アナウンサー『"神ってる"以外にも次の言葉がノミネートされました。ゲス不倫……トランプ現象……ポケモンGO……ラブライバー死ね』

ラブライバー「…………は？」

アナウンサー『では続いてのニュースです。人気タレントがまた覚せい剤で逮捕されした』

ラブライバー「…………いやいやいや！？ ちょ、ええ！？」

ラブライバー「なんだよ『ラブライバー死ね』って！？ はぁ、意味わかんねえ」

ラブライバー「なんで『ラブライバー死ね』が流行語に選ばれてんだ！？ これネタとかじゃなくマジでかよ！」

ラブライバー「……テレビは信用できねえな。ネットで調べてみよう」ｶﾁｶﾁ

ラブライバー「…………マジじゃねえかよ」

ラブライバー「ラブライバーが一体なにしたっていんだよ！！ 確かに迷惑な犯罪紛いな馬鹿なことするラブライバーもたくさんいるよ？ でも俺みたいな普通のラブライバーだっているし、むしろそういう奴らのせいで普通のラブライバーが肩身狭い思いしてだっつの！！」

ラブライバー「だいたいなんだよ今年の流行語大賞は！ 『神ってる』なんて俺使ったことねえし友達のラブライバーも言ったことねえよ」

ラブライバー「一体誰がこんなくだらねえ言葉選びやがったんだ？ 調べてみよう……」

ラブライバー「はぁ！？ おいおいおい、なんだよ、なんでやくみつるとか選考員しちゃってんのwww 意味わかんねえよ」

ラブライバー「こいつ確かテレビでポケモンGOやってる人のこと悪く言ってボロカス言われたじゃん。ポケモンGO嫌いだからって『神ってる』を選んだのかよ！？ 」

ラブライバー「クソじゃん、やくみつる○ね！ だいたいこいつアレだろ？ ポケモンGOやるやつを軽蔑してるくせに自分は有名人のタバコの吸殻や使った後のストローコレクションしてる変態じゃん！ マジきめえよ……やくみつる○ね！」

ラブライバー「あぁ……イライラするわ。のんかもうやる気失せた。今日は寝て過ごそう」



そして次の日、

ラブライバー「あぁ……昨日は最悪の一日だったな。お腹すいたしどっかの店でなんかご飯食べよう」

ラブライバー「お、あんなところに新しく定食屋さんが出来てるぞ。よし、ここで食うか」


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…

店員さん「いらっしゃいま……あっ」

ラブライバー「ん？ なんすか？」

店員さん「あの……お客様、失礼ですがラブライバーですか？」

ラブライバー「はい、そうですけど……」

店員さん「申し訳ありません。うちの定食屋ではラブライバーの方はお断りしてます」

ラブライバー「は？ なんだよそれ、意味わかんねえよ！？」

店員さん「ただいま"ラブライバー死ねキャンペーン"を開催してまして、ラブライバーのお客様はお断りなんですよ」

ラブライバー「なんだよそのふざけたキャンペーンは！！」

店員さん「昨日流行語大賞の発表があったじゃないですか？『ラブライバー死ね』がノミネートされたことを受けて期間限定で始めたキャンペーンです」

ラブライバー「ふざけんな！ 俺は腹が減ったんだよ、ラブライバーが何したってんだよ！？」

店員さん「いやいや、ぶっちゃけラブライバーってキモいし迷惑行為ばっかりするし社会にとっては害でしかないじゃないですか？ だから流行語にもノミネートされたんじゃないのかな？ うちとしても迷惑なラブライバーに店を荒らされるのは正直ごめんなので」

ラブライバー「それは一部の迷惑なラブライバーだろ？ 俺みたいな普通のラブライバーまで同じにすんじゃねえよ！！」

店員さん「ほらほら、そうやって店の中で大声出して迷惑ですよ。他のお客さんもいるのに」


ｻﾞﾜｻﾞﾜ……

客A「なんだよさっきからうるせえな」

客B「ねえあれ、ラブライバーじゃない？」

客C「うわぁ、やっぱりラブライバーってああいうのばっかりなんだよなぁ」



店員さん「ほら、他のお客さんたちも迷惑そうですよ」

ラブライバー「俺が声を荒げたのはお前が失礼な態度だからだろうが！！」

店員さん「ちょ、私に乱暴するつもりでしょう！ エロ同人みたいに！！」

ラブライバー「するか！！ ラブライバーは二次元にしか興味ねえんだよ！！ 誰がテメェみてえなブス店員犯すかよ……しね！！」

店員さん「あぁーー！！ 今この人私のこと死ねって言った！？ ヘイトだヘイト！！」

ラブライバー「あぁ！？ その前にテメェが俺らラブライバーのことをしねって言ってんじゃねえかよ！？」

店員さん「『ラブライバー死ね』は流行語にノミネートされた立派な流行語であってヘイトじゃありません。気持ちの悪いラブライバーの悪行に胸痛める日本人たちの悲痛さを表現した比喩だし問題ないよwww」

ラブライバー「『ラブライバー死ね』がヘイトにならねえなら俺が今あんたに言ったのもヘイトじゃねえよ。そもそもそんな言葉流行ってねえからな！」

店員さん「は？ いやいやいやwww 死ねとか普通に悪口だからね？」

ラブライバー「『ラブライバー死ね』だって普通に悪口だからな？ 自分のヘイトは良いのかよ！？」

店員さん「あ？ 誰がヘイトじゃゴラァ！！」

ラブライバー「うわ、なんだこの店員いきなり発狂しやがった！？」

客A「こいつ店員さんにヘイト言ったニダ！ 許さないニダ！！」

客B「ヘイト言うやつはネトウヨニダ！ やっつけるニダ！！」

客C「ラブライバーに対するヘイトは良いヘイトニダ！！」

ラブライバー「な、なんだよお前ら寄ってたかって！！」

店員さん「ラブライバーは死ねーーー！！」

客たち「「「死ねぇぇーーーー！！」」」


ラブライバー「や、やめろぉぉぉーーーーーー」




こうして、この世から一人ラブライバーがいなくなりました。

そしてそれから約一年後、


アナウンサー『"おそ松腐女子死ね"が今年の流行語にノミネートされました』

おそ松腐女子「はぁ？ いやいやい、マジ意味わかんないんですけど」

おそ松腐女子「そもそもそんな言葉流行ってないからwww 誰が決めてんだよ流行語って誰が決めてんだよ？」

おそ松腐女子「マジムカつくわ、そもそもおそ松腐女子が悪く思われてんのは一部の迷惑な連中のせいで普通にルールやマナー守るおそ松腐女子だっているし！」

おそ松腐女子「はぁ……なんかイライラしたらお腹すいたな。今日は気晴らしに外食しようかな」