八幡「お前って貞子とか伽椰子に似てるよな」雪乃「それは一体誰かしら?」 (100)

八幡「なんだよ知らんのか?」


雪乃「あなたの口から二人もの女性の名前を聞くとは思わなかったわ」


八幡「何言ってんだ小町とか戸塚とかよく話に出してるだろうが」


雪乃「小町さんは妹で、戸塚君は男子じゃない」

八幡「細かい奴だな」


雪乃「それよりもその二人は誰かが気になるのだけれど」


八幡「お前映画とか見ねえの?」


雪乃「パンさんの映画以外はほとんど見ないわね」


八幡「そんならリングって映画と呪怨って映画を一作ずつ見てみろよ」



雪乃「リングがボクシング映画なのは分かるのだけれど…呪怨はホラー映画なのかしら?」


八幡「何一つリングに理解を示してねえよ!どっちもホラー映画だよ!」

雪乃「そう」


八幡「怖いなら見なくてもいいけどな」


雪乃「…」カチン


八幡「にしても由比ヶ浜遅いな」


雪乃(TSUTAYAってどうやって利用するのかしら)検索中

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483271286

部活後ゆきのんハウス


雪乃(予想以上に簡単に借りられたわ)ワクワク


雪乃(とりあえずリングから見ましょう)



雪乃(貞子は私に似ているみたいだから間違いなく主演女優よね)フフン


雪乃(すぐ再生しましょう)

二時間後


雪乃(たたたたた、大した映画では無かったたたたたたわね)プルプルプル


雪乃(と言うより思いっきり怨霊側じゃない、比企谷君の目は本当に腐っているのかしら?)プルプルプル



雪乃(…まあいいわ、呪怨も見ましょう)プルプルプル

さらに二時間後


雪乃「ふふっ…」


雪乃「すぅ…」


雪乃「なんという映画を勧めてくれたのよ比企谷君か弱い一人暮らしの女性にこんな恐ろしい作品を紹介して何を考えているのかしら」プルプルプルプルプルプルプルプルプル!



雪乃(こ、怖くてトイレに行けない…)プルプルプルプルプルプル!

数十分後


八幡「で、怖くなって由比ヶ浜に電話しても出てもらえなくて、小町の携帯から辿って俺を呼び出したと」



雪乃「そうよ、ちゃんとドアの前にいるわよね?(お花摘み中)」


八幡「いるよ」



雪乃「危うく膀胱炎になるところだったわ」



八幡「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛(呪怨のあの声)」


雪乃「今すぐやめなさい!」プルプルプル



八幡「悪い悪い」


雪乃「まったく…」ジャー…ガチャ


八幡「おう終わったか、思い出したんだが、この話聞いたことあるか?」


雪乃「どんな話かしら?」


八幡「とある一人暮らしの女が友達を一人呼んだそうだ」


雪乃「…」コクコク


八幡「菓子類とかつまみながら二人で話してたら、いきなり友達がアイスが食べたいとか言い出したんだよ」


雪乃「アイス…」


八幡「だけどあいにく部屋の冷蔵庫にはアイスがなかった、だからといってコンビニまで行くのも面倒だから部屋の主はガマンするって言った」



雪乃「それで?」



八幡「よほどアイスが食べたくなったんだろうな、友達は買いに行こう買いに行こうって食い下がる、あまりにしつこいからとうとう根負けして二人でコンビニに出掛ける事になった」


雪乃「…」



八幡「部屋を出て施錠をして階段を下り、アパートから道に出た瞬間、友達がすごい力で腕を引きながら走り出した」


雪乃「…」プルプルプル


八幡「腕を引かれながらコンビニに着くやいなや警察に通報しだしたんだよ」


雪乃「?」キョトン


八幡「一連の行動の意味が分からないから友達に質問してみると、その一人暮らしの女の部屋のベッドの下に包丁を持った男がいたんだそうだ」


雪乃「…」プルプルプルプルプルプル!



