狐娘「やはりぬしの家が一番じゃな」 (137)

狐娘「ふふんっ」

青年「そりゃどうも」

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   *― おねだり ―*


狐娘「……」ススー

青年「……なんだよ」

狐娘「の、のぅ……ぬしよ。肩は凝っておらんか?凝っておるじゃろう、凝っておるなっ」ガバッ

青年「やめい」





狐娘「まぁまぁ、遠慮せずともよいぞ?」モミモミ

青年「気持ち悪い。何が狙いだ」

狐娘「……」ジー

青年「なんだよ」

狐娘「こんこん♪」

青年「……寝よ」ゴロン

狐娘「ちょっと待たんか」

青年「なに?」

狐娘「わしがこんなにも可愛くお強請りをしていると言うのに……」

青年「お前にそんなのは似合わないよ」

狐娘「むっ、それは心外じゃな」

青年「悔しかったら、オレが可愛いと漏らすくらいの事をして欲しいもんだ」

狐娘「ほーぅ。他の箇所が漏れぬ様に気をつけることじゃな」ニヤリ

青年「受けて立つ」

 
  *― おねだり その弐 ―*


青年「……」ペラッ

狐娘「……」




青年「……」ペラ…

狐娘「……」





青年「何かしろよ」

狐娘「う、うむ……。いざするとなると、妙に気恥ずかしくて、の///」モジモジ

青年 (なるほど、そう来たか)

狐娘「ぬ、ぬしよ……膝に座ってもよいか…?」

青年「お好きに」

狐娘「よっこい……せっ」トスッ





青年「……」ナデナデ

狐娘「こ、こら。あまり耳を触るでない……くすぐったいではないかっ」

青年「すまんすまん」

狐娘「……のぅ~ぬしよ」

青年「うん」

狐娘「これが……欲しいんじゃが……」スッ

青年「んー、低反発枕?」

狐娘「うむ……。寝心地がよいらしいんじゃよぉ」

青年「物によっては高いのもあるんだな……」ピラッ

狐娘「駄目かのぅ…?」

青年「ま、これくらいなら良いぞ。今度一緒に買いに行くか」

狐娘「よいのか!?」

青年「あんまり高いのは買えないけどな」

狐娘「ぬしよ~わしは信じておったぞ!」ギュッ

青年「いつもこれくらい可愛げがあればもっと良いんだがなー」


  キャッキャッ














猫娘「ぐむむ~!!」

猫娘「私もキャッキャしたい…!」


   *― 匂い ―*


猫娘「洗濯せんたく お洗濯~♪」ゴソゴソ





猫娘「ぁ……」つ【シャツ】





猫娘「……」







猫娘「すぅぅ……はぁぁぁ~~……」スンスン









猫娘「うん、今日も良い匂い!」

青年「何やってるんだ?」

猫娘「ふに"ゃぁ"っ!?」ビクッ

猫娘「な、なななんでここに!?」

青年「手を洗いに」

猫娘「そそそそそーなんだぁー……」ダラダラ

青年「ところで―――――

猫娘「あー!あーー!そういえば柔軟剤変えて匂いが気になってたんだったー!」

青年「それまだ洗濯してなくないか?」

猫娘「ぎくり」

青年「擬音を言葉で言う奴は初めて見たな……」

青年「その、なんだ。ごめん」

青年「そんなに臭かったか……」

猫娘「違う!違うよっ!」

青年「そう、か…?」

猫娘「うん!むしろこの匂い好きだよ!」

青年「それを言われたオレはどう返せば……」


   *― シャツ ―*

 
 ピンポーン


猫娘「は~いっ」ガチャ

熊娘「やっほー、遊びに来た―――ちょ!」

猫娘「どしたの?」

熊娘「『どしたの?』じゃないよ!その格好がどうしたの!?」

猫娘「…?」キョトン

熊娘「いやいやいや、Yシャツに下着だけって色んな意味でマズいでしょ!」

猫娘「あ、忘れてた」

熊娘「相手がボクで良かったね……男の人だったら襲われてるよ?ソレ」

猫娘「またまた~無い無い」アハハ

熊娘「今日青年は居ないの?」

猫娘「用事で出掛けてるよー」

熊娘「そっか」

熊娘 (くぅ……青年が居たら絶対ツッコんでくれてるのに……)

