モバP「冬の幸子」 (17)

モバPと幸子
ー事務所前ー
幸子「ふぅ...さ、さむいですね、プロデューサーさんっ...!」

モバP(以下P)「北極ロケよりはマシだろうが、ほれ早く車乗れ」

幸子「あれは、防寒具がしっかりしたもの使ってますから問題ない無かっただけで!あ、ありがとうございます。よいしょっと。」

P「よっと、なら普段もそういう服着ればいいだろ?おっと、シートベルトシートベルト」

幸子「あれは、すこーしカワイくないのでボク的には微妙ですね。まぁ、ボクが着ればなんでもカワイくなりますが!」

P「なら着とけ。シートベルトしたな、出すぞー」

幸子「ふふーん!今日もボクという世界で一番カワイイ女の子を送迎出来ることを感謝し」

P「舌噛むなよー」

幸子「ってボクの話聞いて、わきゃん!?」

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雪合戦ロケ

ーロケ現場ー
P「11月に雪合戦ロケとはまた珍しい、人工雪とはいえゃ早くないか...?」

幸子「雪合戦の中で輝く天使と言えば、このボクしかいませんからね!」

P「...まぁ、幸子がノリノリならいいけど」

P「寒いとか言ってたやつとは思えんな」

幸子「何ですか、ボクが活躍するであろう、いえ、ボクが活躍する雪合戦楽しみじゃないんですか?」

P(幸子の場合、ネタ枠にしか見えないんだよなぁ)

P「まぁ、うん。期待してるよ」

幸子「ふふーん、期待は当然。プロデューサーは勝つボクだけを見ていればいいんですよ!」

P「本当にその期待はどっから来てるんだか…、なら負けたら罰ゲーム付けるか」

幸子「負けることがないので別に問題ないですよ?もちろん勝ったらいつも以上のご褒美があるんですよね?」

P「あー、待って。...OK、勝ったら飯でもなんでも俺がやれる事ならいいぞ」

幸子「言いましたね?それではボクの勝ちを祈りながらそこで見ていてくださいね!!」

P「いや、負けに掛けてるのに祈ったらダメだろ。」

P「ったく、なんかいつもより張り切ってるなあいつ。何奢らされるんだか...」

P「さ、流石に10万以上のものとかないよな?」

一騎打ち

未央「ドキドキッ!雪合戦も、いよいよ大詰め!最後に残ったのは、紅の魔術師佐久間まゆちゃんと、輝く星輿水幸子ちゃんだ!」

未央「意外や意外、正直この2人が最後に残るとは思っていませんでした!」

卯月「2人とも最後まで頑張ってください!」

凛「最初からあの2人だけ妙に気合いの入り方が違ったからその影響だと思うな」

未央「むむ、つまり何かが掛かった勝負という訳ですな!これは更なる激闘の予感がしますな!」

幸子「やはりまゆさん、貴女が立ちはだかりますか!」

まゆ「うふふ、幸子ちゃんは必ず生き残ると思ってた...」

幸子「それは光栄です...ねっ!」

まゆ「ええ、見ただけで今日の幸子ちゃんはいつもの幸子のノリじゃない...って!」

幸子「いつも通りですよ、ボクは」

まゆ「まゆは幸子ちゃんとの付き合いは長い方なんですよ?」

幸子「そういうまゆさんこそっ!いつもの優しさがない、えげつない投球してきますね!」

幸子「相手を追い詰めて最後に山なり雪玉に当てるって、どんな計算とコントロールしてるんですか!」

まゆ「幸子ちゃんだって、全て最小限で避けてカウンター狙う、普通なことはしてないと思いますよぅ?」

まゆ「...幸子ちゃん」

幸子「なんですか、まゆさん?」

まゆ「このままだと時間もかかってしまいますし、何よりプロデューサーに迷惑が掛かってしまいます」

幸子「そうですね、そろそろ暖かいコーヒーを飲みたい気分にもなってきましたし」

まゆ「幸子ちゃんは素直じゃないですねぇ...」

幸子「では、どうしますか?」

まゆ「まゆとなら、全力を出してもいいですよ?」

幸子「...わかりました、最終ラウンドと行きましょうか」

未央「おおっと!?どうした事でしょうか?2人とも雪の壁から出て、中央に出てきました!」

凛「勝負に出てきたみたいだね」

卯月「どうなるんでしょうか...?」

未央(凄くスタッフの人が安堵してる、ここは合わせた方がいいかな?)

