穂乃果「真実はいつも一つ!・・・だよっ」 (64)



穂乃果「私の名前は高坂穂乃果!音ノ木坂学院の高校2年生!」

穂乃果「穂乃果はね、この学校で8人のかけがえのない仲間とスクールアイドルの活動をしてるの!」

穂乃果「みんな、とっても仲良くて、楽しくスクールアイドルの活動をしているんだっ!」

穂乃果「・・・だけど・・・そんな活動の中、痛ましい事件が起こってしまったの・・・」


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第一節 消えたパンツを探せっ!


絵里「穂乃果・・・?もう終わったかしら」

にこ「いったい、どうしたの?穂乃果は・・・」

ことり「最近、こういう漫画に穂乃果ちゃんハマってるだよね・・・」アハハ

真姫「なにそれ・・・意味わかんない・・・」プイッ

穂乃果「こほんっ・・・それで、もう一度確認するよ?」


穂乃果「被害者は凛ちゃん、で消えたのは・・・その・・・替えのおパンツ・・・で間違いないよね?」

凛「うんっ・・・いつも練習帰りで凛、汗でビッチャリになるから着替えをもってきてるんだ」

凛「だから、練習が終わって屋上から部室に戻ってきて着替えようと思ったら、その着替えのパンツがなかったっ!」

穂乃果「なるほど・・・なかったのはパンツだけ?」

凛「うん・・・そうだよ」

絵里「ちゃんと施錠してたんでしょう?」

花陽「はいっ・・・その、私が鍵を閉めて持っていました」


海未「そうであれば・・・こんなこと、言いたくはないですが・・・」ウツムキ

希「うん、誰かがとったっていう可能性があるね・・・μ'sのメンバーを疑いたくはないんやけど・・・」ウーン

真姫「はあ・・・アホくさっ・・・私、帰るわね。そんなくだらないことに時間使ってられないわ」テクテクテク

凛「っ!・・・怪しいにゃあ、真姫ちゃんっ!凛のパンツ持ってるんじゃないのっ」ユビサシ

真姫「はあっ!?そ、そんなわけないでしょ///その、あなたの・・・ぱ、パンツなんて・・・///」カァァァ

花陽「お、落ち着いてっ!2人ともっ」アタフタ


にこ「そうよ。真姫、あんたも疑われたくなかったら残りなさい」テマネキ

真姫「・・・わかったわよ・・・それで、どうやってパンツを探すの?」

穂乃果「まずはみんなの持ち物を調べようっ!各自、持ち物を誰かに渡してっ!」

絵里「穂乃果、交換しましょう」スッ

穂乃果「うんっ・・・はいっ、絵里ちゃん!」スッ

絵里「・・・名探偵さんの目から見て誰が怪しいのかしら?」ガサゴソッ

穂乃果「まだ情報が少なすぎるよ・・・この荷物検査から、情報をもとに考えてく」ガサゴソッ


絵里「ふっ・・・期待してるわね。・・・こっちはないわよ」スッ

穂乃果「絵里ちゃんも大丈夫みたい・・・「これは・・・!」」スッ

海未「これが・・・真姫のバッグから・・・」スッ

凛「凛の猫さんパンツっ!」タッタッタッ

真姫「そんなっ・・・どうしてっ!?」アセアセ

凛「やっぱり真姫ちゃん!!凛のパンツとったの真姫ちゃんにゃあっ!」グイッ

真姫「違うっ!違うのっ・・・知らないっ!私、知らないわっ!」アタフタ


凛「何でこんなことしたのっ!パンツで何するつもりだったにゃあ!」

真姫「違うっ!私じゃ・・・お願いっ!信じてっ」ウルウル

穂乃果「ストップ!まだ決めつけるのは早いよ。凛ちゃん」

「穂乃果っ!?」

真姫「穂乃果・・・!」ウルウル

凛「何でっ!?凛のパンツは真姫ちゃんのバッグから出てきたんだよ!」

穂乃果「凛ちゃん、まず聞かせて。このパンツを確認したのはいつ?」


凛「・・・練習の前、飲み物取り出す時にはあったよ。確認もしたっ!今日のはかわいいパンツだったからっ・・・」

