穂乃果「○○風だよ」 (39)

○○風だよ

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穂乃果「えっ!?全校の前でライブをやるって!?」

にこ「ちょっと、大きな声を出さないでよ」

花陽「生徒会が企画するレクリエーションでμ'sがライブをやる事になったんです」

穂乃果「な、なるほど。通りで真姫ちゃんが最近音楽室にこもりっぱなしだと思ったよ」

花陽「これがライブで流す曲です」

愛してるばんざいーい

穂乃果「いや…これは前からある曲じゃん」

花陽「このプレイヤーの中に他の曲も入ってますから」

穂乃果「そ、そうなの?」

花陽「20曲は入ってます」

穂乃果「え?20曲も?」

花陽「はい」

穂乃果「一体どんだけの時間を費やしたんだか…」

花陽「1週間はかかってるみたいだけどね」

にこ「1週間もこもってるなんて凄いわね」

穂乃果「あれ?この曲はなんだろ?」

にこぷり、にこにこ

穂乃果「何この変な曲は?」

にこ「悪かったわね、変な曲で」バンバン

穂乃果「痛い…痛い、痛いって」

にこ「全くもう」



海未「騒がしいですね」

穂乃果「げっ!?海未ちゃん」

海未「げっ!?とはなんですか」

穂乃果「いやぁ」

海未「全く、いつまでたっても中身は幼稚園と変わりませんね」

穂乃果「そ、それは」

海未「留年が重なって本物の幼稚園生に追い付かれるのだけは勘弁してくださいね?」

穂乃果「アハハ」

花陽「海未ちゃんは部室に何しに来たんですか?」

海未「いえ、ちょっと弓道部に顔を出すのでそれを伝えに」

穂乃果「そうだったんだぁ…それじゃあ、がんばってね」

海未「あなたもくれぐれも問題は起こさないように」

穂乃果「はーい」



穂乃果「あ~、もう、何?穂乃果をたしなめに来ただけなの?」

にこ「さあ」

穂乃果「ふん。いいもん。海未ちゃんにお返しだ。こないだ隠し撮りした海未ちゃんの恥ずかしい音声を流してやる」

皆のハート撃ち抜くぞぉ ラブアローシュート

穂乃果「アハハ、これは恥ずかし~」

にこ「仕返しが小さいわね」

~生徒会のレクリエーション会~

絵里「それでは、次はμ'sのライブです」

穂乃果「こんにちわ。μ'sです。今日は皆さんと楽しく歌って踊りたいと思いますのでよろしくお願いいします」

絵里「それじゃあ、ミュージックスタート」

皆のハート撃ち抜くぞぉ ラブアローシュート

見んなぁ海未の為にぃライブに来てくれてありがとぉ

海未「え?」

絵里「なにこれ?」

希「海未ちゃんの声?」

にこ「…これって」

穂乃果「あっ!?こないだのCDをそのままにしっばなしに…」

海未「は、早く止めてください」

ひそひそ

あれって園田さんよね?

アイドル活動ノリノリだったのね

ひそひそ

海未「は、早く」

穂乃果「こ、これはやばい」

海未「穂乃果はどこに行きましたぁぁぁぁ」

にこ「きゃあ」

花陽「A-RISEの元でダンスの修行してくると出ていきました」

2

穂乃果「はあ、はあ…」

海未「まだ、まだやれます」

ことり「まだだよ」

ばーん

希「!?」

にこ「スポットライトが希に…」


ーー
ーーー
ーーーー
ーーーーー

穂乃果「まだ…まだ足りないよ…もう一度」

絵里「…行くわよ?」

穂乃果「うん」

希「何か手伝うことはないかな?」

穂乃果「希ちゃん!?」

絵里「希…穂乃果?もう一度行くわよ?」

穂乃果「うん」

………

穂乃果「希ちゃん手伝ってくれてありがとう。希ちゃんはいい人だね」

希「ウチは…ウチは三年生やからね…もし、ラブライブ本選に行けなかったら…あさっての最終予選が最後や」

希『小さな頃から転校が多くって友達はずっと居なかった…』

絵里「絢瀬絵里です。よろしく」

希『初めて出会った、ズルができない…自分のような人に。器用で…人とぶつかって…』

希「あの…」

絵里「あなたは?」

希「わたし…ウチ、東城希」

希『真姫ちゃんを見た時も、熱い思いがあるけど、どうやって繋がっていいかわからない…そんな子がここにも…あそこにも手伝ってそんな皆を繋いでくれる存在が現れた』

穂乃果「こんな気持ち、初めてなんです。やってよかったって、本気で思えたんです。今はこの気持ちを信じたい。このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない。応援なんて全然もらえないかもしれない。でも、一生懸命頑張って、私たちがとにかく頑張って届けたい。いま、私たちがここにいる、この思いを!」

