【オリキャラ注意】加賀「ガガガロンパ!」亜堂「2スレ目!」【安価進行】 (1000)

前スレ 【オリキャラ注意】安価でダンガンロンパ【安価進行】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475246614/)


・パラレル世界でのお話なので苗木君とかいません
・遅筆ご容赦願います

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1480258578

芦本 軽明 (アシモト カルアキ) 【超高校級の作家】

亜堂 銀二 (アドウ ギンジ) 【超高校級の二番手】

飯田 典羽矢 (イイダ ノリハヤ) 【超高校級の短距離走者】【DEAD】

因幡 国大 (イナバ クニヒロ) 【超高校級の大工】【DEAD】

イモニア・E・卯田 (-・エウロパ・ウダ) 【超高校級の幸運】

大江 杜麩果 (オオエ トフカ) 【超高校級の栄養士】

加賀 紅香 (カガ コウカ) 【超高校級の???】 ※主人公

樫月 明美 (カシヅキ アケミ) 【超高校級の保育士】【DEAD】

栗須 鐘太 (クリス ショウタ) 【超高校級の冒険家】【DEAD】

狭野 由地夜 (サノ ユチヤ) 【超高校級の茶道家】

不知火 真理華 (シラヌイ マリカ) 【超高校級の花火師】

城須賀 翼 (シロスカ ツバサ) 【超高校級の演劇部】

谷 拝登 (タニ ハイト) 【超高校級のバレーボール選手】【DEAD】

紡 紫葉莉 (ツムギ シバリ) 【超高校級の工芸部】【DEAD】

露寺 美緒 (ツユデラ ミオ) 【超高校級の生物学者】

新島 飛鳥 (ニイジマ アスカ) 【超高校級の頭脳】

好感度 (今後250レス単位で公表)



芦本 D

亜堂 C

【DEAD】 飯田 E

【DEAD】因幡 D

イモニア D

大江 C

【DEAD】樫月 C

【DEAD】栗須 E

狭野 B

不知火 C

城須賀 C

【DEAD】谷 F

【DEAD】紡 C

露寺 B

新島 C

生徒番号01
芦本 軽明 (アシモト カルアキ) 【超高校級の作家】
身長 191cm
備考 青髪 尊大だが威厳はある 茶色のスーツ

生徒番号02
亜堂 銀二 (アドウ ギンジ) 【超高校級の二番手】
身長 177cm
備考 茶髪 基本的に何でも二番手 軽い 学ラン

生徒番号03
飯田 典羽矢 (イイダ ノリハヤ) 【超高校級の短距離走者】【DEAD】
身長 168cm
備考 白髪 天狗になりやすい 元気 タンクトップ
オシオキ 前スレ865 『スプリンター・スプリンター』

生徒番号04
因幡 国大 (イナバ クニヒロ) 【超高校級の大工】【DEAD】
身長 180cm
備考 紫髪 やや不良故言葉が悪い 紫のつなぎ
オシオキ 前スレ619 『骨家建立』

生徒番号05
イモニア・E・卯田 (-・エウロパ・ウダ) 【超高校級の幸運】
身長 186cm
備考 金髪 少し片言気味 陽気 赤白のボーダーのシャツ

生徒番号06
大江 杜麩果 (オオエ トフカ) 【超高校級の栄養士】
身長 166cm
備考 栗色の髪 人懐っこい ピンク色のセーター

生徒番号07
加賀 紅香 (カガ コウカ) 【超高校級の???】
身長 158cm  
備考 橙色の髪 好奇心はあまり強くない 学生服

生徒番号08
樫月 明美 (カシヅキ アケミ) 【超高校級の保育士】【DEAD】
身長 164cm
備考 緑色の髪 明るくおおらか  青いVネックにエプロン
オシオキ 前スレ866『VS モンスターペアレント』

生徒番号09
栗須 鐘太 (クリス ショウタ) 【超高校級の冒険家】【DEAD】
身長 174cm
備考 茶髪 ポジティブ思考 迷彩服
オシオキ 前スレ293 『"Staged adventurer" is killed by setup』

生徒番号10
狭野 由地夜 (サノ ユチヤ) 【超高校級の茶道家】
身長 148cm
備考 黒髪 見かけによらず軽い性格 和服

生徒番号11
不知火 真理華 (シラヌイ マリカ) 【超高校級の花火師】
身長 150cm
備考 ピンクの髪 幼気な女子 セーラー服

生徒番号12
城須賀 翼 (シロスカ ツバサ) 【超高校級の演劇部】
身長 162cm
備考 黒髪 自己犠牲精神 洞察力高め 黒シャツに黒パーカー

生徒番号13
谷 拝登 (タニ ハイト) 【超高校級のバレーボール選手】【DEAD】
身長 199cm
備考 黒髪の短髪 クラスの人気者的存在 バレーのユニフォーム
オシオキ 前スレ287 『アタック No.∞』

生徒番号14
紡 紫葉莉 (ツムギ シバリ) 【超高校級の工芸部】【DEAD】
身長 154cm
備考 水色の髪 陰気 自信なさげ 白シャツにスカート
オシオキ 前スレ594 『裁きの中の〈糸繰人形〉』

生徒番号15
露寺 美緒 (ツユデラ ミオ) 【超高校級の生物学者】
身長 160cm
備考 黄色の髪 好奇心旺盛 チェックの服に長いスカート

生徒番号16
新島 飛鳥 (ニイジマ アスカ) 【超高校級の頭脳】
身長 170cm
備考 銀髪 論理思考 やや短気 白衣

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷ!最高じゃないですか!」

モノクマ「絶滅危惧種と謳われてる魚踏みつぶしてる点も評価高いよ!ヒューヒュー!」

加賀「…」

コイツの声がただ、脳内に虚しく響く。

…ぶん殴って止めてくれる人は、もう、この世には居ない。

ならばせめて…せめて…。










私をあの時止めてくれた子の、鼓動を止めた奴を…突き詰めるしかない。

それが今、私に出来る…きっと唯一のことだから。







…待ってろ。






↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/購買部/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

          Cooprative store


加賀「…何の変哲もないよね」

…さっき回そうとしてイモニア君に会ったんだっけ。

加賀「…回してる場合じゃないよね」

そんな悠長なことしてらんない…。





加賀「…収穫は無しかぁ」

そこまで期待してなかったけれど。




↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

    Laundry


加賀「あれ?城須賀君?」

城須賀「辛気臭ぇ顔して何だ何だ?まさか能無しがいっちょ前に捜査しようってんじゃねえよな?」

加賀「…能無しで悪かったね」

城須賀「ぎゃはははははははっ!冗談だよバーカ!」

…捜査の時までこのテンションでいられるのは正直しんどい。

加賀「…城須賀君寝たら?」

城須賀「ぎゃはははははははっ!寝られるわけねーだろバーカ!」

加賀「ずっと起きてたってこと?」

城須賀「朝からな!」

加賀「毎日?」

城須賀「何だ何だ?聞きてえことあるならとっとと言えや言えや!」

加賀「…樫月さんってさ、毎日正午に抜け出してた?」

城須賀「ん?あー正午っつーか正午前に抜け出してたわ」

城須賀「誰もいないときは俺に見張り頼んでな」

城須賀「それがどうかしたのかよ」


コトダマ【樫月のルーティン】ゲット




↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

Physical storage room


加賀「…あ」

天井に吊り下げられていた遺体は、誰かの手によって地面へと下ろされていた。

加賀「…」

樫月さんは口を開いたまま、動かない。

加賀「…無念だったろうな…」

加賀「…?口を開いたまま?」

…何かおかしい気がする。…気のせいかも知れないけど一応候補には入れておこう。


コトダマ【開きっぱなしの口】 ゲット





加賀「…うーん…」

やっぱり気になるのは…。

加賀「潰されてるこの子達、だよね…」

…図鑑を見る限り貴重に思える熱帯魚は、殆どが踏みつぶされていた。

加賀「…これだけあちこちにいるってことは」

…過失ではなく、故意…。

加賀「一体誰がやったんだろう…」

樫月さんが狂乱したのか、それとも犯人か…まだ判断は出来ない。





コトダマ【潰された熱帯魚】ゲット




1 移動する
2 もう少し留まって捜査

↓1

加賀「…もう少し調べるとなると…」

加賀「気になるのは…これだよなぁ」

零れている熱帯魚の餌が目に付く。

加賀「首吊る前に餌をこんな風にするかな…」

ますます訳が分からなくなってくる…。

加賀「…狂乱?」

こぼれていると言うより散乱していると言った方が適切だろうか。

狂乱の末散乱させた、ならば説明は付くが…。

加賀「そうするとどう首を吊ったんだろう…ん?」

加賀「水槽に…赤い足跡?」

恐らく熱帯魚が入っていた水槽だろう。側面に赤い足跡が付着している。

加賀「…あ、乗ったのかな…」


コトダマ【散乱した魚の餌】【水槽の足跡】ゲット


加賀「一旦場所を移そうかな」



↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

    Kashiduki′s room


加賀「…一応開いてはいるんだ」

モノクマ辺りが開けたのだろう。捜査に必要かどうかは別として。

加賀「失礼しまーす…」



加賀「特に変な様子は見られない、けど…何これ?」

加賀「手記…?」

中身を見るのはまずい気もするけど…捜査のためだ、うん。

加賀「えーと…」

『…絶望病の根源を突き詰めなければ、杜麩果さんの命が危ないと言うことは重々把握している。』

『本当にむず痒い。うまく三人を世話してやれないこと、不知火さんだって軽症とはいえ手を回せていないこと。言い訳を自分自身にしているようであまり好きではない。』

『ただ、精一杯世話をすることが今私に出来ることであるのだと思う。救命の可能性を捨てるわけには行かない。そのために、私は生きるほか無い。』

加賀「…自殺する人の文章じゃないよ…」

ますます…訳が分からなくなってくる…。


コトダマ【樫月の手記】ゲット



↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

加賀「イモニア君」

イモニア「Umm?」

加賀「何か…気になることあった?」

イモニア「…特になかったネ…あ、でも」

加賀「でも?」

イモニア「…確かオーエが…カガが行ってからawakenしたネ…bloodに驚いていたし、disease of despairがcureしたと考えられるネ」

イモニア「But…Concernしてるかは分からない」

加賀「…なるほど」


コトダマ【大江の反応】ゲット




↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

     warehouse


加賀「倉庫に来てはみたけれど…何かあるかな?」

加賀「何かあったら逆にまずい気もするけど…」

無くなっていないとおかしいし。



加賀「…荒らされたような形跡は特にないかぁ…」

加賀「新島さんみたいにメモしてた訳でもないから正確なところは分かんないけど…ぱっと見何の変哲もないし…」

外れか…。


↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

加賀「露寺さん露寺…あ、いた」

露寺「と、トウちゃん…誰…」

大江「紅香ちゃんだよ」

露寺「…さっきなんで置いてったの…」

加賀「あ…ごめん」

大江「えー…置いてったの?紅香ちゃん薄情だなぁ」

加賀「新島さんが居たから…」

大江「その飛鳥ちゃんから頼まれたんだよね…自分の状況の見込むのに悪戦苦闘してたのに」

大江「だいぶ非道」

露寺「ホント非道だよ…」

加賀「ごめん…」

大江「…そういえばなんで美緒ちゃん探してたの?」

加賀「…あ」

本来の目的…。





露寺「…何か?」

加賀「えっと…」

とりあえず今は一つだけ聞こうかな…。



1 目が見えなくなった理由
2 物理準備室に入ったときの樫月と狭野の状況
3 (任意)


↓1 一つ選択

加賀「…なんで目が見えなくなったの?」

露寺「えっと…後ろから顔に液体を掛けられて…」

露寺「何なのかまでは分かんなかったけど…」

露寺「それで…目を開いたら何にも見えなくて…」

加賀「…何にも?」

露寺「うん…それで手探りで進んだんだけど…」

露寺「段々怖くなってきちゃって…あそこに…」

加賀「…」

顔に液体、か…。何を掛けられたんだろう…。


コトダマ【露寺の証言】ゲット



加賀(露寺さんに会うのは暫く後にしよう…整理できてないかもしれないし)



↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物(露寺不可、残り3行動)を指定

      Infirmary


加賀「…あっ」

入り口前に芦本君が立っている。

芦本「…何の用だ」

加賀「…亜堂君…」

芦本「亜堂?…彼奴なら拘束を解いたらここから出て行った。探すなら他を当たれ」

加賀「…狭野さん大丈夫?」

芦本「…お前の知ったことではない」

加賀「知ったことではないって…」

芦本「意識はある。それだけだ」

加賀「いやいやいや…私にだって看病する権利が」

芦本「黙れ!お前に狭野を救えるか!」

加賀「黙れ、って…!」

狭野「…おいアッシー…うるせーぞ…頭ガンガンする…」

狭野さんがか弱い声でこちらに呼びかける。

加賀「狭野さん!」

狭野「ガガガ…心配要らない…ウチはそんな弱くないし…」

狭野「まだ頭は…痛むけど…」

加賀「…そっか…」

芦本「…話を聞きたいのかも知れんが…今は無理だ。もう少し容体が安定するのを待て」

加賀「…分かった」





↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物(露寺不可、残り2行動 狭野不可、残り3行動)を指定

加賀「…あれ?大江さん、露寺さんは?」

大江「見かねた飛鳥ちゃんが貰ってくれた…」

加賀「あー…」

大江「押しつけた張本人…元はといえば紅香ちゃんが悪いんだけどね?」

加賀「その節は…」

大江「いいよいいよ…で。何聞きに来たの?」

加賀「あっ…えっとね、大江さんさ」

大江「うん」

加賀「…昨日までのこと覚えてる?」

大江「…それが全然覚えてないんだよねぇ…目覚めたら掛けられてたナプキンが血塗れでなんじゃこりゃー!って思ったし」

大江「…何かあったの?」

加賀「…思い出さない方が良いと思うよ」

大江「?」

記憶障害も…絶望病は引き起こしている…?


コトダマ【絶望病の副作用】ゲット



↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物(露寺不可、残り1行動 狭野不可、残り2行動)を指定

加賀「…露寺さんは?」

新島「露寺さんなら不知火さんがエスコートしていったわ…いつもの快活な様子でね」

加賀「不知火さんもじゃあ…戻ったってこと?」

新島「恐らく、ね。これで治癒していないのは寝ようとしない城須賀君だけ」

加賀「寝かした方が良いのかなぁ」

新島「…それは本人の勝手だから私は干渉しないわ」

加賀「まあ…そうだけど」

新島「…ところで気になったことがあるのよ」

加賀「何?」

新島「樫月さんの身体には大きな外傷が見られなかった」

新島「強く抵抗した跡は無かったのよ」

加賀「…無抵抗?」

新島「或いは抵抗が出来なかった可能性もあるわね…何とも言えないけれど」

加賀「うーん…」

新島「前者なら自殺、後者なら…少なくとも犯人にも傷は無いはず。特定は厳しいところね」

新島「それと」

加賀「それと?」

新島「…露寺さんの居た辺りに置かれていた液体…恐らくそれを掛けられたのでしょうけれど」

新島「水を入れたら急激に沸騰したわ…」

加賀「…で?」

新島「…ここまで言えば分かるわよね、加賀さん?」

加賀「…?」

新島「ただその実験から導き出される溶液なら…身体に掛かったときに衣服を溶かすはず」

新島「露寺さんが何処で襲われたかはまだ聞けていないけれど…一度確認してみて欲しいわ」



コトダマ【外傷の無い樫月の身体】ゲット



↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物(狭野不可、残り1行動)を指定

加賀「露寺さんこんなところで何してるの…」

何故か露寺さんは娯楽室の隅に座り込んでいた。

露寺「うっ、うっ…マリちゃんに置いていかれた…」

加賀「…不知火さん薄情だなぁ」

露寺「コウちゃんが言えることじゃないよぉ…」

加賀「ごめん…」

露寺「いいけどさ…ところで何か…?」

加賀「あーっとね…物理準備室に入ったときの状況なんだけど…」

露寺「えーっと…ちょっと待ってね…整理する…」



露寺「…入っていって、まず熱帯魚が潰されてて…」

加賀「うん」

露寺「で…進んでったら…倒れてるアケちゃんとユッチャンが居て…」

露寺「脈を取ったら…もうアケちゃんは手遅れで…」

露寺「ユッチャンはまだ脈があったんだけど…」

露寺「…あ!そうだそうだ…ここで…誰かから肩を叩かれて」

加賀「肩を?」

露寺「それで振り向いたら…液体を掛けられて…」

加賀「どれくらいの量だったか覚えてる?」

露寺「分かんない…けど…まあまあの量だったと思う…目だけじゃなくて周りも痛いし…」

加賀「…」

確かに目の周りは火傷をしたように…コロイド?ケロイド?フロイト?…とにかく火傷の跡が付いている。

露寺「何なのかは分かんない…」


コトダマ【露寺の証言:現場状況】ゲット



↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

加賀「芦本君何処かに行っちゃったね」

狭野「ふははっ!よく来たな!世界の半分をお前に」

加賀「狭野さんふざけないの…!」

狭野「…ウィーッス…」

加賀「…話は大丈夫?」

狭野「大丈夫大丈夫…入ったときにはもうカッシーがうなだれてて…」

狭野「脈を確認しようと思ったら…背後からガツンとやられちゃって…」

加賀「ガツンと」

狭野「…で、暫くして起き上がろうとしたら…カッシーが吊られてて…また殴られて…」

狭野「二回目殴られたときは流石に…もう死んだかなって…」

加賀「…」

狭野「…で、ガラスか何かが割れた音で…意識が一瞬戻ったけど…視界がぐちゃぐちゃでまた気を失って…」

加賀「言っちゃ悪いけど…よく生きてたね…」

狭野「…ま、ウチは頑丈だし?それに…」

加賀「それに?」

狭野「…証言者のウチが死ぬわけにはいかないし」


コトダマ【狭野の証言:第一発見時】【狭野の証言:第二発見時】【ガラスの破砕音】ゲット




↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

不知火「…あ!コウだ!」

加賀「…戻ってる…」

不知火「…もどってる?なんのはなし?」

加賀「…」

記憶は無くなってる…。

加賀「…そういえば露寺さん娯楽室に置き去りにしなかった?」

不知火「…あ!わすれてた!」

加賀「はあ…何も聞いてなかったの?露寺さん、今失明…」

不知火「ミオのめがみえなくなったのはしってたよ!」

加賀「…それだけ?」

不知火「うん」

加賀「他は何も聞いてないの?」

不知火「きいてないっていってるじゃん!」

加賀「…」

まさか樫月さんのことも知らないってこと…?

モノクマファイルはまだ来てないから情報が伝わっていなくても…考えられない話じゃないか…。

…でも…。

不知火「どうかしたの?」

…現実を今突きつけると…聞きたいことは聞けないかもしれないけど…。

後回しにするのもちょっと違うような…。

不知火「むずかしいかおしてる…」


1 樫月の件を話す
2 話さない

↓1

加賀「…不知火さん」

不知火「なにー?」

加賀「…とても言うのは心苦しいんだけど…」

不知火「…?」

加賀「…樫月さん、がね…」

不知火「アケミがどうかしたの?」

…やっぱり知らないんだ。…残酷。

加賀「…ごめん」

不知火「なんであやまるの?」










加賀「…樫月さん、死んじゃったんだ…!」

不知火「…ぇ…」

不知火「うそ…うそ…でしょ?コウ…」

加賀「嘘なんかじゃないよ…!」

不知火「うそ…うそにきまってるよ…!」

加賀「違う…」

不知火「アケミがしんじゃった…なんで…なんで…!」

不知火「ねえなんで!」

加賀「今それを調べて…」

不知火「なんでなんでなんで…うわああああああああああああああああああん!」

不知火「なんで…ぐずっ…なんで…」

…とても何かを聞ける状態ではない。






↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物(不知火不可、残り5行動)を指定

         Stack


加賀「何か手がかりになる物があればいいけどな…」

加賀「現場とは離れてるし…あ」

そういえば…!

加賀「あの熱帯魚の生態とか分かったら何かヒントになるかも…!」

加賀「…探すのかぁ」

探さないといけないよね、そりゃ…。

加賀「すぐ見つかるといいけどなぁ」








    数分後







加賀「有ったのは有り難いんだけど…」

加賀「…なんだかなぁ」

何故か芦本君の『苺色彼岸』の間に挟まっていた…何でだよ…。

加賀「えーっと…なになに?」


『ノゾミエポーエヴィタットネット』

『この種の魚には珍しくないことではあるが、危険を察知すると特徴的な成分を含んだ体液を発射する』

『生息地はアメリカ。近年周囲環境の急激な変化や乱獲に伴い個体数が減少し、絶滅危惧種に指定された』

『体内でニッケルやリチウムを微量ながら生成できることから、研究分野に置いて注目されていた』

『吐き出す体液は危険度によって色を異にする。赤が比較的安全、反対に緑や青に近付くほど危険であることを示す』

『ニッケルやリチウム等は緑や青の体液から検出され、研究者は危機的状況下におくことで採取を試みたが』

『大抵の個体はその前にショック死してしまう』

『尤も水中環境が完璧であればそうはならない。劣悪な状況下に置いたこともショック死の一因であると見られる』



加賀「…」

ためになるのかならんのか分からないなこれ…。


コトダマ【生物図鑑の情報】ゲット




↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物(不知火不可、残り4行動)を指定

加賀「美術室は確かこっちに…あれ?」

加賀「…何これ」

廊下には…赤色の足跡が付いていた。

加賀「足跡だよね…明らかに人間の…」

加賀「これは多分…熱帯魚を潰した人の足跡…」

…今のところはそれしか考えられない。

可能性は勿論他にあるのかも知れないけれど。


コトダマ【赤い足跡】ゲット

      Art room


加賀「犯行現場と同じ階だし…何かあるかな」

加賀「相変わらず芸術は理解できない…」

加賀「…まず隅の黒板から…」







加賀「…お?」

違和感に気付く。

加賀「この絵の固まり…確かロープで封鎖されてたような」

…だから呪いだの何だのイモニア君とあの時騒いで…芦本君がささくれに刺されて…。

加賀「…どこいったんだろう」

辺りを見渡してもロープは見当たらない。

加賀「…?」

思い当たる節が無いことはないが…見に行かないと分かんないな。


コトダマ【消えた黄色いロープ】ゲット



↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/大浴場/サウナ/娯楽室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物(不知火不可、残り3行動)を指定

加賀「あ、亜堂君」

亜堂「ん?どうした紅香さん」

亜堂君も戻ってるな…。

加賀「…何も覚えてないよね」

亜堂「…何で拘束されてたのか分かんねえしな…明美さんに世話になったことだけは何となく覚えてんだけど」

加賀「…亜堂君も細かい点は思い出さない方が良いと思う」

亜堂「?」

加賀「…あ、で進展とかあったかな?」

亜堂「進展か…悪ぃな、特にない」

加賀「そっか…」

亜堂「…俺自身まだ状況を飲み込め切れてないし…」

亜堂「なんで明美さんが死んだのか…分かんねえよ」

加賀「…」

亜堂「…とにかく捜査は続けてく」

加賀「分かった…」




↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/大浴場/サウナ/娯楽室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物(不知火不可、残り2行動)を指定

         Physical storage room


加賀「あ、城須賀君」

城須賀「…加賀かよ、相変わらず貧相な胸しやがって」

加賀「…」

殺したい…。

城須賀「冗談だよバーカ!何しに来た」

加賀「捜査だよ…ってあれ?城須賀君それ…」

城須賀君が手にしていた物は…。

城須賀「熱帯魚だぜ?」

加賀「…今動いてなかった!?」

城須賀「熱帯魚動いてても良いだろバーカ!」

加賀「…」

一体だけ…生き残ってた…?

加賀「どこに居たのそれ…」

城須賀「床」

加賀「…床!?」

城須賀「隅っこの方で動いてたからよ、こうやって精々可愛がってやってるワケ」

加賀「精々って…」

城須賀「こうやってヒレを触って蹂躙してやるのも楽しいぜ?」

加賀「蹂躙ではないでしょそれ」

城須賀「あと頬を潰してやると…うぎゃっ!」

…何か掛けられてる。

城須賀「んだよこれ…墨吐くのか!?」

加賀「危険察知したんだな…」

城須賀「うえっ…汚えな…」

緑…緑青色?の体液か…かなり危険度高いな。

城須賀「頬がダメなら目隠しして…うわっまたか!」

加賀「目隠しもダメなのか…」

城須賀「…ああもう最悪だ…」


コトダマ【緑青色の体液】ゲット

城須賀君は顔を洗いに出て行ってしまった。


加賀「…あ」

樫月さんの首に巻かれてるロープ…。

加賀「黄色いし、無くなってたからなぁ…」

加賀「…これはあそこのロープで決まりかな?」


コトダマ【消えた黄色いロープ】⇒【黄色いロープ】 ゲット




加賀「…あ、露寺さんが…見えないから…」

検死はモノクマ頼みだし…出来る限りのことをしなくちゃならないのか…。

加賀「…ん?」

気のせいかな…。

加賀「…やっぱり濡れてるよね」

樫月さんの髪が濡れている…。

加賀「…水槽がひっくり返されてるのと関係あるのかな…」


…ちょっと待って。



加賀「…もしこの仮定が正しいなら…」

加賀「樫月さんの靴は…!」









…案の定だ。樫月さんの靴に血の跡は…。













…ない。

コトダマ【樫月の濡れた髪】【樫月の靴】ゲット



↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/大浴場/サウナ/娯楽室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物(不知火不可、残り1行動)を指定

芦本「…加賀か」

加賀「進展ある、かな?」

芦本「…生憎…このタイミングで来たか」

加賀「…何が?」

芦本「生徒手帳を見ろ」

既視感があるな…。

加賀「あ、うん…」


『モノクマファイル03

被害者:樫月明美
才能:保育士
推定死亡時刻:本日午前十一時四十五分から午後零時四十五分
死亡場所:物理準備室
死因:不明
外傷:首に軽い索痕 要因不明
現場状況:遺体付近に熱帯魚の死骸』


加賀「…ちょっと待って」

芦本「死因不明?…相変わらず無能だな奴は」

加賀「…」

不明ってことは…やっぱりモノクマも判断しかねてるってことか…。



コトダマ【モノクマファイル03】ゲット





↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/大浴場/サウナ/娯楽室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

不知火「…」

加賀「不知火さん」

不知火「あ、コウ…」

加賀「…大丈夫?」

不知火「…だいじょうぶじゃない、けど…」

不知火「もう…しんじゃったアケミは…いきかえらないし…もどってこないから…」

不知火「…」

加賀「…」

不知火「…さがすよ、なんとかして…!ゆるせないもん…!」

加賀「…」

決意の炎が目に宿る。

加賀「…それでね、気になることあった?」

不知火「うーん…あ…」

不知火「おきてからアスとフカとミオといっしょにいたんだけど」

加賀「新島さんとも?」

不知火「うん…それでね」

不知火「フカは…むらさきのにおいがして…ミオはあかいにおいがして…アスは…においがしなかった」

加賀「…におい?」

不知火「うん…」

ひょっとして…絶望病のときの金色の匂いと関係があるのかな?

…参考になりかねそうだなぁ。


コトダマ【不知火の嗅いだ匂い】ゲット


↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/大浴場/サウナ/娯楽室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

   public bath


加賀「大浴場…」

確か私と樫月さんが…最後に会った場所…。

加賀「何かあるかもしれない…」

探すだけの価値は、ないと断定できない。








加賀「…前言撤回…!」

何もなかった…そりゃそこまで期待しては居なかったけど…。



↓1 捜査場所を【トラッシュルーム/ランドリー/食堂+厨房/体育館/プール+更衣室/娯楽室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

      Trash room


加賀「何か燃やした形跡があればいいけど…」

加賀「今んとこ考えられるのが絞殺くらいしかないし、外傷もないし…あればいい、けど…」 

…あったらの話だけど。




加賀「…そりゃないよなぁ」

元より期待してなかったからそこまでショックではない。

加賀「…次行こう、次」



↓1 捜査場所を【食堂+厨房/プール+更衣室/娯楽室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定

      Tsuyudera′s room


加賀「…故人でもないのに部屋に勝手に入るのは気が引けるけど…捜査だからしょうがないしょうがない…」

加賀「何かあるかな…樫月さんみたいに手記とか…」

イモニア「…何してるネ」

加賀「げっ」

イモニア「Uh…本来なら不法invadeで皆様に知らしめるところネ」

イモニア「…捜査の為?Permitされたネ?」

加賀「…されてないです」

イモニア「Ah…呆れるネ全く」

イモニア「ブレインがothersのroomは漁ってるネ…特にharvestはないみたいネ」

加賀「ちょっと待って!?新島さんはいいの!?」

イモニア「ブレインの特権ネ」

加賀「…」

何でもありかよ…。




↓1 捜査場所を【食堂+厨房/プール+更衣室/娯楽室/物理室+物理準備室】から選択するか会う人物を指定

     Physical storage room


加賀「…三回目か」

加賀「時間もあまりないけど…入念に調べよう」





加賀「…」

先程見た、血の足跡が付いた水槽に目をやる。

加賀「…ん?」

隅の方に違和感を覚える。

加賀「何か色が変だよね…これって…血?」

加賀「…いや、魚の体液か?…いや血だよなぁ…」

…ひょっとして狭野さんは…。


コトダマ【水槽の血痕】ゲット













加賀「そういえば新島さん、樫月さんの遺体には外傷がないって言ってたけど…」

加賀「…あと服が溶けるとか何とか言ってたような…」

だがそのような跡は見られない。服に異変はないし、エプロンも溶けた様子はない。

加賀「…新島さんは何が言いたかったんだろう」

真意が読めない。

あっと驚く推理をしているのかもしれないけれど…まだ分からない。


コトダマ【外傷のない樫月の遺体】ゲット

加賀「…あっ」

露寺さんの居た辺り…全く気付かなかったけど…。

加賀「ビーカーが割れてる…」

狭野さんが聞いた破砕音と関係あるのかな…?

試験管でもシャーレでも、下手すればプレパラートでも音は鳴るだろうけど…。


コトダマ【割れたビーカー】ゲット



↓1 捜査場所を【食堂+厨房/プール+更衣室/保健室/娯楽室/物理室+物理準備室】から選択するか会う人物を指定

     Infirmary


保健室に行くと、狭野さんがベッドに座っていた。

加賀「狭野さん大丈夫なの?」

狭野「もうだいぶ落ち着いた」

加賀「…そっか…ちょっといいかな?」

狭野「いいけど何すんの?」

加賀「…着物汚れてるね」

狭野「…えっ嘘マジで!?」

加賀「血が付いてるって訳じゃないけど…何か埃がすごい付いてる…」

狭野「うげー…まじかよ一張羅だってのに…」

加賀「…でも他は特にないよ。埃もちゃんと叩けば取れるくらいだし」

狭野「な…ならまあいいか」

加賀「穴が開いてたりなんかしてないしね…ん?」

…なんか矛盾するような。気のせいか。


コトダマ【外傷のない樫月の遺体】→(アップデート)【外傷のない樫月の遺体+狭野】
【着物の埃】ゲット

『えー、オマエラ!視聴覚室横の赤い扉の前に集まってください!』

残酷かつ、冷酷なアナウンスが鳴り響く。

加賀「…狭野さん、行こっか」

狭野「うん…っ…!」

よろける狭野さん。咄嗟に身体を支える。

加賀「…大丈夫なの?」

狭野「…大丈夫だって」

そうは見えない。…本人が認めないのだからどうにもならないけれど。

狭野「…肩貸してくれん?」

加賀「いいよ」

狭野「助かる…」

加賀「…全然大丈夫じゃないじゃんか」

狭野「気にすんなって…証言者は…死んじゃダメだし…」

加賀「…」

狭野「…許せんし」 







試練を孕む三度目の裁判が、無情にも幕を開けた。

一旦区切りとさせていただきます。手元に裁判資料がないので本編は夜間からの更新となります
つきましては前スレの方で質問やif的な何かを(消化も兼ねて)やりたいと思っております ので22:00頃までそちらで











…試練である。







検死結果は曖昧なまま。


誰かの目星も付かないまま。


支柱の彼女を欠いたまま。








誰か、ここから消えるのか。



そんなことばかり、エレベータの中で考えていた。







狭野「…相変わらず悪趣味だなー」

加賀「…」

あの子はもう、居ない。

加賀「…」

皆が疑わしく見える。…これもまた恐ろしい事だ。











芦本「…見つけ出さねばならぬ」

芦本「それは…誰のためでもない」

加賀「…」

皆のためでもない。

復讐が何も産まないことは…もう分かっている筈だのに。










この裁判は、一種の絶望を伴って聞こえた。

コトダマ一覧

【樫月のルーティン】 >>13 城須賀曰く、樫月は正午前に保健室を抜け出して何処かに向かっていたらしい。
【開きっぱなしの口】 >>15 樫月の遺体の口は開いていた。やや不自然とも取れる。
【潰された熱帯魚】 >>15 樫月が世話していた熱帯魚が床で潰されていた。一匹だけ生き残っている。
【散乱した魚の餌】 >>17 熱帯魚用の餌が散乱している。溢したにしては範囲が広い。
【水槽の足跡】 >>17 空の水槽の側面に血の付いた足跡が見られた。誰の物かは分からない。
【樫月の手記】 >>19 樫月の部屋にあった手記。内容から推察できることは少ない。
【大江の反応】 >>21 イモニア曰く大江は加賀が去ってから目覚め、血に驚いていた。
【露寺の証言】 >>27 露寺曰く、彼女が液体を掛けられたのは背後かららしい。
【絶望病の副作用】 >>31 大江は絶望病感染中の事をほとんど覚えていなかった。
【外傷の無い樫月の遺体+狭野の身体】 >>33 >>67 >>70  樫月の遺体にも、狭野の身体にも異変は特に見られなかった。服が溶けている様子もない。
【露寺の証言:現場状況】 >>35 露寺が現場に入った時点で、既に狭野と樫月は倒れていた。その時液体を掛けられたようだ。
【狭野の証言:第一発見時】 >>37 狭野が最初に樫月を見たときはまだ首を吊られていなかった。意識があったかどうかは不明。
【狭野の証言:第二発見時】 >>37 目を覚ましたときには樫月の遺体は吊り下げられていた。
【ガラスの破砕音】 >>37 狭野が三度目に目を覚ましたのはガラスか何かが割れる音の所為らしい。
【生物図鑑の情報】 >>44 何故か切れ端は芦本の本の間に挟まっていた。かなり細かな情報が記されている。
【赤い足跡】 >>47 物理準備室から美術室へ向かう廊下には血の足跡があった。これも誰の物かは分からない。
【緑青色の体液】 >>52 熱帯魚は図鑑情報通り体液を放出した。頬を潰しても辺りを暗くしても、危険度はかなり高い部類に入るらしい。
【黄色いロープ】 >>48 >>53 樫月の首に巻かれていたロープの色は黄色。同時に美術室から絵を封鎖していた黄色のロープが消えている。
【樫月の濡れた髪】 >>53-54 樫月の髪は少し濡れていた。汗をかいたとは思えない。
【樫月の靴】 >>53-54 樫月の靴に血の跡は見られなかった。
【モノクマファイル03】 >>56 いつものように被害者、才能、時刻、場所、状況が記されている。モノクマの怠慢で死因が記されていない。
【不知火の嗅いだ匂い】 >>59 不知火曰く、大江からは紫の、露寺からは赤の匂いがしたらしい。新島は無臭のようだ。
【水槽の血痕】 >>67 水槽の角には血痕が付着していた。誰の物かは当然分からない。
【割れたビーカー】 >>68 露寺の居た辺りでビーカーが割れていた。中に入っていた液体は何なのか、そもそも入っていたのか、その辺りは不明。
【着物の埃】 >>70 狭野の着物には埃が付着していた。

              議   論     開   始
 








コトダマ
【水槽の血痕】
【生物図鑑の情報】
【絶望病の副作用】
【モノクマファイル03】
【割れたビーカー】



芦本「…まずは被害者…」

亜堂「被害者は『明美さん』で合ってるよな?」

大江「で、ええっと…物理室、じゃなかった『物理準備室』で…『首を吊った状態』で…発見されたんだっけ…?」

新島「第一発見者が樫月さんを発見した時点で、『生きていたかどうかは不透明』…」

新島「だけれども、第二発見者が発見した時点では既に『息絶えて』いた」

城須賀「…なあ、何言ってんだ?」

城須賀「首吊った状態で見つかったんなら議論の余地無く『自殺で決まり』だろバーカ!」

城須賀「議論すんだけ無駄だ!とっとと終わりにしようぜ!」

亜堂「翼さん全然キャラ違うな…」

大江「引くわ…」

不知火「あたまおかしい…」

城須賀「てめえらに言われたかないよバーカ!」



加賀(…明らかに知っている情報とは合致しない)

↓1

コトダマ【モノクマファイル03】
城須賀「首吊った状態で見つかったんなら議論の余地無く『自殺で決まり』だろバーカ!」



加賀「それは違う…!」

城須賀「はぁ?何が違ぇんだよ」

加賀「自殺だとは…まだ断定できない…」

城須賀「…おいおいおい何言ってんだよコイツ!どう見たってあの状況じゃ自殺しか…」

加賀「モノクマファイル」

城須賀「はぁ?」

加賀「…モノクマファイルの検死結果…死因は…」

城須賀「…はぁ!?不明って何だよ不明って!クソクマの怠慢じゃねーか!」

新島「…確かに怠慢かも知れないわ…けれど、本当に分からなかったのかも知れない…」

新島「本当のところはモノクマにしか分からないわ…露寺さんが検死さえ出来れば変わっていたんでしょうけれど」

露寺「…何かごめん」

新島「…貴女は悪くないわ…仕方の無い事よ」

加賀「…」

まさかモノクマは…そのことまで見越して検死結果を曖昧にした…!?

…考えすぎかなぁ。

コトダマ

【水槽の足跡】
【赤い足跡】
【黄色いロープ】
【着物の埃】
【狭野の証言:第二発見時】


城須賀「…じゃ自殺じゃねぇってことか?そうでもねえだろ?」

芦本「勿論だ。あくまで自殺と断定できないだけであって…『絞殺』の線だって残されている」

イモニア「…suicideにしてもchokeにしても、一体ロープはどこからbringしたネ?」

芦本「そんな物決まっているだろう。『一階の倉庫』からだ」

狭野「いやいやいや…それは違うっしょ、『物理準備室にあった』んじゃないの?」

芦本「都合よくか?」

狭野「なんで準備した線も考えんかな…」

露寺「そういえば…『美術室』にロープはあったような…もしかしてそこから?」

不知火「…あれかな?『こうばい』でがんばってだしたとか」

亜堂「運ゲーかよ…」

イモニア「拙者ばりのluckが無くては…Umm!?この流れは拙者にsuspectが…!」

イモニア「せ、拙者はgym、もとい『体育館』をrecommendするネ!あそこは色んなgoodsがあるネ!」



加賀(…一番正しいのは…)

↓1

コトダマ 【黄色いロープ】
露寺「そういえば…『美術室』にロープはあったような…もしかしてそこから?」


加賀「私もそう思う!」

芦本「…根拠はあるのか?」

加賀「…美術室には確かにロープがあった…それは芦本君も知ってるはず」

芦本「…絵の集合体を取り囲むようにあったあれのことを言っているのか?」

加賀「うん…でも美術室に行った時点でそのロープは…無くなってたの」

加賀「あそこにあったロープの色は黄色…樫月さんの遺体に巻かれていたロープの色も黄色…」

新島「…一致するわね」

加賀「勿論他の所から取られた可能性を完全には否定できないけど…そうするとロープが無くなった説明にならないし」

芦本「…成る程な…美術室は見落としていた」

新島「…露寺さん、よく覚えていたわね」

露寺「…見えなくなってるからね。記憶もそこで止まってるようなもんだし」

コトダマ
【水槽の足跡】
【樫月の靴】
【ガラスの破砕音】
【狭野の証言:第一発見時】
【狭野の証言:第二発見時】
【不知火の嗅いだ匂い】
【水槽の血痕】


城須賀「…つかさ、ロープの出所とかどうでもいいんだって」

城須賀「自殺だって断定できればこのクソみたいな裁判は終われるんだろ!?」

芦本「先程から自殺と断定できないと言っているだろうに…!」

城須賀「だったら自殺の可能性潰すとかすりゃいいじゃねーか!」

城須賀「そんなことも思い付かねえのかバーカ!」

芦本「俺だって考えている…」

城須賀「はっ!考えたところで答えにならなきゃ何にもなんねーぞバーカ!」

城須賀「他の奴らもどうせ自殺で片付けるの怖いからそういうことにしてんだろ?」

城須賀「大した証拠も出せねえくせによ!あーあーあー!どっちが冒涜してんだろーなぁ!」

加賀「…証拠なら…断片から作り出せる…」

城須賀「…あ?何言ってんだ?」

加賀「…証拠ならある…」

城須賀「…言ったな?言ったな?言ったからにはとっとと出せよバーカ!」

城須賀「こんで証拠も無かったら…ホント笑い者だぜ?」



↓1 コトダマ七つから2~4つを組み合わせて『樫月が自殺していない』証拠を形成せよ


【水槽の足跡】+【樫月の靴】
加賀(この二つでどうだ…!)


加賀「…城須賀君」

城須賀「んだよ」

加賀「現場に残されていた水槽には…足跡が付いていたの」

加賀「その足跡は誰の物か分からないけど…」

城須賀「おいおいおい、そんなのが何の証明になるってんだよ」

加賀「…足跡は血が付いていたのよ」

城須賀「…はぁ?」

加賀「天井までは芦本君でも届かない…必然的に何らかの補助がいるはず」

加賀「もしそれが水槽だとしたら…」

城須賀「…いやいやいや、それでどうなるってんだよ?樫月がそれを台にして自殺したなら…」

加賀「…樫月さんの靴底には血が付着してなかったというのに?」

城須賀「…」

加賀「もしそこに血が付着していたのなら…確かに台にして自殺したという線もある」

加賀「でもね…そこに血が付いていなかった…じゃあその足跡の持ち主は?」

城須賀「それが樫月じゃねえ証拠はまさかそんだけじゃねえよな?」

加賀「…えっ?」

城須賀「その理論は樫月が自殺した後、誰かが錯乱のために熱帯魚を潰して」

城須賀「意味ありげに足跡を付けた可能性だってあり得るだろバーカ!」

城須賀「俺が聞いてんのは樫月が自殺じゃねえって証拠だよ!足跡とかそんなのは幾らでもこじつけられるだろ!」

加賀「…」




何か足りない…だったら…!


↓1 追加でコトダマ一弾

加賀「…水槽には血痕が付着していたの」

城須賀「それがなんだってんだ?」

加賀「…その血痕が樫月さんの物だとするなら」

城須賀「おいおいおい?俺は樫月に外傷が見られないって聞いたんだが?」

加賀「それは…」

城須賀「…どう見たってその血痕は樫月のモンじゃねーだろバーカ!」

城須賀「出血してねー奴の血痕が残るわけねーだろバーカ!」


加賀(…だとしたら)

↓1

コトダマ【狭野の証言:第一発見時】【狭野の証言:第二発見時】

加賀「このコトダマなら…!」



城須賀「おいおいおい?どうせ証拠なんか…」

加賀「…狭野さん」

城須賀「はぁ?」

狭野「…えっ何」

加賀「狭野さんが最初に物理準備室に入った時って…樫月さんは」

狭野「あー…項垂れてた」

加賀「じゃあ次に目を覚ましたときには?」

狭野「…その時に吊られてた…けど…」

加賀「…これで証明たり得る。でしょ?」

城須賀「…はぁ?」

加賀「だから…狭野さんが樫月さんを最初に見たときに首つりの状態じゃ無かったって事は…」

加賀「…自殺だとしたら有り得ない話になるでしょ?」

城須賀「…」

狭野「あっそういうことか」

加賀「…分かってなかったのか…」

城須賀「…そういうことかよ」

城須賀「でもそれは狭野がクロだったときに説明付かねえだろ」

新島「それは狭野さんに疑いがかかってから議論しても間に合う筈よ…とにかく今は未知の情報が多すぎるわ」

新島「先を急ぎましょう」

コトダマ
【ガラスの破砕音】
【開きっぱなしの口】
【潰された熱帯魚】
【着物の埃】
【樫月の手記】



芦本「自殺の線は消えた…か」

イモニア「Not suicide…But,『choke』のpossibilityは残るネ」

亜堂「チョーク…絞めるってことか?」

亜堂「だとすれば『項垂れて倒れてた説明』にもなるな」

大江「絞殺ってことは…『必死に歯を食いしばって』…」

大江「あ!『爪に犯人の皮膚とか』…」

新島「…犯人が手袋をしていたら必ずしも『証拠が残る』訳でもないけれどね」

露寺「だとしても…『ゴムの繊維』は残るんじゃ…」

新島「それでは特定は困難よ…」

露寺「そっか…」




加賀(…調べ切れていない点はある。…それでも、あの人の発言は私の知る限り不適だ…!)

↓1

コトダマ【開きっぱなしの口】
大江「絞殺ってことは…『必死に歯を食いしばって』…」


加賀「それは違う…!」

大江「…違うの?」

加賀「確かに絞殺されたなら…歯を食いしばる、だろう…けど…」

加賀「…樫月さんの遺体、口がぽっかりと開いていたの」

大江「…えっ」

加賀「勿論ね、絞殺されるときに歯を食いしばらなきゃならない義理なんてないけど…」

加賀「生きるか死ぬかの瀬戸際の人間が…果たして歯さえ食いしばらないかって聞かれると」

加賀「…ちょっと疑問、だね」

大江「…分かんないけど」

加賀「…私は分かるけど」

大江「えっ」

加賀「その時は…何とか抗おうとして、歯も食いしばったし…多分これは普遍のことだと思う」

大江「…だとすると…」

亜堂「絞殺の線すら消えねえか…?」

コトダマ
【水槽の足跡】
【樫月のルーティン】
【露寺の証言:現場状況】
【割れたビーカー】
【露寺の証言】



城須賀「絞殺じゃねーならじゃ何なんだよ!」

新島「その前に状況を整理しましょう…樫月さんは『正午付近』に殺害された…」

大江「殺害方法が絞殺じゃ無いなら…ロープは『フェイク』…?一体何のために…」

不知火「ばしょは…『ぶつりじゅんびしつ』だったよ」

芦本「…確かに発見場所は物理準備室ではあった、が…」

芦本「…果たして樫月が殺害された場所がそこであるのか?」

イモニア「skepticismネ…」

芦本「『今までの事件において』は…血痕が見つかったから場所を断定できた」

芦本「だが…そのファイルは樫月が『他の場所に行っていた可能性』を否定できるのか?」

芦本「発見現場が準備室であれ、殺害場所がそことは限らん…」

芦本「たといモノクマの『死亡推定時刻が正確』であると言えどもな…」



加賀(あの人の発言を…今ある証拠で斬りにいく…!)

↓1

加賀「…露寺さん」

露寺「あたし!?」

加賀「…露寺さんが準備室に入ったときに…樫月さんはもう倒れてたんだよね?」

露寺「え?あ、うん…」

芦本「…何が言いたい?」

加賀「えっと…だからその時点で」

芦本「それは証拠には不足すぎるだろう…露寺が発見した時点で樫月が準備室で倒れていた」

芦本「一体、これのどこが『樫月が準備室で殺された』証拠になる?」

芦本「他の場所から連れてきた可能性だってあろうに…」

新島「…そうそう、さっきの芦本君の死亡推定時刻の発言だけれども…」

新島「監視カメラがあるのだから、死んだ時間だってモノクマは分かっているはずよ…ぼかしているだけでね」

新島「…心理的に考えれば、範囲の中心となる12:15辺りが本当の死亡時刻の目処かしら」

新島「まあ…聞いたところでモノクマは何も言わないでしょうけど」



加賀(…だとしたら…)

↓1

コトダマ【樫月のルーティン】
芦本「だが…そのファイルは樫月が『他の場所に行っていた可能性』を否定できるのか?」


加賀「…否定できる!」

芦本「やけに自信ありげだな」

加賀「…城須賀君」

城須賀「俺?俺が何だってんだ」

加賀「樫月さんは…いつも正午頃に保健室を抜け出してたんだよね?」

城須賀「そうだけど…それがどうかしたかよ」

加賀「芦本君は…正午頃樫月さんが居た場所を知っているはず。一回だけだけどね」

芦本「…確かに物理準備室ではあるが…」

加賀「樫月さんは毎日正午頃に保健室を抜け出して何処に行っていたか」

加賀「…この状況からして、どうみても…物理準備室しか考えられないよね」

芦本「…つまり樫月は決まりきったルーティンをしている最中殺された、と考えるのが適切か…」

コトダマ
【潰された熱帯魚】
【樫月の濡れた髪】 
【割れたビーカー】
【大江の反応】
【生物図鑑の情報】
 

露寺「でも…場所が準備室で…外傷がなかったんでしょ?」

露寺「だとすると死因がかなり限られるような」

城須賀「じゃあれだあれだ!『感電死』だ!」

城須賀「物理準備室なら電気系統は揃ってるだろうしな!」

亜堂「『薬殺』の可能性も否定は出来ないよな…調合すれば十分だろうし」

大江「『一酸化炭素中毒』かも?それとも『ガス』とか…」

新島「…私が遺体を見た限り、若干肺が膨れていたわ…」

新島「尤もそれと彼女の死因が関係するとも限らないけれどね」

不知火「はいがふくれてた?『くうきいれられた』のかな?」

狭野「肺が膨れてたんなら『水死とか溺死』…あり得ん話じゃねーし」

イモニア「『Shock死』のpossibilityもあるネ」

芦本「議論が混沌とするな…」



加賀(一番…賛同に値する物は…)

↓1

コトダマ【樫月の濡れた髪】
狭野「肺が膨れてたんなら『水死とか溺死』…あり得ん話じゃねーし」


加賀「…私もそう思う」

狭野「…やっぱり?」

城須賀「思うんなら根拠が当然あんだろーな!?」

加賀「…当たり前じゃん」

加賀「天井から下ろされた樫月さんの遺体…頭部が濡れていたの」

加賀「この説明と、さっき新島さんが言っていた…肺が膨れていたってこと」

加賀「この二点を加味して考えたのなら…」

加賀「樫月さんの死因として一番考えられるのは…」

加賀「水中に頭部を漬けられたことによる水死或いは溺死…」

加賀「…そうなると思う」

城須賀「…」

新島「筋は通っているわね…この仮説を軸に議論を構築する価値はありそうね」

コトダマ

【赤い足跡】
【ガラスの破砕音】
【水槽の血痕】
【緑青色の体液】
【絶望病の副作用】


芦本「…ところで俺は問いたいのだが」

大江「何を問うの?」

芦本「…狭野は何故あの現場で失神していたか、ということを、だ」

大江「…『拒食による栄養失調』で倒れたんじゃないの?」

イモニア「そのphraseそのままオーエに返したいネ」

大江「えっどういうこと」

狭野「硬いものでずがっとやられたんだけど…」

不知火「…『すいそう』?」

亜堂「『素手』とか」

露寺「『試験管立て』とか…」

城須賀「また『脚立』なんじゃねーの?」

新島「一回たりとも脚立が凶器になった覚えはないわ…」


加賀(…状況証拠から見るに…)

↓1

ごめんなさい >>101は「賛同に用いるコトダマを選択」です

コトダマ 【水槽の血痕】

不知火「…『すいそう』?」



加賀「それに賛成…!」

狭野「あー…ま確かに水槽なら納得行くかも」

露寺「…証拠は?」

加賀「さっき少しだけ話題に出したけど…空になってた水槽には血痕が付いてたんだよ」

加賀「樫月さんには外傷はなく、狭野さんの頭部には外傷がある」

加賀「この外傷は…その水槽で殴られたときに付いた、と見なすのがベターだと思う」

城須賀「おいおいおい?それが狭野の血痕じゃねえ可能性は?否定できねーだろ」

加賀「樫月さんの血痕でないのは確かだし…この中で殴られた人が居るっていうなら別だけど…」

…誰も反応しない。

加賀「…ってことはあれは狭野さんの血で間違いなさそうだね」























城須賀「じゃなんで狭野は殴られたんだ?」

城須賀「そりゃクロにだって理由無しに殴る真似はしねえだろ」

城須賀「理由でもあんのか!?」

加賀「…それは」


はんこ--ん-の*そ-のため、そしてさのを-つ*いするため

選択肢【うわさをすればかげがさし ぎわくふかまりぼろがでる】

↓1 選択肢に含まれる文字から6つ選んで埋めよ
-には左側の、*には右側の文を構成する文字が入るものとする

『はんこうげんばのぎそうのため、そしてさのをさつがいするため』

加賀(これだ!)