凛「そ、そっからは知らないよっ!でも、それが・・・!」

にこ「待ったっ!それなら、真姫は犯人じゃないわよ!」

凛「えっ?」

にこ「今日の練習中、真姫は一度も屋上から出てないわ。・・・海未も見てるはずよ」クルッ

真姫「にこちゃんっ・・・!?」ウルウル


海未「はっ・・・確かにそうです。今日はダンスレッスンを2セットやりました。その間にトイレ休憩がありましたよね?」

ことり「えっ・・・ああっ!うんっ」コクッ

海未「あの時、真姫は屋上から出ていません。みんなトイレなり部室なり行って、残ったのが私と真姫とにこでしたから!」

にこ「練習中、ダンスレッスンを中断して真姫がどこかに行ったってところも見てないしね」

凛「あっ・・・じゃあ・・・」

穂乃果「そう、真姫ちゃんは犯人じゃあないよ!」


凛「真姫ちゃんっ!ごめんっ・・・ごめんねっ!!」タッタッタッ

真姫「・・・いいの。確かにあの状態だったら誰だって疑うわ」

凛「本当にごめんっ!」

穂乃果「ってなったら、犯人は凛ちゃんのおパンツをとって、真姫ちゃんのバッグに入れたってこと?」

花陽「何で、そんなことしたのかな・・・?」ウーン

絵里「わざわざ凛のバッグの中から、パンツをとって、真姫のバッグに入れる・・・それに意味があるとは思えないわ」

希「・・・強い恨み、があったんかもしれないね・・・」


希「真姫ちゃんに対して、犯人は強い恨みがあった。だから、凛ちゃんのパンツを利用した」

真姫「そ、そんな・・・っ!どうして・・・?」

穂乃果「・・・そんなことは犯人に聞けばいいよ。とりあえず、次はみんなのアリバイを聞いていくよっ!」


穂乃果「まずは穂乃果っ!・・・練習中は一回も屋上から出てないけど、休憩の時に一回、トイレ行ったよ!」

穂乃果「行きはことりちゃんと一緒に行って、帰りは一人で戻ったよ。ことりちゃんはどこか行ってたみたいだけど・・・?」



ことり「穂乃果ちゃんと同じで休憩の時にトイレ行ったよ。帰りは飲み物が無くなっちゃってたから、部室に飲み物取りに行ってたの」

ことり「飲み物を取った後はすぐに屋上に戻ったし、練習中は一度も屋上から移動してないよ」


海未「私は練習中はダンスレッスンの指揮をしていました。休憩中のトイレも行ってないです。それはにこと真姫が見ているはずです」

海未「これは関係ない話ですが、今日の練習は素晴らしかったですよ。ダンスが苦手なはずのことりや花陽の動きもよくなってました」


花陽「私は休憩中に一回、トイレにいったけど・・・でも、すぐに屋上に戻ったよっ」

花陽「部室?・・・ううん、寄ってない。真っ直ぐ屋上に帰ったから・・・」


真姫「私はにこちゃんと海未が言ってくれたようにずっと屋上でいたわ」

真姫「だいたいの人は屋上から出てるから、誰が犯人でもおかしくない状況ね・・・」


絵里「トイレに一度、行ったわ。一人で行ったから証明はできないけど、部室には寄ってないわよ」

絵里「ふふっ、大体はわかってきたけど、名探偵の為にも黙っておこうかしらね」



希「ウチもトイレに行ったよ。でも、凛ちゃんと一緒にいったんよ。帰りも凛ちゃんと一緒。だから、ウチじゃないよ」

希「誰がいったいこんなことしたんやろうね。もう、犯人はワシワシの刑やっ!」


にこ「私はさっきも言ったけど、休憩中にはトイレには行ってないわ。でも、練習中に一回、行ったわね。部室には寄ってないわよ」

にこ「私も着替えは持ってきてたけど、特に変わったことはなかったわ。凛の着替えだけ、何で・・・?」



にこ「アリバイが海未と真姫以外、完全じゃないわね」

希「つまり、二人以外は犯行が出来てしまうってわけやね」

絵里「ねえ、穂乃果・・・」

穂乃果「わかってる。一人、この中に嘘ついた人がいるよね?」

「!?」

