【MGR】雷電「アイドルの警護だと…?」【デレマス】 (86)

~日本~

雷電「ボリス、自衛隊の訓練は終了した。」

ボリス「よくやった雷電。それと、もう一つ警護の依頼があるんだが…」

雷電「警護?それは誰だ?」

ボリス「警護する相手はアイドルだ。」

雷電「アイドルだと…」

ボリス「ああ、最近アイドルへの襲撃事件が発生して、我々に依頼をしてきたのだ。」

雷電「そんなのは…」

ケヴィン「いいじゃないか!アイドルだぜアイドル!!!羨ましいなぁ。」

雷電「ケヴィン!?」

コートニー「そうよ。私日本のアイドル大好きなのよ。」

雷電「コートニーまで…」

雷電「…わかった。引き受けることにしよう。」

ボリス「すまない、雷電。」

ケヴィン「アイドルのサイン頼むぜ!」

コートニー「浮気はダメよ?」

雷電「わかっている。俺は妻一筋だ。」



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~346プロダクション~

雷電(スーツ姿)「ここか…」

ウルフ「雷電」

雷電「どうしたウルフ。」

ウルフ「アイドルの警護なんて警察に任せればいいだろう。なぜ引き受けた?」

雷電「警護する相手に政府要人もアイドルも関係ない。それに…」

ウルフ「…?」

雷電「アイドルの襲撃に、サイボーグが使われたらしい。」

ウルフ「…なるほど。サイボーグを使うとは…」

雷電「それと、ウルフもサニーやジョージ以外の戦わない人間にことを知ってもいいんじゃないのか?」

ウルフ「そうか、ならば私はこの建物の哨戒をしてくる。誰かが狙っているかもしれない。」

雷電「ああ、頼む」

雷電(日本か…サニーやオタコンも連れて行きたかったな。)

「ちょっとそこのあなた。」

雷電「?」



雷電「なんだ?」

早苗「ちょっとあなたのことを聞かせてもらいたいんだけど。」

都「…」

雷電(女が二人…一人は問題なさそうだが、もう一人は武道の心得があるようだ。)

雷電「ほう、それは何故?」

早苗「この間うちのアイドルが襲われたのよ。それで、元警官の私が見回りをしてるの。」

雷電「…断ったらどうする?」

早苗「こうするのよ!」シュッ

雷電「…」サッ

早苗(躱された!?)

都「よ、避けた!?」

早苗「くっ!この!」

パシッ

早苗「!?」

雷電「それでよく見回りが務まるな。元警官。」

早苗「う、動かない…」

都「さ、早苗さんが!」

「待ってください!!」

雷電「!」

武内P「雷電様でいらっしゃいますね?」

雷電「…そうです。」バッ

早苗「…」

武内P「片桐さん、安斎さん、彼は事務所が呼んだ方です。勝手なマネはやめてください。」

早苗「えっ!ああそうだったの!?すいません!」

都「すいませんでした…」

武内P「申し訳ありませんでした…」

雷電「気になさらないでください」

雷電「ケガは?」

早苗「だ、大丈夫です…」

武内P「いきましょう。」

雷電「はい。」


その少し後

未央「ええ!!早苗さんやられちゃったの!?」

早苗「やられてはないけど…すごい力だったわ。」

卯月「どんな人だったんですか?」

都「銀髪で、背が高いひとでした。」

凛「それで、その人は?」

早苗「あなた達のプロデューサーといっしょに何処かへ行ったわ。」

凛「ふーん。」






期待

未央「おや~しぶりん気になっちゃう~?」

凛「そ、そんなんじゃ!」

みりあ「みりあ気になるー!」

莉嘉「私もー!」

卯月「みりあちゃん?莉嘉ちゃんまで?」

みく「二人とも!話に入っちゃダメにゃ!」

凛「みく。」

未央「あれ、そういうみくにゃんは気にならないの?」

みく「…正直、気になるにゃ…」

未央「よーし!早速その銀髪を見にいきましょー!」

みりあ、莉嘉「おー!!!」

都「どこに行ったかは私達に任せてください!」

凛「はぁ…」

~専務の部屋~

美城「お待ちしておりました。Mr.ライトニングボルト」

雷電「お会いできて光栄です。Mrs.美城」

雷電「早速ですが、アイドルの警護というのは…」

美城「はい、実は3週間前に、うちが主催をするアイドルのライブを襲撃するという手紙が届きました。それだけであれば、警察にいうだけなのですが…」

雷電「アイドルへの襲撃事件が発生した…」



美城「そうです。幸い、アイドルにケガはありませんでしたが、アイドルについていたプロデューサーは重傷を負い、意識不明の重体です。」

雷電「…それで、サイボーグが使われたと聞きましたが…」

美城「アイドルの話によると、相手は機械の身体だったと言っていました。もし、サイボーグならば警察では太刀打ちできないと思い、知り合いにマヴェリック社を紹介してもらい、あなたに依頼しました。」

