武lippsで未来ifネタ (49)

記念?引いた紗枝の横に周子いた
何で武内かって?そりゃ武LiPPSはデレマス界のサザンガルド

クローネはまだかきため終わってない

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483955611

TAKE美嘉







美嘉「コラー!またアンタケンカしたんだってー!?学校から電話かかってきたよ!」

息子「それはアイツらが悪いんだよ!」

美嘉「言い訳なんか聞きたくない!いい?どっちも手は出さなかったみたいだけど暴力沙汰になったら大変だったんだよ?」

息子「俺の話を聞かねぇなら最初から言ってくるんじゃねえ!」

美嘉「!またそんな口を、最近お母さんに対してそんな酷い事ばっかり言って…」

息子「それはアンタが俺の話を聞かねぇからだろ!?」

莉嘉「はい二人ともストーップ」

息子「!莉嘉ねぇ!?おろせ!子供扱いするな!」ジタバタ

莉嘉「子供でしょ、第一次反抗期の9才の坊主が子供以外の何なのかなー?」

息子「見てろ、直ぐに莉嘉ねぇより大きくなってやるからな!」

莉嘉「楽しみにまってるねー、当分は無理だろうけどー☆」

息子「覚えてろよー!」



美嘉「…莉嘉、アイツは?」

莉嘉「P君なら相手のところに謝りに行ってるよ?ま、暴力沙汰にはならなかったし多分注意程度ですむと思うケド」

美嘉「…そっか」

莉嘉「だけどあんまりこの子を攻めないで欲しいな」

美嘉「どうして?下手したらどちらかは怪我してたかもしれないんだよ?」

莉嘉「お姉ちゃんはもう少し話を聞いてあげなよ、今回ばっかりはこの子が流石に可哀想」

美嘉「…どういう事?」

莉嘉「ほら、言ったげて」

息子「………隣のクラスの女子が苛められてたんだよ、一人にいっぱい集まって
そんなのサイテーだろ?だからとめようとしたらケンカになった」

美嘉「!」

美嘉「……そう、だったんだ」

莉嘉「…誰かさん達に似て困ってる人はほっとけないんだね?お姉ちゃん?」

息子「……母さんに何言っても無駄だろ!どうせ話なんて聞かないんだから!」ダッ…

美嘉「あ、ちょっと待ちなさい!!」




莉嘉「あーあ、拗ねちゃった」


美嘉「……はぁ…またやっちゃった、なんでいつもこうなるのかな」

莉嘉「お姉ちゃんは過保護過ぎるの、状況を把握する前に熱くなっちゃってどうすんのー?」

美嘉「……わかってはいるんだけど、どうもいつも裏目に出ちゃうんだ」


武内P「……ただいま戻りました」

美嘉「………お帰りなさい、ありがとね?謝りに行ってくれて」

武内P「…いえ、それは問題ありません……それであの子は?」

美嘉「……ごめん、アタシ…理由もよく知らずあの子を責めちゃって、部屋に引きこもっちゃって出てこないの」

武内P「…そうだったのですか、仕方ありません少し様子を見てきます」

美嘉「…ありがとう」


莉嘉「…それじゃ後はP君に任そ?

……どうしたのお姉ちゃん?」

美嘉「……やってることが全部裏目に出てアイツに迷惑かけて…昔から何も変わってないなってさ」

莉嘉「……じゃあお姉ちゃんもP君にお説教してもらう?」

美嘉「…勘弁してよ」

莉嘉「ジョーダンだよ☆」





武内P「……話はしてきました、本人も言い過ぎたと反省しているようですが」


美嘉「…」ドヨーーン…

武内P「?…何をなされているんですか?」

美嘉「…ううん、ただアタシは相変わらずダメダメだなって」

武内P「…いえ…貴方の言っている事は至極当然なことです、ですがもう少しあの子の話を聞いてあげた方がよかったですね」

美嘉「……ごめん、それ莉嘉にも言われた」

武内P「……心配しているから…大切に思っているからする発言だと伝えておきましたが、あの子が全てを理解するにはまだ幼すぎる」

美嘉「……うっ」グサッ

武内P「!…申し訳ありません、貴方を責めるつもりはなかったのですが」



美嘉「…うん、わかってる」

武内P「…そ、その…あまりお気になさらず」オロオロ…



美嘉「………いつも裏目に出てるよね、アタシのお節介ってさ」

武内P「…急にどうなされたのですか?」

美嘉「……最近あの子の態度が酷くなってく度に思うんだ
…アタシの価値観であの子の為になるようにって先走って、あの子にはあの子の価値観があるのに
よく考えたら昔からそうだったなって…そう思うとなんだか変わってない自分が情けなくて」


