出来るのであれば」

スレイヴ「わざわざ私達が此処で立ち往生はしてはおらぬ」

切嗣「そうだな...」

殺「...そうなると辛いですが下の実験場のルートを介して行きましょうか?」

切嗣「...下の実験場がどんな場所かによるな」

殺「ええとですね」

殺「そこは、この実験場で薬品投与された蟲や」

殺「死徒の死んだ死体を媒介にした蟲が大量に飛んでいる実験場ですね」

切嗣「量は?」

殺「ざっと一万匹です」

切嗣「...それはお前らは良いかも知れないが」

切嗣「流石に、それ全てを倒しつつは僕には無理があるな」

切嗣「何せナイフ一本しかない」

殺「いえ、そこは私でカバーしようとは思ってはいるのですが」

殺「量が量ですしね...」

スレイヴ「私は止めておいた方がいいと思うぞ」

殺「...ですが、その道を通る以外にもうありませんよ?」

殺「選択肢は」

切嗣「そうなると此処であの死徒を倒す為に」

切嗣「もう一度あの地獄を味わうか」

切嗣「そっちの方がよっぽど成功率はよさそうに感じる」

スレイヴ「それなら一言言っておくが、もう一度あの霧を吸えば」

スレイヴ「私は助ける事は出来ぬからな」

切嗣「!!何故だ?」

スレイヴ「まぁ色々と事情があるのだよ私にも」

切嗣「(...予想外だ)」







今日は此処までです。また、明日投下します

遅くなりましたが投下していきます。

切嗣「(ここで、奴があの魔術を使えないと言い出すなど)」

切嗣「...その事情と言うのは一体なんだ?」

切嗣「それを詳しく話せ」

スレイヴ「ふん、主に別段話す事でもない」

スレイヴ「わざわざ教える事もなかろう」

切嗣「いいや、納得できない」

スレイヴ「否、納得しろ」

スレイヴ「でなければ、致し方あるまい」

スレイヴ「下の実験場のルートで行くしかなかろうな」

切嗣「.....」

切嗣「分かった」

切嗣「お前のあの魔術は使えない」

切嗣「それでいい」

スレイヴ「ふっ、分かってもらえて何よりだ」

切嗣「(保険が無いのは仕方がないが)」

切嗣「(まぁいい、あの霧を吸わなければいいだけの事)」

切嗣「(万が一にでも吸いそうになったとしてもタイムアルターで呼吸を止めればいい)」

切嗣「(カバーできる範囲だ)」

殺「それでは、決まりましたか?」

切嗣「あぁ、決まった」

切嗣「あの死徒を倒し、地下室まで直通で行こう」

切嗣「判断は各自に任せる」

殺「私は異論なしです」

スレイヴ「私もだ」

切嗣「それならば、まず誰が水を汲むかだが」

スレイヴ「私がやろう」

切嗣「あぁ、それはお前が最適だろう」

切嗣「あの声の中僕と此奴は動けなかったがお前ならば動けたようだしな」

殺「い....一応私も貴方をかばっていなければ動けましたよ」

切嗣「いや、お前はそうだったとしても未だ信頼には欠ける」

殺「!!それは、まだ私を信用してないと?」

切嗣「当たり前だ、一度裏切られた相手にそう易々と心を許すような」

切嗣「そんな......誰にでも味方するような奴はいないだろう」

殺「それでは私の今まで言ったことは全て虚言だとそう思っているのですか!?」

切嗣「いや、全てが全てそんな事は思ってはいない」

切嗣「だが、信じてはいない」

切嗣「この目で確かめるまでは」

殺「....分かりました......貴方はそういう人間なのですね」

切嗣「あぁ、僕はそういう人間だ」

殺「.....悲しい人間ですね」

切嗣「何とでも言え」

切嗣「(全てに裏切られた僕には、もう何かを真から信じる事など...死ぬまで出来そうにはないのだから)」

切嗣「.....それでは、スレイヴお前は、先に奴に見つからない様にキッチンの場所まで行き」

切嗣「僕の合図を待て」

スレイヴ「分かった」シュッ

殺「.......」

殺「私は...何をすればいいんでしょうか?」

切嗣「お前は案内だけしていればいい」

殺「はい....」

今日は此処までです。また、明日投下します

おちゅん

投下していきます。

スレイヴ「....」(手を挙げる)

切嗣「...どうやら奴はあちら側に着いたようだ」

切嗣「準備は聞くまでもないか」

殺「はい覚悟は出来ています」

切嗣「すぅ......」

切嗣「よし...ならば奴へ合図をだす」

殺「分かりました」

切嗣「.....」

スッ(人差し指で合図をだす)

スレイヴ「.....」(頷く)

きゅっ

「!!!!!」

切嗣「(来る)」

「お”と”うさん」

切嗣「(...最初はそうか必ずここから始まるのか)」

「切嗣お”と”う”さ”ん”」

切嗣「(そして..これも....うん?)」

切嗣「(...どうして僕の...名前なん)」

「キャアアアアアアアア」

切嗣「!!!(来た!!)」

「アアアアア」

切嗣「ぐぅ...ぅっぅ!!」

殺「くぅ...」

切嗣「(だが、案外二度目ともなると慣れる物だ)」

切嗣「(いや、それとも離れて構えていたからなのかまぁ何にしろ)」

切嗣「(先ほどの時より余裕がある)」

切嗣「(此れならば耐えれる事が出来そうだ)」

「アアアアアアアア」

切嗣「(...奴は)」

スレイヴ「ぐぉぅおぉうっくっぉ...」

切嗣「(耐えてはいるが近くにいるせいで大分辛そうだな)」

切嗣「(だが、着実に水を貯めてはいるようだ)」

切嗣「(安心....)」

..ぴちゃ...ポタッ

切嗣「(ん?あそこの天井から雨漏りしているな)」

切嗣「(これが片付いたら、注意して通らね.....ば)」

切嗣「(いや!!不味い!!)」

切嗣「(雨漏りしているという事は外のあの硫酸でこの家の天井が溶け始めているという事だ!!)」

切嗣「(後どのくらいだ?!後どのくらいでこの天井は完全にとける?!)」

切嗣「(これは、持つのか?!)」

切嗣「....ふぅ...ふぅ...」

「アアアアア」

切嗣「ぐっぅ....」

殺「どう...しました?」

切嗣「こ....こを...離れ」

「アアアアア」

切嗣「(くっ...声がかき消されるか!!)」

今日は此処までです。また明日投下します

おつん

投下していきます

切嗣「(ここは、家の屋根が崩れれば外のあの硫酸の雨が直で来る場所)」

切嗣「(急いで此処から移動しなければ)」

切嗣「(もろにあの硫酸の雨を身体全身で受けてしまう!!)」

切嗣「(それをどうにか、あの死徒が霧をばら撒く前に此奴にも伝えなければ....)」

切嗣「(霧をばら撒き始めれば動く事は困難)」

切嗣「(時間は少ない!!)」

切嗣「(しかし、声ではもう伝えづらいくらいの雄たけび声)」

切嗣「(こうなればジェスチャーで何とか伝えるしか)」

切嗣「....」(指で奥へいく合図を送る)

殺「?」

切嗣「(くそっ...こいつ臨機応変に出来ないタイプの奴か!!)」

切嗣「(こうなればもう、僕一人でも先にいくか?)」

切嗣「(いや、それでは案内役が居なくなってしまう)」

切嗣「(こんな未知の場所で、案内役が居なくなるのは流石に不味い)」

切嗣「(やはり、こいつも一緒でなければ)」

切嗣「.....」(指で天井を指す)

殺「?????」

切嗣「!!!!」(指で天井を指した後に雨が降りこんでくる様子を示す)

「?」

切嗣「(なんだこいつは!!!)」

切嗣「(これだけ分かりやすいジェスチャーをしても天井を見上げるどころか)」

切嗣「(首を傾げてばかりいる!!)」

切嗣「(どこまで理解力に乏しい奴なんだ!!)」

ぽタタタ

切嗣「(っ!!)」(上を見る)

切嗣「(もう、あんなに溶けて!!)」

切嗣「(時間がない...時間がないぞ!!)」

切嗣「.....」(身振り手振り教えようとする)

殺「????」

「アアアアアアア」

切嗣「!!!」

切嗣「ぐぅ...ぅううう」

切嗣「(この声の大きさ、そろそろあの霧が来る!!)」

切嗣「(だが、こいつは一向に気づく気配はない!!)」

切嗣「(どうする...どうする)」

ボタタタタタ

切嗣「(な!!!く、魔力が無駄に消費されるが)」

切嗣「(無理矢理にでも連れて行く!!)」

ガシッ

殺「え!?!?」

切嗣「(タイムアルターダブルアクセル)」ダっ

殺「ちょっえ?!」グイッ

ボコッドバッ

「アアアアアアア」プシュ....

切嗣「(?!ここでか何というタイミングだ!!)」

殺「!!はぁ....うんくっ」(息を止める)

今日は此処までです。また、明日投下します

おつん

遅くなりましたが投下していきます

切嗣「(こいつ....反応だけは)」

切嗣「(いや、早く僕も息を止めねば!!)」

切嗣「はぁ....」スゥ(霧を吸い込みそうになる)

切嗣「(!!タイムアルターダブルスタグネイト)」ピタッ(吸い込む前に息を止める)

切嗣「っ.....」

切嗣「(何とか霧を吸い込む前に息を止められたのはいいが)」

切嗣「(十分に息を吸い込む事が出来なかった!!)」

「アアアアアアアア」

切嗣「う....」

「アアアアアアアアア」

切嗣「(吸って....しまいそうだ!!)」

殺「........」

切嗣「(奴....は...)」

スレイヴ「ぐふっ....ぬぅごぉふっ....」

切嗣「(まだ、水を貯めているの....か)」

切嗣「(どれだけ...必要なんだ...一体...)」

切嗣「(早くして...くれ...)」

殺「.....」(切嗣を見る)

殺「......」スッ

切嗣「(ん?)

切嗣「(こいつ急に立ち上がっていったに何を?)」

殺「

殺「........」スッ(切嗣の首に手を当てる)

切嗣「(ん?)」

殺「......」ギュっ(そのまま首を絞める)

切嗣「!!!!!っ」

切嗣「おま.....」ヒュゥ

切嗣「!!!(うぐっ!吸ってしまった!!)」

切嗣「が.....あ.......」

切嗣「あ........」

切嗣「くはぁ!!」(身体が跳ねる)

殺「く...ああああ!!!」

殺「!!!!」ギュゥ

切嗣「う...........」

殺「ううううう!!!!」(更に深く締める)

切嗣「か..........あ.....は」

切嗣「く........う」

殺「がああああ」ギュゥゥゥ

切嗣「ぐ.....づう....」

殺「ああああああああああ」

切嗣「は.......か」

ゲシッ(足でアサシンを蹴る)

今日は此処までです。また、明日投下します

おつ

投下していきます。

殺「ああがああ!!」(手がゆるむ)

切嗣「あ...はぁ....は」

切嗣「(い.....今のうううちちに...)」

ずりずり...

殺「!!!」

切嗣「!」

殺「きゃああ!!」ガシッ

切嗣「う"......ぐ....」ドタッ

殺「ぐあ”う”あ”う”がう”」

切嗣「あ”....あ”....あ”あ”」

切嗣「(コロサレ.....)」

カチャン(切嗣の懐から起源弾が落ちる)

殺「あ”.....」スッ(手を切嗣の首から離す)

切嗣「がはっ....ごほっごふっ」

殺「あ”....う”あ”あ”あああ」

切嗣「はぁ....はっ...はぁはぁ...」

殺「ひ.....あ”う”ああ”」

切嗣「う”お”.......ぐぅ....」

殺「ゴ.......メ”ン”ナ”さ.....イ”」

殺「キリ.....キリ」

殺「ツツツ」

ごッ

殺「ウッ.......」

(後ろを向く)

スレイヴ「う......ぶッ」

(今にも吐きそうな顔をしながら水のたまったバケツを死徒に被せようとする)

殺「!!.....ああああああ!!」ダっ

スレイヴ「は...うっ....はぁ」

殺「アアアアアア」ダっだっだっ

ガシッ

スレイヴ「ぬぅ!?」

ドシャ(死徒に水がかかる)

殺「ア”」(白目をむく)

バタッ(倒れる)

スレイヴ「ハァ......ハァ.....ハハ」

スレイヴ「フ...ふふハハハハハ」

スレイヴ「アッハハハハハ」

スレイヴ「フフフアハハハハハハ」

スレイヴ「ハハハハ」

スレイヴ「ごふっ」

ドタン(倒れる)

シーン....

ガチャ(マイクの入る音)

「これにて、実験番号197の実験を終了します」

今日は此処までです。また明日投下します

おつかれー

遅くなりましたが投下していきます

-------------------------------------------------------
戻ってセイバー側切嗣

キャスター(右)「見つからない見つからない!!!奴は何処いったねぇ!!」

キャスター(左)「殺す殺すねぇ!!」

コツン

キャスター(右)「そこねぇ!!!!」シュン

切嗣「........」

切嗣「(行ったか)」

切嗣「(リリースアルター)」

切嗣「は....はぁはぁはぁはぁ」

切嗣「(あれから隠れながら目的の場所まで目指しているが)」(時計を見る)

切嗣「(2時か)」

切嗣「(...時間的にはまだ余裕はある)」

切嗣「(前にも進めている)」

切嗣「(だがしかし)」

切嗣「(予想以上に奴らの索敵範囲が広すぎる)」

切嗣「(そのせいでどうしても前へ進んでは戻っての繰り返しで)」

切嗣「(目的の場所までのペースが遅すぎる...)」

切嗣「(この調子では3時までに第一目標へ到達できなれば)

切嗣「(計画に支障をきたしかねないな)」

切嗣「(こうなれば...少しだけ無理をするしかなさそうだ)」

スッ(注射器を取り出す)

切嗣「ふっ....」グサッ(血液を採る)

切嗣「っ......」

スポッ

切嗣「(よし.....このくらいあれば十分だろう)」

切嗣「(これを....)」

ひた....ひた...(地面に垂らす)

シュシュシュ(魔方陣を描く)

切嗣「(出来た)」

スッ(出来た魔方陣に手をのせる)

切嗣「.....汝、思いは具現化せし」

切嗣「我、理を理解せし」

切嗣「衛宮の名において」

切嗣「この地、この時に思うは」

切嗣「時の籠」

切嗣「クロノス」

シユウぅゥン......ピタッ(周囲の時間が止まる)

切嗣「ぐふっ....」(血を吐く)

切嗣「...やはり....この魔術....身体に応える」

切嗣「はぁ.........」

切嗣「維持は5分....」

切嗣「それまでに、何とか目的の場所までいくか」

切嗣「ぐふぁ.....」

切嗣「はぁ....はぁ」

切嗣「よし....」

たっ

今日は此処までです。また明日投下します

おツン

遅くなりましたが投下していきます

3分後

切嗣「はぁ....はぁはぁ」

切嗣「そろそろか?」

切嗣「(ここら辺の街道から最短で目標地点まで行くには)」

切嗣「(鐘のある教会を通れば行ける)」

切嗣「(ただし...)」

切嗣「(僕のこの固有結界はそこまで広くはなってはいない)」

切嗣「(教会へ出ればこの固有結界が及ぼす影響は消失するだろう)」

切嗣「(それまでに何処かでこの固有結界を解除しなければ)」

切嗣「(直で抑止力の影響を受けてしまう)」

切嗣「(その為に安全な解除場所を確保しなければならない)」

切嗣「(...見つかればいいが)」

切嗣「......」

切嗣「!!ぐふっ....」ビチャっ

切嗣「う....すぅ...」

切嗣「少しでも不安になったり精神が安定しないとこれか...」

切嗣「...教会までは」(上を見る)

切嗣「もう鐘が黙視出来るくらいまでの距離か...」

切嗣「意外と速かったな....」

切嗣「(不安になっても仕方ない時間的には残り2分の余裕がある)」

切嗣「(大丈夫だ必ず見つかる)」

切嗣「まずは手始めにあそこにある家の中から見てみるか」

切嗣「(中に空襲の為のシェルターがあるかも知れない)」

コツコツ 

ガチャン

切嗣「......」

コツコツドっ(何か足に当たる)

切嗣「...なんだ犬か」

切嗣「(この犬...毛が青いな....)」

切嗣「(珍しい....)」

切嗣「まぁ...気にしても意味はない」

切嗣「さっさとシェルターがあるかどうかだけ見てこよう」

コツコツ

きぃ....

切嗣「!...ここの住人か?」

切嗣「首をつっている....」

切嗣「自殺か...愚かな事を...」

切嗣「ん?後ろにあるあれは....」

コツコツ

(ナイフと、手榴弾がおかれている)

切嗣「此奴は使える」

切嗣「丁度余分に一つ使ってしまっていたからここで補充できたのは大きいな」

今日は此処までです。また明日投下します

投下していきます。

スッ(手榴弾だけとる)

切嗣「...後はシェルターがあれば...」

「へぇ...他人の物を勝手に物色とは見逃せねぇな」

切嗣「っ!!」バっ(後ろを向く)

弓「よぉ、二日ぶりだなセイバーのマスター」

弓「生きていたか流石しぶといな」

切嗣「アー....チャー....」カチッ

弓「おっと待て待て、今回はお前と戦うつもりはない」

弓「話をしに来ただけだ」

切嗣「どうして貴様がこの領域内にいる」

弓「カ...その質問も二度目だなぁ」

切嗣「いいや、正確には三度目だ」

弓「?あぁ...そっかぁ...そっちの方ね」

切嗣「.....」

弓「そうなると...少し訳が変わって来るが」

弓「まぁいいや、どうせ同じだしな」

弓「それより、さっきの発言訂正しなきゃな」

弓「60年ぶりだな、セイバーのマスター」

弓「腕と精神は少しは治ったか?」

切嗣「.....」

弓「お得意のだんまりって奴か」

弓「お前もアレも本当に好きだな」

弓「うざったいほどに」

切嗣「.........」

弓「はぁ.....たく本当にセイバーのマスターは沈黙ばかりで」

弓「話が弾みやしねぇ」

弓「面白くねぇ奴だ」

切嗣「要件を言え」

弓「ほら...やっと口を開いたかと思えばこれだ」

弓「もう少し会話ってもんを楽しんで欲しいね」

切嗣「言え、時間がない」

弓「はいはい、分かってる」

弓「分かってるよ」

切嗣「....」

弓「要件はただ一つだ」

弓「何処で治療しているかは知らないがキャスターとの戦いを止め」

弓「彼女、アンリ・マンユを」

弓「器へ返せ」

切嗣「却下だ」

弓「まぁ未来が分かっているお前は、そういうよな」

弓「あれが引き起こす災害はひでぇもんだしな」

弓「ま、トリガーを引いたのはお前自身だが」

切嗣「ッ.....」

弓「ひ...だがよ」

弓「考えないか?あれがなければお前の愛しい家族に会えなかったかもしれないんだぜ?」

切嗣「それは、覚悟の上だ」

弓「なら、お前は自分の持った家族など、見ず知らずの感謝もされない」

弓「思いもしてくれない、愛してもくれない赤の他人の多くの命よりも」

弓「大切ではなく、軽いものだと」

切嗣「...違う!!それは断じてそうではない」

弓「だが、お前はあの時、躊躇せず自分の妻も愛した者も自分を愛してくれたものも全部殺したじゃないか」

切嗣「違う!!戸惑っていた!!決して軽いものではない!!....だが」

切嗣「愛も....希望も無くなった世界は無価値だ...」

切嗣「それならば....僕らの家族など愛などとは!!」

弓「それじゃ救った後は?お前は何にも愛されず、只生きるだけだぞ?」

弓「只、無意味に全てを食いつぶしながら、毎日を過ごす」

弓「孤独を感じながら、一人で何故生きているのか分からないまま」

弓「そして救った世界各地では結局人々の紛争が絶えず行われながら人が死ぬ」

弓「止めるにも聖杯はない、縋るものはいつしか平和が訪れる用神に縋るのみ」

弓「そんな世界を救ってお前はそれでも死ぬまで耐えて耐えて後悔が残らないと?」

今日は此処までです。また明日投下します

おつなのね

遅くなりましたが投下していきます

切嗣「そうだとしても...そうだったとしても」

切嗣「僕は、そこまで自身を犠牲にして救った世界でも後悔はしない」

弓「何故そこまで断言できる?」

切嗣「...それが、僕自身の正義の在り方」

切嗣「僕自身がなりたかった信念そのものだからだ」

弓「信念その物ね」

弓「だがな人は信念は時として変わるそう思うが?」

切嗣「僕は.....人ではない...」

弓「お前....もしかして...」

弓「自身の事を感情のない人形かなんかだと思っているのか?」

切嗣「........」

弓「くかかかそうか」

弓「お前、あれを言われてもそう信じているのか」

切嗣「あれ?」

弓「なんだお前あの、神父服の太々しい爺から言われなかったのか?」

弓「感情がない奴以外はあの無限に続く地獄みてえな呪いからは」

弓「逃れられねぇって」

切嗣「!何で、お前が奴と!!」

弓「時間ねぇんだろ?余計な事聞いてていのか?」

切嗣「っく.....それらしいことを言われた...」

弓「なら、認めるべきだろ」

弓「お前は人で、感情のある時として信念も変わる人間だと」

切嗣「いいや...認められない」

弓「何の理由かは知らないが強情だな」

弓「ま....お前がそういうなら別にいいか」

弓「今のお前に何行ったとしても効果なさそうだしなこの取引」

切嗣「....どうするつもりだ」

弓「どうもしねぇ、言っただろ話をしに来ただけってな」

弓「だが、まぁ強いて言えば彼女を渡さないって言うんだったら」

弓「俺らエーデルフェルト側と、遠坂、間桐はこの国で戦争を始めるだろうな」

シュン

切嗣「何!!」

切嗣「....(いない)」

短いですが明日が早いので此処までです。また明日投下します

投下していきます。

切嗣「(奴は本当に会話だけを...しに来たか...)」

切嗣「(...まぁ、彼女の居場所が分からなければ僕は殺せないか)」

切嗣「(だがそれも、どうやらキャスターとの戦いが終われば)」

切嗣「(殺せるようになる....)」

切嗣「(...まさか遠坂、間桐、エーデルフェルトが動き出すとは...)」

切嗣「(もう少し、せめて小聖杯出現まではまってくれるとそう信じていたが)」

切嗣「(...流石に待ってはくれないか)」

切嗣「はぁ....この行動が裏目に出てしまったな...」

切嗣「まぁいい」

切嗣「いざとなればセイバーのあの宝具もある」

切嗣「失敗するなら」

切嗣「何度だって何回だって、今を犠牲にしてやるさ」

-------------------------------------------------------------------------
同時刻セイバー

剣「.........」(そわそわ)

剣「落ち着きませんなぁ...」

剣「マスターとの契約が切れていないので」

剣「マスターはなんとか上手くやっているのでしょうが」

剣「それでも...相手はやはりサーヴァント...」

剣「無茶をしていなければ良いのですが...」

ピッ

剣「む.......?」

剣「(これは....)」

剣「そこに....おられる魔力の強い方分かっておりますよ」

「ククク、ようやく気づいたか」

剣「お主....」

ギル「今までずっと気づかぬとはそれでも、サーヴァントか?」

剣「...何者」

ギル「質問しているのは此方だ戯け」

ギル「質問していいのは質問を答えた後であろうに」

ギル「程度が知れるな」

剣「いいえ、質問を質問で返すのは」

剣「ごく当たり前の事を聞かれたので答えなくてもよろしいと言う」

剣「判断をしたからですぞハハハ」

剣「そちらこそ、そんな質問をするとは程度が知れますな」

ギル「ほぉ...言うではないか」

剣「怒らないのですかな?」

ギル「そんな無駄な事で一々切れていればそれこそ」

ギル「品格を疑われる」

ギル「それに、俺はなそういう風に返してくれる者は嫌いではない」

ギル「口ごもってしまう奴より正々堂々言う奴の方が俺は好みだ」

剣「それはどうも」

剣「それで、お主...見た所...サーヴァント...ではないですな」

ギル「ほぉ...それが分かるか」

剣「似たような方を見ていますのでね」

ギル「俺だけと思ったが同じ境遇の奴がいたか」

ギル「やはり来てよかった」

剣「来てよかった?」

ギル「気にするな雑種」

ギル「お前には到底理解できぬことよ」

剣「(雑種呼ばわりですか...礼儀の知らない奴ですな)」

今日は此処までです。明日はお休みします。また明後日投下します

おちゅん

遅くなりました投下していきます。

剣「初対面でその物言い」

剣「それほど自身に自信があるように見えますな」

剣「(それほどに油断をしやすい性格だとも思いますがな)」

ギル「褒めても何もでんぞ?雑種」

剣「残念ですな」

剣「(本当に残念ですな)」

剣「(今の発言で立腹すると思ったのですが)」

剣「(煽りが足りませんでしたかな...)」

剣「それより、本当にお主一体何者ですかな?」

剣「私を襲う様子もなく、只じっと私がお主に話しかけるまで」

剣「そこの木に上に隠れて私を観察していたようですが」

ギル「隠れて?俺は隠れてなどいない」

ギル「ずっと堂々と貴様を見ていた」

剣「分かりましたぞ」

剣「ではどうして、堂々と私を観察していたのですかな」

ギル「それでいい」

剣「(めんどくさいタイプの方ですなぁ....)」

剣「それで?」

ギル「待て雑種。何を調子に乗っている」

ギル「先ほども言っただろう順序と言う者がある」

ギル「俺の質問が先だ」

剣「(殴り飛ばしたいですなぁ....)」

剣「ハッハッハッ確かにそうですな」

剣「順序と言うものがありますな」

剣「では、お答えいたしましょうぞ」

剣「れっきとした、英霊ですぞ」

剣「はい、答えましたぞ」

剣「これで満足ですかな?」

ギル「...いい加減にしておけよ雑種」

ギル「そろそろ俺の寛容たるこの器でも」

ギル「限度と言うものがあるぞ?」

剣「おお、それは失礼したしましたな」

剣「どこぞの英雄君主殿」

ギル「そこまで気づいておきながら」

ギル「先程の質問をしたか雑種!!」

剣「(ようやく立腹しましたか)」

剣「(さて、こやつの狙いとどんな英霊か)」

剣「(マスター殿が戻ってくるまでに片づけて起きますかな)」

ギル「雑種の分際で俺を煽り立てたその意気」

ギル「後悔させてくれるわ」

剣「ハッハッハッその発言笑いものにしてくれましょうぞ」

今日は此処までです。また、明日投下します

遅くなりました投下していきます。

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戻ってセイバー側切嗣

切嗣「.....」シュッシュッ(自身の指に包帯を巻く)

スッスス

キュ

切嗣「これで出血した個所の止血はすべて完了と....」

切嗣「しかし、運よく家の中にシェルターが見つかってよかった」

切嗣「いや...運よくではなく必然的に...か」

切嗣「ふ...何を言っているんだ僕は」

切嗣「よし」

切嗣「リリース」

シュぅゥぅ....ブォン

切嗣「(解除での身体への負担はほとんどなし)」

切嗣「(血脈は....)」

トクトク

切嗣「(いつも通り正常)」

切嗣「(ただ少し頭痛がするが気にするほどではない)」

切嗣「(殆どコンデションは良好と言っていい)」

切嗣「....」(腕時計を見る)

チッチっチッ

切嗣「(丁度今、きっかり2時5分)」

切嗣「(一秒でも解除時間が遅れれば吐き気を催しこんな余裕はない)」

切嗣「ふぅ........」

切嗣「(冷や汗ものだった)」

切嗣「二度とこんな扱いが難しい魔術は使いたくないものだ」

切嗣「さて...」

切嗣「(恐らくシュルターの中で有ればキャスター達に伝わる)」

切嗣「(魔力反応はあまりない筈)」

切嗣「(だが、この魔術は解除とともに大幅な魔力がコントロールできず垂れ流れる)」

切嗣「(少しだけこの中にいなければな)」

切嗣「(...その間に何もしないと言うのは流石に無駄だ)」

切嗣「(一応ここからの方角の確認と)」

切嗣「(流石にあんなに大幅に足を取られていては朝になっているのに気づかないかもしれない)」

切嗣「(時計のタイマーを4時にセットし余裕を持たせておこう)」

切嗣「(まずは方角の確認だが)」スッ(方位磁石を取り出す)

切嗣「(今僕が進んでいる方角は西な筈)」

切嗣「(身体をこうすれば...)」(体の向きを変える)

切嗣「(針の向きが赤が右側黒側が左に来て直線でいなければならないが)」

くるっ

切嗣「....斜めか....此れは北西寄りだな」

切嗣「もう少し下を行くか...」

切嗣「よし、次はタイマーをセットしよう」

カチチ

切嗣「4時00分と...」

切嗣「これで、準備よし」

切嗣「そろそろ、行くか...」

今日は此処までです。また明日投下します

投下していきます

ガチャッ

切嗣「............」(右左確認する)

切嗣「(キャスターの気配はなし)」

切嗣「(出るか)」

ガチャン

切嗣「(これから先はキャスターを恐れて隠れて行っても無駄に時間をくい)」

切嗣「(逆にキャスターに感知され追いつかれる心配がある)」

切嗣「(一気に鐘のある教会へ行くのが吉だな)」

ダっタタタタ

ヒュー (屋根の上)