熊娘「とりあえず、上がってもいいかな?」

猫娘「おっとと、どぞどぞ~」

熊娘「はぁ……。お邪魔しま~す」


   *― シャツ その弐―*


熊娘「そういえば、猫娘がYシャツ着るなんて珍しいね」

猫娘「えへへ~これね、貰ったの!」

熊娘「貰った?誰に?」

猫娘「青年くんに!」

熊娘「盗んだんじゃなくて…?」

猫娘「ちょっとぉ、酷いなぁ」

熊娘「割とやりそうだからね」

猫娘「おぉ~鋭いっ。でもコレはちゃんと貰ったよ~」

熊娘「コレは、か。あと否定して欲しかったなー……」

猫娘「これ、YシャツはYシャツでも普通のとは一味……ううん、一匂い? 違うのです」

熊娘「どういうこと?」

猫娘「ん」ゴソゴソ

熊娘「ん~…?」スンスン

熊娘「なんだろ、既視感のある匂い」

猫娘「脱ぎたて貰った」

熊娘「変態すぎない?」

猫娘「良い匂いだよね」

熊娘「全く返答になってないんだけど」

猫娘「青年くんに包まれてる気がする」

熊娘「それは気のせいじゃないと思うよ、なんせ脱ぎたてなんだから」

猫娘「脱ぎたてって言葉、ちょっとえっちぃよね」

熊娘「ボクは最近、猫娘について行けないよ」

猫娘「私の恋は特急なの」

熊娘「ボクを巻き込んで脱線事故起こしてるからね?」

猫娘「事故を装って青年くんを襲う…?」

猫娘「熊娘ちゃん、なかなかの策士ね」

熊娘「策は策でも猫娘は常識という柵を大きく飛び越えそうなのをもう少し自覚しよう」

猫娘「にゃふふっ。恋は障害があった方が燃えるのよ!」

熊娘「障害があろうと蹴散らして行くよね」

猫娘「どんな手を使ってもね!」

熊娘「君の髪のようにその手が黒く染まらないことを祈るよ……」

猫娘「熊娘ちゃん、ポエマー?」

熊娘「ポエムは書くより食べる方が好きだよ」

猫娘「あのお菓子ね」

熊娘「そうそう。なんか癖になるよね~」

猫娘「買いに行く?」

熊娘「……行こうか」

猫娘「じゃ、早速―――

熊娘「その前に着替えて!」


   *― えすぱー ―*


青年「ごちそうさま」

狐娘「んむんむ。ごちそう様じゃ~」

羊娘「お粗末さまでした~」

青年「助かったよ。危うくウチの夕食が前みたく簡素なものにならなくて」

羊娘「今日は猫娘ちゃんに頼まれてたんですよ~」

羊娘「お口に合って良かったですっ」

青年「ふぅ……」

羊娘「少し砂糖入れたコーヒーでいい?」

青年「おい待て、何で考えてることがわかったんだ」

羊娘「なんとな~く、かなー?」

青年「珈琲をしまってる場所は……」

羊娘「戸棚の下の段ですよね」

青年「狐娘、エスパーが居るぞ」

羊娘「たまたま猫娘ちゃんに聞いてただけですよぅ」

狐娘「……」ジー

羊娘「クッキー持ってきたんだけど食べる?」

狐娘「ぬしよ……本物じゃわ!」

青年「ちなみに考えてた事は?」

狐娘「『菓子が食いたい』」

青年「あぁ、それならオレだってわかる」

狐娘「えすぱーが二人もおるとはのぅ」

狐娘「これで食っていけんじゃろか」

羊娘「狐娘ちゃんは顔に出やすいからね~」フフ

青年「……」ジー

羊娘「……///」ポッ

羊娘「ここだと……恥ずかしいですよぅ……///」

青年「何が伝わったのか非常に気になる」

羊娘「私のこと食べたいって///」

青年「全く伝わって無ぇ!」

狐娘「ぬしはメスとあれば直ぐに手を出すの癖を何とかせんか……」ハァ


   *― 捨て犬 ―*


蛇娘「ん」ズイッ

青年「おー。どうしたんだ、この可愛い子は」ナデナデ

 「~♪」フリフリ

蛇娘「拾った」

青年「ん?」

蛇娘「拾った」

青年「この子を?」

蛇娘「ええ」コク

青年「そうか」




蛇娘「じゃ、そういうことで」ススッ

青年「まぁまぁ、茶でも飲んで行ってくれよ?蛇神様」ガシッ

蛇娘「せっかくのお誘い、残念だけれど断らせて貰うわ」ググッ

青年「おいおい~、信仰してる人に寂しいこと言うなよ~」

蛇娘「信者を取った覚えは無いわ」

青年「ならこの子をせめて引き取ってくれよ?」

蛇娘「私を引き止めたいならその子を頼むわよ」

青年「この子何なの?親戚の娘じゃなくて?」

蛇娘「ダンボールに居たわ」

青年「捨て犬…?」

蛇娘「じゃないの?」

青年「オレに聞くなよ……」




青年「キミ、家は?」

 「……」ウーン

青年「言葉通じないのかな」

 「通じてるよ、猿」

青年「こいつを早く捨ててきなさい」

蛇娘「待って可哀想よ」

青年「初対面でオレのこと猿って言う奴に情なんてかけられるか」

 「猿じゃないの…?」

青年「むしろ猿に違和感無いの…?」

 「この人があなたのこと、猿って……」ユビサシ

青年「……」チラ

蛇娘「じゃ、よろしく頼むわね」ススッ

青年「まぁ待てよ蛇神様。もう少し拝ませてくれても良いだろ?」ガシッ

蛇娘「私を拝んでもガムくらいしか出ないわよ」ググッ


   *― 自己紹介 ―*


青年「では、自己紹介をどうぞ」

 「犬娘で~す、よろしくたのもー」

蛇娘「何故あんな所に居たのかしら?」

犬娘「色々あって野垂れてました~」

蛇娘「もはや事故紹介ね……」

犬娘「…………」ジー

蛇娘「な、なによ」






犬娘「……じゅる」

蛇娘「ひっ……」ササッ

蛇娘「め、目が怖すぎるわ……」ギュゥッ

青年「ちょ、腕痛い……」

青年「お腹空いてるとかかな。ちょっと待ってて」

青年「えーと、冷蔵庫に何か……」ゴソゴソ

犬娘「……」トテトテ

青年「ん?座って待って―――痛ぇ!!」

犬娘「あむ……がぁむ」ガブガブ

青年「オレの足は食いもんじゃないって!」

蛇娘「あぁ恐ろしい……」ガクブル


   *― 犬娘 ―*


犬娘「おいしい!おいしいよこれ!」モグモグ

青年「魚肉ソーセージだけどな」

犬娘「へ~……」チラ

蛇娘「っ!」ササッ






犬娘「……よく見たら、美味しそうかも」ボソ

蛇娘「身の危険を感じるわ……」グス

青年「で、どうするんだ?」

犬娘「んー?」

青年「腹は膨れたんだし、好きな所に行っていいぞ」

犬娘「ここに―――

青年「ダメ」

犬娘「まだ何も言ってない……」

青年「どうせ住ませろとか言い出すんだろ」

犬娘「わ~よくわかったね~!」

青年「何で関わる奴らはことごとくオレの家に住みたがるんだ…?」

蛇娘「不思議と惹かれるのかしら」

青年「初対面で猿って言ったり、人様の足に噛み付いてくるコイツにオレはドン引きしてるよ」

青年「蛇娘の家で飼えば?」

蛇娘「嫌よ危険だわ。主に私の命が」

青年「という訳だ。外で好きなように生きてくれ」

犬娘「はぁ~い」スタスタ


 ガラララッ


青年「おい、そっちは庭―――

蛇娘「貴方が‘‘外で’’なんて曖昧に言うから庭に居座っちゃったじゃないの」

青年「室外犬だな」

蛇娘「変な噂が流れても責任取らないわよ」

青年「というと?」

蛇娘「あの子、傍から見れば殆ど普通の女の子と変わらないわ」

蛇娘「女の子をずっと外に出してる貴方は、ご近所からどう思われるんでしょうね」

青年「犬小屋作るか」

蛇娘「貴方……馬鹿なの?」

青年「犬娘ー!この横のを食べて良いぞー!」

犬娘「わ~いっ」タタッ

蛇娘「私が悪かったわ。やめて頂戴……」

青年「というか、どこが美味しそうに見えるんだろうな」

蛇娘「知らないわよ……」

犬娘「さっきはお腹減ってたから……ごめんね」

青年「犬娘、頼むから庭から出ていってくれないか」

犬娘「じゃあ中?」

青年「ここから離れるという選択肢は無いのか」

犬娘「番犬として置いてください」ペコリ

青年「本音は」

犬娘「ここに居ると食べ物に困りそうにないから!」

青年「食費が……」

蛇娘「なら、貴方がここで預かってくれるなら、私がこの子の分の食費を渡すわ」

青年「良いのか…?」

蛇娘「まぁ、戻してくるのもアレだし……」

蛇娘「元はと言えば、私が関わったからこうなってる訳だしね」

犬娘「じゃぁ……失礼しま~す」スンスン

青年「な、なになに!?何でオレは抱きつかれてるの!?」

犬娘「ん~……次はこっち」スンスン

蛇娘「ひゃっ」ビクッ

犬娘「匂いは覚えておかなきゃ、ですからね~」

犬娘「お世話になります」ペコリ

青年「う、うん。よろしく」

蛇娘 (何とか命の危機は免れたわね……)ホッ

今日はここで終わります

山無し落ち無しゆるゆる続けます
一応適当に酉つけときます

>>12
ポエム=母恵夢?


    *― 挨拶 ―*


犬娘「ということで、よろしくお願いします~」ペコ

狐娘「ふむ、承知」

猫娘「何が『ということ』なのかわからないんだけど!?」

青年「すまん……」

猫娘「知らないもの拾っちゃダメでしょ!?」

青年「しょ、食費は蛇娘が……」

猫娘「そういう問題じゃない!」

猫娘 (こんな……)







猫娘 (こんな可愛い子が家に住むなんて……)

猫娘 (ますますライバルが増えるじゃん!!)

猫娘「私は反対だからね!」

狐娘「腹が減った」

猫娘「これ食べて静かにしてて!!」ズイッ

狐娘「んむ……」モグモグ

青年 (油揚げ単品かよ……)

猫娘「せめて……せめて男の子にしてよ…!」

猫娘「なんで女の子なのぉぉ………!」ガク

青年「そんなことオレに言われても……」

猫娘「むぅ……ロリコン?」

青年「ちがう」

猫娘「ロリータコンプレックス?」

青年「略とか関係ないから!」

猫娘「だってぇ」

犬娘「あのぉ……」

猫娘「なに!」










犬娘「お二人は恋人どうしですか?」

猫娘「ふえ?」キョトン

犬娘「間違ってたらごめんなさい。随分仲が良さそうに見えたもので……」

猫娘「犬娘ちゃん……今日からよろしくねっ」b グッ




   *― 恋仲 ―*


猫娘「やーんっ 恋人同士だってっ///」

青年「一応訂正しておくが、違うからな」

犬娘「そうなのですね」

犬娘「では、そちらの方があるじのお相手ですか?」

猫娘「ちょっと待って」

犬娘「…?」

猫娘「あるじってなに」

犬娘「あるじはあるじですが……」

青年「正直もう慣れた」

青年「狐娘だって『ぬし』って呼ぶし、蛇娘に至っては『猿』だぞ?」

猫娘「ご主人様……」

青年「張り合わなくていい」

猫娘「そんなキャラ付けズルい!」

狐娘「そろそろ昼飯を―――

猫娘「これ食べてて!」ズイッ

狐娘「う…む……」シュン

青年 (流石に冷凍うどんは酷いな……)


   *― 芸 ―*


青年「猫娘、こいつはなんと芸が出来るんだぜ」

猫娘「芸…?」

青年「お手」

犬娘「わんっ」スッ

青年「おすわり」

犬娘「わんっ」ペタ

青年「な?」

猫娘「いやそれ出来ない方がおかしいでしょ!」

青年「ほら、ご褒美だ」スッ

犬娘「ありがとう~」モグモグ

猫娘「うぐぅ……」

猫娘 (私も頭撫でられながら食べさせて貰いたいのに…!)




猫娘「ここってペットショップか動物園かな?」

猫娘「私が言うのもなんだけど」

青年「それソックリそのまま返してやるよ」


   *― 心配 ―*


猫娘「じゃあこれとこれ、後あれをカゴに入れてきてくれる?」ユビサシ

猫娘「その間に私は洗い物してるから」

犬娘「はぁ~いっ」タッ


*


猫娘「ここを押してスイッチを入れるの」

犬娘「ふんふん」コクコク

猫娘「こうやって、物を置いてない床をっと……」スイー

犬娘「わ~綺麗になった」

猫娘「掃除機はこんな感じで使うの。終わったらここを押して、元の場所に」

犬娘「りょ~かい!」

猫娘「私は洗濯物を干してるから、何かあったら言ってね」

犬娘「は~いっ」


*


 バサッ バサッ…


猫娘 (物覚えは良い……というか、狐娘ちゃんより頼りになる)

猫娘 (他の事してても家事が一気に終わるのは楽だなぁ)ゴソゴソ

猫娘 (このまま全部覚えて―――







猫娘 (全部覚えたら、どうなるんだろう…?)ピタッ

猫娘 (私がここに居られるのって、家事が出来るから、だよね……)

猫娘 (もし―――






猫娘 (もし、犬娘ちゃんが何でもこなせるようになったら……)














猫娘 (私って、いらない子になっちゃうのかな……)


   *― すれ違い ―*


猫娘「ふぅ~あとは買い物に行って……」

猫娘「今日の夕飯は何に―――ん?」


*


狐娘「犬娘は覚えがよいのぅ」

青年「どこかの狐様とは大違いだな」

狐娘「はて、そ奴はどこの誰じゃろうか」

青年「オレの横でコタツに突っ伏しつつ、みかんを貪り食ってる奴だよ」

狐娘「もう少しこのみかんのように、わしに甘くなって欲しいもんじゃな~」モグモグ

青年「お前には酸っぱい程度が丁度良いんだよ」

狐娘「それにしても、これだけ犬娘が働けば―――





狐娘「猫娘は必要無いかもしれんのぅ?」

青年「そうだなぁ」

青年「これからは―――――


 バタンッッ


青年「―――家事を三人で分担して……」

狐娘「む?」

青年「どうしたんだろ」

狐娘「……ぬしよ、様子を見てこい」

青年「あぁ」


*


青年「あれ……居ないぞ」キョロキョロ

青年「犬娘、猫娘はどこに居るんだ?」

犬娘「さっきまで洗濯物を干してましたよ~」

青年「洗濯物……」チラ

青年「外には居ないな」



*


*


狐娘「どうじゃ?」

青年「家の中には居ない。買い物にでも行ったのか?」

狐娘「……」






狐娘「ぬしよ。猫娘が赴きそうな場に心当たりはあるか?」

青年「そうだなぁ……。一箇所だけなら」

狐娘「なら、すまんが其処へ行ってくれんかの」

青年「そのうち帰ってくるんじゃないか?」

狐娘「来ないから頼んでおるんじゃよ」

青年「……よくわからんが、わかった」スタスタ


 パタン…






狐娘「……丁度間が悪い時に聞かれたか」

狐娘「猫娘は青年に、どこかしら負い目を感じていたみたいじゃしのぅ……」

狐娘「少し迂闊じゃったな……。あの言葉だけを聞けば勘違いもするかの……」

狐娘「いや、そう聞かれることを考えなかったわしの責任でもあるか……」

狐娘「わしも、青年も、そんなこと微塵も思っておらんと言うのに」

 
   *― 擦れ違い ―*


猫娘 (っ……)タッタッ


 スタ…スタ……


猫娘 (あはは……)


