海外「なあジャップ」日本「どしたよガイジン」 (55)

海外「なんで日本のラーメンはこんなに美味しいんだろう……」

日本「こんなチェーン店なのにそこまで喜んでもらえて嬉しいけど声がでけえよガイジン」

海外「あっちじゃこんなの食べられないよ、やっぱりダシ文化は素晴らしいね」

日本「もうひとつ教えてやるけども、日本じゃもっとメシは静かに食べるものなんだ」

海外「……ジャップさあ」

日本「なに」

海外「もっとおいしそうに食べなよ」

日本「え」

海外「こんなに美味しいもの毎日食べられるし、もう飽き飽きなのかもしれないけどさ」

日本「……毎日は太るかな」

海外「でも、美味しく食べてる私の前でそんな顔で食べないでよ」

日本「わかったよ……」

海外「ふふふ、ジャップはぶっきらぼうに見えて真面目なとこが可愛いよね」

日本「ごちそうさん、お前払っとけよ」ガタッ

海外「あ、ちょっ、こっちの話くらいちゃんと聞きなよジャップ!」

日本「うるせえ! あと店内でジャップジャップ呼ぶな!!」

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海外「なあジャップ」

日本「どしたよガイジン」

海外「洗濯板ってどこに売ってるの?」

日本「……お前さ、それ使って」

海外「川へ洗濯に」

日本「桃は流れてこねえよ!! 現代の日本の河川ド汚ねえからやめとけ!」

海外「ジャップは芝刈り機買ってね?」

日本「なんでそこだけ現代機器使うんだよ……」

海外「でも、あのおじいさんは芝を刈ってどうするんだい? 芝はお金になるの?」

日本「あれは芝じゃなくて“柴”だ」

海外「……ジャップ、君は時々私の理解を超えた言語を使うね」

日本「お前ん家の洗濯機のメーカー名、東芝の“芝”じゃなくて、お前の飼ってる子犬の品種、柴犬の“柴”だ」

海外「……ジャップさあ」

日本「なんだよ、まだ分かりづらいか?」

海外「私の生活圏に詳し過ぎ。キモいよ」

日本「どっちも買いに行ったろ!? オ・レ・と!!」

日本「柴は雑木の枝のことだよ。ほら、『雑木林』ってあるだろ」

海外「様々な木が混じりあってる、ってこと?」

日本「そう。で、その枝を刈って持ち帰って家事の燃料にするんだ。所謂、薪と同じ役割だな」

海外「……ジャップ、大変だね」

日本「昔の話に決まってるだろ……昔ばなしなんだから」

海外「でも分かったよ、これから気を付けようと思う。ありがとうジャップ」

日本「ならいいよ……ん、『気を付ける』ってなんだよ」

海外「ジャップに頼り過ぎて私のprivacyが皆無だってことがわかったから、これからはひとりで物を買えるように頑張るよ」

日本「そこかよ」

海外「その方がジャップも楽だろう?」

日本「……いや、まあ、別に」

海外「だからこれからはひとりで、生活できるようにしないとね」

日本「……おう、がんばれよ……」

海外「うん! じゃあ、洗濯板買いに行こうか」

日本「ん……いや結局俺とじゃねえか!?」

海外「買ったものは見ないでよね! でもちゃんと一緒に選んでね!」

日本「無理難題押し付けんな! てか洗濯板いらねえから!!」

思いついたら書く 思いつかなかったら書かない
情報は適当だから鵜呑みにしないこと

それどころかタイトルのせいで勘違いされて荒らし認定でHTML依頼出されとるがな…

チャリンチャリン ピッ ガコン

海外「なあジャップ」

日本「どしたよガイジン」

海外「日本は自販機だけで生活できるんじゃないだろうか」

日本「うわあ」

海外「『また始まった』みたいな顔をせず聞いてくれジャップ、私にも言い分があるのさ」

日本「聞かなきゃ寝るまで機嫌悪いから嫌なんだよ……そんで?」

海外「日本の自販機は毎日商品が取り替えられるし、しかも食べ物も飲み物もあるときたよ」

日本「そっちじゃ違うのか」