弓「....ようやく動き出したようだ」

「...ようやくですか」

「大分、時間が掛かかりましたね」

弓「で、俺はこの後どうすればいい?」

「どうもしなくていいですね」

「此処からは我々の仕事です」

「お前は気分晴らしに適当に豚にでも餌をやっているがいいよ」

弓「....それはつまり此奴に餌やりをしろって事か?」

キャスターのマスター「ンぐぅぅぅ」

キャスターのマスター「ンンンン」

「そういう事です」

弓「はぁ....へいへい分かったよ」

弓「んで?餌は?」

「そちらにおいてあるじゃないですか」

ぴチぴちぴち(酷いにおいのする得体の知れない何か)

弓「うえ....まじかよ」

弓「あんたら外道だな」

「それを貴方が言えるのですか?」

弓「っへへへ違いねぇな」

「それでは、もう行くので後の事は任せましたよ」

弓「あいよ」

「それでは行きますわよアーチャー」

弓?「はい、マスター」

ヒュン

弓「.....」

弓「ま...精々楽しんできなよ」

弓「妹殺しのお姉さま」

キャスターのマスター「ンンン!!」

弓「....っと」

弓「安心しなって」

弓「ちゃんと、お前の事は忘れてねぇぜ」

キャスターのマスター「ふぐふぐ」

弓「何、取って食おうってわけじゃないんだ」

弓「そんなビビるこたぁないだろ?」

キャスターのマスター「ンン!!」

弓「ん?もしかしてそれ早く食べたいのか?」

キャスターのマスター「んーーーー!!」

弓「まぁまぁ落ち着けって」

弓「冗談だよ冗談」

キャスターのマスター「んぅんぅ....」

弓「お前も散々だよな」

弓「まだ、一人も殺してもいないし、一勝してもいないのに」

弓「こんな酷い仕打ちを受けるんだから」

キャスターのマスター「ふぅ...ふぅん」

弓「分かる分かるぜその気持ち」

弓「俺も以前はそうだったうん」

キャスターのマスター「ンンン...」

弓「そうだ....面白れぇ事思いついた」

弓「なぁキャスターのマスター」

キャスターのマスター「ンン?」

弓「お前、この世界が憎くねぇか?」

今日は此処までです。また明日投下します

おつなーの

遅くなりました投下していきます

キャスターのマスター「んん...んん?」

弓「つまりな、こんな身勝手に理不尽で」

弓「腐ってて」

弓「どいつもこいつも自分の事ばかり」

弓「自分自身を真に好んでくれる奴がいなくて」

弓「嫌になる」

弓「そう思わないかって言ってんだ」

キャスターのマスター「ン....ンン....」

弓「ん?どうなんだ?」

キャスターのマスター「ン....」

弓「...首を下げてないで、何かアクションを起こしたらどうだ?」

弓「首を縦に振るか、はたまた首を横に振るか」

弓「二択だ簡単だろ?」

キャスターのマスター「......」

弓「はぁ....お前の真に望む方に首を動かせばいいだけだ」

キャスターのマスター「.........」

弓「チッ」

スタスタ

スッ

ぴぎぃ(酷いにおいのする得体の知れない何かを持つ)

スタスタ

(キャスターのマスターに近寄る)

弓「いいか?俺は沈黙が嫌いだ」

弓「残り3秒以内に何かしらのアクションを起こさなければ」

弓「此奴をお前の口の中に無理やり突っ込んでやる」

キャスターのマスター「ん!!」

弓「お...3秒も待たなくても良かったか?」

弓「で?どうだ?」

弓「どっちだお前は?」

キャスターのマスター「んぅ....んん....」

弓「......」

弓「3....」

キャスターのマスター「ん!!!!!」

(首を横に振る)

弓「........」

弓「チッ、最初っからそうすりゃいいんだよ」

ビタッ(酷いのにおいのする得体の知れない何かを落とす)

「ぴィ.....」

弓「うえっ...手に染み付いちまった」

弓「最悪だ」

弓「はぁ....まぁいいか」

弓「首を横に振ったって事は」

弓「こんな世界憎くねぇって事か」

弓「どうしてだ?」

キャスターのマスター「ん....ぐぅ...」

弓「あ?ああ喋れないの気にしてるんだったら大丈夫だ」

弓「俺が術はさっき解いた」

キャスターのマスター「あ....う...」

弓「うん?」

キャスターのマスター「う....そ....それは....」

キャスターのマスター「ボ....僕には今のこの世界がちょ...丁度いいから」

弓「は....丁度いいだと?」

弓「こんな...こんな腐った世界がか?」

キャスターのマスター「そ...そうだよ」

今日は此処までです。また明日投下します

投下していきます

弓「ぷふっ....ぎゃははは」

弓「なんだそれ」

弓「面白すぎだろ」

キャスターのマスター「.....」

弓「自分自身に丁度いいから腐ってても憎めねぇとか」

弓「お前、どんだけ肩身せめぇんだよハハハ」

弓「あれか、お前他人から虐げられても文句ひとつ立ち向かえない」

弓「弱い人間か」

キャスターのマスター「う.....」

弓「図星かよ」

弓「情けねぇな」

キャスターのマスター「うう....」

弓「でも....気に入ったぜお前」

キャスターのマスター「え?」

キャスターのマスター「ど...どういう事ですぅ?」

弓「いや...よぉ」

弓「俺も、散々使われては来たんだがよ」

弓「反発出来る人間がいない事いない事なぁ」

弓「お前みたいな考えの人間を探してたんだよ」

キャスターのマスター「え?ってことは」

弓「ってな」

キャスターのマスター「え....」

弓「騙されたか?」

弓「お前は既に他のサーヴァントのマスターだろうが」

弓「敵のサーヴァント相手に何期待してんだ」

弓「そんなんだから簡単にあのお嬢さんの口実にまんまと踊らされたんだろうが」

キャスターのマスター「う.....うう...」

弓「まぁ...でもお前のサーヴァント達が消えてくれれば」

弓「考えるかもな」

キャスターのマスター「!!」

キャスターのマスター「それだけは嫌だぁ!!」

弓「カカカ、そうか嫌か」

弓「なら、お前にとっておきのものがある」

スッ(箱を取り出す)

キャスターのマスター「え....なに.....それ」

弓「なぁに、危ないものじゃない」

キャスターのマスター「じゃ...じゃぁ一体」

弓「中身は気にするな」

弓「今からお前に此れをもって今お嬢さん達が追っていったマスターの所で」

弓「この箱を開けて貰いたい」

キャスターのマスター「あの黒い服の男の前で?」

弓「あぁ、そうだ」

弓「そうしてくれれば俺はお前の味方に付いてやるよ」

弓「あのお嬢さんの情報も教えるし、お前はキャスターを失わずに戦力強化できる」

弓「どうだ?魅力的な話じゃないか?」

キャスターのマスター「でも...また嘘だったら....」

弓「ねぇねぇ何なら神にだって誓ってやるよ」

キャスターのマスター「そ....それならスクロールに書いてよぉ...」

弓「ああいいぜ」

今日は此処までです。また明日投下します

投下していきます。

------------------
切嗣「....」

切嗣「(やっと教会の門の前までこれた)」

切嗣「(キャスター達は今だ僕に追いついては此れていない)」

切嗣「(やったぞ....)」

切嗣「(僕は運がいい)」

コツコツ

キぃ(教会の扉を開ける)

切嗣「(誰もいないな...)」

切嗣「(いや、それを見通してのこの道を選んだんだ)」

切嗣「(そうでなくては困る)」

コツコツ

切嗣「(ここから後は裏口にでれば目的地までは直ぐだ)」

切嗣「(たとえここから先、キャスターに出くわそうとも)」

切嗣「(正直な話余裕と言ってもいいだろう)」

ぽたぽた....

切嗣「(ん?)」

切嗣「(何の音だ?いや...まて....この音どこかで聞いた覚えがあるぞ....)」

ぽた....したり....

切嗣「(だが一体どこから...)」

ぼた.....

切嗣「(右か?)」

ぼた....

切嗣「(いや違う左か!!)」

「やぁ」

切嗣「!!!!また、お前か!!」

「また...とは失敬だね」

「まだ、あって二度目じゃないか」

「そう何度もあったみたいな言い方はしないでくれよ」

切嗣「実際には何度もあっているだろう!!」

切嗣「アーチャー!!!」

弓?「いやいや、あってない、あってない」

弓?「僕らは今回合わせて二度キリさ」

切嗣「ふざけるな!!」

切嗣「お前とは何度もあっているだろ!!さっきだって!!」

弓?「さっき?」

弓?「知らないなぁ」

切嗣「(こいつ...わざとか!!)」

ガチャッ

「何をしているのアーチャー」

弓?「いや、古い知り合いとあってね」

「アーチャーの古い知り合い?」

「興味深いわね」

切嗣「!お前.....まさかエーデルフェルト....」

「あら?アーチャー?」

弓?「なにも?僕はなにも彼には教えてないよ」

「それじゃ自力で調べたのかしら」

「賢いのね貴方」

切嗣「(エーデルフェルトが何故ここに....)」

切嗣「(まだ、キャスターとの戦いも終わってはいないと言うのに!!)」

今日は此処までです。申し訳ないですが暫く資格取得の為長期的にお休みさせてもらいます。

板が落ちるまでには必ず帰って来ます。私情で本当申し訳ありません。

おつん
気長に舞ってる

ようやく今日試験が終了したので、再開いたします。

「ただ....」

「心外だわ」

切嗣「...何が?」

「私貴方と初対面よね?」

弓「はぁ...また始まった」(ボソッ)

切嗣「ああそれがどうした」

「それがどうした?はっ」

「貴方、もしかして低俗な方?」

「初対面相手に呼び捨てはないでしょ?」

「様をつけるか、さんか、殿で呼びなさいよ」

切嗣「それは、敵同士だと言う事を分かっていての発言か?」

「敵同士でもよ」

「だって当たり前でしょ?それが礼儀...というものよ低俗な方」

切嗣「それなら僕も言わせてもらうが初対面相手に低俗な方は」

切嗣「それこそないだろ」

「あら?そうかしら?」

「私は貴方の名前を知らないのよ?」

「それなら第一印象でどんな人物かで行ってあげた方が良くないかしら?」

「それとも、他の言い方があるのかしらね?」

「ねぇ?アーチャー」

弓「ねぇ毎回僕に振るのやめてくれるかな?」

「なんで?」

弓「いやさぁ...今彼に話してたよね?」

弓「そこから僕に質問するのはどう考えても間違えてる気がするんだよね」

「それは、私が一般人とずれている...と言いたいのかしら?」

弓「いや、誰もそこまでは言ってないけどさ」

「まぁそうよね、だってずっとあの家でこの18年監禁されたような生活を」

「送ってたんですものね」

「そりゃ常識も価値観も」

弓「分かったよ、悪かったよ」

弓「謝るから」

弓「ね?落ち着いて」

「いいえ貴方は分かっていません!!」

「貴方にはみっちりと」

切嗣「....」

切嗣「(被害妄想もいい所だな...)」

切嗣「(奴に使われているアーチャーも哀れだな)」

切嗣「(どうしてそこで一歩引いたのか...)

切嗣「(まぁいい、結局こいつらが何をしに僕の前に現れたのか)」

切嗣「(知らないが、今はこいつらの相手をしている暇はない)」

切嗣「(話しているうちに抜け出すか)」

スッ

「何処に行こうとしてるのかしら?」

切嗣「....」

切嗣「(周囲が見えなくなっていると思ったが)」

切嗣「(どうやら見ている所は見ているという事か)」

切嗣「いや、お前達が話しているから邪魔だと思ってな」

切嗣「僕は出て行こうとしてただけだ」

「邪魔?貴方の事を話をしているのに?」

切嗣「後半から僕の事ではなくアーチャー自身についての話だったが?」

「それも踏まえての貴方の話よ」

切嗣「会話にならない」

「なってるわよ」

切嗣「なっていない話が飛躍し過ぎだ」

切嗣「聞いてるだけで頭が痛くなる」

「それはあなたが理解しようとしてないだけじゃないのかしら」

切嗣「こんなどうでもいい事理解したくもない」

「どうでもいい?私の話が?」

切嗣「ああどうでもいい礼儀作法の事など」

「これだから低俗な方は....」

切嗣「(これはまともに相手していると話がループしそうだ...夜更けまで時間もない)」

切嗣「(適当に流してここは穏便にすませて抜けるか)」

切嗣「(流石に今はエーデルフェルトまで相手には出来ない)」

切嗣「あぁ、そうだな低俗だからな」

切嗣「だから、これ以上話しても意味は無いと思うが?」

「ふむ......確かに言われてみればそうね」

切嗣「それで?お次は僕に何の用だ?」

切嗣「先ほどもアーチャーをよこしたが」

「アーチャーを?」

「アーチャー?」

弓「いや?僕は行ってないよ?彼の所に」

「だそうよ?」

切嗣「(わざわざ確認を?)」

切嗣「待て...ではアーチャーあれはお前の独断か?」

弓「?さっぱりだね」

弓「さっきも言ったように僕らは二度しかあっていない」

弓「そのうち二度ともあの60年前だ」

切嗣「....(おかしい...確かに...こいつは)」

切嗣「(姿形、声一つとってもアーチャーだ)」

切嗣「(なのに...さっきの事を覚えてない?)」

切嗣「(それに加えてマスターがサーヴァントに確認をとるぐらい...)」

切嗣「(では...さっきのアーチャーは誰なんだ?)」

取り敢えず今日は此処までです。また、明日からまた毎日細々と投下していきます

おかえりん
おつかれなのー

面白いんだけど、日本語能力が残念すぎる。

>>745
本当そこは申し訳ないです。m(_ _)m

遅くなりましたが投下していきます。

切嗣「...」

「返事がないようだけれど分かって貰えたのかしら?」

「ねぇ...アーチャー」

弓「そこは、同意だね」

切嗣「...分かった」

「言われて返事してもね...」

切嗣「悪かった」

「ふん...」

弓「めんどくさそうだなぁ...」(ぼそっ)

「まぁいいわ、今度は私が質問していいかしら?」

切嗣「いや.....まぁいいだろう..」

「そうでは」

「貴方どうして此処にいるのかしら?」

切嗣「墓参りに」

「誰の?」

切嗣「話す義理はない」

「それなら墓荒らしに来たと見なしてここは通せないけど?」

切嗣「お前にその権利があるのか?」

「あるは、ここは私の所持する教会ですもの」

切嗣「それなら押とおればいい」

「サーヴァントのいない貴方に果たしてそれは出来るかしら?」

切嗣「出来ると言ったら?」

「ハッタリは通用しないわよ?」

切嗣「(随分精神の図太い女だ)」

切嗣「(ここは少し脅すか?)」スッ

ガシッ(右手を掴む)

切嗣「?!」

弓「駄目駄目まだ、相手は18歳の女の子だよ?」

弓「そんな相手に銃口を向けるの?」

切嗣「くっ.....いつの間に」

弓「君が僕から一瞬目を背けるのが悪いんだよ」

弓「マスターみたいに常時目を相手に向けとかなきゃ」

「よくやったわアーチャー」

切嗣「っ....」

「これで決まりね...貴方は今嘘を言った」

切嗣「....」

「弁論の余地なしね」

切嗣「(タイムアルター)」

ぐぃっ(右手を上へあげられる)

切嗣「ぐっぁ....っ...」

弓「忘れたの?君に触れてるんだよ僕?」

弓「君が魔術を使おうとすれば僕は直ぐに感知出来るんだよ?」

切嗣「ぐっ..(そうだった...此奴のスキルは触れた対象物の魔力の乱れを感知することが)」

ぐぐぐ....

切嗣「ぐぁ!!」

「そのままでお願いねアーチャー」

弓「了解っと」

「それでは正直に話してくれるかしら」

切嗣「ふ...くっ...何故そこまで知りたい?」

「貴方に興味が有るのよ」

切嗣「まだ出逢ったばかりなのにか?」

「ええ、貴方今まであってきたマスター達見たいな自分は手を下さない連中とはどことなく雰囲気が違うもの」

切嗣「....」

「それに....貴方中々の男前だしね」

切嗣「18歳の少女に好かれるか....」

「光栄でしょう?」

切嗣「あぁ光栄だろうな」

「客観的ね」

切嗣「僕に18歳の少女を好きになる趣味はないからな」

「残念」

「で?どうして墓荒らしなんか?」

切嗣「....墓荒らしをするつもりはない」

「では墓地に行く意味は?」

「意味もなくはここの所持者として通せないわ」

切嗣「...分かった....もう」

バンッ(扉の開く音)

切嗣「?!」(振り向く)

弓「!?」

「何事!!!」

キャスター(右)「ミツケタネェ.....」

キャスター(左)「コロスネぇ.....」

キャスター(前)「ギぃ...」

今日は此処までです。また、明日投下します。

おつん

おつん

遅くなりましたが投下していきます。

切嗣「!!!」

切嗣「(思ったより早い!!)」

「貴方たち...どうして!?」

シュぅゥン!!

「!アーチャー!!」

弓「!!」

シュィン(手を離す)

切嗣「(!!手が!!タイムアルタートリプルアクセル!!)」ダっ

ドゴっン

ガラガラガラガラ

「イタッ...」

弓「怪我はないかな?マスター」

「あるわよ...全く...もう少し早く反応しなさい」

弓「無理無理、あれ以上の反応速度なんて僕の体が木っ端微塵になっちゃうって」

「はっ..あなた」

弓「あっごめん」

スィン

「ちょ...う”」

ドズィン

ドガドガドガガガ(長椅子が散らばる)

切嗣「(キャスター達...見境なしだな...)」

弓「よっと」

シュィン

「うぷっ...アーチャーいきなりは...やめなさいよ...うぷっ」

弓「いやだって、あのままあそこいたら死んでたし」

「だからって話してる最中に」

ヒュー

弓「あ...また」

スィン

「ま”」

ドギィン

パリィン

スィン

弓「ふぅ...」

「おうぶっ...」

弓「ごめんね、マスター」

弓「淑女らしからぬ声出させて」

「だ....だからいきなりは止めなさいって言ってるでしょ!!!」

弓「ハハ次から気をつけ...あ」

「ちょぉ!!!」

ドォンドォンドォン

切嗣「.....」

切嗣「(....あのマスターとサーヴァントの連携は最悪だな)」

切嗣「(全く息があってない様に見える...)」

切嗣「(まぁどうでもいいか)

切嗣「(それより、キャスター...僕ではなくあちら側を重点的に狙っているな...)」

切嗣「(奴ら何かキャスター達の恨みを買うような事をしたのか?)」

シュごッ

切嗣「!!」スッ(避ける)

切嗣「ふぅ....」

切嗣「(それでもしっかりまぁ....僕の方も狙うみたいだな)」

ドゥンドォンづぐぅん

弓「...」シュッシュッ

「うぶ...おぼっ....あーちゃー...」

「もう...む”り”」

弓「もう」

シュン

弓「少し」

スッ

弓「我慢」

スゥ

弓「出来ないっ」

スン

弓「かな?」

「む”り”....む”り”吐きそう」

弓「....」

ビュン

キャスター(右)「アタレェ!!アタレェ!!アタレェ!!」

キャスター(左)「クダケロ!!クダケロ!!!」

キャスター(前)「キぃ!!!キぃ!!」

弓「.....分かった」

「え”」

シュ

弓「よっせい」

「う”....お”...え”」

弓「うっわぁ....」

弓「汚なっ」

今日は此処までです。また、明日投下します

遅くなり申し訳ありません。投下していきます

弓「ちょっとやめてよ...肩に掛けるのはさ」

「し...しかたな...なう”」

弓「あー....」

弓「今日は僕の厄日かなぁ....」

「それは...う”..私...でじょ...」

弓「んー?あっ..まぁ..うん確かにそうかも」

「でじょぉ....ずぅ」

弓「....それよりさマスター此処で、待っててくれない?」

「此処?....どこ?」

弓「教会の上」

ヒュゥぅぅ

「ちょ......ちょちょっとぉ!!」

弓「何?」

「こ...ここは....ここはないんじゃ?」

弓「あれ?高い所苦手だっけ?」

「いえ....いえ...いえそ..そそそうではなくて」

「こここ...ここ...あああ足場の面積小さくないかしら?」

弓「立つには十分な高さだよ?」

「私のた....た立てる幅ってこんな一本足が入るかどどどどうかのははは幅だったかしら」

弓「んー充分」

「う...ううう嘘なら...いいい今すぐややや止めなさいよ?」

弓「うんその意気込みがあるなら大丈夫だよ」

スッ

「ねねねねね本当にぃやっやめてぇ?」

弓「でもさっき下ろして的な事を?」

「言ってなぁい!!言ってません!!」

「寧ろもう一度下に連れてってお願い!!」

弓「マスター.....正直....」

弓「重いん......だよね」

「おおも...」

弓「よっと」(手を離す)

「はぁ?!」

弓「ごめんあんまり暴れるし離しちゃった」

「あ...とぉ..お」ぐらぁっ

弓「さて...今回は何秒もつかな」ぼそっ

「ひ....い!!」ひゅっ(落ちる)

弓「ありゃ...0.1秒もないや」

ガシッ(掴む)

弓「お...ととと」

「あああわあわわああわわわ」

弓「大丈夫?」

「アーチャー!!!お願いそのまま離さないでくださいね?!」

弓「どうしようね」

「お願い!!」

ずっ(引き上げる)

「う」

「ひ...ひ」ガクガクブルブル

弓「ふふふ...驚いた?」

「はっ!!アーチャー!!」

「貴方こんな状況だと言うのに!!又私を遊んだわねぇ!!!」

弓「いやぁ.....君の反応は危機的状況に落ちてからのポンコツ具合が楽しいし」

「楽しい?!私はそのせいで今まで何回死にかけたと!!」

弓「まぁまぁ、いいじゃないか」

弓「いつもこうやって助けてるだろ?」

「貴方本当に私のサーヴァントなの?!」

もう徹夜して眠いので今日は此処までです。また明日投下します

投下していきます。

弓「ま、冗談はさておき」

「冗談?!」

弓「マスターあれ...どう思う?」(下を指さす)

「む....無視....」(下を見る)

キャスター(右)「もっとねぇ!!もっとねぇ!!」

キャスター(左)「カエスネェ!!カエスネェ!!」

キャスター(前)「ハァ!!ハァ!!」

切嗣「う....っくっ!!」スッスッ

切嗣「(何故だ...先程からあちら側ではなく僕を集中して!!)」

ヒュッ(キャスター(右)がダガーをもって目の前に現れる)

切嗣「!?」

キャスター(右)「オマエガぁ!!」

切嗣「(タイムアル....いや間に合わない!!)」

シュッ(ナイフを取り出す)

キンッ

切嗣「(危なっ)」

シュ

切嗣「い(こいつ反応速度が尋常なく!?)」

キャスター(右)「いひぃ」

切嗣「ふっ!!」シュッン

キンッ

キャスター(右)「ハァ...」

シュ

切嗣「ハッ....!!」

キンッ

キャスター(右)「えっへぇ...」ヒュフゥ

切嗣「うっっ!!」

キンッ

キャスター(右)「アラっ」ぐらっ

切嗣「!!(チャンスだ!!)」

切嗣「はぁ!!」

シュッ

キャスター(右)「あひゃっ!!」

スン(後ろへ避ける)

キャスター(右)「ひゃひひひアタラナイネぇ....」

切嗣「は...はぁ..はっ....はぁ....」

切嗣「(何があった...この短時間でいったい....)」

切嗣「(キャスターは....ダガーでの扱いは不得意だったはずだ.....)」

切嗣「(それにこっち側のほうの奴は特に...)」

切嗣「(そうだ!!気づかなかったが他のキャスター..)」

ブンッ

切嗣「う...な?!」

ギンッッ

キャスター(右)「ひゃは.....」グッ(そのまま刃を押し付ける)

切嗣「く....(重い......!!)」

キャスター(右)「ハァ....」グググッ

切嗣「う.....く...く(刃がずれそうだ!!)」

キャスター(右)「うぎぃ!!!」

切嗣「(こうなれば!!)」

パッ(ナイフに入れていた力を緩める)

キャスター(右)「ひゃぁ!!」

切嗣「(タイムアルターダブルアクセル!!)」

スッ

ドッ(切嗣が床へ倒れる)

どすっ!!(ダガーが地面に刺さる)

切嗣「はぁ!!」

シュッ(キャスターに即座に切りかかる)

ふぅ(キャスターが消える)

切嗣「何!!」

(直ぐに立ち上がる)

切嗣「(どこだ....何処へ行った!?)」

キョロキョロ

切嗣「(く....暗くてよく見ない!!)」

切嗣「(くそ...何処から来る...)」

(墓地の扉に近づき辺りを見回しながら下がる)

切嗣「ごくっ....」

切嗣「(出来れば...このまま消えてくれたなら...有難いが)」

切嗣「(絶対にそれは)」

ザシュッ

切嗣「っうぐっ!!」

(振り向く)

切嗣「(どこだ?!何処からきた今!!)」

ズシュッ

切嗣「ぐっ!!」

切嗣「(まさか!!これがセイバーの言っていた魔術か!!)」

ズッ!!

切嗣「ぐふっ!!!」びちゃっ

切嗣「(不味い...不味いぞ!!今はこれの対抗手段を持ってない!!)」

切嗣「(くそっ!!ここに来てから予定外の事ばかりだ!!)」

切嗣「(先程運がいいと言った自分を呪うぞこれは..)」

ズんっ!!

切嗣「っ!!」

切嗣「(今は取り敢えず何とかこれを凌がなければ!!)」

切嗣「(ここで死んでしまったら....あの子は!!!)」

ずぷっ(深く刺さる)

切嗣「うぶっ!!」どちゃぁ....

シュン...

切嗣「(うぐ...これは...いよいよ後がない...)」

切嗣「............」

(手の令呪を見る)

切嗣「........」

切嗣「もう....使うしか」

今日は此処までです。また、明日投下します。

おつん

投下していきます。

シュン(キャスター(右)がダガーを振りかぶる)

切嗣「........」

「そこまででいいよぉ...キャスタぁー」

ピタッ

切嗣「?」(前を見る)

切嗣「(....誰だ?)」

キャスター(右)「わかったねぇ...」

切嗣「(...キャスターの口調が元に..)」

切嗣「(まさかキャスターのマスターが表へ?)」

切嗣「(一体どんな奴なんだ...)」

キャスターのマスター「ええとぉ.....初めましてぇ」

切嗣「....(妙に礼儀正しい奴だな)」

キャスターのマスター「.....」

切嗣「......」

キャスターのマスター「.......」

切嗣「.......」

キャスターのマスター「あぁ...と...う...」

切嗣「.....お前がキャスターのマスターか?」

キャスターのマスター「あぁ...うんそう....だよぉ」

切嗣「なら訪ねたい」

切嗣「もう少しで僕の首を取れたのに何故キャスターの攻撃を中断させた?」

キャスターのマスター「あ...あ..あ...え.....と」

切嗣「....もう少しはっきり喋ったらどうだ?」

キャスターのマスター「あ...うん...あ..うううん」

切嗣「(僕をイラつかせる為わざとやっているのか?こいつ)」

切嗣「(だとすれば相当性格が腐っていそうだ)」

キャスターのマスター「あ...ああと...これ」スッ(黒い箱を差し出す)

切嗣「...?なんの真似だ」

キャスターのマスター「むにょむにょむにょ....」

切嗣「(駄目だ...全く何を言っているのか聞こえない)」

切嗣「(もしかして僕を揶揄うする為にわざわざ此処まで出てきただけか?)」

切嗣「...お前の目的が何なのかは知らないが」

切嗣「そんな説明もなしにコレといって出された箱を簡単に受け取る輩がいるのか?」

キャスターのマスター「あ...もう...あちが...ちがちが...」

切嗣「(本当にこいつは何をしに来た...)」

切嗣「(まぁいい、後いくつか質問をしてあまりいい答えが返ってこないなら)」

切嗣「(此奴をキャスター達が行動するより早く殺す)」

切嗣「ふ...まぁどうあれお前は何故あのタイミングで僕達を狙った」

キャスターのマスター「そ.....が....お」

切嗣「...何か明確な目的があって狙ったのか?」

キャスターのマスター「じ...ぉ.....め」

切嗣「.....それとも誰かの差し金か?」

キャスターのマスター「そ.........ゆい」

切嗣「....分かった、答える気が無いと見た」

切嗣「お前には」

「やっぱり!!」

切嗣「!!」

キャスターのマスター「あ」

「アーチャー」

弓「はいはいっと」

スッ...スタッ

「貴方どうやって逃げ出したの!!?」

今日は此処までです。また明日投下します

おつ

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「...(こいつら知り合いか?)」

「アイツが貴方にアレを与えていた筈でしょ?!」

切嗣「(アイツ?アレ?一体なんの事だ?)」

キャスターのマスター「う....う"う"う”」(睨みつける)

「まさか...貴方自力でアイツから抜け出せたと言うの?」

キャスターのマスター「う”...う”う」

弓「いや...何馬鹿な事言ってるの流石にないでしょ」

弓「アイツも、僕と同じなんだから...」

切嗣「(アーチャーと同じ?....まさか....いや)」

切嗣「(そんな筈はない)」

弓「逃げようとしても手足狙われて終わりでしょ」

弓「まぁ、仮にいや絶対ないけど」

弓「逃げれたと仮定してもアイツがこいつに傷一つつける事が出来なかったとは思わないよ」

「あら?随分とアイツを買ってるのね」

弓「買ってると言うかアイツ否定すると自分自身否定する事になるんだよね」

弓「それって人としてどうかなぁって....ね」(一瞬だけ切嗣を見る)

切嗣「.......」

「貴方...今多くの人間を敵に回しましたわよ...」

弓「え?なんで?」

「無自覚とは此処まで罪なのですね....」

弓「ま...それが僕固有だしね」

「はぁ...分かってるのか分かってないのか」

「まぁいいわ...それより貴方」

キャスターマスター「ぎ...う”ぎぎ」

「そう睨まないで、貰えるかしら?」

「私のこの溢れないばかりの気品が落とされるわ」

弓「マスターも...正直マスターだよね...」

弓「真に無自覚みたいだけど」(ボソッ)

キャスターのマスター「あの.....ゆ...ないぞ」

「え?ごめんなさい聞こえないわ」

キャスターのマスター「うぐぎぎ...」

「大体貴方は」

キャスターのマスター「うう!!うううう!!」

切嗣「(...どうやらキャスターのマスターはアーチャーのマスターと嫌悪の中の様だな)」

切嗣「(時間もない...これは今の内に此処を抜け出しておいた方がよさそうだ)」

切嗣「(戦いとなれば手持ちが少ない僕が不利なのは明確的)」

切嗣「(サーヴァントに気づかれないよう外へ...)」

ガチ(ゆっくり扉を開ける)

スゥ...