八幡「単なる都市伝説だけどな」

八幡「そんじゃ帰るわ」

雪乃「…比企谷君」


八幡「ん?」


雪乃「お腹は空いてないかしら?」


八幡「小町の料理がうまかったから食べ過ぎたくらいだけど」


雪乃「食後のデザートにケーキがあるのだけれど」


八幡「こんな時間にケーキとか食ったら虫歯になるからいい」


雪乃「パンさんの映画がたくさんあるのだけれど」



八幡「いや俺パンさん興味ないから」


雪乃「…」

雪乃「…」ウルウル


八幡「さて、帰って寝るわ」クルッ


雪乃「…」ガシッ


八幡「どうした雪ノ下?」

雪乃「い、行かないで…」プルプルプルプルプルプル…

八幡「いやもう眠いし」

雪乃「…」ウルウル


八幡(脅かしすぎたか…)

雪乃「お願いだから…」ウルウル


八幡「…すまん、まさかそこまで怖がるとは思わなかった」


雪乃「私も続きが気になったのだから謝らなくてもいいわ」


八幡「お、おう」(めちゃくちゃしおらしいぞ雪ノ下)


雪乃「だけど一人にしないで」プルプルプル


八幡「分かったよ」


雪乃「ありがとう比企谷君…」

雪乃「時間も時間だからもう寝ましょう」



八幡「だったらこのソファ借りるぞ」



雪乃「何を言っているの比企谷君?」キョトン


八幡「はい?」


雪乃「あなたも私の寝室で寝てもらうに決まっているじゃない」


八幡「えっ?」

八幡「マジでいいのか…?」


雪乃「もっとそばに来てちょうだい」グイグイ


八幡「おいおい…」


雪乃「他に何かないかしら?」ギュッ


八幡「何かって?」


雪乃「怪談話のことよ」

八幡「お前怖がりのクセに聞きたいのかよ」


雪乃「早く話しなさい」

八幡「あなたの部屋の隣には病気で目が赤い方が住んでますよってな」


雪乃「怖いわね…」ウトウト

八幡(寝物語ってこんなだったか?)


雪乃「…すう…すう…」

八幡(怖い話が夢に出たりとか考えないのかこいつ)


雪乃「すうすう…」


八幡(俺も寝るか)

早朝


雪乃「ん…」パチッ


八幡「zzz…」


雪乃(意外と可愛い寝顔してるのね)ジー


八幡「ムニャムニャ…」

雪乃(怖いとはいえ男性に添い寝を頼むのは良くないのだけれど…)


『包丁を持った男がベッドの下に』


雪乃「…(ベッドの下を見てみる)」ソー…


雪乃「ほっ…(何もなかった)」


八幡「何してんのお前」

雪乃「~~~~!?」ビクッ!