海外「fmm……まず、自販機がほぼ無いね。こじ開けられて中身を持ってかれるのが『セキノヤマ』、だよ」

日本「微妙に使い方違うのは後で直すとして、確かに日本でしかできないことかもな」

海外「置いてあっても商品は大体腐ってるし、そうじゃないとこはそもそも無人じゃなかったりだね」

日本「……ガイジン、お前ホントどこから来たんだ」

海外「それは聞かない約束だろう?」

日本「まあ、世の中の自販機が全部揃うなら生活できんくもないけど……だったらスーパー行ったほうがな」

海外「ジャップさあ……もっと乙女の夢を尊重すべきじゃない?」

日本「お前はどこまで本気か分からないから、先に予防しとかないと後が怖いんだよ」

海外「そんなこと言うならジャップのコーンスープは私が全部飲むからね!」

日本「あ、ちょっ、お前! 俺が猫舌なのをいいことに!」

海外「Aha♪ 先に私に取らせたジャップが悪いんだー……ん? なにこれ?」

日本「なんだよ」

海外「いや、日本の自販機について携帯で調べてたんだけど……『大人のおもちゃ』、ってなんだいジャップ?」

日本「! ……今度一緒に見に行ってやるから、コーンスープ返せ」

海外「本当かいジャップ!? 妙に優しくてキモいよ!」

日本「あと二度と俺に対して『キモい』を使うな!!」


――――――――


海外「WTF!! WTF!!」

日本「痛え痛え悪かったグーで叩くのやめてくれって!!!」

>>15
ワロタ
そもそも釣りスレみたいなもんだからすまんがその時はその時で

海外「なあジャップ」

日本「どしたよガイジン」

海外「日本の洋食」

日本「あはい」

海外「Heyman! まだ題を挙げただけじゃないか!」

日本「へいめーんて……充分だろ、またこっから続くんだから」

海外「そんなこと言っても付き合ってくれるジャップ、愛しているよ!」

日本「うるせえ早くしろ」

海外「とにかく、日本の洋食は美味し過ぎるよ」

日本「忌避感ないのか? 要はそっちのパクリな訳だし」

海外「歴史を知ればそれ程でもないかな。それに、私のところの食文化とはあまりにもかけ離れているし別物だよ」

日本「……お前、ついに自分で調べる気になったのか?」

海外「いや? 今、歴史を知ろうとしたところだけど」

日本「つまりまーた俺頼りじゃねえか!」

海外「まあまあ、硬いこと言わないのさジャップ。眉間の皺、また濃くなるよ」

日本「元はお前が作り上げたんだよ!!」

日本「発祥はそんなに古くもないはずだな。開国時に入ってきた西洋人に合わせて、それらの西洋料理店が生まれたってところか」

海外「なら、現代の洋食ももっと本物志向になってるんじゃないのかい?」

日本「きっと食材が揃わなかったんだよ。当時じゃ長期保存の技術もないから生ものを日本に持ってくるのは無理、それを日本で生産するなんて、技術以上に気候でもっと無理」

海外「じゃあ、日本の食材を使って西洋料理を?」

日本「そこが原点だろうな。そこから派生して、現代の洋食は『米飯に合わせた西洋料理っぽいもの』ってことになってるらしい」

海外「Fmm、なるほど。洋食の美味しさは米の美味しさなんだね、ジャップ」

日本「オムライスとかカレーライスとかドリアとかな。あとジャップやめろ」

海外「話してたらお腹空いたよー、晩ごはんおごってジャップ! ファミレス行きたい!」

日本「なんで説明してやった俺が奢るんだ……行かねえよ、なんならお前が奢れ」

海外「……ん、分かったよ。じゃ行こ、ジャップ」

日本「は? いや、お前バイトもせず親の送金だけでってこの前……」

海外「辛くないよ。ひとりでごはん食べるよりはね、ふふ」

日本「……~~ッ!! ワリカンだ、ワリカン!!!」

海外「Wahoo!! ジャップは『ギョシヤスク』て最高だね!!」

日本「使い方合ってて逆にムカつくんだよクソガイジン!!」


(その後きっちり日本が奢りました。)

