菜々「…どなたですか?」大天使チエリエル「天使です」 (27)

アニメ準拠はほぼありません
草が生えてませんが、気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ありません
↓みたいな感じです
https://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1463657809

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483709612

菜々「…はい?」

チエリエル「天使です」

菜々「…智絵里さんですよね?」

チエリエル「天使です」

菜々「いや、智絵里さんですよね?」

チエリエル「天使、チエリエルです」

菜々「いや…あ、もういいです…もういいですけど…」

チエリエル「何でしょう?」

菜々「…どうしてウサミン星に?」

チエリエル「千葉県千葉市ち」

菜々「良いですよ言わなくても」

チエリエル「分かって頂けましたか」

菜々「分かりませんけど」

チエリエル「私が天使ということです」

菜々「随分常識の無い天使ですね」

チエリエル「天使は常識には囚われません」

菜々「警察にでも捕らえられて下さい」

チエリエル「やめて下さい。もうあんな思いはしたくないです」

菜々「何があったんですか…」

菜々「いや、まあ…この際良いですよ。知り合いですし…」

チエリエル「知りません」

菜々「こんなんでも一応先輩ですからね」

チエリエル「もしかしたら貴方は私を誰かと勘違いしていませんか?」

菜々「勘違いじゃないです。確信です」

チエリエル「見て下さい。この羽衣」

菜々「綺麗ですね」

チエリエル「天使ですよ」

菜々「いくらでした?」

チエリエル「1万円は超えますよ」

菜々「ただのコスプレじゃないですか」

チエリエル「違います。天使を名乗る為に必要な衣装なんです」

菜々「それが無いとどうなるんですか?」

チエリエル「ただのチエリエルです」

菜々「チエリエル本名なんですね」

チエリエル「ちなみに天使学校を卒業するとこれを買わされます」

菜々「本当どうしちゃったんですか?」

チエリエル「貴方達の世界で言うところのスーツのようなものです」

菜々「一年中それ着てるんですか?」

チエリエル「天使ですので」

菜々「じゃあナナの毛布取ろうとしないでくれませんかね。さっきからちょいちょい掴んでますけど」

チエリエル「天使である前に女の子です」

菜々「喧嘩売ってます?」

何があった……

菜々「すいませんね。深夜に叩き起こされたものでして」

チエリエル「痛いです」

菜々「知りませんよ。何しに来たんですかそもそも」

チエリエル「貴方の願い事を叶えにきました」

菜々「…」

チエリエル「…」

菜々「…願い事?」

チエリエル「はい」

菜々「…それは…何でも良いんですか?」

チエリエル「はい」

菜々「…これドッキリじゃないですよね?ドッキリとかやめて下さいよ?」

チエリエル「やめました」

菜々「…」

チエリエル「…」

菜々「…いやウソウソウソウソ!!!!今のは無しですから!!疑ってただけですからね!!!?」

チエリエル「分かってます」

菜々「融通効くんですね…」

菜々「…でも…急に願い事なんて言われても…」

チエリエル「増やすことも可能ですよ」

菜々「えっ?」

チエリエル「一つの願い事の時に、百個にすれば良いだけです」

菜々「…そ、そんな叶えられるんですか?」

チエリエル「はい」

菜々「…じゃ、じゃあ…とりあえず、五つ…」

チエリエル「随分少ないですね」

菜々「百個も思いつきませんし…それに大概の願いって一つの願い事から生まれた派生みたいなものですし」

チエリエル「私もそう思います」

菜々「…じゃあ…」

チエリエル「では、どうぞ」

菜々「…ではまず、試しに…貴方が天使だと、いうナナにも分かる証明をして下さい。衣装以外で」

チエリエル「そんな事で良いんですか?」

菜々「はい。まあでも色々ありますよ。浮くとか何かオーラみたいなのを出すとか…」

チエリエル「天使検定4級証明書です」

菜々「ゴミ増やさないでもらえます?」