未央「これは2人とも短期決戦に出てきたようです!」

未央「この試合どうなるんでしょうか!」

幸子「行きますよ、まゆさん!」

まゆ「何処からでも」

幸子「...ふっ!」

まゆ「っ!」

幸子「そこっ!」

まゆ「幸子ちゃん、そこは甘いですよ?」

幸子「なら甘い玉を撃ち落とさず、避けた方がいいんじゃないですかっ!」

まゆ「甘い玉が本命、そういうのはまゆ嫌いじゃないですよ?」

幸子「まゆさんの甘い玉は随分時差がある攻撃で避けるのが辛いのでやめて頂きたいですねっ!」

未央「え、えっと」

凛「...」

卯月「あわわわわ...」

未央「雪合戦ってこんな感じだったっけ?」

P(俺は雪合戦ロケに来たはずなのに俺の知ってる雪合戦してない)

終了
ーロケ現場ー
P「お疲れ、幸子」

幸子「プロデューサーさん!ボクの活躍、見ていただいてましたよね?」

P「勿論見てた、何あれ?」

幸子「雪合戦ですよ?」

P「超次元サッカーじゃねぇんだから...」

P「途中何個か雪玉が見えなかったぞ、そこまで雪合戦にガチにならなくても...」

幸子「プロデューサーさん、女の子には負けられない瞬間というのがあるんですよ」

幸子「今回はたまたまボクが勝てましたが...、次やったらまゆさんが勝つでしょうね」

P「まぁ、負け方がすっコケるっていう閉まらない結果だったしな」

P「ま、これでも飲んであったまれ」

幸子「おっと、とと、カフェオレですか、気が利くじゃないですか」

幸子「あ~あったかいですね~」

P「ふふーん、大事に飲んでくださいね幸子さん!」

幸子「似てないですね」

P「うっせ」

幸子「そ・れ・に」

P「なんだ、手を握って」

幸子「どうせなら2人で温まりましょうよ、ほらプロデューサーも缶に触ってください!」

P「心遣いはありがたいが、お前のために買ってきたんだから、お前だけでいいぞ?」

幸子「分かってないですね、折角このカワイイボクの手を握る口実をつくってあげてるんですよ?」

P「へいへい、ありがとーございやす」

幸子「ありがたみがないですねーこのプロデューサーさんは、普通であれば泣いて代々語り継がなければならないぐらいの事ですのに」

P「誰がするか、ほら事務所に戻るぞ」

幸子「はい、戻りましょうか」



幸子「ちなみに、さっきので罰ゲームはなくならないですからね?」

P「...くそぅ」

罰ゲーム
ー車内ー
P「で、何がいいんだ?」

幸子「ボクに似合う3ヶ月分の」

P「ねぇよ、んなもん」

幸子「...少しは考えてもいいじゃないですか」

P「女の子の夢をこんなおっさんにねだるもんじゃない」

幸子「プロデューサー以外には言わないですよ...」

P「凄く困る発言なんだが、まぁプロデューサーの時点で諦めろ」

幸子「諦められたらどれだけ楽か」

P「ま、それはとにかく他に無いのか?」

幸子「そうですねぇ…、なら明日お時間頂けますか?」

P「明日...、夕方から会議あるんだがその前でいいのなら」

幸子「それでは明日、デートをしましょう」

P「デート、は無理だが遊びに行くならいいぞ」

幸子「むむ、手強いですねぇ」

幸子「まぁいいです、それではあそこの犬の銅像で待ち合わせしましょう」

P「どうせなら迎えにいくぞ?」

幸子「プロデューサーは乙女心をわかってないですね」

P「はいはい、なら明日9時にあそこで待ち合わせな」

