【艦これ】白露型の一番は (294)


鈍感系提督の人です。
白露型の話作っていきます。

安価やってみたいと思っています。


鈍感系提督
【艦これ】鈍感系提督 - SSまとめ速報
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期待と現実
【艦これ】期待と現実 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478453647/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1482759453


呼び出しを受け本土まで赴いていた提督が帰って来た。
呼び出しを食らった理由は粉飾決算、ミスのもみ消し、戦果の水増し等々・・・褒められた理由ではない。
廊下を歩くその表情は不機嫌さが全面に現れ足取りもドスドスと荒い。

提督「くっそー、大本営のジジィ共。会議で俺のこと名指しで批判しやがって・・・」

提督「ちょっと経費ちょろまかしたりミスを誤魔化したりしただけじゃねーか」

提督「『何度も繰り返して目に余る』とかさぁ、てめーらのハゲ頭の方が目障りだわ」イライラ

提督「しかも誰も出迎えに来ねーしよぉ。ちっ、誰かに意地悪してストレス発散するかなー・・・おっそうだ」

・・・・・
・・・・
・・・
・・


白露「お帰りなさい提督。どうしたの?急に呼んだりして」
提督「よぉ白露。いやなにちょっとした世間話なんだけどさ。この前お前が参加した作戦についてのことについてな」ニヤニヤ


呼ばれたのは白露型一番艦『白露』
話があると急きょ呼び出した白露に対し、意地の悪い笑みを浮かべ提督が問いかける。
いきなり話題を振られた白露は訳が分からずキョトンとする。

白露「なに?どゆこと?」

提督「『また』MVP取れなかったって聞いてな。いやー残念だったなぁ」

白露「ッ・・・!」


提督「なんか全然戦果らしい戦果を上げれてないそうだけど調子でも悪い?」

露「・・・ごめんなさい」

提督「別に謝ることはないよ?ちゃんと全体の結果は出せてるし」

提督「ただ最近白露の『いっちばーん』っていう声を聞けてないなぁって思ってさ」ニヤニヤ

白露「・・・」


白露型一番艦『白露』。
彼女は一番ということに強いアイデンティティを持ち、事あるごとに一番であろうとする。
そのための努力は惜しまず、しっかりと鍛錬を積んでいる。しかし現状はというと・・・
言われてる事が正しいだけに白露は何も言い返せず悔しそうに唇を噛みしめ下を向く。

提督「戦艦や空母を編成に組み込むとどうしてもそっちがMVPを取りがちだからそれはしょうがないとして・・・」

提督「駆逐艦だけの編成の時もMVP取れてないよね?」

白露「っ!そ、それは・・・」


提督「そういやアレだよなぁ。一番一番って強調してるけど、お前が一番なものってあんま無いよなぁ?」

白露「!」


提督「いやいや、別に馬鹿にしてるわけじゃないんだよ?ただ客観的に見た話でね?」

提督「艦娘において『一番』重要な戦闘力だけど、総合的なトップは誰だっけ、夕立?」

提督「他にも綾波、朝潮、大潮、暁、霞、初霜・・・、白露型の中だけでも夕立、時雨、江風に負けてるしなぁ」

提督「改二抜いたって雪風、島風、天津風・・・、夕雲型にも全敗じゃね?」

白露「うっ・・・くっ・・・」俯き

提督「ステータス別に見たら耐久でヴェールヌイに負け、火力は夕立に及ばず、雷装、回避で島風に置いて行かれ、対潜で朝潮に劣り、対空の秋月とは比べるべくもなく・・・。あれ、お前が一番なの無くね?」ニヤニヤ

白露「うう・・・」ジワッ


提督「あぁでも『まだ』改二が来てないしね、しょうがないね」

提督「なぁ一番艦さん?後から来た妹に先越されてどんな気持ち?ねぇどんな気持ち?」ニヤニヤ

提督「練度もどーよ、ウチの艦隊じゃ100番目あたりじゃないか?並みいる高レベルの戦艦空母重巡雷巡がいて・・・いやぁ一番までの道のりは遠いねぇ」

白露「うううう・・・」ポロポロ


提督の執拗な言葉攻めに白露は涙を滲ませながら耐える。
泣くまいと我慢した涙も、知らず零れてきて余計みじめな気持ちになる。
提督はそれをニヤニヤと見ながらさらに言葉を重ねる。

提督「季節の衣装は多い方か。つってももっと沢山もらってる奴が何人もいるけどな。後から参入した大淀や明石、瑞穂にとっくに抜かれちまってるしなぁ」

提督「外部の人気もどうだろう。お前はどー考えても一番には程遠いよなぁ?お前より有名で人気ある奴なんか山ほどいるもんなぁ、んん?」ニヤニヤ

白露「・・・グスッ・・・グスッ」ボロボロ


すでに涙腺が決壊し、止めどなく涙を溢れさせる白露。
止めとばかりに提督は残酷な言葉を耳元で囁く。

提督「ああそうだ。そういやウチではまだ轟沈は一隻も出て無いなぁ。もし最初に沈んだら『一番』になれるぞ、やったな!」

白露「うぇっ・・・グスッ・・・うえぇぇぇん・・・」ダダダダダダ

提督「おっ、泣きながらどっか行っちゃったよ。あー泣き顔可愛い。ちょっとイジメすぎちゃったかなー」ハハハハ


走り去る白露を眺め満足げに提督は笑う。
あれだけ罵倒しておきながらその顔に後悔や反省といった色は、無い。
そして他人に気を使えぬこの男は、執務室の外で立ち聞きしていた小さな影にも気が付かなかった。



「あうぅぅぅ・・・」オロオロ

自分で書いててすっげー胸糞。
でも続きます。

・・・・・
・・・・
・・・
・・


涼風「なぁ、最近白露の奴元気無くねーかぁ?」

雨「やっぱりそう思う?そーなのよねぇ、そのくせやたらと出撃したがっててさー」

最近白露の様子がおかしい。
なんとなくそう感じていても当の白露が誤魔化すためなんとなく流していた。
しかしやはりみんな気になっていたようで、一度話が出ると私も私もと口々に心当たりがあることを上げていく。


海風「どうかしたのかしら・・・。聞いても虚ろな顔で『大丈夫』っていうだけだし」

夕立「んー、ちょっと前に『一番になれないって』愚痴ってたからそれっぽい?」

時雨「それにしてもちょっと異常じゃないかな。なんというか表情は悪いのに鬼気迫るというか・・・」

春雨「そうですね・・・尋常じゃないほど出撃繰り返してますし。白露姉さん、今もどこかの海域に出てるんでしょう?」

山風「ちょっと・・・心配・・・」


五月雨「えっと・・・あのぅ・・・」モジモジ

涼風「ん?どうした五月雨しょんべんか?」

五月雨「ちっ違うよっ!もうっ!・・・えっと白露のことなんだけどね・・・も、もしかしたら―――」


ダダダダダダ
バンッ

「みんな!た、大変だよ!白露さんが・・・」

・・・・・
・・・・
・・・
・・


赤城「艦隊、帰投しました」

白露が組み込まれていた難関海域の攻略部隊が戻ってきた。
その中に両側を仲間に支えられ、引きずられるように歩く姿がある。
盛大に被弾し、所々が焼け焦げ艤装も服も吹き飛んだ瀕死の白露だ。
今にも崩れ落ちそうな足取りで荒い呼吸を繰り返している。


提督「うぉっ、酷くやられたなぁ」

赤城「白露さんの航続不能により作戦の途中段階でありましたが撤退しました」

提督「俺に報告来てないけど?」

赤城「えぇ、旗艦である私の独断です」

提督「ふーん。ま、いいけど。お前に任せてたし。とりあえずお疲れさん。しかし白露は役に立たねぇなぁ」


白露「・・・」

赤城「・・・提督、いくらなんでも言葉が過ぎませんか。いたわりこそすれ貶すなどと」

提督「あ?実際足手まといじゃねぇか」

赤城「・・・」

提督の言葉に赤城は顔をしかめる。
この男に今更人を気遣うことなど望みはしないが、形だけでも労えないものか。
それに今回の白露の大破にはどこか気になる点があった。
焦りのような自暴自棄のような・・・とにかく自殺まがいの無茶な戦闘の末、大破に至ったのだ。
しかも大破した後の行動もまた常軌を逸していた。


