【モバマスSS】サメの話しましょう!! (33)

知人のサメ好きの話を聞いてSSにしてみました。

又聞きなので事実と違う、サメマニアとして認められない!
と言う点はお許し下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1481383726

仁奈「がおーっ!!サメですよーっ!!捕食者(プレデター)の気持ちになるですよーっ!!」(がおーっ)

千佳「サメだーっ、サメが来たぞーっ!!ww」

莉嘉「逃げろーっwwww」

幸子「カワイイボクはソファーの上に登ってますからね!食べられませんよ!!セーフです!!」

(事務所のドアガチャ)


凛「おはよー……、…ちっちゃい子達は今日も元気に何やってるの……??」

未央「おっす、しぶりん。何かね、仁奈ちゃんが某動画サイトでやってたサメ映画一挙放送を見てサメにハマったらしくて、
   プロデューサーに着ぐるみ新しくして貰ったんだってさ」

未央「んで、テンション上がって追いかけっこから高鬼に変化して今に至るって訳」

仁奈「前のキグルミはサメの気持ちと言うより、犠牲者の気持ちでやがりましたからね!!
   これで、になシャーク完全体ですよっ!!」ばばーん


凛「そっか、ふふっ、手の所がヒレになってて可愛いね」ナデナデ

凛「まあなんにせよ、ちっちゃい頃は走り回って体力付けるのが何よりだよ。高鬼でも鬼ごっこでも…」

幸子「ちょっと!!凛さん!!そのちっちゃい子の中にはボクは入ってませんよね!?
   ボクはちみっ子達の面倒を見てるだけですからね!?ちっちゃい子withカワイイボクって事をお忘れなく!!」

凛「ハイハイ…カワイイカワイイ。 ……あれっ?? ところで卯月は??」

未央「実は今度のライブで曲順変更が有ったらしくてね、その話し合いに参加してるから遅れるってさ。
   もうすぐ来るんじゃないかな??

凛「そっか… あ、捕まってサメになった莉嘉ちゃんと千佳ちゃんが、仁奈ちゃんと幸子のソファーの周り回転し始めた」


仁奈「ぐーるぐーる」

莉嘉「ぐーるぐーる」

千佳「ぐーるぐーる」


未央「同じ高い所には一分しかいられないルールだからねぇ、さっちー詰んだね、アレは」


幸子「くっ、誰かへーるぷ!!ボート的な何かをっ!!」

卯月「おはようございまーす!!」


凛「あ、卯月、おはよう」

未央「おっす!!しまむー、おつかれっ!!」


幸子「卯月さん良い所に!!ボートになってください!!具体的に言うとおんぶ!!」


卯月「ボート??おんぶ???」

凛「地面に足付くとサメに食べられるって設定で高鬼やってるんだってさ。で、今は幸子が追い込まれてるって訳」


仁奈「仁奈達はこわーいこわーいサメなんですよー!目に見えるモノ何でも食いついちゃうんでやがりますよー!!」

莉嘉「サメだぞー!怖いんだぞー!!人間なんてみんな食べちゃうぞー!!」

千佳「海のバケモノだぞー!船なんてひっくり返しちゃうぞー!人間はごちそうだー!!」


卯月「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

未央「あっ、やべっ」


凛「えっ??」

卯月「みんな…?? サメはそんな怖い生き物じゃないんですよ?」

仁奈「えーっ!!でもえいがでは、すごいいっぱい人間をおそってたですよーっ!?」

莉嘉「脳みそ改造されたり、触手生やされたり、頭三つになったりするんだよね!!」

千佳「台風で空飛んだり、宇宙行ったり!!」


凛「何か映画特殊なの多くない??」

未央「最近はそんなのばっかりだからねぇ…」

幸子「特にあの動画サイト、狙ってそんなのばっかり集めてましたからねぇ」


卯月「ああ言うのは完全に作り話ですから。本当のサメは臆病な生き物なんです、あんな風に人襲ったりしませんよ??」

仁奈「えー…信じられねーです。サメは人おそうもんだとおもってたでs」(卯月が仁奈の着ぐるみの端ガシッと掴み)

