瑠璃「ユートの部屋でお勉強」(22)


※融合次元が来る前の平和なエクシーズ次元でのお話です。


ユートの部屋……

ユート「すまないな、瑠璃。せっかくの休みなのにわざわざウチで勉強を教えて貰うなんて」

瑠璃「気にしないで。それに一度ユートの部屋に来てみたかったし」

ユート「そう言って貰えると助かる。だけど俺の部屋なんて来ても楽しくないだろ?」

瑠璃「そんな事ないわ。あ、そこの計算間違えてるわよ?」

ユート「す、すまない」

瑠璃「ふふっ、別に謝らなくてもいいわよ。それにしてもユートにも苦手な物があるのね、ちょっとびっくり♪」

ユート「ははっ、まいったな」


瑠璃「そろそろ少し休憩にしようか。もうかれこれ2時間は経ってるし」

ユート「そうだな。コーヒーでも淹れるよ」

瑠璃「あ、お台所教えてくれたら私が淹れるよ?」

ユート「勉強を教えて貰った上にコーヒーまで淹れさせる訳にはいかないさ。すぐに淹れてくるから待っていてくれ」

瑠璃「そう。ありがとうね、ユート」

ドアバタン

瑠璃「…………」

瑠璃「……はぁ~~~~///」


瑠璃(やっぱり緊張するわ……兄さん以外の男の子の部屋なんて初めて入るし、おまけに2人きりだし)

瑠璃(でもユートの部屋に来たかったのは本当だから……それは素直に嬉しいなぁ)

瑠璃(それにしてもユートの部屋って結構綺麗ね。ある意味ユートらしい気もするけど)

瑠璃(それに何時もユートが生活しているせいか、部屋全体からユートの匂いがする様な……)

瑠璃「って、何が匂いよ~変態かい私~♪///」キャキャキャ

ユート「――瑠璃」ドアガチャ

瑠璃「きゃああああ!?///」

ユート「!?」ビクッ


ユート「す、すまない。驚かせてしまったか? ノックするべきだった」アセアセ

瑠璃「な、何でも無いわ! こっちこそ大声出してごめんなさい! それで何?///」

ユート「ああ、実はコーヒーのミルクが切れていて……すぐに買って来るから少し留守番頼めないか?」

瑠璃「べ、別に構わないけど」

ユート「助かる。暇だったらテレビを観てもいいし、棚にある本も好きに読んでくれて構わない。あ、電話は鳴っても出なくていいから」

瑠璃「う、うん」

ユート「それじゃあすぐに戻るから。今度は部屋に入る時はちゃんとノックするから安心してくれ」

ドアバタン

瑠璃(び、びっくりした……どうしよう、変な娘だとか思われてないかな?///)


瑠璃(というか流れで留守番引き受けちゃったし……これは予想外の事態だわ)

瑠璃(でもユートの部屋をゆっくり見られるのは少し嬉しいかも。一緒だとそんなにジロジロ見れないから)

瑠璃(そういえば棚の本、好きに読んでいいって言ってたっけ。どんな本を持ってるんだろう?)

瑠璃「えっと……うわっ、ほとんどデュエル関連の本だ。摘めデュエル本も沢山あるわ」

瑠璃(これもある意味ユートらしいわね……あ、この本読みたかったやつだ。ちょっと見せて貰おうっと)

瑠璃「って、あれ? 何か本の間にキッチリ嵌ってて取り難いな……ぐぬぬ!」ウーンウーン

ガサッ……バサッ!!

瑠璃「きゃ! 本が床に……大変、早く拾わないと!!」アワワ

瑠璃「角とか曲がってないかな……ん?」


瑠璃(何だろう? ベットの下にも何か……もしかして落ちた本、あそこまで飛んだのかな?)

瑠璃「えっと、とりあえずあれも拾わないと……」ガサゴソ

瑠璃「よし、取れた……ん?」



『爆乳エンジェルのお仕置きヒストリー -ヒステリックからエロティクへ-』



瑠璃「…………」

瑠璃「!?!?!?///」ボン☆


瑠璃(こここここ、これってもしかして……エ、エ、エ、エッチな……///)

瑠璃(何で? 何でこんな物がベッド下に? というかもしかしなくてもこれはユートの?///)

<ユレテキラメテイテペンデュラムー

瑠璃「!」ビクッ

瑠璃「え? え? わ、私のディスク? ユートからメール?」


件名:すまない

レジが混んでいてしばらく帰れそうにない。もう少しだけ待っていてくれ。


瑠璃「そ、そう……ユート、しばらく帰って来ないんだ……」チラッ

DVD「」

瑠璃「…………」ゴクリ


瑠璃(正直びっくりしたけど……そうよね、ユートだって健全な男の子なんだし……こういうのに興味、あるよね?)

瑠璃(それにしてもパッケージの女の人、その、大きいな……ユート、大きいのが好きなのかな?)

瑠璃「…………」サワサワ

瑠璃「いや、私まだ中学生だし……これからよ、うん///」

瑠璃(そういえばパッケージ裏ってどんな感じなんだろう?)