~回想~

赤城『白露さん!下がってください!そんな状態ではあと一発でも被弾したら確実に沈みますよ!?』

白露『戦果をあげなきゃ・・・戦果を・・・一番に・・・』

赤城『白露さん!!』がしっ

白露『一番にならなきゃ・・・一番・・・』

赤城『死んでしまっては元も子もないでしょう!なに一番にばかり拘っているのですか!』


赤城『(どういうこと?今までも一番に拘っていたけど、いくらなんでも普通じゃない・・・)』

白露『一番に・・・もし沈んでも・・・一番・・・提督が・・・』

赤城『提督?』

白露『一番・・・沈んだら・・・一番に・・・』

赤城『くっ・・・皆さんここは退きます!白露さんを庇いつつ追撃に注意をしながら―・・・』

・・・・・


赤城「・・・提督、作戦前になにか白露さんを煽るようなことを言いましたか?」

提督「は?別になんも言ってないぞ。あいつが勝手に焦ってるだけだろ。『一番ガー』ってな」ケラケラ

赤城「・・・」

提督「とりあえずドックにぶっこんどけ。あ、バケツは使うなよ?駆逐艦なんぞにもったいないからな」

赤城「・・・了解しました」


腑に落ちないがこれ以上この男と話していても埒が明かない。
ムッとした表情のまま、よたよたと引きずられる白露と共に赤城はドックに向かうのだった。

・・・・・
・・・・
・・・
・・

とりあえずここまで。
ちゃんと安価は考えています。まだ、ですが。

今更ですが胸糞注意です。申し訳ありません。

失礼いたしました。
次は気を付けるようにします。


提督「はあぁぁぁぁぁ!?沈めた!?改装済みの超10cm砲を2本も!?なにやってんだよクソが!!」

ボロボロの姿をからかってやろうとドックに来た提督は、撤退の途中で白露が装備品を喪失したという報告を聞き激怒していた。


白露「ごめん・・・なさい・・・」

赤城「提督、確かに装備は残念ですが、こうして無事に白露さんが戻って来たんです。あまり責めては・・・」

提督「なににおいても装備を死守しろよ!どれだけ金かけたと思ってんだ!ったく装備は無くすわ作戦は中断させるわ迷惑かけるばかりじゃねぇかクソ!」


提督「よかったな、念願の一番だ。お前は『一番の役立たず』だぞ。ついでに沈めば轟沈も一番になれたのにな、ケッ!」

赤城「提督・・・」

白露「うっ・・・うっ・・・」ポロポロ

心無い暴言を吐き捨て提督はドックを出ていく。
残された赤城が白露に声をかけるが、白露はただ悲痛な顔で泣き続けるだけだった。

・・・・・
・・・・
・・・
・・


村雨「白露、お見舞いに来たわよ。物凄い無茶をしたって聞いたけどどうしたの?」

夕立「痛いところはない?大丈夫っぽい?」

山風「生きててよかった・・・無理しちゃだめだよ・・・?」

白露「大・・・丈夫。心配かけて・・・ごめん・・・」


赤城が出て行った後、先ほど白露大破の報告を聞いた白露型の姉妹が様子を見に来る。
一同は気遣いながら声をかけるが、白露は塞ぎ込み、ぽつりぽつりと力ない返事をするだけである。

時雨「心配したんだよ白露。一体なにがあったのか聞かせてよ」

海風「なにか悩んでいるように見えます。海風たちにできることがあるなら相談して?」

江風「最近の姉貴はちょっとおかしいぜ?あのクソ提督になンか言われたのか?」


白露「なんでもない・・・よ。一番になれない私が・・・悪いだけだから・・・」

五月雨「そんなことないよ!白露はよく頑張ってるじゃない!」

涼風「そうだよ!無茶することが粋ってわけじゃないぜ」

白露「うん・・・そうだね・・・」

春雨「とにかく一度しっかり休んで下さい。こんなこと続けてたら体が持たないですよ」

白露「ごめんなさい・・・」

村雨「もう!だーかーらー」


励ましたり気遣ったり・・・、姉妹が色々声をかけるが最後まで白露の思い詰めた表情が晴れることはなかった。
終始暗い顔で鬱々と謝り続ける白露に、流石にただ事ではないとそれぞれが事態の深刻さを感じていた。


一同は部屋に戻ると改めて白露の様子について語り合う。

時雨「ああやって見るとやっぱり普通じゃないね。今までなら『やられたー、今に見てなさいよー!』ってへこたれないのに」

村雨「うーん、あの凹み様はひどいわ・・・。長い付き合いだけどあんなの見たことない」

夕立「あんな白露見てらんないっぽい・・・」


涼風「ん~『アノ日』かねぇ?」

海風「もうっデリカシーがないわよ!そんな訳ないでしょう!」

五月雨「・・・」


先ほどドックでの白露の様子を見て以降難しい顔で黙っていた五月雨だったが、意を決したように顔を上げると声を発する。

五月雨「ねぇみんな、ちょっと聞いてもらいたいことがあるんだけど・・・」
・・・・・
・・・・
・・・
・・


村雨「それ・・・ほんとなの?」

すさまじい怒気を孕んだ顔で村雨が聞き返す。

五月雨「本当だよ。前の出張から提督が帰って来た時、提督が白露に酷いこと言ってたの」


あの日、執務室の前で聞いてしまった白露への暴言。
それを五月雨は姉妹たちに話した。
白露の繊細な部分に触れる話であり今まで他の姉妹に黙っていたが、今回轟沈一歩手前までいった白露の姿を見て流石に黙っておけないと包み隠さず伝えることにしたのだ。

話をしていくうちに姉妹たちの表情は戦艦も裸足で逃げだしそうなほど恐ろしいものへと変わっていく。


時雨「提督には失望したよ・・・。いや元々落とすほどの評価もなかったゴミだけどさ」

春雨「酷すぎる・・・。でもあの司令官なら言いかねない」

海風「前々からあまりいい話は聞いてなかったけど・・・ここまでの人とは」

江風「クソ野郎・・・心の底からクソ野郎だぜ・・・。姉貴が一番気にしてることを・・・」ビキビキ


涼風「てやんでぇ、許せねぇ・・・男の風上にも置けない野郎だぜ」メキメキ

山風「最っ低ー・・・」ゴゴゴゴ

夕立「喉笛嚙みちぎってやる・・・っ」グルルルル

そう、こうなることはわかっていた。
姉思いの姉妹たちにこの話をすればただではすまないと。
そう思ったから今まで周りに伝えず五月雨は一人で白露を励ましていたのだが・・・。
結局成果はなく、白露に轟沈しかけるまで無茶を繰り返させることになってしまった。


五月雨「ごめんなさい。私が、もっと早くにみんなに相談してれば・・・白露は無茶しないで済んだかも知れないのに・・・」

自責の念から五月雨はポロポロと涙を零す。


涼風「五月雨は悪くないよ。悪いのはみーんなあのクソ野郎だ」

春雨「大丈夫よ。言いにくい話だもんね。今まで白露姉さんを支えてくれてありがとう」

山風「辛かった・・・ね」よしよし

他の姉妹は責めることはせず五月雨を慰める。
事情を知った上で壊れていく白露の様子を見てるのは五月雨も辛かっただろう。
悪いのは提督、誰しも思いは一致していた。


村雨「それで・・・どうする?あの男、このまま放っておけないのだけれど」

海風「パワハラとして訴えて然るべきところに突き出して・・・」

時雨「それじゃあ生温い。殺そうよ。一発だけなら誤射かも知れない」

夕立「私も時雨に賛成よ。素手で引き裂いてやるっぽい!」

涼風「いや一発ぽっちじゃとても足りないね。市中引き回しとかどーだい?」


江風「そーさねぇ・・・魚雷に括って打ち出すとかどーよ?」

春雨「物理的な方法じゃ証拠が残ります・・・。毒・・・っていう手もありますよ」

山風「みんないろいろ思いつくね・・・」

村雨「まぁとりあえず」

村雨の言葉を号令に一同は立ち上がる。
その目に深い怒りと凶暴な殺意を宿しながら。





一同「提督捕まえに行こうか」

・・・・・
・・・・
・・・
・・






提督「おいっ!てめぇらどういうつもりだ!指揮官の俺にこんなことしてどうなるかわかってんのか!?」

鎮守府地下室。
軍の施設というだけあって、鎮守府には非常用の抜け道や捕虜の牢屋といった地下施設がいくつかある。
その中には使われてない開かずの間的な部屋もいくつかあり、そんな地下の一室に椅子に縛られた状態で提督は拘束されていた。
目の前には尋問するような形で白露型姉妹が揃っている。