雷電「…わかりました。アイドルの警護は任せてください。」

美城「お願いします。」

雷電「それと…」

美城「?」

武内P「?」

雷電「天井に一人、ドアの向こうに8人だ。」



~ドアの向こう~

都「聞き込みによると、専務の部屋に入って行ったそうです。」

未央「何話してるのかな~」

早苗「私にも聞かせなさいよ。」

莉嘉「私も~」

みりあ「聞かせて聞かせてー」

みく「みくも聞きたいにゃ」

卯月「みんな楽しそうですね~」

凛「正直、やめといたほうが…」

トントン

凛「?」

7人「ん?」

ウルフ「…」

8人「…」

ウルフ「何をしている?」

8人「ギャァァァァ!!!」

~専務の部屋~

武内P「みなさん、こういうことはやめてください。それと、浜口さんも」

あやめ「すいませんでした。」

未央「ごめんなさい。プロデューサー」

美城「申し訳ありません。」

雷電「気にしなくて大丈夫です。」

ウルフ「雷電、哨戒が終わった。特に問題はない。」

雷電「わかった。」

凛「それで、この人は誰なの?」

武内P「彼は…」






美城「彼は民間軍事警備会社、マヴェリック社の雷電さんだ。彼にはアイドルの警護に当たってもらう。」

卯月「私達の…ですか?」

武内P「この間のアイドルへの襲撃事件を重く見て、彼に依頼することにしました。」

みく「でも、一人だけじゃ大変だにゃ。」

美城「場合によっては、自衛隊にもたのむ。それに彼は強化外骨格…所謂サイボーグだ。」

9人「さっ、サイボーグ!?」

未央「ま、マジで!?」

凛「サイボーグって、最近知られるようになったやつじゃん。」

卯月「初めて見ました…」

みく「でも見た目は普通だにゃあ…」

みりあ「おじさん機械の身体なの!?」

莉嘉「すごい!カッコいい!」

早苗「サ、サイボーグ…」

都「早苗さん…下手すれば大ケガしてましたね…」



雷電はサイリウム振って応援してくれそう

高周波サイリウムか…

自分が思ってることがネタ潰しになりそうで何も言えない

どーせ誰かが言うんだから言わなきゃ損だぞ

凛「それで、このロボットは…」

雷電「こいつは…」

ウルフ「俺はウルフ、光ニューロAIと対話型インターフェイス搭載の狼型の無人機だ。」

早苗「ヘェーよくできてるわねー」

卯月「…お手!」

未央「しまむー、犬じゃないんだから…」

ウルフ「…」お手

9人「おお!!!」

雷電「…フッ」

雷電「では我々はアイドルの警護をさせてもらいます。」

美城「…お願いします。」

武内P「では私はアイドルの紹介と事務所の案内します。ついてきてください。」

雷電「よろしくお願いします。」

支援

雷電(アイドルの紹介と事務所の案内が終わった)

雷電(皆個性的だったな。ローズやジョンにも紹介したいぐらいだ。)

ドクトル「雷電」

雷電「どうしたドクトル?」

ドクトル「実は私もそっちにいくんだ。今そっちに向かっている。」

雷電「…聞いてなかったぞ、そんなこと」

ドクトル「すまん。知り合いに会う約束を忘れてたんだ。」

雷電「大丈夫なのか?」

ドクトル「問題ない。知り合いが話しをつけてくれた。」

雷電「まあ、それならいいか…」

ウルフ「雷電」

雷電「大丈夫だったか。」

ウルフ「いろんなヤツの相手をして大変だった。」

雷電「そうか」

ウルフ「やはり俺たちに対して強い興味を持っていた。」

雷電「ああ、珍しいんだろう。」

ウルフ「それで、次は何をする。」

雷電「帰宅するアイドルの警護だ。俺とプロデューサー達は家に帰るアイドルの警護、ウルフは寮に住んでるアイドルの警護を頼む。」

ウルフ「了解した。」

~次の日~

雷電(昨日は何もなかったな。だがいつ襲ってくるかわからん、警戒を怠らないようにしなくては…)

