狐娘「やはりぬしの家が一番じゃな」 (95) 【現行スレ】

狐娘「ふふんっ」

青年「そりゃどうも」

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   *― おねだり ―*


狐娘「……」ススー

青年「……なんだよ」

狐娘「の、のぅ……ぬしよ。肩は凝っておらんか?凝っておるじゃろう、凝っておるなっ」ガバッ

青年「やめい」





狐娘「まぁまぁ、遠慮せずともよいぞ?」モミモミ

青年「気持ち悪い。何が狙いだ」

狐娘「……」ジー

青年「なんだよ」

狐娘「こんこん♪」

青年「……寝よ」ゴロン

狐娘「ちょっと待たんか」

青年「なに?」

狐娘「わしがこんなにも可愛くお強請りをしていると言うのに……」

青年「お前にそんなのは似合わないよ」

狐娘「むっ、それは心外じゃな」

青年「悔しかったら、オレが可愛いと漏らすくらいの事をして欲しいもんだ」

狐娘「ほーぅ。他の箇所が漏れぬ様に気をつけることじゃな」ニヤリ

青年「受けて立つ」

 
  *― おねだり その弐 ―*


青年「……」ペラッ

狐娘「……」




青年「……」ペラ…

狐娘「……」





青年「何かしろよ」

狐娘「う、うむ……。いざするとなると、妙に気恥ずかしくて、の///」モジモジ

青年 (なるほど、そう来たか)

狐娘「ぬ、ぬしよ……膝に座ってもよいか…?」

青年「お好きに」

狐娘「よっこい……せっ」トスッ





青年「……」ナデナデ

狐娘「こ、こら。あまり耳を触るでない……くすぐったいではないかっ」

青年「すまんすまん」

狐娘「……のぅ~ぬしよ」

青年「うん」

狐娘「これが……欲しいんじゃが……」スッ

青年「んー、低反発枕?」

狐娘「うむ……。寝心地がよいらしいんじゃよぉ」

青年「物によっては高いのもあるんだな……」ピラッ

狐娘「駄目かのぅ…?」

青年「ま、これくらいなら良いぞ。今度一緒に買いに行くか」

狐娘「よいのか!?」

青年「あんまり高いのは買えないけどな」

狐娘「ぬしよ~わしは信じておったぞ!」ギュッ

青年「いつもこれくらい可愛げがあればもっと良いんだがなー」


  キャッキャッ














猫娘「ぐむむ~!!」

猫娘「私もキャッキャしたい…!」


   *― 匂い ―*


猫娘「洗濯せんたく お洗濯~♪」ゴソゴソ





猫娘「ぁ……」つ【シャツ】





猫娘「……」







猫娘「すぅぅ……はぁぁぁ~~……」スンスン









猫娘「うん、今日も良い匂い!」

青年「何やってるんだ?」

猫娘「ふに"ゃぁ"っ!?」ビクッ

猫娘「な、なななんでここに!?」

青年「手を洗いに」

猫娘「そそそそそーなんだぁー……」ダラダラ

青年「ところで―――――

猫娘「あー!あーー!そういえば柔軟剤変えて匂いが気になってたんだったー!」

青年「それまだ洗濯してなくないか?」

猫娘「ぎくり」

青年「擬音を言葉で言う奴は初めて見たな……」

青年「その、なんだ。ごめん」

青年「そんなに臭かったか……」

猫娘「違う!違うよっ!」

青年「そう、か…?」

猫娘「うん!むしろこの匂い好きだよ!」

青年「それを言われたオレはどう返せば……」


   *― シャツ ―*

 
 ピンポーン


猫娘「は~いっ」ガチャ

熊娘「やっほー、遊びに来た―――ちょ!」

猫娘「どしたの?」

熊娘「『どしたの?』じゃないよ!その格好がどうしたの!?」

猫娘「…?」キョトン

熊娘「いやいやいや、Yシャツに下着だけって色んな意味でマズいでしょ!」

猫娘「あ、忘れてた」

熊娘「相手がボクで良かったね……男の人だったら襲われてるよ?ソレ」

猫娘「またまた~無い無い」アハハ

熊娘「今日青年は居ないの?」

猫娘「用事で出掛けてるよー」

熊娘「そっか」

熊娘 (くぅ……青年が居たら絶対ツッコんでくれてるのに……)