時雨「こんな状態でよく吠えるね。どうなるかわかってないのは提督の方じゃないかい?」

提督「あぁ?なんだと!?」

村雨「あなたを縛ってここに連れてきた訳だけど・・・なにか心あたりはないかしら?」

提督「知るかそんなもん!」

春雨「呆れた・・・。まぁでもこの人ならそう言うでしょう」


提督「深海側にでも寝返ったか?この化け物ども」

海風「自分は反乱を起こされるようないわれはない、と。自己覚知もできないこんなのが指揮をとっていたとは・・・呆れます」

訳が分からず怒鳴り散らす提督に対し五月雨から理由が伝えられる。


五月雨「提督。ここに連れてきたのは・・・白露の件で、です」

提督「白露?」

しかし五月雨から出たキーワードを聞いてもまだ理解できない提督はより一層腹を立て反発する。


提督「この前白露が沈みかけたことか?あれはあいつの勝手な暴走だろ!俺は関係ねぇ!」

五月雨「その暴走の引き金になったのは提督が白露を馬鹿にしたからですよ。出張から帰って来た時のこと覚えてませんか?」

提督「知らん!」

五月雨「!」ビキッ


記憶を振り返ろうともせず即答する提督に温厚な五月雨も怒りを爆発させる。

五月雨「執務室に白露を呼び出し散々罵倒したでしょう!私聞いてたんですよ!」

提督「チッ、あんなことぐらいで暴走?本当のことを言ったまでだろうが!そもそも兵器がいっちょ前に傷ついてんじゃねーよ!戦果を上げろクソが!」

五月雨「っっっっっ!!!」


あまりの怒りに声も出せずワナワナと震える五月雨。
ひっぱたいてやろうと感情的に振り上げた手はしかし、提督に届く前に別の誰かに止められた。


涼風「待ちな」

五月雨「離してっ・・・!この男・・・!」

涼風「別に止めやしないよ。あたいは『待ちな』って言ったんだ」

そう言われ涼風に手を離された五月雨は部屋を見渡す。
さっきまで提督の前にいた姉妹たちは、いつの間にか提督を中心に円になるように立っている。
刺すような視線、抑えきれない怒り、心底見下したゴミを見るような眼、怒気を孕んだ16の視線が提督を囲み貫いていた。
流石の提督も自身の置かれている状態、これから起こるであろう事態を察し狼狽した態度を見せる。


提督「ひっ・・・や、やめろっ・・・」

五月雨「みんな・・・」

江風「もうこいつに何言ったって反省なンかしやしないよ」

横に立った江風が提督の肩を掴む。


山風「もう・・・放っておけない」

山風も反対側の肩に手を置く。

夕立「さあ」

そして
正面に立った夕立がそれそれは楽しそうに牙をむき出し笑う。


夕立「素敵なパーティーしましょ?」

提督を見据えるその業火のような緋色の瞳は、今までどんな深海棲艦に対して向けた物よりも凶暴な光を放っていた。

さて、いよいよここから安価を取らせていただきたいと思います。
内容は『提督への拷問』です。
姉妹全員に回したいので死に至るようなものは無しで。
最初に手を出す白露型と拷問内容を63お願いします。

申し訳ありません。
『>>』こういうの付けるんですね。
>>64でお願いします。

時雨
爪の間に千枚通し

堕天使五月雨ちゃん(ゴクリ)
それはそうとあんまり過激な拷問だとグロで引っかかってR行きになるから気をつけろよな

半角で「>>」ですね、ご指摘ありがとうございます。

>>65採用

>>67忠告ありがとうございます。過激になりすぎないよう注意します。
でもどれくらいの表現から過激になるんでしょうね・・・


村雨「さぁ、じゃあまず誰から始める?私が先陣を切っちゃってもいいかしら?」

夕立「私からやるっぽい!」

眼を爛々と光らせた夕立が、いの一番に名乗りを上げる。
今にも食い殺さんばかりの勢いで提督に詰め寄る夕立だったが、それを時雨が制する。


時雨「待ちなよ。加減のわからない夕立じゃ初っ端から死なせちゃうだろう?まずは次女の僕に任せておくれよ」

夕立「・・・わかったわ。時雨だったら『上手に』やれるっぽい。最初はお願いするっぽい」

少々不満そうな顔であるものの、加減できない自覚があるのか夕立は素直に譲る。

春雨「ではトップバッターお任せしてもいいですか?」

江風「へへっ、姉貴のお手並み拝見といくかね」


他の姉妹も賛同し最初の拷問は時雨に委ねられる。

時雨「ああ、任せてよ。白露型二番艦『時雨』行くよ」

そう言うと冷たい笑みを浮かべた時雨は提督の前に立った。


時雨「提督、最初は僕がお相手するよ。ふふふっ、光栄だな。白露に代わって一番をやらせてもらえて」

提督「あ、あ・・・、止せ、やめろ・・・っ!

怒り、困惑、不安・・・。様々な思いから目まぐるしく表情を変えていた提督だったが、時雨が取り出した物を見ると表情を凍り付かせる。


時雨「コレ、なんだかわかるかい?今からコレで提督に酷いことをする訳だけど・・・」

時雨の手にあるのは千枚通しと呼ばれるモノ。
持ち手のついた太い針状の道具で本来は紙に穴をあけるための文房具である。
先ほどまでの威勢はどこへやら、提督は恐怖のあまり声も出せずにいる。


時雨「目を刺そうか鼻を刺そうか・・・」

提督の目の前でゆらゆらと針先を揺らす時雨。
提督は千枚通しから目が離せずガチガチと歯を鳴らし震えている。

時雨「でもまぁ軽めに」

そう言うと時雨は、まるで紳士が淑女をエスコートするかのように優しく提督の手を取る。


そして

ずぶり



肉を掻き分ける嫌な音と共に提督の親指の爪と肉の間に針が刺し込まれた。


時雨「まずは指先からいこうか♪」

提督「~~~~~~っっっああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

凄まじい悲鳴が地下室に響き渡る。
指先に発生した突然の激痛に提督は縛られたまま失禁してしまう。


時雨「うわっ、汚いなぁ。そんなのでいちいち漏らしてたらきりがないよ?」

爪の間にグリグリと針を押し込みながら、苦痛に歪むその顔を満足げに見やり時雨は笑いかける。

時雨「指はまだ九本もあるんだからさ・・・」
・・・・・
・・・・
・・・
・・

時雨終わり、次行きます。
>>80
お願いします。

村雨、おろし金で指をおろす


尿と脂汗にまみれぜぇぜぇと提督は荒い息をつく。
両の手、全ての指先は千枚通しで貫かれ、提督の爪は一枚残らず無残に剥がれ落ちていた。
その様子を冷めた表情で時雨は見下ろす。

時雨「ふう、とりあえず僕からはこんな感じかな。提督、ショック死しなかったのは褒めてあげる。少しだけ見直したよ」

千枚通しを床に投げ捨て、小馬鹿にしたように時雨は言う。


提督「も、もう終わりに・・・」

涙を流し息も絶え絶えに懇願する提督。
しかしそれで済まされる段階はとうに過ぎている。

時雨「うん、僕からは終わりだよ。・・・僕からは、ね」


そう言うと時雨は後ろに下がる。
もちろんこれで拷問が終わるはずがない。

村雨「スタンバイオーケー、白露型三番艦『村雨』いっきまーす」

代わりに前に出てきたのは村雨だった。


にこやかに進み出る村雨を前に提督はじたばたと暴れる。

提督「ヒイッ・・・!もう反省した!反省したから・・・っ!」

村雨「ん~、じゃあ本当に悪いと思ってるかどうかコレで確かめてあげる。一言も声を上げなかったら反省したってことで特別に許してあげるわ」

パッと顔を上げた提督が希望の表情を浮かべたのもつかの間、村雨が手にしたものを見て希望の表情は絶望の表情へと変わる。
村雨が取りだしたのはおろし金。
食材の擦りおろしに用いる調理器具であり、本来人体に使うことなどあり得ない。
村雨はそれを提督の無残に破壊されたばかりの指先に押し当てる。


村雨「さぁ、提督の根性見せてちょうだい♪」

提督「そんなの無理にき・・・あぎゃあああああああああああああああああ!!!!!」

ごり 
ごりゅ 
ごしゅ 
がり 
ざり 
じゅり



耳障りな摩擦音と聞くに堪えない絶叫が重なる。
金属の荒肌に骨と肉と神経を削られ、今度こそ数瞬も絶えられず提督は白目をむき意識を手放した。
しかし村雨の手は止まらない。
ガクガクと激しく痙攣する提督を見ながら村雨は手を動かし続け、結局全ての指の第一関節が無くなるまで地獄の紅葉おろしは続けられた。
・・・・・
・・・・
・・・
・・


海風「ちょっとちょっと、やりすぎよ。提督の心臓止まってるわ」

白目をむいて仰け反り、口から泡を吐きながらピクピクと痙攣している提督。
バイタルチェックをしていた海風は慌てて心臓マッサージを施し提督を蘇生させていた。

村雨「あはっ、少しやりすぎちゃった。もうちょっと根性見せると思ったんだけどなー」

ぺろっと舌を出し村雨は笑う。
口調こそ明るいが、その表情からは隠す気の無い明確な殺意が見て取れる。
白露と最も親しい彼女だからこそ提督に対する怒りは誰よりも強い。
端から耐えられるなどと思っていない、死んだら死んだで構わない、そういった意図がありありと感じられる拷問内容だった。


