モバP「俺に好意を寄せているアイドルがいるらしい」 (96)

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ダークイルミネイトと前川の日常的観測

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モバP「飛鳥が可愛い」

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忘れた

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モバP「どうやら俺に好意を寄せているアイドルがいるみたいだ」

モバP「ここは一つ、好いてくれるアイドルには悪いが嘘をついておこう」

…………
……
モバP「おまえたちに聞いてもらいたいことがある」

モバP(嘘をつくのは心が痛むが……)

モバP「彼女ができました」

まゆ(親愛度600/600)「はい?」

凛(親愛度600/600)「プロデューサー、今日はエイプリルフールじゃないよ」

卯月(親愛度600/600)「嘘……ですよね?」

未央(親愛度523/600)「おめでとう……が正解なのかな」

響子(親愛度600/600)「……」

まゆ「……どんな人なんですかぁ?」

P「あ、あぁ、えっと……」

P「優しくて……えっと……かわいくて……」

凛「それなら私たちでも変わらないよ、プロデューサーが選んだんだから」

P「あぅ……あの……えっと……」

卯月「そんなにしどろもどろになるなんて……本当に嘘だっ

「すまないね、Pの彼女はボクさ」

P「!?」

飛鳥「お疲れ様、P」

P「あ、飛鳥!?」

飛鳥「どうしたんだい?一日ぶりの彼女の姿を、忘れたとは言わないだろうね」

飛鳥(ボクが助ける。話を合わせて)ボソッ

P「ま、まさか!可愛い彼女の顔を忘れるわけないだろ!」

飛鳥「ふふっ、ありがとう」

飛鳥「というわけさ、キミ達から奪う形になってしまったことは謝るよ」

P(そんな挑発的な!?まゆとか凛が怒るんじゃないか!?)オロオロ

まゆ「あ、飛鳥ちゃんでしたかぁ……おめでとうございます」

凛「飛鳥なら……うん……おめでとう」

卯月「あは、あはは……やっぱり……」

P(あら?)

飛鳥「さ、P。デートに行こうか」

飛鳥「仕事は終わってるみたいだからね、冬の震える風に晒されたボクを温めてくれるだろう?」

P「そ、そうだな。いこうか」

…………
……

まゆ「……はぁ……」

凛「あの感じ、絶対嘘だよね」

まゆ「だと思いますけど……」

まゆ「名乗りをあげておけばよかったんでしょうか……」

凛「いや、相手が悪いよ……」

…………
……
飛鳥「さぁ、P。助けたお礼をくれるかい?」

飛鳥(親愛度600/0)「ふふっ♪」

P「お礼って……」

飛鳥「そうだね、美味しいコーヒーでもお願いしようかな」

P「あぁ、それならいい店があるんだ」

…………
……
飛鳥「随分と洒落た店だね、キミにピッタリだ」

P「はは、お世辞をありがとう。入ろうか」

飛鳥「エスコートしてくれるかい?」

P「エスコート……わかった」

ギュッ(飛鳥の手を握る音)

P「飛鳥、いこう」

飛鳥「うん」

飛鳥「これが、キミのオススメのコーヒーか……頂くよ」

飛鳥「……」ズズッ

P(……ちょっと眉をしかめたな、やっぱり佐藤なしは苦かったんだろう)

飛鳥「……ふむ、確かにいつものとは違う。香りも、深みも」

P(今日は他に人はいないし、美味しく飲んでもらいたいからなぁ)

P「飛鳥」

飛鳥「ん……なんだい?」

P「俺の前では、着飾らなくていいさ」

P「飛鳥は飛鳥だ。俺はありのままの飛鳥が好きだよ」

P「無理はしないでいい、砂糖を少し加えようか」

P「二人だけの、甘い一時にしよう」

飛鳥「……」

飛鳥「……う、うん」ドキドキ

P(俺、口下手だから……ちゃんと伝えられたかな……)