武内P「……」

武内P「…ですが貴方のその面倒見の良さが無意味に終わった事などは一度もない、何かしら変化を与えてくれたではないですか」

美嘉「…良いことばっかりじゃないでしょ」

武内P「ならば悪いことばかりでもない」

美嘉「……ふふ、それじゃあきりがないじゃん」

武内P「そう言う物です、確かに裏目に出てしまった事もある…しかし結果的に見れば進歩に繋がっている
…ですから貴方の良さを否定するような真似はしないで下さい」

美嘉「……うん、ありがとう」


美嘉「でもさ、やっぱり卑怯でムカつく
…だってアンタは全部許しちゃうから、アタシは反省する事すら出来ないじゃん」

武内P「………それは……申し訳ありません」

美嘉「…うん、アンタも反省して?アタシも反省するから」ギュッ

武内P「……はぁ、よくわかりませんがそう仰られるなら」



美嘉「……だけどやっぱりアタシ、アンタがいないとダメ

…アンタじゃないとダメ
……だからずっと側にいてくれないと泣いちゃうから」ギュー

武内P「……大丈夫ですよ、私は貴方の側にいますから」

美嘉「………うん…大好きだよ★これからもずーっと」





美嘉「…そう言えばあの子は?」

武内P「?……莉嘉さんと何処かに出かけられたはずですが」







凛「…お腹すいてない?あれ食べる」

息子「い、いらない!」

凛「じゃあお姉さんと手繋ごっか?迷子になったら大変でしょ?」

息子「いらないって!と言うか何でそんなに鼻息荒いんだよ!!」

凛「…ふーん、アンタがアイツの…悪くないか」

息子「……ひぃ!莉嘉ねぇ、助けてよー!!」


莉嘉「いやー、仲いいね♪気分転換につれてきて正解だったね☆」

卯月「えぇ、凛ちゃんも久しぶりにあえて嬉しそうですし♪」

未央「いやいや補食する目だよあれ、止めないとダメでしょ!?」

TAKE周子




「違う!一つ一つの工程が甘い!何度も同じ事を言わせるな!!」

「…申し訳ありません!」



娘「…………おじいちゃんの声だ」

周子「本当だねー」

娘「…またパパ怒られてるよー?何か悪い事でもしたのー?」

周子「違う違う、パパはね今あたし達の為に精一杯頑張ってるんだよ?」

娘「パパ頑張ってるの?なのになんで怒られてるの?」

周子「………このお菓子、パパが作ったんだけどさ、あなたにはどう見える?」

娘「変な形ー、おじいちゃんの作ったのより美味しくなさそー」

周子「ふふ…子供は容赦ないなー、本人が聞いたら本気で泣いちゃうわー」

娘「だって形が変なんだもん」



周子「うーん、まぁそうなんだけどパパは必死におじいちゃんに上手く出来るよう教えて貰ってるからあんま苛めんといてー?」

娘「でもパパって元々アイドルを育ててたんだよね?どうしてお菓子を作っているの?
それにママも昔はテレビでキラキラ輝いていたんだよね?」

周子「んー、話すと長くなるんだけどなー
………そうだね、あたしが戻らなきゃって…そうやってあの人に我が儘をいったの」

娘「ママが?」

周子「このお店の伝統を途切れさせたくなかったんだ、理由は……何だっけ?
……何も考えて無かったのかもしれない、それとも何か大切な理由があったのかな?

