柚「芽衣子サンといっしょ!」 (34)


・喜多見柚ちゃんと並木芽衣子さんのSSです



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芽衣子「はぁ~~~……」

柚「ふひぃ~~~……」

芽衣子「あったまるねぇ」

柚「ぬくぬく~」

芽衣子「本当にこたつってすごいよね~」

柚「こたつ考えた人にノーベル賞あげたいね! ノーベル平和賞もの!」

芽衣子「これの前じゃみんな武器置いちゃうだろうねー」

柚「ねー♪」


柚「おこたにみかん……そして柚……」

芽衣子「んー?」

柚「ビタミンいっぱいとれちゃうカモ!」

芽衣子「そうだねー、柚ちゃんといれば風邪ひかないね!」

柚「美容にもいけるし!」

芽衣子「お姉さん、さっそくあやかっちゃおーっと」ギュー

柚「へへ、芽衣子サンってばだいたーん」

芽衣子「あったかーい♪」

柚「湯たんぽにもなれる可能性!」


芽衣子「冬至に柚子湯へつかれば風邪をひかないってのもあるねー」

柚「冬至っていつ?」

芽衣子「12月の、21日だったかなぁ?」

柚「あー、柚のモテ期が今月きちゃうかー」

芽衣子「じゃあ今のうちに予約しとかないと」

柚「早期予約特典つけなきゃ!」


芽衣子「ちなみに特典は?」

柚「んー……柚に添い寝できる権利とか?」

芽衣子「これで寒いひとりの夜も安心、だね♪」

柚「予約受付ちゅー!」


柚「ん!」

芽衣子「どうしたの?」

柚「みかん食べたい」

芽衣子「はい、あーん」

柚「あーん」パクッ

芽衣子「おいしい?」

柚「んむっ。いひゃれいうくせい!」モグモグ

芽衣子「ちゃんと口の中のものを飲み込んでしゃべらないと行儀悪いよ?」

柚「ひゃい」モグモグ


柚「このみかんおいしい」

芽衣子「有田みかんだよー」

柚「有田さんちで作ったみかん?」

芽衣子「和歌山の有田ってところで作られたみかんで、言ってみればブランドだね」

柚「へー! 芽衣子サンものしりー」


芽衣子「有田市を割るみたいに有田川って川が流れてるんだけど、その周りの山はぜーんぶみかん畑で、秋から冬にかけてオレンジ色になってすっごい綺麗なんだよ」

柚「みかん畑というか、みかん山? スゴイ!」

芽衣子「民家と民家の間にもみかん畑があたり、はっさく、いよかん……柑橘類の天国って言えばわかるかな?」

柚「柚にうってつけ! 行きたい行きたい!」

芽衣子「和歌山、久しぶりに帰りたいなぁ。そのときは柚ちゃんも一緒に行こうね!」

柚「やったった♪」


柚「やっぱりゆずって名前に生まれたからにはそういうところに行ってみないとねー」

芽衣子「ちなみに柚子は四国の……高知だったかな? 一番作ってるんだよ」

柚「和歌山じゃないの!?」

芽衣子「うん、残念ながら」

柚「高知! 確か地図の下らへん! 遠いネ!」

芽衣子「ここからだと和歌山よりも西だからねー」


柚「やっぱり帰りたいっておもう?」

芽衣子「たまーにね」

柚「お仕事忙しいから難しいよね」

芽衣子「そだねー。やっぱりお仕事が一番だからね、今は」

柚「アイドルだもんね」

芽衣子「そうそう、アイドル」

柚「こたつでゴロゴロしちゃってるけど!」

芽衣子「アイドルだってこたつでゴロゴロするもーん」

柚「ゴロゴロゴロ……」

芽衣子「柚ちゃん、猫みたい」


柚「柚は柑橘類で湯たんぽで、猫だった……?」

芽衣子「もうなにがなんだかわからないね」

柚「ポケモンだったらイーブイくらい可能性秘めてるよ!」

芽衣子「柚ちゃんはライチュウって感じするなー」

柚「ヂュウ!」

芽衣子「ライチュウの鳴き声ってどんなのだっけ?」

柚「ラーイ! とか?」

芽衣子「普通に考えたらそうだよね」