未央「雷電さーん!!!」

雷電「?」

卯月「おはようございます。雷電さん。」

雷電「ああ、おはよう。何か変わったことはなかったか?」

凛「うん、大丈夫」

智絵里「あ、あの…」

雷電「?」

かな子「雷電さんって、彼女とかいるんですか?」

未央「ああっ!私も気になる!」

凛「…未央。」

雷電「妻と息子が一人いる。」

5人「ええっ!?」

雷電「まあ、俺がサイボーグになる前の…!」

5「?」

雷電「少し待ってろ。」

雷電「!」ニンジャラン

5人「速っ!」

不審者「!?」

ガシッ

不審者「うぐっ!」

雷電「貴様…何をしていた?」

不審者「お、俺は…」

雷電「アイドルを襲ったやつの仲間か?」

不審者「ち…違う!違います!俺はその…」

雷電「早く答えろ」

不審者「た、ただのアイドルのファンです!!!いつも時間を見つけてはこうやって覗いてるだけなんです!!!ごめんなさい!!!」

雷電「…アイドル達の襲撃については?」

不審者「知りません!!!何も知りません!!!許してください!!!」

雷電「…そうか、だが次同じことをしたら、切り刻んでやる。」

不審者「はい!す、すいませんでした!!!!」逃走

雷電「…」






俺「知りません!!!何も知りません!!!許してください!!!す、すいませんでした!!!!」逃走

雷電「違ったか…」

かな子「あ、あの雷電さん…」

雷電「大丈夫だ、心配ない。」

未央「てか、物凄いスピードだった…」

雷電「ああ、俺の身体の能力だ。仲間からはニンジャランとか言われてる。」

凛「ニンジャ…」

「雷電!」

雷電「?」

雷電「君は…池袋晶葉だな、どうした?」

晶葉「話がある、来て欲しい。」

雷電「そう言われてもな…」

ウルフ「雷電、おまえが先ほど撃退した不審者以外は特に何もない。」

雷電「ウルフ」

雷電「わかった、何かあったら言ってくれ。」

5人「はい。」

~晶葉のラボ~

晶葉「のあ、戻ったぞ。」

晶葉「紹介しよう。高峯のあ、昨日仕事から帰ってきた。」

のあ「…あなたが雷電?」

雷電「ああ…!」

雷電(こいつ…サイボーグか!)

ウルフ「雷電、彼女は…」

雷電「…サイボーグだな。」

晶葉「その通り。だがアイドルを襲ったのは彼女じゃないぞ。もともと戦闘用に作ってないからな。」

雷電「…まさか、彼女がサイボーグであるかどうかを俺に見極めさせる為に呼んだのか?」


晶葉「それと、戦闘用サイボーグとしての意見が欲しかったんだ。」

雷電「なるほど、かなり精巧にできてるな。普通の人間にはわからないだろう。」

ウルフ「なぜ、彼女はサイボーグなんだ?」

晶葉「それは…」

のあ「それは私が説明するわ。」

のあ「私はもともと、ヘイブン・トルーパーだった。」

雷電「何だって!?」

のあ「ガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件後、SOPシステムから解放された私は、特に行くあてもなく、各地をさまよっていた。」