…思い出せないけどあの人とここに帰って来たことあたしは後悔なんてしてないよ?」

娘「えー、せっかくキラキラしてたのに?」

周子「うん、確かにちょっと勿体なく感じるよね
…昔はこの狭い世界にどこかうんざりしてた、だけどあの人と色んな世界を見て回って気がついたんだ
この世界だっておじいちゃんやおばあちゃんが繋げてくれた大切な物なんだって」

娘「大切な物?」

周子「……受け継いでそこから新たな伝統へと変わる、だってみんな一人一人違う個性を持ってるからさ
だからあたしとあの人の味で繋いで新しい伝統を生み出して行こうって二人でここに帰って来たんだよ?
…………今はこんな不恰好な和菓子しか作れないけどこれはこれであたしは好きかな」

娘「よくわかんなーい」

周子「……うん…今はそれでもいいんじゃないかな、だけどパパも頑張って勉強してるから二人で応援してあげよ?」

娘「はーい♪」

周子「はい、いい子いい子」ナデナデ


娘「えへへ♪あたしもね、大きくなったらパパとお店でお菓子作るー、出来たらママにもあげるね?」

周子「それは楽しみやわー
……でもね?あたしはあなたに無理にこのお店を継いで欲しいとは思ってないよ?」

娘「?どーしてー?お店を続けたいんでしょー?」

周子「お店も伝統も大事、だけどあなたの未来が一番大事
……あたしもあの人もあなたの可能性を否定はしたくない、だからやらなきゃダメだなんて思って欲しくは無いんだ」

娘「よくわかんないけどわかったー」

周子「ふふ、それじゃあどっちかわからんわー」


「……だからそうやない!!」

「申し訳ありません!!」


娘「パパ可哀想…だけど頑張ってね!」

周子「…うん、頑張ってねパパ♪」







武内P「……はぁ」

周子「お疲れー、いやー今日も盛大に怒られてたねー」

武内P「………聞こえていらっしゃいましたか、お恥ずかしい限りです」

周子「小豆当番から卒業したんでしょ?十分成長だってー、それにお父さん誉めてたよ?骨があるって」

武内P「…それは喜んでも良いのでしょうか?」

周子「いいの、ポジティブに考えときー?
…でもさ今の君を昔のプロデューサーさんが見たらなんて言うかな、そもそも信じないかな?
だってそんなに粉まみれになりながら和菓子を作ってるだもん、信憑性が無いのも当然やわー♪」

武内P「……そうでしょうか?私の場合案外あっさり受け入れそうですが
特に隣にいる貴方とあの子の顔を見れば」

周子「あー、それはあるかもね…むしろあたしの方が信じないかも
……だってわざわざこの家に戻って来たなんてあの時のあたしが信じる気がしないじゃん?」

武内P「……」

武内P「…いえ、貴方のほうも案外あっさり受け入れそうです」

周子「……そうかな?」



武内P「……えぇ、なぜなら貴方は昔から変わらない…私が共に歩んでいこうと思った貴方のままだ
……今も昔も貴方である限りこの選択を後悔はしない、私はそう信じています」

周子「……そっかー、変わんないかー」

武内P「えぇ、変わりません」


周子「…ふふ」

周子「……あたしはあたしになっただけ…とても懐かしい言葉だね、だけどきっとその一言が一番今はふさわしい♪」

武内P「……はい」

周子「…でもごめんね?あたしの我が儘に付き合わせて、本当なら君は今頃美城のやり手のプロデューサー…もしかしたらもっと出世していたかもしんないし
たまに思うんだー、あたしといたことで君の未来を奪ったんじゃないかって」

武内P「……」

武内P「………私は今が幸せだと思っています、もしかしたらなどいらない
…分岐があろうが無かろうが私は今を大切にしたい………ですから謝らないで下さい」

周子「…うん、ありがと」



武内P「!……申し訳ありません、私もそろそろ戻らなくては」

周子「うん、頑張ってねー」フリフリ

武内P「…えぇ、ありがとうございます」


周子「……あ、ちょっとまって」

武内P「?…なんでしょうか?」

周子「……こんなところにまでついてきてくれてありがとう、ずーっと愛しとるよ?君の事」

武内P「…」

武内P「…私も周子さんのことを愛しています」




周子(遠回りしていたのかもしれない、それとも逃げていたのかもしれない
鳥籠だと思っていたこの店は存外に温かくて、あたしの思いとは裏腹に色んな物をくれる)