はぁとはこんなゲロ甘空間に居たくねぇぞ☆

P「飛鳥……?顔赤いぞ?」

飛鳥「コーヒーの温もりに、君の優しさが加わったからね」

飛鳥「熱も帯びるさ」

P「もしかして、風邪か?」

P「最近寒いもんな……それに」

ギュッ

P「手、冷たいもんな」

P「俺、結構暖かい方だから、しばらくこうしてようか」

飛鳥「……うん……」

P「飛鳥の手、すべすべだな」

P「絹のようだ」

飛鳥「好きなだけ触ってくれても構わないよ」

P「いや、あまり触ってると迷惑だよな、すまない」

P「飛鳥もお年頃だもんな」

P「今日は助けてくれてありがとうな」

飛鳥「今日は?違うね、今日もになるさ」

飛鳥「明日からいつも通り戻ったら、キミもボクも面目が丸潰れさ。一過性じゃない愛を示そう」

P「……たしかに、そうだな」

P「明日もよろしく頼むよ」

…………
……
P「……まてよ」

P「アイドルとの恋愛沙汰は御法度だから、そのカモフラージュにアイドルとつきあうって」

P「……意味ないんじゃないか?」

P「……飛鳥にちゃんと話そう」

事務所

ガチャッ(ドアか開く音)

P「おはようございます」

飛鳥(790/0)「おはよう、今日も身を差す寒さが際だつが、キミの存在が日差しになるよ」

飛鳥「だから、ぎゅっ」ギュムッ

飛鳥「……ふふっ、好きだよ、P」

P「……」

P(言えねえ……)ナデナデ

誤字修正

佐藤→砂糖
ドアか→ドアが
21>>→>>21

みく(240/300)「朝っぱらからいちゃいちゃが凄いにゃ?」

P「あ、あぁ」

飛鳥「念願が、遙か彼方にいた夢が、手元にいるんだ。少しばかりの強欲は許してくれないかな」

みく「みくはかまわないにゃ、だけど」

凛「ぐほっ」

まゆ「力が……欲しい……」

ヘレン「地球レベルだったわ」

みく「死にそうなのがいっぱいいるにゃ」

P「……飛鳥、ちょっと二人きりになりたい」

飛鳥「……思ったよりえっちなんだね」

P「違う、違うんだ」

飛鳥「冗談さ、仮眠室にいこう」

…………
……
飛鳥「嫌だよ」

P「まだなにもいってないぞ」

飛鳥「婚約の解消だろう?」

P「話が進みすぎだ、すこし落ち着け」

飛鳥「どうせキミのことだ、矛盾に気づいてしまったんだろう」

P「理解力すげえな、その通りだよ」

飛鳥「答えはノーだ」

飛鳥「昨日伝えただろう?ボクにも立場がある」

飛鳥「せめて一週間は共にいてくれないか」

P「……わかった」

…………
……

飛鳥「一週間……か」

飛鳥「ここでPを落とせなかったら、永遠にチャンスはこない」

飛鳥「……よし」

飛鳥「P、覚悟して」

飛鳥「気持ちを切り替えたボクの怖さ、見せてあげるよ」

…………
……
飛鳥「P、キミは食生活に難がある。彼女としてそれは見過ごせないね」

飛鳥「だから、はい」

P「おぉ……弁当か……!」

P「ありがとう」ナデナデ

飛鳥「……♪」

P「丁度昼にしようと思ってたんだ、せっかく目の前にいるんだし、感想を伝えようか」

飛鳥「そ……それは気恥ずかしいな……でも、オブラートの無い意見は、糧になる」

飛鳥「キミの為にも、伝えてほしいな」

P「オッケー、じゃあ早速」

パカッ(弁当を開ける音)

