文香「………停電、ですか?」 (23)

キャラの喋り方が少しおかしいかもしれませんがご了承ください。

書き溜めてあるのでどんどん行きます。

↓過去作
ありす「もしも魔法が使えたら」
ありす「もしも魔法が使えたら」 - SSまとめ速報
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文香「………」ペラッ

文香「……かれこれ20分は平行線のままですね。いつ終わるんでしょうか」

ありす「オバケなんて存在する訳がありません!非科学的です!」

飛鳥「科学は万能じゃない。その万能じゃない物差しで測っても正しい観測結果は得られないんじゃないか?」

ありす「だとしてもオバケや神なんてのは突拍子がなさ過ぎます!非現実的です!」

飛鳥「ボクは何も存在していると言い張っているワケじゃない。存在するかもしれないと言っているだけだ。存在しない可能性だって示唆しているさ」

ありす「存在するハズがありません!」

飛鳥「やれやれ…君は本当に頭が固いな。頑固者と言い換えてもいい」

ありす「頑固者かどうかで言ったら飛鳥さんもだと思います」

飛鳥&ありす「むむむ…」


 バツン!

ありす「ひゃっ!」

飛鳥「ッ!」

文香「………停電、ですか?」

文香「2人とも、大丈夫ですか?」

ありす「は、はい。大丈夫です」

飛鳥「声が震えているけれど本当に大丈夫かい?」

ありす「大丈夫です!大丈夫ですけど…文香さんの方へ行ってもいいですか?」

文香「構いませんよ」


飛鳥「大丈夫とか言いつつ、やっぱり怖いんじゃないか」

ありす「むっ…! 」

文香「まあまあ2人とも落ち着いて下さい。とりあえずありすちゃんはこちらへ」

ありす「はい」ソローリ ソローリ

文香「見えないのでゆっくりでいいですよ、私はここです」

ありす「………きゃっ!」

 ドンッ

飛鳥「うわあぁぁぁぁ!!」

ありす「いやあぁぁぁ!!…ってこのエクステの感触は飛鳥さんじゃないですか、脅かさないで下さい」

飛鳥「君が急に覆いかぶさってきたんじゃないか!…というかなんでボクのエクステの感触を知っているんだい!?」


ありす「さっきあんなこと言っておいて自分も怖がってるじゃないですか」

飛鳥「ぐ……に、人間は主に視界からの情報に頼って生きているからね。その感覚器官が役に立たないとなればどんな危険に襲われるのかも分からない。そんな状況で恐怖を覚えるのは至って正常な反応だと、ボクは思うね」

文香「必死に喋って怖いのを紛らわそうとしてる飛鳥ちゃんはすこし可愛いですね」

飛鳥「え、えっと…はたしてそれは褒め言葉として受け取ってもいいのかい?」

文香「そのつもりですが」


ありす「!」

ありす「あ、あの……何か声が聞こえませんか?」

ありす「女の人の…叫び声みたいな……」

-----アアア!-----

飛鳥&ありす「」ビクッ

飛鳥「……つまらない冗談はやめるんだありす」

-----バアアア!-----

ありす「ほら!また叫び声が!」

飛鳥「ききき聞こえない!そんなの聞こえないからな!」ミミフサギ


 ドアガチャ
茜「ボンバーーーーー!!!!」

飛鳥&ありす「うわあぁぁぁぁ!!」


茜「……あれ?」

茜「ボンバーーーーー!!!!」

飛鳥&ありす「うわあぁぁぁぁ!!」

文香「その声は…茜ちゃん?」

茜「あ、文香さん!そこにいたんですね!」

文香「どうかしたんですか?」

茜「停電で暗くて本が読めないと思って持ってきました!懐中電灯!」

文香「光が点いていないのですが…」

茜「これは失礼!今つけます!」カチッ

ありす「あぁ…光があるっていいですね」

飛鳥「あぁ、懐中電灯はリリンの生み出した最高の文化だよ」


文香「今点けたということは茜さんはこの暗闇の中を歩いてきたのですか?」

茜「走ってきました!」

文香「大丈夫でしたか?壁や物にぶつかったりしませんでしたか?」

茜「叫べば音の反響で周りの様子は分かりますからね!避けてきました!」

ありす「コウモリですか」

飛鳥「能力が人間のそれではないね」

茜「でもこの部屋では私の声と飛鳥ちゃんとありすちゃんの叫び声が重なって分かりませんでした!」

飛鳥「別に叫んではいないさ。驚いたことは否定しないけどね」

ありす「すごい声出してたじゃないですか」

飛鳥「そっちこそ」

ありす「むむむ……」

文香「お二人の調子も大分回復してきましたね。ありがとうございます、茜ちゃん」

茜「いえ!なんだかよく分からないけど、お役に立てたなら嬉しいです!」


茜「ところで文香さん!本が読めるようにと懐中電灯を持ってきたので、この懐中電灯をどうぞ!」

文香「私は本であれば暗くても読めるので必要ありません。ありすちゃんと飛鳥ちゃんに渡してあげて下さい」

茜「暗くても本が読めるんですか!?文香さんはすごいですね!」

文香「don't think feel 本を感じれば目で見ずともその内容を心に刻むことができます」

飛鳥「文香さんも人間辞めてるのかい?」

ありす「つまり心眼で本を読んでるんですね!流石は文香さんです!」

飛鳥「君の文香さんに対してだけは何があっても諸手を上げて賞賛するスタイル。正直嫌いじゃないよ」


茜「ん?何やら部屋の隅に黄緑色に光るものが!」

ありす「ひっ…!なんなんですかぁ…」

文香「確かに…プロデューサーの机の向こうに蓄光テープのような色の何かが光ってますね」

茜「少し気になりますね…………ボンバーーーーー!!!!」

飛鳥&ありす「うわあぁぁぁぁ!!」


飛鳥「茜さん!急に大声を出さないでくれないか!?」

ありす「心臓止まるかと思いました…」

茜「ごめんなさい!2人のことも考えずに叫んでしまって…!音の反響で何があるのか探ろうとしたのですが」

ありす「なら叫ぶ前に言って下さい…」


文香「……!」

文香「動いてますね…」

飛鳥「………え?」

文香「光の発生源が」

ありす「どどどどうしましょう」アワアワ

飛鳥「落ち着くんだありす。兎に角落ち着いて…落ち着くんだ」

文香「飛鳥ちゃんも落ち着いてください」

茜「なら私が見て来ます!」

ありす「危険です!」

茜「大丈夫です!謎の光で部屋の中が明るいですから転んだりしませんよ!」

ありす「問題点はそこではないんですが…」


飛鳥「そうこう言ってる間に影から出てきたぞ!どうす…る…?」

輝子「フ…フヒ……みんな…私だぞ…」

茜「輝子ちゃん!こんばんは!」

輝子「コ、コンバンワ…茜ちゃん…」

ありす「輝子…さん?」

輝子「や、やぁありすちゃん。コンバンワ…」

ありす「こ、こんばんは…ってそうではなく!その体の周りで光ってるのってなんですか?」

輝子「これは…ヤコウタケって言って、暗闇で光る不思議なキノコ…大切なトモダチ…」

文香「そんなキノコもあるんですね…確かに不思議です」


輝子「停電で暗いから明かりをと思って…湿気が少なくて時間かかってしまった…すまない…」

飛鳥「茜さん…懐中電灯を借りてもいいかい?」

茜「はい!どうぞ!」

ありす「どうかしたんですか?」

飛鳥「………なんで体からキノコが生えているんだい?」

ありす「え?」

ありす「…………!?」


輝子「キノコが好き過ぎて…でも栽培キットを揃えるには部屋のスペースもないしお金も…」

文香「やはり仕事をしていると言っても未成年の子達はお小遣い制の人が多いですからね」

輝子「そう…だから自分の体にあらゆる菌を埋め込んで、必要に応じて体から出せるようにした……フヒヒ…」

ありす「随分簡単に言ってくれますね」

飛鳥「この事務所人間辞めてる人多くないか?」

茜「すごいです輝子ちゃん!シビレます!」

輝子「ヒカゲシビレダケは出してないハズだが…もしかしてコントロールが…?」

文香「言葉の綾ですよ。本当に痺れを感じている訳ではありません」

茜「誤解させてすみません!」

輝子「そ、そうか……ならよかった…生死に関わるキノコも出せるから暴発はしないように気をつけてるんだ…」

飛鳥「今さらっと恐ろしいこと言わなかったか!?」


文香「ちなみにどんなキノコなのか教えて頂いても構いませんか?」

輝子「いいぞ、危険なキノコは知ってて損はないからな…」

ありす「これ停電中にするような会話ですか?」

輝子「私が出せるキノコの中では、まずカエンタケ。触るだけでも危険な毒を持ってるんだ…あとはスエヒロタケ。稀に人の肺に寄生することもある恐ろしいキノコ」アトハ…

ありす「飛鳥さん……」

飛鳥「……なんだい?ありす」

ありす「科学的、現実的ってなんなんでしょうね…」

飛鳥「………そうだね。現実は小説よりも奇なりとは言うが流石にこれは突拍子もなさ過ぎる」

ありす「非科学的、非現実的って言葉は今後使わないようにします」

飛鳥「これからも特に使うつもりは無かったが、ボクも使わないようにするよ…」


終わり

今回も短いですがこれでおわりです!いいオチは思いつきませんでした。

また書き溜めが出来たら投稿したいと思います!

ではお疲れ様でした!



※今更ですがキャラ崩壊、及びありえない設定が含まれる作品ですのでご注意ください!

完成作品を嵐のように投下するだけの簡単な(ry

安価とかもしてみたいけれど遅筆だからなぁ…

とりあえずHTML依頼出してきます

ケータイからすみません!>>1です!

補足し忘れていたことが1つあります。


この話は停電が解決されていないのでバッドエンドです

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