穂乃果「皆で叶えるはずだった物語」 (70)

絵里「合宿よぉぉぉぉ!」

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初めてです

すみません。書き込み方がよく分からなくて色々失敗してしまいました。
名無しの人ってのが作者です

絵里「合宿よぉぉぉぉ!」

希「絵里ち?もうちょっと声おさえような?」

穂乃果「え?!本当に?!やったー!楽しみ~!」

凛「テンション上がるにゃー!」

海未「真姫の別荘でよろしいのですか?」

絵里「真姫いいわよね?ね?」

真姫「べ、べつに構わないわ」

にこ「真姫ちゃん太っ腹~!」

真姫「にこちゃんってアイドルの割にはオヤジみたいな言葉使うのね」

にこ「に、にっこにっこにー!」アセアセ

海末「とにかく計画を立てましょう」

絵里「そうね。今週は連休があるからその間を使って合宿よ!」

凛「楽しみだねーかよちん!」

花陽「うん!すっごく楽しみ!」

ことり「枕だけは忘れないようにしないと...」


合宿当日


凛「お、大きいにゃ~...」

希「さすが医者の娘やね」

真姫「当たり前テでっしょー」

海末「さぁ、荷物を置いてさっそく練習ですよ」

真姫「部屋は沢山あるから1人一部屋でいいかしら?」

穂乃果「えぇーグループで泊まろうよー」

凛「凛はかよちんと一緒がいいにゃー」

真姫「じゃあ2人一部屋で誰か3人一部屋にする?」

穂乃果「じゃあ2年生組は3人一部屋にしよう!」

海未「構いませんよ」

ことり「ことりもいいよ~」

絵里「じゃあ、希と私が一緒でにこと真姫が一緒ってことでいい?」

全員「はーい」

ワンツーワンツー ワンツースリーフォー

花陽「はぁ...はぁ...」

凛「かよちん?なんだかキツそうにゃ」

絵里「花陽?無理はダメよ休みなさい」

花陽「うん...大丈夫...」

海未「花陽、無理は禁物です。部屋に戻って休みましょう」

凛「凛が連れてくね」

海未「お願いします」

花陽「凛ちゃんありがとう...」



花陽・凛の部屋



凛「かよちん早く良くなってね!食べたいものがあったら
真姫ちゃんに頼むにゃ!」

花陽「うん、そうするね...」

凛「しばらく凛がついててあげるからしっかり寝るんだよ!」

花陽「ありがとう...」ウトウト

花陽「...」スウスウ

凛(かよちん寝ちゃって暇だにゃー...)ウトウト

凛(凛も眠くなってきた...)

凛(ちょっとだけ寝るにゃ...)スウスウ


数時間後


トントン

凛「ん...う~ん...」


<凛ー花陽ー?もう夕方よー

凛「は!がっつり寝てたにゃ!かよちん起きて!...ってあれ?」

凛「かよちんいないにゃ」


ガチャ


絵里「全く...いつまで寝てるのよ。あら?花陽は?」

凛「凛の隣で寝てたはずだにゃー」

絵里「どこに行ったのかしら」

リビング


凛「かよちーん?」

海未「おや、先程は熟睡でしたね?凛」

凛「あはは...明日は頑張るにゃー
ところでかよちんは?」

にこ「そういえばさっきお風呂に行ってたわよ」

希「じゃあ花陽ちゃんとことりちゃんが戻ってくる前に夕食作ってしまおっか」

絵里「そうねそうしましょう」

凛「ことりちゃんはどこに行ったの?」

穂乃果「さっき衣装を思いついたからって部屋で絵を描いてたよ」


数分後


ガチャ


花陽「ごめんなさい。先にお風呂頂きましたー」

凛「あ!かよちーん!」ギュッ

花陽「ぴゃぁ!凛ちゃんくすぐったいよー」

にこ「あ、丁度夕食できたところよ」

花陽「ちゃんと白米はありますか?!」

にこ「花陽のだけは大盛りにしといたわ」ドヤァ


絵里「それにしてもことりはまだ熱中してるの?」

希「もう夕食やし、呼んでこよかー」

真姫「お腹空いたし、急いでよねー」


2階(2年生組の部屋)



希「ことりちゃーん、もう夕食だよ。皆待っとるで」トントン


部屋(シーーン...)


希(ことりちゃんも寝てもうたんかな?)クスクス

ガチッ

希(ありゃ鍵閉まっとる。真姫ちゃんにスペアキー貰わな)


リビング


希「おーい真姫ちゃん。2年生組の部屋の鍵ってどこ?」

真姫「何よことりまで寝ちゃったのー?はい、鍵」チャリ

希「熱中し過ぎて寝るなんて可愛らしいなぁ。ありがとう」

2階(2年生組の部屋)

ガチャン

希「ことりちゃーんそろそろ起きよかー?」ガチャ

ことり「」

希「え...え?こ...とりちゃん?な、なんでそんな背中が赤く...?」

希「え、いやいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ダダダダッ

絵里「希!どうしーーひっ!こ、ことり?!
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

海未「希!絵里!何があったんです...か...?え?」

穂乃果「いやぁぁぁぁぁ!ことりちゃぁぁぁん!」

凛「え、え、ことりちゃん...?寝てるだけだよね?」

花陽「あ...う...」フラッ

にこ「は、花陽!なんで...ことりが...ことりが...」

真姫「ことり!ことりぃぃぃ!しっかりしなさい!ことり!」

海未「うっ...おぇぇ...!」

絵里「希!にこ!皆をリビングにつれていって!」

希「わ、分かった...!」

にこ「花陽!海末!しっかりしなさい!」

絵里「ま、真姫...!」

真姫「...だめね...もう心臓が動いてないわ...」

絵里「そんな...!」

真姫「一旦リビングで落ち着きましょう...」


リビング


海未・穂乃果「うっうぅ...」グスグス

にこ「...」グス

凛「ことりちゃん...嘘だよ...」ブルブル

花陽「う~ん...」

希「絵里ち...」グスン

絵里「大丈夫よ...希...」ナデナデ

真姫「ことり...!」ポロポロ




絵里(ことり...あの怪我を見る限り
背中の刺し傷からの出血多量が原因よね...)