雷電「…」

のあ「だけど、途中でトラックに轢かれた。」

晶葉「その時たまたま彼女を見つけたのが私だ。彼女は生きたいと呟いていたが、このままじゃどうにもならないと思った。」





晶葉「それで私は知人と協力して、試行錯誤を重ね、彼女を完成させた。」

雷電「知人というのは、まさか…」

ドクトル「そう、私だ。」

雷電「ドクトル。」

ドクトル「先ほど、ここについた。久しぶりだな、晶葉君。」

晶葉「お久しぶりです、ドクトルさん。」

ドクトル「のあ、調子はどうだ。」

のあ「はい。問題ありません。」

雷電「事情はわかった。彼女もアイドルなのか?」

のあ「私は晶葉さん達に恩返しをしたかったから…」

晶葉「ちょうどプロデューサーがアイドルを探してたからな。知ってるのは私とドクトルさんだけだ。」

雷電「そうか…」


雷電「…それで、晶葉は何故ドクトルをここに連れてきたんだ?」

晶葉「私がドクトルさんを呼んだのは、のあのことだけじゃない。」

ウルフ「雷電!」

雷電「!」

ウサちゃんロボ「…」

晶葉「こいつはウサちゃんロボ、私が作った。」

ドクトル「ほう、これは素晴らしい。」

晶葉「このウサちゃんロボを警備用に改造するのを手伝って欲しかったんだ。」

ドクトル「なるほど、そうすれば雷電やウルフの負担が減る。喜んで協力しよう。」

雷電「そうだな。それならこっちとしてもありがたい。」

ウルフ「…」

ウサちゃんロボ「…」

ウサちゃんロボ「…」お手

ウルフ「…」お手

雷電「…何をしているんだ。」

ウルフ「彼らはアイドルのためなら喜んで協力してくれるそうだ。」

ドクトル「通じ合ったのか…」

~次の日~

武内P「雷電さん、今日はKBYDの警護をお願いします。」

雷電「わかりました。」

~移動中~

雷電「ウルフ、事務所はどうだ?」

ウルフ「特に問題はない。」

雷電「こっちと今のところは大丈夫だ。だがアイドルを襲ったやつが気掛かりだ。」

ウルフ「襲われたアイドルもパニックで詳しく覚えていないからな。」

雷電「ああ、注意しなくては…」

KBYDP「雷電さん!」

幸子「どうしたんですか?プロデューサー」

友紀「あ!あれ!」

サイボーグ「…」

雷電「あれか…」


ウルフ「どうした?」

雷電「サイボーグだ。」

ドクトル「ついにきたか…」

雷電「おろしてくれ、ここは任せろ。」

紗枝「だ、大丈夫なん?」

幸子「大丈夫ですよ!雷電さんを信じましょう!」

友紀「そ、そんなこと言われても…」

雷電「…」

バッ!

雷電(通常作戦用義体)「…」高周波ブレード装備

4人「!!」

雷電(サイボーグは一人か…だが他にいるかもしれん…)

サイボーグ「死ねええっ!」

雷電「ふんっ!」

ズバッ!

サイボーグ「ぐああっ!」

雷電(できるだけ車から距離を取らないようにしなくては…!)

無人機「…」

雷電「無人機か!」

サイボーグ「逃すか!」

雷電「邪魔だ!」

ズババッ!」

サイボーグ「!」両足と左腕、右手切断

雷電「貴様には後で聞くことがある。」ニンジャラン

無人機「」

4人「ヒィィィィ!!!」

雷電「ハァッ!!!」

ズバッ!ザシュ!

無人機「!!!」

雷電「…」

幸子「やった!」

雷電「さて…」

サイボーグ「ち、チクショーーー!」

ドオオン!!!

雷電「…自爆したか…」

雷電「ボリス、例のサイボーグを倒した。それと、無人機も現れた。」

ボリス「無人機?サイボーグだけじゃなかったのか?」

雷電「そうだ、無人機が一機だ。」

ケヴィン「おそらく、無人機はサイボーグがアイドルを襲えなかったときの保険みたいなものだろう。」

雷電「保険か…」

コートニー「アイドルの襲撃事件から、日本の警察ではサイボーグを雇おうという動きがあって、ごく少数だけど実際に雇っているそうよ。」

雷電「なるほど。」

ボリス「とにかく、アイドルが無事で良かった。引き続き、アイドルの警護を頼む」

雷電「了解した。」

雷電「みんな大丈夫か?」

紗枝「だ、大丈夫どす。」

友紀「怖かった…」

幸子「ふ、フフーン。あんなのへっちゃらですよ。」

KBYDP「助かりました。」

雷電「…」

ドクトル「雷電」

雷電「どうした?」

ドクトル「例のプロデューサーが目を覚ました。」

雷電「そうか、警護が終わり次第、そっちに向かう。」

~病院~

雷電(スーツ)「失礼します。」

武内P「雷電さん。」

仁奈「…」

武内P「大丈夫です、市原さん。」

雷電「例のサイボーグを倒しました。しかし、まだ現れるかもしれません。」

武内P「そうですか…」

仁奈P「あ…あなたは…」

武内P「彼は雷電さんです。彼が、アイドルを守っているのです。

仁奈「そう…ですか…」

雷電「アイドルのことは私が守ります。」

仁奈「すいません…」


~病院、ロビー~

武内P「彼は元警察官で、SPでした。アイドルへの襲撃翌予告が来たとき、彼が一番警戒しておりました。彼があんなことになってから、プロデューサー達は怯えるしかありませんでした。あなたには、感謝しています。」

雷電「自分は依頼をこなしているまでです。気にしないでください。」

雷電「それで…ドクトル、彼は」

ドクトル「あれはどう見ても、もうまともに生活は出来そうにない。私だったら」

「サイボーグを勧める。ですか?」

雷電「Mrs.美城」.