すでに提督は日常生活に戻れぬほどの致命的なダメージを受けているが、まだまだ後は控えている。
たった二人で終わっては他の姉妹の気が済まない。

村雨「じゃあお次は誰が行く?夕立?それとも五月雨?」

夕立「はいはいはい!私がやるっぽい!」

時雨「そうだね、ここは順当に姉妹順に・・・おや?」


次に誰が拷問するかを話し合っていた姉妹達だったが、話の最中あることに時雨が気づく。

提督「はぁ、はぁ、げほっ、おえっ・・・」

なんとか死なずに済んだものの、もうすでに提督は虫の息といった体である。
失禁に加え極度の苦痛と極限の精神状態から胃の内容物も床に撒き散らしていた。
だが時雨が気づいたのはそこではない。
尿に汚れた提督のズボン、その股間部分が大きく盛り上がっていたのだ。


時雨「これは・・・ふふっ、おやおや」

夕立「うわ、提督さんなに大きくしてるっぽい!?」

江風「何だぁ?こんな仕打ちされて興奮してンのかよ?」

涼風「なんて奴だい、気持ち悪りぃなぁオイ」

山風「さいってー・・・」

他の姉妹たちも提督の異変に気付き、汚物でも見るかのような目を向ける。


時雨「提督が変態でゴミなのはその通りだけどコレは違うんだよ。男ってのは命の危機を感じると勝手に大きくなるらしいのさ。生意気にも死ぬ間際に子孫を残そうとしてね」

したり顔で時雨が説明をする。
事実提督の勃起は性的興奮とは無関係なもので、度重なる拷問により生命危機を感じた体が本能から無意識に勃ててしまったのだ。


夕立「あんな提督近付きたくないっぽい。ほんと気持ち悪い・・・」

無意識とはいえ男性器が勃起してることは事実。
意気揚々と三番手に名乗りを上げていた夕立だが、股座を大きくした提督に嫌悪感を抱き初心な夕立は近づくことを躊躇う。


五月雨「それじゃあ私に譲ってくれない?」

そう言って夕立の代わりに進み出たのは五月雨だった。

五月雨「提督の大きくなったアレを見ていい事思いついちゃったの」

提督には聞きとれない位置でなにやらボソボソ姉妹たちと相談する五月雨。

海風「ああ・・・ふふふっ。いいですねソレ」

夕立「あーソレ私はやりたくないっぽい。五月雨に任せるわ」


五月雨の提案を聞き再び夕立は順番を譲る。

ありがとうとお礼を言い、三番手を譲られた五月雨は冷たい笑みを浮かべ提督の前に進み出た。

五月雨「さあお待たせしました。今度は私がお相手致しますね」

提督「ひぃ・・・っ」

天使のような笑顔で提督の目の前に立つ五月雨。その屈託のない笑顔が逆に提督の恐怖を煽る。


提督「さ、五月雨、お前はひどいことなんかしない優しい娘だろっ!?こいつらを止めてくれよ!」

五月雨「初めはどこかのタイミングで皆を止めようと思っていましたけど・・・やっぱりあなたの事は許せません」

笑顔を崩さぬまま五月雨は言い放つ。
度重なる暴言、反省できない思慮の浅さ。
そして極みつけは艦娘全てに向けられたであろう『兵器』という言葉。
ああこの男は自分達を『ヒト』として見てはくれない、あくまで都合の良い『兵器』でしかないのだと実感させられた。
その言葉が提督の口から出た瞬間、姉妹達を止めようという考えは頭の中から無くなっていた。


提督「これまでお前のドジを散々見逃してやっただろっ!今こそ恩を返せよ!」

江風「何が見逃しただ。面倒がって放っといただけじゃねーか。面倒事も艦隊指揮も全部赤城さんに丸投げでよ」

提督「ぐっ・・・うっ・・・」

五月雨「ということで提督、罰則が無いのはありがたかったですが助けるのはナシです」

そう言うと五月雨は提督の足元にしゃがみ込みゆっくりとズボンを脱がし始めた。


提督「おっ、おいっ!?五月雨!?」

突然のことに訳が分からず焦ったように提督が声を上げる。
五月雨は返事をせず、黙々とズボンを脱がせ提督の男性器を露わにさせる。
下着を下ろしきると隆々と勃起した提督の一物が皆の前にさらされた。

時雨「うっわぁグロテスクだね」

村雨「あはっ、意外とちっちゃいですねぇ提督のおちんちん」

春雨「あぁ見ちゃった・・・。初めて見た男性のアレが提督のだなんて・・・死にたい・・・」

涼風「さっきより大きくしてないか?やっぱ変態じゃねぇか」

海風「あなたは見ちゃ駄目よ」目隠し

山風「うん・・・」


提督「っ・・・」

散々なことを言われ羞恥と怒りで震えるも提督に言葉を返す余裕はない。
冷たい笑顔のままで陰嚢を握る五月雨が足元にいるからだ。

五月雨「さあお別れの時間ですよ。息子さんに挨拶は済ませましたか?」

露わになった提督のモノを二度三度ふにふにと弄ぶ五月雨。
五月雨の美しい白魚のような手でいきり立った男性器を触られているが、流石にこの状況で喜べるほど提督も馬鹿ではない。
男の、人体の中でも最も無防備な急所を握られ、提督は動くこともできず震える。


提督「待て待て待て!嘘だろ!本気でそれだけはやめてくれぇ・・・!」

五月雨「ん~・・・」

最後は消え入るように半泣きになりながら懇願するものの




五月雨「ダメです♪」




ぐちゅ



艦娘の握力の前にあまりにあっけなく提督の両の睾丸が握り潰される。

提督「」びしゃっ

嘔吐と人生最後の射精と共に、声を出す間もなく一発で提督は失神した。

更新遅くなって申し訳ありませんでした。
次の安価をお願いします。
>>118

春雨
提督の目玉をくり抜いて提督に食べさせる


海風「あーもう、だからやりすぎですって!」

再び心停止した提督をまた蘇生させる海風。

提督「ヒュー・・・ヒュー・・・」

なんとか提督の心臓は動き始めるものの、その鼓動は弱々しく意識もすぐには戻らない。


五月雨「えへへへ、ごめんごめん。でも海風もノってくれたじゃない」

海風「まぁそうですけど・・・」

江風「ちょっとここからは丁寧に扱っていかないと、簡単なことでコロッと逝っちまうかもなぁ」

時雨「という訳で夕立、次もお預けね」

夕立「理不尽っぽい!?」


村雨「生かさず殺さず、絶妙な匙加減だけど・・・春雨ならいけるかしら?」

春雨「はい、お任せ下さい」

村雨の指名を受け春雨が立ち上がる。
あからさまな怒りの表情は見せていないが、纏う空気から様々な負の感情が読み取れる。
暴力的なイメージから程遠い彼女だからこそなにをしでかすか想像できず、光の無い目がより一層凄みを感じさせている。


春雨はまだ意識の戻らない提督の肩を揺すり、優しく語り掛ける。

春雨「提督・・・起きて下さい。提督?」

柔らかな声掛けでゆっくりと目を開ける提督。

提督「春・・・雨・・・」

春雨「はい、お疲れさまでした提督。とりあえず一度治療をしましょうね」

提督「ああ・・・そうだな・・・治療・・・」

まだ意識の朦朧としている提督はよくわからないまま返事をする。
春雨は特に気にせず、てきぱきと傷口の止血や痛み止めの投与をしていく。


涼風「てやんでぇ!春雨の奴なにやってんだ!?もう終わりにしちまう気かよ!」

夕立「私たちの番は!?」

まだ順番が回ってきてない姉妹たちが焦るが、意図を察している時雨が制す。

時雨「待ちなって、違うから。・・・ふふふっ春雨は残酷だなぁ」

村雨、海風も春雨が治療するのを止めない。
みんなわかっているのだ。
あの汚泥のような眼をした春雨がこのまま何もせずに終わらせるはずがないと。


一通りの治療を終え最後に強心剤を投与するとようやく提督の目に光が戻ってきた。

提督「うっ、ああっ・・・春雨、助けてくれるのか」

意識がはっきりとしてきた提督に向け春雨はさらに告げる。

春雨「はい、提督も十分反省したようなのでこれで終わりにしようと思います」

提督「は・・・?これで?」

春雨「はい、春雨の注文したことをちゃんとやれたらそれで終わりです」

さっきまで姉妹たちに見せていた無表情とは一転、今はニコニコとした笑顔を提督に向け春雨は言う。


ようやく提督も春雨の笑顔から言い知れぬ気味の悪さを感じ始めた。

提督「な、なにをさせるつもりだ」

土下座か謝罪か・・・そんなことを考えつつ春雨の笑顔から嫌な予感が拭えない。

春雨「はい、提督には春雨の料理を食べてもらいます。残さず食べれたらそれで終わり、です」


言うやいなやぬるり、と笑顔のまま纏わりつくような動きで提督に近づく。
そのまま一切の躊躇なく、手にしたスプーンを使い流れるような動作で提督の右目をくり抜いていた。

