【ラブライブ!】曜「ちかちゃんがデート??」ガタッ (34)

梨子「いや、まだそうと決まったわけじゃないんだけど…昨日ね…」


……ベランダ


千歌「ねぇー梨子ちゃんだったら大切なお出かけの日にどんな服着てくー?」


梨子「え?どうしたの急に?」


千歌「もしもの話なんだけど!梨子ちゃんに大切な人がいて、その人とお出かけするってなったら服装にも気合入れるでしょ?」


梨子「千歌ちゃん大切な人がいるの??」


千歌「いっいやいや、もしもの話だよーっ!」アセアセ


梨子「えーほんとに?でも、わたしなら変に着飾ったりはしないかな。わたしって地味だからお洒落とか似合わないと思うし…」


千歌「そんなことないよ!梨子ちゃん可愛いから可愛い服とか絶対似合うって!」


梨子「ふふ、ありがと♪千歌ちゃんも可愛いんだから千歌ちゃんが着たい服を着ればいいと思うわよ」


千歌「うぅ~お姉ちゃんたちにも、わたしが着たい服でいいって言われた…でも、ありがと!もう少し考えてみるね!」


梨子「うふふ、デート頑張ってね♪」


千歌「ちっ違うってばー!ばいばい、おやすみっ!!」


……


梨子「ってことがあったのよ」

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曜「ちかちゃんが……よ、よーそろー…」フラフラ



梨子「曜ちゃんどこ行くの??」



曜「あはは…あのお花畑の先まで全速前進…よーそろー」フラフラ



梨子「曜ちゃん次の授業始まっちゃうよ??」



千歌「ふぅーすっきりすっきり♪あれ、2人とも何の話してたの?」



曜「隊長殿!どうして私を選んでくださらなかったのでありますか??」ガシッ

千歌「曜ちゃん??」ビクッ



曜「この渡辺曜、隊長殿の為ならどんな事でも受け入れる所存にあります!だからもう一度お考え直しを!」ブンブン



千歌「な、なんのこと~??」



先生「渡辺、高海、席に着けー授業始めるぞー」



千歌「曜ちゃん!落ち着いて!授業だよ!」



曜「う、うん。ごめん、取り乱しちゃった」

ーーお昼休み



曜「そ、それでさっきの続きなんだけど…」



千歌「急に肩掴んでくるからびっくりしちゃったよ~」



梨子「午前中の授業、曜ちゃん全く集中できてなかったよね…」



曜「ちかちゃん!デートってなに??わたし聞いてない!」



千歌「デート…?なんのこと?」



曜「わたし知ってるんだよ?ちかちゃんがデートすること!」



千歌「あ!まさか、梨子ちゃん…」ジーッ



梨子「…ささ、早くお弁当食べよーっと」アセアセ



千歌「梨子ちゃんのせいだなー!ちかちーを困らせた罪は重いぞー!がおー!」



曜「ちかちゃんどういうこと?ちゃんと説明してくれないとわかんないよ!」



千歌「んとね、明日練習もお休みだから沼津まで行くんだけどね、ライブ以外で行く機会があまりないからどんな服着ればいいのか分からなかったから梨子ちゃんに相談したの」



梨子「なんだ、そうだったんだ…そうならそうと先に…」



千歌「ごめんごめん、でもこれでデートじゃないって証明され



曜「誰と行くの?」

千歌「え?」



曜「ねぇ、誰と行くの?教えて?」



千歌「え、えっとお友達と…」



曜「それって誰?わたしの知ってる人?それとも知らない人?」



梨子「さ、さすがにそこまで聞かなくても…」



曜「大事なことなんだよ。ちかちゃん教えて?」



千歌「えっと…ダイヤさんと…」



曜「…そっか、ダイヤさんなら安心だね!」ニコッ



梨子(すごい冷たい笑顔…)