熊娘「とりあえず、上がってもいいかな?」

猫娘「おっとと、どぞどぞ~」

熊娘「はぁ……。お邪魔しま~す」


   *― シャツ その弐―*


熊娘「そういえば、猫娘がYシャツ着るなんて珍しいね」

猫娘「えへへ~これね、貰ったの!」

熊娘「貰った?誰に?」

猫娘「青年くんに!」

熊娘「盗んだんじゃなくて…?」

猫娘「ちょっとぉ、酷いなぁ」

熊娘「割とやりそうだからね」

猫娘「おぉ~鋭いっ。でもコレはちゃんと貰ったよ~」

熊娘「コレは、か。あと否定して欲しかったなー……」

猫娘「これ、YシャツはYシャツでも普通のとは一味……ううん、一匂い? 違うのです」

熊娘「どういうこと?」

猫娘「ん」ゴソゴソ

熊娘「ん~…?」スンスン

熊娘「なんだろ、既視感のある匂い」

猫娘「脱ぎたて貰った」

熊娘「変態すぎない?」

猫娘「良い匂いだよね」

熊娘「全く返答になってないんだけど」

猫娘「青年くんに包まれてる気がする」

熊娘「それは気のせいじゃないと思うよ、なんせ脱ぎたてなんだから」

猫娘「脱ぎたてって言葉、ちょっとえっちぃよね」

熊娘「ボクは最近、猫娘について行けないよ」

猫娘「私の恋は特急なの」

熊娘「ボクを巻き込んで脱線事故起こしてるからね?」

猫娘「事故を装って青年くんを襲う…?」

猫娘「熊娘ちゃん、なかなかの策士ね」

熊娘「策は策でも猫娘は常識という柵を大きく飛び越えそうなのをもう少し自覚しよう」

猫娘「にゃふふっ。恋は障害があった方が燃えるのよ!」

熊娘「障害があろうと蹴散らして行くよね」

猫娘「どんな手を使ってもね!」

熊娘「君の髪のようにその手が黒く染まらないことを祈るよ……」

猫娘「熊娘ちゃん、ポエマー?」

熊娘「ポエムは書くより食べる方が好きだよ」

猫娘「あのお菓子ね」

熊娘「そうそう。なんか癖になるよね~」

猫娘「買いに行く?」

熊娘「……行こうか」

猫娘「じゃ、早速―――

熊娘「その前に着替えて!」


   *― えすぱー ―*


青年「ごちそうさま」

狐娘「んむんむ。ごちそう様じゃ~」

羊娘「お粗末さまでした~」

青年「助かったよ。危うくウチの夕食が前みたく簡素なものにならなくて」

羊娘「今日は猫娘ちゃんに頼まれてたんですよ~」

羊娘「お口に合って良かったですっ」

青年「ふぅ……」

羊娘「少し砂糖入れたコーヒーでいい?」

青年「おい待て、何で考えてることがわかったんだ」

羊娘「なんとな~く、かなー?」

青年「珈琲をしまってる場所は……」

羊娘「戸棚の下の段ですよね」

青年「狐娘、エスパーが居るぞ」

羊娘「たまたま猫娘ちゃんに聞いてただけですよぅ」

狐娘「……」ジー

羊娘「クッキー持ってきたんだけど食べる?」

狐娘「ぬしよ……本物じゃわ!」

青年「ちなみに考えてた事は?」

狐娘「『菓子が食いたい』」

青年「あぁ、それならオレだってわかる」

狐娘「えすぱーが二人もおるとはのぅ」

狐娘「これで食っていけんじゃろか」

羊娘「狐娘ちゃんは顔に出やすいからね~」フフ

青年「……」ジー

羊娘「……///」ポッ

羊娘「ここだと……恥ずかしいですよぅ……///」

青年「何が伝わったのか非常に気になる」

羊娘「私のこと食べたいって///」

青年「全く伝わって無ぇ!」

狐娘「ぬしはメスとあれば直ぐに手を出すの癖を何とかせんか……」ハァ


   *― 捨て犬 ―*


蛇娘「ん」ズイッ

青年「おー。どうしたんだ、この可愛い子は」ナデナデ

 「~♪」フリフリ

蛇娘「拾った」

青年「ん?」

蛇娘「拾った」

青年「この子を?」

蛇娘「ええ」コク

青年「そうか」




蛇娘「じゃ、そういうことで」ススッ

青年「まぁまぁ、茶でも飲んで行ってくれよ?蛇神様」ガシッ

蛇娘「せっかくのお誘い、残念だけれど断らせて貰うわ」ググッ

青年「おいおい~、信仰してる人に寂しいこと言うなよ~」

蛇娘「信者を取った覚えは無いわ」

青年「ならこの子をせめて引き取ってくれよ?」

蛇娘「私を引き止めたいならその子を頼むわよ」

青年「この子何なの?親戚の娘じゃなくて?」

蛇娘「ダンボールに居たわ」

青年「捨て犬…?」

蛇娘「じゃないの?」

青年「オレに聞くなよ……」




青年「キミ、家は?」

 「……」ウーン

青年「言葉通じないのかな」

 「通じてるよ、猿」

青年「こいつを早く捨ててきなさい」

蛇娘「待って可哀想よ」

青年「初対面でオレのこと猿って言う奴に情なんてかけられるか」

 「猿じゃないの…?」

青年「むしろ猿に違和感無いの…?」

 「この人があなたのこと、猿って……」ユビサシ

青年「……」チラ

蛇娘「じゃ、よろしく頼むわね」ススッ

青年「まぁ待てよ蛇神様。もう少し拝ませてくれても良いだろ?」ガシッ

蛇娘「私を拝んでもガムくらいしか出ないわよ」ググッ


   *― 自己紹介 ―*


青年「では、自己紹介をどうぞ」

 「犬娘で~す、よろしくたのもー」

蛇娘「何故あんな所に居たのかしら?」

犬娘「色々あって野垂れてました~」

蛇娘「もはや事故紹介ね……」

犬娘「…………」ジー

蛇娘「な、なによ」






犬娘「……じゅる」

蛇娘「ひっ……」ササッ

蛇娘「め、目が怖すぎるわ……」ギュゥッ

青年「ちょ、腕痛い……」

青年「お腹空いてるとかかな。ちょっと待ってて」

青年「えーと、冷蔵庫に何か……」ゴソゴソ

犬娘「……」トテトテ

青年「ん?座って待って―――痛ぇ!!」

犬娘「あむ……がぁむ」ガブガブ

青年「オレの足は食いもんじゃないって!」

蛇娘「あぁ恐ろしい……」ガクブル


   *― 犬娘 ―*


犬娘「おいしい!おいしいよこれ!」モグモグ

青年「魚肉ソーセージだけどな」

犬娘「へ~……」チラ

蛇娘「っ!」ササッ






犬娘「……よく見たら、美味しそうかも」ボソ

蛇娘「身の危険を感じるわ……」グス

青年「で、どうするんだ?」

犬娘「んー?」

青年「腹は膨れたんだし、好きな所に行っていいぞ」

犬娘「ここに―――

青年「ダメ」