加賀「それは多分…犯行現場を偽装して、あわよくば…狭野さんを殺めるため…だと思う」

加賀「水死にしろ溺死にしろ、首を吊った状態なら自殺の線を浮かばせることができるし」

加賀「そのまま…自殺で片付けられれば犯人にとっては理想的な展開になったはずだよ」

加賀「狭野さんが遺体を発見した時点で、他の人に知れ渡ってしまうのは分かっているだろうし」

加賀「とにかく気絶させて偽装して、あわよくば…口封じしてしまおうと考えたんじゃないかな」

加賀「狭野さんが二回殴られたのは…そういう事情による可能性が高いしね」

城須賀「やけに饒舌だな!怪しく見えてきたぞ!?」

新島「…しかしそう考えるのも無理はないわ…少し論理を飛躍させれば十分考えられるレベルよ」

城須賀「はっ!生憎思考のレヴェルがちげぇんだよ!」

大江「普段の翼君からは想像できない発言…意外…」

亜堂「道理に適ってねえよな…邪道だよ邪道」

コトダマ

【潰された熱帯魚】
【散乱した魚の餌】
【モノクマファイル03】
【割れたビーカー】
【露寺の証言】


露寺「…アケちゃんは物理準備室で殺されたってのは分かったけどさ」

露寺「…何してたんだろ」

大江「魚に餌やり終わって『帰ろうとしてたとき』?」

狭野「終わって『準備室整理してた』時に…とか?」

イモニア「Umm…simpleに『餌やりの途中』だと思うネ」

芦本「『餌に手を着ける前に』殺されたのではないか?尤も魚の腹部を切り開いて確認していないから分からないがな…」

亜堂「…まあ四択になるよな」

新島「…どれが適かしらね」



加賀(…正しい選択肢はこれしかない!)

↓1

コトダマ【散乱した魚の餌】
イモニア「Umm…simpleに『餌やりの途中』だと思うネ」


加賀「…それに賛成だよ」

新島「そう思う根拠は?」

加賀「物理準備室では熱帯魚の餌が散乱してたんだよ」

加賀「…当然フェイクの可能性は否定できないけど…餌をやる前、やった後では…散乱している説明がつかない」

加賀「餌やりをしている最中に水槽に突っ込まれたのなら…抵抗するために餌がこぼれて散乱した」

加賀「…これならこぼれていた説明が付く」

新島「なるほど、ね。まあ今の所はそう仮定しても問題はなさそうだし…そういうことにしておきましょう」

コトダマ

【モノクマファイル03】
【潰された熱帯魚】
【着物の埃】
【赤い足跡】
【不知火の嗅いだ匂い】
【樫月の手記】
【狭野の証言:第二発見時】


亜堂「…つまり犯人の行動をまとめるとこうなるのか」

亜堂「まず『正午過ぎ』に犯人は『明美さん』を水槽に沈めて殺害」

亜堂「その後『何もせずその場を立ち去り』『美術室へとロープを取りに行った』」

亜堂「帰ってくると『由地夜さん』が遺体を発見していたから『水槽』で殴って気絶させ」

亜堂「『由地夜さん』をその『位置から動かすこと無く』、遺体を『吊り下げた』」

亜堂「…こんだけじゃまだヒントも何もないな…」

新島「…『狭野さん』は再度殴られた…これは『犯人によるもの』と見なしてもよさそうね」

新島「問題は三度目の『悲鳴』が何なのか…議論の余地はありそうだけれど…」

露寺「あんま関係なさそうだね…」

イモニア「Umm…ブレインもmisfire?」

新島「ええ…まだ辿り着けていないわ…」




加賀(明らかにおかしな点が二つある…!)

↓1 一つはコトダマ一つ、もう一方はコトダマを二つ組み合わせて

コトダマ【潰された熱帯魚】【赤い足跡】
亜堂「その後『何もせずその場を立ち去り』美術室へとロープを取りに行った」

コトダマ【着物の埃】
亜堂「由地夜さんをその『位置から動かすこと無く』、遺体を吊り下げた」




加賀「その論理展開は間違ってる!」

亜堂「…どこが?」

加賀「まず…犯人が何もせずその場を立ち去ったのは考えにくい…」

亜堂「…?」

加賀「亜堂君が見たかどうかは定かじゃ無いけど…物理準備室には熱帯魚の死骸があった」

亜堂「それがどうしたんだ?立ち去って由地夜さんを殴ってから潰した可能性だって」

加賀「…だとするとおかしいんだよ」

亜堂「何が」

加賀「廊下には血の付いた足跡があった。…この血は何に起因するの?」

亜堂「…」

加賀「狭野さんの血?だとしたら犯人は一度意味も無く美術室に向かい、帰ってきて狭野さんを殴ってまた美術室へ向かった」

加賀「…異常だと思わない?そう考えるのなら、先に熱帯魚を潰して血の付いた足で美術室へ向かい」

加賀「ロープを持ってきた…そう考える方が余程か論理的だよ」

亜堂「…他は合ってるだろ?」

加賀「…もう一つだけ違う。狭野さんは動かされてる」

亜堂「何の証拠があって…!」

加賀「裁判直前に保健室に行ったとき…狭野さんの着物は埃が付いていた」

加賀「目に見えるような物じゃ無く…床に不可視な状態で付いているような埃がね」

加賀「何かを取ったとか…そういうことは狭野さんの反応的に考えにくい」

加賀「彼女が失神している間に埃が付くとすれば…床をずるほかない」

亜堂「…」

亜堂「…つまりその理論で言うなら…」

亜堂「これは『衝動殺人』ってことに違いねえな」

新島「…恐らくね。計画を練っていたのならロープは初めから手元に持っていただろうし」

新島「わざわざ現場を離れるリスクを背負う必要は皆無よ」

新島「そして血の付いた靴で廊下を歩く必要性も無い…」

新島「…突発的に犯行が起こるとなかなか特定がしにくいわね…ただ」

新島「考えられる一因としては…」



























新島「絶望病、かしらね」

イモニア「Ah…それはどんなkind?」

新島「…可能性が豊富すぎるわね…そして今思い当たる法則性に照らし合わせても」

新島「犯人になり得る人が多すぎる…」

新島「まして第三の症状を発症する可能性を視野に入れると特定は不可能…」

加賀「…」

…何か手がかりにして…。

候補を絞る…!



1 殺戮病
2 複数生物恐怖症
3 高身長恐怖症
4 鏡面恐怖症
5 忘恩病
6 寒色恐怖症


↓1 選択肢と手がかりとなるレス番号を指定

実質セーフ



加賀「…城須賀君」

城須賀「んだよ」

加賀「準備室の熱帯魚ってさ…一匹だけ生きてたよね」

城須賀「…それがなんだ」

加賀「…ねえ、みんな」

加賀「今からものすごい荒唐無稽な仮説を言うんだけど」

新島「…それをどうしろと?」

加賀「信用できるなら信用して欲しいかなって」

新島「聞いてみないことには分からないわね…」

加賀「…じゃ言うね。準備室の熱帯魚は全部踏み潰されてた訳じゃないんだ」

加賀「城須賀君が証言してくれるけど…実は一体だけ生きてたんだよね」

芦本「…それがどうした?」

加賀「…一体だけ生きてた。樫月さんの遺体と、魚たちを見た狭野さんは殴られて」

加賀「意識が戻ると、また殴られて」

加賀「…ものすごく荒唐無稽だよ。こんな病気、あり得るのかすら分かんない」

加賀「…外堀は埋めれなくても内堀埋めちゃえば勝ちだからいいんだけどさ」



















加賀「今回の犯人、絶望病の中でも…『複数の生物が存在することを恐怖に感じる』…そんな病気に罹ってるんじゃないのかな」

新島「…」

芦本「考えがたい、が…」

新島「一考に値する…わね…」

新島「そうすれば樫月さんを溺死、水死させ…熱帯魚を一体残して潰した説明にもなる」

新島「…面白い仮説ではあるわ…全ての事象が説明できるんだもの。狭野さんが二回殴られたのは生物の定義が『動く物』であったから…」

新島「そしてその病は…今日の正午に『発症』した」

城須賀「クソクマの言ってた個人差か…!」

加賀「…でも…だとしたら…?」

誰が…?




↓1 感染者 兼 犯人 を 指名せよ

ヒントは前スレから



樫月「男性お二方は兎も角、真理華さんと杜麩果さんに関しては…自らの才能を生かすことが困難になっていますね…」

加賀「…確かに」

火が苦手なら花火師は務まりそうにないし、大江さんは言わずもがなだ。

加賀「才能を使うことを阻害させるのがこの"絶望病"…?でも亜堂君はともかく城須賀君はそこまで影響無さそうだけど…」

露寺「…それかあれかもね、あるステータスを反転させる特徴?を持ってるとか」

露寺「トウちゃんは"食欲"、マリちゃんは"活気"、銀ちゃんは…"自信"?ツバやんは"謙虚"になるのかな?」

露寺「この辺が失われてる…といってもまあ初期症状に限った話だから何とも言えないけど」



この辺りを参考に

加賀「…露寺さん」

露寺「…あたし?」

加賀「…もしこの絶望病が…『才能使用を阻害させ』『ステータスを反転させる』…いずれかの特徴を持つのならば」

加賀「複数の生物が存在することを忌み嫌う症状は…『生物学者』であるあなたにとって圧倒的に不利…」

露寺「ちょいちょいちょい!そんな仮説に仮説上乗せしてあたしが犯人だって決めつけるの!?」

加賀「…本当に仮説だけで構成されているのならこんな事は言わない」

露寺「…」

加賀「証拠無くして仮説は成り立たない!」

露寺「…そんなのないと思うけどなー」

加賀「…」





…暴いてみせる。

コトダマ

【モノクマファイル03】
【外傷の無い樫月の遺体+狭野の身体】
【絶望病の副作用】
【不知火の嗅いだ匂い】 
【ガラスの破砕音】
【割れたビーカー】



露寺「…仮説に仮説を重ねるのは学者としてやっちゃいけない行為だよ!」

露寺「そもそもそんな…そんなよく分かんない仮説でよくあたしが犯人だなんて断定するよね!?」

加賀「証拠はある…」

露寺「出してみてよじゃあ!」

露寺「言っておくけどね!あたしはユッチャンとアケちゃんが倒れているところを見てるの!」

露寺「硫酸を掛けられる前のこの目で!」

露寺「その後後ろから肩を叩かれて…硫酸を掛けられて見えなくなったんだって!」

露寺「まさか見えないって事すら疑ってんの!?」

加賀「それは疑ってない!」

露寺「だったらあたし以外の第四者が犯人なのは明白じゃんか」

露寺「…どこに証拠があるの!」





加賀(…引導を渡す。これ以上…抗わせない)

↓1  一つないし二つ 誰かに追加証言を求めるのも可

コトダマ【絶望病の副作用】+【不知火の嗅いだ匂い】



加賀「…絶望病の副作用として今考えられるのは…記憶の混濁」

新島「…露寺さんの記憶が混濁していると言いたいの?」

加賀「…それに、不知火さんが嗅いだと言っている『匂い』から…」

加賀「…匂いから…」

不知火「どうかしたの?」

加賀「…」

露寺「匂い?何言ってんのコウちゃん…あたしに罪擦り付けたいからって必死すぎるよ」

加賀「違う…!」

露寺「違わないじゃん!ホントはコウちゃんが犯人なのに…あたしに擦り付けるから論理の破綻が起きてるんじゃん!」

加賀「…」



違う、としたら…!


↓1  一つないし二つ 誰かに追加証言を求めるのも可 (選ぶコトダマも求める相手も違います)

コトダマ【ガラスの破砕音】 【割れたビーカー】


加賀「狭野さん」

狭野「ウチ?」

加賀「狭野さんは確か…ガラスか何かが割れる音で三回目に目を覚ましたんだったよね?」

狭野「そうだけど…それ関係あんの?」

加賀「準備室には割れたビーカーがあった…狭野さんが聞いた音はこのビーカーが割れた音と見なして良いと思う」

露寺「それが何の証拠になんのさ…」

露寺「その音ならあたしも聞いた!目が見えない中で!」

露寺「自分が犯人だってバレるのが怖いから…当たり障りのないことばっか言ってるじゃん」

露寺「やっぱり…!」

加賀(…そろそろまずいな…)




↓1  一つないし二つ 誰かに追加証言を求めるのも可 (選ぶコトダマも求める相手も違います)

そんなコトダマないです ノーカンにしておきます



コトダマ

【モノクマファイル03】
【外傷の無い樫月の遺体+狭野の身体】


↓1  一つないし 誰かに追加証言を求めるのも可 (不知火 狭野以外)

コトダマ 【外傷の無い樫月の遺体+狭野の身体】



加賀「…露寺さん」

露寺「何…!」

加賀「…本当に硫酸を掛けられたタイミングは…狭野さんと樫月さんの脈を取りに行った時で合ってるんだよね?」

露寺「捜査の時もそう言ったよね?だからあたしが最後に見たのは…」

加賀「…そうするとおかしいんだよねぇ」

露寺「何が?」

加賀「…いやまあおかしな点は二個あるんだけど」

加賀「まず一つ目は…何で樫月さんや狭野さんが至近距離に居たのに、二人の服は硫酸によって溶かされていないのか」

加賀「脈を取った直後に掛けられたなら、掛かっていても不思議じゃないのに」

露寺「それは…犯人の狙いがあたしの目だけだったから調整したんじゃ…」

加賀「試験管にしてもビーカーにしても、範囲を調整することなんて難しいよ」

加賀「露寺さんの顔の火傷の跡からしても、かなりの量が掛けられたように見受けられるし」

露寺「コウちゃんが見落としてただけかも知れないじゃん…だ、大体コウちゃんが犯人だったらその理屈は通用しないよ!」

加賀「…もう一個おかしな点があるんだけどね」



































加賀「なんで掛けられたの硫酸だって分かったの?」

露寺「…そ、それは…」

加賀「少なくとも私は露寺さんに一言も言ってないよ」

露寺「アスちゃんがコウちゃんに言ってるの聞いたんだって!」

加賀「…なんて?」

露寺「だからアスちゃんが…あたしに掛けられたのは硫酸に違いないって言ってたのを…」

新島「…あら?私はそんなこと一言も言ってないけれど」

露寺「はぁっ!?」

新島「『そんなこと』は言ってないわよ、本当に」

露寺「まさか…二人であたしを嵌めるつもり…?」

加賀「いい加減にしてよ…」

新島「…嵌める?人聞きが悪いわね…私が加賀さんに言ったのは」
















新島「水を入れたら急激に沸騰する、そして衣服を溶かす恐れがある…ただそうとしか言っていない」

新島「一度も『硫酸』なんて言葉を発した覚えはないわ…勿論硫酸であると確信はしていたけれど」

新島「加賀さんの前ではあくまで憶測しか語っていない」

露寺「…っ!」

新島「生物学者の貴女がこの材料から『硫酸』という答えを導き出すことは困難ではないわ」

新島「でも残念ね」

露寺「…違う…違う…!」

コトダマ 

【水槽の足跡】 
【樫月の手記】 
【露寺の証言】 
【絶望病の副作用】 
【露寺の証言:現場状況】 
【生物図鑑の情報】 
【赤い足跡】 
【緑青色の体液】 
【モノクマファイル03】 
【不知火の嗅いだ匂い】 




露寺「それは…記憶違いだよ!」

露寺「コウちゃんにそう言ってたからじゃあ硫酸なのかなって思っただけで…言葉のあやだって!」

露寺「硫酸が掛けられた状況だって…ちょっと違えちゃっただけで」

露寺「本当は二人から少し離れたところで…!」

亜堂「…犯人の特徴だな、証言をコロコロと変える」

露寺「本当の事だって!」

芦本「狼少年の話をお前は知らぬのか?一度嘘を吐いた奴は死ぬまで信用されぬ」

露寺「だ!か!ら!アケちゃんに脈がなかったのもユッチャンに脈があったのも」

露寺「あたしが誰かに硫酸をかけられたのも全部全部本当なんだって!」

露寺「…そ、そもそもさ!ユッチャンが全部全部嘘吐いてるかも知れないじゃんか!」

露寺「…そうだったよ!ユッチャンから目を離したときに後ろから硫酸掛けられたんだもん!」

露寺「どう見たってユッチャンが犯人で決まりじゃんか!」

露寺「酷いよ…まるであたしが嘘つきみたいに皆…ユッチャンばっか信用してさぁ!」

城須賀「ぎゃははははははっ!見苦しいなぁ!」

露寺「見苦しい!?事実を羅列することのどこが見苦しいって言うの!?」

露寺「そんなにあたしが犯人だー犯人だーって言うなら…何かあるんでしょ!?」

露寺「ないなら…何の証拠も無く…あたしは罪を擦り付けられたんだよ!?」

城須賀「おいおいおいおい!さっきまで加賀が擦り付けようとしてるとか言ってたじゃねーかよ!」

露寺「うるさい…うるさいうるさいうるさい!」

露寺「とにかくあたしはやってない…やってないんだってば!」








加賀(…終わらせる)


↓1  最後に突きつけるコトダマを2~4つ選択

加賀「…露寺さん」

露寺「何!」

加賀「あの魚は…ある状況下において体液を口から発射するの」

加賀「…それも特徴的な成分を含んだ、ね」

露寺「…それが何よ」

加賀「色は緑青色…条件は…頬を潰すか暗闇にする…」

加賀「…樫月さんを沈めたとき、この条件は十分満たされる」

露寺「さっきから何言ってるのか全く分かんないよ…結局あたしに罪を…」

加賀「あなたが樫月さんを殺害した張本人なら…可能性に過ぎないけれど」

加賀「服の袖には『緑青色』の液体が付着しているはず…ほら」

隣にいた露寺さんの袖を捲る。

加賀「やっぱり付いてる。…これはどう説明するの?」

露寺「急に触んないで!これは美術室に行ったときに絵の具が付いただけだよ!」

加賀「…不知火さん」

不知火「…まりか?」

加賀「不知火さんが露寺さんから嗅ぎ取った匂いって…何色だった?」

不知火「…あか」

露寺「…マリちゃん何言ってるの…まさかその赤色が血の赤だなんて言いがかり付けるのは止めてよね」

加賀「…」





↓1   不知火の嗅いだ『赤』の表す物とは

上ちょっと訂正

誤 ↓1   不知火の嗅いだ『赤』の表す物とは

正 ↓1   不知火の嗅いだ『赤』の意味とは

加賀「…昨日書庫に行った時に、不知火さんが急に金の匂いがするって言い出したんだよ」

加賀「不知火さんは広辞苑を指してそう言うんだけど…初めは全然意味が分かんなかった」

加賀「古い本だから価値があるから金の匂いがするだなんて思ったりもした」

加賀「…芦本君」

芦本「…何故俺に振る」

加賀「広辞苑とか、そういう長期間保管される分厚い書物の紙に…何か織り込むかな」

芦本「それなら酸化チタンを織り込むと聞くな。透過しにくくなり頁が嵩んでも見にくくなることがないからな」

加賀「…酸化チタンを火の中に入れると…確かに金色を示すらしいんだよ」

加賀「じゃ赤は何か…語呂合わせは『リアカー無きK村』…赤はLi…つまりリチウム」

露寺「あたしからリチウムの匂いがするってこと…?何言ってるの…!」

加賀「…準備室の熱帯魚。体液には微量のニッケル、そしてリチウムを含むと記述されてる」

加賀「これは生物図鑑によるもの…その二成分を含む体液の色は…緑青色」

露寺「…」

加賀「炎色反応。花火師である不知火さんなら言い出しそうなことだよね」

加賀「大江さんが紫の匂い、って言ってたのは…拒食から快復して食べ物を多量摂取した結果じゃないかな」

加賀「カリウムは食べ物にも含まれているからね…」

大江「そこまでお見通しなのか…確かに沢山食べたけどさぁ」

露寺「…」

加賀「その緑青色の液体は絵の具じゃない、熱帯魚の体液。そのことを隠したのは…」

加賀「…他ならぬ露寺さんが犯人だから。そうでしょう?」

露寺「…」

芦本「否定の言葉も無しか…」














露寺「…しょうがないじゃん。どうしても殺したくなっちゃったんだからさ」













新島「…認めたわね」

露寺「だってしょうがないじゃん?いつも通り過ごしてたら急に周りの動く物が怖くなっちゃったんだよ?」

露寺「不可抗力じゃん」

狭野「…デラミそれマジで言ってんの?」

露寺「マジだよ。本気と書いてマジ」

露寺「一回も熱帯魚の様子見に行ったことなかったから見に行ったらこんなことになっちゃうんだもん…」

露寺「…これあたし悪いか?どう考えても動いてた魚とアケちゃんとモノクマが悪いでしょ」

城須賀「うわ開き直ってやがる」

露寺「だってそうじゃん?モノクマがあたしの部屋に菌撒かなければこんな事態にはなんなかったし」

露寺「アケちゃんがあの時間にあそこに居なかったら殺されることもなかったんだよ?明らかにあたしの責任じゃないじゃん」

露寺「…それでもあたしを処刑するの?うーわ、校則ってやだねぇ。不可抗力で死刑ですか、あはは」

露寺「こんなん独裁国家じゃん。国家の犬かよ、キミ達」

芦本「不可抗力?…目を瞑るという最善策を取れなかった貴様にその言葉を言う資格はない」

露寺「瞑って済むなら良いけどさぁ!済まなかったからこういうことになってんだよ!?」

露寺「だからユッチャンを殴った訳だし…でも二回殴った辺りで妙案思い付いちゃってねぇ」

狭野「…妙案?」

露寺「そ。硫酸被った訳。目さえ見えなくなっちゃえば誰かを傷つけることもないし、それにあたしが犯人だって疑われる事も無い」

露寺「万一疑われてもユッチャンに全部擦り付ける予定だったんだけどなー…案外上手くいかないねぇ」

露寺「まさか生物学者なのに生物に足をすくわれるとは…思ってもいなかったよ…あはは」

露寺「まーでも不可抗力だから。どのみちあたしは処刑されるんだろうけどさ」

露寺「精々キミ達も足掻いて生きていけば?じゃあたしは――」










――言い切る前に口を開いたのは







ある意味当然で有り、ある意味…意外な人物だった。























不知火「じゃあたしはってなに…ふかこうりょく…?アケころしておいてよくそんなじぶんがってなこといえるよね!」
























不知火「なんで…なんで!?なんでアケをころしたの!」

露寺「さっきから言ってるでしょ!?不可抗力だって…目を瞑ってもしょうがなかったって言ってるじゃんか!」

不知火「ひところしといてしょうがないだなんてふざけんなよ!」

加賀「…不知火さん?」

飛び出た乱暴な言葉に、思わず声を掛ける。

不知火「しょうがない?しょうがないってなに!なになになになに!」

不知火「アケのことみちゃったからころした!?ふざけんな…ふざけんなよ!」

不知火「そこにいたうごいてるものはアケとさかなだけじゃなかったじゃんか!」

不知火「ミオだって…ミオだっていきものじゃんか!」

不知火「なんで…なんでだよ!なんでアケをころしたの!」

不知火「じぶんだっていきてるんだから…じぶんでしねばよかったじゃんか!」

不知火「それにしょうがないって…ろーぷをびじゅつしつまでとりにいって…アケがじさつしたなんてぎそうしといてよくいえるよね!?」

不知火「アケをみただけのユッチまでおそって…ユッチにつみをなすりつけようとして」

不知火「じぶんだけにげようだなんておもってるのにしょうがないだなんていえないよ!」

不知火「ほんとにしょうがないっておもってるならそんなさいくいっさいしないでじしゅしてよ!」

不知火「ぜんぶぜんぶあらいざらいはなしてじしゅするゆうきもないのにしょうがないだなんてかるがるしくいうなよ!」

露寺「…ぁ…ぁ…ああああああっ!」

不知火「かえせ!かえせかえせかえせかえせ!アケをかえしてよ!か!え!し!て!よ!」

露寺「しょうが…しょ…うが…な…」

不知火「ぜんぶびょうきのせいにして…ぜんぶびょうきがわるいことにして!わるいのはぜんぶミオなのに!」

不知火「いいかげんにしてよ!じぶんがわるいってみとめてよ!」

加賀「不知火さん!」

不知火「コウはだまってて!」

加賀「もうそこまでで…これ以上…」

…見ていられない。正論を吐かれ続けると…。

露寺「あああああぁ…嫌だ…死にたくない死にたくない死にたくない…!」

露寺「許して許して許して許して許して…」

露寺「嫌嫌嫌嫌…嫌だ嫌だ嫌だ…!」

…人は壊れてしまう。

モノクマ「うぷぷぷ!それでは投票タイムと参りましょうか!」

モノクマ「果たして樫月サンを殺したのは誰なのか!」

モノクマ「お手元の投票ボタンでポチッとやっちゃってください!」

モノクマ「それではーっ!投票スタートッ!」

        MONOKUMA VOTE

【露寺 美緒】 【露寺 美緒】 【露寺 美緒】

        G U I L T Y !

モノクマ「ぱんぱかぱーん!だーいせーいかーい!」

モノクマ「今回樫月明美サンを殺したクロは…」

モノクマ「露寺美緒サンでしたーっ!」

モノクマ「うぷぷぷ…硫酸まで被って罪を逃れようとするだなんて…最高だね最高!」

露寺「死にたくない死にたくない死にたくない…っ!」

モノクマ「今までの二人見てきて何言ってんのさ!オマエも人を殺めた犯罪者なんだよ犯罪者!」

モノクマ「きっちり校則に則ってオシオキタイムだよ!」

モノクマ「勿論今回も超高校級の生物学者である露寺サンの為に」

モノクマ「スペシャルなオシオキをご用意致しました!」

露寺「嫌だよ…あたしは…皆を傷つけて…!」

モノクマ「傷を癒やす間もなく死んでいくんだよ!それでは皆さん!お待ちかねのオシオキタイムだよ!」

露寺「嫌だああああああああああああああああああああああああああああっ!」








      ツユデラ ミオ サン が クロ に きまりました





           オシオキ を かいしします







超高校級の生物学者 露寺美緒 処刑執行



『Glow is obeying』





視覚を失った露寺さんが連れられたのは…何処かの廃墟のようだ。


…何も見えない露寺さんからは分からない。四方から…計四体のモノクマゾンビが近寄ってくる。


拘束こそされてはいないが、逃げる術を失っているに等しい露寺さんは…その場から動けない。


…やがて一体のゾンビが露寺さんの脚に噛み付く。


叫んでいるように見える露寺さん。容赦なく二匹目が…反対の脚を噛み千切る。


三体目は腕を。四体目は…反対の腕を噛み千切る。


噛み千切られるごとに苦悶の表情を浮かべる。…正に見えない敵と戦っている。


…ゾンビが一旦去り、残されたのは…まるで達磨のようになった露寺さん。


…再び戻ってきたゾンビが『連れてきた』のは。



加賀「…紡さん!?」



…紡さんの遺体を流用したマリオネットだった。






モノクマゾンビはマリオネットに刀状の物を持たせる。


…それを立たせた露寺さんの首へと持って行く。



…そして首が斬られた。彼女の意識のある内に。




モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷっ!最高だね!それ以外に言い表しようがないね!」

…誰も言い返す余裕も、勇気も持っていなかった。

モノクマ「まさにねぇ!何と言いますか、死せる孔明生ける仲達を走らすといいますかね!」

モノクマ「死ぬことは救世ですよ!救世!」

モノクマ「オマエラじゃんじゃんじゃんじゃん殺せよ!殺せーっ!」

モノクマ「ボクはまだまだ満足してないからね!」

…そう言い残してモノクマが去って行く。















『彼女の死』は正しく…『試練』であった。





























             Chapter 3

才能を持たない加賀紅香と  彼女の試練の日               End

          10人    ⇒     9人














アイテム『赤染のシュシュ』ゲット
(露寺が生前付けていたシュシュ。…オシオキのせいで血が付着している)

一旦ここまで。ちょっと休憩です


三章オシオキの『Glow is obeying』ですが…単語二つを並び替えた物になってたりしてます。出てきた二人に関係する単語ですね
他に意味はありませんが。



前スレの質問にお答えしますと、
樫月は恐らく動機1か2(遅効性の毒、誰か指名して一緒に卒業)の時はがっつりクロになってたと思います
誰が殺されたかまでは考えていませんが…不知火ではないのは確かですね

今回の被害者候補は 城須賀 不知火 狭野 露寺 樫月
加害者は 露寺 狭野 大江 イモニア辺りでしょうかね…絶望病の時点でほぼほぼ確定されてましたけど














今数名いらっしゃれば動機募集したいと思うのですが…いらっしゃらないのならまあ23:00頃から再開します
ちなみに内通者が居ることを暴露するのが決定してますので、それも考慮に入れつつお願い致します

・七文字の言い訳
最後に『犯行』の四文字を入れたので綺麗にずれました
一応六種七文字なのでいいかなぁって…

・今後の進行方針
このハイテンポで進めてv3発売までには本編を終わらせます オチ被りほど絶望的な物はないですしこちらも事情があるので

・四章動機
内通者も黒幕も自分の中で確定しているので、五候補の中から一番綺麗に四章を終えられる物を選択します

・裁判中の私の態度
やや喧嘩腰になっていた感が否めません。申し訳ありませんでした













          Chapter 4






   愛のない 予言と    愛を賭けた 制限









       

      Day 20 AM 8:12


加賀「…」

最悪の朝だ。

加賀「…」

モノクマのオシオキは…事件を重ねるごとに凄惨さを増している気がする。

加賀「それは私が皆と触れあっているからか…」

それとも本当に増しているのか。客観的に捉えられない以上、どちらと断言することは出来ない。

加賀「…」

思考すら、放棄したい。

加賀「…ご飯食べに行かないとな」

…食欲は大して湧かないけれど。



↓1 朝食を摂る相手を指定(最大二人、選択肢は芦本 亜堂 イモニア 大江 狭野 不知火 城須賀 新島)

城須賀「さっきからずっとこっち見てるんですけど…何か付いてるんですか?」

加賀「え?いや別に」

…戻ってる。つまり寝られたって事か…。

加賀「…それにしても大江さん」

大江「…何?」

加賀「…今日やけに質素だね」

大江「あー…ごめんね、仕込みも出来てなかったし…ちょっと作る気が起きなくて…」

大江「…とはいえ若干慣れちゃった部分もあるかな…慣れたらマズいって事は分かってはいるんだけど」

城須賀「…昨日あれだけの事があったんですから…」

加賀「…あれ?昨日の事覚えてるの?」

城須賀「うっすらとなら…明確ではないですけれど、裁判があったり…その…熱帯魚に墨を掛けられたり…」

城須賀「皆さんに…失礼な言葉を使ってしまっていたことは…覚えています」

大江「えー…それより前の日のことは?」

城須賀「…3-Bの教室に行った日から記憶が飛んでまして…」

城須賀「ひょっとしてその間も僕は皆さんに失礼な言葉遣いを…!?」

加賀「…してたね。あと女装も」

城須賀「…道理で朝起きたらスカートな訳です…」

加賀「大江さんは何も覚えてないの?」

大江「何にも」

加賀「血を吐いたことも?」

大江「うん。…気がついたらものすごくお腹空いてたのは確か」

加賀「…」

ばらつきがあるな…。






大江、城須賀にプレゼントを渡しますか?下から選択(この後12連)
46 イン・ビトロ・ローズ
28 赤いマフラー
03 ルアックコーヒー

↓1

城須賀「…コーヒー豆ですか?…かなり匂いが」

加賀「でも貴重らしいよ?…芦本君は珈琲自体あんま好きじゃないみたいだけど」

城須賀「どうして芦本さんが出てくるんですか…僕もあまりコーヒーは飲まなくて…」

加賀「…えぇ…」

このコーヒー、コーヒー嫌いにしか当たんないようになってるのかなぁ。

城須賀「…あ!別に飲めないこともないですから大丈夫ですよ!」

大江「…翼君無理してんのバレバレだよ」

城須賀「無理なんかしてません!」

大江「…まあいいけどね」

加賀「大江さんには…」

大江「…マフラー?しかもボロボロだし」

大江「縫い直す技量は無いし…」

加賀「…返品する?」

大江「えっ!?いや返品はしないけど…」

加賀「どう見ても要らなさそうなオーラ醸し出してるけど?」

大江「一言も言ってないよそんなこと!むしろ…ここそんな寒くないからこれで丁度いいよ」

加賀「…そう?」

城須賀「渡した本人が疑問に思ってどうするんですか…」

        AM 9:19   Cooperative store


加賀「…もう少ないしなぁ」

渡したいときに物渡せないと何かちょっと残念だし…。

加賀「12枚あるしなぁ」

…回そう。



↓0~11のコンマ 連投可

96 なし
14 ひまわりの種
39 カットバサミ
96 なし
28 赤いマフラー
45 無限タンポポ
59 アンティークドール
55 無言電話
99 なし
08 マックロワッサン
96 なし
63 月の石




加賀「うわぁ」

12枚入れて8個出てきて8枚払い戻しって…どういうことだよ…。

加賀「種にハサミに…マフラー人形電話クロワッサン月の石…綿毛?」

綿毛だ。

加賀「…ふーっ」

あ、飛んだ。

加賀「出落ち感が…あれ?糸?」

加賀「戻せるって事か…いやでも一々差し込むの面倒だなぁ」

もうちょっと利便性が…。





本日の自由行動 残り3回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室/職員室】から選択 購買部の場合8枚散財します

不知火「…あ!コウ!」

加賀「あ、不知火さん。どうしたの?」

丁度探索しようとはしてたけど…都合が良いというか何というか。

不知火「とびら!」

加賀「また不知火さんが見つけたの!?」

不知火「だめ?」

加賀「いやダメじゃないけどさ…」

本人から否定しても疑いがどんどん深まるんだよ…!

不知火「…とにかくきて!」

加賀「はいはい…というか何で私なの…」






     



           Kashiduki's room


不知火「『の』と『た』!」

加賀「のた?…のたりのたり…?」

五人の部屋にもあったけど…ちょっと後でまとめてみるか。

不知火「つぎ!」

加賀「あ、うん」

…元気だなぁ。昨日の事覚えてないみたいに。

…いやそんなことはないよね。




           Tsuyudera's room


不知火「ほら!」

加賀「りう…うーん…」

リチウム…?…怨念の線が強くなるよ…!

加賀「…リチウムな訳ないしなぁ…」

不知火「…なんだろうね」

加賀「何だろうな…」

…ホントに描いてないよね…。まるで信用ならないよ…。

       AM 10:09   Physical storage room


加賀「…」

不知火「いなくなっちゃったね」

加賀「え?あ…うん」

恐らく樫月さんの遺体と…熱帯魚の事を言っているのだろう。

樫月さんの遺体が撤去されているのは前例があったけど…。

加賀「なんで熱帯魚まで…」

不知火「せわするひとがいないからじゃない?」

加賀「…それだけで?一匹生きてたのに」

不知火「…どうでもいいんじゃないかな」

加賀「えっ?」

不知火「あのクマからしてみればまりかたちがおもいださないことのほうがだいじなんだよきっと」

不知火「ねったいぎょがいっぴきいきてるとかかんけいないとおもう」

加賀「…」

その理論で言うと書庫は閉鎖されるべきだとは思うけれど…まあでもそうも上手くいかないか。

不知火「それでもさみしいけど」

加賀「…」





1 あんまり悲しそうには見えないけど…
2 寝られた?
3 …これから誰を頼るの?
4 (任意)

↓1

加賀「不知火さん」

不知火「なに?」

加賀「…もしまた寂しくなったら…今度は私の事も頼って良いんだよ?」

不知火「…」

加賀「…不知火さん?」

…不服だった?

不知火「…まりかはたはたてないよ!」

加賀「…旗?」

不知火「うん!たてたらまけだから!」

加賀「はぁ…」

白旗のことかな?

不知火「…でも…アケはもういないし」

不知火「…よし!わかった!しょうがないからたよってあげる!」

加賀「…ありがとね」

素直じゃないなぁ。これを素直じゃないとカウントして良いのかは分かんないけど。

不知火「みすてないでよ!」

加賀「見捨てないって…」

不知火「…さきにしなないでよ」

加賀「…大丈夫だよ」

確信は持てない。




不知火にプレゼントを渡しますか? >>172+イン・ビトロ・ローズから選択
↓1

不知火「…こげてる」

加賀「焦げてないよ」

不知火「どうみてもこげてるじゃん!」

加賀「そういう生地だって…」

不知火「こげてる!」

加賀「焦げてないっ!」

不知火「じゃコウがあじみしてよ!」

加賀「…しょうがないなぁ」

…やはり何の変哲もない味だ。

加賀「…大丈夫、焦げてないよ」

不知火「…ほんとに?」

加賀「本当だって…」

不知火「じゃあーんして」

加賀「…えぇ…はい、あーん…」

不知火「あーん…ほんとだ!おいしい!」

加賀「だから焦げてないって言った…あっ」

…また甘やかしてしまった…。

不知火「どうかした?」

加賀「どうもしてないよ」

…さっきもだけどこの時たま鋭い発言するんだよなぁ。気が気じゃないよ。





本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室/職員室】から選択 購買部の場合8枚散財します

         PM 1:09   Chemical Laboratory



亜堂「…なあ」

加賀「どうしたの?」

亜堂「…物理室は物理準備室があっただろ」

イモニア「Yeah…それがどうしたネ」

亜堂「なんで化学室はねえんだ?」

加賀「…準備室がって事?」

亜堂「それ以外考えられねえだろ今の流れで…」

イモニア「そんなことより」

亜堂「そんなことよりって何だよおい…化学に対する冒涜だろこれ」

加賀「言い過ぎでしょ」

亜堂「…まあもっと言うと生物室が見当たらない時点で…」

イモニア「…scienceの部屋が別々のfloorにあるのもちょっとstrangeネ」

加賀「…その辺は建設したときの都合とかあると思うから」

亜堂「…確かにな」





1 亜堂君にとって二番手である事って誇り?
2 …亜堂君、一昨日の事とか何にも覚えてないの?
3 イモニア君、幸運で逆に損した事ってあるの
4 …というかイモニア君ってハーフなの?クォーターなの?
5 (任意)

↓1

加賀「…亜堂君、一昨日の事とか何にも覚えてないの?」

亜堂「…覚えてねぇな」

亜堂「気が付いたら保健室でぐるぐる巻きにされてたんだぜ?」

イモニア「…とても呻いてたネ、あと暴れてた」

亜堂「…マジで?」

加賀「全身に激痛が走って暴れるからああやって拘束した…んじゃないのかな?」

亜堂「紅香さんがやったんじゃないのかよ」

加賀「私はやってないよ…多分樫月さんが」

亜堂「…そっか」

加賀「…結局何にも覚えて無さそうだね」

イモニア「あのhardshipは何だったネ…」

加賀「イモニア君そんなに苦労してないでしょ」

亜堂「…あ、待てよ」

加賀「?」

亜堂「…あ!飛鳥さんに貸しを作ったのは覚えてるぞ!確か料理作れって言われて…」

加賀「そこは覚えてるのね…」

…執念深いなぁ。まあでも仕方ないのかも。





亜堂 イモニアにプレゼントを渡しますか? >>172+イン・ビトロ・ローズから選択 クロワッサンは消化済み
↓1

イモニア「muffler?…これはultra超人の?」

加賀「…ウルトラ超人?何それ…」

亜堂「超人じゃなくて獣神ライダーじゃないのか」

加賀「えっとそれもよく分かんないけど」

亜堂「タイマーマスクと獣神ライダーだぞ!?知らねえのかよ…」

加賀「知らないよ!ライダーはともかくタイマーマスクって何!?」

亜堂「三分以内に試合を片付けないと動きが急激に鈍るレスラー」

加賀「それ加齢だよ…」

イモニア「…3minutes?それはultra超人ネ」

加賀「…ああもう!世界観がごっちゃごちゃだよ!」

二人が話してる内容の乖離が…!


亜堂「ハサミ?そんな髪長くないぞ?」

イモニア「いつか長くなるネ」

亜堂「だとしてもその時でいいだろ」

イモニア「…Ah,ここに沸騰石があるネ」

亜堂「それがどうしたんだよ」

イモニア「…カミがないネ」

亜堂「カミ?」

加賀「…?」

イモニア「…カガのhairでいいネ」

加賀「えっどういうこと」

亜堂「…あ、そういうことか」

イモニア「Yeah…最初はグー」

加賀「ちょっと待った」

イモニア「…?」

加賀「…イモニア君がグー、亜堂君がチョキで私がパーってことだよね?」

イモニア「Yeah,butそれが?」

加賀「終わんないよ!?一人一手しかない時点であいこ一択だからね!?」

亜堂「…あ」

加賀「あ、じゃないよ!」

…ボケすぎだよ…。





本日の自由行動 残り1回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/職員室】から選択 購買部の場合8枚散財します

      PM 7:22   Recreation room


狭野「…結局囲碁追加されてないじゃん!使えねーな!」

新島「…何故囲碁?」

狭野「将棋があって囲碁がないってどうみても差別っしょ?侮蔑だよマジで」

新島「そうかしら?難解を極める囲碁と違って、将棋は駒の動く方向さえ覚えてしまえば対局できる」

新島「囲碁は置ける位置が縛られない反面、初心者には手が付けにくいわ」

新島「ならば将棋が置かれていて囲碁がないのは…別に大騒ぎするようなことでもないわね」

狭野「いやまあね?確かに難しいけど慣れたら簡単だから!」

新島「慣れるほどの猶予が与えられればいいけれど」

狭野「うっ…」

新島「…この環境下、そんな余裕もないのよ」

狭野「そりゃーそうだけど…」


1 狭野さんは茶道家のどの部分が認められてここに?
2 新島さんの『頭脳』ってどの辺りが認められて…
3 …狭野さんって小さいよね
4 …対戦してみたら?将棋と囲碁とで
5 (任意)

↓1

加賀「新島さんの『頭脳』ってどの辺が認められて…?」

新島「単純に言い表すのは難しいけれど…目を付けられたんじゃないかと思ったのは全国模試かしらね」

加賀「模試?」

新島「ええ…そこで何回か連続して一位を獲て」

加賀「全国一位!?」

新島「驚くほどのことではないわ…極めつけは恐らくあの出来事ね…」

新島「とある哲学的仮説と数学的仮説…その二題を証明したのよ」

狭野「…は?」

新島「詳しくは言えないし、言ったところで二人に理解できないだろうから言わないけれど」

新島「…高校生ながらその仮説を証明したのだから嫌でも話題に挙がったわ…そして招待されてここに至る…」

狭野「ここチートしかいねえのかよ…」

加賀「…すごいね」

新島「…当然のことをやっていただけよ。日課が評価されたというだけ」

新島「…褒めても何も出ないわよ」

加賀「別に私はそんなつもりじゃ」

狭野「ちぇっ…期待してたのになー」

その気だったのかよ…。


亜堂 イモニアにプレゼントを渡しますか? >>172+イン・ビトロ・ローズから選択 クロワッサン ハサミ マフラーは消化済み
↓1

寝ぼけてました


誤 亜堂 イモニアに
正 新島 狭野に 

でした 
踏んでたら↓で

新島「加賀さん、いいかしら」

加賀「何?」

新島「…私の記憶が正しければ、これと同じ型の人形を貰っていた筈なのだけれど」

新島「その点に関して貴女の見解は?」

加賀「あっれーそうだっけー…あっ」

そういえば前渡したことあるな…!

加賀「いやー…わす」

新島「忘れていたとは言わせないわ…受け取り手が覚えている以上ね」

加賀「…」

新島「何もなし?」

加賀「…すみませんでした」

新島「…まったく、何が好きで陶器人形を部屋に二つ飾らなきゃならないのかしら」

加賀「反省します…」

新島「…別にいいのだけれどね…対であっても悪くはないわ」

狭野「素直に悪いって言えばいいじゃん」

新島「悪くないと言っているでしょう…」

狭野「からのー?」

新島「はぁ…邪推が過ぎるわよ」




狭野「何これ」

新島「電話のようだけれど…」

狭野「…使えないんでしょ?」

加賀「ご名答!」

狭野「だからご名答じゃねえよ」

加賀「使える物ばかり出ると思ったら大間違いだよ」

狭野「…何も聞こえない」

新島「使えないのだから当然だけれども」

狭野「えっ…ちょっと待ってちょっと待ってこういうのって丑三つ時に急に鳴り出して呪われる奴じゃね?ヤバくね?」

加賀「妄想が…」

狭野「絶対夜中鳴るって…怖い怖い…」

新島「非科学的ね…」

狭野「迷信なめんじゃねーよ」

             Day 21 AM 7:45


加賀「…あ、芦本君」

芦本「…加賀か」

加賀「早く起きてるのって珍しいね」

芦本「…そうでもないがな」

加賀「あ、そうなんだ。…というか何してるの?」

芦本「…特に何もしておらぬ。俺とて心を落ち着かせたい」

加賀「別にここに来なくても…」

芦本「あの部屋は考え事をするには狭すぎる」

加賀「…ここである必要性は?」

芦本「わざわざ二階まで足を運ぶ気にはならぬ。ここならば食事を摂るのだから行動に損失がない。…合理的だ」

加賀「…息苦しいなぁ」

芦本「…構わぬ。これは俺の流儀だ」

城須賀「…流儀とか何だとか言ってないで手伝ってくださいよ」

加賀「城須賀君も起きてたの?」

城須賀「…芦本さん、ずっとここに座って手伝おうとしないんですよ…」

芦本「…義務でもないことをやる気にはならぬ。俺が行っても足手まといになるのが精々だ」

城須賀「それは僕だって…」

芦本「…僕だって、何だ?下手ながら手伝っているのだから手伝えとでも?」

城須賀「いや、そういう訳じゃ…」

芦本「善意を見せるのは結構だが、その善意を人に押し付けるのは可笑しいだろう」

城須賀「…」

芦本「別にお前の手伝いを否定などせぬ。…俺が手伝う理由にそれがなり得ないだけだ」

大江「はいはいリンチはそこまでそこまで。軽明君だけ朝のミンチカツ抜きにするよ?」

芦本「…構わぬ」

大江「強情だなぁ…冗談だよ」




↓1 朝食を一緒に摂る相手を指定(最大二人、選択肢は芦本 亜堂 イモニア 大江 狭野 不知火 城須賀 新島 但し城須賀と芦本の同時選択は不可)

加賀「…ねえ」

芦本「何だ」

加賀「いや…なんであんなこと言っちゃうかなぁって」

芦本「城須賀との件か?」

加賀「それしかないと思うけど」

芦本「…別に彼奴の努力の否定はしておらん」

加賀「そう思われても仕方ない言い方だったけどなぁ」

芦本「彼奴がそう思うならそれも仕方あるまい」

加賀「仲違いにならない?」

芦本「…彼奴がそれで良いなら俺とて一向に構わぬ。彼奴が何か言ってきて蔑ろにするという訳でもない」

加賀「それは話しかけられたらの話で…」

芦本「…話しかけられないのならその程度であったと言うことだ」

加賀「…選別思想?」

芦本「近いかも知れんな…だが他人を疎外する気は無い」

芦本「来る者は基本的に拒まぬ」

加賀「…」

芦本「彼奴の名誉のため言っておくが彼奴の言い分にも一理ある。それに俺が同意しないだけだ」

芦本「…悪く思うなよ」

加賀「…」




芦本にプレゼントを渡しますか? >>172+イン・ビトロ・ローズから選択 クロワッサン ハサミ マフラー 人形 電話は消化済み
↓1

本日の自由行動 残り3回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/職員室】から選択 購買部の場合10枚散財します

          AM 10:41  Teacher's room



加賀「…」

城須賀「…何と言いますか」

加賀「誰か居たらそりゃおかしいんだけど…」

学生にとって職員室は…教師が談笑し、時に真面目な顔で会議をし…。

けれど、その対象者は…どこにも居ない。

加賀「人の気配感じないね…ホントに私達だけしか居ないのかな」

城須賀「そのようですね…あれ?」

歩を進めていた城須賀君が声を上げる。

加賀「どうかした?」

城須賀「ちょっと…来てもらえますか?」

加賀「…?」

何か見つけた…?










加賀「…?」

城須賀「この花…」

加賀「ただ飾られているだけのような…ん?」

ちょっと待って…枯れてないっておかしくないか?