柚「新しいポケモン買ったんだけど、忙しくてあんまりできてないんだー」

芽衣子「それこそ今できるんじゃ?」

柚「今は芽衣子サンとおしゃべりちゅーだからね!」

芽衣子「……かっ」

柚「蚊?」

芽衣子「かわいいこと言ってー!」ギューッ

柚「ふへへぇ」ニヘラ


柚「エブリデイ熱烈歓迎だけどさすがに暑いよー」

芽衣子「あっ、ごめん」パッ

柚「さすがにこたつと芽衣子サンのダブルパンチはホット!」

芽衣子「柚ちゃんがかわいいからついつい……」

柚「顔もホット!」


柚「そいえば今回のポケモンに芽衣子サン出てくるんだよ」

芽衣子「え? 私がゲームに?」

柚「芽衣子サンだ! ってひとりでベッドにごろーんしながら言っちゃったくらい芽衣子サン。あっ、写真とってるよー」

芽衣子「へぇー」

柚「えっと、どこだっけ。あー、っと、これだ、これ!」

芽衣子「どれどれ……」

柚「似てるでしょ!」

芽衣子「おぉー、おもったより私だ」


柚「あとねあとね、今やってる前のアニメに出てる子も芽衣子サンだった! 髪の毛の色は違ったけど帽子も被ってたし」

芽衣子「ポケモンの世界に私結構いるね?」

柚「なんたっていろんな街を旅するんだからね!」

芽衣子「なるほどねー、ポケモン世界の私かー」

柚「芽衣子サンもポケモンしよ?」

芽衣子「本体から買わなきゃ」

柚「セットのやつ売ってるよ! 一緒にやろうやろう!」

芽衣子「柚ちゃんがそこまで言うならやってもいいかなぁ」

柚「他のみんなもやってるし、確か芽衣子サンのプロデューサーもやってたような?」

芽衣子「そうなの!?」


柚「年少組と混じって3DS持ってピコピコしてたよ」

芽衣子「プロデューサー、ゲームやるんだ……」

柚「あの童顔のオジさんは間違いないね。一番必死だった」

芽衣子「ふぅーん……プロデューサーが……」

柚「芽衣子サンが買う理由、見つかったね!」

芽衣子「……自分にクリスマスプレゼント。ちょっと早いけど!」

柚「うまい言い訳!」


柚「ちなみにあの写真、芽衣子サンのプロデューサーの主人公だよ」

芽衣子「え?」

柚「いんやー、愛されてますなぁー♪」

芽衣子「え、で、でも寝転んでどうのって」

柚「次の日、みんなに教えよーって事務所来たら、もうこの話でもちきりでねー、そのとき撮った!」

芽衣子「へ、へぇー」

柚「美里サンは自分に似せてたし、柚も今はぱっつん!」

芽衣子「プロデューサーが私を……ふ、ふぅん……」

柚「ありゃ、聞こえてないや」


芽衣子「……今日帰りにお店で見よう」

柚「発売してけっこー経ったから、もう買えるとおもうんだけどねー」

芽衣子「なかったら注文かな?」

柚「2種類あって、確かムーンだったよ。誰って言わないけどね」

芽衣子「……ちゃんと違う方を買います」

柚「サンってやつ。間違えないようにね? オソロでもいいとはおもうけどー」

芽衣子「せっかくだからね」

柚「柚はサンだから芽衣子サンとオソロになっちゃうカナ!」


芽衣子「ゲームなんて久しぶりに買うなぁ」

柚「ゲームっていうより外にお出かけしそうだもん」

芽衣子「実家にいたときもあんまりしなかったかなぁ。そもそもゲームへたくそで」

柚「ポケモンは大丈夫だよー。柚も教えるし、なんたって……」

芽衣子「なんたって?」

柚「一番近くに教えてくれる人がいるんだしね!」

芽衣子「あぁ、プロデューサー……そうだね。あの人、睡眠時間削ってやってそうだし」

柚「……そこは効かないんだねー」

芽衣子「うん?」

柚「こっちの話だから気にしないで!」


柚「こっちはねー、どんだけお願いしてもやってくれないんだよー!」プンスコ

芽衣子「柚ちゃんのプロデューサー?」