犬娘「まだ何も言ってない……」

青年「どうせ住ませろとか言い出すんだろ」

犬娘「わ~よくわかったね~!」

青年「何で関わる奴らはことごとくオレの家に住みたがるんだ…?」

蛇娘「不思議と惹かれるのかしら」

青年「初対面で猿って言ったり、人様の足に噛み付いてくるコイツにオレはドン引きしてるよ」

青年「蛇娘の家で飼えば?」

蛇娘「嫌よ危険だわ。主に私の命が」

青年「という訳だ。外で好きなように生きてくれ」

犬娘「はぁ~い」スタスタ


 ガラララッ


青年「おい、そっちは庭―――

蛇娘「貴方が‘‘外で’’なんて曖昧に言うから庭に居座っちゃったじゃないの」

青年「室外犬だな」

蛇娘「変な噂が流れても責任取らないわよ」

青年「というと?」

蛇娘「あの子、傍から見れば殆ど普通の女の子と変わらないわ」

蛇娘「女の子をずっと外に出してる貴方は、ご近所からどう思われるんでしょうね」

青年「犬小屋作るか」

蛇娘「貴方……馬鹿なの?」

青年「犬娘ー!この横のを食べて良いぞー!」

犬娘「わ~いっ」タタッ

蛇娘「私が悪かったわ。やめて頂戴……」

青年「というか、どこが美味しそうに見えるんだろうな」

蛇娘「知らないわよ……」

犬娘「さっきはお腹減ってたから……ごめんね」

青年「犬娘、頼むから庭から出ていってくれないか」

犬娘「じゃあ中?」

青年「ここから離れるという選択肢は無いのか」

犬娘「番犬として置いてください」ペコリ

青年「本音は」

犬娘「ここに居ると食べ物に困りそうにないから!」

青年「食費が……」

蛇娘「なら、貴方がここで預かってくれるなら、私がこの子の分の食費を渡すわ」

青年「良いのか…?」

蛇娘「まぁ、戻してくるのもアレだし……」

蛇娘「元はと言えば、私が関わったからこうなってる訳だしね」

犬娘「じゃぁ……失礼しま~す」スンスン

青年「な、なになに!?何でオレは抱きつかれてるの!?」

犬娘「ん~……次はこっち」スンスン

蛇娘「ひゃっ」ビクッ

犬娘「匂いは覚えておかなきゃ、ですからね~」

犬娘「お世話になります」ペコリ

青年「う、うん。よろしく」

蛇娘 (何とか命の危機は免れたわね……)ホッ

今日はここで終わります

山無し落ち無しゆるゆる続けます
一応適当に酉つけときます

>>12
ポエム=母恵夢?


    *― 挨拶 ―*


犬娘「ということで、よろしくお願いします~」ペコ

狐娘「ふむ、承知」

猫娘「何が『ということ』なのかわからないんだけど!?」

青年「すまん……」

猫娘「知らないもの拾っちゃダメでしょ!?」

青年「しょ、食費は蛇娘が……」

猫娘「そういう問題じゃない!」

猫娘 (こんな……)







猫娘 (こんな可愛い子が家に住むなんて……)

猫娘 (ますますライバルが増えるじゃん!!)

猫娘「私は反対だからね!」

狐娘「腹が減った」

猫娘「これ食べて静かにしてて!!」ズイッ

狐娘「んむ……」モグモグ

青年 (油揚げ単品かよ……)

猫娘「せめて……せめて男の子にしてよ…!」

猫娘「なんで女の子なのぉぉ………!」ガク

青年「そんなことオレに言われても……」

猫娘「むぅ……ロリコン?」

青年「ちがう」

猫娘「ロリータコンプレックス?」

青年「略とか関係ないから!」

猫娘「だってぇ」

犬娘「あのぉ……」

猫娘「なに!」










犬娘「お二人は恋人どうしですか?」

猫娘「ふえ?」キョトン

犬娘「間違ってたらごめんなさい。随分仲が良さそうに見えたもので……」

猫娘「犬娘ちゃん……今日からよろしくねっ」b グッ




   *― 恋仲 ―*


猫娘「やーんっ 恋人同士だってっ///」

青年「一応訂正しておくが、違うからな」

犬娘「そうなのですね」

犬娘「では、そちらの方があるじのお相手ですか?」

猫娘「ちょっと待って」

犬娘「…?」

猫娘「あるじってなに」

犬娘「あるじはあるじですが……」

青年「正直もう慣れた」

青年「狐娘だって『ぬし』って呼ぶし、蛇娘に至っては『猿』だぞ?」

猫娘「ご主人様……」

青年「張り合わなくていい」

猫娘「そんなキャラ付けズルい!」

狐娘「そろそろ昼飯を―――

猫娘「これ食べてて!」ズイッ

狐娘「う…む……」シュン

青年 (流石に冷凍うどんは酷いな……)


   *― 芸 ―*


青年「猫娘、こいつはなんと芸が出来るんだぜ」

猫娘「芸…?」

青年「お手」

犬娘「わんっ」スッ

青年「おすわり」

犬娘「わんっ」ペタ

青年「な?」

猫娘「いやそれ出来ない方がおかしいでしょ!」

青年「ほら、ご褒美だ」スッ

犬娘「ありがとう~」モグモグ

猫娘「うぐぅ……」

猫娘 (私も頭撫でられながら食べさせて貰いたいのに…!)




猫娘「ここってペットショップか動物園かな?」

猫娘「私が言うのもなんだけど」

青年「それソックリそのまま返してやるよ」


   *― 心配 ―*


猫娘「じゃあこれとこれ、後あれをカゴに入れてきてくれる?」ユビサシ

猫娘「その間に私は洗い物してるから」

犬娘「はぁ~いっ」タッ


*


猫娘「ここを押してスイッチを入れるの」

犬娘「ふんふん」コクコク

猫娘「こうやって、物を置いてない床をっと……」スイー

犬娘「わ~綺麗になった」

猫娘「掃除機はこんな感じで使うの。終わったらここを押して、元の場所に」

犬娘「りょ~かい!」

猫娘「私は洗濯物を干してるから、何かあったら言ってね」

犬娘「は~いっ」


*


 バサッ バサッ…


猫娘 (物覚えは良い……というか、狐娘ちゃんより頼りになる)

猫娘 (他の事してても家事が一気に終わるのは楽だなぁ)ゴソゴソ

猫娘 (このまま全部覚えて―――







猫娘 (全部覚えたら、どうなるんだろう…?)ピタッ

猫娘 (私がここに居られるのって、家事が出来るから、だよね……)

猫娘 (もし―――






猫娘 (もし、犬娘ちゃんが何でもこなせるようになったら……)














猫娘 (私って、いらない子になっちゃうのかな……)