提督「がっ!?・・・ぎゃあああああああああ!!!!」

春雨「ああ、叫ぶだけの元気は戻ったんですね。よかったです」

しれっと言い捨てる春雨。
突然のことに事態が呑み込めず絶叫する提督。
痛み止めのためか思ったほどの痛みはなく、意識を手放せなかったのは幸か不幸か。
バタバタと暴れる提督の頭を掴むと春雨は血にまみれた眼球をスプーンに乗せ、さも当然のように提督の前に差し出す。


春雨「では春雨特製『素材そのまま提督アイ ~視神経を添えて~』です。産地直送ですよ、召し上がれ?」

提督「あ、あ・・・」

気絶するほどの痛みではない。
しかし目を抉られたショックとさらにそれを食べろと言われ、常軌を逸した要求に提督は言葉も出ない。
優しく優しく、母が子どもにするように、恋人が頬を染めながらするように、春雨は眼球を口元に近づける。

春雨「さあ、食べて?吐き出したり泣き言を言ったりしたらだめですよ?ここだけ乗り超えれば終わりです」


血濡れた狂気の食材に希望というスパイスをまぶし食べるよう後押しする。
声もなく残った左目から涙を流していた提督だったが、意を決したように、いや諦めたように眼球を口に含む。

ごりっ

ぶちゅんっ

歯に舌に、口の中全体におぞましい食感が広がる。
生々しい感触に何度もえづきながら、『これさえ終われば解放される』そう言い聞かせ何とか咀嚼し飲み下す。


提督「ぐっ・・・おえっ・・・はぁはぁ・・・うっ・・・んぐっ」

吐いたりしたら終わりだと嘔吐しそうになる内容物を必死で胃に収める。
言いつけ通りに眼球を食したことを確認するとパチパチと春雨から拍手が送られる。

春雨「偉いです提督。ちゃぁんと食べられましたね」

提督「はぁはぁ・・・これでほんとに最g






春雨「 さ ぁ お か わ り で す 」


提督「!?」

そう言うと春雨はまたスプーンを取り出す。

提督「そんなっ、待ってくれっっっ!」

春雨「目は二つあるんですよ?『残さず食べて』と言いましたよね?」

提督「ご、後生だ・・・。両目は、両目は勘弁してくれ・・・」

視力を完全に失ってしまうことの恐怖、何よりもう一度あのおぞましい食事をするなど耐えられない。


半狂乱に訴える提督を前に春雨はあっさりと承諾する。

春雨「はい、わかりました」

提督「え?い、いいのか?あ、ありが・・・」

春雨「では次の方に回します。あとは誰が残ってますっけ?」

そう言うと先ほどの『私で終わり』という話など初めからなかったかのようにさらっとバトンを回そうとする。


提督「ど、どういうことだっ!?もう終わりだって・・・」

春雨「はい、『注文したことをちゃんとやれたら』終わりです。あなたは途中で放棄しました。だからさっきの話はナシ、です」

提督「そんな・・・そん・・・うっゲエェェェエ・・・」

ここで拷問は終わりになる。
そう思ったからこそあの異常な要求を受け入れたのに。
まだ終わらない、結局はあの治療もより長く苦しめるための延命措置でしかなかったのだ。
そう理解した途端抑えきれない吐き気が込み上げ、先ほど頑張って飲み下したモノも全て吐き出してしまった。


春雨は絶望にうなだれる提督に近づくと、そっと頬に手を添える。
そして耳元で、まるで睦言を囁くかのように甘く語り掛ける。

春雨「まだですよ・・・。まだ、もっともっと焦らして・・・ふふっ、最後に一番残酷な方法で死なせてあげます・・・」

底冷えするような冷たく暗い瞳でゆっくりと笑う。


手にした希望が失われたとき、人はより深く絶望する。
普段の優しくおっとりした雰囲気からは想像もつかない冷酷な目で見つめられ、絶望に呑み込まれた提督は過呼吸気味の浅い呼吸を繰り返していた。

そろそろR指定食らうんじゃないかな・・・。

次の安価お願いします。
>>140

夕立 
ハンマーで足の指を一本一本潰す


がっくりと項垂れている提督を横目に話は進む。

春雨「さて残りは夕立姉さん、海風、山風、江風、涼風ね。次は誰が行きますか?」

海風「そうですね、春雨姉さんの治療のおかげでだいぶ心拍も安定したし・・・どうでしょう、そろそろ夕立姉さんにやらせてあげては」

時雨「そうだね、お預けも限界だろうし夕立にお願いしようか」

夕立「やったぁー!やっと夕立の出番っぽい!」


ようやく待ちに待った順番が回ってきた夕立は嬉しそうにぴょんぴょんと飛び跳ねる。
それだけ見れば微笑ましい光景だが、視線の先にはボロボロの提督。
今までの姉妹たちの底冷えするような圧力とは違い、単純明快でわかりやすい暴力的な視線を向けられ、力なく頭を垂れていた提督も慌てて顔を上げる。


夕立「頭?胴体?どこをグチャグチャにしようかしら?」

提督「ひぃっ・・・!死んじまう、死んじまうって!」

春雨「だめですよ姉さん、まだ後が控えているんですから・・・『まだ』保たせて下さい?」

夕立「え~っ、もう我慢の限界っぽい!思いっきり痛めつけてやりたいっぽい!頭潰したりあばら骨砕いたり内臓掻き出したり首を噛み裂いたりひき肉になるまで殴りつけたり手足引っこ抜いたり皮を剥いだり・・・」

山風「でも夕立姉が全力でやったら絶対殺しちゃう・・・と思う」

江風「ン~そうさねぇ・・・」


いざ夕立に振ったものの、好きなようにやらせては間違いなく殺してしまう。
どうしようかと皆が悩む中、村雨が一つのアイデアを挙げる。

村雨「そうだわ、こういうのはどうかしら?」ゴニョゴニョ…

夕立「アハッ、そこならいいの?全力でやっちゃって構わないっぽい?」

村雨からアドバイスをもらうと夕立はすぐさま提督の元へ向かう。


夕立「さぁ白露型駆逐艦四番艦『夕立』出撃よ!」

提督「う、うわあぁぁぁあ!ゆ、夕立、許してくれ!お前は本当に洒落にならん!」

目を爛々と光らせた夕立がはぁはぁと荒い息で提督に詰め寄る。
提督も明確な死の恐怖を感じガタガタと震え、椅子ごと後ろへ下がろうとする。

夕立「大丈夫よ、まだ殺さないっぽい。白露を泣かせたことしっかり反省するっぽい」


そう言うと提督の靴と靴下を脱がせる。

提督「や、やめろっ!今度はなにを・・・っ」

よくわからないが、足に対してなにかされるであろうことは想像できる。
手の指を破壊された恐怖を思い出し提督はじたばたと抵抗するが拘束されたままではどうにもならない。
提督を素足にすると夕立は腕を振り上げる。

夕立「さあ、提督さん。ソロモンの悪夢見せてあげる」

そして提督の足、その指先にハンマーのように固く握った拳を叩きつけた。


提督「ぎゃあああああああああ!!!」

夕立「ぽいっちにーさーんし、ごーろくしちぽいっ!」

バギン
グシャ
ボキ
グリグリ
原型を留めぬ形に足の指が叩き潰されていく。
足先なら徹底的に破壊しても死にはしない、そう村雨から受けたアドバイスに従い気の済むまま一切の加減なく拳を打ち付ける。
骨が砕け肉が潰れる感触を拳に感じ、夕立はうっとりと身を震わす。


夕立「はあぁぁぁ・・・気持ちいいっぽい。提督さんの悲鳴、とっても素敵よ」

白露の復讐はどこへやら、狂犬の名に恥じぬとても楽しそうな表情で夕立は丹念に丹念に足の指を砕いてゆく。


提督「がっ・・・あっあっがっ・・・」

拳が振り下ろされる度に大げさに痙攣する提督。
ビクビクと跳ね回るその姿はまるで壊れた玩具のようであった。

タンス小指の最終進化形。

夕立終わりです。
次の安価お願いします。
>>166

海風
水責めで徹底的に死の恐怖を叩き込む

遅くなって申し訳ありません。
続き投稿していきます。

・・・・・
・・・・
・・・
・・


夕立「はー満足したっぽい。提督、お疲れさまっぽい」

全ての足指を破壊し終え夕立が離れる。
提督は股間から血とも尿ともわからない液体をまき散らしビクビクと痙攣していたが、夕立が離れると今度は糸の切れた人形のようにだらんと動かなくなった。
またかと慌てて海風が蘇生に向かうが、脈を確認するとうんと頷く。


海風「ふむふむ、脈拍は無茶苦茶ですが鼓動はしっかりしていますね。これならまだ死ぬことはないでしょう」

涼風「さすが春雨の治療だな。これならあたいらにもちゃんと順番が回ってきそうだね」

江風「へへっ、まだまだ後が閊えてンだからな。ヘバんなよ提督」


姉妹たちの恐ろしい会話を聞き、流石に鈍い提督ももう生還することは無理なのだろうと悟る。

提督「いっその事一思いに殺してくれ・・・」

うなだれながらこれ以上苦しめられたくないと懇願する提督。
それを聞き海風はあっさりと頷く。

海風「わかりました。ではこの海風が責任をもって提督を送ってさしあげましょう」

提督「っっっ・・・!」

自分から言い出したもののいざ[ピーーー]ことを告げられるとやはり緊張を隠せず、提督は静かに息を呑んだ。

ああ、またやった!
sage saga付け忘れた!