千歌「う、うん!それより曜ちゃん大丈夫?今の曜ちゃんいつもと雰囲気が違ったっていうか、怖かったっていうか…」



曜「ごめんね、ちかちゃんが沼津行くなんて大事だから迷子にならないか心配で…でも、ダイヤさんが一緒なら大丈夫そうだね!」



千歌「むー!もう高校生なんだよ、迷子になんかなりません!」



梨子「あー!ふ、2人とも時間時間!お昼休みあと少ししかないよ!」



千歌「なんだって??急いでご飯を食べなければ!」

……沼津



千歌「うわー遅刻遅刻!ダイヤさんには先行っててもらったけど怒ってるかなぁ?怒ってるよね…どこにいるんだろ?駅前で待ち合わせの予定だったんだけど…」



ダイヤ「…千歌さん」



千歌「ひゃい!」ビクッ



ダイヤ「少し遅刻…ですが、今回は見逃して差し上げますわ」



千歌「ほ、ほんとですか!?ダイヤ様、仏様~」ナムナム~



ダイヤ「なんですの、それ?」



千歌「ダイヤ様を讃えているのです~」ナムナム



ダイヤ「ば、バカなことしてないで行きますわよ!」



千歌「はーい♪」

……



曜「ちかちゃんあんなかわいい服を…」



梨子「あのー曜ちゃん?」



曜「ん?」



梨子「なんでわたしたち2人の尾行してるの?」



曜「なんでって心配だからに決まってるよ」



梨子「ダイヤさんがいるし大丈夫だと思うんだけど…それにこの双眼鏡と盗聴器…」



曜「…そこはさ、ほら…色々あるんだよ。あ!2人が動くよ!わたしたちも行くよ、ヨーソロー!」グイッ



梨子「曜ちゃん引っ張らないでー!」

……ショッピングモール



千歌「おーー!これはすごい…次のライブはこんなキラキラのアクセサリー付けてみたいなー♪」



ダイヤ「わたくしはこっちの大人の雰囲気のものもいいと思いますわ。あ、でも、千歌さんにはまだ早いかもしれないですね」



千歌「子ども扱いしないでくださいっ。1つしか違わないじゃないですか!それにダイヤさんだってこっちのキラキラ系は少し似合わないと思うんですけど!?」



ダイヤ「そんなことありませんわ!千歌さん、わたくしの名前をお忘れになったのですか?ダイヤですわよ?宝石のようにキラキラですのよ!」ドヤッ



千歌「……」



ダイヤ「…キラキラですのよ!」ドヤッ



千歌「……」



ダイヤ「ち、千歌さん?あの、無反応が1番傷付くと言いますか…何かしら反応を…」アセアセ



千歌「ぷっ…あはは♪慌ててるダイヤさんかわいいです♪」



ダイヤ「な、何言ってますの!?へ、変なこと言わないでくださいっ」///



千歌「赤くなってますよー♪」



ダイヤ「…千歌さーん!!」



千歌「わーにげろー♪」

……



曜「ぐぬぬ」



梨子「へー意外といい感じね。喧嘩になりそうな流れだったのに、2人とも楽しそう♪」



曜「硬派な清楚系お姉さんタイプがちかちゃんの好みか…」ギリッ



梨子「アイドルがしちゃいけない顔してるよ…」



梨子「それに千歌ちゃんのタイプがそうってわけでもないと思うよ?単純に友達と楽しんでるだけだって」



曜「梨子ちゃ…梨子さん!わたくしたちも追いかけるでありますわよ!ヨーソロー!」グイッ



梨子「曜ちゃんにダイヤさんの真似は無理だと思うけど…」

……



ダイヤ「はぁはぁ、千歌さんどこまで行きましたの…?」



