ミスターサタン「心霊番組にゲスト出演?このワシが?」 (22)

世にも奇妙な物語の「見たら最期」とドラゴンボール超のコラボSSです。
サタンが撮影のゲスト出演で招かれてます。

サタン「ワシは格闘技専門だ、除霊専門では無い、他を当たってくれ」

記者「そんな事言わずにお願いしますよ、ミスターサタンがこの番組に出演すれば怖さも軽減されますし、幽霊も怖がって逃げるとファンが大喜びしますよ?」

サタン「ふ、ふむ…それもそうか、悟空さんや一応人間であるクリリンさん、ヤムチャさんはともかくワシは一応世界チャンピオンだ…たしかに幽霊ごときに腰を抜かすようではファンに示しがつかん…よかろう出演しよう」

物語は幕をあける

サタンのCVはごうりさんで

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483765934

撮影現場の屋敷にて


サタン「ここが例の人形があると言うお屋敷ですな」

記者「はい、今日はゲストのミスターサタンと一緒にとあるお屋敷に眠ると言う人形を撮影するためにここまで来ました!」

サタン「ワシが居れば何が起こっても平気ですよ!幽霊だろうとなんだろうとぎったんぎったんにしてやります!」

記者「ははっそれは頼もしい!じゃあさっそくお屋敷にお邪魔しましょう!」


テレビを視聴しているべジータ

べジータ「ふん、心霊特番だと…くだらん…」

べジータ「…ちっ、でも何か妙に興味をそそられやがる。サタンの奴が調子に乗るだけの番組だろうが一応最後まで見てやるか」

ビルス「やあべジータ、何を見てるんだい?」

べジータ「ビルス様。地球でやってるテレビ番組です。心霊特番でサタンがゲスト出演してるので見てるだけです」

ビルス「へぇ、地球人って幽霊を怖がるんだ…やっぱり変わった種族だねぇ」

ウイス「まあまあ、それなら美味しいものをごちそうになりながら私達も拝見しましょうか」

ビルス「そうだね、暇だし丁度いいか」

番組内

老婆「ようこそ来てくださいました…」

サタン「いやぁ立派な屋敷ですなぁ…で、例の人形はどこに…?」

老婆「この気の箱の中にございます。本来ならまだあけてはだめと先祖に言われておりますが…ごらんになりますか?」

サタン「ええと…その人形にはどういった経緯が…?」

老婆「はい…この人形の持ち主の一家がかつて雪山で凍死いたしまして…」




ビルス「ふぁああ…何が面白いんだか…ボリボリ」

ウイス「ビルス様、そのせんべいは私のですよ?」

ビルス「うっさいなぁ、一つくらい良いだろ!」

べジータ「…くだらん番組だ」

ヤムチャ「俺、あまりこの手の話は信じないんだよなぁ」

クリリン「周りにとっちゃ目の前に破壊の神様がお菓子食べてくつろいでるって話のが信じられないだろうけどな」

悟空「べジータ…なんか薄気味悪いのが右端にうつってんぞ…」

べジータ「な!?」

サタンが人形の説明を受けてる最中右上に白い着物を着たおかっぱの女のような姿が

悟空「べジータ、おめーひょっとして怖ぇんか?」

べジータ「ふ、ふん!あんなものやらせに決まってる!怖いわけがないだろう!」

ビルス「へぇ、あー言うのが怖いんだ人間って」

ウイス「あらあら…」

悟空「どうしたんだウイスさん?」

ウイス「いえなんでも」




サタン「なんだぁ!?撮影を見直したら幽霊みたいなのがうつってるぞ!?」

記者「やばいなこれ…スクープですよ!」

老婆「見せてもらっていいですか…?」

老婆「本当に人形の霊のようなものがうつってますねぇ…」

サタン「呪われたりしませんでしょうな!?」