周子(……きっと戻って来たのが一人だったらこんな風には思わなかった
怒鳴られても、粉まみれになってもあたしのとなりにいようとしてくれるあの人がいたから)



周子「……相も変わらず不恰好な形やなー」

周子「ん?でも味は悪くない…でもうちの味とは少し違う……なんだろ?」


「……少しはましになったな」

「…本当ですか?ありがとうございます!」


周子「お、誉められとるー?やったねー♪」




周子「……そっかー、これがあたし達の伝統なんだ
守っていかなきゃね、この二人の味を」

TAKEフレデリカ



長女「パパ朝だよー」

次女「起きて起きてー」

三女「ごっはんだよー」

武内P「ぐはっ!!?」




武内P「……っ……おはようございます」

長女「おっはよー♪ねぇねぇ今日は休みだよね?どこ行くどこ行くー?」

次女「動物園?お買い物ー?それともーフレちゃん劇場?」

三女「フレちゃん劇場!フレちゃん劇場がいいなー♪」

武内P「!…あの、それはちょっと」

次女「フレちゃん劇場かー、やったー♪」

長女「ママにいってくるー!フレちゃん劇場ー♪」

武内P「待って下さい!…………はぁ、行ってしまった」

次女「パパ今日お休みでしょー?寝てちゃ勿体ないよね♪ワァオ♪お休みなのに24時間営業」

三女「パパは働き者だってママが言ってたよー?コンビニかな?ファミチキ下さい!」

次女「……こいつ脳内に直接…?!ってそんな訳アルカイダー♪」

次女三女「「イエーイ~♪」」

武内P「…朝から元気ですね……そもそもまだ5時なんですが」

次女「ママが今日は早起きなの!アタシ達も同じく早起き~♪」

武内P「……そうですか」



長女「フレちゃん劇団呼んできたよー♪フレちゃん劇場はじまりはじまり♪」

武内P「!」


三女「やったー!はじまりはじまりー♪」パチパチ


「時は平成……欲と嘘で染まりきった人の世
そんな金と欲望の淵のなか夢と希望を語る夢追い人の集団がいた!

……その名もシンデレラ!

…………夢を語り、夢を追い、そして人々に夢を魅せる


……そして、その愚者と魔法使いの禁断の恋物語が今、ここに幕開く!!」


フレデリカ「フフフフーン、フフフッフンフンフフフンフーーン♪

……タケちゃんとフレちゃんここに開!演!」バーン!!

武内P「…」

娘s「「わー」」パチパチ


武内P「……シンデレラってそんな話でしたっけ?」


フレデリカ「タケちゃん…貴方はどうしてタケちゃんなの?名前がタケちゃんだからタケちゃんなんだけどなんでタケちゃんなの!!?
……あれれー?自己完結しちゃったー、ダメじゃん、これじゃあ続かないよねー♪