一個前上げなおします・・・


姉妹たちの恐ろしい会話を聞き、流石に鈍い提督ももう生還することは無理なのだろうと悟る。

提督「いっその事一思いに殺してくれ・・・」

うなだれながらこれ以上苦しめられたくないと懇願する提督。
それを聞き海風はあっさりと頷く。

海風「わかりました。ではこの海風が責任をもって提督を送ってさしあげましょう」

提督「っっっ・・・!」

自分から言い出したもののいざ殺すことを告げられるとやはり緊張を隠せず、提督は静かに息を呑んだ。


江風「ちょっ、オイオイオイ!海風一体どういうつもりだ!?」

涼風「冗談だろ!?このまま殺っちまう気かよ!」

慌てたのはまだ手を出していない姉妹達。
死なせてやるという海風の発言を聞いた江風と涼風が焦って海風に詰め寄る。
海風は騒ぐ二人を引き寄せると提督に聞こえないようそっと耳打ちする。


海風「(もちろんここで死なせてあげたりなんかしないわ)」ヒソヒソ

江風「(そ、そうだよな安心したぜ・・・)」

海風「(ただ少し趣向を凝らしましょう・・・。死にたくない、と提督が思うように)」

江風「(どういうことよ?)」

海風「(死にたがってる人をそのまま殺してもつまらないでしょう?)」

涼風「(・・・あんたもいい性格してるねぇ、ほんと)」

海風「(ふふっ褒め言葉として受け取ります)」


ひそひそ話が終わると早速海風は準備を始める。
用意したのは水の張られた桶である。
道具を前にした提督は安堵とも絶望ともとれる表情で呟く。

提督「水責め、か・・・」

海風「はい、察しが良くて助かります。死なせてあげると言いましたけど楽には逝かせてあげません。たっっっくさん苦しんで下さいね」


そう言うとおもむろに提督の頭を掴み桶の中に突っ込んだ。

提督「ゴボッ!?ガボガボ・・・」

顔を水に浸けられ縛られたままバタバタともがく提督。
しかしそのまま窒息死させてやることはせず、ひとしきり苦しませると今度は顔を引き上げる。

提督「ガハッ!ゲホッ!はぁはぁ・・・」

海風「あーあ、今のでは死ねませんでしたね。それじゃあもう一度です♪」

提督「待っ海かz・・・ゴボゴボ・・・」


息を整える間もなく再び桶に浸けられる。
二度、三度、四度、五度・・・
繰り返されるたびに酸欠で気が遠くなり、心臓は早鐘のように暴れまくる。
次第に提督の顔は青ざめ呼吸も弱くなっていく。


六度目を終え、白目を剥いて咳き込む提督に海風が問いかける。

海風「大分弱って来ましたね。そろそろ逝っちゃいそうですか?」

提督「ゴボッ・・・ゴホッ・・・もう、止めて、くれ・・・し、死に、死にたくない・・・」ヒューヒュー

海風「あら、殺してくれと言ったのは提督ですよ?」

提督「い、やだ・・・死に、たくない・・・」

海風「そうですか・・・」


提督から『死にたくない』という言葉を引き出した海風は満足気に笑う。
今までとは違い直接的な痛みを伴う拷問ではない。
しかし死にかけては引き戻されるという死の淵でのシャトルランにより、提督は改めて『死』というものに対して恐怖を強く感じさせられていた。


海風「死にかけるのは怖かったですよねぇ?やっぱり死にたくないですよねぇ?」

提督「ああ・・・ああ・・・」

必死にこくこくと頷く提督。

海風「大丈夫です」

海風はニコッと太陽のような笑顔で笑い







海風「 絶 対 殺 し て あ げ る か ら 」






と、氷のような真顔で宣告した。

『生きたい』という思いを踏みにじり絶望の中で死なせる。
それこそがこの男に相応しい最後だ。


提督「あ・・・あぁ・・・嫌だ、死にたくない!死にたくないいいぃぃぃ!!!」

助かりたい、しかし恐らくそれは叶わない。
痛みだけでなく死の恐怖も刻み付けられた提督は、より深い絶望に血を吐くような悲痛な叫び声を上げるのだった。
・・・・・
・・・・
・・・
・・

精神攻撃って難しい・・・

次の安価お願いします。
>>188

江風
手足を切り落として達磨にする


時雨「さてそろそろ大詰めだね。後は山風、江風、涼風の三人か」

涼風「おう」

山風「うん・・・」

提督「死にたくない・・・死にたくない・・・」

拷問も半分以上が終わり、残すは三人だけとなった。
先ほどの水責めで精神的に追い詰められた提督は、うなだれたまま壊れた蓄音機のように同じ言葉を呟いている。


江風「なあ、山風の姉貴。順当に行きゃあ次は姉貴だけどさ、ここはひとつ江風に譲っちゃくンないかい?」

そう言って黒いマントを羽織った赤髪の姉妹が皆の前へと出る。

山風「いいけど・・・なにか考えがあるの?」

江風「ああ、まだイキのいいうちにさ、こいつの手足切り落として達磨にするンだよ」

提督「!?」


一気に難度が跳ね上がった拷問内容に流石の姉妹たちも困惑する。

村雨「ちょっとちょっと・・・」

時雨「流石にそれは・・・」

山風「さっき丁寧にって自分で言ったのに・・・」

江風「ああ、もちろン慎重にやるさね。細心の注意を払って丁寧に丁寧に・・・さ」

涼風「つってもなぁ・・・」


手足の先端の破壊ならいざ知らず、四肢切断となるとかなり大掛かりになる。
人体への負担も相当なものであろう。
まだ後が残っているのにこれでは死んでしまうかもしれない。
やらせようか、いや別の拷問に・・・と姉妹たちが相談していると以外にも夕立が声を上げる。


夕立「実は人の体って手足切り落としても意外と長持ちするっぽい。前にツ級の手足をもいでしばらく引きずり回したことがあるけど半日くらい持ったっぽい!」

自分の経験と知識を披露し、フンスと夕立は自慢げに鼻を鳴らす。

時雨「それはちょっと違うんじゃないかな・・・」

さりげなく時雨が突っ込むが聞き流される。


江風「ほら夕立の姉貴もああ言ってるしよ、ちゃーんと気を付ければ大丈夫だって。それに春雨姉貴と海風姉貴が上手く手伝ってくれればいけるさ。な、二人とも協力してくれないかい?」

話を振られた二人は顔を見合わせ苦笑しながらも腰を上げる。

春雨「ええ、いいですよ」

海風「まったく江風はいつも無茶ばかりするんだから・・・しょうがないわね」


江風「きひひっ、ありがとな姉貴たち」

村雨「しょうがないわね。やるからには気を付けてやってちょうだいよ」

涼風「おうおう、ちゃんとあたいにまで回せよー」

江風「まかせなよ。白露型九番艦、改白露型駆逐艦『江風』出るぜ!」


拷問が決定し、三人により準備が進められる。
出血を抑えるため手足の付け根を縛り、切断の際痛みで絶命しないよう麻酔を施す。
しかし切り落とす場面はしっかり見られるよう麻酔は全身ではなく四肢のみに留められる。

提督「ああ、あああ・・・」

提督は手足に麻酔が流れ込み徐々にしびれ麻痺していく感覚を絶望的な思いで感じ取る。


そしていよいよ準備が済むと主役となるさびついた骨鋸が取り出された。

江風「ふふン。どうよ、コレ」

提督「お願いだ・・・やめてくれ・・・助けて・・・」

鈍く光る凶器を目にし、提督は何度目かわからない許しの懇願をする。

江風「そういう命乞いはもっと早い段階でしとくンだったな」


そう言うと江風は骨鋸を腕に押し当てる。

江風「それじゃあいくぜ・・・」

提督「あああああああああ嫌だあああああああああ!!!!!」

痛みを感じぬまま、無骨なノコギリ刃が無情に腕に食い込んでいく。


ざり
ぐしゅ
ギコ
ギコギコ
ギコギコギコギコギコギコギコギコ


肉を切り裂き骨を削り、一本、また一本と四肢がもがれていく。

提督「ヤダああああああああ!!!うわああああああああ!!!ああああああああああああああああああああ!!!」


意識のあるまま手足を切り取られていく様に提督は発狂して叫び声を上げる。
あまりの悲鳴に喉は裂け、文字通り血を吐きながら泣き叫ぶ。
助けを求め無茶苦茶に暴れるが、振り回すべき手足は、もう無い。