ことり「嘘っ!?」

穂乃果「そうだよ、何でこんな嘘ついたのかな・・・」


穂乃果「花陽ちゃん?」

「!?」

花陽「わ、私・・・嘘なんてっ・・・」アセアセ

絵里「ことり、あなたトイレから戻る際に部室に寄ったのよね?」

ことり「うん、飲み物を取りに戻ったよ。それが何か・・・?」

穂乃果「みんな、憶えてる?私がこの事件の確認をするとき絵里ちゃんが花陽ちゃんに聞いたこと・・・」

海未「確か、施錠はしたかと・・・はっ!」


絵里「そう、花陽はあの時、施錠は確かにして鍵は自分が持っていたと言ってたわ」

穂乃果「でも、それはおかしいよね。だって、さっき花陽ちゃんは・・・部室には行ってない、屋上へ真っ直ぐ帰ったって言ってたのに・・・」

花陽「・・・っ」ゴクッ

にこ「どういうこと・・・説明しなさい!花陽っ」

真姫「何で、嘘なんてついたのよっ!・・・まさか・・・」

花陽「ち、違うよっ!パンツは知らないっ!」アセアセ

凛「じゃあっ・・・どういうことなの・・・?かよちんっ」


花陽「その・・・ご、ご飯を食べてましたっ・・・」カァァァ

「・・・」

「えっ?」

真姫「ご、ご飯っ?」

花陽「きょ、今日の練習、続けて2セットあったでしょ・・・?それで、英気を養おうと・・・」

海未「花陽・・・?あなたは最近、少し食べすぎですと注意したはずですが・・・!」

真姫「そうよっ!あなた・・・体重が増えたって嘆いてたじゃない!」


絵里「しかも、その時ご飯は朝、昼、晩の3回でおかわり、一回にするって言ってたでしょ?」

凛「休憩中は食べないって言ってたじゃんっ!」

花陽「ううっ・・・ごめんなさいっ」

ことり「・・・こうなるのが怖くって、つい嘘をついてしまったんだね・・・」

凛「でも、よかったにゃあ~かよちんが犯人じゃなくて・・・」

希「結局、ふりだしに戻ったんやけどね。いったい誰が・・・?」

穂乃果「・・・一応、まとめるとこうだね」


被害者は凛

消えたのは凛のパンツだけ

ダンスの練習に行くまではあった。パンツの確認もしたらしい

穂乃果、ことり、花陽、絵里、希、にこは一度、どこかしらでトイレに行っている

トイレに行った人は犯行が可能である、穂乃果と希は誰かと一緒にトイレ行っている

海未、真姫は休憩中と練習中は屋上から出てない

カギは休憩中には開けていた

部室へ言ったのはことりと花陽だけ


絵里「まとめるとこうなるわね。こうなってみると・・・」

ことり「うん・・・部室へ行った私と花陽ちゃんが怪しいよね」

希「逆に完全にアリバイがあるんは真姫ちゃんと海未ちゃんやね。二人には凛ちゃんのパンツをとるってことは不可能や」

真姫「希は凛と一緒にトイレへ行ってたのよね?」

凛「うん、一緒だったよっ!だから、希ちゃんもパンツとることは無理だよっ」

絵里「穂乃果は行きはことりと一緒に行ったのよね、でも、帰りはことりとは別だったみたいだけど?」


ことり「でも、途中までは一緒で部室へいくみちの前で別れたよ」

穂乃果「その後は真っ直ぐ屋上に帰ったよ」

にこ「カギは休憩中、開けたっていうけどその後は閉めたの?」

花陽「うん、休憩中に私閉めるのを忘れてて、絵里ちゃんと一緒に部室に行ったんだ・・・その時にちゃんと閉めたからっ」

海未「となると・・・やはり休憩中に部室へ行った方が・・・怪しい、と・・・」

希「個人的な意見だけど二人が凛ちゃんのパンツとるようには見えないんやけどね~」

真姫「それだったらみんなそうよっ!こんなことするとは思えないわ!」

凛「でも、実際に凛のパンツが真姫ちゃんのバッグに入っててんだよ?だったら・・・」

「・・・」

絵里「さあ、名探偵穂乃果?これをどうみるのかしら」


穂乃果「・・・もしかしたら・・・!いや、まだわかんないよね・・・」

