フレデリカ「サンタごっこ「「 (19)


これはモバマスssです

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~杏宅~


杏「あー、ライブ疲れた」


杏「年に一度のクリスマスだからって頑張り過ぎたかな」


杏「まぁみんな楽しんでたし、私も楽しかったからいいけど」


杏「さて、そろそろ寝よっかな」


杏「よーし、明日は休みだし思いっきり寝坊するぞー!」


ガサゴソ、ガサゴソ、ガチャン


杏「…え?泥棒?」


杏(やばいやばいやばい、流石に笑えないって)


杏(どうすればいい?足音はまだ聞こえない。つまり杏が寝てるかどうか確かめてる最中)


杏(今から肇ちゃんに連絡しても、多分1分は掛かる)


杏(茄子さんは遠くにロケに行ってるし…隠れてやり過ごすか窓から逃げるかな)


杏(あー、せめてクリスマスらしくサンタが来てくれればよかったのに)


?????「杏ちゃん寝てるー?」


??「どうやら…完全に寝ている様ですね」


?????「フンフンフフーン、じゃープレゼント枕元に置いてこっかー」


??「…!こ、これは…栗羊羹…」


?????「文香ちゃん、流石に不法進入はともかく人の物を勝手に食べるのはアウトじゃないかなー?」


杏「……」


杏「…もしもし、肇ちゃん起きてる?…うん、うち来てくれると助かるかな」


杏「…うん、寝ようとしてたよねほんとごめん…うん、あざーす」ピッ


?????「あれ?杏ちゃんの声聞こえなかった?」


??「そんな筈はありません…私の炎熱レーダーには何の反応もありませんから…」


?????「…あれ?何か落書きされてるよー」


??「この落書きを見て、振り返ったとき…お前たちは…」


?????「…死ぬ?!」


??「っ?!危ない、ポルナレフさん!イギー!」


?????「…こんなに騒いでるのに反応ないなんて、本当に寝てるんだねー」


??「これなら、バレずにプレゼントを置けそうですね…」


杏「よし、どうせならホームアローンみたいに仕返ししてやる」


?????「ねーねー、早く杏ちゃんの部屋行かないと起きちゃうかもよー?」


??「…まだです…もうすこしで、お茶がはいりますので…」


?????「文香ちゃん色々と強いねー」


??「それに、杏さんの分も淹れておけば…起きてバレた時、こう…誤魔化しが効くと思うので…」


?????「わぁお、文香ちゃんじーにあす!」


杏(…よし、気配を消してテーブルの下まで来れた。あとは急須にタバスコを入れて…)


??「…フレデリカさん…何かの気配が足元を移動しています」


?????「みたいだねー、杏ちゃんがアタシ達に気付いて逆に驚かせにきたのかなー?」



杏(まずったな…フレデリカちゃん相手に隠れようとするんじゃなかった…)


?????「下覗いてみるー?机の下に隠れるのが最近のトレンドらしーしねー?」


??「そうですね…挟み討ちでいきましょう。フレデリカさんは反対側からお願いします…」


杏(どうする…ここでバレるとつまらない…お、段ボール!)


??「では…!」


?????「段ボールしかないねー」


??「…気のせいでしたか」


杏(やっぱり段ボールは万能だね。気配も遮断できるし隠れ切れたよ)


杏(さて…あとは急須にタバスコを…)


タプタプタプ


?????「ねーねー、寝室に杏ちゃんいないよー?」


??「おかしいですね…コンビニに買い物にでも行ったのでしょうか?」


杏(…よし、これで完了っと。あとは段ボールの中で行くへを見守ろう)


?????「せっかくサンタさんの格好してきたのに無駄になっちゃったねー」


??「みんなで夜を過ごそうと思ったのですが…」


杏(肇ちゃん呼んであげてよ)


?????「肇ちゃんはサンタさんが来るからってちゃんと寝てるもんねー」


??「二人で、ファミレスにでも行きましょうか?」


杏(…なんだかタバスコが申し訳なくなってきたな。そのまま飲まずにファミレス行って。後から合流するから)


??「そう言えば、お茶を淹れたのでした…栗羊羹と共に頂きましょう」


杏(…止めてあげるか)




バタンッ!