江風「ンッン~♪」

提督の悲鳴をBGMに、江風はバイオリンを奏でるかのように手を動かす。
ギコギコ、ギコギコとテンポよく、提督の手足は切り落とされていった。
・・・・・
・・・・
・・・
・・

江風終わりです。
書いてて気が滅入ってきた・・・

次の安価お願いします。
>>218

全身の皮膚を剥がす

更新遅くなって申し訳ありません。イベントにかかりきりになっておりました。

皆さんヒトミは掘れましたか?
私は掘れました(ドヤァ)

続き投下していきます。


江風「ふうっ、どうだい。ま、ざっとこンなもンかね」

軽く一仕事終えたといった感じで腰に手を当て江風が息を吐く。
足元には切り落とされた手足と血糊が散乱し、室内には鉄分をおびた生臭い匂いが漂っている。

村雨「あらあら、ずいぶんコンパクトになったわねぇ」

時雨「ふふっ、もう悪戯する悪い手も自由に歩ける足も無くなっちゃったね」

春雨「あはっこのサイズの司令官だったらお部屋に飾ってあげてもいいですねぇ」


達磨になった提督を見下ろし姉妹たちはクスクスと嗜虐的に笑う。

提督「あー・・・あー・・・」

すでに精神崩壊してしまったのだろうか。
提督の目の焦点は定まらず虚ろに彷徨い、口からは涎を垂れ流すばかりで意味のある言葉は出てこない。


海風「さあ、もうここまでやってしまっては残り時間は限られてます。急いで残りの子に回しましょう」

ぱんぱんと手を叩き海風が次を促す。

涼風「おうよ!んで、どうする?次はあたいかい?山風かい?」

山風「それじゃあ・・・私が行く、ね」


残る二人のうち、山風の方が前に進み出る。
その手には前もって準備していたのか、見るからに熱そうなチカチカと真っ赤に焼けた鉄の棒が握られていた。

山風「止血も兼ねて・・・傷口、焼くからね」

夕立「ふぅん、でもなんだか地味っぽい?」

山風「えっと・・・ちょっとでも長く持たせようと思って・・・」もじもじ

五月雨「そういうことね。止血なんかしないでほっとけばいいのに・・・山風は優しいね」

山風「えへへへ・・・」


姉に褒められ恥ずかしそうに山風ははにかむ。
なにが酷くてなにが優しいのか、異常な拷問の中で姉妹達の価値観はすでにおかしくなってしまっている。


山風は焼けた鉄棒を構えると、手足が失われすでに拘束の必要すら無くなった提督に歩み寄る。

山風「こんな状態じゃあまり反応しないかもだけど・・・」

提督「・・・あー」

山風「いい声で・・・鳴いてね」

そう言うと


ジュウゥゥゥ・・・・


と陽炎の立ち上る鉄棒が手足の傷口にゆっくりと押し当てられた。


提督「うあああ・・・あー・・・あー・・・」

四肢の切断面が順番に焼かれていく。
しかし切断の前に打たれた麻酔の影響が残っているためか痛みは無いようで、提督はたいした声も上げずもぞもぞするばかりである。


山風「んー・・・」

反応の薄い提督に山風は不満げな顔をする。
山風はしばし思案した後、

山風「・・・えい」

今度はその鉄棒を股間へと押し当てた。


提督「・・・?・・・!?・・・うああああ!!!あーーー!!!がああああああ!!!」

麻酔の利いてない箇所に鉄棒を当てられ、今度こそ盛大な絶叫が提督から上がる。
ようやく納得のいく悲鳴を引き出せ山風は満足げな笑顔を見せる。

山風「壊れた頭でも・・・しっかり苦しんで、ね・・・」

山風は嬉々として体中に鉄棒を押し当てていき、ジュージューという肉の焼ける音と吐き気を催す香ばしい匂いが部屋に充満していく。
鉄棒から肉を焦がす温度が失われるまで、提督の体のいたる所に赤く焼け爛れたマーキングが付けられていった。
・・・・・
・・・・
・・・
・・

いよいよ次で最後です。

涼風は決定。
拷問内容及び、生かすor殺すの安価
>>240
お願いします。


白露にゆだねよう

更新遅くなりました。
最後の投下していきます。


江風「おーおー、いい感じに焼けたねぇ」

夕立「うわぁ、全身まっかっかで痛そうっぽい」

海風「山風からの熱いキスマークですよ。ふふ、二重の意味で焼けちゃいますね」

山風「さあ、私は終わり・・・。いよいよ最後ね・・・」

提督「あぁ・・・ぐっ・・・ぐがああぁ・・・」

ようやく山風からの責め苦が終わり、全身から焦げ臭い臭いを漂わせ体中に火傷跡をつけられた提督は苦悶のうめき声をあげている。


五月雨「次でおおとりですよ提督。最後は涼風ね、どうするつもり?」

春雨「もう最後だから思い切って涼風の好きなようにやっちゃっていいわよ?」

涼風「ん~・・・」

意気揚々と拷問に臨んでいた涼風だったが、いざ自分の順番が回ってくると歯切れの悪い返事をする。


涼風「色々やりたいこと考えてはいたんだけどさぁ、ここまでぼろ雑巾みたいになった姿を見るとさぁ・・・」

言い淀む涼風に村雨は訝し気な顔を向ける。

村雨「あら、もしかしてなにもしないつもり?」

江風「ン~?まさか怖気づいたってことはないよなぁ?」

涼風「いや、もうおつむもぶっ壊れて反応鈍いし、これ以上やっても村雨が与えた以上の痛みや春雨以上の絶望を感じさせんの無理かなぁってさ」


涼風「それにさ、長々と嬲らないできっぱりと終わらせてやった方が粋じゃないかい?」

江風「粋、ねぇ。涼風の江戸っ子気質は私にはよくわかンないよ」

春雨「はぁ、山風といい涼風と言いみんな優しいんだから・・・」

時雨「ふぅん、じゃあ涼風はパスでいいのかい?それで涼風の気が済むなら誰も文句は言わないけどさ・・・」

涼風「いやいや、かといってあたいだけなんにもせずに終わりってのも悲しいじゃんか」


これで終わりかと思われたがニヤッと悪戯っぽく涼風は笑う。

涼風「それで考えたんだけどよ、最後は派手に花火を上げてやるってのはどうだい。体を凍らせといて海の上で爆発させれば証拠も残らないし一石二鳥じゃないか?」

夕立「あはっ、それいいかも。汚い花火にしてやるっぽい!」

海風「うんうん、この男の人生の締めとしては十分すぎるんじゃないでしょうか」

五月雨「良かったですね提督。涼風の温情で格好良く散らしてくれるそうですよ」

山風「じゃあ、それで・・・決まり、ね」

提督「・・・」


火傷の痛みで呻いていた提督だが、後半は黙って姉妹達の会話を聞いていた。
実は山風の拷問により一度壊れた意識は覚醒し、話を理解するだけの理性は戻っていた。
しかし片目を抉られ股間を潰され手足を失い全身を焼かれた満身創痍の身ではすでに声を出す気力も残っておらず、虚ろに会話に耳を傾けることしかできなかった。

涼風「よし、あたいの拷問は氷漬けでその後打ち上げ花火で決まりだ。最後くらい穏やかに、ただし冷たく凍えながら一人寂しく終わりを迎えな」

提督「(そうか、これでとうとう俺も・・・)」
・・・・・
・・・・
・・・
・・


拷問されていた部屋から少し離れた場所にある非常用の冷凍庫。
無造作に床に転がされた提督は震える力も残っておらず、ただ静かに冷たくなっていく自分の体を感じていた。
頭の中にあるのはどうしてこうなってしまったのかという後悔の念だけ。
しかしそれももう遅い。
後は砕かれて海にばら撒かれ墓も残らず消えていくのだ。


提督「(ああ・・・提督なんて・・・引き受けるんじゃなかった・・・)」

消えゆく意識の中でそんなことを思っていると不意に冷凍庫の扉が開けられ誰かが入ってくるのが分かった。
コツンコツンと凍りついた床に足音を響かせこちらへ近づいてくる。

提督「(誰だ・・・?もう、静かに・・・このまま死なせてくれ・・・)