真姫「穂乃果!何かわかったの?」

穂乃果「・・・凛ちゃん、着替えを確認したって言ってたよね?」

凛「うん、その・・・かわいいパンツだったからっ・・・はくのが楽しみで確認もしたにゃ・・・///」カァァァ

穂乃果「他の着替えは?」

凛「えっ・・・?」キョトン

穂乃果「他の着替えは出して確認したの?」

凛「それはしてないけど・・・」


穂乃果「おパンツだけ、出して確認したってことだね。これで謎が解けた気がするよ!」

「!?」

凛「ホントっ!?それで・・・誰・・・?」

穂乃果「犯人は・・・いないよ」

海未「何を言ってるのですか!?そんなはずはないじゃないですか!」

穂乃果「強いていうなら、事故・・・かな?」

花陽「事故・・・?」

穂乃果「まず、穂乃果はこの中に犯人がいるって最初から思ってなかったんだ~」

穂乃果「みんな、こんなことをする人じゃないってわかってるから!」


にこ「でも、実際にパンツが・・・」

穂乃果「それだったら、にこちゃんの着替えのおパンツは何で無事だったのかな?」

にこ「それは・・・わからないわよ。あることを知らなかったんじゃないの?」

穂乃果「そう、私も凛ちゃんとにこちゃんが着替えを持ってきてるなんて初めて知ったよ」

絵里「私もよ」

ことり「みんな、知らなかったんじゃないかな?」

希「でも、パンツがひとりでに真姫ちゃんのバッグに入ることはないんよ?それは・・・」


穂乃果「パンツがひとりでに動いてたら世界はパンツで溢れてるよ。だからパンツは誰かが動かした。これは間違いないよ」

穂乃果「となると、誰が触ったか・・・そのパンツ、1人確定で触った人がいるよね」

絵里「・・・凛ね」

凛「確かに触ったけど!でも、それは確認のためっ」

穂乃果「そうだよ。その確認がよくなかったってことなんじゃないかな?」

真姫「・・・っ・・・どういうことよ」

穂乃果「ちょっと再現してもらってもいいかな?」


凛「えっ・・・///ぜ、全部・・・///するの?」カァァァ

穂乃果「・・・一応」

凛「わかったにゃあ・・・まず、練習にいくまえだったから部室には凛だけだったにゃあ!」

凛「バッグを開けて、飲み物をとったよ。それで、ふと今日のパンツが目に入ったんだ!」

凛「今日のパンツかわいいっ!って思ったから、出して確認したの」

凛「・・・その時、つい「今日の猫さんのパンツかわいいにゃぁ!」って言ったんだ///そこに・・・鍵を閉めにきたかよちんがきたにゃ」

凛「・・・かよちんが「凛ちゃん?どうかしたの」・・・って笑いながら聞いてきたからとっさに」

凛「「何でもないにゃ!すぐいくから待ってて」っていってそのパンツをすぐに戻して、ダッシュで屋上にいったにゃあ」

凛「これで終わりだけど・・・?」


「・・・」

海未「なるほど・・・そういうことですか・・・」

希「凛ちゃんならやりそうやね~」

真姫「はあ・・・まあ、そういうところが凛らしいんだけどね・・・」

穂乃果「そう、恥ずかしいことを花陽ちゃんに聞かれて、焦った凛ちゃんがパンツを急いで戻した」

穂乃果「でも、それは自分のバッグの中ではなくて、隣にあった真姫ちゃんのバッグの中にっ!」

凛「あっ・・・あぁぁぁぁっ!」


凛「確かに、真姫ちゃんのバッグだったかも・・・パンツ入れたの・・・」マッサオ

にこ「もとはあんたが原因だったんじゃない!まったく・・・」

凛「ごめんなさいっ!みんなっ!!」

真姫「まったく・・・」

ことり「ふふっ、今度から気をつけないとダメだよ?」

絵里「ハラショー!お見事よ、穂乃果!」パチパチパチ

穂乃果「ふっふっふっ~真実はいつも一つ・・・だよっ!」ビシッ

今日か、明日には更新していきます!



