金髪少女「────」不良少女「あはは!なに言ってるか全然わかんねー!」 (56)


学校、昼前、屋上


不良少女「こんな時間にどうした?お前さんもサボりか?」

金髪少女「───!」

不良少女「しっかし…今まで見たことねー顔だな。転校生か?」

金髪少女「~~~?」

不良少女「やべぇ…マジなに言ってるかわかんねー…」

不良少女「日本語わかる?」

金髪少女「~~??」

不良少女「そうかわかんねぇか…」

金髪少女「oh…」グゥー

不良少女「腹の方が意思疎通できるや」ゴソゴソ

不良少女「ほらチョコやるし、それ食って教室帰んな。じゃーな」スタスタ






金髪少女「………♡」


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金髪少女の名前>>3

不良少女の名前>>4

リヴェ


桐谷 凛(きりたに りん)
中学2年 身長160cm 小さい
ややくせっ毛で染めた金髪のセミロング


リヴェ
中学2年 身長155cm 普通
天然金髪の短めポニテ


学校、屋上、お昼休み


凛「むぐむぐ…あーやっぱたまごサンドが至高だよな」


ガチャ!バタン!


金髪少女「──!」ゼーハー

凛「ん?おっす。どしたのさそんな息切らして」モグモグ

金髪少女「ハァ…フゥ…」

凛「?」モグモグ

金髪少女「ーー!~~!!」

凛「んーんー?わかるよ~わかるわかる」モグモグ

金髪少女「ーー?~~!!」ダッ

凛「あっおいどこ行くのさ…隠れちゃったよ」


ガチャ!


黒髪少女「リヴェちゃーん?ここにいるの~?」

凛「あん?」ジッ

黒髪少女「ひぇっ…桐谷…さん」

凛「人のツラ見て『ひぇっ』て。ヒドクねぇ?」

黒髪少女「ご、ごめんなさい…」

凛「別にいいけどさ。私に用事があるわけじゃねーだろ?」

黒髪少女「あ、うん。…えっと、こ、ここにリヴェちゃんこなかった?」

凛「リヴェちゃん?」


凛(あの金髪か。たぶん)

黒髪少女「あっ桐谷さんはいなかったから…えっと転校生だよ。綺麗な金髪でお人形さんみたいなんだよ」

凛「ふーん、で?なんで探してるの?」

黒髪少女「クラスで質問攻めになってて…それで急に逃げちゃって。それで心配になって探しに来たんだけど…」

凛「ああそういうことね。んー…」

凛「屋上には来てないわ。よそ探したほうがいいぞ」

黒髪少女「そっか…わかったよ」

黒髪少女「…」

黒髪少女「…あの、桐谷さんってどうして授業に出ないの?」


凛「…あ?」

黒髪少女「ひぇっご、ごめんなさい!さよなら!!」


ガチャ!バタン!