八幡「驚き過ぎだろ」


雪乃「あの話が頭をよぎったのよ」



八幡「そうか」


雪乃「朝食の用意をするから付いてきてちょうだい」


八幡「手伝えばいいのか?」


雪乃「一人にしないでちょうだい」


八幡「お、おう」ドキッ

雪乃「何か話してちょうだい」トントントントン



八幡「結構ハマってるな」


雪乃「正直自分でも驚いているのよ」ザクザク



八幡「…仕事帰りのリーマンが住んでいるマンションのエレベーターに乗ったそうだ」



雪乃「…」ワクワク


八幡「エレベーターが自分の住んでいる階層に上がった、いざ降りようとしたらフードを深くかぶっ男が非常識にも先に乗り込んできた」


雪乃「…」


八幡「リーマンは降りようとしてたから、当然先に乗り込んできたフードの男にぶつかった」



雪乃「それで?」



八幡「リーマンからすれば非常識な奴だとは思ったが、そんな行動とは裏腹に素直に謝ってきたから文句も言わずに部屋に帰った」


雪乃「…」コクコク


八幡「で、部屋に帰るとリーマンのスーツに血がついてた」


雪乃「!」プルプル


八幡「リーマンには外傷なし、すぐにフードの男が原因なのは分かったが、どの部屋の住人かも分からないし仕事帰りなのもあってその日はどうしようもないから寝たそうだ」


雪乃「…」


八幡「そこからフードの男と会うことなく、数日後の休日にインターホンが鳴った」


雪乃「…」コクコク


八幡「最近のインターホンってカメラがついてて、鳴らした人間が分かるだろ?」


雪乃「このマンションも分かるわね」


八幡「鳴らした人間は警察官だった、受話器で話を聞くと、この階で殺人事件があり何か情報がないか尋ねてきた」


雪乃「…」



八幡「真っ先にフードの男が頭をよぎったけど、たまの休みにそんな事で時間を潰したくなかったから知らぬ存ぜぬで通したら警官も帰っていった」

八幡「そこから数週間ぐらい経ってテレビを見てたら、自分の住んでいるマンションがニュースに出た」


雪乃「…」


八幡「犯人は捕まっていて、顔写真を見たら聞き込みにきた警官だったんだと」


雪乃「!」ゾワワワ



八幡「いい反応だな」

雪乃「ととと、トーストでいいかしららららら?」ガタガタガタ


八幡「震えながら運べてるのがすげぇ!」


雪乃「コーヒーはないから紅茶でいいわよね?」

八幡「ん、いただきます」


雪乃「召し上がれ」

八幡「ビビってんじゃねえよとか思わなくもないけど、怖いもの見たさってあるよな」



雪乃「好奇心が恨めしくなる瞬間ね」


八幡「お前の姉貴にバレたらヤバそうだけど」



雪乃「他言無用よ」



八幡「最悪、平塚先生に相手してもらうか」


雪乃「あまりロクな事にならなさそうだけれど」


八幡「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」ニヤリ


雪乃「あなたそれ二人に聞かれたらとんでもない事になるわよ」

八幡「ごっそさん、制服に着替えてくるわ」


雪乃「私もついて行くわ」


八幡「…」


雪乃「ついて行くわ」


八幡「…小町の質問攻めとか大丈夫か?」


雪乃「問題ないわ」


八幡「そ、そうか」

雪乃「生まれて初めて二人乗りなんてしたわ」


八幡「金持ちならそうだろうな」


雪乃「…」


八幡「あ、悪意はないからな?」


雪乃「知っているわ、貴重な体験だから楽しんでいるだけよ」


八幡「ならいい」


雪乃「あとどのくらいかしら?」


八幡「もう家が見えてる」

小町「ギャースギャース!(兄が朝帰りして更に雪乃を家に連れてきたからめっちゃ興奮してる)」


カマクラ「…(普段と全然様子が違う下僕にヒいてる)」


雪乃「…(小町の人語すら話さないハシャぎ方とカマクラが同率で気になってフリーズしている)」



八幡「…(着替えながら妹がヤバい霊に取り憑かれてないか心配になってきた)」

