真4F】アサヒ「あのう……イザボー姉さん」(23)


多少ネタバレあります。
公式でどうなってるのかまったく知りませんので
100%妄想です。


イザボー「何かしら?」

アサヒ「ちょっと聞きたい事があって……今、いいですか?」

イザボー「ええ。 構わないわ」

イザボー「何を聞きたいの?」

アサヒ「時々ナナシが悪魔からお金を取るファンド?ってのをやっているんですけど」

アサヒ「あれって、どうやっているのか知ってますか?」

イザボー「ああ……ファンドね」

イザボー「実は私も良く知らないの」

アサヒ「イザボー姉さんでも知らないんですか……」

イザボー「私ってお金に無頓着だから、フリンみたいに荒稼ぎとかはしなかったの」

イザボー「アプリでそういうのがあるってバロウズちゃんが教えてくれたけど」

イザボー「何故か女性にはお勧め出来ないって注釈を付けられたわ」


アサヒ「お勧め出来ない?」

イザボー「理由を聞いたのだけど『やってみれば分かる』としか言ってくれないから」

イザボー「私もその内に忘れてしまって……」

アサヒ「そうなんですか」

イザボー「ごめんなさい、力になれなくて」

アサヒ「い、いえいえ! 謝らないでください、イザボー姉さん!」///

アサヒ「ちょっと疑問に思っただけですから!」

イザボー「そう」 クスッ

イザボー「でも言われてみると確かに疑問に感じるわね」

イザボー「せっかくだから、あの人にも聞いてみる?」

アサヒ「あの人?」


―――――――――――

ノゾミ「……で、私の所に来たと」

アサヒ「はい」

イザボー「どうですか? 何か知っています?」

ノゾミ「んー……残念だけど」

ノゾミ「私のスマホにそんな便利なアプリは供給されてないから分からないわ」

アサヒ「そうですか……」

ノゾミ「こう言っては何だけど」

ノゾミ「イザボーちゃんがファンドアプリをダウンロードすれば分かるんじゃない?」

イザボー「確かにそうなのですけど、今ちょうどアプリポイントが底をついてて」

イザボー「ダウンロード出来なくて……」

ノゾミ「あらら……タイミングが悪いわね」

アサヒ「何か、すみません」


ノゾミ「ううん。 謝らなくていいのよ、アサヒちゃん」

ノゾミ「私も興味あるし」

イザボー「ナナシくんには聞いてみた?」

アサヒ「はい」

アサヒ「でもナナシ、何か笑って誤魔化して、教えてくれませんでした」

ノゾミ「ふうん……」

ノゾミ(イザボーちゃんのバロウズといい)

ノゾミ(女性に知られたくないアプリなのかしら?)

ノゾミ「…………」

ノゾミ「よし」

ノゾミ「ダヌー、ちょっと聞きたい事があるのだけど」


ダヌー『……事情は聞いてました』

ノゾミ「なら話が早いわね」

ノゾミ「ファンドってアプリは、いったい……」

ダヌー『ごめんなさい、ノゾミ』

ダヌー『それについて、私は語りたくありません』

ノゾミ「え」

アサヒ「え」

イザボー「え」

ダヌー『世の中には知らない方がいい事もあります』

ダヌー『ましてや、うら若き乙女達の前ならば、なおの事……』

ダヌー『この事は、深く探らない事をお勧めします』

ノゾミ「え、ちょ、ダヌー?」

ノゾミ「……ひっこんじゃった」


ノゾミ「もー何なのよ。 余計に気になるじゃない」

アサヒ「で、でも、あのダヌーが調べるなって言うからには」

アサヒ「大人しく言う事を聞いておいた方がいいんじゃ?」

ノゾミ「確かに一理あるけど……すっごく欲求不満」

ノゾミ「こうなったら手当たりしだい聞いてみましょう」

アサヒ(ノゾミさん、ノリノリだ……)

イザボー(ダヌーの言葉は気にかかるけど、気になるのも事実だし……)