>>37
訂正
×仁奈→○仁奈P

ドクトル「確かに、サイボーグにするべきだとは思っている。だが彼の意思がいる。」

雷電「不快に思われたなら…」

美城「違う、彼をああいう風にしてしまったのは私のようなものなんだ…」

雷電「…」

美城「襲撃翌予告の手紙が来たとき、私が彼に頼んだのだからな。アイドルを守るようにと…」

雷電「あなたが悪いわけではありません。あなたも彼も、アイドルを守りたかった、それだけです。」

美城「…」

仁奈「また…」

4人「?」

仁奈「また、一人ぼっちでごぜーます…」

武内P「市原さん…」

仁奈「パパもママも、仕事で忙しくて…仁奈のこと見てくれてねーです…」

仁奈「ぐす…うう…」

雷電「…」

雷電「君の両親のことは知らないが…」

雷電「君の両親は、君のことを思っていると思う。」

仁奈「…なんでそんなことが…」

思ってなさげなんだよなぁ・・・

雷電「俺にも息子がいる、君と同じくらいだ。」

雷電「俺は息子のことを、片時も忘れたことはない。」

仁奈「…」

ドクトル「それに、 君にも友達はいるだろう?一人ぼっちではないはずだ。」

仁奈「…そうでした。わたしには友達がいやがります。」

ドクトル「そうだ。友達を大切にするのだ。」




ドクトル「あの子は晶葉君のラボに良く来ていたんだ。」

雷電「そうなのか。ということは」

ドクトル「大丈夫だ、のあ君のことはバレてない。」

雷電(それなら大丈夫だが、大切なのはそこじゃない。)

雷電「武内さん、あの子は…」

武内「市原さんは自宅から通っておりまして、市原さんのプロデューサーが通って、市原さんの面倒を見ておりました。」

武内「今は346プロの女子寮に住んでいます。」

雷電「そうですか…」

雷電(きっとローズやジョンも同じ気持ちなんだろうな。)

雷電(今夜、連絡しよう。)

~次の日~

あやめ「なるほど!忍者に大切なのはスカウトの技術なんですね!」

雷電「そうだ、究極のスカウトは忍者だ。」

珠美「刀を自分の身体の一部と考える…」

雷電「ああ、いいセンスだ。」

ウルフ「…何をしているんだ、雷電」

雷電「彼女達に俺の技術を教えているんだ。」

ウルフ「…」

のあ「雷電」

雷電「のあか、どうした。」

のあ「いや、ちょっとこれをね。」

のあ「わかるかしら」

雷電「体内通信か」

のあ「ええ、ドクトルさんがつけてくれたの。何かの役に立てればいいけど…」

仁奈「おじさん!」

雷電「仁奈?」

のあ「ええ、この子私に懐いてるの。」

雷電「この子はプロデューサーがあんなことになったからな…」

のあ「大丈夫よ。この子は一人にさせないわ。」

~ライブドーム~

武内P「今日はライブの予行練習でしたが…何事もありませんでしたね…」

雷電「ええ…」

雷電(切断したサイボーグの腕を解析したら、まだ仲間はいるらしい。)

雷電(奴らの目的はなんだ?)

ゴロゴロ…

みりあ「?」

仔月光「…」ビビッ

みりあ「ひゃあ!」

ウルフ「!離れろ!」

バキ!!

ボリス「雷電!ドームの外に無人機がいるぞ!」

雷電「何っ!?」





月光「…」

ズシッ…ズシッ…

アイドル達「…」

のあ(メタルギア月光…結構な数だわ…)

莉嘉「こ…怖い」

ウルフ「!」バッ!

バキッ!ドガッ!

月光「!!!」

きらり「ウルフちゃん!」

幸子「みなさん!逃げましょう!ウルフさんが戦ってるうちに!!!」

月光「…」

ウルフ「まずい!」

アイドル「!」

ズバッ!


月光「」ガシャァン

雷電(通常作戦用義体)「…」

未央「雷電さん!」

雷電「…」ダッ

ズバッ!

ザシュ!

ザクッ!

月光「!」

凛「凄い…」

ウルフ「こっちも忘れるなよ!」

ドガッ!

月光「!!!」











雷電「フゥ…」

雷電「大丈夫か?」

美波「だ、大丈夫です。」

幸子「助かりました、ありがとうございます。」

雷電(この子、肝が据わってるな…)


奈緒(あのボディかっこいい…)

光(ヒーローみたい…)


~専務の部屋~

武内P「やはり…予定通りにライブをするのは間違いだったのでは…」

美城「とはいえ…もうチケットも売ってしまっているし、本番まで時間がない。警察や自衛隊にも頼むしかない」

雷電「結局、ライブは予定通りにやるらしい。」

ケヴィン「マジかよ!メチャクチャだな!」

コートニー「普通だったら中止よ。」

雷電「だが、こっちとしては…」

ボリス「相手を一網打尽にできる可能性があるな。」

雷電「そうだ。それに警察や自衛隊にも応援を要請している。簡単にはやれないだろう。」

ボリス「そうだな、また連絡する。」

雷電「ああ。」

卯月「雷電さん!」

雷電「どうした?」

凛「私達、雷電さんにお礼を言いたくて…」

雷電「礼には及ばない。それにしても、大丈夫なのか?ライブは。」

みく「大丈夫だにゃ!」

みりあ「おじさんが守ってくれてるもん。」

雷電「そうか…」

雷電(そうだな、この子達をンマ二首相の二の舞にはさせない。)

