モバP「そうだ野球に行こう」 (44)

モバマスSSです。

李衣菜「おはようございまーす!」

P「おぉ、元気だな。何かいいことあったのか?」

李衣菜「野球って最高にロックですね!」

P「どうかしたか…?」

奏「昨日レッスンが終わって暇そうにしてたから野球に誘ったのよ」

P「あ、奏。おはよう」

奏「おはよう。丁度東京出身だったし、沙紀もいたしね」

P「沙紀は神奈川じゃなかったっけ?」

奏「そうなの?それで、一緒に三人で野球を見に行ったのよ」

李衣菜「変化球を投げるのってロックですよね」

奏「……昨日の試合の結果って覚えてるかしら?」

P「昨日の?覚えてないな。巴、知ってるか?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371258294

巴「おう。昨日でナマーズが三連勝じゃ。えーとスパローズは……、あ、サヨナラ満塁ホームラン打ったけぇの」

李衣菜「そうなんですよ!ブランティンの後ろに控えていた畑ヶ山選手の満塁ホームランはまさにロックでしたね。顔もロックですし」

奏「どちらかと言うと武将みたいな顔だけどね…」

P「サヨナラ満塁ホームランかぁ、中々見れないよなそういうの」

奏「初めて見たわ」

巴「ウチはまだ見たことないけん。誰か打ってくれんかのぉ…」

みく「にゃにゃにゃ?皆してなに話してるんだにゃ?」

P「お、みくか?昨日の野球の話だよ」

みく「にゃにゃ、野球かにゃ」

P「そう言えばみくは大阪出身だったよな」

巴「ほぉ…」ピク

巴「おう。昨日でナマーズが三連勝じゃ。えーとスパローズは……、あ、サヨナラ満塁ホームラン打ったけぇの」

李衣菜「そうなんですよ!ブランティンの後ろに控えていた畑ヶ山選手の満塁ホームランはまさにロックでしたね。顔もロックですし」

奏「どちらかと言うと武将みたいな顔だけどね…」

P「サヨナラ満塁ホームランかぁ、中々見れないよなそういうの」

奏「初めて見たわ」

巴「ウチはまだ見たことないけん。誰か打ってくれんかのぉ…」

みく「にゃにゃにゃ?皆してなに話してるんだにゃ?」

P「お、みくか?昨日の野球の話だよ」

みく「にゃにゃ、野球かにゃ」

P「そう言えばみくは大阪出身だったよな」

巴「ほぉ…」ピク

あ、被った。すみません。

みく「その通りだにゃ。当然阪神のファンだにゃ!」

巴「ほぉ…。ウチの選手がいつもお世話になっとるのぉ…」

みく「そうにゃ。今年は新居選手が辛くないから見てて楽しいにゃ」

巴(あいつめ…アニキが抜けたらいきなり打ち始めおって…)

P「そういや、近い内にそっちに行こうと思うけど親御さんが平気な日って分かるか?」

みく「にゃにゃ?うちに来るのかにゃ?」

P「そうそう」

みく「さ、流石にまだ早いんじゃないかにゃあ…」モジモジ

P「ん?友紀から聞いてるかもしれないけど家庭訪問に行くぞ」

みく「あ、あー、にゃるほどねー!うん。聞いとくのにゃー」

P「そうしておいてくれ」

巴「なぁ、P、一つ聞いてええか?」

P「なんだ?」

巴「偶然かもしれんが、今の所家庭訪問行ってるのって全部セの球場がある所だと思うんじゃが…」

P「偶然だな。…でも、冷静に考えるとこの事務所って十二球団全部の本拠地出身がいるんだよなぁ…」

巴「そがぁなセリフ言うたらただ、遊びに行っとるにしか聞こえんのじゃ…」

P「そんなことはないって」

巴「もちろん、わかっとぉけども」

奏「まぁ、いいんじゃない?普段頑張ってるわけだし、わざわざ遠くから家まで来てくれるんだし」

奏「それに、広島の実家ではお楽しみだったみたいね?」ニヤニヤ

巴「なっ…P、喋ったんか?」

P「いや、話してないぞ」

奏「ふふ。適当にカマ掛けただけなのに中々面白い反応が見れて嬉しかったわ。それじゃ、私はレッスンに行ってくるわね」バタンッ

巴「なんじゃ、嘘だったんか…」

P「強ち、嘘でも…」

巴「う、うるさいんじゃP!」ギュウウ

みく(どうしよう、もしかしてみく空気かにゃ?)