幸子「はい、明日という日を楽しみにしててくださいね!何たって、このボクがデートしてあげるんですから!」

デート
ー犬の銅像前ー
幸子「お待たせしました、カワイイボクのご到着ですよ!」

P「遅かったな」

幸子「そういう時は、待ってないって言うもんですよ?」

P「そう言ってほしいのか?」

幸子「ないですね、多分言われたら引きます」

P「お前から振っておいてひでぇ言いようだな」

P「そういや今日はどこ行くんだ?」

幸子「特に決めてません。適当に回って気になったお店を目辺り次第入る、というプランならありますが」

P「デートと言ってた割には中身スッカラカンだな」

幸子「プロデューサーさんは縛り付けたようなデートの方が好きですか?」

P「そういわれるとノー、だけどさ」

幸子「ならいいじゃないですか、ほら行きますよプロデューサーさん!」

P「ちょっと待て、手を引っ張るな!」


ーショッピングモールー
P「へー、こういうアクセサリーもあるのか」

幸子「あまりプロデューサーさんはこういう所には来そうにないですね」

P「小物はまず見ないし、男1人で入れない」

P「一応服なら雑誌とか店の前に飾ってるのは見るんだけど、こういうのはな」

幸子「なら時々ボクと出掛けてもいいんですよ?」

P「機会があればな」

P「きらりに教わろうかな...」

幸子「何でそこはボクじゃないんですかー!」

幸子「ふふーん!どうですかこのカワイイ上にセクシーなボクは!」

P「微妙」

幸子「断言されると悲しくなりますよ...」

幸子「やっぱり胸ですか...胸ですかー!」

P「そういうのではない、とは思うし、女の子がそういう発言を叫ばない」

P「どうしても身長となんというか雰囲気がな」

幸子「子供っぽい、ということですか?」

P「年相応といった方が正しいな」

P「カワイイことには違いないんだが」

幸子「むむむ、つぎこそはプロデューサーさんを悩[ピーーー]るような...」

P(別に無理してキャラ外のことする必要ないと思うんだけどなぁ)

ーフードコートー
幸子「全部ダメだと少し凹みますね...」

P「ダメじゃないけど、大人っぽいというのは程遠いな」

幸子「うう、もうちょっと、もうちょっと身長があれば...」

P「なら牛乳でも飲むんだな、ほれ」

幸子「あれ、クレープなんていつ買ったんですか?」

P「お前がうんうん悩んでる内にだ、これでよかっただろ?」

幸子「違うっ!、といえない辺流石はボクを理解してくれているプロデューサーさんですね」

幸子「外しても良かったんですよ?」

P「なんでだ、幸子さんの乙女心は複雑過ぎるぞ」

幸子「女の子の期限は山の天候と同じだそうですから」

幸子「...やっぱりクレープはDXに限りますね!」

P(この風景高校組に見せたら悲鳴上げそうだなぁ...)

幸子「プロデューサーさんのは何食べてるんです?」

P「ん?マロンクリーム、期間限定で今日最終日だったらしくてな?」

幸子「そうですか、では」

幸子「はむっ!」

P「...勝手に食うとは、お行儀悪いぞ」

幸子「ふふーん!プロデューサーのものはボクのものなんですから、ボクが食べても問題ないですよ!」

P「どこのジャイニズムだ」

幸子「ですがボクも優しいのでボクのクレープも分けて上げます!ボクのものもプロデューサーさんのものですから!」

幸子「あ、ここはダメですよ?量が少ないので!」

P(...セクシー路線よりこういう所を押せばいいのになぁ)