キャスター(左)「.....」

切嗣「!!キャス...ター」

切嗣「(残りの奴らがどこに行ったのかと思ったが)」

切嗣「(こいつ!!まさか外に出させないようずっとこの扉の前で!?)」

切嗣「(となるとまさか!!前の扉にも!?)」

切嗣「(.....いや消えた時点でそれがあり得る....)」

切嗣「(だとすると...僕は...まさかあのキャスターが消えた時点から)

切嗣「(既に..逃げる事は不可能だったというのか)」

キャスター(左)「.....戻るねぇ」

切嗣「あ.....ああ」

ガチャン

切嗣「(....どうする)」

(時計を見る)

カチカチカチ

(午前2時30分を刺している)

切嗣「(もう...後一時間半しかない)」

切嗣「(3時までに此処から脱出しなければ)」

切嗣「(セイバーの元まで間に会わない...)」

切嗣「(タイムアルター....は今使えばこの出血量だ)」

切嗣「(貧血になってしまう....)」

切嗣「(...く...やはりアーチャーを今敵に回してでもあの時タイムアルターで突破するべきだったか?)」

切嗣「(アーチャーとキャスター両方を相手にするのはリスクが高いと思い慎重に行動したのが裏目に...)」

切嗣「(もう終わった事を悔やんでも仕方がない)」

切嗣「(打開策を考えるんだ...)」

「さっきも言ったけれど本当貴方聞こえないわ!!」

キャスターのマスター「だから....ゆ....ぞ」

「え?何?」

キャスターのマスター「あ...う”」

「はぁ...もういいわ...アーチャー」

弓「....やっと...僕に振ってくれたかい」

「やっとって何よ」

弓「いや、今までのマスターとそいつの話ずっと」

弓「君が睨まないでくれるかしら?って言ったら」

弓「そこのマスターが呻いてて」

弓「君が聞こえないわ見たいな話でループしてたよ...」

切嗣「(僕が聞いていない間そんな無駄な会話をしていたのか...)」

「あら?そう?」

弓「いやぁ...とことん退屈だったね...」

弓「もう少し聞いている身にもなってもらいたいよ」

「分かったわよ次から気を付けるわ」

弓「気を付ける?本当かな?」

「アーチャー」

弓「分かったよもう気は済んだかい?」

「ええ」

弓「分かった」

シュン

フッ(何かが切嗣の横を通りすぎる)

切嗣「......?」

ブシュッ(手に矢が当たる)

キャスターのマスター「ぎゃぃやああぁぁ熱いよぉ!!痛いよぉ!!」

切嗣「(!!これがこいつらのやり方か!!不味い!!始まる!!)」

キャスターのマスター「キャスタああああぁぁぁ!!!」

ヒュン

キャスター(右)「マスター!!くそちょっと反応間に合わなかったねぇ!!」

キャスターのマスター「キャスたぁぁぁ!!アーチャーを!!」

キャスター(右)「分かってるねぇ!!」

ヒュッ(ダガーを投げる)

弓「よ」

パシッ

キャスターシュン

ズッ

キャスター(右)「もら」



弓「ははん随分とキャスターらしからぬことやるんだね」



切嗣「思った以上にアーチャー側の行動が早すぎた

ガシッ(キャスター(右)の足をアーチャーが掴む)

キャスター(右)「!?」

弓「はいはいキャスターさんは呪文でも唱えてた方が適正にあってますよッと」

ドっ

キャスター(右)「くッあ!!」

ヒュー

ドゴン(地面叩きつけられる)

キャスター(右)「お.....ぶふっ」

切嗣「うっお....」

切嗣「(流石にサーヴァント同士の戦いだ...格が違い過ぎる...)」

切嗣「(どうにか早くここから撤退せねば!!)」

弓「あれ?こんなに弱かったっけキャスター」

キャスター(右)「...」シュンッ

弓「だから何度やっても見切って」(後ろを向く)

スッ(前から来る)

弓「そっち?!」

シュッ(切りつける)

弓「うおっと....」

スン(のけぞって避ける)

キャスター(右)「!!」

シュン(更に切りつける)

弓「うっつ」

スッ(横に避ける)

「アルゴードギーブ!!」

シュッ(アーチャーにルーン石を投げる)

シュぅう

(アーチャーの体に風の魔術が纏わりつく)

キャスター(右)「?!」

バンッ

キャスター(右)「くきっ...!!」

今日は此処までです。また明日投下します。

投下していきます。

「今」

弓「分かってる!!」シュ

キャスター(右)「!!」

シュィン(アーチャーの矢が消失する)

弓「っ」

キャスター(前)「ふすぅ....」

キャスター(右)「前!!」

「アーチャー!!テル!!」

弓「!!」

スッ(キャスターのマスターに向かって矢を放とうとする)

キャスター(右)「!!前止めるねぇ!!」

キャスター(前)「ひゃひ!!」

シュぅ

ズッン!!(矢を放つ)

キャスターのマスター「う....ううう」(手を抑えなが呻いている)

スゥ(アーチャー(前)がキャスターのマスターの前へ来る)

シュィン(消失する)

弓「く....」

ス(又弓を引く)

シュッ(キャスター(右)がアーチャーに襲い掛かる)

弓「ぃ..」

ス(弓を引いいていた手を離し矢を使いそれに応戦する)

キッ!!(矢尻とダガーが当たる音)

弓「か」

ズぅ(ダガーの動く向きを少しずらす)

バっン(ダガーが外れ長椅子に当たる)

弓「あ....ぶな」

キャスター(右)「チッ....またぁ!!」

シュッ

弓「む....」

スン

切嗣「(見ているとどうやら今の所キャスター側が押されているような...)」

弓「よっと」

シュッ

切嗣「(しかしキャスターは本来三位一体の姿で本領発揮が出来る)」

キャスター(右)「前!!」

切嗣「(つまり未だ、僕がいる為にあの姿に戻れないと言う事だが)」

「サンラッチ」

ズガ

切嗣「(このままの状況では必ずキャスター達が自身のマスターを)」

切嗣「(アーチャー達の攻撃からカバー出来なくなってくるのは誰の目から見ても明白)」

キャスター(右)「ぎぃ!!」

切嗣「(となればどこかで必ず、あの姿に戻らざらるを得なくなる)」

キャスター(右)「邪魔!!ねぇ!!」

切嗣「(だが、キャスター達も馬鹿ではない)」

切嗣「(あの姿にもどった瞬間僕をどうにかして逃がさないよう魔術を使うだろう...)」

「アーチャー」

弓「そらっ」

キンッ

切嗣「(という事は...キャスター達があの姿に戻るその瞬間)」

切嗣「(抜け出すのが一番いいな...)」

キャスター(右)「この!!」

ずぐっ

弓「だから、無駄だって」

切嗣「(タイムアルターは今は使えない...奴らの行動をしっかりと見ておかねば...)」

切嗣「(先程の様な判断ミスはもう犯せない)」

キャスター(右)「なら、前やるねぇ!!」

今日は少ないですが此処までです。最近戦闘パートばっかりやってて話が前進んでいませんがもう少しだけ続きますご了承ください   それではまた明日投下します。

おつなーの

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「....」

キャスター(前)「...」(頷く)

弓「うん?」

「?何をする気?」

キャスター(右)「シゃぁ!!」

ズッ

弓「おっと」

ヒュン

キャスター(前)「ぎ....かぎぎ」(自分の体を掻きむしり始める)

「?まさかここに来て錯乱でもしたの?」

「まぁいいわ早く今のうちにアーチャー」

「テルの方を」

弓「分かっ...てる!!」

キャスター(右)「ギぃは!!」

ズッン

弓「ほっと」

スルっ

ドシャっ(キャスター(右)が倒れる)

弓「よっ」ズゥ

キャスター(右)「フシャァ!!」

シュ

弓「!!」

パッ

キン(弓で受ける)

キャスター(右)「ギぃア!!」(切嗣の時と同じように押し付ける)

弓「チ....ィ!!」

ガッ!!ドンッ(足でキャスター(右)を蹴り飛ばす)

キャスター(右)「カ.....ッ」

ドゴっン

弓「次こそ...」ギギ

キャスター(右)「ヒャアあああ!!!」シュン

弓「!!」

キンッ

弓「くそ、もう!!本当に!!」

シュシュシュシュ

キャスター(右)「キャッハァ!!」

キンキンキン

キャスター(右)「ハァ...!!」

ビュゥ(アーチャーに飛びつく)

弓「しつこい!!」かちゃ(三本の矢を取り出す)

弓「!!」ズン!!(三本の矢を同時に放つ)

キャスター(右)「ギぃ!!」

ズシャッズシャッズシャッ(三本の矢全てを受けながらそのまま突進していく)

弓「?!」

キャスター(右)「ハアああ!!」

ガギン

弓「っつぅ!!」

キャスター(右)「ヘへへ」

「ウィン・ティール・イング・ギーブ」

(強い風の加護をアーチャーにかける)

ビュゥ!!

キャスター(右)「!!キぃあぁ」

(吹っ飛ばされる)

ドンッ

キャスター(右)「ゴぅ!!」

「アーチャー....想像以上に手こずってるようね」

弓「怒ってる?」

「貴方の気のせいよ」

弓「はいはい」

キャスター(前)「ギぃ....ガぁかはぁ」

バキャッ...ブシュぅ(腹部が開き始める)

今日は此処までです。また明日投下します。

投下していきます。

「はぁ...もういいから...キャスターを相手せずに早くテルの方を潰しなさい」

「これ以上ここが荒らされたらあの生真面目な監督官に」

「後処理を全て押し付けられるわ」

弓「それ...この今の状態でも充分押し付けられると思うよ?」

キャスター(前)「ぎぅ...か!!」

バキャッキャッ

「それは分かってるわ」

「けど」

「こっちが大量に飛ぶのよ」(お金のジェスチャーをしながら)

弓「なんだよ...資金ぐらい大量に持ってるだろ?」

「何?私に対する皮肉?」

キャスター(前)「うぎぃあ...う!!」

ドチャビチャ

弓「あれ?君は持ってないんだっけ?」

「それは妹の方よ」

「私はお父様に縋りついてお願いするしかないの!」

キャスター(前)「ぎぁ!!」

ぴちゃん

弓「あ....これは、ごめんね君達双子は似てるからね間違っても仕方ないよね」

「もう...貴方の皮肉にも慣れたわ」

弓「いやそうそう慣れて貰ったら......」(キャスター(前)の方をみる)

キャスター(前)「.....」

ぐちゃ...ぐちゃ...(キャスター(前)の腹部から蜘蛛の足が這い出る)

弓「マスター!!早く指示!!」

「え?」

弓「あれ!!」(指をさす)

「ん?」(振り返る)

ブシュブシュゥ....

キャスター(前)「い”....い”い”い”い”」(蜘蛛の姿形をしたアーチャー(前)

「!」

弓「マスター!!」

「は」

「いい!!こいつは私がやるわ!!」

「貴方は予定通りテルだけ狙ってなさい!!」

弓「分かった!!」

キャスター(右)「う...うう」

キャスター(右)「あのマスター...また邪魔...」

弓「......」ギぃ(弓をひく)

キャスター(右)「はっ!!」

シュン

弓「....」シュバッ

パキン

弓「チッ....またかい」

キャスター(右)「させる訳.....ハァないねぇ」

弓「本当こりないね」

キャスター(右)「マスターは命に代えてもってやつねぇ....」

弓「おお...臭い臭い」

キャスター(右)「黙る....ねぇ!!!」

キンッ

「はぁ...また絡まれてるわね...」

「これは長引きそう...」

キャスター(前)「いいひひひひ」(立ち上がろうとする)

「!!」

ス(紅い色をした宝石を取り出す)

「それにしても...くそぉ...凄くこの宝石気に入ってたんだけれど」

「こんな所で使わされるなんて思いもしなかったわ...」

「こうなったのも全部アイツのせい....」

キャスター(前)「い”ひい”ひひひ」(立ち上がる)

ドッ

「っ!!」

「もう、絶対後で呪い殺してやるわアイツ!!」

「ガンド!!」

パキッ(宝石が壊れる)

ドっパッ(ガンドが放たれる)

キャスター(前)「ひひひひひひ」

ブシュッ(足に当たる)

キャスター(前)「ひひひひ」

「....びくともしてないわね」

今日は此処までです。また明日投下します。

おつん

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「....」

切嗣「(キャスターは何に変態するかとみておけば...今度は蜘蛛か)」

キャスター(前)「いっ...ヒヒしゃぁ」

ビシャ(糸を吐き出す)

「!」

「ウル・ティール・ラッチ!!」

バキン(障壁を張る)

バシャバシャ(壁に糸が当たる)

キャスター(前)「ギシャッァ!!」

ドっ(上に飛び上がる)

「...上?!」

キャスター(前)「シュぅ」

ビシャ

「エル!!」

ダっ(避ける)

ビちゃん

キャスター(前)「ウシャぁ!!」

「くっ!!」

グッ(方向転換する)

ピン(青い色をした宝石を取り出す)

「ガンド!!」

ドゥン

キャスター(前)「サアアア!!」

バシュっ(目に当たる)

「よし」

キャスター(前)「ギャェ!!」

ドスッ....

キィン!!ガキィン!!

弓「おー流石.....マス」

シュシュシュシュ

キャスター(右)「よそ見を....してるん...じゃぁ」

弓「ふん...」

くるっ(後ろに避ける)

キャスター(右)「きぃ!!」

シュブ

「へいっと」

くるん

キャスター(右)「これでも!!」

バスッ

弓「はいはいっと簡単簡単」

くるっ

キャスター(右)「どうして...どうしてぇ!!」

ブンブンぶんぶん

弓「おおっとと」

シュシュシュ

弓「と」

ガッ(足を蹴る)

キャスター(右)「?!」

バン

キャスター(右)「ぶぎゃっ!」

弓「はい、さようなら蠅さん」

キャスター(右)「!!」

どゥがっ(今までの蹴りより更に強く蹴り飛ばす)

キャスター(右)「ぶふっ」

ドンバガガガ

キャスター(右)「あ...ふ」

弓「ふぅ....」

弓「これだけやれば、流石に暫く立てないかな」

弓「さて.....」

キャスターのマスター「キャスタぁ...ぁぁぁ」

弓「あー長かった」シュ

今日は此処までです。予想以上に戦闘パートが長引いていて若干嫌になって来ていますが今週中には何とか終わらせようと思います。それではまた明日投下していきます。

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「(終わりか....)」

パキャッ

弓「!!」

切嗣「!」

キャスター(右)「ハァ....ハァ...ハァマスター..」

キャスターのマスター「うひぐっ...キャスタぁ...」

キャスター(右)「....もう...わかってるねぇ」

キャスターのマスター「ううう...」

弓「お前....」

弓「なんで...何回やっても何回やっても....」

ググググ...

キャスター(右)「...もう...」

キャスター(右)「一人じゃ...」

キャスター(右)「流石に限界来てるねぇ.......ひひ」

弓「こう邪魔するかなぁ!!」

シュドゥ(矢を放つ)

ドゥン(キャスター(右)の周りに円形の魔方陣が浮かぶ)

切嗣「?!」

弓「!?」

「え?!」

バキャッ

キャスター(左)「右....もう戻っていいって事でいいねぇ?」

キャスター(右)「あぁ...戻るのねぇ」

キャスター(前)「ヒヒヒヒ」

切嗣「(これは!!ついに奴ら戻るのか!!)」

短いですが明日が早いので今日は此処までです。また明日投下します。

おつのかれ

投下していきます。

切嗣「(ここだ....いましかない!!)」

切嗣「....」ザっ

ガチャン

ダっダっ

弓「この魔術....って...」

「こ....これって....固有...」

キャスター(左)「.....前へ...」(スッ(前)の左側の肩に手をのせる)

キャスター(右)「.....前へ...」(スッ(前)の右側の肩に手をのせる)

キャスター(前)「...」

「え....あっ!!」

「アーチャー!!」

弓「あ...ああ!!」グッ

シュッ

バチン

弓「駄目だ...マスター....これ...効かない」

「宝具は!!」

弓「ごめん...僕の宝具じゃ...これは...」

「っ....」(左耳を強く握る)

キャスター(右)「....私たちは」

--------------------------------------------------------

とある人の理想の場所

切嗣「........ここは...僕は....」

???「切嗣」

切嗣「......ん?」

切嗣「君は....」

???「俺は、切嗣の希望さ」

切嗣「希望?」

???「そう希望だよ」

???「そして切嗣が救うべきだった希望だ」

切嗣「.....?」

???「分かってないのか切嗣」

切嗣「あぁ...僕には君の言っている事がわからない」

???「そうか...そういった...切嗣もいたのか....」

切嗣「?...ごめん...言ってる意味が叔父さんにはよく分からないな」

???「....ううん、分からなくていいんだ」

切嗣「...?」

???「所でさ、切嗣の夢ってなんだ?」

切嗣「夢?唐突だね」

???「あぁ」

切嗣「そうだね....僕の夢は....正義の味方になる事なのかな...」

???「....なのか?何で疑問形なんだ?」

切嗣「...正直もう...分からなくなってるんだ」

???「分からない?」

???「なんで?」

切嗣「それはね....」

切嗣「そうだ....正義の味方の定義ってわかるかい」

今日は此処までです。また、明日投下します。

遅くなりました。投下していきます。

???「うん、知ってるよ」

???「正義の味方は助けを求める人に助けの手を差し伸べ」

???「そして出来るだけどんな人でも多くの人を救わなければならい」

???「だけど自分自身は決して一度たりとも救われてはいけないし」

???「救われたいだなんて望んではいけない」

???「そんな人でしょ」

切嗣「ぉ......」

切嗣「驚いた....僕が言おうとしてた事そのまんまだ」

切嗣「君は、正義の味方になれる素質があるよ」

???「.......」

切嗣「...話を戻すけどそう、君が今言った通り多くの人を助け自分自身は救われてはいけない」

切嗣「でも...僕は...あろうことか心の奥で全てが救われる事によって自分自身が救われようと望み」

切嗣「....僕が...いいや僕自身が楽になる為だけに全ての人間を殺してしまった」

切嗣「そんな人間が果たして、正義の味方になると夢を見てもいいのだろうか...」

切嗣「果たして、正義の味方と名乗れるようになっていいのだろうか...」

切嗣「もう...僕には分からないんだ...」

???「....それでも、切嗣が正義の味方に成る事を諦めきれない理由は?」

切嗣「...恐らくそれは、僕が今まで殺してきた人達を無駄にはしたくはない...」

切嗣「今まで殺してきた....愛した人を....忘れてしまいたくはない....」

切嗣「そう....思っているからだ」

???「..........」

???「分かった...切嗣」

???「んじゃその夢、俺と会うまで絶対離すなよ」

切嗣「え?」

切嗣「君と会うまで?どういう意味だい?」

???「...いずれ分かるさ切嗣」

???「切嗣が.........だったら」

--------------------------------------------------------------------

切嗣側  研究所内部 隔離部屋

「.......」

カチャ....カチャン.....

切嗣「ん....」

「お...う....きゅう」

切嗣「う.....く......」

「は......れ」

切嗣「(こ....え....?)」

切嗣「(だれ.....の?)

「観察....結果....早く」

切嗣「(耳が...遠くて...よく...聞こえない)」

切嗣「(目を開けて....)」

切嗣「ん...う....うん」(目を開け始める)

切嗣「う......」(目を開く)

「目....開きました」

ピカァ

切嗣「う....眩しい」(再度目を閉じる)

「明るさの調整を....」

切嗣「(徐々に目を開かなければ...)

切嗣「んん...んんんん」(目を徐々に開いていく)

パッ(完全に目を開く)

切嗣「(沁み一つない真っ白な....天井だ...)」

切嗣「(そういえば...僕は....今まで一体何を)」

今日は此処までです。また明日投下します。

遅くなりました。投下していきます。

おつかーレ?

切嗣「(確かキャスターから逃げて...)」

切嗣「(アーチャーと遭遇して)」

切嗣「(キャスターとアーチャーとの戦闘が始まってその戦闘から逃げて..)」

切嗣「(それで....)」

切嗣「(あれ...キャスター?キャスターって誰だっけ?)」

切嗣「(アーチャー...の顔は覚えている気がする...でも...キャスター?)」

切嗣「(....どんな奴だったっけ)」

「被検体完全に目覚めました」

「そうか、それでは被検体に何か人間が食べれるような食事を用意してやってくれ」

「はい」

バタン

切嗣「(それに先程からガラス越しで僕を見ているこの人は....誰だ?)」

切嗣「(白衣を着ているようだが...)」

切嗣「(医者か?もしかして僕は...何か事故にでもあったのか?)」

切嗣「(少し、聞いてみるか)」

切嗣「あ...の..」

「.......」

切嗣「.....?」

切嗣「(声が...届かなかったのか?)」

切嗣「(もう一度)」

キぃ(小さい人の掌が入るくらいの受け取り口が開く)

切嗣「ん?」

ガチャン(パンとシチューが乗ったお皿が受け取り口に置かれる)

切嗣「(パンと...シチュー...あれ...このメニュー何処かで)」

切嗣「(この時代の何処かで一度食べたような気がする....)」

切嗣「(いや...そんな筈はない...だって僕は...)」

切嗣「(この時代にはまだ来て浅い筈なんだ)」

切嗣「(きっと気のせいだ)」

切嗣「(それよりもう一度ガラス越しにいる人へ)」

切嗣「(もう少し大きい声で)」

切嗣「こ....こ..........う.....だ」

「..........」

切嗣「(あれ....やはり聞こえていないのか?)」

「.......どうしたのかね」

「お腹が空いているんじゃないのか?」

「その食事に手を付けたらどうだね」

切嗣「(あちら側の音や声は聞こえる...)」

切嗣「(でも、何故こちらの声だけが聞こえないんだ?)」

ぐぅゥぅ....

切嗣「(あぁ...でも今は考えるのはいいか...確かに言われた通りお腹が空いている...)」

切嗣「(考える前に差し出された物を先に食おう...)」

グッ(起き上がる)

切嗣「ん...お...」

ユラユラ

切嗣「(立ち眩みが...)」

切嗣「う.........っう」

フルフル(顔を振る)

切嗣「(よし...治った)」

コツコツコツ

スッ(皿を受け取る)

「.........ふむ」

フゥ...(シチューの匂いが漂う)

切嗣「う...ゴクッ...」

切嗣「(うまそう.....だ....)」

コツコツコツ(自分のいたベッドへ戻る)

「!.....ほほう...」

今日は此処までです。また、明日投下します。

おツン

遅くなりました。投下していきます。

「この被検体はもしかすると...」

ガチャ

「........」

「食事の配達ご苦労」

「はい」

カチャン(ベッドの上の小台に皿を置く)

切嗣「うっと」(ベッドの上へ戻る)

切嗣「(あぁ本当に旨そうだ...早く頂こう)」

スッ

切嗣「うんっ」

切嗣「!!ぶふっ」

「!」

切嗣「ゲホゲホッ...」

切嗣「(不味い...舌触りはドロッとしていてそう丸で)」

切嗣「(油をそのまま流し込んで飲んでいるようだ)」

「....なんだ食べられないのかね」

切嗣「......だ」

「すまない...やはり君の声は聞こえないようだ」

「声以外で何か分かるよう表現してくれたまえ」

切嗣「.....っ」

切嗣「(やはり聞こえていなかったのか...)」

切嗣「(仕方ない...声以外で此れからはこの人に向かって伝えよう)」

切嗣「.....」(首を縦にふる)

「.....そうか....」

「やはり....では」

「ユールヒエン」

切嗣「(ユールヒエン?彼方の今来た女性の事か?)」

ユールヒエン「はい」

「いつもの被検体用の食事を」

ユールヒエン「それが....在庫が只今もう一体の被検体分で切れておりまして用意には少し時間が掛かりますが」

「いい、用意させろ」

「このタイプは新しい」

「もしかしすると、ついに我々は人為的に生成に成功したのかも知れない」

「それを知るために必要不可欠な事だ」

ユールヒエン「分かりました」

ユールヒエン「それでは用意してまいります」

「頼んだ」

ガチャ



「それでは、君が食べられるような新しい料理が持ってこられるまで、これからいくつか君に質問をしたい」

「お腹は空いているだろうが、何料理が持ってこられるまでの少しの暇つぶしだ」

「答えてくれたまえ」

切嗣「(質問?そんな事より本当にお腹が空いているんだがな...)」

切嗣「(でも...話していればお腹を誤魔化す事はできそうか...)」

切嗣「(それに質問内容で、僕がどんな事故にあったのか分かるかも知れない)」

「それでは、まず君が此処にくるまでどういった人間であったか」

「覚えているかね」

切嗣「(うる覚えだが...確かに覚えている...)」

切嗣「.....」(縦に頷く)

「記憶の消滅はなし...ふむ...」

「では二問目だ」

「君はどこの出身の国の人間だね」

「ここに地図がある」

「こちらまで来て指を指してはくれないかね」

切嗣「.....」スッ

コツコツコツ

切嗣「.....」(地図を見る)

切嗣「(僕のいた時代の地図より少し読みにくいな)」

切嗣「(だが...これ....が日本か?)」

切嗣「(一応指してみるか)」

スッ

「!!まさか.....日本人か?」

切嗣「(当たった...)」

切嗣「......」(コクリ)

「不味い....それは...困った....」

「これがバレれば...今の情勢関係が崩れしまいかねんぞ」

「この被検体を返すか....いやだが...もう既に...」

「どうすれば.......」

今日は此処までです。また明日投下します。

おつかーレ

投下していきます。

切嗣「(何をそんなに慌てているんだ?)」

「ううむ...しかしもう被験者となってしまったのはどうしようもない」

「戻せる手段もないし」

「かと言って....あちら側に戻して逆に軍事利用されても困る....」

「ここは....廃棄...いや」

「だが...」

「今まで10万と100と22回と試行を繰り返してようやく出逢えた素体...」

「そのような試行回数を繰り返すのはもうほぼ現実的にみて私が生きているまでには..不可能」

「となれば、之が生涯唯一のものとなるかもしれない...」

「この被検体の破棄は流石に勿体ないが....」

切嗣「(ん?廃棄?)」

切嗣「.......」

「うううむ....人道を取るか...それとも研究者としての道を取るか...」

「迷う...迷うぞ...」

「どちらだ...私はどちらを取ればいいのだ...」

「計算しなければ...思考しなければ....」

「考察しなければ...」

「これは...これは」

「私にとっての究極のオルタナァティブだぞ....」

切嗣「......」

切嗣「(....先程から言っている意味を殆ど理解できないが)」

切嗣「(なんとなくだが...此奴が医者ではない事は分かってきた...)」

切嗣「(恐らく此奴は科学者か化学者かそれとも生物学者か....傍は物理学者か...又は生物魔術光学者か)」

切嗣「(まぁ取り敢えず研究に関わる者なのだろう...)」

切嗣「(となれば...僕は今現在の状況は...)」

切嗣「(モルモット....か....)」

明日が早いので今日は短いですが此処までです。明日はお休みで明後日又投下します。

おつかーレ

投下していきます。

「ハァハァハァハァハァハァ」(自分のノートに吐息を吐きながら書いている)

切嗣「(しかし...何故どうしてこうなったんだ.....?)」

切嗣「(自分から志願...は絶対に僕の事だあり得ない)」

切嗣「(そんな愚かな事はしないと自負している)」

「ハァハァハァハァハァ」

切嗣「(なら、誰かから拉致.....あり得るが.....)」

切嗣「(こうも直前までの記憶がはっきりしているなら)」

切嗣「(僕が拉致された時、後ろから殴られたと言う事を覚えている筈だぞ....)」

切嗣「(だが...僕は記憶にない...あの後の記憶だけが...全く)」

「ハァハァハァハァ」

切嗣「(...一部の記憶だけ都合よく抜け落ちるなんてこと...あり得るのか?)」

切嗣「(ファンタジーじゃ...あるまいし.....)」

ぐぅ.....