ピリリリリ

P「はい、Pですが…」

ありす『あ、もしもし、そちらは——』

P「橘さんですか?」

ありす『はい。どうも先日はありがとうございました。見学出来てイメージとの差を埋めることが出来ました』

P「お役に立てたら嬉しいです」

ありす『はい。それで、ですね。出来たら、その…そちらでお世話になりたいなと』

P「本当ですか?」

ありす『はい。父とも話しまして許してくれましたから』

P「分かりました。これからもよろしくお願いしますね」

ありす『よろしくお願いします。それでなんですけど、そっちには寮みたいなのは…』

P「ありますよ。友紀とかはそこに入ってますから」

ありす『なるほど…分かりました。それでは、またそっちに行く日程が決まり次第連絡しますね』

P「はい。分かりました」

ありす『それでは、失礼します』

ちひろ「どうかされましたか?」

P「えぇ、橘さんが正式にウチでアイドルを始めるそうです」

ちひろ「友紀ちゃんたちも喜びそうですね。私はてっきりもうなってたかと思ってましたけど…」

P「どういうことですか?」

ちひろ「いえ、前回お父様と話した時入れる気マンマンでしたので」

P「なるほど。そういうことでしたか」

ちひろ「はい。それじゃ、橘さんに失望されないように頑張りましょうか!」

P「そうですね。俺も大阪に行かなきゃいけないんで頑張ります」

みく「あ、もしもし、お母さん?プロデューサーさんが家庭訪問したいみたいなんだけどいつ空いてる…?」

みく「あ、分かった。うん。それじゃ、そう伝えとくね」

みく「うん。なんだかオフと合わせてくれるみたいでそっちに数日は入れそうだよ。それじゃあね」

みく「これでよし…と!」

巴「ま、まさか、キャラを作っとるとは思わんかったんじゃ…」

みく「ぬぁ!?にゃにを言ってるんだにゃ?」

巴「…ウチも色々なことを経験してきたつもりじゃけぇ、前川さんの気持ちは分かるんじゃ」

みく「い、いや、そんな達観した目で見ないで欲しいにゃ!それと、みくでいいにゃ!」

巴「ほうか。みくさん。きっとPにキャラ付けさせられたんじゃな…」

みく「違うにゃ!Pちゃんと会う前からみくはこうだにゃ!」

友紀「まさに、猛猫魂だね!」

みく「……へ?」

友紀「なるほど、真のキャッツファンになるにはまずは語尾からかぁ…これはあたしも見習わなきゃにゃ」

みく「んん!?」

友紀「にゃかにゃか難しいけど、真のキャッツファンになるためにはしょうがないにゃ!」

巴「友紀さん、みくさんはレパーズファンらしいんじゃ」

友紀「え!?そうなの?でも、言われてみればあっちも猫科だなぁ…。うんしょうがにゃいね!」

みく「え、あ、うん。どうもですにゃ…」

友紀「ちなみに、巴ちゃんは鯰の鳴き方を語尾につけなきゃダメだにゃ」

巴「鯰の鳴き方なんか知らんし、やる気もないんじゃ」

友紀「あ、今気づいたけど、みくちゃん入れたらセ全球団のファンがいるんだね」

巴「反対のリーグも出身地的にはみんなおるのぉ…。野球好きかは別として」

千奈美「こんなところにいたのね、三人共。早くレッスン行くよ」

前回の話は、
モバP「野球はいいな!」
モバP「野球はいいな!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370877211/)
です。