P「桜でんぶでハートか、いきなりぶっ込んできたな」

P「……たこさんウィンナーにハートのハンバーグに」

P「このデザートって書かれた箱に入ってた飛鳥の写真はなんだ?」

飛鳥「……キミはせっかちだね///」

P「俺が悪かった、デザートは今度にしよう」

P「早速頂くよ」

飛鳥「P、口を開けて、あーん」

P「あー」

P「……うまい」

P「うまいんだけど、自分で食べれるぞ」

飛鳥「これも作法さ、付き合うなら行うべきものだよ」

飛鳥「美味しいならよかった、味見はしたけれど、キミの口に合うかは解らなかったからね」

飛鳥「もっとボクのことを好きになりそうかい?」

P「なるなる、次お願い」

飛鳥「…………んふ」ニヤニヤ

飛鳥「はい、あーん♪」

P「美味しかった、自分の分はいいのか?」

飛鳥「ボクは大丈夫、この後適当にすますさ」

P「俺だけ食べるのも悪いな……そうだ」

P「明日も作ってくれよ、俺も作ってくるからさ」

P「一緒に食べような」

飛鳥「うん……♪」

飛鳥「……えへへ」ニヘラニヘラ

飛鳥「あ、デザートが残って

P「おなかいっぱいだ、明日にしような」

飛鳥「食欲を満たしたなら次は

P「さ、レッスンいこうな」

飛鳥「何故だ……うまくいかない……」

ありす「そりゃああれじゃ駄目ですよ」

飛鳥「キミは……ワンダーランド、何が駄目だというんだ」

ありす「ありすです、女性はおしとやかでなければいけないと聞きました」

飛鳥「成る程……おしとやかなら得意だ、任せてくれ」

飛鳥「ありがとうテミス」

ありす「ありすです」

「P、お待たせ」

P「ん?飛鳥か、どうし……」

P「どうした」

飛鳥「和服を纏ったのさ、普遍ではなく新しいセカイを見せようとね」

P「……綺麗だな」

飛鳥「っ!」パァァ

飛鳥「本当かい!?」

P「あぁ、うそつく必要がないからな」

P「飛鳥にはドレスが似合うと思っていたが……和服のほうが似合うかもしれないな」

P(でるとこでてないし)

飛鳥「え、えへ、えへへ……///」

飛鳥「そ、そんな……P……式はどこにしようか……///」

飛鳥「ごはんにする……それとも……やんっ!ボクはデザートだよ……///」

P「戻ってこい飛鳥」

P「あ、そうだ。写真とってもいいか?」

飛鳥「待ち受けにするのかい?」

P「そうそう、はいっチーズ」

P「あ、こら、こっちをみてくれないと」

飛鳥「冗談を本気にされると……困るよ」

飛鳥「今にやにやが止まらないからちょっと待って……///」ニヤニヤ

飛鳥「本当に待ち受けにするんだね」

P「あぁ、綺麗だったしな」

P「それに、写真撮って終わりじゃ、すこし寂しいだろ」

飛鳥「ふふっ、キミらしいね。ボクとしては一過性の物にすぎないけれど、受け取る手が変われば、輝きも変わるんだろうね」

P「違いないな」

P「……あれ?飛鳥、お前このあとレッスンじゃないのか?」

飛鳥「……今日は風邪気味だから休ませてもら

P「さ、いこうな」

飛鳥「は、はなしてくれ!いやだ!マストレさんはいやだ!」

飛鳥「あの変な味のドリンクは嫌だぁぁぁ!!」

…………
次の日!
……

P「……飛鳥」

飛鳥「なんだい?」

P「質問していいか?」

飛鳥「なぜ遊園地に来たのかをかい?それなら答えは簡単だ」

飛鳥「イベントでボクの音楽を見せるのと、デートだ」

P「……いいか、飛鳥。俺はプロデューサー、飛鳥はアイドルだ」

P「二人でいちゃいちゃしたりなんかしたら、すぐにフライデーがやばいぞ」

飛鳥「バレなきゃいいのさ。ボクは先にイベントの仕事があるからね、キミは少し暇をつぶしていてくれるかな」

P「……大丈夫かなぁ……」

…………
……

飛鳥「ありがとう、ボクの風を聞いてくれて」

ウォォォォ!!