卯月「サ・メ・は・危・険・な・化・物・で・は・あ・り・ま・せ・ん」グググッ


仁奈
莉嘉   「ぴいっ!!」
千佳


凛「ちょ、ちょっと、アレどうしたの??卯月の様子がちょっと変だよ??」
幸子「真顔で着ぐるみの端を全力で握りつぶしてます。尋常な様子では有りませんね…」

未央「あー、アレね… なんでもしまむー中学生の頃、
   近所の海洋大学に通ってる大学生に家庭教師して貰ってたらしいんだけど…」

凛・幸子「ふむふむ」

未央「そのおにーさんにしまむーは淡い恋心を抱いてたらしくて、仲良くなりたい一心でその人が大好きなサメの話を
   独学で猛勉強してたら、すっかりサメマニアになっちゃったみたいでねぇ…」

未央「まあ、その大学生さんは同じ学部の人と学生結婚しちゃって中学生しまむーの恋は破れたらしいんだけど」


凛「卯月にそんな、どこかのSS書きの姉の様な過去が……」


未央「後に残ったのはすっかりサメマニアのしまむー。
   私も知らずにうっかりサメの悪口言って、一晩中訳の分からないデータとか論文見せられて説教された事がアルヨー…」


幸子「うわぁ…」

凛「て、事はさ、あの状況、比較的不味くない??」

未央「不味いねぇ…」



卯月「いいですか、まずサメは人を襲う、なんてサメ全体が人食いみたいな言い方はやめて下さい、
   サメは世界に500種類は居ますが、人を襲うサメは多めに見ても6種類と言われています」

千佳「そんなにいるんだー!?」

仁奈「6しゅるいってすくねーです!!」


卯月「はい、だからライオンが人を食べるからってそこら辺の猫ちゃんの事を人食いなんて言いませんよね?
   みくちゃんの事を人食いアイドルなんて言いませんよね?? まず、そこから改めていきましょう」

未央「人食い部族風みくにゃん…」
凛「や、やめてよ…槍持ってドクロ被ってるみく、想像しちゃったじゃん……」
幸子「くっ…ぷぷっ…wwww」

卯月「その中でも凶暴とされるシュモクザメやシャープでカッコいいフォルムの私一押しのアオザメ等は、
   その凶暴さからも人を襲うサメとは認めますが、人食いと言うにはサイズに疑問がありますね…」