とりあえず、なんでタケちゃんなの…!?」

武内P「……」

武内P「……はぁ

…フレちゃん、あなたはどうしてフレちゃんなのですか?
あなたがフレちゃんでなく、私がタケちゃんでなければこのような辛い思いはしなくてもよかった」

フレデリカ「それじゃあタケちゃんとフレちゃんじゃないじゃん」

武内P「……申し訳ありません」

フレデリカ「………おっほん……私をここから連れ出して…?誰からも否定されないアタシ達の楽園に…!」

武内P「…はい、今なら急遽ですがビジネスホテルでしたらお部屋も空いている事かと!すぐにタクシーを呼びますので!!」

フレデリカ「もーっ、世界観壊れちゃうー」

武内P「……平成ではないのですか?」

フレデリカ「あ、そうだったねー♪でもどうせなら美味しいご飯が食べたいな♪」

武内P「…」


フレデリカ「ねぇねぇ、お昼どうしよっかー?これからぶれーいくふぁーすとだけど♪」

武内P「……あの、フレちゃんとタケちゃんは?」

次女「タケちゃんとフレちゃん!」

三女「パパダメダメじゃん!」

武内P「……申し訳ありません」

次女「ママおなかすいたー」


フレデリカ「そうだねー、ママもお腹すいちゃった♪直ぐに行くから先に食べてて♪」

娘s「「はーい♪」」

武内P「……はぁ」




フレデリカ「ほらータケちゃんも早く着替えないと、あ、もしかしてアタシに着替えさせて欲しいの?」

武内P「…いえ、自分で着替えます」

フレデリカ「フンフフーン♪今日はねーご機嫌なんだー♪何時もだけど今日は特に!」

武内P「……何か良いことでもあったのですか?」

フレデリカ「だってー、今日はアタシがタケちゃんを起こしてあげられたよね♪」

武内P「…確かに何時も私が起こしていますから、今日はありがとうございます」

フレデリカ「どういたしまして♪アタシねーこんな賑やかで特に意味のない日常が大好きなんだー♪
毎日が楽しくてそして大好きなの」


武内P「……そうですね、私も好きです
常に笑顔が絶えない家庭ですから、見てて勇気を頂けます」

フレデリカ「タケちゃんは疲れてなーい?アタシはめんどくさくないー?
……気がつかないうちにタケちゃんの事を傷つけてない?」

フレデリカ「親しき仲にも礼儀ありって言うよね!アタシは気にした事ないけど♪」

武内P「…それは貴方が一番わかっているのでは?」

フレデリカ「さっすがタケちゃーん、そう言う包容力のあるところ大好きだよ♪ささ早く着替えよ?」

武内P「…はい」


フレデリカ「……えい♪」ギュッ

武内P「………!…フレデリカさん…?」

フレデリカ「もう少しだけ…こうさせて?」

武内P「……はぁ」


フレデリカ「…」

フレデリカ「……タケちゃんは本当に後悔してない?
…アタシがアイドルを引退した事を自分のせいだって抱え込んでない?

……たまにそう言う顔してるよ?だからアタシはアイドルの話をあの子達にするの控えてるの」

武内P「!」

フレデリカ「…プロデューサーとアイドルの恋、そんな禁断の恋だなんてアタシがはしゃいでいた時も無理に笑ってた
わかるよ?……だってタケちゃんはずーっとアタシのことを最優先に考えてくれる」

武内P「…」



フレデリカ「……嬉しいな、こんなにもアタシの事を思ってくれるんだもん
……だけど、もうなかないで?アタシがアイドルを引退したのは自分の意志だからそんな顔してほしくないよ」

武内P「……っ」

武内P「………やめればよかったと思った事は一度もありません、ですが貴方の可能性を奪ったのは紛れもない…私だ
…プロデューサーでありながら導くべき道を踏みにじった」

フレデリカ「……違うよ?踏みにじったんじゃない、また新しい道を作ってくれたの
そしてアタシはその新しい道を選んだ……アタシはね、今が大好き…タケちゃんとあの子達といる今が大好き」