通常義体がフラグにしか見えない

~晶葉のラボ~

晶葉「出来たぞ!ウサちゃんロボ!」

ウサちゃんロボ「…」

ドクトル「見た目は武装させてるようにしか見えないが、通信やデータリンク機能を追加しておいた。」

ウルフ「これならアイドルも襲われにくくなる。」

ウサちゃんロボ達「…」ウルフに敬礼

~ライブ当日~

雷電「そっちはどうだ?」

自衛隊員「問題ありません。雷電教官」

警官隊「ドーム内、不審な者は見当たりません。」

雷電「わかった、引き続き警戒を怠るな。」

自衛隊員「了解」

警官隊「了解しました。」

雷電(それにしても…)

雷電(特殊作戦用義体)(ドクトルのやつ…用意がいいな…)

ボリス「始まったぞ、雷電」

雷電「ああ…」

雷電「ああ…」

~ライブ終了間近~

ケヴィン「もう少しでライブが終わるな。」

雷電「ああ…だが…」

雷電「これからだ。」

自衛隊員「雷電教官!サイボーグと無人機を確認しました!!!」

雷電「やはり来たか!!!」

自衛隊員「迎撃しろ!」

警官隊「警官隊は観客を守るぞ!」

ウルフ「ウサちゃんロボ!出番だ!」

ウサちゃんロボ達「…」


雷電「…」無人機に飛び込む

無人機「?!!?!」

雷電「フン!」

ズバッ!ザンッ!

サイボーグ部隊隊長「あのサイボーグを殺れ!」

自衛隊員「させるか!雷電教官を援護だ!」

ズダダダダダ!!!

サイボーグ部隊「ぐおお!」

ドォン!!!

ボリス「雷電!」

雷電「どうした?」

ボリス「裏口の部隊が突破された!」

雷電「何!?」

ボリス「それだけじゃない!一部のアイドルが逃げ遅れている。」

雷電「くそっ!ウルフ!」



ウルフ「雷電!いま逃げ遅れたアイドルと一緒にいる!無人機とサイボーグも近い!助けてくれ!」

雷電「わかった。頼めるか!?」

自衛隊員「我々に構わず行ってください!もう少しで…」

ドォン!ドガァン!

戦車「…」

自衛隊員「ちょうどよく来た!」

雷電「よし!頼む!!!」ニンジャラン



「うおおお!!!」

「命に代えても市民はやらせん!!!」

「撃破率120%よ!」

雷電(やるな…これなら大丈夫だ…)

雷電「!!!」

男「つ…妻だけは…」

女「…」

マスティフ「…」

ズバッ!ザシュ!ザシュ!

マスティフ「」

雷電「…大丈夫か?」

男「は…はい…」

女「あ!あの!」

雷電「なんだ?」

女「娘は!娘は大丈夫なんですか!?」

雷電「娘!?」

女「娘は…アイドルをやっているんです。」

男「私達は仕事が忙しくて…ほぼ無理矢理アイドルをさせてしまったんです…」

雷電「…娘の名前は。」

女「名前は…」



ちひろ「やめてください!プロデューサーさん!」

まゆP「おまえが行ったってどうにもならねぇよ!落ち着け!」

武内P「離してください!アイドル達が!まだ!」

美城「やめろ!!!!」

武内P「!」

美城「気持ちは分かる。だが我々が落ち着かなければアイドル達も不安になるぞ。」

美城「彼らを信じるしかない。」

武内P「…」

ウルフ「くそ!思った以上に侵攻が早い!」

ウサちゃんロボ「…」ズダダダ

ガキュウン!バァン!

ウサちゃんロボ「」

ウルフ「くそ!」

ザシュ!

無人機「!」ガシャァン

小学生アイドル「…」

のあ「大丈夫、ウルフが守ってくれるから…」

サイボーグ「…」ロケットランチャー装備

ウルフ「!!」

サイボーグ「死ね、犬ッコロ!」ロケットランチャー発射

ズドン!

ウサちゃんロボ「…」バタッ

ウルフ「!」

ウサちゃんロボ「…」サムズアップ

ガシャ

ウルフ「庇う必要なかったのに!」

のあ(このままじゃ…!)

のあ(あれは…)

ウルフ「まともに動けん…」

ダダダ!

サイボーグ「ぐあっ!」

ウルフ「!?」

のあ「…」

仁奈「のあお姉ちゃん!?」

ウルフ「のあ!」

のあ「ウルフ!カバーするわ!」

ウルフ「大丈夫なのか!?」

のあ「元ヘイブントルーパーをなめないでちょうだい!」

ウルフ「…頼んだ!」

のあ(リキッドの私兵部隊での経験が生きるなんて…でも)

のあ(この子達は…絶対守ってみせる!)