…………
……

飛鳥「……ふぅ」

飛鳥「気持ちのいいものだね、ボクの旋律が、歓喜に変わる様は」

飛鳥「さて、Pが待ってるだろう。ボクはいこうか」

ギャル「そこのお兄さぁん、あたしたちと一緒にあそばなーい?」

ギャル2「独りとか寂しいっしょ?」

P「あ、あの、その……」


飛鳥「……!」

飛鳥「すまない、ツレが迷惑をかけたみたいだね」

ギャル「はぁ?」

P「あ、ちょ、ひっぱらないで」

飛鳥「早くいくよ、ボクはお腹が減ったんだ」

P「う、うん……」

P「ありがとう……」

飛鳥「キミは意志をもっと強く持った方がいい、ボクの彼氏だろう?」

P「すまん……」

飛鳥「じゃあ、助けたお礼として」

飛鳥「観覧車に乗ろうか」

P「え、めしはいいのか?」

飛鳥「いい、早くいこう」

P「わっ!ひっぱるなって!」

…………
観覧車、ゴンドラ内
……
P「あの、飛鳥?」

P「なんで手を離さないんだ?」

飛鳥「キミへの枷さ、キミはすぐに消えてしまうからね」

飛鳥(観覧車が一周する間、手をつなぎ続けた二人は結ばれる……か)

飛鳥(迷信にすぎない話だけど)

ギュッ

飛鳥(たまには信じてもいいだろう)

飛鳥(だって、今幸せなんだからね)

飛鳥「しかし、高さがあがるにつれて景色は表情を変えるものだね」

P「夜なら夜景とか見れたのかな、しかし昼でも綺麗だな」

飛鳥「そうだね、馴染みのない視界に、ボクも戸惑っているみたいだ」

飛鳥(こういうとき、気を利かせて甘い言の葉でも吐いてくれればね)

P「……まぁ、飛鳥の方が綺麗だけどさ」

飛鳥(そう、こんな風に……っ!?)

飛鳥「い、いま、なんて」

P「なんでもない、気のせいだろ」

飛鳥「気のせい……?」

飛鳥(幻聴か、それでも嬉しいけどね)

飛鳥(体温が上昇している気がするよ……手を通じて悟られなければいいけど)