第二節 わしわしとにこっち


にこ「はあ・・・何で、私が部活の前にあんたと数学の勉強しなきゃいけないのよ~」カキカキ

希「テストも近いし、やっとかっなね~それに今回ヘタしたらにこっち赤点とるやろ?・・・そこ間違えとるよ」スッ

にこ「ううっ・・・もうめんどくさ~いにこぉ!休憩っ!」

希「まだ始まったばかりやん。にこっち、休憩するんやったらこのページ終わらせてからや」

にこ「いや~にこ~っ!」

希「~っ!」イラッ


希「後ろに回り込んで~わしわしっ!!」ワシワシ

にこ「の、希っ!?んあっ///ふっ・・・ああっ///」ビクッ

希「言うことをきかんにこっちにはお仕置きやでっ!」ワシワシ

にこ「あっ///あぁぁぁぁっ///」プシャア

希「」ピチャア

希「に、にこっち?」

にこ「あひぃ・・・///」ビクッ

希「あかん・・・やりすぎたね・・・も、もうすぐみんながきちゃうよ・・・」

希「隠さなきゃ・・・ごめんね、にこっち」ヨイショ

一方、穂乃果たちは・・・


海未「穂乃果、もうテストが近いですが勉強してますか?」

穂乃果「・・・や、やってるよ~やだなぁ、海未ちゃんは~」アハハ

ことり「昨日、私と遊んでたことは黙ってた方がいいのかな・・・?」ボソッ

海未「聞こえましたよっ!穂乃果っ!!」クワッ

穂乃果「うわぁ~んっ!ごめんなさ~いっ!」タッタッタッ

海未「まったく・・・部活が終わったら、みんなで勉強ですっ!」プンプンッ


ことり「あはは・・・って、部室についたみたいだね♪」

穂乃果「・・・何だろう。この変なにおい・・・?」ウーン

海未「何を言ってるのですか?早く入りましょう」ガチャ

「っ!?」

にこ「・・・」タオレテル

ことり「にこちゃんっ!?」スッ

穂乃果「入っちゃダメっ!・・・二人はここで待ってて」テクテクテク

海未「・・・わかりました。穂乃果、あなたに任せましょう」


穂乃果「にこちゃん?大丈夫?」ユサユサ

にこ「ん・・・あっ・・・」ゴロン

穂乃果「とりあえず気絶してるだけみたい・・・傷もないね・・・だけど・・・」キョロキョロ

穂乃果「このにおい・・・生臭さと酸っぱい感じは・・・何だろう?」スンスン

穂乃果「まあいいか・・・周りにはにこちゃんが勉強していたような痕跡・・・数学をあのにこちゃんが1人で・・・?」ウーン

海未「それは・・・」

穂乃果「うん、ありえないね。ここにはもう一人いたように思える!そして、その人は間違いなくこの事件の重要参考人だよっ」



部室


絵里「なるほど・・・にこが・・・」

希「で、そのにこっちはどこにおるん?目は覚ましとん?」

ことり「保健室で今は眠ってるみたい・・・しばらくしたら目を覚ますと思うよ」

希「よかった~無事なんやね~」ホッ

穂乃果「問題は誰がにこちゃんにこんなことをしたかだよっ!」