切嗣「(あぁ....しかし駄目だ...考えてきたら更に空腹感が...増してきた)」

切嗣「(早く...来ないのか...)」

「ハァハァハァ」

切嗣「..........」(研究者を見る)

「ハァハァ.....」ピタッ

切嗣「お?」

「.........」(自分の書いたものを見る)

「...出ない」

「...答えがだせない....」

「どうしても同等の解になってしまう.....」

切嗣「?」

「これではストレスが....ストレスが...」

「...ストレスが....溜まる...溜まるなぁ....」

「溜まるなぁ!!!」バンッ(自分の書いたものを地面へ叩きつける)

切嗣「!」(目を見開く)

「何故!!解が!!同等と!!なるのだ!!何故だ!!」

「この!!私が!!間違っている!!と言うのか!!」

「このっ!!このっ!!」(書いたものを踏みつける)

切嗣「(....天才は常人には理解できないと言うが本当かもな...)」

ガチャン(受け取り口が開く音)

切嗣「(おっ....ようやく)」

(皿がおかれる)

切嗣「(うっ....)」

切嗣「(何だこの匂い...)」

切嗣「(まるで死んで腐った人間の匂いそのまんまだ)」

「ふむ......」

切嗣「!」

「どうやら話している内に食事が来たようだね」

切嗣「(切り替えが早いな...)」

切嗣「(しかし話?いや...一応話してはいたか.....)」

「いやしかし....君は、もしかしてアレの匂いが分かっているな?」

切嗣「(匂い?当たり前だろ...)」

切嗣「(人間なのだから感じて当然だ)」(頷く)

「ふむ...ではどういう匂いか教えてくれ」

切嗣「......」

「おっとそういえば君は喋られないんだったな」

「ユールヒエン!!!!彼に君の紙とペンをあげたまえ!!」

ガチャン

(紙とペンが皿の横に置かれる)

「...さぁ匂うだろうがあの食品と一緒に此方まで持って来てどういった匂いがするのか」

「詳細に!!書いてくれたまえ」

切嗣「.....」

切嗣「(....仕方ない...いくか...)」

今日は此処までです。また明日投下します。

ようやく今までズレにズレていた基盤が固まってきたので早いですが投下していきます。

切嗣「.....っと...」

コツ...

切嗣「う!!....」

切嗣「(これは....一歩近づいただけで先程よりも匂いがより強烈だ....)」

切嗣「(これ以上は流石に近寄りたくないし此方に持ってきたくないと言う嫌悪感があるが...)」

「.......」

切嗣「(駄目だな....僕が取りに行かなければ無理矢理な処方であれを近づけて来るのだろうな...此奴は..)」

切嗣「(何の確かな根拠もないが...なんとなくそんな気がした)」

切嗣「(はぁ....まぁ鼻元を抑えれば多少なりともまともになるか....な)」

(鼻元を両手で抑える)

コツ...

切嗣「....」

コツコツコツ

切嗣「(ん....くっ....く)(片手で皿とペンと紙を持とうとする)

コト(皿とペンと紙を片手で手で持つ)

切嗣「(よし)」

コツコツコツ

ごとん(皿を置く)

切嗣「はぁ......」

どす(ベッドの上に戻る)

「....よくぞ頑張った」

切嗣「(....臭い....)」

「さぁ.....では思う存分書いてくれたまえ」

切嗣「(.....書くと言っても皿は流石に匂いが酷すぎるから横に置いて...)」

コトッ(少し離れた場所へおく)

「!!」

「何をしているのかね!!」

切嗣「!」

「それではその匂いをしっかり嗅ぐ事が出来ないではないか!!」

「自分の前へもって来てしっかりと匂いを嗅ぎたまへ!!」

切嗣「(.....これは拷問か何かか?)」

「どうした!!」

切嗣「(...誰か夢だと言ってくれ本当に)」

「嗅げ匂いをしかと嗅ぐのだ!!」

切嗣「........」(目を瞑る)

切嗣「.......」(そして皿を前へ持ってくる)

「うむ...それでいい」

「では、後は嗅ぐだけだ」

「さぁ....思う存分獣の様に!!嗅ぎたまへ!!」

切嗣「(....あぁ本当に嫌だ....)」

切嗣「(だが此処までやったんだ...)」

切嗣「(覚悟を決めるしかないか.....)」

切嗣「........」(手を震えさせながら鼻元から外す)

切嗣「........」(目を閉じたまま皿の方へ顔を近づける)

切嗣「........」 (そして顔を離す)

「んん?何をしている?私は獣のようにと言っているぞ?」

切嗣「(これでは駄目か....)」

「それでは只の前屈運動ではないか」

「ふむ...そうだな....息を止められたら意味がない」

「10分間!!皿の上に顔を近づけたままにしておくのだ!!」

切嗣「(10分!?)」

切嗣「(こんな匂いを!?)」

切嗣「(正気じゃない...まともな人間であれば普通に狂うぞ!!)」

切嗣「(と言う事を言葉で言う事が出来ない為...取り敢えず紙に書いて伝えよう)」

切嗣「(承諾してくれるかは分からないが....)」(目を開く)

(皿の上をみる)

切嗣「......!」

「ん?何かに気づいたか?」

切嗣「(これは...先程のメニューと同じ.....)」

切嗣「(だが....匂いは.....)」スゥ

切嗣「(う.....そうだ...やはりそうだ...人が腐った臭いだ...)」

切嗣「(だが.....)」スンスン

切嗣「(スープは先ほど持ってこられたものと同じ匂いがする...)」

切嗣「(臭いがあるのは....)」

切嗣「(パンだ....こっちのパンの方から臭っている....)」

切嗣「.......」(パンを手に取る)

サクッ(パンを割る)

切嗣「...(...中身はチーズ入り...)」

うねうねうね(蛆がわいている)

切嗣「うっおっ!!」

パサッ(地面に落とす)

切嗣「なんだ.....このパンは....」

「お?」

切嗣「ん?もしかして....貴様....僕の声が聞こえるように.....なった....のか?」

「!!おお...おおおおお...喋れるようになったのか」

切嗣「(喋れる?)」

「こんなに早くも.......おおこれはめざましい!!」

「祝わなけれ」

切嗣「興奮は後にしろ」

「ん?君は中々に口が悪いようだね」

切嗣「それより、これはどういった事だ」

「無視とは中々根性がある」

「そして、君はもしかしなくても...理性があるのかね」

切嗣「理性なくして人は喋る事も会話を成立させる事も出来ない」

「ほ!!君は哲学者か」

切嗣「哲学者に見えるのか?」

「見える?」

「君はこういう言葉を知っているかね」

切嗣「?」

「人間の価値を決めるのは容姿ではない!!」

「その人間の言う言葉!!言語!!それこそが!!その人間の価値観を決める!!」

「そして!!その価値観により人間は得るものがあるのだと!!」

切嗣「....さぁ...知らないな」

「ならば...ここで聞いたこの言葉覚えておくと言い」

「いずれ人間は誰しもがこの哲学における境地の.....」

切嗣「話が長いのは好きじゃない」

「ふむ....それは勿体ない」

切嗣「どうでもいいそれより、このパン...どういった事だ?」

切嗣「僕が食べられそうな料理と言ったが」

切嗣「どう考えてもこれは人間の食う者ではない」

切嗣「腐っている....」

「ほぉ」

切嗣「嫌...ほぉではなく...」

「理屈を答えてやってもいいがその前にどういった匂いがするか教えてくれたまえよ」

切嗣「.....人間の腐った臭いがした」

切嗣「死んでから三日たったようなそんな」

「ふむ...抽象的だな」

「もう少し掘り下げて答えてくれたまえ」

「例えばどういった死に方でそういった似たような匂いが生まれるのかとか」

「何処の体の一部が腐りおちて似たような臭いが生まれるのかとかだ」

切嗣「.......流石に体の一部は分からないだが」

切嗣「この匂いは.......人が焼け落ちたそのときに出来る臭いだ」

「実際に君自身そういった場面の経験は?」

切嗣「ある...だから確信できる」

「ふーむ.....ユールヒエン!!」

ガチャッ

ユールヒエン「はい」

「私はもう帰る」

切嗣「!?約束はどうした!!」

ユールヒエン「はい」

「後の事はこの被験者が逃げないか監視だけしてくれたまえ」

「私は一週間ここに来ない」

ユールヒエン「はい」

切嗣「一週間?!ここに一週間も僕を置いておくのか?!」

「では....ユールヒエンくれぐれも風邪を引かないよう」

ユールヒエン「お気遣い感謝します」

ガチャ

眠いので今日は此処までです。また明日投下します。

乙のかーれ

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「待て!!答えろ!!!!!」

「......」(切嗣を見らずに出ていく)

バタン

ユールヒエン「......」

切嗣「な....あ.....」

切嗣「(自分の質問が終わったら)」

切嗣「(本当に僕の言葉に耳を貸さずに帰っていった......)」

切嗣「(あくまでも僕は実験動物として)」

切嗣「(人間としては見ていないのか....)」

切嗣「(しかし....腐った食事と、匂いだけは良いが味が不味い食事)」

切嗣「(.....奴は一体これで何を測ったと言うんだ?)」

切嗣「(味覚か?それとも臭覚か?)」

切嗣「(だが.....それではわざわざ人間を捕まえ隔離をやる程の実験ではない)」

切嗣「(そんな事をするなら自分自身を使うか被験者を多額の報酬で釣ればいいだけ...)」

切嗣「(...どうして僕は此処に連れてこられたんだ....)」

切嗣「(せめて此処に連れてこられた原因の記憶の部分だけでもはっきりしていれば...)」

切嗣「........」

ユールヒエン「.....あの」

切嗣「.....?」

ユールヒエン「そこの食事...結局食さないのでしょうか?」

切嗣「あ...あぁ...こんな食事食べられない」

ユールヒエン「でしたら...食事を受け取り口に戻しておいて下さい」

ユールヒエン「再利用いたしますので」

切嗣「再利用?」

ユールヒエン「貴方に出しているその料理の食材は中々手に入りませんので」

ユールヒエン「只の一つたりとも無駄には出来ません」

ユールヒエン「ですので理性が御有りなのでしたご協力お願いします」

切嗣「理性...そういえば理性があるとか奴も言っていたが」

切嗣「僕は理性を無くしてでもいたのか?」

ユールヒエン「いえ.....決してそのような事はありません」

ユールヒエン「ですが、あの実験を受けてもなお...貴方は今理性があるのが珍しいのです」

切嗣「あの実験とは」

ユールヒエン「....実験の事は覚えていらっしゃらないのですか?」

切嗣「さて...僕はそもそも...実験など受けたかな...」

ユールヒエン「覚えていらっしゃらないと....」

切嗣「ああ...僕が何故どうやって此処に連れて来られたのかさえ覚えていない」

ユールヒエン「妙ですね...」

ユールヒエン「....貴方ユダヤ人にも見えませんし」

ユールヒエン「覚えていないなんて事はあり得る訳がありませんが」

切嗣「貴様らに拉致されたのでは...と僕は言っているつもりなのだが?」

ユールヒエン「それなら寧ろ後遺症が残っている筈ですが貴方には後遺症があるのが」

ユールヒエン「見当たりません」

切嗣「.....どうして分かる?」

ユールヒエン「後遺症が残っているなら、そもそも自分が何者か覚えていませんし」

ユールヒエン「何より、こうして会話をしている中で、全く会話に詰まらず」

ユールヒエン「質問に対して受け答えをすることなど不可能です」

切嗣「.....」

ユールヒエン「ですので貴方が自身の足で此処に入ってきたか」

ユールヒエン「それとも、誰かから此処まで連れてこられたか」

ユールヒエン「この二択しかありませんので覚えていないなど」

ユールヒエン「そんな事は決してありません」

切嗣「(嘘を言っている...ないか)」

切嗣「確かに......」

切嗣「では」

ユールヒエン「...言っておきますが、実験について教えてくださいと言われても」

ユールヒエン「私はお答え出来ませんので」

ユールヒエン「ご了承ください」

切嗣「(中々に鋭い)」

切嗣「....僕の言おうとしていたことが分かったのか?」

ユールヒエン「会話をしている中で会話の流れを予測して会話をしない者などいませんが」

切嗣「それはどうかな....」

ユールヒエン「いるならそれは人類に進化出来なかったサヘラントロプスの子孫ですね」

切嗣「サヘラントロプス?」

ユールヒエン「人とチンパンジーとで分岐する前のヒト亜種の霊長類です」

切嗣「あ....ああ成る程...チンパンジーと言う事か...」

ユールヒエン「...分かりにくかったですか?」

切嗣「説明なしだと何を言ってるのかさっぱり分からない」

ユールヒエン「そうですか.....それならこれから改善いたします」

切嗣「これから.....か」

切嗣「大体僕はこれから何日くらい此処にいる事になるんだ?」

ユールヒエン「恐らく...死ぬまでかと...」

切嗣「死ぬまで...ここから一生出られないのか....」

ユールヒエン「残念ながら....」

切嗣「.....それなら一つだけ提案がある」

ユールヒエン「何でしょう」

切嗣「こうやって僕の気分晴らしに僕の相手を毎日してくれないか?」

切嗣「退屈過ぎて....気が狂いそうな気がするんだ」

ユールヒエン「.........」

切嗣「.....駄目か?」

ユールヒエン「....残念ながら私も忙しい身でして」

ユールヒエン「毎日相手することはかないませんが」

ユールヒエン「一週間に3日だけ相手することは可能です」

切嗣「.....分かったそれでいい」

ユールヒエン「かしこまりました」

ユールヒエン「.....さて、ではそろそろ私は他の所に行かなければならないので」

ユールヒエン「これにて失礼します」

今日は此処までです。また明日投下します。

乙カレー

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「....あぁ、では僕の方も少ししたら受け取り口へ食事の方を戻しておく」

ユールヒエン「お願いします」

ユールヒエン「では」

切嗣「(.....何か...忘れて....)」

切嗣「あ.....」

切嗣「すまない.....言うのを忘れていた」

ユールヒエン「はい?」

切嗣「その....何か僕が食べられそうな食事を持っては来てくれないか?」

ユールヒエン「?」

ユールヒエン「おかしな事を言いますね」

ユールヒエン「貴方はお腹が空いていない訳では無かったのですか?」

切嗣「いや....飢えは既に限界だ」

ユールヒエン「....ですが、そちらの料理は食べられないのですよね?」

切嗣「あぁこれは腐っているから....」

ユールヒエン「....でしたらもうお出し出来る料理は御座いませんが」

切嗣「何故?....もしかして此処には普通の料理はないのか?」

ユールヒエン「いえ?最初にお出しした料理が一般的な食事ですが....」

切嗣「....ならここのスープには油を流しいれるのが普通なのか?」

ユールヒエン「それはこの国の伝統料理であるグヤーシュを侮辱しておられるのですか?」

切嗣「グ....ヤー.......」

切嗣「!」

切嗣「(そうか.....僕は...シュレイドの家で.....食べて......)」

切嗣「(シュレイドの家....あ....あぁ...ああ)」

切嗣「(そうだ....)」

切嗣「(シュレイドの家だ....僕はシュレイドの家へ行く筈で時間探索を使って...)」

切嗣「(あぁそうだった)」

切嗣「(僕は此処へ自分自身で来てしまったんだ....)」

切嗣「はぁ......」

ユールヒエン「どうか?」

切嗣「いや....伝統料理だと知らず侮辱したのはすまなかった....」

切嗣「だが、どうもこの食事日本人の僕らすると味が合わない....」

切嗣「パンだけでもいいから新しいのを持ってきては貰えないか?」

ユールヒエン「かしこまりました....」

ユールヒエン「では、本当に時間も詰まってますので...これで」

切嗣「呼び止めてすまなかった」

ガチャッ

バタン

切嗣「..........」

切嗣「(今の今まで....忘れてしまっていた何て....)」

切嗣「(あんな不幸に不幸が重なった出来事を....)」

切嗣「(あり得ない.....しかし、だがそうだとすると)」

切嗣「(僕が今思い出すまでに、さっき思い込んでたのは何だったんだ?)」

切嗣「(アーチャーとか....キャスターとか.....)」

切嗣「(記憶が混在していて.....)」

切嗣「(しっかりしろ衛宮切嗣)」

切嗣「(まだまだ、これからだぞ....)」

切嗣「(はぁ....だが、そうか....アイツから首を絞められた後結局研究員に、僕は捕まったのか....)」

切嗣「(何でこんな事に......)」

切嗣「(まぁ...ここで一週間と6日もいればいずれ何処かに飛ばされるか....)」

切嗣「(しかしシュレイドのサーヴァントのあの狂行...)」

切嗣「(死徒になった人間をイメージするな....)」

切嗣「(只一つ死徒と違ったのが食わずに、首を絞めて殺したいだけの様に見えた...)」

切嗣「(殺したいだけ.....シリアルキラーのような......)」

切嗣「(.....まさかアイツもアンリマユのような人類の悪...)」

切嗣「(いや考えすぎか....ただあの死徒の瘴気にあてられただけだな)」

切嗣「(そうぽんぽん人類の悪が召喚されて堪るものか...)」

切嗣「(まぁいい....此れからの計画は取り敢えず彼女からこの時代について聞く...これだな)」

切嗣「(と言うよりこれ以外何も出来はしないか....)」

切嗣「(ここにはベッドと小さい台とペンと紙くらいしかないしな....)」

切嗣「...........」スッ(地面に落としたパンを拾う)

切嗣「.........」スンスン

切嗣「本当に酷い臭いだ」

トス(皿の上に戻す)

切嗣「.....よっと」(皿を持つ)

切嗣「..........」コツコツ

トタン(受け取り口へ戻す)

切嗣「さて....もう食事が来るまでやる事もないし暫く寝ておくか」コツコツ

切嗣「っと....」(ベッドへ戻る)

切嗣「ふぅ.....」(ベッドへ寝そべる)

切嗣「いつになったら.....僕は全ての人を救う事が出来るんだろうな....」

切嗣「なぁ.......アイリ.......イリヤ.........」

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久しぶりに戻ってセイバー

シュシュシュシュン

バキンバキンバキンバキン

剣「ハハハハハハ」

ギル「.........」

剣「どうしたどうした」

剣「この程度蚊の様に見えますぞ」

剣「ハハハハハ」

バキンバキン

ギル「ふむ........」

ギル「飽きた」

剣「飽きた?先程まで怒り狂いながら攻撃していたではありませぬか」

剣「そんな釣れぬ事を......」

今日は此処までです。また明日投下します。

おつん

投下していきます。

ギル「そうそう雑種の策に乗って堪るものか」

ギル「最初からお前が俺の事を探ろうと俺を立腹させたのは分かっている」

剣「.....その割には私を殺すのに必死でしたが?」

ギル「ふん....戯れに付き合ってやっただけだ」

ギル「俺が本気を出せば、お前など一瞬で聖杯へ送ってくれるわ」

剣「(いや、最初の方は)」

剣「(俺の宝具で消してさってくれるわと言っていましたし、本気で私の策に引っ掛かってた気がしますな)」

剣「(まぁ、流石に不味いと思い私がその瞬間阻止しましたが...)」

剣「(しかしやはり、此処まで戦闘が長引くと、流石に気づかれてしまいますよな)」

剣「......こんな戯れに付き合うなどお主も随分と暇なのですな」

ギル「付き合いたくて付き合ってる訳ではない」

ギル「それに、そもそも俺はお前とこんな事をしに来た訳ではないわ」

剣「では、何をしに?」

ギル「....お前に言伝してやろうと思ってきた」

剣「言伝?決闘状の間違いではないのですかな?」

ギル「いいや、言伝だ俺からのな」

剣「.....わざわざ使いも出さず律儀な事ですな...」

ギル「お前の聞いた後の反応が楽しみでな....」

ギル「つい、この言伝を言った時のお前の反応を直で見てみたいと欲求に駆られ俺自ら来てしまった」

剣「....そのいい方ですと丸で私の事を知ってるような物言いですな...」

ギル「あぁ、知っている」

剣「私とお主に...一度でも接点などありましたかな....」

ギル「ない」

ギル「今は」

剣「!」

剣「....まさか...お主.......」

ギル「さて、どうだろうな」

剣「.....もしや......接点はここですな?」

ギル「ふん....もう少し後だった気もする....」

ギル「だが、どちらにしろ合いまみえるのはこんな感じだ」

剣「.........お主.....分かりましたぞ......件の...英雄王ギルガメッシュですな....」

ギル「.....ふ」

剣「となるとランサーは......どうしたのですかな」

ギル「彼奴は違う誰か.....だ」

剣「違う.......もしやこの聖杯戦争に参加していますな」

ギル「それもどうだろうな....」

剣「........................」

ギル「まぁ俺の言いたいことは、この事ではない」

ギル「もっと別の事だ」

剣「なんとなく察しは付きましたぞ.....」

ギル「ではお前が言ってみるか?」

剣「言いたいのは山々なのですが....正直認めたくないので言いたくはないですな.....」

ギル「では、無理にでもお前には認めさせてやろう」

剣「無理に....でもですかな....」

ギル「あぁ......無理にでもだ.....」

ギル「この為に俺は、1時間前から待っていたのだ」

剣「.....言わないと言う選択肢はないのですな...」

ギル「ない」

剣「.............」

ギル「要約認める気になったか」

剣「.....分かりましたぞ...」

剣「言ってください.....」

ギル「.....」

ギル「.....お前の今付き従っているマスターは」

-------------------------------------------------------------------
セイバー側 切嗣 川  

ザァァァ

ザパァ

切嗣「....」ゴシゴシ(傷口と顔を洗う)

切嗣「.........」

切嗣「(要約此処までこれた......)」

切嗣「(あの墓地には最初セイバーと来た下水道に繋がっている穴があった)」

切嗣「(そこに行くためあのルートを選んだんだが....はぁ...どうしてああも)」

切嗣「(不幸が重なったんだろうな....)」

切嗣「(まぁ...前とは違うルートを選んでいる.....こうなるのも決定事項なのか....)」

切嗣「(.......だがキャスターとアーチャーが....戦うか....)」

切嗣「(....これは予想外だが、必ずキャスターは僕に追いつくだろう)」

切嗣「(アーチャーにやられてくれる何て事は決してない)」

切嗣「(寧ろ下手をすればアーチャーすら来る可能性もあるが...)」

切嗣「(どうあろうと、必ずキャスターだけは殺す)」

切嗣「(此れだけは決して譲れない)」

切嗣「...........」

シュルル(止血する)

切嗣「よし....後100mもしないでセイバーの場所につく....」

切嗣「時間は....3時40分か...」

切嗣「本当にギリギリだったな....」

切嗣「さぁ....もう一踏ん張りだ....」

タッタッタ

-----------------------------------------------------------------------
セイバー側

ギル「............だ」

剣「......あぁ....やはり....あぁそんな....」

ギル「ふ....」

剣「.....では私はやったのですな.....」

ギル「あぁ、やった」

ギル「そして、あの雑種も60年....もがき生きた」

剣「...........」

今日は此処までです。また明日投下します。

遅くなりました。投下していきます。

剣「(それで....様子が変....だったのですな......)」

剣「(マスター殿どうして!!.......私を信じて下さらなかったのです.......)」

ギル「気に負う事はない、それもこれも全てあの雑種が招いた結果.....」

ギル「自業自得と言う奴だ」

剣「......私はこれから....どうすれば....」

ギル「そんな事は知らん」

ギル「だが、どうあってもアレは救えん」

ギル「せめて最後の時まで看取ってやれ」

ギル「それが忠実な配下と言う者だ」

剣「.......私は最後まであの方の友人にはなれぬのでしょうか....」

ギル「俺はそうそう万能な者ではない」

ギル「その答えは自分で見つけろ」

ギル「さて、そろそろ奴が来る」

ギル「この戦いの脇役は、どこかに行かなければな」

剣「.....最後に一つよろしいでしょうかな」

ギル「.....聞くだけ聞いてやろう」

剣「....私が消えれば、終わりはあると思いになりますかな」

ギル「........果ての向こうに終わりはあるか?」

シュィン

剣「................」

剣「.............」

剣「..........」

剣「....あるわけ..........」

切嗣「セイバー!!」

タッタッタ

剣「!......マスター殿」

剣「(.....考えるのはよしましょう....いずれその時が来るまで)」

切嗣「ハァ.....ハァ.....ハァ」

剣「......その包帯!..........よくぞ.....ご無事で」

切嗣「っ.....あぁ........途中でアーチャーと鉢合わせしてな....」

剣「!アーチャーと」

切嗣「あぁ幸い軽い怪我程度で済んだがもしかすると.....」

剣「アーチャーもですか.....」

剣「それは中々に悩ましげですな...」

切嗣「あぁだが予定は変わらないキャスターは確実に仕留めるぞ」

剣「はい」

切嗣「それで僕の言った通り準備は出来ているか?」

剣「問題なしです」

剣「マスター殿が引き付けている間に私の槍は全て......」

切嗣「ふぅ....良かった....」

切嗣「では、言った通り配置につけ」

切嗣「もう、間もなくキャスター達が来る」

剣「すいませぬマスター殿、その前に」

切嗣「ん?どうした?時間がない手っ取り早く言ってくれ?」

剣「はい......マスター殿.........」

剣「実は.........................」

剣「私、マスター殿に隠しているスキルがありまする」

切嗣「何?!どうしてそれを事前に言っておかなかった」

切嗣「流石にこの瞬間での作戦の変更は不可能だぞ!?」

剣「いいえ.....これは以前お伝えしなかった...宝具についてです....」

切嗣「!言う気になったのか」

剣「はい.....」

剣「このたび色々考えまして.....やはりマスター殿に伝えておくべきかと思ったのです」

切嗣「....どういう心境の変化があったのかは時間がない為聞かない.......言ってくれ」

剣「はい....私の宝具は.....」

剣「(恐らくこれを言ったら殆ど必ず使う事になるのでしょう.....)」

剣「(果たして私は....元に戻れるのでしょうか......それとも.........)」

剣「(ですが.....最後の宝具を使わなく済むのなら....)」

剣「(この方を.....これ以上更に苦しめずに済むのなら)」

剣「それは...........狂化と言う者です.....」

切嗣「.....狂化......」

剣「はい」

切嗣「もしや....それはバーサーカ化するアレか?」

剣「それで.....間違いありませぬ」

剣「あらゆる拘束系の魔術をその姿になると無効化することが出来、更には筋力増強、体力増強」

剣「素早さ増強と大幅にステータスを強化し無類の強さを得る事が出来ます」

切嗣「ふむ.....」

剣「しかし、之には欠点があります」

切嗣「.......自分で制御できないか?」

剣「はい.....それと....」

切嗣「令呪により従わせることが出来なくなるだろう?」

剣「その通りです.....」

切嗣「使い勝手は悪いが......」

切嗣「欠点のない宝具はない」

切嗣「仕方ない.....」

剣「.........」

切嗣「しかし宝具としては....少し見劣りするな.....ステータスアップだけとは....」

剣「それは......」

切嗣「まぁそういう宝具なのだという事で割り切るか」

剣「.........」

切嗣「ここで、教えてくれて助かった....」

切嗣「宝具を使うタイミングは、僕がセイバーと二回声を掛けたらだ」

切嗣「分かったな?」

剣「はい」

切嗣「では、配置に急げ」

今日は此処までです。また明日投下します。

遅くなりました。投下していきます。

剣「はい!!」シュン

切嗣「..........」

切嗣「..........」

切嗣「時間は.........」

切嗣「いや....此処まで来てしまえばもう意味はない...か.....」

切嗣「後は.....キャスターが来るまで僕は.....煙草でも吸って.....」

スッ(煙草を取り出そうとする)

切嗣「あ.....もうないのか....」

切嗣「此処に来る前に吸ったあれが最後の一本だったか....」

切嗣「はぁ.....勿体ない事をした」

切嗣「あれは、この時代では入手難易度が高いと言うのに.....」

切嗣「....まぁだが....あれは美味しくはなかった」

切嗣「これが終わったら、この時代の美味しい煙草でも買って....」(空を見上げる)

切嗣「何処かで一服すればいいさ.....」

切嗣「それだけの時間ぐらいは.....あるだろう....きっと......」

切嗣「なぁ............」

切嗣「........キャスター......」

キャスター(前)「.......どこか遠くへ行ったと思ったイヒヒ....」

キャスター(右)「こんな所で何をしているねぇ....」

キャスター(左)「逃げないのねぇ.....」

切嗣「.....逃げはしない」

切嗣「お前達はここで、この場所で終わらせる....」

キャスター(前)「サーヴァントもいないのにかイヒヒ....」

キャスター(右)「完全に回復をした私達にお前は勝てるのかねぇ」

キャスター(左)「僕達に蹂躙されるのが落ちじゃないかねぇ」

切嗣「ふ....そこの、マスターを殺れば僕にでも軍配は上がると思わないか?」

キャスターのマスター「.........」(キャスターの後ろから出てくる)