加賀「モノクマが世話を…?」

城須賀「…あ、そこも確かに気になりますけど…」

加賀「…種類のこと?」

城須賀「ええ…これ百合…ですよね?」

加賀「まあ…多分ね、白くないけど」

黄色いし。

城須賀「…自分の机に百合なんて飾りますかね…?」

加賀「…あっ」

死人の机に飾るのは分かるけど…。

加賀「…百合が好きだったのか…それとも…」

城須賀「この席の方が亡くなられたのか…」

加賀「後者の方が可能性は高いだろうけど…」

…何とも言えないなぁ。







本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室】から選択 購買部の場合10枚散財します

              PM 2:44    Chemical Laboratory


大江「うーわっ…すごい薬品臭が…」

加賀「…そうかな?」

大江「うう…化学室ってこんな匂いしたっけ…」

加賀「まあ…どうにもなんないしね」

大江「どうにもなんないか…」

加賀「やっぱり鼻が利くから?」

大江「まあね…人よりは利く方なのかなぁ。ただあんま良いことないけどね」

加賀「そうなの?」

大江「日常生活過ごす分にも、ここまで嗅覚は必要ないし…料理する分にもここまで要らないしね」

加賀「…そっか」

大江「悪いことじゃないんだけど…ちょっと極端すぎるなぁって」

加賀「…無いよりマシじゃないかな」

大江「ん?…あ、才能のことかー…思い出せないだけでしょ?」

加賀「思い出せない…だけだって思ってはいたんだけどさ…」

加賀「段々本当は才能なんて無くて…あるって思い込んでるだけなんじゃないかって…」

大江「…そんなことないと思うけどなぁ。だって紅香ちゃんはここに居る訳じゃん」

加賀「それは…」

大江「…やっぱり才能を持つと癖も強くなってくるからね。紅香ちゃんだって癖が無い訳じゃないし」

加賀「…癖かぁ」

思い当たる節があんまりないけど。

大江「…でもまあ、例え紅香ちゃんの才能が無かったとしても…私は何とも思わないよ」

大江「才能の有無で態度を変えるようなことはないから、安心して」

加賀「…そっか」

大江「何だか素っ気ないなぁ」

加賀「そう?」

大江「何となくそんな気がするよ?」

加賀「私はそんなつもり無いけど…」

大江「無意識的な?」

加賀「かもね…」








1 …大江さん的に私の才能って何だと思う?
2 どういう経緯でここに?
3 何でそんなに自分の容姿に自信が無いの?
4 (任意)

↓1

加賀「大江さんはどういう経緯でここに?」

大江「経緯?それは…通ってた学校から話すのかな?」

加賀「ここって確かスカウト制だよね?」

大江「そうだけど…スカウトされた経緯を話すって事?」

加賀「まあ…そんな感じ」

大江「あー…あれは給食センター…だったかな?確か」

加賀「曖昧だね…」

大江「ごめんね、なーんかぼやけてるんだよねぇ…あ、話戻すけど」

大江「栄養士の資格を得るためにはそういう給食センターとか保健所とか」

大江「実践を積まないと資格がもらえなくて」

大江「それで給食センターで…若い人も居たし、同じ専修の先輩も居たから」

大江「面子建てよう!と思って…」

大江「あ、私の地域だけかも知れないけど、あれって栄養士が決めててある程度自由なんだよ?」

大江「で、どういうメニューだったら喜ぶかなー笑ってくれるかなーって考えて」

大江「研修だけど、いや研修だからこそ発言権的なのもまあまあ強い…強かったのかな?」

大江「自分でも驚きだったんだけどねぇ。多少は否定されて修正されると思ったら」

大江「賞賛の嵐。初日からだよ?」

加賀「すごい…のかな?状況が若干飲み込めてないけど」

大江「…で、研修期間五日間だったのに要請があって延長された」

加賀「えぇ…」

大江「大人気だったらしいんだよね。よく分からないけど」

大江「で、結構噂が広まって…取材を受けて…まああれは専修で首席だったからってのもあるけどさぁ」

大江「…で、スカウトマンが来て」

加賀「はー…」

…やっぱり、才能がある人は…なんか根本から違うなぁ。

大江「どうせ自分なんかって思ってるでしょ?紅香ちゃん」

加賀「えっ」

大江「…バレバレだよ…顔にすごい出てる」

加賀「…」

大江「記憶なんて戻るもんだよ。止まない雨はないし、無くならない林檎もないから」

加賀「後のはちょっと訳がわかんなかったなぁ」





大江にプレゼントを渡しますか? >>172+イン・ビトロ・ローズから選択 クロワッサン ハサミ マフラー 人形 電話は消化済み
↓1


本日の自由行動 残り1回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室】から選択 購買部の場合10枚散財します

      PM 8:11    Cooperative store


狭野「…回すの?」

加賀「来たからには回すよ…それが使命だからね」

狭野「大袈裟すぎ…」

不知火「みぎにおなじく!」

加賀「購買は…命すら懸けて回すものだよ狭野さん!不知火さん!」

不知火「あたまおかしい」

狭野「…はーっ、とうとうガガガの頭がやられたか…しょーがない保健室だな、よし」

加賀「行かないから!購買の意気込みだから!」

狭野「ものすごい言い辛いけどそれ依存症だから」

不知火「いんをつけよう」

加賀「韻?えーと…ようようここは購買部だ、おうおうそうかノータイムか…妄動それは高配分か…」

不知火「へた」

狭野「センスの欠片すらないわ」

不知火「しかもいみちがうし!」

加賀「違うってどういうこと…私が大火傷しただけじゃんこれ…」

狭野「…In?いやそれでも分かんないけど」

不知火「もういい!」

加賀「えぇ…」


↓0から9のコンマで判定

56 毛虫くん
33 ヤス・シシドのTシャツ
47 桜の花束
49 残鉄剣
03 ルアックコーヒー
96 ※なし
81 スモールライト
94 ※なし
85 もしもFAX
06 油芋


狭野「おいこのシャツ希少品じゃねーじゃんか」

加賀「まだ二枚目だから…」

狭野「ここに二枚有ったら希少品とか言えねーから!」

加賀「偶々だよ…」

不知火「どっちかがれぷりか?」

加賀「どっちも…」

狭野「おおおおおおいっ!」

江頭かよ…。





狭野 不知火にプレゼントを渡しますか? >>172+イン・ビトロ・ローズ+このレスから選択 クロワッサン ハサミ マフラー 人形 電話は消化済み
↓1

狭野「うげっ」

加賀「…まずかった?」

狭野「ウチコーヒーダメなんだけど」

加賀「えっ…あっ」

そういえば芦本君が呟いてたな…。

狭野「…ま、いいけどさ…」

加賀「良くないでしょ…」

狭野「あのさ、渡した張本人が言っちゃダメっしょそれ」

加賀「いやまぁ…そうだけどさ。申し訳ないし」

狭野「…次はねーから!」

加賀「善処します」

狭野「頼むから善処に留めんな!」




不知火「わたげ?ふーっ…あれ?」

加賀「繰り返し出来るようになってるらしいんだけど…


不知火「ぜんぶつけなおすの?」

加賀「今の所は…もう少し器用にやれるとは思うんだけど」

不知火「んー…あれ?なんだろこれ」

加賀「…糸?」

不知火「えいっ!」

加賀「あっ」

戻った…。

不知火「ふーっ…えいっ!ふーっ…」

加賀「…」

不知火「コウ!これすごいよ!せーきのだいはつめいだよ!」

加賀「それは大げさじゃ…」

不知火「そんなことないよ!ずーっとたのしいもん!」

加賀「それならよかった」

狭野「…ウチもそっちが良かったなー」

不知火「あげないよ!」

狭野「もらわねーから!そこまで卑しくねーし!」

…これで狭野さんの方がちょっと小さいんだから、また面白いよなぁ。

           Day 22   AM 7:48


加賀「あ、イモニア君おはよ」

イモニア「Oh,good morning」

加賀「イモニア君は…結構朝早くってのは珍しいよね」

イモニア「Yeah…help is so important.And the early bird gets the worm.」

加賀「…なんて?」

イモニア「Umm…latterは『早起きは三文の徳』の意ネ」

加賀「ああ…というかなんで今まで」

イモニア「Rareなだけでseldomではないネ…来るのはこれで二回目ネ」

加賀「それは滅多にないって言うんだよイモニア君」

イモニア「Ten percentはseldomには入らないネ!」

加賀「…そうなるのかなぁ?いや本場の人間じゃないから分かんないけどさ」

大江「イモニア君油売らないの」

イモニア「Oh,sorry,sorry」

加賀「あ、なんかごめんね」

イモニア「ノープロブレム」

加賀「というか私も手伝おっか?」

大江「料理運びだけね」

加賀「…わ、分かってるよ…流石に料理させてもらえるとは思ってないよ…」



↓1 朝食を一緒に摂る相手を指定(最大二人、加賀一人も可 選択肢は芦本 亜堂 イモニア 大江 狭野 不知火 城須賀 新島)

新島「…セカンダリー、ねぇ」

亜堂「…俺のこと?」

新島「ええ…二番手という物は他に比べて定義しにくいし」

新島「何より、どこまで二番手としての自我を保てるか」

亜堂「なんだよ自我って」

新島「…何より頭脳においても私の一つ下に付けている、この事実が最も興味深いわね」

亜堂「あー…あ?言うほど興味深いか?」

新島「当たり前じゃない…それに、二番手と言うことは永遠に一番手を抜かせないと言うこと」

新島「どれほど亜堂君が努力しようとも、ね」

亜堂「なんか哲学的な話になってきたな」

加賀「頭こんがらがってきた…」

新島「亜堂君が『必ず二番手に着ける』という条件を満たすとき、一番手の陥落は基本的に有り得ない」

新島「もしあり得るのなら…陥落と同時に何者かの台頭を伴うわ」

新島「尤も亜堂君の肩書きがどこまで二番手として考えられているかは分からないけどね」

亜堂「それは俺も聞きてえよ」

加賀「訳分かんないよ…」

亜堂「灰色の脳細胞が活動停止か」

新島「…やはり脳をいじった方が」

加賀「その発想はおかしい」




亜堂 新島にプレゼントを渡しますか? >>172+イン・ビトロ・ローズ+>>219から選択 クロワッサン ハサミ マフラー 人形 電話 コーヒー タンポポは消化済み
↓1

亜堂「刀?」

新島「剣じゃないかしら」

亜堂「これは…何が斬れるんだ?サボテン?」

加賀「サボテン!?」

新島「普通刀剣で斬るのは畳表だけれど…そもそも日本の刀に何故ラテンの仙人掌を連想するのかしら」

加賀「まあ…サボテンにしてもそのたたみおもて?にしても…斬れないよ」

亜堂「なんだそれ…じゃ鉄は」

加賀「斬れない」

亜堂「こんにゃくは流石に」

加賀「斬れないよ」

亜堂「ただの模擬刀じゃねーか!」

加賀「剣だから!」

新島「はぁ…凶器を渡す訳ないのだから…模擬刀もやむなしよ」



新島「…これは」

加賀「毛虫ですね」

新島「…」

加賀「どうかした?」

何かを堪えているように見える。

新島「…二人きりだったら絶叫していたわ」

加賀「毛虫ダメなの?」

新島「身の毛がよだつわ…天道虫すら触れないのに何故毛虫なんておぞましい物を触れるのかしら…」

加賀「魚は平気なの?」

新島「魚は仮にも食糧よ…虫とは利便性が違うわ」

加賀「でも食物連鎖の為には虫の存在は不可欠じゃないの?」

新島「虫に取って代わる何かが存在さえすればいいのよ…!」

加賀「えぇ…」

新島「そうよ…虫の担う部分を補う新生物を作り出せばいいのよ…」

加賀「極論すぎるよ!」



本日の自由行動 残り3回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室】から選択 購買部の場合2枚散財します

         AM 10:09   Musical room


芦本「音楽室だけあって…流石に楽器はあるか」

イモニア「Guitar,piano,triangle…多くのmusic instrumentがあるネ」

加賀「ある…けど」

…弾けそうな人いないよなぁ。ダメ元で二人にも聞いてみるか…。

加賀「一応聞きたいんだけど…二人って楽器とか…」

芦本「…無理だな」

加賀「ですよねー」

イモニア「Recorder,too?」

芦本「…あれは楽器と言えるのか?」

加賀「リコーダーに謝りなよ…あれも楽器だよ」

芦本「まあ…あれでさえ俺は器用に吹けんがな」

イモニア「Awkwardネ」

芦本「本を書くのに楽器が吹ける必要などない。楽器についての知識は必要といえど、な」

加賀「…イモニア君は?」

イモニア「Marching bandにbelongしていたからそれなりに出来るネ」

加賀「やってみる?」

イモニア「Umm…誰のか分からないMouse pieceをuseするのは…」

加賀「あー…確かにね…」





1 芦本君、強いて言うならどの楽器が一番…
2 マーチングバンドでどこやってたの?
3 イモニア君、ピアノ位ならいけるんじゃない
4 二人とも子どもの頃習い事でピアノとかやらなかったの?
5 他に楽器弾けそうな人いるかな?
6 (任意)

↓1

加賀「…他に楽器弾けそうな人いるかな?」

イモニア「Umm…ブレインは無理そうネ」

加賀「分かる…大江さんは…ダメだチョコとか言って齧り付きそうだなぁ」

芦本「…お前の中の大江のイメージは何なんだ一体」

イモニア「ファイアも…probably無理ネ」

加賀「城須賀君は…城須賀君は…行けそうな気がするけど無理そうだなぁ」

イモニア「…あ、アドゥーはいけるネ…because his gift is second…」

芦本「…狭野は…洋楽は無理だろうが邦楽なら…」

加賀「あ、琴とか?」

芦本「ああ…三線辺りも弾けそうな気もするが…」

イモニア「…By the way,カガは?」

加賀「…私?私は…ちょっとだけならピアノが…」

芦本「なら弾けば良いだろう」

加賀「ホントちょっとだし…正直もう…」

イモニア「Confidenceないなら言わなきゃ良かっただけネ…それなりにあるから言うのネ」

加賀「いやいやいや聞かれたから経験言っただけじゃんか!」

芦本「…まあ確かにそうではあるな」

危ない危ない…。

イモニア「…ちょっとくらい弾くのもありネ」

折れろよ-っ!



イモニア 芦本にプレゼントを渡しますか? >>172+イン・ビトロ・ローズ+>>219から選択 クロワッサン ハサミ マフラー 人形 電話 コーヒー タンポポ 残鉄剣 毛虫君は消化済み
↓1

イモニア「…Potato chips?Calorieが高そうネ」

加賀「外国の方ってカロリー高いの好きじゃないの?」

イモニア「Prejudiceネ…everyoneがそうだって思わないで欲しいネ…」

加賀「…好きじゃなかった?」

イモニア「いや好きネ…でもprejudiceはso badネ」

加賀「…まあね、でも正直…今居る人だと…ねぇ?」

イモニア「Ah…分からないこともないネ」

加賀「…確かに間食は大江さんに咎められそうな気もするけど」

イモニア「渡した傍からそういうこと言わないで欲しかったネ」

イモニア「…たまにはruleをbreakするのも乙ね」

加賀「告げ口しちゃおっかなー」

イモニア「もう言ってることとやってることがoppositeネ…」





芦本「…石か」

加賀「石ですね」

芦本「固い意志を持てということか?」

加賀「違うよ…月の石だって」

芦本「…月の石か。ここから見えぬ月の」

加賀「…」

芦本「これで月を思い出す…と言いたいところだが、もう月を三週間も見ておらん」

芦本「記憶も朦朧だ、朧月のようにな」

加賀「だよね…」

芦本「だがまあ…悪くはない。少なくとも珈琲よりは良いだろう」

加賀「…」

芦本「…他意は無い」

加賀「他意しかないでしょ…」

芦本「いや?石とて嫌わん」




本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室】から選択 購買部の場合2枚散財します

              PM 1:19   Dining room


大江「あ、出来たよ」

朝ご飯の量がかなりあるので、昼ご飯を抜きにして夜ご飯、ということが多々あるのだが…。

大江「珍しいよね、紅香ちゃんが昼ご飯食べに来るなんて」

加賀「まあ…珍しいというか初めてだけど」

大江「あれ?そうだっけ」

加賀「そうだよ…」

城須賀「駄弁ってると冷めちゃいますよ」

大江「あっそうだね、はいポトフ」

加賀「どうも」

大江「…よし、私もパスタ食べるかな」

加賀「…それにしてもさ、二人とも美味しそうに食べるよね」

大江さんの手元にはカルボナーラ、城須賀君の手元にはカツレツがある。

加賀「この真っ昼間にカツレツは食べれないけど」

城須賀「美味しければいいんですよ」

加賀「いやそりゃそうだけどね?」

城須賀「ポトフ冷めやすいんですから先に食べた方がいいんじゃないですか?」

加賀「はーい…」

大江「…怒られてる」

加賀「これは指摘だと思うけどなぁ」





1 大江さんって頼めば何でも作れるの?
2 …城須賀君ってどういう経緯でここに?
3 何でカツレツ好きなの?
4 毎日料理作るのって大変じゃない?
5 (任意)

↓1 (1,4は大江 2,3は城須賀が対象)

加賀「美味しかったー!」

城須賀「御馳走様でした」

大江「冥利に尽きるよ本当に…」

加賀「…あ、そういえばさ…城須賀君はどういう経緯でここに?」

城須賀「え?お腹が空いたので…」

加賀「…えーとね」

大江「希望ヶ峰に来た経緯だと思うんだけど…」

城須賀「…あ、そちらですか…」

大江「食べ物の方に話題を持って行ける点は面白いけどね」

城須賀「えーと…確か大江さんにも加賀さんにも、僕の高校に演劇部が無かったって話はしました…よね?」

大江「されたね」

加賀「うん」

城須賀「…それで、何とか創部して…創部した後…あれ?」

城須賀「創部した後は…そうだ地区大会、地区大会に出場して…勿論一人芝居でですよ」

城須賀「それで勝ち上がって…まあ地区大はそこまでレベル高くなかったんですけど」

城須賀「県となるとやっぱり周りも強豪だらけで…」

大江「ちょっと待ってね」

城須賀「どうかしましたか?」

大江「演劇に強豪とかあるの?」

城須賀「ありますよ!例えば人数が集まって資金も潤沢な私立高校は大抵強豪ですし」

城須賀「公立でも昔からあるところだと順当に強いですし…」

大江「なるほど…あ、遮っちゃってごめんね」

城須賀「大丈夫ですよ…。で、その県大会も一人芝居で勝ち上がって…」

城須賀「次が…あ、地方大会ですね」

加賀「地方って事はその次が全国?」

城須賀「ええ…地方大会ともなると全国経験のある高校が殆どですし、まして僕は一人ですし…」

城須賀「…で、勝ち上がって」

大江「全国も優勝?」

城須賀「…はい…でも個人的に他の高校さんの方が上だったと思うんです」

城須賀「一人芝居でここまで上り詰めたってところが評価されてしまったような気がして…」

加賀「それでも一人でそこまで行ったんだからすごいと思うけどなぁ」

大江「そこでスカウトされたって事?」

城須賀「はい…一人だけだから『演劇部』でも遜色は無いって…」

大江「…私達って入学八月だったよね」

加賀「…確かそうだったような…」

大江「全国っていつ?」

城須賀「高二の夏でした」

大江「…じゃ私の方が年上か、高三でスカウトされたんだし」

城須賀「…大江先輩とお呼びした方がよろしいでしょうか?」

大江「今更変えちゃうのかー…大江さんのままでいいけどなぁ」

加賀(…あれ、私今何歳だ?…思い出せないや)


大江 城須賀にプレゼントを渡しますか? >>172+イン・ビトロ・ローズ+>>219から選択 クロワッサン ハサミ マフラー 人形 電話 コーヒー タンポポ 残鉄剣 毛虫君 油芋 月の石は消化済み
↓1

本日の自由行動 残り1回

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            PM 8:44    Physics room


加賀「たまには一人で探索するのもありだよね…といっても物理室は開放済みだったけど」

加賀「…あ、そうだ。探索ついでにちょっと整理しておくかな色々と…」

分かんなくなってきたし。




加賀「よいしょっと…」

ひまわりの種
イン・ビトロ・ローズ
ヤス・シシドのTシャツ
桜の花束
スモールライト
もしもFAX


加賀「あれ?意外と少なかったな…」

加賀「バンバンあげてたからしょうがないけど」

加賀「モノクマに何か売るしか無いのかなぁ…いやいやこの発想がまずいけど」

加賀「あっ」

そういえば扉の文字…。




加賀「確か…栗須君が『げふ』、谷君が『おあ』…」

加賀「因幡君が『しに』、紡さんが…『わい』だっけ?飯田君は『なご』だったね確か」

加賀「露寺さんが『りう』、樫月さんが『のた』…」

加賀「…ダメだなこりゃ」

法則性が読めない…。

加賀「そもそもこの文字は何の意味があるんだろう…」

何かの法則かな…書く意味が分かんないけど。

加賀「同じ文字があればちょっとくらい分かると思うんだけどなぁ」

見事に全部違う。…モノクマに聞くのは得策じゃ無いよなぁ。書いてるとも限らないし。

新島さん辺りに見解を聞いてみてもいいのかなぁ。






加賀「…あ、結構な時間だな…そろそろ戻んない…ん?」

白衣がある。

加賀「…ちょっと着てみちゃおっかなぁ」

何かかっこいいし。

加賀「あ、サイズ丁度だ…」

丁度って事は新島さんが置いてった訳でもなさそうだな。

加賀「…持ってこうかな?イメチェンも悪くないし…」

…どうしようかな。




1 持って帰る
2 物理室に残す

↓1 但しコンマが80~99で…

加賀「…いやいやいや流石に持って行くのは良くないか…モノクマが何か仕組んでるかも知れないし」

加賀「…今度来たときもあったら考えるかな」

その前に誰かが持って行っちゃいそうな気もするけどなぁ…。まあその時はその時かな。うん。

          Day 23 AM 8:04


狭野「おっ、ガガガじゃんちっす」

加賀「狭野さんおはよ…何やってるの?」

狭野「何もやってねーし」

加賀「手伝わないの?」

狭野「何を」

加賀「大江さん」

狭野「…ウチが飯屋手伝うの?ウケるわー」

加賀「いや全然ウケないって」

狭野「飯を作るのは飯屋の仕事なんだから勝手に作らせとけよ」

加賀「そこじゃなくて…配膳とかあるじゃんか」

狭野「雑用はパス」

加賀「…こんなこと話してると大江さんが」

大江「由地夜ちゃんご飯抜きにするよー?」

加賀「って言いそうって言ってるじゃんか!」

狭野「飯屋冗談きつい」

大江「ちなみに今八皿しか無いよ」

狭野「…えマジで言ってんの?」

大江「ホントだよ?今後一切由地夜ちゃんにご飯を提供する気は無いからね?」

狭野「…え、えいやあのごめんウチそんなつもりはなくてあのいやいやごめんごめんマジで無理だって」

大江「…じゃやることは一つだよね」

狭野「…はい…」

加賀「うわあ…独裁だ…」

大江「紅香ちゃんも抜きにする?私別に二皿食べられるけど」

加賀「手伝います」

怒らせたらまずいなー…。



↓1 朝食を一緒に摂る相手を指定(最大二人、加賀一人も可 選択肢は芦本 亜堂 イモニア 大江 狭野 不知火 城須賀 新島)

加賀「…そういえば一人で食事なんていつからしてないんだろう」

加賀「別に他の人と一緒に食べる必要性なんてないのだから…」

加賀「いざっ!孤独の美食!」





加賀「まずはこのオムレツ!…うん!ふわふわしてて美味しい…」

加賀「次はこの野菜たっぷりのスープ!…げっセロリ入ってる…」

加賀「でもでもでも…これが食べられるんです!これこそ大江マジ」

大江「紅香ちゃん」

加賀「はい」

大江「うるさい」

加賀「はい…」

大江「美味しいのは分かったからもうちょっと静かに」

加賀「すみません…」

皆こっち見てた…。




加賀「…というわけで小声で…」

加賀「お次はこの…」





段々虚しくなってきたなぁ…。




本日の自由行動 残り3回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室】から選択 購買部の場合4枚散財します

           AM 9:44   Public bath room



城須賀「…朝風呂ですか?」

加賀「そう」

城須賀「…」

加賀「…」

城須賀「…あの」

加賀「はい」

城須賀「何で僕誘ったんですか?」

加賀「気分…」

城須賀「気分で男子誘うってやっぱり加賀さん…」

加賀「頭はおかしくないから…」

城須賀「どの口が言うんですか…」

加賀「この口が言う」

城須賀「はぁ…加賀さんは分からないかも知れませんけど、男子はこういう誘いに軽々と乗る人多いですからね?」

城須賀「不用意にこういうことしない方が良いと思いますよ」

加賀「不用意なんかじゃ…というか城須賀君も男子じゃん」

城須賀「だから多いって言ってるじゃないですか…全員と言うことでもありませんよ」

加賀「いやなんで断らなかったの」

城須賀「誘いを断るほど僕は非情じゃありません」

加賀「…」

何が何だか…いや私が誘ったんだけど。

加賀「…で」

城須賀「で、何ですか?」

加賀「…」

急に『混浴』の文字が脳裏に過ぎったんだけど…。

加賀「…」

…言ったらマズいか、まずいよなぁ…引かれるに違いないよなぁ…。

城須賀「さっきから何言いたそうにしてるんですか?」

加賀「えっ」

…あっそうだ、私顔に出やすいんだった…。




1 混浴を提案してみる
2 しない 演劇について語ってもらう
3 しない 監視カメラ事情について話す
4 しない 誰が黒幕か予想を聞いてみる
5 (任意)


↓1

加賀「…混浴しません?」

城須賀「…すいません、僕の聞き間違いかも知れないのでもう一度言ってもらえませんか?」

加賀「混浴…」

城須賀「…」

加賀「…聞いてる?」

城須賀「聞いてます…聞いてますけど…思考が追いつかないです…」

加賀「えぇ…」

城須賀「えぇ、じゃありませんよ…やっぱり頭おかしいんじゃないですか…」

加賀「おかしくはないよ」

城須賀「…とにかくお断りします…」

加賀「…頼まれたら断らないんじゃ無かったの?」

城須賀「頼みにも限度がありますよ!」

加賀「これはそこまで行かないと思うけどなぁ」

城須賀「…やっぱり頭おかしい…」

加賀「おかしくはない」

城須賀「おかしいですよ…」

加賀「…で、入らないの?」

城須賀「さっきから入らないって言ってますよね!?」



…むむ、ガードが固いな…。


だが一度決めたことは成し遂げねばならぬのだ…ならぬのだよ!




1 脅す
2 諦める素振りを見せる

↓1

加賀(ここは諦める素振りを見せれば…)

加賀「…じゃ別にいいけど」

城須賀「えっ」

加賀「だって入りたくないんでしょ?男としての本能でさえ」

加賀「…うん、別に大丈夫だよ?女装とかしちゃってた辺りで結構そっちなんじゃないかなって思ってはいたし」

加賀「まあ城須賀君が嫌なら私はそれで構わないけど」

若干脅しも含んでるような気もするけど…。

城須賀「えっいや…」

加賀「…別に裸で混浴しようだなんて思ってなかったけどなー、タオルは巻くに決まってるし」

加賀「それでもなーそれでもなー城須賀君が嫌って言うならしょうがないよなー…」

加賀「朝ご飯ですら一人で食べた私が朝風呂さえ…」

城須賀「…した」

加賀「ん?」

城須賀「わ…分かりましたよ…入りますよ!」

加賀「…言ったね?」

城須賀「あっ」

加賀「よし!じゃ入りましょうかね」

城須賀「…」

加賀「自分で言ったんだよ?」

城須賀「はい…」

…多少強引だったけどまあいいか。

城須賀「あー…あの、すみません」

加賀「なに?」

流石に身体を洗うのは各自でやった。…いやそこまでは行かないよ…。

城須賀「…とても言いにくいんですけど」

加賀「はい」

城須賀「いや…あのその…改めて見ると加賀さんって」





















城須賀「…胸小さいですよね…」

加賀「…」

男子から言われるの初めてだよ…いや女子にさえ直接的に言われたことなかったけど…。

加賀「…あ、そうかな?」

城須賀「何となくですけど…他の方と比較して…」

加賀「あはは…」

笑って誤魔化しては見るけど…笑えない。紛れもなく事実だけど!

加賀「私位の身長ならこれくらいが適性だよ…多分」

城須賀「でも…すみません、亡くなった方を引き合いに出して申し訳ないんですが、加賀さんより小さかった紡さんも、あまり背の変わらなかった露寺さんも」

城須賀「加賀さんより大きかったような…勿論服越しでしか見ていないので分かりませんけど…」

加賀「…その二人は私より大きかったよ…はぁ…」

城須賀「…あ、お気を悪くなされたのなら…申し訳ないです…」

加賀「いやいやいや…別に大丈夫だよ大丈夫…」

全然大丈夫じゃ無いけど。悲しいなあ。

…浴後。

城須賀「…加賀さん」

加賀「はい」

城須賀「さっきは…その、嵌められたというか…流されて一緒に入っちゃいましたけど…」

城須賀「普通は…その…」

加賀「どうしたの?」

城須賀「いや…普通男女で風呂に入るのは…常識として考えがたいと言いますか…」

城須賀「その…他の方もでしょうけど…勘違いされますよ…」

加賀「勘違い?」

城須賀「ええ…あの…その…」

女子かよ。

城須賀「と、とにかく…いや、別に加賀さんがそういう烙印を貼られても構わないのなら良いのですが…」

加賀「…えーと、烙印は押す物だし貼るのはレッテルだよ」

城須賀「あ…すみません」

城須賀「ただ…いやあの本当に…あらぬ疑いを産んでしまいそうで…」

加賀「あらぬ疑い?」

城須賀「僕と…加賀さんの関係と言いますか…」

加賀「…そういうことか」





1 別に私は誤解されたままでも…
2 一緒に風呂入るのって別に普通のことだと思うよ
3 城須賀君女子みたいだから…
4 そんなに私が嫌?
5 (任意)



加賀(えっなにこれ)

加賀(完全に私の脳内選択肢が色々邪魔してる…)



↓1

加賀「そんなに私が嫌?」

城須賀「別に…嫌じゃありませんけど…」

加賀「だったら…」

城須賀「でも嫌じゃ無いからって…そういう仲だって判断されるのは…また別の話ですよ」

城須賀「そこにライクがあってもラブは無いのと同じです…」

加賀「ライクがあってもラブが無い、か…」

城須賀「勿論加賀さんの事は仲間的な存在としては嫌じゃありません」

城須賀「ただ…それを恋愛感情に昇華できるかと言われたら…それは無理な話ですよ」

加賀「…なるほどねぇ」

城須賀「絶対納得してませんよね…」

加賀「いや?してるけど」

加賀「ただちょっとだけ寂しいなーとは思った」

城須賀「寂しい?」

加賀「ちょっとだけね」

城須賀「…もう乗りませんよ」

…バレたか。




城須賀にプレゼントを渡しますか?>>240から選択
↓1

城須賀「…試験管?」

加賀「試験管は試験管だけど…まあ大事なのは中身かな」

城須賀「薔薇ですか?それにしても…小さいですね」

加賀「そうでしょ?えーとね…確か花言葉が…何だっけ?えっと…『あい…」

…ええ…何の気なしに渡した物なんだけどなぁ…。

加賀「花言葉は…『愛情』…」

城須賀「…えぇ…加賀さん…どういう意味ですかこれ…」

加賀「い、いや私も花言葉知らなくて…何となくこれが良いかなって思って渡しただけだよ!?」

城須賀「まるで信用ならない…」

加賀「そんな信用損ねることあったかなぁ…」

城須賀「つい一時間前にありましたけど」

加賀「あれは…城須賀君の自爆じゃん?」

城須賀「誘導したのは加賀さんですよね」

加賀「誘導に乗ったのは城須賀君だよ」

城須賀「…そうですけど!」

加賀(可愛いなぁ)

城須賀「…別に深意は無いんですよね」

加賀「…多分」

城須賀「なんで自分の感情なのに多分って反応なんですか…」




本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室】から選択 購買部の場合4枚散財します

         PM 1:19   Physics room


加賀「…あっ」

不知火「どうかした?」

加賀「…いや、昨日の白衣…」

新島「…白衣?」

加賀「うん…昨日から白衣がここにあって…別に誰の物でもないのなら持って帰っちゃおうかなって思ったんだけど」

加賀「一日おいてみて誰も持って行ってないなら…」

不知火「もってっちゃえ!」

加賀「いやーでも…似合うかどうか…」

不知火「きてみたら?」

加賀「…それもそうだね…」







加賀「どう?」

不知火「んー…なんかちょっとちがう!」

加賀「違うってどういうこと…」

不知火「なんかへん」

加賀「変?…似合ってないって事?」

不知火「びみょー」

加賀「えぇ…」

新島「…私はそうは思わないわ。十分似合っているわよ」

加賀「…人それぞれって事かなぁ」

新島「…ただ」

加賀「ただ?」

新島「あまりそれを着て出歩かないで欲しいわね…後ろ姿が殆ど私と同じだから、見分けが付きにくくなってしまうわ」

加賀「…確かに」

新島「誰かの物ではなさそうだから、加賀さんが持って行くのは勝手だけれど…」

加賀「着るのはまずいか」

新島「どうしても、というなら無理には止めないわ」

加賀「…そこまで拘ってる訳では無いけどね」

イメチェンはしたかったけど。




1 ペンキの文字について言及する
2 一方、ないし双方にプレゼントを渡す >>240から選択(薔薇は消化済み)
3 何もしない

↓1

加賀「ああ…そうだ新島さん」

新島「何かしら」

加賀「ペンキの文字の事って知ってる?」

新島「ペンキ…扉の前に書かれていた文字のことかしら」

加賀「うん」

新島「何となくなら知っているわ。…それが何か?」

加賀「…ちょっと法則性みたいなのを探りたいなって思って」

新島「成る程ね…」






すらすらと黒板に文字を書いていく新島さん。


くりす しょうた   げ ふ
たに はいと   お あ
いなば くにひろ   し に
つむぎ しばり   わ い
いいだ のりはや   な ご
つゆでら みお   り う 
かしづき あけみ  の た


新島「簡単に書き出してみるとこうなるけれど…」

加賀「共通点とかそういうのは…」

不知火「…おわり?」

加賀「終わり?」

不知火「ハイ、シバリ、ミオのさんにんは『あいう』と『おわり』…」

新島「…尾張。他の四人で栗須君を除く三人は…『信濃』ね」

加賀「…でも片方の文字が繋がらないね」

新島「この順番で書かれていたのね?」

加賀「うん…」

新島「…分からないわね…本当に法則性を持つのかしら」

加賀「ごめん…それも正直疑わしい感じで…」

新島「…何かの暗号かも知れないわ」

新島「死んだ人間の扉に書かれるのなら…今後殺人が万一起きた場合に書かれる可能性がある」

新島「…でも妙ね、信濃、尾張なら…それを繫ぐ『美濃』か『三河』…どちらにせよ『み』の文字を欠いている」

新島「…難解ね。一度頭をリセットして考えた方が良いかも知れないわね…」

不知火「むり!」

加賀「そう、だよね」

無理とは分かっていても、頼りたくなってしまうのだから仕方が無い。





本日の自由行動 残り1回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/美術倉庫+美術室/物理室+物理準備室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室】から選択 購買部の場合4枚散財します

尚この後…

           PM 7:51   Stack


加賀「この前も書庫は生物図鑑があったし…」

加賀「ひょっとしたらここは…ヒントの宝庫なのかも知れない」

加賀「…時間少ないけどちょっと捜してみようかな。色々と」




1 一番手前の棚を捜す
2 真ん中の棚を探す
3 一番奥の棚を探す

↓1

加賀「今日は一番奥の棚を捜そうかな…」

奥の方が色々とありそうだし。




加賀「…あれ?雑誌?」

書庫の本にありがちな古くささは無く、ランドリーに置かれてても問題なさそうな感じだけど…。なんでここに?

加賀「…えーと…巻頭特集は『人気アイドルグループTai!Show!Step!』と『あかいろダンデライオン』…ダメだ聞いたこと無い」

加賀「他は…『秋を着こなすファッション 今年の秋の主役はこれだ!』…『希望ヶ峰学園学園長に独占インタビュー』…」












加賀「はい!?」

独占インタビュー!?

加賀「独占インタビューって…あのクマが!?」

いやいやいやいやそんな訳…そんな訳…。

加賀「でも学園長ってアイツでしょ…?まさかの隠し玉…」

…違う、替え玉だ。

加賀「…とにかく見てみないと…」










加賀「人じゃん…」

顔のアップはマスクとサングラスで完全防備。名前も書かれていない。足元だけ映っている。革靴。…性別は分からない。

『希望ヶ峰学園学園長が弊誌の取材に応じてくれた。学園長交代以来これが初めてだそうだ。』と書かれて…。

加賀「…学園長交代?」

先代とこの学園長が別の人って事か…。

加賀「…ちょっと待てよ」

…学園長が頻繁に変わっていると仮定するなら…この学園長の後にモノクマが学園長に就任した可能性も否定できないけど…。

加賀「クマは人じゃないからなぁ…学園長としての資格を有するかどうか…」

…まあいいや。読み進めよう。





『記者(以下記 希望ヶ峰の学園長として今回取材を受けて頂くと言うことで…』

『学園長(以下学 よろ』

…破れてる。というか破られてる。

加賀「続きそうなのは…あった、ここかな?」

『記 聞いて良いのか分かりませんが、前任の方は何故お辞めに?』

『学 放棄ですね。やっぱり学園長となると基本学園に滞在してなきゃならないですし。』

『学 あの人は旅行とか好きなんですけど…とうとう我慢の限界が来たみたいで。押し付けられました』

『記 前任の方とはある程度の面識が?』

『学 ええ。流石に見ず知らずの人物に後任させるよりは、とでも思ったんでしょうね』

『学 いい迷惑ですけど』

『記 …邪推するようで申し訳ありませんけど、追い出したとか…』

『学 あはは(笑)証拠でも見ます?ほらこれ、笑顔の前任ですよ。五輪見に行ったそうで』

『記 あ、ホントですね…いやいや申し訳ありません』

『学 構いませんよ』

『記 …お伺いしていなかったのですが、就任前は希望ヶ峰と関係は…』

『学 ええ、ありますよ。どういう関係かは…お教えできませんが』

これ以降の頁は破り取られている。…この人、どうなったんだろう。

加賀「もう少し読み進め…」


   

   ピーンポーンパーンポーン




加賀「…ん?」

アナウンス『えー、オマエラ!直ちに体育館に集まってください!直ちにだよ!』

アナウンス『十五分以内に来なかった奴は…どうなるか分かってるよね!」

加賀「…またか」

今度は何を言い出すのか…見当も付かない。

当然無条件でここから出られるのが理想だけど…あのクマがそんな待遇する訳無い。

加賀「あ、十五分って意外と短いな…急ごう」

読み進めるのはまた今度だ。

         PM 8:49    Gymnasium



モノクマ「おっ!お集まり頂けたようですね!」

芦本「…何故呼びつけた」

モノクマ「オマエラがだーれも殺さないからだよ!もう四日経ってんだよ!」

モノクマ「現代の若者とは違うんだから!」

亜堂「それ言うだけならアナウンスで良くないか」

モノクマ「これだけな訳ないでしょーがっ!」

モノクマ「あんまりにもオマエラが消極的だからね…ボクはここで衝撃の告白をするよ!」

狭野「とか言って言うほど衝撃的じゃねーくせに」

モノクマ「うぷぷぷ…聞いて驚け見て笑え!」

モノクマ「なんとですね…なんとこの中に!」
















モノクマ「ボクの内通者がいるのですっ!」

加賀「…内通…?」

モノクマ「そうです!つまりオマエラ側じゃなくてボク側の人間!」

モノクマ「勿論本人のプライバシーの為にボクからの言及は避けてあげるよ!感謝しろよな!」

芦本「それは事実か?」

モノクマ「ボクが今までに嘘を吐いたことはないよー!」

モノクマ「もちのろん、事実です!」

新島「…それはこの九人の内に最低一人、内通者が存在するという事ね」

モノクマ「その通り!」

不知火「でももうまりかたちがわかもよ?」

モノクマ「うぷぷぷ…残念ですが先日お伺いしたところそのような意志は確認されませんでした!」

モノクマ「つまりソイツはボクの傀儡って事だよ!」

加賀「…それでも私、いや私達は…」

モノクマ「あ!一つ言い忘れてた!」

モノクマ「内通者はね…実はもうとある事を知っているんだ!」

大江「とあること…?」

モノクマ「そう!オマエラの失われた記憶!」

加賀「…えっ」

イモニア「lost…ってどういうことネ」

モノクマ「うぷぷぷ!そのまんまだよ!オマエラはここに来た時から、目を覚ますまでの期間の記憶を失っているのです!」

モノクマ「どのくらいの長さかは教えてあげないけどね!」



…記憶が曖昧だったのはそのせいか…!

モノクマ「内通者は既に失われた記憶を取り戻してるよ!」

モノクマ「そして…内通者にしか出入りできない秘密の場所があるのです!」

モノクマ「そこに行けば!オマエラも!何と!記憶を!取り戻すことが出来ちゃうのでーす!」

芦本「…証拠がないな」

モノクマ「逆に証拠の示し方を教えて欲しいね!行けば記憶が戻るって言ってんだよこっちは!」

モノクマ「あ、内通者にしか出入りできないって言うのは内通者しか場所を知らないってことなのか」

モノクマ「それとも場所は知ってるけど入れないって事なのか、その言及も避けるよ!」

城須賀「それは…僕たちに内通者を探せと言うことですか…?」

モノクマ「その通り!うぷぷぷ…でもどのみち内通者は口を割んないだろうから」

モノクマ「殺してでも記憶を取り戻すがいいよ!」

モノクマ「オマエラの知られたくない秘密も握ってるかも知れないしね!」

モノクマ「以上!解散!」

加賀「…」

記憶が戻ることは確かに魅力的だけど…人命を賭すかと問われれば…。

…その選択は、非人道的だ…。





加賀「…でも、内通者の探りを入れるのは…ありかもしれない」

…今は一人だけ聞いてみよう。



↓1 探りを入れる人物を指定 (選択肢は 芦本 亜堂 イモニア 大江 狭野 不知火 城須賀 新島)

加賀「不知火さん」

不知火「どうかしたのー?」

加賀「…いや、ちょっと探りを入れようと思って…」

不知火「さぐり?」

加賀「内通者についての…」

不知火「まりかうたがわれてるの?」

加賀「そういう訳じゃないけど…可能性として」

不知火「まりかなにもしらないよ」

加賀「…ホントに?」

不知火「ほんとだって!しょうこはないけど…」

加賀「…まあ、確かに証拠は…ないよね…」

証拠は無い。疑う分にはいいけど、断定することは出来ない。

加賀「記憶戻ったりしてないよね?」

不知火「してない!」

口ぶりは普段とそう変わらない…わっかんないなぁ。

              Day 24 AM 8:10


加賀「大江さんおはよう…あれ?今日は誰も居ない?」

大江「そうだね…あ、手伝ってくれるかな?」

加賀「あ、うん」




加賀「…ところでさ」

大江「ところで?」

加賀「大江さんは…昨日の事どう思ってる?」

大江「昨日?…内通者のこと?」

加賀「うん…」

大江「あれは…モノクマの嘘だって思いたい気持ちもあるけど」

大江「確かに今まで嘘を吐かれたことはないし」

大江「事実なのかなぁって」

加賀「…」

大江「自分は内通者じゃない!って否定したいけど、証拠も無いのに否定はしにくいし…」

大江「…あー、なんかもどかしい!」

加賀「だよね…」

大江「軽い人間不信になりそうで怖いよこれ…誰が嘘言ってるのか分からないし…」

…ここにいる全員に聞いても、皆が否定するだろう。

…ならば、誰かが嘘を吐いていることになる。それが誰なのかは分からないけれど。







↓1 朝食を一緒に摂る相手を指定(最大二人、加賀一人も可 選択肢は芦本 亜堂 イモニア 大江 狭野 不知火 城須賀 新島)

亜堂「…内通者、か」

…やはりこの話題になるか。

亜堂「モノクマはああ言ってたけど…」

大江「どうなんだろうね…正直疑うような真似はしたくはないけど」

加賀「…だよね…」

見ず知らずならばともかく…もう一ヶ月近く共同生活を送っている仲だ。

過去の記憶がなんなのか気になるところではあるけれど…。

亜堂「…疑心暗鬼になるのはよくねーな」

大江「そうだけど…モノクマの言いぶりからして、内通者は裏切り者と同じなのははっきりとしてるし…」

亜堂「…それが其の熊の手段だ。打ち負けないようにしていくしか…ねえよ」

大江「でも…」

亜堂「でもでも言ってても状況は好転しねーぞ?それに、内通者を見つけ出してどうするんだって話だよ」

加賀「…拘束?」

亜堂「最善策が拘束でも、どうせ軽明さんは聞かないだろ。拷問とか言い出すに決まってる」

亜堂「…だったら無理に見つけ出さない方が得策だ。見つけても極力言いふらさない」

亜堂「これは俺が内通者だから言ってる訳じゃねえけどな」

大江「それ言っちゃうと一気に疑わしく感じるよ…」

加賀「余計だったよね」

亜堂「…マジか」





本日の自由行動 残り3回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室】から選択 購買部の場合6枚散財します

           AM 10:43    Laundry


加賀「この二人はあの二人と違って…まともというか何というか…」

芦本「あの二人?一体誰のことだ」

加賀「大江さんと亜堂君…」

狭野「…一体何がまともなんだよ」

加賀「ランドリーに呼び寄せても洗濯物を持ってこないところ」

狭野「はぁ?」

加賀「いや私も最初はそう思ったけど…」

狭野「…え、何それウケるわ…どんだけずぼらなんだよセカンドと飯屋…」

芦本「お前も大概だろう」

狭野「はぁ!?それはねーよ流石に!」

芦本「…どうだか」

狭野「つーかなんでアッシーにずぼら認定されなきゃダメな訳?どうみてもアッシーの方がずぼらじゃん?」

芦本「俺はそこまでずぼらではない」

狭野「だったらなんで飯屋手伝わねーんだよ!」

芦本「必要ないからだ」

狭野「それをずぼらって言うんだよバーカ!」

芦本「馬鹿とは何だ!」

加賀「…また始まったよ…」

仲いいのか悪いのかホントワケ分かんないな…。

加賀「二人ともおちつ…ん?」

雑誌?前あったのとは違う…。

加賀「えーと…『働く女子特集第二弾! 茶道家・華道家・書道家』…」

加賀「…これ狭野さん載ってるパターン?載ってるんじゃない?」

加賀「…いやでも狭野さんに許可取った方がいいのかなぁ。大江さんみたいなパターンになると困るし…」



1 許可を取る
2 取らずに見る

↓1

加賀「ちょっとごたごたしてるところ悪いんだけど、狭野さん」

狭野「なに!?」

加賀「この雑誌に狭野さんが載ってるっぽいんだけど、見てもいいかな?」

狭野「はぁ!?どういうことだよ!」

加賀「こっちが聞きたいよそれ…」

狭野「…ちょっと休戦。なんでウチが載ってんの?」

加賀「この働く女子特集で…」

狭野「…ウチ取材なんて受けたかな…」

芦本「…お前の失われた記憶の間の出来事ではないのか?」

狭野「あー…そういうパターン?…だとしたら何かヒントあるかも」

加賀「見ていい?」

狭野「いいよ」

許可は取れた。





加賀「えーと…『見た目通り礼儀正しい彼女が今回の取材対象、狭野由地夜さんだ』」

芦本「礼儀正しい?この記者の目は腐っているのか」

狭野「黙ってろ」

加賀「『満面の笑みで茶道の良さを矢継ぎ早に語る狭野さん。記者も情報を整理するので手一杯だ』」

芦本「営業スマイルという奴だなこれは」

狭野「だから黙ってろって」

加賀「『若い世代よりも少し年を召した方に気に入られるとの発言。分からないこともないと記者談。』」

芦本「…この年を召した方とやらもどうかしている。こんな奴を気に入るなどな」

狭野「あーもう!さっきから一々うるせーっつーの!」

狭野「ウチの事なんだからほかっといてよ!」

切れた。

芦本「放っておけないから聞いているのだ!」

加賀「芦本君!あんま探んない方が…」

狭野「ガガガの言う通り!人のプライバシー探んな!」

芦本「…分かった」

狭野「絶対分かってねーよこの反応」

芦本「…そもそもお前のような人間の過去を洗ったところで、無益だ」

狭野「うっわ、そこまで断ぜられると流石に萎えるわ」

芦本「…なら探られたいのか?」

狭野「探るなっつっただろ」

どっちだよ。





芦本 狭野にプレゼントを渡しますか? >>240から選択(薔薇は消化済み)

↓1

本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室】から選択 購買部の場合6枚散財します

          PM 3:21     Gymnasium


加賀「…さて」

大江「さて?」

加賀「何しましょう」

イモニア「No plan!?」

加賀「ノープランです…」

大江「ええ…だったら私仕込みに…」

加賀「まだ三時半だよ…?」

大江「三時のおやつに…」

加賀「さっき食べてたじゃんか!ホットケーキ!」

大江「あれは間食、今からおやつ…」

イモニア「Meaningはsameネ!」

大江「むー…分かったよ。で、何やるの?」

加賀「何やろうかな…」

イモニア「Threeだからtable tennisは難しいネ…同じくbasketも」

大江「バトミントンも三人じゃ…」

加賀「…なんでもう一人連れてこなかったんだろう私」

大江「はっ!これ私帰れば丁度」

加賀「大江さん」

大江「はい残ります…」

加賀「でも誰か連れてこないとね…誰にしよう、後何やろう…」



↓1 追加招集メンバーを指定 やる事も(候補は バスケ 卓球 バトミントン 中当て バレーボール テニス)

城須賀「…何で僕なんですか」

加賀「逆に芦本君呼べる?」

城須賀「呼べませんけど…」

加賀「男女比考えたら必然的に亜堂君か城須賀君になっちゃうし…」

加賀「亜堂君連れてくると二番手でチートだから…」

城須賀「…一理あるって言っていいんですかね…何だか複雑」

大江「まあまあまあ、今はバトミントンやろう!」




大江「とりあえずチームは私とイモニア君、紅香ちゃんと翼君でいいよね」

イモニア「OK」

加賀「あ、うん」

城須賀「あ…やられた…」

加賀「え?」

城須賀「何でもないです…」

大江「やられた?何が?」

城須賀「すごいニヤニヤしてませんか大江さん…」

大江「えー?そうかなー?」

あ、ホントだめっちゃにやけてる…。

…あ、やられたってそういうことか!