絵里(こんなこと考えたくないけど...
今ここにいるμ'sの中に犯人がいる...?

絵里(ダメね。今は皆疲れ切ってる。とにかくいつも通りに...)

絵里「み、みんな!まだショックが抜けきれないでしょうけど
とりあえず夕飯食べましょう...?」

希「そうやね...とにかく食べよ?」

穂乃果「そう...だね」


夕飯中

「...」シーン

希(絵里ちは多分事件についてる考えるはずや...)

希(うちも...しっかりせなあかんね...!)


全員「ごちそうさまでした...」

絵里「皆、詳しいことは明日考えましょう。
とにかく今日は2人1組で全員1階の部屋で寝ましょう」

絵里「穂乃果とことりは部屋を替えてもらうわ...」

穂乃果「あの...荷物とかどうしたら...」

絵里「私と希と一緒に取りに行きましょう」

海未「ごめんなさい...私もしっかりします」

穂乃果「海末ちゃん...頑張ろうね...」


ことりの部屋


穂乃果「ことりちゃん...」

海末「穂乃果...」

穂乃果「...うん。ことりちゃん...大好きだよ...」

絵里・希「...」グス

すみません間違えました。
絵里「穂乃果と海末は部屋を替えてもらうわ...」

リビング

海末「あの、警察への連絡はどうなっているのでしょうか」

真姫「ダメね。こんな孤島だもの圏外よ」

にこ「この別荘についてる電話も使えないの?」

希「言い難いんやけど電話線切られとった...」

にこ「な...なんでよ...!なんなのよ!そんなの...」

真姫「にこちゃん落ち着いて!...もう寝ましょう」

絵里「そうね...じゃあ寝る前に絶対部屋の鍵はしめること!」

海末「明日は朝8時にリビングに集まりましょう」

凛「ねぇ...大丈夫だよね...?もう誰も居なくならないよね...?」

花陽「凛ちゃん...もう寝るよ...」

凛「うん...かよちんは凛が守るよ...!」

絵里「じゃあ皆」

全員「おやすみなさい」


希・絵里の部屋


絵里「ねぇ希...こんなこと言いたくないけど...
やっぱりこれから全員無事に帰るってなると犯人を探さなきゃならないと思うの」

希「せやね...うちも同意見や」

絵里「とにかく状況を整理してみましょう?」


〇希が遺体の第一発見者

〇鍵はしまっていた

〇練習後の夕方に殺されたと思われる

〇花陽・凛以外は全員リビングに居た

〇花陽はお風呂・凛はベッド

〇迎えが来るのは2日後

〇今は全員1階の部屋


絵里「こんなもんかしら...」

希「多分みんな今日は犯人が誰とか言わなかったのは...μ'sの中に犯人がいると思いたく無かったからかな...」

絵里「そうね...私も10人目の人間が犯人であって欲しいわ」

絵里「はぁ...ごめんなさい...私が合宿するなんて言い出さなかったら...」

希「絵里ちは悪くない!悪いんはことりちゃんをあんなふうにした犯人や!」

絵里「希...ありがとう...」

希「でもね、誰だって身の安全は確認したいと思うんよ」

絵里「えぇ、そうね」

希「絵里ち...絵里ちはことりちゃん殺してないよな...?」ドクドク

絵里「希...あなたこそことりを殺めてないわよね...?」ドキドキ

希・絵里「命を賭けて絶対にやってない」

絵里「そうね、私も希を信用する。だから希も私を信用して」

希「当たり前や。絵里ち、支えあっていこうな」

絵里「えぇ。考えるのは明日にしてもう寝ましょう体を休めないとね」

希「せやね。じゃあおやすみ」

絵里「おやすみなさい」

花陽・凛の部屋


花陽「もう...頭が変になっちゃいそう...」

凛「かよちん...体調はもう大丈夫...?」

花陽「そんなのどこかに飛んでいっちゃったよ...」

凛「そ、そうだよね...うっうぅ...ことりちゃん...」グスグス

花陽「うあぁぁぁぁん...」ポロポロ

凛「凛許せないよ...!こっことりちゃんにあんな酷いことして...!」グス

花陽「ね、ねぇ凛ちゃん。あのね私きっと疑われてると思うの...」

凛「な、なんでかよちんが?」

花陽「私だけ皆と違う所にいたし...私がことりちゃんを殺してないなんて証言できる人いないもん...」

凛「大丈夫!絶対に凛が守るから!凛知ってるよ!かよちんはとってもとっても優しいんだって!」

花陽「凛ちゃぁん...!」ギュッ

凛「かよちん...絶対守るから...」

にこ・真姫の部屋


にこ「真姫...平気?」

真姫「平気な分けないでしょ...」

にこ「そうよね...μ'sのメンバーがこんなことになるなんて...」

真姫「将来医者を目指してるから多少は見慣れてても...友達があんな...」グス

にこ「真姫...」ギュッ

真姫「にこちゃん...」ギュッ

にこ「大丈夫よ。これ以上絶対に犠牲者は出さないわ」

真姫「えぇ...全員が支えあわなきゃ...ね」

にこ「もう寝なさい。ほらおいで」

真姫「にこちゃん...にこちゃんのそば落ちつく...」

にこ「おやすみなさい」

海末・穂乃果の部屋


海末「...」スウスウ

穂乃果「なんていうか...さすが海末ちゃんだなぁ...こんな時もブレないね」アハハ

穂乃果「あはは...うっ...うぅぅ...ことりちゃん...」

穂乃果「なんで...なんでなんで...ずっと一緒って...ラブライブ優勝しようって...!」

穂乃果「皆で叶える物語なんだよ...?ことりちゃんもいなきゃダメじゃんか...」

海末「...」

穂乃果「こと...りちゃぁぁぁん...」ヒックグス

海末「...」ギュッ

穂乃果「う、海末ちゃ...!起きてたの...?」アタフタ

海末「...」

穂乃果「寝ぼけてるのかな...?」クスッ

穂乃果「もう寝ようかな...おやすみ海末ちゃん...」ギュッ

海末「...」グスン


8時

リビング

絵里「...」

希「アカン...」

花陽「...」

凛「...」

にこ「あ...」

真姫「...」

穂乃果「」

海末「穂乃果ー?おはようございます。今日は早いんですね。いつもそれくらい早く起きれればいいのに...」

海末「穂乃果、朝からランチパックですか?全く...今日だけ特別ですよ」

海末「ところで穂乃果。先程からことりの姿が見えないのですが知りませんか?」

海末「穂乃果ー。穂乃果ー。ことりは?ことりー?」

穂乃果「」

海末「穂乃果、こんな所で寝ていては風邪をひきますよ」

絵里「う、海末...」

海末「なんですか!今ことりを探しているんです!!邪魔しないでください!」

絵里「海末!!」バシッ

絵里「いい?よく聞きなさい!あなたは強いわ!この中の誰よりも強い!しっかりしなさい!」

海末「痛いですよ...絵里...私、私にはもう...」

絵里「海末、部屋に戻りましょう?」

海末「...うん」

希「穂乃果ちゃん...痛かったなぁ...怖かったやろな...」

にこ「真姫...」

真姫「ダメね...ほの...か...死んで...」グスン

希「頭から大量の血...何かで殴られたんかな...」

花陽「はぁ...はぁ...」

凛「かよちん!ゆっくり深呼吸して!落ち着いて!」

花陽「もう嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

花陽「誰か助けてぇぇぇぇ!!!」

凛「かよちん!」ギュッ!