飛鳥「もうすぐ頂点だ、キミは折り返しと思うのだろうか」

飛鳥「そういえば、知ってるかい?」

飛鳥「あくまで迷信のひとつにすぎない話だけど、頂点でキスをすると結ばれるって話を」

飛鳥「キミがいつかその気になったら、またボクを誘ってくれるといい」

飛鳥「迷信は真実へと変わるさ、二人の力があればね」

P「やけに詳しいな」

飛鳥「あくまで聞いた話さ、調べたりなんかはしてないよ」

飛鳥「それとも、今するかい?」

飛鳥「仮初めの関係を捨てることは簡単さ」

グイッ

飛鳥「どうだい、近くでみたボクは」

飛鳥「今少しでもゴンドラが揺れれば、唇が触れそうだ」

飛鳥「ふふっ、ジョークさ」

飛鳥「もう頂点だ、からかってすまな

チュッ

飛鳥「……はえ?」

P「……ごめん」

飛鳥「……今の……」

P「……本当にすまない……抑えきれなかった」

飛鳥「……それって」

P「駄目なことをしたのは解っている……冗談を本気にした、俺の罪だ」

飛鳥「……P……?」

飛鳥「キミは、ボクを選んでくれたのか……?」

P「……」

P「飛鳥の好意に、今まで気づいていなかった俺を許してくれ」

飛鳥「P……」

P「この数日、飛鳥と一緒にいてわかったんだ」

P「俺は、飛鳥が好きなんだ」

P「嘘の関係で、ようやく本音が理解ったんだ」

P「プロデューサーとアイドル、絶対に交わってはいけないとは承知している」

P「だけど、俺と共に来てくれないか」

飛鳥「……拒否する理由はない、答えは一つさ」

飛鳥「P、願わくば降りるまで。この手を握っていてくれるかな」

P「もちろんだ」

…………
……

P「みんな、聞いてくれ」

P「今まで騙して悪かった」

P「罪滅ぼしになるかは分からないが、真実を告げる」

P「俺は飛鳥と付き合うことにした」

まゆ「まぁ知ってました」

凛「昨日観覧車でキスしてたし」

P「おいこらなんで知ってんだ」

卯月「飛鳥ちゃん、朝からにこにこしてましたから」

まゆ「嘘から出た真ですねぇ……はっ!まゆもPさんと付き合ってるって言えば」

凛「はいはい、バレバレだよまゆ」

まゆ「もう……わかってますよぉ」

凛「だって、ねぇ」

飛鳥「こんなとこにいたのか」

P「事務所だよ、こんなとことはなんだ」

飛鳥「一緒に風にあたらないか、キミと話したいことがあるんだ」

P「……しょうがないな、風邪をひかない程度にな」

飛鳥「その時は、よろしく頼むよ」



凛「二人とも、あんなにいい顔してるんだし」

まゆ「今回は認めてあげましょうかねぇ」

卯月「うぇぇぇぇん!!み゛お゛ちゃ゛ぁ゛ん!」

未央「しまむー!よく頑張った!」

おしまい


あと少しおまけ書きます

サブタイトル
モバP「好意を抱いてくれる飛鳥と全力でいちゃいちゃする」

まゆ「お二人が付き合ってから一週間」

まゆ「お互いの思いは高まっていき、おそれていた事態が起きてしまいました」

まゆ「それは……」

飛鳥「やぁ、今日のお弁当だ」

P「お、ありがとうな。中身はなにかなぁ」

飛鳥「キミも共に作ったんだ、既に理解しているだろう?」

P「いやいや、もしかしたらあの後何か入れてるかもしれないし」

飛鳥「……何かか、強いていうならば」

飛鳥「……キミへの、愛の感情ぐらいか」

P「いただきます」

飛鳥「まだ昼には早いっ……んー!んっー!?」

まゆ「あぁ……完全にバカップルじゃないですかぁ……」

凛「まゆ、私朝から血が止まらないんだ」

まゆ「ストレス性腸炎じゃないですか?」

凛「ぐふっ」

まゆ「このままでは事務所が崩壊しかねません……!」

まゆ「これは止めなくては……!」

まゆ「あのぉ……」


飛鳥「P、花札をしよう」

P「いいよ、何か賭けるか?」

飛鳥「そうだね……ボクは唇を賭けようか」

飛鳥「キミが勝ったなら、好きなだけ使っていい」

P「じゃあ俺も唇を賭けよう」

飛鳥「ふふっ、負けられないね」

飛鳥「ポーカーとかだと、先にいくらか場に掛け金を出したりするらしいよ」

P「ふむ……そうするか」

チュッ

凛「ぐはっ……!」

飛鳥「ふふっ、いい手だ」

P「ほう?面白い、私を楽しませてくれたまえ」