凛「あはは!ビビりすぎ!」

凛「ふぅ…おーいもういいぞ」

リヴェ「~?」スッ

凛「オーケーオーケー、べりーせーふ」

リヴェ「~…」ホッ

リヴェ「~~!~~?」グゥ

凛「なに?はんぐりー?飯食ってないのか?」

リヴェ「ーー!ー!ーーー!!」グゥ

凛「わかったわかった!わかったからなんか早口で言うのやめなさい!」

リヴェ「oh…」

凛「んー…つっても食べかけのたまごサンドしかないけど…これでいいか?」スッ

リヴェ「~?…///」カァァ

凛「なーに赤くなってるんだよ。そうかそうか、お前もたまごサンド好きか!」

リヴェ「…」モグモグ

凛「さーて…今日はもう帰ろうかな~っ」ノビー


くいくい


凛「うん?」

リヴェ「…ア、アリ…ガト」

凛「おう気にすんなし。お前さんも大変みたいだしな」ナデナデ

リヴェ「…///」

リヴェ「ーーー!リヴェ!リヴェ!」

凛「わぁぁなんだ!急に」

リヴェ「ーー!」

凛「なに名前?ああ自己紹介か。はいはい、リヴェねリヴェ」

リヴェ「ーー?」

凛「私?桐谷だよ」

リヴェ「ーー?」

凛「言えてないし…。ま、いっか」

凛「凛、私の名前は凛」

リヴェ「~~リン?」

凛「そうそう」

リヴェ「リン!リン!」

凛「はーい凛ちゃんですよ~。じゃあなリヴェ」スタスタ

リヴェ「リン?~~~??」

凛「帰る。ぐっどばい」フリフリ

リヴェ「oh…」フリフリ

黒髪少女の名前>>14

える


佐浅 える (さあさ える)
中学2年 身長162cm スレンダー
黒髪ロング、時々おさげ


次の日、屋上、午前中、授業中


リヴェ「リ~ン~!~~!!」キャッキャッ

凛「うーむ懐かれてしまった。一人きりになれるから屋上にきてたんだけどなぁ…」

リヴェ「ーー~?」キョトン

凛「そうだねーいい天気だねー」

リヴェ「~~!」ゴソゴソ

凛「んー?どうした?」

リヴェ「ー!」スッ

凛「こりゃ…たまごサンドじゃねーか!」

リヴェ「ーー!」

凛「何?くれるの?昨日のお礼か?そんじゃ遠慮なく…」

リヴェ「…」ドキドキ

凛「う」

リヴェ「?」

凛「うまい!特にこのたまごの加減が…むぐむぐ」

リヴェ「~~ー」ホッ

凛「うめぇ…もう毎日食いてぇ」モグモグ

リヴェ「~~?」

凛「んーあー…うん。スーパーウルトラハイパーパーフェクトでりしゃす」

リヴェ「ーーー!」キャッキャ

リヴェ「リン!」スッ

凛「おっまだまだあるじゃん!私は遠慮なんてしないぞぉ~」モグモグ

リヴェ「♪」



数分後

凛「いやー食った食った」ゲフー

リヴェ「oh…」

凛「なに?はしたないって?」

リヴェ「リン!ーーー!~~~!!ー!」

凛「だぁぁ!だから早口で言うのやめなさい!」

リヴェ「ーー?」

凛「まったく…それにしても今授業中だろ?なんでここにいるんだ?」

リヴェ「~~…?」キョトン

凛「んー…ま、いっか。ここはせんせーも滅多にこないし、のんびりしようや」ゴロン

リヴェ「リン?」

凛「たらふく食ったし、寝る。ぐっない」

リヴェ「ーー?~!」ゴロン

凛「…リヴェ、寝るのはいいけどさぁ…くっつく必要ないだろ?」スッ

リヴェ「~~!」グィ

凛「あーだから……めんどくさ。いいや」ゴロン

リヴェ「~~?ーー♪」ゴロン


学校、屋上、昼休み


凛「…んーいま何時だ…」

リヴェ「zzz」ガッシリ

凛「…なんでひっつくんだコイツは。はなせぃ」

リヴェ「ンー…zzz」ガッチリ


ガチャ!