希「皆、うちの部屋に集まろ。穂乃果ちゃんは...後で綺麗にしたろな」


海末・穂乃果の部屋


海末「...」ポケー

絵里「海末、しっかりしなさい。大丈夫。あなたには仲間がいるわ」

海末「...はい」

絵里「海末...!」ギュッ


希・絵里の部屋


希「みんな、これからは1人で行動せんようにしよう」

にこ「そうね...真姫ずっとそばにいなさい」

真姫「にこちゃん...」

希「海末ちゃんは相当ショックを受けとるし、あんまり刺激せんといてな」

花陽「ねぇ...犯人探ししないの...?」

全員「!!」

花陽「だって...!耐えられないよ!次は誰が殺されるの?!私かもしれない!嫌だ嫌だ死にたくない!!」

凛「かよちん!大丈夫...」

花陽「何が大丈夫なんですか?!もうダメだよ!私みんなを信じられない!!」

花陽「リーダーがいなくなったμ'sなんてもうμ'sじゃない!!私達ここで殺されるんだよ!!」ハァハァ


全員「...」

海末・穂乃果の部屋


海末「...」ポケー

絵里「海末、しっかりしなさい。大丈夫。あなたには仲間がいるわ」

海末「...はい」

絵里「海末...!」ギュッ


希・絵里の部屋


希「みんな、これからは1人で行動せんようにしよう」

にこ「そうね...真姫ずっとそばにいなさい」

真姫「にこちゃん...」

希「海末ちゃんは相当ショックを受けとるし、あんまり刺激せんといてな」

花陽「ねぇ...犯人探ししないの...?」

全員「!!」

花陽「だって...!耐えられないよ!次は誰が殺されるの?!私かもしれない!嫌だ嫌だ死にたくない!!」

凛「かよちん!大丈夫...」

花陽「何が大丈夫なんですか?!もうダメだよ!私みんなを信じられない!!」

花陽「リーダーがいなくなったμ'sなんてもうμ'sじゃない!!私達ここで殺されるんだよ!!」ハァハァ


全員「...」

ガチャ

絵里「あら、全員ここに来てたのね」

絵里「海末は寝ちゃったわ。扉に鍵をしめておいたから大丈夫だと思うけど、様子は見に行くわ」


真姫「...花陽が犯人なんじゃないの?」

凛「真姫ちゃん?!」

花陽「...は、花陽はやってないです!」

真姫「だって!ことりのときは凛が寝てる隙に花陽が殺してたんじゃないの?!返り血を浴びたからお風呂に入ってたんじゃないの?!1番怪しいじゃない!」

にこ「真姫!やめなさい!」

真姫「誰も信じられないなんておかしくなったふりして心の中では笑ってるんじゃないの?!」

凛「かよちんはそんなことする人じゃない!」

花陽「...」ブルブル

希「真姫ちゃん!責めたらあかん!」

絵里「...でも真姫の推理も一理あるんじゃないかしら...」

花陽「...!」

にこ「なんてこと言うのよ絵里!仲間を信じられないの?!」

真姫「ほら!本当はみんな思ってたんじゃないの?!ここには私達以外誰もいない!ならμ'sのメンバーが殺したとしか考えられない!」

花陽「うっ...うぅぅ...」グスングスン

花陽「耐えきれない...耐えきれないよ!」バッ

凛「かよちん!どこ行くにゃ!」

絵里「一人で行動したら危ないわ!」

凛「かよちん!開けて!1人じゃ危ないにゃ!」ドンドン

花陽「もうほっといて!誰にも会いたくない!」

真姫「私も殺人鬼と一緒なんてお断りよ!にこちゃん部屋に戻りましょ!」

にこ「えっ...でも...」

希「み、みんな...」


希・絵里の部屋


絵里「やってしまったわ...穂乃果がいないなら私がしっかりすべきだったのに...」

希「仕方ないよ。こんなときやもん...」

絵里「みんな部屋にこもってしまったわね...」

希「にこっちと真姫ちゃんは2人でおるからええけど、花陽ちゃんと海末ちゃんは...」

絵里「凛...凛はしばらく私達と一緒にいなさい」

凛「う、うん...」

希「とりあえず穂乃果ちゃんを綺麗にしてあげん?あのままは可哀想やし」

絵里「そうね...」

リビング


希「頭から血ぃ出とるけど凶器らしきもんが見当たらんね」

絵里「そうね...穂乃果の遺体はことりと同じ部屋に寝かせましょう...」グス

凛「穂乃果ちゃぁぁぁん...」ポロポロ