海外「なあジャップ」

日本「…………」

海外「ジャップ?」

日本「…………」

海外「電車で居眠りなんて、ジャップらしくもない。いや、日本人らしくはあるけどさ」

日本「…………」

海外「……ねえ、ジャップ!揺するよ、抓るよ、噛むよ!」

日本「…………」

海外「……」ツンツン

日本「…………」フニフニ

海外「……へへ」

日本(……目、開けられなくなったろ。このクソガイジン)

海外「なあジャップ」

日本「どしたよガイジン」

ビュオォオ

海外「流石の私でもね、この日本の寒さにだけはね、キレるよ」

日本「そうだな」

海外「なんでそんな平気そうなのさジャップは!?」

日本「温かいインナーとポケットのカイロのお陰かな」

海外「くれよ!!」

日本「やだよ寒いもん」

海外「……」

日本「うーさむ……」サスサス

海外「……Ya!」ゴソッ

日本「うわぁあぁあっ!?」

海外「Hooo…あったかぁい……」

日本「人のポケットに手を突っ込むやつがあるか!? 手を出せ!」

海外「ジャップがカイロくれるまで嫌だもんね!」

日本「あぁぁ……っ!! もう1枚出すから待ってろクソガイジンがぁっ!!」

海外「なあジャップ」

日本「どしたよガイジン」

海外「私の家に泊まらないか?」

日本「ぶっほぉ!!?」

海外「Wow!? ジャップの口からbarley teaがっ!?」

日本「ゴホッゴホッ! これは麦茶じゃなくてほうじ茶……いや、なんでだよ?」

海外「なにがだい?」

日本「ガイジン連中はそんだけフランクに人を家に泊めるもんだとは知ってたが、理由くらいあるだろ?」

海外「日本料理が食べたい!!」

日本「遂に作らせるのな……」

海外「カレーライスがいい!!」

日本「そして日本料理というか日本の家庭料理なのな」

海外「うん!」

日本「そんな元気よく返事されても……」

海外「ダメかな、ジャップ……?」

日本「その甘え顔には最近慣れてきてな」

海外「Shit!」

日本「汚い言葉を使うな。作る分にはまあ……別に、いいけど」

海外「えっ、いいのかい!? ジャップ最高! Dear my slave!」

日本「スレイヴじゃねえ! それは構わんが、なんで泊まりなんだ?」

海外「あ………うん」

日本「随分日本的な間を取るんだなガイジン」

海外「い、いやっ……うん……」

日本「大方家事がおっつかなくなったんだろ? いいよやるやる」

海外「そうじゃなくて!」

日本「ん?」

海外「え、えっと―――寂しく、なっちゃって」

日本「え」

海外「いや、いや、い、今までひとりで住んでいても、大丈夫だったんだけどね! HAHAHA!!」

日本「………お前」

海外「……でも、なぜなのかな? ジャップと別れた後、苦しいくらい、さみし、くてさ」

日本「もういい」

海外「………ごめん、ジャップ」

日本「違う。お前の家、行くし泊まるってことだよ」

海外「えっ………」

日本「だからそんな辛そうな顔するな」

海外「………う、うん」

日本「俺は居るだろ。今、ちゃんとここに」

海外「………うん」

日本「だからそんな顔するな。お前はヘラヘラ笑ってろ、そしたら俺がキリキリ怒ってやる」

海外「………へへ、ジャップは怒るんだ」

日本「俺が笑ったところ見たことあるか?」

海外「うん……ある」

日本「えっ」

海外「ジャップとラーメン食べに行った日からね、ジャップ、ご飯食べる時、ニコニコして食べるんだ」

日本「………」

海外「ジャップは………優しいね。私の言ったこと、ちゃんと聞いてくれて、それで言ってくれるんだ」

日本「………」

海外「だからね、私ね―――ジャップが、ね」

日本「行くぞ」

海外「………」

日本「カレーの材料、買わないと。もう夕方だから、スーパーに何も無くなる」

海外「………うん、そうだね」

日本「おう」

海外「………」

日本「………」

海外「なあジャップ」

日本「どしたよガイジン、本筋ぶった切ってまで」

海外「スレタイパクってる癖に筋を語るのかいジャップは」

日本「………何の用だよ」

海外「俺っ娘っていいね」

