不安の種 クロスオーバー(33)

a1 小鷹「向かいの階段」

「さむっ…」

今日雨が降るとニュースで言ってたのにも関わらず傘を持ってくるのを忘れていた。濡れて帰るのもアリだが…走るのもダルいし、濡れて妹に迷惑をかけるのも…っと思い、今、マンションで雨宿り中である。

何分たったか分からなくなった頃、俺は、マンションの階段を暇潰し程度に上がって行った。

三階、四階と上がって行った頃、このマンションは2号棟っと言うことが分かった。俺は、四階で止まり1号棟をぼーと見ていると…。

「誰かいるな…」

向かいの棟の四階に俺と同じように立っていた。でも、明らかに俺とは違うことがあった。このマンションには、普通に人が上がって来るのだが…

『ひひぁ、いひぃ、ひひぁ、ふふぃ…』

誰も挨拶もしないし、誰も変だとは思わない。

それは

絶対に

人間ではないのに

20XX年 甲良マンション 四階

a2 キョン「図書館のカド」

ある友達と、図書館に来た。まぁ、他にも三人いるが今は別行動。図書館は、俺合わせて四人しかおらず静かなものだった。

「なに、見るんだ?」

「はなかっぱ」

意外に幼稚な本だった。俺も、なんか読むかと図書館のマンガが置いてあるところに歩いて行った。そこは、図書館の一番奥だった。

「あ」

だが、やめた。

そこの角には、こちらを待っているであろう女がいた。なんで、わかるか?

『こっちこいよ!おい!聞こえてるんだろ!ギギなぁ!こっちきてこれ外せよ!いいだろ?ギギギギギギギギギギ』

明らかに呼んでるからな。

20XX年 図書館 小説コーナー

a3 渚「トイレの…」

うちの中学校は、トイレがものすごい怖いって噂だ。だから、皆で行くという話になってしまった。僕だって男だ。

トイレに来た。だけど皆入ろうとはしない。

「人間さん、人間さん、人間さん、人間さん、人間さん、人間さん」

ブツブツと言う。顔の形がひょうたんのようなナニかがトイレの扉の前で顔をカクカクしながら立っていたからである。

「トイレの中じゃないのかよ…」

まったくである。

20XX年 椚ヶ丘中学校 男子トイレ

a5 高木「うしろ」

私の学校の教室にはどこにでもあるロッカーがある。たしかにどこの教室でもあるのだが…。

「はー、はー」

ロッカーの中から吐息が聞こえる。でも、たぶん大丈夫…だって皆トリハダヤバいから…。

だから、私はいつもと変わらず隣の男子をからかう。

「はー、はー」

20XX年 学校 教室

遠目の章

遠目から見たものは 近くで見るよりも より恐怖を感じる

これで、この章はおわりです。次は、もっと考えてから投下します。

a4 うまる「窓ガラス」

ゴロゴロ!

「いやぁああああ!」

私は、今ホラー映画をみたあとでビビりモードの時だった。雷もなり、さんざんだった。

でも、なにより怖いのは…窓に女が見えているからである。

そして、更に怖いのは

これが外にいるか…

反射して鏡に見ているかである。

(お兄ちゃん!早く帰ってきて~!!)

20XX年 団地 リビング

上は書き忘れです。

a6 まゆ「ず」

事務所にて、疲れてソファーでねころがっていた時のことですぅ。そろそろ眠れそうだなぁってまぶたを閉じたとき…

「ず」

音?声?ともわからないようなものが聴こえてきたのです。まぁ、特に気にせずまた、眠りそうになっていたら。

「ず」

え?

「ず」

また…、2回も…。

でも、目は絶対に開けません…

「ず」

私の目の前で、この何か(音?声?)は

でているのだから。

20XX年 アイドル事務所

a7 真奥「おもてなし」

いつも通りアルバイトを熱心にこなしていると…夜、必ず現れる。

「ーーーーっ!!」

ほら、きた。

「いらっしゃいませー!1名様ですか?」

「ーーーーー」

「了解しました!では、こちらのメニューで商品をお選びください!」

「ーーーーーー」

「ドリンクだけですか?どのドリンクに…」

絶対に不思議に思ってはいけない。聞いてもいけない。しゃべってもいけない。

そう、店長に言われた。俺は、守る。

あれでもお客さまだから

20XX年 マグロナルド

a8 萩村すず「机の下」

生徒会の仕事をやっていたらもう、空が真っ暗になっていた。私は、怖いものも暗いのも苦手で帰りどうしようかなぁっと黙々と進めていると。

ガタッ!