P「さてと…こんなもんか」フゥ

みく「あ、Pチャン」

P「ん?どうした?」

みく「聞いてみたんだけど…いつでもいいらしいにゃ」

P「そっか。それじゃ明後日辺りにするか。丁度みくのオフも重なってるし」

みく「それがいいにゃ。てか、Pチャン!みくは前からこんなキャラにゃ!」

P「知ってるぞ。初めて会った時からそうだったもんな」

みく「わ、分かってるならいいのにゃ」

P「それは個性だから大切にしていいと思うぞ」

みく「あ、ありがとにゃ…」

ちひろ「あ、プロデューサーさん。お茶が入りました…にゃ♪」

みく「ちひろチャン、Pチャンは渡さないのにゃ!」フー

P「それじゃ、明後日の朝、寮に迎えに行くよ」

みく「うん。ありがとにゃ。ばいばいにゃー」

P「おう」


李衣菜「一瞬の輝きのために他の打席を犠牲にする…ロック!」

奏「いや、普通に今の場面は打つべきじゃないかしら…」

P「確かにな。働けよって思う」

李衣菜「反体制派ですね!」ウッヒョー

奏「あなたの方がよっぽどロックよ…」ハァ

P「二人とも遅くならない内に帰れよー」

奏「分かってるって。そろそろ帰るわ」



P(みくはまだかな……)