える「あっ、いた」

凛「は?」

リヴェ「…~~」ノビー

える「ひぇっ」

凛「人の顔見てその『ひぇっ』って言うのやめなさい」

える「あ、ご、ごめん」

リヴェ「リン!ーーー!!」スッ

凛「なになになに。何で私の後ろに隠れちゃうわけ?」

リヴェ「ーー!ー!!~~~!!」

凛「うんさっぱりわからん」

える「あ、あの」

凛「なに?」

える「その…先生が探してこいって…リヴェちゃんを…」モジモジ

凛「連れてくの?」

える「ひぇっ…ご、ごめんなさい」

凛「私よりデカイくせしてビビりすぎ。ちょっとイライラする」

える「う…ごめん」シュン

凛「あーもーそれやめろよー!私何もしてないんだけど!」

リヴェ「リン!ーー!!」バシッ

凛「いてっ!…なにすんのリヴェ!」

リヴェ「ー!~~!ーーー!!!」

凛「あーわかった!わかったって!」

リヴェ「ー!!ーー!~~!」

凛「ごめん!そーりーそーりー!」

リヴェ「ー?…」

凛「ふぅ…」

える「あはは…すっかり仲良しさんだね」

凛「あん?」

える「ひぇっ…」

リヴェ「リン!」バシッ

凛「あいた!」


次の日、図書室、お昼休み終了後、天候:大雨


凛「いや~雨の日の図書室も味があっていいよね~」ゴロゴロ

凛「何より椅子並べてベットにできる点が最高。これ、テストに出るから」

1年生「…うるさいんですけど」

凛「おっと失礼。…ここの欠点は小うるさい後輩ちゃんがいることだわ」

1年生「…」カリカリカリ

凛「なんか反応してよ」

1年生「…」カリカリカリ

凛「…」

凛「…前から聞きたかったんだけどさ、何で図書室で勉強してんの?」

1年生「…」ピタッ

1年生「…言ってませんでしたっけ?」

凛「聞いてない…はず、たぶん、おそらく」

1年生「別に…大した理由じゃないです。クラスの授業は簡単すぎてつまらないし、家は勉強できる環境ではないので」

凛「へー」ゴロゴロ

1年生「聞いておいて…なんて適当な反応」

凛「いやいや~こっちのほうがめんどくさくなくていいだろ?」ゴロゴロ

1年生「…」

1年生「そうですね。そうかもしれません」カリカリカリ

凛「ふぁぁ…適当な時間に起こして」

1年生「適当な時間って…具体的に何時くらいですか?」

凛「zzz」スヤスヤ

1年生「…絶対起こさない」


ガラッ!


リヴェ「リン~…~~~…?」グスグス

1年生「え、誰?」

凛「zzz」ムニャムニャ

リヴェ「リン!リン~!!」バッ


ドスン!