猫娘 (やっぱり、私もういらない子なんだ……)ポロ


猫娘 (ぁっ……部屋着のまま出てきちゃった……)


猫娘 (青年くんのシャツ……)ギュゥ


猫娘 (…………)



猫娘 (……これから、どうしようかな……)









青年「こんな所で日向ぼっこか?」

猫娘「青年…くん……?」ゴシゴシ

青年「急に居なくなるもんだから心配したぞ」

猫娘「心配……。ここに居るってよくわかったね……」

青年「この公園が好きって言ってたからな」

猫娘「覚えてくれてたんだ」

青年「思い出を忘れる程ボケては無いよ」



猫娘「……私、そろそろここから離れようかなって」

青年「そりゃまた唐突だな」

猫娘「うん。……今までありがとね」

青年「何処に住むんだ?結構遠くに行くのか?」

猫娘「わかんない。適当だよ」

青年「……そっか」

猫娘「うん」







青年「オレは引き止めないぞ」

青年「猫娘がどこかへ行きたいって思ってるなら、喜んで送り出す」

青年「猫娘の人生は猫娘のものだ」

猫娘「うん……」

青年「だが……もし帰ってきたくなったらいつでも帰って来ていいぞ」

青年「オレの家に猫娘の居場所はちゃんとあるからな」

猫娘「…私……無いんでしょ……」

青年「無い…?」




猫娘「もう…私、必要無い……んでしょ…?」

猫娘「私は、いらない子…だから……」グス

青年「……」


青年「……自分で『いらない子』だと思ってるならそうなのかもしれない」

猫娘「……だよ、ね……」

青年「でも、この世には必要無い奴なんて居ないと思うぞ」

青年「みんな何かしら、誰かにとって必要な存在だ。人間だけじゃない、それは物にだって言える」

青年「少なくともオレは、猫娘のこと必要だけどな」

猫娘「ぇ……」

青年「一人は寂しいから。お前は寂しくないのか?」

猫娘「……寂しい、よ」

青年「なら、それだけで良いんじゃないか」

青年「寂しいから一緒に居る。それは必要としてるってことになる……と思う」

青年「まぁ必要云々な言い方は、物みたいな感じであんまり好きじゃないけど」

猫娘「居ても、いいの…?」

青年「いいよ」

猫娘「私……いらない子じゃないの…?」

青年「うん」

猫娘「ぐす……  あり、がとう……」

青年「帰ろうか、オレ達の家に」スッ

猫娘「うん……」ギュゥ

今日はここで終わります

>>26
合ってます
まさか分かる方が居るとは…


   *― 相談 ―*


青年「で、何とか誤解が解けたんだけど……」

青年「その一件以来、オレの衣類が何枚も猫娘に吸い取られていくんだ」

青年「そりゃ遠慮するなとは言ったオレもオレだけどもさ」

青年「『お金は払うから!』とか言われるんだぜ?流石にオレが着た物を買うとか申し訳なくて……」

青年「どう思う?くーちゃん」

熊娘「バイト中暇だからってボクに話しかけてこないでよ……もうくーちゃんは諦めるけどさ」

青年「そんな冷たいこと言うなよー。冷たいのはお冷だけで十分だ」

熊娘「はいはい」



青年「……えい」ギュ

熊娘「ん"ひゃっ!?」ビクッ

青年「出てたぞ」

熊娘「急に尻尾触るのやめてよっ///」

熊娘「というか口で言ってくれたら伝わるからね?」

青年「オレが何で毎回触ると思う?」 

熊娘「知ってたら聞かないってば」

青年「理由は単純、オレの目の前に尻尾があるからだ」

熊娘「山登りと一緒にしないでよ~」

青年「山と違う所は、可愛い反応をしてくれるかどうかだな」

熊娘「う、うるさいな///」


   *― 走談 ―*


青年「そういや最近、犬を飼い始めたんだ」

熊娘「へー、猫派って聞いたけど犬も好きなの?」

青年「動物は基本好きだよ。でもこの犬がなぁ……」

熊娘「あんまり言う事聞かない感じ?」

青年「聞くよ、ものすごーく」

熊娘「わ~それは凄いね、何か芸が出来たり?」

青年「するね」

熊娘「その犬、今度見させてよ」

青年「呼んだら来るよ」

熊娘「え?呼ぶ…??」

青年「……」ゴソゴソ



青年「『もしもし、狐娘。ちょっと犬娘にオレが来て欲しいって言ってると伝えてくれ』」

熊娘「ちょ、なになに!?指示したら来るくらい賢いの!?」

青年「足早いし五分くらいで来るかも」

熊娘「どんな犬なのか色んな意味で気になる」


*

*


熊娘「五分ちょっと経ったね」

青年「そろそろかな」


 バンッ


犬娘「匂いはここから……あっ!」キョロキョロ

犬娘「あるじ~ お呼びでしょうかー!」

熊娘「あ~、うん。これは……」

青年「悪い、用は無い」

犬娘「ずこー!」ズルッ

青年「代わりに、ここにある食べ物何でも一つ奢るから勘弁な」

犬娘「ほんと!?喉乾いたから飲み物が欲しー!」

青年「オススメはメロンソーダだ」

犬娘「じゃあそれ!」

青年「少し待っててくれな」スタスタ

犬娘「は~いっ」



熊娘「……」

犬娘「……」









犬娘「……あのぅ」

熊娘「なにかな」

犬娘「あなたは……あるじの愛人さんでしょうか?」

熊娘「変化球どころかデッドボールが飛んで来て動揺を隠しきれないや」

犬娘「やっぱり愛人さんなのですか!?」

犬娘「それとも……彼女さんですか!?」

熊娘「君グイグイ来るね」

熊娘「ねぇ、君は青年の家に住んでるの?」

犬娘「はいっ お世話になってます!」

熊娘 (人外のバーゲンセールだなぁ)