みく「Pチャン!待ったかにゃ?」

P「今来た所だよ」

みく「な、なんだか、デートみたいなやり取りだにゃん…」

P「そうか?」

みく「そうだにゃ。それじゃ、みくのお家にレッツゴーだにゃ」



みく「なんだか新幹線に乗るとワクワクするにゃ」

P「その気持ちは分かるなぁ」

みく「ふふ。なんだかちょっと前を思い出すにゃ」

P「ちょっと前?」

みく「にゃ。最近、みくもPチャンも忙しくなったからこうやって二人で移動するのは久々だにゃ」

P「言われてみればそうだなぁ…」

みく「ふふ…、あの時は強引だったにゃあ…」ポッ

P「誤解を招くような発言は止めろって。変装もしてないんだからさ」

みく「そ、そう言えば、そうだったにゃ」

P「しかし、みくも頑張ったよなぁ…」

みく「い、いきなりなんなのにゃ」

P「いや、言われてみればあんなベソ掻いてた女の子がこんなになるなんてなぁって思ってさ」

みく「そ、それは言っちゃだめにゃ!そもそもベソなんて掻いてないにゃ!」

P「うんうん」ナデナデ

みく「な、なんだにゃ…」

P「いや、なんだか感慨深くなってさ」

みく「…そんなことされると、甘えたくなっちゃうにゃあ」スリスリ

P「だから、そういうの止めような」ペシ

みく「あう!ひ、酷いにゃ!Pチャン」

P「ははは。悪い悪い」

みく「もう…」

新大阪

みく「久々に帰ってきたにゃ」

P「意外に近いなぁ」

みく「さっ、早く行くにゃ」

P「おう。そうだな。案内は任せる」

みく「みくに任せればいいのにゃ!」

みくの実家

みく「ここにゃ!」ドヤ

P「お、ありがとな。それじゃ——」

みく「ま、待つにゃ!」

P「な、なんだ?」

みく「心の準備が必要にゃ…ふぅ。OKにゃ」

P「それじゃ…お邪魔します」

みく「ただいまー」

みく母「あら、お帰り。意外に早かったね」

みく「電車だからね」

みく母「あらぁプロデューサーさん、男前やなぁ」

みく「ちょ、ちょっとお母さん!」

P「あはは…、私、前川みくさんのプロデューサーをさせて頂いているPと申します」

P「あ、これ、つまらないものですが…」

みく母「おおきに。ちなみに中身はなんですの?」

P「あ、えーとですね、名古屋のおまんじゅうです。この間名古屋に用事があったので」

みく母「お菓子は好きですわ。おおきに」

P「喜んで頂ければ幸いです」

みく母「それより、プロデューサーさん今独身なん?」

P「え、えぇ、そうですけど…」

みく母「ウチの娘とかどう?いい娘だと思うけど」

みく「お、お母さんっ!?」

P「あはは…。娘さんをトップにするのが先ですよ」

みく「プロデューサーさん…」

みく母「イケメンやなぁ…」

みく母「それより、なんでみくはそんなに緊張してるん?」

みく「えっ、そんなことない…よ?」

みく母「なら、ええけど」

P「…それでは、娘さんの最近のお仕事の報告を——」

みく母「色々やってるんやね。確かにテレビやラジオで見る機会が増えたもんなぁ…。前に比べて」

みく母「優秀なんやねプロデューサーさん」

P「ありがとうございます」

みく「プロデューサーさんは本当に頑張ってるよ」

みく母「……」ジーッ

みく「な、なに?」

みく母「あ、分かったわ!なんであんたそんな真面目な感じで喋ってるん?」

みく「えっ…?普通じゃない?」

みく母「ちょいと、プロデューサーさん、ラジオの音源ある?」

P「え、あ、はい。ここに」

みく母「再生してくれる?」

P「あ、はい」

みく「えっ、ちょ…」

みく『にゃにゃ、みくは自分を曲げないよ!』

みく「あぅ…」カァァ

みく母「こっちの方がイキイキしてるやん。家族の前でそう畏まらんでもええやん」

みく「いや、そこはしっかりやるって決めてるし…」

みく母「プロデューサーさんはこの後の予定あるん?」

P「えーと」

みく「あ、Pチャ…、プロデューサーさん私野球見に行きたいなぁ」

P「え?あ、別にいいけど」

みく母「なんやデートか」

みく「え、ちがっ…」カァァ

みく母「ええよ。行ってらっしゃい。今日はウチに帰ってくるんやろ」」

みく「うん…。オフも貰ったし」

みく母「ならええわ」

みく「ありがと。お母さん」

みく母「それじゃ、プロデューサーさん頼んだで」

P「えぇ、分かりました。これからもよろしくお願いします」

みく母「こちらこそよろしゅうな」

みく「あー恥ずかしかったにゃあ」

P「キャラ作ってたのか?」

みく「そういうわけじゃにゃいけど…やっぱりお母さんに見られるのは恥ずかしいのにゃ」

P「そんなもんなのか」

みく「そうにゃ」

P「分かった。というか、みくが野球行きたいなんて言うとは思わなかったぞ」

みく「だって、あぁでも言わないとPチャンは帰っちゃうにゃ?」

P「まぁ、親子水入らずで過ごして貰おうと思うしな」

みく(ちょっとでも一緒にいたかったにゃ…。こんなこと言えないけど)

P「それじゃ、行くか。甲子園でいいか?」

みく「勿論だにゃ!」

P「甲子園って兵庫なんだよな」

みく「そうにゃ。まぁ、バスで一本だにゃ」

P(兵庫って言ったら、橘さんのところか)