花陽「でも、みた感じにこちゃんが1人で勉強してた痕跡しかないけど・・・」


凛「自然現象?」

真姫「そんなわけないでしょ!・・・私もにこちゃんが1人で勉強するようには思えない。穂乃果の言うとおり誰かがついていたと思うわ」

希「う~ん、そうかな~にこっちはかなり追い込まれてたからなぁ・・・」

穂乃果「と、いうと?」

絵里「にこは数学毎回赤点ギリギリなのよ。そのうえ、今回はいつもより難しいって言われたから・・・」

海未「なるほど・・・」

希「それで、みんなに勉強しとる姿を見せたくなかったから、みんながくる前にしてたんじゃないかな?」


穂乃果「それなら、にこちゃんも・・・勉強するのかな」

絵里「慣れない勉強で頭がパンクして、倒れた・・・のかしら?」

希(ふっ・・・勝ったね・・・)ニヤッ

希「そうなんじゃないかな~これでこの話は・・・「まだよっ!」」

「!?」

真姫「間違いなくにこちゃんは誰かと一緒に勉強していたわ!」

真姫「あのアホの子で見栄っ張りででもそんなところが可愛いにこちゃんが1人で勉強するわけがないっ!!」


花陽「今なんかサラッと聞こえたような・・・」

真姫「気のせいよっ///」カァァァ

凛「でも、テスト近くて赤点とりそうなんだったら・・・にこちゃんでも・・・」

海未「そうですね・・・見栄っ張りであるから自分が赤点とる姿など見せたくなくて、勉強したということでは?」

真姫「違うっ!にこちゃんは・・・にこちゃんはっ!そんなことしないわ!」

希(くっ・・・真姫ちゃん・・・さすがにこちゃんにお熱なことあるね・・・)

穂乃果「・・・そこまで真姫ちゃんが言うなら調べようかっ」


「!?」

真姫「穂乃果っ!」パァァァ

穂乃果「この名探偵、穂乃果にお任せっ!この事件を解決してみせるよっ」

希(・・・大丈夫、焦ってボロを出さんかったら大丈夫)

穂乃果「まずは事件の整理からだね」


事件は部室で起こり、にこは被害者?

時間は部活が始まる前、4時前と思われる

部室に変わったところはない

勉強していた痕跡、これはにこが1人でしていた?

にこのほかに誰かがいたようには見えない


穂乃果「う~ん、これだったらにこちゃんが勉強の疲労から倒れたっていう方が可能性が高いけど・・・」

真姫「・・・」ジー

絵里「まあ、少しでも可能性があるなら調べるのが探偵さんよ」

穂乃果「・・・そうだね。でも、これだけじゃ情報が少なすぎる・・・」

海未「そういえば、穂乃果・・・あなたは部室に入る前に何か言ってませんでした?」

ことり「確か、変なにおいがするって・・・入ったときも生臭いにおいがするって言ってたよね?」


希(おっと・・・全部、吹いたんやけどにおいは残っとったんやね・・・)

希(まあ、そのくらいは許容範囲内やん)