ダイヤ「完全に見失ってしまいましたわね。さっきのお店で少し待ってたら戻ってきますよね。」



ー数分後


ダイヤ「戻ってきませんわね…も、もしかして千歌さんに良くないことが!?」


店内放送です。黒澤ダイヤさんお連れ様がお待ちです。至急エントランスまでお越しください。繰り返します…


ダイヤ「…」///


……


梨子「千歌ちゃんが迷子!?いやいや、これくらいのショッピングモールで迷子って…あれ、曜ちゃん?」


梨子「…あれ?」





曜「やばい、ちかちゃんが迷子、ちかちゃんが迷子!」ハァハァ


曜「ダイヤさんどうして目を離しちゃうんですか!やっぱりわたしじゃなきゃ!!」ハァハァ


店内放送です。…


曜「な、なるほど!この手があったか、さすがちかちゃん!」ハァハァ


梨子「曜ちゃんお疲れ様。はい、お水」


曜「梨子ちゃんありがと。ぷはー生き返る!」


梨子「曜ちゃんずっと走って探してたの?」


曜「当然だよ!ちかちゃんの一大事だからね!」


梨子「…まさか店内放送使うとは思ってなかったけどね」


曜「やっぱりちかちゃんは天才だよね」


曜「さて、次はエントランスだね、行くよ梨子ちゃん!」

……



千歌「あ、ダイヤさん!」



ダイヤ「千歌さん、何をしていますの!?普通にさっきのお店の前に戻って来ればいいではないですか!」



千歌「あはは、ごめんなさい…走ってたら迷子になっちゃいまして…周り見たらお店の人がいたから店内放送を…」



ダイヤ「千歌さん…」ギュッ



千歌「だ、ダイヤさん!?」



ダイヤ「何もなくて良かったですわ…もし、わたくしのせいで千歌さんに何かあったらって思ったら不安で…ごめんなさい」



千歌「うぅ~心配かけてごめんなさい…わたしももう少し慎重に行動します…」



prpr…



千歌「あ、電話だ、誰からだろ?」



ダイヤ「…」



千歌「メールでした」アハハ



ダイヤ「…携帯がありましたわね」



千歌「あ…えへへ、ごめんなさい…」



ダイヤ「無事合流できたから気にすることありませんわ」



ダイヤ「…そろそろですわね」ボソッ



千歌「ん、ダイヤさん何か言った?」



ダイヤ「あっあの!千歌さん、お話したいことが…」



千歌「なになに?相談?わたしで力になれることなら何でも言ってね!」



ダイヤ「えっと、ここでは少し人目が多くて言いにくいので別の場所に…」///



千歌「わかった!それじゃあ…あ、そうだ!ダイヤさんついてきて♪」



ダイヤ「わ、わかりましたわ」

……



梨子「無事再会できたっぽいね」



曜「全くもう、ちかちゃんを迷子にするなんてダイヤさんには今度お説教だよ」



梨子「千歌ちゃんが走ってっちゃっただけだから…」



曜「なんか言った?」



梨子「い、いえ、なんでもないです…」



梨子「ダイヤさんも反省して…え!?ギュッてした!ギュッってした!」///



曜「あばばばば」



梨子「あ、でも、心配と安心からのハグみたいだね」



曜「阻止しなきゃ、ううん、もうハグしちゃってる、離さなきゃ、ちかちゃんから離さなきゃ…」ポチポチ



曜「送信!早く届け!」



梨子「そこまでしなくても…でも、いきなりハグしたのには、わたしもびっくりしちゃった」