瑠璃「…………」ペラッ

瑠璃「……OH///」バッ


瑠璃(何をどうしてるのか分からないけど、何か凄い光景が広がっていた気がする。完全に瑠璃の知らない世界だわ)

瑠璃(以前家のパソコンでサヤカと興味本位で見つけた動画より凄いかも……途中で兄さんが来て最後まで観れなかったし)

瑠璃「とりあえずこれはベッドの下に戻さないと。ユートも私に見つかってた知られたら恥ずかしいと思うし」

瑠璃「でもユート、まだしばらく戻らないのよね」

瑠璃「…………」

…………

瑠璃「あー駄目よ、瑠璃。まだ中学生なのにこんな物を観たら///」

DVDプレイヤーにセット

瑠璃「そもそもこれはユートのなのよ。人の物を許可なく観るなんて最低よ///」

テレビの前に座布団を置く

瑠璃「あー///」

再生開始


瑠璃「…………///」ドキドキ

瑠璃(は、始まった!)

瑠璃(あれ? 何か可愛い音楽ね。映像もアニメっぽいし……)

瑠璃(あ、OPか)

瑠璃(こ、今度こそ始まったわ!///)

瑠璃(出た、女優さんだ! パッケージの人だ!!)

瑠璃(それにしても綺麗な女優さんだな。これなら別にエッチなDVDに出る必要もなさそうだけど……でもあまり深く考えるのは止めましょう)


瑠璃(何かインタビューが始まったわ。でもいきなり女性に年齢やスリーサイズ聞くってどうなの?)

瑠璃(初体験……初体験ってやっぱり、その、初めてそういう体験した年齢、なのかな?///)

瑠璃「えっ、17歳!?」

瑠璃(初体験が17歳って……私より3つ上の時にはもう……)

瑠璃「つまり私も3年後にはそうなる可能性が……や、やだ! ユートのえっち!!///」キャー

瑠璃「…………」

瑠璃「つ、続き観ましょう……」イソイソ


瑠璃(インタビューも終わってとうとうベッドに移動したわ。いよいよ始まるのね……///)ドキドキ

瑠璃(あ、男優さん来た……ん?)

瑠璃「( ゚д゚)……」

瑠璃「(つд⊂)ゴシゴシ」

瑠璃「(;゚д゚)……」

瑠璃「(つд⊂)ゴシゴシゴシ」

瑠璃「(;゚Д゚)……!?」


瑠璃(あれれ~おかしいぞー?)

瑠璃(こういうのって、その、大事な部分は全部モザイク掛かってるって聞いてたけど)

瑠璃(何で『全部見えてるの』?)

瑠璃「…………」

瑠璃「!?!?!?///」←パニック中


瑠璃(ど、どうしよう……映像とはいえ男の人の……思いっきり観ちゃった……!?///)

瑠璃(いや、別に初めてじゃないけど! 去年の冬に間違ってお風呂場で兄さんの見た事あるし!)

瑠璃(でもこの男優さんの、それ……兄さんのよりずっと大きい、気がする)

瑠璃「…………」

瑠璃「そうか……兄さんはこの世界でもまだRR使いなんだ(サイズ的な意味で)///」ボソッ


瑠璃(うわー女優さんも脱いだけど全部見えてる……うわーうわー///)

瑠璃(何なんだろう? 最近のはこういうのが普通でモザイクとかは古いのかな? 流石に直視出来ない……///)

瑠璃(でもユートはこういうのが好きで……これを観ればユートの好みも分かるん、だよね?)

瑠璃(だったら私……)

瑠璃「よし、ここまで来たんだし……覚悟決めて全部観るわよ、瑠璃!」フンス

瑠璃「ん、今度は蝋燭と鞭? こんな物を何に……?」

瑠璃「…………」

瑠璃「え?」


…………

ユート(やっと買えた……急いで帰らないと)タッタッタッ

アレン「お、ユートじゃん。こんな所で奇遇だな」

ユート「アレンか。すまない、今は先を急いでいるんだ」

アレン「みたいだな……あ、そうそう。この前貸した例のあれ、悪いけど今週末までには返してくれないか?」

ユート「何の事だ?」

アレン「何の事って……あ、お前さては俺がベッドの下に置いていってやった例のブツまだ観てねえのか?」

ユート「ああ、そういえばこの前ウチに来た時に何か言ってたな。すっかり忘れた」

アレン「おいおい、俺がせっかく淡白なお前の為に用意したのに。近所のマニアから借りた無修正の調教ものでそう簡単には手に入らないやつなんだぜ」ヒソヒソ

ユート「無修正? 調教? よく分からないがさっきも言った通り先を急いでいるからもう行くぞ。ベッドの下は帰ったら見ておく」ノシ

アレン「おう、観たら感想教えろよ。それと分かってると思うがサヤカや瑠璃にはくれぐれも内緒な~」ノシ


…………

トントン

瑠璃「……はい」

ドアガチャ

ユート「遅くなってすいまない、瑠璃。大分待たせてしまったな」

瑠璃「ううん、気にしないで……」

ユート「ん、どうかしたか? 何だか少し疲れているみたいだが……?」

瑠璃「……ねえ、ユート」

ユート「な、何だ?」

瑠璃「私、頑張るから……」

ユート「え?」


瑠璃「頑張る……正直凄く痛そうだったけど……我慢するから」

ユート「何を頑張るんだ? 話が見えないんだが?」

瑠璃「でも……でも……」ブルブル

ユート「瑠璃?」



瑠璃「最初は……ソフトでお願いしますぅぅぅぅぅぅ!!!!///」バッ



ユート「る、瑠璃!?」

瑠璃「ごめんなさぁぁぁぁい!!!(泣」

ドアバタン!!

ユート「…………」

ユート「……待たせ過ぎたかな?」

<おわり>


読んでくれた人、ありがとうございました。

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