穂乃果「う~ん、あれは穂乃果の勘違いかもしれないし、そんな関係もないかもだけど・・・まあ、一応これも情報だね」

穂乃果「次はアリバイ聞いてくよ~部活にくる前のことを教えてねっ」


穂乃果「穂乃果はずっと海未ちゃんとことりちゃんと一緒にいたよ!お喋りしながら部室に向かってたんだ~」

海未「ええ、誰ひとり、どこかに行ったということもありませんでした」

ことり「少し遅れたのは部室に行く前に自動販売機で飲み物も買ってきたからだよ」


花陽「私は日直をしてたよ。一人だったから何とも言えないけど・・・」

凛「凛は部室による前にトイレ行ってたにゃあ!そっから部室に向かおうとしたら真姫ちゃんを見かけたから一緒に行ったんだ」

真姫「・・・私は凛に会うまではブラブラしてたわ。部室はまだ開いてないって思ったから・・・」


絵里「私は生徒会の仕事があったから、生徒会室にいたわ。それを終えるのに結構時間かかっちゃったから、来るのが遅れたの」

希「ウチは・・・教室でずっとおったよ。ちょっとウチも数学、勉強せんといかんかったしね・・・」


穂乃果「う~ん、一応、3人でいた私とことりちゃんと海未ちゃんの無実は確定したけど・・・」

絵里「本当に何とも言えないわね・・・この中ににこを襲った犯人がいるようには思えないけど・・・」

真姫「・・・希、あなたはにこちゃんに勉強を教えようとは思わなかったの?」

希「えっ?」


真姫「あなたの性格なら、一番ににこちゃんに教えにいきそうだけど・・・?」

希(真姫ちゃん鋭いっ・・・)ドキッ

希「ウチもそう思ったんやけどね。にこっちに聞いたら、いいって言われたんよ」アハハ

真姫「・・・まあ、いいわ。絵里、あなたは生徒会の仕事をしてたみたいだけど、誰か証明できる人はいたかしら?」

絵里「・・・いなかったわ。私一人でも片づけられそうなことだったからよ」

真姫「・・・アリバイはないわけね。もういいわよ」

凛「どうして絵里ちゃんと希ちゃんだけ?」

花陽「まさか・・・!」


穂乃果「真姫ちゃんは2人を疑ってるんだね・・・私も犯人がいるんならどっちかだと思う」

希(さすがに勘がいいね・・・穂乃果ちゃん・・・それに真姫ちゃんも・・・)ドキッ

真姫「まず、にこちゃんが勉強して頼るとならば絵里か希かのどちらかよ。私たちには頼らないわ」

真姫「あとは私の勘よ。違うんであったら恨んでくれてかまわない」

海未「ですが・・・証拠がないですよ」

穂乃果「そうなんだよね~じゃあ2人の手荷物見てみよう!」



絵里

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絵里「これでよかったかしら?」

穂乃果「ありがとう、2人とも」

ことり「特に変わったものはなかった気がするけど・・・」

真姫「いや・・・嘘が暴かれたわ」

「!?」


海未「荷物で?どこに嘘があったんでしょうか」

穂乃果「希ちゃん・・・!嘘だよね?あの、くる前に勉強してたっていうの」

「!?」

希「な、なんでかな~?」

希(あかん・・・動揺するな・・・ウチっ!冷静で乗り切るんやっ)

真姫「まだ気づかない?あなた、数学の勉強をしてたと言うけれど・・・その数学の教材はどこにあるのよ!」

希「・・・っ!そ、それは・・・」


穂乃果「それに私も希ちゃんはμ'sのメンバーの危機には自分のことはおいて、一番に駆けつけてくれるように思えるの・・・」

真姫「多少、強引さはあるけれどね」

「・・・」

希(・・・自分のことより自分に詳しいってこのことやね・・・)

真姫「おそらく、あなたは・・・」

希「もういいよ・・・やったのはウチ。ウチがにこっちをその・・・気絶させた」

「希「ちゃん」!?」


希「最初はちゃんと勉強を教えてたんよ。でも、にこっちが勉強を疲れたから投げ出そうとした」

希「それで、そんなにこっちにはお仕置きや~言うて、ワシワシMAXをしたら・・・その・・・///」

「あっ・・・」

海未「なるほど・・・穂乃果の言った生臭いにおいとは・・・///」カァァァ

ことり「そういうことだったんだね・・・///」テレッ

穂乃果「?どういうことなの・・・」キョトン

真姫「穂乃果は知らなくていいわっ///」


絵里「純真なままの穂乃果でいてっ」

穂乃果「わ、わかったよ・・・?」

凛「つまりお漏・・・むぐっ!」

花陽「凛ちゃんし~!」ムギュウ

希「そ、そこまでするつもりはなかったんよ!でも、にこっちも最近忙しくて溜まってたんかはわからんけど・・・///」

希「まあ、それでみんなが来たらマズいと思たから・・・隠蔽したんよ」

穂乃果「自分がいたっていう証拠を無くして、あたかもにこちゃんが1人でああなったっていう風に見せかけたんだね」

希「あ~あ、最初みんなが・・・真姫ちゃんが諦めてくれとったら、バレんかったのにね~」


真姫「こっちはにこちゃんのことはすべてわかってるのっ!そんな私は欺けないわよっ」フフン

花陽「にこちゃんのことになると強いね・・・」

凛「お熱いにゃあ~」

海未「今回は半分ぐらいは真姫でしたね」

絵里「そうね。名探偵さん」チラッ

穂乃果「むぅ・・・」シュン

真姫「そんなことないわ。穂乃果が最初、諦めてくれなかったからたどり着くことができたのよ」

穂乃果「っ!そうだよねっ!次はもっと頑張るからねっ!」エヘヘッ

(かわいい///)

穂乃果「真実はいつも一つ!・・・だよっ」ビシッ

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