大江「イモニア君前!」

イモニア「OK!」

加賀「…あ!城須賀君お願い!」

城須賀「えっ!?うおっ!」

大江「あれも返してくる…かっ!」

加賀「うわっ!」

大江さんもイモニア君もそこそこ強い…。

こっちは…。

城須賀「間に合えっ!」スカッ

…ダメだこりゃ。





イモニア 大江 城須賀にプレゼントを渡しますか? >>240から選択(薔薇は消化済み)

↓1

イモニア「…Light?」

加賀「普通の懐中電灯よりも小さいから持ち運ぶのには便利だよ」

イモニア「Ah,so it is dor」

加賀「それ以上はダメ」

イモニア「Huh?これはどら」

加賀「ダメだから!変わったから…!」

イモニア「Change?」

加賀「そう!言えなくなったの!」

イモニア「何を言っているのかさっぱりネ」

大江「あ!これスモールライト…どら」

加賀「だからダメだってっ!怒られるの私なんだから!」

大江「もう実質アウトでしょ」

加賀「まだセーフ…固有名詞出さなければセーフだから!言わない!」

大江「…どら」

加賀「言うなーっ!」




大江「…おっ、ヒマワリの種…」

加賀「食べてく?持って帰る?」

大江「そりゃあ…食べてくしかないでしょ」

加賀「だよね…」

大江「はむはむ…うん!やっぱり美味しい!」

加賀「食堂には…流石にないか」

大江「ひまわりの種は流石にね…落花生ならあったけど」

加賀「落花生あったんだ…」

大江「別に言ってくれれば出すけどね。誰も所望しないから私がちまちま食べてる」

加賀「…何か落花生って古くさいイメージが強いんだよね…」

大江「その点に関しては同意しかないけど…」

イモニア君と大江さんが体育館を出た。

城須賀「あ、じゃ僕もこれで…」

加賀「あー…ちょっと待って」

城須賀「はい?」

加賀「…これ。花束」

城須賀「…桜、ですね。とても綺麗ですけど…どういう意味が?」

加賀「特に意味はないよ。花言葉は…何なんだろう」

城須賀「前みたいに調べれば良いんじゃないですか?」

加賀「そうだね…あ、サクラの花言葉は…『優れた美人』…」

城須賀「…」

加賀「いやホントに他意は…」

城須賀「…いや別にいいんですけど…」

城須賀「此処まで来ると…」

加賀「ここまで来ると…?」

城須賀「…一つ確認してもいいですか?」

加賀「いいけど…」

城須賀「…加賀さんにとって…」















城須賀「僕は一体何なんですか?」

加賀「…」

城須賀「段々分からなくなってきているんですよ。態度だったり、贈与だったり」

城須賀「何となくはっきりさせておこうと思ったので」

城須賀「…大江さんが下手をすると勘違いしている可能性もありますしね」

加賀「…城須賀君は」






0 掛け替えのない存在
1 恋人
2 友達以上恋人未満
3 大切な仲間
4 遊び
5 単に共同生活をしている人 
6 別に何でもない
7 (任意)


↓1

加賀「単に共同生活をしている人。それ以上でも、それ以下でもないよ」

城須賀「では…本当に偶然だったんですね、薔薇も桜も」

加賀「最初からそう言ってたけどな…」

城須賀「…なら、いいんです」

加賀「…落ち込んでる?」

城須賀「えっ?何でですか?」

加賀「何となく…」

城須賀「落ち込むような要素ありましたっけ?」

加賀「いや、まあ…あるにはあったけど…」

城須賀「…なんか複雑」

加賀「何か言った?」

城須賀「えっ!?いえ…何も言ってません」

加賀「…そう?ならまあいいけど…」

何か言った気もするけど…まあいいかな。



本日の自由行動 残り1回

↓1 相手(0~2人まで可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室】から選択 購買部の場合6枚散財します

             PM 8:49    Library


新島「本を読みに?」

加賀「まあ…そんなところかな」

新島「…なら私もそうさせてもらうわね」

加賀「あ、うん」

加賀「…あれ?それ読むの?」

新島「何か問題があるかしら」

加賀「…いや、てっきり読んでいた物だと…」

新島さんの手には芦本君の『激情』が握られていた。

新島「一度読んだ記憶はあるわ…でももう一度読み返すのも悪くないと思ってね」

加賀「ああ…なるほど」

新島「如何に再現されているか…そして、それがどれほど彼を追い詰めるに事足るか…確認もしておきたいし」

加賀「…やっぱりまだ疑ってるの?」

新島「ええ…あの文章はこの状況にまるでリンクしているようだった…それだけでも、彼を疑う証拠には充分よ」

新島「勿論私だって人を疑うのは不本意…でも内通者が居るという現実がそうはさせない」

新島「考えてご覧なさい…狭野さんや不知火さんがこのような計画を立案したとは考えがたいわ」

加賀「まあ…確かにね」

新島「あの性格が偽りである可能性を否定できないけど…仮に皆偽りでないのなら」

新島「…芦本君が疑われるのは自明よ」

加賀「まあ…」

新島「だから時にこの本を改めて読みに来るのだけれど…断定は出来ないわね」

新島「疑いが晴れることはないけれど」

加賀「…新島さん」

新島「何?」

加賀「新島さんって…その、モノクマが言ってた失われた過去を…知りたいと思う?」

新島「…微妙なところね。失われた過去によって取り戻される物と、そうでないもの…」

新島「今の時点でそれがはっきりとはしていないし、何よりリスクが大きすぎる」

新島「自らが思い描いていたはずの過去を取り戻せない可能性だってある…それにね」

新島「私はここに来る前の記憶で…誰にも言っていないし、対象となる本人だって覚えていないことを覚えていたのよ」

加賀「…?」

新島「ええ、貴女の事ではないのよ」

加賀「じゃ誰?」

新島「…亜堂君よ」

加賀「…亜堂君?」

新島「ええ。彼は…何とも言っていなかったから、きっと忘れさせられてしまったのでしょうけど」

新島「彼と私は同じ高校だったのよ」

加賀「突然のカミングアウトだね…」

新島「あまりにも覚えていなかったし…流石に本人に言う訳にもいかないでしょう?」

加賀「まあ…」

新島「…彼はあそこでスカウトされたのよ」

新島「彼はいつも私の後塵を拝していた。…でもそれは勉学だけ」

新島「運動面でも誰かの後塵を拝していたけれど…拝されていたのは私じゃなかった」

新島「…ある意味で羨ましいわ、『何でも出来る』って事は」

新島「頭脳しか取り柄のない私と違って…彼は人気者だったわ」

新島「当然よね、ただ頭がいいだけの女と、その女と競る上に運動神経もいいし、格好が悪い訳でもない。人気になるのも無理ないわ」

新島「…そんな彼が『二番手』としてここに来ると知ったとき…ふと嫉妬を覚えていた」

新島「何故かは分からないけれどね」

加賀「…嫉妬?」

新島「勉学に関して私は彼に劣っているとは思っていない。…でも他の分野では全く彼に敵わない」

新島「私が完璧を追い求めすぎているだけなのかも知れないけどね」

加賀「…」

新島「天才は常に孤立して生まれ、孤独の運命を持つ。ヘッセがこう語るように私は孤独だった」

加賀「ごめんヘッセって誰」

新島「…車輪の下や…少年の日の思い出の著者よ」

加賀「…山繭?」

新島「ええ」

加賀「…あ、ごめん話切っちゃったね」

新島「構わないわ…孤独であるからこそ、きっと人気で、人望のある彼を妬んだのでしょうね」

新島「きっと、ね」





新島にプレゼントを渡しますか? >>240から選択(薔薇 ライト 種 花束は消化済み)
何か声を掛けたければそれも追加
↓1

             Day 25 AM 8:00    Dining room


加賀「んー…あ、イモニア君おはよ」

イモニア「Good morning」

加賀「他の皆はいないのか…」

イモニア「Oftenなことネ…Sleepy or don't wanna help…」

加賀「あー…大江さん扱き使うからね…」

大江「呼んだ?」

加賀「大丈夫呼んでないから」

イモニア「Like devilネ…so strict…」

加賀「まあ…大江さんも気が立ってるんじゃないかな…色々と…」

イモニア「Ah…深入りはavoidするのがsmart?」

加賀「まあ本人に聞いてみないと分からないけど…冗談半分で言ってるだけかも知れないし」

イモニア「一理ある、ネ」

…まあ多分お節介焼きすぎてるのがイモニア君に誤解されてるだけだろうなぁ。多分。




↓1 朝食を一緒に摂る相手を指定(最大二人、加賀一人も可 選択肢は芦本 イモニア 大江 狭野 不知火 新島)

イモニア「Ah…アシはどうthinkするネ」

芦本「何の話だ」

イモニア「Betrayerの話ネ」

芦本「…裏切り者、か…しかし何故急に?」

イモニア「一昨日の話をrememberしたネ」

芦本「…」

イモニア「どうthink?」

芦本「お前はどう思っているのだ、イモニア」

イモニア「拙者はまだdecideしかねているネ…」

イモニア「…Butアドゥーがtopネ」

芦本「…亜堂か」

イモニア「Nextはアシのturnネ」

芦本「…別に俺の番でもあるまい」

イモニア「Huh?」

芦本「…加賀」

加賀「えっ私!?」

芦本「お前はどう思っているのだ」

加賀「内通者が誰か、って事…?」

芦本「…流れからしてそれ以外考えられんだろう」

加賀「…そうだな…いやでもあまり疑いたくは…」

芦本「構わん。あくまで予想に過ぎん」

加賀「…だったら、強いて言うなら…」





1 芦本
2 亜堂
3 イモニア
4 大江
5 狭野 
6 不知火
7 城須賀
8 新島

↓1

加賀「強いて言うなら…不知火さんかなぁ」

イモニア「…ファイア?」

加賀「何となくだけどね…あの奔放な性格も、ちょっとだけ計算してるような気がして」

芦本「…確かに彼奴は人間の弱み、急所を突くのがやけに上手い」

芦本「考えれば考えるほど怪しくはなるな」

芦本「尤も…あれが不知火の本質だとしたら話は別だがな」

加賀「まあね…でもやっぱり、意外とそういうことないのかも、って人の可能性も加味しておきたいし」

イモニア「Ah…それは言えてるネ」

加賀「…あ、別に私が内通者は不知火さんだって確信してる訳じゃないからね!?」

芦本「そんなことは分かっている…皆誰がそうであるのか考え倦ねているだろう」

加賀「…芦本君は誰だと思ってるの、内通者」

芦本「…新島だ」

加賀「やっぱりかわ…あれ?ずっと前に黒幕だって言ってなかった?」

芦本「確かに前はそう言った…だが考えたときに新島が黒幕にしてはやや不自然な点が残る」

芦本「まあどちらにせよ、彼奴はこちら側ではないがな」

加賀「それは…張り合い的な問題?」

芦本「いや?純粋に熟慮を重ねた結果だ」

芦本「勿論これも予想に過ぎん。本気にはなるな」

加賀「あ、うん」

顔が怖いよ…。

イモニア「念のためsayするけど拙者もprospectに過ぎないネ…」

…そりゃあ、断定は避けるよね…。もし違ったときに今後の関係が怪しいから…。




芦本 イモニアにプレゼントを渡しますか? >>240から選択(薔薇 ライト 種 花束は消化済み)
↓1

イモニア「…Facsimile?」

加賀「何か…もしも?の世界を伝えると…それについて書かれた長編小説が届く…らしい」

イモニア「If?…If fax…Oh!どら」

加賀「それ以上はいけない」

芦本「…どう転んでも俺の作品には劣るだろうに」

加賀「でもSFとかそういう分野だったら必ずしもそうじゃない…って芦本君首つっこまないで」

芦本「…さあ、どうだかな」

加賀「でも芦本君何本も一遍に書けないでしょ」

芦本「…」

イモニア「restrictionは?」

加賀「多分ないよ…この点においては芦本君には優ってるだろうね」

芦本「…確かにな」

加賀「認めた…」







芦本「…シャツか?柄の悪い…」

加賀「結構希少なシャツだから…」

芦本「希少だか知らんが、これに俺は神秘を感じん。所詮限定品程度だろう」

加賀「まあそうだけど…これ実は狭野さんも持ってるんだよ」

芦本「…それが何だというのだ」

加賀「え?」

イモニア「ペアルックネ」

芦本「くだらん」

加賀「えぇ…」

芦本「奴とペアルックであって何が面白いというのだ。…反対に反吐が出る思いだ」

加賀「そんなに嫌悪してるの…」

芦本「嫌悪?…或いはそれに近いやも知れんな」

芦本「とにかくお前らがとやかく口出しすることではない」

加賀「…」

口出ししたいけどなぁ。






本日の自由行動 残り1回

↓1 相手(0~1人まで可 但し 亜堂 イモニア 大江 城須賀 新島は不可)と場所を【ランドリー/食堂+厨房/体育館/購買部/プール+更衣室/書庫+図書室/大浴場/サウナ/任意の生徒の部屋/音楽室】から選択 購買部の場合8枚散財します

              AM 11:44   Ashimoto's room


芦本「…おい」

加賀「何?」

芦本「何故ここになった」

加賀「えーと…何となく?」

芦本「お前は何となくで男子の部屋に入るのか?」

加賀「入らない?」

芦本「…普通は入らんぞ」

加賀「えぇー…」

芦本「そもそもここに足を踏み入れようとする者などそうおらん…」

加賀「へえ…意外」

芦本「意外でも何でもないが…他の男子は入るような柄ではない、女子に至っては殆ど俺に干渉しないだろう」

芦本「狭野さえ入ったことはない」

加賀「あ、じゃ私が初めてか…」

芦本「…何が可笑しい」

加賀「えっ別に」

芦本「…はぁ、お前と居ると調子が狂う…狭野と変わらん」

加賀「狭野さんも普段からこんな感じなの?」

芦本「彼奴は得体が知れん。掴み所もないから理解すら出来ぬ」

加賀「ふーん…」





1 正直、狭野さんの事どう思ってるの
2 芦本君の作家としての矜持って…何?
3 そういう取っ付きにくい性格が干渉されない一因なんじゃないのかなぁ
4 (任意)

加賀「芦本君の作家としての矜持ってさ…何なの?」

芦本「矜持、か…それは…」

芦本「…」

加賀「…」

芦本「…如何に読み手の感情を昂ぶらせ、そしてまた別の作品に手を伸ばさせるか…これに尽きるな」

芦本「無論第一は俺が書きたい物を書いている。そうでなければ最高の作品は生まれぬ」

芦本「…他の本はそうではないだろう?編集があれこれ注文を付け、強いられて本を書いているのだ」

芦本「そのような形で…俺の本に勝てる訳がない筈だのに」

加賀「…感情を昂ぶらせる?」

芦本「ああ。恋愛物ならば甘酸い体験を思い出し、猟奇物ならば未知の恐怖に怯えさせ…過去の体験に必ずしも合致させる必要などないのだ」

芦本「…読者の感情を如何に揺さぶれるか。読者なくして作家あらずだろう?」

芦本「時に読者を失望させるような展開もあるやも知れぬ。…だがそれを補って余るだけの大団円があれば問題ない」

芦本「そう思わないか?」

加賀「…まあ…確かにそんな気もするけど」

芦本「作家として生計を立てる以上、自らの作品に例外なく誇りを持たねばならぬ」

加賀「…苺色彼岸でさえ?」

芦本「…あれは気の迷いで書いた物だ。だがあれとて蔑ろには思っておらぬ」

芦本「逆に読者には懸隔を与えたのだから、結果としては悪くない。…まあ二度は書かぬだろうが」

加賀「…ふうん」

芦本「それは感心しているのか?それともそうでないのか?」

加賀「いや…やっぱり才能を軸に生きている人って…何かちょっと楽しそうだなって」

芦本「…記憶は戻る。何らかの拍子でな」

芦本「保証できる訳では無いが」

加賀「ああ、いやうん。別にいいんだけどね」

芦本「…そうか」

加賀「さてと…あ、娯楽室行こうかな久しぶりに…」

軽快な足取りで階段を駆け上がる。

加賀「一、二、三…娯楽室はこの階で…」

…呑気に階数を数えていたその時。階上から。





新島「…っ!加賀さん!」

加賀「新島さん?どうかしたの?」

新島「いいから来て!早く!」

加賀「えっ?分かったよ…」

彼女の顔が…何かがあったことを理解させる。







加賀「どうかしたの?」

四階に上ってから、あくまで冷静に彼女に問う。

新島「ここで…ここで…!」

恐る恐る彼女が指差すのは…。















加賀「…ここ閉まってた所だよね?」

…情報処理室。確か鍵が掛かっていたところだ…。

加賀「ここで何が…?」

新島「…くんが…」

加賀「えっ?ごめん聞こえ…」













新島「城須賀君が…倒れて…」




加賀「…えっ…嘘…」

新島「とにかく中に!」

加賀「…っ!」

彼女の声より先に手が動いていた。…そこにあったのは。

















腹部から血を流して項垂れる…













城須賀君の姿と。














其の首に巻き付いたロープを必死に絞める誰かの姿。



















新島「…ぁっ…」

小さな声を上げる新島さん。

加賀「どうかし――」










迂闊だった。そうだ、犯人は…現場に戻る…。














鈍い音が脳内へと響く。何か硬い物で殴られているようだ。

地面へと倒れ込む。…少しだけ城須賀君が近付く。

彼の首を絞めている『誰か』を認識する前に…一撃が喰らわされる。

加賀「おき…あがらなきゃ…」

思うように身体が動かない。必死に動かそうとしても…やはり動かない。




城須賀君の首を絞めていた人物が…辛うじて判断できたところに








もう一撃。
















ゆっくりと意識が遠のく。誰も救えなかったこと。不用意に…現場を見てしまったこと。後悔しか残らない。




























加賀(…あーあ。これは死んじゃったなぁ…何やってるんだろう、私)

加賀(全部中途半端のままだ)

加賀(才能も思い出せないままかぁ…)









消えゆく意識の中で、最早これしか…考えられなかった。























加賀(…死にたくないなぁ)
































Temporary Player










Ado GinJi

















      PM 0:33  Library

亜堂「はっくしょん!」

誰だよ噂してた奴…!

亜堂「うわっ唾飛んでるじゃねえか…最悪だよどうすんだよこれ!」

亜堂「共有資産だってのに…しかもよりによって軽明さんの本に飛ばすのは…」

いやでも唾だから何とでもなるか…いやなんねえよな…。

亜堂「あー…なんか萎えた!ピアノだ!やけピアノだ!」

自分で言っといてなんだけどピアノを自棄で弾く奴はろくな奴じゃない。

俺自身そうだからな。

亜堂「音楽室行ったるか…」

先客がいたら…その時はその時だよなぁ。

亜堂「音楽室おんがくし…ん?」

この部屋って…開いていたか?

亜堂「…情報処理室…まあいいや、失礼しまーす」



















好奇心がいつもプラスに作用するだなんて、大間違いだった。

阿鼻叫喚。それ以外に形容しようがない。







亜堂「…なんだよ、これ…」







俺が目にした物。










入り口近くで頭から血を流し倒れている紅香さん。










壁際に項垂れ、腹部から血を流している翼さんと――。














新島「城須賀君!城須賀君!」

…彼の頭を揺すり、必死で意識を取り戻させようとしている飛鳥さん。



…そして。




















頸部から出血し、ぴくりとも動かない…イモニアさん。

亜堂「…飛鳥さん…これ…!」

新島「…亜堂君…誰か呼んできて頂戴…担架二つと一緒に…」

亜堂「二つ!?三つじゃねえのかよ!」

新島「三つ持っていけたのなら…どれだけ幸せだったでしょうね…」

それって…!

亜堂「おい…嘘…だろ…?」

新島「説明は後!早く呼んできて!」

亜堂「あ、ああ…」





亜堂「…軽明さん!由地夜さん!」

階段を降りてすぐ、二人とすれ違った。

亜堂「保健室から担架二つ持ってきてくれ!今すぐ!」

芦本「担架?…何に使うというのだ」

亜堂「いいから!早く!説明は後!」

芦本「目的もないのに」

狭野「アッシーぐちぐちうるせーって!早く行くぞ!」

芦本「お、おい!引っ張るな!」

狭野「早くしろ!」

…とりあえず持ってきてはもらえそうだな…。







亜堂「…なあ、どういうことだ?何で二つで…」

新島「脈を測れば分かるわ…二人はまだ辛うじて…でも…」

亜堂「…」

この出血量からすると…イモニアさんが一番危ないだろうけど…。

亜堂「…つまり…イモニアさんか…?」

新島「…ええ」

亜堂「…」

…陽気なアイツは居ない。

新島「現場保存を優先することも考えたわ…でも助かる命があるのなら優先すべきはそちら」

新島「城須賀君も加賀さんも、意識こそ失ってはいるけれど…」

亜堂「だから担架を…」



芦本「…おーい!亜堂!どこにいる!」

廊下から軽明さんの声がする。…担架持ってきたんだな。

亜堂「こっちだ!情報処理室!」

芦本「情報処理室?」

狭野「あーあそこだよ!閉まってたとこ!」

芦本「開放されたのか!?」

狭野「いいから行け!」

芦本「一体何が…!」

狭野「何があった…いや…いや…なに…これ…!」




『死体が発見されました!一定時間の捜査の後、学級裁判を開廷致します!』



忌々しいアナウンス。聞くのはこれが四度目だ。



…三人をこの状態に陥れたのは同一人物じゃないかも知れない。

それでも…許される所業ではない。




















二番手の俺は、負ける訳には行かない。








         Chapter 4
     

     愛のない 予言と   愛を賭けた 制限



         非 日常編






     
   残り人数      9人     →     8人(?)











新島「運びましょう!」

芦本「ああ…狭野!お前はそっちを持て!」

狭野「はぁ!?バランス考えろよ!」

亜堂「口論してる場合じゃねえ!とにかく急ぐぞ!」



大江「ちょっと…待って…」

亜堂「…整理できないよな」

大江「整理も出来てない…けどさ…」

大江「ひょっとして保健室の面倒見れる人いないんじゃないの…」

亜堂「…」

明美さんはいない。美緒さんもいない。…紅香さんもいない。

亜堂「そうなるな」

大江「…私何とかするよ。容態だけ教えてくれれば…多少は…」

亜堂「…大丈夫?」

大江「だって私まともに推理とか出来ないし…」

亜堂「…そうか」

…保健室の二人は食堂にいた杜麩果さんが何とかしてくれることになった。

俺は…捜査をするほかない。




↓1 捜査場所を【ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室/職員室】から選択するか会う人物を指定 (但し加賀 城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

           Data processing room


亜堂「…」

ここホントにコンピュータ室的な存在だったのか…?そうとは思えないほど凄惨な状況だな…。

亜堂「まずは…あ?」

血痕…?

亜堂「ある程度固まってるな…イモニアさんの血と考えるのは厳しいよな」

頸部出血、頸動脈切断による物なら…飛散していないとおかしい。

亜堂「つまり紅香さんか翼さんの…どっちの血なのかは分からないけど…」


コトダマ【処理室前の血痕】ゲット




亜堂「…あ?」

翼さんの居た辺り…あんまり血が付いてないな。

亜堂「ここで刺されたなら血がここに付いていそうなものだけど…いや、まあ分からねえけどな…」

亜堂「…ってことは部屋の前の血は翼さんの物か?」

亜堂「確かに紅香さんのいた辺りには血溜まりが出来てるけど…」

亜堂「…断定は出来ないけど、とりあえず俺の中ではそういうことにしとくか」






亜堂「…やっぱり頸動脈か」

亜堂「鋭利な何かで切られたって事かな…」

亜堂「でもこれ、無抵抗のまま切られたような感じだな…警戒はしていなかったのか?」

亜堂「…つまり、イモニアさんを殺害してから二人をああいう状態にしたのなら」

亜堂「…無抵抗もあり得るのかな…ん?」

亜堂「…文字?」

血文字かこれ…?

亜堂「…『B』?」

Bってどういう意味だ…?

亜堂「俺だとしたら二番目の文字でB、軽明さんならBookのB、真理華さんなら爆発のBombのB…」

亜堂「飛鳥さんならBrainのBで…翼さんは服のblackのBとも取れるか…」

亜堂「杜麩果さんと由地夜さんと紅香さんは…思い付かねえな…」

亜堂「ダイイングメッセージなのかそれとも錯乱なのか分かんねえけど」


コトダマ【血文字:B】ゲット




↓1 捜査場所を【ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し加賀 城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

                 Infarmacy


亜堂「…杜麩果さん」

大江「びっくりした…銀二君か。どうかした?」

亜堂「二人の様子を見に来た」

大江「ああ…うーん、ごめんね…まだ意識は戻んない…」

亜堂「…それは杜麩果さんの責任じゃない。こっちは…様子を見てくれるだけで助かってるし」

大江「…なら…いいけど…」

亜堂「…あ」

大江「…?」

亜堂「手を見せてくれない?」

大江「…このタイミングでナンパ!?」

亜堂「違ぇよ!捜査だよ捜査!」

大江「まあいいけどさ…ほら」

亜堂「悪い…荒れてるな」

荒れてるけど…あかぎれぐらいしか目立ってないな。

大江「そりゃ毎日料理作って皿洗ってるから…あっ!そうだ!」

亜堂「急に声がでけぇよ…何だ?」

大江「そうだ!そうだよ!今日急に水道が止まったんだって!」

亜堂「はぁ?」

大江「朝食のお皿洗ってる最中だったからものすごい困ったんだよ!」

大江「モノクマに問いただしたら『計画断水だよ』とか抜かすし…計画断水なら言って欲しくない!?」

亜堂「それは…まあそうだよな…」

大江「ホント大変だったよ…キッチンペーパーで全部汚れ拭いたんだから」

亜堂「そりゃ災難だな…」


コトダマ【大江の手】【突発的断水】ゲット




↓1 捜査場所を【ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し加賀 城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

新島「…あら、亜堂君」

亜堂「進展は?」

新島「…今のところはないわ」

亜堂「…あ、手を見せてくれねえか」

新島「…手?どうしてよ」

亜堂「捜査だ」

新島「…」

亜堂「疚しいことでもあるのか?」

新島「ないわよ…でも異性に手を見せる機会だなんてそうそうないでしょう?」

亜堂「…とにかく見せろ」

新島「…ほら」

亜堂「…錆び?それに切り傷も…」

新島「切り傷は紙で切ってしまったのよ。錆は…心当たりがないわね」

亜堂「心当たりがない?なんだそれ」

新島「…ああ、でも職員室のロッカーを漁ったときに付いたのかも知れないわ。錆が酷かったし」

亜堂「あー…成る程な」

新島「信用ならないなら見に行けば良いわ」

亜堂「別に信用してない訳じゃ」

新島「まあいいわ」

亜堂「あれ?そういえば飛鳥さん白衣は?」

新島「白衣?…あら、本当ね…職員室に置いてきてしまったかしら」

亜堂「何でだ?」

新島「妙に暑くてね…脱いだ記憶はあるのだけれど」



コトダマ【新島の手】ゲット



↓1 捜査場所を【ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室/職員室】から選択するか会う人物を指定 (但し加賀 城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

               Teacher's room


亜堂「飛鳥さんはああ言ってたけど…とりあえず色々探しては見るかな…」

亜堂「ロッカーが錆だらけだって…あー…」

確かにほとんどのロッカーが錆び付いている。手に錆が付くのも無理はないよな。

亜堂「…百合?誰か死んだのかここで」

ロッカーが錆び付いている上に…百合…。

亜堂「ある程度期間が経過していて…しかも死人がいる……」

…一体この希望ヶ峰は何なんだ…?

亜堂「…って!こんな事考えてる場合じゃないな今は」

亜堂「白衣置いていったって…どこに?…あっ!あった!」

何処に置いてんだよ…。教務の机の上はまずいだろ…。

亜堂「畳まれてるけど…多分飛鳥さんの白衣だよな。一応持って行くかな…」



コトダマ【職員室のロッカー】【畳まれた白衣】ゲット




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芦本「…亜堂か」

亜堂「軽明さん、進展はあったか?」

芦本「悪いな…特に今のところは」

亜堂「あ!手を見せてくれ」

芦本「…手?俺の手を見て何になるというのだ」

亜堂「捜査の一環だよ」

芦本「…勝手にしろ」

亜堂「じゃ失礼…ん?右手の側面のこれって…」

芦本「ん?ああ…少し手書きで書き物をしていたからな」

亜堂「鉛筆跡ってことか?」

芦本「ああ…慣れない物でな」

亜堂「慣れない?」

芦本「普段は電子媒体で執筆している…手書きは時間の無駄だ」

亜堂「へええ。意外だな何か」



コトダマ【芦本の手】ゲット






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不知火「あ!ギンだ!」

亜堂「…真理華さん、ちょっと手見せてくれねえか」

不知火「て?いいよー」

亜堂「…埃付いてるし錆もちょっと付いてるな…」

不知火「そうこいってたからね!えっへん!」

亜堂「倉庫?そりゃまた何で…」

不知火「あなうんすのまえはおもしろいものないかなーってさがしてた」

不知火「あなうんすのあとはフカにいわれたものさがしてた!」

亜堂「だから錆が…あ、何か気になることとかあったか?」

不知火「きになること?うーん…いまはとくにないかな!」

不知火「またあとでおもいだすかもしれないけど」

亜堂「きっかけがあればってことか?」

不知火「うん!」



コトダマ【不知火の手】ゲット




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狭野「あん?あー、なんだセカンドか」

亜堂「軽明さんじゃなくて悪かったな…出会い頭で悪いんだけど、手見せてくれねえか」

狭野「はあ?いや…キモいわ…」

亜堂「キモいとかそういうこと言ってる場合じゃねえよ…捜査だよ捜査」

狭野「捜査で手見るの?ガガガはそんなことしてねえけど」

亜堂「紅香さんと俺は違うからなそりゃ」

狭野「…勝手に見ればいいじゃん」

亜堂「何か悪いな…」

狭野「いや手を見せてくれって新種のナンパと同値だからマジで」

亜堂「はいはい…特に汚れもない、な…」

小綺麗だなホントに…。何もしてないってことだけど。

狭野「特に?それどーゆーことだよ」

亜堂「ああ…いや、他の人たちは傷とか汚れが付いてるのに、由地夜さんだけそういうのがないってことだ」

亜堂「他意はねえよ」

狭野「…ふーん。どうだか」

亜堂「どうだかって何だよ」


コトダマ【狭野の手】ゲット



↓1 捜査場所を【ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

亜堂「なあモノクマ」

モノクマ「うぷぷぷ…いつもそこの枠は加賀サンだったんだけどね」

亜堂「…揚げ足取りは結構だから質問に答えてくれ」

亜堂「今日昼間に…断水があったのは本当なのか?」

モノクマ「うぷぷぷ!大江サンを疑うなんてオマエらしくないね!」

モノクマ「残念だったね!本当に断水したのです!あ、でもね」

モノクマ「大江サンには計画断水だなんて格好付けちゃったけど」

モノクマ「本当はただのシステムトラブルだったのです!」

モノクマ「はっ!これは嘘じゃないからね!勘違いだよ勘違い!」

亜堂「急に何言い出すかと思えばそんなことかよ…んなこたどうでもいいわ」

亜堂「断水はあったんだな?」

モノクマ「だからさっきからあったって言ってるだろーッ!」





↓1 捜査場所を【ランドリー/食堂+厨房/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)








加賀(…あー…なんかすごいゆっさゆっさされてる…)



加賀(あれかな?三途の川の舟の中か…)




加賀(…あ、声は出せそうだな…口も動くし…)









加賀(目も開けられそう…よし、開けるか…)















加賀「…はい?」

不知火「あ!おきた!」

大江「沖田?総司?…うえええええっ!?回復早くない!?」

加賀「私死んだ…?」

不知火「コウはいきてるよ!」

加賀「…ホントに?」

大江「本当だって…にしても回復が早いね…」

加賀「…城須賀君は!?」

大江「…隣で治療中。まだ意識は戻らないけどね」

加賀「…息はあるってこと」

大江「一応ね…回復はしてないからまだ何とも言えないけれど…」

加賀「…そっか」

大江「あ、銀二君どうしたの」

亜堂「紅香さんの様子を…」

大江「紅香ちゃん?…ああ、さっき目を覚ましたよ」

亜堂「本当か!?」

大江「嘘じゃないって…あ、でもまだ事件のことは一切知らせてないから…そこには触れないようにね」

亜堂「…分かった」





亜堂「紅香さん」

加賀「あ…亜堂君」

亜堂「…大丈夫か?」

加賀「まあ…動くのは少し厳しいけど、話す位なら…」

事件のことに触れないとなると…。

亜堂「…ちょっと手を見せてくれ」

加賀「手?ああうん、いいけど…」

亜堂「…あれ?錆が付いてる…」

加賀「錆?そんなの付くようなことしてないけどな…」

亜堂「でも…ほら」

加賀「…あ、ホントだ…なんで?」

大江「…あれじゃない?真理華ちゃんがちょっとの間紅香ちゃんの手を握ってたから」

亜堂「…そうなんですか?」

大江「うん…錆の付いた手で触るのは良くないと思ったから、洗って欲しかったんだけど…まだ断水してて」

亜堂「それで…」

大江「まあ、復旧したらすぐ戻るだろうから」



コトダマ【加賀の手】ゲット





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                Dining room


亜堂「…本当に出ないのか?」

杜麩果さんを疑っている訳ではない。が、モノクマが言うと忽ち胡散臭くなる…。

亜堂「ホントに出ねえな…」

手も洗えねえ…待ったこれトイレも行けねえんじゃねえのか!?

亜堂「早く復旧しろよモノクマ!」

…答えない。いやまあ期待してねえけど。

亜堂「あとは…特に変化はないか?」

亜堂「まああまり観察してなかったから分からねえけど…」

…誰か記憶してる奴とか居ればいいけどな…。





↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

新島「…あら、亜堂君」

亜堂「ちょっと聞きたいことがある」

新島「何かしら」

亜堂「…厨房には行ったか?」

新島「ええ」

亜堂「俺はあまり観察してなかったから分かんねえんだけど…何か違和感があったか?」

新島「違和感?それは何かの不足や余剰ということかしら」

亜堂「大まかに言えばそうなるな」

新島「…私に聞いても参考にならないかも知れないわ…段々とあの場所は大江さんの城になっていたから」

新島「ああ、でも…確か脚立は無くなっていたわね…いつ無くなったのかは分からないけれど」

亜堂「…脚立が?」

新島「何処に行ったのかも分からないわね…ごめんなさい」



コトダマ【消えた脚立】ゲット



↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/倉庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

                Stack


亜堂「…やっぱりここもここでかなり散乱してるな…」

亜堂「何か見つかれば…ん?」

電子生徒手帳に更新があったのか…。

亜堂「…モノクマファイルか」


『モノクマファイル04

被害者:イモニア・エウロパ・卯田
才能:幸運
推定死亡時刻:本日午前十一時四十五分から午後零時四十五分
死亡場所:情報処理室
死因:頸動脈切断による出血死
外傷:頸部に切断痕
現場状況:第一発見時、加賀、城須賀両名が確認された』


亜堂「何か今回雑じゃねーか?」

気のせいか…?でも初回に比べて随分情報が少ないような。

亜堂「その分手口が巧妙化してるってことなのかもしれねえけど…」



コトダマ【モノクマファイル04】ゲット



↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

              Emonia's room


亜堂「失礼しまーす…まあ誰もおらんわな」

一応被害者の部屋ってことで来ては見たが…。

亜堂「…何も残ってねえな…めぼしい物があると思ったんだが…」

…やや期待外れだ。



↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/娯楽室/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

申し訳ありません。本日更新ここまでとさせていただきます。
次回更新は明日の18:00頃を予定しております、遅くとも23:00には開始したいと思います

何か質問等ございましたらどうぞ(明朝回答致します)

学級裁判で正解した際の発言力の回復ってしないんですか?

明朝回答するとか言って夜にやる奴ー


>>359
一度失った信頼は取り戻せない現実の世知辛さを反映して、裁判一回ごとに発言力は回復しますが裁判内では回復はありません
ちなみに今回の章で事故ったら代打はいつものように加賀さんです

今までの章は事故ってたら城須賀か新島か亜堂の三択でしたけどね



では下から再開させて頂きます

            Shirosuka's room


亜堂「失礼するぞ…」

返事は無い。…そりゃ当然か。

亜堂「特に何もない…あ?メモ?」

…なんだこれ。

『自らが内通者であるとある人に明かされました。信用していい物かどうか分かりません』

『信用に値する人物ではあるのですが…もしその人が裏切りでもしたらどうにもなりません』

『この紙が残っていたのならそれは僕の身に何かあったと言うことなので、これを見た人はとりあえず持って行ってください』

『内通者の方や僕を殺した方はダメです』

亜堂「アホかよアイツ」

そんなこと書いたところで持って行かれるだろ普通…!

亜堂「…持ってくか一応」



コトダマ【城須賀のメモ】ゲット





↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/娯楽室/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

加賀「よいしょっと…あたた…」

大江「紅香ちゃん無理しない方がいいよ…」

不知火「ねててよ!」

加賀「ううん…襲った犯人見つけ出さなきゃなんないし…」

加賀「…私が襲われてなければ…城須賀君はこんな重症にならなかったかもしれない…」

大江「そんな責任感じなくても…!」

加賀「…二人は城須賀君を」

大江「わ…分かった…」

不知火「ほんとにだいじょうぶ?」

加賀「…大丈夫だよ、不知火さん」

…とりあえず、さっきから震えっぱなしの電子生徒手帳を見てから…行き先を決めようかな。

加賀「えーと…モノクマファイル…ってことは誰か…」

加賀「誰が…えーと…イモニア…くん…?」

…イモニア…?いも…にあ…。



何か思い出せそうなんだけど…うわ…なんだっけ…。

加賀「あー…思い出せない…」

記憶に蓋をしてるのか…それともただの勘違いなのか…。

加賀「現場は…情報処理室」

…行くか。何か思い出せるかも知れない。

                Data processing room


加賀「…出血死…」

モノクマファイルからある程度覚悟はしていた…が、かなり凄惨だ…。

…目視を避けたい。その一心で、分かれ道の反対側を進む。

加賀「あれ…液晶が割れてる?」

並んでいるパソコンの一つ…液晶が割れている。

加賀「…血?」

なんか血も付いているように見えるけど…。んー…?

加賀「ちょっとこの辺り探してみるかな…何かあるかも知れないし」







加賀「…包丁?」

パソコンの奥に包丁が落ちている。

加賀「届かないかな…手を伸ばせば届きそうだけど…」

どっかの少女みたいに見失う真似はしない。

加賀「もう少し奥に行けば取れる…取れそう…」

…まだ奥に行かなきゃならないのか…。

加賀「あと少しあと少し…よし!とれ――ぎゃっ!」

取れた嬉しさに似た何かの拍子に、机に頭をぶつける。

加賀「いったーっ…痛い…傷口開いてないよね…あ…?」

頭をぶつけた衝撃で『何か』を思い出す。

殴られて…私が…最後に見た物…。

加賀「…ああ…ああ!ああ!思い出した!思い出した…!」

加賀「そうだ…そうだ!私が見たのは――」

             Data processing room


亜堂「一旦現場に戻っては来たけれど…新しい発見があるかどうか…」

亜堂「…?」

遺体とは反対側の通路に人影が見える。

亜堂「誰だ?おーい…」

亜堂「おーい…えっ紅香さん!?動いていいのか!?」

加賀「いたた…あれ?亜堂君…」

亜堂「安静にしてなくていいのか…?というか包丁を持ったまま動くな!」

加賀「…捜査しないとって思って…あ!そうだそうだよ!」

亜堂「…何だ?」

加賀「思い出したんだって!」

亜堂「だから何を!」

加賀「私が殴られて…気を失う直前に見た物…」

加賀「…城須賀君の首を絞めてた人…!」

亜堂「首を絞めてた!?…ちょっと待て情報が多すぎるぞ…でもとりあえずその血の付いた包丁を置け!」

加賀「あ、ごめん…」




亜堂「…落ちてた?」

加賀「パソコンの裏にね…何であそこにあったかは分かんないけど…」

亜堂「…液晶も割れてた、と」

加賀「血がちょっとだけ付いてたから…誰かが投げて当たったのかも知れない…」

亜堂「投げて…?…あ、それで首を絞めてたのは誰なんだ!?」

加賀「あ…首を絞めてたのは…」
















加賀「…イモニア君だったんだよ…」

亜堂「…は?」

加賀「だから!イモニア君が城須賀君の首を絞めてたんだって」

亜堂「お…おう…ちょっと待ってくれ…」



状況が整理できてねえけど…何なんだこの事件…。


コトダマ【加賀の証言:殴打直前】 【加賀の証言:城須賀を絞めていた人物】【血の付いた包丁】ゲット



↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/娯楽室/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

亜堂「…飛鳥さん」

新島「あら、亜堂君」

亜堂「進展はあったか?」

新島「進展?いえ特には…」

亜堂「何か珍しいな」

新島「珍しくなんか無いわ…私はあくまで推理が得意なだけで」

新島「証拠を集めるのは得意じゃ無いのよ」

亜堂「…」

新島「今までも加賀さんに頼りっぱなしだったし、ね」

新島「時間が経ったらまた何かあるかもしれないけれど」



↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/プール+更衣室/書庫+図書室/娯楽室/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

             Library


亜堂「一応図書室も見ておくか…何があるのか分からねえしな」

…といっても発見前まで俺が居た訳だし、収穫は期待できねえよな…。

亜堂「…いやでも何かあるかも知れねえし、一応探してみよう」






亜堂「そりゃねえよな…」

まああまり期待もしてなかったし…場所変えるか。


↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/娯楽室/音楽室/化学室/情報処理室】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

                        Data processing room


亜堂「三度目だな…」

収穫があればいい方ではあるけれど…。

亜堂「…イモニアさんの近くに寄るか…」









亜堂「顔は…」

…抵抗したような形跡が見られない。どちらかというと…驚いているような表情だ。

亜堂「…」

不意打ちでない限り、抵抗するような跡がないと不自然だな。ましてこんな驚いた表情は…有り得ない。

紅香さんの言っていたことが本当なら、イモニアさんは紅香さんを殴った犯人を確認出来るはず。

…同一人物だと仮定するなら…何かおかしいな…。


コトダマ【遺体の表情】ゲット





亜堂「とりあえず切り上げ…あっ」

よくよく考えたら俺飛鳥さんの白衣何処に置いた…!?

食堂、保健室、翼さんの部屋、倉庫、イモニアさんの部屋、図書室…。何処だ…!

亜堂「何処だ…どこ…あ?」

なんだ…ここに白衣あるじゃねえか…。







亜堂「あ?」

俺ここに白衣持って来た覚えねえぞ…?

亜堂「だって血文字を見つけたのは白衣を見つける前だったし…何かおかしいぞこれ…」

…とりあえずこの白衣も持って行くか…何処置いたっけ…。



アイテム『謎の白衣』 所持










〈加賀パート〉


↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/娯楽室/音楽室/化学室/情報処理室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可、大江を選択すると保健室固定)

新島「…あら、加賀さん」

加賀「…新島さん、白衣は?」

新島「白衣?…ああ…忘れてたわ…」

加賀「忘れてた?」

新島「ええ…亜堂君に取ってきてもらうよう少し仄めかしたまま…彼から受け取るのを忘れていたのよ」

新島「会ったときに受け取っておいてもらえるかしら」

加賀「あー…うん、分かったけど…」

新島「…けど?」

加賀「あ、いや別に…進展はあった?」

新島「進展は…特にはないわね…」

加賀「珍しいね…」

新島「…貴女、亜堂君と同じこと言ってるわよ…。少し難解で手がかりも少ないのよ、今回の事件…」

新島「…殴られた所為で頭の回転も鈍っているし…」

加賀「…そっか…」

新島「それじゃ…白衣、頼んだわね」




↓1 捜査場所を【ランドリー/保健室/体育館/娯楽室/音楽室/化学室/食堂/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀 亜堂は不可、大江を選択すると保健室固定)

              Laundry


加賀「手がかりがあれば…いいけど…」

加賀「前みたいに…誰かが物を洗ってる形跡は…あれ?」

一つだけ洗濯機が動いている…。

加賀「黒いパーカ…」

黒いパーカーって…あれ?誰のだっけ?

加賀「血がちょっと付いてるな…あ、これ取り出さない方がよかったパターンか…」

とりあえず戻しておこう…一応証拠になるかも知れないから覚えてはおくけど…。



コトダマ【ランドリーの黒いパーカ】ゲット



↓1 捜査場所を【保健室/体育館/娯楽室/音楽室/化学室/食堂/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀 亜堂は不可、大江を選択すると保健室固定)

          Infirmary


大江「紅香ちゃん、やっぱり無理してたんじゃ…」

加賀「無理?いや…別にしてないよ?」

大江「本当に大丈夫…?」

加賀「大丈夫だって…あっ、そういえばさ」

大江「何?」

加賀「大江さん、包丁について何か心当たりある?」

大江「包丁?包丁か…うーん…思い出せそうで思い出せない…」

加賀「そっか…あ、城須賀君の容態見てもいいかな?」

大江「あーうん、いいけど…絶対傷口に触れないでね?包帯で無理矢理縛って出血を抑えてるから、下手に触るとわやになっちゃうから…」

加賀「…わや?」

大江「あー、えっと…ダメになっちゃうから」

加賀「ああうん…分かってるよ」




加賀「…」

呼吸器を付けられた城須賀君がベッドに横たわっている。

加賀「…うわっ…」

掛け布団を捲ると、腹部に巻かれた包帯とそこからの出血が目に留まる。

加賀「…刺されたのはやっぱりお腹辺りか…」

…あれ?

加賀「…大江さん」

大江「包丁…出刃包丁…中華包丁…牛刀…」

加賀「大江さん?」

大江「はえ?呼んだ…?」

加賀「呼んだよ…城須賀君の事で聞きたいことがあるんだけど…」

大江「…何?」

加賀「城須賀君ってここに来た時シャツ着てた?」

大江「着てた…よ。着てたけど包帯巻くのに邪魔だったから脱がせた」

大江「…切り傷入っちゃってるから、着られるかどうかは正直微妙だけどね…」

加賀「それ、何処にある?」

大江「そこに置いといたよ。洗うのは…証拠になるだろうから止めといた」

加賀「…洗うのは止めた?ひょっとして…パーカーはなかった?」

大江「パーカー?…そういえば翼君いつも着てたのに…ここに来た時はなかったよ」

加賀「着てなかった…」

大江「…紅香ちゃん」

加賀「はい?」

大江「なんか適当なこと言って…!」

加賀「急に何…」

大江「包丁のことがもう喉まで出かかってるのに出てこないの…何かの拍子で思い出せるかも知れないから…」

加賀「えー…ケーキ」

大江「ケーキ…いや来ないな…」

加賀「…三角巾」

大江「来そうだけど…」

加賀「布巾」

大江「布巾…布巾!そうだ布巾!」

加賀「どういう切っ掛けだよ…」

大江「…テーブル拭いてたときにね…イモニア君が」

加賀「…イモニア君が?」

大江「厨房に入っていって…いや何か変なことされてたとしてもちゃんと洗えばいいかなーって思ってたんだよ」

大江「…そしたらイモニア君、包丁持って出てきたんだって」

加賀「はあ!?」

大江「いや、私も話しかけようとは思ったんだけど…逆上されて刺されでもしたらそれも嫌だったし…」

加賀「それ何時の話?」

大江「今日の朝…皆が食べ終わって散り散りになった後…だね」

加賀「…」

一体何のために…?



コトダマ【城須賀の状態:保健室に来た時】 【イモニアと包丁】 ゲット






〈亜堂パート〉

↓1 捜査場所を【娯楽室/音楽室/化学室/食堂/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀 大江 加賀は不可)

            Dining room


亜堂「…あっここに白衣があったか…だから飛鳥さんに渡せなかったんだな…なるほどなるほど…」

…成る程じゃねえよ!

亜堂「ちょっと待てよ…白衣二枚あるのかよ…」

亜堂「…あ、でも両方とも飛鳥さんので…スペアの可能性もあるわな…」

亜堂「並べてみるかな…」





亜堂「嘘だろおい」

サイズが合わない…。

亜堂「…というかよく見たら情報処理室の白衣血が付いてるじゃねーか」

亜堂「…返り血?」

誰かが白衣を持ってきて…イモニアさん殺害に使ったってことか…?

亜堂「職員室の方がちょっと小さめの白衣だな」

…スペアだろ、まあ。そうじゃないとしたら一から考え直しだからなぁ…。

亜堂「…議論が詰んだらそういうことなんだろう、うん」


コトダマ【情報処理室の白衣】 【白衣のサイズ】 ゲット



↓1 捜査場所を【娯楽室/音楽室/化学室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可)

             Chemical Laboratory


亜堂「同じ階だから…何らかの証拠があってもおかしくはないな」

亜堂「少なくとも体育館よりは余程か捜査する価値がある」

亜堂「…捜すか」





亜堂「…」

何もねえ…。

亜堂「別の所行くか…タイムロスだな、ヤバいヤバい」




↓1 捜査場所を【音楽室/ランドリー/保健室/任意の生徒の部屋/どこか落ち着ける場所】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可)

                  Teacher's room


亜堂「…職員室は何か落ち着くな」

誰かが捜査のために訪れるでもない…情報処理室は確かに近いけど、そこまで気にもならない。

亜堂「…そうだ、白衣見るか…」

何か重要そうな匂いもするし…。




亜堂「血の付いてるのは…少し大きめで情報処理室にあった奴…」

亜堂「…あ?」

返り血は二カ所。どちらかというと上半身の部分と…どちらかというと下半身の部分に一つずつ。

上半身の方は線状に付いているが、下半身はまさに飛沫という感じだ。

亜堂「一回刺しただけならこんな痕は残らねえよな…ってことは二回?」

…いや…イモニアさんはともかく、翼さんが二回刺されていない証拠は持ってない…見に行くしかないか。

亜堂「それと…腕にも返り血か…」

…返り血にしては妙な軌道で付着している。

亜堂「返り血って普通こんな飛ばねえからな…どうやったらこんな風になるんだ?」

明らかに飛びすぎている。まるで手首から少しの尺分、手が存在しなかったように。

亜堂「…考えても答えなんて出ねえのかもな…思考は後、先に捜査だ」


コトダマ【白衣の返り血:腕】 【白衣の返り血:胴】 ゲット





※亜堂パートラスト 以降必要なコトダマは加賀パートで補填
↓1 捜査場所を【音楽室/ランドリー/保健室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀は不可)

                Laundry


亜堂「…あれ?」

洗濯機が動いてるな…。

亜堂「…後十秒…よし、待つか」




亜堂「…パーカー?これ翼さんのか?」

黒パーカーを羽織っていた人物がそれ以外に思い当たらない。

亜堂「…というか血が付いてるじゃねーか…全然洗えてない…」

…ある意味好都合だけどな。

亜堂「まあ…腹には付いてるよな…あれ?」

…背中にも?しかも腹の裏じゃなくて…肩の方だな…。

亜堂「…翼さんの様子見に行けば済む話だけどな…でも多分腹部だけだよな」

亜堂「…ええ…?」


コトダマ【黒パーカの血痕】ゲット





〈加賀パート〉
↓1 捜査場所を【音楽室/保健室/任意の生徒の部屋】から選択するか会う人物を指定 (但し城須賀 亜堂は不可)

               Music room


加賀「四階の音楽室に来たのはいいんだけど…」

加賀「何で脚立?」

音楽室には似つかわしくない。脚立なんて要らないよなぁ。

加賀「…あれ?血…」

これも脚立には似つかわしくない。乗る部分に血が付いている。

加賀「…まさか…」

一瞬これで殴られたのか、と思ったけど…考えすぎかなぁ。

加賀「とりあえずここにあるのは変だし…戻しておこうかな…よいしょ…」



…軽く持ったが為に、手からずり落ちる。

加賀「いったああああああああああああああっ!痛い痛い痛い!」

加賀「え!?なんでなんで…ええ…あっ」

…この脚立、持つ部分が鋭利すぎる…ちゃんと握ればこうはならないけど…。

気を抜くと手が切れる!

加賀「傷だらけだよ…うわしかも錆まで付いた…」

…待ってまだ断水してるよね…あーもう災難…。




コトダマ【脚立の血痕】 【鋭利な脚立の側面】 【脚立の錆】ゲット



↓1 捜査場所を【保健室/任意の生徒の部屋】から選択

          Infirmary


大江「あ、紅香ちゃん」

加賀「…城須賀君の様子見てもいい?」

大江「…いいけど…いいけどさ」

加賀「?」

大江「…え、何?まさか二人って」

加賀「違うから」

大江「あくまで捜査ってことでいいのかな?」

加賀「うん」

大江「…まあいいけど」





加賀「…大江さん」

大江「何?」

加賀「これ包帯剥いだらマズいよね…」

大江「…うーん…正直剥ぎたくないけど…そろそろ取り替えた方がいいかなぁ」

加賀「…確かにそれは言えてる」

大江「…この際だし取り替えるか…手伝ってくれる?」

加賀「うん…ちょっと気になることもあるし」

大江「気になること?」








大江「…出来るだけ外気にさらさない。晒すと腐食が始まる…らしい」

加賀「誰の受け売り?」

大江「飛鳥ちゃん」

加賀「…ああ…」

大江「気になることって?」

加賀「刺し傷の数…」

大江「…出来る限り早急に確認してね。腐っちゃうから」

加賀「…分かってる」

大江「…剥がします」

加賀「…」

傷は一つ…!

大江「紅香ちゃん次の包帯!」

加賀「あ、うん!」

大江「先っぽを右の下腹部に置いて固く締めるように…そうそうそんな感じ」



コトダマ【城須賀の創傷】ゲット



↓1 捜査場所を【任意の生徒の部屋】から選択 (早ければ次の行動で捜査パート終了)

               Shirosuka's room


加賀「失礼しまーす…よし、誰も居ない…」

…いや別に悪いことはしてないんだけどね。捜査だし…。

加賀「物色するのは気が引けるけど…いやいや、捜査捜査…」





加賀「…日記帳?」

A4サイズの日記帳…のようだ。

加賀「なになに…」

『共同生活、初日から災難な目に遭った。といっても自分が悪いけど。首が痛い…。』

『…意味が分からない。何が好きで女装しなくちゃならないんだ。夜十時前には絶対部屋に戻る。』

『ここ数日の記憶がない。周りの人曰くかなりおかしかったみたい…迷惑だったろうなぁ。』

数頁を捲って見てみるが…。

加賀「…くせが強いなぁ」

『こ』の字が殆ど『2』みたいな感じになってる…。

加賀「この日記帳が本人の物であるのは間違いないけれど…」

…証拠になるのかなぁ。なんないよなぁ。


コトダマ【城須賀の日記帳】ゲット

亜堂「…」

考えれば考えるほど…答えが分からなくなる。

亜堂「裁判で解決できりゃそれに越したことはねえけど…」

それすら…確証が持てない。

亜堂「…アイツにちょっと話聞くか…」













亜堂「…なあモノクマ」

モノクマ「うぷぷぷ…どうしたの?ねえどうしたの?ひょっとして無条件で外に出たい?」

亜堂「誰もんなこと言ってねえよ…内通者のことだ」

モノクマ「内通者がどうかした?」

亜堂「…どこまで内通してるんだ?お前の素性、俺達の行動、お前の目的…それくらい教えたって構わねえ筈だ」

モノクマ「うぷぷぷぷ…ぜーんぶ知ってるよ!」

亜堂「…全部?」

モノクマ「ボクのことも、みーんなの行動もね!もちろんボクが教えてあげてるだけだよ!」

亜堂「…そうか」

モノクマ「…まさかそれだけのためにボクを呼び出したのかな?」

亜堂「悪ぃかよ」

モノクマ「あのねぇ!ボクだって忙しいの!こんなどーでもいいこと以外に質問用意しとけよ!」

亜堂「…悪かったな!」

新島「…あら、亜堂君」

亜堂「飛鳥さんか…」

新島「…一つ思い出したことがあったのよ。思い出したと言うより、訂正しなきゃならない点なのだけれど」

亜堂「…訂正?」

新島「ええ。…どうやら皆、私が殴られて気を失ったのだと勘違いしているようなのよ」

亜堂「…そうじゃねえのか?」

新島「いえ…かなり強い力でうなじの辺りを殴られた…ような気がするのよ」

亜堂「なんで曖昧なんだよ…」

新島「記憶が定かじゃないのよ…何となくしか覚えていないの」

亜堂「…というか何で訂正するんだよ」

新島「後から疑われたときに、一つ嘘…実際勘違いなのだけれど、それが明かされてしまえば…無条件で疑われてしまう」

新島「狼少年のようにね」

亜堂「だから真実を予め知らせることでそうなる危険性を取り除いたって訳か…」



コトダマ【内通者の権利】 【新島に対する誤解】 ゲット

加賀「…亜堂君」

亜堂「紅香さん…本当に大丈夫か?」

加賀「私はね。…城須賀君は…」

亜堂「…」



『えー、オマエラ!只今より裁判を開廷致します!視聴覚室横の赤い扉の前に集まってください!』



加賀「…城須賀君抜きか」

亜堂「どういう措置を取るのかは分からねえけど…目覚めないんだからどうしようもねえな…」

加賀「…そうだね」

亜堂「敵討ちは裁判で、だ」

加賀「そんな大仰なことは思ってないよ…でも」

亜堂「…でも?」

加賀「折角…皆仲良くなれてたのに。誰も得しないなぁって」

加賀「仲間を疑う事は…良くないとは分かってたはずなんだけど」

加賀「…悪い意味で慣れちゃってる」

亜堂「…」

加賀「…それでも私は見つけるよ。戦う。…それ以外に方法がないんだから」

…彼女は言い切った。粋がることなく生きるために…俺達はクロを見つけ出さなきゃならない。

亜堂「…そうだな」

凡庸な返答しか出来ない。…俺が口をあまり挟むべきではないことを理解したからだ。
















下るエレベータ。

黒幕の思惑を孕み、不信に囚われる俺達。

…掌で踊らされていること位、最初から分かっていた。

…何を命と言うんだろう。この異様な環境下では、命の価値が限りなく軽い。

だからこそ…事件は起きるのか?