莉嘉「で、でも、一番大きいサメは人食べるんでしょ??映画に一杯出てくるやつ!!」

卯月「一番でっかいサメはジンベイさんですが… 多分、ホホジロザメの事でしょうね、
   はい、あのサイズに襲われたら人間はひとたまりもありませんね」

千佳「やっぱり!!サメって怖いんだ!!」

卯月「それでもですね、ホホジロザメと言えど、何も好き好んで人間を襲う訳じゃないんですよ??
   むしろそのほとんどは勘違いと言う説があります」


仁奈「勘違い??」

莉嘉「人間が大好物じゃないの??」


卯月「サメの主食は脂のたっぷり乗ったアシカやオットセイなどです。人間なんて骨ばっかりのを好き好んで襲いますかね??」

卯月「むしろサメの被害は一噛みされて、そのまま離されて重症、なんてのがほとんどですから、案外、

    『なんじゃこれ、オットセイと間違えた、まっず、ペッ』みたいなモノなのかもしれませんよ、人間なんて」


仁奈「サメに襲われて助かる人もいるですか!?」

莉嘉「映画だとほとんどやられちゃうからねぇ…」


卯月「まず、その辺の誤った認識を正さないとダメみたいですねぇ…」


卯月「三人とも、世界中で一年間でサメに殺された人って何人くらい居ると思いますか??」

仁奈「せ、せかい…えーっと……」

千佳「せかいの人ってみんなで何人だっけ……」

莉嘉「私、中学生だから知ってるよ!!73億人!!」

仁奈「おーっ!!さすがおねーさんです!!」

莉嘉「へへーん!!」

仁奈「100人にひとりくらいはいそうでやがりますよね、サメに食べられた人」

莉嘉「いそう、いそう!!」

千佳「わりざんはこの前習ったんだよ!!えーと…ううっ、けたが多い……」

莉嘉「手伝うね、えっと100で割って…」

仁奈「待ちやがるです!!海のない所に住んでる人もいやがるですよ!!」

莉嘉「そっか!!仁奈ちゃん賢い!!じゃあ、さらに2で割ろう!!」


卯月(ニコニコ)


仁奈「答えは…3650万にんです!!」


未央「凄いな、サメ」

凛「パないね」

幸子「いやいや、どんな世界大戦ですか」


莉嘉「あれー??綿密??にけいさんした筈なのになー……」

仁奈「間違ってやがりますか??」


卯月「全然違いますねぇー」

千佳「あうううぅ……」


卯月「ではヒントです。同じ様に人を襲うとされるワニ。このワニとサメではどちらが多く人を食べているでしょうか??」

仁奈「わ、ワニの気持ちにはなったことがねーです……」

莉嘉「ワニの方が人に近い印象はあるよねぇ…」

千佳「でも、サメは海に居るから世界中にいるよ??ワニは居ないところあるじゃん、日本にはいないし!!」

莉嘉「確かに!!」


凛「うーん、中々難問だね。二人は分かる??」

未央「私はしまむーブートキャンプ経験済みだから…」

幸子「分かりませんが味はワニの方が美味しかったです」


凛・未央(発言に体張ってる凄みがあるな……)



卯月「答えは纏まりましたかー??」


3人「うん!!せーの、サメ!!」


卯月「ぶっぶー!!正解はワニです。 ワニは天性のマンイーター、その被害は年間1000人にも及びます」

仁奈「せ、せんにん……」

莉嘉「って、サメの被害って1000人より少ないの!?」

千佳「思ってたよりちょー少ない!!」



卯月「皆さんの中でサメはどんなモンスターなんですか……これは教育ですねぇ…」


3人「ひぃ……」


凛「二人とも、手が出るようなら体張って止めるよ??」
未央「おっけー!!」
幸子「ぼ、ボクも頭数ですか??」



卯月「まぁいいです、では第2問、サメとカバはどちらが多く人を[ピーーー]でしょうか??」

仁奈「か、カバさん!?」

莉嘉「カバって人襲うの!?てか、[ピーーー]の!!??」

千佳「イメージちがーう…」


凛「コレは私もちょっとびっくり、人襲うんだ…」
未央「私も初めて聞いた時は吃驚したねえ…」
幸子「流石にカバは食べた事ないです」


3人「これは考えるまでもないよねー、せーの、サメ!!」

卯月「・・・・・・・正解は・・・・・・ぶっぶー!!カバでしたー!!」


仁奈「う、うっそだー!!カバさんが人[ピーーー]訳ないですよ!!」


卯月「襲いますよー、サバンナでは水場は需要ですからね、水場に住むカバとの遭遇は多く、
   体格も大きく、そのユーモラスなイメージとは違う案外荒い気性の為、
   年間500人ほどが犠牲になってると言われています」

卯月「その証拠に動画とか見て下さいよ、ほら」(hippo attackで検索して下さい、なかなか衝撃的な画像が見れます)

仁奈「こ、こええですよ……」ガタガタ

莉嘉「凄い突進力だよ…」ブルブル

千佳「もっとファンシーな生き物かと…」ビクビク


卯月「骨格標本とかファンタジーのモンスター並ですしね、その気になればシマウマだって食べますよ。動画もあります。
   何しろ、サバンナで一番人間を[ピーーー]動物ですからねぇ」