   *― すれ違い ―*


猫娘「ふぅ~あとは買い物に行って……」

猫娘「今日の夕飯は何に―――ん?」


*


狐娘「犬娘は覚えがよいのぅ」

青年「どこかの狐様とは大違いだな」

狐娘「はて、そ奴はどこの誰じゃろうか」

青年「オレの横でコタツに突っ伏しつつ、みかんを貪り食ってる奴だよ」

狐娘「もう少しこのみかんのように、わしに甘くなって欲しいもんじゃな~」モグモグ

青年「お前には酸っぱい程度が丁度良いんだよ」

狐娘「それにしても、これだけ犬娘が働けば―――





狐娘「猫娘は必要無いかもしれんのぅ?」

青年「そうだなぁ」

青年「これからは―――――


 バタンッッ


青年「―――家事を三人で分担して……」

狐娘「む?」

青年「どうしたんだろ」

狐娘「……ぬしよ、様子を見てこい」

青年「あぁ」


*


青年「あれ……居ないぞ」キョロキョロ

青年「犬娘、猫娘はどこに居るんだ?」

犬娘「さっきまで洗濯物を干してましたよ~」

青年「洗濯物……」チラ

青年「外には居ないな」



*


*


狐娘「どうじゃ?」

青年「家の中には居ない。買い物にでも行ったのか?」

狐娘「……」






狐娘「ぬしよ。猫娘が赴きそうな場に心当たりはあるか?」

青年「そうだなぁ……。一箇所だけなら」

狐娘「なら、すまんが其処へ行ってくれんかの」

青年「そのうち帰ってくるんじゃないか?」

狐娘「来ないから頼んでおるんじゃよ」

青年「……よくわからんが、わかった」スタスタ


 パタン…






狐娘「……丁度間が悪い時に聞かれたか」

狐娘「猫娘は青年に、どこかしら負い目を感じていたみたいじゃしのぅ……」

狐娘「少し迂闊じゃったな……。あの言葉だけを聞けば勘違いもするかの……」

狐娘「いや、そう聞かれることを考えなかったわしの責任でもあるか……」

狐娘「わしも、青年も、そんなこと微塵も思っておらんと言うのに」

 
   *― 擦れ違い ―*


猫娘 (っ……)タッタッ


 スタ…スタ……


猫娘 (あはは……)


猫娘 (やっぱり、私もういらない子なんだ……)ポロ


猫娘 (ぁっ……部屋着のまま出てきちゃった……)


猫娘 (青年くんのシャツ……)ギュゥ


猫娘 (…………)



猫娘 (……これから、どうしようかな……)









青年「こんな所で日向ぼっこか?」

猫娘「青年…くん……?」ゴシゴシ

青年「急に居なくなるもんだから心配したぞ」

猫娘「心配……。ここに居るってよくわかったね……」

青年「この公園が好きって言ってたからな」

猫娘「覚えてくれてたんだ」

青年「思い出を忘れる程ボケては無いよ」



猫娘「……私、そろそろここから離れようかなって」

青年「そりゃまた唐突だな」

猫娘「うん。……今までありがとね」

青年「何処に住むんだ?結構遠くに行くのか?」

猫娘「わかんない。適当だよ」

青年「……そっか」

猫娘「うん」







青年「オレは引き止めないぞ」

青年「猫娘がどこかへ行きたいって思ってるなら、喜んで送り出す」

青年「猫娘の人生は猫娘のものだ」

猫娘「うん……」

青年「だが……もし帰ってきたくなったらいつでも帰って来ていいぞ」

青年「オレの家に猫娘の居場所はちゃんとあるからな」

猫娘「…私……無いんでしょ……」

青年「無い…?」




猫娘「もう…私、必要無い……んでしょ…?」

猫娘「私は、いらない子…だから……」グス

青年「……」


青年「……自分で『いらない子』だと思ってるならそうなのかもしれない」

猫娘「……だよ、ね……」

青年「でも、この世には必要無い奴なんて居ないと思うぞ」

青年「みんな何かしら、誰かにとって必要な存在だ。人間だけじゃない、それは物にだって言える」

青年「少なくともオレは、猫娘のこと必要だけどな」

猫娘「ぇ……」

青年「一人は寂しいから。お前は寂しくないのか?」

猫娘「……寂しい、よ」

青年「なら、それだけで良いんじゃないか」

青年「寂しいから一緒に居る。それは必要としてるってことになる……と思う」

青年「まぁ必要云々な言い方は、物みたいな感じであんまり好きじゃないけど」

猫娘「居ても、いいの…?」

青年「いいよ」

猫娘「私……いらない子じゃないの…?」

青年「うん」

猫娘「ぐす……  あり、がとう……」

青年「帰ろうか、オレ達の家に」スッ

猫娘「うん……」ギュゥ

今日はここで終わります

>>26
合ってます
まさか分かる方が居るとは…


   *― 相談 ―*


青年「で、何とか誤解が解けたんだけど……」

青年「その一件以来、オレの衣類が何枚も猫娘に吸い取られていくんだ」

青年「そりゃ遠慮するなとは言ったオレもオレだけどもさ」

青年「『お金は払うから!』とか言われるんだぜ?流石にオレが着た物を買うとか申し訳なくて……」

青年「どう思う?くーちゃん」

熊娘「バイト中暇だからってボクに話しかけてこないでよ……もうくーちゃんは諦めるけどさ」

青年「そんな冷たいこと言うなよー。冷たいのはお冷だけで十分だ」

熊娘「はいはい」



青年「……えい」ギュ

熊娘「ん"ひゃっ!?」ビクッ

青年「出てたぞ」

熊娘「急に尻尾触るのやめてよっ///」

熊娘「というか口で言ってくれたら伝わるからね?」

青年「オレが何で毎回触ると思う?」 

熊娘「知ってたら聞かないってば」

青年「理由は単純、オレの目の前に尻尾があるからだ」

熊娘「山登りと一緒にしないでよ~」

青年「山と違う所は、可愛い反応をしてくれるかどうかだな」

熊娘「う、うるさいな///」


   *― 走談 ―*


青年「そういや最近、犬を飼い始めたんだ」

熊娘「へー、猫派って聞いたけど犬も好きなの?」

青年「動物は基本好きだよ。でもこの犬がなぁ……」

熊娘「あんまり言う事聞かない感じ?」

青年「聞くよ、ものすごーく」

熊娘「わ~それは凄いね、何か芸が出来たり?」

青年「するね」

熊娘「その犬、今度見させてよ」

青年「呼んだら来るよ」

熊娘「え?呼ぶ…??」

青年「……」ゴソゴソ



青年「『もしもし、狐娘。ちょっと犬娘にオレが来て欲しいって言ってると伝えてくれ』」

熊娘「ちょ、なになに!?指示したら来るくらい賢いの!?」

青年「足早いし五分くらいで来るかも」

熊娘「どんな犬なのか色んな意味で気になる」


*

*


熊娘「五分ちょっと経ったね」

青年「そろそろかな」


 バンッ


犬娘「匂いはここから……あっ!」キョロキョロ

犬娘「あるじ~ お呼びでしょうかー!」

熊娘「あ~、うん。これは……」

青年「悪い、用は無い」

犬娘「ずこー!」ズルッ

青年「代わりに、ここにある食べ物何でも一つ奢るから勘弁な」

犬娘「ほんと!?喉乾いたから飲み物が欲しー!」

青年「オススメはメロンソーダだ」

犬娘「じゃあそれ!」

青年「少し待っててくれな」スタスタ

犬娘「は~いっ」



熊娘「……」

犬娘「……」









犬娘「……あのぅ」

熊娘「なにかな」

犬娘「あなたは……あるじの愛人さんでしょうか?」

熊娘「変化球どころかデッドボールが飛んで来て動揺を隠しきれないや」

犬娘「やっぱり愛人さんなのですか!?」

犬娘「それとも……彼女さんですか!?」

熊娘「君グイグイ来るね」

熊娘「ねぇ、君は青年の家に住んでるの?」

犬娘「はいっ お世話になってます!」

熊娘 (人外のバーゲンセールだなぁ)