小町「ギャースギャース!(多分行ってらっしゃいみたいなことを言ってる)」ブンブン


カマクラ「…(下僕のまともな方に出掛けて欲しくない事を目で訴えかけている)」


八幡「行ってくるわ」


雪乃「だ、大丈夫なのかしら…?」


八幡「いざとなったらカマクラがなんとかしてくれる」


カマクラ「!?(下僕に謎の信頼をされて嬉しい気持ちと戸惑う気持ちで混乱している)」


雪乃「…(カマクラに構っておけばよかったと後悔している)」

八幡「早めに出てよかったな」ガシャン


雪乃「何故かしら?」


八幡「一緒に登校したら変な噂立ちそうだからな」


雪乃「私達が都市伝説になるというの?」


八幡「違う、そうじゃない」


雪乃「?」


八幡「こういうのを怪談脳って名付ければいいのか?」

雪乃「それより比企谷君、部活の後はあなたの家に行くわよ」


八幡「え?なんで?」


雪乃「一人になると怖いじゃない」プルプル


八幡「…」


雪乃「昼食は由比ヶ浜さんと食べるから平気だけれど」


八幡「わかったわかった、ついでにカマクラに構ってやってくれよ」


雪乃「そうしたら小町さんも人語を取り戻すわよね」


八幡「それは保証しかねる」

昼休み

結衣「昨日はごめんねゆきのん」


雪乃「アルバイトだったのよね?仕方ないわよ」


結衣「バイト終わりに変な事あってさー」



雪乃「詳しく聞かせてちょうだい」キラキラ



結衣「う、うん、食いつきいいね」


雪乃「はやくはやく」ワクワク


結衣「バイト先から帰って、履歴見たからすぐにゆきのんに電話しようと思ったらいきなり知らない番号から着信があってさ」


雪乃「それで?」


結衣「知らない番号に出るのイヤだったからしばらく放置してたんだよ」

雪乃「不気味ね」


結衣「そーそー、で着替えてる内に向こうが諦めるかなとか思ってたけどすごい鬼電(しつこく掛けてくること)でさ、つい出ちゃったんだよ」


雪乃「…」ゴクリ


結衣「そしたら可愛い声で『わたしメリーさん、今あなたの家の近くにいるの』とか言っててさ」

雪乃「間違い電話かしら…」

結衣「あたしもそうじゃないかって言ったんだけどそれだけ言ったら切られてさ」


雪乃「興味深いわね」


結衣「一分もしないうちにまた掛かってきて、今度は『あなたの家の下にいるの』って言ってきてまた切られたんだよ」


雪乃「身軽な人ね」


結衣「うっわ早いなーとか思って吹いたんだけど、あたしの部屋の窓からメリーさんが見えるか覗いたんだけどいなくてさ」


雪乃「イタズラ電話かしら」


結衣「また電話掛かってきて、とうとう『あなたの家の扉の前にいるの』とか言われてさ」


雪乃「…」


結衣「ドアスコープ見ても誰もいなくて、一応ドア開けてもやっぱり誰もいなかったんだけど、なんかサブレがすごい勢いで出て行っちゃって」


雪乃「災難ね」


結衣「慌てて追い掛けたけど見失っちゃって、しばらく探してたら汚れた羊の人形くわえて走ってきて、あたしの足元に転がしたと思ったらいきなり食いちぎっちゃってバラバラにしたんだよ」


雪乃「…」


結衣「そこから電話もこないし、サブレも帰りたがったから帰って寝たんだよ」


雪乃「人形はどうしたのかしら?」


結衣「朝見に行ったけどなくなってたから誰か捨ててくれたんじゃないかな?」


雪乃「イタズラ電話も困りものね」


結衣「ねー」

放課後奉仕部


八幡「お、パソコンに依頼来てる」


結衣「珍しいね」


雪乃「内容は?」


匿名希望



どうか助けて下さい


『最初は皆いたんです、大切な仲間ばかりで、ずっとこんな日々が続くと思っていました。

しかし、ある時期を境に、皆変わりました。ある仲間は水族館で、ある仲間はクラブで、ある仲間は甲子園で、一人、また一人と消えて行きました。
ふと気がつくと独身仲間は私一人、祝儀袋を渡すばかりで受け取ったためしがありません。