希「もうお昼やね...みんな飲まず食わずやったからお昼ご飯作ろか」

絵里「じゃあ、凛も手伝って」

凛「了解にゃ...」


キッチン


絵里(なぜ穂乃果はリビングで殺されていたのかしら。昨日は鍵をしめて1人で行動するなって言ったのに...うつ伏せに倒れてたということは後ろから襲われたのかしら?)ジュー

絵里(あっ、でも海末と一緒に行動してたとしたらリビングで殺されたのも納得がいくわ。穂乃果を殺した後部屋に戻ればいいものね)ジュー

絵里(部屋で[ピーーー]と疑われるからリビングで...と考えると海末が犯人みたいね)ジュー

絵里(でもことりは?海末はあの時一緒にいたしことりを[ピーーー]のは不可能なはず...となるとやっぱり花陽が怪しいわね)ジュワー

絵里(でも凛がやったという可能性も無くはない。私達が帰ってきてことりが部屋に入ってすぐ殺して部屋に戻って寝たふりをしておけば犯行は可能...)ジュワー

絵里(ダメね...みんながみんな怪しく思えてきちゃう...)ジュワワー

絵里(もう!誰なのよ「絵里ち!焦げとる焦げとる!」

絵里「え?あっ!ごめんなさい!」

希「作っとる時くらい考え事せんといて...」

凛「絵里ちゃんポンコツだにゃー」

絵里「もう!ごめんなさいー!」

にこ・真姫の部屋


絵里「あの...お昼ご飯作ったんだけど食べない?」コンコン

真姫<そこに置いといて

絵里「で、でもみんなで食べましょうよ...!その方が心が軽くなるはずよ...」

真姫<誰が殺人犯か分からないのにそんな危険なことできないでしょ!

にこ<真姫落ち着きなさい。絵里、ごめんね置いといてもらえると助かるわ

絵里「そう...」コトッ


花陽・凛の部屋


凛「かよちーん...お昼ご飯作ったよ!一緒に食べようにゃ!」コンコン

花陽<...いらない

凛「でも何か食べないと体に毒だよ!かよちんの大好きな大きいおにぎり作ったんだよ!凛頑張ったから食べて欲しいにゃ!」

花陽<扉の前に置いといて...

凛「かよちん...わ、分かったにゃ!絶対食べてね...」コトッ


海末の部屋


希「海末ちゃん起きとるー?」コンコン

部屋(シーン)

希(絵里ちにもらった鍵使っちゃお)ガチャ

希「海末ちゃーん」

海末「...」

希(寝てるみたいやね)ホッ

希「海末ちゃんそろそろ起きようかー」ユサユサ

希「海末ちゃーん」ヌルッ

希「...?」



希「ひっ!うっ海末ちゃ...赤い...これ血...?」

希「う、海末ちゃん!」グイ

希「いっいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

希「海末ちゃん!海末ちゃぁぁぁん!なんでぇぇ!!!」

凛「希ちゃん?!...う、海末ちゃん血が!!」

絵里「希!凛!ひっ海末ぃぃぃぃぃ!!」

にこ・真姫「どうしたの?!」

にこ「ひぃっ!うっうぇぇ...」ボタボタ

真姫「海末...うなじが掻っ切られて...血が...血がぁぁ...!」

絵里「真姫ぃぃ!血を止めて!止めてぇ!」

真姫「む、無理よ!だってもう...海末は...海末は...」

希「...」ポロポロ

絵里「みんな、部屋を出ましょう...」フラフラ


リビング


希「...」ブルブル

凛「海末ちゃん...」

にこ「もう無理...限界よ...!」

真姫「ねぇ、花陽は?」

絵里「あっ、多分部屋にいると思うわ」

真姫「...!」ダッ

にこ「ま、真姫!どこに行くの!」


花陽の部屋


真姫「ちょっと!開けなさいよ!あんたが殺したんでしょ!!」ドンドン!

にこ「真姫!やめなさい!」

絵里だ、ダメよ!バラバラになっちゃダメ!リビングに戻って!」

真姫「ずっとあんただけ1人で居たんだもの!あなた以外に誰も海未を殺せないわ!!」ドンドン!

花陽<私じゃない...

真姫「いいっ加減にしなさい!!罪を償いなさいよ!!」

花陽<私じゃない!

花陽<そんなこと言って本当は真姫ちゃんなんじゃないの?!お医者さん目指してるなら血がいっぱい出る場所とか分かるんじゃないの?!

真姫「なっ...!このっ!開けなさいよ!」バンバン!