いや、そう決めつけてしまうことで殺人を正当化するのはおかしい。

…こうやって無駄な思考に囚われると正しい判断が出来なくなるな…。









…俺が見据えるのは『真実』だけで充分だ。

本日はここまでとさせていただきます。明日から裁判、割と日曜までに四章を終わらせたいです
明日は…理想は17:00からの更新ですが、無理なら23:00まで遅れるかも知れません


何か質問などありましたらどうぞ。このスレでも前スレでも構いません(if展開も受け付けますがこれは前スレのみ)

亜堂のみ所持するコトダマ 

【血文字:B】 >>329    遺体の傍には血で『B』の文字が。候補となる容疑者は多い。
【大江の手】 >>331    普段の料理の所為か荒れている。あかぎれが目立つ。
【新島の手】  >>334   職員室を漁った結果錆が付着している。また紙で手を切った跡がある。
【職員室のロッカー】 >>337   かなり錆び付いている。時間が経過しているようだ。
【畳まれた白衣】 >>337   新島の言う通り、白衣が畳まれて置かれていた。
【芦本の手】 >>339    右手に鉛筆のこすれた跡がある。それ以外に特筆すべき点はない。
【不知火の手】 >>341    錆が付着している。本人曰く倉庫を漁ったときに付いたとのこと。
【狭野の手】 >>343    何も付着していない。小綺麗な手だ。
【加賀の手】 >>348    錆が付いている。大江曰く、不知火に触られたとのこと。
【消えた脚立】 >>352    食堂から脚立が消えていた。行き先は分からない。
【城須賀のメモ】 >>362   内通者に呼び出されたとの旨。何故メモが残されたのかは分からない。
【遺体の表情】 >>374   遺体の表情は面食らったように見える。
【黒パーカの血痕】 >>389  洗われていたパーカには血痕が。何故か背中にも付着していた。というか散見された。 
【情報処理室の白衣】 >>383   情報処理室にも白衣があった。血が散見される。
【白衣のサイズ】 >>383    職員室の白衣の方が一回り小さい。
【白衣の返り血:腕】 >>387   白衣の腕の部分には返り血が。ただやけに飛んでいる。
【白衣の返り血:胴】 >>387   胴の部分に二カ所の返り血。
【内通者の権利】  >>396   モノクマ曰く内通者に我々の情報は筒抜けらしい。行動さえも。
【新島に対する誤解】 >>397   新島は殴られたのではなく『気絶させられた』らしい。





加賀のみ所持するコトダマ

【脚立の血痕】>>391   音楽室に置かれていた脚立には血が付着していた。 
【鋭利な脚立の側面】>>391    脚立の側面は鋭利だ。しっかり持たないと切れる。
【脚立の錆】>>391    脚立は錆び付いて開かない。側面も同様錆びている。
【城須賀の創傷】 >>393    城須賀の腹部の傷跡は一つだけだった。
【城須賀の日記帳】  >>395    城須賀の部屋にあった日記帳。字の癖が強い。
【城須賀の状態:保健室に来た時】 >>381  城須賀は保健室に運び込まれたとき、パーカーを羽織っていなかったらしい。
【イモニアと包丁】 >>381   大江曰く、イモニアが包丁を持っていったとのこと。





双方が所持しているコトダマ


【処理室前の血痕】 >>329  情報処理室の入り口には血痕が見られた。誰の物かは推定こそ出来るが断定は出来ない。
【突発的断水】  >>331   大江曰く皿洗い中に断水したらしい。苦労したようだ。後にモノクマの証言も得、亜堂自身確認している。
【モノクマファイル04】 >>354   今までと違い若干粗雑に感じる。
【加賀の証言:殴打直前】 >>368   殴られる前にイモニアの存在を認識したようだ。彼を見ながら殴られたらしい。
【加賀の証言:城須賀を絞めていた人物】>>368    城須賀の首を絞めていたのはイモニアで間違いない。
【血の付いた包丁】>>368   反対側のスペースに血の付いた包丁が。液晶が割れていることから隠したと見るのは難しい。
【ランドリーの黒いパーカ】  >>378   ランドリーで黒いパーカーが洗われていた。血が付着している。


順番がややバラバラなのはご容赦ください。




今回の裁判は亜堂と加賀で所持しているコトダマが異なります(亜堂がかなり多め)
そのためどちらのキャラで論破するのかの指定も必要となります(装填は6、双方が所持しているコトダマは基本的に加賀で論破します)

また、一方のキャラが窮した場合、もう一方のキャラの所持しているコトダマで突破できることもあります。その際は交替を指定願います

亜堂「…」

イモニアさんの座席には…他の七人同様、×印を付けられた遺影が立っている。

モノクマ「うぷぷぷ…城須賀クンは瀕死だから見学だよ!実質議論放棄だけどね!」

狭野「バッサは仕方ねーだろ!放棄だの何だの知らねーけど、あんな事になったアイツが」

狭野「…クロな訳…」

モノクマ「うぷぷぷぷ!無いと言いきれる?ねえねえねえ?」

モノクマ「言い切れないよねー!現に前の事件は硫酸被った露寺サンがクロだったからねー!」

モノクマ「そんなリスクを負ってでも議論放棄した城須賀クンに明日はあるのか!ないのか!」

芦本「…おい」

モノクマ「んんん?」

芦本「…茶化しが過ぎる。…不愉快だ!」

モノクマ「うぷぷぷぷ…ボクが不愉快抜きに居られる訳無いじゃん!」

芦本「貴様…!」

亜堂「…軽明さん、落ち着け。…彼奴の思う壺だ」

芦本「…しかしだな…」

新島「冷静さを欠いては議論に影響が出る。それくらい分かっているでしょう?」

芦本「…ああ」

…分からない。誰がクロなのか。

それを議論で明かしていくのだから、分からないのは当然なのだが。

コトダマ

【白衣の返り血:胴】
【モノクマファイル04】
【大江の手】
【不知火の手】
【黒パーカの血痕】
※【城須賀の日記帳】




芦本「…とにかく状況の整理からだ。把握している者もおるやもしれん」

新島「そうね…殺害されたのは『イモニア君』…他に重傷者が『城須賀君』、軽傷者が『加賀さん』…」

加賀「…自分は入れないんだね」

新島「『保健室で治療を受けた』訳でもないわ…ただ『失神』させられただけ」

新島「これを軽傷と見なすのは不自然だと思うわ」

芦本「死因は…『出血死ないしはショック死』…」

大江「時間帯は『昼頃』で合ってたっけ」

不知火「『ポテト』は『せなかをさされて』ころされちゃったんだよね…」

大江「…ポテト?芋?…えっどういう意味?」

亜堂「鈍感かよ…どうみてもイモニアのことだろ…」

狭野「イモニアの頭文字からイモを取って名付けたってこと?…分かりにくいわそれ…」

加賀「狭野さんには言われたくないと思うよ…」




…何か妙な発言があったな…証拠とは合致しない…何かが。



↓1   対象とコトダマを選択

不知火「ポテトは『せなかをさされて』ころされちゃったんだよね…」


コトダマ 【モノクマファイル04】




亜堂「それは違うぞ!」

不知火「…ちがうの?」

亜堂「確かにイモニアさんは殺害されていた…けれども」

亜堂「刺されたのは…いや刺されたと形容するのはおかしいような気もするけど…」

亜堂「…彼は頸動脈を切られて殺されていたんだ」

不知火「けーどーみゃく?くび?」

亜堂「ああ…首を何らかの凶器で切られていた…」

芦本「そもそも…生徒手帳のモノクマファイルを見ればその程度のことは分かるはずだ」

芦本「そうでなくても一度現場に行きさえすれば…」

大江「現場に行けなかったのは私が手伝いを頼んだからで…」

大江「真理華ちゃんは悪くないよ」

新島「だとしても…情報を仕入れておくのは最低限やっておくべきね」

新島「初めてではないのだから」

狭野「…ところでさ、ハーフが首切られてたって言ってたけど」

狭野「…凶器何なの?」

芦本「ならば次はそのことを話し合うか…」

新島「…そうね」

コトダマ

【芦本の手】
【黒パーカの血痕】
【城須賀のメモ】
【情報処理室の白衣】 
【血の付いた包丁】
※【突発的断水】




新島「イモニア君は首を切られて殺害された…その事実は揺るがない」

芦本「問題は凶器が何であったかだが…」

狭野「…手頃なもんだと…『ナイフ』とか?」

新島「現場は情報処理室…ならば『液晶を割って』凶器と為すのも不可能じゃないわ」

不知火「…『どらいばー』とかかな?それか『のこぎり』?」

大江「鋸で首切られる想像しただけで背筋が…」

芦本「純粋に『包丁』という線が最も妥当だと思うがな…」

狭野「包丁よりナイフの方が扱いやすいだろーが」

芦本「利便性は度外視せよ…」




…これならば、あの人の意見一択だ。…なんだか平易だな。




↓1   対象とコトダマを選択

芦本「純粋に『包丁』という線が最も妥当だと思うがな…」


コトダマ【血の付いた包丁】



亜堂「それに賛成だ!」

新島「賛成するのなら…それなりの根拠があるのね」

亜堂「ああ…現場の近くって訳では無いんだけど」

亜堂「その反対側の通路。そこに割れた液晶と…」

新島「割れた液晶があったのならそれが凶器とも捉えられると思うわ」

亜堂「…いや、それはない。画面に血は付いていたけど、割れて飛散した液晶には血液が付着していなかったし」

亜堂「…その近くに落ちていた包丁には血がべっとりと付着していた」

亜堂「包丁を投げ捨てたときに当たってしまったと見るのが自然だろうな」

狭野「…包丁が凶器ってこと?だったらさ、包丁持ちだした奴が犯人確定でいいんじゃね?」

芦本「思慮が浅い」

狭野「いや浅くねーよ、ほぼ確定だろ」

新島「確定かどうかは…話し合えば分かるはずよ」

不知火「じゃつぎはそれだね!」

コトダマ

【遺体の表情】
【畳まれた白衣】
【ランドリーの黒いパーカ】
【職員室のロッカー】
【内通者の権利】 
※【イモニアと包丁】




狭野「…まー議論なんてしなくても、当然の如く持ちだした奴が犯人で決まりじゃね」

芦本「…そもそも持ち出したという発想すら危ういな」

狭野「はぁ?何言ってんの」

芦本「予め…例えば前日から用意した可能性を否定できない」

芦本「目を盗み持ち運ぶのは…『内通者ならば』困難ではないはずだ」

狭野「…それは『犯人を内通者だと』決めつけるから成り立つだけじゃねーか!」

芦本「そもそもあの部屋に入れそうな人物は居ないだろう?鍵が掛かっていたのだぞ」

狭野「『建て付けが悪かった』だけかもしれねーだろ」

不知火「…ツバをさしたのも『そのほーちょー』でいいのかな?」

不知火「だって『ほかにさせそうなもの』ないもんね!」

新島「でも…包丁が凶器たる物質的証拠は存在しても…」

新島「包丁を『誰かが持ち出した証拠』は何処にも無い…」

新島「あの部屋がどういう目的で使われていたかは不明瞭だけど」

新島「あの部屋に包丁が元よりなかった、そう仮定することさえ間違いなのかも…」

亜堂「情報処理室に包丁とかミスマッチにも程があるだろ…」

新島「閉鎖されていたのだから分からないわよ、本当のところは」






…あれしかない。あの発言はおかしいから…!




↓1   対象とコトダマを選択

新島「包丁を『誰かが持ち出した証拠』は何処にも無い…」



コトダマ【イモニアと包丁】




加賀「それは違う…!」

新島「…証拠は?」

加賀「誰かが持ち出した証拠はちゃんとあるんだよ…ね、大江さん」

大江「ふえ?何の話?」

加賀「何の話って…ああもう!布巾!」

大江「布巾…布巾…あああ!そうそうそうだ!」

狭野「…え、何飯屋は特定の単語を言われないと記憶すら手繰り寄せれないの?ウケるわ…」

新島「エピソード記憶のようなことよ…」

大江「包丁を誰かが持ち出した証拠ならあるよ…この目で見たから!布巾使ってる最中にね」

狭野「だから布巾、ってならねーよ」

亜堂「…誰なんだ?持ち出してたのは」

大江「それがね…イモニア君なんだよね…」

芦本「…イモニアが持ち出したのか?」

大江「うん…いや声を掛けようとはちょっと思ったけど…流石に怖くて…」

亜堂「…まあ包丁持った奴に迂闊に声は掛けられねえよな…」

芦本「…だがこうなると、持ち出した人間が犯人という狭野の駄説が立証不可になった」

狭野「駄説って何だよ!」

新島「…凶器は厨房の包丁、持ち出したのはイモニア君…今のところはこれくらいにしておきましょう」

不知火「…つぎはコウ?それともツバ?アス?」

加賀「いや私は…」

芦本「証言者がこの場にいる方が都合がいいだろう。新島の怪我は酷くないが、お前の負った怪我は大きい」

芦本「ならばお前が優先されるべきだ」

加賀「…そうなのかなぁ」

本日ここまでとさせていただきます。明日は今日と同じ時間帯に更新再開をさせていただく予定です。

コトダマ

※【新島に対する誤解】
※【血文字:B】
【脚立の血痕】
※【情報処理室の白衣】
【処理室前の血痕】
【血の付いた包丁】


新島「それじゃ…加賀さんについて議論を進めましょう」

狭野「あー…えーと?ガガガは殴られたんでしょ?何かで」

加賀「うん…それが何なのかの確証は持ててないけど…」

狭野「いや持ってたらこえーし」

芦本「情報処理室ならば『パソコン』を擡げて凶器と為すことも不可能ではないはずだ」

亜堂「『拳』って線も無いことはないよな…そりゃ今の面々じゃ考えにくいけど…」

大江「うーん…凶器に包丁が使われたなら、『包丁の柄の部分』もありえるかな?」

不知火「…あっ!『きゃたつ』は?」

芦本「脚立があの部屋にあった覚えはないがな…」

新島「私が失神させられたのが手刀である以上…手軽に持ち運べ、かつ十分な硬さを持っているもの…」

新島「『電子生徒手帳』なんか、いい線だとは思うけど」

狭野「…あれは?『ニジマスの頭』とか」

新島「私の頭?…別に何ともないけれど?」

狭野「気絶させられたなら好都合じゃね?結構」

亜堂「ヘッドバットの要領か…」




…あれしかない。今ある証拠で…最も可能性が高いのは…!

↓1   賛同する発言とコトダマを選択

不知火「…あっ!『きゃたつ』は?」


コトダマ【脚立の血痕】



加賀「それに賛成だよ!」

芦本「あの場に存在していなかった脚立が凶器?何故そう言える」

加賀「確かに…芦本君が来た時には、あの場所には存在してなかったのかも知れない」

加賀「でもね…同じ階の音楽室に脚立が置かれていたんだよ」

芦本「脚立が置かれていただけでそれが凶器となった証拠は…」

加賀「…血が付いてたんだよ」

芦本「…血?」

加賀「うん…隅の所にね。私もちょっと考えてたけどね…」

芦本「…考えていたのなら何故言わんのだ」

加賀「確証も持てないのに言わないのは良くないと思ったからだよ」

芦本「賢明…だがその慎重さは時に落とし穴になりかねんぞ」

加賀「…分かってるよ」

コトダマ

※【狭野の手】
※【消えた脚立】
【ランドリーの黒いパーカ】
【イモニアと包丁】
【脚立の錆】
※【遺体の表情】



新島「『音楽室』に脚立が置かれていたと言うことは…」

新島「加賀さんを殴った犯人は、犯行後『脚立』を『持ったまま音楽室へ向かい』」

新島「その場所に立てかけた…そう考えて良さそうね」

新島「何故情報処理室から移動させたのかは分からないけれど」

大江「あれじゃないかなぁ、元々犯人は『加賀さんも殺す』つもりで殴ったとか?」

大江「そうすれば凶器がすぐに分からなくなるから…」

芦本「だが隠蔽にしては粗雑ではないか?拭き取るという手段だってあったろうに」

不知火「『ちかくにたおるがなかったんだ』よ!だからふけなかったとか」

芦本「…まさか『隠蔽する気がなかった』のか?考えられんが…」

狭野「つーかさ、その脚立って『化学室にあった』んでしょ?だったら普通に化学室に戻した方がよくね?」

狭野「その時たまたま誰かが来たとか、そういう事情ある訳じゃねーし。知らねーけど」

芦本「飛躍した憶測で物を語るな」




…あの発言は…状況から考えるとちょっとおかしいな…。


↓1  論破する発言とコトダマを選択

狭野「つーかさ、その脚立って『化学室にあった』んでしょ?だったら普通に化学室に戻した方がよくね?」


コトダマ【消えた脚立】



亜堂「それは違うぞ、由地夜さん」

狭野「…違う?どこに根拠があるんだよセカンド!」

亜堂「根拠ならある…だよな、飛鳥さん?」

狭野「…ニジマスが何だってんだよ」

新島「確かに脚立はいつの間にかなくなっては居たわ…その時期ははっきりとしていないけど」

狭野「はっきりしてねーならずーっと前に化学室に移ったかもしれねーじゃんか!」

亜堂「それは…」

大江「…それはないよ。ずっと前、って由地夜ちゃんは言ってるけど…」

大江「私の覚えている限りでは…脚立は昨日の夜まではあったからね」

狭野「…根拠はあるのかよ」

大江「根拠って言われても…私が見たってことしかないよ…」

新島「…仕方ないわね、今は…大江さんの発言が真であると仮定して話を進めましょう」

狭野「勝手に決めつけんのかよ!」

芦本「そうでもせねば議論が滞る!それくらいお前も分かっているだろう!」

狭野「…分かってるけどさ…」

新島「次は城須賀君に焦点を当てましょう」

芦本「…ああ」

狭野「はっ!?えっ、ちょっ…」

コトダマ

【職員室のロッカー】
【畳まれた白衣】
【白衣の返り血:腕】
※【処理室前の血痕】
※【ランドリーの黒いパーカ】
※【脚立の錆】




新島「城須賀君は…確か『腹部を刺されて』いたはずよ」

芦本「ああ…そのせいで今も『意識が回復していない』」

狭野「おいちょっと待てって!」

芦本「…何だ」

狭野「なんでもうバッサの話題に移るんだよ!」

新島「…何故?先程の話は大江さんの証言を真と仮定する、それで終わったはずよ」

狭野「仮定して終わるなよ!突き詰めろよもっと!」

不知火「じかんのむだだよ!つまったときでいい」

狭野「詰まってからじゃおせーし!」

新島「…今回はやけに噛み付くわね。何か疚しいことでも?」

狭野「ねーし!」

大江「ごめん、話ぶった切るよ…翼君は恐らく『イモニア君を殺害した包丁』でお腹を刺された…」

大江「それも『情報処理室の壁にもたれかかった状態』で」

芦本「何故刺したのか…それも問題ではあるな…」



…確かに由地夜さんは噛み付いては居るけど…それより、もっとおかしな発言が…。


↓1  論破する発言とコトダマを選択

大江「それも『情報処理室の壁にもたれかかった状態』で」


コトダマ【処理室前の血痕】



亜堂「…それはおかしいぞ、杜麩果さん」

大江「…おかしいの?」

亜堂「確かに翼さんは情報処理室の壁にもたれかかった状態で発見された」

亜堂「でも…壁には血液が付着していなかったし」

亜堂「それにな、情報処理室の入り口には…血が落ちていた」

亜堂「イモニアさんが殺害されたとするには血の形状がおかしいし…」

亜堂「紅香さんが殴られたと思われる場所には別に血痕があった」

亜堂「つまり…処理室前の血痕は翼さんの物だと推定できる」

大江「…はー、なるほどね…」

大江「あれ?じゃなんで翼君は…刺されたの?」

亜堂「…えっ?」

…確かに…何でだ…?

コトダマ

【城須賀のメモ】
【新島に対する誤解】
【職員室のロッカー】
【血文字:B】
【モノクマファイル04】
※【城須賀の状態:保健室に来た時】



新島「…城須賀君が何故刺されたか…次はその議論でいいかしらね」

狭野「…言っちゃ悪いんだけどさ、ホントに『巻き添え食らった』感じというか…」

狭野「ハーフを殺すための布石として刺されたような気しない?」

加賀「なんでそんな気がするの…しないでしょ普通…」

芦本「初めから犯人は『城須賀を殺害する』心積もりだった可能性もある」

不知火「『ふーんなじこ』なんじゃない?」

新島「事故ならば事故で…救命行動を取らなかった犯人への責任は免れられないわね…」

狭野「『人殺す気で居た奴』が救命行動なんて取らねーだろフツー!」

大江「ひょ、ひょっとしてさ…」

大江「『翼君が内通者で、それを見抜かれたから』刺されたんじゃないのかな…?」

大江「だ、だって!そうすれば『鍵の掛かっていた』処理室の前で刺された説明にもなっちゃうじゃん…!」



…あの発言は妙だ。知っている情報に…反する。



↓1  論破する発言とコトダマを選択

大江「『翼君が内通者で、それを見抜かれたから』刺されたんじゃないのかな…?」


コトダマ 【城須賀のメモ】



亜堂「杜麩果さん、それは…考えられねえよ」

大江「ええっ、そうなの…」

亜堂「ああ…これを見てほしいんだけど」

大江「…メモ?」

亜堂「このメモは翼さんの部屋に置かれていたものだ。中には、自分が内通者に呼び出されたこと」

亜堂「そしてその人物を信用すべきか悩んでいること」

亜堂「こういったことが書かれている」

亜堂「内通者である人間が、内通者が信用ならないだとか、自らの身に何かがあったら、だなんてこと」

亜堂「書くわけ無いだろうしな」

狭野「…ま、どのみち真実はバッサのみ知るってことかー」

狭野「とにかく、バッサは内通者じゃないってことでいいんじゃね?」

芦本「いや…一つ、問うても良いか?」

亜堂「…何だ?」

芦本「…」










芦本「…そのメモが、一体何故城須賀が内通者でないことの裏付けとなれるのだ?」

芦本「あまりにも短絡的な思考であると思うのだがな」

芦本「確かに物証があるようにも見える。…だがそれは上辺だけだ。違うか?」

コトダマ

【不知火の手】
【大江の手】
【内通者の権利】
※【処理室前の血痕】
※【突発的断水】
※【城須賀の日記帳】



亜堂「上辺…?」

芦本「…そうだろう。お前達は城須賀が内通者でないと思い込んでいるかも知れんが…」

芦本「一体どこに『それを否定する証拠』があるのだ?」

芦本「奴がそのメモを『虚偽の元に』書いた可能性を…一体何が否定できよう」

狭野「アンタはもう少しバッサを信用するってことを覚えろ」

芦本「何も信用していない訳ではない…可能性の元に語っているだけだ」

大江「もう信用してない人間の発言な気もするけど…」

芦本「…どうだかな」

大江「言っちゃうんだね…」

芦本「仮に城須賀が内通者でないと仮定しても…」

芦本「後に『何者かがメモを書き残した』可能性だって否めないだろう…?」

芦本「城須賀に呼ばれた何者かが返り討ちにした後に…」

芦本「メモを書き留めた可能性だって十分に考えられる!」

芦本「これは最初の仮定を無視しても成り立つ…つまり城須賀が内通者であっても…いや、寧ろ」

芦本「城須賀が内通者であるからこそ、可能性は高まる…!」

狭野「…いやなんでそんなことすんだよ」

芦本「犯人が常識人であるという前提を崩すことになるが…」

芦本「内通者であるはずの城須賀をそうでないと見なすことは…」

芦本「後々自らの犯行が判明し、かつ城須賀が死んだときに」

芦本「自らを死に際に内通者を殺めた"英雄"と思わせたかったのだろう…」

大江「…ええ…」

狭野「いやさ…アッシーそれはマジ飛躍してるから」

大江「とりあえず由地夜ちゃんの意見に反論したい感じが出てるよね…」

不知火「わかる」

芦本「…お前らに分かるような思考ではない」




かなり暴論だけれど…一つある穴を突けば確実に崩せる…!


↓1  論破する発言とコトダマを選択

芦本「後に『何者かがメモを書き残した』可能性だって否めないだろう…?」


コトダマ【城須賀の日記帳】




加賀「…それは否定できる!」

芦本「…何を以て否定するというのだ?」

加賀「芦本君はそのメモが…城須賀君によって書かれた物なら満足するんでしょ?」

芦本「語弊があるな…俺は可能性を潰したいだけだ。満足という言葉で集約するのは不適切に思えるが」

狭野「どーせ満足するって、ウチの発言が気にくわないだけだし」

芦本「…決してそうではない」

加賀「…とにかく。この日記帳を見て欲しいんだけど」

芦本「それが何だというのだ?」

加賀「これは城須賀君の部屋に落ちていた日記帳で…書かれている内容は全て城須賀君についての内容」

加賀「つまり…城須賀君の日記帳だと見なせるんだけど…」

加賀「…亜堂君」

亜堂「…え、俺?」

加賀「メモに『こ』の字はある?」

亜堂「こ?…ああ、あるけど…」

加賀「城須賀君は日記を見る限りかなりくせ字でね。『こ』の字を殴り書きしているみたいに、まるで…」
亜堂「…つーかこれ『こ』なのか?単体で見たらどう見ても…」









加賀「数字の『2』としか読めないように書くんだよ」
亜堂「『2』としか読めないような…文脈で『こ』だとは分かるけど…」






加賀「それくらいくせ字が強い…亜堂君も今言ったように、メモの『こ』の字も同様…」

芦本「その日記帳を見て犯人が真似た可能性はないのか?」

加賀「…ベッドの下に潜り込んでる日記帳を捜してまで、筆跡を真似ようとするかな?」

芦本「…考えがたいな」

加賀「つまりそのメモの書き主は城須賀君。内容に虚偽が含まれている可能性は未だに否定できないけれど…」

新島「…彼が内通者であろうとなかろうと、彼が刺されたのは事実」

不知火「…あれ?けっきょくなんでさされたの?」

加賀「えっ…と、それは…それは…」




A. *ん*んが**つ**ゃだから


語群  はるといえば かすみにけりな きのうまで なみまにみえし あわじしまやま


↓1 

加賀「それは…犯人が内通者だから、じゃないかな?」

加賀「城須賀君のメモにも犯人に呼び出されたと書かれていたし…」

加賀「あの場所は鍵が掛かっていて、モノクマの言っていた『立ち入り出来ない場所』の条件も満たす」

加賀「きっと…内通者に唆されたんだろうね」

芦本「…ということはイモニアもその可能性があるのか…?」

新島「その可能性というと…内通者の示唆があった、ということかしら」

芦本「仮に城須賀と同様の発言を受けたのならば…」

狭野「…鉢合わせするよな」

新島「その時間調整は犯人が上手くやったかも知れないわね…」

新島「…イモニア君の話題に移りましょう」

狭野「…急じゃね?」

大江「一応翼君の話題も区切りが付いたし、移ってもそんな違和感はないけど…?」

狭野「…」

コトダマ

【加賀の証言:城須賀を絞めていた人物】
【情報処理室の白衣】
【血文字:B】
【消えた脚立】
【白衣の返り血:胴】
※【イモニアと包丁】



新島「…イモニア君は『情報処理室』で殺害されていた」

芦本「序盤の議論で『凶器が包丁』であると判明したが…依然その他は不鮮明だ」

狭野「…『飯屋』が『ハーフの包丁持ち出し』を見てたんでしょ?」

狭野「そう考えると…『ハーフも何らかの殺意があった』と考えるのが妥当じゃね?」

芦本「妥当ではあるかもしれんが…それが城須賀に向いた物なのか」

芦本「はたまた内通者に向けられた物なのかまでは『不明』であろう」

不知火「ポテトがほーちょーをもちだしたのは『けさ』のことだから…」

不知火「ひょっとして『もちだしただけでなにもしてないんじゃない?』りようされただけかもよ?」

大江「ってことは…イモニア君はただ翼君が刺されるのを見てただけってこと…?」

大江「それこそ内通者に脅されてとか…?」





あの発言はおかしい。…あの人の証言と矛盾している。


↓1  論破する発言とコトダマを選択

不知火「ひょっとして『もちだしただけでなにもしてないんじゃない?』りようされただけかもよ?」



コトダマ【加賀の証言:城須賀を絞めていた人物】




亜堂「…それは考えられないな」

不知火「えー?」

亜堂「真理華さんは今何もしてないんじゃないか、って言ったけど…」

亜堂「…ある人の証言を信じるのなら、それは…おかしくなる」

不知火「だれー?」

亜堂「だよな、紅香さん」

加賀「…私?」

亜堂「紅香さん、現場で見たんだろ?翼さんの首を絞めてる…」

加賀「…見たよ。確かに見たけど…」

不知火「…どーゆーこと?」

加賀「…私見たんだよ。イモニア君が…城須賀君の首をロープで絞めてるところを」

芦本「それは真実か?」

加賀「真実か、って言われても…私だけしか見てないから」

加賀「証拠はないけどさ…」

コトダマ

【情報処理室の白衣】
【加賀の証言:殴打直前】
【モノクマファイル04】
【職員室のロッカー】
【血文字:B】
※【城須賀の日記帳】





新島「でもこれで…イモニア君が一切の殺意を持たずに包丁を持ち出した」

新島「この仮説は崩された…」

大江「…でもそうなのかなぁ。たまたま鉢合わせしちゃって」

大江「『内通者に何か仄めかされて』首を絞めた可能性だってあるよね…」

大江「『紅香ちゃんが殴られた』ってこともちょっと不可解だし…現場見ただけで殴られるって変じゃないかなぁ」

狭野「…つーかこれ、『ハーフが一連の犯行やって自殺』したなら辻褄あっちゃうんじゃね?」

大江「えっ?」

狭野「いやとんでもなく幕切れ悪いけどさ…」

芦本「幕切れの善し悪しなど関係あるまい。結末が真実ならばな」

芦本「…ただ俺はお前に賛成しかねるが」

大江「やっぱり突っ掛かる…」

芦本「…これは反論に過ぎん」




…あの発言もまたおかしい。


↓1   論破する発言とコトダマを選択

狭野「…つーかこれ、『ハーフが一連の犯行やって自殺』したなら辻褄あっちゃうんじゃね?」


コトダマ【情報処理室の白衣】




亜堂「由地夜さん、それは…考えられねえよ」

狭野「いや何でだよ」

亜堂「情報処理室には白衣が落ちていたんだ…遺体の近くにな」

亜堂「その白衣には返り血が付着してたから…」

狭野「…いやそれバッサの血じゃねーの?」

亜堂「…いや、でも返り血は二カ所…」

狭野「そしたらガガガの血でしょ。脚立でぶん殴ったときに飛んだ、はい論破だよ論破!」

新島「…確かにそうね…白衣が存在していたことが、イモニア君が一連の事件の犯人でないことの否定にはならない…」

不知火「しつげんだね」

大江「釧路だね…」

芦本「釧路の下りはともかくとして…やや強引な推測だな」

芦本「事実には反するのではないか?」

亜堂「うっ…」

違うのか…じゃあ…。




↓1   論破するコトダマを選択(発言は合ってます)

狭野「…つーかこれ、『ハーフが一連の犯行やって自殺』したなら辻褄あっちゃうんじゃね?」


コトダマ 【加賀の証言:殴打直前】



亜堂「やっぱりそれは考えられねえよ!」

芦本「…二度はないぞ」

亜堂「イモニアさんが全ての犯行をやったとすると…矛盾が生じるんだ…」

亜堂「だよな、紅香さん」

加賀「また私…」

亜堂「紅香さんは…見たんだろ?殴られる直前にイモニアさんの姿を」

加賀「そりゃ見たよ…というかさっきの話殴られる直前の話だからね!?」

狭野「…は?そうなの?」

加賀「そうだよ…言わなかった私も悪いけどさ…」

芦本「殴られる直前にイモニアの姿を確認しているのに、一連の犯行"全て"をイモニアがやったという仮説は明らかにおかしい…」

芦本「…確かにそうではあるな」

狭野「こ…これは事前情報がなかったからしゃーないし!無理っしょ!?」

新島「それでも情報の断片から推測できないこともないけれどね」

狭野「…あ、ほらウチって馬鹿じゃん?」

芦本「何を今更」

狭野「はぁ!?」

コトダマ

【遺体の表情】
【新島の手】
【新島に対する誤解】
【モノクマファイル04】
【内通者の権利】 
※【城須賀の創傷】




芦本「ともかくだ。加賀を殴った犯人とイモニアは別人、これは明らかとなった」

芦本「そしてイモニアが死んでいることから…真犯人が別に居る可能性は極めて高いな」

不知火「でもなんでポテトはしんじゃったんだろ」

大江「『自己犠牲』とかかな?既に死ぬことを覚悟してたとか…」

大江「それならイモニア君が内通者で、同じように連れてこられた誰かが…ってこともあり得るし」

狭野「普通に『相討ち』じゃねーの?まあ相討ちつーか一方的な感じもするけど」

狭野「だとするとどっか怪我してる奴がクロになるし」

新島「そんな人居たかしら…」

芦本「…『背信』だろう。裏切り者が背信されるなど、何とも滑稽ではあるが…」

芦本「裏切り者が背信した可能性もあり得るからな」

加賀「大江さんと少し被るけど…『自殺願望』って線も捨てがたいよね…」

加賀「それにしては凄惨だけど…」



あの人の発言が、今ある証拠から判断するに最も適切だ。



↓1   賛同する発言とコトダマを選択

芦本「…『背信』だろう。裏切り者が背信されるなど、何とも滑稽ではあるが…」


コトダマ 【遺体の表情】



亜堂「…俺もそう思うぞ、軽明さん」

狭野「証拠あんのかよ」

亜堂「決定的、とまではいかないけれど…」

亜堂「イモニアさんの遺体の表情は…面食らっていた」

亜堂「相討ちなら死ぬことは覚悟できるだろうし、自己犠牲なら尚更だ」

亜堂「自殺願望を持っていたのなら死への反応は薄いはず」

亜堂「勿論イモニアさんが内通者である証拠はないし、この事件の犯人が内通者という証拠もない」

亜堂「けれど…真犯人とイモニアさんの間に背信があったと考えることは不思議じゃねえ」

亜堂「むしろ…そう考えるのが自然なくらいだ」

不知火「ねーねーでもさー」

不知火「なんでツバはさされてくびもしめられたのかな」

不知火「ふつうはさすだけでおわりにしちゃえばいいのに」

不知火「あ!それともくびをしめてるとちゅうでさしたのかな?」

不知火「でもくびをしめるだけでツバはしんじゃうだろうし…」

不知火「…なんでかなぁ?」

狭野「何でって…えー…何でだ?」

大江「確かに不自然ではあるよね…」

芦本「亜堂、お前は不知火の問いにどう答える」

亜堂「それは…」



一つしかない…仮にこの計画が上手く行ってしまった時に考えられる最悪の結末が答えだ…!


A.*ろ*かを***た*んにんを**んさせるため

語群   ごしっぷに おどらされ こぞってひとを たたくうつろさは すばらしく ぜつぼうてき

↓1

『しろすかをころしたはんにんをごにんさせるため』



亜堂(…これだな)



亜堂「それは…多分、翼さんを殺した犯人を誤認させるためだと思う」

亜堂「仮にあのまま翼さんが死んだとして…一つ前の事件のモノクマファイルの死因の杜撰さ」

亜堂「あれを考えると…刺殺なのか絞殺なのか、モノクマファイルじゃ分からなかったはずだ」

亜堂「それに加えて検死役も不在…首を絞めたのはイモニアさんで、刺したのが別の人物だとしたら…」

亜堂「その事実が明らかになっても、どちらが犯人なのかは本人達さえ知らない…」

亜堂「…いや、本人達は知らされるのかもしれねえけど」

芦本「何故そんなことが分かる?」

亜堂「…分かんねえよ。でも…真犯人とイモニアさんのどちらかが内通者で、協力関係にあったのなら可能性はあるだろ?」

亜堂「内通者は結構色んなこと知ってるらしいしな」

狭野「…何それ」

亜堂「モノクマに聞いたんだよ。俺達の行動も、アイツの素性も全部知ってるらしいぜ」

亜堂「それなら、この裁判の判決がどう下されるか。それくらい知っててもおかしくはない」

大江「うわっ、それって結構ずるくない?」

不知火「はんそくだよね」

加賀「内通者だからずるいのも当然だよそりゃ…」

コトダマ

【加賀の手】
【白衣の返り血:腕】
【血文字:B】
【内通者の権利】
※【突発的断水】
※【城須賀の日記帳】



新島「なるほど…内通者であるからこそ、その人物にしか出来ないことをやった…」

新島「そういうことね」

芦本「問題は…『イモニアが内通者』であるのか真犯人が内通者であるのかだが…」

狭野「…いや、それ正直どうでもよくね?」

芦本「良くはないだろう…どちらが『我々の行動を把握』していたかによって」

芦本「考えることも変わってくるだろうに」

新島「…考える材料があれば話は別だけれど…」

新島「今分かっていることは『イモニア君の遺体状況、城須賀君の容態』」

新島「大雑把に言ってしまえばこの程度でしかない」

新島「材料があまりに不足しているわ…」

芦本「…確かにそうだが…」

新島「『これ以上の手がかりは望めそうにない』し…膠着状態が続くのなら」

新島「…賭けた上での投票もやむなしだと私は…」

大江「それは怖いなー…」




…あれ?何かおかしい…。



↓1   論破する発言とコトダマを選択

新島「『これ以上の手がかりは望めそうにない』し…」


コトダマ  【血文字:B】



亜堂「それは違う…まだ手がかりは残ってるぞ!」

新島「一体何が残っているというの」

亜堂「処理室の遺体の傍には…血文字が残されてた」

大江「血文字?あ、それって…」

不知火「だいにんぐ…だいにんぐ?」

加賀「ダイイングメッセージだよ…」

芦本「…それで、一体どういった内容なのだ?まさか犯人の名前が堂々と書いてあるとは思えん」

亜堂「…ビーだ」

芦本「…B?蜂か?」

亜堂「いや…アルファベット一文字でBだ」

狭野「…いや意味分かんねー…途中なんじゃねそれ」

亜堂「まあそうだと思う。問題は何の単語の途中かって事だけど…」

加賀「…亜堂君」

亜堂「ん?どうしたんだ紅香さん」

加賀「ちょっと気になることがあるんだけどね」

狭野「今聞く意味あるのそれ」

加賀「無かったら聞いてないって…あのさ」

加賀「亜堂君が現場を見た時って…どういう状況だったのかな」

加賀「アナウンス前に現場を見た人も教えて欲しいんだけど…」

亜堂「俺が行ったときは…紅香さんとイモニアさんが倒れてて、壁にもたれ掛かってる翼さんを」

亜堂「飛鳥さんが起こそうと必死に揺さぶってたな」

芦本「…俺は狭野と同じタイミングだ。任せる」

狭野「はっ!?えっ…いやセカンドが立ち尽くしてて…というかセカンドと同じだし」

狭野「ウチら担架取って来いって言われたから…」

新島「私は…失神して意識が戻った時点で亜堂君と同じ状況だったわね」

加賀「すぐに城須賀君の所に?」

新島「ええ…」

加賀「他の二人は…見に行けてないのかな?」

大江「私はずっと翼君の所に居たから…ごめんね…」

不知火「まりかは…みたけどみんなとかわんないかな!」

不知火「ポテトしかいなかったけど」

加賀「…そっか…」

…あれ?

加賀「ちょっと待ってね」





…何だろう。違和感があるな…。

明らかにおかしい…発言が…おかしい人が…。




↓1   その人物を指名せよ

加賀「…新島さん」

新島「私が何か?」

加賀「失神させられた後…私に目もくれず城須賀君の元へ行ったのはどうして?」

新島「…目もくれずとは言ってないわ。貴女に脈があることは確認したし、頭部から出血しているとはいえ」

新島「出血量が多量でなかったし、頭部を殴られた可能性があるから…迂闊には…」

加賀「…私の脈を取るほど落ち着いてたんだね。その後城須賀君の所に?」

新島「いえ…その後はイモニア君の所に行ったけれど…もう脈は…」

新島「城須賀君はまだ脈があったから…ひょっとしたら助かるんじゃないかって…」

加賀「…ふーん…」

新島「…何よ」

加賀「だっておかしいじゃん。私が頭を殴られてたから揺すらなかった事は分かるんだけどさ」


























加賀「城須賀君が殴られてない証拠なんてどこにもないじゃんか!」

加賀「頭部から出血してなくても殴られた可能性だってある…」

加賀「あなたはそう言ったはず…狭野さんが殴られたあの時は!」

芦本「…確かにそう言っていたな。『揺すらない方がいいかもしれない』、と」

芦本「あの位置から頭部の損傷は確認出来なかったはずだ。お前も失神している理由は分からないと述べていたからな…」

芦本「…今回の城須賀だって例外ではないはずだが」

加賀「そう、例外じゃないよ。失神しているなら…そういった可能性を疑うべきだのに」

加賀「今あなたは揺すったと言った。まるで失神している理由を知っているかのように」

加賀「…いや。知っていたんでしょう?彼が殴られてなんかいないことを」

加賀「そうじゃないとあなたの行動に整合性が付かないよ」

新島「…」

コトダマ

【城須賀の状態:保健室に来た時】
【脚立の血痕】
【モノクマファイル04】
※【消えた脚立】
※【新島に対する誤解】
※【新島の手】




新島「整合性が付かない、ね…フフッ」

加賀「何がおかしいの…」

新島「いえ…真実を知らない私が、どうして真実を知っていると言えるかしら」

新島「私に嫌疑が掛けられたままでも議論は進められるわ…」

狭野「…ニジマス、それ自分苦しめてるの分かってんの?」

新島「自らを苦しめる?何を言っているのかしら」

新島「私の無実を証明するための議論に過ぎないわ」

新島「まず加賀さんを殴った犯人を特定しましょう」

大江「それは…紅香さんじゃないの…?」

新島「違うわよ…私はあの時『何者かに失神させられた』…」

新島「起きたらあの状況だったのよ?」

不知火「さっきうそついたじゃん!」

新島「嘘は一言も言っていない。私が今まで嘘を語ったことがあったかしら?」

新島「これまでの事件においてもそう…今にしてもそう!」

新島「勿論何らかの証拠があれば出してくれて構わないわ…」

新島「私を追い詰める物であっても…反対に私を助ける物であっても、ね」

新島「でもね…『私がやった証拠なんてどこにもない』でしょうけど…」

新島「だって私はやっていないのだもの…」




…手強い。弱さをなかなか見せない…。

でも、撃ち抜けるところはきっとある!


↓1   論破する発言とコトダマを選択

・大江の台詞は完全にミスです。しかも大江は「紅香さん」じゃなくて「紅香ちゃん」呼びでした
「飛鳥ちゃん」に脳内で訂正願います 申し訳ありません



・装填するコトダマ間違えてました
草案(対応するコトダマと台詞しか書いてない)見ながらやってて矛盾生じてるの忘れてました








コトダマ 訂正版

【城須賀の状態:保健室に来た時】
【脚立の血痕】
【モノクマファイル04】
【脚立の錆】
※【新島に対する誤解】
※【新島の手】


これでした 完全にこちら側の不手際です




↓1      (改めて)論破する発言とコトダマを選択

新島「でもね…『私がやった証拠なんてどこにもない』でしょうけど…」


コトダマ 【新島の手】



亜堂「残念だけど…あるんだな」

新島「…あら。まさか」

亜堂「飛鳥さんの手。捜査始めに会ったとき…錆が付いていただろ」

亜堂「そして今も」

新島「ええ…付いているけれど?でも私は言ったはずよ、これは職員室で付いた物であると」

亜堂「…確かにその可能性もあるかもな」

新島「可能性もある?…真実よ。貴方の発言こそ虚偽…」

加賀「虚偽かどうかは話し合ってみれば分かるよ」

新島「徒労よ」

加賀「それにね…私を殴った脚立…あの側面にも錆が付いていた」

加賀「可能性はまだ消えてない!」

新島「真実をねじ曲げてまで私を犯人に仕立て上げたいようね…」

新島「錆が付着している程度で私を犯人扱いなんて、馬鹿げている…」

新島「それくらい貴方たちも分かっているでしょう?」

亜堂「…真実ねじ曲げてるのはそっちだろ」

新島「何か別な証拠があるのでしょう?…フフ、あるはずがないのだけれどね」

亜堂「…」

加賀(…なら…ひょっとしたらあの言弾が…!)




【脚立の血痕】 
【鋭利な脚立の側面】
【脚立の錆】
【城須賀の創傷】 
【城須賀の日記帳】
【城須賀の状態:保健室に来た時】 
【イモニアと包丁】

【処理室前の血痕】 
【突発的断水】 
【モノクマファイル04】

【加賀の証言:殴打直前】 
【加賀の証言:城須賀を絞めていた人物】
【血の付いた包丁】
【ランドリーの黒いパーカ】




↓1  上のコトダマから選択せよ

コトダマ【鋭利な脚立の側面】


加賀(これだ!)



加賀「…ねえ、亜堂君」

亜堂「何だ?」

加賀「新島さんの手って…錆が付いていた以外に何か変わった点があったかな」

亜堂「…ああ、確か…切り傷があったな…尤も杜麩果さんの手にもあかぎれがあったけど…」

加賀「…錆と、切り傷…一ついいかな」

加賀「今亜堂君は、新島さんの手に…切り傷があると言った」

加賀「脚立には錆が付いていて…それにね。脚立の側面はとても鋭利で…」

加賀「…私を殴ったのなら、手に切り傷が付いてもおかしくないんだよ!」

新島「…まさか貴女は、手の切り傷がそのために付いたと思っているのかしら」

新島「私の手の切り傷はね…生憎職員室で付いた物なのよ…」

新島「さっきから貴方たち二人は、私が脚立で加賀さんを殴って

新島「それを音楽室まで持って行った…そういうことにしたいんでしょうけど…」

亜堂「…あれ?音楽室にあるだなんて言ったか?」

新島「…!」

加賀「…言ったっけ?言ってないと思うけど…何で知ってたの?」

新島「…」

亜堂「なあ…自明だよな?」

新島「自明?…何がそう言わせるのかしら」

新島「…しょうがないわね。私は確かに脚立を現場から音楽室まで運んだ。そのことは…認めるわ」

新島「…あくまで邪魔だと思ったからよ。場にそぐわないし、血も確認出来ていなかったから…」

不知火「…やっぱりいったよ!まりかおぼえてる!」

大江「…だよね…何か二人が記憶喪失なのかと思っちゃったけど…言ってたよね?」

加賀「…あ、そういえば言ったね」

亜堂「言ってたな」

狭野「ボケてんのかよ」

芦本「策略か、はたまた偶然かは兎も角…新島は自ら墓穴を掘ったことになるな」

新島「何のことかしら…脚立を動かした事実と彼女を殴ったという事象は等号で繫がれない」

新島「犯人と断定できる証拠なんて何一つ無いわ…」

コトダマ

【城須賀の創傷】
【イモニアと包丁】
【モノクマファイル04】
※【白衣の返り血:腕】
※【内通者の権利】
※【黒パーカの血痕】



新島「脚立を動かしただけで犯人と扱われては…堪ったものじゃないわね」

亜堂「証拠は挙がってんだ」

新島「…まるで私が殺しの犯人だと疑っている…血文字が何を指すのかは『分からない』わ」

新島「でも私は何もしていない…失神して起きて…」

新島「後は言った通り…犯人は別に居るのよ!」

亜堂「…手強いな」

新島「手強い?…ええ、濡れ衣を着せられようとしているのに、抵抗しない人間がどこにいるかしら」

加賀「…そういえばさっきから思ってたんだけど。新島さん白衣は?」

加賀「『情報処理室に入る前まで着てた』気がするんだけど」

新島「…そんなの私だって知りたいわね…いつの間にか脱がされていたのよ」

新島「尤も…『犯人がその白衣を犯行に用いた』訳でもない…脱がせた理由は分からないわ」

狭野「…迷宮入りしてんじゃんか」

新島「このまま終わってしまえば皆私を犯人と決めつける…真犯人は今頃ほくそ笑んでいるでしょうね」




…おかしいな。どう見たって…おかしな発言があったぞ…!


↓1   論破する発言とコトダマを選択

新島「尤も…『犯人がその白衣を犯行に用いた』訳でもない…脱がせた理由は分からないわ」


コトダマ  【白衣の返り血:腕】



亜堂「…それは違うな」

新島「違う?…一体どういうことかしら」

亜堂「飛鳥さんの指す白衣がどれを指しているのかは分からねえけど…」

亜堂「情報処理室に落ちていた白衣には返り血があった」

亜堂「返り血がある以上、その白衣を着用して犯人は犯行に及んだと考えるのが筋だろ」

新島「…成る程ね」

亜堂「尤も…何故か返り血の軌道は普通じゃ考えられないようなもんだったけどな…」

芦本「普通では考えられないとは…どういうことだ?」

亜堂「説明はしにくいんだが…まるで手首の部分の尺がない感じだったんだよ」

狭野「セカンド分かりにきーぞ」

亜堂「しょうがねえだろ!」

大江「でも…返り血の形状がおかしかったってことはさ…」

大江「何かそうさせる物があったんだよね?」

加賀「そうなるよね…なんだろう…?」

亜堂「それは多分…」




↓1   白衣の返り血の状態を造り出した『何か』を>>400の亜堂のコトダマを参考に答えよ

コトダマ 【黒パーカの血痕】



亜堂(…これか?)



亜堂「それは多分…翼さんのパーカーだろうな」

加賀「城須賀君の?」

亜堂「情報処理室じゃなくてランドリーにあったんだけどな」

芦本「…それが何故返り血を防いだ証明となるのだ?」

亜堂「パーカーには腹部…そして何故か肩の部分にも血が付着していた」

亜堂「穴は腹部の部分にも空いてなかった。…つまり肩の部分の血は別の要因によって付けられたもの」

亜堂「返り血が消えている袖から推察するに…」



亜堂「犯人は城須賀さんのパーカを剥いで、返り血が飛ばないようにした…そういうことになる」

芦本「何故そうしたのだ?」

亜堂「そりゃ、手に返り血が付くとマズいから…ああ?」

…でも腕には付いてるよな…。

芦本「…正確には、替えの効かない身体に付くと拙いからだろう。勿論洗えたのなら良かったかも知れないが…」

大江「…そっか!断水してた…!」

芦本「だからパーカを用いた…」

加賀「…あのさ、ちょっと思ったんだけど…パーカって何でランドリーに?」

亜堂「証拠隠滅のためじゃねーのか?」

加賀「…あれが現場に残されてたところで、別に何の証拠にもならないと思うけど」

加賀「それに、常にパーカを羽織っていた城須賀君が羽織ってないってなったら…妙だし」

亜堂「…保健室に運んだときは…」

大江「羽織ってなかったよ?」

亜堂「だよな…じゃ情報処理室にあったかもしれないのか…?」

狭野「…あ…あのさ…」

不知火「ユッチどうかしたの?」

狭野「…いや、すごい言いづらいんだけど…」























狭野「バッサのパーカーウチが洗った…」

亜堂「…は?」

芦本「何だと?」

コトダマ

【モノクマファイル04】
【内通者の権利】
【大江の手】
【畳まれた白衣】
【血の付いた包丁】
【突発的断水】



新島「…あら、つまり貴女が証拠隠滅を図った…解決したわね」

狭野「証拠隠滅とかそういうんじゃない!」

狭野「ただウチは…バッサが生き返ったときに」

狭野「血だらけのパーカーなんて着たくないと思ったから洗っただけだし!」

狭野「証拠だなんて思わなかった!」

狭野「…ねえ!皆信じてよ!」

芦本「…信じろと言われてもな。証拠隠滅と捉えられても仕方のない行為をしたのだぞ」

狭野「アッシーの役立たず!バーカ!」

狭野「ていうか『白衣に血がついてたなら』ニジマスで決まりだろ!」

新島「…いえ。私は亜堂君にも言ったけれど」

新島「『職員室に白衣を』置いてきてしまった…」

大江「つまり紅香ちゃんが見間違えたって言いたいの?」

新島「ええ」

新島「そして『職員室の白衣を狭野さんが使って』」

新島「私に罪を擦り付けようとした…そういうことね」

狭野「はぁ!?意味分かんないし…」

新島「意味が分からないも何も…整合性は取れているはずよ」




亜堂(…明らかに…あの発言はおかしいな…)



↓1   論破する発言とコトダマを選択

新島「そして『職員室の白衣を狭野さんが使って』」


コトダマ  【畳まれた白衣】



亜堂「…飛鳥さん、それはおかしいぞ」

新島「…何故かしら」

亜堂「職員室の白衣をもし由地夜さんが使ったのなら…」

亜堂「職員室に白衣なんて無いはずだ」

亜堂「…だったら、事件後に置かれていたこの白衣をどう説明するんだ!」

新島「…その白衣が私の物でないという証拠は?」

新島「勿論その証拠があれば私は何処かで虚偽の証言、ないし発言をしたことを認めなくてはならない」

新島「でもその白衣が私の物であって…処理室の血の付いた白衣が別人の物であったのなら」

新島「狭野さんがどこかから白衣を持ってきた可能性を何故否定できるかしら」

狭野「だからウチは犯人じゃねーって!」

新島「否定できないのなら…この裁判は狭野さんがクロと言うことで結審すべき」

狭野「セカンド!何とかしてよ…!」

亜堂「何とかって…」



亜堂(…今俺の持つ証拠じゃ不十分だ…誰かが援護してくれると仮定するなら…)

亜堂(…この証拠を突きつければ…!)





↓1   突きつける証拠を>>400の亜堂のコトダマから選択

コトダマ  【白衣のサイズ】


亜堂(…これで行くしかない!)



亜堂「…白衣は二枚ある」

亜堂「職員室の物と…血の付いた、情報処理室の物」

新島「ならば私の白衣は職員室に有った物…」

亜堂「…職員室にあった方は、情報処理室の物より一回り小さかった」

新島「…だったら、それは一体何の証明になるの?」

新島「私より背の大きな人の白衣と入れ替えた…その可能性は?」

亜堂「それは…」

新島「まさかこの中に白衣を着ている人物が私の他居ない……そんな乱暴な推理で私を…」

不知火「…はくいなかった」

亜堂「えっ?」

不知火「ぶつりしつ!」

亜堂「…どういうことだ…?」

大江「物理室に白衣が無かったって事でしょ」

亜堂「だからそれが…」

加賀「前から物理室には白衣があったんだよ!でもそれがないってことは…」

加賀「もう一枚の白衣は…物理室の白衣…」

不知火「ぶつりしつのはくいはコウにぴったりだったね」

不知火「…アスよりちっちゃい」

亜堂「そうか…一回り小さい白衣なら、紅香さんに丁度合う」

亜堂「つまり小さい方が物理室の物」

亜堂「…大きい情報処理室の白衣は…飛鳥さん、アンタの白衣だろ」

新島「…」




















新島「ならば認めましょう…」

芦本「…折れたか」

新島「折れる?私が認めるのは…」

























新島「城須賀君を刺し、加賀さんを殴った…その二点だけ」

新島「イモニア君殺害に関しては事実に反するわ」

亜堂「…」

加賀「往生際の悪い…!」















コトダマ

【モノクマファイル04】
【白衣の返り血:胴】
【職員室のロッカー】
【血文字:B】
【内通者の権利】
【ランドリーの黒いパーカ】



芦本「…往生際が悪い!」

新島「往生?…余計な罪まで被せられているのよ?」

新島「イモニア君を殺害したのは狭野さん…これで間違いないわ」

狭野「間違いだらけだしそれ!」

新島「何故かしら?私の白衣を貴女が着て犯行に及んだのなら…十分説明が付くはずよ」

狭野「…ニジマス、アンタ自分の論理しっちゃかめっちゃかなの気付いてないの?」

新島「何を言っているのかさっぱりね…」

狭野「こっちの台詞だ!」

芦本「先程から『供述が二転三転』…明らかに怪しまれているのは分かっているのか?」

新島「とにかく…私がその白衣を羽織って」

新島「『城須賀君を刺した後にイモニア君の首を掻き切った証拠』が白衣に残されているとでも言いたいのかしら」

新島「まあ…もし残されていたとしても、それは不実だから私は否定し続けるけど…」



亜堂(…論破する。ここまで証拠は出揃ってるんだ…!)