切嗣「その腕........お前も完全に治っているのか....」

キャスターのマスター「お..........」

切嗣「又何も....」

キャスターのマスター「お前じゃない!!」

切嗣「.....驚いた、この数分間で少しは成長したか」

キャスターのマスター「ぼ.....ぼヴぃくは!!最初からちゃんと喋れる」

切嗣「の割には声が震えているな....」

切嗣「さてはまだ、人を自分で殺した事はないな?」

キャスターのマスター「こ.....殺せる!!!」

切嗣「殺した事はないなと聞いているのに.....まぁいい」

切嗣「それより、顔を合わせるのは最後だ」

切嗣「名前だけは聞いてやる」

キャスターのマスター「か....勝った気でぇ......で....でもそうだねぇ...確かに名前も知らず殺すのは」

キャスターのマスター「か....可哀想だだな!!」

キャスターのマスター「お....教えてやる!!良くきけぇ!!」

キャスターのマスター「ヴぃ.....ヴィクの名は....テルオン・ヴァーミッドだぁ」

剣「(マスター殿........)」こそそそ

切嗣「テルオン・ヴァーミッドか....」

切嗣「似つかわしくない名だな......」

テルオン「う.....うるさい!!」

テルオン「そ....それよりお前の名は?」

切嗣「さぁ......?」

テルオン「何ぃ!?」

切嗣「今から殺す相手にわざわざ名前を教える奴がいるか....」

切嗣「あぁ....ここにいたか....」

テルオン「.....お.....お前ぇ.....」

キャスター(前)「....マスターあれもう殺っていいイヒヒ?」

キャスター(右)「流石に今のはムカついたねぇ」

キャスター(左)「マスターを愚弄されるのはムカつくねぇ....」

テルオン「ま....まだ手を出してはだめだよぉ....」

キャスター(前)「え....」

キャスター(右)「えー」

キャスター(左)「えー」

テルオン「お....おい!!」

切嗣「.....なんだ?」

テルオン「そ.....そんなに余裕ぶっていても....キャ....キャスターにやられるだけだぞぉ」

切嗣「だからどうした?」

テルオン「だ....だからぁ....お.....お前も....ヴィ....クに降参....を」

切嗣「ふん.........覚悟を決めてここに立っている」

切嗣「お前達に降参する気は......」

切嗣「ない」

テルオン「ぐぅ.....どうして.......皆.....」

テルオン「でも.....だったら.......」

テルオン「キャ...キャスタぁ.......もうやってもいいよぉ....」

キャスター(前)「分かったイヒヒ....」

キャスター(右)「今までのお礼をしてやるねぇ」

キャスター(左)「してやるねぇ」

切嗣「(さぁ.....仕上げだ)」

切嗣「こい....キャスター」

キャスター(前)「一瞬で終わらせるイヒヒ!!」

キャスター(右)「あ、フラグねぇ!!」

キャスター(左)「それは言わないお約束ねぇ!!」

切嗣「........」カチャン(破片手榴弾を投げる)

キャスター(前)「右!!」

キャスター(右)「展開防御」

キャスター(左)「六角」

パキャン

ドォン

切嗣「(一つ目は外したか.....だがいいこれで)」

今日は此処までです。ありきたり?気のせいです。また、明日投下します。

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「(完全に僕だけに集中する筈だ)」カチ

キャスター(前)「無駄な事イヒヒ...」

キャスター(前)「もう一度展開を....」

切嗣「............」シュッ

キャスター(前)「上!?」

切嗣「(タイムアルタートリプルアクセル)」

シュッ(近くの林へ逃げる)

ピカン

キャスター(前)「眩しっ!!」

キャスター(右)「うっ!!」

キャスター(左)「うひぃ!!」

テルオン「っう!!」

切嗣「(よし....掛かった...)」

切嗣「(このまま.....)」ダッタタタ

キャスター(前)「うっ....っう....」

キャスター(右)「くそ....また....」

キャスター(左)「また...やりやがったねぇ...」

テルオン「っうう....目痛いよぉ...」

キャスター(前)「マスター!!大丈夫イヒヒ?」

キャスター(右)「大丈夫ねぇ!?」

キャスター(左)「問題ないねぇ!?」

テルオン「だ....大丈夫ぅ....それよりアイツは....」

キャスター(前)「....まーた逃げたイヒヒ」

キャスター(右)「何がここで....」

キャスター(左)「終わらせるか....ねぇ」

キャスター(前)「嘘もいい所だイヒヒ」

テルオン「大丈夫ぅ...僕の魔術で追跡してるけどそこまで遠くへは行ってない」

テルオン「今度は見つけたら僕の許可なく躊躇なく殺していいよぉ」

キャスター(前)「分かってるイヒヒ」

キャスター(右)「知ってるねぇ」

キャスター(左)「問題ないねぇ」

テルオン「それと...もう.....宝具を使ってもいいよぉ....」

キャスター(右)「え?」

キャスター(左)「え?」

キャスター(前)「マスターそれは!!最後の時までって....イヒヒ...」

テルオン「いいんだよぉ....もう......全力を出さないと今度こそ本当に」

テルオン「....皆.......消されちゃうよぉ....」

キャスター(右)「.....分かったねぇ...」

キャスター(左)「......使うねぇ.....」

キャスター(前)「......使ってやるイヒヒ...」

テルオン「うん....うん.....うん....」

テルオン「頼んだよぉ........」

キャスター(前)「.....それじゃぁ....行くイヒヒ...」

キャスター(右)「.........」

キャスター(左)「あいねぇ.....」

シュゥぅゥ

テルオン「......キャスター....もしもの時はヴィクがこの箱で.....」

テルオン「.............」

-----------------------------------------------------

切嗣「.......」

切嗣「(残りは1つ.......)」

切嗣「(セイバー........どうか...失敗だけは....)」

切嗣「(いや...アイツが失敗したことなど一度もない........か)」

切嗣「頼んだぞ...セイバー....」

--------------------------------------------------------------

剣「(マスター殿....陽動は上手く行ったようですな...)」

剣「(さて....此処からは私の仕事...)」

剣「(......キャスター今度はお主があの時の私を体験する番ですぞ...)」

---------------------------------------------------------------

数分後

キャスター(前)「出てこいイヒヒ」

キャスター(右)「ここに居るのは魔力で分かるねぇ!!」

キャスター(左)「出てきたらご褒美を上げるねぇ!!」

キャスター(前)「左....」

キャスター(右)「左....」

キャスター(左)「だって....何も思いつかなかったんだねぇ....」

キャスター(前)「そんなので掛かる訳ないイヒヒ...」

キャスター(右)「そうねぇ....」

キャスター(左)「それを言うなら二人だって....」

キャスター(前)「いや....これは決め台詞イヒヒ...」

キャスター(右)「決め文句ねぇ....」

キャスター(左)「横暴ねぇ!!」

キャスター(前)「まぁま.....」

キャスター(前)「ん?」ピタッ

キャスター(右)「っおと....」

キャスター(左)「うっ...」

キャスター(右)「ちょっ.....いきなり立ち止まってどうしたねぇ?前」

キャスター(前)「スンスン...」

キャスター(前)「臭うねぇ.....」

キャスター(右)「アイツかねぇ?」

キャスター(左)「あの嘘つきかねぇ?」

キャスター(前)「.....これは...」

カラカラン(破片手榴弾が転がってくる)

キャスター(前)「!」

キャスター(前)「ハッ!!防御!!」

ドゴォン

今日は此処までです。また明日投下します。

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「.......」(木の陰から覗く)

ヒュゥぅゥ...

パキン

切嗣「(使わなかった....か....)」

キャスター(右)「お....遅すぎるねぇ...前」

キャスター(前)「.....ごめん右....ヒヒ....」

切嗣「(しかし、キャスターお前はもう既に範囲内だ)」

切嗣「(....次で終わらせる.....)」

キャスター(左)「どうしたのねぇ?前....」

キャスター(前)「....いや...さっきまで.....何か嘘つきの匂いと違う匂いが混じってたイヒヒ....」

切嗣「(それにしても奴ら....立ち止まって....一体.....)」

キャスター(右)「一般市民かねぇ....?」

キャスター(前)「違うイヒヒ....一般市民にしては....極上すぎる匂い....ヒヒ....」

切嗣「(.........極上の匂い?何のことだ?)」

キャスター(左)「極上の匂い?もしかして又アイツらねぇ?」

キャスター(前)「それも違うイヒヒ.....此処に来てまだ嗅いだことのない匂い...」

キャスター(前)「でも....生前嗅いだことのあるような.....」

キャスター(前)「例えるなら.........マクベスの欲望....の匂いヒヒ....」

切嗣「(マクベスの欲望?)」

切嗣「(今なんで.....そんなワードが.....)」

キャスター(右)「........確かにそれは極上の匂いだねぇ.....」

キャスター(左)「.......でも何故今そんな匂いがするねぇ?」

キャスター(左)「そんな人物この聖杯戦争に参加してる筈はないんだがねぇ....」

切嗣「(いかん....話に聞き惚れるな......)」

切嗣「(今は目の前だけの事に集中するんだ)」

切嗣「.....ふぅ......」

切嗣「キャス.....」

キャスター(前)「呼んだ?ヒヒ」

切嗣「!!」

切嗣「(タイムアルターテンフィールド!!)」

キャスター(前)「!!!!」シュッ

切嗣「ぐっお!!」スン

キャスター(前)「右!!!!」シュッ

切嗣「(何!?いや!!!)」

ドっ(キャスターを踏み台にして後ろに避ける)

キャスター(前)「きっ......」ヨロ....

切嗣「はぁ....はぁ....はぁ....はぁ....」

キャスター(前)「ようやく視覚で捉えた....ヒヒヒヒヒ」

キャスター(右)「もう.....逃がさない....ねぇ」

キャスター(左)「ねぇ.....」

切嗣「(くっ.....先程のは!!僕を油断させるためのお芝居だったのか!!)」

切嗣「(こんな古典的な手法に嵌るなど!!)」

キャスター(前)「右!!瓶!!」

切嗣「(此処からは予定よりも早いが白兵戦でやるしかない!!)」すちゃ

キャスター(右)「.....」

スッ

ポンっ(瓶を開ける)

ゴぉぉぉ(瓶の中から異形のカラスが飛び出してくる)

切嗣「!!」スバっ!!

キャスター(前)「左!!燃焼!!」

キャスター(左)「エル!!」

ボォ(カラスが燃える)

切嗣「!(そう来たか!!)」カチッ(キャリコを取り出す)

ダダダダ

カァ.....ドス

キャスター(前)「かかったぁ!!ヒヒヒ」

切嗣「ん?」

ボぉぉ(切嗣とキャスターの周りが燃え盛る)

切嗣「!!(しまった!!)」

切嗣「(タイムアルタートリプルアクセル!!)」

キャスター(前)「逃がさない....ひひっひ」ドっ

切嗣「!!!っくぅ!!」

切嗣「(避けきれない!!)」

ごンッ(地面に叩きつけられる)

切嗣「ぐはっ!!」

ボシュぅ.....(あたり一面に火が燃え広がる)

切嗣「う......あ....く」

キャスター(前)「....ヒヒヒヒさぁ....もう逃げ場ないなヒヒヒヒ」

キャスター(右)「思う存分やれるねぇ....」

キャスター(左)「草木がある所を選んだのが運の尽きねぇ」

切嗣「....く.....うぅ....」

切嗣「........はぁ.....はぁ」

キャスター(前)「お?まだあれで立てるイヒヒヒ」

キャスター(右)「本当丈夫ねぇ....」

切嗣「はぁ..........(退路は....塞がれた....か)」

キャスター(左)「さぁ....どうするねぇ...」

切嗣「どう.....ハァ...する.....か」

切嗣「どうしような.....」

キャスター(前)「お?諦めたか?ヒヒ」

切嗣「いいや?.....ハァ....ハァ....諦めなどしない!!」(起源弾を取り出す)

キャスター(右)「意地汚いねぇ.....」

切嗣「!!!!」ガチャン(弾を込める)

切嗣「これが.....最後の........起源弾だ!!」

キャスター(左)「起源弾?」

切嗣「セイバー!!!!」ドンッ

今日は此処までです。また、明日投下します。

おつのん

遅くなりました。投下していきます。

キャスター(前)「無謀.....」

ドォン

キャスター(前)「ん?」(振り向く)

剣「!!!!!!!!」(後ろから剣を構えたセイバーが突如現れる)

キャスター(前)「え!?」

キャスター(右)「!?」

キャスター(左)「!?」

剣「ふんぬぅ!!!」ブォン

キャスター(前)「防御!!!」

キャスター(右)「展開!!」

キャスター(前)「四角!!!!」

シュイン(セイバーの攻撃を吸う)

キャスター(前)「ふ」

ドゥシャ(起源弾がキャスターの体にめり込む)

キャスター(前)「!!そっ....が」

キャスター(前)「グッハッ!!」

キャスター(右)「ウッガッ!!」

キャスター(左)「ギぃガぁ!!」

切嗣「セイバー!!そのままやれ!!」

剣「!!」スイン(左手から槍を取り出す)

剣「ふんのぉぉおおぉおぉ!!!」シュぅゥ(槍をキャスターへ刺そうとする)

キャスター(前)「!!!!!」

パキィィン(キャスター達が分裂する)

剣「!」

剣「させぬぅ!!」(槍の指してる向きを方向転換させる)

キャスター(前)「ヒ.....」

ブシャッ!!

剣「..........」

キャスター(右)「え?......ゴフッ....」

剣「まずは....一匹...ですな....」

キャスター(前)「右!!!!」

キャスター(左)「右!!!」

キャスター(右)「ま.....え....ひ...だ....」

キャスター(右)「や..........だ......」

剣「ふん!!」 (キャスター右に刺していた槍を横にふる)

ブシュぅゥ

キャスター(右)「......ぁぁぁ....」ヒュゥぅゥ

キャスター(左)「そ......そんな.....み........」

剣「次は!!お主だ!!」

キャスター(左)「ひ....ひぃぃ....」

キャスター(前)「左!!立てぇえええ!!」

剣「ハァァ!!!!」ヒュ(槍を投げる)

キャスター(左)「む....む.....無理.....右がいないとっ」

バスッ(頭に突き刺さる)

キャスター(左)「は........ぁ.....」

キャスター(左)「マ......タ.......」シュぅゥぅ

キャスター(前)「くぅ..........」

剣「後は!!お主だけだ!!」

キャスター(前)「きっ!!!」

剣「うおおおおおお」ブン

キャスター(前)「消えるは夢の如く!!!」シュぅゥぅ

剣「ぬ!?消えた!?」

切嗣「いや違う!!セイバー!!!あっちだ!!」

キャスター(前)「.......」

ゴぉぉぉぉ(火が燃え盛っている後ろにいる)

キャスター(前)「此処まで.......」

キャスター(前)「いや...........一人でも!!!」

キャスター(前)「マスターは私が!!!」

ドゥぅン!!

剣「キャスタああああ!!!」ドっ

キャスター(前)「チャームドオンリベリオン(呪われた叛逆の一対)!!!!!」

ビュゥぅゥ

剣「!?」

バン!!

剣「ぬおっ!!!!」(風圧で飛ばされる)

ズざざざ

剣「ぬぅ.....」

切嗣「セイバー!!!!」

剣「問題ないですぞ!!マスター殿!!」

剣「今....」

剣「ぬ!?....」

切嗣「どうした?セイバー」

剣「マスター殿!!そこからお逃げください!!」

切嗣「?」(後ろを向く)

キャスター「.....狂喜に吞まれるがいい」シュッ

切嗣「!?」

キィン

剣「ぬぅ!!」

キャスター「........ハァ.....」(姿が見えなくなる)

剣「ふん!!」ブンッ!!

剣「マスター殿!!ご無事ですか!!」

切嗣「.....ハッハッ....あ...助かった」

剣「それよりも、マスター殿これは!!!」

切嗣「あぁ....やはり....宝具を使ってきたか」

今日は此処までです。雑になってきたので明日はお休みで明後日又投下します。

おつのん

今日は早めに投下していきます。

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少し前へ戻って作戦会議時

切嗣「では、これから計画を詳細に練る」

剣「はい」

切嗣「では、まずセイバー」

切嗣「ここら辺で、森林に囲まれた場所を知らないか?」

剣「森林....ふーむ.....そうですな....」

剣「あ.......」

剣「シュレイド殿の家の周り何てどうでしょう」

切嗣「はぁ....セイバー...僕たちは一体何の為にあの場所から逃げてきたんだ?」

剣「あ.....」

切嗣「もう少し頭を捻って考えてくれ」

剣「申し訳ありませぬ....マスター殿」

剣「そうなりますと.....そうですなぁ....ん.....」

剣「マスター殿....此処に来る前の下水道の場所を覚えておりますかな?」

切嗣「ああ、覚えている」

剣「それならば、あの辺りの先へ進んだ場所に森林地帯がありまする」

剣「そこでどうでしょう」

切嗣「広さは?」

剣「大体、一平方キロメートルくらいかと」

切嗣「充分だな...」

切嗣「.....分かったならば、そこにしよう」

剣「はぁ...して、何故森林地帯を?」

剣「森林地帯には燃えやすい素材が大量にありまする....それに障害物もまた...」

剣「これではキャスターめに有利な場所であり、近接型の私にとっては...不利な場所と思えますが....」

切嗣「あぁ、だからいい」

剣「?話が全く見えてきませぬ」

切嗣「そうだな.....セイバーは背水の陣と言う言葉を聞いた言葉はあるか?」

剣「はい」

剣「わざと自身を窮地に追い込み本来の自身の力の倍以上を出させるとか....」

剣「有名なことわざですな....それが?」

切嗣「分からないか....」

切嗣「いいかセイバーそもそも何故窮地に追い込まれると人は倍以上の力が出せると言ったと思う?」

剣「ふむ.....やはりそれは、危機的状況に陥って自分の隠された能力が目覚めるからでしょうな」

切嗣「............」

剣「例えば.....ん?マスター殿?」

切嗣「......お前は....本当にそんな事を本気で言っているのか?」

剣「え......ええ....」

切嗣「ハァ...よく考えろ...セイバー....」

剣「はて?」

切嗣「急に使った事もない能力で、今自分を圧倒している者を倒す事は可能か?」

剣「え.....ええ可能でしょうぞ」

切嗣「それが、その道の達人だったとしてもか?」

剣「それは....発現した能力によりましょうぞ....」

切嗣「もういい....お前に問うたのが僕の間違いだった」

剣「む」

切嗣「いいか、お前の感覚ではそうだったのだとしても」

切嗣「普通の人間であれば、急に使った能力を上手く操るなんてことは無理に等しい」

切嗣「それは、長年の経験、技術力、技量が伴っていないからだ」

切嗣「経験が無ければ、恐らく能力に只振り回されるだけ...」

切嗣「それでは、相手が弱い敵ならばいいが、強い敵は倒せない」

切嗣「相手はなにせ経験を積んだ強敵、対して能力を発現したものは経験のない素人」

切嗣「力の差は寧ろ歴然になることだろう....」

切嗣「どんな強い能力だったとしてもだ」

剣「ふむ....」

切嗣「さて、これを聞いてもまだ、お前は背水の陣の意味を自分の隠された能力が目覚めるとかいう」

切嗣「とんちんかんな事を言えるのかな...」

剣「.......そんな夢も希望もない....」

切嗣「まだ....納得できないか....まぁいい」

切嗣「考え方はそれぞれだ」

切嗣「強要は余りしない」

切嗣「だが、僕の考えている背水の陣はそんな空想上の者ではない」

切嗣「もっと現実的な事だ」

剣「はぁ....では一体どんな」

切嗣「それは、自身が追い込まれることにより相手の慢心を引き起こし」

切嗣「慢心している相手に自身が突発的に攻撃を仕掛ける事により、攻撃を防げなくする」

切嗣「これが、背水の陣ではないかと考える」

剣「つまり...奇襲見たいなものですな....」

切嗣「そうだ....心理的奇襲だ」

剣「では、それをどう、この作戦で応用すると?」

切嗣「......セイバーを僕から一時的に切り離し、森林地帯までキャスターをおびき寄せて」

切嗣「僕が完全に負けそうになった所で倒す」

剣「私を切り離して!?ですがマスター殿!?令呪は!?」

切嗣「ああない」

剣「で....ではどうするのです!?」

切嗣「セイバー...お前を戦いの中で再召喚する」

剣「戦いの中で!?可能なのですか!?そんな事!?」

切嗣「現実的にみれば不可能だ」

切嗣「召喚に関しては、術式、聖遺物又はその英霊への接点、そして最後に呪文が必要...」

切嗣「接点はいいが術式、呪文は、戦いの中でやるには余りにも時間がない」

剣「では!?どうするのです!?」

切嗣「だから、お前に此れを渡す」スッ

剣「.......ん?銃弾?」

切嗣「あぁ....起源弾と言う特殊な銃弾だ」

剣「こ....此れをどうするのです?」

明日が早いので今日は此処までです。酷い誤字があり申し訳ないです。また、明日投下します。

乙カレー

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「...その弾丸は、本来魔術師に撃って使う事により」

切嗣「その弾丸の効力で魔術師にとって大事な魔術回路を切ってデタラメに嗣ぐ事で魔力を暴走させ」

切嗣「魔術回路を破壊すると言うものなのだが」

剣「ふむ....」

切嗣「....今回お前に渡したそれは切っていたものを、本当の意味で嗣ぐ」

切嗣「正確に言うなら切り離したものを元に戻す」

切嗣「そういう効力のある弾丸だ」

剣「ほう...」

切嗣「...ただそれに欠点があるとすれば、一度元に戻った物を再度嗣ぐ事はできない事ぐらいか」

剣「何故です?」

切嗣「元に戻った物をどう元に戻す?」

剣「あぁ....そういう事ですな」

切嗣「まぁ、どうせそんな使い道はない」

切嗣「気にすることもない」

剣「はい」

剣「して、これをどう使えば?」

切嗣「....いや、それは触媒だお前が持っておくだけでいい」

切嗣「それだけで、僕の方でこの」スッ

切嗣「簡易的に術式を組み込んだ起源弾を撃つことで呼び出せる」

剣「おお!!それは」

切嗣「ただ、範囲制限がある」

切嗣「距離的には1mくらい」

剣「....短いですな」

剣「それでは意味がないのではないのですかな?」

切嗣「あぁ、そうだな....その通りだ」

剣「では」

切嗣「だから、お前の武器を使いたい」

剣「私の武器をですか?」

切嗣「あぁ、英霊と一緒に召喚された武器とは即ちその武器もまた一種の英霊であると言える」

切嗣「ならば、先に1mの範囲内に武器と一緒にその弾丸を置いておけば」

切嗣「この範囲内に英霊がいる事になる」

切嗣「とするならば」

切嗣「完全に推測になるが」

切嗣「召喚された際元に戻るこの仕組みに置いて、英霊もまた一緒に召喚される筈だ」

剣「ふむ....成る程....ですが」

切嗣「なんだ?」

剣「もしかしてマスター殿、試した事はないのですかな?」

切嗣「ああ、一度もない」

切嗣「しかし試している時間もない」

切嗣「殆ど賭けの勝負になる」

剣「.......それなら私が1m範囲で隠れていた方が....」

切嗣「いや、英霊の魔力は常人の魔力とはくらべものにならないくらい圧倒的だ....それがセイバークラスなら更に」

切嗣「いくら魔力を感知するスキルが無かろうが英霊ならば近くにいれば直ぐに察知することが可能だろう」

今日は短いですが此処までです。明日今日の分も投下します。

遅くなりました。投下していきます

剣「それならば....仕方ありませぬな....」

切嗣「あぁ仕方がない」

剣「では、どの武器をお使いになりましょうか」

切嗣「どの武器?お前はそんなに沢山の武器を貯蔵しているのか?」

剣「いえ、合計して三つしか持っておりませぬが?」

切嗣「合計して三つ....?」

切嗣「剣と、槍は分かるが.....」

切嗣「お前の逸話に他に何かあったか.....?」

剣「はて?私の逸話には、剣と槍と杖が有名ですが?」

切嗣「杖?」

切嗣「....(アーサー王にそんな物...あったかな....)」

剣「?」

切嗣「まぁ....いい」

切嗣「取り敢えず複数あるならリーチの長い槍と一緒に森林地帯の中央から北西500m圏内へ此れを置いておけ」

剣「なぜ北西なのですか?」

切嗣「北西は主人の方位と呼ばれ座が安定する位置だからだ」

剣「ふむ.....よくわかりませぬな....」

切嗣「ふ....分からなくていい取り敢えず置いておけ」

剣「はい」

切嗣「さて、最後になるがセイバー」

剣「はい?」

切嗣「もし、万が一キャスターを一人でも倒し損ねてしまった場合」

切嗣「奴らは宝具を使ってくるだろう」

切嗣「そうなったら、僕に全てを委ねろ」

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戻って戦闘

切嗣「(...さて...作戦会議時にあんな事を言ったもののどうするか)」

剣「........マスター殿ここからは.....」

切嗣「分かっているセイバー....」

切嗣「どうにかする」

切嗣「それまで何とか保て」

剣「頼みますぞ....マスター殿」

キャスター「..........」スッ

剣「!!!ふんっ!!!」ドゥン

キャスター「......」

切嗣「(.....もうここでセイバーを開放するか?.......)」

キャスター「..........」プシュッ....

剣「させませぬぞ!!!」ブォン

切嗣「(....しかしキャスターの宝具の情報が少なすぎる...)」

剣「.....ぬぅ....次は一体どこから....」

切嗣「(急に奴の体に纏ったあの....霧は.......)」

切嗣「(あれの正体が分からなければ迂闊にセイバーは解放できない....)」

切嗣「(ここは僕も....)」

キャスター「....」

剣「マスター殿!!前!!」

切嗣「!!!(タイムアルター)」

キャスター「逃がすは戻す」

切嗣「ぬっ!!!!」

剣「マスター殿!!」

切嗣「(引き戻される!!!)」

ガシッ

切嗣「しまっ」

キャスター「さぁ....狂喜へ」グッ(切嗣を握る)

切嗣「うっ!!!!!」

ドゥン(槍が飛んでくる)

キャスター「いっ.......」

パ(手を離す)

切嗣「ッ八ッ!!」ドスッ

剣「マスター殿だいじょ....」

キャスター「毒は毒....」

剣「ハッ!!」

ドぉゴ

剣「げはっ!!」

キャスター「絶望は絶望」

剣「ふんぉ!!!!」ブンッ

キャスター「触れない」

剣「ぬ!!透けて!!」ドォン

キャスター「触れる」スッ

剣「うっ!!」

キャスター「触れないは触れる欲望の渦」バゥン!!(黒い霧がセイバーを襲う)

剣「!!!!!!」

剣「ぬっぁあぁぁあ!!」

キャスター「罪は消えず」ドン(弾き飛ばす)

剣「ガ八ッ!!」

切嗣「!セイバー」

剣「マスター....殿.....まだ」

切嗣「もう少しだ........手を考えている」

剣「出来るだけ....早めにお願いしますぞ....」

剣「最善の策を!!!」ドォン

切嗣「(......あの霧が邪魔だ....先程からセイバーの攻撃全てを無効にしている...)」

キャスター「あぁ.......寂しい」

剣「おおおおお」

キャスター「あぁ」

剣「!!!!」

キャスター「悲しい」

ググぅ(セイバーの首を絞める)

剣「っぅ......」

キャスター「返して」

剣「ぅぅぅ.......」バシッ

剣「ハ......ナ.....」

キャスター「......かえし」

バンッ(撃たれる)

キャスター「.......」(切嗣をみる)

切嗣「........」

キャスター「.....殺す」ピュン

剣「ボっホッ!!!!」

切嗣「!!」

キャスター「生ある所に死あり」ドっ

切嗣「な」

キャスター「死ある所に生あり」ガスッ

切嗣「(タイムアルタートリプルアクセル!!!)」

シュィン(切嗣の前に来る)

切嗣「!!馬鹿な」

キャスター「だから」ガ

切嗣「なはっ!!」

キャスター「万歳、いずれ王なるお方」ヒュゥぅゥぅゥ(黒い霧が切嗣の体を覆おうとする)

切嗣「!!!!!」

剣「させませぬぅ!!!!」ドンッ

切嗣「ぬぉ!!」

キャスター「コぉぉぉぉ」(セイバーを覆う)

剣「ああああああああああああああああああ」

切嗣「セイバー!!!!」

剣「ぬぅぅぅぉぉぉ!!!」ドシュドシュ

キャスター「はぁ......」

剣「ゴ八っ........」ドン

切嗣「セイバー!!!無事か!?」

剣「マスター..........ど......の」

切嗣「...........これは.....」

キャスター「アア......」

切嗣「.....」

切嗣「セイバー.....」

剣「なん.......ですかな.....」

切嗣「セイバー.....やれるな?」

剣「.............それが.....最善ですか?」

切嗣「あぁ....これが最善だ」

剣「....信じ.....ますぞ?」

切嗣「僕も.....信じよう」

切嗣「(最後の賭けだ)」

今日は此処までです。また明日投下します。

麻婆「あいつは話を聞かないからな」

おつかーレ

投下していきます。

切嗣「(攻撃がふさがれると言うのなら塞がれる前に攻撃を行う方法で倒す)」

剣「.........では、マスター殿.......」ヨロヨロ

剣「危険ですので......離れておいてください....」

切嗣「いや......僕もここに居る」

剣「それでは.....マスター殿まで.....」

切嗣「今言っただろう.....信じている」

剣「そうでしたな.....」

剣「では.....」

剣「...........」(目を閉じる)

剣「(過去を........)」

「もう....やめろ!!!」

「何が....何が....」

「!!いやだ....死にたくない!!」

「いやだあああああああああ」

剣「.......ん....くぅ....ん....ふぅ....」.

「もう.....助けてくれ....こんなの...」

「...........地獄.....だ」

剣「くぅ.....はぁ.....ん....」

「おにいちゃん....」

「.....どう.......して..........妹を......?」

「カァ.....カァ.....カァ」ビチャビチャビチャ

剣「ふぅ....ふぅ....ふぅ.....」

「それでも....それが貴方が望んだ幸せなら....」

「いいのよ....貴方が望むなら.....」

「愛しき人...........」

剣「!!!ガああああああああああ」ドンッ(キャスターの方へ走り出す)

キャスター「死へ」スッ

剣「ヒッハ!!!!!」ドォン!!