曜「最近わたしもしてないからね。高校上がってからは全然だよ」



梨子「別に聞いてないけど…」



曜「んあっ!?梨子ちゃん!今のダイヤさんの発言!」



梨子「話があるけど、ここだと人目が多い…これってまさか…」///



曜「…」バキッ



梨子「ちょ、双眼鏡が単眼鏡に…とにかく、ダイヤさんが千歌ちゃんに告は



曜「梨子ちゃん、それ以上言ったらわたし梨子ちゃんのこと…」



梨子「ち、千歌ちゃんにはやっぱり曜ちゃんが1番!」



曜「そうだよね、梨子ちゃんもそう思うよね♪よし、2人を追いかけヨーソロー!そしてダイヤさんを止めヨーソロー!!」

……



千歌「とーちゃーっく!」



ダイヤ「ここは?」



千歌「ここは我らが高海家に伝わる秘密の隠れ家的カフェなのだ~」ドヤッ



ダイヤ「千歌さんがこんな落ち着いたお店を知っているなんて思いませんでした」



千歌「いやーわたしも昨日お姉ちゃんに教えてもらったんだけどね」アハハ



ダイヤ「やっぱり、そんなことだろうと思いましたわ」フフ



千歌「さぁ早速行ってみよー♪」


……



梨子「中々いい雰囲気のお店ね、千歌ちゃんにしては少し大人すぎるかな♪」



曜「わたしの知らないお店…ダイヤさんが初めて…?わたしはもういらないの…?」ブツブツ



梨子「曜ちゃーん帰ってこーい。千歌ちゃんも昨日知ったばっかりみたいだし、今度わたしたちにも教えてくれるって」



曜「そうかな…?わたしのことまだ必要としてくれるかな…?」ウルウル



梨子「当然よ!わたしたちやっと9人になって、これから頑張るぞってときなんだから!」



曜「そうだよね、ちかちゃん優しいもんね♪」

……



いらっしゃいませーこちらのお席へどうぞ



ダイヤ「内装も落ち着いた雰囲気でいいですわね。窓際の席なのは少し恥ずかしいですが…」



千歌「うーん」ソワソワ



ダイヤ「どうしました?」



千歌「こういうお店あまり来ないから緊張しちゃって…」



ご注文はお決まりですか?



千歌「うぇ!?あ、えっと、コーヒーで!」



ダイヤ「…わたくしはオレンジジュースで」



かしこまりました。



千歌「こういうお店ではコーヒー頼むんじゃないの!?」



ダイヤ「何を頼むかは人の自由だと思いますけど。それより、千歌さんはコーヒー飲めますの?」



千歌「だいじょーぶ!こう見えてもわたし、家でたまに飲むのだ♪」



ダイヤ「それならいいのですけど…」



おまたせしました。コーヒーとオレンジジュースです。ごゆっくりどうぞー



千歌「あれ?家で飲んでるのこんなに黒かったっけ?…まずは一口」



千歌「にがっ!?なんで!?」



ダイヤ「はぁ…千歌さんがお家で飲んでるのは多分カフェオレではないですか?」



千歌「うん、そーだよ!ってなんでわかったの!?超能力!?」

ダイヤ「違います…まず聞きたいのですけど、コーヒーとカフェオレは違うのは知ってますよね?」



千歌「もちろん!カフェオレっていうコーヒーだよね!コシヒカリっていうお米、みたいな感じで」



ダイヤ「違いますわよ」



千歌「えっ!?」



ダイヤ「コーヒーと牛乳を混ぜるとカフェオレになりますの。だから普段千歌さんが飲んでるものはコーヒーではないのですわ。そして今目の前にあるのが本来のコーヒーというわけですわ」