凛「ぐぇぇ」

リヴェ「ーーー!!!ー!ーー!!」ポカポカ

凛「あだだだ!何!?何!?」

1年生「うわ痛そー」

リヴェ「ーー!!ーーー!!!」ポカポカポカ

1年生の名前>>25

心愛

坂木 心愛(さかき ここあ)
中学1年 身長143cm 凛より大きい
こげ茶色の長めのもふもふボブ

桐谷 凛(きりたに りん)
中学2年 身長160cm 小さい
ややくせっ毛で染めた金髪のセミロング

リヴェ
中学2年 身長155cm 普通
天然金髪の短めポニテ

佐浅 える (さあさ える)
中学2年 身長162cm スレンダー
黒髪ロング、時々おさげ

坂木 心愛(さかき ここあ)
中学1年 身長143cm 凛より大きい
こげ茶色の長めのもふもふボブ


数分後


凛「…寒いんだけど」シットリ

リヴェ「oh…」ビショビショ

心愛「先輩友達いたんですね」

凛「友達じゃねーよ」

心愛「違うんですか?」

凛「うーん…強いて言うなら、ペット?かな」

心愛「こんな可愛い娘をペットに…?やっぱり変態だったんですね。そんな気はしてましたが」

凛「…私のツレだよ」

リヴェ「ーー~…」

心愛「それにしてもずぶ濡れですね。あ、タオルありますよ」

凛「ありがと。しかし、まさか屋上行ってたのか?こんな大雨に」フキフキ

リヴェ「リン~~~♪」ワシャワシャ

凛「うーむそれっぽいな」フキフキ

心愛「屋上?」

凛「あー話せば長くなる」

リヴェ「ーー!」

心愛「まあ興味ないんでいいですけど。とにかく着替えないと…」

凛「あ、私体操着持ってるわ」ゴソゴソ

凛「ほら」

心愛「…凄くシワシワなんですけど」

凛「大丈夫だって使ってないし」

リヴェ「~?」キョトン

凛「ほらリヴェ。風邪ひくから着替えな」スッ

リヴェ「…~~?ーーー!?///」カァァ

凛「ほらほらさっさと脱げ!」ガシッ

リヴェ「リン!?#☆△%○*◆~!!」ジタバタ

凛「暴れんな!オラッ!」

心愛「なんだか…いかがわしいです」


10分後


リヴェ「」

凛「ふぅ…終わった終わった」

リヴェ「~~~…ーー」グスン

心愛「楽しそうでしたね」

凛「疲れたわ…」

心愛「もう早退させたほうがいいのでは?制服を乾かす必要もありますし」

凛「確かにそうだな。おいリヴェ」

リヴェ「…~?」

凛「あー、えっと、ゆーあばっくほーむ。おーけ?」

心愛「ぶふっ!!」

凛「な、笑うなよ!」

リヴェ「ーーー?」キョトン

心愛「ふー…あ、そうだ。一緒に帰ったらいいじゃないですか」

凛「え、それはめんどい」

心愛「ここまでしたんですから、最後まで責任持って下さい。先輩のツレなんですから」

凛「うぇー」

リヴェ「リン?ーーー?」

凛「わーったよ!連れて帰ればいいんだろ?」

心愛「よろしいです」

凛「ほら行くぞリヴェ」ガシッ

リヴェ「ーー?」キョトン

凛「鞄は教室か…取りに行かないとな」

心愛「さようなら~」ヒラヒラ


ガラッ!バタン

キーンコーン…


凛「お、ちょうど授業が終わった」

凛「しかし教室かー…リヴェも連れてとなれば必ず目立つし…」

リヴェ「ーー?」

凛「…なぁリヴェ、お前の鞄置いて帰っちゃダメか?」

リヴェ「ーー、~~~?」

凛「やっぱ何言ってるかわかんねぇ…」


チャリン


える「え」ピタッ

リヴェ「!」ササッ

える「ひぇっ…」

凛「へへ…いいところに来たなぁ」ニタァ

える「え、え?何するんですか…?」ビクビク

凛「なんもしねぇよぉ~」ジリジリ

える「こ、こないで!」ジリジリ

凛「へへ…お?これは」ヒョイ

える「あ!私の自転車の鍵!…か、返して下さい!」

凛「…」ニヤァ

える「ひぇっ…」

凛「こいつを返して欲しかったらリヴェの鞄とってこい」

える「えっ?ど、どうして?」

凛「2分以内な。よーいどん」

える「えっえっ?」

凛「いーち、にーい、さーん」

える「わわっ!ち、ちょっと待ってよ~」ダッ

凛「へへーラッキー」

リヴェ「ーーー?」キョトン

心愛「…何してるんですか?」

凛「あれ?そっちこそ何してんのさ」

心愛「先輩、傘忘れて行ったので」スッ

凛「お、そうだった。サンキュー気がきくじゃん」

心愛「余計なものを置いておきたくないだけです」

凛「ごにょごにょ…」

心愛「聞いてるんですか?」

リヴェ「ツンデレ!」ビシッ

凛「ぶふっ!」

心愛「なっ…!」

心愛「…先輩、いつか必ず仕返ししますからね」ピクピク

凛「おう待ってる」ニコッ

心愛「…それでは戻ります。さよなら」クルリ

凛「じゃーなー」

リヴェ「~~!」フリフリ


桐谷 凛(きりたに りん)
中学2年 身長160cm 小さい
ややくせっ毛で染めた金髪のセミロング
意外にも制服をちゃんと着ている。黒髪に戻すか悩み中


リヴェ
中学2年 身長155cm 普通
天然金髪の短めポニテ
転校生。クラスでちやほやされている


佐浅 える (さあさ える)
中学2年 身長162cm スレンダー
黒髪ロング、時々おさげ
流されやすく、押しに弱い。あだ名は「サー」


坂木 心愛(さかき ここあ)
中学1年 身長143cm 凛より大きい
こげ茶色の長めのもふもふボブ
ジトっとした眠たげな目をしている。寒がり

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