絵里「2人共!落ち着きなさい!にこ、真姫をおさえて!」

にこ「真姫!もうやめなさい!部屋に戻るのよ!」グイッ

真姫「絶対に絶対に許さないから!!」

リビング


絵里「明日には迎えの船が来るはずよ。それまでどうにかして生き残らなくちゃ」

希「身を守るための武器とかないんかな...」

にこ「キッチンに何本か小さいけどナイフがあったはずよ」

凛「で、でもそれってさ...みんながみんな凶器を持つってことにならない...?」

真姫「そうね、その通りよ。みんな武器を持つってことはもしかすると犯人に武器を与えるということになるわ」

凛「凛はやめた方がいいと思うな...」

真姫「私も反対。別に身を守るならナイフじゃなくていいと思うの」

希「他に何かあるん?」

真姫「...縄とかなら...」

絵里「縄ね...まぁ、ないよりかマシでしょうけど」

希「でもさ、もしナイフを使ったら血とか付くわけやから、使ったかどうかは分かるんやない?」

真姫「拭き取られたらどうするのよ」

希「あっ...そっか...」

絵里「ここでグダグダしていても仕方ないわ。凛、真姫、悪いけどナイフの携帯をお願い」

凛「...」コクン

真姫「まぁ...仕方ないわね...」

にこ「あのさ、もうなるべく部屋から出ない方がいいと思うのよ。だから部屋に食料を持ち込んで明日の迎えが来るまで部屋にこもらない?」

希「そうやね。スペアキーはリビングに置いとこ。そしたら誰も出入りできんはずや」

真姫「分かったわ」チャリ

希・絵里の部屋


絵里「希、私しばらく考え事するから」

希「うん、うちも考えてみる」

絵里(はぁ...結局犯人が全く分からないわ。私の中で1番怪しいのは花陽ね。やっぱり1人でいる時間が多すぎるわ。でもあんな精神状態で人を殺せるのかしら?)

絵里(真姫も花陽が犯人だって決めつけていたし、可能性は高い...けど...あんなに優しい花陽が人を[ピーーー]...?)

絵里(ことりと海未は鍵をしめていたのに殺された。穂乃果はリビングで...どうして密室で[ピーーー]ことができたの?海未もことりも鍵が部屋の中にあった)

絵里(スペアキーを持ってるのは真姫...真姫なら簡単に侵入することができる。けど真姫はずっと誰かと一緒に居たわ。となると真姫は殺せない...か)

絵里(にこも真姫と一緒にいたはずだし...ん?そういうえばことりが殺された時にこはなんで花陽がお風呂行ってたこと知ってたのかしら。もしかして知らなかったの私だけ?)

絵里「ねぇ希」

希「...」

絵里「希ってば!」

希「ひゃあ!なんやねん絵里ち!さっきは自分から話しかけんといてって言うとったくせにぃ!」

絵里「ご、ごめんなさい。あのね、最初ことりが殺された時に花陽はお風呂に行ってたってにこが言ってたでしょ?」

希「言っとったね」

絵里「希は花陽がお風呂に行ってたこと知ってたの?」

希「いや、知らんかったよ。そういうえばなんでにこっちは知っとったんやろ?」

ありがとうございます!

絵里(気になるわね...にこに聞いてみようかしら)

絵里(あーでも部屋から出たら危ないのよね...希についてきてもらおうかしら...)


希(犯人全然分からへん...怪しいってだけで決めつけるのもなんかなぁ...カードに聞いてみよかなー...)

希(...)カードペラ

希(...)カードペラ

希(...死神のカード...ってことはまた誰かが死ぬ...?)

希(うちも死んでまうんやろか...絵里ちだけは守りたい...それはみんな同じか...)

絵里「希、私ちょっとにこの所に行ってきていい?」

希「あ、さっきのこと聞きに行くん?うちもついて行こか?」

絵里「いえ、ついでに花陽の所に寄ってみようと思ってるの。私1人の方が落ち着いて話せるわ」

希「そっか、なら護身用にナイフ持ってってな。気をつけてよ。あんまこういうこと言いたくないけど皆を疑ってかかってな」

絵里「...えぇ」

にこ・真姫・凛の部屋


絵里「にこ、ちょっといい?」コンコン

にこ<な、なんで来てるのよ!危ないじゃない!

絵里「ご、ごめんなさい。聞きたいことがあったの」

にこ<真姫、絵里を中に入れていい?

真姫<にこちゃんが信用できるなら...

にこ「入りなさい全く...こんなときになによ」ガチャ

絵里「凛はこっちに来てたのね。そうよね真姫と一緒の方が安心よね。あら寝てるの?」

凛「...」スウスウ

にこ「それで用件は?」

絵里「あのね、にこは花陽がお風呂に行ってたこと知ってたでしょ?なんで知ってたの?」

にこ「あぁ、なんだそんなことね。私達が練習から戻った後に私トイレに行ったじゃない。で、その時に花陽が真姫にお風呂の場所聞いてたのを見たのよ」

真姫「花陽が寝てる間に汗かいたからってお風呂の場所を聞いてきたのよ。それだけ。用が終わったら早く戻ってくれない?」

絵里「え、えぇ分かったわ。花陽の所に寄っていくけど、何か伝言ある?」

にこ「あ、私ついて行くわ」

絵里「え、でもあまり刺激しないように1人で行こうと思ってたんだけど...」

にこ「ちょっと聞きたいことがあるのよ」

絵里「うーん...まぁいいかな...怒鳴ったりしちゃダメよ?」

にこ「当たり前でしょ。真姫、少しの間凛のこと見ててね」

真姫「分かったわ...」

花陽の部屋


絵里「花陽ー...ちょっといいかしら?」コンコン

部屋(シーン)

絵里「返事が無いわね」

にこ「花陽。起きてる?」コンコン

部屋(シーン)

絵里「どうしようかしら。スペアキーはリビングにあるけど勝手に入るのは...」

にこ「でも...また何かあったんじゃ...」

絵里「ま、まさか...」

ドンッ!ガタガタン!

