男「好きだ!」女「死んじゃえ、ばーか」(19)

( 1 )

女「おままごとしよう」

男「うん」


女「わたし、ママの役やるね」

男「じゃあ、ボクも!」


女「おなじのはだめ」

男「えー、女ちゃんといっしょのがいいよ」

女「だめったら、だめなの」


「男ー! そんなやつほっといてドッヂボールやろうぜ!」

男「うん、ドッヂしたいー」

女「!」

男「あっ、でも・・・」


女「・・・行ってもいいよ」

男「えっ、うん。ありがとう!」



女「行っちゃった・・・」


女「ひとりでままごと、さみしいな」

( 2 )

男「女ちゃん、おままごとしよう」

女「・・・いやだ」


男「・・・なんで?」

女「おとこの子だもん。おとこの子は、おとこの子とあそぶの」

男「女ちゃんといっしょがいいよ」

女「・・・ほんとに?」

男「うん」


女「・・・でも、どうせドッヂボールにいっちゃうんでしょ」

男「うん、あっ、でもね」

女「いきたいんでしょ」

男「うん、でも」

女「あっちに、いっちゃえ! ばーか!」

男「えー」

女「えーじゃないの。あっちいっちゃえ。ばーか」


男「いやだ」

女「なんで。ドッヂボールしたいんでしょ」

男「女ちゃんといっしょがいいよ」


女「わたしはそういうの、いやなの」

男「ボクはそういうのが、いいの」

女「うぅ・・・」

男「おままごと、しよう?」

女「でも」

男「でもじゃないの、しよう?」

女「う、うん」

( 3 )

男「女ちゃん、いっしょに帰ろう」

女「う、うん」


同級生「また男くんと帰るの?」

女「うん」

同級生「仲いいんだね」

男「うん!」


同級生「あなたには話してないの」

男「わかってるよ」

同級生「むかつくなあ」

男「あはは」

同級生「女ちゃん。たまには、女の子どうしで帰らない?」

男「やだ!」


同級生「あなたには聞いてないの」

男「わかってる」


同級生「ほんとに?」

男「もちろん」


同級生「むかつくなあ」

女「今日は男くんと先に約束しちゃったし、ごめんね?」

同級生「はぁ・・・まあ、いつものことだから良いんだけど」

女「本当にごめん」

同級生「女ちゃんが謝ることじゃないよ」



女「明日、いっしょに帰ろうね」

男「え゛」

同級生「うん!」

男「同級生ちゃんって、帰り道はぎゃく方向じゃなかった?」

同級生「うん」


男「いっしょに帰れないよね」

同級生「そこは、がんばる。明日がんばる」


男「小学生はすぐに家に帰らないと」

同級生「お母さんに電話するからへいき」


男「ぐぬぬ」

女「同級生ちゃん、おうちが遠いから、こっちに来ちゃダメ」

同級生「えー」


男「ざまあみろ」

同級生「ぐぬぬ」


同級生「じゃあ、今日のところは、自分の家の方に帰るね」

男「明日も帰れ!」

同級生「うるさいなあ」


女「ばいばい、同級生ちゃん。また家にあそびに行っていい?」

男「え」


男「なにそれ。俺、遊びに来たこと無いんだけど」


同級生「もちろん、いつでも来てね。ばいばーい」

男「ちょっとまて同級生! どういうことだ! にげるなああああ!」

パクリだろ

>>12
すいません、変えます

( 4 )

女「あっ」

男「どうした?」

女「ごめん、給食袋わすれちゃった」


男「また?」

女「うう、いつもごめんね」

男「今日はゲタ箱で気づいてよかったじゃん」


女「取ってくるね」

男「うん、急がなくていいよ」



女(教室のカギ、閉まって無くてよかったー)


ガヤガヤ…

女(ん? 体育館にだれかいる)

「男ってさあ」


「なんで俺らと一緒に遊ばないの?」


女「!」


「あれでしょ、女ちゃんにお熱なんでしょ」

「おんな好きってやつ? うーわ」

「おんなの子に夢中なんだろ。キスとかしちゃったりして」

「うわー、そういうのドラマで見た。母さん、見ちゃダメって言ってたっけ」

「エッチなやつだろ?」

「うわー」


女「……やっぱり、そうだよね」

( 5 )

男「どうかした?」

女「え?」

男「給食袋を取ってきてから、ずっと考えこんでるみたいだけど」

女「……なんでもないよ」


男「そう?」

女「それより」

男「うん」

女「このまま、二人でいっしょに帰っても良いのかなって」


男「なんで?」


女「え?」

男「どうして、そんなことを言うの?」

女「どうしてって」

男「女ちゃん、俺と帰るの、いやになっちゃった?」


女「いや、でも…」

男「でも?」

女「おんなの子といっしょって変だよ」


男「別に変じゃないと思う」


男「あー、そっか」



男「言ってたね。そういうこと言ってた人、いたね」

女「え? ……あ」


女「同級生ちゃんは本当に違うから!」

男「わかってる。わかってるよ」

女「わかってる人は、そんなにおこった顔しないよ…」

男「だいじょうぶ」



男「女ちゃんは安心して俺といっしょに居ていいからね」

女「……」


男「困らせるやつは、全員こらしめてあげるから」



女「……きらい」

男「え?」

女「男くんなんて、だいっきらい」

男「……」

女「しんじゃえ、ばーか」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom