まこ「このチョコレートを久に渡したいんか?」福路「そうなんです……」 (20)

  清澄高校麻雀部部室にて

咲「……」カチャ

菜月「えい!」カチャ

京太郎「ううこのままだと俺がまた最下位……」カチャ

まこ「それロンじゃ」

京太郎「な……」

まこ「ホンイツドラ、満貫じゃのう」

優希「また犬が吹っ飛んだじぇ!」

和「須賀くんはまだまだですね……」

京太郎「お、俺だって頑張ってるんだぜこう見えて……」

まこ「内容が伴わんと意味が無いのう」

咲「紫芝先輩もなかなか上手くなってきたよ!」

菜月「あ、ありがとう宮永さん!」

まこ「これでセンバツも期待出来るのう」

あの夏の大会から早数か月……清澄高校麻雀部は春のセンバツ大会に向けて特訓していた

菜月「秋の大会は私が足を引っ張ってましたからね、センバツは足手まといにならないよう頑張ります!」

そして竹井久の抜けた穴を生徒会の紫芝菜月が埋めていたのだった

優希「ところで犬はチョコもらえたのか?ん?ん?」

京太郎「う、うるさい!1個ももらってねぇよ!」

そして今日はバレンタインデーなのだ

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優希「相変わらず寂しい奴だじぇ!」

京太郎「男はチョコレートなんて甘ったれたもんはいらないんだよ!」フン!

菜月「それじゃ私は用事がありますのでお先に失礼しますね」

まこ「なんじゃもう帰るんか」

菜月「親戚のおばさんが来てるんです、挨拶しなきゃいけないので」

咲「おつかれです紫芝先輩!」

和「お疲れ様です」

菜月「うんまた明日ね」

  ガチャン

優希「そんな寂しくて哀れな犬に私がチョコを恵んでやってもいいじぇ!」

京太郎「優希にもらうほど俺は落ちぶれちゃいないぜ……」

優希「ひどい!そんなこと言うなんて私……」ウルウル

京太郎「うそうそ!本当は嬉しいって!俺が優希のこと嫌いなわけないじゃないか!」

∩優希∩「ナーンチャッテ!京太郎はすぐ騙されるから面白いじぇ!」

京太郎「あ!ウソ泣きだったのか!くそお!」

まこ「……」

和「あの咲さん……その……」

咲「どうしたの和ちゃん?」

和「今日バレンタインですし……その……」

咲「?」

和「さ、咲さんのためにチョコレートを作ってきたんです!た、食べてください!」サッ!

咲「わ、私に!?ありがとう和ちゃん!大事に食べるね!」

まこ「どこもかしこも甘ったるいのう」ヤレヤレ

京太郎「うんなかなかイケるな」バリボリ

優希「こらー犬ぅ!もっとありがたく食べろー!」

咲「実は私も和ちゃんのためにチョコレート作ってきたんだ!」サッ!

和「ほ、本当ですか!う、嬉しいです私……」

咲「上手に作れたかどうかはわからないけど……」

和「いいえ咲さんが私のために作ってくれたというだけで満足です……大事にしますね……」

咲「ちゃんと食べてよ~」

まこ「甘ったるすぎて糖尿になりそうじゃ……」

和「染谷先輩はチョコレートは作らないのですか?」

まこ「チョコとかワシの柄じゃなあで作っとらんのう、第一に渡したい相手がおらんけぇ」

京太郎「そいじゃ俺はもう帰りますので」

優希「京太郎もう帰るのか?」

まこ「なにか用事でもあるんか?」

京太郎「実は歯医者を予約してまして」

和「虫歯なのにチョコレート食べて大丈夫だったんですか……」

京太郎「そ、それじゃお先に!」

  ガチャン

優希「おぉい待て犬!その虫歯私が全部抜いてやるぅ!」

咲「4人だけになっちゃいましたね」

まこ「まぁ麻雀やる分にはちょうどええじゃろ」

優希「ではさっそく続きだじょ!」

 ワイワイ ガヤガヤ タコスウマウマー カン!

まこ「ポンじゃ!」

優希「ううう私のイッパツが……」

和「そんな何回もイッパツでツモれるわけありませんよ」

優希「私は計算上無限にイッパツツモが出来るんだじぇ!」

和「そんなオカルトありえません」

咲「計算上ってどういうこと優希ちゃん?」

優希「私の集中力が持続すればの話だじぇ」

まこ「そりゃどだい無理な話じゃのう」カチャ

和「それポンです」

まこ「しっかし和、ええ加減咲からもらったチョコを鞄なりにしまったほうがええと思うがのう、麻雀するのに邪魔じゃろ?」

優希「ずっと肌身離さず抱えてるじぇ」

和「し、しかし咲さんが私のために作ってくれたんですよ!ぞんざいに扱うのは……」

咲「和ちゃん」ニコニコ

まこ「しかしずっと手に持ってるとチョコが溶けるんじゃないかのう」カチャ

咲「ロンです!」

まこ「あちゃーそこじゃったかぁ……」

  ガチャン

久「やっほー、みんな久しぶりー」

咲「「部長!?」」和

優希「部長だじぇ!」

久「もう私は部長じゃないわよぉ、今の部長はまこじゃない」

咲「ご、ごめんなさいまだ慣れなくて……」

優希「部長じゃなくて社長だじぇ!」

和「意味が分かりません……」

久「部長の次は本部長よぉ優希」

まこ「あんたも乗らんでええ」

優希「元部長が暖かそうなマフラーしてるじぇ!私も欲しいじょ!」

久「自分で編んだのよ、手前味噌だけど上出来だと思うの」

和「私もそのうち咲さんのために……」ボソッ

咲「それでぶちょ……竹井先輩は今日はどうしたんですか?」

久「実はまこに呼ばれたのよ~」

まこ「大学受験も一段落したみたいじゃけぇワシらの練習に付き合ってくれと呼んだんじゃ」

久「ずっと受験勉強だったから久々に体を動かしたいし来てあげたわ」

優希「受けて立ってやるじぇ!私のタコスぢからの凄さを証明してやるっ!」

和「ゆーき、先輩に向かってその口の利き方はいけませんよ」

久「いいのよ和、みんな元気そうでなによりだわ」

まこ「ワシはもう腰も肩も首も痛うて痛うて……」

久「なーに年寄りぶってるのよ、それと今日は私だけではなくゲストがいるわよ」

咲「ゲストですか?」

優希「ご本人さん登場か!?」

まこ「なんのご本人さんじゃ……」

久「入ってきても大丈夫よ」

  ガチャン

福路「こ、こんにちは……」

咲「風越の?」

優希「優しいお姉さんだじょ!」

まこ「福路さん久方ぶりじゃのう」

福路「みなさんお久しぶり」ニコッ

和「風越の前のキャプテンさんがどんな御用で……」

福路「実は……」

久「こっちにたまたま用があったみたいでね、ついでだからとこっちに寄ってくれたみたいなの」

まこ「久に会いとうなったんじゃろ」ニヒヒ

福路「そ、そういうわけでは……!」

久「そう違うのがっかり……」シクシク

福路「ち、違います!そ、その……」

久「なーんて冗談よ、美穂子をからかうのは楽しいわ~」ニヤニヤ

福路「もう竹井さんったら……」

久「みーほーこ?」ジロッ

福路「ひ、久さんですね!」

久「まぁ良いでしょう、もう私たち友達なんだしそんなかしこまらないでいいのよ」

まこ「同じ大学に進学だしのう」

そう久と美穂子は同じ大学に合格したのだった

咲「二人とも大学合格おめでとうございます!」

久「まぁ私にかかればあんな大学ちょちょいのちょいよ~」

まこ「ぬかしよるのう、ここままじゃ浪人じゃと半ベソでワシに泣きついてきたのはどこのどいつじゃ」

久「泣いてないわよ!ちょっとした息抜きでまこに愚痴を聞いてもらっただけじゃない!」

福路「勉強大変だったんですね」

久「美穂子は良いわよねぇ元の頭の出来が良いし!私も少しそのおつむを分けてほしいわよ!」

福路「す、すいません……」シュンッ…

まこ「こら福路さんが萎縮しちょるじゃろ」

久「ご、ごめんなさい美穂子、今のは冗談だから……」

福路「もちろん分かってますよ」ウフフ

久「あ!騙したわね!」プンスコ!

優希「社長が一本取られたじぇ!」

福路「しゃ、社長なんですか久さん……」

久「そうなの実はこう見えて女子高生社長として一部ではけっこう有名な存在なのよ私」

福路「そうだったんですか……」

和「それも冗談ですよ……」

まこ「冗談の応酬やめんかい!」

咲「早く麻雀やろうよ~」

久「それもそうね時間ももったいないし」

咲「竹井先輩と福路さんとやれるなんてワクワクするよ~」

福路「よろしくお願いしますね宮永さん」ニコニコ

優希「今日こそお姉さんにリベンジするじぇ!」

久「さァて!久々に本気出しちゃおうかしら!」

福路「あ!その前にお弁当を作ってきたんです」

優希「お弁当!?マジか!」

久「ちょうど小腹が空いてたところだったの!気がきくわね美穂子!」

福路「そんな……」テレテレ

まこ「たまたまと言うてたのになして弁当なんか……」ボソッ

咲「うん!美味しいよこのから揚げ!」モグモグ

和「このハッシュドポテトも美味しいです」ハムハム

優希「ンマーイ!このタコさんウインナーうまうま~」

久「美穂子は良いお嫁さんになれそうね」ムシャムシャ

福路「そ、それほどでもないです……」テレテレ

久「でもうちのまこの料理も負けてないわよ~、ね!まこ!」

まこ「え?いやワシもそんな……」

久「特に卵焼きが絶品なのよね~」

福路「今度機会があれば卵焼きの作り方を教えてください染谷さん」

まこ「え、ええけんど……」

優希「タコさんパワーが注入されたとこでさっそく麻雀だじぇ!」

優希「リーチだじぇ!」カチャ

久「相変わらず優希は早いわね」カチャ

優希「集中力さえ続けば永遠に私の天下だじぇ!」

福路「ごめんなさいそれロンです」

優希「じぇ!!」

咲「福路さんも早い……」

和「三日天下でしたねゆーき」

優希「無念だじぇ……」

まこ「優希はもうちょっと頭を使って麻雀せんとな」

優希「私は直感型だじぇ!ドントシンクピーアだじょ!」

咲「ピーア……?」

まこ「ドントシンクフィールじゃろ……優希はもう少し考えんしゃい」

和「あと英語の勉強もちゃんとしたほうがいいですよ」

優希「ううう私はメキシコ語さえできればいいんだじぇ……」

和「メキシコの公用語はスペイン語です!」

久「ちなみにエルサルバドルの公用語もスペイン語よ」

まこ「今その情報必要じゃったか?」

福路「ふふふ、みなさん本当に仲が良いですね」ウフフ

久「あらそうかしら?」

福路「風越女子ではこういう麻雀中の会話は許されませんし上下関係も厳しいですから」

まこ「名門って感じじゃのう」

優希「私だったら窒息して干からびれしまいそうだじぇ……」

咲「私も怖いのは嫌だよぉ……」

優希「のどちゃんのおっぱいも萎んじゃうじょ」

和「わ、私の胸は関係ありません!」

久「でもそのピリピリしたムードを改善させたのが美穂子らしいじゃない、ホント立派よ」

福路「そんな私はただ普通にしてただけで……それに」

咲「それに?」

福路「もしこれで麻雀部が全国に行けなくなったらOGの人たちになんて言われるか……」

久「たしかに麻雀部を緩い雰囲気にしたからどーのこーのと文句を言ってくるうるさ型のOGは多そうね」

まこ「しかし残念じゃったのうこれから風越女子は清澄高校の後塵を拝することになるんじゃ」

福路「でも今年の華菜たちもなかなか侮れないと思いますよ」ニコニコ

優希「ダーイケなら私が返り討ちにしてやるじぇ!」

和「池田さんですよゆーき」

久「さて続きやりましょ」

 ワイワイ ガヤガヤ カンカン ザワザワ

咲「ツモ!リンシャンカイホー!」

優希「ううう相変わらず咲ちゃんのリンシャンぢからは凄いじぇ……」

福路「まるで牌の中身が分かってるみたい……」

和「そんなオカルトありえません、たまたまですたまたま」

久「和は本格的なカレーが好みみたいね」

まこ「もしかしてオカルトとレトルトを掛けてるんか……」

久「フフフよくわかったわねまこ」

まこ「あんたとは付き合いが長いからのう」

福路「本当お二人は仲が良いですね」ウフフ

まこ「ただの腐れ縁じゃ腐れ縁」

和「その使い方は正しくはないです、腐れ縁とは嫌なのに離れられない状態のことを指す言葉です
  竹井先輩と染谷先輩の場合は親密ですので腐れ縁は相応しくないです、強いて言うならばマブダチのほうが正しいですね」

まこ「さ、さすが和は知識が豊富じゃのう……」

優希「でもカレーは甘口しか食べれないお子ちゃまだじぇ」

和「い、今はそれ関係無いじゃありませんか!」

福路「……」

咲「どうしたの福路さん?」

福路「な、なんでもないです!」

久「ところで美穂子?時間は大丈夫なの?ここから風越までけっこう遠いし……」

福路「たしかにもう時間も遅いですね……」

優希「えー!お姉さんともっと麻雀やりたいじぇ!」

和「わがままはいけませんよゆーき」

福路「すいません私がもっと近くに住んでたら……」

まこ「別に福路さんが謝ることじゃないのう……」

久「そうだ私の家にでも泊まる?実は今日親がいないのよね」

福路「そ、そんな私が行ってもお邪魔なだけですし久さんに迷惑掛けるだけで……」モジモジ

まこ「なにモジモジしとるんじゃ……」

久「美穂子がイヤならしょうがないわねぇ」

美穂子「べ、別にイヤというわけでは……」

優希「じゃあ私が変わりにお泊りしに行くじぇ!」

和「ゆーきが行くと竹井先輩に迷惑をかけるだけですからいけません」

咲「わ、私も竹井先輩の部屋に泊まりたいなぁ」

久「よし今度私の家でみんなでお泊り会しましょうか!」

優希「いえーいだじぇ!楽しみだじょ!」

和「で、でも……」

咲「和ちゃんイヤなの?」

優希「のどちゃんはおねしょが怖いからイヤなんだじぇ」

まこ「和あんた……」

和「ち、違います!!まったく……」

福路「そ、それじゃ私はこれで……」

久「残念ねぇ」

優希「お姉さんまた来てだじょ!」

まこ「でももう来月には卒業して大学じゃから来れんのうきっと」

久「たしかに美穂子が大学に行っちゃうのは寂しくなるわねぇ」

まこ「わりゃあも一緒の大学に行くんじゃろが……」

福路「それでその久さん……」モジモジ

久「ん?どうしたの美穂子?」

福路「帰る前にちょっと……その……」モジモジ

久「その?」

福路「あの……その……」モジモジ

久「ん?」

咲「あ!おしっこですね!おトイレならこの部室を出て階段を下りたすぐそこですよ!」

福路「え!」

久「なーんだトイレだったのね、美穂子ったら恥ずかしがり屋ね」

福路「え、あ、み、宮永さんありがとう……」

久「私がトイレまで案内するわ、なんなら駅まで送って……」

福路「!!だ、大丈夫です!で、では失礼します!」スタタタタタッ!