ダダダダダ!

無人機「」バタッ



雷電「ウルフ!そっちはどうだ!?」

ウルフ「逃げ遅れたアイドルに怪我はない。」

のあ「雷電!」

雷電「のあ!?」

のあ「私も戦うわ!」

雷電「本気か!?下手をすれば…」

のあ「アイドル達を守れるんだったら」

ドガァン!!!

雷電「!?」

のあ(あいつら天井に仔月光を!)

ウルフ「のあ!まずいぞ!天井に仔月光を貼り付かせて自爆させるぞ!

のあ「もう遅いわ!」

ドガァン!ドォン!

バァァァン!!!

仁奈「!!」

のあ「危ない!」

ドォォォン!!!

のあ「う…うう…」

仁奈「のあお姉ちゃん!」

ウルフ「のあ!」

ウルフ「くそ、瓦礫が引っかかって…」

千枝「ウルフさん!」

舞「今助けるからね!」

薫「うーん!」

ウルフ「お前ら!いいから逃げろ!」

のあ「仁奈…私が瓦礫を持っててあげるから…逃げるのよ…」

仁奈「あ…」

ウルフ「!サイボーグが!」

のあ「!」

サイボーグ「死ね!小娘!」

ザクッ!!!

のあ「うっ!」

ウルフ「のあ!」

ボタ…ボタ…

サイボーグ「ほう、お前もサイボーグか…」

のあ「…」

仁奈「あ…あ…」

ー仁奈!逃げろ!ー

ーぐわああああああああ!ー

仁奈「…!」

サイボーグ「ヘへへ…」

仁奈「やめるでごぜーます!!!」

のあ「仁奈!?」

サイボーグ「あ?」

仁奈「のあお姉ちゃんを…プロデューサーみたいにさせねーです!」

仁奈「やるなら私にやるです!!」

ウルフ「何を言っている!?」

サイボーグ「良く言ったなあ、お嬢ちゃん。」

サイボーグ「じゃあ、望みどおりにしてやる。」

仁奈「…」

ウルフ「仁奈!逃げろ!」

のあ「!!!」

~回想~

ドクトル「のあ、君の身体にリミッターを解除するシステムを取り付けた。」

ドクトル「これを使えば、雷電ほどではないが、それに近いパワーを引き出すことができる。」

晶葉「ただし、使えるのは短時間だけ。下手をすれば身体だけじゃなく脳にもダメージを負う。あくまで緊急用だからな。」

~回想終了~

のあ(だったら、今がそのときよ。)

のあ「!」リミッター解除

のあ「おい!!」

サイボーグ「?」

のあ「その子にぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

ギリギリギリギリ!

ビキビキビキビキ!

ブチブチブチ!

メキメキメキメキメキ!

サイボーグ「!」

ウルフ「!」

仁奈「!」

小学生アイドル達「!」

のあ「汚い手でぇ!!!!」

バキ!

のあ「触るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

サイボーグ「!!!」

グシャ!!

サイボーグ「」

のあ「…」バタッ

仁奈「のあお姉ちゃん!!」

ウルフ「のあ!」

のあ「仁奈…逃げて…」

無人機「…」

サイボーグ「…」

薫「もうちょっと!」

千枝「うーん…」

ウルフ「…くっ」

「待たせたな」

ウルフ「?」


ズバッ!

ザンッ!

ザシュ!

ウルフ「雷電!」

雷電「すまない。遅れてしまった。」

ウルフ「俺はいい!のあが…」

雷電「!のあ!」

のあ「雷電…」

雷電(身体がボロボロだ…)


ガコッ!

薫「やった!」

ウルフ「すまない、助かった。」

千枝「えへへ…」

雷電「ドクトル、晶葉、聞こえるか」

ドクトル「ああ」

晶葉「どうした?」

雷電「のあのダメージがひどい、修理を頼む。」

晶葉「なんだって!?」

ドクトル「わかった。こっちに来てくれ。」

雷電「わかった。」


武内P「!」

武内P「雷電さん!」

雷電「子供達は無事だ。だが…」

のあP「のあ!」

のあ「プロデューサー…」

未央「のあさん!それ…」

ドクトル「これはひどいな…」

雷電「頼めるか?」

ドクトル「応急修理ならなんとかなるだろう。」

雷電「すまない…?」

ボリス「雷電、敵のリーダーらしきサイボーグがドームの屋根にいる。」

雷電「わかった。」

雷電「あとは頼む。」

ウルフ「ああ」

のあ「…プロデューサー…私…サイボーグだったの…」

のあ「黙ってて…ごめんなさい…」

のあP「何を言ってるんだ、サイボーグでものあはのあじゃないか。」

薫「のあお姉ちゃんは私達を守ってくれたもん!」

仁奈「のあお姉ちゃんを悪く言うやつは私が許さねーですよ!」

のあ「…」

晶葉「…それに、黙っていたのは私も一緒だ。私にも責任がある。」

のあP「治ったらまたアイドルをやろう、のあ」

のあ「ありがとう。みんな…」

~ドームの屋根~

リーダー「来たな、ライトニングボルト。」

雷電「…貴様がリーダーか。」

リーダー「いかにも、俺が首謀者だ。」

雷電(見た目がソリダスと一緒だな。)