足音の主は提督の横まで来ると、そのまま凍りかけていた提督をそっと抱き上げる。




「ここにいたんだね、提督・・・」



提督を抱え上げた者が話しかける。
先ほどまでの姉妹達とは違う声。

提督「まさ、か・・・」

その声を聞いて提督は霜の降りた瞼を見開く。


白露「うん。迎えに来たよ・・・提督」

そこにいたのは、泣きはらした目をした白露であった。
・・・・・
・・・・
・・・
・・


白露「修理が終わって部屋に戻ってみればみんないないし、提督も行方不明になってるし・・・。嫌な予感がして探しに来てみれば、これは一体どういうこと?」

先ほどまで使っていた拷問部屋。

今は腰に手を当て仁王立ちした白露の前に白露型姉妹の面々が正座の格好で並ばされていた。


時雨「えっとね・・・これは、その・・・」

村雨「あはははは・・・見つかっちゃったわねぇ」

夕立「ぽ、ぽいいぃぃぃ・・・」

山風「あのぉ・・・えっとぉ・・・」

春雨「なんと言いますか・・・どう説明すればいいでしょうか・・・」


五月雨「・・・見ての通りよ。皆で提督に拷問をしていたの」


白露「・・・そうみたいだね」

江風「で、でもよ、これは白露の姉貴を思ってのことなンだぜ!このクソ野郎が姉貴にひでぇこと言ったから・・・」

海風「みんな、姉さんを轟沈寸前まで追い込んだこの男を許せないって・・・」

涼風「お、おうよ!その通りだぜ!」

白露「確かに提督にはひどい事言われたけど・・・。一体誰がこんなことしてって頼んだの?こんなことされても私嬉しくないよ」

白露は涙を流しながら怒りよりも悲しみが強く浮かんだ眼で皆を見る。

一同「・・・」


姉妹達はばつの悪そうな顔で目を伏せる。

白露「こんな・・・取り返しのつかないことしちゃって・・・」

村雨「そんなの・・・わかってたわ。それでも許せなかったのよ。白露をここまで貶したこの男が!」

時雨「みんなそう思ったからから厳罰覚悟でこんな真似したのさ。・・・それだけは、わかってほしいな」

夕立「!!!」こくこくこく


白露「うん・・・わかってる、わかってるよ。みんなが私の事で怒ってくれたってことは」

白露「こんな事で喜んじゃいけないけど・・・それはちょっとだけ嬉しい、かな」

そう言って少しだけ白露は笑みを浮かべる。

山風「白露・・・姉・・・」

白露「でも提督にはもう十分すぎるほど罰を与えたでしょ?だからもう終わり。ましてや殺すなんて絶対に駄目よ」


白露はそう姉妹たちに告げると今度は提督へと向き直る。

白露「提督」

提督「・・・」

白露「私の妹たちがこんなことをしでかしてしまって申し訳ありませんでした。謝って済まされることではありませんが妹共々私も懲罰を受けるつもりです」


五月雨「そんな・・・っ!白露は関係ない・・・」

白露「いいから!」

慌てて五月雨が関与を否定しようとする。
しかし白露も強い口調で言葉を重ねる。

白露「みんなが私を想ってやってくれたんでしょ?だったら私も同罪だよ」

五月雨「そんなこと・・・」

白露「それに・・・」




白露「私はみんなのおねえちゃんなんだから」



そう言ってニコッと笑う。
ああ、と目の前で見ていた提督は納得する。
こんな姉だから妹たちから慕われ、だからこそ妹たちはここまで激怒したのだと。
自分は決して傷つけてはいけないものに手を出してしまったのだとここにきてようやく理解に至った。


提督「ああ・・・ああ・・・。俺も悪かったんだ・・・だから・・・」

白露「私はもう大丈夫。こんなに慕ってくれる妹がいる『一番』のおねえちゃんだもの」

そう言って顔を上げた白露は前までのように自信に満ちたものになっていた。

白露「それとね、明石さんが新開発した人にも応用できる高速修復材があるみたいなの。どれだけ効果があるかわからないけど、提督の体ももしかしたらまだなんとかなるかも知れないよ」


提督「ほ、本当か!?」

白露「うん。なんにせよ提督酷い状態だから一回地上に戻って診てもらわなきゃ。私たちの処遇もその後にね」

提督「懲罰なんかどうでもいい・・・!そうか俺は助かるのか」ボロボロ

ようやく解放される安堵に残った一つだけの目から提督は涙を流す。

希望を与えといてなーんちゃってと掌を返す外道白露予想


夕立「・・・一段落っぽい?」

時雨「ってことでいいのかな?」

春雨「みたいですね」

村雨「よかったわ。なんとか丸く?収まったようで」

海風「姉さんも元気が戻ったみたいですし提督も反省したようですし」

五月雨「流石に提督も心を入れ替えてくれるって信じてます」

山風「よかったね・・・殺すのだけはしなくって・・・」

江風「あー・・・今更だけど手ぇちゃんとくっつくかな」

涼風「罰はあるだろうけど・・・しょうがねぇ!解体でも懲役でもドンとこいだぁ!」

白露「うん、みんなでしっかり罪を償おう。私たちはみんなで一つの『白露型』なんだから」

・・・・・

過程は散々だったが提督も人を傷つけることの軽率さを痛感でき、姉妹たちは絆の強さを再確認することができた。
もう二度と軽率な真似はするまい。
笑い合う姉妹を見ながら提督はそう誓う。
あれだけの拷問の数々から生き延びれてよかった。
ようやく、本当にようやく提督は心の底から安堵の息を吐きだすのだった。

ここまでお付き合いありがとうございました。
あともうちょっとだけ続くんじゃ。


・・・・・
・・・・
・・・
・・


白露「ねぇ、みんなは先に戻ってて。私はもう少しだけ提督と話をしてから行くよ」
涼風「お、おう?じゃああたいらは先に戻ってるよ」

そう言って白露が皆を帰らせる。
多少不審に思いながらも、二人でしたい話もあるだろうと姉妹たちは部屋を後にする。
そうして部屋には提督と白露の二人だけが残された。


提督「白露・・・改めて・・・悪かった・・・。こんな状態だが謝らせてくれ」

二人きりになった部屋の中、か細い声で提督は謝罪の言葉を口にする。

白露「・・・ねェ提督」

しかし謝罪に対しての返答はなく

カチャリ

と部屋の鍵をかける音が聞こえる。
扉の方を向いたまま白露は静かに提督へ問いを投げる。


白露「みんながやった拷問のことでちょっと聞きたいことがあるノ」

提督「し、白露?拷問のことはもう聞かないでくれ・・・」

思い出したくないと提督は顔を伏せるが白露は構わず聞き返す。

白露「誰の拷問が『一番』怖かっタ?なんの拷問が『一番』痛かっタ?」

提督「お、おい。白露?」

異様な雰囲気に伏せていた顔を上げる。

いつの間にか目の前に来て自分を覗き込んでいた白露のその目は





既に正常な光を灯していなかった。





提督「ひっ・・・!?」


白露「ネェ提督」

白露「私ハまだ『一番』ニなれるかなァ?」

提督「ああ、あああ・・・」

白露が笑いながら問いかける。


自分はこの質問に答えなければならないのだろう。
そしてこの娘は拷問で『一番』になるために
きっと
今まで『以上』のことを
これまで『異常』のことを
工夫をこらして、様々なことを、きっと
自分にやってくれるのだろう。



提督「うああああああああ!!!!!!誰か!誰かあああああぁぁぁ・・・」

白露「白露型一番艦『白露』出マス。サァ、張リ切ッテイキマショウ・・・?」
・・・・・
・・・・
・・・
・・

おしまいです。お付き合いありがとうございました。

白露はまともだと思った?
残念!轟沈しかけたあたりでとっくに壊れてしまっています。
>>266さん大正解です。

最後にどの娘の拷問がイッチバーン怖かったか感想等頂けると嬉しいです。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年01月05日 (木) 17:42:10   ID: gK0rTKZU

鈍感系提督のような話を期待している人は見ない方が良い。

2 :  SS好きの774さん   2017年02月16日 (木) 01:08:58   ID: GXaRrgvE

↑はじめに言ってくださいよ
秋津洲が大艇ちゃんと変形合体するところまで読んじゃった

3 :  SS好きの774さん   2017年03月05日 (日) 23:49:15   ID: UuQegsYt

最低な提督とはいえやりすぎ感。

4 :  SS好きの774さん   2017年03月13日 (月) 18:10:50   ID: 8OQ7-Smb

白露型じゃなくてもいいんじゃねこの話

5 :  SS好きの774さん   2017年03月15日 (水) 20:40:30   ID: Dyj20MBb

やっぱり、白露型は怖い。

6 :  SS好きの774さん   2017年03月25日 (土) 16:54:14   ID: qGzwSi7g

いっぺんおめ~を直せばよォ~全然卑怯じゃあね~ってわけだよなァ~

7 :  SS好きの774さん   2017年04月25日 (火) 17:49:15   ID: Tm87EjEE

R-18G確定だけど荒らしも逃げ出す文章力

ただこういう白露型SSは見たく無かったな…

8 :  SS好きの774さん   2017年05月21日 (日) 18:18:19   ID: mwE0A9Eu

何がしたいかわからない。

てか艦娘って兵器じゃん、いくらでも代わりなんて居るんだしさぁ

あっ..提督も代わりはいくらでも居るわ..

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