敵強キャラ「俺らは味方になると弱くなるらしい」(15)


精鋭「演技に決まってるだろ」

敵強「まじかよ」

精鋭「考えてみろ、俺らが本気を出したらどうなる」

敵強「うーむ。。。」

ホワホワーン


パターン①「やつは四天王の中で最強だった」

敵強「ぐおおおお」

主人公「はあ、はあ、俺の三段階の変身を使ってようやく倒せた・・・」

敵強「いやあ、あなたの友情と努力に心打たれました、改心します」

主人公「やったあ!」

敵ボス「なに!?四天王の一角が寝返った!?攻めてくる!?」

敵ボス「無理だよもうあいつとあいつの配下は俺の軍団で最強だよ!?」

敵ボス「勝てるわけ無いじゃん、降伏安定ですわ」

第一部・完!
佐藤先生の次回作にご期待下さい!!


敵強「駄目だな」

精鋭「だろ」

敵強「まあお前らは流石に噛ませだろ」

精鋭「なにを言う、こういうパターンがあるだろ」

ホワホワーン


パターン②「精鋭部隊(有能)」

主人公「次はピポット星雲攻略だ、準備は良いか」

精鋭「は、できております」

主人公「この戦線で兵站は無理だ、戦争はまずは兵站からだぞ」

精鋭「いえ、こちらの資料を御覧ください」

精鋭「輸送作戦における兵の展開と新転送システムによるγ計画」

精鋭「それが破綻した際に作られたτブラスター作戦」

精鋭「さらにそれが駄目だった場合のオペレーションθまで用意してあります」

主人公「ま、計画通り行けば良いんだけどね」

三日後・・・

精鋭「ピポット星雲攻略完了しました。兵站計画を練る必要もなかったですな」

精鋭「主人公?ああ、首都攻略戦で死んだようですね。」

精鋭「我々の計画に従えば犠牲者30名で済むはずだったのに、31名で計算が狂ってしまいましたな」

精鋭「まあ計画に支障はつきものだ。次はマグマ銀河を制圧するぞ!」

精鋭「「「おう!!」」」


敵強「うーむ。。。」

精鋭「IQ300を超える精鋭集団に主人公が勝てるわけないんだよなあ」

敵強「そう言われればそうなんだがなあ」

敵強「でも、主人公が凄いのはそこじゃないだろ」

精鋭「というと?」

ほわほわ~ん


パターン③「天才の天才たる所以」

敵強「主人公・・・侮りがたい強敵だった」

敵強「さらなる鍛錬を積まねば成るまい。まずは感謝の正拳突きからだ!」

主人公「おーい、敵強、飯にしよーぜ」

敵強「ふんっ、ふんっ、ふんっ」

主人公「だめだこりゃ」

敵強は才能溢れる若者だった。
魔王に雇われ20年、勝てる相手などどこにもいなかったのだ。
腐っていたところに現れた主人公は、敵強の闘争心に再び火をつけるには十分だった―――

敵強「覇王流動斬撃拳・改Ⅲ!!」

魔王「ぐわああああ」

敵強「次はお前らだ、真・魔王!」

真・魔王「ふふふ、やつは我ら魔王四天王の中でも最弱・・・」

大・魔王「魔王界の面汚しよ・・・」

読者「主人公空気じゃねーか(笑)」


敵強「ううむ・・・」

精鋭「出発点が上、成長曲線も上、俺らは本気を出しちゃあいけないんだ」

精鋭「他にもあるぞ」

ホワホワーン


パターン④「味方が正論を言う」

主人公「なんでこんな残虐なことをするんだ!」

精鋭「一人でも残せば反逆の芽となります」

精鋭「一度反逆を起こせば被害は敵にも味方にも広がり続けるでしょう」

主人公「だからと言って子供まで手にかけることないだろ!」

精鋭「私だってこんなことはしたくない!」

精鋭「しかし、あなたが天下統一と恒久平和を唱えたからにはこうするしかないのだ!」

精鋭「侵略の終着点は殺し尽くすことだ・・・生かして憎しみの連鎖がつなげてどうする!」

精鋭「もしあなたが天下統一などと唱えなければ―― 私はこんな馬鹿げたことはしていない」

主人公「私のやり方に従えないなら出て行け」

精鋭「見解の相違だ。仕方あるまい」

その後精鋭軍は反乱軍をまとめ上げ、主人公率いる統一軍と激しい戦争を繰り広げた。
結局、統一軍も反乱軍も突然やってきたチンギス・ハーンに皆殺しにされ終了した。
「偉大なる策略家・成吉思汗」より引用。


敵強「ううむ。」

精鋭「主人公はキャラを立てるために多少強引な設定が目立つんだ」

精鋭「その時俺らが正論を言いまくればこうなるだろ?」

精鋭「一歩引いて無能なふりをする。それが正しいんだよ」

敵強「そういうものなのか?」

精鋭「そういうものなのだ」

僧侶「助けてください!主人公が魔王四天王の氷将軍の軍勢に攻められてます!」

精鋭「ああ、そのことなら3ヶ月前に予想していたよ」

僧侶「それどころじゃないんです!」

僧侶「魔法使いは非業の割腹を遂げ、戦士は傷ついた末に斃れ、軍勢は散り散りになってるんです」

敵強「氷将軍強いからなあ。まあ、私ほどではないがな」

敵強「精鋭の巧みな戦略・戦術が無ければ今頃は私が天下人だっただろうよ」


精鋭「あんたが天下取っても維持できないだろ」

敵強「それもそうだな」

僧侶「ああっ、勇者様の居城に火が!!助けてください!!」

精鋭「まあまあ、それも予想していたよ。」

精鋭「見た目が少し良いだけで、無能な上に大した努力もしない人間はその程度さ」

僧侶「もう知りません!私行ってきます!」

僧侶「味方になった途端、急に無能になりやがったわ!!」


敵強「良かったのか・・・?あいつ、死んだぞ」

精鋭「敗北した軍を立て直すのは有能な我々でも不可能だ」

精鋭「そして、ここに氷将軍と内通した文章がある」

敵強「・・・おまえも悪いやつじゃのう!」

精鋭「炎将軍と氷将軍、参謀に私精鋭、お飾りに主人公の息子、と。」

精鋭「舞台は整えられた。魔王国と王国、さくっと平らげて祝杯をあげようじゃないか」

敵強「くふふふ、貴様と組んで正解じゃったわい」

精鋭・敵強「「やはり主人公が居ては全力が出せんなあ」」

了。

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