「きゃ!?」

いきなり音がした。それも机の下から…。それで終わるかと思いきや…

「ぐぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

ガタッ!ガタッ!ガタッ!ガタッ!

「ひぃ!?」

今度は声まで聞こえた。怯えていたら…

「大成功!!」

机の下からはアリア先輩が出てきた。なんだぁ、先輩の仕業かと安心していると…。

「まさか、音だけでビビるなんて~かわいいなぁすずちゃんは♪」

え?

「音だけって声もだして…」

「え?音だけで声は出してないよ?」

私は、今気がついた。その声だけは、その声だけは

男の声だと

20XX年 桜才学園 生徒会室

a9 暦「通り声」

夜中、歩いていると誰が歩いて来ているのがわかる。灯りは点々とついている。

「こんばんは」

あれ?いない?おかしいなぁと思った瞬間。

「こんばんは」

っと左耳からぼそっという感じで聴こえた。だが、左を見ても誰もいない…。

おかしいなぁと思ったが、そこまで気にせず家に帰った。

20XX 年 場所は伏す

a10 まゆ「ず」ーリプライズー

仕事がおわり家に帰って歯磨きをシャコシャコとさせているとぉ…。

「ず」

「ふぇ!?」

また、あれだ。まだ、終わらないらしい。まぁ、音?声?だけであとは大丈夫だしぃ…。

あれ?鏡になにか…

うそ

やめて

見たくない


「いやぁああああ!」

ガバッ!

そこは、自分の部屋だった。

「ふぅ、夢かぁ」

「ず」

20XX 年 自宅

不明の章

その正体は不明 だが、確実にいる できれば知らない方が良いこともあるでしょう

a 11 八幡「窓からの景色」

学校には、普通廊下のところと教室の中に窓がある。まぁ、なんでもない授業中の時に…

「ふぁ…」

景色がきれいだなぁ、と思いながら窓の方を見て眠気をごまかしていた。

ブツッ!

「ん?」

何かがきれる音がした。キョロキョロしていると、その変化に気がついた。

窓の外が真っ暗になっていた。でも、不思議なのはこの教室の窓から見える景色だけが夜みたいに真っ暗なのだ。

(ど、どういうことだよ!?今、午前10時だぞ!)

戸惑い確認のため窓を開けた。そしたら…

カチッ

景色が一変し明るくなった。ぽかんとしていると

「ちょっとなに、開けてんだよ寒いだろ。」

「あ、ああ、あぁ…」

不思議なことがおきるもんだな…。

20XX年 教室

a12 ユズヒコ「一緒に上り一緒におりる」

家には階段がある。俺の部屋は二階にあるから階段を上がらなければいけない。

「ふぁ…ねるかぁ」

ギシッ ギシッ

そして、階段の途中で止まる。

ギシッ ギシッ

俺が止まっても階段を上る音なりやまない。そして、また俺は、階段を上がりだす。

ギシッ ギシッ

ギシッ ギシッ

今日も二人ぶんの階段を上る音が家の中に鳴り響く。

ギシッ ギシッ

20XX年 家 階段途中

だが、不思議なことに暗闇の中から音が聞こえてくる。今度は、目ではなく耳を近づけた。

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ

猫が爪を研いでる音みたいなものが聞こえてきた。だが……。

「ばだぁ…ばだぁ…ばだぁ…」

これは、絶対に猫ではない…

ナニかだ。

20XX年 家

a14 藤宮「アスファルトの白線」

私の友達が、私に教えてくれた遊び。アスファルトの白線の上に3秒立ってから3歩ずつ進む、進んだらまた、3秒止まる。

それを、していたら

「肺をくれ」

聞こえた。また、進む。

「目をくれ」

また、聞こえた。また…おっと、これ以上はダメ。そして、私は、白線からはずれいつも通りのアスファルトの上を歩いた。

これ以上は…

「心をくれ。」

喰われるから。

20XX年 場所は伏す

a15 ヒデノリ「スマホの砂嵐」

スマホをいつも通りさわっていると、スマホの画面がいきなりプツンときれ、真っ暗になった。

「なんだよ…壊れたのか?」

次の瞬間、スマホの画面が砂嵐になった。ザアアアアアと雨の音のように部屋の中に鳴り響く。

いや、違う。俺は、カーテンを開けて外を確認する。

「雨だ…」

じゃあ…と思いスマホを再確認した。

スマホの画面は、元通りになっていた…。

20XX年 自宅

景色の章

自分が、見ている人。自分が、見ている物。それは、全てこの世のものとは限らない。

これまでこのss出たアニメの名前
遠目の章
a1 僕は友達が少ない
a2 涼宮ハルヒの憂鬱
a3 暗殺教室
a4 干物妹 うまるちゃん
a5 からかい上手な高木さん
不明の章
a6 アイドルマスター シンデレラガールズ
a7 はたらく魔王様
a8 生徒会役員共
a9 化物語
a10 アイドルマスターシンデレラガールズ
景色の章
a11 俺の青春ラブコメは間違っている
a12 わたしン家
a13 とらドラ
a14 一週間フレンズ
a15 男子高校生の日常