莉嘉「え”っ”…ライオンより多く人間殺してるの……??」

千佳「そんなー!?ライオンだよ??ひゃくじゅうのおう、だよ!!??」


卯月「いいー質問です!!それでは、次の問題は、サメとライオンはどちらが多く人を殺しているでしょうか!?」

仁奈「カ、カバより下なのは驚いたですけど…」

千佳「サメとライオン、いめーじ的にはいい勝負だよね…」

莉嘉「でも、さっきのワニじゃないけど、ライオンはサバンナとインドちょっとだけじゃん。サメは海に一杯いるよ??」


千佳「たしかにー」

未央「さっちーはライオンネタは何かないの??」

幸子「ネタと言われるのは心外ですが…『起きたら幸子』ってドッキリ番組で、
   朝起きたら部屋に見えないガラス板で囲まれたライオンが居たことがあります」

幸子「まあ、その回は夢かと思ってもう一回寝ちゃったので、VTRはお蔵入りしちゃったんですけどね??」

凛「一篇、プロデューサーとちゃんと話合った方がいいよ・・・? 心臓止まりかねないでしょ、それ…」



卯月「幸子ちゃんのアイドルとしての方向性はともかく、答えは纏まりましたかー??」


三人「せーの!サメ!!」


卯月「ぶっぶー!!ライオンは年間100人、サメの被害は遠く及ばないんですねぇ、これが」

莉嘉「100人より少ないの……」

千佳「もう、映画一つの犠牲者の数の方が多そうじゃない…??」

仁奈「何かどんどんイメージ変わってくるですよ…」


卯月「いいですよー、とってもいい方向です!!」


卯月「じゃあ、トドメ刺しますかね、凛ちゃん!!」

凛「うわ!こっち来た!!  …な、何??」


卯月「この問題は凛ちゃんに答えて貰います。 ハナコちゃんと言う犬を飼ってる凛ちゃんですがー…、
   ……そうですね、犬って括りだと狂犬病も絡んで万行っちゃいますから……」

卯月「飼い犬とサメ、どちらが多く人を殺しているでしょうか~??これは世界のデーターが手元にないので、
   アメリカ国内だけとします」

凛「か、飼い犬??それって勝負になるの!?」

千佳「しかもアメリカ国内限定なんて……」

仁奈「めっちゃ絞って来たですよ……」

莉嘉「サメ以外に考えられないけど……もう私、正直わかんないや……」



凛「い、いや、流石にサメでしょ??飼い犬で、しかもアメリカ国内限定なんて……」

卯月「ぶっぶー!!アウト―!」もみっ

凛「ちょ!何するのっ!!///////」


未央「何で胸揉んだし」



卯月「アメリカ国内で飼い犬が人を噛み殺したケースは30件、サメより多いんですねぇ」

莉嘉「遂に30行ったよ……」

千佳「もうイメージボロボロ……」

仁奈「どういう気持ちになりやがればいいか、分からねーですよ……」


卯月「はい、三人にも大分、分かってもらえた所で、答え発表しまーす。サメの年間被害者は6名!!
   ワニの166分の1、カバの83分の1、ライオンの16分の1、飼い犬の5分の1です!!」

卯月「ハナコちゃんが凛ちゃんの喉笛を食いちぎる可能性はサメの5倍も高いんですよー??皆さん、分かりましたかー!?」

凛「は、ハナコはそんな事しないよ!!」


未央(アメリカの被害のほとんどはピットブルって言う危険な犬種の仕業だけど、巻き込まれそうだから黙っとこ)