熊娘「愛人って言葉、誰から教えて貰った?」

犬娘「猫娘さんと言う方ですっ」

熊娘「案の定……」

熊娘「あのね、ボクは愛人でも無ければ彼女でも無いよ」

犬娘「下僕?」

熊娘「ぶっ飛び過ぎでしょ!二百度くらい回っちゃってるよ!」

熊娘「その言葉は」

犬娘「猫娘さんから」

熊娘「いい? 猫娘からそういう事は教わらなくて良いんだよ」

犬娘「でもペットには必要な知識、と猫娘さんが」

熊娘「その『ペット』って言葉、絶対違う意味だよね……」

青年「お待たせ、一番大きいサイズだ」スッ

犬娘「ありがとー!」

青年「カップは持ち帰り用のだから、それ持って帰って良いぞ」

犬娘「は~いっ またね~お姉さん!」


 カランコロンッ…


熊娘「……」



熊娘「猫娘にどういう躾をしてるのさ」

青年「オレは放任主義なんだ」

熊娘「あの娘、純粋そうだから猫娘色に染まらない様に気をつけてね」

青年「そうならない様にお願いしますぜ」

熊娘「ボクは猫娘だけで手一杯だよ……」


   *― 呑み会 ―*


青年「今日の夕飯はオレの分いらないから」

猫娘「どしたの?」

青年「ちょっと外食を」

猫娘「一人で?それとも誰かと?女の人?どこで食べるの?」

青年「女の人と居酒屋」

猫娘「う……ぐぅ……」

青年「連れて行かんぞ」

猫娘「わかってる、よぅ……迷惑かけられないし……」シュン

青年「じゃ、行ってくる」

猫娘「今から!?まだご飯時じゃ無いよ…?」

青年「早く始めないと長いんだ……」


*

*


猫娘「あっ、歩いた。はやくはやく」ササッ

熊娘「なんでボクを呼んだのさ……」コソコソ

猫娘「一人じゃ変な人に見えるから」

熊娘「二人でも十分怪しいよ……」

猫娘「あの店に入ったよ…!」ユビサシ

熊娘「この変装もどうかと思うけどなぁ」


 ガラララッ…


「いらっしゃいませー」

猫娘「えーと……あそこ!あそこの席空いてますか?」ビシッ

「あ、空いてますが……」

猫娘「じゃあお願いします!」スタスタ

熊娘「すみませんホントに……」ペコ

「い、いえ……」


*


「それでねぇ、もう何度も何度も誘ってるくるのよぉ~」

「こっちはアンタと飲みに行く程暇じゃ無いっつーの!」バンッ

「ジロジロと体を―――って青年ちゃん、聞いてる…?」

青年「ん……聞いてますよ」モグモグ

「の割には、さっきからすんごーく無視されて食べてばかりな気がするんですけどぉ~……」

青年「店長さんと飲む時は、一杯食べないと元取れないので」

店長「もぅ~それ、暗に私が面倒くさいってことなのぅ…?」

青年「面倒臭いです」

店長「そーいうところは素直じゃなくていいのっ」

青年「気を遣わなくていいって言ったじゃないすか」

店長「傷心中の乙女にくらい気を遣ってよぉ~」ズイ

青年「近い」ベシッ

店長「いいもんっ 今日は飲みまくってやるんらからね!」ゴクゴク


*


猫娘「あれは……」

熊娘「店長さんじゃん」

猫娘「くぅぅ……やっぱりスタイルは良いわね……」ジー

熊娘「店長さん、あんな風に人に絡むんだなぁ」

猫娘「二人でご飯だなんて……居酒屋デート!?」

熊娘「多分違うと思う」

猫娘「あむっ……あむ!くぅ…!」ガツガツ

熊娘「少し落ち着きなよ……まだ付き合ってると決まった訳じゃ無いはずさ」

猫娘「あ、食べないなら貰うね」ススッ

熊娘「ダメ」ガシッ


*


店長「ねぇねぇ~」

青年「嫌です」

店長「ま~ら何も言ってないのにぃ」

青年「どうせ可愛い子紹介してくれ、でしょ?」

店長「おみごとっ! えすぱーだよきみぃ!」

青年「可愛いのなら、既に熊娘が居るじゃないですか」

店長「熊娘ちゃんが休みの時、誰がシフト入ってる?」

青年「もちろんオレですね」

店長「わたしは!可愛い娘と!おしごとがしたいのっ!」バンバン

店長「な~にが悲しくて男と仕事しなくひゃならないのよぉ!」

青年「じゃ、オレ辞めますね」

店長「ごめんっ ごめんなしゃい!私が悪ぅございましたぁぁ……」エグエグ

青年「人手が足らないって泣きついて来たのは店長さんでしたよね?」

店長「……はい」

青年「それで。さっき言ってた客はどの時間帯に来るんですか」

店長「っ……いいの…?」パァッ

青年「良くなければ聞きませんよ」

店長「えっとね……青年ちゃんが居ない午前中が多いかな~って……」

店長「でも、でもね…? 青年ちゃんに迷惑かけるのは、あれだから……そのぉ……」モジモジ

青年「次から少しの期間、午前中に出ますよ」

青年「熊娘には事情を話せば変わってくれるかと思いますので」

店長「うん……」

店長「ありがとね、青年ちゃん……」シュン

青年「あの約束、ちゃんと守ってます?」

店長「う、うん!青年ちゃんと一緒じゃない時以外は外で飲んで無いよっ」