千歌「なんてこったい…」



ダイヤ「本当に大丈夫ですの、この子?」



千歌「ダイヤさんどうしよう…苦くて全部飲める気がしないよぉ…」チビチビ



ダイヤ「コーヒーとオレンジジュースを交換しましょ。オレンジジュースなら飲めますよね?」



千歌「いいの!?ありがとーダイヤさん!」



ダイヤ「ふふ、構いませんわ。そのためにオレンジジュースを頼んだのですから」



千歌「おお…これはかしこい…」ハラショー

……


梨子「さすがダイヤさん、ルビィちゃんのお姉さんってだけあって面倒見がいいって言うか、しっかり者だね」



曜「いや、そこじゃないでしょ」



梨子「コーヒーとカフェオレのこと?あれ、双眼鏡新しくなってる」



曜「たしかに、コーヒーとカフェオレが別物だっていうのにはわたしも驚いたけどそこでもないよ!」



梨子「え、マジ?」



曜「あのカップには千歌ちゃんが、グラスのストローにはダイヤさんが…1度飲んでるんだよ!?」



梨子「いやー2人ともそこまで考えてないと思うんだけど…」



曜「まずいよね?もう高校生なんだよ?間接かもしれないけどそういう行為は良くないよね!?」



梨子「気にしすぎだってば」



曜「飲もうとした瞬間にメール送って阻止しなければ…」



…数分後



梨子「結局マナーモードにされて飲まれちゃったね…」



曜「任務失敗であります…この渡辺曜、一生の不覚…」ズーン

……



千歌「もー、曜ちゃんメールしすぎ!あ、そういえばダイヤさん、お話ってなんでしたっけ?」



ダイヤ「は、話?さ、さてなんのことでしょうか?」メソラシ



千歌「ここまで来て何もないです。は通用しないですよ。さぁ、洗いざらい吐いてもらいますよぉ」



ダイヤ「わ、わかりましたわ…えっとですね、千歌さんにどうしても言いたいことがありまして」///



千歌「わたしに?」



ダイヤ「ええ、その…わたくし、千歌さんのこと………」



千歌「……」



ダイヤ「………」///

……



梨子「しばらく進展ないね」



曜「このまま何も起こらずに終わってくれれば」ナムナム



梨子「お、千歌ちゃんから切り出した!これでダイヤさんも逃げられない」ドキドキ



曜「やばいって、何か止める方法を…何か…」



プツン



曜「あり?」



梨子「なんで!良いところだったのに!曜ちゃん早く直して」



曜「あ、盗聴器の電池が切れちゃったみたい」



梨子「このタイミングで!?1番良いところじゃない!」

曜「梨子ちゃんなんかテンション上がってない?」



梨子「当然でしょ!?だってあの流れ完全に」



曜「そうだった!何か止める方法を考えなきゃ!」



梨子「曜ちゃん、ここはひとつ提案があるの」



曜「何か思いついたの!?」



梨子「わたしたちがこういう事してるのが千歌ちゃんにバレたらまずいよね?でも、バレずに止めることはできないと思う」



曜「ダメじゃん、このまま2人がくっついたりしたら…」アワワ



梨子「だから、諦めて2人がどんな会話してるのかを、わたしたちで想像してみない?」



曜「梨子ちゃんって実はアホなの?」



梨子「なっそんなことないわよ!じゃあ、他に何かあるの?」

梨子(ダイヤ)「千歌さんのことが…好き…ですわ」///



曜「勝手に始めちゃったよ…声真似までしてるし」



梨子(千歌)「え、ダイヤさん…わたし…こういうのあんまりわかんなくて…」///



梨子(ダイヤ)「わたくしも初めての感覚で…気付いた時には千歌さんのことが気になって…」///



梨子(千歌)「あ、えっと…実はわたしもダイヤさんのこと気になっ