花陽「わたし、小泉花陽といいます!1年生で、背も小さくて、声も小さくて。人見知りで、得意なものも何もないです。でも…でも、アイドルへの思いは誰にも負けないつもりです!だから、μ'sのメンバーにしてください!」

海未「まだまだ、メンバーは募集中ですよ?」

凛「!?」

真姫「!?」

にこ「あんた達…さっさと解散しなさい?」

希「1年の頃、同じ学園の子と結成してたんよ…」

にこ「こんなことで押し切れると思ってるの?」

穂乃果「押し切る?私はただ、相談しているだけです。音ノ木坂アイドル研究部所属の7人が歌う、次の曲を」

希「エリチの…本当にやりたいことは?」

絵里「なによ…何とかしなくちゃいけないんだから…しょうがないじゃない!!私だって、好きなことだけやってなんとかなるんだったらそうしたいわよ。自分が不器用なのは分かってる…でも、今更アイドル始めようなんて…私が言えると思う?」

穂乃果「絵里先輩、μ’sに入ってください!!」

希「いや、9人や…ウチを入れて…」

わぁぁぁぁ

届けて切なさには 名前をつけようかスノーハレーション

ツバサ「あなどってはいけなかった…東城希も…3年間熱い思いをもっていたんだ」

思いが重なるまで 待てずに悔しいけど好きって純情 微熱の中躊躇ってもダメだね 飛び込む勇気に賛成 まもなくstart

わぁぁぁぁぁ

穂乃果「…引退が延びたね、希ちゃん」

希「泣かせんといてよ…問題児の癖に」

にこ(私達は勝ったんだ)

穂乃果「にこちゃん?」



穂乃果「にこちゃん…さあ…整列だよ?」

にこ「…わっかてるわよ」

凛「あーにこちゃん泣いてるに」

にこ「なっ…泣いてないわよ」

真姫「まだ、予選を通過しただけよ?」

希(にこっち…一瞬気が緩んだんやね…ずっとこんな仲間が欲しかったんやもんね)

にこ「うっ、うるさいわよ」

あんじゅ「…うっ…うっ…」

英玲奈「泣くな、あんじゅ…私達はやりきった」

ツバサ「…」

牧「見てみたかったんだがな…本選で踊るあいつを…」

わぁぁぁぁぁ

3

にこ「はあ…はあ…」

穂乃果「くっ…はあ…はあ…流石ツバサさんだね…またカラオケ採点99点」

にこ「私には…到底敵わないわ…」

穂乃果「交代だよ…にこちゃん…ツバサさんは上手い…私たちが今まで一瞬にカラオケに行った誰よりも上手いよ…でも、穂乃果はまだ負けてないよ…私は歌うのが好きだから」

愛してるばんざいーい ここで良かったぁ

にこ「穂乃果・・・すごいヤツよあんたは。ツバサは私にはとても敵う相手じゃなかった。あいつと競えるのはあんただけよ」

にこ「私は宇宙No.1アイドルになることを目標に生きてきた・・・だけど私はついに宇宙No.1になる事はできなかった。なんとなくわかった気がる・・・なぜ天才であるはずの私が宇宙No.1になれないのか…」

穂乃果「愛してるばんざいーい」

にこ「守りたいものがあるからだと思ってた。廃校を阻止したいと言う強い心が穂乃果を強くしてると…確かにそれもあるかもしれないけどそれは今の私も同じ事だわ」

穂乃果「ここでよかった」

にこ「私は私の夢を叶える為だけに、自分だけの為に、そしてプライドの為に歌ってきた。でも、あんたは違う。プライドの為に歌うんじゃない。楽しむ為に限界を極め続け歌うんだ。だから勝敗にこだわりはしなかった。穂乃果はこんな私を仲間に迎いいれた。まるで私がずっと仲間が欲しかったのをわかっていたかのように・・・頭にくるわ、歌うのが大好きで優しいアイドルなんて・・・頑張れ・・・あんたがナンバーワンよ!」

