目隠し × ベッド × 12日違いの後輩 (21)

<プロローグ>


僕には他人に言えない、役に立たない特技がある


僕には好きな幼馴染みがいて、そして彼女を見つめていると、

彼女が次にどういう行動に出るだとか、近々の予定を、ナゼか【予知】できるのだ


エスカレーターはどちらの足から乗りこむか、

デパートでどんな水着を買うとか、頼むラーメンと追加のトッピング

ケーキバイキングで食べる順に、コーヒーを飲むタイミング


ポーカーの役とレイズ癖、大富豪での切り方に、ジャンケンの手


何日後に散髪に行くか、何日後に爪を切るか

今日は何時にどの寝間着で眠り、明日は何時に起きてどんな服装するのか

バッグにアクセ、スカートの長さ、ヘアピンの位置や本数まで


履修する授業に、その成績。好きになるドラマと、見逃す日

図書館で借りる小説と、印象に残る文章に展開


欲しい誕生日プレゼントも、何から何まで

どういう訳か分かってしまう。100%とはいかないけれど


正直、自分でもオソロシイ……


誰にも言えない、役に立たない、僕の特技

大学図書館の裏側、花壇にある木製ベンチ。


隣に座る彼女は怪訝な顔をして、

「どうしてだろう?」と、呟いた。


そして僕は、知らせる


――これ確率としておかしいよね

――そうだ!ジャンケンしよう

――5回ね、罰ゲーム付きで!

――ボクが5連勝したら、何でも1つ言うことを聞いてね

――代わりにキミが1回勝つごとに、ボクはここで1枚脱ぐよw


そう、カラカラと笑いながら、彼女は僕に提案してくる

そんな気がする


後輩「やっぱ、統計としておかしいよね」

後輩「あっ、ちょっとジャンケンして確かめよ!」

後輩「……5回。もちろんタダじゃないよ♪」

後輩「キミが1回勝ったら、ボクは1枚脱いじゃいます!」キャー///

後輩「でももしボクが5連勝できたら、1つ何でもいうコト聞いて!」


僕(うわ、ほぼ当たったし)

僕(相当キてるな、僕の【予知】……)


後輩「じゃぁいくよ~」

書き溜めが尽きた(´・ω・`)


後輩「じゃんけん、ポイ!」

僕「……」


後輩「もぅ、キミはノリが悪いなぁ」

僕「いや、大学構内で野球拳とか、絶対に駄目でしょ」

後輩「じゃぁ、大学じゃないなら、いいのかな」

僕「え?」

後輩「例えば……ホテルとかv」

僕「……恋人でもない、単なる幼馴染に、ヘンな誘惑をしないでくれよ」

後輩「……やれやれ、冗談の通じない人だなぁ」


後輩「でも、キミは見たくないのかい、ボクのボディv」ウッフーン♪


僕「……からかうなよ。まぁ昔、散々見てるからなぁ」


後輩「ふふっ懐かしい。家が隣同士で親も仲いいから、一緒にお風呂とか入れられて」

僕「そういう事もあったね」

後輩「ただ15,6年前だろう。3,4歳のころとは、随分ちがう……はずだ、よ」


僕「や、僕が言ってるのは、産婦人科での話」

後輩「えっ?」

僕「僕らは12日違いで、同じ産婦人科で生れて、そのあと隣同士の保育器に入れられてたってさ」

僕「裸のままで」


後輩「……へぇ」

僕「と、僕の姉ちゃんが言ってた。だからもう、君の裸は生れた時から見飽きてるのさ」

後輩「なんと、今まで生きてきて、初めて知る真実!」


僕「……ごめん、嘘ついた」

後輩「」


僕「誕生日が12日違うの以外、産婦人科の件、ぜんぶウソ」

後輩「……やれやれ、また一本取られたか」

僕「まいったか」

後輩「まぁね」


僕「じゃぁ、僕にタメ語を使わないで、敬語で接してくれ」

後輩「それは断る」

僕「どうしても?」

後輩「あぁ、キミは“先輩”“上下関係”って観点から、敬う必要性がないからねぇ」


僕「僕の姉ちゃんには、キチンと使うのに……」

後輩「4つも上だし、あの人は敬える。巨乳だし!」


僕「……ぐぅ、やっぱダメか~」


後輩「運動の成績は、キミとボクとでほぼ互角」

後輩「学力や成績は、月とスッポンで、ボクのがだいぶ上。勉強を教えてあげたこともあるし」


僕「ま、確かに」


後輩「教育行政上の処置として、3月末生まれの君は、4月初め生まれのボクより一学年上だけど」

後輩「キミの言った様に、生れの違いはたった12日。身長も大して変わらないし、」

後輩「悪いけれどキミを先輩として見ることは難しく、従って敬語も使いたくはないね!」ビシッ


僕「……まいった。もう、ぐぅの音も出ない」


後輩「……ちゃんと進級できるの? 留年で同じ学年とかイヤだよ」

僕「……たぶんね。大丈夫な、はず」


僕(……あ! 懲りずに、また何かしてきそう)


後輩「という訳で、ジャンケンしようか。4回分!」

僕「……どうしてそうなった」


後輩「いいじゃないか、減るもんでもなし」

僕「それは、男が女にいう台詞だろ」

後輩「やれやれ、ボクらが男と女、かぁ」

僕(なんか引っかかる言い方)



後輩「……それにしても、何だか暑いね」

ヌギっ

僕「!?」


僕「ちょ、なんでセーター脱いだ!?」

後輩「あははっ、単に熱くなっただけさ」

僕「ええっ」


後輩「でも、じゃんけんで負けたり、キミが参加してくれないなら」

後輩「……また1枚ずつ、脱いでいこうか、な?」

僕「ええぇ……」

レス感謝……だけどこのSSは打ち切りますorz

リアルが落ち着いて、終わりまで構想練って再チャレンジしてみる

ちなみに、僕の誕生日と名前、後輩の誕生日と名前を予測する

……みたいなネタも考えてた

えっ読者にそんなのやらせる気だったの

勿体ねーな

>>19
ゴローって名前だから、5月6日生まれ~
とかそんなん。本筋には関わらない

>>20
すまねぇ。師走は思った以上に忙しいorz

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