チエリエル「これ以上ない証明ですよ。ほらここ、ハンコありますよ」

菜々「ハンコって天使って打ってあるだけじゃないですか。後4級ごときでよく人の家無断で来る気になりましたね」

チエリエル「全日本天使連盟の証明書ですよ」

菜々「全日本とか言っちゃダメだと思いますよ」

菜々「じゃなくてですよ。もっとあるでしょ。証明の仕方。そんな内内の物見せられても分かりませんよ」

チエリエル「何をすれば良いですか?」

菜々「ほら、飛ぶとか…」

チエリエル「何を言ってるんですか?」

菜々「何を言ってるんですかねホント」

チエリエル「常識的に考えて無理じゃないですか。どうやって飛ぶんですか」

菜々「貴方から常識なんて言われたくないです」

チエリエル「そこまで天使は便利じゃないですから」

菜々「じゃあどうやって入ったんですか?」

チエリエル「あれくらいのドアなら1分で入れます」

菜々「学校で何を学んできたんですか?」

チエリエル「皆さんを幸せにすることです」

菜々「嘘おっしゃい」

チエリエル「私が天使だという証明はもうありませんが、一応天使です」

菜々「もう一回ゲンコツしますよ」

チエリエル「天使は争いとは無縁なのです。やめて下さい」

菜々「争いの元凶ですよ貴方」

チエリエル「でしたら貴方の願い事を叶えます。それが天使の役目なのです」

菜々「…じゃあ、ここ。ここに年末ジャンボがありますね?一時の気の迷いで購入してしまいましたが」

チエリエル「前後賞合わせて10億円ですね」

菜々「良く知ってますね…」

チエリエル「それがどうかされましたか?」

菜々「これ、まだ当選かどうか見てないんですよ。分からないんです」

チエリエル「はい」

菜々「…ナナの言いたいこと、分かってくれます?」

チエリエル「きちんと言葉にして下さい。大人なんですから」

菜々「ナナの買った年末ジャンボ1等当たってるようにして下さい」

チエリエル「難しいですね…」

菜々「ゲンコツですよ」

チエリエル「やめて下さい」

チエリエル「天使はお金に関しては専門外なのです」

菜々「人を怒らせる専門なんじゃないですか?」

チエリエル「前に一度貴方のお知り合いの方のお家に行った時は満足してもらえました」

菜々「何の話ですか?」

チエリエル「この際なので、天使に出来ないこと一覧を発表していきます」

菜々「出来る事一覧にしてもらえます?そっちのが早そうなので」

チエリエル「貴方を幸せに出来ます」

菜々「じゃあ早くしてもらえませんかね」

チエリエル「幸せの度合いは人それぞれです」

菜々「ナナ決定権0ですか…」

チエリエル「運というのは産まれた時から決まっているものですよ」

菜々「…ちなみに、ナナの運ってどんな感じですか?」

チエリエル「アイドルになったこと、歌を出したこと、レギュラーを獲得したことで残り幸運ポイント1です」

菜々「4つって少なくないですか?」

チエリエル「普通です」

菜々「…ちなみに、本当にそんなシステムあるんですか?」

チエリエル「…あっ」

菜々「はい?」

チエリエル「私が現れたので0ですね」

菜々「貴方めっっっちゃマイナス要員です」

チエリエル「お金や運に関する事は難しいものです。有限ですから」

菜々「もう何も出来ないじゃないですか。だったら」

チエリエル「こんなのはどうでしょう」

菜々「何ですか?」

チエリエル「朝起きて自分でご飯を作るのは面倒じゃないですか?」

菜々「一世一代の運犠牲にして朝ご飯作れっておかしいですよね」

チエリエル「でも朝食は大事です」

菜々「あんまり食べないんですよ。だからシリアルで大丈夫です」

チエリエル「シリアルで良いんですね?」

菜々「自分でやりますから。いや今からやったらシリアルふにゃっふにゃになるでしょ!?」

チエリエル「早く願い事を叶えないと怒られるんです」

菜々「知りませんよ…」

チエリエル「どうして言ってくれないんですか?」

菜々「自分の胸に手を当てて考えて下さい」

菜々「…まあ、分かりましたよ。じゃあ早く帰って下さい。双方の為に」

チエリエル「でもまだ4つの願い事が残っていますよ」

菜々「…え?」

チエリエル「え?」

菜々「いやほら、こういう時って、『さっきいくつか質問されたのでそれもカウントします』っていうオチじゃないんですか?」