青年「なら良いです。冗談抜きで人前で酒は飲まない方が身の為ですよ……」

店長「って言われてもぉ……覚えて無いんだもんっ♪」

青年「『無いんだもんっ♪』って、だから言ってるんだよ!」

青年「はぁぁぁ……。まぁ、今日はオレが一緒なので好きなだけ飲んでいいですよ……」

店長「いえーいっ 焼酎おかわり!」


*


熊娘「うーん、これは知らないフリをするの大変だ」

猫娘「青年くんはやっぱり優しいにゃぁ……」

熊娘「そうだね―――――ん?通知が……」チラ

熊娘「げっ。青年からだ」

猫娘「私も来てる」

熊娘「『夜は危ないし、送るからそこに居ろよ』、か」

熊娘「バレてるぅ……」

猫娘「ぁぁっ…!」ワナワナ

熊娘「どしたの」

猫娘「こ、これ……」スッ

熊娘「んー?」チラ

熊娘「『やっぱりついてきたか。後でお仕置きだな』」

熊娘「青年は勘が良いからなぁ、そりゃバレるよ」

熊娘「『やっぱり』って言ってる辺り、予想してたんだ……」

猫娘「ね、ねえ…!」

熊娘「んー」

猫娘「お仕置きって……」ドキドキ

熊娘「お仕置きねぇ。まぁ青年のことだし、そんなに酷いことは―――――

 





猫娘「お仕置きって……どんなことされるのかな!?」ハァハァ

熊娘「ダメだこの駄猫…早くなんとかしないと…」

今日はここで終わります

魔王『いっちょ世界征服してくるわ!』

魔王『どーん!』


>視界が揺れる程の轟音と共に、目の前の国が消し飛ぶ


魔王『よしよし。次は勇者が旅立ったらしい村の周辺を消し飛ばすか』

魔王『こりゃもう世界征服に王手かけたようなもんだな』

魔王『あっ、もう王はさっき詰んじゃったか!ハハハッ』






魔王『みたいな夢を見たんだ、側近』

側近『くだらないこと言ってないで、東の畑の手入れをしてきてください』

側近『人族との友好関係を良好にする為には、人族の食材がどの様な物であるのか知っておかなければなりませんよ』


>今日もまた、魔王の農奴生活が幕を開ける……


青年「なんだ……このゲームは……?」


  *― 夢か現か ―*


狐娘『ぬしよ~起きんかっ』ユサユサ

青年『今日は休みだっつの……』

青年『あぁ~……さぶ……』モゾモゾ




狐娘『……』ゴソゴソ

青年『ん……?』

狐娘『くふふっ、こうすれば温かいじゃろ…?』ギュゥッ

青年『確かにこれはもふもふだ』

狐娘『ほれ、もっと…こっちに……』グイッ


狐娘『ん……ぬしは温かいのぅ』

狐娘『こうし…てっ。足を絡めればもっと温いぞっ///』ギュ

青年『そう……だ…な……』












青年「はっ…!」パチッ

青年「いかんいかん、こんな夢を見てしまうなんて……」

青年「……はぁ、虚しい。二度寝するか……」モゾモゾ


 バンッ


狐娘「ぬしよー!朝じゃぞ~っ」

青年 (ノックくらいしろよ……)

狐娘「ま~だ寝ておるわ。だらしない顔しおって……」





狐娘「……ふふっ…。つんつん」ツン

狐娘「寝ておる顔は好きなんじゃがなぁ~……」

狐娘「はよぅ起きんと、わしが全部朝飯を食うからの~」スタスタ


 パタン…


青年「……」







青年「どっちも、悪くは無いな……」


   *― 無垢 ―*


犬娘「あるじあるじ~!」タタタッ

青年「どうした」

犬娘「子供ってどうやって出来るのですか?」

青年「じゃ、教えてやるよ」スッ

蛇娘「待ちなさい」ゴスッ

青年「本の角はやめてくれ……」

蛇娘「貴方、なにさらっと変態行為に及ぼうとしてるわけ?」

青年「質問されたらちゃんと返答する。教育として間違ってないだろ?」

蛇娘「間違ってるわ。今はコウノトリとか言って濁しておけば良いのよ」

青年「そうして事実を知らぬまま成長し、後から恥をかくことになるぞ」

蛇娘「『今は』って言ったでしょうが。真実を知るのは成長した時で良いの」

青年「ちぇっー」

犬娘「え~っと……」

蛇娘「犬娘。子供はコウノトリって言う鳥さんが運んでくるのよ」

犬娘「コウノトリ…?」

蛇娘「そうよ」

犬娘「うーん?? ……では、コウノトリさんの子供はどうやってできるんでしょ~か?」

蛇娘「へ…?」

犬娘「コウノトリさんも子供はいますよね? でもコウノトリさんが自分の子供を運ぶのはおかしいかなーって」

蛇娘 (痛い所突いてくるわね……)

青年「……」

蛇娘「こ、コウノトリさんは子供が出来ないのよ…!」

犬娘「そうなのですか…?でも、それだとコウノトリさんは減る一方な気がするのですが……」

犬娘「コウノトリさんはどうやって増えているのでしょう?」

蛇娘「コウノトリさんは死なないわ」

犬娘「えぇ!?」

蛇娘「アイツらは不死の存在。だから心配無用よ」

犬娘「はえ~……しゅごいや」

蛇娘「じゃあ私は、ちょっちょちょちょっと……猫娘のへへ部屋に行ってくるわね……」スッ

青年 (動揺しすぎだろ)