柚「そーそー。ゲームヘタだから、やる時間がない、ハマったらそればっかりやっちゃうから、なんて言ってさー」

芽衣子「まぁ、忙しいからしょうがないってところもあるよ」

柚「わかってるんだけどねー。フリスクもあずきちゃんしかやってないし」

芽衣子「忍ちゃんとかやってないんだ?」

柚「ポケモンやる時間でアイドルの研究ができるでしょ、だってー!」

芽衣子「あはは、忍ちゃんらしいかなぁ」

柚「穂乃香ちゃんをこっちサイドに引き込めば……!」


芽衣子「美里ちゃんはやってて、惠ちゃんは……ゲームやってるイメージ全然ないかなぁ」

柚「でもやってたらすごいやり込んでそう」

芽衣子「それはわかるかなー」

柚「芽衣子サンと美里サンふたりでやってたらやるかもよ?」

芽衣子「どうかなー? でもいいかも。プロデューサーも混ぜてね」

柚「同調圧力!」

芽衣子「ちょっと使う場面が違うかな?」


柚「あー、もうこんな時間」

芽衣子「あっという間だねー」

柚「柚生誕祭も終わりかー」

芽衣子「いっぱいお祝いしてもらった?」

柚「プレゼントもいっぱいもらったし、出張中のPサンからおめでとうって電話もね!」

芽衣子「ふふ、よかった」

柚「……」

芽衣子「どうしたの?」

柚「えっとね」


柚「……ワガママ言うと、直接聞きたかったなぁって」

芽衣子「そうだね」

柚「でも言ってもらえるだけ柚は幸せものだよ。ちゃんと覚えててくれた!」

芽衣子「うん、素敵な考え方だとおもうよ」

柚「やっぱり前を向いて行かなきゃね! たまに後ろ向くけど」


芽衣子「プレゼント開けてみた?」

柚「あ、どれも貰ったままだった」

芽衣子「開けてみない?」

柚「じゃあ芽衣子サンのやつから! 重いんだよね、なにが入ってんだろ?」

芽衣子「ふふ、なーんでしょう」


柚「……あー! 缶バッヂだー! それもたくさんっ!」

芽衣子「柚ちゃんと言えばこれかなーって」

柚「うれしい! へっへー、さっそく付けよーっと」

芽衣子「海外で買ったのもあるから意外とレアものがあるかもね?」

柚「おぉ……そんなの貰って大丈夫なの?」

芽衣子「やっぱり好きで、使ってくれる人のところにあった方がいいでしょ?」

柚「芽衣子サン、ありがと!」


柚「いやー、小物から食べ物までいっぱい……」

芽衣子「本当にね。柚ちゃんが愛されてる証拠だね」

柚「柚冥利に尽きますなー」

芽衣子「なにそれー」

柚「ちょっと事務所の水道代あげてくる!」

芽衣子「お手洗い? いってらっしゃい」


芽衣子「……」

芽衣子「……そろそろかな?」


ヴーッヴーッ

芽衣子「……もしーもし」

芽衣子「うん……今お手洗いに……もう大丈夫?」

芽衣子「柚ちゃんのプロデューサーは……あ、よかったぁ……」

芽衣子「うん。じゃあ予定通りに」


* * *


柚「ふいー、お待たせー……あれ?」

柚「芽衣子さーん? あれ?」

柚「入れ違ったのかな……ん、ハコ?」

柚「……こーゆーの置いてるとあけたくなるよね~? ほいっ」パカッ

柚「……このマフラー、これって……Pサンが?」

柚「買っててくれたんだ……あれ、なんだこれ」

柚「しょーたい、じょー? なになに……むこう行けばいいのカナ?」


柚「もーまっくらじゃーん。ちひろさん節電過激派ー!」

柚「電気電気……」カチッ

柚「……あれ?」




せーの……

柚ちゃん、お誕生日おめでとう!



おわり

ちょっと遅れちゃったけど、喜多見柚ちゃん誕生日おめでとう!

続きものではないですけど、同じ世界観のお話です。
よかったらどうぞ。

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