熊娘「愛人って言葉、誰から教えて貰った?」

犬娘「猫娘さんと言う方ですっ」

熊娘「案の定……」

熊娘「あのね、ボクは愛人でも無ければ彼女でも無いよ」

犬娘「下僕?」

熊娘「ぶっ飛び過ぎでしょ!二百度くらい回っちゃってるよ!」

熊娘「その言葉は」

犬娘「猫娘さんから」

熊娘「いい? 猫娘からそういう事は教わらなくて良いんだよ」

犬娘「でもペットには必要な知識、と猫娘さんが」

熊娘「その『ペット』って言葉、絶対違う意味だよね……」

青年「お待たせ、一番大きいサイズだ」スッ

犬娘「ありがとー!」

青年「カップは持ち帰り用のだから、それ持って帰って良いぞ」

犬娘「は~いっ またね~お姉さん!」


 カランコロンッ…


熊娘「……」



熊娘「猫娘にどういう躾をしてるのさ」

青年「オレは放任主義なんだ」

熊娘「あの娘、純粋そうだから猫娘色に染まらない様に気をつけてね」

青年「そうならない様にお願いしますぜ」

熊娘「ボクは猫娘だけで手一杯だよ……」


   *― 呑み会 ―*


青年「今日の夕飯はオレの分いらないから」

猫娘「どしたの?」

青年「ちょっと外食を」

猫娘「一人で?それとも誰かと?女の人?どこで食べるの?」

青年「女の人と居酒屋」

猫娘「う……ぐぅ……」

青年「連れて行かんぞ」

猫娘「わかってる、よぅ……迷惑かけられないし……」シュン

青年「じゃ、行ってくる」

猫娘「今から!?まだご飯時じゃ無いよ…?」

青年「早く始めないと長いんだ……」


*

*


猫娘「あっ、歩いた。はやくはやく」ササッ

熊娘「なんでボクを呼んだのさ……」コソコソ

猫娘「一人じゃ変な人に見えるから」

熊娘「二人でも十分怪しいよ……」

猫娘「あの店に入ったよ…!」ユビサシ

熊娘「この変装もどうかと思うけどなぁ」


 ガラララッ…


「いらっしゃいませー」

猫娘「えーと……あそこ!あそこの席空いてますか?」ビシッ

「あ、空いてますが……」

猫娘「じゃあお願いします!」スタスタ

熊娘「すみませんホントに……」ペコ

「い、いえ……」


*


「それでねぇ、もう何度も何度も誘ってるくるのよぉ~」

「こっちはアンタと飲みに行く程暇じゃ無いっつーの!」バンッ

「ジロジロと体を―――って青年ちゃん、聞いてる…?」

青年「ん……聞いてますよ」モグモグ

「の割には、さっきからすんごーく無視されて食べてばかりな気がするんですけどぉ~……」

青年「店長さんと飲む時は、一杯食べないと元取れないので」

店長「もぅ~それ、暗に私が面倒くさいってことなのぅ…?」

青年「面倒臭いです」

店長「そーいうところは素直じゃなくていいのっ」

青年「気を遣わなくていいって言ったじゃないすか」

店長「傷心中の乙女にくらい気を遣ってよぉ~」ズイ

青年「近い」ベシッ

店長「いいもんっ 今日は飲みまくってやるんらからね!」ゴクゴク


*


猫娘「あれは……」

熊娘「店長さんじゃん」

猫娘「くぅぅ……やっぱりスタイルは良いわね……」ジー

熊娘「店長さん、あんな風に人に絡むんだなぁ」

猫娘「二人でご飯だなんて……居酒屋デート!?」

熊娘「多分違うと思う」

猫娘「あむっ……あむ!くぅ…!」ガツガツ

熊娘「少し落ち着きなよ……まだ付き合ってると決まった訳じゃ無いはずさ」

猫娘「あ、食べないなら貰うね」ススッ

熊娘「ダメ」ガシッ


*


店長「ねぇねぇ~」

青年「嫌です」

店長「ま~ら何も言ってないのにぃ」

青年「どうせ可愛い子紹介してくれ、でしょ?」

店長「おみごとっ! えすぱーだよきみぃ!」

青年「可愛いのなら、既に熊娘が居るじゃないですか」

店長「熊娘ちゃんが休みの時、誰がシフト入ってる?」

青年「もちろんオレですね」

店長「わたしは!可愛い娘と!おしごとがしたいのっ!」バンバン

店長「な~にが悲しくて男と仕事しなくひゃならないのよぉ!」

青年「じゃ、オレ辞めますね」

店長「ごめんっ ごめんなしゃい!私が悪ぅございましたぁぁ……」エグエグ

青年「人手が足らないって泣きついて来たのは店長さんでしたよね?」

店長「……はい」

青年「それで。さっき言ってた客はどの時間帯に来るんですか」

店長「っ……いいの…?」パァッ

青年「良くなければ聞きませんよ」

店長「えっとね……青年ちゃんが居ない午前中が多いかな~って……」

店長「でも、でもね…? 青年ちゃんに迷惑かけるのは、あれだから……そのぉ……」モジモジ

青年「次から少しの期間、午前中に出ますよ」

青年「熊娘には事情を話せば変わってくれるかと思いますので」

店長「うん……」

店長「ありがとね、青年ちゃん……」シュン

青年「あの約束、ちゃんと守ってます?」

店長「う、うん!青年ちゃんと一緒じゃない時以外は外で飲んで無いよっ」

青年「なら良いです。冗談抜きで人前で酒は飲まない方が身の為ですよ……」

店長「って言われてもぉ……覚えて無いんだもんっ♪」

青年「『無いんだもんっ♪』って、だから言ってるんだよ!」

青年「はぁぁぁ……。まぁ、今日はオレが一緒なので好きなだけ飲んでいいですよ……」

店長「いえーいっ 焼酎おかわり!」


*


熊娘「うーん、これは知らないフリをするの大変だ」

猫娘「青年くんはやっぱり優しいにゃぁ……」

熊娘「そうだね―――――ん?通知が……」チラ

熊娘「げっ。青年からだ」

猫娘「私も来てる」

熊娘「『夜は危ないし、送るからそこに居ろよ』、か」

熊娘「バレてるぅ……」

猫娘「ぁぁっ…!」ワナワナ

熊娘「どしたの」

猫娘「こ、これ……」スッ

熊娘「んー?」チラ

熊娘「『やっぱりついてきたか。後でお仕置きだな』」

熊娘「青年は勘が良いからなぁ、そりゃバレるよ」

熊娘「『やっぱり』って言ってる辺り、予想してたんだ……」

猫娘「ね、ねえ…!」

熊娘「んー」

猫娘「お仕置きって……」ドキドキ

熊娘「お仕置きねぇ。まぁ青年のことだし、そんなに酷いことは―――――

 





猫娘「お仕置きって……どんなことされるのかな!?」ハァハァ

熊娘「ダメだこの駄猫…早くなんとかしないと…」

今日はここで終わります

魔王『いっちょ世界征服してくるわ!』

魔王『どーん!』


>視界が揺れる程の轟音と共に、目の前の国が消し飛ぶ


魔王『よしよし。次は勇者が旅立ったらしい村の周辺を消し飛ばすか』

魔王『こりゃもう世界征服に王手かけたようなもんだな』

魔王『あっ、もう王はさっき詰んじゃったか!ハハハッ』






魔王『みたいな夢を見たんだ、側近』

側近『くだらないこと言ってないで、東の畑の手入れをしてきてください』

側近『人族との友好関係を良好にする為には、人族の食材がどの様な物であるのか知っておかなければなりませんよ』


>今日もまた、魔王の農奴生活が幕を開ける……


青年「なんだ……このゲームは……?」


  *― 夢か現か ―*


狐娘『ぬしよ~起きんかっ』ユサユサ

青年『今日は休みだっつの……』

青年『あぁ~……さぶ……』モゾモゾ




狐娘『……』ゴソゴソ

青年『ん……?』

狐娘『くふふっ、こうすれば温かいじゃろ…?』ギュゥッ

青年『確かにこれはもふもふだ』

狐娘『ほれ、もっと…こっちに……』グイッ


狐娘『ん……ぬしは温かいのぅ』

狐娘『こうし…てっ。足を絡めればもっと温いぞっ///』ギュ

青年『そう……だ…な……』












青年「はっ…!」パチッ

青年「いかんいかん、こんな夢を見てしまうなんて……」

青年「……はぁ、虚しい。二度寝するか……」モゾモゾ


 バンッ


狐娘「ぬしよー!朝じゃぞ~っ」

青年 (ノックくらいしろよ……)

狐娘「ま~だ寝ておるわ。だらしない顔しおって……」





狐娘「……ふふっ…。つんつん」ツン

狐娘「寝ておる顔は好きなんじゃがなぁ~……」

狐娘「はよぅ起きんと、わしが全部朝飯を食うからの~」スタスタ


 パタン…


青年「……」







青年「どっちも、悪くは無いな……」


   *― 無垢 ―*


犬娘「あるじあるじ~!」タタタッ

青年「どうした」

犬娘「子供ってどうやって出来るのですか?」

青年「じゃ、教えてやるよ」スッ

蛇娘「待ちなさい」ゴスッ

青年「本の角はやめてくれ……」

蛇娘「貴方、なにさらっと変態行為に及ぼうとしてるわけ?」

青年「質問されたらちゃんと返答する。教育として間違ってないだろ?」

蛇娘「間違ってるわ。今はコウノトリとか言って濁しておけば良いのよ」

青年「そうして事実を知らぬまま成長し、後から恥をかくことになるぞ」

蛇娘「『今は』って言ったでしょうが。真実を知るのは成長した時で良いの」

青年「ちぇっー」

犬娘「え~っと……」

蛇娘「犬娘。子供はコウノトリって言う鳥さんが運んでくるのよ」

犬娘「コウノトリ…?」

蛇娘「そうよ」

犬娘「うーん?? ……では、コウノトリさんの子供はどうやってできるんでしょ~か?」

蛇娘「へ…?」

犬娘「コウノトリさんも子供はいますよね? でもコウノトリさんが自分の子供を運ぶのはおかしいかなーって」

蛇娘 (痛い所突いてくるわね……)

青年「……」

蛇娘「こ、コウノトリさんは子供が出来ないのよ…!」

犬娘「そうなのですか…?でも、それだとコウノトリさんは減る一方な気がするのですが……」

犬娘「コウノトリさんはどうやって増えているのでしょう?」

蛇娘「コウノトリさんは死なないわ」

犬娘「えぇ!?」

蛇娘「アイツらは不死の存在。だから心配無用よ」

犬娘「はえ~……しゅごいや」

蛇娘「じゃあ私は、ちょっちょちょちょっと……猫娘のへへ部屋に行ってくるわね……」スッ

青年 (動揺しすぎだろ)