武内P「……」

フレデリカ「……だからもう自分を攻めないで?そんなのアタシも辛いもん」


武内P「…いいえ、これからも私はその事を忘れない
……私は何よりも貴方を大切に思っていたと言う事を忘れたくはない」

フレデリカ「…そっかー、タケちゃんらしいね」

武内P「ですから貴方の事を、アイドルであった宮本フレデリカの話をあの子達にもしてあげて下さい
……私も彼女の話をもう一度聞いてみたい」

フレデリカ「……フンフーン♪フレちゃん劇場でいい?それならアドリブでも合わせられるね♪」


武内P「……えぇ、私なりに頑張ってみます」



フレデリカ「それじゃあ行こっか♪みんなまってるよー?」

武内P「……はい」



武内P「……あの、フレデリカさん」

フレデリカ「んー、どうしたのー?」

武内P「…私よりも貴方の方がよっぽど魔法使いに向いている、素敵な魔法をありがとうございます」



フレデリカ「……うん、どういたしましてー♪」

TAKE志希





娘「……お母さん、ここは何処ですか?」

志希「んー?何処だろうねー♪」

娘「またですか…貴方は何時もそうだ、後先考えずに何処かに向かわれて」

志希「えー?だって行く場所がわかってたら失踪じゃないじゃん、君もあたしの娘ならもう少しママを理解シヨーネー?」

娘「…正直理解できない所の方が多いです、そもそも結婚記念日忘れていたから失踪なんて子供ですか?
もう少し大人になったらどうです?」

志希「そう言う概念は志希ちゃんには通用しなーい、だってーそんなの本人の常識でしょー?あたしはあたし
だからあたしの常識はあたしが決めるの」

娘「……はあ」


志希「それでー?最近お勉強の方はどうなのかなー?」

娘「ええそれならば問題ありません、私なりに誇れるものだと思っています」

志希「そっかそっか、それなら心配はないにゃー
……それでさ、まだ君は将来の夢はプロデューサーになるって思ってるの?」

娘「……えぇ、当然です
お父さんのように沢山の人の夢を叶えてあげられる、そんな魔法使いに私はなりたいんです」

志希「………それね、やめた方がいいとあたしは思うなー?」

娘「…それは私には向いていないと思われていると言う事ですか?」

志希「…違う違う
むしろ君なら夢なんて曖昧な物じゃなくて確定された結果、化学式の解のように現実になるってあたしは確信してる」

娘「?……ならばどうしてですか?」


志希「…」

志希「………だってー流石親子、あたしと君がそっくりだからかなー」

娘「私とお母さんが?…わかりません、今までお父さんに似ているとは言われましたが見た目を除けばそのような事は一度も」

志希「にゃは、ニーテールーよー♪それも性質も形も…君とあたしは何処までも類似してる」

娘「…訳がわかりません」



志希「君はあの人を目標としている、それは本当に君の夢の為?
……君が欲しいのはそんな回答?」

志希「……本当の解が見つかるまでは先走らなくたっていいんじゃない?」

娘「どういう事ですか?」

志希「……君の欲しい物は何なのか、君にお母さんはもう一度考えて欲しいんだ
だって後から後悔なんてしたくないよね?」

娘「……欲しい物?」



「……ようやく見つけました」


武内P「…探しましたよ…いえ、こんなことを偉そうに言えた立場でもないのですが」

志希「……ありゃー、見つかっちゃったー
……さーてーは、共謀犯かにゃー?」チラッ

娘「……常にお父さんに位置情報を送っていました、放っておくと何処へ行くかわかりませんし当然でしょう?」

武内P「………ありがとうございます、向こうに車がとめてありますので先に戻っていて頂けますか?」ナデナデ

娘「!…えへへ……あ!はい、先に戻ってますね♪」





武内P「……申し訳ありません、ですが私は記念日を忘れていたわけではありません」

志希「……うん、わかってたよー?君のバレバレのサプライズ」

武内P「…そうなんですか?」


志希「だけど志希ちゃんを驚かそーなんて千年早い!特に君の場合はね?
……それに君なら何処に行っても見つけてくれるってわかってたしねー♪」

武内P「…そうですね、返す言葉もありません」

志希「……それにしてもあの子いい子過ぎてあたしの子なんてしんじらんないよねー、今日一緒に失踪してしみじみ感じちゃったー」

武内P「……そうでしょうか?私は貴方によく似ていらっしゃると思いますが」

志希「…そっかー、君もそう思うんだ」

武内P「?…どういう意味ですか?」

志希「にゃはは、何でもナッシン」

武内P「??……はぁ」



志希「……あの子ね、将来君みたいなアイドルのプロデューサーになるんだって」

武内P「…えぇ前にそう伺いました、素敵な夢だと思います」

志希「あの子は天才肌って言うのかにゃ、昔から色んな事を簡単にこなしちゃうからその夢ですら簡単に叶えちゃうって謎の自信があるんだ」

武内P「…私もあの子なら…と、親バカなのでしょうか?いえ、それを抜きにしても彼女は優秀です
その可能性を信じてあげたいと思っています」


志希「………君はさ、あの子が自分にどんどん近づいてくるってことに何も感じないの?」

武内P「……近づいてくる、ですか?」

志希「……そ、君に近づきたい一心で迫ってくる
そして気づかないうちに君を越して行くかもしれない、それにあの子は気づかない
…君の横にいたかっただけなのにどんどん遠ざけていることに」