絵里「な、なに?!私の部屋からだわ!」

にこ「希は?!」

絵里「部屋に...」

にこ「っ!」バッ


希・絵里の部屋


にこ「希!どうしたの希!」ドンドン

絵里「希?!鍵を開けて!希!!」ドンドン

にこ「スペアキー取ってくる!」

絵里「希!希!!お願い返事して!扉を開けて!」ドンドン

にこ「絵里!どきなさい!」

にこ「...!」ガチッ

にこ「...!」ガチッ

にこ「な、なんでどれも鍵が合わないの?!」ガチッ

絵里「なにやってるのよにこ!早く開けて!」

絵里「希!大丈夫よね?!ねぇ何か言って!!ここを開けて!」ドンドン

にこ「真姫!」バッ


にこ・真姫・凛の部屋


にこ「真姫!希の部屋の鍵はどれな...え?」

にこ「真姫...?」


希・絵里の部屋


絵里「希!にこ何してるの!鍵は?!」

絵里(もう待ってられない!扉を蹴破るわ!)


ガンッ!ガンッ!!バキッ!


絵里「希!」ガチャ!

絵里「の、希...!希!!いや...嫌よ...」

絵里「希ぃぃぃぃぃぃ!!嫌ぁぁぁぁぁぁ!」

絵里「希!目を開けて!私の名前を呼んでぇ!!希ぃ!」

絵里「嫌よ嫌よ嫌よ嫌よ!!!!」

絵里「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ダダダダッ


にこ「絵里!後ろ!」

絵里「へっ...?」クルッ

にこ「っ絵里ぃ!!!」


ガンッ!!


絵里「...」

にこ「...ぐっうぅ」ポタポタ

絵里「に、にこ...」

にこ「あんた...がこんなこと...するとは...思わなかったわ...」




絵里「は、花陽...!」

花陽「...」




にこ「絵里...あなただけは絶対に...逃げなさい...みんなに...伝えるのよ...」

絵里「に、にこ...!嫌よ...血止まってよ...!」

にこ「頭から血出してんのに...助かるわけ...ないわ...!

にこ「ちゃんと...私達の思いの...分まで...生き...て...よ...」ガクッ

絵里「にこ!にこ!!にこぉぉぉぉぉ!!」

絵里「花陽...!あなたなんてことを!なんでよ!!なんでよぉ!!」


花陽「...うるさいなぁ」

花陽「どうせ絵里ちゃんも[ピーーー]つもりだったし、逃がすつもりもないから」

花陽「......絵里ちゃんはもう分かってるんでしょ?この事件の真相が」

絵里「...違うと信じたかったわ...でもあなたの部屋に行ったとき返事がなかったから...」

花陽「ふふっ...でもね絵里ちゃん一つだけ間違ってるよ」

絵里「...は?」


ガンッ!!



絵里「ぐっ!がはっ!!!」

??「花陽...あんた許さないわよ」

花陽「もう別に良いじゃん。私達の計画は失敗したんだから...」

花陽「それにね...私も許さないよ...」



花陽「真姫ちゃん...」

絵里「あなた達が...こんな人だったなんて!許さない!絶対許さない!!」

花陽「こう騒ぐのは分かってるのになんで頭じゃなくてお腹を狙ったの?真姫ちゃん」

真姫「事件の真相、どうやって分かったか説明して欲しくてね」

真姫「ほら、言ってみなさいよ絵里」


絵里「...花陽のことは最初から疑ってたわ...でもどうやって部屋を移動していたのか分からなかった...ことりの時は普通に扉から入れてくれたかもしれないわ。部屋に入った後ことりを殺害し、部屋を出て鍵をしめた。部屋の中には他の部屋の鍵を置いておいて...ね」

絵里「穂乃果の時は...夜起こしたのよね。何を言い訳にしたのかは知らないけど、リビングに連れて行き、頭を...海未の登山道具で殴ったのよね」

絵里「海未は夜に起こされるととても機嫌が悪いものね。でも夜の方が確実に殺しやすい。人の目がないんだもの当たり前だわ。だから穂乃果を選んだ。でも返り血がつくと面倒、だから近くにあった海未の登山道具を使ったんだわ」

絵里「あなた達が...こんな人だったなんて!許さない!絶対許さない!!」

花陽「こう騒ぐのは分かってるのになんで頭じゃなくてお腹を狙ったの?真姫ちゃん」

真姫「事件の真相、どうやって分かったか説明して欲しくてね」

真姫「ほら、言ってみなさいよ絵里」


絵里「...花陽のことは最初から疑ってたわ...でもどうやって部屋を移動していたのか分からなかった...ことりの時は普通に扉から入れてくれたかもしれないわ。部屋に入った後ことりを殺害し、部屋を出て鍵をしめた。部屋の中には他の部屋の鍵を置いておいて...ね」

絵里「穂乃果の時は...夜起こしたのよね。何を言い訳にしたのかは知らないけど、リビングに連れて行き、頭を...海未の登山道具で殴ったのよね」

絵里「海未は夜に起こされるととても機嫌が悪いものね。でも夜の方が確実に殺しやすい。人の目がないんだもの当たり前だわ。だから穂乃果を選んだ。でも返り血がつくと面倒、だから近くにあった海未の登山道具を使ったんだわ」

花陽「うーん...まぁまぁ合ってるよ。違うのは穂乃果ちゃんの時だね。穂乃果ちゃんを起こしたんじゃない。穂乃果ちゃんが私を起こしたんだよ」

絵里「なんですって?!なぜ穂乃果はそんなことを...」

花陽「私が犯人だと思ったって話に来てくれたよ。穂乃果ちゃんは正直者だからね。それに穂乃果ちゃんはね、ことりちゃんを殺して、海未ちゃんまで殺すつもりなら私を先に殺してって言ってきたの。まぁそれは嘘だったけどね。穂乃果ちゃんから先に手を出してきたんだよ。危うく殺されるところだった...」

