フレデリカ「最強議論ごっこ」 (24)


これはモバマスssです
厨二要素と戦闘要素が多々あります

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フレデリカ「さいきょー、きゅーきょく!オランジェット!」


肇「珍しくフンフンフフーン系のスタートじゃないんですね」


杏「思い付かなかったんでしょ」


文香「最強と言えば…私達の中で最強は誰なんでしょう…」


フレデリカ「フレちゃんはスリーエフにて最弱だよー?」


杏「杏はスリーエフで四番目に強いよ」


肇「私は、フレデリカさんほど強くありません…」


文香「この中で…一人だけ、嘘を吐いています…」


フレデリカ「最弱は誰でしょーか、はい朋ちゃん!」


朋「問題成り立ってないじゃない!」



文香「実際のところ…私は、遠距離戦ならそこそこは…」


肇「私は割と近接特化ですから」


朋「二人ともアイドルだよね?」


フレデリカ「アタシは両方そこそこだけど能力があるからねー」


杏「杏は戦闘要員じゃないからなぁ…」


朋「このユニットなんなの?」


フレデリカ「でもそっちは茄子さんと美優さんいるからねー」


朋「美優さんは戦闘とかしないから!」


文香「彼女も、どちらかと言えば遠距離寄りですからね…」




杏「まぁ戦ったら間違いなく杏が負けるからね」


フレデリカ「でも杏ちゃんはそもそも戦いに持ち込ませないもんねー」


朋「さっき聞き逃しちゃったけど、そう言えばフレデリカちゃんって能力使えるの?」


肇「え…朋さん、使えないんですか?」


文香「…よく、ここまで生き残れましたね…」


杏「まぁほら、茄子さんと一緒にいるからね」


朋「当然のように会話進めるのやめよ、ね?ほんとに使えるの?」


文香「見たい…ですか?」


朋「興味はかなりあるわ」


文香「…夕飯に、焼肉が食べたいですね…」


朋「…やっぱりいいわ」




フレデリカ「じゃーバトルロイヤルで戦ってみる?」


朋「死にそうだし遠慮しておくわ」


ガチャ


茄子「みなさん、丁度懸賞でフルダイブ型VRが当たったので遊びませんか?」


杏「おっ、丁度いいね」


肇「仮想世界なら痛みもありませんからね」


フレデリカ「ステージは事務所でいいよねー?」


文香「図書館は如何でしょう…?」


肇「文香さん有利過ぎません?」


杏「事務所が一番公平かもね」


朋「…やってやるわよ!今日のラッキーアイテムはフルダイブ型VRだったんだから!」




~バーチャル事務所~


朋「凄いリアルね、VRって」


文香「…お菓子も、ちゃんと美味しいです…」


茄子「ところで、どう言ったルールなんですか?」


フレデリカ「えっとねー、杏ちゃんよろしく!」


杏「えー…じゃあ普通にバトルロイヤルで、ポッキー折れるか手離したらログアウトでいいんじゃない?」


茄子「ポッキーを折るだけなら、多少の戦闘力差は埋められますからね」


肇「ポッキーのライフポイントは2000でいいですか?」


文香「…フィールド魔法の張り替えは…」


杏「アリにすると文香ちゃんが間違いなく魔導書院ラメイソンにするからダメ。あと当然神判は禁止だからね」


朋「なんか違うゲーム入ってない?」




茄子「では、みなさん。ポッキーは持ちましたか?」


フレデリカ「もったよー」


文香「…食べていいですか?」


杏「どーせなら景品用意しよっか。優勝したら焼肉代奢るとか」


肇「文香さん持ってるポッキー食べていいですよ?」


文香「へし折りますよ…?」


肇「出来ると思っているんですか?」


文香「開幕と同時にリタイアさせてあげましょう…」


フレデリカ「じゃーアタシがこのボタン押したらスタートね」


茄子「よろしければこのボタンをどうぞ」


杏「…5って書いてあるんだけど」



朋「あたしが何か合図しよっか?自分の負けは見えてるし公平にやるわよ?」


杏「じゃーお願いしよっかな。まぁ杏も優勝出来る可能性ほぼないんだけどね」


茄子「では、朋ちゃん。このボールを投げて貰っていいですか?それが地面に着いた瞬間にスタートで」


朋「分かったわ。少し高めに投げるから」


フレデリカ「あれー?フレちゃん信頼されてない感じ?」


杏「そうじゃないけどね、まぁ流れ的に」


文香「では、朋さん…」


肇「よろしくお願いします」


朋「じゃー…いくわよっ!」ぽいっ


杏「…ねぇ、今気のせいじゃ無ければ何か栓みたいなのが抜けなかった?」


肇「まるで手榴弾みたいですね、茄子さん…茄子さん?!」


杏「茄子さんいない…まさかっ!」


ドッカーーーン!!!