肇「杏ちゃん、大丈夫ですかっ?!」


?????「あれ?肇ちゃん?」


??「あら…どうしましたか?」


肇「え、やった!サンタに会えました!」


杏(……ナイスタイミング、なのかな?)


?????「そ、そうじゃよー。アタシ達はサンタだよー」


??「よ、良い子は寝る時間です…早く家に帰って寝ていて下さい」


杏(夢を壊さない様に必死だなぁ…)


肇「あの、サイン貰っていいですか?!」


?????「え、えっとそー言うのは事務所通して貰わないと困るかなー」


??「世界サンタクロース協会346支部の取締役から許可を頂かないと…」


肇「サンタもアイドルみたいなものなのですね」


?????「みんなに夢と笑顔を届けるってところはいっしょかなー」


肇「っといけません。杏ちゃんに泥棒が入ったから助けてくれって言われてたんでした…」



杏(よし…そろそろ出て行こうかな。あと急須回収しないと)


?????「サインはあげられないけどお茶と栗羊羹ならあるよー?」


??「お疲れでしょうし…私達と、一息ついていきませんか?」


肇「サンタとお茶会…素敵ですね、是非」


杏(飲まずに出てって!タバスコだから!)


肇「あ、私丁度湯飲みを四つ持ってきたのでそれで飲みましょう」


?????「わぁお、肇ちゃん準備いいねー」


肇「…あれ?私、名乗りましたか?」


??「…サンタは、名前くらい聞かなくても把握出来るのです…」


肇「細かい事を気にしたらいけませんね。さ、一息つきましょうか。サンタもお疲れ様です」


?????「肇ちゃんも今日のライブお疲れ様ー」



肇「疲れましたが…とても、楽しいライブでした」


?????「アタシ達、ユニット組めてよかったねー」


??「フレデリカさん…私達はサンタですよ」


?????「おっとぉ、今のはアタシじゃなくて杏ちゃんの心の声だよー」


肇「ふふっ、変なサンタですね。では…一日、お疲れ様でした」


??「お疲れ様です…」


?????「いぇーい、お疲れ様ー!」


肇、フレデリカ、文香「ブフォオォォオオォ!!!」


肇「ゲボッ!ゲボッ!何ですかこれはっ!」


フレデリカ「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!喉が末代まで焼けるぅー!」


文香「……」パタンッ



杏(…はぁ)


杏「ごめん、ちょっとしたイタズラでタバスコ入れておいたんだ」


フレデリカ「なーんてね」


杏「…え?」


文香「全て、お見通しですよ」


肇「私が気づかないはずないじゃないですか」


フレデリカ「よーし、四人揃ったしパーティ始めよっか!」


文香「杏さんがタバスコを入れた急須は、既に洗って片しておきました」


杏「…なーんだ、焦って損したよ」






杏「最初から言ってくれれば良かったのに」


フレデリカ「ごめんねー驚かせちゃって」


肇「杏ちゃんから泥棒が入ったと連絡を受けた時は驚きましたが、直ぐに理解しましたよ。それとですが、もしそれが本当だった場合、私は一瞬で駆けつけますから」


杏「肇ちゃん…」


肇「ツッコミ不足は辛いので…」


杏「肇ちゃん…」


文香「では…改めて、乾杯しましょうか」


フレデリカ「じゃ、杏ちゃん音頭とってー」


杏「しょうがないなぁ…」



杏「とりあえず、メリークリスマス!」


みんな「かんぱーい!」


杏「とはいえお茶だけどね」ゴクッ


ブフォオォォオオォ!!!


杏「かっらい!!なんだこれ!!!」


フレデリカ「アタシ達の苦しみをお裾分けだよー」


肇「…未だに喉が痛いです」


文香「……もう、限界です」バタンッ


杏「誰も得しないっ!からっ!からいっ!」


肇「わさびケーキ買ってきましたが、それ食べて中和しますか?」


杏「あーもーいいや騒ぐぞー!!!」



遅れてすみません
今はクリスマスの12月25日65時くらいです
お付き合い、ありがとうございました

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