ツバサ「ダンシング、ダンシング」

穂乃果「くっ」

にこ「穂乃果?用意しなさい?」

穂乃果「え?」

にこ「ぼらららの用意よ」

穂乃果「いや、いくら二人でぼらららを歌ってもツバサさんには流石に」

にこ「誰が二人って言った?」

穂乃果「え?」

にこ「今からμ'sのメンバー全員呼ぶは…だから、デンモクの用意をしときなさい」

穂乃果「にこちゃん、最高だよ」

4

にこ「………」キョロキョロ

絵里「さっきから何をキョロキョロしてるのよ?」

にこ「いや…別に?」

絵里「別にって…思いっきり何かを探してるじゃない」

にこ「…何でもないわよ」バタン

絵里「…行っちゃった…何だったのかしら?」

希「えりち…今日は…」

絵里「あっ!そっか」

にこ「全くどこに行ったのよ」

穂乃果「真姫ちゃーん!誕生日おめでとう!!」

にこ「ん?音楽室の方から…」

真姫「ありがとう、穂乃果…中身は…」

穂乃果「穂むらのおまんじゅう…ほむまんだよ」

真姫「あ、ありがとう。美味しく食べるわね」

穂乃果「うん。じゃあ、私は行くね!」

真姫「うん。ありがとう」

にこ「…」

真姫「…はあ」

にこ「…あの、真」

真姫「え?」

凛「真姫ちゃーん!」

真姫「凛?」

凛「お誕生日おめでとうにゃ」

真姫「あ、ありがとう…今、にこちゃんも一緒じゃなかった?声が聞こえたような気がするけど?」

凛「一緒じゃないよ?」

真姫「…そう」

凛「そんな事より…はい!プレゼントにゃ」

真姫「え?凛もプレゼントをくれるの?」

凛「当たり前だよ」


真姫「ありがとう」

凛「ねえねえ、開けてみて?」

真姫「うん…これは?」

凛「凛が作った手袋にゃ」

真姫「あ、ありがとう…今は四月だけど…嬉しいわ」

凛「どういたしましてだよ」

真姫「ふふ」

凛「それじゃあ、凛は行くね」

真姫「うん」


凛「あれ?にこちゃ…」

にこ「しぃー」

凛「?」

真姫「…まっ…どうせ、にこちゃんは来ないわよね…期待もしてないし…」

にこ「悪かったわね」

真姫「に、にこちゃん」

にこ「まったく、本当に可愛くない」

真姫「別ににこちゃんに可愛いなんて思われたくないです」

にこ「なっ…だから可愛くないってのよ」

真姫「で?何しに来たのよ?」

にこ「別に…はい」

真姫「え?」

にこ「さっきそこで、たまたま拾ったのよ」

真姫「これって…」

にこ「ま、可愛くないあんたには拾ってきたのがお似あ…」

真姫「…嬉しい」

にこ「え?」

真姫「ありがとう、にこちゃん」

にこ「べ、別に…つけてみなさいよ」

真姫「うん…どうかな?」

にこ「似合ってるんじゃないの?」

真姫「…うん」

ガチャ

ぱんぱーん

穂乃果「イエーイ」

ことり「真姫ちゃんお誕生日おめでとう!」

真姫「み、皆…」

にこ「良かったじゃない」

海未「おや?そのペンダントとても可愛らしいですね」

真姫「うん…私の宝物なの」

にこ(真姫…あんたって…本当は)

凛「何でにこちゃんが赤くなってるにゃ」

花陽「ふふっ、不思議だね」

にこ(真姫、誕生日おめでとう)

5

雪穂「はあ…はあ」

亜里沙「はあ…まだ…μ'sを超えるんだ」

花陽「…にこちゃん…見てる…」

凛「…かよちん」

真姫「…花陽」


ーー
ーーー
ーーーー

にこ「花陽…私、大学に通いながらアイドルを目指すわ」

花陽「そうなの?」

にこ「ええ!見てなさい」

花陽「うん」

凛「見てかよちん。にこちゃんがテレビに出てるにゃ」

真姫「髪なんか伸ばしちゃって」

花陽「…」

にこ「~」

花陽(…まるで成長していない。にこちゃん、トークの方はどうなの?事務所の人とはコミュニケーションをとれてるの?)



『矢澤にこ、引退か』

花陽(…にこちゃん)

ここあ「これ、花陽さんにお姉ちゃんから…」

「いつか、μ'sの皆で考えたキャッチフレーズが近頃よく頭に浮かびます。皆で叶える物語。ここでは、誰もが夜でもおはようございますといいます。
花陽や真姫、凛の前で偉そうな事を言っておきながら今さらおめおめと芸能界を引退する事はできません。いつか、私のアイドル活動で皆に借りを返せるようになるまで頑張るつもりです。
ーーーアイドルの聖地秋葉原。その空気を吸うだけで私は高く飛べると思ってたのかなぁ…」

それ以来かよちんは白米をおかわりするのを少し控えた

雪穂「はあ、次の曲に…」

亜里沙「うん。行こう」

花陽「ねえ……見てるのにこちゃん……にこちゃんを超える逸材がここにいるんだよ……!! それも……2人も同時にだよ」

雪穂「亜里沙!」

亜里沙「うん!ミュージックスタート」

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