犬娘「コウノトリさんは死なないのですね~」

青年「……犬娘。子供って男と女、オスとメスが一人ずつ居れば作れるんだぜ」

犬娘「え…?でもコウノトリさんは…?」

青年「勿論コウノトリさんも運んできてくれる」

青年「でもな、コウノトリさんも子供が欲しい人全員にあげることは出来ないのさ」

青年「それに困った人達は考えた。だったら自分達で作ってしまおう、とな」

犬娘「なる、ほど……」







青年「……」グイッ

犬娘「ひゃっ」

 ドサッ


>犬娘の腕を少し強引に引き、カーペットが敷かれた床に仰向けに押し倒した


犬娘「あの……あるじ…?」


>急に押し倒され、これから何をされるのか、と少し不安な顔で犬娘がこちらを見つめる


青年「丁度良い、お前も女の子だからな。知っておいて損は無いぞ」

犬娘「どういう―――


>『こと』と言いかける寸前、犬娘の頭に手を伸ばす


犬娘「ん……」


>肩の位置で綺麗に切り揃えられ、明るいブラウンの色をした髪を優しく撫でる

>時折、気持ちが良いのか耳がぴくぴくっと反応を示す


犬娘「ある…じ……」


>雰囲気がそうさせるのか、犬娘は身体をもじもじとさせ、頬が桜色に染まっていく


青年「大丈夫。全部任せて良いぞ」

犬娘「うん……」


>左手で頭を撫で、右手で犬娘の肩に触れた


>視線を少しばかり下へ向けると
 花柄の刺繍が丁寧にしてある白いブラウス越しに、まだ未発育であろう小さな膨らんだ双丘が視界に入る


青年「怖くないよ……」


>そう何度も言い、優しく頭を撫でる


犬娘「あるじ……」


>緊張が少し解れたのか、何かを期待する様に、こちらの身体に手を回し

>犬娘が耳元で小さく呟いた






犬娘「続き……しましょぅ…?」


>とろん、とした目でこちらの見つめ、桃色の唇から漏れる甘い息が少し荒くなる


青年「犬娘……」


>ブラウスのボタンに手をかけ


>一つ、二つ……ボタンをゆっくりと一つずつ外す度に、ぴくっと犬娘が可愛く反応する


>そして、最後のボタンを外し、ブラウスを――――











 カシャッ


青年「……ん?『カシャッ』…?」チラ

蛇娘「1、1、0っと……」

青年「オレが悪かった!!」ドゲザ

蛇娘「当たり前でしょ。悪くない訳が無いわ」

青年「蛇神様……どうかご慈悲を……」

蛇娘「生憎、変態にかける慈悲なんて持ち合わせていないの」

青年「ほんとに……その電話だけはやめて……」

犬娘「え、えっと……ごめんなさいっ///」タタッ

青年「待って犬娘…!」

蛇娘「で?貴方は何をしようとしてたのかしら?」

青年「じ、実技で子供の作り方を……」

蛇娘「はあ?」

青年「あの……すみません」

蛇娘「……貴方は変態だけれど、一応私の友人でも無くは無いわ」

蛇娘「だから、友人として一度だけ見逃してあげる」

青年「ありがたや……」ドゲザ

蛇娘「次は無いわよ?」

青年「はい……」

今日は終わります

若干のネタ切れ感…


   *― 一言 ―*


狐娘「……」ススー

青年「おいこら、オレのおかずを取るな」ガシ

狐娘「わしを夜のオカズにしておる癖に……///」

青年「余計な誤解を招くことを―――

猫娘「夜のオカズってどういうこと!?」バンッ

青年「ホラみろ」

狐娘「猫娘よ。ぬしはな、夜な夜なわしをオカズに―――ぐむっ」

青年「してねぇよ」ギュ

猫娘「オカズなら私を……何だったらオカズじゃなくても……」

青年「しないっつーの」

犬娘「……」モグモグ




犬娘「なんだか……」







犬娘「やっぱり、あるじと猫娘さんは恋人みたいですね」

猫娘「も、もうっ だから褒めても何も出ないよ~///」

猫娘「あっ。私のおかずあげるっ」ススッ

犬娘「でもあるじと狐娘さんは夫婦みたい」

猫娘「犬娘ちゃん夕飯抜きね」

犬娘「ええ!?」


   *― ヤキモチ ―*


犬娘「あるじあるじ~っ」タタタッ

青年「はいはい、髪な」

犬娘「……」ジー

青年「……わかったよ、膝に乗れ」

犬娘「ありがと~あるじっ」トスッ

青年「毎度お前も飽きないなー……」

犬娘「えへへ~ 気持ち良いんだもん」

青年「髪を梳くどこに気持ち良さがあるんだよ」

犬娘「ん~……頭?」

青年「……はぁ。じっとしとけ」スーッ



犬娘「ねーねー、尻尾も~」

青年「はいはい……」ススッ


*

青年「こんなもんでいいか?」

犬娘「あるじありがとっ!」

青年「うん」

犬娘「~♪」






青年「もう降りてくれないか…?」

犬娘「え~」

犬娘「わたしにあんなこと……したのに…?///」

青年「あれは事故だ」

犬娘「じゃぁ……えいっ」ガバッ

青年「何が『じゃあ』なんだ」

犬娘「この前の続き……する?」

青年「したら殺される、主にオレが」

犬娘「ならわたしとするのは、嫌じゃないんだ」

青年「どうしたお前、どこでそんな知識を……」

犬娘「わたしだって おんなのこだよ…?」

青年「……するにしても、もう少しお互いのこと知ってからな」

青年「相手が怖がってるのに気づけない程、オレは鈍感じゃない」

犬娘「っ……」ピクッ

青年「猫娘もだが、オレに尽くそうとし過ぎだよ」

青年「もっと楽に生きても良いんだぞ」

犬娘「あるじ……」

青年「ほら、湯冷めする前に寝とけ」

犬娘「うん……おやすみ、あるじ」

青年「おやすみ」












青年「……」チラ

猫娘「……///」モジモジ





青年「お前は自分で梳け」

猫娘「そんにゃ……」ガク


   *― 取り引き ―*


犬娘「あるじ~散歩行こ」グイッ

青年「狐娘は?」

犬娘「用事あるって……」

青年「じゃあ猫娘」

犬娘「なんか怒ってた」

青年「よし、昼寝してろ」

犬娘「散歩行きたい~」

青年「一人で……は、危ないな」

青年「えぇぇ……散歩行きたいのか?」

犬娘「うん!」

青年「…………」


 ザアァァァァ……


青年「この土砂降りの雨の中?」

犬娘「うんっ!」

青年「マジで勘弁してくれませんか」

犬娘「じゃあ代わりに、一つだけ何でも言うこと聞いてっ」

青年「ん?何でも?―――ってオレかよ」

犬娘「だめ…?」

青年「何でもじゃなく、出来る範囲でなら良いよ」

犬娘「じゃ、それで!」

青年「で、して欲しい事って?」

犬娘「えっとね、今日一日ずっと側に居てほしいな~って……」ウワメ

青年「やだ」

犬娘「え~……してくれるって言ったのに……」シュン

青年「一日とか疲れそうだもん」

犬娘「……」ジロー

青年「なんだよ」

犬娘「『貧乳と巨乳、やっぱりどっちも捨て難い良さがあるよなー』」

青年「よし、今日一日よろしくぅ!」

犬娘「わ~いっ」ギュゥ


*

*


青年「ところで、さっきのはどこで聞いたんだ…?」

犬娘「たまたまゲームを売ってるお店で」

青年「ちなみにどこまで?」

犬娘「『まぁまぁ、オレは貧乳にも良い所があると思ってるぜ。くーちゃん』」

犬娘「『総合的に見て……おっしゃ!巨乳キャラ多いなこのゲーム!買いだわ!』」

犬娘「って所までですかね~」

青年「最初から最後までだな」

青年 (熊娘をからかいながらゲーム買いに行った時か……)


   *― やきもち ―*


猫娘「青年くん、今日……暇だったら一緒にゲームでもどうかな…?」

青年「リビングでなら良いぞ」

猫娘「り、リビング…?どして?」キョトン

青年「犬娘と今日一日、一緒に居ると約束してしまってな」

猫娘「ぇ……そ、そそそ~なんだぁ……へ~……」

猫娘「今日だけ、なんだよね?」

青年「そうだな。毎日とかたまったもんじゃない」

猫娘「そかそか」ホッ

青年「そういや狐娘は?」

猫娘「蛇娘ちゃんの家に出かけたよ」

青年「アイツら何気に仲が良いんだな……」

青年「んじゃ、リビングで待ってるからな」

猫娘「う、うん」


*


青年「ゲームっていつものでいいんだよな?」

猫娘「うん、対戦しよ~」

青年「わかった。シングル対戦……っと」ポチポチ

青年「ほー、イーブイの進化系パーティか」

青年「なんか、趣味パ相手にこっち割りとガチめなパーティは申し訳無くなるな……」

猫娘「お気になさらず、だにゃー」



犬娘「あるじぃ~ わたしにも見せてぇ」ズイ

猫娘「っ…!」バンッ

青年「ど、どうした…?」









猫娘「……近いよ、犬娘ちゃん」ニコ

犬娘「うん…?」キョトン

青年「ま、まぁ確かに。顔が近いから、もう少し離れてくれると見やすい」

犬娘「は~い」ススッ

猫娘「……」

青年 (怖ぇぇ……やけにドスの効いた声だったな……)


*


青年「ブラッキーか。 技は……つぶらなひとみ!?」

猫娘「なぁに?」

青年 (一応、アリか…?)

青年「技構成が のろい、つぶらなひとみ、おんがえし、はかいこうせん……」

猫娘「ん~?」ニコ

青年「わ、技構成も趣味なんだな……」

猫娘「にゃはは、そうだよ~」

青年「とりあえずアッサリ倒せたが」

青年「二匹目は……シャワーズか」

青年「結構硬いな、耐久型か?」

猫娘「正解~♪」

青年「そ、っか……」

青年 (敢えて倒さず、長引かせて技を使わせて見たが……)

青年 (技構成が、あまえる、メロメロ、ゆうわく、ギガインパクト……)

青年 (何で四つ目は物騒な技なんだ……?)

犬娘「ふあ…ぁ……あるじ~」ノソノソ

猫娘「っ! だ、ダメ!」ガシッ

犬娘「ふえ…?」

猫娘「その場所は……ダメだよ!」キッ

犬娘「でも~ ここだと温かいよ~?」

猫娘「私だって……行きたいのに……!」ボソ

青年「オレの股の間になんか来て何が良いんだよ……」

猫娘「良いのっ!」

青年「何が!?」

犬娘「わたしはどうすれば…?」

猫娘「どうにか……して……」グス

青年「……あっ」ハッ


―――


狐娘『戯けが。ぬしよ、たまには猫娘にも構ってやるのじゃぞ?』

狐娘『餅を焼くと膨らむ様に、嫉妬も妬き続けるといつかは破裂する』

狐娘『適度に空気を抜いてやる事じゃな』


―――


青年 (みたいなこと、狐娘が言ってたな……)