曜「待てーい!」ベシッ



梨子「いてっ…何するのよ、もう少しじゃない!」

曜「梨子ちゃん、今のやつ録画したから」



梨子「!?ま、待って!消して、お願い!テンション上がっていけるかもなんて思ってついやっちゃっただけなの!」



曜「Aqoursのみんなに聞かせてあげなきゃね♪」



梨子「曜ちゃん待って!それはダメ!色々危険よ!」



曜「なんでダメなの?メンバーに隠し事は良くないよね♪」



梨子「コスプレグッズ3セット…」



曜「…わたしも鬼じゃないからね、あ、でも、まだ手が滑ってみんなに今の音声送信しちゃう可能性もあるなー」チラッ



梨子「うぅ、4セット…」



曜「5セット」



梨子「待って、それはさすがにお小遣いが…」



曜「おっとっと手が滑って」



梨子「わかった、わかったから!」



曜「ありがと、梨子ちゃん♪契約成立だね♪」



梨子「はぁ…今月と来月は節約しなきゃ…」



曜「2人が店から出てきたよ!一体何話してたんだろ…」

梨子「2人はもう付き合っ



曜「…」



梨子「痛い!曜ちゃん足踏んでる!」



梨子「2人ともお店の前から中々動かないね…」



梨子「お!?あ、あれは…壁ドン!ダイヤさんが千歌ちゃんに!?」



曜「うわぁぁぁぁ!!こうなったら実力行使だぁぁ!!」



梨子「ストップストップ!今行ったら全部バレちゃうよ!」ガシッ



曜「うわぁぁーん、ちかちゃんのばかー!ばかちかー!ダイヤさんもばかー!ポンコツー!」



梨子「こ、こんなとこで泣かないでよー」



曜「うわぁぁーん!ついでに梨子ちゃんもばかー!ヘンタイなしこちゃん!」



梨子「誰がなしこよ!もう、とにかく泣き止んでってばー」



曜「ねぇ、梨子ちゃん…ちかちゃんともう遊べなくなっちゃうのかなぁ…」グスッ



梨子「え、どうして?」



曜「もしダイヤさんとそういう関係になってたら、わたしとの時間なんて取ってくれなくなっちゃうよねぇ…うぅ」グスッ



梨子「仮に2人が付き合っててもわたしたちとの時間が0になることはないと思うわよ?」



曜「ほんとぉ…?」グスッ



梨子「そりゃ前よりは減っちゃうとは思うけど…」



曜「うわぁぁーん!!やっぱりちかちゃんの隣はわたしがいいよー!」



梨子「だ、だから泣かないでってば~!」

ーーー翌日、部室



梨子「おはようございます」



曜「おはよう…」



花丸「梨子さん、曜さんおはよーそろ…あれ?今日は普通の挨拶ずら」



ルビィ「おはようございます!曜さん元気ないですけど何かあったんですか?」



曜「ううん、大丈夫…なんでもないよ、なんでも…」



梨子「昨日色々あって少し疲れてるんだって、だからそっとしといてあげて?」



花丸「事件ずら」



鞠莉「事件?どこ?事件はどこにいるの!?」キョロキョロ



喜子「悪魔に憑かれてしまったようね…」



果南「…曜大丈夫?キツかったら無理しなくていいからね?そういえばダイヤがまだ来てないね」



曜「」ピクッ



果南「千歌はいつも通りだとして、ダイヤが遅いのは珍しいね、誰かダイヤから話聞いてる?」

ルビィ「あ、お姉ちゃんは少し遅れ


ドタドタバタバタ



千歌「おっはよー!セーフ?間に合ったよね?」



果南「お、噂をすればなんとやら」



千歌「ダイヤさーん!頑張って、間に合いますよ!」



ダイヤ「ぜぇぜぇ…お、遅くなって申し訳ありません…それと、少し休憩してもよろしいですか…?」



鞠莉「ギリギリ…セーフゥ♪ダイヤもちかっちも時間ぴったりだよ☆」



千歌「ね、ダイヤさん、間に合ったでしょ?」



梨子(2人が一緒に来たってことは…)