老婆「きっと眠りから無理やり覚まされて怒っているのかも知れません」

記者「一応お払いしてもらいますか」

サタン「ですな…出なきゃよかったこんな番組…」

霊媒師「いやぁ、たぶん迷信か何かでしょう…あの人形見せてもらいましたがとても大昔に作られたものではありません…」

サタン「そそそそ、そうなんですか?」

霊媒師「この手のインチキ話は良くあるんですよ…実際私も霊気をまったく感じませんでした」

サタン「ほっとしましたよ。本当あの人形と後で取ったビデオの映像、不気味で不気味で」

霊媒師「世界チャンピオンでも怖いものは怖いんですね」

サタン「何を言いますか!もし実際ワシの前に出てきたらボッコボコ…と言いたいのですが…」

霊媒師「ん?」

サタン「人形の持ち主のおばあさんのお話を聞いてるとちょっとかわいそうかなぁって」

サタン「雪山で凍え死んだ家族を泣きながら教えてくれた人形なんて…ちょっと悲しいじゃありませんか?」

霊媒師「本当のことなら…ですがね」

サタン「霊媒師の癖してやけにシビアなんだから」

数日後…

サタン宅にて

記者「もしもし…ミスターサタンですか?」

サタン「どうした?前の番組のギャラならもう振り込まれている、今度はなんだ?また心霊番組の依頼か?」

記者「いえ…この前一緒に撮影に協力してくれた人形の持ち主の方と霊媒師の方が亡くなったそうです…」

サタン「えぇ…そんな…馬鹿な…」

記者「あのビデオを見た人が次々に亡くなってる気がして…」

サタン「まさか…偶然だろう?だって生放送だったしどれくらいの人間が見ていると思ってるんだ?」

記者「はい…最近サタンシティでもこの番組を見た人が階段から転落ししたり自殺したりと言う話が…」

サタン「偶然に決まっているだろう、変な噂に惑わされるな!」

記者「本当にそうだと良いんですが…ぐ…ぐあぁぁぁ!げほげほ」

サタン「おいどうした!何かあったのか!!!」

別のスタッフ「すみません…急に彼が泡を吹いて倒れ始めて…」

サタン「そんな馬鹿な!大丈夫なのか!早く救急車を呼んでやれ!」

別のスタッフ「それが…心臓が止まってて…」

サタン「そんな…ビーデルやパンちゃん、そして悟飯君達まで…いや、悟空さんも見たはずだ…これはやばい…」

悟飯宅にて

サタン「パンちゃん~!無事で良かった!」

笑顔でサタンに甘えるパン
そんなパンを半泣きで抱きしめるサタンであった。

ビーデル「どうしたのよパパ…?」

サタン「そうだ!悟飯君は!?彼は無事なのか!?ワシが出ていたテレビを家族で見ていたんだろ?」

悟飯「サタンさんいらっしゃい。えっとごめんなさい…録画はしたんですが僕達その日は外食してまして…」

ビーデル「これから三人でパパの出た番組を見ようとしていたのよ?」

サタン「駄目だ!」

サタンは突如悟飯の家のテレビをキックで破壊した

ビーデル「ちょ!パパ!何するのよ!!録画したデータが全部パーじゃない!」

悟飯「サタンさん…一体どうしたんです…」

サタン「ふぅ…これで悟飯君や孫、愛娘の命は無事だ…」

悟飯「えっと…説明してくれませんか?」

悟飯「え…そんなことが…」

サタン「なんか撮影が終わってVTR確認してたら…白い着物を着た幽霊が映ってて…番組に関わったスタッフやそれを視聴していた人間が死んだりしてるらしいんだ…」

ビーデル「え…それって…」

悟飯「お父さんやべジータさん…それにビルス様たちも見ていたような…」

サタン「えぇ!?それは本当か…」

悟飯「いくらその人形の幽霊でもビルス様を呪い[ピーーー]のは不可能じゃないかな…」