青年「そうだな、じゃあ猫娘がここに来い」ポンポン

猫娘「ぇ……良い、の…?」

青年「うん」

犬娘「わたしは~?」

青年「背中にでも乗っとけ」

犬娘「む~ えぃやっ」ズシ

青年「おっも……」

猫娘「えと……えと……///」モジモジ

青年「来ないのか」

猫娘「い、行くっ」スス…





青年「じゃ、ゲームの続きするか」

猫娘「にゃふふ……うんっ///」

犬娘「すぅ…すぅ……」zzZ


>その頃、狐娘と蛇娘は……


狐娘「はあぁぁ……そうやって種族値が高いやつばかり使いおって」

蛇娘「私は好きな子を使っているわ」

蛇娘「それが、たーまたーま、偶然にも~? 種族値が高かっただけよ」ニヤニヤ

狐娘「酷い屁理屈じゃな……」

蛇娘「行きなさい、ボーマンダ!」

狐娘「……」

蛇娘「なによ」

狐娘「こ奴は何度も見ても、こう……見た目が……」

蛇娘「宙吊りされてるみたいで、どこのサーカスよってのは認めるわ」

蛇娘「私は昔のように、どっしりと地に足をつけて佇んでる姿が好きだったのに……」

蛇娘「せめて翼を使ってリザードンみたく羽ばたきなさいよ…!」ズーン

蛇娘「スカイバトルの罪は重いわ……」

狐娘「くくっ…。まぁよいではないか」

狐娘「安心せい。わしのアローラキュウコンの吹雪で、無様な姿を晒す前に消し飛ばしてやるわ!」

蛇娘「はい、捨て身タックル」

狐娘「それはぁ……どうじゃろうなぁ?」

蛇娘「あ、あれ…?㍋ボーマンダより早い……」

狐娘「そちはドラゴンばかり使いおるからのぅ」

狐娘「特攻と素早さに努力値を全部振り、拘りスカーフを持った吹雪は耐えられんじゃろう」ニヤリ

蛇娘「ちっ、学習したようね」

蛇娘 (私の相棒、ジャローダは相性悪いわね……)

蛇娘「じゃ、ギルガルドでも出しておきましょうか」

狐娘「ふん!」パタン

蛇娘「なに閉じてんのよ!?」

今日はここで終わります


   *― 狼と羊 ―*



青年「店長、この前言ってた女の子……紹介しましょうか?」

店長「青年ちゃんなら、そう言ってくれると思ってた!」パァ

青年「一人だけ良さそうな奴が居たんで」

青年「じゃあ今日のバイト終わった後に連れてきますね」

店長「は~い♪」


*


 カランコロン…


青年「入りますよー」

店長「待ってたよぉ青年ちゃん!」

店長「で!どんな子?可愛い子?!」ガタッ





羊娘「失礼しま~す」

店長「げっ」

羊娘「あら」

青年「え?」

店長「……ちょっと青年ちゃんこっちに!」グイッ

青年「な、なんです…?」

店長「まさか……紹介してくれるのって……」チラ

青年「そうですけど」

店長「なんてことを……」ガク

羊娘「久しいですね~ 二ヶ月ぶり、かな?」

店長「あ、はは……お久しぶりです……」







店長「……姐さん」

青年「お姉さん…? 姉妹か?」

店長「そっちの意味じゃないよ」

羊娘「まさかこのお店だったとは思いませんでしたよ~」

羊娘「てっきり、洋菓子店を開いてるのかと……ねぇ?」

店長「その節はどうもお世話に……」

羊娘「何でカフェになってるのかしら」

店長「そのぅ……途中で面倒臭くなってしまいまして」

羊娘「ふふっ。そうだったんですね」

店長「ハハハっ、いや~」ケラケラ

羊娘「くすくす」ニコ

店長「えへへ……」










羊娘「……は?」

店長「ひぃっ」ビクッ

青年「なになに、話が全く飲み込めないぞ」

羊娘「この子……昔ね、洋菓子店を開きたい~って言ってたんですよ」

羊娘「勉強も凄く頑張ってて……だから応援してたんですけどねぇ」

店長「すんません……」

青年「別に気が変わることはあると思うが」

店長「……お店を開くのって、結構お金かかるんですよ」

青年「だろうな」

店長「資金面を、ほぼ姐さんに任せちゃいまして☆」テヘ

青年「なかなかのクズだな」ベシン

店長「痛いよぉ、胸叩くの止めて……」

羊娘「飽きっぽいのはわかってましたから……」

店長「でもでも!あと少しで返し終えるんですよっ?」

羊娘「では残りも今すぐに」

店長「できません…!」

羊娘「なら……身体で返してもらいましょうか?」チラ

店長「か、身体!?///」

青年「待てよ」

羊娘「はい…?」

青年「いくらなんでも、それは酷くないか?」

店長「青年ちゃん……」ウルウル

青年「オレも混ぜろよ」

店長「私の涙返して」

青年「その前にアンタは借金を返してください」

店長「ぶーぶー」

羊娘「わんわん、でしょう?」

店長「姐さんホント勘弁してください……」

羊娘「ふふっ。冗談です」

羊娘「バイトの子、足りないんですか…?」

店長「はい……で、でも姐さんに頼むのはちょっと……」

羊娘「手伝いますよ」

店長「良いんですか…?」

羊娘「一つだけ条件を」

羊娘「たまには電話、かけてきてくださいね?」ニコ

店長「姐しゃん…!」パァ

羊娘「なぜ二ヶ月も連絡してくれなかったんですか」

店長「姐しゃん……」ドゲザ



*


青年「話さなくて良かったのか?」

羊娘「良いんです。あの子が元気ならそれで……」

青年「そっか」

羊娘「今日はありがとうございました」ペコ

羊娘「実はあそこのお店が、あの子のだって知ってたんですけど……」

羊娘「なかなかキッカケが無くて」

青年「それなら良かった」

羊娘「ふふっ♪ 今度、お礼させてくださいね」

青年「……楽しみにしてるよ」

羊娘「はい♪」


   *― 熊のくーちゃん ―*



青年「じゃ、先上がるぞ」

熊娘「あ……うん。今日はありがと、ね……」シュン

青年「あの客のクレームくらい、いつもの事だろ」

青年「いちいち気にしてると身が持たんぞ」

熊娘「うん……」

青年「……悩みがあるなら、とっとと友人に話した方が良いと思う」

青年「あいつらならきっと、真剣に乗ってくれるんじゃないか」

熊娘「ち、違うの……そういう重い感じとかじゃないんだ」アセアセ

青年「そうか。まぁ何にせよ……溜め込むのはあんまり好ましくないよ、くーちゃん」ポン

熊娘「……うん、心配ありがと」



*


*

 ガチャ…


 バタン


熊娘「ただいま~って、誰も居ないよねぇ」




熊娘「んんっ……しょっと」ヌギヌギ




熊娘「は~ 疲れたぁ」ドサッ

熊娘「うーん……『くーちゃん』って何でバレたんだろう」




熊娘「ねぇ、くーちゃん」⊃ヌイグルミ⊂

くーちゃん『一体いつバレたんだろうね』

熊娘「くーちゃん、青年とは会ってないよね?」

くーちゃん『会ってないね』

熊娘「そっかぁ……」




熊娘「ねぇ、くーちゃん」

くーちゃん『なぁに?』

熊娘「最近さ、ぼーっとしちゃうことがよくあるんだ」

熊娘「何でかな?」

くーちゃん『それは君が一番わかってるんじゃない?』

熊娘「だよ、ね~」

くーちゃん『…………』

熊娘「はぁ……」ギュ




熊娘「くーちゃん……ボクにもう少しだけ勇気をちょ~だい……」ギュゥ

くーちゃん『…………』

熊娘「ふあ…ぁ……。ちょっと、寝よ……かな……zzZ」モゾモゾ


   *― バレンタイン ―*


蛇娘「はぁ、眠いわね。なんでこんな朝から……」

羊娘「チョコ作りは意外と時間かかるんだよ~?」

猫娘「今日はカカオ豆から作るんだっけ?」

羊娘「そうですよ~」

蛇娘「わざわざカカオ豆を用意した私が言うのもなんだけれど……正気?」

熊娘「豆からって凄い面倒らしいけど」

狐娘「この豆から、あの甘い菓子が出来るのか……深いのぅ」

犬娘「……zzZ」

羊娘「という訳で、ここにカカオ豆から作ったチョコレートを事前に用意してあります」スッ

蛇娘「……だったら朝から作らなくても良かったじゃないの」

羊娘「蛇娘ちゃんだけ、一から作る?」

蛇娘「遠慮しておくわ」

狐娘「はよぅ終わらせて帰りたいのじゃがぁ……」

熊娘「ちょっと食べてもいい?」

羊娘「どうぞ~」

熊娘「あむっ……ん~」モグモグ

熊娘「わぁ……なにこれ、美味しい。もう美味しいとしか感想が出てこない」

蛇娘「ボキャブラリーが貧困過ぎるわ」

熊娘「まぁまぁ」ズイ

蛇娘「ぎゅむっ……んむんむ……」モグモグ





蛇娘「……美味しいわね」

羊娘「各自、好きな型で作って自由にトッピングしてくださいね~」

蛇娘「ウチのキッチンにあるものは何でも使って良いわよ」

熊娘「ボクは一口サイズの型を使おうかな」

猫娘「……」ゴソゴソ

熊娘「おっ、猫娘はハート型にするんだね」チラ

猫娘「にゃふふ~ そだよっ」

猫娘「よしっ! 後はトッピングして完成にゃ~♪」スッ

熊娘「ちょっと待って、何入れようとしてるのさ」ガシッ

猫娘「……ち」

熊娘「それトッピングどころかチョコそのものが変わっちゃうよ!」

猫娘「私の愛で染めたいの」

熊娘「愛じゃなくて紅く染まっちゃうから」

猫娘「チョコの色が強めだしバレないバレない」

熊娘「バレるとかの問題じゃないって」

猫娘「もぉ~じゃあなに入れたらいいの?」

熊娘「何で入れること前提なのさ……」

猫娘「熊娘ちゃんはワガママだにゃぁ」

熊娘「君は我が道を行きすぎだよ……」

猫娘「冗談冗談。青年くんは血とかそういうこと嫌いらしいし、しにゃいよ」

熊娘「青年は傷の方を心配するだろうね」

猫娘「キスの方? チョコあげると、ちゅーできるの?」

熊娘「シバいていい?」

猫娘「柴犬ならそこに」ユビサシ

犬娘「……zzZ」

熊娘「はああぁぁぁ……」ガク

猫娘「なに乗せたら喜んでくれるかにゃ~♪」ルンルン

熊娘「……」






熊娘 (まぁ、楽しそうだし良いや……)