イザボー「で? 誰から聞きます?」

―――――――――――

ハレルヤ「……で、俺かよ」


ノゾミ「消去法でこうなったのよ」

ノゾミ「ガストンやナバールじゃ、たぶん話にならないし」

ノゾミ「トキちゃんはスマホ自体使ってないから知識そのものが無いだろうし」

アサヒ「何か知ってる?」

ハレルヤ「うーん……悪いけど知らないな」

ハレルヤ「俺がメインパートナーの時、使ってるの見たけど」

ハレルヤ「何かスマホいじって、悪魔がアヘりだしたと思ったら」

ハレルヤ「チャリン、って音と同時にマッカが増えるみたい」

イザボー「アヘる?」

アサヒ「アヘるって何?」

ノゾミ「イザボーちゃんやアサヒちゃんには、まだ早い表現ね」

イザボー「はあ……?」

アサヒ「そうなんですか?」


ノゾミ「他に何か気がついた事は?」

ハレルヤ「んー……」

ハレルヤ「…………」

ノゾミ「……どうして黙るの?」

ハレルヤ「い、いや、気のせいかもしれないし」

ノゾミ「それは私達でする判断よ」

イザボー「いいから言ってみて?」

ハレルヤ「お、おう……」

ハレルヤ「最初はさ、何か女の子型?の悪魔ばかりにやってたんだけど」

イザボー「……そこはかとなく嫌な予感がしてきたわ」

ノゾミ「まあまあ」

ノゾミ「で?」


ハレルヤ「最近はマスターテリオンやバルバトスばかりにやってるなぁ」

ノゾミ「へえ?」

ノゾミ「ここのところ市ヶ谷駐屯地に良く行くと思ったら」

ノゾミ「その悪魔にファンドする為だったのね」

アサヒ「どうして?」

アサヒ「全然女の子型悪魔じゃないけど……」

ハレルヤ「俺も気になってリーダーに聞いてみたら」

ハレルヤ「『金払いがいいから』だって言ってたよ」

ハレルヤ「女の子型悪魔の時と違ってげんなりしてたけど……」

ノゾミ「…………」

イザボー「…………」

アサヒ「…………」


ノゾミ「……何となくだけど」

ノゾミ「私、ダヌーの言う通り、これ以上探らない方がいい様に思えてきたわ」

イザボー「奇遇ですね……私も同じ事を考えました」

アサヒ「ど、どうしてですか?」

ノゾミ「アサヒちゃんには まだ理解できないか……」

ノゾミ「簡単に言うと……そうねぇ」

ノゾミ「トキちゃんのアレ……色欲の時みたいなのが」

ノゾミ「ナナシくんで垣間見ちゃうかもしれないからよ」

アサヒ「えっと……?」

ノゾミ「あーもう、どう言えばいいのかしら……」

イザボー「とにかく」

イザボー「殿方の汚点を見ても楽しくならない、という事よ、アサヒちゃん」


アサヒ「汚点……ですか」

ノゾミ「そーそー」

ノゾミ「イザボーちゃん、上手いこと言うわね」

イザボー「い、いえ……」

イザボー(わ、私だってフリンのそんなところ見たくないし……)///

ノゾミ「じゃ、ここまでにしておきましょう」

アサヒ「わかりました……」

イザボー「そうですわね」

????「何をしておるのだ?」

ノゾミ「あら? ナバール?」

ノゾミ「珍しいわね……いつもナナシくんに取り憑いているのに」


ナバール「失敬な! 私だって気分的にフラフラしたりしている!」

イザボー「……誰かに取り憑く必要は無いのでは?」

ナバール「ええい! そんな事はどうでも良い!」

ナバール「婦女子3人集まって何をしておるのか聞いているのだッ!」

ノゾミ「あーもうおしまいにしようって話になって……」

ナバール「なっ!?」

ナバール「酷いではないか! 私を仲間外れにするなどとは!」

イザボー「……仕方ないわね」

―――――――――――

イザボー「――という訳よ」

ナバール「何だ。 その様な事か」

ナバール「ならば先ず私に聞くべきであったな!」


ノゾミ「え!?」

ノゾミ「あなた、ファンドについて知ってるの?」

ナバール「無論」

ナバール「伊達に奴に取り憑いている訳ではないからな」

アサヒ「そ、それで……ナナシはいったい何をやっているんですか?」

ナバール「ファンドアプリを起動させると」

ナバール「悪魔の性感帯がいくつか表示され」

     ブンッ!