真姫「まぁ、先に犯人を殺しちゃおうとする穂乃果はやっぱり単純なのよね。花陽は手に取るように穂乃果の考えてることが分かった。だから対応できた」

花陽「穂乃果ちゃんが先に私を殺そうとしたから私は正当防衛だよ♪」

絵里「よくもそんなこと言えるわね!同じ仲間だったのに!!」

真姫「はいはい、その辺の文句は後で聞いてあげるわよ。続き話しなさいよ」

絵里「...海未の...時は...窓から入って...殺して扉から出た...違う部屋の鍵を置いて...」グスク

花陽「合ってるよ」

絵里「真姫が武器の携帯を反対したのは...抵抗されるのが嫌だっから...」

真姫「その通りね。でもしくじったわ」

絵里「縄があるって言ってた...だからもしかしたらベランダを縄で移動してたんじゃないかって...」

真姫「そうよ。はぁ...ごめんなさい花陽」

花陽「仕方ないよ。どっちにしろここまで順調にきたんだから結果オーライだよ」

絵里「希の時もそう...窓から入って殺した...」

花陽「希ちゃん、結構抵抗してきたんだよ。おかげで大きい音が出ちゃって...」

絵里「にこは...」

花陽「絵里ちゃんを庇って死んじゃったね」

絵里「っ...!」

真姫「可哀想なにこちゃん...」

花陽「...ねぇ、絵里ちゃん。真姫ちゃんと私が繋がってたって知らなかったでしょ」

絵里「えぇ...だからあなたが間違ってるって行った時に...やっと気づいたわ...」

真姫「なによ、私は除け者だったのー?」

花陽「ドンマイだよ!真姫ちゃん!」


絵里「あなた達は何が目的でこんなことしたのよ...」


花陽「あー...分からないかなぁ?」

真姫「いいわ、どうせ殺すし、冥土の土産に持っていきなさい」

真姫「私はにこちゃんと、花陽は凛と幸せになるためよ」

絵里「...は?」

真姫「ずっと思ってたわ。にこちゃんと2人きりの世界に行きたいって。」

花陽「凛ちゃんを私だけのものにしたい」

真姫「絵里って本当にタイミングよく合宿に誘ってくれたわ。私と花陽はね、ずっと嫉妬してた。µ’sに」

花陽「µ’sのみんなが凛ちゃんとベタベタするから...」

真姫「ずっと嫌だったわ。にこちゃんは私のものなのに、絵里ちゃんはにこちゃんを雑に扱うし、希はにこちゃんの体をベタベタと...」

花陽「穂乃果ちゃんはずっと凛ちゃんに合わせてるみたいなテンションでさ...ことりちゃんは着せ替え人形にするし、海未ちゃんは凛ちゃんの服を着た!」

真姫「嫌だったのずっとずっと...」

花陽「だから恨みを晴らすと同時に幸せな世界を手に入れるためにみんなを殺したの」

真姫「でも失敗した...にこちゃんはもういない...」

花陽「...凛ちゃんもだよね」

絵里「...!そういえば凛は!真姫の部屋で寝てたんじゃ...!」

真姫「殺しちゃったわ」

絵里「な、なんで...2人は仲間だったんでしょ...?」

花陽「そんなことないよ...ね」

真姫「私も花陽も自分達が幸せになることしか考えてなかった。2人だけの幸せを手に入れるために、協力する振りをして、最後は自分達以外みんな殺す気だった」

花陽「まさか入れ違いになるなんてね...」

絵里「......」

花陽「私達の夢はもう潰えたの。もう終わり...私にはもう生きる理由もない」

真姫「私も花陽と同じよ」

花陽「......穂乃果ちゃんが言ってたよね...みんなで叶える物語って...」

真姫「...?」

花陽「私はね...せめて...せめてみんなで死ぬことが償いになるんじゃないかと思うの...」

絵里「な、何を言ってるのよ!私達は帰るの!そしてあなた達2人は自首して!刑務所に入って!毎日反省するの!謝り続けるの!」

花陽「何言ってるの?絵里ちゃん、さっき殺すって言ったよね。真姫ちゃんと私も一緒に死ぬよ」

真姫「花陽...そんな話、私は聞いていないわ」

花陽「真姫ちゃんは平気なの?!にこちゃんもういないんだよ?!私なら...!私は!凛ちゃんがいない世界なんて!!なんの価値もないの!!私にも価値はない!!凛ちゃんがいてくれたから!私はµ’sに入れたの!!なのに...なのに...!」

真姫「...悪かったわよ...でもおあいこでしょ!あなただってにこちゃんを殺したじゃない!」

花陽「だからみんなで死のうって言ってるの!!」

絵里「そんなことは許さないわ!死にたくないからだけじゃない!にこ言われたの!みんなに伝えてって...!私達の思いの分まで生きてって...!!」

花陽「なに綺麗事言ってるの...絵里ちゃんだって...希ちゃんが死んじゃったんだよ?なんで生きようと思えるの」

真姫「花陽...」

絵里「私は...µ’sよ...!µ’sの仲間なの!もう誰かが死ぬところなんて見たくない!誰かが殺してるところなんて見たくない!」

絵里「花陽が!真姫が!手を紅く染めてるのが嫌なの...!!これ以上罪を重ねてしまうことが嫌なの...!!あなた達2人だって仲間よ!大切な仲間!だからもう誰も失いたくない!!」

絵里「うっうぅ...」グスグス

花陽「...」

真姫「...花陽」

花陽「...なに...」

真姫「帰るわよ」

花陽「許さないよ...」

真姫「いいえ、帰るのよ」

花陽「だから...!「みんなの、ところに...ね」





??「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」






ドスッ!!