チエリエル「そんな…それじゃ天使失格です」

菜々「よく言えましたね」

チエリエル「天使は常に皆様の幸せを願っています」

菜々「幸せ奪われてるんですよ。今丁度。安眠してたのに」

チエリエル「子守唄を歌いますよ」

菜々「いりません。静かにしてて下さい」

チエリエル「安眠効果ありますよ」

菜々「壁薄いんですよ。ウサミン星」

チエリエル「困りましたね…」

菜々「本当困ってるんですよ。貴方に」

チエリエル「分かりました。でしたらこれはどうでしょうか」

菜々「何ですか?」

チエリエル「占いです」

菜々「占い…天使のですか?」

チエリエル「はい」

菜々「…確かに、天使ともなると…」

チエリエル「説得力ありませんか?」

菜々「無いです」

チエリエル「でもそれくらいしかないです」

菜々「何しに来たんですか?」

チエリエル「貴方を幸せにしに来ました」

菜々「ナナの顔見て言ってくれますかね」グググ…

チエリエル「痛いひぃぃいぃぃ」

菜々「…じゃあ、まあ占いで良いですよ。それで4回分一気に使いますよ」

チエリエル「分かりました。では生年月日を正直に教えてください」

菜々「え?」

チエリエル「生年月日です」

菜々「…こう、天使っぽい占いじゃないんですか?何か光が降りてくるとか…」

チエリエル「生まれた年に足し算をしてとかあるんです」

菜々「その占いなら毎年やってるんで結構です」

菜々「再度聞きますけど、貴方智絵里さんですよね?」

チエリエル「天使だと思います」

菜々「何でちょっと自信無さげなんですか」

チエリエル「今見てるこの光景は夢だと思ってみませんか?」

菜々「覚めるものなら早く覚めて欲しいですね」

チエリエル「だって、家も年齢も知らない子が突然夜中にピッキングして入ってくるわけないじゃないですか」

菜々「鍵直しておいて下さいね」

チエリエル「残り3.5ですね」

菜々「その0.5はなんですか?」

チエリエル「私一人では限界があります」

菜々「弁償しろって言ってるんですけど」

チエリエル「でも事務所に近いところに引っ越す良い機会ですよ」

菜々「承知した上で言ってるんですよ」

チエリエル「本当の自分を見せる良い機会ですよ」

菜々「話聞いてます?」

菜々「そもそもですよ。どうしてナナの家なんですか?」

チエリエル「特に理由はありません」

菜々「もう帰ってくれませんかね」

チエリエル「何かありませんか?」

菜々「今すぐ鍵直して帰ってくれれば良いんですよ」

チエリエル「セメダインでも大丈夫ですか?」

菜々「出れないでしょ。ナナが!!!」

チエリエル「手持ちの道具といえば…」

菜々「貴方手ぶらで来てるじゃないですか。セメダインどころかのりも無いですよね」

チエリエル「絆創膏ならあります」

菜々「絆創膏…」

チエリエル「怪我時の応急処置です」

菜々「はあ…」

チエリエル「…」

菜々「…」

チエリエル「…」

菜々「いやそれでドア接着出来るわけないでしょうが!!!!」ギリギリギリ

チエリエル「痛いぃぃひぃいぃぃぃいいい」

チエリエル「流石にそこまではしません。ちょっとしたエンジェルジョークなんです」

菜々「寝起きを無理矢理起こしたってこと忘れないで下さいね」

チエリエル「…あ、そうです。何か悩みはありませんか?」

菜々「貴方です」

チエリエル「体調が悪くなったりしませんか?」

菜々「治せるんですか?」

チエリエル「リラクゼーションのお店の人に匹敵します」

菜々「じゃあ素人ですよね。資格無いんだから」

チエリエル「でも気持ち良いには気持ち良いらしいんですよ」

菜々「褒められてないですよ」

チエリエル「大丈夫です。任せて下さい」

菜々「はぁ…もうそれで良いですよ。それで良いですから気が済んだら帰って下さいね」

チエリエル「はい!」

菜々「終わりが見えたからって急に元気になるのやめてもらえます?」

菜々「はぁ…」

チエリエル「んしょ…んしょ…」

菜々「…まあ、何も無いよりはマシですかね…」

チエリエル「気持ち良いですか?」

菜々「…ちなみにこれ願い事4個分ですか?」

チエリエル「1個分です。1個につき15分です」

菜々「ただのマッサージ店になってますけど」

チエリエル「どっちにでも出来ますよ」