~Take2~


杏「何か言うべき事があったりしない?」


茄子「まさかあんなに綺麗にハマるなんて思ってませんでしたっ!」


肇「はぁ…取り敢えず、気を取り直してやり直しましょうか」


フレデリカ「普通に朋ちゃんがスタートって言えばいいんじゃないかなー?」


文香「では…朋さん、もう一度お願いします…」


朋「分かったわ。あと私言ったら逃げるからね?」


杏「杏も開幕と同時に逃げよ」


フレデリカ「フレちゃんも逃げよっかなー」


肇「文香さん、私は逃げも隠れもしませんよ」


文香「…そんなに、早くリタイアしたいんですか?」


朋「じゃー…スタートっ!」



だんっ!!爆音、次いで衝撃波。


朋が開始を告げるよりも早く、フライング気味に肇は床を蹴った。
誰かが動くよりも先に一気に距離を詰め…茄子のポッキー目掛けて、自らのポッキーを振り抜く。
まず最初に落とすべきは、遠距離線では勝ち目のない茄子にするべきだ、と言う判断は間違ってはいなかっただろう。


ぶんっ、と目にも留まらぬスピードで弧を描いた肇のポッキーは、しかし何故か空を切った。
何故?!と一瞬だけれど思考に脳のリソースを割いてしまった肇の足元が、突然光り出す。


文香「シン・クリア・セウノウス!」


何処からともなく現れた魔導書を掲げた文香からの消滅魔法、全てを滅ぼす光の手。
触れたもの全てをこの世から消し去ってしまう強力無比な裁きの術式。
それが、肇の足元から放たれた。


肇「くっ!ゴルゴニック・ガーディアンの効果を発動します!オーバーレイユニットを一つ使い、シン・クリア・セウノウスの効果と威力を無効!」


すんでのところで肇の召喚した土偶の様なモンスターの効果を発動。
フリーチェーンでフィールドに表側表示で存在するモンスターの効果を無効にし攻撃力を0にする。
文香の発動した魔法が召喚系だった為に、無効にされてしまった。


フレデリカ「じゃーフレちゃんはスマッシュボール割って必殺技!スペル、廃線『ぶらり廃駅下車しての旅』!」


突如文香、肇、茄子の上空から廃線が飛び出した。
特になんの異能もない、ただの鉄の塊。
しかし重力加速度を得た巨大な電車は、恐ろしい速度で地面に叩きつけられようとしている。
当然、当たれば皆無傷では済まなかっただろう。


…当たれば、の話だが。


茄子「神羅転征!」


茄子の放った斥力の波動によって、鉄の塊は彼方へと吹き飛ばされた。
その余波は当然近くにいた他の三人にも襲いかかるが、電車を吹き飛ばせる程度の力では体勢をぐらつかせる事すら出来ない。


けれど、茄子の攻撃がその程度で終わるはずもなかった。


茄子「サモンっ!」


右手を天に掲げた茄子がそう叫ぶと同時、目の前に美優さんが召喚された。
茄子のトイックの点数は当然満点、マークシート式なのだから。
よって強力なパワーを与えられた美優さんは、慌てふためきながらもマフラーを振り回す。


ブウォォォン!!


突風が吹き荒れ、他の面子を吹き飛ばす。


茄子「ふふっ、これで終わりですね」


杏「おっと、いつから本当に美優さんを召喚出来たと錯覚してたのかな?」


ニヤリと笑った杏が飴玉を噛み砕くと、先程まで居た筈の美優さんの姿が消えた。
フレデリカ、文香、肇も健在。
朋は何が何だか分からなくて呆然としている。


朋「なにこれ…なにこれ!」


杏「なんかそれっぽい事を言うとそれっぽい技が出るみたい」


茄子「ギャグマンガってそんなノリですからね!」


肇「ノリノリになればなるほど強い技が使えるみたいですね」


フレデリカ「さっきの電車に乗りたかったなー」


杏「朋ちゃんも何か叫んでみたら?」


朋「え…ふザケルもの大概に!


ズァァァァ!


杏「おー、電気が出た」


朋「…もうヤダ…」


~現実の事務所~


杏「これ以上やると朋ちゃんがツッコミでいてくれなくなるから終わりにしたよ」


朋「叫んだら勝ちって…あれで最強なんて分かるの?」


フレデリカ「さぁ?」


肇「そもそも、アイドルユニットで強さなんて必要ありませんけどね」


文香「ところで…焼肉を、奢るというのは…」


杏「勝者が決まらなかったからナシだよ」


朋「そもそもアレ続けてても収集つかなかったわよね」


茄子「まぁ最強なんて争っても、虚しいだけですからね」


文香「競わずとも…私が最強である事に揺らぎはありませんから…」


肇「は?」


文香「なにか…?」




杏「まぁまぁ、仲良くしよ?」


フレデリカ「ねー、だった!」


肇「私達!」


みんな「仲間だもんね!」


朋「…丸く収まった…の?」


茄子「綺麗にまとまりましたねっ!」


文香「では…みなさんで、お昼でも食べに…」


フレデリカ「じゃー美優さんよぼっか」


ガチャ


美優「呼びましたか…?」


杏「お、ナイスタイミング」


肇「あれ?美優さん何を抱えているんですか?」


美優「扉の外に……ボムヘイの様なものが落ちてたので……」


杏「…あー」


肇「美優さん!早く遠くに投げて下さい!」


美優「…え?」


ドッカーーーン!!!



人のお金で焼肉ごっこを読み返してみたら、肇ちゃんが別人でした
お付き合い、ありがとうございます

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