蛇娘 (熊娘が居ると、私がツッコまなくて良いから楽ね)





今日はここで終わりますす


   *― バレンタイン ―*


狐娘「ぬしよ、ほれ」スッ

青年「なんだこれ?」

狐娘「べ、別にぬしの為に作ったんじゃないからのっ///」

青年「だからなんだよコレ」

狐娘「ちょこじゃよ、チョコレート」

青年「う、うん?? 何故オレに…?」

狐娘「今日(こんにち)は、バレンタインデーと言うらしいからの」

青年「あぁ、バレンタインか……」

狐娘「ぷくくっ。ぬしのことじゃから、チョコなんぞ貰ったこと無いのじゃろう?」クスクス

青年「あるけど」

狐娘「む…?」

青年「あるよ。貰ったこと」

狐娘「またまた、冗談が上手いのぅ」

青年「……」





狐娘「この不細工なぬしが…?」タラリ

青年「失礼な狐だな」

狐娘「ぬしに渡す物好きが、この世にわし以外におるとは……」ゴクリ

青年「確かに卒業してからは、殆ど貰ったことはないが……」

青年「学生時代はそれなりに貰ったよ」

狐娘「世の中は広いんじゃなぁ……」トオイメ

青年「まぁ全部男からだけども」

狐娘「ずこーっ!」ズザザザッーーーゴンッッ壁

青年 (こいつがコケたの久しぶりに見たな)


   *― バレンタイン 弐 ―*


猫娘「青年くん……はいっ」スッ

青年「さんきゅ。うん、美味い美味い」

猫娘「まだ開封すらしてにゃいんだけど!?」

青年「もう開封しなくても美味さが伝わってくるわ、これ絶対美味いよ」

猫娘「えへへ~ そうかな?」

青年「うん、間違いない。オレの直感が告げてる」

猫娘「じゃ、食べて食べてっ」

青年「後で味わって食べ――――

猫娘「今食べて♪」ニコ

青年「今はお腹いっぱいだから……」

猫娘「オヤツ時の三時なのに?」

青年「オレは猫娘をオヤツとして食べたいかな」

猫娘「私は逃げないから、チョコ食べてからね♪」

青年「……」チラ

青年 (包装は……普通のぽいな)

青年「……」ゴソゴソ

青年「わ、わ~。開封しただけでお腹いっぱいになるなー!」

青年 (外見も……チョコぽいよな。ハート型だけど……)

猫娘「い~っぱい愛を混ぜといたからねっ」

青年 (愛以外のものも混ざってないことを祈るしかないな)

青年「イタダキマス……」

青年「…………」モグモグ



青年「あれ?普通にうまいぞ…?」

猫娘「元は羊娘ちゃんが作ってくれたものだからね~」

青年「なるほどな、そりゃ美味い訳だ」

猫娘「~♪」ジー

青年 (おねだりか……)

青年「チョコ貰ったお礼を何かしたいなー」

猫娘「っ!」ピクピクッ

猫娘「じゃっじゃあ!今度一緒に……寝てほしいにゃ…ぁ……///」

青年「わかったよ」ナデナデ

青年 (何も無くてよかった……)


   *― 怖いもの見たさ ―*


青年「おーい。狐娘、犬娘、寝るなら布団で寝ろよ」

狐娘「う……む……zzZ」

犬娘「……zzZ」スースー

青年「猫娘、お前はそろそろ離れろ」

猫娘「え~……なんでぇ」

青年「オレ、素直な奴が好きなんだけどな」

猫娘「狐娘ちゃん、犬娘ちゃん。お布団に行くよっ」ササッ

狐娘「……わしはコタツと共に生きる」モゾモゾ

犬娘「わたしも」モゾモゾ

猫娘「言うこと聞かないと、明日からオヤツ抜きにするよ」

狐娘「さてと、行くか」ノソノソ

犬娘「動けっ……動けっわたしの体…!」

青年 (毎日よくもまぁ、飽きずに同じこと繰り返すよなコイツら……)ガシッ

犬娘「わわっホントに動いた!」


*

青年「オレはまだ起きておくから」

猫娘「おやすみ、青年くん」

青年「おやすみ」


 カチャ

 パタン…


青年「よし、ゲームでもする――――ん、携帯にチャットの通知が……」ススッ

熊娘【今起きてる?起きてるよね!起きててよ!】

青年「【寝てるよ】っと」


***


  《 くーちゃん 》


熊娘【起きてるじゃん!】

青年【今夢の中なんだ】

熊娘【そういう冗談はいいから】

青年【おやすみ】

熊娘【寝ないで!】

青年【おや】

熊娘【すみ】

熊娘【ちがうそうじゃない】

青年【なんだよオレは忙しいんだ】

熊娘【そ、そうなの…?】

青年【うん】

熊娘【ごめん……】

青年【で。用件は?】

熊娘【あ、その~】

熊娘【忙しいなら……】

青年【忙しいから早く言え】

熊娘【ボクが寝るまで通話してくれないかな~って……】

青年【オレ子守唄は自信無いんだけどな】

熊娘【それはしなくていいよ……】

熊娘【ただ繋げてくれてるだけで良いから……ダメかな】

青年【かけるぞ】


*


青年「もしもし」

熊娘『もしもし。ごめん、忙しいのに』

青年「いや。ゲームするだけだし」

熊娘『そ、そっか』

青年「で。こんな夜遅くにどうしたんだ?」

熊娘『実は……居るかもしれないんだ』

青年「なにが」

熊娘『……ゴクリ。 幽霊が……!!』

青年「よし、切るぞ~」

熊娘『待って待って!切らないでお願いぃ』

青年「くだらん冗談に付き合える程、オレは暇じゃないんだ」

熊娘『冗談じゃ無いって!というかボクはいつも付き合ってあげてるじゃんんん』

青年「その辺は感謝してるよ、ありがとな」

熊娘『あっ…うん……へへ///』

青年「じゃ、切るぞ」

熊娘『待って!!』

青年「まだなにかあるのか」

熊娘『青年しか頼めないの、お願い……』

青年「わかったよ、じゃあとっとと寝ろ」

熊娘『グス……うん……』

青年 (泣くほどかよ……)