ナバール「うおっほう!?」

ナバール「ノ、ノゾミ! いきなり何をするのだ!?」

ノゾミ「おほほほ」

ノゾミ「ちょっと手が滑って」


アサヒ「せいかんたい?」

イザボー「せいかんたいとは何ですか?」

ノゾミ「あ、あなた達……」

ノゾミ(アサヒちゃんはともかく、イザボーちゃんは想定外だったわ)

ナバール「ナナシが言うには、さわると悪魔が気持ち良くなれる場所らしい」

ノゾミ(……もうどうなっても知らないわよ)

アサヒ「気持ち……良く?」

イザボー「なぜそれでお金が悪魔から払われるのかしら?」

ナバール「そこのところは私にも良く分からぬが」

ナバール「悪魔が気持ち良くなればなるほど、財布の紐が緩み」

ナバール「お金を取りやすくなるそうなのだ」


アサヒ「ふうん……」

イザボー「…………」

ノゾミ「…………」

アサヒ「……えっと」

アサヒ「話を総合すると」

ノゾミ「しない方がいいと思うわ」

アサヒ「最初は女の子型悪魔のせいかんたい?っていう部分を触って気持ちよくして」

アサヒ「お金を稼いでいたと……」

ノゾミ「ね、アサヒちゃん、聞いて?」

イザボー「……殿方のする事ですから、そちらは何となく理解できますけど」

イザボー「今はお金の為にマスターテリオンやバルバトス相手にそれをやっているのですね……」

ナバール「まあ見ていて気持ちの良いものではないが」

ナバール「マスターテリオンはチ○ポ丸出しで分かりy」


     ドゴォッ

ナバール「あばあああああああああああああっ!!」

ノゾミ「まったく……」

アサヒ「……ナナシ、何やってるのよ……もう」

イザボー(フリン……あなたも同じ事をやっているのね……)

ノゾミ「ま、まあまあ」

ノゾミ「幻滅したくなる気持ちは分からなくはないけど」

ノゾミ「お金を稼ぐためにやっている事なのだし」

ノゾミ「ここはひとつ大目に……」

アサヒ「…………」

イザボー「…………」

ノゾミ「……見れない、か。 あはは……」


―――――――――――

ナナシ「…………」

トキ「どうした? 主様」

ナナシ「あ……うん」

ナナシ「なんか最近、アサヒやノゾミさん達がそっけなくて」

トキ「そうなのか?」

ナナシ「気のせいだと思いたいんだけど……」

トキ「案ずるな、主様」

トキ「主様には私が居る」

ナナシ「トキ……ありがとう」

トキ「ふふふ」///


ナナシ「さて……今日もお金稼ぎに行きますか」

トキ「そうか……」

トキ「…………」

トキ「主様」

ナナシ「ん?」

トキ「今日は私をパートナーにして欲しい」

ナナシ「え!?」

ナナシ「い、いや……でもそれは」

トキ「ダメ……か?」

ナナシ「…………」


ナナシ「……わかった」

ナナシ「けどファンドの時は、ちょっと離れてくれ」

トキ「うむ。 主様がそう言うのなら」

ナナシ「よし」

ナナシ「ダグザ、今日も頼むよ」

ダグザ『……たまには、いつもあんなものを見せられる』

ダグザ『俺の事も気づかって欲しいものだな』

ナナシ「分かってるって。 いつもすまないな」

ダグザ『ふん』


     おしまい


全部銀座の値段と悪魔全書召還の値段が高いのがいけないんや……
今さらですけどマスターテリオンのアレ。
シルエットだけど、モロに描かれてて仰天しますた。

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