みく「楽しみだにゃー♪」

P「結構熱狂的なファンなのか?」

みく「両親がファンなのにゃ。その影響にゃ」

P「奏とかもそんなこと言ってたな」

みく「結構そんな子が多いと思うにゃ」

P「そうだろうな」

みく「あー、皆で見たかったにゃー」

P「いいのか?」

みく「だって、スポーツ観戦は皆でするのが楽しいにゃ」

P「それじゃ、一人呼んでみていいか?」

みく「流石に友紀さんとかは来ないと思うにゃ…」

P「東京にいる奴らを今から呼ぶのは無理があるだろうな。だから、こっちに住んでる子をな」

みく「誰かこっちに来てる子がいるのにゃ?」

P「いや、そうじゃないんだけど新しく入る子だよ」

みく「へー、楽しみだにゃ」

P「ちょっとごめんな」ピポパ

ありす『はい。橘ですけど…プロデューサーさんですか?』

P「そうです。今お電話大丈夫ですか?」

ありす『はい。平気ですよ。どうかしましたか?』

P「今から、甲子園で野球見るんだけれども良かったらどうですか?」

ありす『甲子園?今、兵庫にいるんですか?』

P「ちょっと色々ありまして」

ありす『分かりました。両親に聞いてみますね』

P「はい。それでは」

ありす『それでは失礼します』

みく「どうだったにゃ?」

P「両親に聞くってさ」

みく「どんな子にゃ?」

P「いい子だよ」

みく「それは楽しみだにゃあ」

ピリリ

P「お、来た来た」

ありす『橘です。OKが貰えました。駅で待ち合わせでもいいですか?』

P「一人で来るんですか?」

ありす『そうですけど…。あ、大丈夫ですよ。もう子供じゃないので」』

P「分かりました。それでは駅で待ってますね」

みく「来るのにゃ?」

P「みたいだよ」



みく「あと、どれくらいで来そうにゃ?」

P「そろそろだと…」

ありす「あ、プロデューサーさん。待たせてすみません」

P「あ、どうも、橘さん」

ありす「確かに苗字で呼んで欲しいですが、そこまで言葉遣いは丁寧じゃなくてもいいですよ」

P「分かりました」

ありす「分かった。でいいですよ。それじゃ、行きましょうか」

P「あ、ちょっと待ってな。こっちにいるのが…」

ありす「前川みくさんですよね」

みく「知ってるのかにゃ?」

ありす「流石に自分の入る事務所の人は知っていますよ」

みく「うれしいにゃー」ナデナデ

ありす「こ、子供扱いしないで下さい」

みく「可愛いからしょうがないのにゃあ」

ありす「か、可愛いですか?言われ慣れてないから反応に困ります」カァァ

P「それじゃ、行こうか」

ありす「あ、は、はい」

みく「出発にゃー」

球場

P「今日は一塁側でいいか」

ありす「はい。今日は特に贔屓のチームではないですし」

みく「三人で見られればいいにゃ」

P「今日は、レパーズとスパローズか」

P(李衣菜辺りはもう飽きてるかもな…)

ありす「今日はタブレットを使うこともないですね」

みく「始まるにゃー」

ありす「新居さんは最近調子いいですよね」

P「そうだよな」

みく「頑張ってるにゃ。あ、打ったにゃ!」

ありす「反面、弟の方が少し調子を落としていますね」

みく「あう…三振だにゃあ」

四回表

P「レパーズ負けてるな」

P(心なし、周囲の雰囲気が怖い)

ありす「まだ四回ですから、分かりませんけどね。三点差ですし」

みく「ちょっとお腹が減ってきたにゃ…」

P「それじゃ、お弁当でも買ってくるか」

みく「みくも付いていっていいかにゃ?」

ありす「それでしたら私も…」

P「ま。指定席だし、皆で行くか」


P「色々あるな…」

ありす「やっぱり、球場の特色があるのはいいですね」

みく「目移りするにゃ…」

P「俺は、決めた。二人はどうする?遠慮せずに言ってくれよ」

みく「むむむ…」

ありす「私は決めました」

P「それじゃ、俺は、兄貴のハラミ丼で」

ありす「私は鉄板焼き鳥丼で」

みく「そ、それじゃ、みくは、尾道ラーメンにゃ」

P「ここで汁物を頼むのか」

ありす「零しませんか?」

みく「へ、平気にゃ」

P「てか、猫だけど熱いのは平気なんだな」

みく「にゃ!……平気だもんっ」

みく(冷麺にすればよかった…)