↓1   論破する発言とコトダマを選択

新島「『城須賀君を刺した後にイモニア君の首を掻き切った証拠』が白衣に残されているとでも言いたいのかしら」


コトダマ【白衣の返り血:胴】


亜堂「…残されてる」

亜堂「白衣の胴部の返り血は…二箇所あった」

亜堂「片方は上半身に、もう片方は下半身に…」

亜堂「共に形状が違う返り血が付着していた」

亜堂「片方は翼さんを刺したときの血…そしてもう片方が」

亜堂「…イモニアさんを切りつけたときの血だ…!」

新島「…面白い推理ね」

亜堂「推理?…事実だ」

新島「…フフフ…」

芦本「何が可笑しい!」

新島「いえ…あまりにも荒唐無稽だから…」

加賀「荒唐無稽?確かに推測の部分もあるけど、十分証拠になり得る範囲じゃ…」

コトダマ

【城須賀の創傷】
【突発的断水】
【モノクマファイル04】
【城須賀の状態:保健室に来た時】
【処理室前の血痕】
【脚立の血痕】



新島「証拠になり得る、ね…甚だ可笑しいわ」

芦本「いい加減折れたらどうだ」

新島「濡れ衣を着せられたまま結審しろとでも?」

狭野「人に濡れ衣着せようとしてよくそんなこと言えるな」

新島「…あら?濡れ衣を着せた覚えは無いけれど?」

狭野「てめぇ…!」

新島「確かに私は『城須賀君を刺した』」

新島「念を入れて『二箇所』…屈んで一回、そして立って一回刺したから返り血は二箇所…」

新島「その後失神したフリをして『油断した加賀さんを殴った』」

新島「…でもそれっきりよ?私は内通者であるイモニア君に敢えて従ったのみ」

大江「内通者に従うってもうそれ意味分かんないって…」

新島「取引を持ちかけられたのよ…もし成功したのなら共に出られると言われたから」

新島「誰かがイモニア君を殺害したと分かったときは面食らったけどね…」

新島「だから私は彼を殺していない…そもそも殺す理由は無いでしょう?」




加賀(…私が彼女に引導を渡す。これで…終わらせる!)


↓1   論破する発言とコトダマを選択

新島「念を入れて『二箇所』…屈んで一回、そして立って一回刺したから返り血は二箇所…」


コトダマ 【城須賀の創傷】




加賀「それはおかしいよ!」

新島「おかしい?…何故事実を否定するのかしら」

加賀「…亜堂君、白衣の返り血って二箇所…どんな形状だったの」

亜堂「…上半身は線状、下半身は…飛沫状」

亜堂「頸動脈切ったなら線状に血は飛ぶから…最初はそう思ったけど…」

加賀「その通りだよ。白衣の片方の返り血は…イモニア君の首を切ったときに付いた物だよ!」

新島「さっきから言っているでしょう!?その血は城須賀君の…」

加賀「…二回刺した。これは事実?」

新島「ええ…さっきからそうやって」

加賀「…」














加賀「…やっぱり、大嘘吐きじゃんか」

新島「…」

加賀「…残念、かな」








加賀「…城須賀君の身体に傷は一つしか無かった!複数回刺した跡なんて無かった!」

加賀「…もう、終わりだよ」

新島「…」

加賀「いや…終わらせるよ」

                Climax              Reasoning


加賀「まず(1)は何らかの理由を付けて(2)を呼び出し…」

加賀「同様に(3)に自らが内通者と明かして(4)へと呼び出した」

加賀「(2)の対応を見るに…恐らく(3)が内通者であると嘘を吐いたんだろうね」

加賀「そして内通者である(5)は計画通りに(4)の鍵を開け、(3)を中に入れた」

加賀「(5)は(2)にその様子を見させた…そうして(2)は(3)が内通者だと信じ込んでしまった」

加賀「予めロープを持たせ、(2)を部屋に入れ…そして襲わせた」

加賀「その後(5)は(2)に持ってこさせた(6)で(3)を襲い…」

加賀「彼が死んだ時にはクロがどちらになるか、分からないようにした…」

加賀「その後も(2)を部屋に残し、私を呼びに行き」

加賀「現場を微かに目撃させ、(7)で殴って殺害しようとした」

加賀「元から計画の内だったかどうかは分からないけれど」

加賀「そうして二人を傷付けた(2)は…油断したところを(5)によって殺害された」

加賀「(3)の(8)を使って返り血を防いでまで、隠匿した…」

加賀「最後に(7)を(9)へと運び、(4)へと戻り…」

加賀「発見した(10)に、さも自分は被害者であるかのように振る舞った…!」



1,2,3,5,10は人名(重複可)
4,6,7,8,9はその他(重複不可)



↓1

正解!



加賀「…そうなんでしょ」

新島「…」

芦本「何とか言ったらどうだ!」

新島「…」














新島「…ふふふっ。まさかそこまでお見通しとはね…」

狭野「それって…ニジマスが内通者ってこと…?」

新島「そうよ…私が内通者…」

新島「だから皆の動きも全て分かっていたし…だからこそこの計画の実行に踏み切れた…」

新島「上手くいくと思っていたのだけれどね…そうもいかないのね」

新島「でも面白かったわよ?」

新島「私が内通者だって明かしたら城須賀君、一瞬驚いた素振りを見せたけど…それでも信用します!なんて言っちゃって」

新島「イモニア君なんて、城須賀君が内通者だって嘘を吐いたら、信じ込んで…」

新島「こっそり開けておいた扉を開けた彼を見るなり襲いに行っちゃって…ホント面白かったわ」

新島「協力関係にあったと思い込んで…私が加賀さんを襲った後に彼に近付いて」

新島「背中に何か付いてる、だなんて言うだけですぐ後ろを向く…くだらない最期だったわ…」

新島「…でもまあ、判別の付かないダイイングメッセージなんかより…彼の幸運に因る物なのか」

新島「水道が使えなくなって…全ての計画は破綻したんだけど…」

新島「…フフフ…」

加賀「…なんで笑ってんの…!」

新島「何故って?…面白いからに決まってるじゃない!」

芦本「人命を弄ぶ行為の何が面白いというのだ…!」

新島「面白いわよ…?貴方も一度やってみるといいわ!」

新島「自らの掌の上で哀れに踊る人間を見る行為に優る愉悦も悦楽も無い…!」

亜堂「ふざけてんじゃねえ!」

亜堂「何が愉悦だ悦楽だ!そんな非人道的な行為でなきゃ楽しめないのか!?」

新島「一度この味を知れば…二度と抜け出せない。残念だけどそういうことなのよ」

モノクマ「うぷぷぷ!それでは投票タイムと参りましょうか!」

モノクマ「果たしてイモニアクンを殺したのは誰なのか!まあ分かっちゃってますけどね!」

モノクマ「お手元の投票ボタンでポチッとやっちゃってください!」

モノクマ「それではーっ!投票スタートッ!」

        MONOKUMA VOTE

【新島 飛鳥】 【新島 飛鳥】 【新島 飛鳥】

        G U I L T Y !

モノクマ「ひゃっほーっ!だーいせーいかーいっ!」

モノクマ「今回卯田イモニアクンを殺したのは」

モノクマ「内通者である新島飛鳥サンでしたーっ!」

モノクマ「オマエラ驚いただろ!今までの裁判をずーっと引っ張ってきた新島サンが」

モノクマ「まさか内通者だなんて…うぷぷぷぷ!」

モノクマ「最期は幸運に見事に絡め取られちゃいましたけどね!」

新島「…最期に面白い予言をしてあげるわ」

新島「これは当たるかどうか分からないけれどね」

加賀「…何…」

新島「今後貴方たちには一つ良いこと、一つの少し悪いこと」

新島「…そして、幾つもの最悪な事が起きるわ…精々楽しみにしておきなさい…」

亜堂「楽しみになんて出来るかよ…!」

モノクマ「今回も内通者、兼超高校級の頭脳である新島サンのために」

モノクマ「とびっきりスペシャルなオシオキをご用意致しました!」

モノクマ「それでは皆さん!お待ちかねのオシオキタイムだよ!」

新島「うふふ…それじゃあね…加賀さん、不知火さん、大江さん、狭野さん」

新島「芦本君、城須賀君…それと」









































新島「…バカギンジ」

亜堂「…!」

超高校級の頭脳 新島飛鳥 処刑執行



『その価値は"ノー"』




落ち着いた表情の新島さんが…何もない、真っ白な空間へと連れてこられる。


そのままベッドに寝かされ、拘束される新島さん。


周りには白衣を着たモノクマが何体もいる。


一体のモノクマがチェーンソーを取り出す。


そのチェーンソーを…抵抗され身動きの取れない新島さんの頭部へと当てるモノクマ。


出血。絶叫。そして苦悶の表情。


それでもモノクマは手を止めない。


…やがて脳があらわになる。彼女は既に多量出血により絶命している。




脳幹を砕き、脳と身体を繫ぐ管を強引に引きちぎり、モノクマが丁重に運ぶ。


彼女の遺体は放置されたままに。









脳髄は培養液の中に漬けられる。それを囲んでメモを取り出すモノクマ達。





…彼女の遺体は、未だに放置されたままだ。




加賀「…ぁ…」

声が出ない。残忍さが…自らの限界を超えている。

誰も声を出すこともない。

モノクマ「うぷぷぷぷぷ!所詮頭が良いだけだからね!」

モノクマ「その思考回路だけは貴重だからね!」

モノクマ「ああやってね!」

モノクマ「培養液に漬けてね!ずーっと研究され続けるのです!」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ!」








残酷な白黒人形の笑い声だけが、部屋に響き渡る。






モノクマ「それじゃまだまだ頑張ってねー!」

































アイテム『三色ボールペン』ゲット
(新島の使っていたボールペン。芯が曲がっている)












          Chapter 4






   愛のない 予言と    愛を賭けた 制限              End






    残り人数    8人(?)   →     7人(?)









       

一旦ここまで。今日気が向いたら五章入るかも知れません、気が向かなければ入りません
ちなみに六章で終わります


頭ぶった切って脳だけ取り出すなんて本家でもそうそうやらないわなとは思いますが




何か質問等ありましたらどうぞ。ここでも前スレでも。

乙。新島結構好きだったのに…絶望的い
ガガガシリーズも終わりが見えてきたけど、終わったら、続編とか考えてる?

乙です
もうすぐ終わりか…


気になる点としては新島は何で内通者になったというか
なんで>>479の考えに至ったのか理由は後々わかるの?
このままだとただのゲスにしか見えないんだけど

乙乙
>>65が新島内通者の伏線か何かかと思ったけどそんなことはなかった

寝 落 ち    今日は遅くとも23:00、早ければ17:00頃から更新するかもしれません 神のみぞ知る



>>486 ちょっと前まで書く気ではいました。主人公の名前と才能まで考えて、オチが思い付かなくなって半分投げました
オチ(とまともなトリック)が思い付いたら来年の四月からやるかもしれません 今回はトリックが滅茶苦茶だったのでそこを何とかしたいです
あと序盤退場組の不遇さも

それより先にガガガのスクールモード(仮)ですけどね


>>487 v3発売までに片付けないと怖いので…かなり早足にはなってしまいますが

>>488  オチを見れば何となく察して頂けるかなと思います  今になって伏線回収しきれるかものすごく不安になってきましたが

>>489  >>65は言うほど関係ないですが、最初から新島が内通者だと思って読み進めるとちょっと面白いですよ















                  Chapter 5










             被せられし罪     死と共に消ゆ



                  (非)日常編












             Day 26     AM 8:07


加賀「…」

昨日の映像が頭に過ぎる。

加賀「…」

生きたままに…頭部を切断されるなんて事は…考えたくもない。

加賀「…うえっ…」

ダメだ、思い出すだけで吐き気がする。今までの誰よりも…惨く非道な"処刑"だった…。

加賀「…でも…ご飯は食べないと…」

大江さん心配するだろうし…。

加賀「…あれ?なんだこれ?」

メダル2枚と共に、熊の置物が置かれている。

加賀「モノクマの悪戯…?ん?写真…」

置物の下敷きとなっている写真を見つける。

加賀「誰が一体…っ!」

















思考が追いつかない。


失われた記憶、その一部が…この写真に込められているのだろうか。














加賀「私と…」

端に、白衣を着た私。

加賀「…露寺さんと…」

同じく白衣を着て、真ん中で、笑顔で両隣の肩を寄せる彼女。

加賀「新島、さん…」

隅で困惑しながら、眼鏡越しに笑顔を見せる彼女。



後ろは…教室のように見える。


加賀「…どういうこと…ねえ…どういうこと…!」

            AM 8:19    Dining room



加賀「…うーん…分かんない…」

あれは私だけ…?それとも他の人も…?

加賀「あ、大江さん……」

大江「…紅香ちゃんか…おはよう」

加賀「…あのさ」

大江「何?」

加賀「…大江さんの部屋にさ、置物ってあった…?」

大江「置物…ああ…あったよあった」

大江「…豚だったけど」

加賀「豚!?」

大江「紅香ちゃんの部屋にもあったの?」

加賀「私は熊…」

大江「熊かぁ…」

加賀「…あとさ、写真とかあった?」

大江「…写真?何それ?」

加賀「なかったの?」

大江「なかったけど…」

加賀「…本当に?」

大江「なかったって言ってるじゃんか!」

加賀「…ならいいんだけど…」

何だか必死だなぁ…。






結局殆どの人が定刻通りに現れず、私と大江さんだけが九時に食事を摂った。











本日の自由行動 残り3回

↓1 相手(0~2人まで可、但し城須賀 亜堂は不可)と場所を【食堂+厨房/体育館/購買部/書庫/大浴場+サウナ/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/武道場/植物庭園/生物室】から選択 購買部の場合10枚散財します

              Botanic Garden


大江「うわっ…」

加賀「生い茂ってるね…」

ここの管理はなされていなかったのか…植物が生い茂り、かなり足を踏み入れにくい。

芦本「枝切り鋏があれば…剪定するのも手ではあるが」

加賀「それは面倒かな…」

大江「あまり時間が取れる訳でもないし…」

芦本「…まあ、そうだな…」

大江「…あ、植物図鑑持ってきて調べる?」

加賀「持ってきて調べるような物かな…」

大江「…そうでもないか」

加賀「何か脱出のヒントになるような物があるなら話は違うけど…」

大江「…あー…そうだね」

芦本「…」

加賀「…まさか…」

大江「いや…何か当初の目的が何だったのかなって…」

大江「人を殺さないとここから出られないって考えてたら…何かもう…」

芦本「気が滅入るのも分からんことはないな…だが」

芦本「今居る七人であっても…ここから出られるのならそれに越したことはないだろう」

大江「…そうだね」




その後二人と共に植物庭園を荒らし…もとい剪定もかねて捜索したが、あまり成果は得られなかった。







本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(0~1人まで可、但し城須賀 亜堂は不可)と場所を【食堂+厨房/体育館/購買部/書庫/大浴場+サウナ/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/武道場/生物室】から選択 購買部の場合10枚散財します

       PM1:19  Dining room



大江「…はい!オムレツだよ」

加賀「ありがと…何かごめんね、植物庭園に連れてった帰りに料理なんかさせちゃって…」

大江「大丈夫大丈夫…料理するのが私の仕事みたいな物だからさ」

加賀「別に大江さんの役目はそれだけじゃ…」

大江「まあ…そうだけどね。でも探索は得意じゃないし、料理作るのが一番楽しいし」

大江「それに人の笑顔も見たいからさ」

加賀「なるほどね…あっ、ふわふわ…」

大江「上手くできてるかな?半熟はあまり作らないから…」

加賀「…うん!美味しいよ!」

大江「良かったー…ダメだったら作り直さないとなぁって思ってたからさ…」

加賀「別にそこまで考えなくても…」

大江「いやいや、やっぱり折角だからさ、美味しい料理食べてもらいたいじゃん」

大江「…縁起でもないけどさ、これが最後の食事になっちゃうかもしれないんだから…」

加賀「…」

大江「…あっ、ごめんねなんか…ハンバーグ固くなっちゃうし食べないとね」

加賀「あ、うん…」

…多分大江さんは、これまで死んだ人のことを考えてしまったのだろう。

…胸に刺さる。



1 …大江さん的に私の才能って何だと思う? 
2 そういえばさ、何でそんなに自分の容姿に自信が無いの?
3 大江さんって頼めば何でも作れるの? 
4 でも毎日料理作るのって大変じゃない? 
5 写真のことをしつこく聞いてみる
6 (任意)



↓1

加賀「…そういえばさ」

空の皿を前にして話を切り出す。

加賀「大江さんって、何でそんなに自分の容姿に自信が無いの?」

大江「…何でって言われても…」

加賀「可愛いし、胸も大きいのに…」

大江「…はぁ…それさ」

加賀「?」

大江「よく言われるんだけど…分かんないんだよね…」

加賀「それは…」

大江「…自分の作った物じゃないからかな」

大江「料理は私が作った物だからさ、美味しいって言われたり皆が笑顔になってる姿を見るのは」

大江「私が褒められてるな、って感じがするの」

大江「…でもさ。この顔も胸も、元々私の親が形作ったものじゃんか」

大江「…だからあんまり好きになれないんだよ」

加賀「…親が嫌いってこと?」

大江「そうじゃないよ、寧ろ大好き…だけどさ」

大江「自分の力で作り上げた物じゃない。この段階で…何かダメなんだよね」

大江「そんなこと言ったら料理だって、食材は他人頼みじゃないかって…言う人もいるだろうけど」

大江「料理はどの食材を使うか、どう料理するか…無限の組み合わせを私が全部決めて調理できる」

大江「私の身体は…ベースが決まっちゃってるし、組み合わせも少ないしさ…」

大江「…何だろうね…料理が出来るなら女子力!みたいな風潮を考えると、私はだいぶそういうの欠いてるなぁって」

加賀「…化粧とかはさ、料理の味付けとは…違うの?」

大江「化粧塩?」

加賀「違うから…」

大江「化粧ねぇ。誰かにやってもらえれば別だよ?」

大江「私にはそういう技術もない。…ただ料理が上手いだけなんだもん」

大江「産まれてくる性別間違えちゃったのかなぁ」

加賀「そんなことないって!」

大江「…冗談だよ。きっといつか可愛いって思える日が来るんだろうけどさ」

大江「…出来れば二十歳になるまでには…!」

加賀「あはは…」

大江「そうじゃないともうお先真っ暗だからね…20までには何とか容姿に自信を持ちたいよ」








本日の自由行動 残り1回 ※加賀一人での行動

↓1 場所を【保健室/購買部/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/武道場/生物室】から選択 購買部の場合10枚散財します 

                 PM 7:44    Infirmary



加賀「失礼しまーす…って城須賀君しか居ないか…」

あの事件以降、彼はまだ目を覚まさない。

加賀「包帯は…変えられてるね」

恐らく大江さんがやったのだろう。そもそも、もう出血がある程度収まっているのかもしれないけど。

加賀「…」

呼吸器と包帯。痛々しい。

加賀「大丈夫かな…」

何か出来ることでもあれば違うんだろうけど…生憎、今の私は無力だ。

加賀「…」

握り返される当てのない、手を握る程度のことしか出来ない。

加賀「…頑張ってよ」

これ以上、死者を出したくない。

それはきっと皆同じ思いだろう。

加賀「…じゃ、行くね…」

彼が目を覚ますが先か。ここから出られるが先か。その答えは…誰も知らない。

                   Corridor 


加賀「…うわぁ」

いつもは不知火さんが見つけてくる。…今日は私だった。

加賀「イモニア君の部屋は…『んの』…」

んの?…えっちょっと待ってどういうこと…。

加賀「んの…煩悩…本能…んー…分かんない…」

加賀「…多分新島さんの部屋の扉にもあるんだろうな…」






加賀「ほらね…」

案の定であった。

加賀「『だち』、か。友達…?スダチ?」

加賀「イモニア君の部屋に比べて意味は取りやすいけど…これ単体じゃやっぱり分かんないなぁ…」

加賀「…寝よう」

考えても無駄…とも言い難いが、またどこかでまとめてゆっくり考えた方が賢明だろう。

              Day 27 AM 8:41 Dining room


加賀「…今日は全員…居るね」

全員と言っても…城須賀君は未だ保健室だが。

加賀「…誰と食べようかな」

加賀「ついでに置物と写真のことも聞こうか…写真は聞かない方が良いのかも知れないけど…」




↓1 朝食を摂る相手を指定(最大一人、選択肢は芦本 亜堂 大江 狭野 不知火) 置物、写真のことについて触れるかも指定

加賀「…亜堂君」

亜堂「ん?何だ?」

加賀「いや…ちょっと聞きにくいんだけどさ」

加賀「…ああいや、その前に。何で昨日丸一日…」

亜堂「…ちょっと、な…一昨日の事を考えてたら…」

亜堂「外に出る気にはならなくてな」

加賀「…そっか」

亜堂「…で、本題は何なんだ?飯食いながらでも問題ない話にしろよ?」

加賀「…亜堂君の部屋にさ、置物って…あった?」

亜堂「置物?ああ、あったぞ」

加賀「どんな動物だった?」

亜堂「犬」

加賀「…犬かぁ」

私が熊、大江さんが豚、亜堂君が犬…。全然法則性が掴めないな。

加賀「…その下に写真とかあった?」

亜堂「写真?…いや?」

加賀「なかったの?」

亜堂「ああ」

加賀「本当に?」

亜堂「本当だって…」

加賀「…」

亜堂「その目は何だよ…」

加賀「いや…あるかなぁって思ったから…」

亜堂「ねえって…しつこいぞ」






本日の自由行動 残り3回

↓1 相手(最大二人、但し城須賀不可)と場所を【購買部/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/武道場/生物室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択 購買部の場合12枚散財します

                 AM 10:14    Kaga's room



加賀「…あ、別に入って良いけど…なんで外で待ってるの?」

亜堂「いや…普通入らなくねえか?」

加賀「…らしいけどね」

亜堂「何だよ"らしい"って」

加賀「いや…芦本君の部屋に入ったときに言われた、普通は男子の部屋には女子は入んないって」

加賀「逆も同じなんじゃない?」

亜堂「同じだよ!普通入らねえだろ…」

加賀「…そうなんだ、ちょっと学べた」

亜堂「社会常識だろ…」








亜堂「…なんだこれ」

加賀「写真!」

亜堂「いや写真って言われてもな…」

加賀「私の部屋にも置かれてたんだよ…で、私はこのスリーショットに見覚えが一切ない

加賀「背景は教室っぽいから、多分何処かの学校で…撮られたんだとは思う。ここかも知れないけど」

亜堂「…で?」

加賀「よく見て…私と新島さんと、露寺さん。皆白衣を着てる」

亜堂「…はぁ」

加賀「…どう思う」

亜堂「いやどう思うって…反応に困るな…」

亜堂「分かることとしたら、紅香さんの肩書きが学者とか医療とか、白衣に関係する物なんじゃないかってことくらいだし…」

亜堂「それも、この二人の替えの白衣を借りて写真を撮ったんだったら…もう分かんねえしな」

加賀「確かにね…で、亜堂君は?」

亜堂「…は?」

加賀「いやいや、亜堂君の写真…」

亜堂「…」

加賀「…無いの?」

亜堂「…あるけどさぁ…あるけどさ、いや…」

亜堂「誰にも言うなよ?絶対だぞ?」

加賀「言わない言わない…」

亜堂「…俺の写真は二枚あった。一枚はイモニアさんと肩を組んでピースしてる写真」

亜堂「…もう一枚は、飛鳥さんと…」

加賀「新島さんと?」

亜堂「…ここの校門前で肩組んでた。見覚えのない制服を二人とも着て」

加賀「…は?」

亜堂「…絶対他の奴に言うなよ」


本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(最大二人、但し城須賀不可)と場所を【購買部/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/武道場/生物室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択 購買部の場合12枚散財します

                 PM 3:19    Recreation room


不知火「だーつ!」

芦本「…彼奴は楽しそうだな」

加賀「…いや、芦本君も楽しめば良いじゃんか」

芦本「生憎洋物は好かん。ダーツは当然の如くな」

加賀「お堅いなぁ」

芦本「…ただ好かんだけだ。そこに頑固さはない」

加賀「…たまにガス抜きしないと息苦しいままだよ?」

芦本「結構だ」

加賀「強情だなぁ」

不知火「がんこ」

芦本「…放っておけ」

加賀「ダーツは嫌なんでしょ?」

芦本「…ああ」

加賀「よし将棋やろう」

芦本「…」

加賀「和物だよ?」

芦本「…チッ」








不知火「…やったー!どまんなかだー!」

芦本「…」パチッ

加賀「…穴熊かぁ」パチッ

芦本「…」パチッ

加賀「…」パチッ

不知火「…あれ?もうやがない…」

芦本「…」パチッ

加賀「…地味じゃない?」

芦本「将棋に誘ったのはお前だ」

加賀「喋らないのは芦本君だけど…」

芦本「余計な発言をして手の内を明かすのは賢明ではない」

加賀「いやまあそうだけど…」

不知火「コウ、やさがして」

加賀「えぇ…今将棋してる…」

不知火「なにそれけち」

加賀「けちって…」


結局負けた。しかも穴熊って適当に言ったけど芦本君曰く美濃囲いらしい。




本日の自由行動 残り1回  ※加賀一人での行動

↓1 場所を【保健室/購買部/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/武道場/生物室】から選択 購買部の場合12枚散財します

                PM 8:11    Martial art hall


加賀「夜の武道場って…」

床の軋む音も相まって、とても怖く感じる。

加賀「冷たいし…」

武道場で何かあるとしたら…。

加賀「授業で使ってただろう柔道着とか…?」

そもそも授業に柔道があった確証は無い。…でもまあ、捜してみようか。





加賀「…あっ!あった…」

きちんと畳まれていた…。

加賀「『不知火』…やっぱり小さいなぁ」

多分不知火さんの柔道着だろう。小さい。

加賀「『狭野』…これも小さい」

あの二人の柔道着は…そりゃ小さいよね。






その後探索したが、柔道着以外見つからなかった。

              pM 10:09 Kaga's room


加賀「…あ、そうだ…」

ちょっとまとめるかな…。


栗須 げ ふ
谷 お あ
因幡 し に
飯田 な ご
紡 わ い
樫月 の た
露寺 り う
イモニア ん の
新島 だ ち


加賀「ダメだなこりゃ…」

まるで見当も付かない。そもそもこの順番であってるのかなぁ…?

加賀「並べ替えないと意味も通じないし…でもどう並び替えるんだろう…」

…思い付かない。ダメだ…寝よう。

       Day 28   AM 8:44


加賀「おはよ…あれ?」

大江「紅香ちゃん、どうかした?」

加賀「…亜堂君は?」

大江「銀二君?…確かにいないけど…一昨日もいなかったよね」

大江「調子悪いんじゃないかなぁって…」

加賀「あー…なるほどね」

でも…昨日は別に調子を悪くしてた様子もなかった…。

大江「…食べる?」

加賀「あ、えっと…」



1 亜堂を捜しに行く
2 亜堂の部屋に行く
3 気にせず食事を摂る(相手も指定、選択肢は 芦本 大江 狭野 不知火)


↓1

加賀「ごめん…亜堂君捜してくる!」

大江「えっ!?ちょっ、紅香ちゃん!?」

加賀「戻ってきたら食べる!」





加賀「…とは言ったものの…」

一体どこにいるのか…見当もつかないなぁ…。

亜堂君の身に何かあったのなら…早急に捜さないと…!


1 学園 一階
2 学園 二階
3 学園 三階
4 学園 四階
5 学園 五階
6 寄宿舎


↓1

加賀「…一階を捜そう」







加賀「…いない」

保健室には城須賀君だけ。

教室にも、彼の姿はなかった。

加賀「あとは体育館…」

体育館で何かあったとは考えがたい。

でも…

加賀「何だか嫌な予感がする…」

この予感が幻想であることを祈りながら、体育館へと歩みを進める。







…幻想であったのなら、どれほど良かっただろうか。








虫の知らせ、という奴なのだろうか。









加賀「…ぁ…」








まともに声も出ない。








それもそのはずだ。


昨日、あれだけ元気な姿を見せていた彼が…。














加賀「亜堂君…なんで…」









体育館の天井で、首を吊って死んでいる。
















これは、私への天罰だ。


言うべきでない秘密を、彼に問うてしまった私への。











ふと、そう思ってしまった。









大江「紅香ちゃんここに…え…嘘…」

加賀「…皆を呼んできて」

大江「嘘でしょ…銀二君じゃないよね…」

加賀「早く呼んできて!」

大江「…っ!」

走り去る彼女。

加賀「あれだけ高いところだと…下ろせないよね…」

事件性があるかどうかさえ、分からない。

自殺だと考えると、あそこまでロープを上げなければならない。

他殺と考えても、あそこまで身体を持ち上げなくてはならない。

加賀「…何なんだろう」

大江「紅香ちゃん…来てもらった、けど…」

芦本「…本当に亜堂なのか?」

狭野「学ランぽいし…多分そうじゃね?」

芦本「地へと降ろして確認をしたいところだが…困難だな」

大江「脚立じゃ…届きそうにないし…」

不知火「…あれ?あなうんすは?」

加賀「アナウンス?…あっ」

…確かに妙だ。既に三人以上が遺体を見ている…犯人が居ると仮定しても…。

芦本「アナウンスが無いのは妙だな…」

芦本「考えられる可能性は三つ」

芦本「一つは亜堂が死んでいない可能性だ。あの首吊りを偽と見なすことは厳しいがな」

芦本「また一つは放送機器の故障…だがそれならばモノクマがここに来てもおかしくはない」

芦本「…残るは…」














芦本「亜堂が黒幕であり、その死によってモノクマが動作を停止した可能性だが…」

狭野「それはねー…だろ…」

語尾を濁す狭野さん。…新島さんの一件が尾を引いているのだろう、断言とまでは行けない。

芦本「奴をここから降ろすことが出来たのなら、問題は…ん?」

加賀「生徒手帳が…」

…震えている。何らかのアクションがあったのだろうか。

…まさか、モノクマから?

加賀「…どういう…こと…?」

電子生徒手帳を開いた、その画面には。




10  校則06,07,08,09をこの校則10が存在する限り無効とします


加賀「6から9って…」

狭野「…学級裁判についての校則じゃね?」

芦本「無効?…一体どういうことだ…?」





11 尚、10番の校則に関連し、今後死体が発見された場合でも死体の撤去は行いません




芦本「…亜堂が死んでいるか生きているか、確かめる術はなくなった訳か…」

狭野「…あ、回収されてればそういうことだし?」





12  今後食糧の供給を一切停止します。現食糧の没収は致しません。尚、水道、電気の供給は引き続き行います





大江「はいいっ!?食糧供給がストップするの!?」

不知火「だいじょうぶ?」

大江「大丈夫、って言われても…何日持つか…」



13  (秘匿) 



加賀「あれ、十三番だけ空欄だ」

大江「…何だろうね、これ」



14  10番に関連し、今後誰かを殺害しても"卒業"することは出来ません。黒幕の殺害のみ、"卒業"の対象となります。




狭野「出たかったら…黒幕をピンポイントで消せってことか」

加賀「…」

食糧はいつか底を突く。それまでに黒幕を暴かないと、皆の命が危ないけれど…。







…それは同時に、この中から誰かを殺さなきゃならないのと…同義だ。  






本日の自由行動 残り2回



↓1 相手(最大二人、但し城須賀不可)と場所を【購買部/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/武道場/生物室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択 購買部の場合14枚散財します

              PM 1:11   Biological room


狭野「…標本?」

加賀「深海魚?」

狭野「多分これはアンコウで…なにこれ?」

加賀「マグロ?」

不知火「まぐろはかいゆうぎょだよ」

狭野「ヌイヌイよく知ってんな」

生物室は…標本で埋め尽くされていた。

不知火「…ここひょうほんしつだよね」

加賀「掛札が違うのかな?」

狭野「それはないっしょ…」

加賀「とりあえず色々捜してみないと…」














狭野「…隠し扉?」

不知火「ひょうほんのうらにあった」

加賀「隠せてないよね…」

狭野「…入る?」

不知火「はいっちゃおう」

加賀「…入るか」

                    Biological Storage room


加賀「…」

狭野「…」

不知火「…」

…何だ、この…。

狭野「コールドスリープみたいなあれ?」

加賀「…SFみたい…」

とはいえ、あんな幻想的な機械という訳でもなく…。

不知火「おっきなはこじゃん」

…まさしく箱であった。

加賀「中身は…空か…うわっ冷た」

狭野「ただのクーラーボックスじゃね?」

加賀「それにしては冷たすぎるよ…ずっと漬けてたら手が凍りそうだし…」

不知火「…ひつける?」

加賀「付けない方が良いと思うなぁ…変なガス入ってたら危ないし」

狭野「それな…あん?これ白衣?」

不知火「はくい」

加賀「…ホントだ。誰の…」

…露寺さん?

狭野「…生物室だからデラミ?でも…」

不知火「…なんでだろーね」

加賀「…」

写真のことは、言わない方が良い。…そうに違いない。

狭野「デラミ白衣着てないじゃんか。でもデラミのか?」

不知火「…きそうじゃない?」

狭野「柄的に着なさそうだけど?いや肩書き的には着そうだけど」

…言いたいけど…言わない方が良い。












↓1 相手(最大一人、但し城須賀不可)と場所を【購買部/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択 購買部の場合14枚散財します

あーっと>>528に数行抜けがあったので補足しておきます



途中送信はアカン






狭野「柄的に着なさそうだけど?いや肩書き的には着そうだけど」

…言いたいけど…言わない方が良い。

不知火「…あれ?」

加賀「不知火さん、どうかした?」

不知火「まだとびらがある」

加賀「扉?」

不知火「あそこ」

狭野「…マジで?行っちゃう?」

加賀「いや…行っちゃうの……?」

狭野「…開けてみよ」

加賀「えぇ…」




狭野「開かない」

加賀「開かない?」

狭野「鍵掛かってるっぽい」

加賀「…」

不知火「これいじょうせんさくしないほうがいーかも」

狭野「それな…」

加賀「そうだね」

                 PM 8:19   Public bath room


大江「…お風呂だね」

加賀「お風呂ですね」

大江「前に紅香ちゃんと来たのは…いや、初めてかな?」

加賀「ううん。大江さんが…絶望病に感染してるときに一度だけ」

加賀「腕噛まれた」

大江「腕を!?」

加賀「いや…あの時何も食べたくないって言ってて…その割にお腹はきちんと空いてたみたいで」

加賀「噛まれた」

大江「うええ…何かごめん…」

加賀「傷跡見る?」

大江「そんな強く噛んだの…」

加賀「…冗談だって。そこまで強くは噛まれてないよ」

大江「うーむ…罪滅ぼしとして身体を洗っても良いかな」

加賀「それは…別に良いけど」












加賀「…」

何だか、あの時と真逆だなぁ。

加賀「うわぁっ!」

大江「どうかした?」

加賀「なんで胸揉むの…」

大江「え?身体洗う時って胸揉まないの?」

加賀「…」

だからそんなに大きいのかよ…!

加賀「普通揉まないと思うよ…」

大江「ええっ、そうなの…意外だなぁ」

加賀「全然意外じゃない…」






1 …大江さん的に私の才能って何だと思う?
2 亜堂のことに触れる
3 大江さんって頼めば何でも作れるの?
4 でも毎日料理作るのって大変じゃない?
5 写真のことをしつこく聞いてみる
6 (任意)


↓1

下がってました 上げます


1 …大江さん的に私の才能って何だと思う?
2 亜堂のことに触れる
3 大江さんって頼めば何でも作れるの?
4 でも毎日料理作るのって大変じゃない?
5 写真のことをしつこく聞いてみる
6 (任意)


↓1

加賀「…ああ、そうだ…今言うのもちょっとあれなんだけどさ」

大江「ん?」

加賀「亜堂君の事なんだけど…」

大江「…」

加賀「…生きてるのかな」

大江「どうだろう…勿論、理想を言えば生きていて欲しいけれど…厳しいかな、って…」

加賀「…」

大江「…銀二君が黒幕だなんて思っちゃいないけどさ、自殺、ってのも何だか…」

加賀「そうだよね…」

大江「…人の気持ちは変わりやすいから、何とも言えないけどね…」

加賀「あ、後さ。前にモノクマが言ってた、『内通者しか出入り出来ない場所』って…」

大江「え?あれって…情報処理室のことじゃないの?飛鳥ちゃんもそう言ってたじゃん」

加賀「言ってたっけ…あ、確かに言ってたような…」

大江「とは言っても、あそこに何かあった訳でもないしねぇ」

大江「真相は飛鳥ちゃんしか知らないと思うよ。あと黒幕」

加賀「あそこで何か…記憶が取り戻せるみたいな」

大江「…言ってたね。私はあまり…本気には捉えてないけど」

加賀「…もし本当に記憶が失われてたとしたら…どうなんだろう」

大江「その時の私は自分に自信持ててればいいけど…無理だろうな」

加賀「そんな悲観的にならなくても…」

大江「ま、記憶が戻ってみないことには分かんないよ」

大江「それこそ、ものすごい楽しい思い出ばっかりかも知れないし」

大江「反対に、ものすごい辛い悲しい思い出ばっかりかも知れない」

大江「…どっちにしても、覚悟は出来てるから」

         Corridor


加賀「…」

亜堂君の部屋の扉には、『んい』と書かれている。

加賀「イモニア君の部屋も『ん』で始まってたけど…」

何か二人に共通点があるという訳でもない。






栗須 げ ふ
谷 お あ
因幡 し に
飯田 な ご
紡 わ い
樫月 の た
露寺 り う
イモニア ん の
新島 だ ち
亜堂 ん い


加賀「…分かんないなぁ」

信濃と尾張があったところで、三河も美濃もないのだから…その線は違うんだろう。

というか。

彼女が内通者と分かった今、彼女の発言を真に受けるのは危険すぎる。

加賀「振り出しに戻るかー…」
 
答えの分からぬまま、睡魔に身を任せる。





















出来る限り早く、答えを出さないと…

                Day 29 AM8:33         
                  Dining room
 


加賀「…」

亜堂君はいない。男子は芦本君だけしか…この場にいない。

加賀「…」

けれど彼も、嬉しさなど感じてはいないだろう。

…要因が、要因なのだから。




↓1 朝食を一緒に摂る相手を指定 亜堂、写真のことに触れるかも指定(指定しない場合コンマ判定、2進数に変換し下二桁、10で亜堂のみ,01で写真のみ)

加賀「…芦本君」

芦本「何だ」

加賀「芦本君の部屋に…置物ってあった?」

芦本「置物?…獅子の物ならな」

加賀「ライオン…」

…一応皆動物だけど…全然参考にならない…。

加賀「それだけだった?写真とか…」

芦本「置物のみだ」

加賀「本当に?」

芦本「…逆に問うが、何故俺が嘘を吐かねばならぬ」

芦本「写真があろうとなかろうと、お前には関係の無い話だ」

加賀「まあ…そうだけど」

芦本「それだけか?」

加賀「…あ、あと…食事中にはちょっとしにくいんだけど…」

芦本「…構わぬ」

加賀「亜堂君の事で…」

芦本「…他殺と考えると…不適だ」

芦本「まず彼奴が体育館までの呼び出しに応じるとは考えがたい。何があるのか分からないのだからな」

芦本「そして遺体をあの位置まで運ぶことは困難だろう」

加賀「それは自殺でも…」

芦本「…ある推理物では、あの程度の高さで自殺を偽装する犯人すら居た」

芦本「現実に起き得るとは考えがたいが、まだ自殺を偽装、ないし本当に自殺している…その可能性が極めて高い」

芦本「…勿論これは状況のみを慮った場合だ。亜堂の性格や一昨日までの行動を考慮するのなら…」

芦本「…自殺の線は薄まる」

加賀「…え、じゃあ…」

芦本「…死を偽装しているやも知れぬ。遺体を降ろせば簡単に分かることだ」

芦本「…尤もその術がないのだから、想定に頼るしかないのだが」






↓1 相手(最大一人、但し城須賀不可)と場所を【購買部/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択 購買部の場合16枚散財します

訂正 二人でした



↓1 相手(最大二人、但し城須賀不可)と場所を【購買部/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択 購買部の場合16枚散財します

来てたらそれにします

               AM 10:19   Kaga's room



大江「案外綺麗なんだね…」

芦本「…お前の部屋はどれほど汚いのだ」

加賀「そうだよね…」

自分でも綺麗だとは思っていない。…それを綺麗と形容するってことは…。

…大江さんの部屋の荒具合は、想像に難くない。

芦本「…お前の置物は…熊か?」

加賀「ああ、うん…」

大江「…写真?」

加賀「あっ」

芦本「何の写真だ?不用意に置いておくと言うことはさして重要ではないのだろうが」

大江「…重要じゃないこともないと思うけど…」

芦本「…?」

加賀「…見ちゃった?」

大江「いや見ちゃってるよ普通に」

芦本「何があるというのだ」

大江「…ほら」

芦本「…三人?」

大江「これってさ…紅香ちゃん、撮り覚えないの?」

加賀「…ないよ」

大江「…じゃこれは…失われた記憶の中の一枚?」

加賀「かもしれないなぁって…思ってるけど…二人ともなかったの?」

大江「え?…無かったけど…」

芦本「…俺もなかったな」

加賀「…私だけ?」

大江「何だろうね…あれ?というか紅香ちゃん工具セットは?」

加賀「モノクマに取られた」

大江「紅香ちゃん何やらかしたの」

加賀「言えないこと…」

大江「えぇ…」

…モノモノマシーンの謎の払い戻しをこっそり享受してるなんて言えないよなぁ。







本日の自由行動 残り2回


↓1 相手(最大一人、但し城須賀不可)と場所を【購買部/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択 購買部の場合16枚散財します

                   PM 3:19    Musical room



狭野「箏もある…珍し」

加賀「…ソウ?」

狭野「そう、箏。琴の事」

加賀「…??」

狭野「…あ、洒落じゃねーし!箏は…分かりやすい言葉で置き換えんなら琴、って意味だし!」

加賀「いやそれは分かったけど…ちょっと混乱しちゃって」

狭野「…マジで?」

加賀「えっ混乱しない?」

狭野「しねーし…」

加賀「ええ…」

狭野「琴あり、尺八あり、法螺貝あり…法螺貝もあんの?ウケる」

加賀「法螺貝は流石によく分かんないな…」

狭野「…ま、別に弾こうとも吹こうとも思わないし」

加賀「…何で?」

狭野「何で?…いや、特に理由なんてねーし」



1 一回弾いてみてよ、聴きたいし
2 狭野さんは芦本君の事どう思ってるの?
3 前から思ってたんだけど、何でそんな口調なの?
4 狭野さんって小さいよね…。
5 …頑なに風呂に入ろうとしないのは何で?
6 大江さんの事飯屋って呼んだりさ…何か呼び方が不思議なのは何で?
7 (任意)


↓1

加賀「…ねえ、狭野さん」

狭野「何だし」

加賀「…頑なにお風呂に入ろうとしないのは何で?」

狭野「…」

加賀「…聞いてる?」

狭野「聞いてるし…でも言いたくない」

加賀「言いたくない?」

狭野「…」

加賀「それは…」

狭野「察せよガガガ」

加賀「いや察せって言われても…」

察するには情報が足りないし…。

狭野「…あー、これはあれ?しんどい条件押し付けて拒否らせといて安易な条件飲ませる奴?」

狭野「琴?琴なんしょ?」

加賀「いや…」

狭野「いーよ別に。箏なら箏と言ってくれれば良いのに」

狭野「弾けばいいんしょ?」

加賀「…」



1 無理無理に聞く
2 押し倒して問い詰める
3 箏を聴く
4 泣き脅す
5 (任意)

↓1

狭野「何が良い?ある程度の曲なら…」

加賀「…っ!」

刹那、彼女を押し倒す。

加賀「なんで…?何で風呂に入らないの?」

加賀「狭野さん!答えてよ!」

壁に押し付けられた彼女と、彼女を押し付けている私。

端から見たら、きっとそういう関係としか見えないだろう。

加賀「ねえ…!」

…彼女の口から飛び出したのは、思いもよらぬ言葉だった。





































狭野?「やめて…酷い事せんどいて…何でも…しますから…!」

加賀「…?」

狭野「痛いのは嫌…嫌…!」

顔つきが…明らかにおかしい。

加賀「狭野さん?」

狭野「何でもします…私の身体でしょ…」

加賀「いやあの狭野さん」

狭野「…」

加賀「えっちょっと!」

なんで着物の帯解いてるの…しかも脱ぎ始めた…!

加賀「狭野さん!狭野さんってば!」



1 止める
2 止めない(コンマ7の倍数で…)

↓1

加賀「…」

聞いてくれないだろうから…止めるのも無駄かな…。

狭野「こ…これでいいですか…?」

加賀「良いって…言われても…っ!」

下着姿の彼女の…太腿…。

加賀「狭野さん…その…正の字って…」

狭野「これ…これは…」

加賀「これは…?」

狭野「…嫌…言えません…これは…」

加賀「言えないの?」

狭野「絶対に言えません…言ったら…加賀さんに幻滅されてしまいますから…」

加賀「…」

今加賀さんって言ったな…。

狭野「いけません…これは…」

加賀「うーん…」




1 問いただす(コンマ30未満で拒否られる)
2 諦める

↓1

加賀「幻滅なんかしないよ、だから言って」

狭野「ですが…」

加賀「いいから!」

狭野「ひっ…言います…すみません言いますから!」

加賀「…」

…いつもの狭野さんじゃないのは分かってたけど…何なんだろう…?

正の字は五つあるけど…。

狭野「これ…これは…」

加賀「これは?」

狭野「…私の…」

加賀「私の?」























狭野「私の…経験人数ですぅ…」

加賀「経験…」

…嘘でしょ…?

狭野「ううっ…やっぱり幻滅してらっしゃるじゃないですかぁ…!」

加賀「幻滅はしてないって!ちょっと驚いてるだけ…だよ…」

…だから風呂に入りたがらなかったのか。この傷を見られて、何の傷か…問いただされたくなかったから。

狭野「本当ですか…ずっと友達で居てくださいますかぁ…!」

加賀「大丈夫だよ!ずっと友達だから…」

狭野「それなら…よか…」

加賀「…狭野さん?狭野さん!」

着付け方分かんないよ…!このタイミングで失神しないでよ!








起きないので見よう見まねで着付けして、負ぶっていく事にした。起きたときに城須賀君がびっくりするといけないから、保健室に寝かせる訳にもいかないし…。







本日の自由行動 残り1回 ※加賀と失神中の狭野との行動


↓1 場所を【購買部/書庫/任意の生徒の部屋(狭野の部屋は不可)/職員室/体育館/保健室】から選択 購買部の場合16枚散財します

               PM 8:44 Kaga's room


加賀「よいしょっと…」

なかなか起きない。…失神しているのだから仕方はないが。

加賀「もうちょっとちゃんと着付けしてあげないと…」

…なかなか難しいな…これ狭野さんが起きたらあらぬ疑いをかけられるんじゃ

狭野「…あれ、ガガガ何してんの」

…起きちゃうのかー…。

加賀「着付け…」

狭野「ふーん…ここどこ?ウチの部屋?」

加賀「私の部屋…」

狭野「えっ何?連れ込み?引くわー…」

加賀「…」

覚えてない…?

狭野「着付けなら自分でやるから平気だし」

加賀「狭野さん?」

狭野「…何?」

加賀「あの…さっきは…ごめん…」

狭野「…いいよ別に。ウチだって、ずっと黙ってる訳にはいかないって思ってたし」

狭野「誰にも言わんでよ」

加賀「言える訳ないじゃんか…」

狭野「…ま、そうだよね。言える訳…はぁ」

加賀「どうかしたの?」

狭野「…いや?別に何でもねーし」

加賀「…本当に?」

狭野「ホントだし!しつけーし!」

加賀「あ、いや…ごめん」

狭野「…じゃ、また明日」

加賀「あ、うん」

…覚えてはいるんだ。

                PM 9:17   Infirmary



加賀「…城須賀君」

呼び掛けても起きない。…そんなことは分かっている。

加賀「城須賀君、頑張ってね…」

励ましの声を掛ける事しか出来ない。…聞こえているのかも分からないけれど。

加賀「…」

血は…収まっている。それでも彼が起きないのは、きっと別な要因があるんだろう。

加賀「大丈夫…っ!?」

…握り返された。

加賀「城須賀君!城須賀君!」

揺り動かすのは得策でないと分かっている。声だけだ。

加賀「…」

…反射?

加賀「…っ」

先程よりも、強く握りしめる。

加賀「城須賀君…」

…握り返される。意識は…戻っているのだろう。

でも…声を発する事が出来ない。それは呼吸器の所為なのか、それとも別に要因があるのか、そこまでは分からない。

加賀「…」

このまま回復が進めば…元通り、歩く事だって出来るだろう。






…消えかけた光は、また輝きを取り戻した。



























…筈だった。























                     Day 30 AM 7:19
 

加賀「ゲホッ、ゲホッ…」

焦げ臭い。そんな匂いと、部屋に少し入ってくる煙で目を覚ます。

加賀「何これ…ゲホッ…」

大江さんが料理作り損ねたのかな…いやそんなまさか…。

加賀「大江さんかな…?」

…とりあえず食堂に行くか…。










加賀「ゲホゲホゲホッ!」

酷い煙だ…でも食堂の方向じゃないような…。

加賀「大江さん?大江さーん…」

服で顔を押さえながら進んでいく。

加賀「いやまず大江さんの部屋に…」











加賀「大江さん!大江さーん…なんでいるの…」

大江「…ゲホッ…紅香ちゃん何これ…」

加賀「私が知りたいよそんなの…てっきり大江さんが何か焦がしたのかと…」

大江「こんな煙出ないでしょ…ゲホッ…でも食堂かなぁ…」

大江「…食堂だとマズいじゃん!食糧!」

加賀「…あっ!」

大江「急げーっ!」

                  AM 7:29     Dining room


大江「…何ともないね」

加賀「何ともないね…え、じゃあこの煙は…?」

大江「トラッシュルームでも無さそうだし…学園棟?」

加賀「…行ってみるか」













加賀「…あっちだよね…」

大江「一階から出火してるとなると…体育館か、視聴覚室か…」

加賀「…保健室…っ!」




城須賀君が危ない…!

























…現実は残酷だ。



















大江「…誰が…誰がやったの…!」

















劫火。その例えは…適であり不適だった。

















加賀「あ…あ…」










私はただ、立ち尽くす事しか出来なかった。




















…動けない"彼"のいる。















大江「…紅香ちゃん…消火しないと…!ねえ!」















保健室を、火が包んでいる。














加賀「…あはは…あはははは…」















白雪の奇蹟を、その業火は…掻き消した。



















今生きている五人が、何とかして保健室の火を消し止めた頃には。




中は完全に燃え切っており、黒くない部分を探す方が困難なほどだった。




…城須賀君の居た辺りには、唯一といえる、"白い"部分。







狭野「…嘘…」

不知火「なんで…なんでツバが…」

芦本「…」






誰もが驚き、そして口を噤む。




城須賀君は動けなかった。だからこれは…明らかに他殺だ。





…この中に、犯人が居る。でも、居たとしても…。











処刑を伴う裁判はない。敵は…自らの手で討たなくてはならない。

それは私の手を黒く染めるのと同じことだ。




…。




本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(最大一人)と場所を【保健室/書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択

               AM 11:58   Infirmary


加賀「…」

燃え尽きている。何もかも…。

加賀「…っ」

黒焦げになった城須賀君の遺体を見るのは…心が痛む。

彼は何故これほどまでに…酷い目に遭い続けたのだろう。

加賀「…」

何も残っていない。灰燼に帰してしまった。

加賀「…」

骨に触ると、簡単に崩れてしまう。

加賀「…」

涙が零れる。

加賀「…」

…ダメだ。ここには…居られない。

ここに居ても、虚しいだけだ…。






本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(最大一人)と場所を【書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択

                     PM 1:07    Stack


不知火「…コウ」

加賀「…」

不知火「コウ!」

加賀「…不知火さんか」

不知火「しらぬいさんか、じゃないよ…さっきからずっとぼーっとしてる…」

加賀「大丈夫…大丈夫だよ…」

不知火「…ぜんぜんだいじょうぶにみえないよ」

加賀「本当に大丈夫だから…」








加賀「…」

何を捜そう。何を捜せば…ここから出られるんだろう。

加賀「…」

不知火「…あっ!」

加賀「不知火さん、どうかした?」

…精一杯、取り繕う。

不知火「これなんだろ?」

加賀「…メモ?」

不知火「はさまってた」

加賀「…『激情 第二版』…」

またか…。

不知火「…『がくえんちょうはしろくろ』?」

加賀「学園長は白黒…」

…いや、そうでしょうね…。何のヒントにもなっていない…。

不知火「そのまんまじゃん!」







本日の自由行動 残り1回

↓1 相手(最大一人)と場所を【書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/職員室/音楽室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択

                PM 7:44     Teacher's room



芦本「…何をするのだ」

加賀「…捜し物…」

芦本「…そうか」

加賀「何かあったら教えて…」

芦本「…大丈夫か?」

加賀「…うん」

本当は大丈夫じゃないけれど。








芦本「…加賀!」

加賀「…どうかしたの」

芦本「参考になるか分からんが…名簿が出てきた」

加賀「…名簿?」

芦本「この十六人の名簿だ…見る限り皆同じクラスだったようだな」

加賀「…」

芦本「類型も書かれている」

加賀「類型?」

芦本「ああ…文系は俺、飯田、イモニア、大江、樫月、狭野、谷、紡」

芦本「理系は残る八人…亜堂、因幡、加賀、栗須、不知火、城須賀、露寺、新島…」

加賀「私理系だったんだ…」

理系だと分かったところで、脱出のヒントになんかならない。

芦本「一応貰っておけ」

加賀「…えぇ…」

名簿貰ってもなぁ…。

芦本「…」

加賀「…振動音?」

電子生徒手帳の音かな?私のじゃなくて…芦本君の?

