【FGO】ぐだお「なんか忘れてる気がする」 (14)


※注意

終章のネタバレを含みます

まだクリアしていない方は読まない方が良いかと思われます






  


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ぐだお「なにか忘れてる気がするんだよな……」

マシュ「何か……ですか」

ヴィンチ「最終決戦の後だし、まだ少し混乱してるんじゃないかい?」

ぐだお「いや、ほんとに大事な事の気がするんだよ」

マシュ「なんでしょうか」

ぐだお「なんだろうな……うーん……」
 


マシュ「あ……まさか先輩!」

ぐだお「お、何か思い付いたか?」

マシュ「ドクターの事を忘れたって言うんじゃ……」

ぐだお「……覚えているさ。今だに近くにいる気がするぐらいだよ」

マシュ「そうですよね……変な事を言ってしまいました」
 


ヴィンチ「じゃあ、私への感謝とか? 正直裏方とはいえ感謝が足りてないと思うんだよね」

ぐだお「カルデア内でもう少し静かになってくれれば感謝しますとも」

ヴィンチ「人手が足りないんだ、仕方ないだろ? 店番のし過ぎでこっちは喉が枯れ気味さ!」

ぐだお「とりあえずマナーモードにしときますね」

ヴィンチ「扱いが酷い!?」
 


マシュ「あ、そうです。感謝といえば助けに来てくれた英霊達への感謝を忘れているとか……?」

ぐだお「そういえばそれもそうだね。みんなが来てくれなきゃ今頃人類史ないもんね」

マシュ「やはり英雄というものは頼もしいものですね」

ぐだお「うーん……けどそれも違うなあ」
 


ヴィンチ「……そうだ! レフ教授への怒りを忘れてるとか」

マシュ「レフ教授……フラウロス。彼はおそらく……私へ救いの手を差し伸べてくれました」

マシュ「魔神柱の中で最後まで戦っていたのも彼。そんなレフ教授への怒りは私の中では、払拭されたと言えるかもしれません」

ぐだお「そうだね。フラウロスじゃなくてレフのままの彼となら、仲良くなれたかもしれない」

ヴィンチ「あれ、ジョークのつもりだったのになんだか真面目なトーンになってしまった……私の知らないところで何が」

ヴィンチ「なんだか一人蚊帳の外で少しばかり寂しいんだけど……」


マシュ「あれ……そういえば、なぜ私達はレフ教授を憎んでいたんでしょうか」

ぐだお「……なんでだっけ」

マシュ「うーん……」

ぐだお「裏切られただけ……じゃなかったような……?」

マシュ「……単純に散々邪魔をされたからでは?」

ぐだお「ああ、そうかもしれない」
 


ぐだお「……なんか別に思い出さなくてもいい事のような気がしてきた」

ヴィンチ「大抵の時はそんなものさ。何かを思い出せなくてモヤモヤしたものの、後で急に思い出してこんな事か、というのはよくある話だろ?」

マシュ「それもそうですね。私もメインサーヴァントであるのが当然過ぎて、嫉妬するのを忘れたりします」

ぐだお「それは違う気がする……というか圧が凄いよマシュ」

マシュ「メインサーヴァント以外に浮気だなんてあり得ませんよね、せーんぱい?」

ぐだお「止めて! 先輩呼びで病みが入った紫髪って嫌な予感しかしないから止めて!」
 


カルデアに訪れた平和な日々は続く。
いずれまた困難は訪れるだろうが、今はこの長く短い穏やかな日常を過ごせばいいだ――



オルガマリー「待ちなさい! ねえ、私が死を繰り返したままなんだけど!? 助けに来ないの!?」



Fin

竹箒日記を読んで「レフ教授……」となり、なんでレフ教授嫌ってたんだっけと思った辺りで所長を思い出しました
所長は敵で登場する…そんな風に考えていた時期が私にもありました
よもやなにも触れないとは不憫な所長…

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