犬娘「コウノトリさんは死なないのですね~」

青年「……犬娘。子供って男と女、オスとメスが一人ずつ居れば作れるんだぜ」

犬娘「え…?でもコウノトリさんは…?」

青年「勿論コウノトリさんも運んできてくれる」

青年「でもな、コウノトリさんも子供が欲しい人全員にあげることは出来ないのさ」

青年「それに困った人達は考えた。だったら自分達で作ってしまおう、とな」

犬娘「なる、ほど……」







青年「……」グイッ

犬娘「ひゃっ」

 ドサッ


>犬娘の腕を少し強引に引き、カーペットが敷かれた床に仰向けに押し倒した


犬娘「あの……あるじ…?」


>急に押し倒され、これから何をされるのか、と少し不安な顔で犬娘がこちらを見つめる


青年「丁度良い、お前も女の子だからな。知っておいて損は無いぞ」

犬娘「どういう―――


>『こと』と言いかける寸前、犬娘の頭に手を伸ばす


犬娘「ん……」


>肩の位置で綺麗に切り揃えられ、明るいブラウンの色をした髪を優しく撫でる

>時折、気持ちが良いのか耳がぴくぴくっと反応を示す


犬娘「ある…じ……」


>雰囲気がそうさせるのか、犬娘は身体をもじもじとさせ、頬が桜色に染まっていく


青年「大丈夫。全部任せて良いぞ」

犬娘「うん……」


>左手で頭を撫で、右手で犬娘の肩に触れた


>視線を少しばかり下へ向けると
 花柄の刺繍が丁寧にしてある白いブラウス越しに、まだ未発育であろう小さな膨らんだ双丘が視界に入る


青年「怖くないよ……」


>そう何度も言い、優しく頭を撫でる


犬娘「あるじ……」


>緊張が少し解れたのか、何かを期待する様に、こちらの身体に手を回し

>犬娘が耳元で小さく呟いた






犬娘「続き……しましょぅ…?」


>とろん、とした目でこちらの見つめ、桃色の唇から漏れる甘い息が少し荒くなる


青年「犬娘……」


>ブラウスのボタンに手をかけ


>一つ、二つ……ボタンをゆっくりと一つずつ外す度に、ぴくっと犬娘が可愛く反応する


>そして、最後のボタンを外し、ブラウスを――――











 カシャッ


青年「……ん?『カシャッ』…?」チラ

蛇娘「1、1、0っと……」

青年「オレが悪かった!!」ドゲザ

蛇娘「当たり前でしょ。悪くない訳が無いわ」

青年「蛇神様……どうかご慈悲を……」

蛇娘「生憎、変態にかける慈悲なんて持ち合わせていないの」

青年「ほんとに……その電話だけはやめて……」

犬娘「え、えっと……ごめんなさいっ///」タタッ

青年「待って犬娘…!」

蛇娘「で?貴方は何をしようとしてたのかしら?」

青年「じ、実技で子供の作り方を……」

蛇娘「はあ?」

青年「あの……すみません」

蛇娘「……貴方は変態だけれど、一応私の友人でも無くは無いわ」

蛇娘「だから、友人として一度だけ見逃してあげる」

青年「ありがたや……」ドゲザ

蛇娘「次は無いわよ?」

青年「はい……」

今日は終わります

若干のネタ切れ感…


   *― 一言 ―*


狐娘「……」ススー

青年「おいこら、オレのおかずを取るな」ガシ

狐娘「わしを夜のオカズにしておる癖に……///」

青年「余計な誤解を招くことを―――

猫娘「夜のオカズってどういうこと!?」バンッ

青年「ホラみろ」

狐娘「猫娘よ。ぬしはな、夜な夜なわしをオカズに―――ぐむっ」

青年「してねぇよ」ギュ

猫娘「オカズなら私を……何だったらオカズじゃなくても……」

青年「しないっつーの」

犬娘「……」モグモグ




犬娘「なんだか……」







犬娘「やっぱり、あるじと猫娘さんは恋人みたいですね」

猫娘「も、もうっ だから褒めても何も出ないよ~///」

猫娘「あっ。私のおかずあげるっ」ススッ

犬娘「でもあるじと狐娘さんは夫婦みたい」

猫娘「犬娘ちゃん夕飯抜きね」

犬娘「ええ!?」


   *― ヤキモチ ―*


犬娘「あるじあるじ~っ」タタタッ

青年「はいはい、髪な」

犬娘「……」ジー

青年「……わかったよ、膝に乗れ」

犬娘「ありがと~あるじっ」トスッ

青年「毎度お前も飽きないなー……」

犬娘「えへへ~ 気持ち良いんだもん」

青年「髪を梳くどこに気持ち良さがあるんだよ」

犬娘「ん~……頭?」

青年「……はぁ。じっとしとけ」スーッ



犬娘「ねーねー、尻尾も~」

青年「はいはい……」ススッ


*

青年「こんなもんでいいか?」

犬娘「あるじありがとっ!」

青年「うん」

犬娘「~♪」






青年「もう降りてくれないか…?」

犬娘「え~」

犬娘「わたしにあんなこと……したのに…?///」

青年「あれは事故だ」

犬娘「じゃぁ……えいっ」ガバッ

青年「何が『じゃあ』なんだ」

犬娘「この前の続き……する?」

青年「したら殺される、主にオレが」

犬娘「ならわたしとするのは、嫌じゃないんだ」

青年「どうしたお前、どこでそんな知識を……」

犬娘「わたしだって おんなのこだよ…?」

青年「……するにしても、もう少しお互いのこと知ってからな」

青年「相手が怖がってるのに気づけない程、オレは鈍感じゃない」

犬娘「っ……」ピクッ

青年「猫娘もだが、オレに尽くそうとし過ぎだよ」

青年「もっと楽に生きても良いんだぞ」

犬娘「あるじ……」

青年「ほら、湯冷めする前に寝とけ」

犬娘「うん……おやすみ、あるじ」

青年「おやすみ」












青年「……」チラ

猫娘「……///」モジモジ





青年「お前は自分で梳け」

猫娘「そんにゃ……」ガク


   *― 取り引き ―*


犬娘「あるじ~散歩行こ」グイッ

青年「狐娘は?」

犬娘「用事あるって……」

青年「じゃあ猫娘」

犬娘「なんか怒ってた」

青年「よし、昼寝してろ」

犬娘「散歩行きたい~」

青年「一人で……は、危ないな」

青年「えぇぇ……散歩行きたいのか?」

犬娘「うん!」

青年「…………」


 ザアァァァァ……


青年「この土砂降りの雨の中?」

犬娘「うんっ!」

青年「マジで勘弁してくれませんか」

犬娘「じゃあ代わりに、一つだけ何でも言うこと聞いてっ」

青年「ん?何でも?―――ってオレかよ」

犬娘「だめ…?」

青年「何でもじゃなく、出来る範囲でなら良いよ」

犬娘「じゃ、それで!」

青年「で、して欲しい事って?」

犬娘「えっとね、今日一日ずっと側に居てほしいな~って……」ウワメ

青年「やだ」

犬娘「え~……してくれるって言ったのに……」シュン

青年「一日とか疲れそうだもん」

犬娘「……」ジロー

青年「なんだよ」

犬娘「『貧乳と巨乳、やっぱりどっちも捨て難い良さがあるよなー』」

青年「よし、今日一日よろしくぅ!」

犬娘「わ~いっ」ギュゥ


*

*


青年「ところで、さっきのはどこで聞いたんだ…?」

犬娘「たまたまゲームを売ってるお店で」

青年「ちなみにどこまで?」

犬娘「『まぁまぁ、オレは貧乳にも良い所があると思ってるぜ。くーちゃん』」

犬娘「『総合的に見て……おっしゃ!巨乳キャラ多いなこのゲーム!買いだわ!』」

犬娘「って所までですかね~」

青年「最初から最後までだな」

青年 (熊娘をからかいながらゲーム買いに行った時か……)