スゥ(体をすり抜ける)

キャスター「欲望を.....」ドっ(ダガーを投げる)

剣「ハハハアッハハ!!」ブンブンブンブン

キャスター「導きを....」バシッバシッバシッ

剣「ひひあははあははっはは」

キャスター「死への欲望への導きを」ブオン(鈍い音が響く)

剣「ゴぉァ」ブシャっ(傷口から大量の血が流れる)

キャスター「........」

剣「ゴぅゥぅゴボォァ....」

キャスター「薬を........」スッ

ガシッ

キャスター「!!!!!」

剣「.......ヒヒヒ........ヒヒヒヒヒアッハハハハハハハ」

キャスター「掴んで.....」

剣「ハァ......」グッ

キャスター「ない」スッ

剣「アハハ......?」スカッ

キャスター「賛美へ」

剣「ゴぉぉぉぉぉぉあああああ!!!」

キャスター「非難へ」

剣「!!!!!」ダっダっダっ

キャスター「そして」

剣「ヌゥオオオオオ」シュッ

キャスター「粛清へ」

剣「クフフハハハハハハ」ごンッ

キャスター「賞賛なる罪」パンッッッ(セイバーへ精神的な攻撃を行う)

剣「キヒひひヒヒヒヒイヒヒヒヒ」ブオン(物ともせず突っ込む)

キャスター「!?」(上へ逃げようする)

シュパン(セイバーが自身の剣を投げる)

キャスター「な」

剣「アアアアア」

ブシュッ(手をキャスターの中へ突っ込む)

キャスター「そん......な」

キャスター「ゴ.....ほッ....」

剣「ハァ.......」

キャスター「マス.........タ.......」

剣「ヒッ.....」スッ(引き抜く)

ブシュぅゥぅゥぅゥぅゥ

キャスター「............ァ......」

剣「...........アア.......潤ウ....」

今日は此処までです。また明日投下します。

遅くなりましたが投下していきます。

キャスター「......」ドシャっ

切嗣「(....やった....のか?)」

切嗣「(だが....妙にあっけなさすぎる....)」

切嗣「(.......最後のあの死に方........)」

切嗣「(何か......おかしい)」

剣「アア.....ナント言ウ幸福感ダ......」

キャスター「..........」

切嗣「..........」

剣「フフフアア........アア.....ア」

キャスター「........」

切嗣「...........」

剣「アアアア..........ア?」

切嗣「ん?」

剣「ア....ア?」

キャスター「..........」

切嗣「セイ....バー......?」

剣「ゴブォォ!!」ブシャッ(セイバーの腹部から大量の血が吹き出す)

切嗣「何!?」

剣「ゴホッブフッ.....ウッッ」ビチャっビチャっ

剣「ゲホッ.....」

剣「ウッブッ!!」

切嗣「おい!!どうした!?セイバー!!!」

キャスター「.......」(むくり)

切嗣「!!!!」

キャスター「......逝け」スッ(セイバーに触れる)

剣「ゲハッ!!!!」ドゥシャっ

切嗣「セイバー!!!」

キャスター「.............」シュぅン(元に戻る)

キャスター「欲は形となりて.....ね...ヒヒ」

切嗣「!!キャスター!!何をした!?」

キャスター「もう、学習した....教える気はないね....イヒヒヒヒヒヒ」

切嗣「くッ........」

切嗣「(不味い.....何をされたか知らないが......ここでセイバーが.....)」

切嗣「(これでは.......勝ち目など!!)」

キャスター「後は......お前だけ.....ヒヒヒヒヒヒ」

キャスター「後はお前だけ殺せば.......それでぇ!!!!」

切嗣「!!!(タイムアルター!!クインテットアクセル!!!)」カチ(破片手榴弾をキャスターに向け投げつける)

キャスター「二度も同じ手に引っかからないイヒヒヒヒヒ!!!」パシッ

切嗣「!?くッ!!」ピンっ

キャスター「!!!」ガシッ(腕を掴まれる)

切嗣「!!離せ!!!」ガッ

ピカッ

キャスター「チッ!!」

今日は短いですが此処までです。また明日投下します。

おつのん

遅くなりました。投下していきます。

シュッ――

切嗣「―――!!」

切嗣「タイムアル――」

――シュぅゥゥ(閃光が広がる)

切嗣「―――」(切嗣の目が直で閃光手榴弾の影響を受ける)

切嗣「カッ―――アッ――――アァ――」

ポタッ――――(目から血が出だす)

切嗣「アアァアアアァアアアアアアアアアア!!」

切嗣「(痛い熱い熱い熱い痛い痛い熱い熱い痛い痛い熱い)」

切嗣「(目が目が目が目が目が目がッ)」

切嗣「ウアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

ドスッ――バンッ――ドフッ(木々にぶつかる)

シュン―――

キャスター「・・・・ヒヒヒ有難い事に自爆しやがったイヒヒヒヒ」

切嗣「アアッアアアアアッグアアッアアアアアアアァ」

キャスター「ヒヒヒヒ・・・・そのままでも死んでくれそうな勢いだねぇヒヒヒヒ・・・・」

切嗣「アアッウッガァッァキャ――スッ―――」

キャスター「・・・・その状態でもまだ、喋れるほどの余裕があるとか―――」

キャスター「最初出逢った時もそうだったけど、お前のメンタルどうなってるのかねイヒヒヒヒ」

切嗣「ハァツ――ハァッ――ウァ――くッ――」

キャスター「でも、右と左の敵は―――」

キャスター「いや――妹の敵はこれでやっと・・・・」

シャ―――(ダガーを取り出す)

切嗣「ゥッァ――ウウウ―――ウグゥッ―――」

キャスター「・・・・・」

コツン―――

切嗣「アア――――アウァ―――」

コツン―――

切嗣「フゥァ―――ウ―――――」

コツン――――

キャスター「死ね―――」

スッ―――――――――――――

キャスター「マスターに仇名すもの―――」

シュ――――

――パキィィィィィィン!!!

キャスター「!?」

キャスター「だ――――」

剣「ハァ――ハァ―――ハァ―――」

キャスター「何・・・・で!?」

剣「マスターは――――私が――――ハァ―――」

剣「私の命を掛けても――――――」

剣「殺させなどさせぬぅぅぅうっぅうううううううううう!!!!!!」

ドッ―――

キャスター「!?」

キャスター「防御展――――」

ズッ――――(セイバーが右足で踏み込む)

剣「ふんぬううううおおおおおおおおおお!!!!」

キャスター「いっ――」

スゥ――――(キャスターが詠唱を中断し避ける)

―――ドゥフ!!!(刃がキャスターの肩を掠める)

キャスター「ア――」

キャスター「アブナ――――――」

フッ―――(左手を使いセイバーが槍を取り出す)

剣「ヴァァァァァアアアアア!!!」

ズ――――

キャスター「――――!?展開!!!」

ドゥォン―――(槍を吸い込む)

キャスター「ハ――ハハ―――」

剣「―――!」

ガッ――――(更に左足でセイバーが踏み込む)

剣「ぬおおおおおおおおお!!!!!」

シュキ――――(右手で剣を振るう)

キャスター「――――え!?」

ズプッ―――(キャスターの右腕に食い込む)

キャスター「ア”――」

――――ブシュゥぅゥぅ(キャスターの右腕が切り離される)

キャスター「ア”・・・ア”ア”ア”ア”ア””ア”ア”ア”」

キャスター「う――腕―――」

剣「ふぅぅぅぅああああああああ!!!!」

シュ―――――(槍を左腕に突き刺す)

キャスター「ア――――」

グッ――――(木に腕が打ち付けられ)

ブシュぅ――――

キャスター「―――キャアアアアアアアアアア」

剣「―――!!!」

スゥ―――(槍を打ち付けたまま剣を両手で持つ)

パシ―――

剣「キャスタあああああああああああああああああああ!!!!」

――――ドォン(剣を振りかぶる)

キャスター「―――――ヒ」

キャスター「いや――――死にたく」

剣「!!!!!!!!!!」

ブンッ――――――――

キャスター「いや――――――――」

剣「―――――――ー」

今日は此処までです。急に新鮮味が欲しくなりダッシュを使ってみましたが

読みにくいようでしたらいつものスタイルに戻します。それではまた、明日投下します。

乙カレー

遅くなりました。投下していきます。

ガサッ――――――

テルオン「キャスター!!!」

キャスター「―――――――え?」

―――――――ビシャアアアアアアアアアア(両断される)

キャスター「―――あ―――――――――ああ―――――――――――」

テルオン「――――――!!!!」

キャスター「そんな――――どうして」

――――――ドシャ(下半身が落ちる)

剣「・・・・・・・・」

テルオン「キャ・・・・キャスター?」

――――――――ダッ

キャスター「・・・・だ・・・・め・・・・来ては・・・・」

テルオン「そんな―――――」

シャッ―――――――(セイバーがテルオンの足を浅く切る)

テルオン「ぶっ!!」

――――――ドタン(転ぶ)

テルオン「い・・・・痛――――」

チャキ―――――(セイバーがテルオンに刃を向ける)

剣「それ以上、近づけば・・・・お主も又切りますぞ?」

テルオン「ひ・・・・」

キャスター「ま・・・・マス・・・・タ・・・・」

テルオン「キャスタあああ!!」

剣「――――せい!!!」

ザクッ――――――(地面を切る)

テルオン「ひ・・・・ひぃぃぃぃぃ」

剣「何度も言いますぞ・・・・それ以上近づいてはなりませぬ」

テルオン「な・・・・なんで・・・・」

剣「――――――こちらは戦場ですぞ?」

剣「戦場とは一度入れば、どんな者でも、自身が死ぬか、相手を殺すかでしか終わりがありませぬ」

剣「そんな場所へ、飛び入りたいのですかな?」

テルオン「それ・・・・でも――――」

剣「それでも、今までキャスター殿に頼ってばかりで、自身は何もしてこなかったお主が」

剣「私に対して勝てるすべでもあるのですかな?」

テルオン「・・・・・・」

剣「――――――それが正しい判断ですぞ」

剣「さて―――――キャスター殿」

キャスター「――――ゼェ――――ゼェ――――なんだ・・・・い?」

剣「――――――今楽にしてやりますぞ」チャキ(剣を再度構える)

キャスター「・・・・それは・・・・慈悲深いねぇ・・・・ヒヒ」

剣「―――――――戦いの中で慈悲などいりませぬぞ?」

キャスター「ああ―――――そうかいヒヒ」(目をつぶる)

剣「――――――――ふん!!!」

シュッ――――――――――

キャスター「マスター・・・・ごめんね・・・・皆消えちゃった・・・・ヒヒ」

テルオン「―――――――――――!!!」

テルオン「待てええええええええええええええ!!」

スッ―――――――(箱を取り出す瞬間)

―――――――――ザシュッ

キャスター「ああ・・・・・・・決断が遅すぎる・・・・ねぇ」

―――――――シュィン(キャスターが消える)

テルオン「あ・・・・あああ・・・・・・あああああ・・・・・・・・そんな・・・・・・・・・・そんなあああ」

テルオン「ようやく・・・・ようやく決断できたのに」

テルオン「ようやく・・・・ようやく・・・・・・・・」

テルオン「う・・・・うあああああああああああああああああああああああああああああ」

剣「(――――――――これも、全てはマスター殿とエミンお嬢様の為・・・・)」

剣「(恨むなら・・・・全て私を恨めキャスターのマスター殿)」

サッ―――――――(切嗣の傍による)

切嗣「う・・・アア・・・・くぁああ・・・・」

剣「マスター殿・・・・今」

シュィン――――――(傷を回復させる魔術をかける)

切嗣「う・・・・ん・・・・あ?」

切嗣「目が・・・・痛くない・・・・」

剣「マスター殿」

切嗣「ん?」

――――――――パチリ

切嗣「セイバー・・・・・?」

切嗣「―――――ハッ!?キャスター!?」

剣「大丈夫ですぞ・・・・私が全て倒しました」

切嗣「お前が・・・・?だが・・・・お前はキャスターから何かをされた後、倒れて・・・・」

剣「はい・・・・恥ずかしながら・・・・ですが・・・・」

剣「あの後に、自身に対して回復魔術を賭け窮地を脱しました・・・・」

切嗣「(自身に・・・・回復魔術・・・・?)」

切嗣「(そんな物聞いたことがない魔術だな・・・・)」

剣「・・・・」

切嗣「それならもう少し早く、起きて来てくれれば助かったんだがな・・・・」

剣「申し訳ありませぬ、何分どうしても発動に時間が掛かりましてな」

切嗣「時間が掛かるのは・・・・まぁ仕方ないか・・・・」

切嗣「ならば・・・・キャスターを倒したと言うのならば帰ろうと言いたいところだが」

切嗣「セイバー」

切嗣「―――――――――之から少し僕は用事があるから先に帰っててはくれないか?」

剣「はい?なんの用事ですかな?」

切嗣「いや―――――煙草の在庫が切れてしまってな・・・・」

切嗣「買いに行ってくるから先に彼女の様子を見ててはくれないか?」

剣「彼女?」

切嗣「エミンの事だ」ボソッ

今日は此処までです。また明日投下します。

おつん

遅くなりました。投下していきます。

剣「あぁ・・・・」

剣「成る程ですな」

剣「しかし、マスター殿幾らキャスター殿を倒したとは言え、この街を一人で徘徊は流石に危険では?」

切嗣「いや・・・・大丈夫だ・・・・あちらの方角を見ろ」(東に指をさす)

剣「む?」

――――――――太陽―――――――――

切嗣「もう日の出だ。襲われる心配もないだろう・・・・」

剣「あ・・・・いつの間に・・・・」

切嗣「それにだ・・・・お前と一緒に街を徘徊していれば逆に他のマスターに目を付けられ兼ねない」

切嗣「サーヴァント同士では、いくら霊体化していようが分かるからな・・・・」

剣「ふむ」

切嗣「これ以上顔を広めない為にもお前は取り敢えず先に帰ってエミンの様子でも見ておいてくれ」

切嗣「僕は、煙草を適当な店で買ったら帰るから」

剣「ふむ其処まで仰るのでしたら・・・・昼頃までには、必ず帰ってくるとお約束してください」

剣「もし、帰ってこなければ全力でマスター殿を探しに行きまする」

切嗣「あぁ、分かった」

切嗣「煙草の補充が済んだら必ず昼頃までには帰る」

切嗣「これでいいな?」

剣「ええ・・・・では先に帰ってエミン殿の様子でも見ておきますぞ」

切嗣「ああ、頼んだ」

剣「では・・・・」

シュン――――――――――――

切嗣「・・・・・・・・・」

切嗣「さて・・・・と」

ガチャッ―――――――――

テルオン「うあああんああああああああんああああああああん」

切嗣「・・・・後始末を済ませるか」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
???????

弓「カカカカ、やっぱりアイツは駄目だったか」

「臆病者すぎた・・・・」

弓「だな」

弓「いくら力を与えても、行動を中々起こせない臆病者だったら宝の持ち腐れって奴だわな」

「あの箱はどうする?」

弓「適当に回収でもするさ」

弓「あの箱が無きゃアイツは如何あがいたってこっちには来ちゃくれねぇ」

「仲間にしたいのか?お前は」

弓「いいや、逆だぶっ殺したいね」

「では、何故?」

弓「頼まれてんだよアイツを引きずり込めってな」

「誰に?」

弓「あんたには分かりはしない事だ」

「寧ろ気になるな」

弓「辞めときな。世の中には知らない方がいい事もある」

弓「あんたのあの箱のようにな」

「あの箱の様に・・・・」

「―――――――それは、一体どんな奴なんだ・・・・寧ろ興味をそそられてしまう」

弓「ハァ・・・・之だから魔術師ってのは・・・・・・・・」

「お・・・・教えてくれ!!」

弓「駄目だ。ダリウス・エインズワース」

弓「あんたは今回は傍観だけに徹しな」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
久しぶりに戻って監禁された切嗣側


切嗣「・・・・う・・・・ん」

切嗣「・・・・ん・・・・ん・・・・んん」

切嗣「・・・・ううううん・・・・」

―――――――――カン!!

切嗣「ハッ!?」

―――――ビクッ

切嗣「何事だ!?」

ユールヒエン「・・・・」(フライパンを持ったまま立っている)

切嗣「え?」

ユールヒエン「・・・・朝です」

切嗣「え・・・・あ・・・・」

ユールヒエン「朝食の準備が出来ましたので早く食べてください」

切嗣「あ・・・・ああ」

切嗣「え?」

ユールヒエン「何を寝ぼけているのですか?」

切嗣「いや・・・・僕は・・・・その・・・・朝まで寝てしまっていたのか?」

ユールヒエン「はい、それはもうぐっすりと」

ユールヒエン「時間で言うと約8時間ちょっと」

切嗣「8時間も・・・・」

ユールヒエン「熟睡ですね。健康には良い事です」

切嗣「確かにそうだが・・・・」

―――――――――グゥ

切嗣「・・・・」

切嗣「(お腹が・・・・空いた・・・・)」

ユールヒエン「・・・・取り敢えず朝食を」

切嗣「あ・・・・ああそうだな」

切嗣「よっと・・・・」

トン――――――――

コツ―――コツ――――コツ―――――

切嗣「・・・・(パンと水だけか・・・・)」

トタン――――――(受け取り口から取る)

コツ――――コツ――――――コツ

切嗣「よっ・・・・」

ドスッ―――――――

ユールヒエン「やはり・・・・わざわざ戻って食べようとするのですね」

切嗣「当たり前だ・・・・立ち食いなど行儀が悪い」

ユールヒエン「何故です?」

切嗣「何故って・・・・立って食べると食事を適当に食べてるように見え」

切嗣「食事に対しての感謝の気持ちが現れているように思えないからだ」

ユールヒエン「食事に感謝をするのですか?」

切嗣「あぁ、日本では食事に対して感謝をするな」

ユールヒエン「所詮、生きるために食べる”物”なのにですか?」

切嗣「あぁ、まぁそこらへんは文化の違いだ。理解できなくて当然だろう」

ユールヒエン「日本人は変わっていますね」

切嗣「まぁな」

―――――――スッ (パンを取る)

切嗣「(僕から見れば変わっているのはそっちなんだが)」

切嗣「(まぁ・・・・もうこういう事も何度も体験してきた)」

切嗣「(反論しても意味はない事ぐらい分かっている)」

――――――――――パクッ(パンを食べる)

切嗣「・・・・」

ユールヒエン「どうか致しましたか?」

切嗣「いや・・・・食べられなくはないんだが味がない・・・・」

切嗣「(一言で言えば美味しくない)」

ユールヒエン「味がない?」

切嗣「何と言うか・・・・食べてる触感だけはするんだが」

切嗣「味に色がない・・・・」

切嗣「色で言うなら全くの無色だ」

ユールヒエン「ふむ・・・・」

ユールヒエン「ブロートもダメですか・・・・」

切嗣「あぁ・・・・残念ながら・・・・」

ユールヒエン「それでしたら、何か日本の料理を教えていただきませんか?」

切嗣「日本の料理を?」

ユールヒエン「ええ」

ユールヒエン「このままですと、貴方は何も食べれず餓死してしまい」

ユールヒエン「こちらとしても、困りますので」

切嗣「・・・・(日本の料理か・・・・これは少し困った)」

切嗣「(殆ど僕は外国に滞在していた)」

切嗣「(日本に居てもジャンクフードばかりで日本の料理など殆ど分からないぞ・・・・)」

ユールヒエン「ありますか?」

切嗣「いや・・・・思いつく限りでは・・・・ない・・・・」

ユールヒエン「そう・・・・ですか・・・・」

今日は此処までです。明日はお休みでまた、明後日投下します。

創作意欲がわいてきたので、早いですが投下していきます

ユールヒエン「では・・・・そうですね・・・・どうしましょうか・・・・」

切嗣「・・・・もういい」

ユールヒエン「ですが・・・・」

切嗣「・・・・取り敢えず無理矢理にでも我慢して食べるさ」

切嗣「今は胃を満たせれるならそれで」

ユールヒエン「・・・・それだと逆に意味ないですよ?」

切嗣「何故?」

ユールヒエン「・・・・味覚と言う物は非常に重要でして」

ユールヒエン「長期的に自分の味覚に合わない物を食べ続けると、脳に極度のストレスを与え」

ユールヒエン「体調を崩し安くなり」

ユールヒエン「全て今まで食べた物を吐き出し栄養が逆に不足するケースが多いのです」

ユールヒエン「ですから、そんな食事ばかりですと逆に飢餓状態を加速させ餓死が早まりますよ?」

切嗣「・・・・そんな事は言ってもしかし・・・・」

ユールヒエン「・・・・・・・・」

ユールヒエン「では、こうしましょう」

切嗣「?」

ユールヒエン「貴方だけには特別に、毎日、一日朝に2回、昼に2回、晩に2回合計して6食提供します」

ユールヒエン「毎日提供するその中で美味しいと思ったものを言ってください」

ユールヒエン「それをアレンジした物を作りますので何が原因か此方でお調べします」

切嗣「あ・・・・ああ」

ユールヒエン「大丈夫です。レシピと材料は腐るほど此処には大量にあります」

ユールヒエン「決してメニューが被るなんてことはありませんのでご心配なく」

切嗣「ああ、分かったが・・・・お前は・・・・」

ユールヒエン「すいません。お前呼びは辞めて貰えますか?」

ユールヒエン「非常に不快です」

切嗣「(細かい事に拘るんだな・・・・)」

切嗣「では・・・・え・・・・と」

ユールヒエン「ユール・ヒストリア・エンドリヒです。以後ユール又はユールヒエンでお呼び下さい」

切嗣「ユールヒエン?」

ユールヒエン「頭文字をとってユール・ヒエンらしいです」

切嗣「らしいとは?自分で呼んでくれと言っておいて丸でそのニックネームを他人が付けたような言い方だな」

ユールヒエン「はい、付けて貰いました」

ユールヒエン「昨日貴方と面会された方に」

切嗣「ほぉ・・・・奴がな・・・・で意味はあるのか?」

ユールヒエン「・・・・フライアを指すそうです」

切嗣「(フライヤ?あぁ、フレイヤの事か)」

切嗣「いいニックネームじゃないか」

ユールヒエン「いいえ、私に対する皮肉です」

切嗣「皮肉?だって豊穣の神だろう?」

ユールヒエン「いいえ、フライヤの聖獣って事で豚と言う意味ですよ・・・・」

切嗣「豚?」

ユールヒエン「分かりやすく言うなら家畜っていう意味ですね」

切嗣「家畜・・・・」

ユールヒエン「正直もう、慣れてしまっているのでこの名前で呼んでいただいても結構です」

切嗣「いや・・・・辞めておく・・・」

切嗣「普通にユールで僕は呼ぶ」

ユール「分かりました。では、次からはその様にお願いします」

切嗣「あぁ」

ユール「それで、私に話したいことでもあったんじゃなかったのですか?」

切嗣「ああ、そうだ」

切嗣「ユールは、昨日の奴みたいに質問はしてこないんだな・・・・」

切嗣「どっちかと言うと・・・・僕に友好的と言うか・・・・」

ユール「友好的・・・・ですかね?」

ユール「私にとってはいつもの業務をこなしているだけなのですが」

切嗣「いつもの業務?」

ユール「ええ、被検体に食事を与え経過観察の為のコミュニケーション」

ユール「いつもの業務ですよ?」

切嗣「それは、休みがあるのか?」

ユール「有るわけないじゃないですか」

ユール「一日でも休めば大惨事ですよ」

切嗣「変わりはいないのか?」

ユール「変わりがいるならわざわざ被検体に名前なんて教えませんよ」

切嗣「・・・・悲惨だな・・・・」

ユール「そうでもないです」

ユール「被検体には色々な方がいて楽しいですよ」

切嗣「例えば?」

ユール「奇声がうるさいやつとか、何言ってるかさっぱり分からない奴とか」

ユール「果ては、毎日求婚してくる奴とか」

切嗣「それは・・・・楽しいのか?」

ユール「ええ、楽しいですよ」

切嗣「・・・・」

ユール「まぁ、でもちゃんとしたコミュニケーションが取れる被検体の方が好きですよ」

ユール「きちんと質問を答えてくれるので」

切嗣「大変なんだな」

ユール「大変なことほどやった後に価値がありますので」

今日は此処までです。また明日投下します。

乙カレー

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「大変なこと程・・・・か」

ユール「ええ、簡単な事をやっても人は進歩できませんよ?」

切嗣「確かに・・・・」

切嗣「そうかも・・・・しれない・・・・」

ユール「・・・・さて、そろそろ私は次の被検体の経過観察へ行きますね」

ユール「次の被検体の方は食事を待たせると執念にまーぼーどうふ?とかいう」

ユール「訳の分からない物を偉そうに要求してくるので」

切嗣「!(もしや・・・・)」

切嗣「それは・・・・もしかして・・・・常に気持ち悪い笑みを浮かべながら余裕を見せている男じゃないか?」

ユール「・・・・もしかしなくてもお知り合いですか?」

切嗣「知り合いと言うより・・・・」

切嗣「いや・・・・知り合いだ」

ユール「そうでしたか・・・・それは・・・・お気の毒でしたね・・・・」

ユール「知り合いの方まで・・・・」

切嗣「別にそうでもない・・・・」

ユール「?知り合いなのですよね?」

切嗣「あぁ、知り合いだが・・・・別に奴が捕まった所で気の毒とは思わない」

切嗣「寧ろ捕まって安心した」

ユール「犯罪者か何かなんですか?」

切嗣「犯罪者と言うより奴は檻から出しては行けない」

切嗣「獣だ」

ユール「見た感じそんな感じもしませんでしたが・・・・」

ユール「知り合いである貴方が言うのならそうなのでしょう」

ユール「何をしでかすか分かりませんので、要注意人物として見て起きますね」

切嗣「注意してみておけ」

ユール「分かりました」

ユール「では」

切嗣「ああ」

キぃ――――――――――(ドアノブに手を掛ける)

ユール「あ、因みに朝の追加の料理については、そちらの被検体の経過観察が終わり次第直ぐにお出ししますので」

ユール「もう暫くお待ちください」

切嗣「大体何分くらいかかりそうなんだ?」

ユール「大体2、3分ですね」

切嗣「分かった」

パタン――――――――――

―――――――コツコツ――――――

切嗣「・・・・・・・・」

切嗣「行ったか・・・・」

切嗣「しかしながら・・・・奴まで捕まっていたのか・・・・」

切嗣「せめて奴だけでも脱出し、情報収集でもしていればいいなくらいには思っていたんだが・・・・」

切嗣「二人とも捕まってここに一体何をしに来たんだ・・・・僕らは・・・・」

切嗣「ハァ・・・・」

今日は短いですが此処までです。また明日投下します。

麻婆か

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「(こんな事になるくらいなら)」

切嗣「(・・・・やはりあの時、当初の計画通りここが彼の家ではないと言う事が分かった時点で帰るべきだったか・・・)」

切嗣「(流石に今回は情報を事前に知ろうとし、欲張った僕のミスだな・・・・)」

切嗣「(次からは、欲張らずに計画通りに進めていこう)」

切嗣「(どうせ先は長い・・・・焦らずともいい)」

切嗣「(確実に一つ一つこなしていこう・・・・)」

切嗣「ふぅ・・・・」

切嗣「・・・・煙草が吸いたい・・・・」

――――――――コンコン―――――――(受け取り口方面で叩く音)

切嗣「(ん?)」

切嗣「(もしかして、もう朝食が来たのか)」

切嗣「(2、3分と言ってたわりには大分早かったな)」

―――――――トタン――――――(受け取り口が開く)

切嗣「(さて・・・・今度は一体どんなメニューかな・・・・)」

切嗣「・・・・」

切嗣「・・・・」

切嗣「・・・・?」

切嗣「(中々来ないな・・・・)」

切嗣「(もしかしてそんな時間が掛かるほど大量に作った物なのか?)」

「あーあーあー」

切嗣「?(子供の声?)」

「聞こえますかーー」

切嗣「・・・・」

「返事してくださーい」

切嗣「・・・・誰だ?」

「わぁ!!返事してくれた!!」

切嗣「・・・・」

「貴方お名前はなんていうの?」

切嗣「・・・・」

「私ね。私ね。名前はまだ、ないんだけどね」

「取り敢えずね。エ・・・・エー・・・・なんだったっけ?」

切嗣「ふっ・・・・」

「もしかして、笑った?ねぇ笑った?」

切嗣「いいや・・・・笑ってないよ」

「嘘だー絶対笑った笑った」

切嗣「気のせいさ」

「気のせいじゃないもん。気のせいじゃないもん」

切嗣「ふふっ・・・・」

「ほら―――」

―――――ガチャッ(受け取り口方面から扉を開ける音が聞こえる)