芦本「…」

加賀「見なくて良いの?」

芦本「…ああ」

加賀「…?」

芦本「…とんだ戯れ言だからな」

加賀「戯れ言?」

芦本「…何でもない」

一応今日(今日というか今の時点では)ここまでにします
また八時過ぎに更新を再開する予定です 何とか発売までにきりを付けます

質問等ありましたらどうぞ

今チャプターってもしかして安価次第で全滅ありな感じ?

>>572 全滅が加賀以外死亡を指すのか加賀含め死亡を指すのかによりますが、加賀以外死亡は展開次第でありえます
黒幕?ご想像にお任せします


ちなみに四章裁判での決定的矛盾は(言うほど矛盾じゃありませんが)

狭野「…え?断水してたの?じゃなんでウチパーカー洗えたん?」という感じです

それでは更新再開いたします

                       Day 31  AM 8:16


加賀「…」

城須賀君の部屋は…『はは』…。

加賀「母…?」

どういう意味…?

加賀「母性に飢えているとか…そういうこと?」




↓1 朝食を一緒に摂る相手を指定(選択肢は 芦本  大江 狭野 不知火、一人も可) 亜堂、城須賀、写真のことに触れるかも指定

大江「…紅香ちゃん、大丈夫?」

加賀「…え、何が?」

大江「…いや、気にしてないんだったらいいんだけど…」

加賀「…そのこと、なんだけどさ」

加賀「どう思う?」

大江「どう思う…か…」

大江「あれは他殺…だとは思うよ」

大江「自殺だとすると、一昨日の時点で翼君が身動きを取れたってことになるよね」

加賀「…それはないよ。だって…手を握り返されるのが精々だったのに」

大江「血は出てなかったけどね…」

加賀「…そうなんだね」

大江「でも、傷口はまだ痛々しかったし…」

大江「…やっと回復したところだったのに…」

加賀「…」

大江「あ…ごめんね」

加賀「…いいよ別に。あ、写真…」

大江「だから無いって…」





本日の自由行動 残り3回

↓1 相手(最大一人)と場所を【書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/食堂+厨房/体育館/大浴場+サウナ】から選択

               AM 10:19   Gymnasium


芦本「…」

加賀「…」

芦本「降ろすのか?」

加賀「…降ろせるのかな」

芦本「天井を降ろせれば話は早いが…降ろせる当てもない。乱暴に降ろすか…?」

加賀「…生きてるかも知れないんだよ」

芦本「…マットはあるか」

加賀「倉庫にあると思うけど…」

芦本「何とかしてあのロープを切る。着地点に大量のマットを積んでおけば…彼奴の身体は砕け散る事はない」

芦本「万一生きていたのなら、反射で膝を屈めるから足は折れぬ」

芦本「そうでなかったのなら…足は折れるが、生死の確認は出来る」

加賀「…だいぶ強引だね」

芦本「これ以外に思い付けば一向に構わないが…亜堂が死んでいると仮定するのなら、隔日で人が死んでいる」

芦本「…次は明日だ。亜堂が死んでいるかいないかの判断は不可欠であろう」

加賀「で、どうやってロープを…?」

芦本「鋭利な物を投げる」

加賀「…は?」


芦本「…積み終わったか?」

加賀「ここにある分は全部積んだけど…」

芦本「…行くぞ」

加賀「そんなので大丈夫かなぁ…」

芦本君が持っているのは…何処からか持ってきた手裏剣…っぽいもの。

切れ味は一切保証されていない。

芦本「失敗しても次はあるのだ」

加賀「出来るだけ亜堂君に当てないようにね…」

…無謀だし、ある意味狂ってる…。

芦本「…っ!」

加賀「あっ」

…一発で当てた…。

加賀「…うわっ」

直立不動のまま、彼は…降ってくる。






加賀「…脈はない」

芦本「そもそもあの高さから何事も無かったかのように降りてきているのだぞ」

芦本「生きていたとは考えがたい」

加賀「まあ…確かにね…」

索状痕もあるし…。

芦本「…自殺か他殺かどうかは判断しかねるがな」





本日の自由行動 残り2回

↓1 相手(最大一人)と場所を【書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/食堂+厨房/大浴場+サウナ】から選択

               PM 1:38   Public bathroom


狭野「…こんな昼から風呂入んのかよ…」

加賀「気にしない」

狭野「するわ!」

加賀「…でも、別に入っても良いでしょ、一緒に」

狭野「…いいけどさ」

加賀「まあ正直…それがしたかっただけ」

狭野「はぁ…マジで?ウケるわ…」

加賀「あはは…」

…二十五人かぁ…。







狭野「…え、ガガガが洗うの?」

加賀「ダメ?」

狭野「いやダメじゃねーし…でもさ」

狭野「…嫌じゃない?こんな汚れた身体」

加賀「別にそんなことは…」

狭野「…ならまあいいけど?」




1 狭野さんは芦本君の事どう思ってるの?
2 前から思ってたんだけど、何でそんな口調なの?
3 狭野さんって身体も胸も小さいよね…。
4 大江さんの事飯屋って呼んだりさ…何か呼び方が不思議なのは何で?
5 自分で汚れてるって認識はあるんだね
6 …なんでそんな自分を卑下するの
7 (任意)


↓1

加賀「…狭野さんさ」

狭野「何?」

加賀「…自分で汚れてるって認識はあるんだね」

狭野「…」

加賀「…狭野さん?」

狭野「…ねえ、ガガガ」

加賀「何?」

狭野「…ウチはもうちょっと、ガガガが良識ある人だと思ってたけど」

狭野「言っちゃうんだ。やっぱり」

加賀「いや、別にその…」

狭野「いや分かってたよ?確かにウチは汚れてるんだって」

狭野「でもさあ…それを人に言われるのはなんか違くね?」

加賀「それは…」

狭野「別に皮肉で言ってるって訳じゃないのは分かってるし。でもまあ…」

狭野「ウチはちょっと残念」

加賀「…」

狭野「ごめん、先上がるね」

加賀「あ、いや狭野さん!」

狭野「…大丈夫だし、友達関係は壊さないから」

狭野「なんかごめんね」

加賀「…」

まずいこと言っちゃった…。






本日の自由行動 残り1回

↓1 相手(最大一人 但し狭野不可)と場所を【書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋/音楽室/食堂+厨房/大浴場+サウナ】から選択

              PM 7:44   Recreation room


加賀「…」

加賀「…」シュッ

加賀「真ん中当たんないなぁ…」

ダーツは難しい。

加賀「…あ、当たった」

…コントロールは難しいし、真ん中の方に向かっても…ちょっと角度が違うだけで…。

加賀「ビリヤードにしよう…」





加賀「…ダメだこりゃ」

ビリヤードも上手に出来ない。いや、ビリヤードが上手に出来たところで何になるという話ではあるけれど…。

加賀「…ほっ」カコッ

加賀「絶対白い球がポケットに入ってくんだよなぁ…不器用だな」

…分かってはいたけれど。

加賀「一人で将棋やっても楽しくないし、なんだかな…あれ?」

加賀「…誰?」

人影が見える。動いている。

加賀「…」

















加賀「…狭野さんか…」

狭野「…ゲ」

加賀「…」

狭野「…た、たまたまだし。気分転換で来ただけ…そんだけだし!」




1 謝る
2 持論を曲げない
3 叱る
4 将棋に誘う
5 (任意)


↓1

加賀「…そっか、偶然か」

加賀「てっきり付けてきたのかと…」

狭野「それはないわー…」

加賀「ダーツ?」

狭野「…まあ」

加賀「そっか。じゃ」

狭野「…うん」




…なんだか気まずい返答しか出来なかった…。

どこかで謝らないと…。

                        Day 32 AM 8:37
                          DIning room


大江「…あ、紅香ちゃん」

加賀「…」

…あれ?

大江「どうかした?」

不知火「どうしたの?」

加賀「…後の二人は…?」

大江「…軽明君と由地夜ちゃん?確かに見てないね…」

不知火「めずらしい」

加賀「…」

…今日は…城須賀君が死んでから…。

加賀「…二日…っ!」

大江「二日?何が…えっ何処行くの!」













1 学園 一階
2 学園 二階
3 学園 三階
4 学園 四階
5 学園 五階
6 寄宿舎


↓1

                  AM 8:49    Ashimoto's room


加賀「…芦本君?芦本君!」

…椅子に座って、机に突っ伏して…寝てる?

加賀「…開いてる」

入るか…。








加賀「芦本君?もう九時だよ…起きて…」

身体を揺するが起きない。

加賀「…ああもう!芦本く…」
















糸の切れた人形のように、彼は椅子から転がり落ちる。





加賀「…芦本君?」





転がり落ちても尚、彼は…動かない。




加賀「…あ…」





…脈がない。








そして手に握られていた小瓶のラベルを見て、全てを察した。








加賀「…『フルニトラゼパム』…」


睡眠…導入剤…。

              Sano's room


加賀「狭野さん!」

…部屋に居ない…?

加賀「…置物と写真…」

…山羊の置物。そして…

加賀「…狭野さんと…樫月さん…」

椅子に座り髪を結っている樫月さんと、結われている…狭野さん…。

加賀「…」

…感傷に浸ってる場合じゃない!








1 学園 一階
2 学園 二階
3 学園 三階
4 学園 四階
5 学園 五階


↓1

                 AM 9:00  Biological room


加賀「…居ない…」

隠し部屋まで見た。標本の裏も、机の中も、捜した。

けれど見つからない。







武道場は、人っ子一人居なかった。










植物庭園の草木を掻き分けても、掻き分けても。

分け入っても…彼女の姿はない。





加賀「…どこにいるの…!」





1 学園 一階
2 学園 二階
3 学園 三階
4 学園 四階


↓1




加賀「…トイレにも居ない」

保健室で彼女が倒れていれば、一目見ればすぐ分かるはず。

体育館に行っても、あったのは亜堂君の遺体だけだ。

加賀「視聴覚室も居なかった…」




加賀「…考えられるのは…」







1 学園 二階
2 学園 三階
3 学園 四階


↓1

加賀「四階なら…!」





加賀「…いない」

情報処理室は開放こそされていたが、誰も見当たらない。

割れていた液晶も…戻っている。でも…狭野さんは居ない。

加賀「音楽室は!?」







加賀「…箏が…」

箏がこのまま置かれていると言う事は、反対に言えばあの日以降誰もここに入っていないと言う事だ。

加賀「そんな発見はどうでも良い…後は化学室と職員室…」








加賀「居ない居ない…居ない…」

薬品臭の立ちこめる化学室にも、妙な空気の漂う職員室にも…彼女の姿はない。








加賀「どこ…!」




1 学園 二階
2 学園 三階



↓1

加賀「図書室は…!」




加賀「居ない…どこにも…」

下敷きになっている可能性…本棚が倒れている様子もない。

加賀「書庫は…?」





加賀「ここも…居ない…」

加賀「だとするとプール…?」













加賀「…居ない」

もし死んでしまったとしても…遺体は水に浮くはず…。

それに、プールサイドから眺めてみても、水底に人型の物は…見当たらない。





加賀「…あとは…三階か…」

加賀「…」

三階への階段を昇る途中に、ふと思った。

加賀「昨日…狭野さんを最後に見たのは…娯楽室だったけど…」

加賀「…」

…その展開は、誰も信じたくない。




だってもしそうだとしたら、私が引き留めてさえ居れば、私が一緒に居さえいれば…。










…食い止められたかも、しれないのに。














生憎私の現実は、常々非情であるように出来ているらしい。















『明日謝ろう』、だなんて呑気な言葉は。








謝れる相手が、明日も生きていなければ、ただの空虚な言葉に過ぎない。




















謝れなかった。














私が禁忌に触れたのなら、それは









…天罰を、伴ってしまうのだろうか。









加賀「…狭野さん…」






正確には、彼女かどうか分からなかった。





何せ…




















首がない。着ていた着物が、明らかに昨日彼女が着ていたそれである。





それ以外、この首無し死体を『狭野由地夜』だと断ずることは出来ない。



















首無しの彼女は、身体中を滅多刺しにされ…俯せの状態で…息絶えていた。









後から追ってここに来た大江さんに、不知火さんにこの件を伝えない事にして欲しいと頼んだ。
彼女はそれを承諾した。



本日の自由行動 残り2回  加賀一人での行動
↓1 場所を【書庫/娯楽室/任意の生徒の部屋】から選択

一旦止めます 午後八時から再開

割と皆さんが納得できない終わり方になると思います(自分でも納得行かなくなってきたくらい)
ご容赦願います 質問ありましたらどうぞ再開前に返答致します

その納得できなさそうな終わり方を回避する方法は残ってるのか、というのと
黒幕の正体やら諸々の真相を闇の中にしたまま全滅エンドする可能性はあるのか

自由行動時の自由安価でそのキャラを殺すことってできるの?

八時から始めると言いながら普通に日を跨ぎました すみません

>>614 前者は否です ただ納得出来ない言うより呆れを含むような何かです
後者もまた否です 最低限加賀と黒幕は生きます

>>615 なかなかにえげつないこと言う 残り二人になってからそれは解禁


正直自分でもオチを上手に描写出来るか不安ではある 何とか善処します

下から再開します

              AM 10:44    Recreation room


加賀「…」

…これは本当に…狭野さんの遺体?

加賀「疑うのはよくない、それに…」

最期に彼女を見かけたのはこの場所だ。

加賀「でも、首がないし…体格だって…」

幾らでも誤魔化せるだろう。

加賀「…」





遺体の近くに寄る。

明らかに…強い殺意が見られる。それくらい、何度も何度も…刺しているのだ。

加賀「…」

まさに、痛々しい。想像したくないほどに。











本日の自由行動 残り1回  加賀一人での行動
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋/職員室】から選択

               PM 6:49  Ashimoto's room


加賀「…」

狭野さんの部屋の文字は…『ーた』…最初は『1た』ではないかと思ったけど、今まで全部平仮名で急に数字、ということもないだろうし…。

加賀「それで芦本君の部屋は…『みさ』…」

ミサ…キリスト教の何か儀式のような物だったよね…。

加賀「…でも、ますます訳が分からない…」






加賀「…」

狭野さんの遺体と比べて痛々しさはない。ただ…。

加賀「自殺、なのかな…」

薬の小瓶を持って、机に突っ伏していた…。

これを他殺と考えるには無理がある。外傷も無いし。

加賀「でも自殺の要因は…」

…順番が仮に、逆だとするのなら…。

加賀「狭野さんの死…」

有り得ない話ではない。というか、これ以外…なかなか要因が…。

加賀「考えつかないし…いや、別件で何か脅されてたのかもしれない、けどさ…」

…共依存だったのかもな。分からないけど。

加賀「…せめて起こしておいてあげよう」

床に倒れ込んだままなのも…辛いだろうし。

                      Day 33 AM 8:49



大江「…」

不知火「…」

加賀「…寂しいね」

大江「そう、だね…」

不知火「…」

加賀「…何とかしてさ、三人だけでも…」

大江「…」

不知火「…」

加賀「…ここから、脱出しようよ…」

大江「そう…だね…」

不知火「…うん…」

加賀「…」

…分かってる。手がかりが未だになく、隔日で仲間が消えている。

明日また…誰かが消える可能性が高い事は。

加賀「…」

それでも何とかして、何とかして…。









…でも、この二人のどっちかが…。











本日の自由行動 残り3回  加賀一人での行動
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋/職員室】から選択

       AM 10:22    Teacher′s room



加賀「この前来たときは…あまり収穫を得られなかった場所だけど…」

捜せば、何か収穫が…あるかもしれない。




加賀「…切り抜き記事?」

何について書かれたものか…ちゃんと中身を見ないと解んないな。

加賀「…あとでゆっくり読もう…」

今は、ヒントの数を集めなきゃならない。

度々申し訳ありません。本日の更新ここまでとさせていただきます
明日は未定です、遅くとも20:00からは開始いたします

質問ありましたらどうぞ 皆さん黒幕の目星も付いてきたことでしょうけど

加賀が超高校級の二重人格とかで
もう一人の人格が黒幕とかだったら本当に呆れるな

>>625
それは呆れる…先に言っておきます、そのオチはないです

宣告通り八時からきっちり再開します

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       \ヽ_(    )         _/   ::(
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 L_ `ー / /   /           \_―― ̄ ̄::::::::::\

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  し'  し'                \__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ



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                         >>1  l ̄/.  ___
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      たてんじゃねー!      Y人, ' ',人⌒ヽ、, '

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        へ, --- 、         ノ ̄     ::::::::::::::::::::::)
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   し'   し' と∨ ̄∨       \__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ


        ∬ ∬    ∬ ∬    ∬ ∬  +
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.i l ll三三三      /    _, ==ミ     ::ヽ           , ==ミ,_      ヽ       三三彡//^、',
i l  !三三三        〃_xく(:::じ::)`ヽ   .:::       ,ィ (:::じ::)`ヾx_         三三彡ノ  i l
ヽ', :l.ヾ三三          ^ニ二二ニ''^ ノ .::}      ^ニニ二二ニ´             三彡ソ i  //
 ヽY ヾ三ミ.          ⌒>‐--   彡 .::|      ヾ..   --‐<⌒        三彡  l //
.  ','、 ゞ三;       /           .:::|                   ヽ       彡ツ   i//
   ',ヽ、_!ヾミ                       .::::|  i                      彡'  ノ/
   ヽ `  `ミ               /^ヽ.:::::|  i    ヽ                     彡  ノ./
    ', '   ミ              {  〃 .:       }                     彡   /
    ゝ、__,,ノ.ミ           /   ー-、      .-‐ ''     \            彡  ノ
         ミ          /       ヽ. __ ,ノ          ヽ           彡‐--'′
        ミ          {           、_              }             彡l   
           ミ            ::__.:.:.:.:.:.:.:.J.:.:.:.:.:.:.:.__;:               彡l
        ヾ;            ヽ i^Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y^i .ノ               彡  
         ヽ             \!._{__|__}_.!/                    ツ
           ヽ              、:::::::::::::::::::::::::::,                    /   
            \              `二二二二´              /ヽヽ、
            \                                   /:l ノ |:\
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             /l、\                              /;;;;;;;/   ノ::::::::ヽ

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                   ,/^       "''-、、                           (,,,l゙ | `〉   
                  ,/            `'-,             r'"'''i、.,,,,,,,,,,,        ,,,,、 `  ‘''"   
          ,r‐i、.,-、、 .,i´               \      ,,,,---゙li,_  ||   .゙l       | ‘i、       
          /  |,i´ │ 丿                _,,,゙l,    ヽ_   `  `  ,i´    .l,'"゙'l ヽ \、     
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      _,,-‐"`   ._,ノ ,レ‐、                 | .|  | リi、  \,,,,,r'"゙゙゙''、、   ゙l    │ |   `ヽ ,l゙    
     ,r'"       ぐ .巛゙'/i、   .,/"゙゙゙'''-,、    .|, ゙l,丿,"ヽ        `'-,,、  ゙l   .L,,,i´     `''′   
    ,i´    ._,,-=,、 |  l{ | |   /`     .゙i、    .\,,/  |、         l`  .|       ,-i、        
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   l゙    l゙        ゙l `    h,,、   ._,,i´.l゙         ゙l       ,,/   ,l゙     .リ゜ ゙l         
   .ヽ    `'-,_      │     .ヽ`"''''''"` 丿          ゙l     ,,,/`  .,/       ゙l  .ヽ        
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          ゙゙''-、,、                           ,,,,,,,,-‐′             |゙゙゙i、   ._,、     
             `''ーι                         l゙              ゙l |__,,-'"`)     
                   ヽ                        {                  |     .|     
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                  │                       ゙l、          `   ト/   ゙''"     
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          ____
       / \  /\ キリッ
.     / (ー)  (ー)\    <「きっちり8時に再開します」

    /   ⌒(__人__)⌒ \
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 ヽ    -一””””~~``’ー?、   -一”””’ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))

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      | /ヽ }.          :.,'    ::(  :::}            } ヘ /
        し  )).         ::i      `.-‐"             J´((
          ソ  トントン                             ソ  トントン


              n

               ||
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   rー'_ノ.       !  !   !   !    |∪|   !    /  !"
.    ̄         !  iヘ   i   !   ヽノ   !  ,/   /
            〈,  Y   "''-_ヽ,..-、,゙    /  /    /!
     (⌒ ⌒ヽ,  \ !        ,.ィ'; ,..イ1   _,/ . /    /  i
  (´⌒  ⌒  ⌒ヾ ヽ|     (_{_)   ̄  ̄''Y   /i  i

 ('⌒ ; ⌒   ::⌒  )i      .;:';'         "' , /  i   .i
(´     )     ::: .)i.       :;::          /-‐-ノ   ,/
(´⌒;:    ::⌒`) :;  )三≡≡≡*:          /      ./
(⌒::   ::     ::⌒ ) \    .:::::.        ∠.....,,,,.. -‐''''"
. (    ゝ  ヾ 丶 ソ .   ' , ..:::::::::...     /
  .ヽ  ヾ  ノノ  ノ        "''‐- ..,,__/         

            /⌒ヽ、

    ノ⌒⌒⌒⌒⌒ヽ/ヽir  /~⌒~⌒~⌒~⌒~⌒~ヽ. 
   |人つ人つイつ の  r:::::::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)~~~~ ~~~~~~'-,^^^^"'-
r⌒ヽ| ̄`メ、ル_,.イ´ ̄  |  (:::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ノtュ、゙ ,'ィt或アチ`、~"'- ,,,,,)
|    ,ィ或tュ、,'ィt或アチ|  )::::::( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ヽ 二ノ   ` ‐''"´ ;,  
 ンイ ヽ 二ノ  ト` ‐''"´ \ (::::)                  |   トェェェェェェイ,    : 
   |  ′ トェェェェェェイ,._ 〉  |)::::(    く三)   (三シ   . | ヘヾ'zェェェッ',シ   ,:'
   |   ヘヾ'zェェェッ',シ'   | |:::::)    ̄`メ、_,ルィ 、_,.イ´ ̄, .l、  ` ー--‐ '"  、, '"
   ヽ__` ー--‐ '"' _ノ  ::::| 、,ィ或tュ、゙:ミ {,'ィt或アチ |::::~,/'"/~~~~~/'"/~ヽ
    ノ:::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ :∧r⌒ヽ|. `ヽ 二ノ    ト ` ‐''"´ |  `,-'    `,-' ::::::ヽ
   (::::::::::/  V三'|:::/ ヾ|   ヾ     ,r'、  ヽ     | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|:::::::ヽ
  /::::::::::|  ̄`メ、_V ィ、_,.|          ,/゙ー、  ,r'ヽ   |\   / ⌒\ |::::::|
 /::::r⌒ヽ| 、,ィ或tュ、ミ {'ヽンイ    ,ノ    `'"  ,丶.  |ヽノ ヽ/⌒ヽノ |::::::|
〈:::::::|     `ヽ 二ノ   ト ` ‐''|.    ′ トェェェェェェイ,._ 〉∴ |ュ、゙:ミ {,'ィt或アチ |::::::|
〈::::::::ゝ_イ      ,r'、  ヽ  | ∴∵ ヘヾ'zェェェッ',シ'∵∴|ノ    ト ` ‐''"´ |ヽ⌒r
 レっ::::::::::ヽ   ,/゙ー、  ,r''ヽ | ∵∴∵ ` ー--‐ '"''´∵∴| i ,、 ,..、ヽ         |
   ヽ~´~ヽ ,ノ    `'"  ,丶|  ∵∴∵∴∵∴∵∴∴ |トェェェェェェイ,._〉      |
         \  トェェェェェェイ,. | ∵∴∵∴∵∴∵∴∴∵|ヾ'zェェェッ',シ    、ン
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飽きた 寝る

そうだよ だからお前も荒らすんだよ
あくしろよ

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宣告時間を大幅に過ぎてしまった事、陳謝致します。
また顛末に若干の修正を加えましたので、一部疑問の残る部分はある可能性があります。ご了承ください。

























本日の自由行動 残り2回  
↓1 相手(一人)と場所を【書庫/任意の生徒の部屋/職員室】から選択

               PM 1:49   Stack


大江「…えーと」

加賀「どうかした?」

大江「書庫?なんで?」

加賀「なんでって…三人で脱出するためのヒントを…」

大江「…ああ、なるほどね…」






加賀「…ねえ、大江さん!」

大江「何?…新聞かな?」

加賀「うん…でも、中身が…」

大江「…ん?」




『東京・拘置所から死刑囚数名が失踪』



大江「失踪…でもこれはただ拘置所のセキュリティが…」

加賀「次だよ!綴じられてるんだけど…」

大江「…ええと」




『失踪の死刑囚 一部変死体で発見』





大江「…はあ」

加賀「怖くない!?」

大江「いや、怖いけど…脱走してその後事故で…って考えたら…」

加賀「詳細を見て!」

大江「…」





『死刑囚は身体組織に破損が見られ、警察は事件、事故の両面で捜査している』




大江「やっぱり事故じゃんか!」

加賀「…確かに」

…でもなんか、なんか…。なんだろう…。








本日の自由行動 残り1回  
↓1 相手(一人)と場所を【書庫/任意の生徒の部屋】から選択

                 PM 8:37 Nijima'S room


加賀「…」

新島さんの部屋は、案外綺麗だった。

加賀「…あれ?」

白衣が…二枚有る…。

加賀「…」

妙だよね…前の事件で、新島さんは物理室の白衣を使ってアリバイを作った…。

でも、この替えの白衣を使っていたら…。

加賀「犯人は断定出来なかった…それどころか、狭野さんに疑いが掛かったまま…!」

勿論時間が無かったのかもしれない。でもあの時の言いぶりからは…。

加賀「計画殺人…」

だったら、白衣を重ね着して、バレないようにも出来た。彼女なら…そんなことが思いつけない訳がない!

加賀「…」

…。









…まさか彼女は…。





















死にたがっていた…?

                    Day 34    AM 8:49



加賀「…そういえば、大江さん」

大江「…」

加賀「食糧って…まだ大丈夫なの?」

大江「あと…一週間は持たない」

加賀「…じゃ、何とか一週間までに…」

大江「…例え一人しか居ないとしても」

加賀「…えっ…」

大江「だから、三人居たら…もう三日も持たないよ」

加賀「…そんな」

大江「一応、野菜を中心に残してある…」

不知火「…それがなにか?」

大江「…嫌かも知れないよ。というか、私だって嫌だけど…」

加賀「…やめて!そんなことは…」

大江「でも…しょうがないじゃんか。生きるためなんだから…!」

加賀「…」

不知火「でも…」

大江「…軽明君の遺体は、薬剤の影響があるから使えない。翼君の遺体は…勿論無理だよ」

大江「銀二君と、由地夜ちゃんのなら…あくまで使えない事もない、って話だからね?」

加賀「分かってる…分かってるけどさ…!」

大江「でも二人でも限界はある。…他の人の遺体が何処にあるのか…それを捜すのも視野に入れなきゃならない」

加賀「…」

彼女はきっとおかしくなっているんだろう。…そうに、違いない。








本日の自由行動 残り3回  
↓1 相手(一人)と場所を【書庫/任意の生徒の部屋/職員室】から選択

                  AM 10:36    Teacher's room


不知火「…なにさがすのー?」

加賀「うーん…主に新聞かな…」

不知火「…なんで?」

加賀「この前書庫に行った時に、ちょっと気になる記事があって…」

加賀「ひょっとしたら続きがあるのかなぁって」

不知火「そっかー」

加賀「何かあったら教えてね」





不知火「…あ!コウ!」

加賀「何かあった?」

不知火「これとか?」

加賀「なになに…」



『変死の死刑囚の体内から化学物質 臨床試験に関与か』




加賀「…臨床試験?」

いや、違う…。

不知火「あれ?にまいめだ」




『失踪の死刑囚 全員死亡確認』




加賀「…全員死亡…?」

不知火「あ、ちっちゃくかいてあるよ!『ぜんいんからかがくぶっしつがけんしゅつされた』って」

加賀「…全員…化学物質…」

…何か…突っ掛かるな…。









本日の自由行動 残り2回 加賀一人での行動  
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋】から選択

                  PM 0:44    Ashimoto's room


加賀「…」

やはり遺体は放置されている。

加賀「あまり部屋を荒らしたくはないけど…」

何か、ヒントがあるかも知れない…。











加賀「…メモだ」

でも筆跡は…芦本君らしくない。崩れている。

加賀「…」




『中得し才失しまた返し 残りし物が答えなりけり』



加賀「…何だろうこれ」

加賀「返し、返し…」

…分からない…。

加賀「そもそも何を返すんだろう?それに中を得るって…」

…ゆっくり考えようかな。







本日の自由行動 残り1回 加賀一人での行動  
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋】から選択

うーん・・・てっきり薬品の瓶もう一度調べると思ってたけど当てが外れたか・・・

                  PM 8:49    Stack



加賀「昨日の新聞と、今日の職員室の記事…繋がってるよね」

加賀「ここをもう少し捜せば…進展があるかも知れない…!」










加賀「…日付はあの日よりも後だね」

加賀「…何で年度の部分が塗り潰されてるんだろう」






『死刑囚変死 希望ヶ峰学園の関係者関与か』










加賀「…」

加賀「…えっ?」

希望ヶ峰学園…関係者…?





『拘置所から失踪した死刑囚の連続変死事件に、都内希望ヶ峰学園の関係者が関与している可能性が高いと、警視庁が発表した』



『検出された化学物質は国内に四箇所のみ存在し、内希望ヶ峰学園を除く三箇所においては管理者一名のみが立ち入れる環境であり』



『三人を取り調べたが、即日解放された』



『希望ヶ峰学園は、本科理系生徒かつ許可を取れば自由に該当の化学物質を手に入れる事が可能であり』



『学園長の     を中心に捜査を進める方針だ』





加賀「学園長の欄が塗り潰されてる…」

加賀「…関係者…」

>>767 あっそこですか…まだ明日があるので…。





加賀「…三枚綴りだ」





『死刑囚変死 関与の希望ヶ峰学園生徒を特定』




加賀「…生徒」




『化学物質入手の許可を求めていた生徒が一名だけであり、教員は否認した事から』


『警視庁は近く、希望ヶ峰学園本科生徒       に任意同行を求める予定』



『当生徒は以前から凶行が確認されたと、一部教員からの証言もあるとのこと』


『なお学園長はこの件について一切の発言を避けている』





加賀「三枚目は…」




『希望ヶ峰学園教員変死』


『本科生徒の      を個別指導していた○□ ×⇒-希望ヶ峰学園教員・K大学理学部名誉教授-の変死体が、昨夜K市S川の河川敷で発見された』


『警察は生徒と何らかのトラブルがあったとして、任意同行を急ぐ方針だ』



加賀「…この名前…」

…何か…何か…っ!


加賀「…っ…!」

目眩がする。何故かは分からない。





加賀「…ぁっ…」

倒れ込んでしまう。誰か…誰か…!










大江「…紅香ちゃん!?どうしたの…!」

加賀「おお…えさん…!」


何とか…助かった…。

        PM 9:13  Kaga′s room



大江「よいしょっと…大丈夫?」

加賀「部屋までごめんね…なんで書庫に?」

大江「うーん…特に理由はないけど」

加賀「…そっか」

大江「あ、朝言ったこと」

加賀「…うん」

大江「何となく…あてが見つかったから。皆の遺体のあるところ」

加賀「…」

大江「勿論最終手段だよ。でも…いざって時になってからじゃ遅いからさ」

加賀「…」

大江「それで、改めてそこに行く途中で紅香ちゃんを見つけたってところかな」

加賀「なるほどね…」

大江「今からまた行こうと思ってる。確認しなくちゃならないし」



1 黒幕かどうか探りを入れる
2 入れない
 
A 私も連れてってよ
B 何処なの
C 気を付けてね
D (任意)

↓1 組み合わせて

加賀「ねえ、大江さん」

大江「…何?」

加賀「…単刀直入に聞くけどさ…」

加賀「大江さん、黒幕じゃない…よね?」

大江「…ふふっ」

加賀「何で笑ってんの…」

大江「紅香ちゃん」

加賀「…何」

大江「疑心暗鬼だよ!」

大江「大体私が黒幕だったら、モノクマが動かなくなって裁判がなくなった時点で」

大江「朝食に毒入れて全滅させるでしょ?」

加賀「…確かに」

大江「それにさっきだって、あそこで紅香ちゃんを殺しちゃえば」

大江「あとは真理華ちゃんに気付かれさえしなければよくなっちゃうじゃん」

加賀「まあ…」

大江「じゃ、私は…」

加賀「あ、ねえ大江さん!」

大江「…まだ何か?」

加賀「…写真、本当に持ってないの?」

大江「…」

大江「はぁ…しつこいなぁ」

加賀「持ってないならいいんだけど…」

大江「持ってるよ!」

加賀「何で嘘吐いてたの…」

大江「…言いたくなかったし…だって…」

大江「紫葉莉ちゃんと…国大君と一緒に写ってるんだよ?言えるわけ無いじゃんか…」

加賀「紡さんと…因幡君…」

衣食住…。

大江「…じゃ、今度こそ私は…行くね」

加賀「…うん」

…何で、言わなかったんだろう。

        Day 35  AM 8:31


加賀「ゴンゴンゴンゴン煩いなぁ…」

扉を何度も叩かれる音で目を覚ます。

加賀「…はーい…不知火さん?」

不知火「…」

何だか…泣きそうな目をしてるけど…

加賀「どうかしたの?」

不知火「…フカがいない!」

加賀「大江さんが?」

不知火「でも…りょうりはある…」

加賀「…料理はあるのか」

不知火「どうしよう…」

加賀「それは…捜しに行くかってこと?」

不知火「…うん…」

加賀「…」

料理があるんだったら…昨日の流れで何かに巻き込まれたってことは無いだろうし…。

何処かにふらふらと行っちゃったんじゃないのかなぁ…?


1 捜す
2 先に食事を摂る

↓1

加賀「捜すと言っても…どこを捜すのやら…」

不知火「どこだろう…」



1 学園 一階
2 学園 二階
3 学園 三階
4 学園 四階
5 学園 五階
6 寄宿舎


↓1

加賀「…とりあえず書庫に行こう」

不知火「しょこ?なんで?」

加賀「昨日私が大江さんと書庫で会ったから…かな」

不知火「ふーん」






加賀「書庫にはいない…」

昨日と状況は全く変わっていない…!

不知火「フカとあってからどうしたの?」

加賀「私の部屋に行って…そこでちょっと話したよ」

不知火「…そっかー」



1 学園 一階

3 学園 三階
4 学園 四階
5 学園 五階
6 寄宿舎


↓1

加賀「不知火さん、大江さんの部屋は捜した?」

不知火「ううん。さがしてない」

加賀「捜してないのか…」

寄宿舎かな…。





加賀「…いないね」

厨房もいない。冷蔵庫の中もいない。

倉庫も見に行ったけど…いない。

トラッシュルームも、大江さんの部屋も、大浴場も見に行ったけど…。

不知火「…どこだろう…」

加賀「何処だろうね…」

寄宿舎でなく、昨日の話から考えるのは…危険なのかな?

手掛かりが無い以上、そう考えるのも致し方無い気がするけど…



1 学園 一階

3 学園 三階
4 学園 四階
5 学園 五階


↓1

加賀「…一階から攻める?」

不知火「…コウ、だんだんめんどくさくなってる?」

加賀「なってないよ」






加賀「体育館もいない、視聴覚室もいない…」

加賀「当然の如く保健室も…いない…」

不知火「ねーねー」

不知火「きのうなにはなしたの?」

加賀「あー…えーっとね、その…遺体の場所の目星が付いたみたいなことを…」

不知火「いたい…それってあそこかな?」

加賀「あそこ?」

不知火「どこだっけ…わすれちゃった」

加賀「えぇ…」


 




3 学園 三階
4 学園 四階
5 学園 五階


↓1

加賀「遺体が…目星が付いた…」

…まさか

不知火「あっ!おもいだした!」

不知火「かがくしつのおく!かぎがかかってたとこ!」

加賀「…科学室か!」

一階から急いで足を動かす。









加賀「奥の部屋って…確かここだったよね」

不知火「うん」

加賀「開けるよ…」








加賀「誰もいない…?」

不知火「…ねえ!コウ!」

加賀「箱?これは前から…」

不知火「ちがうよ!そのうえにのってる…!」

加賀「…」

豚の置物と…大江さんの写った写真…。

加賀「…まさか!」






祈るような思いで、箱を開ける。












不知火「…フカ…!ねえフカ!」







現実は、やはり非情なのだろう。















彼女は私に、写真のことを教えた。亜堂君と同じように。











そして遺体は…きっとこの奥の、鍵のかかっていたスペースに安置されているんだろう。













彼女は、それを知ってしまったから…













こうやって、箱の中で








凍ったまま、息絶えているのだろうか。

不知火「…ねえフカ!ねえ!おきてよ!おきてよっ!」

彼女だって…起きないことは、とうに分かっているに違いない。それでも…現実を受け止められないのだろう。






そして今、私は不知火さんと二人きりだ。








…彼女は…黒幕なのか…?



樫月さんの死を泣いてまで弔った彼女は


常に明るく私に接した彼女は


樫月さんの死後、私を頼ってくれた彼女は


今もこうやって、大江さんの死を悼んでいる彼女は















…黒幕なのかな。全部全部、この子の嘘なのかな。







ああ、思考を放棄できたのなら…どれだけいいことだろうか!






彼女を心の底から信用できたのなら







…どれほどいいだろうか…

今日(1/3)はここまでとします
明日(1/4)は更新するかどうか未定です 更新しなかった場合1/5は必ず更新します

質問ありましたらどうぞ 答えられる範囲でお答えいたします

今日の様子見てると埋められる可能性もあるけどその場合はどうすんの?

生き残りが2人だけになったけど>>1はこんな展開になると予想してた?

必ず更新とかそういう書かんでもいい事書くから荒らしに付け込まれるんだと思うの

これ聞いていいのかわかんないけどまだ不知火死亡を回避するとかルート分岐できる方法って残ってんの?

今なら返せるので先に

>>791 前スレで進行するか新スレに誘導します 恐らくEDまでたどり着かずにスレが飛ぶと思うので、どのみち作るつもりではいます
>>792 予想はしていました ただあまりよくはないなと思っていたので少し面食らっています
草案は大江の退場がもう二人分早く、そこで黒幕を暴けるかなと思っていましたので 
>>793 左様でございます。今後気を付けます
それは次(かその次)の選択肢で明らかになるかと思われます

今日はこないかな

完結したあとに、裏話…というか、ルート分岐条件とかフラグ選択肢とかどうだったのか教えて欲しいです
どこか原因でこういう結果に進んだのか知りたい

加賀「…不知火さん」

不知火「…」

加賀「この前入れなかった…所…」

不知火「…あいてるの?」

加賀「…うん、開いてる」

不知火「…」

加賀「…開けるね」




















加賀「…」

大江さんの入っていたような箱が…九箱。

加賀「中を見る…べきなのかな…」

…もし、大江さんと同じだとしたのなら。

加賀「いや、それでも…」

…現実は受け入れなくちゃならない。










不知火「…あかないね」

加賀「開かない…」

大江さんの箱と違い、鍵のような物が掛けられている。

それだけではない。

加賀「一個だけものすごい軽い…あ、空じゃん」

…一つだけ、空だ。

他の八個は恐らく…モノクマ停止前に死んだ九人の内の八人の遺体…。

誰の遺体がないのかは分からない。鍵を開けなければ…判断しようがない。



加賀「不知火さん、とりあえず…ご飯だけ食べよっか…」

不知火「…うん…」







本日の自由行動 残り2回 不知火との行動  
↓1 どの生徒の部屋に行くか選択

>>797 今日の更新終わりに四章までの被害者加害者判定は可能な範囲でお教えします 五章以降は完結してからで





            AM 11:49    Tsumugi's room




不知火「…ねーねー」

加賀「何?」

不知火「コウのへやにもおきものってあったの?」

加賀「置物…ああ、うん。熊の置物が有ったよ」

不知火「ふーん」

加賀「…不知火さんも?」

不知火「まりかはおおかみだったよ」

加賀「狼か…」

…人狼だと、人を襲うのは狼…。

…いや、これは流石に考えすぎか。そんな事言ったら熊なんてモノクマそのまんまだし。

不知火「くまかー…でもシバリのへやにはないね」

加賀「…確かに」

置物は全員に配布されてる訳では無さそう…そもそも、置物を見つけたのは…新島さんの処刑後…。

加賀「…あれ?」

誰か見に行ってないような。

不知火「ほかのひともあったのかなー?」

加賀「置物?どうだったっけ…」

加賀「…あ、芦本君は…ライオンって言ってて」

加賀「狭野さんは…山羊の置物が部屋にあったね…」

加賀「亜堂君は犬だって言ってたし」

加賀「大江さんは…豚の置物って言ってたよ…」

加賀「…あれ?」

誰かやっぱり抜けてるよね。

不知火「…ふーん」

不知火「あれ?ろっこなの?」

加賀「今のところはね…」

…誰だ。






本日の自由行動 残り1回 不知火との行動  
↓1 どの生徒の部屋に行くか選択

加賀「…あっ」

城須賀君…なのかな?

加賀「六個かも知れないけど…」

一応、行動が出来なかったとは言え生きていたんだから…別例って訳でもないよね…。





          PM 1:49    Shirosuka's room



加賀「…やっぱり!」

不知火「ななこめだねー…きつね?」

加賀「狐…」

人狼だと狐…妖狐か!

…いや、妖狐は第三陣営で…狼にも村人にも属さないのか…。

不知火「きつね…ぶどう!」

加賀「葡萄?」

不知火「ほしのおーじさま!」

加賀「…」

サンテグジュペリを引っ張ってきたか…。

加賀「酸っぱい葡萄だっけ?自分が食べられないからって酸っぱいって簡単に決めつけ」

…。

…。

…決め付け。

彼女しか今居ない。そして私は…きっと黒幕なんかじゃない。



だったら彼女が黒幕なのか?



彼女が"甘い葡萄"でない証拠は何処にある。



私があの"愚かな狐"だったのなら。彼女を黒幕としていただろう。証拠も無しに。




…警戒さえしておけば、どうとでもなる。彼女の一歩後ろに付けば…不意打ちを食らう事はない。





疑るには、それなりの――





不知火「…ねえコウ、きょうさ…コウといっしょにねちゃだめかな?」


加賀「…えっ?」


不知火「…こわいもん。まりかはコウがわるいひとじゃないってしんじてるけど」


不知火「ほかのだれかにころされたくないもん…!」


不知火「ふたりでもいいからここから…」


不知火「でたいから…!」



加賀「…それは、私だって一緒だよ、一緒だけど…」


…信頼には、疑念が付きまとうのが性だ。



彼女を無条件に盲信して良いものか。


彼女を無条件に突き放してよいものか。



彼女が不安なのは当然分かる。分かるけど…。




加賀「えっと…」





1 …分かった、いいよ

2 やっぱりダメ




↓1

加賀「…いいよ。一緒に寝よっか」

不知火「ほんとに!?」

加賀「私も怖いからね…不知火さんは悪い子じゃないって私も信じてる」

加賀「そうじゃなきゃ…一緒に寝るだなんて考えられないし」

…恐怖に怯えているのも、彼女を信頼しようとしているのも…真実だ。

この子は簡単に人の弱い部分を突いてくる。それも…無意識に。

あからさまな嘘を吐いた日には、きっと追及されてしまうだろう。


彼女を裏切るのなら、それは彼女への信頼が失われてからでも遅くはない。

無論、そんな日なんか来ない方が…余程かいいんだけど。

加賀「…」

寝床に就き、不知火さんを抱き枕にしながら考える。

芦本君の部屋のメモ。中得し才失し亦返し…何だったっけ。

あの言葉の意味が分かれば、もう少し核心に近付けるのかもしれない。

加賀「不知火さん温かい…」

それと、七つの置物。

私は熊。不知火さんは狼。亜堂君は犬。芦本君は獅子。

狭野さんは山羊。大江さんは豚。城須賀君は狐。

加賀「七と言えば…虹?」

虹だとしても色が合わない。熊は茶色だからどこにも入れないし、山羊だって白だ。

犬に至っては種類が多すぎる。

加賀「…それと」

扉の文字。纏めては見たけれど…やっぱり分からない。

…明日には、大江さんの部屋にも文字が書かれるんだろう。きっとそれを見たところで…答えは出ないだろうけど。

加賀「…不知火さん、抱き心地がいい」

…心底どうでもいい気がする。そんな他愛もないことを最後に考え、睡魔に負かされた。

短めですが今日はここまでとします。質問ありましたらどうぞ


上の被害者加害者判定の件です 長いです

1章 動機の時点でほぼほぼ絞ってました 問題は秘密を握られた側が[ピーーー]のか反撃されて殺されるのかと言うところ
ここでは不知火 城須賀が完全回避 後は前スレを参照願います
2章 ここは悩みました 途中で紡とのタイマンが入ったので紡になりましたが、あれが樫月以外の人物だったら多分その人でした
被害者は書庫整理やってた因幡確定、飯田は初っ端で紡とセットだったのと身長のトリックのため
3章 樫月はもう熱帯魚の時点でほぼ死に確 絶望病じゃなかったらクロになってた
あの中で絶望病に罹患して一番クロになりそうなのがデラミだった
4章 新島は確定 途中までイモニアを内通者として展開していた関係で、最初は被害者加害者が逆でした
亜堂だけ完全回避

裁判は御予想の通り出来ません ダンガンロンパの醍醐味を消してしまう形になってしまい申し訳ありません

流石に殺しすぎだとは思いますが後には引けないので

扉の文字は解法さえ分かれば一応今ある26文字でも解けないことはないです 文字が増えたところで解法が思い浮かばなければ無理かもしれません

         Day 36   AM 7:45


加賀「…八時前か…」

…あ、でもご飯作らないと…。

加賀「よいしょ…ん?」

服を掴まれる。

不知火「…いかないで」

加賀「起きてたんだ…」

不知火「いっちゃだめ…まりかもいく」

加賀「起きあがれる?」

不知火「…うん」

…やっぱり、一人じゃ怖いよなぁ。











不知火「…コウってりょうりできたっけ」

加賀「出来ないけど…やるしかないじゃん」

不知火「…まりかやろっか?」

加賀「…逆に聞きたいんだけど、出来るの?」

不知火「…コウよりはできるよ!」

加賀「えぇ…」

こんなに自信ありげに宣告されるとなかなかにつらい。

まあ…それくらい料理が出来ないのだから仕方ない。

加賀「じゃあ、任せるよ。私は手伝うね」

…失敗したくないし、正直面倒だし。






加賀「…案外美味しいね」

不知火「あんがいってなに!」

加賀「あ、いや…ごめんごめん」

不知火「まりかだってりょうりくらいできるもん」

加賀「だよねえ…」

料理できない人を目前に言う台詞じゃない。

不知火「…でもそんなにたべものもないし」

不知火「これからたいへんかもしれない」

加賀「…そっか」

足掛かりを見つけなきゃならない。







本日の自由行動 残り3回 不知火との行動
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋/生物室】から選択

           AM 9:53  Chris′s room



不知火「…ねーねー」

加賀「何?」

不知火「なんでショウのへや?」

加賀「あー…確かさ、栗須君って…交流会の時に配られた秘密の紙の内容をまとめてたと思うんだよ」

加賀「ひょっとしたら、それが何かの役に立つかもなあって思って…」

不知火「…ふーん」

加賀「不知火さんの紙って何が書かれてたの?」

不知火「…ツバのこと」

加賀「城須賀君?」

不知火「ツバはうそつきってかいてあった」

加賀「嘘吐きかぁ…」

…まあ演劇部だから舞台で嘘を吐いてるようなものだよね…。

加賀「…まあとにかく、栗須君の部屋にメモか手帳か何かあったら多分それだから」

加賀「一緒に捜してくれるかな。そんなに時間はかからないかもしれないけど」

不知火「いーよ!てつだう!」

不知火「…あ!あったよ!」

捜し始めてから一時間。だらだらと駄弁りながらだったので時間がかかった。

不知火「すごいかいてある」

加賀「すごい書いてあるって…秘密が?」

不知火「うん」

不知火「でもほとんどひてーってかいてある」

加賀「殆どってことは書いてないのも?」

不知火「ハイの」

加賀「ハイ?…ああ、谷君ね」

不知火「はい!いらない!」

加賀「じゃ貰うね…えーと」


『芦本 ゴーストライター 否定』
『亜堂 意図的に二番手に 否定』
『飯田 ライバルを事故で負傷させた 否定』
『因幡 高所恐怖症 否定』
『イモニア 裏金入学 否定』
『大江 栄養士の資格未所持 否定』
『加賀 殺人計画企画 否定』
『樫月 事故に見せかけ園児を殺害 否定』
『狭野 淫蕩 否定』
『不知火 暴発事故 否定』
『城須賀 嘘吐き 否定』
『谷 ドーピング 肯定』
『紡 自殺願望 否定』
『露寺 実験用動物は予め情が湧くまで飼う 否定』
『新島 脳改造 否定』


加賀「基本否定しかないね」

不知火「ほんとのこといいたくないんじゃない?」

加賀「まあ…このうち三人か五人が事実ってことだからねえ…」

加賀「…不知火さん、違うよね?」

不知火「なにがー?」

加賀「この暴発事故っての…」

不知火「そんなわけないじゃん!」

加賀「…だよね」

不知火「そんなことしてたらはくだつだよはくだつ!」



本日の自由行動 残り2回 不知火との行動
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋/生物室】から選択

             PM 1:33   Biological room


…昼食は早めに摂った。凄惨な何かを見ても…吐かない準備は出来ている。

問題は…


不知火「このはこあくの?」

加賀「それなんだよね…」

あの箱さえ開いてしまえば、影で生きている『黒幕』が誰なのか判明するのかもしれない。

開かないことには分からない。

不知火「…あ、それでこーぐせっと」

不知火「むりやりじゃない?」

加賀「無理矢理だよ。でも…無理強いで何か分かるんだったら私はやるよ」

不知火「そっかー…じゃこのはこから?」

加賀「…そうだね」

不知火さんの近くにある箱から開けることにした。

加賀「せーの…よいしょっ!堅い!」

不知火「むむむ…かたいー!」

二人がかりでやっても無理。強攻策しかない。

加賀「不知火さん工具セット!ドライバー!」

私のは取られた。不知火さんのを借りるしかない。

不知火「ここ?」

加賀「そうそこ!同時に持ち上げるよ…せーのっ!」









加賀「…」

一番、マシというか。衝撃は強くない遺体。

加賀「飯田君…」

丸焦げ、肉塊、首なし、滅多刺し、水死、達磨、首切り、脳無し。

水死と並ぶ…くらいだろうか。胸部の血痕にさえ目を瞑れば、彼の時が止まっている、そうともとれる。

加賀「飯田君の遺体はあるから…飯田君が黒幕の線はほぼ消えたかな」

…一応、他の人の遺体も…確認しておかないと…。





不知火「…これだけあかないね」

加賀「頑張れば開きそうなんだけど…案外開かないもんだね…」

一つだけ、開かない箱があった。

不知火「…ひとつからだったから…」

加賀「ここに入っている可能性があるのは…」

他の箱には、谷君らしき物、因幡君、露寺さん、樫月さん、イモニア君、そして新島さん…

発見できなかったのは…栗須君と、紡さんの遺体…。

加賀「重さで判断でき…ないよなぁ」

そもそも栗須君の遺体は損傷が激しく、質量が減少している可能性が高い。

そのとき紡さんより軽くない証拠はない。

加賀「…でもまあ、絞れたには絞れたからさ」

…四択、でも実質…二択。




本日の自由行動 残り1回 不知火との行動
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                      PM 9:44   Stack


不知火「またしょこ?」

加賀「あまり捜せる場所もないからね…しょうがないと言えばしょうがない…」

万策尽きているのかもしれない。食糧だって底を突きそうなのだから、万策尽きてもおかしくはない。

それでも…ここから出るために、ヒントを見つけ出さなきゃならない。

加賀「…それでも捜すよ。そうするしかないんだもん」










不知火「…ざっしだ!」

加賀「雑誌?…あれ?」

この前ここで見た物とは…違う。似た表紙だけど細かい部分が…。

加賀「五代目 Q roma sisters…誰だよ」

不知火「BMI48…ふとってる」

加賀「確かに…健康に悪いよね」

不知火「…あれ?きぼうがみねがくえんがくえんちょーいんたびゅーだって」

加賀「…え」

…また?