武内P「…」




武内P「…貴方も父親に近づきたかったのですか?」

志希「!」

武内P「……貴方も…父親の横にいたかったのですか?」

志希「……」

武内P「……貴方は昔よく言ってましたよね、一番近い人間は違う職業の方がいいって
………貴方も一番近い人間を遠ざけてしまったのですか?」


志希「…」

志希「……ケミカルを始めたのは単純に興味…のはずだったんだけどなー
最初はダディも誉めてくれた、だけどあたしが色んな知識を身につける度にどんどん遠ざかって行った

……今になってようやく理由がわかるんだー、ダディはきっと怖かったんだと思う
音をたててあたしが近づいてくるのが、自分を超えて行くのが」

武内P「………貴方は不安なのですか?私があの子を恐れ遠ざけてしまうかもしれないと」


志希「信用はしてるよ?……だけど…」

武内P「………ならば私と貴方で誉めてあげましょう」

志希「!」

武内P「…私に近づこうが超えて行こうがあの子の横には私も…そして貴方もいます
上手く出来たら誉める、道を外れたら叱る…それが家族と言うものです」

武内P「……私を超えたその時は二人で貴方は私達の自慢の娘だと、そう伝えてあげましょう」

志希「……」



武内P「…貴方がいたから彼女はいる、そして私がいたから彼女は夢を得た
……ですから彼女は紛れもない貴方と私の自慢の宝ものです、恐れる必要などないのでは?」

武内P「……ですが、その前に貴方に伝えなければ行けませんね

…………私の隣にいてくださって…そしてあの子を、家族をくれて本当にありがとうございます
貴方もあの子も私の最高の宝物です、これからもずっと」

志希「……うん、そうだね」ポロポロ…

志希「一緒に名一杯誉めてあげよ?これ以上ないってくらいハッピーになれるように」ポロポロ…

武内P「……えぇ」


志希「…君があたしにもたらしたものは変化ではなく侵食、気づかないうちに影響を受けすぎて君色の志希ちゃんに
……初めに君から感じたその無機質なのに情熱的な匂いはいつからか興味から魅了に変わってた」

志希「…だから責任とってよね?これからずーっと、にゃは♪」ニコッ

武内P「…ええ、貴方がそう望むなら」



娘「もーっ!ママばっかりズルい!あたしもかまってー!」ギュッ

武内P「っ!?」

娘「……にゃは、パパいい匂い♪」ハスハス…

武内P「……はあ、そうですか」

志希「だーめ、パパはあたしの物だからー♪……後君素が出てるよ?」

娘「……は!?」



武内P「…」

武内P「…………いい…笑顔です」

TAKE奏





武内P「……奏さん…!大丈夫なのですか!?」ガラッ…

奏「……慌てすぎ、まだ陣痛が来ただけよ」

武内P「…はぁ……はぁ…そう…ですか……よかった」

奏「ふふ、でも嬉しいわ?私の為にそこまで取り乱してくれてるんだもの」

武内P「……心配するに決まってます、貴方が救急車で運ばれたと急に連絡が来たので」

奏「そう言えば貴方仕事は?」

武内P「…部長に事情を話し、早退してきました」

奏「………貴方が仕事を早退なんて
ふふ…本当に私の事を大切に思ってくれてるんだ、とっても嬉しいよ?ありがとう」

武内P「…そんなに仕事ばかりの人間に見えますか?」

奏「見えないと思う?」

武内P「………いえ…否定できませんね」

奏「でしょ?」

武内P「…」



武内P「……しかし本当に大丈夫なのですか?」

奏「大丈夫…なのかな、よく分からないの
……私としても初めての経験だもの、不安とか恐怖とか色々入り交じって逆に冷静になってる
……だけど、だからこそこの子に会えるのが楽しみなんだ」

武内P「……そうですね、私も楽しみです」

奏「もうすぐ会える、貴方と私の宝物に…それだけで不安も恐怖も吹き飛んじゃうわ?