曜「ちかちゃん!」



千歌「曜ちゃんなーに?」



曜「今朝寝坊したって嘘だったの!?ダイヤさんと一緒に来るために、わたしに嘘ついたの?」



千歌「え?ダイヤさんとはたまたま一緒になって」



曜「そんなの嘘だよ!」



ダイヤ「曜さん、千歌さんの言ってることは本当ですわ」

曜「ダイヤさんだって普段は早く来るのにギリギリに、ちかちゃんと一緒に来るなんて…それも連絡もせずに!」



ダイヤ「急いでいて連絡するの忘れてしまいましたわ…申し訳ありません…」



曜「そもそもなんで遅れたの?ちかちゃんと一緒に来るためなんでしょ?」



果南「まあまあ落ち着いて。ダイヤだって謝ってるんだしさ、ね?」



曜「…ごめん、言いすぎた。でも…!」



千歌「実は昨日、ダイヤさんと2人でお出かけしてました!」



曜「!?」

ダイヤ「千歌さん、そのことは秘密にって…」



千歌「このまま黙っててもダメな気がするから話す!」



千歌「昨日はダイヤさんに誘われて沼津で遊んできました!」



鞠莉「ずるーい!わたしも行きたかった!」



果南「はいはい、鞠莉は一旦静かにしてようね?」



千歌「お買い物して、カフェでお話ししました!そして、帰ってきました!」



花丸「それだけずら…?」



千歌「うん!」



喜子「そんなの報告する必要ないじゃない!」



千歌「あれ?でも曜ちゃんが報告待ちみたいな感じだったから…」



曜「…カフェで何話してたの?あと壁…なんちゃら」



梨子「壁ドンよ!あ…」



千歌「なんで2人ともそのこと知ってるの!?」



ダイヤ「千歌さんそのくだりだけは…」///



曜「ちゃんと話してよ…」



千歌「うーん、隠すことでもないような…ダイヤさんいいよね?」



ダイヤ「だ、ダメですわっ!」



喜子「ダイヤさんは抑えておくわ、だから話しちゃいなさい」



千歌「あはは…えっとね、カフェでは…」

……



千歌「もー、曜ちゃんメールしすぎ!あ、そういえばダイヤさん、お話ってなんでしたっけ?」



ダイヤ「は、話?さ、さてなんのことでしょうか?」メソラシ



千歌「ここまで来て何もないです。は通用しないですよ。さぁ、洗いざらい吐いてもらいますよぉ」



ダイヤ「わ、わかりましたわ…えっとですね、千歌さんにどうしても言いたいことがありまして」///



千歌「わたしに?」



ダイヤ「ええ、その…わたくし、千歌さんのこと…あの時は悪く言ってしまって本当にごめんなさい!」



千歌「あのとき?」



ダイヤ「スクールアイドルを始めたいって言いだしたときのことですわ…」



千歌「そんなことないですよ!わたし自身あの時はスクールアイドルのことをどこか甘く考えてて…でも、東京に行って現実を突き付けられて、悔しくて…」



千歌「泣いちゃったりもしちゃいました」アハハ



ダイヤ「千歌さん…」

千歌「今は0かもしれない…だけど、みんなで頑張って少しずつでも前に進みたいって思うんです!結果は変わらないかもしれない、認めてもらえないかもしれない…ううん、変えてみせる。Aqoursの9人で世界で1番輝きたいんです!」



ダイヤ「ふふ、世界で1番ですか、大きく出ましたわね」



千歌「あ、やっぱり内浦で1番くらいに…」



ダイヤ「大丈夫ですわよ。今の千歌さんならきっと変われます。わたくしが保証しますわ!」



千歌「はい♪」



ダイヤ「それともう1つ…果南さんと鞠莉さんのことありがとうございます」



千歌「そっちは本当に大変だった…というか、誰かが素直になれば解決してた問題ですよね!」



ダイヤ「その通りですわね…わたくしにとって2人は特別な存在で、どうしたらいいのか自分の中でもよく分からなくなってしまっていたのですわ…」



千歌「今はこんなに素直に話してるのに…」ボソッ

ダイヤ「何か言いました?」ニッコリ



千歌「あーオレンジジュースおいしーなー」



ダイヤ「結局2人には迷惑ばかりかけて何もしてあげられなくて…」



千歌「ダイヤさんがいたから2人は本音でぶつかれたんじゃないかな…わたしには難しいことはわからないです。でも、ダイヤさんが果南ちゃんと鞠莉さんにとって大切な人っていうのはわたしにもわかります!わたしにとってのAqoursのみんなみたいな存在だと思います!」



ダイヤ「ありがとうございます…千歌さんといると元気がもらえる気がしますわ♪」



ダイヤ「それで、あの…何かお礼がしたいのですが…」



千歌「え、そんなのいいですって!?Aqoursに入ってくれただけでも感謝してるんですから!」



ダイヤ「いえ、それではわたくしの気が収まりませんわ!さあ、千歌さん!」



千歌「うーん…どうしよう…あ!そうだ!前に鞠莉さんから聞いたんですけど、かべどん?っていうのが見てみたいです!」

ダイヤ「鞠莉さんまた余計なことを…千歌さん、ほ、他のことでもいいんですのよ?」



千歌「かべどんがいいです!」



ダイヤ「…わ、わかりましたわ。では、外に行きましょうか…」



千歌「外でやるの?わかった!オレンジジュース飲んじゃうからちょっと待ってて!」



……



千歌「ってことがありまして…」



ダイヤ「おしまいですわ、わたくしのクールビューティーが…」



果南「ダイヤがそこまで考えてくれてたなんて…」



鞠莉「せんきゅーダイヤ♪ちかっちも中々かっこいいこと言ってたね☆」



千歌「えへへー」///



曜「な、なんだ…そういうことだったんだ…ちかちゃん疑ってごめん!」



千歌「ううん、気にしてないよ♪」

曜「梨子ちゃんの妄想通りにならなくてよかった…」



梨子「曜ちゃんちょっと!?」



千歌「梨子ちゃんの妄想…?」



梨子「なんでもないのよなんでも」



千歌「えーなにー教えてよー!」



千歌「曜ちゃん…教えて?」ニッコリ♪



曜「ちかちゃんのお願いなら…」



梨子「曜ちゃん、ダメーー!!」



おわり

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