「あ―――――」

「・・・・エーミル様此方で何をやっておられるのですか?」

「あ・・・・その・・・・」

切嗣「・・・・」

「・・・・また、ご報告させて頂きますね」

エーミル「ごめんなさい。もう、こんな事しませんからそれは辞めてえええ」

「駄目です。規則ですので」

エーミル「ケチ!!」

「規則ですので」

エーミル「悪魔!!」

「何と言われようと規則ですので」

切嗣「・・・・」

エーミル「じゃぁ・・・・ユールヒエン!!」

ユール「・・・・あまりお調子に乗りますと、頭叩き割りますよ?」

エーミル「・・・・ごめんなさい」

切嗣「・・・・(やはりユールヒエンと言うニックネーム慣れたとは言っていたが嫌っていたんだな・・・・)」

ユール「はい、許しましょう」

エーミル「じゃぁ!!」

ユール「ですが、ご報告はいたします」

エーミル「そんなぁ・・・・無慈悲!!」

ユール「私に慈悲があるとお思いですか?」

エーミル「もう、ユール嫌い!!」

ユール「では、今日のお食事はマチェス(ニシンの塩漬け)ですね」

エーミル「やっぱりユール好き!!」

ユール「駄目です。メニューに変更を加える事は出来ません」

切嗣「・・・・」

エーミル「ごめんなさい。本当に二度とこんな事しないからマチェスだけは」

エーミル「マチェスだけは許してください」

ユール「・・・・では、今日の全員の被検体分のお皿洗いを手伝ってくれるなら考えましょう」

エーミル「本当!?」

ユール「嘘です」

エーミル「えええええ」

ユール「どうせ、サボるのが目に見えてますので・・・・」

エーミル「ちゃんとやる!!ちゃんとやるから!!」

ユール「それなら、256枚全部終わるまでですよ?」

エーミル「・・・・せめて4枚までなら・・・・」

ユール「・・・・仕方ありませんね」

エーミル「それじゃぁ!!」

ユール「ちゃんと13時に来てくださいね」

エーミル「分かった!!」

――――――タタタタ(走っていく音)

今日は此処までです。明日が用事が出来たので、また明後日投下します。

乙カレー

遅くなりました。投下していきます。

ユール「さて・・・・・」

――――――コンコン――――

ユール「お騒がせして申し訳ありません」

切嗣「いや、構わない」

切嗣「子供はいつだってイタズラ好きだからな・・・・・・」

ユール「・・・・ですね。本当、被検体より子供の方が手間がかかります」

切嗣「ふ・・・・嫌いか?子供は」

ユール「いいえ、大好きですよ」

ユール「純真で、退屈もしませんし」

ユール「なにより、辛い事があった後に、あの笑顔を見ると救われます」

切嗣「・・・・・・そうだな」

切嗣「確かに、辛い事があってもあの笑顔さえあれば・・・・・・」

「切嗣、遊ぼう!!」

「わぁ!!切嗣物知り!!」

「二ヒヒ!!切嗣の負けだね!!」

「切嗣ずっるーい!!」

「切嗣!!」

「切嗣ーー」

「切嗣」

「イリヤ、切嗣だぁいすき!!」

切嗣「(あぁ・・・・・・)」

ユール「どうか致しましたか?話が途中で切れてしまいましたが」

切嗣「いや・・・・ああ・・・・いや何でもない」

切嗣「辛い事があってもあの笑顔さえあれば、確かに救われるなと・・・・・」

ユール「そうですよね・・・・・・・」

ユール「本当、普通ならストレスが溜まる事なのに」

ユール「子供は不思議な物を持っていますよね・・・・・」

切嗣「ああ」

ユール「さて、話が長くなりました。今からお食事をお出ししますね」

切嗣「分かった」

――――コツコツコツ―――

―――――キぃ――――

―――――コトン

切嗣「(・・・・・魚料理か)」

―――カチャン

―――コツコツコツ――――

―――トスッ

切嗣「食してみるか」

―――――パクッ

切嗣「(味がないよりはマシだが・・・・・・)」

切嗣「(・・・・・・臭いな)」

切嗣「(魚独特の生臭ささがある・・・・・・)」

切嗣「(とてもじゃないが、加熱調理した物とは思えない・・・・・)」

―――――ガチャッ(ガラス前の扉が開く)

ユール「・・・・・・どうでしょうか?」

切嗣「すまない。これはもやはり無理だ」

ユール「それは、美味しくなかったと言う事で良いのでしょうか?」

切嗣「ああ、パンよりマシだが美味しくはない」

ユール「そうですか。分かりました」

切嗣「すまないな。食事を無駄にさせてしまって」

ユール「いいえ大丈夫です」

ユール「どうせそれは、昨日の残り物ですので」

切嗣「残り物・・・・・・」

ユール「流石に今日は之から昼の分も作る必要がありましたので」

ユール「代用させていただきました」

ユール「申し訳ありません」

切嗣「・・・・・・」

ユール「ああでも大丈夫です。午後からはしっかりと一から作るので安心してください」

切嗣「いやどうせ口に合わないんだ。そのまま二食目は残り物で代用してもらって構わない」

ユール「いいんですかそれで?」

切嗣「ああ、わざわざ僕の為に新しく料理を作り直しても、勿体ないだろう・・・・」

ユール「・・・・分かりました。では今後その様に致しますね」

切嗣「ああ」

切嗣「しかしあれだな」

ユール「はい?何でしょう?」

切嗣「奴の経過観察に行くと言っていたが意外とあっさりと終わったんだな」

切嗣「大分戻ってくるのが早かったが」

ユール「あ」

切嗣「ん?」

ユール「・・・・・・エーミル様を追いかけていたら・・・・・・すっかり行くのを忘れていました」

切嗣「・・・・・大丈夫なのか?それ?」

ユール「すいません。急いで経過観察に行ってきます」

ユール「残り物は昨日と同じく受け取り口へお願いします」

切嗣「あ・・・・・ああ」

ユール「では」

――――バタン

切嗣「本当に大変だな彼女も・・・・・」

――――ドスッ(寝転ぶ)

切嗣「ハァ・・・・・・またイリヤとアイリについて考えてしまった・・・・・・」

切嗣「この時代に来て何度考えているんだ・・・・・・僕は・・・・・・」

切嗣「・・・・・・如何あがいても彼女達が救われる事はないと言うのに・・・・・」

切嗣「あぁ・・・・・・何て愚かな事だ・・・・・」

――――――ー―――――――――――――――――――――――――――――
因みにスレイヴ側

―――ガチャッ

ユール「申し訳ありません。食事が遅れて」

スレイヴ「遅いぞ?早く泰山特製激辛麻婆豆腐を持ってこい」

ユール「・・・・・え・・・・・とですからそれは・・・・・・」

スレイヴ「まさか、ここには泰山特製激辛麻婆豆腐がないとでもいうのか?」

ユール「ですから、そもそもまーぼーどうふと言うのが何なんか教えて頂けませんか?」

スレイヴ「麻婆豆腐と言えば泰山特製激辛麻婆豆腐だろう常識だ」

ユール「いえ、ですから・・・・・」

スレイヴ「早く泰山特製激辛麻婆豆腐を持ってこい」

スレイヴ「話はそこからだ」

ユール「ハァ・・・・・・」

スレイヴ「どうした?泰山特製激辛麻婆豆腐を早く持ってこい」

スレイヴ「私の生きがいの一つである」

スレイヴ「泰山特製激辛麻婆豆腐を持ってこい」

ユール「本当にまーぼーどうふって何なんですか・・・・・」

スレイヴ「だから何度も言っているであろう。麻婆豆腐とは泰山特製激辛麻婆豆腐だ」

スレイヴ「いい加減覚えろ」

ユール「あぁ・・・・もう・・・・・本当に・・・・・・」

スレイヴ「いいから兎に角泰山特製激辛麻婆豆腐を持ってこい」

ユール「(この方だけ異様に疲れます)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今日は此処までです。また明日投下します。

ゲシュタルト崩壊

麻婆さんw

遅くなりました。投下していきます。

セイバー側 切嗣 タバコを買いに街を探索中

―――カツコツカツ

切嗣「ハァ・・・・・・・・・」(吐息を放つ)

―――――カツンカツコツ

「おい、聞いたか?あそこの」

「ああ聞いたよ、自殺だそうだな・・・・・」

切嗣「・・・・・・・・・」

―――――コツコツ

「何で自殺なんてしちまったんだか・・・・・・」

「仕方ない話しさ。何てたって、去年から起こってる大恐慌(世界恐慌)の影響で、経済が回らなくなってきてるんだ」

「死にたくなる気持ちも理解できるよ・・・・・・全く」

「そうネガティブな事を言うなって」

「そんな事言ってるが、お前んとこも危ないだろ?」

「あぁ・・・・・・まぁな、保ってるのがやっとだそうだ・・・・・・」

「全く、世知辛い世の中になったもんだよな・・・・・ふぅ・・・・・・」

―――――カツリコツリカツリ

切嗣「(大恐慌・・・・・・・・・・・か)」

切嗣「(確か、1929年末葉辺りに起き始めた資本主義諸国を襲った史上最大規模の経済危機だったか)」

切嗣「(そうか・・・・この時代は丁度・・・・・・ドイツの経済が一番劣悪になっている時期と被るんだな・・・・・・)」

―――チャリン

切嗣「(そうなると果たして、奴から奪ったこの金だけで足りるか怪しいな・・・・・・・)」

切嗣「(ま・・・・・・足りなければ適当にそこら辺の奴から奪えば・・・・)」

切嗣「(いや、目立つ行動は出来ないんだったな)」

切嗣「やれやれ・・・・」

切嗣「(っと・・・・そう考えている内に見つけた)」

――――――カツカツカツ

「・・・・・」

切嗣「適当に安いのを一つ」

「8マルク(日本円で約800円かそれ以下くらい)だよ」

切嗣「(やはり高い・・・・)」

切嗣「5マルクくらいのはないか?」

「ないよ」

切嗣「・・・・・・それじゃ、この地域で一番安い店を知らないか?」

「帰りな」

切嗣「(・・・・・駄目か)」

切嗣「(仕方ない他を当たろう・・・・・)」

――――――コツコツコツ

切嗣「(とは言っても恐らくどこも、あんな感じだろうな・・・・・・)」

切嗣「(8マルク・・・・・流石に高すぎる・・・・・)」

切嗣「(こんな事ならもう少し奪っておくべきだったな・・・・・)」

―――――――――ヒュゥゥ(冷たい風が吹く)

切嗣「(寒い・・・・早く帰りたい)」

明日が早いので短いですが今日は此処までです。

地の文をつけたいと感じてきたこの頃ですが、取り敢えず次スレまではやりません。

もし、やる事に成ったら事前宣言します。

それでは、また明日投下します。

乙カレー

投下していきます。

――――――暫く煙草を売っている店を転々とすること数十分後

切嗣「・・・・・そこを何とか、頼む」

「駄目だ」

切嗣「せめて、一本だけでも」

「一本って・・・・・商品が無駄になっちまうよ。他を当たりな」

切嗣「・・・・・」

「家も厳しいんだ。分かってくれ」

切嗣「・・・・・・ああ、分かった。無理な相談を言ってすまなかった・・・・・」

――――コツコツコツ

切嗣「ハァ・・・・・これで15件目か・・・・・・」

切嗣「(やはり何処もかしこも無理だ、帰れだ、の一点張り。交渉を受け付けてはくれないな・・・・・・)」

切嗣「(まさか、煙草を買うだけに此処まで苦戦する事になろうとは全く持って予想外だ)」

切嗣「(之では、昼頃までに帰れるかどうか・・・・・)」

切嗣「(仕方ない・・・・・後3件程度回って駄目だったら煙草は諦めて弾薬の補充に行こう)」

切嗣「(煙草だけにそんな時間を掛けても時間の無駄だ・・・・・)」

切嗣「・・・・・・・」

――――――コツンコツンコツン

切嗣「・・・・・・・」

―――――コツリコツリコツリ

切嗣「・・・・・・・」

――――――コツ



―――トントン(後ろから、叩かれる)

切嗣「・・・・・・」

ピタリ――――――

「そのまま、路地裏へ」

切嗣「(・・・・ようやく来たか)」

切嗣「ああ」

――――――――――――コツリコツリコツリ(路地裏へ入っていく)

切嗣「・・・・・大分接触までに時間が掛かったな」

「すいません。アドルフから外出許可を貰うのに時間が掛かってしまいました・・・・・」

切嗣「・・・・・やはり用心深いか?あの男は」

「はい、中々取り入る隙がありません」

切嗣「・・・・・そうか・・・・・」

「ですが、一つだけ確信はしていませんが分かったことが有ります」

切嗣「なんだ?」

「・・・・・近日中に間桐と会談するとか何とか」

切嗣「・・・・・・そう動いて来たか」

「どうしますか?」

切嗣「・・・・・・そちらは任せる。僕は今は動けない」

「どうしてですか?」

切嗣「今、僕はアイツのの場所にいる。迂闊な真似ができない」

「セイバーですか・・・・・」

切嗣「ああ・・・・・」

「そうですか、結局そう決断なさったんですね・・・・・」

切嗣「・・・・・」

「では、貴方は?」

切嗣「知っているだろう?」

「同じ運命を辿らせたのですか・・・・・」

切嗣「・・・・」

「・・・・・また苦しみますよ?」

切嗣「そうはならない・・・・・今度こそは上手くやってくれる」

「・・・・・そうやって以前の貴方も・・・・・」

切嗣「やめろ、言うな」

「・・・・・・」

切嗣「大丈夫だ。今度はこの段階で既にセイバーがキャスターを殺した」

切嗣「もう、エミンが・・・・・・あの娘が器となる事はない」

「・・・・・それでも・・・・ならなくても、合流すれば貴方は・・・・・・」

切嗣「僕はいい。どうせ聖杯に願ったあの日に既にもう・・・・・死んでいた」

「・・・・・・・・・」

切嗣「それにもう、口先だけは強気でも”何者も殺せなくなった”僕じゃ最後の日に対抗出来やしない・・・・・」

「・・・・・・」

切嗣「・・・・・・あれに対抗するにはもっと強い衛宮切嗣が必要だ」

切嗣「以前の様に殺すと決めたら必ず殺す衛宮切嗣が」

切嗣「なんの躊躇もなく殺せる衛宮切嗣が」

切嗣「今のこんな弱い僕じゃなく」

切嗣「正義の為だったら家族をも殺せる衛宮切嗣が」

切嗣「その為だったら僕は、僕を使う・・・・・」

「その覚悟・・・・・分かりました・・・・・では、もうその事については何も言いません」

切嗣「あぁ・・・・・そうしてくれ」

切嗣「それより、アドルフ、間桐以外の各情勢はどうなっている?」

今日は此処までです。また、明日投下します。

おつおつ

遅くなりました。投下していきます。

「今の所、アインツベルンと例のマリオネットに関しては、防御が固過ぎる為どうなっているのか分かりません」

「ですが、エーデルフェルトと遠坂には関しては、昨日丁度この時間帯くらいに共闘関係を結びました」

切嗣「・・・・確かか?」

「はい、間違いはありません」

「遠坂側がエーデルフェルト側に対してセルフギアス・スクロール(自己強制証明)を書かせていましたので・・・・・」

切嗣「・・・・セルフギアス・スクロールか・・・・また懐かしい物を使う・・・・」

「・・・・・・」

切嗣「・・・・・その内容は確認出来たか?」

「いえ、流石に出来ませんでした。何せ横目でチラッと見るだけで精一杯でしたので」

切嗣「そうか・・・・分かった。ならば引き続き一週間にわたって又全マスターの動向チェックを続けてくれと言いたいところだったんだが」

切嗣「すまない、全マスターと言う所を変更する」

「・・・・・どうかしたのですか?」

切嗣「あぁ、噂で聞いたんだが」

切嗣「僕達がキャスターを仕留めた事で、どうやらエーデルフェルト、遠坂、間桐がこの国で戦争を始めるつもりらしい」

「!!本当ですか!?」

切嗣「あくまでも噂だがな・・・・・」

「・・・・ですが・・・・この国でやるという事は」

切嗣「あぁ、分かっている。そんな事をすれば、冬木の聖杯と”この国に本来ある聖杯”とで競合が起こり僕達にとっては有難い事に」

切嗣「聖杯が不完全な物になり終わってしまう」

切嗣「(まぁ・・・・・もう、キャスターを倒した時点で不完全なものになる事は決まったも同然だが・・・・)」

「では・・・・」

切嗣「そんな事は分かっている・・・・・分かっているんだ・・・・・・」

切嗣「だが、妙に胸がざわつく・・・・・」

「・・・・・・・・」

切嗣「あり得ない、あり得る筈はないとそう思っているのに・・・・・」

切嗣「どうしてか・・・・胸がざわつく・・・・」

「・・・・・・・・・怯えているのですね」

切嗣「怯えている・・・・?」

切嗣「この僕が?怯えているのか?」

「・・・・・・・・」

切嗣「分からない・・・・これが怯えなのか?」

切嗣「このざわめきが怯えなのか?」

切嗣「怖がっているのか?僕は・・・・だから慎重になろうとしているのか?」

「・・・・・・・・切嗣」

切嗣「・・・・あ・・・・ああなんだ?」

「いえ・・・・・なんでもありません・・・・」

切嗣「?可笑しな奴だ・・・・・」

「それより、そういう事ならどうすればいいんでしょうか?」

切嗣「あ、ああだから動向チェック範囲を、今この国にいるアドルフ、エーデルフェルトだけに絞ってくれ」

切嗣「他は、取り敢えずいい」

「・・・・・はい、分かりました」

切嗣「では・・・・また一週間後に」

「はい。また一週間後に会いましょう」

今日は短いですが此処までです。また、明日投下します。

おツン

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「ああ、ではな・・・・」

―――――――コツコツコツ

「・・・・・切嗣・・・・ごめんなさい」

「今の貴方には・・・・否定する事が出来ない」

―――――――――――――――――――――――――
一方セイバー

エミン「ああ・・・・・・・・ああああ」

エミン「ハァ・・・・ハぁ・・・・ハぁ・・・・」

剣「・・・・・」

剣「(・・・帰ったら治っているなんて少しだけ希望を持っていたのですが、やはり早々簡単に治るわけはありませぬよな・・・・)」

エミン「う・・・・ううう・・・・ううう」

剣「(・・・・こんな姿を見るのはやはり辛いですな)」

エミン「うううう・・・・・」

剣「(エミンお嬢様・・・・頑張ってくだされ)」

―――――――スッ(右手をエミンの頭に当てようとする)

ズ――――――(セイバーの右手が黒くなろうとする)

剣「!」

バッ(手を離す)

ギュッ(右手を抑える)

剣「(不味いですな・・・・)」

ズズズズズ

剣「(・・・・こんなにも早く)」

ズズズズズズズ

剣「(くぅ・・・・・)」

剣「(私にはまだ・・・・やる事がある。こんな所でなってやる訳にはいかぬ)」

ギュゥ(更に右手を強くつかむ)

ズズズズズズズズ

剣「(掴んでも切りがありませぬな・・・・こうなれば)」

―――――シュィン(槍を取り出す)

剣「ふぅ・・・・ふぅ・・・・」

ドンッ(近くに置いてある机に手を置く)

剣「(よし・・・・)」

剣「せーの・・・・」

―――――ブシュッ(自分の右手に槍を突き刺す)

剣「っっっっっっっっっっっ!!!!!!」

剣「(声は抑えるのです!!抑えるのですぞ!!)」

剣「(ふっ!!)」

―――――ぐちゃっぐちゃぐちゃ

剣「くぅ・・・・うぅぅくぅ・・・・」

ズズズズズズズズズズ

剣「(戻れ・・・・)」

ズズズズズズズズズズズ

剣「(戻るのですぞ!!)

今日も短いですが此処までです。

最近少しだけ多忙になってきたので、申し訳ありませんが暫く1レスが増えるかもしれません。

また、明日投下します。

乙カレー

遅くなりました。投下していきます。

ズズズズズズズズズズズ

剣「ぬぅぅぅぐぅぅぅぅぅ」

剣「(これでも駄目か!!)」

剣「(なら!!)」

―――――ズプッ(一度槍を引き抜く)

剣「(ふん!!)」

ズシュッ――――

剣「(戻れ・・・・戻れ・・・・・戻れ!!・・・・・戻れ!!)」

――――ブッシュ―――ビュッ―――ビチャっ―――バチャッ―――

剣「(戻れ!!・・・・・戻れ!!・・・・戻れ!!・・・・・戻れ!!・・・・戻れ!!・・・・戻れ!!)」

――――バシャッ――――グチャッ――――ブシャッ――――クシャ――ー

剣「(戻れ!!・・・・戻れ!!・・・・戻れ!!・・・・戻れ!!・・・・戻れ!!・・・・・・・・戻れ!!)」

――――ポタッ―――ポタッ―――ポタッ―――ポタッ

剣「(戻レ!!・・・・・戻れ!!・・・・・・戻レ!!・・・・・戻れ!!・・・・・・・・戻レ!!)」

――――シヤッッ――――チャッ――――ブッ――――――ー

剣「(戻レ!!・・・・・モドレ!!・・・・・戻れ!!・・・・・モドレ!!・・・・・・・・・・・戻れ!!)」

――――シヤッッ――――――――ブッ――――――ーグチャリ―――

剣「(戻れレ!!・・・・・・・・戻る!!・・・・・戻ラレナイ!!・・・・・戻る!!・・・・モドレ!!)」

――――――――――――――――ブシャっ

剣「(モドレ!!・・・・・戻らナけレ・・・・!!・・・・モドレ!!・・・・モット!!・・・・モドレ!!・・・・モドレ!!)」

剣「(モドレ!!・・・・・元ニモドレ!!・・・・・モド・・・・レ!!・・・・・モドル・・・・)」

剣「(モトドオリニ!!!)」

剣「ひひひ・・・・ひひひアハハひはははあはははははあはは」

剣「ひゃははははははははははははははは」

剣「タノシイナァ!!タノシイナァ!!八ッハハハハハハ」

剣「ハハハハハハハハハハハハハハハハ」

剣「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

―――バンッ(扉が勢いよく開く)

「大丈夫です――――――」

剣「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

「――――――――え?」

剣「ハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

「あ・・・・貴方は・・・・あの人と一緒に行ったはずじゃ!?」

剣「ヒっヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

――――――ぐしゃっ――――ぐしゃっ―――ー

「――――――な!?」

剣「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

――――ザクッ―――ーザクッ――――ザクッ

「・・・・・・八ッ!?呆けている場合じゃない!!」

「止めなければ!!」

―――ダッ

剣「フフフフフフハハハハハハハハハハハハ」

「こら!!辞めなさい!!!」

――――ガシッ(腕をつかむ)

剣「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

―――ド(構わず槍を自分の腕に振る)

「うわっ――――」

―――バッ(投げ飛ばされる)

ガシャン――――――――

「ぐっ!!」

剣「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

――――グシャグシャグシャ

「う・・・・」

「くぅ・・・・・ベルウェール・サン・ライト」

――――――ポワッ(周囲に光が灯る)

剣「フフフフフフフフフフフフフフフハハハハハハ」

――――チリーン(鈴の音がなる)

剣「ハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・ハ・・・・・ハ・・・・・ハ」

――――――バタン(台の上に倒れる)

「ふぅ・・・・サーヴァントにも一応効きましたか・・・・良かった・・・・」

剣「・・・・・スゥ・・・・・スゥ・・・」

「・・・・よっと・・・・」

―――――チャラチャラ

「・・・・・・・・・・あちゃぁ・・・・・これは、後で掃除しとかないとな・・・・」

――――コツコツ(エミンの元へよる)

「・・・・エミンさん聞こえますかーーー」

エミン「あ・・・・ううう・・・・・」

「・・・・危害は加えていなかったみたいだ・・・・・良かったぁ・・・・」

「危害加えてたらあの人に殺されるところだったよ・・・・ふぅ・・・・」

「それにしても」

「あーあーあ・・・・本当大惨事・・・・」

「机周辺は血塗れ、窓ガラスも割れてるし」

「しかも・・・・これ・・・・・・・・僕のお気に入りの花瓶だったのになぁ・・・・酷い・・・・」

「これ、掃除するのに一日は掛かりそうだなぁ・・・・」

「変わりにやってくれる人も今はいないしどうしよう・・・・」

「どうしようって、僕がやるしかないよねぇ・・・・」

「はぁ・・・・本当あの人は疫病神だな・・・・」

「はぁ・・・・辛い・・・・」

今日は此処までです。また明日投下します。

ホイ乙

遅くなりました。投下していきます。

――――――――――――――――――――――――――――――ー

――――――――ずる―――――ずる――――ーずる――――

剣「・・・・・・・・・・アア・・・・アア・・・・アア」

―――――ずる―――――ずる―――――ずる――――

剣「・・・・・・殺したりない・・・・・まだ・・・・・」

――――ーずる―――――――ずる――――――ずる―――

剣「・・・・・・・まだ・・・・私は・・・・殺したりない・・・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・・もっと・・・・・もっと・・・・・殺さないと・・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・正義の為に殺さないと・・・・・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・人の為に殺さないと・・・・・・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・友の為に殺さないと・・・・・・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・愛している人の為に殺さないと・・・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・私の為に・・・・・殺さないと・・・・・・・・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・ウウ・・・・・アア・・・・・・ウウ・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・・・・・・ウウ・・・・・・・・・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・・・・・・・・・・・・・・アア・・・」

―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

剣「・・・・・ウウ・・・・・・・・・・・・・・・・・」

――――――――――――――ゴン

剣「・・・・・・・・・・アア・・・・・・・・?」

剣「なんだ・・・・・・?」

「・・・・・・・・・・・・・」(人の影)

剣「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

――――――ブンッ

スゥ―――――――――

剣「・・・・・・・・・・・あ?・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

―――――――ークイクイ

剣「・・・・・・・なんだぁ?・・・・・こいつ・・・・・・・・」

―――――――ー―――――――――――ずる―――――――ずる―――――――

――――――――ずる―――――

今日は短いですが此処までです。大分雑になってきたので明日はお休みしてまた、明後日投下します。

乙カレー

遅くなりました。投下していきます。

―――――――――ずる

「・・・・・・・・・・・・・」

―――――――――ブンッ

スゥ―――――――

「・・・・・・・・・・・・・」

―――――――クイクイ

剣「・・・・・・・・・・・・」

―――――――――ずる―――――――――ずる―――――――――ずる

―――――――――ずる―――――――――ずる―――――――――ずる

「・・・・・・・・・・・・・」

クイクイ―――――――――――

剣「・・・・・・・・・・・・・」

―――――――――ずる―――――――――ずる―――――――――ずる

―――――――――ずる

――――――――――――――――――――

「・・・・・・・・・・・・・・」

―――――――――――フワフワ

剣「・・・・・・・・・・・・」

ブンッ――――――――――――

「・・・・・・・・・・・・・・」

―――――――ピタッ(止められる)

剣「・・・・・・・・・・・・」

―――――ズッ

剣「ぐ・・・・・・・」

ググ―――――――――――――――

剣「う・・・・・うぅ・・・」

―――――――――パンッ

剣「・・・・・・・あ・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

剣「・・・・・・・・・・取りに行かなければ」

―――――――――――――ずる

―――――――――――――ずる―――――――――――――ずる

――――――――――――ズルッ

剣「・・・・・・あ」

ヒュゥゥゥゥゥゥ――――――――(落下する)

剣「・・・・・・・・・・・・・・」

ドシャッ――――――

剣「・・・・・・・・・・アア・・・・・落ちちゃった・・・・・」

―――――――――――コンコツン

「・・・・・・・・・・セイバー」

剣「・・・・・・アア?ニンゲン?」

「・・・・・・・・・・・・覚えていますか?私の事」

剣「・・・・・・・・殺さナケれバ・・・・」

「セイバー・・・・・」

剣「ウ”・・・・ウ”・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・やっぱり・・・・・完全に呑まれ始めてる・・・・」

剣「・・・・・・ア”ア・・あ・・・」

―――――――――――――ずる―――――――――――――ずる

「・・・・・・・・・・もう、自分ではどうすることも出来なくなって来てるのね・・・・セイバー・・・・」

剣「・・・・・ウ”う”・・・・ガあ”・・・・・」

―――――――――――――ずる―――――――――――――ずる

「ごめんなさい・・・・・・・・私達の我儘の為にこんな事させて・・・・・・」

剣「・・・・・・あ”ウアア”・・・・イ”リ”・・・・」

―――――――――――――ずる―――――――――――――ずる

「・・・・分かってる・・・・分かってるの・・・・こんな事を無関係の貴方に全部押し付けてるのは間違いだって事・・・・・」

剣「・・・・・・コロス”・・・・・・」

―――――――――――――ず―――――――――――――ずる

「でも・・・・それでも・・・・貴方以外に彼の未来を救ってやれる英霊がいないの・・・・だから・・・・・本当にごめんなさい」

「貴方が苦しんでいようと・・・・貴方には・・・・彼を・・・・・未来へ連れて行ってもらう・・・・」

剣「・・・・・・・・あああ”あ”あ”」

―――――――ースッ

「でも、せめてもの償い・・・・貴方に私の全てをあげるわ・・・・それで、恐らく貴方は10日は持つはず・・・・」

剣「・・・・・・・・ウ”ガアアアアアアアアア」

「・・・・・・だからセイバーお願いね。弱いあの人を救ってあげて」

剣「・・・・・アアアアアアアあアアアアアあああ!!」

ブンッ――――――――――――ー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
病室

―――――――――サッ―――――サッ―――――サッ

「ふふーん、ふん、ふふふーん、ふふふーん」

剣「・・・・・・・・・・う・・・・うう・・・・・」

剣「(私は・・・・・今まで一体・・・・・)」

ズキッ―――――――――

剣「(・・・うう・・・手が・・・・・動かせぬ・・・・)」

剣「(本当に今まで・・・・何を私はやって・・・・)」

「ふふふふふーん、ふふふふふふふーん」

―――――――――サッ―――――サッ―――――サッ

剣「(しかし先ほどから・・・なんですかな・・・・この音程の取れていない下手な鼻歌は・・・・聞いていてイライラしますな・・・・)」

「ふんふふふふふんーふふふーん」

剣「・・・・・・・」

今日は此処までです。また明日投下します。

おつりん

投下していきます。

「ふふふふふふーふふふーふふーん」

剣「・・・・・・・・」

「んーんーんんんーん」

剣「・・・・・・・・」

「ふんふーんふふふーん」

剣「・・・・・・・・・」

「ふふふふーん・・・・と」

「床はこんなもんで良いかな」

「後は、窓ガラスと壁周りと机か・・・・」

「ふえええ・・・・見てたらもう止めたくなってきた」

剣「・・・・・・・・・・」

「はぁ・・・・でもやんなきぁなぁ・・・・」

「本当面倒くさい面倒くさい・・・・」

剣「・・・・・面倒くさいなら、やらねばいいではないか」

「うんうん、だよねぇ・・・・」

「でもやんないと後で、僕がって・・・・・」

「え?」

剣「・・・・・どうした?話を続けぬのか?」

「いや・・・・・え?え?え?え?え?」(与りを見回す)