でした。

a16 明久「僕の視界」

今日は、僕と秀吉だけで帰っていた。他の二人は用事があったらしいけど…こんな最高なことはない!なんせ、かわいい女の子と二人で帰れるんだから!

「のぉ、明久」

「ん?なに…え?」

秀吉が話しかけてきて僕も応答して後ろを向いた。秀吉の後ろには黒い人の形をした者が苦しそうにもがきながらこちらに走ってくる。

「秀吉にげよう!」

「ふぇ?」

僕は秀吉の手を引いて全力でその場から走った。

200X年 場所は伏す。

a17 秀吉「儂の視界」

今、明久と二人で帰っているのは、あの、二人が明らかに嘘って思うほどとってつけたような用事で儂達より先に帰ってしまったからだ。

目の前で明久はルンルンとスキップをしながら楽しそうにしている。そんなにされると、儂も嬉しいがどうせかわいい女の子と帰れているとかまた、バカなことを考えているんだろう。

今度こそ、儂が男ということ分からせねばいかんのじゃ!

「のぉ、明久」

「ん?なに…「ぎぎぎぎぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」…え?」

明久の声と混じって他の声が聞こえてきた。そして、明久の顔はだんだん青ざめていき儂の手をいきなり掴んできた。そして、儂は明久に手を引かれその場から逃げ出した。(ちょっと手を繋いでいる時ドキドキしたのじゃ)

200X年 場所は伏す。

a18 雄二、ムッツリーニ「俺達の視界」

「おー、おー!やってる、やってるー」

「…いい写真が撮れそう…」

俺達は、素直になれない秀吉の為に明久と二人きりにしてやっていた。だが、なかなか…もっと素直になっていいと思うんだが

っと思っていたとき秀吉が明久を呼び明久がふりかえった。そして、それから明久の顔は血の気が引いていった。まるでなにかヤバいものを見たような…

「秀吉にげよう!」

「ふぇ」

「!!…シャッターチャンス!」パシャパシャ

「え…お、おう」

何かがおかしい明久は下心があって手を繋いでいたように見えなかった。まるで何かから逃げているような感じだ。

「雄…二…も、もう、か、か、帰ろう…」

「え?」

今度はムッツリーニの顔が青ざめている。

「何かヤバいのが撮れたのか?」

「…この写真は現像しないで削除する…」

「お、おい!そりゃないぜ!俺にもみせろ………な、なんだよこれ……」

俺も顔から血の気が引いていくのが分かった。その写真は…

真っ赤に染まっていた。

200X年 場所は伏す。

a19 まる子「レンガの向こう」

学校から帰る時、時計の針は5時を指していた。実は、宿題をやっておらず先生に◯ページから◯ページまで終わらせたら今日は帰って良いと言われたのだ。

自分の友達は、お父さんの写真撮影のためすぐ帰らなくてはいけなかった。だから、帰りは一人。

別に、何もなければ一人でも平気なんだよ…でも……帰り道にあるレンガから聞こえる

「こいよ」「こっちこい」 「たのしいぞ」

複数の声が聞こえないんであったら一人でも平気だと思う。

1XXX年 住宅街

a20 赤羽根p「メガネの目線」

この頃よく目線を感じる…事務所でもスタジオでもトイレでも家でもお風呂でも……さらに言うなら周りに人が居ないときだけ目線を感じるのだ。

おかしいなぁ…って思うけど疲れのせいかなとだんだんと気にしなくなってきた頃。ソファーで寝ているとき、ふと、テーブルの上にある自分の外したメガネを見た。

いや、見られていた。メガネのレンズに映った

自分のとは違う目に

2XXX年 事務所

目線の章

目線に気づいて その視線の意味を知ったとき 驚くだろうか?怒るだろうか?それとも……?

出たアニメの名前

a16、17、18 バカとテストと召還獣

a19 ちびまる子ちゃん

a20 アイドルマスター

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