   *― やきもち ―*


猫娘「青年くん、今日……暇だったら一緒にゲームでもどうかな…?」

青年「リビングでなら良いぞ」

猫娘「り、リビング…?どして?」キョトン

青年「犬娘と今日一日、一緒に居ると約束してしまってな」

猫娘「ぇ……そ、そそそ~なんだぁ……へ~……」

猫娘「今日だけ、なんだよね?」

青年「そうだな。毎日とかたまったもんじゃない」

猫娘「そかそか」ホッ

青年「そういや狐娘は?」

猫娘「蛇娘ちゃんの家に出かけたよ」

青年「アイツら何気に仲が良いんだな……」

青年「んじゃ、リビングで待ってるからな」

猫娘「う、うん」


*


青年「ゲームっていつものでいいんだよな?」

猫娘「うん、対戦しよ~」

青年「わかった。シングル対戦……っと」ポチポチ

青年「ほー、イーブイの進化系パーティか」

青年「なんか、趣味パ相手にこっち割りとガチめなパーティは申し訳無くなるな……」

猫娘「お気になさらず、だにゃー」



犬娘「あるじぃ~ わたしにも見せてぇ」ズイ

猫娘「っ…!」バンッ

青年「ど、どうした…?」









猫娘「……近いよ、犬娘ちゃん」ニコ

犬娘「うん…?」キョトン

青年「ま、まぁ確かに。顔が近いから、もう少し離れてくれると見やすい」

犬娘「は~い」ススッ

猫娘「……」

青年 (怖ぇぇ……やけにドスの効いた声だったな……)


*


青年「ブラッキーか。 技は……つぶらなひとみ!?」

猫娘「なぁに?」

青年 (一応、アリか…?)

青年「技構成が のろい、つぶらなひとみ、おんがえし、はかいこうせん……」

猫娘「ん~?」ニコ

青年「わ、技構成も趣味なんだな……」

猫娘「にゃはは、そうだよ~」

青年「とりあえずアッサリ倒せたが」

青年「二匹目は……シャワーズか」

青年「結構硬いな、耐久型か?」

猫娘「正解~♪」

青年「そ、っか……」

青年 (敢えて倒さず、長引かせて技を使わせて見たが……)

青年 (技構成が、あまえる、メロメロ、ゆうわく、ギガインパクト……)

青年 (何で四つ目は物騒な技なんだ……?)

犬娘「ふあ…ぁ……あるじ~」ノソノソ

猫娘「っ! だ、ダメ!」ガシッ

犬娘「ふえ…?」

猫娘「その場所は……ダメだよ!」キッ

犬娘「でも~ ここだと温かいよ~?」

猫娘「私だって……行きたいのに……!」ボソ

青年「オレの股の間になんか来て何が良いんだよ……」

猫娘「良いのっ!」

青年「何が!?」

犬娘「わたしはどうすれば…?」

猫娘「どうにか……して……」グス

青年「……あっ」ハッ


―――


狐娘『戯けが。ぬしよ、たまには猫娘にも構ってやるのじゃぞ?』

狐娘『餅を焼くと膨らむ様に、嫉妬も妬き続けるといつかは破裂する』

狐娘『適度に空気を抜いてやる事じゃな』


―――


青年 (みたいなこと、狐娘が言ってたな……)

青年「そうだな、じゃあ猫娘がここに来い」ポンポン

猫娘「ぇ……良い、の…?」

青年「うん」

犬娘「わたしは~?」

青年「背中にでも乗っとけ」

犬娘「む~ えぃやっ」ズシ

青年「おっも……」

猫娘「えと……えと……///」モジモジ

青年「来ないのか」

猫娘「い、行くっ」スス…





青年「じゃ、ゲームの続きするか」

猫娘「にゃふふ……うんっ///」

犬娘「すぅ…すぅ……」zzZ


>その頃、狐娘と蛇娘は……


狐娘「はあぁぁ……そうやって種族値が高いやつばかり使いおって」

蛇娘「私は好きな子を使っているわ」

蛇娘「それが、たーまたーま、偶然にも~? 種族値が高かっただけよ」ニヤニヤ

狐娘「酷い屁理屈じゃな……」

蛇娘「行きなさい、ボーマンダ!」

狐娘「……」

蛇娘「なによ」

狐娘「こ奴は何度も見ても、こう……見た目が……」

蛇娘「宙吊りされてるみたいで、どこのサーカスよってのは認めるわ」

蛇娘「私は昔のように、どっしりと地に足をつけて佇んでる姿が好きだったのに……」

蛇娘「せめて翼を使ってリザードンみたく羽ばたきなさいよ…!」ズーン

蛇娘「スカイバトルの罪は重いわ……」

狐娘「くくっ…。まぁよいではないか」

狐娘「安心せい。わしのアローラキュウコンの吹雪で、無様な姿を晒す前に消し飛ばしてやるわ!」

蛇娘「はい、捨て身タックル」

狐娘「それはぁ……どうじゃろうなぁ?」

蛇娘「あ、あれ…?㍋ボーマンダより早い……」

狐娘「そちはドラゴンばかり使いおるからのぅ」

狐娘「特攻と素早さに努力値を全部振り、拘りスカーフを持った吹雪は耐えられんじゃろう」ニヤリ

蛇娘「ちっ、学習したようね」

蛇娘 (私の相棒、ジャローダは相性悪いわね……)

蛇娘「じゃ、ギルガルドでも出しておきましょうか」

狐娘「ふん!」パタン

蛇娘「なに閉じてんのよ!?」

今日はここで終わります

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