飛鳥「急にいい声になったね、これなら唇は貰えそうだ」

P「いや、俺がもらおう」

飛鳥「そんなにキスが好きかい?」

P「そっくりそのまま返そう」

飛鳥「どうだい?雨入り四光まで後一枚、キミの手では追いつけないだろう?」

P「あ、カス揃った」

飛鳥「……」

飛鳥「……むぅ」

P「じゃ、飛鳥から一回キスしてくれ」

飛鳥「……次は負けないからね」

チュッ

P「ん、ありがとう」

飛鳥「よし!カスだ!ボクの勝ちだ!」

飛鳥「しかも11枚あるから2文……二回分のキスを頂こうか」

P「ぐぬ、仕方ない」

P「目を閉じてくれ」

飛鳥「んっ」

P「……やはり整った顔だ、目の前で見ると感心するほど愛らしいな」

飛鳥「いいから早く///」

飛鳥「……ん」

飛鳥「…………んん」

飛鳥「んー!」

飛鳥「っはぁ!!愚か者かキミは!?」

P「すまない、飛鳥が可愛すぎてずっとキスしていたかったんだ」

飛鳥「……許す」

飛鳥「だから、あともう一回」

ちひろ「はい、その辺にしてくださいね」

飛鳥「ちひろさん、何故止めるんだい?」

ちひろ「他の子の業務に支障がでてるからですよ」

飛鳥「……困ったね」

P「しかたない、場所を変えるか」

飛鳥「近くにお城みたいな建物があるね」

>飛鳥「近くにお城みたいな建物があるね」
普通は早苗(デストロイヤー)フラグなセリフだが、ここはあの次元では無いから既成事実endか…

…お城みたいな建物…

飛鳥「綺麗、というよりはどこか怪しげのある内装だ」

P「くつろぐのには最適だろう、風呂にベッド、頼めば食事まで手に入る」

飛鳥「それに、退屈はしないだろうね」

飛鳥「P、ごらんよ」

飛鳥「風船がある、これで二人で遊べるじゃないか」

P「早速膨らませようか」

飛鳥「これを使うのは……そうだ、お風呂場にしようか」

P「汚れても問題ないもんな」

飛鳥「ボクは濡れやすくてね、少し戯れただけでびちゃびちゃになってしまうこともあるさ」

飛鳥「もっとも、しょっちゅう独りで致している訳ではないさ、たまに衝動に抗えない時だけに過ぎない」

P「俺と二人なら毎日でもできるか?」

飛鳥「キミとならね、早速始めよう」

飛鳥「みて、こんなに膨らんでいるよ」

P「水かなり入れたのに破裂しないのか……すごい耐久力だ」

飛鳥「ははっ、ぶにょんぶにょんだ」

飛鳥「このぐらいの大きさなら抱きかかえて眠れそうだ」

P「それ、飛鳥」

飛鳥「わっ!?ちょ、投げたら!」

バァンッ

飛鳥「ぶぇっ」

飛鳥「あー……やっぱり割れたじゃないか……びちゃびちゃだ」

飛鳥「大丈夫、着替えはあるさ」

飛鳥「着替えてみたよ」

P「バスローブ……?お、おい、まさか」

飛鳥「そらっ!」

バサッ

P「っ!?ばかっ!……ん?」

P「……ジャージか」

飛鳥「レッスンがあったからね、乾くまでこれを着ているよ」

飛鳥「……あ、少し臭いかもしれないな……キミに嫌われるのは不本意だ、不快なら伝えてくれるだろうか」

P「どれどれ」

飛鳥「嗅ぐ必要はないよ」

P「いい匂いだ、蒸れた飛鳥の芳醇な香りだ」

飛鳥「変態かキミは!」

飛鳥「なんならキミもびしょ濡れにしてあげようか?」

P「遠慮しよう、争いはなにも生まない」

飛鳥「争いはなにも生まないというのは平和主義者の妄言にすぎない、ボクの心は満たされるからね」

P「そしたらまた飛鳥もびちゃびちゃにするぞ」

飛鳥「……争いはなにも生まないね」

飛鳥「これ以上濡れてしまったら、裸で過ごすしかなくなってしまうよ」

P「ここはホテル……休憩する場所だ。裸で過ごすような場所ではないな」

飛鳥「イグザクトリィ、折角ベッドがあるんだ」

飛鳥「一緒に昼寝でも洒落込もうか」

P「いいぞ、あすまくらをもふらせてもらおうかね」

飛鳥「キミを枕にしてみせるよ」

飛鳥「知らないベッドで、キミと寄り添う」

飛鳥「どこか非現実的で嫌いじゃない」

飛鳥「ボクを包み込むこの温もりは、ボクだけのものだろう?」

飛鳥「ふふっ、いい夢が見られそうだ」

飛鳥「おやすみ、P」

飛鳥「退出の時間まで」

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