花陽「ガッ...ハッ...!」ドサッ




??「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい...」




真姫「...花陽...あなた一つだけ間違ってるわよ」

花陽「え...な...んで...」ゴホッ

??「ごめんなさい...ごめんなさい...ごめんなさい...」

絵里「どうして...」ボーゼン


花陽「凛...ちゃん...」

真姫「花陽...絵里に一つだけ間違ってるよ...なんて言って、間違ってるのはあなたも同じじゃない」

花陽「どういうこと...」ゲホッ

真姫「凛に裏切られないとでも思ってた?凛にだけは殺されないと思ってた?大間違いよ!」

真姫「にこちゃんが花陽の方に走ってきた時、私が凛を殺してるところを見たからだと思ったでしょ?」

花陽「なんで...」

真姫「私はただナイフを持って凛の顔に近づけてただけ。それでにこちゃんが逃げちゃった。ここからは本当に思惑通りだったわ」

真姫「にこちゃんが殺されるのは予定外だったけど、あの後凛は起きて、私は事情を話した」

真姫「私と花陽がみんなを殺したの。信じられない?じゃあ、私の後についてきなさい。そこら辺に隠れて話を聞いてなさいって言ったの」

花陽「そんな...凛...ちゃん...」ゲホッゲホッ

真姫「ほら、これで...みんなのところに行けるでしょ」

花陽「そんな...凛...ちゃん...!」

凛「.........」ポロポロ

凛「...かよ...ちん...」

花陽「凛...ちゃ...」

凛「信じてたのに...」

花陽「...っ!やめ...て...凛ちゃん...嫌わない...で」ハァハァ

凛「バイバイ...かよちん...」

花陽「り...ちゃ...ん...」ガクッ

絵里「...どうして...」

凛「...」ポロポロ

真姫「許せなかっただけでしょ、凛は」

絵里「おかしい...おかしいわよ...」

真姫「なにもおかしくなんかないでしょ。自業自得なのよ」

絵里「...」ウツムキ

真姫「さぁ、凛。私も殺したいんでしょ。殺しなさいよ」

凛「真姫ちゃん...」

絵里「だ、だめよ...」

凛「凛...許せないんだよ...みんなを...µ’sを...壊した真姫ちゃんとかよちんが...許せない...」

凛「凛の...宝物だった毎日を...大事な仲間を...」

真姫「...周りが見えなかったわ...」

凛・絵里「...?」

真姫「自分の気持ちに追いつくので精一杯だったわ...嫉妬や羨望で胸がいっぱいになって...いっぱいで...」

凛「だからって許されることじゃないんだよ...!」

真姫「分かってるわよ!分かってる!だから!一思いに殺して!!」

絵里「...凛、やらなくていいわ」

凛「だから凛は許せないんだよ!」

絵里「違うわ。......私がやる」

凛「え、絵里ちゃん...何言ってるの...」

真姫「...絵里...」

絵里「花陽と真姫を許せないのは私も同じ。凛にも人殺しをさせるわけにはいかない。だから...真姫を殺して、凛と一緒に一生十字架を背負って生きていくわ」

真姫「...絵里らしいわね」

絵里「私はポンコツじゃないもの」

凛「...絵里ちゃん...」

絵里「真姫、覚悟しなさい...」

真姫「えぇ...今までありがとう...さようなら」



絵里「...っあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



ドスッ!




真姫「っ!...はぁっ...に...こ...ちゃん...待って...て...ね」ガクッ

数日後



凛「...絵里ちゃん!」

絵里「...凛!」

凛「卒業おめでとうにゃー!」

絵里「ありがとう凛!」

凛「もう大学なのかー早いねー時が経つのは」

絵里「凛はちゃんと2年生になれるのかなー?」ウフフ

凛「もう!絵里ちゃんが勉強教えてくれたからちゃんと進級できるよー!」

絵里「冗談よ冗談。...今日は卒業式だし、寄っていく...?みんなのところ」

凛「...うん!みんなに自慢するんだ!凛頭良くなったんだって!」

絵里「そうね!行きましょう!」




墓地


凛「みんな久しぶりだにゃーなかなかこれなくてごめんね!」

絵里「今日は卒業式だったのよ。...生徒会がいないから...大変だったって2年生が言ってたわよ」

凛「仕事サボリはよくないにゃー」

絵里「...」

凛「...」

絵里「みんな...元気かしら...」

凛「...きっと凛と絵里ちゃんが仲良しだからみんな羨ましがってるんじゃないかなぁ...」

絵里「そうね...そうかもしれないわね」

凛「かよちん。元気?凛はね...凛はね怒ってたよ」

絵里「...凛」

凛「だってめちゃくちゃにしたんたもん。許したくないよ。でもね、私ももうかよちんと同じで最低な人間なんだよ。」

凛「凛のことを想ってくれた、大切な親友を...殺しちゃった...だから凛は凛を許さない。ずっとずっと苦しみながら生きていくよ」

凛「...あの時...言えなくてもごめんね...凛もかよちんのこと大好きたよ...」グス

絵里「...凛、花陽も凛が笑っていた方が喜んでくれるわよ」

凛「...うん!うん!そうだね!」グシッ

凛「じゃあ、みんなまたね!」タタタッ

絵里「...希...愛してるわよ」

凛「絵里ちゃーーんおいってっちゃうよーー」

絵里「あー待ってーー」タタタッ




絵里「私達µ’sは2人だけになった。凛と私だけに。私と凛は今一緒に暮らしています。」


絵里「私達がしてしまったことは消えない...だからずっと背負って生きていく」


絵里「またいつかみんなに会えることを信じて...ずっとずっと生きていく」


絵里「μ’sic Forever ...やり遂げられなかったよ...最後まで...」


絵里「みんなで...叶えるはずだった...物語...」



終わり

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