サタン「悟飯君…ワシの考えなんだが…死んだ人間はドラゴンボールで生き返らせて…人形の霊を成仏させてあげることはできんもんだろうか」

悟飯「え…またなんで…?」

サタン「話を聞いていたら凄く悲しい内容でな…」

サタンは経緯を説明した

ビーデル「そうなんだ…人形の幽霊が凍死した家族の遺体を人々に知らせてくれたのね…なんか悲しいお話…」

悟飯「でもどうしよう…サタンさんやお父さん達まで呪いに巻き込まれたら…そしてビルス様を呪おうとしたら…その幽霊消されちゃうんじゃないんですかね」

サタン「ビルス様ってそこまですごいのか!?」

悟飯「幽霊だろうと世界を被いつくす呪いを持つ悪霊だろうと、ビルス様に破壊できないものはないってウイスさんが前言ってました…」

サタン「あわわわ…」

ブルマ宅

ウイス「良いですか?今日一日このカプセルコーポレーションから1歩も出る事は許しません」

悟空「なんでだ?」

ビルス「外に出たらお前らが死んじゃう可能性があるからだよ」

べジータ「どういうことだ…」

ウイス「この前サタンさんが出たテレビ番組ありますよね?」

悟空「あぁ、あの幽霊が映った」

ウイス「はい。あの番組で出た幽霊は本物です」

べジータ「なんだとぉ!?」

ビルス「お前たちは神の力に辿り着いたとは言えベースは生命体だ。戦いには慣れていても呪いには対処できないんだよ」

悟空「ビルス様はできるんか!?」

ビルス「当然だ。今でもおかっぱの薄気味悪い女が僕を狙ってるよ…非常に不機嫌だ…」

べジータ「カカロット…悪いが俺は幽霊の類が苦手だ…」

悟空「なんだぁべジータ!案外臆病なんだなぁ!そう言えばおめぇ、ナメック星でのフリーザの時もおびえてたそうじゃねーか!」

べジータ「う、うるさい!それとこれとは別だ!」

ブルマ「まあ良いじゃないのビルス様たちが守ってくれるんだから…私のいきつけの店の一日限定10個のいちごプリン買ってきたから、はいビルス様」

ビルス「おぉ!こいつらを守る報酬にしては素晴らしいじゃないか!いちごプリン!」

ウイス「まぁ…なんとも美しい色…」

ブルマ「今回特注で無理やり何十個も作らせたから、沢山食べて頂戴!ただし…あの番組で写った薄気味悪い幽霊なんとかしてよね!」

ビルス「当然だ…!約束は守るから一つだけ食わせろ!」

ブルマ「もうしょうがないわね…はいどうぞ」

ビルス「おお…なんと言う甘くてとろけそうな香り…これが限定のイチゴプリンか…」

その時だった

ビルス「チッ…」

ビルスの頭に血管のようなものが浮かび上がる

ウイス「あら、単刀直入にきましたね」

べチャっとイチゴプリンが地べたに転がった

ビルス「そこの小娘…幽霊風情がこの僕に楯突くつもりか…?プリンを呪いで不味くするなど…」

ビルスが指を突き出す…すると

おかっぱの幽霊「!?」

BGM

https://www.youtube.com/watch?v=42BelAQ889c

壁に叩きつけられるその幽霊の姿は以前サタンの出ていた番組に写っていたおかっぱの着物の幽霊だった。

ウイス「残念でしたね。プリンに致死量の呪いをかけたようですがビルス様にそんなものは通用しません。あなた、自分から消されに来たようなものですよ?」

おかっぱの幽霊「…」

白目でビルスを睨みつける着物姿のおかっぱ幽霊…しかしビルスに睨み返され金縛りにあったかのようにその場でガクガク震えだした。

ビルス「僕はね、こう言う個人的なくだらない理由で至福を邪魔される事が大嫌いなんだよ…逆恨みで僕を呪おうとしたつもりみたいだけど…僕は破壊の神…覚悟は出来ているだろうね?」