P「じゃあ、そろそろ時間だし帰るか」

幸子「そうですね、もうそんな時間なんですか...」

P「なんだ、もうちょっといたいのか?」

幸子「そんなことはない、って言うのは嘘ですね」

幸子「もっとプロデューサーさんといたかったですね」

P「ここじゃなく?」

幸子「プロデューサーさんと、ですよ!」

P「全く、カワイイこというじゃないの」

幸子「ちょ、ちょっと頭乱暴に撫でないでください!それにボクがカワイイことは当然です!」

P「ま、事務所まで行くけどそれぐらいならつき合ってやるよ」

幸子「そうですね、お願いします!」

P「ま、会議もそろそろだしな」

幸子「そう...ですか...」

ー車内ー
幸子「それでりーなさんがみくさんのたい焼きにですね...」

P「っと、ついたぞ」

幸子「もうついたんですか?まだ泳ぐたい焼き事件の途中だったんですが...」

P「その話は今度だな、じゃ降りるぞー」

幸子「もうお別れですか...」

P「今日はどうだった、幸子お姫様?」

幸子「最高、とは言いませんが中々良かったんじゃないですかね!ボクは大体満足しましたよ?」

P「そっか、なら良かった」

幸子「それでは最後までお姫様扱いして頂くために手を取って貰えますか?」

P「...勿論ですとも」

ー事務所前廊下ー
幸子「12時に魔法の力が切れて、お姫様は灰かぶりの女の子に戻る。それがシンデレラのお話ですよね?」

P「ま、その後王子様と結ばれてお姫様になるけどそうだな」

幸子「それではボクも魔法を解いて一旦灰かぶりのカワイイ女の子に戻りますね」

P「俺との時間が魔法の時間と比喩されるとは光栄だな」

幸子「それほど楽しかったんですよ」

幸子「でも、肝心なことは言ってくれませんでしたけどね」

P「肝心な言葉?」

幸子「それは明日までの宿題です」

P「...な、幸子」

幸子「何ですかプロデューサーさん?」

P「もし幸子に掛かってる魔法が解けてしまうなら」

P「俺はもう一度掛け直してやる」

P「何度でもな」

P「皆、入るぞ」



「「「「「ハッピーバースデー、幸子ちゃん!!」」」」」

幸子「...え、えっ!?ええっ!?」

輝子「おめで...とう...」

みく「おめでとにゃ!」

幸子「み、皆さんどうしてここに!?」

李衣菜「そりゃ、幸子ちゃんの誕生日祝いに来たに決まってるじゃん!」

小梅「皆で準備して...待ってた ...」

楓「本当はもうちょっと集まる予定だったんですけど、お仕事の都合で ...」

乃々「もう机の下に戻ってもいいですか...?」

幸子「み、皆さん...」

P「で、幸子。さっきの宿題の回答だが」

P「誕生日、おめでとう!」

幸子「本当に、本当に違うっ!て言わせてくれませんね、このプロデューサーさんは!」

P「魔法使いだからな!あとこれ」

幸子「...これは?」

P「プレゼント、大切に使えよ?」

幸子「え、えっとありがとうございま」

まゆ「ご、ごめんなさい、遅れてしまって!」

P・幸子「「」」

まゆ「...あれ?まゆ、タイミング間違えました、か?」

杏「いや、ばっちぐー」

みく「それじゃあ幸子ちゃん誕生日パーティー、始まりにゃあ!」

皆「「「「「イエーイ!」」」」」

幸子「折角のアピールポイントがァ!」

P「締まらないなぁ...幸子らしいけど」

エピローグ
ー事務所ー
P「よっす」

幸子「おはようございます、プロデューサーさん!」

P「今日お前仕事入ってないはずだが?」

幸子「なら来ちゃダメというルールはありませんよ?」

P「まあいいけど」

P「申し訳ないがあんまり構うこと出来ないからな」

幸子「わかってますよ、この後小梅さんのレッスン付き合うんですよね?」

P「え、なんで知ってんの怖っ!」

幸子「小梅さんから聞いたんですよ!全く失礼ですね!」

幸子「ほらほら、時間そろそろなんですよね?準備してください!」

P「はいはい今準備してますって、...よし」

P「じゃあ出掛けてくる、ちひろさんにも言ってあるけど俺のこと聞かれたらさっきの伝えといて」

幸子「はいわかりました!」

P「それじゃ、いってくる」

幸子「はーい…、むぅ」

P「あ、それと」

幸子「!?」

P「そのヘアピン、似合ってる。いつもよりカワイイ」

幸子「も、勿論です、何たってこのボクは世界一カワイイ存在なんですから!」

以上となります
いやぁ幸子の誕生日にギリギリ間に合ってよかったよかった!
幸子、ハッピーバースデー!

>P「超次元サッカーじゃねぇんだから...」
まゆ「こうていペンギン1号!」するまゆか…乙

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