菜々「はい?」

チエリエル「60分か、15分で4個分のマッサージをするかです」

菜々「…出来れば早く帰って欲しいので、後者…」

チエリエル「4個分ですか?」

菜々「…いやでも、何かいきなり適当になったりしません?」

チエリエル「なりません」

菜々「4個分だから、4倍気持ち良いってことですか?」

チエリエル「個人差はあります」

菜々「…じゃあ、まあ…やってみてくれます?」

チエリエル「はい」ガシッ

菜々「は?」

チエリエル「やってみます」

菜々「は?」

チエリエル「せーのっ」ゴキゴキゴキゴキ

菜々「ダrrrrッッッッセイ!!!!!」

チエリエル「痛たたたたたたた」

菜々「次やったら本当に承知しませんよ」ギリギリギリギリ

チエリエル「整体は初挑戦です」

菜々「やってみますってそういうことだったんですね」

チエリエル「変にマッサージするより良いって聞きました」

菜々「逆エビ固めは気持ち良くなるものじゃないって分かりましたか?」

チエリエル「やられて初めて分かりました」

菜々「これからは痛そうだなって目で見るんですよ。プロレス」

チエリエル「次は大丈夫です」

菜々「大丈夫って何ですか。次は何の技やるつもりですか」

チエリエル「ロミオスペシャルは痛くないと思うんです」

菜々「ロメロスペシャルです。呼び方間違ってるのに技出来るわけないでしょ」

チエリエル「チャンスを下さい」

菜々「良いですよその身体に教えてあげますから」ギリギリギリ

チエリエル「痛たたたたたたた」

チエリエル「すいませんでした。1時間一生懸命やります」

菜々「もうそれで良いですよ。終わったら本当帰って下さいね」

チエリエル「終わったらこのアンケートに100点満点つけて下さい」

菜々「隅から隅までクレーム書きますよ」

チエリエル「怒られてしまいます」

菜々「死ぬ程怒られた方が良いと思います。それよりもほら、あれ」

チエリエル「何でしょうか」

菜々「貴方のせいでもう夜の3時なんですよ。かれこれこのやりとり1時間はやってますよ。皆寝静まってるっていうのに」

チエリエル「いつもよりちょっと早いですね」

菜々「人間基準だと訴えられるレベルなんですよ。鍵壊した時点でですけど」

チエリエル「でも後1時間いないと…」

菜々「それやるともう4時なんですよ。ナナの起床時間30分前ですよ」

チエリエル「お早いんですね」

菜々「人間基準で考えられるようになりましたか。良かったですね」

チエリエル「えへへ」

菜々「褒めてないんですよ。っていうかもう眠気覚めたから眠れませんよ」

チエリエル「でも気持ち良くなって寝られるかもしれません」

菜々「今寝たら間違いなく遅刻ですけどね」

チエリエル「…分かりました!」

菜々「何を分かりました?」

チエリエル「起床時間に私が起こせば良いんです」

菜々「ロメロスペシャルやるつもりじゃないですよね?」

チエリエル「…」

菜々「…」

チエリエル「…」

菜々「…」

チエリエル「…」

菜々「分かってるんですよ貴方の魂胆なんかねぇ」ギリギリギリギリ

チエリエル「せめてアンケートだけでも痛い痛い痛い痛い痛い痛い」

菜々「ナナを本気で怒らせたらどうなるか教えてあげますからね!!!!」

…。

…。

菜々「…」


菜々「…」パチ


菜々「…ん…?」


菜々「…あれ?…ここ…ナナのお家じゃ…」


菜々「…あ。そういえば皆さんと一緒に旅行来てたんだっけ…。ふわぁ…変な夢見ちゃったなぁ…」


菜々「全く皆さん遠慮無く飲ませるんだから…」


菜々「…で…えーと…」


菜々「…えー…と…」


菜々「…」






友紀「」
瑞樹「」
楓「」
早苗「」

菜々「…何があったんですかね…」

終わります

ちえりん…厨二クラス二人に影響されちゃったの?

kwsmさん達は何があったんだよwwwwww

夢見るナナにロメロスペシャルを…

このへっぽこ天使はあれだ、以前早苗さんとこに降りて来たへっぽこ天使だ。

長編書いてるからなのか最近少なくて寂しい

長編なんか書いてたのか

なんか一年前くらいにこんな感じの見た気がするなあもしや貴方か
おつ

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