剣「・・・・何を混乱しておるのだ?」

「ええ?」(寝ているセイバーを見る)

―――――――タツタツタツタツタツ(セイバーに近づく)

剣「・・・・・・・・・・・」

タッ――――

「君・・・・もしかしてもう・・・・・起きて・・・・・るの?」

剣「(・・・・・・・・女子か・・・・)」

剣「・・・・・・・・・・・何者か知らぬがお主が下手糞な鼻歌を歌っている時から起きておるぞ」

「あ・・・・あ・・・・あああ・・・あああ」

剣「あ?」

「恥ずかしいいいいいいいいいい」

剣「・・・・・・・・・えらく下手糞でしたが・・・・恐らくショパンのワルツですかな・・・・あれは」

「止めてええええええ言わないでええええええええ」

剣「・・・・・・・・・ふふふーん」

「追い打ちいいいいいいいいいいい」

剣「(テンション高いですなぁ・・・・)」

今日は短いですが此処までです。また明日投下します。

申し訳ありません。明日急用が出来たため今日はお休みます。明日は必ず投下します。

ふいー

投下していきます

「ああ・・・・もうこうなったら自害するしかない・・・・」

「死のう」

――――――スッ(箒を持つ)

剣「・・・・・・・・」

「自害せよ僕」

「ぴきぃん」

剣「・・・・・・・・」

「うわっ!!なんだやめろ・・・・僕・・・・うわ」

チラッ――――

剣「・・・・・・・・」

「・・・・・」

ググググ―――――――

「・・・・うわぁ!!やめろ!!嫌だ!!僕はうわぁ!!」

「こんな所でうわぁ!!やめろ僕!!」

チラッ――――――

剣「・・・・・・・・」

「・・・・・・」

ググググ―――――――

「あーこれはもう駄目かも知れないー」

「あー誰かさんがさっきの事忘れてくれないと、この手が止まらない!!」

チラッ――――――

剣「・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

「あ!!あー!!僕が死んじゃうと患者さんがぁ!!患者さんがぁ!!一生助けれなくなっちゃう!!あー!!」

剣「・・・・言っておきますが止めませんぞ?」

「なんでさ!!」

剣「・・・・・・・・・・・・いや・・・・それ・・・箒の向き逆ですぞ・・・・」

「!?」

「あ・・・・・」

――――スッ(持ち手を逆にする)

「こ・・・・これでどうですか!!」

剣「駄目ですな・・・・・本気で死ぬのであれば腹ではなく確実性及び即効性のある喉に当てるべきですぞ・・・・」

剣「腹では寧ろ痛みが長引くだけで辛いですしな・・・・」

「・・・・・・・・へ・・・・へぇ・・・・そ・・・・そうなんだ・・・・」

剣「医の者であるのに・・・・分からなかったのですかな?」

「い・・・・いや・・・・勿論知ってたよ」

―――フッ(喉に当てる)

「よし、これで・・・・さぁ!!どうだ!!」

剣「あー今度は位置がダメですな。その位置ですと」

「・・・・・・・・」

剣「途中でつっかえて逆に苦しく」

「ああ!!もう!!分かったよ!!」

「白旗白旗」

「負けたよ」

剣「・・・・やれやれとんだ茶番劇でしたな・・・」

「・・・・それより、君何なの?」

「僕の事煽るだけ煽って・・・・」

「酷すぎない?」

剣「いやはや・・・・すいませぬな。妙にお主の鼻歌が耳に障りましてな」

剣「一言もの申したかっただけですぞ」

「理由が理不尽すぎる!!」

剣「鼻歌が下手なのが悪いですしな」

「」

剣「ま・・・・・それよりも」

剣「私がこうして寝る前に、私が何をやっていたのか見ておられないですかな?」

「え?君が寝る前?」

剣「ええ。どうも、寝る前の記憶が綺麗さっぱりなくなっておりましてな・・・・」

「あー・・・・それはごめん。僕のせいだね・・・・」

剣「・・・・どういう事ですかな?」

「いや、君自分自身に笑いながら槍みたいな物突き刺してたからさ」

剣「私が?」

「うん。それで止めなきゃと思って君を強制的に眠らせる魔術使ったんだよね」

「多分その影響かもね」

剣「・・・・・そうでしたか・・・・」

「でも・・・・助けてあげたのにさ・・・・さっきのあの仕打ちはないよね・・・・」

剣「・・・・・それはすいませぬ」

「うんうん」

剣「余りにもあの鼻歌が酷く悲惨で聞いてて頭が痛くなった為罵ってしまい・・・・」

「謝ってないよねぇ!?」

剣「いえいえ・・・・精一杯の謝罪ですぞこれが」

「いやいやいや何か寧ろ足された感あるよね!?」

剣「足されて?事実を包み隠さず言っただけですぞ」

「分かってない酷い」

剣「まぁ・・・・なんにせよ強制的に眠らせる判断は良き判断でしたぞ・・・・」

「なんで?」

剣「恐らくそのままの状態であれば、残虐非道な行いをしてたと思いますのでな・・・・」

「・・・・・君、なんかの精神的な病にでも掛かってるの?」

剣「いえ・・・・掛かっては・・・・」

剣「(いや・・・・これも一応は病みたいなものですな・・・・)」

「そう?でも、今はまともに話せてるけど、あの状態正直まともな人とは思えなかったよ?」

「寧ろ今の状態みて解離性同一性障害を疑うレベルなんだけど・・・・」

剣「いえ・・・・本当に何も病には掛かってはおりませぬ・・・・」

「・・・・・・なら別にいいけど」

今日は此処までです。また明日投下します。

おつ

遅くなりました。投下していきます。

「じゃあさ」

剣「はい?」

「・・・・何で自分自身の手を何度も突き刺すなんて事してたんだい?」

剣「(・・・・まぁ・・・・そう来ますよな・・・・)」

剣「・・・・・・」

「あれじゃまるで自殺行為だよ?」

「君、死にたがり屋さんなのかな?」

剣「・・・・それは・・・・先程も言いましたように・・・・記憶が・・・」

「ま、そうだよねー。そう言うと思ってたよー」

剣「・・・・・」

「君、あの時の記憶ないもんねー」

剣「・・・・」

「でも、それじゃぁ何でさっき『そのままの状態であれば、残虐非道な行いをしてた』なんて言ったのかなー?」

「なんで、あの時の記憶がない筈なのにそう分かるのかなー?」

「不思議。不思議だよねー」

剣「・・・・お主・・・・何故其処まで聞きたがる・・・・」

「・・・・・・・」

「僕はさ、僕以外の人が死ぬのが嫌いなんだよ」

剣「・・・・・・・」

「だから、僕の目が光っている内は自殺何てものはさせない決して」

剣「随分と勝手ですな・・・・」

「勝手?どこが?」

剣「・・・・もしその自殺者が死ぬ事によってしか救われない方であればどうするのです?」

「そんな事は知らない」

「僕は、僕以外の人が死ぬのが我慢ならないから治療する。それだけだよ」

剣「・・・・では、その者の意思は大切にはせぬと?」

「勿論だよ」

「意思なんてどうでもいい。死ななけさえしてくれれば」

剣「・・・・・・お主」

「これ以上何を言っても無駄だよ」

「僕は此れだけは折れない。自信があるんだ」

剣「・・・・・・・」

「それよりさ、話せよ」

剣「(口調が・・・・)」

「なんで、あんな事をしてたんだい?」

剣「・・・・・・・・」

「黙ってないで答えろよ」

「それとも又、お前の記憶消してやろうか?」

剣「・・・・まさかお主今まで、そうやって来たのですかな・・・・」

「さぁ?どうだろう」

剣「・・・・随分と荒っぽいやり方をしますな・・・・」

「荒っぽい?合理的と言ってほしいね」

「志願者は幾ら治しても自殺をしようとするからね。記憶消してあげないと切りがないでしょ」

剣「・・・・それでは・・・・その者のそれまでの思い出はどうなる・・・・」

「知らないって・・・・」

「思い出何て命と違ってまた、新しく作り直せるしね。どうなろうと知った事ではないよ」

剣「・・・・どうやら、お主・・・・他の医の者とは随分と違った感性を持っておるのですな・・・・」

「他?ふふ・・・・下らない」

剣「・・・・・」

「どいつもこいつも金で動く連中ばかりでしょ?」

「あんな連中と一緒にされて堪るものかよ」

剣「なら」

「ていうかさ、僕の事なんてどうでもいいだろ」

剣「・・・・・・」

「さっさと話せよ」

剣「・・・・・・・・話せぬ」

「は?」

剣「いや・・・・どう話した所で之は、不治のものだ。お主が記憶を消そうが治せぬ」

「・・・・また、馬鹿にしてるのか?」

剣「違う。これは事実を告げておるのだ」

「馬鹿にしてるだろ。自殺することが不治だなんて」

「そんな物有るわけない」

剣「いや・・・・・・本当に本当の事ですぞ」

「本当だったら意地でも治す」

「取り敢えず話せ」

剣「・・・・話せばお主は、世界の真理と戦う羽目になりますぞ・・・・」

「世界の真理?知るかよ」

「治せるなら何でも相手にしてやるよ」

剣「(うーむ困りましたな。この方は・・・どうやら何を言っても譲る気がないようですな・・・・)」

剣「(・・・・此処まで意志が固い人間も珍しいですな・・・・)」

剣「(他に、諦めさせるものはないものか・・・・)」

剣「・・・・・・・・・」

「チッ・・・・だから、黙るなって言ってるだろ」

「本当に記憶全部消すぞ?」

今日は此処までです。また、明日投下します。

遅くなりました。投下していきます。

切嗣「いいや、それは僕がさせない」

「・・・・・・」

剣「!!」

剣「マスター殿!!」

「戻っていたのか。糞野郎」

切嗣「・・・・随分と見ない間に口が悪くなったな」

「・・・・君には負けるさ」

切嗣「ふ・・・・まぁいい」

切嗣「それより、これはどういう事だ?」

切嗣「僕が戻ってくるまでにその娘を治すんじゃなかったのか?」

剣「・・・・え?マスター殿どういう」

切嗣「セイバー・・・・少し黙っていろ。こいつと重要な話がある」

剣「・・・・はい・・・・」

剣「(一体どういう事なのでしょうか・・・・)」

切嗣「・・・・で?」

「・・・・・治したさ」

切嗣「・・・・」

エミン「ハぁ・・・・ハぁ・・・・ハぁ・・・はぁ」

切嗣「・・・・どう見ても苦しんでいるようにしか見えないが?」

「確かに治したよ」

「破傷風は」

切嗣「なら、何故あの娘は苦しんでいる」

「知らない」

切嗣「・・・・昨日僕とお前とで約束を交わしたよな?」

切嗣「あれを忘れたか?」

「・・・・忘れてはいない」

切嗣「ならば今直ぐにエミンのあの状態を治せ」

「・・・・今直ぐは無理だ・・・・後一日待ってくれ・・・・」

切嗣「却下だ」

「・・・・それなら明日の17時まで・・・・」

切嗣「駄目だ」

「なら、15時」

切嗣「駄目だ」

「12時・・・・」

切嗣「延ばしても今日の0時までだ。それ以降は許さない」

「0時・・・・」

切嗣「ああ0時だ。一秒でも過ぎれば、お前を奴らに突き出す」

「そうすれば、その娘が助け出せなくなるぞ?」

切嗣「また、新たに治してくれそうな奴を見つけた。治せないならそこへ行けばいいだけだ」

「・・・・・・・・・分かった・・・・今日の0時までだ」





切嗣「聞き分けが良く助かる」

「どこが・・・・糞野郎」

切嗣「何とでも罵れ」

切嗣「藪医者」

「っ・・・・」

切嗣「・・・・さて、エミンの事はまとまったとして所で、この有様は?」

「・・・・君のサーヴァントのせいだよ・・・・」

剣「なぬ!?お主私が英霊であると何故!?」

切嗣「それは僕が説明した」

剣「!?何をやっているのですか!?マスター殿!?」

切嗣「こいつとの約束に必要な事だったんだ」

切嗣「だからお前の事を説明した」

剣「それなら私に事前に言って下さい!!」

切嗣「あの時言える機会があったか?」

剣「・・・・確かに私がキャスターを引き付けていましたし言えなかったかもしれませんが」

剣「せめて・・・・直ぐ報告をして頂きたかったですぞ・・・・」

切嗣「すまなかった。それは考えが及ばなかった」

剣「っ・・・・」

「・・・・随分と信頼されてないみたいだね・・・・君」

切嗣「いいや、信頼しているからこそ敢えて」

剣「・・・・いや・・・・いいのですぞ。マスター殿・・・・私は分かっていますので・・・・」

切嗣「・・・・そうか・・・・」

切嗣「それより、ずれてしまったがサーヴァントのせいとは?」

「・・・・そいつが自分自身に手に槍を突き刺してたんだよ」

「それで、止めようとしたらこの有様って事」

切嗣「・・・・・セイバー・・・・お前こんな所であれを使ったのか?」

「あー駄目だよ。そいつに聞いても答えてくんないよ」

「なんせ、その時の記憶消えてんだから」

「な?」

剣「・・・・ええ・・・・」

切嗣「・・・・分かった・・・・」

切嗣「それで、お前は今まで何をしてた?」

「見てわかんない?掃除だよ。掃除」

切嗣「・・・・エミンの治療をほったらかしにしてか?」

「仕方ないだろ。不衛生にしてると逆に悪化しかねないんだから」

切嗣「分かった・・・・ならセイバー取り敢えずお前がやらかした事だ。此処の掃除をしろ」

剣「分かりましたぞ・・・・マスター殿」

切嗣「・・・・これで、お前はエミンの治療に専念できるな?」

「・・・・あぁ、出来るね」

切嗣「では、今すぐ取り掛かれ」

「・・・・ハぁ・・・・じゃ君掃除頼んだよ」

「ちゃんと綺麗にしてね」

剣「・・・・・・・」

今日は此処までです。また明日投下します。

おつん

遅くなりました。投下していきます。

―――ーコツコツコツコツ

切嗣「・・・・ふぅ・・・・」

剣「・・・・マスター殿・・・・あの方は・・・・」

切嗣「アイツのは事はあまり気にするな・・・・」

切嗣「ああいう奴なんだ」

剣「・・・・ああいう奴ですか・・・・」

切嗣「ああ・・・・そうだ・・・・」

剣「・・・・・・・・・」

切嗣「それが、どうした?セイバー?」

剣「いえ・・・・・・・・随分と・・・・知っている風な口なのですな・・・・」

切嗣「・・・・・・・セイバー?」

剣「マスター殿・・・・私言いましたよな?」

剣「シュレイド殿の家で『ちゃんと計画を話して行動していただきたい』と 」

切嗣「だから・・・・此処に来る前計画を話したじゃないか」

剣「話した?計画の大部分だけですよな?」

切嗣「・・・・・・・それは、否定はしない」

剣「・・・・・・・・」

切嗣「只分かってくれ。あいつの事は別に計画を遂行する上で必要では無かった」

切嗣「だから、別にアイツの事まで話す必要はないと・・・・そう思っていただけなんだ・・・・」

剣「・・・・・・・・それで、あの方が敵だったら・・・・どうするおつもりだったのですか・・・・」

切嗣「・・・・その時はその時だ・・・・只、そんな事はない・・・・」

剣「・・・・マスター殿は・・・・何も分かってはいないのですな・・・・」

切嗣「・・・・分かっている」

剣「・・・違いますな・・・・」

切嗣「・・・・・いいや違わない」

剣「違いますぞ!!」

切嗣「・・・・・・・」

剣「貴方は事の重要性に何も分かっていない!!」

切嗣「・・・・・・・」

剣「伝えないとはつまり誰一人助けに来ないという事なのですぞ!!」

切嗣「・・・・・・・」

剣「全て一人!!一人なのですぞ!!」

切嗣「・・・・・・・」

剣「例え窮地に追いやられても一人なのですぞ!!!」

剣「そしてもし、そんな貴方が死ねば貴方は人知れず死ぬ事になるのですぞ!!」

剣「それで良いのですか!!マスター殿は!!」

切嗣「・・・・・・・・・僕は・・・・」

剣「私は!!私は!!」

切嗣「・・・・・すまなかった・・・・・」

剣「・・・・う・・・・ぅう・・・・うぅう」

切嗣「本当に・・・・すまなかった・・・・・」

剣「・・・・・ううう・・・・もう・・・・私にはマスター殿が分かりませぬ・・・・」

切嗣「・・・・・・・・」

剣「・・・・・マスター殿一体貴方は・・・・何がしたいのですか・・・・」

切嗣「・・・・・・・・」

剣「貴方は・・・・死にたいのですか・・・・そんなにまでも自分を殺したいのですか・・・・」

切嗣「・・・・・・・・」

剣「否定を・・・・してください・・・・マスター殿・・・・」

切嗣「・・・・・・・・否定は・・・・・出来ない」

剣「・・・・・!!!!どうして」

切嗣「どうして・・・・と聞かれても・・・・」

切嗣「正直言ってもう、死にたいかと聞かれれば・・・・今すぐにでも死にたい」

剣「・・・・・・・・・・・どうして・・・・・」

切嗣「・・・・・もう、こんな辛い事は辞めてしまいたい」

剣「・・・・・・・どうして・・・」

切嗣「いや、もう死んでしまいたい・・・・・」

切嗣「・・・・・出来るならば、今すぐに死んで楽になりたい・・・・・」

剣「・・・・・・・どうして・・・・そんな事を言うのです・・・・・」

切嗣「・・・・・・・・・・・」

剣「・・・・マスター殿」

切嗣「・・・・それは――――」

切嗣「・・・・・・・・・・・僕にも分からない」

剣「・・・・・・・・・・・・」

剣「もう・・・・いいですぞ・・・・マスター殿・・・・」

切嗣「・・・・・・・・・・・」

剣「・・・・・マスター殿がそうだと言うのであれば・・・・もう・・・・」

切嗣「・・・・・・・・・・・」

剣「私も・・・・・・・・・諦めましょうぞ・・・・」

切嗣「・・・・・・・・・・・あぁ・・・・・」

剣「これからは・・・・マスター殿がやりたいように・・・」

切嗣「・・・・・・・・・・・あぁ・・・・」

剣「マスター殿が思ったようにやってくだされ・・・・・・・」

切嗣「・・・・・・・・・・・あぁ」

剣「・・・・・・・・私は・・・・何もいいませぬ・・・・・それに付き従うのみですぞ・・・・・」

切嗣「・・・・・・あぁ・・・・・分かった」

剣「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

剣「(・・・・すいませぬ・・・・マスター殿・・・・)」

剣「(私は、それでも・・・・貴方をお救い致します・・・・・)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

今日は此処までです。また、明日投下します。

遅くなりました。投下していきます。

「糞野郎・・・・糞野郎・・・・糞野郎・・・・!!」

「全くあいつは本当に嫌いだ!!」

「無理難題をいつも吹っ掛けてくる!!」

「僕を何だと思っているんだ!!」

「・・・・やれやれ・・・・どうしたんだい?今日はそんなに怒って」

「昨日まではあんなに嬉しそうにしてたのに」

「・・・・君には関係ない!!!」

「・・・・関係ないって・・・・二人でやってるだろ?」

「二人でって・・・・殆ど面倒事は僕に押し付けてるじゃないか!!!」

「・・・・まぁまぁ・・・・私が此処で出ていく訳には行かないだろう・・・・」

「それは・・・・そうだけど・・・でもだからって、何で僕ばっかり彼の相手をしなきゃいけないんだ!!」

「不公平だ!!」

「中立を保ってるのが君しかいないんだよ・・・・だから・・・・もう少しだけ・・・・もう少しだけ辛抱して・・・・」

「・・・・・・・」

「エミンの治療が終わったらもう二度と彼と関わらなくていいから・・・・ね?」

「・・・・だったら・・・・それに更に条件加えさせて欲しいんだけど・・・・」

「・・・・言ってみて」

「この聖杯戦争に僕も参加させて」

「・・・・・・・・・・・・・・・・駄目だね」

「だったら僕は此処で降りる」

「・・・・言っておくけどそう易々と参加できるものでもないんだよ聖杯戦争ってのは」

「どうして?」

「・・・・聖杯戦争に参加するのにも条件が色々あるんだけど」

「まず第一にこの」

―――ガサッ

「令呪と言われるものが参加資格がある7人に浮かび上がるんだ」

「・・・・・・・・・・それがないと絶対参加は出来ないの?」

「出来ないね・・・・何せ令呪は聖杯から選ばれた人間って意味合いがあるから・・・・でなかった人が参加して」

「最後までいっても聖杯は起動する事はないからね」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・だから、すまない・・・・と言うべきか残念と言うべきか分からないけど、取り敢えず諦めた方がいい」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・その・・・・だから何か・・・・私が叶えられそうな・・・・他の条件はないかな・・・・」

「此処で君を失うのは痛いんだ・・・・」

「・・・・だったら・・・・約束してほしい」

「・・・・・何をかな?」

「・・・・・絶対、誰にもアイツ達を殺させるな」

「・・・・・・・君は・・・・・分かって・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・ふふ・・・・・・・」

「分かっているよ。絶対そんな事はさせない」

「・・・・うん・・・・いい」

「・・・・・全く・・・・素直じゃないなぁ・・・・メルトルは」

短いですが今日は此処までです。また明日投下します。

最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる~とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。

最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる~とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。

最近、思うんだけどさ。
HACHIMANとかいうタグ付ける奴うざくね?
八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる~とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。

最近、思うんだけどさ。
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八幡tueee!が嫌いとか言ってる奴、多すぎ。
「キリトの活躍奪うんじゃねえ!」
「ハチアスとかやめて!」
「上条さんの役割奪うなよ!」
「デレマスのヒロインNTRさせんな!」
これ、マジでキモいからね。
いやさ、お前らの気持ちも分かるよ?
何でも出来て、最強の八幡に嫉妬してるんだよね。お前らは葉山みたいな性格だもんね。
でも、落ち着いて考えてみろよ。
お前らが何と言おうと八幡が最強なのは誰の眼に見ても明らかんだから仕方ないじゃん。
ヒロインを奪われる~とかさ、クソみたいなキリト、上条辺りに救われるよりも八幡に救われる方が幸せに決まってるよね。
まずは誰よりも八幡が強い事実から目をそらすなよ。それは誰の目にも明らかだろ?
それを劣っている立場の奴等が「俺達の役割を奪うなよ」っていうのは成り立たないでしょ。
いやね、作品を汚すなってのは分かるよ?
例えばキリトが総武高校に転校してきてヒロインNTRしたなら、俺もキレて潰しにかかるわww
でもさ、八幡なんだから仕方ないじゃん。
もうワガママ言うのやめろよな。
八幡が主人公なら皆が救われるんだって。
キリトも上条も士道も必要ないからね?
あんなん好きな奴等はガイジだからね?
もうさ、他作品をsageするなとかいうガイジの話なんか聞くのも飽々してるんだわ。
あのね、sageしてるんじゃないの。
八幡が最強だから、周りが雑魚に見えてしまうのは仕方ない事なんだよ。
八幡が最強なのが気持ち悪いとか言うけど、実際にその世界に八幡がいれば最強なのは間違いないんだから当たり前だよね。
ゴミみたいな作品なんて八幡に蹂躙されて然るべきなんだよ。それによって俺達の目に触れる機会も増えるんだから感謝しろよ。
以上、クソアンチ共を完全論破。全員、速やかに砕け散れよ。

乙カレー

遅くなりました。投下していきます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
切嗣側 昼 

切嗣「・・・・・・・・・・・・今・・・・何と言った?」

ユール「いえですから、今から麻婆豆腐をお出しします」

切嗣「・・・・・・・・・・・正気か?」

ユール「ええ、正気です」

切嗣「・・・・・・・・・・・・・ユールは其れが・・・・どんなものか分かっているのか?」

ユール「はい、貴方のお知り合いの方から一から十までみっちりと、教えて頂きました。分かっています」

切嗣「(・・・・奴は本当に何をやっているんだ・・・・)」

切嗣「・・・・それでは、どんな物かザックリとで良いから説明をしてはくれないか?」

ユール「分かりました。ではザックリと説明いたします。」

切嗣「ああ、頼む」

ユール「・・・・それでは・・・・」

ユール「麻婆豆腐とは」

切嗣「(・・・・さぁ・・・・一体どういった説明が飛んでくるのかな・・・・)」

切嗣「(・・・・まぁ、こういった場合、頓珍漢な説明が来ることは大体予想が)」

ユール「紅洲宴歳館・泰山特製の激辛麻婆豆腐です」

切嗣「・・・・・・・・・・・・」

ユール「です」

切嗣「・・・・一言言わせて貰っても良いか」

ユール「はい。なんでしょう」

切嗣「・・・・・ユール・・・・一体何を言っているんだ?」

ユール「はい?ですから・・・ザックリと麻婆豆腐の説明をと仰られましたので・・・・」

ユール「紅洲宴歳館・泰山特製の激辛麻婆豆腐と・・・・」

切嗣「待て待て待て、確かに紅洲宴歳館・泰山特製の激辛麻婆豆腐はある。僕も好きだった」

切嗣「だが、それは麻婆豆腐の説明ではなく何処の麻婆豆腐かだろう?」

ユール「え?そうなのですか?」

切嗣「・・・・・・ん・・・・んん?」

切嗣「それに麻婆豆腐だと言う説明はどう考えてもおかしいだろう?」

ユール「はい?麻婆豆腐は紅洲宴歳館・泰山特製の激辛麻婆豆腐ではないのですか?」

切嗣「いや・・・・だからそうではなく・・・・僕が言っている麻婆豆腐の説明とは」

切嗣「どういった、材料を使い、どうやって作られるのかと言う」

切嗣「麻婆豆腐の手順に関する説明を要求しているんだ」

ユール「あぁ・・・・成る程・・・・そうだったのですね」

ユール「先にそれを言ってください」

切嗣「あ・・・・あぁ」

切嗣「(・・・・いや・・・・普通は分かる筈なんだが・・・・)」

ユール「それでしたら・・・・・まず初めに唐辛子を」

切嗣「いや・・・・もういい説明をしなくても・・・・」

切嗣「なんだか・・・・それを聞いたら全て察せてしまった・・・・・」

ユール「はぁ・・・・そうですか・・・・」

切嗣「もう、取り敢えず・・・・出してくれ・・・・」

ユール「はい」

切嗣「(・・・・まぁ・・・・だが、いくら紅洲宴歳館・泰山特製の激辛麻婆豆腐を知っていても)」

切嗣「(あの味と匂いのクオリティが聞いただけでこの時代で出せる訳があるまい)」

切嗣「(どんな物が出てくるかそんなに期待せずに待って)」

ガチャン――――

切嗣「(お・・・・来たか・・・)」

コトン―――――――

切嗣「(さて・・・・どんなものか・・・・)」

スゥ――――――――

切嗣「(!!!!!これは!!!)」

切嗣「(この匂いは!!!)」

切嗣「(馬鹿な!?そんな筈は!!)」

タッタッタ―――――

切嗣「な・・・・・!?あ・・・・・」

切嗣「・・・・この赤く染まった物は・・・・・・・・」

切嗣「(いやいや・・・・・・・・そんな筈あるわけがない!!)」

切嗣「(作り出せるわけがない!!)」

コトッ―――――――――

タッタッタ―――ー――

ドスッ――――――――

切嗣「・・・・・・ゴクリ・・・・・・・」

コトッ―――――

スッ―――――――――――ー

切嗣「・・・・・ごくん・・・・・・・・」

切嗣「!!!!!!!!」

切嗣「か・・・・・ぁ・・・・・・・・」

――――ー―コトン

切嗣「(この・・・・・・・・食べた瞬間、口の中に辛さがめい一杯広がり、汗が止まらなくなり手の震えが止まらなくなるが)」

切嗣「(だが、その中に旨みが凝縮されているこれは!!)」

切嗣「(紅洲宴歳館・泰山特製の激辛麻婆豆腐とも引けを取らない!!!)」

切嗣「(馬鹿な!!!!)」

――――――――――――ガチャン

ユール「・・・・どうでしょうか?」

切嗣「ハフ・・・・ハフ・・・・ハフ・・・・ハフ・・・・ハフ」

今日は此処までです。そろそろスレが落ちそうなので、このスレを報告して次スレを立てます。

だらだら、とやってきましたが次スレも続けて見て下さると嬉しいです。

と言う訳でまた、明日次スレで投下します。

切嗣「あぁ、今回もまた正義の味方になれなかったよ」その弐
切嗣「あぁ、今回もまた正義の味方になれなかったよ」その弐 - SSまとめ速報
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次スレ立てました。

建て乙

おつ麻婆

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