コウノトリ「エッチな事を教えてください」 (8)


コウノトリ「あのですね」

たぬき「はい」

きつね「はい」

コウノトリ「エッチな事というのを教わりに来たのですよ」

たぬき「それは素晴らしい」

きつね「何がですか」

たぬき「学問への探求心が」

きつね「学問て」

コウノトリ「それで、エッチな事というのは何なのでしょう、ずっと考えてて夜も眠れません」

たぬき「懐かしいですね」

コウノトリ「何がですか」

たぬき「私にもそんな時期がありました」

コウノトリ「エッチな事が気になって眠れない時期が」

たぬき「はい、きんたまがパンパンに張って痛みを伴っておりました」

コウノトリ「なんと」

きつね「少し黙ってください」

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コウノトリ「それでですね」

たぬき「はい」

コウノトリ「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるみたいなのあるじゃないですか」

きつね「はい」

コウノトリ「でもまだ私、赤ちゃんを運んだことがなくて」

たぬき「ははぁ童貞であると」

きつね「だまらっしゃい」

コウノトリ「同僚に聞いたら、赤ちゃんはエッチな事をしないとできないというじゃありませんか」

きつね「まあ」

コウノトリ「という訳でですね、私も赤ちゃんを運んでみたいので、エッチな事をしたく参った次第でございます」

きつね「何故でしょう、世の中に教育があることの重要性をひしひしと感じております」

たぬき「では実践です」

きつね「え」

たぬき「きつねさん、こちらへ」

きつね「え」

たぬき「セックスをします」

きつね「その前に気絶させます」

コウノトリ「楽しみです」

きつね「焼き鳥にしますよ」

コウノトリ「ヒィ」

きつね「とにかく、エッチな事について教えればいいのでしょう」

コウノトリ「話が早くて助かります」

たぬき「恐縮です」

コウノトリ「さすがは山で一番エッチと噂のお二人」

たぬき「恐縮です」

きつね「ちょっと待って」

たぬき「どうしたのです」

きつね「私はエッチではありませんよ」

たぬき「なぜ嘘をつくのです」

きつね「嘘て」

たぬき「昨日も木陰で口」

きつね「わーっ!!!わーっ!!!」



たぬき「なぜ渾身の力で叩いたのです」

きつね「当然でしょう」


きつね「と、とにかくですね」

たぬき「はい」

コウノトリ「はい」

きつね「さっさと性知識を身につけて帰ってもらいます」

コウノトリ「邪険にされている」

たぬき「なぜでしょうね」

コウノトリ「なぜでしょう」

きつね「胸に手を当てて聞いてみては」

たぬき「では」

きつね「自分の胸にです。次はNGワードで罵りますよ」

たぬき「恐縮です」

きつね「恐縮されても」


きつね「ではまず、エッチな事とは子供を作ることなのです」

たぬき「はい」

コウノトリ「はい」

きつね「エッチの語源は『ヘンタイ』をローマ字にした時の頭文字である『H』です。変態チックな行いなので人に言いづらく、隠語にしたというところでしょうか」

たぬき「ためになります」

コウノトリ「今度お母さんに教えてあげます」

きつね「それは全力でやめてください」

コウノトリ「はい」

きつね「次にエッチな事とは、大まかに言うとセックスです」

たぬき「セックス」

コウノトリ「セックス」

きつね「セックス」

コウノトリ・たぬき・きつね「「「セックス」」」

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