日本「………は?」

海外「ジャップ、俺っ娘っていいよね?」

日本「いや、ちょ、えぇ……?」

海外「私は女だけど、ジャップ、俺っ娘っていいよね!」

日本「怒ってる? 怒ってるよな?」

海外「なあジャップ」

日本「………」

海外「ジャップ?」

日本「………」

海外「ジャップってば!」

日本「!? あ……ああ、悪い」

海外「まったく、ジャップが頼んだんじゃないか。はい、野菜は全部切ったよ?」

日本「おお、ありがとう……ガイジン、お前料理できるんだな」

海外「人を侮るのもそこそこにしなよジャップ! 包丁で切っただけじゃないか!」

日本「はいはいわかった、もうあとは俺がやるから食卓で待ってろ」

海外「Bahh…後で日本のコンビニについて教えてくれなかったら、怒るからね!」

日本「分かってるっての、ほいこれで食卓拭いてこいっ」

海外「わわっ……こら! 人の家で人の家のテーブル拭きを投げない! まったくもー……」


日本「………ふう』

日本『英語で喋り続けるのも慣れたが、日常生活でちょこちょこ困るんだよな、標準語が上書きされそうだ……』

日本(しかし……遂に家にまで来てしまったか)

海外「なあジャップ」

日本「どしたよガイジン」

海外「前からやるやるとは知っていたけれど、君はやはり料理もできるんだね……」

日本「人並みだ。というか、カレーくらい日本人なら小学生でも作れる」

海外「WTF!?」

日本「調理工程見せればよかったか……」

海外「Fmm……どうしてこんなにおいしいのだろう……」

日本(……すまん、ガイジン)

日本「なあガイジン」

海外「どうしたんだいジャップ。……あれ、逆?」

日本「たまには俺から切り出してみようか、と思って」

海外「そ――っか……うん、そっか」

日本「なんだよ、じっとこっち見て」

海外「ううん……それより、何?」

日本「―――そろそろ、やめるな、俺」

海外「……なにを?」

日本「お前の、この……教育係みたいな、さ」

海外「………」

日本「っ! ち、ちょっと忙しくなってさ! 受験も間近で、お前にばっか構っててられなくなってきて!」

海外「………」

日本「ほらっ、俺、学校じゃ静かだろ? お前に合わせてキャラ変えたりな、辛かったんだぞー?」

海外「………」

日本「だからさ、日本のことが知りたいなら、他の奴に海外「ジャップ」

日本「っ」

海外「私、ジャップは、なんでも知っていると思ってた。日本のことも、――私の、ことも」

日本「………」

海外「違うね、私が知らなさ過ぎただけかもしれない」

日本「そんなことは!」

海外「ジャップ。――私のことは、好きかい?」

日本「…………」

海外「やっぱり、私は分かっていなかったようだね」

日本「違う」

海外「もういいよ、ジャップ」

日本「話を聞いてくれ」

海外「聞く訳ないだろう!!」

日本「っ!」

海外「私は大切な友人だと思っていた!! ―――それより、強い感情も!!!」

日本「………」

海外「……ジャップ。カレー、美味しかった。ありがとう」

日本「………おう」

海外「そんな相手に無礼なことは分かってる。でも、今日は……帰ってくれ」

日本「………ああ」

海外「………」

日本「……また、明日」

バタン

日本『………充分わかってるよ、お前』

日本『でも俺は、俺は……そんな気持ちで、お前と接してたら、ダメなんだよ』

日本『あんな素敵な人間に、好かれるような、人間じゃ、ないんだよ……』


――――――――――


海外「………」

海外「……………」

海外「………なあ、ジャップ」

海外「どうして君は、そんなに思い詰めてるんだい」

海外「…………』


海外『返事、してよ、ジャップ………!』

読んでくれてたらいつもありがとう
こっから過去編という[田島「チ○コ破裂するっ!」]数十レスくらいするんであれだったらここで閉じた方がいいです
あと今までの異文化ネタみたいなのも過去編とは別にちょいちょい挟みながらやります

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