誰か助けて下さい。』

雪乃「平塚先生ね」


結衣「だね」


八幡「テキトーに返事しとくわ」カタカタ

雪乃「そろそろ帰りましょう」

八幡「ん」


結衣「あたしちょっとだけバイトだから先帰るね」


雪乃「また明日」


八幡「お疲れさん」


結衣「バイバーイ」

八幡「本当に来るのか?雪ノ下さんよ」


雪乃「ええ、私に二言はないわ」


八幡「かっこよく言っても一人が怖いのは変わらんだろ」


雪乃「あなたがそばにいると安心するのよ」


八幡「な…」ドキッ


雪乃「不思議だわ」


八幡「そ、そうだな」


雪乃「申し訳ないのだけれど、先に私の家に行ってもらえないかしら?」

八幡「忘れ物か?珍しいっつうか初めてそんなことお前の口から聞いたぞ」


雪乃「いえ、今必要だと思ったものがあるのよ」

八幡「まあいい、行くよ」


雪乃「ありがとう」

ゆきのんハウス


雪乃「待たせたわね」ドサッ


八幡「なんだその荷物」

雪乃「あまり重くはないから心配いらないわ」


八幡「サイズもチャリの前カゴにギリ入るかどうかぐらいだな」


雪乃「さあ行きましょう」


八幡「おー」

比企谷さんち


小町「アンギャー!アンギャー!(さっきの今で雪乃が来たから驚いている)」


カマクラ「…(さっきまで普通だった下僕に改めてヒいている)」


八幡「小町、そろそろ落ち着け」ペシッ


小町「これが落ち着いてられるわけないでしょ!?」


八幡「大げさだな」


小町「とにかく赤飯炊かなきゃ」ワタワタ


カマクラ「…(ひとまず意思の疎通を出来るのが分かって安心している)」


雪乃「カマクラくんカマクラくん」チョイチョイ


カマクラ「にゃあ(従順な下僕が増えて嬉しい)」


小町「雪乃さん、その荷物はなんですか?」


雪乃「あらいけない、手土産を渡しそびれていたわ」ゴソゴソ


小町「あ、どうもです…ってこれすごい高級茶葉じゃないですか!?」


雪乃「紅茶には一家言あるのよ」


カマクラ「にゃあ(食べられそうなら食べたいから匂いを嗅いでいる)」クンクン


八幡「まさか他の荷物も手土産なのか?」


雪乃「いえ、私個人の必需品よ」



小町「すみません雪乃さん、せっかくこんなとてつもないものいただいてもちゃんとした淹れ方が分からなくてですね」


カマクラ「…(食べられないものだからどうでもよくなった)」プイッ


雪乃「あら、それなら私が淹れさせていただくわ」

小町「やったー!」


八幡「よしよしカマクラ、猫用のかまぼこやるからな」ナデナデ


カマクラ「にゃあ!(大好物がもらえるのが分かって嬉しい)」スリスリ

雪乃「粗茶だけれどどうぞ」コト


八幡「どこが粗茶だよ…うまっ!」ズズ


小町「いい香りですね」ズズ


雪乃「ふふふ、好評なら淹れた甲斐があるわ」


カマクラ「はぐはぐ(けっこうな量の大好物を食べている)」ガツガツ


八幡「なあ小町、今日の晩飯ってなんだ?」


小町「ハンバーグだよお兄ちゃん」


雪乃「手伝うわ」


小町「こんな美味しい紅茶いただいたし悪いですよ!」


雪乃「いいのよ、一人暮らしだと誰に作るでもなくて張りがないのだから」


八幡「雪ノ下、お前まさか…」


小町「それなら手伝ってもらおっかなー」


雪乃「ええ、是非」


小町「今日はごちそうになるね」ニコニコ


カマクラ「…(お腹いっぱい食べて満足している)」クシクシ

雪乃「少し張り切ってしまったわ」ドヤァ…


八幡「おお…」


小町「小町も頑張りました」フフン


八幡「すげえなお前ら」

雪乃「あ、ありがとう…」モジモジ


小町「えっへん」


カマクラ「zzzz…(八幡の膝で寝ている)」スヤスヤ

八幡「うまかった…」


雪乃「良かったわ」


小町「なんならこのままウチに住んで欲しいですよ」


雪乃「…本当に?」


八幡(やっぱりか…)


小町「はい!狭い家ですけど大歓迎ですよ!」


雪乃「それなら、不束者ですがよろしくお願いします」ペコ


小町「えっ?雪乃さん冗談抜きですか?」


雪乃「私は本気よ」


小町「…」ポカーン


八幡(マジで一人になりたくないんだなこいつ…)


雪乃「もちろん無理にとは言わないわ、ダメなら仕方ないのだから…」


小町「やったー!雪乃さん、いやお姉ちゃん!小町は大歓迎ですよ!」


雪乃「お姉ちゃん…?」

八幡「よかったな雪ノ下」ボソッ


雪乃「ありがとう比企谷君」ボソッ


小町「お兄ちゃんにもついに春が…」


雪乃「春?」


八幡「好きに言わせてやってくれ」


雪乃「?」

小町「お風呂沸きましたよお姉ちゃん」ニコニコ



雪乃「私は最後でいいわ」ナデナデ


カマクラ「ごろごろ…(新しい下僕がテクニシャンで喜んでいる)」


小町「かーくんにも懐かれてますもんね」ニコニコ


八幡(完全に雪ノ下の思い通りだろうなこの状況)


小町「じゃあ、小町先に入るけど、二人とも一緒に入ったら?」ニヤニヤ


八幡「アホか」


雪乃「悪くない案ね」ナデナデ


小町「でしょー?じゃ、お風呂いただきまーす」トテテテ


雪乃「ごゆっくり」ナデナデ


八幡「お前な…いちいち小町の言うこと真に受けなくてもだな」


雪乃「あなたは私とお風呂に入るのが嫌なの?」

八幡「嫌とかそういう問題じゃ…」


雪乃「私は嫌じゃないわよ」


八幡「き、急にどうしたんだよ」ドキドキ


雪乃「単なる正直な気持ちよ、でも、あなたが嫌だと言うなら…」


八幡「…」ドキドキ


雪乃「何故かすごく悲しい気持ちになるわね」



八幡「雪ノ下…?」ドクン

雪乃「やだ、私ったら何を言っているのかしら…」ソワソワ


八幡「本当にな」


雪乃「でも、これは私の本音よ」


八幡「!」ドクン…ドクン…

雪乃「あなたの本音も聞きたいわ」ジッ


八幡「俺は…」ドクン…ドクン…


小町「…」ガタ


雪乃「小町さん!?」


八幡「いつから…」


小町「すみません二人とも、邪魔するつもりはなかったんですけど不注意で…」ペコペコ


八幡「いや、これは俺達が悪い」


雪乃「気を使わせてごめんなさい小町さん」



小町「いえいえ、小町もう寝ますんで、ごゆっくりどうぞ!」トテテテ


雪乃「…お風呂いただくわ」

八幡「扉の前にいてやるよ」


雪乃「…ありがとう比企谷君」

八幡「やっぱりあの荷物は着替えだったか」


雪乃「気付かれてたのね」チャプ…


八幡「他に思いつかんだろ」


雪乃「それもそうね」


八幡「なんつうか、あんな映画紹介して悪かったな」


雪乃「私も最後まで見たのだから楽しんでたのよ?だからあなたが謝ることではないわ」


八幡「だったらいいけどな」


雪乃「私こそ一人が怖いといってあなたに散々付き合わせてごめんなさい」


八幡「そこはまあ、俺達両方悪いしな」


雪乃「だけれど、貞子や伽椰子呼ばわりは根に持ってるわよ?」クスクス


八幡「髪が長けりゃ誰にでも言えるけどな」


雪乃「それもそうね」


八幡「お前は貞子と伽椰子よりも怖いもんな」


雪乃「怒るわよ?」


八幡「悪い悪い」


雪乃「そろそろ頭と体を洗うわ」

八幡「了解」

雪乃「待たせたわね」ガチャ


八幡「ん、次は俺だな」

雪乃「ええ、待ってるわ」ジー


八幡「…」


雪乃「どうしたの?」ジー

八幡「脱ぐから出てってくんない?」


雪乃「…ごめんなさい」

八幡「上がったぞ」


雪乃「早いわね」


八幡「男の風呂なんざこんなもんだよ」


雪乃「いい匂いはするのね」クンクン


八幡「…お前もな」プイッ

雪乃「シャンプーが同じだもの」クスクス

皆様グッドナイトでござ候

雪乃「本当に床で寝るの?」


八幡「なんなら小町の部屋に行くか?」


雪乃「違う意味で寝られなくなる気がするわね」

八幡「ちげえねえ(一回言ってみたかった)」


雪乃「そういえば、由比ヶ浜さんが…」

八幡「お前それメリーさんじゃねえか!」


雪乃「知っているの?」

八幡「有名な都市伝説だよ、最後どうなるとかは諸説あるけどな」


雪乃「まるで由比ヶ浜さんがすごい体験をしたような反応ね」


八幡「いや、うん、有名な都市伝説を体験してるからまるでとかじゃなくてすごいんだよ?」


雪乃「由比ヶ浜さんが話すと数枚落ちる印象になるのよね」


八幡「お前由比ヶ浜嫌いなの?」


雪乃「嫌いと言うよりは…そうね、あなたと楽しそうに話している由比ヶ浜さんには少しむっとするわね」


八幡「…理由は?」


雪乃「あまりよく分からないのだけれど、私の知らないあなたの顔を彼女が引き出すと不思議と苛立ちが湧くのよ」


八幡「…」


雪乃「今までこんなことなかったのに、でもこれも不思議な体験と言えば体験よね」


八幡「だ、だな」ポリポリ

雪乃「…」ジー


八幡「zzzz…」


雪乃「…(八幡の布団に侵入している)」ゴソゴソ


八幡「zzzz…」


雪乃「…」スヤァ…

俺もスヤァ…

丑三つ時


八幡「んあ…?」モゾ


雪乃「…」スヤスヤ


八幡「ああ雪ノ下か…」スヤ

八幡「って雪ノ下!?」ビクッ


雪乃「…」スヤスヤ


八幡(そういえば俺がいると安心するとかなんとか言ってたな…もういいやこれで)スヤァ…



八幡「…」ホゲー


雪乃「…」スヤスヤ


八幡「早いけどもう起きるか」


雪乃「…」スヤスヤ

小町「ふんふんふーん」トントントントン

八幡「おはよう小町」


小町「ふんふんふーん」トントントントン


八幡「小町?無視はお兄ちゃん悲しいぞ?」


小町「ふんふんふーん」トントントントン


八幡「こ、小町…?」ツンツン


小町「ん?お兄ちゃんおはよう、早起きだね」


八幡「朝から無視されたかと思ったぞ」


小町「え?なんて?」


八幡「だから、朝から無視されたかと思ったってばよ」


小町「あ、ごめんごめん耳栓してたんだった」スポッ


八幡「そういうことか、っていうか何で耳栓してんだ?」


小町「二人の愛の営みを聞くのはあれかなって」

八幡「どこに気を使ってんだどこに、そもそも雪ノ下とはそういう関係じゃないから」


小町「またまたー今さら隠さなくてもいいじゃん」ニヤニヤ


八幡「かいつまんで説明するけどな」

八幡「ということだ」


小町「えいっ」ビュン!


八幡「どわあぁああ!?」バッ!


小町「ちっ…外した」


八幡「なんで刺そうとした!?」


小町「いやもうなんかお兄ちゃんこの先結婚とか絶対無理だろうから楽にしてあげたくて」


八幡「ドクターキリコみたいなこと言ってんじゃねえ!」


小町「まあ雪乃さんも雪乃さんだけどね」


八幡「あいつは刺すなよ?」


小町「分かってるよ」



八幡「…念のために聞くけど刺すつもりはなかったよな?な?」



小町「…」ニコッ


八幡(え?どっちの意味の笑顔なの?)

雪乃「ひきがやくん…」ポケー


八幡「起きたか雪ノ下」

小町「おはようございますお姉ちゃん」


雪乃「おはよう…」


八幡「思ったより寝ボケてるな」


雪乃「つぎからはあなたがおきたらわたしもおこしてちょうだい」



八幡「わかった」

雪乃「ありがとう…」ポケー


小町(このラブラブっぷりで本当に昨日合体してないのが信じられない)

俺も布団と合体するからおやすみ

雪乃「目が覚めてきたわ」


八幡「そりゃよかった」

小町「意外と朝弱いんですねー」


雪乃「一人暮らしの時はもっとはっきり目が覚めていたのだけれど」



八幡「慣れない家で寝泊まりしたからじゃね?」


小町「本当にそれだけですかね?」


八幡「他になんかあんのか?」


雪乃「…薄々感じてはいたのよ」


八幡「あんのかよ」


小町「おお、とうとう自分の気持ちに…」



雪乃「比企谷君から怖い話を聞いている内に、一度は本物の心霊体験をしてみたくなってきたのよ」


小町「すっごい罰当たり!すっごい肩透かし!すっごいマイペース!」



八幡「俺はイヤだ」


雪乃「ちっ…」


八幡「いま舌打ちしたよな?いいとこのお嬢様にあるまじき行いだよな?」


雪乃「悪霊の仕業よ」


八幡「なにウォッチだそれ」


小町「バカップルウォッチじゃない?」


八幡「カップル?どこにいるんだそんな奴ら」


雪乃「小町さん疲れているのね、明日の朝食は私が作るわね」


小町「…それは助かります」

ちょっとナンパ行ってくるんで釣れなかったら続き書きます

俺は軟派なのに女の子が頑なだったよちくしょう

背の高いイケメンがサラッとうまいこと引っかけててすげぇと思っちゃったよ

八幡「行ってくるわ」


雪乃「行ってきます…でいいのかしら」


小町「大丈夫です!行ってらっしゃい二人とも!」グッ


雪乃「ありがとう」ニコッ


小町「!」(雪乃さん超カワウィー!)


八幡「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛(呪怨のあの声)」


雪乃「止めなさい!」スパーン!


八幡「いてっ」

たしかにブサメンだけどDTじゃねえよ

数撃たないと当たらないから胸張れたもんじゃないけど

昼休み


八幡(飯食ったしちょっと寝るか)


いろは「あ、先輩みっけ」


八幡「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛(呪怨のあの声)」


いろは「あ、呪怨」


八幡「寝るからほっといてくれ」


いろは「こんなところに油性ペンが」


八幡「せめて水性にしろよ」


いろは「実はですね先輩、財布を忘れてしまいまして」


八幡「五百円しかねえぞ、ほらよ」


いろは「ありがとうございます謹んでお借りします」


八幡「えらく素直だな」

いろは「真面目に困ってたんで」


八幡「昼休み終わる前に飯買ってこいよ」


いろは「そうします、ホントにありがとうございます」タタター


八幡(油性ペンで脅されたから素直ではないな、寝よ)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年01月11日 (水) 18:19:53   ID: G7XkvIR9

期待

2 :  SS好きの774さん   2017年01月19日 (木) 20:57:21   ID: yJarEPO8

期待

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