幸子「犬はノーコメントです」

卯月「まあ、ハナコちゃんが凛ちゃんの軛を断ち切る為に、
   絶・天狼抜刀牙を習得するかはハナコちゃんの自主性に任せるとして…」

凛「しねぇって言ってるだろ、ぶっとばすぞ。熊も倒しにいかねぇよ、小型犬だぞ」

未央「しぶりん、どうどう」



仁奈「ろ、6名……」

莉嘉「犠牲になってる人にはもうし訳ないけど……あまりにも少なく感じるよ……」

千佳「100000000分の1以下??(ほとんど)ないじゃん…」


卯月「ちなみに宝くじが1000万分の1です。10回当たってやっと、ですね」

卯月「まぁ、宝くじと違ってやろうと思えば100パーに近づきますけど。それは自業自得ですよね」


千佳「とても人食いなんて言われるレベルじゃないんだねぇ…」

卯月「そう!そうなんですよ!!それなのに、
   あのファッ○ン・ス○ルバーグがあんな映画作るからイメージ悪くなってしまって……」

卯月「知ってますか!? ジョーズが公開された辺りの30年前から、ホホジロザメの数は謂れのない乱獲によって
   90パーセントも数を減らしているんですよ! 既にサメは保護されるべき種なんです!!」

莉嘉「そんな事になってるなんて……」

千佳「イメージだけで考え過ぎてたねー……」

仁奈「サメさんにあやまらなければならねーですよ……」


卯月「嗚呼……分かって…分かってくれたんですねっ!!みんな、私嬉しいです!!」(3人を抱きしめ)


3人「卯月おねーちゃん!!」


莉嘉「私、サメの事もっと勉強する!そしてもっと好きになる!!」

千佳「私ももっと勉強して、魔法少女としてサメを守る戦士になりたいな!!ラブリーシャーク・チカ!!うん、バッチリ!!」

仁奈「今を思えばこのサメ着ぐるみまーく2を作ってもらったのは運命かもしれねーです…これからは仁奈がせんとうに立って、
   サメの気持ちになって保護を訴えるですよ!!」


卯月「みんな……とても素敵な考えです!!私も頑張ります!!みんなで頑張りましょう!!」


3人「おー!!!!!」


凛(今、私は悪質な洗脳が行われた現場を目撃した気がする…)

未央(しぶりん、その考えは間違ってないと思うよ……)





幸子「へー………サメってそんなに危なく無いんですかぁ……」二ヤァ




【後日】



卯月「そう言えば最近、幸子ちゃんの姿見えませんねぇ…? ついでに幸子ちゃんのプロデューサーも」

未央「何でもジャパンの奇跡、GEININ・SACHIKOを海外でも売り出したいっていうオファーが来てて、
   しばらく海外行ってくるってさ」

凛「理由は知らないけど、強硬に反対してなかったっけ?? どんな理由で心変わりしたんだろ??」

卯月「ステップアップには間違いないから覚悟決めたんですかねぇ…?芸人扱いがイヤだったとか……??」

凛「それくらいは振り切ってる気がするけどなぁ…、あの嫌がり様は尋常じゃなかったんだけど……」


未央「そう言えばちひろさんが今日のお昼のニュースで海外で活躍する芸能人特集する、って言ってなかったっけ??」

卯月「あー、そういえば」


凛「幸子の事もやってるかもね、見てみよっか…」ピッ




幸子『はい、ボクは今、南アフリカのガンスベイに来ています!!
   今日は此処でシャークケージダイビングに挑戦したいと思います!!』




未央「あっ、丁度出てた」


卯月「ガンスベイって…」

未央「しまむー、知ってるの??」

卯月「世界有数のホホジロザメの群生地ですよ、そんな所でシャークケージダイビングなんて…いいなぁ……」

凛「いいかどうかは知らないけど、コレで分かったよ、嫌がってたのも急に行ったのも」

未央「うん、ココでしまむーの話聞いてサメへの恐怖が薄れたんだねぇ」


卯月「あ、アナウンサーさんが話の続き聞くみたいですよ??」


アナウンサー『それにしても其処は人喰いサメと名高いホホジロザメの群生地だそうですが、
       輿水さんはそんなチャレンジ恐ろしくないんですか??』

幸子『全然問題ないですね!!ボクの光り輝くカワイサにサメの方が眩しくて近づけないでしょう!!
   南アフリカの男性が釣られて寄って来ないか、そちらの方が心配ですね!!』