ビルスに威圧された人形の霊は後ずさりした。

ビルス「消えて逃げようとしてもそうはいかない…悪いけど君の存在は鬱陶しい…破壊させてもらうよ…」

おかっぱの幽霊「あ…あ…!」

ウイス「呪う相手…選んだほうが良いですよ?幽霊なんてビルス様にとっては簡単に破壊できる対象です」


サタン「待ってくださいビルス様ー!!!!」

ビルス「ん…?」

突如おかっぱの幽霊を抱きしめ庇うサタンの姿がそこにあった

ビルス「君はたしか…サタンだっけ…なんでそいつを庇うの?無差別に番組出演した奴やそれを視聴したやつらを[ピーーー]悪霊だよそいつは…」

サタン「わかってます…!でもこの娘は…唯一信じられる家族の想いを踏みにじられるのが嫌で…番組で放送のネタにされることを許せなかっただけなんです…!」

おかっぱの幽霊「…」

サタン「お嬢ちゃんすまなかったな…君の気持ちも知らずに、大切な家族の気持ちも知らずに勝手に君を撮影のネタにしようとしてしまった…ワシの責任だ…」

ビルス「はぁ、どきなよサタン。そんな理由は関係ない…破壊神に逆らう地点で悪霊だろうと関係ない…僕はこの小娘を破壊する…」

サタン「ビルス様…お願いです…この娘はたしかにとんでもない罪を犯しました…けどそれは彼女の想いを踏みにじった自分たちが原因で…だから命だけは」

ビルス「幽霊に命なんてない。僕に楯突いた地点で破壊する対象だ、邪魔するなら君にも消えて貰うよ?」

サタン「ひぃ…!?」

おかっぱの幽霊「ゴ、メンナサイ…」

おかっぱの幽霊「ワタシ…ワタシヲカワイガッテクレタ…アノカゾクヲ…サラシモノニシテ、ソレヲオモシロハンブンデミテルヒトタチヲ…ワタシハユルセナカッタ…」

サタン「すまなかったな…お前の気持ち、何もわかってあげられなくて…」

おかっぱの幽霊「オジサンハヤサシカッタ…ハナシヲキイテクレテルトキ…ホントウニワタシノカゾクノシヲ…カナシンデクレテ」

サタン「良いんだ…だからもうこんな事は辞めてくれ…ワシはもう二度と君が悲しむようなことはしない、こんな番組、もう二度と参加したりはしない…だから」

ビルス「だから君を破壊するよ、人形の霊」

おかっぱの幽霊「ハイ…」

サタン「ビルス様!」

おかっぱの幽霊「カミサマ、ゴメンナサイ…ワタシハジブンヲミウシナッテ…トンデモナイツミヲ」

ビルス「もう喋るな…お前を待ってる家族の下へ送ってやる…そこで安らかに暮らすがいい…」

おかっぱの幽霊「アリガトウ…カミサマ」

ビルス「破壊…」

人形の幽霊はビルスによって霧のように散っていった

ウイス「ずいぶん優しい破壊ですね天国へ送るなんて」

ビルス「言ったろ?敬意を持って謝罪するなら僕は寛大な処置をするって」

こうして死んだ人間はドラゴンボールで生き返り、サタンの出演した番組は無かった事にされた。
閻魔大王の話だと、霊の幽霊は雪山で亡くなった家族が居る天国へ送られ、家族を守る精霊になった模様。

そして…

伽椰子「あ…あ…あ、あ…ぁぁぁ」

ビルス「はぁ…懲りないね…悟空…相手してやって」

悟空「よっしゃ!おめー強そうだな!オラ本気でいくぞ!」

スーパーサイヤ人ブルーに変身する悟空

伽椰子「」

俊雄「さすがに無理だよ謝ろうよ」

伽椰子「すみませんちょっと無理ですごめんなさい」

ビルス「地球の幽霊って面倒だねぇ」

ウイス「そうですね…破壊されますか?」

ビルス「破壊じゃなくて浄化する」


伽椰子&俊雄「ほっ」

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