ありす「あ、出来たみたいですよ。プロデューサーさんごちそうさまです」

P「気にしなくていいよ。みく。落とすなよ?」

みく「わ、分かってるにゃ」

四回裏

P「お、阪神の攻撃になってるな」

ありす「そろそろなにかしらのアクションが欲しいですね」

みく「あ、熱いにゃ。美味しいけど」

P「焦らなくても逃げないから、冷ましながら食べなよ」

ありす「あ、これ美味しいですよプロデューサーさん」

P「こっちのハラミも美味しいな。一つ食べるか?」

ありす「あ、すみません」

みく「Pチャン、みくも欲しいにゃ」

P「ほれ」

みく「ありがとにゃ。やっぱりお肉は美味しいにゃ」

P「スパローズのテンポがよくないなぁ」

ありす「ボール先行してますしね」

みく「満塁だにゃ」

P「ホームランで逆転かぁ」

みく「あ、代打にゃ」

コノイチダニカケロ キアイデフリヌケヨ

ダレモオマエヲトメラレヌ〜

P「お、檜山だな」

みく「やっぱり、かっこいいにゃ」

ありす「いかにもって感じですよね。年齢を重ねてもいて欲しい感じがします」

P「暗黒期を支えたもんな」

カキーン

P「おっ!」

みく「行ったにゃー!」

ありす「代打逆転満塁ホームランですか…。球が変わって飛ぶのは事実ですが、やはり勝負強いです」

P「よっ、ミスタータイガース!」

みく「よく打ったにゃ!…あつ!」

ありす「大丈夫ですか?」

みく「うう…平気だにゃ」

P「これで拭いとけ」

みく「それほどじゃないから平気にゃ…」

九回表

P「継投で終了かな」

ありす「みたいですね」

みく「あと一人にゃ…」

ポコッ

P「あ、打ち上げた。終了だ」



ウグイス嬢「本日の試合は、4-3でレパーズが勝利しました」

P「いやー、いい試合だったな」

みく「打たれないかヒヤヒヤしたにゃん」

ありす「確かに、スパローズの四番は終盤に強いですし、最近サヨナラを打った畑ヶ山もいましたしね」

ありす(けど…うちの谷瀬なら問題なく抑えるでしょうね)

ありす(確か、五月は0.00だったはずですし)

みく「とりあえず、勝って良かったにゃ」

P「久々のお立ち台だし、見ていくかー。ありすは時間大丈夫か?」

ありす「はい。ヒーローインタビューを聞く程度の時間なら」


アナウンサー「凄かったですね。あのホームラン」

檜山「そうですね。ただ、俺を忘れて貰っちゃ困るぞ!って気持ちで打席に立ちました——」

みく「いいものが見れたにゃ」

ありす「そうですね」

P「あ、ありす。ここから家ってどのくらいなんだ?」

ありす「そこまで遠くはないですよ?電車で少しですから」

P「時間も時間だ。このお金でタクシーで帰ってくれないか?」

ありす「えっ、そんなお金…」

P「もう、俺のプロデュースするアイドルだからな。危険な目に合わせられないし」

ありす「わ、分かりました。ありがとうございます。その…」チラッ

P「なに?」

ありす「子供扱いしないで、ちゃんと向き合ってくれてありがとうございます」

ありす「それでは失礼します」

P「気を付けてな」

ありす「はい」

P「さて、帰る…か?」

みく「むー」プクー

P「どうした?」

みく「ありすちゃんばっかり構ってつまらないにゃ」

P「そら、年下なんだしさ。どうせみくは俺と一緒に帰るだろ?」

みく「にゃ?」

P「俺は新幹線で帰るけど、途中までは一緒にいるつもりだよ、だってみくも俺のアイドルだしな」

みく「にゃ、にゃ。…恥ずかしいにゃ」カァァ

P「それじゃ帰ろうか」

みく「……Pチャン」ギュー

P「み、みく?」

みく「色んな人が入ってきたりしたけど、みくを忘れちゃダメだよ…?」




P「それじゃ、ちょっとだけだけどしっかり休んどけよ」

みく「分かったにゃ。それじゃ、お疲れ、Pチャン!」

翌日

事務所

P「おはようございます」

穂乃香「おはようございます」

P「お、穂乃香、今日は…レッスンか?」

穂乃香「えぇ、そうです。それとお話がありまして」

P「どうした?」

穂乃香「そろそろ東北も過ごしやすい気候になったんですよ」

P「だろうな。涼しそうだ」

穂乃香「牛タンも美味しいんですよ」

P「いつでも美味しいだろうな」

穂乃香「……わざとですか?」

P「ごめんごめん。分かった。出来るだけ、近い内に予定を合わせるようにするよ。確かに穂乃香も色々仕事してるから報告することあるしな」

穂乃香「ああは言ったのですが、いいんですか?」

穂乃香「大分我儘を言ってしまった気もするんですけども…」アセアセ

P「そうでもないって。ただ、他の子の仕事もあるから時期は未定だけどな」

穂乃香「それは問題ないです。あくまで目の前の仕事が優先ですからね」

P「そうだな。ちなみにな、穂乃香」

穂乃香「はい、なんでしょうか?」

P「本当の我儘ってのはああいうのを言うんだよ」チラッ

穂乃香「はい?」チラッ

穂乃香(姫川さん…?)

友紀「あー、昨日勝って気分がいいから今日は、試合を見に行こうかな!Pさん!」

P「残念ながらラジオの収録だ。そのあとレッスンな」

友紀「えー。そんなーPさんってば、そりゃないよー」ブーブー

穂乃香(姫川さんって子供みたいで可愛いかも…)

終わりです。
見てくださった方ありがとうございます。
セが終わったので今度はパで書いてみようかなとは考えています。

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