  ガチャン

久「あ、美穂子」

和「行ってしまいましたね……」

まこ「慌ただしい人じゃのう」

優希「でも私にタコさんくれる優しい人だじぇ」

和「そこが基準なんですか……」

久「でも美穂子は私になにか用がありそうな感じだったけど、うーん……」

咲「ぶちょ……竹井先輩は帰らなくても大丈夫なんですか?」

久「当たり前じゃないもう受験勉強とはグッバイよ!」

優希「私も早く大学に行って勉強とおさらばしたいじぇ!」

和「大学行っても勉強はありますよ……」

久「まぁあともう少しだけ麻雀してこうかしらね、今日は親がいないからあんなことやこんなとこが出来るわ」ニヒヒ

まこ「いったいどんな良からぬことを企んどるんじゃ……」

優希「ではさっそく麻雀だじぇ!私が成長したとこを見せつけてやるじょ!」

久「よーしかかってきなさい!」

和「残念ながらゆーきは休みの番です」

優希「そんなぁ」ウルウル

まこ「少しは我慢せい」

咲「それじゃ行くよ!」カラカラ

  ワイワイ ガヤガヤ ポンダジョ キター

久「ロンよ!」

優希「やっちまったじぇ!」

咲「相変わらず変な待ちですね……」

久「私の場合はこういう悪い待ちのほうが和了れる確率が高いのよね」フフン

和「そんなオカルトありえませんから」

まこ「これでまた久がトップかいな」

咲「やっぱ竹井先輩強いよ……」

久「受験終わってもマフラー編むことしかしてないから色々溜まってるのよねぇ」

優希「ううう……」

久「それに私程度に勝てないぐらいじゃ春のセンバツは厳しそうね」

和「そんなことありません、今度の春の大会も私たちが優勝します!」

まこ「威勢が良いのう、ワシも良い後輩はもったわい」

優希「感謝するんだな!」

まこ「調子に乗るな」パチコン

優希「ギニヤ!」

久「やっぱ賑やかなのが一番ね」

和「賑やかすぎですよ……」ヤレヤレ

まこ「さてと……」スタッ

和「染谷部長どこへ行くのですか?」

まこ「ちょっくら便所じゃ」

優希「お土産買ってきてー!」

まこ「買えるわけないじゃろ……それと久」

久「ん?どうしたのまこ?」

まこ「あとで話があるから残ってくれんかのう」

久「話?うん、いいわよ」

優希「なんだなんだ愛の告白かー?」

まこ「そんなんじゃないわいまったく……」スタスタ

  ガチャン

久「もしかしたら果たし状でも渡されるのかしらね……」

咲「なんの果たし状ですか……」

和「おそらく今後の部の方針についてでしょう、ゆーきがなかなか練習を真面目にしてくれないこととか」

優希「なにをー!私はいつだって真面目だじょ!のどちゃんのおっぱいが一番不真面目だじぇ!」

和「な、なに言ってるんですかゆーきは!?」

久「あ!いけない私そろそろ帰らなくちゃ!」

和「え……」

咲「なにか用事でもあるんですか?」

久「釣りバカ日誌を予約するの忘れちゃったわ~、1週間で一番の楽しみなのに~」

優希「それは一大事だじぇ!」

久「ぼちぼち帰り支度しなきゃいけないわね~、その前にまこに会わなきゃね」

・・・

・・・・・・

・・・・・・

・・・

まこ「フフンフフンフフ~ン♪」ジャバジャバ

用を済ませまこは手を洗っていた

まこ「さっぶいさっぶい~♪」ジャバジャバ

まこ「しかし今日も寒いのう……春はまだまだ遠い先じゃわい……」ジャバジャバ

まこ「……」ジャバジャバ

まこ「……」ジャバジャバ

まこ「果たしてこの後大丈夫かのう……」ジャバジャバ

まこ「……」ジャバジャバ

まこ「さてと戻るかの……」キュッキュッ

まこ「さて……」ポンポンポン

まこ「あれハンカチが……」

まこ「ありゃりゃハンカチが無いのう、そういえばポケットに入りきらんからカバンと一緒に教室に置きっぱなしだったんじゃ」

まこ「しょうがないのう代わりにスカートで……」

福路「ハンカチならありますよ」  

まこ「おおてんきゅ……ってうわっ!!」

福路「ど、どうしましたか?!」

まこ「福路さんあんたまだ帰ってなかったんかい!」

福路「す、すいません帰ってなくて……」

まこ「別に謝ることでもないじゃろ、こっちがちょっと大げさに驚きすぎてもうたわい」

福路「それでこのハンカチを……」

まこ「え、あ、ではお借りします……」フキフキ

福路「……」

まこ「ありがとの、おかげであかぎれにならずに済んだけぇ」

福路「困ったときはお互いさまですから」

まこ「これはワシが洗って返しますけぇ」

福路「ううんいいんです!大丈夫ですから……」

まこ「ほ、ほうか……」

福路「……」

まこ「ところでなして福路さんはまだここにおるんじゃ……」

福路「それは……」

まこ「は!す、すまんのう!つまりうん……」

福路「ち、違います!そういうことではありません!そもそもおトイレしてませんし……」

とりあえず今日はここまで

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