…。

加賀「全然残ってないじゃん」

案の定、というか。切り取られ、殆ど残されていない。

残っている部分も塗り潰されていて…読める部分はこれくらいか。


『記 例年クラス分けは学園長が執り行うとのことですが、今年はどういう基準で?』

『学 聞くんですね(笑)今までは理系文系で固めたり男女で固めたり、誕生日だったり適当だったりしたらしいんですが…』

『学 別にクラスが違うだけで何かある訳でもないので、単純に名簿で並べました。』

『学 上手いとこ男女比も合ったのでそれで。クラス替えは余程の事がない限りしません。』

『学 ちょっと偏っちゃいましたけど。』




…これは私達のことを指してるのかな。確かに…十六人で名簿が最後なのは新島さん。

普通はヤ行くらいまで縺れてもおかしくない…。

だとしても、偏ったの意味は…何だろう…。

不知火「…まりかたちのことだっておもうのもちょっとこわい」

不知火「ちがうかも」

…確かに私達の事だと決め付けるのは、結論を急ぎすぎだ。

そうでないと決め付ける証拠は無いけれど。









不知火と一緒の部屋で寝るか否か
↓1

不知火「…あまりなかったね」

加賀「そうだね…」

不知火「…きょうもいっしょに」

加賀「…ごめん、今日はちょっと一人で考え事したいんだ」

不知火「…えっ」

加賀「ごめんね…それじゃ」

不知火「…」




…これが悪手でない事を祈るしかない。



とりあえず、状況を整理しないと…。

…栗須君の部屋の秘密。多分あの感じだと、狭野さんは真なんだろう。

そして谷君も真。少なくとも、もう一人は…本当の秘密を知られた人がいる。

加賀「…扉の文字も気になるなぁ」

大江さんの文字は「でこ」。

それほど額の広い子ではなかった。

並べ替えて答えが出れば、…でも、それはヒントになるのかな?

そもそも誰があの文字を書いている、書いていたのか。

黒幕だとすれば…現れたヒントに従うのは早計だ。

加賀「まあまだヒントらしき物も分からないんだけどさ…」

…あとは書庫の雑誌やら新聞やら…メモやら…。

雑誌はインタビュー記事で…新聞は、ここを取り巻く事件の切り抜きで…メモは…『学園長はシロクロ』…だっけ。

加賀「芦本君の部屋にもメモはあったね」

中得し才失しまた返し…続きが出てこない。

でも、置物だって未だに謎が解けていない。

深く考えたかったが、食料にだって限界がある。

ゆっくりと、考えている暇はどうやらないみたい。

加賀「…はぁ…」

早く、突破口を開かなきゃ。手遅れになる前に!

申し訳ありません。発売日までに終わらせる宣言を出しているので回収が乱雑になってしまうかも知れませんがご容赦ください







            Day 37   AM 8:14    Dining room



加賀「…あれ」

料理が置かれてる…。

不知火「…あ、コウおはよ」

加賀「おはよう…」

不知火「できてるよ」

加賀「それは…見れば分かるよ」

不知火「たべるでしょ?」

加賀「ああ、うん…」








不知火「…たべないの?」

加賀「…え?」

不知火「ぜんぜんへってない」

加賀「ああ、うん…」

…無意識のうちに彼女を疑ってしまっている。

これを食べなければ…いや。まだ食糧がない保証は…。

…下手な私が料理をしても、無駄に食糧を削るだけか。

加賀「…」

だが…。

加賀「不知火さん、食べてるところ悪いんだけど…料理交換してくれない?」

不知火「なんで?」

加賀「不知火さんの料理が美味しく見えてきちゃって…」

不知火「おなじ」

加賀「あ、ほら!隣の芝生は青いって言うじゃんか?」

不知火「かんけーない!」

加賀「交換してくれないんだ…」

不知火「しないよ!」

…いや、疑心暗鬼なのは分かってる。分かってるんだけど…。




1 不知火の料理を食べる
2 誰かの人肉を調達(コンマ79以下で失敗、その時奇数なら1へ偶数なら3へ分岐)
3 不知火の食事を請うて交換してもらう


↓1

焦げきって何も残ってない骨をしゃぶると言うのか…




加賀「…食べます」

不知火「さいしょからそうすればよかったじゃん!」

加賀「いや…まあ確かにそうだけど…」

言えないよなぁ。ちょっと疑ってたなんて。




加賀「…美味しい」

不知火「でしょ?」

加賀「…」

…何で疑ったんだろう。料理の上手さで人の心が定まる訳でもないけど。








本日の自由行動 残り2回 不知火との行動
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋/職員室】から選択

               AM 10:48   Sano's room



加賀「狭野さんの部屋は…」

確か前に来たような気はするけど…。

不知火「なんでユッチ?」

加賀「何かあるかもしれないから。とにかく今は、色々なところを捜さないと」

不知火「じゃひきだしからさがすね」

加賀「あ、うん」








加賀「…特にこっちは…」

不知火「こっちも…せいとてちょーだけ」

加賀「電子生徒手帳?」

不知火「うん」

加賀「…ん?」

遺体は娯楽室で見つかってる…。ってことは、生徒手帳をここに置いていったってこと…?

不知火「なかみみる?」

加賀「あまり乗り気はしないけど…ヒントがないとも限らないしなぁ」

不知火「じゃみちゃうか!」






加賀「才能が茶道家、身長体重…特にめぼしい情報はないような…」

不知火「そだね…あ!」

加賀「…メッセージ?」

五日前…。

加賀「…なになに」



『一人で娯楽室へ来い 生徒手帳は持参するな 誰にも伝えるな    五日前』



加賀「差出人は不明…」

…じゃああの時狭野さんは私を付けていた訳じゃなく…呼び出された…。

加賀「でも、あの時の状況的に、呼び出しに簡単に応じるのはあまりにもリスキーな気が…」

不知火「あれ?つづきがあるよ?」

加賀「ホントだ」



『来なかった場合は芦本を殺害する』


加賀「…」

脅し、か。



本日の自由行動 残り1回 不知火との行動
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋/職員室】から選択

              PM 1:44         Tsumugi's room


不知火「…とくにないね」

加賀「ないねぇ…」

前二人で捜したのだ。黒幕がこの部屋に何か細工を仕掛けない限り…何もないのは当然だ。

加賀「…不知火さん」

不知火「なに?」

加賀「不知火さんは…やっぱりここから出たい?」

不知火「…でたい、かでたくないかっていわれると…でたい」

不知火「でも…」

不知火「でられない、し…でちゃってコウとはなれるくらいだったら…」

不知火「いっそこのままでもしょーがない…かな」

加賀「…」

不知火「はなればなれにならないならでたいよ」

不知火「でもそうならないっていいきれないもん」

不知火「しょくりょーはもうないし、どうなるかわかんないけど」

不知火「コウは?」

加賀「私も出たいよ」

不知火「はなればなれは?」

加賀「それは…」




1 嫌だよ。両手に手錠でも掛けて、絶対離れないようにしたいくらいに
2 嫌。不知火さんが離れたくないように私も同じ
3 嫌だけど…それもまたしょうがないのかなって思う
4 …私は構わないよ。自立は大切だし…


↓1

加賀「…嫌。不知火さんが離れたくないように…私も同じ」

不知火「…よかった」

不知火「はなれてもしょうがないっていわれたらどーしよーかとおもったよ!」

加賀「そんなこと言うはずないよ。だって私を頼ってくれたのは不知火さんなんだし」

不知火「あれ?そうだっけ?」

加賀「そうだよ…」

不知火「そっかー」


今はこれでいい。今は…これしか出来ない。







Bonus Turn 

本日の自由行動 残り1回 不知火との行動
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋/職員室】から選択

                  PM 8:03     Teacher's room


不知火「しょくいんしつでなにするの?」

加賀「何かあるかもしれないからさ」

不知火「あるかなー…」

加賀「あるよ、きっと」









不知火「こっちはなんにもなーい!ない!」

加賀「そっちは収穫無しか…」

不知火「"は"?コウはあったの?」

加賀「この紙なんだけど…この前記事で見かけたここの指導者の名前があるんだよ」

加賀「しかも殺された」

不知火「それが?」

加賀「二つあってね。まあ大したことじゃないんだよ。大したことじゃないんだけど…」

加賀「一個が、その殺された指導者の受け持ちが理科科目だってこと」

加賀「物理なのか化学なのか生物なのか地学なのか天文学なのか…そこまでは分かんない」

不知火「てんもんがくっておそらのほし?」

加賀「うん、まあそんなところ」

加賀「この人が何を指導していたかは…理科科目だって分かれば十分」

加賀「…で、まあこれは正直脱出には関係ない」

不知火「えー…」

加賀「…でもね、私にはちょっと関係があって…この欄を見てよ」

不知火「どれどれどれ…?あれ?」

加賀「…気付いた?そう――」





































加賀「…指導生徒の欄、何故か私の名前があるんだよ…」



















本日(1/8)はここまで
慌ただしい展開となってしまう事をご容赦ください 申し訳ありません

                   PM 10:09    Kaga's room


加賀「…当然の如く私の部屋に入ってくるんだね…」

不知火「だってこわいもん」

加賀「まあね…」

昨日断ったんだけどなぁ…。

加賀「いやまあいいけど」

不知火「やったー!」

…ホント、無邪気だなぁ…。





                      AM 1:09 



加賀「…うわ」

三時間弱で起きてしまった…。

加賀「一人じゃないから電気点ける訳にも行かないよなぁ」

加賀「…あ」

電子生徒手帳の光なら…不知火さんを起こさずに済むかも。







加賀「よいしょっと…」

加賀「…何これ」

机の上には…。

加賀「…手錠」

と鍵、と…。








加賀「…注射器?」

中身は分からない…注射…?

加賀「…」

毒か、薬か。それとも栄養剤か。

加賀「打ってみないことには分かんないけど…」

というか手錠って何なんだよ…!






加賀「…中身は気になる」

加賀「でも毒だったのなら…危険だし…」

加賀「栄養剤だったらもう少し長く生き延びられるかも…!」

加賀「…どうすればいいんだろう…」





A 手錠を不知火に片方、自分にもう片方はめる
B 手錠は使わない


1 注射を不知火に打つ
2 注射を自分に打つ
3 打たない
4 両方に打つ




↓1から3でそれぞれ多い物 注射で横並びになった場合組み合わせに関わらず"3"を選択した事になる

加賀「…手錠はまあいっか…」

鍵があるとは言え…これで開けられる保証もないし…。

加賀「…注射は…」

不知火さんを見やる。

加賀「…二人で打つか」

一人で二日長く生きられる栄養剤なら、二人でそれぞれ一日長く…。

…毒なら、心中…。

加賀「…」

…まあ、片方にだけ打って…利益不利益被る位だったら…。








加賀「…まずは私から…っ!」

ダメだ痛い!普通に痛い…!

加賀「痛くても…我慢我慢…!」

もうどうにでもなれ…!

加賀「…これで半分…?後は不知火さんか…」








加賀「…よし」

というかこの痛みでよく起きないよね…。

加賀「栄養剤なら何とか…一日猶予が伸びたってことになるね」

…毒だったらまあ仕方ないよ。心中。










加賀「…明日目が覚めればそれでいい」

自ら死への博打を打っているのだから、どうにもならないが。









…明日は何処を捜そうか。書庫か、職員室か。







               80:8 MA     8ε ᚴ𐑇b



加賀「…なんだこれ」

視界が左右反転して見える。いや、部屋の配置と時計盤の文字からそう推測しているだけなので正しいところは分からない。

加賀「…いやなんだこれ…」

とにかく一旦落ち着こう。逆でも生活に苦しみは…。





加賀「するよ!」

文字が反転していたらまともに記事も読めない…。

加賀「…頭振っても変わらないな!よし!寝よう!」

二度寝。



…まさかこれ注射の所為?

                        day 38   AM 9:49


加賀「あ、戻った」

不知火「もどったってなにが?」

加賀「不知火さん起きてたの!?」

不知火「もうじゅうじだよ…なのにコウがだきついてはなしてくれないんだもん!ごはんたべられないよ!」

加賀「…あっ」

ホントだ…全然記憶にない…。

不知火「もう…」

加賀「…不知火さん、身体におかしな所はない?」

不知火「ないよ?」

加賀「…そっか」

一体さっきのは何だったんだろう…。








本日の自由行動 残り3回 不知火との行動
↓1 場所を【書庫/任意の生徒の部屋/職員室】から選択

                 AM 10:55   Shirosuka's room


不知火「…そーいえばさ」

不知火「どーしてかわかんないけど、コウのへやにももじがあったよね」

加賀「…えっ嘘」

不知火「ほんとだよ!『こつ』ってかいてあった!」

加賀「…骨?」

…まさか私明日骨だけにされてるの…?

加賀「一応聞いときたいんだけど、不知火さんの部屋は…?」

不知火「まりかのへや?…むり」

加賀「無理って…何で教えてくれないの」

不知火「だから!むり!」

加賀「理由くらい言ってくれても…」

不知火「『むり』ってかいてあったの!さっきからいってるじゃん!」

加賀「…」

分かりにくい!

加賀「無理…かぁ…」

一番分かりやすいけど、余計に分かりにくいな…。

加賀「簡単にまとめよっか…紙とかあるかな?」

不知火「…あ、なんかおちてる」

加賀「あ、ホントだ…なんか写真っぽい…」






…?

加賀「谷君と城須賀君だ…」

肩組んでる…なんか、新鮮というか…。

加賀「…いや、写真にメモを取るのは不味いでしょ…もうちょっと捜そう」

栗須 げ ふ
谷 お あ
因幡 し に
飯田 な ご
紡 わ い
樫月 の た
露寺 り う
イモニア ん の
新島 だ ち
亜堂 ん い
城須賀 は は
狭野 ー た
芦本 み さ
大江 で こ
加賀 こ つ
不知火 む り



何とか端紙を見つけた。流石に写真の裏に書くほど無礼ではない。

加賀「一応書き出してはみたけれど…」

不知火「わけわかんない」

加賀「だよね…」

一応美濃は…出来るけど…。

加賀「美濃、信濃、尾張…後は繋がりそうにないか…」

あの周りだと…越後、上野、武蔵、相模、駿河、遠江、伊豆、加賀、越前、近江…これは考えるだけ無駄かもなぁ。

加賀「並び替えなきゃならないんだけど…」

不知火「わかんない!」

加賀「チョコでもあればなぁ…」

食糧が底を突きかけているのだから、それは高望みか。






本日の自由行動 残り2回 不知火との行動
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訂正



本日の自由行動 残り2回 不知火との行動
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                      PM 0:49     Stack


加賀「書庫に来るのは何度目だろう…」

いつからか数えてすらいない。…数える意味もないのだけれど。

不知火「きょうはなにさがすの?」

加賀「今日も新聞かなぁ…雑誌でもめぼしい物があればいいけど…」

加賀「私新聞探すから、不知火さんは雑誌探してくれる?」

不知火「らじゃー!」









加賀「新聞は収穫無し…か…」

加賀「不知火さん何かあ…何読んでるの」

不知火「ざっし」

加賀「…どうみても週刊誌じゃん…絶対そんなのに載ってないよ…」

不知火「わかんないじゃん!」

加賀「いや流石に暴露系週刊誌には…」

不知火「…あ!まえのひと!」

加賀「前の人?」

不知火「コウがこのまえいってたひと!りか!」

加賀「理科…私の指導教員の人?」

不知火「そう!」

加賀「それがどうかしたの?」

不知火「これみて!」

加賀「どれどれ…」











『K大理学部名誉教授に驚愕の事実 教え子が匿名告発!!』




加賀「…えっと」

不知火「くわしくみて!」

加賀「はい…」







『名誉教授は教え子に対しセクハラ紛いの行為をしていたと告発』


『また、一部生徒は洗脳され行方不明の者も』





不知火「くろい!」

加賀「確かにどす黒いね…事実かどうかは分からないけど…」

所詮ゴシップ誌だしなぁ。平気で嘘書くし。

加賀「まあ…これが何かに関わってるって訳でも無さそうじゃん」

不知火「そうかなー?」

加賀「…いや、この一部生徒がここの16人だったらそれは名簿の説明が付かないし…」

不知火「…たしかに」










本日の自由行動 残り1回 不知火との行動
↓1 場所を【任意の生徒の部屋/職員室】から選択

                   PM 7:44    Teacher's room


加賀「何か毎日職員室来てる気がする」

不知火「わかる」

加賀「学生かよ…」

不知火「こーこーせーだよまだ!」

加賀「…確かに」

状況が異端過ぎて自分が高校生である事さえ忘却している。

加賀「とりあえず引き出しを漁ろう…」

不知火「だね」

何回漁ったっけ…。














加賀「それでもまだ出てくるんだもんなぁ…」

加賀「名簿?でも何か右の欄が埋まってる…」

不知火「なにそれ?」

加賀「名簿っぽいの…あ、ざっくりとした教科も書いてあるのか…」

不知火「ほんとだー!あれ?まりかりかなの?」

加賀「私と露寺さんと不知火さんと因幡君が理科、栗須君が社会、芦本君が国語」

加賀「狭野さんが芸術、樫月さんと飯田君と谷君が人間学…人間学?」

不知火「たいいくもにんげんがくなんじゃない?」

加賀「…あ、そういう感じなのかな」

ざっくりしすぎてて訳が分からないし、因幡君が理科なのも分からない…。

不知火「けんちくはりかだよ」

加賀「そうなの?」

                     PM 8:55    Kaga's room


加賀「よいしょっと…とりあえず今ある証拠を整理しよう」

加賀「証拠というか…まあヒントみたいなことだけど」




・栗須君のメモ 秘密について書かれてる

・扉の文字

・学園長へのインタビュー記事

・希望ヶ峰学園に関連する事件記事

・『学園長はシロクロ』のメモ

・『中得し才失しまた返し 残りし物が答えなりけり』のメモ

・七つの置物




加賀「纏めるとこんな感じかな…」

加賀「全然分からないけど…」

不知火「なんだろね」

加賀「気になるのは芦本君のメモだよね…」

不知火「なかえしさいうしまたかえし…のこりしものがこたえなりけり?」

不知火「わかんない!」

加賀「私も分からないよ…」

不知火「でもさー」

不知火「なかえしってよくわかんないね」

加賀「どういうこと?」

不知火「なかをえるのいみがわからないの」

不知火「なか、えしじゃなくてなかえ、しとかな、かえしかもよ?」

加賀「中江氏?中江兆民?」

不知火「だれそれ」

加賀「歴史で習わなかった…?」

不知火「しらない!」

加賀「まあいいや…な、返し…なって何?」

不知火「んー…なまえ?」

加賀「名前を返すの意味が分からないよ…」

不知火「確かに」

加賀「…はぁ」

ヒントが圧倒的に不足してるなぁ…。

不知火「しょこいく?」

加賀「行くかぁ…」

ヒント足りないし。あ、でもその前に…。

                     PM 9:27     Oe's room


不知火「フカのへや?なんで?」

加賀「何となくかな…」









加賀「…ほら。やっぱり何かあった」

机の中を漁ったらすぐ見つかった。

不知火「めも?」

加賀「中身はまだ見てないけどね…」







加賀「…」

不知火「『はくまいとべにしょうがはいっしょにたべたい』」

不知火「『しょうがやきをつけるのはぜいたくだからそれはいらない』」

不知火「…何これ」

加賀「分かんない…」

メモには二行の言葉と、紅ショウガがご飯に乗った絵。

加賀「福神漬けなら分かるよ?柴漬けならまあ…」

加賀「紅ショウガでご飯食べるのはちょっと…」

不知火「だめ」

加賀「だよねぇ…」

栄養士なのにこの組み合わせはしんどいよ。流石に…。

                    PM 9:49    Stack



不知火「しんぶん?」

加賀「とりあえずそうかな…あ、いや不知火さんは雑誌で」

不知火「らじゃー!」








加賀「…この記事は…」

加賀「…あの血って…!」





『希望ヶ峰学園生徒幾名負傷  内部犯か』


『学園の盲信が招いた悲劇  意識不明十六名』



加賀「…これは」

教員殺害よりも…前の日付…!


加賀「不知火さん!」












…来ない。

また読み耽っているのか?















加賀「不知火さ――」



















彼女の居たはずの場所で











俯せで 彼女が倒れていた。












加賀「不知火さん!不知火さん!」












…動かない。幾ら揺すっても…動かない。













加賀「不知火さん!」










…脈はなかった。そして









加賀「あっ…うああっ…!」










猛烈な頭痛。







ここに来た時に感じたような頭痛。









殴られているのか、それとも頭の中から発されているのか分からない。













ただ、意識を失わせるには十分なほどの頭痛。













加賀「ここで…死ぬ訳には…ぁっ!」







口でそう言えど、身体はそうもいかない。







加賀「…ぁっ…」










青ざめた顔の不知火さんの横に、私は倒れ込むしかなかった。

























どれだけの時間が経ったのか。










分からない。














起き上がらなきゃ。そう思っても…身体が言う事を聞かない。
















長い膠着状態の末、ようやく身体を起こす。









???「…やっとお目覚め?」






…聞こえてくる、聞き覚えのある"誰か"の声。















??「待ちくたびれました。ちょっと強くしすぎたみたいですね」










加賀「あ…え…?」









??「…ふふふっ。どうやら未だに状況が飲み込めていないご様子で」








加賀「なんで…なんで…!」













裁判場で目を覚ました私が見た、その人物。










??「なんで、と問われましても…」







??「それは」






???「…面白いから、それ以外の答えは出来ませんね」

急転直下ですみません
クソゲーですみませんとしか言えません





本日(1/9)はここまでにします  フラゲされてオチが被るのが一番最悪なので出来れば明日終わらせたいです
質問ありましたらどうぞ 

 

あと加賀の立場から黒幕にぶつけたい質問もついでにどうぞ(それだと分かるようにお願いします)
なくてもこちらから要求するかも知れません、しないかも知れません 分かりません

黒幕が出てきたということは
すべてのヒントは出尽くしたってことでいいのかな?

>>880 そういうことになりますね まあ最終展開で最善の選択肢を取れる分のヒントは全部出しました
核の部分までには少しだけ足りませんが、まあそれは最終展開終わってからの話です

皆さん今の時点で???が誰だと思ってるのか気になりますね 大抵の方が当たってると思うのですが

今まで私達と過ごしてきた全部が演技だったの!?

…的な事をと思ったけどこれ質問とは違うか

扉の文字の暗号から結局全員生かして返すつもりはなかった
つまり動機は復讐?

>>883 それ取り入れますね
>>884 まあオチを見てのお楽しみって感じですかね…どうして黒幕は全員生かして返すつもりがなかったのか
オチを見て幻滅される方多々かと思われますが。

加賀「…面白い?何が?」

加賀「人を殺すことの何が…何が一体面白いの!?」

???「勘違いは身を滅ぼしますよ…人を殺すことが楽しいのではありません」

???「人が人を憎み、そして人が人を殺す…この瞬間ほど美しい物はないでしょう」

加賀「…狂ってるよ」

???「ええ。狂っていて結構ですよ」

???「そもそも私は初めから狂っていたんですからね」

???「尤も…あなたは私の狂行に気付かなかったかもしれません」

「それもまた仕方のない話です。隠していたのですから」

加賀「…」

…何なんだ、コイツは…!

???「あなたが何か問いたいのなら、問えばよいでしょう」

???「必ずしも全ての質問に答えられる訳ではありませんがね…」

加賀「…生意気だね」

???「生意気、ですか。…まあ、あなたから見ればそうでしょうね」

???「私からすれば、あなたの方がよっぽど生意気ですがね」

加賀「…」

苛立つ。

加賀「…あなたの動機は何?どうして…どうしてこんなことをしたの?」

???「…そうですね。半分は娯楽…半分は、研究の為でしょうか」

加賀「…研究って…!」

???「必要だったんですよ。私のステイタス向上のためにはね」

???「まあそれがあなた達である必要は皆無でしたが…元々仲間だった人間の死の方が」

???「より研究しがいがあるというものですよ」

???「そちらの方が、皆さんも驚きますし…」

???「何より最高のエンターテインメントですから」

加賀「…信じられない」

???「信じなくて結構ですよ。信じようと、信じまいと、現実がねじ曲がることなどないのです」

加賀「……」

???「もう問いは終わりなのですか?」

加賀「全然。まだ聞きたいことあるよ」



↓1 (任意) 但し正体は何という問いは禁止
二つ質問したら本日の自由安価終了
>>883は本日ラスト更新で使います

加賀「…不知火さんを殺したのは…私?それともあなた?」

???「面白い質問ですね…あなたはどちらだと思うんですか?」

加賀「…私じゃないと思ってるよ」

???「なるほど。そうであるのなら、注射の中身は栄養剤…そうお考えで?」

加賀「…そう思ってたよ」

???「なるほどなるほど。ですが、仮にそうだとするのなら」

???「あなたが感じたはずの頭痛は…一体何に起因するものなのでしょうか」

加賀「それはあなたが殴ったんじゃ…」

???「何で?」

加賀「事前に用意した…金槌とか…」

???「なるほど。では彼女もそのように殺めたとおっしゃいたいのですね」

???「悲鳴も打撲音もなしに」

加賀「それは…」

???「彼女にはあの注射の中身を伝えてあったのですよ」

???「…残念ですが、あなたの希望的観測は打ち砕かれるのです」

???「注射の中身は遅効性の毒薬」

???「彼女には解毒剤を与えたのですが…どうやら飲まずに」

???「あなたの食事に混ぜ込んだようですね」

???「ですが、食事に混ぜ込むことで…余計な成分を薬剤が吸収し効果は下がる」

???「完全な解毒には至らず、失神するに至った」

???「これが真相です。ですから問いに答えるのなら…」

???「不知火さんを殺したのは…あなたであり、また彼女でもある。その答えが適当でしょう」

加賀(まだ聞かなきゃならないことがある。)



↓1 (任意) 但し正体は何という問いは禁止

加賀「…扉の文字、書庫の記事、部屋のメモ…」

加賀「描く必要はなかった、残しておく義理もないはずだよね」

加賀「まるで謎を解かれるのを期待しているような…そんな気がしたんだけど」

加賀「…なんでそんなことしたの?」

???「…っ」

「やっぱり、鋭いなぁ」

加賀「…」

一瞬見えた、狼狽。

???「扉の文字は…感知していませんよ」

???「扉の二文字のことでしょう?どうして描かなくてはならないんでしょうか」

???「メモは回収の前にあなたがたに見つかってしまっただけです」

???「記事を残したのは気紛れです。残しておけば余計な邪推をしてくれるでしょう?」

加賀「関知してない?そんなわけ…」

…だってあの答えは…!

???「誰かが勝手に書いたものでしょう。勿論消さなかったのは失敗でしたが」

加賀「…失敗?」

???「…いえ、なんでも」

加賀「今まで私達と過ごしてきた時間は…全部嘘だったって言うの…?」

加賀「全部全部、演技だったっていうの…?」

???「まあ…そうなりますよね」

???「寧ろ真実を語ってる時の方が少なかったと思いますが」

???「…ああ、演技?」

加賀「…」

???「そりゃあ…もうそうですよ」










???「大変でしたよ…あんな臆病な人間の皮を被って一カ月…」










???「流石に堪える物がありましたね」



















































城須賀「いくら『演技』が僕の得意分野と言ってもね」






































朝はここまで 寝落ちしておりました申し訳ない

注射の安価で全部自分に打っていたらゲームオーバーだったんだろうか?
それとも不知火が起きて止めてくれたんだろうか
いずれにしろ読者様が不知火ぶっ殺してくれてめでたく全滅エンドだなwwwwwww

答えられる物だけ

>>903 ゲームオーバーです 遅効性と雖も二人分の致死量使ったら持ちません



更新再開します
 
後ネタバレ見たらv3での推しがいろんな意味で悲しすぎるので辛い

城須賀「…ああ、アンタは保健室で死んだ筈だって…そんな顔をしてますね」

加賀「…そう思ってたよ。だってあの時城須賀君は身動きが…!」

城須賀「…貴方も馬鹿ですね」

城須賀「あそこまで僕は仕組んでいたんですよ」

城須賀「病人が病人でないと偽るのは極めて困難…ですが、その逆は違います」

城須賀「大江さんだって言っていたでしょうに。血はもう収まっていたと」

…確かにそうだった。それは…私も確認したことだ。

城須賀「意識なんてとうの昔…裁判開始頃には戻っていましたよ」

城須賀「あとは頃合いを見計らって夜時間に抜け出して、生物室の冷凍室から栗栖さんの遺体を運んできて」

城須賀「寝かせて火を点けておしまい!いやー、半分焦げてたけどよく燃えましたよ」

加賀「…よく燃えた?そんな軽々しく人を…!」

城須賀「何を今更。さっきから僕は狂っている…そう言っているでしょう?」

加賀「でも…」

狂ってるの一点張り…何処にも信念が、見いだせない。



…本当にこの子は『黒幕』なのかな。本人がそう言ってる以上、否定できないけど。




↓1 任意の質問 

加賀「城須賀君。私、あなたと一緒にお風呂入ったよね」

城須賀「ええ。それが何か?」

加賀「あの時の素朴な反応…初な反応も全部嘘だっていうの?」

城須賀「…フフフ」

「面白い質問をしますね」

城須賀「当然でしょう。どうして黒幕である僕が」

城須賀「一被験者であるあなたのことを気にかけなくてはならないのですか?」

城須賀「初な反応を取っておけば…あなただって私を疑いから外すでしょう」

城須賀「『ああ!こんな人が黒幕なんて考えられない!』…なんて、ね」

城須賀「まあ正直、あの辺は退屈じゃなかったですよ?」

城須賀「あなたの心を弄んでいるような気分でしたしね」

加賀「…」

考えれば考えるほど…訳が分からなくなる…



↓1 任意の質問

加賀「失われた記憶」

加賀「それってさ…本当に情報処理室にあったの?」

城須賀「勿論。彼女が事件を起こすまでは」

城須賀「今はありませんがね」

加賀「結局その記憶って何だったの?」

城須賀「希望ヶ峰で過ごした過去…そう、総括できるでしょうか」

城須賀「それだけですよ。尤も、彼女は内通者だったので全て覚えていたのですが」

城須賀「勿論僕も、ね」

加賀「…どうやって記憶が戻される筈だったの」

城須賀「簡単な話です。映像を観るのですよ」

城須賀「ヘッドホンを付けて、深層の記憶を回復するそんな映像を、ね」



↓1 任意の質問

加賀「…城須賀君は私を殺すのかな?」

加賀「もし殺すのなら、そのあと…どうするのかな」

城須賀「…アンタを殺す?それでどうなるってんだよ」

城須賀「一体誰が俺を裁くってんだ」

城須賀「それによお…ちと死に急ぎ過ぎじゃねえか?」

城須賀「聞き足りねえくせによお…」

加賀「殺す意志はないの…?」

城須賀「…ゴホッゴホッ」

城須賀「ありませんよ。そもそも僕はこのタイマンの状況を作りたかったのですから。貴方を僕が殺せば、その目的を果たせなくなってしまう」

城須賀「あなたの生死を決めるのはあなたなんですよ」

ここに来て、殺意を否定か…






↓1 任意の質問
























             Chapter 6       




          酸い葡萄酒 二人を酔ひから 引き戻し




















加賀「あなたは…何がしたかったの?皆に殺し合いをさせて…酷い目に遭わせて…!」

城須賀「ふむ、何がしたかった…ですか」

城須賀「先ほどは研究と娯楽、そう言いましたが…」

城須賀「人が誰かの死んでいるのを見たとき、どういう反応をするのか…それが気になった」

城須賀「この回答の方が適切でしょうか」

加賀「私が聞いてるのはそういうことじゃない!それなら誰か一人で十分だったはず…!」

加賀「どうして私一人残して皆殺したの!?」

城須賀「…ああ、そういうことですか」

城須賀「一対一なら公平でしょう?幾ら僕が整然と論理展開しても」

城須賀「数の暴力には勝てませんよ」

城須賀「だから皆死んでもらったんです。邪魔ですし」

城須賀「まあ、初めからあなた一人残して死んでもらう予定でしたがね」

加賀「邪魔…?」

城須賀「ええ」 

加賀「どういうこと…」

城須賀「そのままですよ。目的の一つに、あなたと僕の二人だけが生き残る」

城須賀「ただこれがあっただけです」 

加賀「我が儘すぎる…」

城須賀「我が儘?…ええ、確かにそうですね」

「でもそうするほかなかったんですよ」

「それが最善策であり、妥協案でもあった」

城須賀「仕方のないことです」

城須賀「それにね…あなたは幸いにも『何も思い出しちゃいない』」

城須賀「僕の目的は完遂されつつあるんですよ」

加賀「思い出してない…それが目的…?」

城須賀「ええ。…でも無理に思い出すくらいなら、永遠に忘れ去った方がきっと幸せですよ」

加賀「…」

どういうことなんだろう…あの記事に何か関係してるのかな…。



↓1 任意の質問

加賀「モノクマは一体どうやって動かしていたの?城須賀君が動けないときだって動いてたし、あなたが目の前にいたときにも動いてた」

加賀「でも操作している素振りはなかったよね?」

城須賀「あのクマは所謂AIですよ」

城須賀「特別な操作抜きに動くようになってるんです」

城須賀「勿論追加で行動をさせることも出来ますけどね」

加賀「人工知能…一体誰が…」

城須賀「造ったのは新島飛鳥。そして思考パターンも彼女の物を流用しているよ」

城須賀「生憎僕にそんな技術はないからね」

城須賀「思考の面では彼女だけど、感情や交流の面では彼女の物は全く当てにならなかったから」

城須賀「そこは代わりに僕の物を入れ込んでいたんだよ」

城須賀「僕だってモノクマの操作を堂々とするわけにもいかないし、かといって閉じこもる訳にもいかない」

城須賀「簡単な入力は電子生徒手帳から可能だったけど、別に勝手に動いてくれるから使ってもいない」

城須賀「…ああ、亜堂銀二を消してからモノクマを止めたのは当然黒幕の誤認のため」

城須賀「一人とは限らないと芦本軽明辺りが言ってくれることを望んではいたけれど…そうも上手くいかないね」





↓1 任意の質問

加賀「あなたがもし黒幕だったなら、どうして新島さんはあなたを襲ったの?」

加賀「内通者だったら、あなたが黒幕だって分かってたはずなのに…」

城須賀「そこまで当然計算ずくだよバーカ!」

城須賀「アイツが俺を刺して裁判で内通者だって明らかになりゃ」

城須賀「当然の如く俺は黒幕候補から外れるどころか同情さえされる!」

城須賀「『内通者にはめられた哀れな準犠牲者』ってなぁ!」

城須賀「事実アンタは俺が黒幕だなんてこれっぽっちも思っちゃ居なかった、そうだろ?」

城須賀「新島が死んだ後のオマエラは既に俺の掌で踊らされてたんだよバーカ!」

加賀「…」

さっきから、口調がコロコロ変わってるのが妙に引っかかるな…意味はないのかな。


↓1 任意の質問

加賀「私栗須君の部屋で…皆の秘密の内容知っちゃったんだよ」

加賀「勿論本当かどうかは私には分からないよ。でもね」

加賀「城須賀君の秘密は『嘘吐き』だった」

加賀「…ねえ、あなたは今本当のことを言ってるの?」

城須賀「…加賀さんは、『嘘吐きのパラドックス』を知らないのですね」

城須賀「例えば僕が『僕は嘘吐きだ』、と言ったとしましょう」

城須賀「嘘吐きであるなら、僕は嘘吐きであることを正直に述べてしまっている」

城須賀「嘘吐きでないなら、つまり本当のことを言うのなら。嘘吐きであると嘘を吐いてしまっている」

城須賀「勿論、これは『僕が常に嘘を吐くか真実を言う』二極化状態でなければ成り立たない逆説です」

城須賀「ですが…今僕が『全部本当』だと言ったところで、その言葉さえも嘘かもしれません」

城須賀「僕が今までに言ったことは、虚偽と真実の混合体ということはお教えしましょう。これを信じるか信じないかは」

城須賀「貴女次第ですがね」

加賀「…そっか」

まだ、分からない。彼が本心で語っているのか、騙っているのか。

でも…


↓1 任意の質問

加賀「さっきからさ、コロコロ口調が変わってるけど…ひょっとして、個性が薄いこと気にしてるの…?」

城須賀「個性が薄い?はて、そんなことを言った覚え、僕にはありませんが」

城須賀「別にそのようなことは気にしていませんよ。口調が変わっているのは僕の本性がこんなところだからです」

城須賀「時に狂い、時に鎮まり、時に暴れる…」

城須賀「それが僕の生き様である、ただそれだけですよ」

城須賀「それ以上でも…それ以下でもありません」

城須賀「当然、個性が薄い点は否定しませんがね」

加賀「…」

うまくかわされたような…。




加賀「…」

埒があかない気がする。質問を絞って聞いた方がいいかな。



1 残りの五人はどうやって殺したの
2 あの書庫の記事は私と関係あるの
3 あなたと新島さんはどういう関係なの
4 …今の貴方が演技?それとも日常の貴方が演技なの?
5 置物と写真の意味は何。あれを置いたのはあなたでしょ?
6 紡さんの遺体まで所在不明にしたのはどうして?
7 貴方が死ねば私はここから出られるの?
8 絶望病に感染したのは嘘だったの?
9 それじゃ、あなたにこれまで降りかかった不幸も全部人為的に?


三つまで ↓1

ごめんなさい安価変更

↓1から3 一人一つ選択 被らないように

加賀「…置物と写真の意味は何。あれを置いたのはあなたでしょ?」

城須賀「置物?写真?はて、何の事やら」

加賀「とぼけないで!」

城須賀「…ええ、確かに置きましたよ。でもそう大した意味はないんです」

城須賀「写真は皆さんが本当に記憶を失っているという現実を叩きつけるため…わざわざ生存者が自分しか映っていない写真を探したんですよ?」

城須賀「置物は意味を持ちませんよ。どうしても意味を持たせたいのなら…」

城須賀「置物の数から邪推してみてはいかがですか?もっとも、そんなことをしている時間があるかと問われれば」

城須賀「その答えは否、ですけれどね」

加賀「書庫の記事は…あれは本当のこと?」

城須賀「ええ。僕の捏造ではなく、実際の記事ですよ」

城須賀「どうしてそのようなことを?」

加賀「あの記事は…私と何か関係あるの?」

加賀「私の専攻はどうやら理科だったみたいだし」

加賀「担当教員も事件に巻き込まれてる」

加賀「…あなたは何か知ってるんでしょ?」

城須賀「…」

「相も変わらず鋭い…鋭いなぁ…」

城須賀「でもね…僕は何も知りませんよ」

城須賀「ただ雑誌や新聞を書庫に意味ありげに放置しただけです」

城須賀「いやはや、なかなかに面白い推論ですね…」

城須賀「邪推の極みでもありますがね」

城須賀「それにですよ、貴女が今言っていることは」

城須賀「さも自らがその事件の犯人だと語っているようで…」

加賀「そういう訳じゃ…」

城須賀「でも、あの記事の関係者は殆ど意識不明や死亡確認されている」

城須賀「無事であるのは犯人だけのはずですが?」

加賀「…知らないよ、本当に」

城須賀「…」

「なら、いいんですけど…」

加賀「…」

これが最後の質問になりそうかな…。

加賀「…残りの四人はどうやって殺したの?」

城須賀「残り?それは亜堂君、芦本君、大江さん、狭野さんのことですか」

城須賀「亜堂君は体育館に生徒手帳で誘い出して、不意打ちをかけて絞殺しました」

城須賀「とはいえやったのはモノクマですけどね」

城須賀「スペアを何台か重ねさせて天井まで吊り下げる…操作が大変でしたよ」

城須賀「狭野さんは同じく生徒手帳で娯楽室へ呼び出して、背後から刺殺」

城須賀「首を無くせば芦本君も残酷さに耐えかねて後を追うかなと考えたので切り落としました」

城須賀「案の定でしたね」

城須賀「彼には誰かを殺すか自殺しないと狭野さんを殺すと伝えたのですが…無視したのでこういう目に遭ってもらいました」

城須賀「自業自得ですよ」

城須賀「大江さんは知りすぎたんです。生物室の冷凍室に居るところを見られてしまったので」

城須賀「中から絶対に開けられないように細工をして凍死してもらいました」

城須賀「Curiosity killed the cat.こうも言うように好奇心は猫をも殺す」

城須賀「況んや人もや、ですよ」

城須賀「これで全員ですね」

加賀「…」

言葉も出ない。まるで人を物のように軽々しく扱うこの姿に…。

城須賀「ああ、何か言いたいことがあるんですか?」

加賀「…悲しくないの?」

城須賀「悲しいだなんて感情はとうの昔に捨てましたよ」

城須賀「ここに立つ以上そんな感情は要しません」

城須賀「…質問は終わりです」


城須賀「もういい頃合いでしょう」

加賀「…頃合い?」

城須賀「人命を賭す時となりました」

城須賀「僕だけが処刑されるのか」

城須賀「あなただけが処刑されるのか」

城須賀「それとも…共に処刑されるのか」

城須賀「僕は選択権を放棄しますよ」

城須賀「権利を放棄するだけで貴女の選択が気に食わなければ」

城須賀「勿論無視して僕の思うようにしますけどね…」

加賀「…最後まで独裁?」

城須賀「おはようからおやすみまで独裁を続けるんですよ」

城須賀「獅子の置物は僕の部屋には置いてませんけど」

城須賀「…さて、裁決の時間ですよ」

城須賀「決めるのは貴女です。思うようにすればいい」

加賀「…」

あらゆるヒント、全てを考慮する…

全て考慮すれば…自ずと答えは一つ…!



1 城須賀のみ処刑
2 加賀のみ処刑
3 双方処刑

↓1から5 多数決  
※エンド分岐します

加賀「…私はあなたを処刑するよ」

加賀「私と一緒に」

城須賀「…ははは…実に馬鹿げてますよ…」

城須賀「こんな極悪人と共々死のうだなんて…馬鹿げてます…」

加賀「馬鹿げてて結構だよ。これは私が決めたこと」

加賀「あなたも悪人だけど…私だって」

加賀「…不知火さんを、結果的に手にかけちゃったんだし」

加賀「私も処罰されなきゃならないよ、当然」

城須賀「賢明なのか馬鹿なのか分かりませんね」

城須賀「…驚きしかありませんよ」

加賀「…なんだっていいよ、もう」

城須賀「…最期に一つあなたに質問をしましょう」

加賀「…質問?」

城須賀「ええ。質問というよりも謎解きのような物ですが」



  






















城須賀「残る七人、『善人でない』のは一体誰でしょうか」

城須賀「後は皆善人だというのに、一人善人でない人間がいるとするのなら」

城須賀「加賀さん、それは誰だと思いますか?」

加賀「…は?」

言ってる意味がさっぱり分かんないよ…。

城須賀「もうすぐ興は終わるんですよ。だから、早く」



↓1 人物を指定せよ(芦本 亜堂 大江 加賀 狭野 不知火 城須賀)
※ 誤った選択でも特に分岐はありません

加賀

どう解いたかもキリ付いたら教えてほしいネ




加賀「…私かなぁ」

城須賀「…」

加賀「何となくそう思うだけだよ。でもさ」

加賀「…やっぱり理由は分かんない。でも直感で…私が悪いんだろうなって思う」

加賀「…」

彼を信用したとか、そういう問題でもない。

勘だなんて信用するものじゃないだろうけど、それでも今の私は…何となくそれに頼る気になれた。

城須賀「…やっぱり面白いです。最高ですよ」

城須賀「…」

何を彼は考えているのか。聞く気にはなれなかった。















城須賀「処刑、一緒に受けるんですよね」

加賀「そう言ったからね」

城須賀「なら、こっちに来てくださいよ」

加賀「なんで?」

城須賀「一緒に処刑するなら、近くにいた方が効率がいいでしょう?」

加賀「まあ…」

…仕方ないかな。










加賀「来た、けど…」

…ん?カチャリ?

加賀「…えっ手錠!?」

城須賀「僕だってあなたに逃げられたくないですし」

城須賀「あなただって僕に逃げられたくないでしょう?」

城須賀「手を繋いでも解かれたら意味がありませんからね」

城須賀「仕方なく、ですよ?」

加賀「いやそれは分かるけど…」

…いや、違うよなぁ。

城須賀「…何か言いたいんですか?」

加賀「ううん、何も」






       シロスカ ツバサ クン と
        カガ コウカ サン が クロに きまりました

      オシオキを   かいしします







城須賀翼 加賀紅香 処刑執行
『Here side,gaze a lend dry』




『1st アタックNo.∞』


谷君のオシオキと同じようだ。鎖で私と彼はぐるぐる巻きにされる。

モノクマが出てくる。

ゴムに繋がれた鎖を高々と持ち上げるモノクマ。



何度も何度も叩きつけられる。

彼はこの苦しみを味わっていたのか。

響く衝突音。頭痛が酷い。

…肉塊となる前に動きが止まる。そして。








『2nd 裁きの中の〈糸操人形〉』


…今度は針を持ったモノクマがやってくる。

いつの間にか鎖は解かれているが…二人とも血まみれだ。

それでも容赦せず、針は脚へと突き刺さる。

そして腕へ。腹へ。紡さんと同じように、丁寧に玉結びを施しながら。

身体はぐちゃぐちゃになる。あちこちが…痛い。

針は首に刺されることなく、別のモノクマが。





『3rd Glow is obeying』


…そうか、今度はゾンビか…。

思うや否や、糸の通った脚を噛み千切られる。もう片方も、そして手錠のない腕も。

…やっぱり痛いよ。見えてない中で露寺さんは…。

ふと彼を見やる。

…何で笑ってるんだろう。マゾなのかな。



『4th その価値は"ノー"』


ボロボロの身体を差し置いて、四回目のモノクマはすぐさまチェーンソーを頭部へ当てる。

激痛が走る。今まで以上の激痛…

でも…叫び声も出せない。出す気力もなくなっている。

…視界が赤く染まる。ぼやける。

意識も遠退きそうだ。私は…どうして処刑される道を選んだんだろう。






それでも『処刑』は終わらない。

『Last  僕らと三十八日戦争』



既に満身創痍の私と彼。

彼の片目は潰れ、私も痛みから考えるに鼻の骨を折っている。

…まあどのみち死ぬのだから、どうでもいいけど。


いつの間にか、体育館の舞台の上に二人はいた。


照明が天井から煌々と照らし、目の前には大量のモノクマが観客として座っている。


そうか、ここは…劇場なのか。


自然と背を互いに預ける。


いつ死んでもおかしくはない。



頭上の影が揺らいだ。




大きな大きなスポットライトだ。


モノクマの影が見える。今にもそれを…私達を潰すために落っことそうとしている。



避ける?残念なことに、避けるための足はない。

腕も片方しかない。どのみち、助からない。








大きな音。


影が大きくなる。


降りる緞帳。鳴り止まぬ拍手。













空が降ってきたように、スポットライトが私の頭を突き刺す。



ガラスの欠片が首に刺さる。何も見えない。















意識が遠退く。








彼の声が聞こえる。









でも…聞き取れるだけの気力は残されていない。何かが、ただ聞こえるだけ。








加賀「…そう、だね」








適当な相槌を打つ。









そのままゆっくり









深い、深い眠りへと








私は、誘われた。
































             Chapter 6       




          酸い葡萄酒 二人を酔ひから 引き戻し   




               End


















                       To be continued...














一旦休憩します。今日残りの部分を更新できるかどうかは定かではありません あまり期待しないでください

あと>>942さんは何故加賀を選択したか気になるのでいたら教えてください

質問ありましたらどうぞ

次は解答編か

>>942だけどただの適当だよ?
まあもうめちゃくちゃな展開が続いてたからとどめ刺しただけ

積み重ねって大切だよね





と思った

つか誰もいないのに主人公だけ生き残ってもな…

更新厳しいです 一週間以内には何とか
質問程度なら返せます

>>950 解答編というか何というか エピローグなんですかね?扱いとしては 次は多分それです
>>951  そうですか…めちゃくちゃですみません
>>954 すみません
>>957 まあそうなっちゃいますよね…申し訳ありません

一応善人でないのは加賀、というのは正解だったりするので何とか理由も探してみてください
言いたいことはありますがエピローグ終わってからにします

あ、あとスクールモード擬きの進行で何か案などありましたらおっしゃってください なければこちらで考えますが

             Cruel Ending 『熱も色もなく透明な絶望』




…没落。
 

かつてこの希望ヶ峰学園は、所属していることこそが最大のステータスであった。



あらゆる分野において優秀な人材を産み出すこの学園は、いつしか日本社会のヒエラルキーの頂上にあった。







学園長交代。この学園の「終わりの始まり」はそこに起因しているのだろう。


最後の学園長は生徒だったと聞く。弱冠十六の人間が学園をまとめ上げられる筈はなく、側近の専制を許したそうだ。




側近は頗る優秀だったと聞く。ただ、彼の雇った教員が














この希望ヶ峰で起きた惨劇の遠因となった。これは、恐らく事実だ。





遠因と言ったのだから、当然直接的な原因が存在する。





それは彼の教え子だ。彼は気に入った教え子に対し洗脳に近い行為をしていたと前々から噂されていた。


先ほどの教え子も、またその被害者の内の一人だ。





彼女は二年の時を経て狂った。



生命に対する罪の意識という物が薄れていたらしい。




死刑囚を人体実験に利用し、その遺体を弔うことなく、街中に放置。



やがてそれが明るみにでると、世間は寄ってたかって彼女、そして希望ヶ峰をバッシングした。



希望ヶ峰も彼女も、その事実を否定した。


世間が赦すはずもない。









それはまた、一部の希望ヶ峰の人間も同じであった。


彼女と同じクラスの生徒は彼女を庇った。

二年過ごした仲間を疑えず、また信じていたためだ。



だがもう一方の生徒は、世間に同調した。













第一の惨劇は、そのために引き起こされた。









とある日から、その教室は血で染まるようになった。








一方のクラスの十六人は、皆人としての機能を失った。

辛うじて生を繋いでいるが、生きていると形容できたものではない。





彼らを痛めつけたのは、言うまでもない「彼女」だ。

自らを疑い、敵視した、ただその罰として。





それほど彼女は狂っていたのだ。






この惨劇を希望ヶ峰は隠匿した。



名声も、彼女も、希望ヶ峰は守ろうとした。



そしてまた、彼は強欲だった。

どちらかを守るために、どちらかを切り捨てようとせず、どちらも守れなかったのだ。











彼女への盲信が止まぬ彼らは、彼女の心を殺した教員を殺した。





この事件の犯人は誰なのか、未だに分かっていない。

ただ唯一分かるのは、その教員は明らかな殺意を持って殺されたという事だけ。

…今語っている内容は憶測も含んでいる。

二度目の惨劇は、一ヶ月かけて発生した。




いや、本当のところは分からない。


 


希望ヶ峰が封鎖されていた期間が一ヶ月強であり、開放された時点で全員死亡した事実しか残っていない。

だが封鎖した理由を付けるのなら、一月に渡り実行されたと考えるのが自然だろう。






生物室に九人の遺体。

寄宿舎に一人、娯楽室に一人、書庫に一人、保健室に一人、体育館に三人。

この中には先述の「彼女」も、「学園長」も含まれていた。









生物室の遺体は冷凍保存されていたそうだ。

寄宿舎の遺体は自殺。

娯楽室の遺体は頭部がなく、保健室の遺体は焼け焦げて身元が特定しきれない。

書庫の遺体は中毒死、体育館の遺体の内一人は縊死、残る二人は出血死。

遺体の片方は何故か笑みを浮かべていたそうだ。























斯くして希望ヶ峰は、「希望」を振りまくことが出来なくなった。








 





これはまた、どこか違う世界のお話。



以上
キャラ補完や本当のところの話は別モードでやるつもりですが需要無いならやりません 無才の文を読む方も疲れるでしょうし
別のオチを予定してましたがどう転んでも叩かれるの分かってたのであるか分からない別モードにそのオチは回しました

四カ月お付き合い頂き有り難うございました

別モード始めるにしてもちゃんと幕切れを見据えないといけないのですぐ始められるかは分かりません 見切り発車でも暫くはいいですけど

別モード始めない場合加賀の才能はここか前スレに載せます まあ今の情報である程度は推測できなくもないですが…

大惨事は亜堂 大江以外は回避できました
狭野と芦本はセットなので突き放さなければ
不知火は注射がなければ

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