雷電「なぜこんなことをした。言え」

リーダー「簡単だ!戦いと殺戮!人を殺したくてたまらないんだよ!」

リーダー「ただの一般人じゃあ面白くないからなぁ、アイドルに目をつけたよ。アイドルが血祭りにされて絶望する奴らを見たかったからなぁ。ククク…」

リーダー「そんな中貴様らが現れた!更に面白くなってきたよ。殺戮だけじゃなく戦いも味わえるんだからなぁ。」

雷電「だが貴様の目的もここまでのようだな。貴様らの仲間は大半やられている。」

リーダー「そうだ…だからこそ貴様だけは殺す!!」

リーダー「死ねぇ!」ブースター噴射

ゴォ!

ガキィン!

キィン!

キン!キン!ガキィン!

リーダー「どうだ!俺の二刀流は!」

雷電「ああ…そうだな…」

雷電「大したことないってところかな。」リッパーモード起動

リーダー「!?」

常時リッパーになれるアイテムなんだっけ

ズバッ!

雷電「まずは右腕…」右腕切断

リーダー「!」

雷電「俺は今までいろんな奴と戦ってきた。」

ズバッ!

雷電「強かったぜ、お前なんか足元にも及ばない。」左手切断

リーダー「!!」

雷電「最期に一つ聞こう。なぜライブ中に襲撃しなかった。」

リーダー「ど、どうせなら最高の気分から地獄に叩き落としてやろうと思ったからだ…最期の思い出ってやつでな…」

雷電「そうか、答えが聞けてよかったよ。じゃあな。」

雷電「切り刻んでやる。」

ズバババババババババ!!!







雷電「ボリス、リーダーを倒した。」

ボリス「ああ、無人機も機能を停止した。サイボーグも鎮圧されるだろう。」

雷電「わかった。俺はアイドル達の元へ向かう」

雷電「警官隊、聞こえるか。」

警官「はい、聞こえます。」

雷電「頼みたいことがある。」


雷電「…」

美城「終わったんですか…」

雷電「はい、リーダーは倒しました。それと…仁奈!」

仁奈「なんですか?」

雷電「君に会わせたい人がいる。」

警官「こちらへ。」

女「仁奈!!!」

仁奈「!? ママ!」

仁奈母「仁奈!」ダキッ

仁奈父「ごめんな…仁奈…」

仁奈母「ごめんなさい…ごめんなさい…」

雷電「戦っている途中で、君のママとパパに会った。」

雷電「言っただろう、思っていると。」

仁奈「…うん!」

のあ(よかったわね、仁奈)

奈緒(あのボディもカッコいい…)

光(今度はダークヒーローみたい!)

~数日後~

仁奈P「見ろ仁奈!サイボーグだ、機械の身体だ!」

仁奈「すげーでごぜーます!!」

ドクトル「一応、ちょっとした戦闘もできるようにしてあるからな」

仁奈P「はい、ありがとうございます!」

ウルフ「のあ、もう大丈夫なのか?」

のあ「ええ、もう大丈夫よ。」

晶葉「新しく作り替えたからな、新品だ。」

雷電「…」

~次の日~

美城「今回は、本当にありがとうございました。」

雷電(スーツ姿)「いいえ、こちらとしても、アイドル達が無事で良かったです。」

武内P「また、アイドルのライブに来てください。」

雷電「今度は、家族と仲間も連れてきます。では」

雷電「ドクトル、ウルフ、行くぞ」

ウルフ「ああ」

ドクトル「雷電、この後秋葉原に寄りたいんだが…」

「雷電、しっかりやれているようだな」

小梅「あなたの友達、どうだった?」

「ああ、少し心配だったからな。だが、その必要もないようだ。」

小梅「もう、行っちゃうの。」

「ああ」

小梅「また、会えるかな?」

「さあな」

小梅「また、来てくれたら嬉しいな。」

「そうか、なら、会えるといいな」

















ソリッド・スネーク(霊体)「じゃあな、お嬢ちゃん」











終わり


↑は乙なんかじゃないんだからね!
斬撃の軌跡なんだからね!

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