提督「隠された花言葉」 (13)

提督「この花、知ってるか」


先日─、海域攻略のお祝いをしてる時、貴方が呟いた



「アスター」


花言葉は「信じる恋」


提督「俺さ、好きな奴がいるんだ」


照れくさそうに貴方が笑う、その恋が、自分に向けば良いのにと思うけど



貴方は嬉しそうに花を見る

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貴方が見たのは「薔薇」


綺麗に飾ってある薔薇を見た時、貴方の目は悲しそうになった


花言葉は「悲しみ」


深紅の薔薇は貴方を無視するように反対に飾られている



提督「俺さ……いつも不安なんだ、いつか…お前たちを…沈めてしまわないかってな」


貴方は艦娘の事を一番に考えてくれている、みんな提督が大好きで、貴方の誕生日にプレゼントを渡した



プレゼントは「花」そして「フリージア」


花言葉は「信頼」

なのに貴方は心配してる、信頼してないとかじゃなく自信がないだけかもしれない


自分でも気づいているのか執務室の机の上には「ラベンダー」がある



花言葉は「賞賛」


自分で自分の評価を高め、尚且つ油断や慢心もしない



楽しそうなのも束の間、深海棲艦が押し入ってきた

パーティーは中止、出撃をした



その時花瓶が落ちた、散らばった花は「マリーゴールド」


花言葉は「残酷」




あぁ、まさに今このことじゃないか


そう思いながら艤装を付けた

貴方に渡された花を胸につけ戦う


渡された花は「ななかまど」


花言葉は「慎重」





爆音が鳴りやまない中、大破が相次ぎ撤退


その時だった、深海棲艦の一部が貴方が指揮している執務室狙って砲撃



嘘でしょ?さっきまで話していたのに


急に


急に



貴方がいなくなる気がして

急いで戻った


深海棲艦の数も減ってきているし大丈夫だろうと油断してしまったこの花言葉みたいに慎重に行動していれば



執務室には提督と、提督を囲むようについている血



提督「………なぁ」


弱弱しい声で貴方は名前を呼んだ




提督「運命ってのは…残酷だな」


散らばった椿の花


花言葉は「私の運命は貴方が握る」

どうしたい?と尋ねたら


提督「……このままにしてくれ、お願いだ」


提督「あいつらの姿を、最後まで見たい」





そして提督は目を閉じた


最後に私に言った言葉は「ゆっくりで良いから来い」


そして「スイートピー」と呟いた



花言葉は「さよなら、ありがとうの日々」


そしてアスターのもう1つの意味は「さよなら」



同じことを言った、もしかしたら貴方は自分と艦娘の命の違いに悔やんでいたの?

……私たちも艦娘として役目を終えた


目を開けるとそこは沢山の花が咲いていて、貴方がいた


提督「待ってた、そしてごめんな、先にいって」



スッ、と貴方は黄色いスイセンを出した



「………はい」



花言葉は「もう一度愛してほしい」




もう1度、貴方のそばで、同じ景色を見たいから───

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