*


青年「……」カチャカチャ

熊娘『……』




青年「…………」カチャカチャ

熊娘『…………』









熊娘『こわいからなにか喋って』

青年「面倒くせぇなぁおい」

熊娘『あっ…あ"あ"あ"! 見てる……ボクを見てるよ……』

青年「誰がだよ」

熊娘『天井に……顔がっ!』

青年「シミだ、シミ」

熊娘『ひゃっ……音が……音が聴こえる!!』

青年「気のせいだ」

熊娘『う"ぅ……からだが、たぶん重い……』

青年「はよ寝ろ」

熊娘『ひっく……すん……もうやだぁ……』

青年「今日のお前は一体どうしたんだ」

熊娘『今日のね、夜にね……ひっく……てれびみてね……ぇ……グス』

青年「あー、あの怖いやつな」

熊娘『ぅん……』

青年「なんで観たの?」

熊娘『……気になるじゃん。恐いものみたさってやつ…?』

青年「それで夜寝れないって、自業自得だろ……」 

熊娘『なので寝つくまでお話をお願いします』

青年「はぁ。寝ろ」

熊娘『……目、つぶるね』

青年「話ねぇ。そういや、友人に聞いた話なんだけどさ」

青年「そいつ高校卒業した後、実家の農業を継ぐってんで実家に帰ったんだ」

熊娘『うんうん』

青年「そいつの実家は結構な田舎でな。一日にバスが数本しか無い程度には田舎だ」

熊娘『へぇ~……』

青年「一ヶ月ほど、農業を親父さんに教わりつつ、それなりに楽しく暮らしていたんだけど……」

青年「そんなある時、丁度寝静まった深夜のことだ」

青年「なんだかいつもより妙に違和感を感じたらしい」

熊娘『うんう……ん?』

青年「気配……いや、音? その違和感を一度気にしだすと、ずーっと気になる訳だ」

青年「ここは田舎。外の騒音も殆ど無く、虫の鳴き声が子守唄……なんて言われたりするんだが……」

青年「ドタドタドタッ!!!」

熊娘『ぅ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!! ブチッ

青年「って足音みたいなのが―――――あれ、切れてる」

青年「あ、かかってきた……もしもし」

熊娘『ごめんびっくりしちゃって……』

熊娘『っって!なんで怖い話するの!』

熊娘『怖いからって言ってるのにぃっ……グス』

青年「話しろって」

熊娘『……ばか』

青年「あ"?」

熊娘『ばーか、ばーか』

青年「そうだな、馬鹿だから切る―――――ん"ん"!?」ビクッ

熊娘『どしたの…?』

青年「い、いや……気のせいか…?」

熊娘『なに。なにが!?』

青年「風呂場の方から、なんかデケェ足音がした」

青年「音の質感的に、結構体重が重そうなやつだとは思うから、三人の足音とは違う気がする……」

熊娘『ちょっとやめてよ、怪談はもういいって』

青年「違う違う、マジなんだって」

熊娘『もぅ~……え?』

青年「……」

熊娘『……』










熊娘『切るね』

青年「おいまてこら」

熊娘『やだよこわいこわい!』

青年「さっきまで付き合って上げてただろ!」

熊娘『こわいもん!』

熊娘『それに青年には三人が居るじゃん」

青年「オレの家、二階に上がるには……」

熊娘『洗面所……お風呂がある場所を通らなきゃ行けないね』

熊娘『みんなもう寝たの?』

青年「寝た」

熊娘『……ボクも寝るよおやすみ』

青年「待て」

熊娘『なにさ』

青年「しりとりをしないか?」

熊娘『しりとり』

青年「りんご」

熊娘『傲慢(ごうまん)』

青年「終わらすな」

熊娘『青年……諦めよ?』

青年「諦めたらそこでしりとりは終了ですよ?」

熊娘『なら見てきなよ』

青年「やだ」

熊娘『じゃあ寝る』

青年「付き合え」

熊娘『やだ』

青年「いじわる!」

熊娘『気持ち悪い裏声出す暇あったら、確認してきなよ……』


―――
――



*




*



青年「……」ゲッソリ

熊娘「……」ゲッソリ

店長「二人とも、そのクマどうしたの…?」



今日はここで終わります


    ― プレゼント ―


猫娘「ぬふふ~♪」ゴソゴソ

猫娘「はいこれっ!プレゼント!」スッ

熊娘「え~なになに、ボク何かしたっけ…?」

猫娘「熊娘ちゃん、そろそろ誕生日でしょっ?」

熊娘「誕生日はとっくに過ぎてるよ……というか、プレゼントも当日に渡して欲しいんだけど」

猫娘「まあまあ~♪」

熊娘「……ハァ。開けていい?」

猫娘「どぞどぞ」

熊娘「ん~……ん?」ゴソゴソ



熊娘「ナニコレ」

猫娘「脱ぎたてホカホカ、青年くんのYシャツだよ☆」

熊娘「ふんっ!」ベチン

猫娘「なにするの!?」

熊娘「期待したボクが馬鹿だったよ」

猫娘「え~、私なら嬉しいんだけどなぁ……」

熊娘「君なら、ね!」

猫娘「そっか~。実はもう一つあるんだけど……こっちはあんまり気が進まないんだよねぇ」ゴソゴソ

熊娘「期待はしないけど、くれるなら一応受け取るよ」

猫娘「はい」スッ

熊娘「なんかさっきより大きい袋だね」ガサガサ

熊娘「こ、これは……!」




熊娘「クマのぬいぐるみっ!」パァ

猫娘「可愛かったから、熊娘ちゃん好きかなって」

熊娘「好き好き!ありがとっ」

熊娘「あれ? もう一つ箱が……」パカ

熊娘「スンスン……甘い匂い…ケーキ?」

猫娘「うん。チーズケーキ作ってきたんだ~」

猫娘「そっちのプレゼントは喜んでくれるかあんまり自信無くて……」シュン

熊娘「むしろこっちの方が嬉しいんだけど!?」

熊娘「食べてもいいかな?」

猫娘「お口に合うかわかんないよ…?」

熊娘「あんむ……むぐ…むぐ……ん」ゴク



熊娘「普通に美味しい……」

猫娘「普通に?」

熊娘「あぁいや、気にしないで。うん!美味しいよ」

熊娘「でもなんでボクにプレゼント…?」

猫娘「ほら、今日ってバレンタインデーじゃない?」

猫娘「熊娘ちゃんには、日頃お世話になってるからお礼と言いますか……」

猫娘「いつも迷惑かけてごめんね。ありがとう」

熊娘「猫娘……」










熊娘 (迷惑かけてる自覚あって良かったぁ……)グス


    *― センス ―*


青年 (蛇娘と羊娘に貰ったチョコ、美味いな)モグモグ

青年 (蛇娘から貰えたのは意外だったが……)

青年 (まさかオレを毒殺…は失礼か。有り難く頂こう)



狐娘「わしは嫌じゃからの」

猫娘「だ~め!行くよ」

狐娘「嫌じゃ!」

猫娘「だめ!」

青年「どうしたどうした、喧嘩か?」

猫娘「聞いてよ青年くん!狐娘ちゃんが買い物についてきてくれないの!」

狐娘「めんどうじゃもん」

青年「荷物持ちか?それならオレが」

猫娘「違うの。今日は狐娘ちゃんの服を買いに行くにゃん」

狐娘「服なんぞ適当でよい」

猫娘「良くなーーい!!女の子なんだからもう少し身だしなみに気を遣って欲しいの!」

狐娘「と、言われてものぅ。わしは基本家じゃし」

猫娘「そんなダサいTシャツじゃ笑われちゃうよ?」

狐娘「笑わせておけばよい」

猫娘「私が イ ヤ なの!恥ずかしくないの!?」

狐娘「ぬしは気にせん」

猫娘「そんなこと無いもん!青年くんもダサいと思うよね!?」

青年「……」

猫娘「だって見てよ! 白地のTシャツに、どでかく黒文字で【働いたら油揚げ】って書かれてるだけ!!」バンッ

猫娘「こんなダッッサイTシャツが存在したことに驚きを隠せないにゃぁぁ」ガクブル

青年「それオレが作ったんだけど」

猫娘「センス抜群!私には思いつかない、まさに才能の塊ねっ!このTシャツは世界シェア間違い無いにゃ…!」タラリ

青年「清々しい手のひら返しだな」

狐娘「わしは着られるなら何でもよい」

猫娘「……青年くんは何故あのダサ―――独特のセンスなTシャツを作ったの?」

青年「狐娘に皮肉を込めてというか。暇だったから」

猫娘「私もダサイTシャツ欲しい」

青年「ダサイって言ったぞこいつ」

猫娘「狐娘ちゃんだけずるい」

青年「犬娘にもあげたけどな」

猫娘「尚更ずるい!」

青年「でもダサイんだろ?」

猫娘「ダサイけど欲しいの!」

青年「ん~む。なら、今度作っとくよ」

猫娘「ちなみに服のイメージとかは……」

青年「【猫も歩けば棒に当たる】って黒字で書くか」

猫娘「なぜに黒字に拘るの!?」

猫娘「あと文字だけって……」

青年「漢字使っときゃカッコよくね?」

猫娘「外国人か!漢字に憧れる外国人かッ!!」

猫娘「それに、猫も歩けば棒に当たるって意味わかんないにゃ!」

青年「そこは猫に合わせたということで……」

猫娘「無駄に合わせなくていいから!」

青年「猫、歩、棒、当。くっつけると『猫歩棒当』……ほら、なんかカッコイイ」

猫娘「ぐはっ……」ガク

狐娘「大丈夫か…?」

猫娘「……狐娘ちゃん……今度、服買いに行こうね……」ギュ

狐娘「う、うむ」


   *― 義理か本命か ―*


青年「こりゃ美味い」モグモグ

熊娘「それ売り物のじゃん……勝手に食べていいの?」

青年「店長には聞いたし、金もちゃんと払ったから大丈夫だ」

熊娘「なら良いけど。ホント君は仕事中だってのにフリーダムだね」

青年「聞こえが悪いぞ。今は休憩中だろう」

熊娘「そうだけどさ」

青年「それよりこのサンドイッチ、店長が作ったのかね?そこら辺に売ってるのより美味い」

熊娘「……ボクだよ」

青年「あん?」

熊娘「ボクがそれ作ったんだよ」

青年「……」ジー




青年「…………」モグモグ

熊娘「急に黙らないでよ……」

青年「いやー。お前、料理出来たんだなーと」

熊娘「なっ。失礼しちゃうな~もぅ」

青年「ならメニューに【当店のオススメ】って入れとくわ」

熊娘「恥ずかしいからやめて……///」



熊娘「あ、そうだ。ついでにコレも良かったら」スッ

青年「コレは?」

熊娘「今日バレンタインでしょ?だから、うん……///」モジモジ

青年「ん。いただくよ、ありがとう」

青年「おっ、クッキーじゃん。良いチョイスだ」

熊娘「ま、まぁね! 他のみんなはチョコ渡すと思うから…」

青年「あえて別のものを渡す所はカッコイイ」

熊娘「だ、だよね~…はは…」

熊娘 (青年に渡す用のチョコが美味しそうで、自分で食べちゃったとか言えない……)

青年「ところで…」

熊娘「うん?」

青年「これって、本命?」

熊娘「っ…えと……」

熊娘「ち、違うよ、本命じゃ…ないよ!」ブンブン

青年「なんだ本命じゃないのか……」ズーン

熊娘「なんで落ち込むの!?」

青年「そっかー、違うのかー」

熊娘「……せ、青年は、ボクの…その、本命が欲しかったの…?」

青年「うん」

熊娘「ええぇえっ!?」

熊娘「それって…青年がボクのこと……ゴニョゴニョ……///」ウツムキ

熊娘「ほほほんとに!?冗談じゃなくて!?」バンッ

青年「冗談だ」 

熊娘「ぁ…ぅ……」

熊娘「も、もぅっ!………ばか!!///」スタスタ


 パタン



青年「ちょっとからかい過ぎたか…?」

青年「今度お詫びに、どこか遊びに誘うかなぁ」ウーン

青年「どこか遊びに…誘う…?―――――待て」ハッ




青年「オレがやろうとしてるのは、デートの誘いになるの、か…?」

青年「ま、まぁ。付き合ってなくてもデートって言う場合もあるしな。……あるよな…?」

青年「熊娘と、デート…」

青年「……無理だな。というか誘いに乗ってくれるか怪しい」

青年「それに誘うってどこに…?」

青年「ヤバイ。オレの女性対応スキルのレベルはゼロだからなぁ」ズーン

青年「さっきの熊娘、結構怒ってたし本格的にどうすれば……」

青年「…………」ウーム





青年「とりあえず、誘ってから考えるか」

更新遅くてすみません
今日はここで終わります

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