アナウンサー『いやぁ、流石、国内でも数々の伝説を打ち立てて来たリアクション芸人の輿水さん、
       コレは今回も期待できそうですね!!』

幸子『何か引っ掛かる呼ばれ方ですが、期待には応えますよ!!見てて下さい!!』

未央「おーおー、吹いとる、吹いとるわ」

卯月「まぁ、実際刺激さえしなければそんなに危なくも無いですからね。凛ちゃんにも見せたでしょ??
   この前のボートの親子とホホジロザメの動画」

凛「うん、びっくりしたよ、下手したら自分の身体より小さなボートなのに襲わないんだね」


卯月「だから基本的には問題ない筈なんですが……」



幸子『マグロの頭??コレが餌ですか?? ちまちま巻いてないでパーッと巻きましょうパーッと』


卯月「あっ」


幸子『一杯寄って来てくれた方が絵的に派手ですしね!!このバケツは切り分けた時の血ですか??
   コレもバーッと!!』


卯月「あーあーあー!!」


幸子『おっ、一杯寄ってきましたね!!ジャンプしてるサメも居て元気そうじゃないですか!!
   それじゃ行ってきます!!良い絵取ってくださいよ!?』(カメラマンとグッとサムズアップかます)


卯月「あーあーあーあーあー!!!」

未央「どしたの?しまむー??」

卯月「私、一つだけ言い忘れた事、有りました……」


凛「言い忘れた事…??」


卯月「サメは…基本的には臆病な生き物なんです…でも一つ例外が有って……血に狂うんです…」


未央「血に…」

凛「狂う…??」


卯月「はい……血の臭いを嗅ぎつけると興奮して凶暴性が増すと言います…」


卯月「こんな話があります……。太平洋戦争中、サメの群生地を航行中のアメリカ軍の重巡インディアナポリスが、
   日本軍の潜水艦、伊58の雷撃を受けて、海中に沈没しました。」


凛「………」


卯月「その時、海に投げ出された血まみれの生存兵は約900名、その時に流された大量の血液にサメ達は地に狂い、
   生存者に襲い掛かり………救助された時の生存者は僅か、316名でした……」


未央「ひぃいいいいいい!!!」


卯月「勿論、救助の遅れで体温の低下、水、食料の不足も犠牲者が増えた原因でしょう。
   しかし、生存者の証言から、大量にサメの餌食となった犠牲者が居たのは間違い無い事実です……」


未央「ダメじゃん!!サメ、全然安全じゃないじゃん!?」

卯月「それだけ血に狂ったサメは恐ろしいんですよ!! 
   しかも、インディアナポリスの時はアオザメ・イタチザメ・ヨシキリザメの比較的中型に分布されるサメ……」

卯月「今回は超大型のホホジロザメの群生地ですよね……」

卯月「しかもサメは、プールに一滴血を入れただけで嗅ぎ分ける、って都市伝説が出来たくらい鼻も良くて…、
   まあそれは大げさらしいんですけど、感覚器官が極めて優れているのは確からしく……」


卯月「あんな大量の血液、ホホジロザメの群生地に投げ入れたら……」

未央「…………」
凛 「…………」




幸子『おっ来ましたね!!さぁ、ボクのカワイサを引き立たせる良い演技見せて下さいよっー!!』

幸子『あれ??ヤケに数が多いですね?? あれれ、何かやけに体当たりしてくる数が……』

幸子『ちょ、ちょっと!!この檻大丈夫ですか!?!?何か歪んできてるんですけど!!
   カメラマンさんも!!グッ!!じゃなくて!!マジ!!ちょっ!!』

幸子『あああああああっ!! う、卯月さーんっ!! は、話が違うじゃないですかぁあああああっ!!!』

幸子『あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』





                  プーップーップーッ



      【現地からの画像が乱れています、しばらくの間そのチャンネルでお待ちください】











【完】

終わりです。
旅先でスマホで投稿すたら遅くなるはやりにくいはトリップ消えるわで散々でした。

ブツブツの投稿でご迷惑をおかけしました。

さて
では人間に殺 された人は世界で年間何人でしょう?

>>24 情報の裏付けを調べた時にそれも知ったけど、蚊の75万人の方が引いた。

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