…それで?…この子事、私はなんてよんだらいいのかな」

武内P「…どういう意味ですか?」

奏「……名前よ、貴方に決めて欲しいの」

武内P「…名前…ですか」

奏「他でもない貴方だからこそこの子に私達からの最初のプレゼントを決めて欲しいの
……これからずっとこの子が持っていくんだもの、大切でしょ?貴方なら素敵な物を用意してくれるって信じているから」

奏「これからこの子がどんな世界を作り上げるのかな?どんな未来を見せてくれるの?
……わからない、だけどそれがこんなに嬉しいなんて不思議ね?

でも願わくは私とあなたに愛されて生まれた事を幸せだって、そう思って欲しいの」

奏「……だから、初めて顔を会わせたこの子を呼ぶ名前を一番愛したあなたに決めてほしい
…私からのそのわがまま、聞いてくれる?」

武内P「…少し考えさせて下さい」


奏「……大丈夫、まってるよ?私もこの子も」

武内P「…」


奏「……ねぇ、退院したら公園に行きたいわ?」

武内P「……公園ですか?」

奏「えぇ、静かすぎて風と鳥の鳴き声しか聞こえない場所
……あなたとこの子の声を、誰にも邪魔されない場所で聞きたい、他にもそうね…映画も行きたい
…あなたが忙しくて最近一緒に行けなかったもの

………おかしいな、何でこんなにやりたいことが今となって色々思い浮かぶんだろ?」

武内P「…奏さん」

奏「……入院する前にやっておけばよかった、貴方なら付き合ってくれるの…そんな事分かりきってるのに
…バカね、何でこんなに」

武内P「……奏さん!!」

奏「!」


武内P「……どうしてそんなに震えてらっしゃるのですか?」

奏「震えて…なんて」

武内P「……わかりますよ、そんな顔されたら」


奏「……本当にバカね、私って
……部屋に飛び込んできた貴方を見てこれ以上心配かけたくないって思った、だけどバレてたら意味がないじゃない

……本当は怖い………私はどうなるの?ちゃんとあなたの期待に答えられるの?
……全部わからないのが…怖くて仕方ないの」

武内P「…」

武内P「……それでは私も不安を分かち合えないじゃないですか」ギュッ

奏「!」

武内P「……私に心配をかけたくないなんて他人事だ、少し私も傷つきました」

奏「……それは」

武内P「…正直私も不安です、ですが私は貴方が無事ならそれでいい」

奏「…」

武内P「……私に心配をかけたくないと思われるより笑顔を見せてくれた方がよっぽど私は安心できます
…ですからもうそんな顔をしないで下さい」

奏「……全部お見通しね、あなたには私の心の深淵まで見えているのかしら」

武内P「…いえ、貴方がわかりやすいだけですよ」

奏「……心外ね、そんなにわかりやすいかしら?」

武内P「……えぇ、私には」

奏「……ふふふ、そうね…ごめんなさい
でも少し心が軽くなった、本当よ?…だって最強の味方が隣にいるから」

武内P「……光栄です」



武内P「……名前、決まりました」

奏「!…そう……何て名前?」




武内P「……はい、この子の名前は…」





武内P「……失礼します、今日はお疲れ様でした…」ガチャッ

武内P「…!」

奏「…すぅ」

美嘉「……ん」

周子「…Zzz」

志希「……くかぁ…ネムネム」

フレデリカ「……フンフーン…Zzz」


武内P「……疲れていたのでしょうか?」


武内P「………フラスコ……?何故ここに……それにこの匂いは…
……一応換気して置くか」



武内P「………仕方ないまた、後から来ましょうか……っ!」

LiPPS「「…」」ガシッ


武内P「…はぁ」

武内P「………はぁ、相も変わらず私に拒否権はないのですね」

終わり
シリアスも行ける万能なのに何故流行らない、書いてるのは僕だけじゃないですか!
とりあえず少しでも武LiPPSに目覚めたって奴がいたら書いてる意味があるのだよ

これからよろしくな!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom