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男友「愛してる…男」

彼は俺を抱き耳元で呟く。
こそばゆい、だけど優しくて、甘い言葉…

男「…うん、、、ありがとう友」

俺はその甘い言葉を友に伝えた事は一度もなかった。

友の事を好きじゃない訳でもない。

ただ、愛する人が他にいるからその言葉を呟けない。

その愛する人は女性だ。

同性愛者である、俺が唯一愛した女性。

クリスマスの夜に男と寝るから天罰が下ったのだろう。

忘れようとしたが、どうしようもなく彼女ことを思い出す。

二年たった今でも俺は彼女を愛してる。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483204863

女友「やっぱり太郎くんってかっこいいよね」

量産された流行りの髪型と服装。

この男のどこが良いのかわからない。

それに私の方が格好も良く、背も私の方が高い。

女友を好きな気持ちも誰にも負けていないと思う。

女「うん…そうだね」

だけど私は女だから本当の気持ちを伝えれば…彼女は私から離れてしまう。

それが嫌だ。

だから嘘をつく。

友達の恋を応援する親友のフリをする。

少しでも長く彼女の隣に居たいからだ。

女友「女ちゃんならそう言ってくれると思ってたよ」

でも嘘つく度に私の心は冷えていく。

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